JP4811549B2 - 補助電源付情報記録媒体 - Google Patents

補助電源付情報記録媒体 Download PDF

Info

Publication number
JP4811549B2
JP4811549B2 JP2001186192A JP2001186192A JP4811549B2 JP 4811549 B2 JP4811549 B2 JP 4811549B2 JP 2001186192 A JP2001186192 A JP 2001186192A JP 2001186192 A JP2001186192 A JP 2001186192A JP 4811549 B2 JP4811549 B2 JP 4811549B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
auxiliary power
recording medium
information recording
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2001186192A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003006590A (ja
Inventor
宏之 森
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP2001186192A priority Critical patent/JP4811549B2/ja
Publication of JP2003006590A publication Critical patent/JP2003006590A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4811549B2 publication Critical patent/JP4811549B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、補助電源内蔵ICカードに関し、詳しくは、ICカードの表示媒体に、ICチップが記憶している情報の一部をICカード単体で表示させるようにした補助電源内蔵ICカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、クレジットカードや、キャッシュカードに見られる磁気記録層を形成した磁気カードに代わって、記憶容量が磁気カードに比べると格段に高く、セキュリティー性が高いICカードが広い分野で利用されている。
ICカードには、接点を介して外部装置と交信を行う接触型のICカードと、アンテナを内蔵して、アンテナを介して外部装置と交信を行う非接触型のICカード、更に、上記両方の機能を有する接触型非接触型両用ICカードがあり、目的に応じて使い分けられている。
非接触型ICカードは、交信の際に外部装置にカードを挿入する必要がないため、処理に要する時間が短くてすみ、また、接点を持たないため、外部装置に対するカードの接続不良のトラブルもなく、信頼性の高いシステムが構築できる。
非接触型ICカードは、カード内部に電波を受信するアンテナを有しており、情報だけでなくIC回路の駆動に必要な電力もこのアンテナを介して供給される。
外部装置は、無線によってICカード内のICチップのメモリに記録されている内容にアクセスし、必要なデータを読み出したり、新しいデータを書き込んだりする。
【0003】
ICカードに表示部を形成し、ICチップのメモリに記録されている情報の一部をこの表示部に表示するようになっている表示部付きICカードがある。
表示の方式として、例えば、電気泳動方式のように消費電力が大きい方式や、液晶方式等のように消費電力が比較的少ない方式があるが、電力の消費量が少ない方式が選択されている。
表示部に前述のような方式によって目視情報を表示させるためには、電池を搭載する必要があるが、カードの内部はスペースが小さいため電池の選定も課題の1つとなっている。
【0004】
プリペイドカードや、ポイントカードでは、情報記録部が磁気記録方式を採用している場合が多く、表示部を形成する場合も接触記録方式を選択することができる。例えば、磁気ストライプに記録された情報の一部をカード基体に形成された感熱発色型のリライト材料に記録し表示する方式である。
前述の非接触で交信するICカードに対してこの種の可逆記録材料によって表示部を設けたとしても、非接触では書き替えができず、非接触ICカードのメリットを十分活かすことができない。
【0005】
ICカードに情報を可視的に表示できる液晶表示素子を搭載させ、さらに、表示した情報を自己保持可能にするために電池を内蔵させ、ICカードのICメモリに格納されている情報を表示する方法が紹介されている。
上記従来の表示技術は、外部端子を介して情報の交信を行う接触型ICカードが対象であった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、非接触型ICカードに表示媒体を搭載し、非接触状態で表示媒体に情報を表示させるための電源を搭載した補助電源付情報記録媒体を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を達成するために、本発明の請求項1に記載の補助電源付情報記録媒体は、外部装置に接続されて電力及び情報の授受を行なうためのアンテナ及び外部端子と、前記アンテナに接続されたICチップと、自己保持可能な表示媒体と、前記表示媒体に接続された補助電源部と、前記補助電源部に接続された操作ボタンとを有する、1つのICチップにアクセスする接触型非接触型両用カードの形態をなす情報記録媒体であって、前記情報記録媒体が外部装置に接続されている場合は、受信した情報の一部を表示部に表示すると共に情報記録媒体に設けられた充電モード切り替え手段によって補助電源部に電力を充電し、外部装置に接続されていない場合は、前記操作ボタンによって前記表示媒体に表示情報を表示することを特徴とするものである。
【0008】
請求項2に記載の発明の補助電源付情報記録媒体は、請求項1に記載の発明において、前記補助電源は2次電池であって、前記外部装置に接続されて電力及び情報の授受を行なう場合は、前記外部装置から情報記録媒体に送信される充電切り替えコマンドにより前記2次電池との接続を無効することを特徴とするものである。
【0009】
請求項3に記載の発明の補助電源付情報記録媒体は、請求項1に記載の発明において、前記補助電源は太陽電池であって、前記外部装置に接続されて電力および情報の授受を行なう場合は、前記外部装置から情報記録媒体に送信される充電切り替えコマンドにより前記太陽電池との接続を無効することを特徴とするものである。
【0010】
請求項4に記載の発明の補助電源付情報記録媒体は、請求項1〜何れかに記載の発明において、前記操作ボタンは、情報記録媒体の外部端子の予備端子を経由してICチップに接続され、操作ボタンに触れることによって導通して補助電源部からICチップに電力が供給されることを特徴とするものである。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の補助電源付情報記録媒体について説明する。
【0012】
図1は、本発明の補助電源付情報記録媒体の内部構成について説明するためのブロック図、図2は、非接触ICカードに設けられた周波数切替手段の構成を示すブロック図、図3は、非接触ICカードに設けられた充電モード切替手段の構成を示すブロック図、図4は、接触型非接触型両用ICカードのアンテナ内に設けられたアンテナ回路と充電回路の構成を示すブロック図、図5は、本発明の補助電源付情報記録媒体の1実施例の表面平面図である。
【0013】
最初に、ICカードの種類と、構成について概略説明する。
接触型ICカードは、カード基体の片側に凹部を形成し、6から8個の独立した接点を有する基板を、接点がカード基板面と同一平面になるように埋設し、接点基板の裏側には、ICチップを搭載してチップの端子と前述の独立した接点の裏側をワイヤで結線し接続している。
【0014】
また、非接触型ICカードは、プラスチック製のカード基体の内側周辺部に溝を形成してその中に細い導線を渦巻き状に埋設し、その2本の終端をICチップのアンテナ端子に接続し、アンテナ、ICチップ共に外から見えないようにカード基体で被覆している。
【0015】
接触型非接触型両用ICカードは、1枚のカードで接触型としても、非接触型としても使用できるICカードで、ICチップにアンテナ接続用端子を備えており、カードに内蔵したアンテナの終端が前記アンテナ接続用端子に接続されている。
この接触型非接触型両用ICカードは、クレジットカードや、キャッシュカードと社員証を1枚にまとめ、兼用カードとして利用されている。
クレジット端末や、銀行のATMに対しては接触型として使用され、ビルの出入り口に設置されているゲート端末に対しては非接触型として使用される。
【0016】
接触型ICカードに関しては、端末に差込んで使用するために接触して記録する表示媒体を使用することができるが、非接触型ICカードは端末に差し込んで使用することが少ないために、従来のような表示媒体が使用できない。
本発明は、このような非接触ICカードに対して、表示部を設け、非接触状態で表示部に情報を表示させようとするものである
【0017】
ICカードは、図1に示すようにCPU(中央演算処理装置)32、ROM(読み出し専用メモリ)33、RAM(随時読書きメモリ)34、EEPROM(電気的に消去可能な不揮発性メモリ)35を、通常一枚のシリコン基板上に組み込んだICチップを搭載している。
また、ICチップには、インターフェース部品と接続するための接続端子が形成されており、矩形状の基板の周縁部に設けられた前記接続端子は、接触型のICカードであれば6〜8個の外部端子とそれぞれ金属ワイヤでボンディングされている。
CPU32は、ICカードを動かすプログラムが搭載されているROM33や、プログラムを実行する作業空間であるRAM34や、ICカードを利用する対象の固有情報や、利用履歴データなどの情報や、後発的に発生したアプリケーションプログラム等を格納するEEPROM35に接続され、前記各メモリを制御している。
【0018】
(実施例1)
図1を参照して、本発明の一実施例である2次電池を使用して表示媒体に表示情報を表示する補助電源付情報記録媒体について説明する。
図1に示すように、本発明の補助電源付情報記録媒体(以下非接触ICカードという)1は、ICチップにCPU32を搭載し、ROM33、あるいはEEPROM35に書きこまれたプログラムに従い、非接触ICカード1の動作を制御している。RAM34は、インターフェース部31へ伝送するデータを記憶しているメモリである。
また、表示しないがインターフェース部31にデータを送信あるいは受信するための回路であるロジック回路、および、変復調回路を形成している。点線で表示しているICチップ3には、電力を供給する補助電源部20、および、信号を送受信するためのアンテナ(310)が接続されている。また、CPU32へクロックを供給するための振動子(図示せず)を接続しても良い。
【0019】
非接触ICカード1の補助電源20には、コイン型電池、ペーパーリチウム電池等が使用される。
電池には充電できない1次電池と、充電が可能な2次電池とがある。2次電池を用いた場合には、アンテナ(310)から受信した電力を適切な回路を介して直流電流に変換することにより充電する。
アンテナ(310)が受信する信号強度は、発信源からの距離が、波長/2π以内では、その距離の3乗に反比例することが知られているが、2次電池(20)に効率良く充電するためには、非接触ICカード1のアンテナ(310)を、即ち、ICカードを発信源である外部装置4のアンテナ(図示せず)に合わせて置くことが必要である。
また、非接触ICカード1を使用しないときは、外部装置4を常時信号を出すモード(充電モード)に設定しておき、非接触ICカード1に内蔵する2次電池に充電するように設定する。
【0020】
非接触ICカード1のCPU32は、使用していない状態ではスリープモードになっており電力の消費を押さえている。
CPU32を使用する際には、外部装置4からのトリガ信号を非接触ICカード1のアンテナ(310)に送信してCPU32を起動させるようになっている。
【0021】
充電中は、非接触ICカード1のCPU32が起動しないように、CPU32の起動動作を禁止させる必要があるが、そのための方法としては、例えば、CPU32を起動するための起動信号やデータ信号等の通常時の搬送波周波数と、充電用のための電力周波数を異なるように設定しておき、充電モード時と通常モード時とで周波数を切り換えるための周波数切り換え手段を外部装置側に設けておく。
【0022】
後述するように、搭載されている補助電源は充電によって電力を常に一定以上の状態に保ち、非接触ICカード1に搭載されている情報の中の表示情報135を表示媒体2に表示する。
表示手順としては、ICカード1の表面に形成されている操作部(312)を操作することによって、補助電源部20を起動させ、本実施例の場合、表示媒体ドライバ132によってICチップのメモリの1つEEPROM35に格納されている表示情報135を表示媒体に表示する。
【0023】
図2を参照して補助電源部に電力を充電する方法について説明する。
通信コントローラに内蔵されたMCU201がプリスケーラ301と接続され、MCU201からの信号により所定の値の分周比Nが設定される。
また、MCU201は、切替スイッチ303と接続されMCU201からの切替制御信号が入力されて充電時と通常時の切り替えを行う。
また、プリスケーラ301には分周器302が接続されており、分周器302には、発振子305及び発振回路304が接続されている。分周器302は、プリスケーラ301から分周比Nが入力され、発振子305、および、発振回路304からの発振周波数を分周して、搬送波信号を出力している。
このように、プリスケーラ301、分周器302、切替スイッチ303、発振子305、および、発振回路304により周波数切り替えが行われる。
【0024】
非接触ICカード1が外部装置4と通信中のときは、通信コントローラのMCU201は、プリスケーラ301の分周比Nを所定の値に設定するとともに、切替スイッチ303に入力される切替制御信号に「0」出力する。
切替スイッチ303は、上記の切替制御信号により送受信回路内の変調回路202に電気的に接続する。
【0025】
非接触ICカード1が充電モードに変わる場合は、通信コントローラのMCU201は、プリスケーラ301の分周比Nを、通信時に設定する値よりも小さい値に設定し、切替制御信号に「1」出力する。切替スイッチ303は、上記の切替制御信号により、分周器302からの搬送波信号を直接出力に切りかえる。
例えば、充電時においては、プリスケーラ301の分周比NをN=1に設定し、分周器302は、発振子305、および、発振回路304からの発振周波数4.9152MHzを{1/(2(N+1))}に分周して、周波数1.2288MHzの搬送波信号として、直接、アンテナ310に出力する。
【0026】
一方、充電中にCPU32が起動しないように、外部装置4のアンテナからのトリガ信号を一次的に遮断するための切替手段を回路中に設ける。
図3により、充電モード切り替え手段の構成について説明する。
まず、非接触ICカード1のアンテナ310に変復調回路を介してI/Oロジックが電気的に接続されており、I/Oロジックに内部バスを介してCPU32が電気的に接続されている。
CPU32は、R−Sフリップフロップ等から構成されたモード切替レジスタ220に電気的に接続されており、AND回路217は、モード切替レジスタ220と変復調回路とに接続され、それらから入力された信号から論理積信号を生成し、CPU32に入力する。
また、I/Oロジックは、OR回路218を介して、モード切替レジスタ220に電気的に接続されている。このように、モード切り替え手段は、モード切替レジスタ220、AND回路217、および、OR回路218から構成されている。必要があれば図のように、リセット回路219、および、リセット受信回路221を設けてもよい。
【0027】
次に動作について説明する。
充電モード切り替え手段は前述のように構成されており、充電モードに移行する場合には、まず、外部装置から、予め規定された充電切替コマンドが、非接触ICカード1のアンテナ310に送信される。
上記充電切替コマンドが、変復調回路の復調回路213、および、I/OロジックのUART214を介して、CPU32に入力され、解読された後、CPU32は、CPU32の充電モード切替端子から「H」パルスを、モード切替レジスタ220のリセット端子Rに出力するとともに、CPU32に接続された発振子の発振を停止するスリープモードに移行する。
モード切替レジスタ220のリセット端子Rに「H」パルスが入力されると、モード切替レジスタ220の出力端子Qからの出力は「L」にセットされる。モード切替レジスタ220の出力が「L」にセットされると、AND回路217から出力される論理積信号である起動信号は常時「L」になり、CPU32の起動入力端子に「L」入力されるので、CPU32の起動が禁止される。
【0028】
次に、通常の通信モードに移行させる方法について説明する。
リセット方式では、まず、外部装置から出力されたリセット指示をインターフェースを介してリセット信号に変換させて出力し、リセット受信回路221により受信する。リセット受信回路221により受信されたリセット信号により、リセット回路219から、CPU32のリセット端子と、OR回路218を介してモード切替レジスタ220のセット端子Sに、「H」パルスが出力される。CPU32は、RESET端子に「H」パルスが入力されると、発振子の発振を停止しているスリープモードを解除し、発振子を起動させ、ROM(33),または,RAM34(図1参照)に内蔵されたプログラムの実行をリセット状態から再開する。また、モード切替レジスタ220のセット端子Sに「H」パルスが入力されると、モード切替レジスタ220の出力端子Qからの出力は「H」になるので、変復調回路の受信ゲートを介してAND回路217に送信された起動信号が、AND回路217を介して、CPU32の起動入力端子に伝達され、通常通信モードに移行する。
【0029】
上記のリセット方式の他にコマンド方式がある。
コマンド方式においては、まず、アンテナ310に、予め規定された充電解除コマンドを送信する。アンテナ310により受信された充電解除コマンドは、変復調回路の受信ゲート212を介して、復調回路213、および、クロック抽出回路215に入力され、一方は、復調回路213を介して、I/Oロジックの充電解除コマンド照合回路216の入力端子Dに入力され、また、残りの一方は、クロック抽出回路215において、クロック成分が抽出され、クロック信号となって、充電解除コマンド照合回路216の入力端子Tに入力される。
上記充電解除コマンド照合回路216は、入力端子Tから入力されたクロック信号に同期させて入力端子Dから入力された充電解除コマンドをラッチし、予めそこに設定されているコマンドコードと照合する。照合が一致した場合、充電解除コマンド照合回路216の出力端子Qから「H」出力する。これにより、OR回路218を介してモード切替レジスタ220のセット端子Sに「H」が入力され、モード切替レジスタ220からの出力も「H」となるので、変復調回路の受信ゲートからの起動信号は、AND回路217を介してCPU32の起動入力端子に伝達され、通常通信モードに移行される。
前述のように外部装置側に周波数切り替え手段を設けても良いし、非接触ICカード1側において、充電モード時と通常モード時とで周波数を切り替えるための周波数切り替え手段を設けてもよい。
【0030】
図4は、非接触ICカード1に設けられたアンテナ310内に設けられたアンテナ回路と、充電回路との構造を示したブロック図である。
図4に示す非接触ICカード1は、外部装置4からインターフェースを介してアンテナ回路310、または、外部端子311、から信号を受信してICチップ3の前述の充電回路によって、補助電源部20に電力を供給する状態を示している。
外部装置4とインターフェースを介してICカードのICチップと交信すると共に、一方では、スイッチ回路22によって補助電源20に電力を供給する。
アンテナ回路310には、図の等価回路により示されるようなLC並列共振回路等からなるアンテナ回路が設けられている。L1は、コイルのインダクタンス、C1は、それぞれ、コンデンサの容量を示している。
図では省略してあるが、充電回路は、ダイオードと、並列に接続された抵抗とダイオードとから構成されている。
【0031】
(実施例2)
図1、図4を参照して、本発明の他の実施例である太陽電池を使用する補助電源付情報記録媒体について説明する。
カード1の表面に設けられた外部端子311は、例えば電源電圧入力用の端子、クロック信号入力用の端子、データ入出力用の端子、リセット信号入力用の端子、および、グランド用端子を有している。
本実施例のICカード1は、接触型、非接触型両用カードなので、アンテナ310を有し、外部装置4からインターフェースを介して非接触で電力が供給されている。
【0032】
非接触ICカード1には、(図5に示すように)ICチップ3を搭載しているICモジュール30が実装されている。
ICチップ3には、演算機能等を有するCPU32、CPU動作時のデータを格納するRAM34、プログラムを格納するROM33、ICカード固有の情報等を格納するEEPROM35、表示媒体ドライバ132、電圧検出回路21、補助電源部(太陽電池)20と、通信によってアンテナ310から供給される外部電源を切り換えるスイッチ回路1(23)、EEPROM35に対する読出し時と書込み時を切り換える切換手段であるスイッチ回路2(22)が形成されている。
さらに、図示していないが、外部からクロック信号を入力して内部で所定の周波数でかつ、所定のタイミングで内部クロック信号を生成するクロックコントローラが形成されている。
【0033】
表示媒体ドライバ132は、表示媒体2に接続されると共に、太陽電池20、および、CPU32に接続されている。
また、通常、通信によって外部装置4から供給される電力と、ICカードに内蔵された補助電源部である太陽電池20との電源切換手段の1つである電圧検出回路21はCPU32に接続され、スイッチ回路1(23)に接続されている。
電圧検出回路21は、CPU32から出力されるバイアス信号により動作し、通常のICカードを駆動すべき状態と、表示媒体ドライバ132を駆動すべき状態を検出し、スイッチ回路1(23)を切り換えるための制御信号を出力すると共に、クロックコントローラを切り換えるための制御信号を出力する。
【0034】
スイッチ回路1(23)に接続されたスイッチ回路2(22)は、CPU32からの制御信号に基づき、EEPROM35に対する読出しまたは書込みを行うための供給電圧の切換えを制御する機能を有すると共に、EEPROM35に対する書込み時には、スイッチ回路1(23)を操作して太陽電池4による電力をEEPROM35に供給する機能を持っている。
【0035】
図1を参照して表示媒体に表示情報を表示する方式について説明する。
この実施例の場合は、表示情報132をEEPROM35に格納している。
EEPROM35には、表示媒体に表示するための表示情報と、同じ情報が2つ格納される。EEPROM35に格納された前記2つの情報は、内容は同じであるが、1つは暗号化された情報であり、もう1つは表示媒体に表示されるように加工された情報である。表示情報135は、ICカード1が、外部装置と交信した際にEEPROMに書き込まれ格納される。
表示媒体2に表示情報135を表示する手順は、まず、ICカード1の利用者がICカード上に設けられた操作ボタンを操作して電源部から電力を供給する。
CPU32と、表示媒体ドライバ132が起動され、CPU32が上記EEPROM35に格納されている表示情報135を読み込んで、表示媒体ドライバ132を駆動して表示媒体2に表示する。
【0036】
図5を参照して、表示媒体付き接触型非接触型両用カードの一例について説明する。
ICカード1の中央部に表示媒体2が形成されている。また、表示媒体には消費電力が少ない液晶が使用されている。前記液晶による表示媒体2は、ICモジュール30に実装されたICチップのメモリに接続されている。
カード基体には、ICカード1のカード基体の周辺に沿ってアンテナ310が埋設されており、その終端はICチップのアンテナ接続端子に接続されている。
図5に示すICカードは、接触型非接触型両用カードであるため、外部装置接続端子30がカードの表面に露出して形成されている。また、外部端子が形成されている面と同じ表面に表示媒体に情報を表示するための専用ボタンが形成されている。操作ボタン312は、外部端子の予備端子を経由してICチップのVcc端子に接続されている。本実施例では、操作ボタンは錆びにくいニッケルによる2つの接点で構成されており、人の指が前記2つの接点に同時に触れると導通して電力が流れるようになっている。
操作ボタン312によって電源が起動され表示媒体2に表示情報135が出力される。
【0037】
【発明の効果】
補助電源を使用することによりICカードが外部装置と交信中以外でもカードに電力を供給することができ、表示媒体に情報を表示することが可能になった。
また、本発明は、ICカードが外部装置と交信を行っている間は、外部装置から供給された電源によってのみ動作し、補助電源は使用しないようにしたことも特徴で、このことによって、ICカードの記憶部に対し安定した電圧で情報を記録することができ、補助電源でこれら記録された情報の一部を表示できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の補助電源付情報記録媒体の内部構成について説明するためのブロック図
【図2】非接触ICカードに設けられた周波数切替手段の構成を示すブロック図
【図3】非接触ICカードに設けられた充電モード切替手段の構成を示すブロック図
【図4】非接触ICカードのアンテナ内に設けられたアンテナ回路と充電回路の構成を示すブロック図
【図5】本発明の補助電源付情報記録媒体の1実施例の表面平面図である。
【符号の説明】
1 本発明の補助電源付情報記録媒体
2 表示媒体
3 ICチップ
4 外部装置
20 補助電源部
21 電圧検出回路
22、23 スイッチ回路
30 ICモジュール(外部端子)
31 外部端子・アンテナ・操作ボタンなどのインターフェース部
32 マイクロプロセッサ(CPU)
33 ROM
34 RAM
35 EEPROM
132 表示媒体ドライバ
135 表示情報
201 通信コントローラ内蔵MCU
202 変調回路
211 充電回路
212 受信ゲート
213 復調回路
214 URAT
215 クロック抽出
216 充電解除コマンド照合回路
217 AND回路
218 OR回路
219 リセット回路
220 モード切替
221 リセット受信回路
301 プリスケーラ
302 分周器
303 切替スイッチ
304 発振回路
305 発振子
310 アンテナ(アンテナ回路)
311 外部端子
312 操作ボタン

Claims (4)

  1. 外部装置に接続されて電力及び情報の授受を行なうためのアンテナ及び外部端子と、前記アンテナに接続されたICチップと、自己保持可能な表示媒体と、前記表示媒体に接続された補助電源部と、前記補助電源部に接続された操作ボタンとを有する、1つのICチップにアクセスする接触型非接触型両用カードの形態をなす情報記録媒体であって、
    前記情報記録媒体が外部装置に接続されている場合は、受信した情報の一部を表示部に表示すると共に情報記録媒体に設けられた充電モード切り替え手段によって補助電源部に電力を充電し、外部装置に接続されていない場合は、前記操作ボタンによって前記表示媒体に表示情報を表示することを特徴とする補助電源付情報記録媒体。
  2. 前記補助電源は2次電池であって、前記外部装置に接続されて電力及び情報の授受を行なう場合は、前記外部装置から情報記録媒体に送信される充電切り替えコマンドにより前記2次電池との接続を無効することを特徴とする請求項1に記載の補助電源付情報記録媒体。
  3. 前記補助電源は太陽電池であって、前記外部装置に接続されて電力および情報の授受を行なう場合は、前記外部装置から情報記録媒体に送信される充電切り替えコマンドにより前記太陽電池との接続を無効することを特徴とする請求項1に記載の補助電源付情報記録媒体。
  4. 前記操作ボタンは、情報記録媒体の外部端子の予備端子を経由してICチップに接続され、操作ボタンに触れることによって導通して補助電源部からICチップに電力が供給されることを特徴とする請求項1〜何れかに記載の補助電源付情報記録媒体。
JP2001186192A 2001-06-20 2001-06-20 補助電源付情報記録媒体 Expired - Fee Related JP4811549B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001186192A JP4811549B2 (ja) 2001-06-20 2001-06-20 補助電源付情報記録媒体

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001186192A JP4811549B2 (ja) 2001-06-20 2001-06-20 補助電源付情報記録媒体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003006590A JP2003006590A (ja) 2003-01-10
JP4811549B2 true JP4811549B2 (ja) 2011-11-09

Family

ID=19025657

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001186192A Expired - Fee Related JP4811549B2 (ja) 2001-06-20 2001-06-20 補助電源付情報記録媒体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4811549B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007013942A (ja) * 2005-05-30 2007-01-18 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 端末装置及び通信システム
CN101326537B (zh) * 2005-10-18 2010-10-13 松下电器产业株式会社 非接触数据载体
JP2007133557A (ja) * 2005-11-09 2007-05-31 Dainippon Printing Co Ltd Icカード及びicカードのプログラム
JP4985237B2 (ja) * 2007-08-29 2012-07-25 株式会社デンソーウェーブ Rfタグシステム,rfタグ及びタグリーダ

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0950504A (ja) * 1995-08-04 1997-02-18 Sophia Co Ltd 遊技情報媒体
JPH11345292A (ja) * 1998-06-02 1999-12-14 Matsushita Electric Ind Co Ltd 非接触icカード

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003006590A (ja) 2003-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10496918B2 (en) Cards and devices with multifunction magnetic emulators and methods for using the same
EP0402759B1 (en) Portable electronic device having versatile program storage
JP3617491B2 (ja) Icチップ及び情報処理端末
EP0257648B1 (en) Portable medium
US8794535B2 (en) Bank card with display screen
US7911322B2 (en) Information processing apparatus and method, and non-contact IC card device
US8646696B2 (en) Chip card comprising a display
US20060232572A1 (en) Method and circuit arrangement for driving a display as well as chip card with display
US8608081B2 (en) Chip card comprising a display
JP4811549B2 (ja) 補助電源付情報記録媒体
CN105512716A (zh) 一种多功能ic卡
US20130068845A1 (en) Bank card with display screen
KR200180261Y1 (ko) 비접촉식 전자 칩이 내장된 무선통신 단말기
CN205354045U (zh) 一种读卡设备
JP4759846B2 (ja) 表示部付き携帯端末
JP4863035B2 (ja) 情報表示カード
CN110766815A (zh) 一种集成单片式车载设备
JP2001283173A (ja) 総合カード
JP2013004002A (ja) Icカード
JPH0734213B2 (ja) Icカード
JP2000048137A (ja) 非接触icカードの携帯型読取装置
JPH0769948B2 (ja) 携帯可能電子装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20080521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20110411

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110421

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110620

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110727

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110809

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140902

Year of fee payment: 3

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees