JP2007013942A - 端末装置及び通信システム - Google Patents

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Abstract

【課題】特定範囲内に存在する利用者が、装置の操作無しに、いち早く情報を取得することのできる通信システムを提供することを課題とする。
【解決手段】本通信システムはRFIDカード10、通信用リーダライタ12、ホストコンピュータ14、情報通信手段16から構成される。RFIDカード10は無線を通して通信用リーダライタ12と情報の送受信を行う。それにより、RFIDカード10を利用者が自由に持ち運ぶことができる。RFIDカード10のメモリ部1004は、書換可能なメモリ部と書換不可能なメモリ部を有する。RFIDカード10の動作に必要な電力は無線を利用して供給され、RFIDカード10の小型軽量化に寄与している。このRFIDカード10に表示部を設けることによって、無線通信により受信した情報を表示部に表示することができ、利用者がはやく情報を認識することが可能となる。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信を行う端末装置及び当該端末装置を含む通信システムに関する。
情報化が進み、社会生活ではいち早く情報を取得することが重要視されている。そのため、電子メールや携帯電話等の通信システムの開発が盛んに行われ、また、それらの通信システムの利用者は増加している。
例えば、携帯無線通信端末を電話機としてだけではなく、電子メールやファクシミリ情報などの情報を送受信することができ、且つ、それらを複数人で共用することができる情報通信システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−46245号公報
しかしながら、上記通信システムの例に挙げた電子メールは、利用者がコンピュータを起動し、電子メールソフトウェアを操作することによって、初めて情報の受信及びその内容が確認できるものである。また、携帯電話は、携帯していなければ電話にでることができない。更に、劇場、コンサートホール、電車内などの公共の場所では利用することができない場合もあるので、必ずしも、情報をいち早く取得するための通信システムとして機能するとは限らない。
情報化社会では、情報を取得する早さが求められる場合がある。例えば、会社や病院、役所内で就業中には緊急の連絡を要する事がある。例えば、急な会議や突然の来客、突然患者の容態が悪化等である。
本発明はこのような状況に鑑み、利用者が特定範囲内に存在する時に、利用者は操作を行うことなくいち早く情報を取得することのできる端末装置を提供することを課題とする。また、利用者が常に携帯できるように、電源装置を持たずに小型で、低消費電力で動作する端末装置及び当該端末装置を含む通信システムを提供することを課題とする。
本発明の端末装置は、無線通信によって情報の送受信を行い、当該情報を表示する表示部を有する。
無線通信によって情報の送受信を行う装置は、RFID(Radio Frequency IDentification)カード(RFIDタグ、ICタグ、ICチップ、RF(Radio Frequency)タグ、無線タグ、電子タグ、トランスポンダとも呼ばれる)等と呼ばれる。よって、本発明は、表示部を有することを特徴とするRFIDカードである。即ち、本発明の端末装置(RFIDカード)は、表示部と、無線通信を行うための回路(高周波回路、昇圧回路、ロジック部、メモリ部等)を有する。
本発明の端末装置は、更に、光センサを有することを特徴とする。光センサは端末装置を使用する環境の光(外光)の光量を検知し、検知された光量(情報)に基づいて表示部の輝度を調節する。
上記のメモリ部は、書き換え可能なメモリ部と書き換え不可能なメモリ部とを有することを特徴とする。書き換え不可能なメモリ部において、端末装置に固有の情報を予め記憶しておき当該情報を読み出す構成とし、書き換え可能なメモリ部において、無線通信によって得られた情報を書き込み当該情報を読み出す構成とすることができる。
無線通信に用いる周波数は、サブミリ波である300GHz乃至3THz、ミリ波である30GHz乃至300GHz、マイクロ波である3GHz乃至30GHz、極超短波である300MHz乃至3GHz、超短波である30MHz乃至300MHz、短波である3MHz乃至30MHz、中波である300KHz乃至3MHz、長波である30KHz乃至300KHz、及び超長波である3KHz乃至30KHzのいずれの周波数も用いることができる。
特に、絶縁基板上に形成されたトランジスタ等の素子を用いて形成したことを特徴とする端末装置である。また表示部と、無線通信を行うための回路(高周波回路、昇圧回路、ロジック部、メモリ部)等を同一基板上に作製したことを特徴とする端末装置である。
また、本発明は、上記端末装置との間の無線通信を管理する情報処理装置である。また、上記端末装置と、前記情報処理装置とを有することを特徴とする通信システムである。情報処理装置は、RFIDカードとの間で情報の送受信を行う通信用リーダライタ、当該通信用リーダライタに接続されたホストコンピュータ、当該ホストコンピュータと情報の入出力を行う情報通信手段を有する。
更に、上記通信用リーダライタにおいて、メモリ部及びロジック部を設けたことを特徴とする。こうして、ホストコンピュータと情報の送受信をすることなく、通信用リーダライタとRFIDカードとの間で情報の送受信を行う。
本発明の端末装置では、RFIDカードに表示部を設けることによって、無線通信によって受信した情報を表示部に表示することができるので、利用者がはやく情報を認識することが可能である。
本発明の端末装置は、更に、端末装置を使用する環境の光を検知する光センサを有し、検知された情報に基づいて表示部の輝度を調節するので、外光に合わせて表示部の輝度を変化させ表示を見やすくすることが可能である。こうして、利用者が正確に情報を認識することが可能である。
本発明の端末装置では、メモリ部は、書き換え可能なメモリ部と書き換え不可能なメモリ部とを有し、この2つのメモリ部を使い分ける。一般に、書き換え不可能なメモリ部に対して、書き換え可能なメモリ部は動作速度が遅い。本発明は、この2つのメモリ部を使い分けるので、情報を書き込むことが可能で、且つ特定の情報の読み出し速度を速くすることができる。こうして、利用者がはやく情報を認識することが可能である。
絶縁基板上に形成されたトランジスタ等の素子を用いて形成することによって、本発明の端末装置は軽量且つ小型化することが可能である。また、本発明の端末装置が有する表示部と、無線通信を行うための回路(高周波回路、昇圧回路、ロジック部、メモリ部)等を同一基板上に作製することによって、本発明の端末装置を更に軽量且つ小型化することが可能である。こうして、利用者は端末装置を持ち歩くことが負担とならず、且つ正確に情報を取得することが可能である。
ホストコンピュータと情報の送受信をすることなく、通信用リーダライタとRFIDカードとの間で情報の送受信を行うので、利用者は速く情報を取得することが可能である。
こうして、本発明の端末装置、情報処理装置及びそれらを有する通信システムによって、利用者は速く且つ正確に情報を取得することが可能である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。ただし、本発明は以下の説明に限定されない。本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解されるからである。したがって、本発明は以下に示す実施の形態及び実施例の記載内容のみに限定して解釈されるものではない。なお、図面を用いて本発明の構成を説明するにあたり、同じものを指す符号は異なる図面間でも共通して用いる。
(実施の形態1)
本発明の通信システムの構成を図1に示す。本通信システムはRFIDカード10、通信用リーダライタ12、ホストコンピュータ14及び情報通信手段16から構成される。RFIDカード10が端末装置に相当する。また、通信用リーダライタ12、ホストコンピュータ14及び情報通信手段16が無線通信を管理する情報処理装置に相当する。
図1において、RFIDカード10は無線を通して通信用リーダライタ12と情報の送受信を行う。無線により通信用リーダライタ12と通信を行うことで、端末であるRFIDカード10を、利用者が自由に持ち運ぶことができる。また、無線を利用することで、RFIDカード10の内部で、回路の動作に必要な電力を発生させることができる。つまり、RFIDカード10の中にバッテリーなどを必ずしも設ける必要がない。これによって、RFIDカード10を小型軽量化することができる。また、RFIDカード10を含む携帯端末機器を、小型軽量化することができる。携帯端末機器を小さくできることにより、持ち運びが更に簡単になる。
図1で例示する通信システムは、利用者に対し様々な情報を提供することができる。本実施の形態では、RFIDカード10を使うことにより、強い電磁波を用いずに通信を行うことができる。例えば、病院など、携帯電話の使用が許されない場所についても、電磁波を用いた手軽な情報のやり取りが可能になる。
図1において、通信用リーダライタ12は、無線でRFIDカード10と通信を行う。また、無線でRFIDカード10に情報を送信すると同時に、RFIDカード10に電力を供給する。通信用リーダライタ12はインターフェースを介してホストコンピュータ14と接続されている。インターフェースとしては、USB(Universal Serial Bus)、シリアルインターフェースなどが適用される。もちろん、通信用リーダライタ12とホストコンピュータ14との接続形式は、これらに限られるものではない。通信用リーダライタ12は、ホストコンピュータ14から送られてきた命令や情報を解釈し、RFIDカード10に命令や情報を送り、また、RFIDカード10から電波で送られてきた情報を解釈しホストコンピュータ14側に情報を送信する機能を持つ。通信用リーダライタ12は、RFIDカード10に命令を送る場合以外にも、電力をRFIDカード10に供給することも可能である。これにより、RFIDカード10が命令を待機する状態においても、RFIDカード10が能動的に機能して、利用者が情報の確認を行うことができる。
図1において、ホストコンピュータ14には複数の通信用リーダライタ12がインターフェースポートを介して接続されている。この接続方法はこれらに限られるものではない。また、ホストコンピュータ14は、情報通信手段16とインターフェースポートを介して接続される。ホストコンピュータ14では、情報通信手段16からの情報を解釈し、RFIDカード10に情報を転送するための命令を、通信用リーダライタ12に送信する。また、RFIDカード10からの返答の有無や、RFIDカード10の持つ個体識別情報の判別を行いデータとして蓄積する。また、RFIDカード10からの情報を解釈し、RFIDカード10或いはホストコンピュータ14に接続された周辺装置に命令を送る働きを持つ。ホストコンピュータ14に処理を任せることができるため、迅速な対応が可能となる。更に、深夜など、人の少ない時間帯でも対応を速やかに行うことができる。
次に、図1の情報通信手段16の機能について説明する。情報通信手段16は、ホストコンピュータ14と接続される。情報通信手段16は、ホストコンピュータ14に情報を送ることができる。また、ホストコンピュータ14からの情報を受け取ることもできる。情報通信手段16が送信すべき情報の収集、通信を速やかに行うことで、利用者に対して情報を早く伝達できるようになる。
以上が、本通信システムの機能である。そして、各構成要素を組み合わせて情報処理を行う。その処理の流れを図6に示す。まず、情報通信手段16が情報をホストコンピュータ14に出力する(ステップ6201)。ホストコンピュータ14は情報を受け取り情報の識別作業を行う(ステップ6202)。また、ホストコンピュータ14は、特定のRFIDカード10に情報を出力するよう、命令を通信用リーダライタ12に出力する(ステップ6203)。次に、通信用リーダライタ12は、ホストコンピュータ14からの情報を受け取り、RFIDカード10に対して情報を出力する(ステップ6204)。RFIDカード10は通信用リーダライタ12からの命令を解釈し(ステップ6205)、情報を表示部に表示する(ステップ6206)。また、RFIDカード10は、情報を受け取り、実行を行ったことを示す信号を通信用リーダライタ12に送信する(ステップ6207)。通信用リーダライタ12は、RFIDカード10から受け取った実行完了信号を、ホストコンピュータ14に送信する(ステップ6208)。
本通信システムは、利用者が容易に携帯できるように、小型であり、低消費電力で動作する端末装置を提供する。このシステムにより、情報を取得する早さが求められる状況において、利用者が特定範囲内に存在する時に、利用者は特別な操作を行うことなく情報を取得できる。
なお、本通信システムはRFIDカード10を用いているため無線通信を行うが、携帯電話におけるような強度の強い電波を用いない。更に、着信音などを発生させることがない。そのため、携帯電話の利用が制限されるような状況にあっても、いち早く情報を取得できる特徴がある。以下、本通信システムの構成要素について詳しく説明する。
(RFIDカードの構成)
図1のRFIDカード10は電磁波を介して無線で通信用リーダライタ12との通信を行う。そのためにアンテナ1001を有している。アンテナ1001から得られた電磁波を、電流や電圧信号に変換する共振回路、RFIDカード10を駆動する電力を得るために整流回路などの高周波回路1002を有している。整流回路があるために、RFIDカード10に内臓電源を含める必要がなく、RFIDカード10の大きさを小さくすることができる。また、高周波回路1002には、アンテナ1001から取り出した信号から、命令信号等を取り出す復調回路、及び情報を通信用リーダライタ12に送るための信号を作製する変調回路を含んでいる。
高周波回路1002の詳細図を図2に示す。高周波回路は、アンテナ1001から得られた電磁波を、電流や電圧信号に変換する共振回路101を有する。共振回路101で作られた電圧信号が、回路を駆動させるための電源を生成する整流回路102及び定電圧回路103に送られる。更に、アンテナ1001から取り出した信号は、データ復調回路104に送られ、ここで、命令信号等が取り出され、ロジック部へ送られる。また、ロジック部からの情報はデータ変調回路105をとおして変調され、通信用リーダライタ12送信される。
ロジック部1003は、クロックの生成を行う回路、通信用リーダライタ12から送られてきた命令信号を認識する回路、信号が正確に伝送されているか否かを判定する回路、送られてきた命令が適切なものかを判定する回路、送られてきた命令を実行するか否か、つまりRFIDカード10内に含まれるメモリ部1004の内容を参照して、送られた命令に沿った動作をするかどうか判定する回路(言い換えれば、識別情報を照会する回路)などを含んでいる。
ロジック部1003の詳細図を図3に示す。高周波回路から受信した信号を元にクロック回路106にてクロックを生成する。また、高周波回路から送られてきた信号から命令信号を認識する信号認識回路107、通信時のエラーの有無をチェックする通信エラーチェック回路108、命令が適切なものかどうかを判定する信号チェック回路109を有する。更に、個体識別情報をもとに、命令を実行するか否かを判断する識別情報チェック回路110を有する。
メモリ部1004には、メモリ回路と、該メモリ回路に対してデータの読み込み、或いは書込み操作を行う、メモリコントローラを含んでいる。メモリコントローラは、ロジック部1003からメモリ部1004に記録されている情報を読み出す、或いは書き込む命令が伝えられると、指定されたアドレスのメモリを選択し、読み出し若しくは書き込みのために必要な電圧をメモリ回路に供給する。
メモリ部1004の詳細図を図4に示す。メモリ部1004は、メモリコントローラ111で、メモリに対する読込、書き込み命令を出す。メモリコントローラの命令を受け、指定されたアドレスに対してデコーダ112が電圧供給を行う。更に、デコーダ部で、メモリ内容の読込を行う。デコーダ112にはメモリセル113が接続されており、メモリセルに個体識別情報が格納される。
また、RFIDカード10は、表示部1005、メモリ部1004などを稼動する際に必要な高電圧を生成する昇圧回路1006を持つ。これによって、高周波回路1002の整流回路のみでRFIDカード10内に含まれる各装置に電源を供給できるようになる。つまりは、複数の電源発生回路をRFIDカード10に組み込む必要がなくなり、RFIDカード10の構造を簡単にすることができる。
表示部1005は、表示画面及びそれを制御する駆動回路を持つ。表示画面を持つことで、RFIDカード10に対して、信号が与えられたかどうかを視覚的に確認することができる。音を出すことが許されない状況でも呼び出しがあったことを知ることができる。更に、RFIDカード10にどのような情報が与えられたか、例えば、どのような事態が発生したのかを、利用者がRFIDカード10上に設けられた表示画面を見て、すぐに確認できるようになる。例えば、緊急事態が起きた場合、RFIDカード10に、呼び出し信号以外に、呼び出し事項に関する詳細な情報を付加して送ることができる。そのため、電話等で担当者に確認をおこなうことなく、迅速な対応を取ることも可能になる。
また、RFIDカード10について複数の利用者がある場合には、メモリ部1004に一人の利用者を特定する個体識別番号を含む個体識別情報を記憶する。その場合、メモリ部1004は一部に不揮発性メモリを備えておく。不揮発性メモリとしては、書き換え可能なEEPROM、FeRAM、フラッシュメモリ、MROMや、追記型の有機メモリなどが適用可能である。与えられた命令に対し、すべてのRFIDカード10を同時に応答させることも可能であるが、個体識別情報を記憶させることによって、特定のRFIDカード10のみを動作させることが可能となる。
RFIDカード10は、薄膜トランジスタによって、プラスチックや金属フィルムなどのフレキシブル基板上にも構築できる。すなわち、きわめて薄型化することができるため、持ち運びや装着が簡単である。例えば、RFIDカード10をカードに貼り付け、それを首から紐を使ってぶら下げる、或いはシールなどを使い、持ち物に貼り付けるなどすれば、本システムのRFIDカード10を常に携帯することが可能となる。常にRFIDカード10が携帯できるようになれば、情報伝達はより確実により早く行われるようになる。
(通信用リーダライタの構成)
通信用リーダライタ12は、アンテナ1201、変調回路、復調回路、符号化回路、発信器、周波数フィルタなどを含む高周波回路1202、ロジック部1203、メモリ部1204、表示部1205、通信ポート1206を含んでいる。
通信用リーダライタ12は、RFIDカード10と無線により通信を行うために、アンテナ1201を有している。アンテナ1201は、高周波回路1202と接続されている。高周波回路1202では、受信した無線信号を復調して電気信号に変換し、ロジック部1203に信号を送る。また、ロジック部1203からの信号を符号化し変調してアンテナ1201から送信する。
高周波回路1202の詳細図を図5に示す。高周波回路は、アンテナ1001(アンテナ部)から得られた電磁波を、電流や電圧信号に変換する共振回路201を有する。共振回路201で作られた電圧信号は、整流回路202に送られる。更に、アンテナ1201から取り出した信号は、データ復調回路203に送られ、ここで、命令信号等が取り出され、ロジック部へ送られる。また、ロジック部からの情報はデータ変調回路204を介して変調され、RFIDカード10へ送信される。
ロジック部1203には、RFIDカード10に関する命令を処理するRFID命令処理部1210、メモリ部1204への命令を処理するメモリコントロール部1208、ホストコンピュータ14からの命令を処理する命令処理部1209を含んでいる。RFID命令処理部1210は、RFIDカード10との通信を制御するために、通信規格に準拠した命令及び信号を作る。命令処理部1209は、上位システムから与えられた命令を解釈して、通信用リーダライタ12の動作を判断、或いは制御する。メモリコントロール部1208は、メモリ部1204と接続されており、メモリ部1204にアクセスする命令が出た場合に、メモリ部1204の内容を読み書きする電圧を、指定されたアドレスのメモリ素子に供給する。
メモリ部1204には、通信用リーダライタ12の個体識別情報、RFIDカード10との通信を行うためのアプリケーションソフトウエア、上位システムからの命令を内部命令に置き換えるデータベースなどが含まれている。このメモリ部1204を通信用リーダライタ12に持たせることにより、複雑な処理をホストコンピュータ14に任せることなく、通信用リーダライタ12内で、処理することができる。これにより、本システムの情報伝達をより高速化できるようになる。
通信用リーダライタ12は、外部の上位システム(ホストコンピュータ14)とのデータのやり取りを行う通信ポート1206を持っている。通信ポート1206は、ロジック部1203と接続されている。通信ポート1206は、具体的にはUSBポートやシリアルポート、無線用ポートなどがある。このポートを持つことで、ホストコンピュータ14とのデータのやり取りが可能になるのに加え、高度な状況判断や複雑な作業をホストコンピュータ14にゆだねることも可能となる。
(ホストコンピュータの構成)
ホストコンピュータ14は、中央処理装置1402(CPU)、半導体メモリ、磁気記録媒体及び光記録媒体などで構成されるメモリ部1403、外部システムとの情報のやり取りを行う通信ポート1404(USB、シリアルポート、LAN(Local Area Network)ポート)、キーボード、ポインティングデバイス、音声入力デバイスなどの入力媒体1401、表示部1444を含んでいる。メモリ部1403には、個体識別情報など様々なデータが記録されている。
ホストコンピュータ14の動作を図7に示す。まず、ホストコンピュータ14は、情報通信手段16からの各種入力信号(警報等の入力信号)や、RFIDカード10側からの信号を外部ポートから入力する(ステップ301)。入力されたデータは中央処理装置1402に送られる(ステップ302)。中央処理装置1402では、メモリ部1403の情報を、アプリケーションソフトを使って解読する(ステップ303)。解読されたデータをもとに、誰に情報を伝えるべきかをメモリ部1403内のデータベースを用いて判断する(ステップ304)。次に、メモリ部1403内のデータベースを用い、情報を送る利用者の個体識別情報(番号)を探す(ステップ305)。入力信号に対し、どのように対応するのかを判断する。次に、送信するデータのフォーマットを整え、メモリ部1403及び通信ポート1404に対して情報や信号を出力する(ステップ306)。ホストコンピュータ14が情報を仲介することで、利用者はいち早く情報を得ることができる。
メモリ部1403には、本システムを稼動する上で必要なデータベース、及び、本システムを実行するためのソフトウェアが含まれている。メモリ部1403のデータベースには、RFIDカード10に含まれる個体識別情報と所有者を結びつけるデータが含まれている。また、ホストコンピュータ14に入力された情報を識別するためのデータなどが含まれる。また、個々のRFIDカード10の居場所を記録する場合もある。そのほか、ホストコンピュータ14への通信履歴を保持するデータ、情報伝達後の処理の進み具合を保持するデータなどが含まれる。これらの情報をホストコンピュータ14内のメモリ部1403に蓄積することで情報の管理を行うことができる。また、ホストコンピュータ14に接続される情報通信手段16からの情報照会も速やかに行えるため、個人だけなくグループ全体として、速やかな情報伝達、及び事態の解決ができるようになる。
(情報通信手段)
情報通信手段16は、ホストコンピュータ14と接続するための通信ポートを備えている。情報通信手段16は、USB、シリアルインターフェース、LANなどを介してホストコンピュータ14と接続される。情報通信手段16は、ホストコンピュータ14経由で、RFIDカード10に対して、呼び出しなどの情報を発信する。また、RFIDカード10のデータなどをホストコンピュータ14経由で受け取る。情報通信手段16があることにより、呼出しなどの命令を出すことができる。これによって、早急な対処が必要なイベントの発生をホストコンピュータ14が知ることができる。更に、ホストコンピュータ14の情報を受け取ることで、RFIDカード10の情報を得ることができる。情報通信手段16が情報の収集、通信を速やかに行うことで、情報を早く伝達できるようになる。
(実施の形態2)
図8で示すRFIDカード10は、アンテナ及び共振容量部401、変調復調回路部402、ロジック部403、昇圧回路部404、メモリ部405、追加メモリ部406、表示部407を備えている。個体識別情報以外の情報を記憶する追加メモリ部406を備える。メモリ部405は、書き換え不可能なメモリである。一方、追加メモリ部406は、書き換え可能なメモリである。追加メモリ部406を備えることによって、操作の履歴や受信履歴等の情報を、RFIDカード10において確認することができる。また、個体識別情報が記憶されたメモリとして書き換え不可能なメモリを用いることによって、書き換え可能なメモリを用いる場合よりも情報の読み出しを速くすることが可能である。このように、端末装置としてRFIDカード10を利用できる。
(実施の形態3)
図9で示すRFIDカード10はバッテリー409を内部に含んでいる。バッテリー409(図9中、電池と記載)はRFIDカード10の駆動をアクティブ方式(RFIDカード内に電池を内蔵し、当該電池を用いてRFIDカード内回路を駆動する方式)にすることによって、通信距離を伸ばすことができる。また、電波の弱いところでも動作させることができる。また、移動中など一時的に通信可能範囲から外れる場合でも、RFIDカード10を動作状態にできるので、情報を取得及び確認する上では利便性が高まる。バッテリー409としてはフィルム状リチウムイオン電池、フィルム状リチウムイオンポリマー電池、ニッケル水素電池、有機ラジカル電池、プロトンポリマー電池、バイオ燃料電池などを用いることができる。また、太陽電池408とバッテリー409を組み合わせても良い。他の構成要素は実施の形態2と同じである。
(実施の形態4)
RFIDカード10は、非常時の情報を早く知るという目的で、表示部407を備えているが、図10のようにRFIDカード10にスピーカ410と音声処理回路部412を組み合わせても良い。表示部407による情報表示だけでは、情報を見逃す局面も考えられるが、音声によって注意を喚起すれば、情報を見逃す可能性を低くできるとともに、より早くRFIDカード10に送信された情報に対応できるようになる。他の構成要素は実施の形態2と同じである。
(実施の形態5)
図10のようにRFIDカード10は、表示部407の輝度調整のため、光センサ411を設けても良い。すなわち、光センサ411は端末装置を使用する環境の光を検知する。検知された情報に基づいて端末装置は表示部407の輝度を調整する。これにより、表示部407における消費電力を抑えることができる。また、光センサ411を操作ボタンとして使うことも可能である。他の構成要素は実施の形態2と同じである。
(実施の形態6)
図11で示すように、RFIDカード10は入力部413を組み込んでも良い。入力部413は押圧式のボタンスイッチ、静電容量式のスイッチなどを適用することができる。入力部413を設けることにより、RFIDカード10を端末装置として利用できる。また、RFIDカード10に含まれるメモリ部405と組み合わせることで、メモリ部405内容の閲覧など複雑な操作ができるようになる。他の構成要素は実施の形態2と同じである。
(実施の形態7)
図11のように、RFIDカード10内に圧力センサ414を組み合わせることもできる。圧力センサ414を操作ボタンとして使うことにより、操作ボタンの厚みを薄くすることができる。また、製造工程を簡単にすることができ、RFIDカード10を安く製造できるようになる。更に、圧力センサ414でなる操作ボタンを覆ってRFIDカード10全体をコーティング材でコーティングできる。そのため、RFIDカード10内の回路の信頼性向上にもつながる。他の構成要素は実施の形態2と同じである。
(実施の形態8)
図11のように、RFIDカード10に加速度センサ415を組み合わせても良い。加速度センサ415は操作ボタンとして用いる。例えば、RFIDカード10を机に軽くたたくことで簡単にRFIDカード10の操作ができるようになる。更に、加速度センサ415でなる操作ボタンを覆ってRFIDカード10全体をコーティング材でコーティングできる。そのため、RFIDカード10内の回路の信頼性向上にもつながる。
(実施の形態9)
実施の形態1〜8のRFIDカード10の表示部407内に、画面接触式の操作ボタン(タッチパネル)を設けても良い。表示部407の領域が操作ボタンとして使えるため、RFIDカード10の面積をより小さくできる。更に、ボタンの操作項目を、画面を見ながら確認できるため、利用者にとって、操作が簡単になるという利点もある。
(実施の形態10)
実施の形態1〜9のRFIDカード10は、通信用リーダライタから電力供給を受けて、単体で情報端末として用いることもできる。RFIDカード10に対して命令が与えられない場合でもRFIDカード10を操作することができる。例えば前回の通信内容などを余裕のある時間に確認できるため、時間の有効利用ができるようになる。
(実施の形態11)
図1のように、通信用リーダライタ12について、表示部1205を含む場合がある。リーダライタはRFIDカード10の表示部407よりも大きな画面を搭載することができるため、より詳しく、そして多くの情報を見ることができるようになる。
(実施の形態12)
図1のように、通信用リーダライタ12について、入力部1207を含むことがある。入力部1207はキーボードの他にポインティングデバイス、押圧式のスイッチ、表示部1205と組み合わせてペン入力デバイスなどで実現することができる。これにより、RFIDカード10の利用者が、連絡を受けた場合、それに対し、対応したかどうかをホストコンピュータ14に伝えることができる。また、問題解決の進捗具合を第三者に知らせることもできる。
(実施の形態13)
通信用リーダライタ12について、電話回線等にアクセスするための手段を組み合わせても良い。これにより、電話等で通信が行えるようになる。与えられた情報についての確認などができ、より確実に情報伝達が行えるようになる。
(実施の形態14)
ホストコンピュータ14に接続された情報通信手段の例として電話回線がある。緊急性の高い、或いは異常な事態が発生したときに、通常、RFIDカード10に対して情報の伝達を行うが、RFIDカード10からの応答がない、或いは応答はあったが対策が取られていない場合に、RFIDカード10とは異なる手段で情報を伝える役割を果たす。RFIDカード10の持ち主が、通信用リーダライタの通信範囲外にいる場合において、情報を早く伝えることができる。RFIDカード10の持ち主が、通信用リーダライタの通信範囲内にいるが、対策がとられていない場合においては、電話連絡で、対策を促すこともできる。
(実施の形態15)
ホストコンピュータ14に接続された情報通信手段の例として、警報システムがある。警報システムの役割について説明する。早急に対処すべき事態の発生を検知して、その信号をホストコンピュータ14側に伝える。発令された警報に対し、解除をすることもできる。また、ホストコンピュータ14から警報解除信号をもらい、警報の発令を解除することもできる。ホストコンピュータ14から警報が解除できるため、実際に警報の発令された場所に出向くことなく、事態の収拾を図ることもできる。警報装置の誤動作が起きた場合など、実際に警報発令の現場に出向く必要がない場合などにも有効である。また、警報のデータ以外にも、警報が出された場所についての各種データをホストコンピュータ14に送信する。警報以外のデータがあることによって、RFIDカード10所有者は、異常事態を見極め、適切な対応をとることができるようになる。
(実施の形態16)
実施の形態15で述べた警報システムの構造について説明する。警報システムを図12に示す。警報システムは、緊急を要する状況の発見、及び警報の発令を行うシステムである。警報システムは、警報システムサーバー801と、警報検出装置からなる。警報システムサーバー801は、警報検出装置と専用回線でつながれている。また、警報システムサーバー801は、USB、シリアルインターフェース、LAN等でホストコンピュータ14と接続されている。警報システムサーバー801で、警報の種類を見極め、警報が発令されたことを、ホストコンピュータ14へ伝える。警報システムサーバー801があることで、警報情報、及び警報装置をまとめて管理できる。
警報検出装置は、センサを用い各種の異常事態を検出し、その情報を警報システムサーバー801へ伝える。センサに機械式センサを用いることで、周囲の状況を常時監視することも可能となる。また、機械センサを用いることで、異常が起こったとき、すぐに警報信号を出すこともできる。警報検出装置の例として、図12を使って説明を行う。
患者及び患者の家族らからの連絡を受けるナースコールシステム802について説明する。ナースコールシステム802が作動すると、その情報が警報システムサーバー801を通し、ホストコンピュータ14に伝わる。ホストコンピュータ14内のデータベースに登録された担当医のRFIDカード10や、最寄りの医者に連絡が伝わるようになる。病院内は、医療機器への影響を考え、携帯電話の使用が原則的に禁止されている。そのような状況で、患者の容態の急変など急を要する情報をいち早く伝えることができる。
装置トラブル監視システム803について説明する。工場のライン上の装置、或いは実験装置に何らかの不具合が起きた場合に、信号を、警報システムサーバー801を通してホストコンピュータ14に送る。装置の周囲に担当者がいない場合でも、ホストコンピュータ14のデータベースを検索し、担当者の持つRFIDカード10に対して呼び出し命令を出すことで、担当者と連絡をとることができるようになる。
ガス漏れ、火災の発見を行うガス、火災警報システム804について説明する。ガス漏れ、火災が起きたときにセンサがそれを検知する。これらのセンサから警報システムサーバー801を通して、ホストコンピュータ14に情報が伝えられ、担当者への情報の提供や、避難の指示がRFIDカード10に対して行われる。同種のものとして、地震、浸水センサがある。地震が起きたとき信号を、ホストコンピュータ14に発する。他の警報システムとの連動により、被害程度がどのようなものであるかをホストコンピュータ14に伝える。緊急時の責任者に対しての情報提供のほか、建物内にいる利用者に対しても、情報提供或いは避難命令を、RFIDカード10を通して速やかに発信できる。
建物のセキュリティー状態を監視する社内警備システム805について説明する。建物への不審者の侵入があることを、赤外線センサや、カメラによって捉え、警報システムサーバー801に信号を送る。警報システムサーバー801からホストコンピュータ14へと信号が送られると、ホストコンピュータ14内のデータベースを調べ、建物内にいる利用者或いは、担当者への連絡が行えるようになる。警備会社への連絡も可能となる。身の安全を守る、或いは盗難対策などのため、利用者が異常をすぐに認識することが可能となる。
(実施の形態17)
実施の形態16の警報システムについて、警報を検出する装置のほか、カメラ、マイクを持つことがある。異常事態が起きたときに、次にどう対処するかを決めるには、視覚的なデータ等が重要となる。カメラ、マイクなどの手段により、警報のほかにも、具体的なデータを発信し、ホストコンピュータ14やRFIDカード10の所有者に伝えることで、異常事態に対して迅速且つ適切な対策が打てるようになる。
(実施の形態18)
ホストコンピュータ14に接続された情報通信手段の例として、社内ネットワークシステム806がある(図12参照)。社内ネットワークシステム806は、ホストコンピュータ14とLAN回線を通じて接続される。また、社内ネットワークシステムは、端末装置811ともLAN回線を通して接続される。警報システム以外の要因で、緊急の連絡が必要な場合に、このネットワークを通して、呼び出し命令がホストコンピュータ14に転送される。また、本システムの稼動情報、ホストコンピュータ14の遠隔操作命令の伝達もこのネットワークを通して行われる。社内ネットワークシステムを用いることにより、複数の場所から呼び出しが行える。更に、本システムの稼働状況の閲覧、本システムのコントロールを、社内ネットワークに接続された端末装置ならどこからでも行えるようになる。これにより、呼び出し等の指示に対し、対策が取られているかどうかを多くの人が確認できる。なお、社内ネットワークシステムは、社外ネットワーク807とも接続されている。社外からの信号を受け取ることも可能となる。
社内ネットワークシステム806の動作を説明する。ホストコンピュータ14からの信号は社内ネットワーク回線に出力されると、社内ネットワークにつながった端末装置811へと伝えられ、それらの機器から出力がなされる。逆に、端末装置811から、呼び出し信号の発信、或いは管理命令が出されると、社内ネットワークシステムを通して、信号がホストコンピュータ14に送信される。社内ネットワーク回線は社内LANシステムを用いることができ、安価で本システムの導入が図れる。
(実施の形態19)
社内ネットワークシステム806に接続された端末装置の例として、メールサーバー808がある。メールサーバー808の役割について説明する。メールの受信を確認したら、そのメールの重要度を識別する。重要度が高い案件について、RFIDの持ち主に連絡する。メールソフト或いは、パーソナルコンピュータを立ち上げることなく、重要なメールの受信を知ることができる。これにより、RFIDカード10の所有者はメールの受信をより早い段階で知ることができる。
メールサーバー808は、メールを受け取るためのコンピュータ、及びメール送受信管理用のプログラムから構成される。メールサーバーは、LANポートを用いて、社内ネットワークシステムと接続されている。メールを受信した場合に、そのメールの受信情報を、LAN回線を介して、ホストコンピュータ14へ送信する。受信情報のみでなく、受信したメールの内容を送信することも可能である。
メールサーバー808は、メールに付加された重要度の情報をホストコンピュータ14に送信することも可能である。この情報が付加されることにより、ホストコンピュータ14側でRFIDカード10に送信する命令を変えることが可能となる。
(実施の形態20)
社内ネットワークシステム806に接続された端末装置の例として、情報サーバー809がある(図12参照)。情報サーバー809の役割について説明する。重要な情報が情報サーバー809上に投稿された場合に、RFIDカード10の利用者に連絡する。サーバー情報の閲覧ソフト(例えば、WEBブラウザ)或いは、パーソナルコンピュータを立ち上げることなく、重要な情報の到着を知ることができる。
情報サーバー809は、掲示板等の情報を受け取るためのコンピュータ、及び情報サーバー制御のプログラムから構成される。情報サーバーは、LANポートを用いて、社内ネットワークシステム806と接続されている。社内ネットワークシステム806を通じて情報を受信した場合に、情報を受信したことを、LAN回線を介して、ホストコンピュータ14へ送信する。受信したことを伝えるのみでなく、受信した情報の内容を送信することも可能である。
(実施の形態21)
社内ネットワークシステムに接続された端末装置の例として、端末コンピュータ810がある(図12参照)。端末コンピュータ810はLAN回線を通して、社内ネットワークシステムと接続される。端末コンピュータは、RFIDカード10の持ち主に対し、呼び出し情報の発信を行う。端末コンピュータ810があることによって、警報装置やコンピュータシステムでは検出できない事象に対しても、端末コンピュータを操作する人を通して、呼び出し等の命令を発することができる。また、ホストコンピュータ14内の情報にアクセスをする、或いは、ホストコンピュータ14にアクセスして、本システムの稼働状況の閲覧、或いは、システムの制御を行うことができる。緊急事態に対し、迅速な対応が行われているかを第三者がチェックできる。
端末コンピュータ810は、ディスプレイ、CPU,キーボード、ハードディスク、メモリ、外部装置との通信を行う通信ポートを持つ。通信ポートの例として、USBポート、シリアルポート、LANポートなどがある。端末コンピュータは、LANポートを通して社内ネットワークシステム806に接続されている。この端末コンピュータ810は、人、或いはコンピュータによって呼出し等の情報を社内ネットワークシステムに発信する。また、本システムの稼働状況をホストコンピュータ14に確認する、或いは、本システムの保守を行うことが可能である。
(実施の形態22)
図12に示す端末コンピュータ810の使用法について、例を挙げて説明する。来客、呼び出し指示、電話・FAX、災害情報等を端末コンピュータの利用者が受けたとき、端末コンピュータを用いて、ホストコンピュータ14に対し、特定のRFIDカード10の呼び出し命令を出す。或いは、連絡事項について、文字データを送信する。これにより、RFIDカード10の所有者に、早く情報を伝えることが可能になる。
ホストコンピュータ14内のデータベースに入り、RFIDカード10の所在を確認する。RFIDカード10への情報発信のほか、最寄りの内線電話に電話を入れるなどの対応が取れるようになる。
応答のあるなしの確認をする。RFIDカード10が通信用リーダライタの電波の届く範囲内にあるかどうかを、ホストコンピュータ14に問い合わせて確認する。RFIDカード10への情報送信以外の方法で、RFIDカード10の所有者にすみやかに連絡をとることが可能となる。呼出し命令等に対して、対処されているかどうかを確認できる。対処がなされない場合は、他の手段での呼び出しを試みる、或いは、呼び出す人を変えるなど、グループとして速やかに問題の解決ができるようになる。
システムの保守をする。本システムの稼働状況の確認や、データベースの更新などの操作が端末コンピュータから可能となる。
電話受け取りについて図13を用いて説明する。端末コンピュータ810には、電話回線が接続される。電話が端末コンピュータ810に入る(ステップ901)と、端末コンピュータ810は、電話に自動応答する(ステップ902)。次に、通話の音声データを文字データへ変換する(ステップ903)。変換された文字データを社内ネットワークシステム806に送信する(ステップ904)。文字データはホストコンピュータ14、通信用リーダライタ12を介し、RFIDカード10に伝送される(ステップ905)。RFIDカード10は、受信した文字データを表示部1005に表示する(ステップ906)。
更に、端末コンピュータに導入されているスケジュール管理ソフトと本システムを組み合わせることで、次にどこでどういった会議が行われるかを自動的にRFIDカード10に送信することができる。スケジュール管理をパーソナルコンピュータなどの大きな端末を用いずに行える。更に、社内ネットワークシステムと本システムを組み合わせることで、スケジュールの変更にも対応できるようになる。
(実施の形態23)
RFIDカード10の有する回路(表示部、メモリ部、ロジック部等)はトランジスタにより構成することができる。トランジスタは単結晶基板に形成されるMOSトランジスタの他、薄膜トランジスタ(TFT)で構成することもできる。図14はこれらの回路を構成するトランジスタの断面構造を示す図である。図14は、nチャネル型トランジスタ501、nチャネル型トランジスタ502、容量素子504、抵抗素子505、pチャネル型トランジスタ503が示されている。各トランジスタは半導体層605、ゲート絶縁層608、ゲート電極609を備えている。ゲート電極609は、第1導電層603と第2導電層602の積層構造で形成されている。また、図15(A)〜(E)は、図14で示すトランジスタ、容量素子、抵抗素子に対応する上面図であり合わせて参照することができる。
図14において、nチャネル型トランジスタ501は、チャネル長方向(キャリアの流れる方向)において、半導体層605に配線604とコンタクトを形成するソース及びドレイン領域を形成する不純物領域606と、その不純物濃度よりも低濃度にドープされた不純物領域607が形成されている。不純物領域607は低濃度ドレイン(LDD)とも呼ばれる。不純物領域606と不純物領域607には、nチャネル型トランジスタ501を構成する場合、n型を付与する不純物としてリンなどが添加されている。LDDはホットエレクトロン劣化や短チャネル効果を抑制する手段として形成される。
図15(A)で示すように、nチャネル型トランジスタ501のゲート電極609において、第1導電層603は、第2導電層602の両側に広がって形成されている。この場合において、第1導電層603の膜厚は、第2導電層の膜厚よりも薄く形成されている。第1導電層603の厚さは、10kV〜100kVの電界で加速されたイオン種を通過させることが可能な厚さに形成されている。不純物領域607はゲート電極609の第1導電層603と重なるように形成されている。すなわち、ゲート電極609とオーバーラップするLDD領域を形成している。この構造は、ゲート電極609において、第2導電層602をマスクとして、第1導電層603を通して一導電型の不純物を添加することにより、自己整合的に不純物領域607を形成している。すなわち、ゲート電極とオーバーラップするLDDを自己整合的に形成している。
チャネル形成領域の両側にLDDを有するトランジスタは、図2における整流回路102のTFTや、論理回路に用いられるトランスミッションゲート(アナログスイッチとも呼ぶ)を構成するトランジスタに適用される。これらのTFTは、ソース及びドレイン電極に正負両方の電圧が印加されるため、チャネル形成領域の両側にLDDを設けることが好ましい。
図14において、nチャネル型トランジスタ502は、半導体層605にソース及びドレイン領域を形成する不純物領域606と、その不純物濃度よりも低濃度にドープされた不純物領域607が形成されている。不純物領域607は、チャネル形成領域の片側に、不純物領域606と接するように設けられている。図15(B)で示すように、nチャネル型トランジスタ502のゲート電極609において、第1導電層603は、第2導電層602の片側に広がって形成されている。この場合も同様に、第2導電層602をマスクとして、第1導電層603を通して一導電型の不純物を添加することにより、自己整合的にLDDを形成することができる。
チャネル形成領域の片側にLDDを有するトランジスタは、ソース及びドレイン電極間に正電圧のみ、若しくは負電圧のみが印加されるトランジスタに適用すればよい。具体的には、インバータ回路、NAND回路、NOR回路、ラッチ回路といった論理ゲートを構成するトランジスタや、センスアンプ、定電圧発生回路、VCOといったアナログ回路を構成するトランジスタに適用すればよい。
図14において、容量素子504は、第1導電層603と半導体層605とでゲート絶縁層608を挟んで形成されている。容量素子504を形成する半導体層605には、不純物領域610と不純物領域611を備えている。不純物領域611は、半導体層605において第1導電層603と重なる位置に形成される。また、不純物領域610は配線604とコンタクトを形成する。不純物領域611は、第1導電層603を通して一導電型の不純物を添加することができるので、不純物領域610と不純物領域611に含まれる不純物濃度は同じにすることもできるし、異ならせることも可能である。いずれにしても、容量素子504において、半導体層605は電極として機能させるので、一導電型の不純物を添加して低抵抗化しておくことが好ましい。また、第1導電層603は、図15(C)に示すように、第2導電層602を補助的な電極として利用することにより、電極として十分に機能させることができる。このように、第1導電層603と第2導電層602を組み合わせた複合的な電極構造とすることにより、容量素子504を自己整合的に形成することができる。
容量素子504は、図2において、整流回路102が有する保持容量、或いは共振回路101が有する共振容量等として用いられる。特に、共振容量は、容量素子の2端子間に正負両方の電圧が印加されるため、2端子間の電圧の正負によらず容量として機能することが必要である。
図14において、抵抗素子505は、第1導電層603によって形成されている。第1導電層603は30〜150nm程度の厚さに形成されるので、その幅や長さを適宜設定して抵抗素子を構成することができる(図15(D)参照)。
抵抗素子は、図2においてデータ変調回路105が有する抵抗負荷等として用いられる。また、VCOなどで電流を制御する場合の負荷としても用いられる場合がある。抵抗素子は、高濃度に不純物元素を含む半導体層や、膜厚の薄い金属層によって構成すればよい。抵抗値が膜厚、膜質、不純物濃度、活性化率などに依存する半導体層に対して、金属層は、膜厚、膜質で抵抗値が決定するため、ばらつきが小さく好ましい。
図14において、pチャネル型トランジスタ503は、半導体層605に不純物領域612を備えている。この不純物領域612は、配線604とコンタクトを形成するソース及びドレイン領域を形成する。ゲート電極609の構成は第1導電層603と第2導電層602が重畳した構成となっている(図15(E)参照)。pチャネル型トランジスタ503はLDDを設けないシングルドレイン構造のトランジスタである。pチャネル型トランジスタ503を形成する場合、不純物領域612にはp型を付与する不純物として硼素などが添加される。一方、不純物領域612にリンを添加すればシングルドレイン構造のnチャネル型トランジスタとすることもできる。
トランジスタの活性層となる半導体層605は、結晶化した半導体を用いて形成することができる。結晶化には、熱処理を伴った結晶化法と、連続発振レーザ若しくは10MHz以上の周波数で発振するレーザビームを照射する結晶化法とを組み合わせても良い。いずれにしても、連続発振レーザ若しくは10MHz以上の周波数で発振するレーザビームを照射することで、結晶化された半導体層の表面を平坦なものとすることができる。それにより、ゲート絶縁膜を薄膜化することも可能であり、また、ゲート絶縁膜の耐圧を向上させることに寄与することができる。
次に、半導体層605を覆うゲート絶縁層608を形成する。ゲート絶縁層608は、半導体層605に対し、マイクロ波で励起され、電子温度が2eV以下、イオンエネルギーが5eV以下、電子密度が1011〜1013/cm程度である高密度プラズマ処理によって、その表面を酸化又は窒化処理しても良い。例えば、He、Ar、Kr、Xeなどの希ガスと、酸素、酸化窒素(NO)、アンモニア、窒素、水素などの混合ガスを導入したプラズマ処理で形成する。この場合のプラズマの励起は、マイクロ波の導入により行うと、低電子温度で高密度のプラズマを生成することができる。この高密度プラズマで生成された酸素ラジカル(OHラジカルを含む場合もある)や窒素ラジカル(NHラジカルを含む場合もある)によって、半導体膜の表面を酸化又は窒化することができる。
このような高密度プラズマを用いた処理により、1〜20nm、代表的には5〜10nmの絶縁膜が半導体層605の表面に形成される。この場合の反応は、固相反応であるため、当該絶縁膜と半導体層605との界面準位密度はきわめて低くすることができる。このような、高密度プラズマ処理は、半導体膜(結晶性シリコン、或いは多結晶シリコン)を直接酸化(若しくは窒化)するため、形成される絶縁膜の厚さは理想的には、ばらつきをきわめて小さくすることができる。加えて、結晶性シリコンの結晶粒界でも酸化が強くされることがないため、非常に好ましい状態となる。すなわち、ここで示す高密度プラズマ処理で半導体層605の表面を固相酸化することにより、結晶粒界において異常に酸化反応をさせることなく、均一性が良く、界面準位密度が低い絶縁膜を形成することができる。
ゲート絶縁膜は、高密度プラズマ処理によって形成される絶縁膜のみを用いても良いし、それにプラズマや熱反応を利用したCVD法で酸化シリコン、酸窒化シリコン、窒化シリコンなどの絶縁膜を堆積し、積層させても良い。いずれにしても、高密度プラズマで形成した絶縁膜をゲート絶縁膜の一部又は全部に含んで形成されるトランジスタは、特性のばらつきを小さくすることができる。
また、半導体膜に対し、連続発振レーザ若しくは10MHz以上の周波数で発振するレーザビームを照射しながら一方向に走査して結晶化させて得られた半導体層605は、そのビームの走査方向に結晶が成長する特性がある。その走査方向をチャネル長方向(チャネル形成領域が形成されたときにキャリアが流れる方向)に合わせてトランジスタを配置し、上記ゲート絶縁層を組み合わせることで、特性ばらつきが小さく、しかも電界効果移動度が高いトランジスタ(TFT)を得ることができる。
図14及び図15を参照して説明したように、膜厚の異なる導電層を組み合わせることにより、さまざまな構成の素子を形成することができる。第1導電層のみが形成される領域と、第1導電層と第2導電層が積層されている領域は、回折格子パターン或いは半透膜からなる光強度低減機能を有する補助パターンを設置したフォトマスク又はレチクルを用いて形成することができる。すなわち、フォトリソグラフィー工程において、フォトレジストを露光する際に、フォトマスクの透過光量を調節して、現像されるレジストマスクの厚さを異ならせる。この場合、フォトマスク又はレチクルに解像度限界以下のスリットを設けて上記複雑な形状を有するレジストを形成してもよい。また、現像後に約200℃のベークを行ってフォトレジスト材料で形成されるマスクパターンを変形させてもよい。
また、回折格子パターン或いは半透膜からなる光強度低減機能を有する補助パターンを設置したフォトマスク又はレチクルを用いることにより、第1導電層のみが形成される領域と、第1導電層と第2導電層が積層されている領域を連続して形成することができる。図15(A)に示すように、第1導電層のみが形成される領域を半導体層上に選択的に形成することができる。このような領域は、半導体層上において有効であるが、それ以外の領域(ゲート電極と連続する配線領域)では必要がない。このフォトマスク若しくはレチクルを用いることにより、配線部分は、第1導電層のみの領域を作らないで済むので、配線密度を実質的に高めることができる。
図14及び図15の場合には、第1導電層はタングステン(W)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)又はモリブデン(Mo)などの高融点金属、又は高融点金属を主成分とする合金若しくは化合物を30〜50nmの厚さで形成する。また、第2導電層はタングステン(W)、クロム(Cr)、タンタル(Ta)、窒化タンタル(TaN)又はモリブデン(Mo)などの高融点金属、又は高融点金属を主成分とする合金若しくは化合物で300〜600nmの厚さに形成する。例えば、第1導電層と第2導電層をそれぞれ異なる導電材料を用い、後に行うエッチング工程でエッチングレートの差が生じるようにする。一例として、第1導電層をTaNを用い、第2導電層としてタングステン膜を用いることができる。
本実施の形態では、回折格子パターン或いは半透膜からなる光強度低減機能を有する補助パターンを設置したフォトマスク又はレチクルを用いて、電極構造の異なるトランジスタ、容量素子、抵抗素子を、同じパターン形成工程によって作り分けることができることを示している。これにより、回路の特性に応じて、形態の異なる素子を、工程を増やすことなく作り込み、集積化することができる。
(実施の形態24)
端末装置(RFIDカード)を構成する要素の一つとして、スタティックRAM(SRAM)を構成する一例について、図16〜図18を参照して説明する。
図16(A)で示す半導体層50、51はシリコン若しくはシリコンを成分とする結晶性の半導体で形成することが好ましい。例えば、シリコン膜をレーザアニールなどによって結晶化された多結晶シリコン、単結晶シリコンなどが適用される。その他にも半導体特性を示す、金属酸化物半導体、アモルファスシリコン、有機半導体を適用することも可能である。
いずれにしても、最初に形成する半導体層は絶縁表面を有する基板の全面若しくは一部(トランジスタの半導体領域として確定されるよりも広い面積を有する領域)に形成する。そして、フォトリソグラフィー技術によって、半導体層上にマスクパターンを形成する。そのマスクパターンを利用して半導体層をエッチング処理することにより、TFTのソース及びドレイン領域及びチャネル形成領域を含む特定形状の島状の半導体層50、半導体層51を形成する。その半導体層50、51はレイアウトの適切さを考慮して決められる。
図16(A)で示す半導体層50、51を形成するためのフォトマスクは、図16(B)に示すマスクパターン70を備えている。このマスクパターン70は、フォトリソグラフィー工程で用いるレジストがポジ型かネガ型かで異なる。ポジ型レジストを用いる場合には、図16(B)で示すマスクパターン70は、遮光部として作製される。マスクパターン70は、多角形の頂部Aを削除した形状となっている。また、コーナーの内側Bにおいては、そのコーナーの角部が直角とならないように複数段に渡って屈曲する形状となっている。このフォトマスクのパターンは、コーナーの角部が削除されている。
図16(B)で示すマスクパターン70は、その形状が、図16(A)で示す半導体層50、51に反映される。その場合、マスクパターン70と相似の形状が転写されても良いが、マスクパターン70のコーナーの角部が更に丸みを帯びるように転写されていても良い。すなわち、マスクパターン70よりも更にパターン形状をなめらかにした、丸め部を設けても良い。
半導体層50、51の上には、酸化シリコン若しくは窒化シリコンを少なくとも一部に含む絶縁層が形成される。この絶縁層を形成する目的の一つはゲート絶縁層である。そして、図17(A)で示すように、半導体層と一部が重なるようにゲート配線52、ゲート配線53、ゲート配線54を形成する。ゲート配線52は半導体層50に対応して形成される。ゲート配線53は半導体層50、51に対応して形成される。また、ゲート配線54は半導体層50、51に対応して形成される。ゲート配線は、金属層又は導電性の高い半導体層を成膜し、フォトリソグラフィー技術によってその形状を絶縁層上に作り込む。
このゲート配線を形成するためのフォトマスクは、図17(B)に示すマスクパターン71を備えている。このマスクパターン71は、配線の線幅の1/2以下で、線幅の1/5以上の長さにコーナーの角部を削除している。図17(B)で示すマスクパターン71は、その形状が、図17(A)で示すゲート配線52、53、54に反映される。その場合、マスクパターン71と相似の形状が転写されても良いが、マスクパターン71のコーナーの角部が更に丸みを帯びるように転写されていても良い。すなわち、ゲート配線52、53、54にマスクパターン71よりも更にパターン形状をなめらかにした、丸め部を設けても良い。ゲート配線52、53、54のコーナー部の外側はプラズマによるドライエッチングの際、異常放電による微粉の発生を抑えることができる。コーナー部の内側では、洗浄のときに、基板に微粉が付着していても、洗浄液を配線パターンのコーナー部に滞留させずに洗い流すことができる。
層間絶縁層はゲート配線52、53、54の次に形成される層である。層間絶縁層は酸化シリコンなどの無機絶縁材料若しくポリイミドやアクリル樹脂などを使った有機絶縁材料を使って形成する。この層間絶縁層とゲート配線52、53、54の間には窒化シリコン若しくは酸窒化シリコンなどの絶縁層を介在させても良い。また、層間絶縁層上にも窒化シリコン若しくは酸窒化シリコンなどの絶縁層を設けても良い。この絶縁層は、外因性の金属イオンや水分などTFTにとっては良くない不純物により半導体層やゲート絶縁層を汚染するのを防ぐことができる。
層間絶縁層には所定の位置に開孔が形成されている。例えば、下層にあるゲート配線や半導体層に対応して設けられる。金属若しくは金属化合物の一層若しくは複数層で形成される配線層は、フォトリソグラフィー技術によってマスクパターンが形成され、エッチング加工により所定のパターンに形成される。そして、図18(A)で示すように、半導体層と一部が重なるように配線55、配線56、配線57、配線58、配線59、配線60を形成する。配線はある特定の素子間を連結する。配線は特定の素子と素子の間を直線で結ぶのではなく、レイアウトの制約上屈曲部が含まれる。また、コンタクト部やその他の領域において配線幅が変化する。コンタクト部では、コンタクトホールが配線幅と同等若しくは大きい場合には、その部分で配線幅が広がるように変化する。
この配線55〜60を形成するためのフォトマスクは、図18(B)に示すマスクパターン72を備えている。この場合においても、配線は、配線の線幅の1/2以下で、線幅の1/5以上の長さにコーナーの角部を削除し、コーナー部を丸みをおびるパターンを有せしめるこのような配線形状は、プラズマによるドライエッチングの際、異常放電による微粉の発生を抑えることができる。また、基板を洗浄する際に、基板に微粉が付着していても、洗浄液を配線パターンのコーナー部に滞留させずに洗い流すことができ、結果として歩留まりを向上を向上させるという効果を有する。このことは、基板上に多数の平行配線がある場合に、付着した微粉を洗浄により除去しやすくなるという利点でもある。配線のコーナーの角部がラウンドをとることにより、電気的にも伝導させることが期待できる。
図18(A)には、nチャネル型トランジスタ61〜64、pチャネル型トランジスタ65、66が形成されている。nチャネル型トランジスタ63とpチャネル型トランジスタ65はインバータ67を構成し、nチャネル型トランジスタ64とpチャネル型トランジスタ66はインバータ68を構成している。この6つのトランジスタを含む回路はSRAMを形成している。これらのトランジスタの上層には、窒化シリコンや酸化シリコンなどの絶縁層が形成されていても良い。
本発明の通信システムの構成を示す図。 本発明の高周波回路の構成を示す図。 本発明のロジック部の構成を示す図。 本発明のメモリ部の構成を示す図。 本発明の高周波回路の構成を示す図。 本発明の情報通信手段からホストコンピュータへの情報の出力方法を示すフローチャート。 本発明のホストコンピュータの動作を示す図。 本発明のRFIDカードの構成を示す図。 本発明のRFIDカードの構成を示す図。 本発明のRFIDカードの構成を示す図。 本発明のRFIDカードの構成を示す図。 本発明のビジネスモデルを示す図。 本発明のビジネスモデルを示す図。 本発明の通信システムの有する素子の構成を示す断面図。 本発明の通信システムの有する素子の構成を示す上面図。 本発明の通信システムの有する素子の作製工程を示す図。 本発明の通信システムの有する素子の作製工程を示す図。 本発明の通信システムの有する素子の作製工程を示す図。
符号の説明
10 RFIDカード
12 通信用リーダライタ
14 ホストコンピュータ
16 情報通信手段
50 半導体層
51 半導体層
52 ゲート配線
53 ゲート配線
54 ゲート配線
55 配線
56 配線
57 配線
58 配線
59 配線
60 配線
61 トランジスタ
62 トランジスタ
63 トランジスタ
64 トランジスタ
65 トランジスタ
66 トランジスタ
67 インバータ
68 インバータ
70 マスクパターン
71 マスクパターン
72 マスクパターン
101 共振回路
102 整流回路
103 定電圧回路
104 データ復調回路
105 データ変調回路
106 クロック回路
107 信号認識回路
108 通信エラーチェック回路
109 信号チェック回路
110 識別情報チェック回路
111 メモリコントローラ
112 デコーダ
113 メモリセル
201 共振回路
202 整流回路
203 データ復調回路
204 データ変調回路
301 ステップ
302 ステップ
303 ステップ
304 ステップ
305 ステップ
306 ステップ
401 アンテナ及び共振容量部
402 変調復調回路部
403 ロジック部
404 昇圧回路部
405 メモリ部
406 追加メモリ部
407 表示部
408 太陽電池
409 バッテリー
410 スピーカ
411 光センサ
412 音声処理回路部
413 入力部
414 圧力センサ
415 加速度センサ
501 nチャネル型トランジスタ
502 nチャネル型トランジスタ
503 pチャネル型トランジスタ
504 容量素子
505 抵抗素子
602 第2導電層
603 第1導電層
604 配線
605 半導体層
606 不純物領域
607 不純物領域
608 ゲート絶縁層
609 ゲート電極
610 不純物領域
611 不純物領域
612 不純物領域
801 警報システムサーバー
802 ナースコールシステム
803 装置トラブル監視システム
804 ガス、火災警報システム
805 社内警備システム
806 社内ネットワークシステム
807 社外ネットワーク
808 メールサーバー
809 情報サーバー
810 端末コンピュータ
811 端末装置
901 ステップ
902 ステップ
903 ステップ
904 ステップ
905 ステップ
906 ステップ
1001 アンテナ
1002 高周波回路
1003 ロジック部
1004 メモリ部
1005 表示部
1006 昇圧回路
1201 アンテナ
1202 高周波回路
1203 ロジック部
1204 メモリ部
1205 表示部
1206 通信ポート
1207 入力部
1208 メモリコントロール部
1209 命令処理部
1210 RFID命令処理部
1401 入力媒体
1402 中央処理装置
1403 メモリ部
1404 通信ポート
1444 表示部
6201 ステップ
6202 ステップ
6203 ステップ
6204 ステップ
6205 ステップ
6206 ステップ
6207 ステップ
6208 ステップ

Claims (11)

  1. 無線信号を送受信するアンテナと、
    前記アンテナに接続された高周波回路と、
    前記高周波回路の出力が入力されるロジック部と、
    前記ロジック部からの出力が記憶されるメモリ部と、
    前記ロジック部からの出力が入力される表示部とを有すること
    を特徴とする端末装置。
  2. 無線信号を送受信するアンテナと、
    前記アンテナに接続された高周波回路と、
    前記高周波回路の出力が入力されるロジック部と、
    前記ロジック部からの出力が記憶されるメモリ部と、
    前記ロジック部からの出力が入力される表示部と、
    光センサを有し、
    前記光センサは外光の光量を検知し、検知された光量に基づいて表示部の輝度を調節すること
    を特徴とする端末装置。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    前記メモリ部は、書き換え可能なメモリ部と書き換え不可能なメモリ部とを有すること
    を特徴とする端末装置。
  4. 請求項1又は請求項2において、
    前記メモリ部は、書き換え可能なメモリ部と書き換え不可能なメモリ部とを有し、
    前記書き換え不可能なメモリ部において、予め記憶された情報を読み出し、
    前記書き換え可能なメモリ部において、前記無線信号から得られた情報を書き込み当該情報を読み出すこと
    を特徴とする端末装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか一項において、
    前記高周波回路と前記ロジック部と前記メモリ部と前記表示部は、絶縁基板上に形成されたトランジスタを用いて形成されていること
    を特徴とする端末装置。
  6. 無線信号を送受信するアンテナと、前記アンテナに接続された高周波回路と、前記高周波回路の出力が入力されるロジック部と、前記ロジック部からの出力が記憶されるメモリ部と、前記ロジック部からの出力が入力される表示部とを有する端末装置と、
    前記端末装置との間で情報の送受信を行う通信用リーダライタと、
    前記通信用リーダライタに接続されたホストコンピュータと、
    前記ホストコンピュータと情報の入出力を行う情報通信手段とを有し、
    前記端末装置は、前記表示部に、前記情報通信手段からの情報を表示する機能を有すること
    を特徴とする通信システム。
  7. 無線信号を送受信するアンテナと、前記アンテナに接続された高周波回路と、前記高周波回路の出力が入力されるロジック部と、前記ロジック部からの出力が記憶されるメモリ部と、前記ロジック部からの出力が入力される表示部と、光センサを有する端末装置と、
    前記端末装置との間で情報の送受信を行う通信用リーダライタと、
    前記通信用リーダライタに接続されたホストコンピュータと、
    前記ホストコンピュータと情報の入出力を行う情報通信手段とを有し、
    前記端末装置は、前記表示部に、前記情報通信手段からの情報を表示すると共に、前記光センサにより外光の光量を検知し、検知された光量に基づいて表示部の輝度を調節する機能を有すること
    を特徴とする通信システム。
  8. 請求項6又は請求項7において、
    前記メモリ部は、書き換え可能なメモリ部と書き換え不可能なメモリ部とを有すること
    を特徴とする通信システム。
  9. 請求項6又は請求項7において、
    前記メモリ部は、書き換え可能なメモリ部と書き換え不可能なメモリ部とを有し、
    前記書き換え不可能なメモリ部において、予め記憶された情報を読み出し、
    前記書き換え可能なメモリ部において、前記無線信号から得られた情報を書き込み当該情報を読み出すこと
    を特徴とする通信システム。
  10. 請求項6乃至請求項9のいずれか一項において、
    前記高周波回路と前記ロジック部と前記メモリ部と前記表示部は、絶縁基板上に形成されたトランジスタを用いて形成されていること
    を特徴とする通信システム。
  11. 請求項6乃至請求項10のいずれか一項において、
    前記通信用リーダライタにおいて、メモリ部及びロジック部を設け、前記ホストコンピュータと情報のやりとりをすることなく、前記通信用リーダライタと前記端末装置との間で情報の送受信を行うことを特徴とする通信システム。
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