JP2001130073A - 印刷テープのラミネート方法 - Google Patents

印刷テープのラミネート方法

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JP2001130073A
JP2001130073A JP31156599A JP31156599A JP2001130073A JP 2001130073 A JP2001130073 A JP 2001130073A JP 31156599 A JP31156599 A JP 31156599A JP 31156599 A JP31156599 A JP 31156599A JP 2001130073 A JP2001130073 A JP 2001130073A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 各種の印刷テープに自由に且つ精度良くラミ
ネート処理を行うことができる印刷テープのラミネート
方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 印刷テープTを送りながら且つ送り方向
の前後に切断代Ta,Tbを存して印刷テープTに印刷
を行う印刷工程と、印刷テープTの印刷済み部分Ttを
後側切断代Tbの部分で切り離すテープ切離し工程と、
印刷済み部分Ttの前側切断代Taにラミネートテープ
Lの前端部を押し当てるラミネート開始工程と、印刷済
み部分TtとラミネートテープLとを同時に送りしなが
ら、印刷済み部分TtにラミネートテープLを連続的に
貼着してゆくラミネート工程と、ラミネートテープLの
貼着済み部分Llと印刷済み部分Ttとを後側切断代T
bの部分で切り離す後部切断工程とを、備えたものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷テープに印刷
を行った後、これにラミネートテープを貼着する印刷テ
ープのラミネート方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】印刷テープに貼着されるラミネートテー
プは、印刷テープと同幅に形成されており、幅方向にず
れないように貼着する必要がある。特に、貼着開始時点
で、僅かでも印刷テープに対しラミネートテープが角度
ずれして貼着されると、貼着が進むにしたがって、末端
では印刷テープとラミネートテープとが、幅方向に大き
くずれてしまう。そこで、従来の印刷テープのラミネー
ト方法では、単一のカートリッジに印刷テープとラミネ
ートテープとを搭載し、且つ印刷テープとラミネートテ
ープの繰出し端部同士を、工場において精度良く貼着し
ておくようにしている。また、印刷およびラミネートが
完了した時点で、貼着部分を残して印刷テープを切断
し、常に両者の貼着開始部分か貼着状態になっているよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このような従来のラミ
ネート方法では、印刷テープとラミネートテープとを単
一のカートリッジに搭載しておく必要があり、ユーザー
が好みに応じて、各種の印刷テープに自由にラミネート
処理を行うことは不可能であった。
【0004】本発明は、印刷テープとラミネートテープ
の繰出し端部を非貼着状態とし、この状態で両者を案内
しながら貼着送りすることで、印刷テープにラミネート
テープが精度良く貼着されることに着目して為されたも
のであり、各種の印刷テープに自由に且つ精度良くラミ
ネート処理を行うことができる印刷テープのラミネート
方法を提供することをその目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のテープ印刷方法
は、テープ送り経路に沿って印刷テープを送りながら且
つ送り方向の前後に切断代を存して印刷テープに印刷を
行う印刷工程と、印刷テープの印刷済み部分を後側切断
代の部分で切り離すテープ切離し工程と、印刷済み部分
の前側切断代に、テープ送り経路に臨ませたラミネート
テープの前端部を押し当てるラミネート開始工程と、印
刷済み部分とラミネートテープとを同時に送りしなが
ら、印刷済み部分にラミネートテープを連続的に貼着し
てゆくラミネート工程と、ラミネート工程の後、ラミネ
ートテープの貼着済み部分と印刷済み部分とを後側切断
代の部分で切り離す後部切断工程とを、備えたことを特
徴とする。
【0006】この構成によれば、先ず、印刷テープに印
刷を行い、その印刷済み部分を後側切断代の部分で切り
離す。次に、印刷済み部分の前側切断代にラミネートテ
ープの前端部を押し当ててから、印刷済み部分とラミネ
ートテープと貼着送りする。そして最後に、ラミネート
テープの貼着済み部分と印刷済み部分とを後側切断代の
部分で切り離す。貼着済み部分と印刷済み部分とを後側
切断代の部分で切り離すと、ラミネートテープ側には後
側切断代の一部が貼着されたまま残る。すると、次のラ
ミネート処理では、印刷済み部分の前側切断代にラミネ
ートテープの前端部を押し当てるときに、この前端部が
非貼着部分(貼着されたまま残った後側切断代の一部)
として前側切断代に押し当てられる。したがって、この
状態で両者を案内しながら貼着送りすると、印刷済み部
分にラミネートテープが精度良く貼着される。なお、新
品のラミネートテープには、その繰出し端部(前端部)
にテープ片を貼着しておいて、予め非貼着部分を構成し
ておく。
【0007】この場合、ラミネート開始工程の後、印刷
済み部分とラミネートテープとを貼着しながらわずかに
送って、印刷済み部分とラミネートテープの貼着済み部
分とを前側切断代の部分で切断する前部切断工程を、更
に備えることが好ましい。
【0008】この構成によれば、ラミネート処理されて
切り離された印刷済み部分には、上記の非貼着部分が残
っているが、切り離す前に、印刷済み部分とラミネート
テープの貼着済み部分とを前側切断代の部分で切断する
ことで、完璧にラミネート処理された印刷済み部分(ラ
ベル)を作成することができる。
【0009】これらの場合、テープ切離し工程で切り離
した印刷済み部分を逆送りする逆送り工程と、テープ送
り経路に、印刷テープに代えてラミネートテープを臨ま
せるテープ交換工程とを、更に備えることが好ましい。
【0010】この構成によれば、印刷テープへの印刷お
よびラミネート処理を、テープ送り経路に臨む同一の位
置で行うことができる。このため、印刷テープを印刷送
りする手段と、印刷済み部分とラミネートテープを貼着
送りする手段とを兼用することができると共に、前側切
断代を切断する装置と後側切断代を切断する手段とを兼
用することができる。
【0011】この場合、ラミネート開始工程では、印刷
ヘッドを移動させて印刷済み部分の前側切断代に、ラミ
ネートテープの前端部を押し当てることが、好ましい。
【0012】この構成によれば、印刷テープに印刷を行
うための印刷ヘッドを利用して、印刷済み部分の前側切
断代に、ラミネートテープの前端部を押し当てることが
でき、装置構成を単純化することができる。
【0013】これらの場合、印刷テープおよびラミネー
トテープは、それぞれテープカートリッジおよびラミネ
ートカートリッジに収容され、且つテープカートリッジ
およびラミネートカートリッジは、同一装置内に装着さ
れており、テープ交換工程は、テープカートリッジをテ
ープ送り経路に臨む印字位置から装着位置まで搬送する
カートリッジ除去工程と、カートリッジ除去工程の後、
ラミネートカートリッジを装着位置から印字位置に搬送
するカートリッジセット工程と、を有することが好まし
い。
【0014】この構成によれば、同一装置内にテープカ
ートリッジおよびラミネートカートリッジに収容してい
るため、カートリッジ交換の手間を省くことができる。
【0015】この場合、テープカートリッジには、印刷
テープに加えフルカラーのインクリボンが収容されてお
り、印刷工程では、印刷テープを正逆送りを繰り返し
て、印刷テープにインクリボンを介してカラー印刷が為
されることが、好ましい。
【0016】この構成によれば、カラー印刷された印刷
テープの印刷済み部分に、適切にラミネート処理を行う
ことができる。特に、フルカラーのインクリボンによる
カラー印刷は、インクが磨滅し易いため、ラミネート処
理は有効に作用する。なお、フルカラーのインクリボン
に限らず、インクの磨滅し易いインクリボンを用いた印
刷には、ラミネート処理を行うことが好ましい。
【0017】これらの場合、ラミネートカートリッジ
は、逆送り工程において、逆送りされた印刷済み部分を
巻き込むように収容することが、好ましい。
【0018】この構成によれば、逆送りされた印刷済み
部分が、ラミネートカートリッジに適切に収容されるた
め、逆送りに伴う印刷済み部分のジャミング等を有効に
防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面に基づいて、本
発明の一実施形態に係る印刷テープのラミネート方法
を、テープ印刷装置に適用した場合について説明する。
このテープ印刷装置は、キー入力により印刷テープに所
望の印刷を行うと共に、印刷テープの印刷済み部分を切
断する機能を有しており、切断された印刷テープは書類
ファイルなどに貼着するラベルとして用いられる。そし
て、このラベル作成に際し、通常印刷の他、多色印刷お
よびカラー印刷が可能であり、且つラベルのラミネート
処理も可能となっている。
【0020】図1に示すように、このテープ印刷装置1
は、上下2分割の装置ケース3によりその装置本体2の
外殻が形成され、前部にキーボード4が、右前部に液晶
ディプレイ5が、そして右後部にカートリッジ装着部6
を開閉する開閉蓋7が配設されている。また、装置本体
2の上面の左中間部には、印刷テープTを装置外部に排
出するテープ排出口8が配設されている。この場合、キ
ーボード4および液晶ディプレイ5は、それぞれ折畳み
自在に構成されており、使用状態から液晶ディプレイ5
を折り畳み、且つこれに重ねるようにキーボード4を折
り畳むことにより、装置本体2は方形箱状の外観とな
る。
【0021】図2は、装置本体2の内部構造を表した模
式図であり、同図に示すように、装置本体2の内部は、
複数のカートリッジCが装着可能なカートリッジ装着部
6と、印刷テープTに印刷を行うプリンタ部10と、カ
ートリッジCをカートリッジ装着部6からプリンタ部1
0に搬送するカートリッジ搬送部11と、装置本体2を
統括制御する制御部12とで構成されている。カートリ
ッジ装着部6は、装置ケース3に作り込まれ、プリンタ
部10およびカートリッジ搬送部11は、装置ケース3
に内接するように設けた「U」字状の装置フレーム14
に、支持されるようにして組み込まれている。
【0022】このテープ印刷装置1によりラベルを作成
する場合には、先ず開閉蓋7を開放し、所望のカートリ
ッジCを複数、カートリッジ装着部6に装着する。次
に、液晶ディプレイ5を見ながらキーボード4を操作し
て、所望のキャラクタの入力を行う。液晶ディプレイ5
で入力が確認できたら、さらにキーボード4を操作して
印刷動作を指令する。
【0023】印刷動作が指令されると、カートリッジ搬
送部11が駆動し、所望のカートリッジCをカートリッ
ジ装着部6から引き抜いて、プリンタ部10に搬送す
る。カートリッジCがプリンタ部10にセットされる
と、プリンタ部10が駆動し、カートリッジCから印刷
テープTを繰り出してこれに所望の印刷を行う。印刷が
行われた印刷テープTは、テープ排出口8から装置外部
に送り出されてゆく。印刷が完了すると、余白部分用の
送りが行われた後、印刷テープTの印刷済み部分(テー
プ片)Ttが切り離される。
【0024】一方、多色印刷が行われる場合には、上記
のように印刷済み部分Ttを切り離した後、カートリッ
ジCを交換搬送して所望のインクリボンRをプリンタ部
10に導入し、いったん印刷済み部分Ttを逆送りして
から、新たなインクリボンRで印刷を行う。また、印刷
済み部分Ttにラミネート処理を行う場合には、印刷済
み部分Ttを切り離なした後、カートリッジCを交換搬
送してラミネートテープLをプリンタ部10に導入し、
いったん印刷済み部分Ttを逆送りしてから、印刷済み
部分TtにラミネートテープLを貼着し、且つその貼着
済み部分Llを切り離す。
【0025】次に、各部の構成について詳細に説明する
が、その前に実施形態のテープ印刷装置1に装着可能な
各種のカートリッジCについて説明する。このテープ印
刷装置1に用いられる各種のカートリッジCには、図3
に略図で示すように、大別して、印刷テープTおよびイ
ンクリボンRを搭載したテープカートリッジ(同図
(a))Tcと、インクリボンRのみを搭載したリボン
カートリッジ(同図(b))と、ラミネートテープLの
みを搭載したラミネートカートリッジ(同図(c))L
cとが用意されている。そして、これら各種のカートリ
ッジCには、搭載するテープに応じて複数種の厚みのも
のが用意されているが、その平面形状は同一のものが用
意されている。
【0026】カートリッジCの外殻を構成するカートリ
ッジケース21は、その内部に、印刷テープTが収容さ
れるテープ収容部22と、インクリボンRが収容される
リボン収容部23とを有しており、リボン収容部23の
片側には、テープ収容部22に対して突出した突出ケー
ス部24が形成されている。また、カートリッジケース
21の突出ケース部24側の側面には、カートリッジC
の種別を表示する被検出部としての、バーコード様のシ
ール25が貼着されている(詳細は後述する)。
【0027】テープ収容部22には、その中心位置に、
印刷テープTをロール状に巻回したテープコアが装着さ
れる筒状突起26が設けられている。リボン収容部23
には、装置本体2の印刷ヘッド75が臨む開口部27が
形成され、また開口部27の近傍にはプラテン28が装
着されている。また、リボン収容部23には、インクリ
ボンRを繰り出す繰出しコア29およびインクリボンR
を巻き取る巻取りコア30が回転自在に設けられてい
る。繰出しコア29から繰り出されたインクリボンR
は、開口部27の周壁部分を半周して巻取りコア30に
巻き取られる。また、後述するラミネートテープLで
は、繰出しコア29に相当する部分に、ラミネートテー
プLを繰り出すラミネートコア31が回転自在に設けら
れている。
【0028】同図(a)に示すテープカートリッジTc
には、白色の印刷テープTと黒色のインクリボンRを搭
載した標準カートリッジ(SRカート)の他に、白色の
印刷テープTとフルカラーのインクリボンRを搭載した
カラーカートリッジと、黒色の印刷テープTと金箔のイ
ンクリボンRおよび金へアラインの印刷テープTと黒色
のインクリボンRの組み合わせから成る銘板カートリッ
ジが用意されている。また、標準カートリッジには、テ
ープ色が白色ではなく、例えば淡いピンクやイエローな
どの、いわゆるカラーの各種印刷テープTも用意されて
いる。
【0029】この場合、標準カートリッジには、テープ
幅6mm、9mm、12mm、18mm、24mm、36mmおよび
46mmの7種類のものが、またカラーカートリッジに
は、テープ幅18mmおよび46mmの2種類のものが、さ
らに銘板カートリッジには、46mmのものが、それぞれ
用意されている。なお、カラーカートリッジを用いる印
刷では、YMCインク(フルカラーリボン)の交互印刷
となるため、印刷テープTには正逆送りを3回繰り返す
ことになる。
【0030】同図(b)に示すリボンカートリッジ(カ
ラーリボン)Rcには、青色のインクリボンRを搭載し
たものと、赤色ののインクリボンRを搭載したものとが
用意されており、それぞれについてテープ幅24mmおよ
び46mmの2種類のものが用意されている。テープ幅2
4mmのリボンカートリッジRcは、テープ幅6mm、9m
m、12mm、18mmおよび24mmの印刷テープ(標準カ
ートリッジ)Tに使用可能となっており、テープ幅46
mmのリボンカートリッジRcは、テープ幅36mmおよび
46mmの印刷テープ(標準カートリッジ)Tに使用可能
となっている。
【0031】例えば、テープ幅12mmの標準カートリッ
ジを用いて黒および赤の多色印刷を行う場合には、標準
カートリッジの印刷テープTに印刷(黒色)を行った
後、この標準カートリッジとテープ幅24mmのリボンカ
ートリッジRcとを交換し、このリボンカートリッジR
cのインクリボン(赤色)Rを用いて再印刷(部分印
刷)を行うようにする。
【0032】同図(c)に示すラミネートカートリッジ
Lcは、カラーカートリッジおよび銘板カートリッジと
それぞれ組み合わせて用いられる。カラーカートリッジ
および銘板カートリッジに搭載したインクリボンRは、
そのインクが磨滅し易いため、印刷後の印刷テープTに
ラミネート処理することが好ましい。そこで、本実施形
態では、カートリッジホルダ33を用いて同一テープ幅
のラミネートカートリッジLcとカラーカートリッジT
ccとを、また同一テープ幅のラミネートカートリッジ
Lcと銘板カートリッジTcmとをユニット化して、カ
ートリッジ装着部6に装着するようにしている(図4参
照)。
【0033】このため、ラミネートカートリッジLcと
カラーカートリッジTccとをユニット化したフルカラ
ーユニット(フルカラー)は、テープ幅18mmおよび4
6mmの2種類のものが用意されている。同様に、ラミネ
ートカートリッジLcと銘板カートリッジTcmとをユ
ニット化した銘板ユニット(銘板)は、テープ幅46mm
のものが用意されている。
【0034】例えば、フルカラーの印刷を行う場合に
は、カートリッジ装着部6にフルカラーユニットを装着
し、カラーカートリッジTccを用いて印刷テープTに
フルカラーの印刷を行った後、カラーカートリッジTc
cとラミネートカートリッジLcとを交換し、印刷テー
プTの印刷済み部分TtにラミネートテープLを貼着す
る。
【0035】ここで、図29を参照して、ラミネートカ
ートリッジLcの他の実施形態について説明する。この
実施形態では、テープ収容部22に形成した円形ガイド
22aの開口端部分には、ガイドレバー32が取り付け
られている。ガイドレバー32は、印刷ヘッド75側に
弱いばね力で付勢された(ばねは省略)状態で、その基
部をカートリッジケース21に回動自在に取り付けられ
ている。ラミネートテープLの繰出し端部(非粘着部L
a:後述する)は、ガイドレバー32と印刷ヘッド75
との間に挟持されており、切断された印刷テープTの印
刷済み部分Ttが逆送りされてくると、印刷済み部分T
tは、ガイドレバー32により円形ガイド22aに向か
って導かれる(詳細は後述する)。
【0036】次に、図5、図6および図7を参照して、
カートリッジ装着部6、プリンタ部10およびカートリ
ッジ搬送部11の各部に構成について、詳細に説明す
る。カートリッジ装着部6は、複数のカートリッジCを
その厚み方向に列設した状態で、個々に装着可能に構成
されている。この場合、カートリッジ装着部6は所定の
収容幅を有しており、この収容幅に収まる限りにおい
て、各種のカートリッジCを適宜、組み合わせて装着す
ることが可能である。この場合、各カートリッジCは、
その突出ケース部24を下にし且つ上記のシール25を
カートリッジ搬送部11側に向けて装着される。
【0037】図8は、各種のカートリッジCの組み合わ
せ例を示している。例−1は、標準的なものであり、テ
ープ幅6mm〜24mmまでの5種類の標準カートリッジ
(SRカート)を組み合わせたものである。このカート
リッジ構成では、予めキャラクタと共に文字サイズを入
力しておけば、自動で適合するテープ幅の印刷テープT
に印刷を行うことができると共に、テープ幅を指定して
所望のテープ幅の印刷テープTに印刷を行うことができ
る。例−2は、テープ幅24mmから46mmの3種類の標
準カートリッジを組み合わせたものである。このカート
リッジ構成では、幅広のラベルを得ることができる。な
お、テープ幅に関しては、上記の文字サイズ指定の他、
例えば、文字の行数指定、レイアウト指定、ラベルとし
ての用途指定等の属性指定に基づいて、テープ幅を自動
選定することも可能である。
【0038】例−3は、テープ幅12mm〜24mmまでの
3種類の標準カートリッジと、テープ幅24mmのリボン
カートリッジ(カラーリボン)とを組み合わせたもので
ある。このカートリッジ構成では、使用頻度の高い印刷
テープTを用意しておくと共に、これら印刷テープTに
多色印刷が可能となる。以下、例−4は、テープ幅46
mmの標準カートリッジとテープ幅46mmのリボンカート
リッジとの組み合わせたもの、例−5は、テープ幅18
mmおよび24mmの2種類の標準カートリッジと、テープ
幅18mmのフルカラーユニット(フルカラー)との組み
合わせたもの、例−6は、テープ幅46mmのフルカラー
ユニットのみの組み合わせである。また、このフルカラ
ーユニットに代えて、テープ幅46mmの銘板ユニット
(銘板)のみの組み合わせとしてもよい。この場合に
は、金箔文字等の銘板的なラベルを得ることができる。
【0039】次に、図5、図6、図7および図9を参照
して、カートリッジ搬送部11について詳細に説明す
る。カートリッジ搬送部11は、カートリッジ装着部6
に装着されている複数のカートリッジCから任意の1の
カートリッジCを引き抜くX軸移動機構(第1移動機
構)41と、引き抜いたカートリッジCをプリンタ部1
0まで移動させるY軸移動機構(第2移動機構)42と
を備えている。X軸移動機構41は、カートリッジ装着
部6におけるカートリッジCの装着位置と移動途中位置
との間でカートリッジCをX軸方向に往復動させ、Y軸
移動機構42は、この移動途中位置とカートリッジCが
プリンタ部10にセットされる印刷位置との間でカート
リッジCをY軸方向に往復動させる。
【0040】Y軸移動機構42は、カートリッジCを内
包して搬送するキャリッジ44と、キャリッジ44を基
部側で支持すると共にその移動を案内するガイドロッド
45と、キャリッジ44をガイドロッド45に沿って移
動させる歯車移動機構46と、歯車移動機構46を作動
させる駆動モータ74とで構成されている。ガイドロッ
ド45は、両外端部を装置フレーム14に支持されると
共に、キャリッジ44のロッド受け部48を軸方向にス
ライド自在に支持している。
【0041】キャリッジ44は、基部支持板50と、基
部支持板50からカートリッジ装着部6側に延びる側板
51と、底板52とで構成されており、基部支持板50
に設けたロッド受け部48でガイドロッド45に支持さ
れている。底板52上には、後述するX軸移動機構41
のフック部材61がスライドするスライド部53が形成
され、カートリッジCはフック部材61によりこのスラ
イド部53上に取り込まれる。側板51の外面には、キ
ャリッジ44のホーム位置を検出するキャリッジ検出ス
イッチ54が組み込まれており(図9参照)、キャリッ
ジ44がY軸方向に移動し、そのキャリッジ検出スイッ
チ54が装置フレーム14に当接してONすることで、
キャリッジ44のホーム位置が検出される。詳細は後述
するが、装置本体2の電源がONすると、キャリッジ4
4がホーム位置に移動して待機状態となる。
【0042】また、側板51のカートリッジ装着部6側
の端面には、反射型フォトインタラプタなどで構成され
たカートリッジ検出センサ(検出部)55が組み込まれ
ている(図9参照)。一方、各カートリッジCの端面に
は、上述したように、カートリッジCの種別等の情報を
印刷したバーコード様のシール(被検出部)25が貼着
されている。カートリッジ検出センサ55は、シール2
5に対峙する位置に取り付けられており、カートリッジ
装着部6に横並びに装着された複数のカートリッジCに
対し、キャリッジ44がY軸方向に移動することによ
り、カートリッジ検出センサ55がシール25を読み取
って、各カートリッジCの種別およびその位置を検出す
る。
【0043】さらに、キャリッジ44には、図示しない
が、キャリッジ44に搭載したカートリッジCの種別を
検出するカートリッジ検出スイッチが取り付けられてい
る。このカートリッジ検出スイッチにより、カートリッ
ジ装着部6から引き抜いたカートリッジCが目的のカー
トリッジCであるか否かが照合される。なお、これらの
スイッチやセンサの検出結果は制御部12に出力される
【0044】歯車移動機構46は、両端がキャリッジ4
4に係合したねじ歯車57と、ねじ歯車57を軸方向に
スライド自在に支持するキャリッジ駆動軸58と、ねじ
歯車57が噛み合うラック59とで構成されている。キ
ャリッジ駆動軸58は、スプライン軸などで構成されて
おり、両外端部を装置フレーム14に回転自在に支持さ
れている。また、ラック59は、両外端部を装置フレー
ム14に固定されている。キャリッジ駆動軸58のプリ
ンタ部10側の端部には、主減速歯車列77を介して駆
動モータ74が連結されており(図10参照)、駆動モ
ータ74が正逆回転すると、キャリッジ駆動軸58を介
してねじ歯車57が正逆回転し、ラック59から反力を
受けてねじ歯車57と共にキャリッジ44がY軸方向に
往復動する。
【0045】X軸移動機構41は、主要部がキャリッジ
44に組み込まれており、カートリッジCの突出ケース
部24に係合してこれをカートリッジ装着部6に対し抜
き差しするフック部材61と、フック部材61によって
キャリッジ44内に取り込んだカートリッジCをキャリ
ッジ44の側板51との間で倒れないように保持する保
持プレート62と、フック部材61をX軸方向に進退さ
せるフック移動機構63と、フック移動機構63を作動
させるフック駆動軸64と、フック駆動軸64を回転さ
せる上記の駆動モータ74とで構成されている。この場
合、駆動モータ74は、X軸移動機構41およびY軸移
動機構42の動力源を兼ねており、上記の主減速歯車列
77に組み込んだクラッチ(図示省略)の切り替えによ
り、X軸移動機構41およびY軸移動機構42を選択的
に駆動させる。
【0046】フック部材61は、キャリッジ44底面の
スライド部53に進退自在に載置されており、フック本
体66と、フック本体66の前後両端部に立設した一対
の突起67,67とで構成されている。一対の突起6
7,67は、カートリッジCの突出ケース部24に嵌り
込む距離を存して対峙しており、Y軸移動機構42によ
るキャリッジ44の移動に伴って、カートリッジCの並
び方向から突出ケース部24に係合する。フック本体6
6の側端部上面には、フック移動機構63の摩擦ローラ
68が転接しており、摩擦ローラ68の回転により、フ
ック部材61はキャリッジ44の底面上を進退する。な
お、フック部材61の作動は時間で制御され、フック部
材61が前後の端位置に達すると、摩擦ローラ68はス
リップ回転する。
【0047】フック駆動軸64は、キャリッジ駆動軸5
8と同様にスプライン軸などで構成され、両外端部を装
置フレーム14に回転自在に支持されている。フック駆
動軸64のプリンタ部10側の端部には、上記の主減速
歯車列77を介して駆動モータ74が連結されており、
駆動モータ74が正逆回転すると、フック駆動軸64が
正逆回転し、その回転動力がフック移動機構63に入力
する。
【0048】フック移動機構63は、X軸方向に等間隔
に配設した3つの摩擦ローラ68,68,68と、3つ
の摩擦ローラ68,68,68に動力を伝達する複数の
中間ローラ或いは複数の中間ギヤ(いずれも図示省略)
とを有している。3つの摩擦ローラ68,68,68の
うち、キャリッジ44の基部側に配設した摩擦ローラ6
8は、軸方向にスライド自在にフック駆動軸64に取り
付けられており、フック駆動軸64が正逆回転すると、
この摩擦ローラ68と共に他の摩擦ローラ68,68も
一斉に正逆回転する。これにより、3つの摩擦ローラ6
8,68,68が順次、フック部材61のフック本体6
6に転接し、これを順送りしながらX軸方向に進退させ
る。
【0049】保持プレート62は、キャリッジ44に対
しY軸方向に進退自在に構成されており、図示しない
が、保持プレート62とキャリッジ44との間には、保
持プレート44を位置規制する位置規制機構が組み込ま
れている。位置規制機構は、例えば保持プレート62を
キャリッジ44側にわずかに押圧すると位置規制状態が
解かれ、且つキャリッジ44が離れると取り残され、次
にキャリッジ44が近づくと段階的に位置規制状態とな
る、構成を有している。したがって、この実施形態で
は、カートリッジCの搬送に先立ち、先ずキャリッジ4
4をプリンタ部10側に移動させてプリンタ部10に突
き当てることで位置規制を解き、いったんキャリッジ4
4を離してから、保持プレート62とキャリッジ44の
側板51とが、搬送するカートリッジCの幅に相当する
離間距離になるように、キャリッジ44を再び近づけて
保持プレート62を位置規制する。
【0050】ここで、カートリッジ搬送部11の一連の
動きを順を追って説明する。図5の状態から装置本体2
の電源がONされると、キャリッジ44がホーム位置に
リセットされた後、プリンタ部10側に移動して、その
カートリッジ検出センサ55により、各カートリッジC
の種別およびその装置位置を検出する。検出が完了する
と、再度ホーム位置に移動して待機状態となる。ここ
で、キーボード4からの入力が行われて印刷が指令され
ると、ホーム位置にあるキャリッジ44が、いったんプ
リンタ部10まで往復して保持プレート62を所望の離
間幅に位置規制する。
【0051】キャリッジ44がホーム位置に戻るとこん
どはフック部材61が前進し、カートリッジC群の側方
に臨む。次に、キャリッジ44がプリンタ部10側に移
動し、フック部材61を所望のカートリッジCの位置ま
で移動させる。この移動では、フック部材61は、各カ
ートリッジCの突出ケース部24に添って移動し、所望
のカートリッジCの突出ケース部24を抱え込んで停止
する。ここで、フック部材61が後退し、所望のカート
リッジCをカートリッジC群の中から引き抜いて、キャ
リッジ44に載せ込む。キャリッジ44に受け取られた
カートリッジCは、キャリッジ44の側板51と保持プ
レート62との間に挟まれた状態で、プリンタ部10に
向かって搬送され、そのままプリンタ部10にセットさ
れる(図6の状態)。
【0052】ここで、プリンタ部10が駆動し、カート
リッジCから印刷テープTを繰り出して所望の印刷を行
うと共に、印刷テープTの印刷済み部分Ttを切り離
す。このような一連の印刷動作が完了すると、上記と逆
の手順で、カートリッジCが逆搬送され、元の位置に戻
される。そして、キャリッジ44はホーム位置に戻っ
て、待機状態となる。
【0053】次に、図5、図6、図7および図10を参
照して、プリンタ部10について説明する。プリンタ部
10は、カートリッジ搬送部11によりセットされたカ
ートリッジCから、印刷テープTを繰り出して先方に送
ると共に、カートリッジC内のインクリボンRを印刷テ
ープTに重ねて送るテープ送り機構71と、印刷テープ
TおよびインクリボンRに臨んで、印刷テープTに熱転
写による印刷を行うテープ印刷機構72と、印刷テープ
Tの印刷済み部分Ttを切り離すテープ切断機構73と
を備えており、これら各機構71,72,73は、装置
フレーム14に支持されている。また、これら各機構7
1,72,73は、制御部12により統括制御される。
【0054】上述したように、駆動モータ74は、X軸
移動機構41およびY軸移動機構42の動力源を兼ねて
おり、且つ上記のテープ送り機構71およびテープ印刷
機構72の印刷ヘッド75の回動のための駆動源も兼ね
ている(図10参照)。また、テープ切断機構73の動
力源となるカッタモータ76は、駆動モータ74で駆動
される各機構への動力切り換えを為すクラッチの切替え
機構(図示省略)の動力源も兼ねている。そして、駆動
モータ74の回転動力は、クラッチを組み込んだ主減速
歯車列77を介して各機構に選択的に伝達され、またカ
ッタモータ76の回転動力は、副減速歯車列78を介し
てテープ切断機構73およびクラッチの切替え機構に選
択的に伝達される。このように、実施形態では、各機構
の作動タイミングを考慮し、重複して作動することない
機構をできる限り単一の駆動源(駆動モータ)で作動さ
せるようにしている。
【0055】テープ送り機構71は、印刷テープTを正
逆送りするピンチローラ80と、印刷ヘッド75に対峙
するプラテン28と、プラテン28に係合するプラテン
軸81と、カートリッジCの巻取りコア30と、この巻
取りコア30に係合する巻取り軸82とを備えている。
ピンチローラ80は、テープ排出口8の近傍にあって、
テープ送り経路83に臨むように配設され、駆動モータ
74に連なる駆動ローラ84と、駆動ローラ84側に付
勢された押圧ローラ(フリーローラ)85とで構成され
ている。印刷テープTは、駆動ローラ84と押圧ローラ
85との間に挟持された状態で、駆動ローラ84が回転
することで、送られる。
【0056】プラテン28は、上述したようにカートリ
ッジCに搭載されており、カートリッジCがプリンタ部
10にセットされることで、プラテン軸81に係合す
る。プラテン軸81は、図示しないギヤを介してピンチ
ローラ80に接続されており、ピンチローラ80と同期
して回転する。この場合、ピンチローラ80をテープ送
りの主体とすべく、プラテン28を回転させるプラテン
軸81は滑り軸となっている。
【0057】また、巻取り軸82は、後述する印刷ヘッ
ド75の下側に配設され、上記の主減速歯車列77を介
して駆動モータ74により回転する。カートリッジCが
プリンタ部10にセットされると、この巻取り軸82が
インクリボンRの巻取りコア30に係合し、インクリボ
ンRの巻き取りが可能となる。したがって、巻取り軸8
2と上記のプラテン軸81は、駆動モータ74により同
期して回転する。
【0058】テープ印刷機構72は、ピンチローラ80
の直下にあって、テープ送り経路83に臨むように配設
されており、熱転写方式の印刷ヘッド75と、上記のプ
ラテン28とを備えている。印刷ヘッド75は、ヘッド
本体87とヘッドホルダ88とから成り、ヘッドホルダ
88の部分で装置フレーム14に回動自在に支持されて
いる。ヘッドホルダ88の基部は、上記の駆動モータ7
4に連なる偏心カム89に係合しており、駆動モータ7
4の回転により、偏心カム89を介してプラテン28に
当接する当接位置とプラテン28から離間する退避位置
との間で、回動する。印刷ヘッド75は、常時は退避位
置にあり、カートリッジCがプリンタ部10にセットさ
れると当接位置に回動して、印刷待機状態となる。
【0059】また、詳細は後述するが、印刷ヘッド75
は、ラミネートテープLを印刷テープ(印刷済み部分T
t)Tに貼着する際に、ラミネートテープLの先端部を
印刷済み部分Ttに押しつける押圧部材(初期貼着手
段)を兼ねている。すなわち、上記のピンチローラ80
により、印刷テープTとラミネートテープLとを貼着送
りする際、印刷ヘッド75は当接位置に回動し、ラミネ
ートテープLの先端部を印刷済み部分Ttに押しつけ
て、貼着開始可能状態にする。
【0060】テープ切断装置73は、ピンチローラ80
と印刷ヘッド75との間に配設されており、印刷テープ
Tを切り離すハサミ形式のカッタ91と、カッタ91を
切断動作させるクランク円板92とを備えている。カッ
タ91は、固定プレード93と、可動プレード94と、
これらを連結する支軸95とで構成されており、テープ
送り経路83に臨んだ状態で、装置フレーム14に取り
付けられている。可動プレード94のアーム部94aに
は、クランク円板92のクランクピン92aが係合して
おり、カッタモータ76の回転を受けてクランク円板9
2が回転すると、固定プレード93に対し可動プレード
94が切断動作する。
【0061】ここで、図11を参照しながら、プリンタ
部10の動作を説明する。上述したように、このテープ
印刷装置1では、印刷テープTに通常の印刷を行う他、
多色印刷およびラミネート処理が可能となっている。通
常の印刷では、テープカートリッジTcがプリンタ部1
0にセットされると、テープカートリッジTcのプラテ
ン28にプラテン軸81が、巻取りコア30に巻取り軸
82が係合する。また、印刷ヘッド75がテープカート
リッジTcの開口部27に入り込んで、プラテン28と
対峙する。
【0062】印刷指令が発令されると、印刷ヘッド75
が回動して、プラテン28との間に印刷テープTとイン
クリボンRとが挟み込まれる。続いて、ピンチローラ8
0、プラテン28および巻取りコア30が回転し、印刷
テープTおよびインクリボンRが同時に送られると共
に、印刷ヘッド75が駆動し、インクリボンRを介して
印刷テープTに印刷を行う。その際、印刷テープTはテ
ープ送り経路83に沿って、テープ排出口8から装置外
部に送り出されてゆく。一方、インクリボンRは、繰出
しコア29から繰り出され、開口部27でUターンして
巻取りコア30に巻き取られる。
【0063】印刷が完了すると、余白部分含めた送りが
行われてから印刷テープTの送りが停止する。ここで、
カッタ91が切断動作して、印刷テープTの印刷済み部
分(余白部分を含む)Ttが切り離され、続いて印刷ヘ
ッド75が退避位置に回動すると共に、テープカートリ
ッジTcがカートリッジ装着部6に戻される。そして、
この印刷済み部分Ttがテープ排出口8から送り出され
る。なお、印刷テープTにカラー印刷を行う場合には、
YMCの3色インクを転写すべく、印刷テープTを3往
復させて印刷を行った後、印刷済み部分Ttが切り離さ
れる。
【0064】一方、多色印刷およびラミネート処理が行
われる場合には、カッタ91により切り離された印刷済
み部分Ttが、いったん逆送りされるが、両者は類似の
動作となるため、ここではラミネート処理を中心に説明
を進める。図12に示すようにラミネート処理では、印
刷テープTへの印刷において、予め前後に前側切断代T
aおよび後側切断代Tbを見越してキャラクタの印刷が
為され(同図(a))、その印刷済み部分Ttが後側切
断代Taで切り離される(同図(b))。この状態で
は、印刷済み部分Ttがピンチローラ80に保持されて
おり、続いて、カートリッジ搬送部11が駆動して、テ
ープカートリッジTcをカートリッジ装着部6に戻し、
これに代えてラミネートカートリッジLcを、カートリ
ッジ装着部6からプリンタ部10に搬送しこれにセット
する。
【0065】ラミネートカートリッジLcがセットされ
ると、印刷済み部分Ttが逆送りされ、印刷済み部分T
tは、ラミネートカートリッジLc内に入り込んでいっ
て、印刷テープ収容部22に輪を描くように収容される
(同図(c))。ここで、印刷ヘッド75が当接位置に
回動して、ラミネートテープLの先端部に設けた非貼着
部Laを、印刷済み部分Ttの前側切断代Ttに押し付
ける。この状態で、プラテン28を回転させて印刷済み
部分TtおよびラミネートテープLを、その先端部がピ
ンチローラ80に咬む位置までわずかに送り、印刷済み
部分Ttと共にラミネートテープLの非貼着部Laを切
り離す(同図(d))。
【0066】続いて、プラテン28と印刷ヘッド75と
により、印刷済み部分TtとラミネートテープLとを重
ねながら、且つピンチローラ80で両者を強く挟みなが
ら、貼着送りする。そして、印刷済み部分Ttの後側切
断代Tbがカッタ91の位置に達したら送りを停止し
て、印刷済み部分TtとラミネートテープLを後側切断
代Tbの部分で切断する(同図(e))。この状態で
は、ラミネートカートリッジLcに残っているラミネー
トテープLの先端部には、後側切断代Tbの一部が貼着
した状態で残っており、この部分が次のラミネート処理
の際の非貼着部Laとなる。そして、上記と同様に、印
刷ヘッド75が退避位置に回動する(同図(f))と共
に、ラミネートカートリッジLcがカートリッジ装着部
6に戻される。また、このラミネートされた印刷済み部
分Ttがテープ排出口8から装置外部に送り出される。
【0067】なお、多色印刷の場合には、同図(b)の
状態で、カートリッジ装着部6からプリンタ部10にリ
ボンカートリッジRcを搬送してセットし、印刷済み部
分TtをリボンカートリッジRc内に逆送りする。そし
て、印刷ヘッド75を当接位置に回動させてから、印刷
済み部分TtにリボンカートリッジRcのインクリボン
Rによる再印刷を行う。
【0068】図13はテープ印刷装置1の制御系のブロ
ック図であり、基本的な構成として、キーボード4や液
晶ディスプレイ5を有してユーザとのインタフェースを
行う操作部300、カートリッジ装着部(6)500、
プリンタ部(10)700、カートリッジ搬送部(1
1)600、各種検出を行う検出部800、各部に電力
を供給する電源部290、各種ドライバを有して各部回
路を駆動する駆動部(DRV)270、および、テープ
印刷装置1内の各部を制御する制御部(12)200を
備えている。このため、装置本体2の内部には、カート
リッジ装着部500、カートリッジ搬送部600、プリ
ンタ部700、検出部800の各種センサやスイッチな
どの他、図外の回路基板が収納されている。この回路基
板には、検出部800、電源部900、DRV270、
制御部200のための各回路などが搭載されている。
【0069】なお、図13では、制御系の説明の便宜
上、検出部800が、前述のキャリッジ検出スイッチ5
4、カートリッジ検出センサ55、カートリッジ検出ス
イッチなどを備えているものとしている。そして、検出
部800は、これらからの各種検出信号を制御部200
に報告する。DRV270は、それぞれディスプレイ
4、印刷ヘッド75および駆動モータ74等を制御部2
00の指示に従って駆動するディスプレイドライバ、ヘ
ッドドライバおよびモータドライバを備えるほか、可動
部制御ドライバを備えている。可動部制御ドライバに
は、ゲートアレイやカスタムLSIなどにより構成され
た論理回路等が組み込まれ、カートリッジ装着部50
0、カートリッジ搬送部600、プリンタ部700など
における可動部を、制御部200の指示に従って、切換
制御する。
【0070】また、操作部800の液晶ディスプレイ5
は、表示画面上で、キーボードう4からの入力したキャ
ラクタを編集したり、その結果等を視認したりする際な
どに用いられる。キーボード3には、文字キー群や数字
キー群等の他、各種の動作モードなどを指定するための
機能キー群などが配列されている。機能キー群には、電
源キー(電源スイッチ)や印刷開始を指示するための印
刷キー(印刷スイッチ)、各種モードの選択指示のため
の選択キー、2色印刷・ラミネート印刷などの印刷の種
別を選択するための印刷種別指示キー、文字サイズを含
む各種スタイルを設定するためのスタイルキーなどが含
まれる。同図に示すように、キーボード4は、上述のよ
うな種々の指令およびデータを制御部200に入力す
る。
【0071】制御部200は、CPU210、ROM2
20、キャラクタジェネレータROM(CG−ROM)
230、RAM240、入出力制御回路(IOC)25
0を備え、互いに内部バス260により接続されてい
る。ROM220は、CPU210で処理する制御プロ
グラムを記憶する制御プログラム領域の他、仮名漢字変
換テーブル(辞書)などを含む制御データを記憶する制
御データ領域を有している。CG−ROM230は、テ
ープ印刷装置1に用意されている文字等のフォントデー
タを記憶していて、文字等を特定するコードデータが与
えられたときに、対応するフォントデータを出力する。
RAM240は、電源がオフのときのバックアップがな
されていて、各種レジスタ群、テキストデータ領域、表
示画像データ領域、印刷画像データ領域、各種バッファ
領域などの領域を有し、制御処理のための作業領域とし
て使用される。
【0072】IOC250には、CPU210の機能を
補うとともに各種周辺回路とのインタフェース信号を取
り扱うための論理回路が、組み込まれている。例えば、
種々の計時を行うタイマなどもIOC250内の機能と
して組み込まれている。このため、IOC250は、検
出部800やキーボード4と接続され、検出部800か
らの各種検出信号およびキーボード3からの各種指令や
入力データなどをそのままあるいは加工して内部バス2
60に取り込むとともに、CPU210と連動して、C
PU210等から内部バス260に出力されたデータや
制御信号を、そのままあるいは加工してDRV270に
出力する。
【0073】そして、CPU210は、上記の構成によ
り、ROM220内の制御プログラムに従って、IOC
250を介してテープ印刷装置1内の各部から各種信号
・データ等を入力し、CG−ROM230からのフォン
トデータ、RAM240内の各種データ等を処理し、I
OC250を介してテープ印刷装置1内の各部に各種信
号・データ等を出力することにより、印刷のための各種
位置制御、駆動制御、表示画面の表示制御等を行うとと
もに、印刷ヘッド75を制御して所定の印刷条件でテー
プTに印刷するなど、テープ印刷装置1全体を制御して
いる。
【0074】次に、テープ印刷装置1の制御全体の処理
フローについて、図14を参照して詳細に説明する。電
源キーを押すこと(電源オン)により処理が開始する
と、同図に示すように、まず、テープ印刷装置1を、前
回の電源オフ時の状態に戻すために、初期設定を行い
(S1)、次に、前回の表示画面を初期画面として表示
する(S2)。その後の処理、すなわちキー入力か否か
の判断分岐(S3)および各種割込処理(S4)は、概
念的に示した処理である。実際には、テープ印刷装置1
では、初期画面表示(S2)が終了すると、キー入力割
込を許可し、キー入力割込が発生するまでは、各種状態
検出処理(S5)をしつつ、そのままの状態を維持し
(S3:No)、キー入力割込が発生すると(S3:Y
es)、それぞれの割込処理に移行して(S4)、その
割込処理が終了すると、再度、その状態を維持する(S
3:No)。
【0075】上述のように、テープ印刷装置1では、主
な処理を割込処理により行うので、印刷画像作成・印刷
の準備ができていれば、ユーザが任意の時点で印刷キー
を押すことにより、印刷処理割込が発生して、印刷処理
が起動され、印刷画像データに基づいて印刷画像の印刷
ができる。すなわち、印刷に至るまでの操作手順は、ユ
ーザが任意に選択できる。
【0076】一方、テープ印刷装置1では、上記のよう
なキー入力割込以外に、各種検出信号により優先的に許
可される割込処理が設定されている。例えば上述の状態
検出処理(S5)は、図15に示すように、電源キーに
よる電源オフ以外に、タイマによるオートパワーオフ時
間の経過、開閉蓋8の開放(オープン)の検出により起
動され、電源キーによる電源オフ(S51:Yes)や
オートパワーオフ時間経過検出(S52:Yes)によ
って起動されたときには、カートリッジ返却処理(S5
4:図16で後述のS17と同じ)の後、開閉蓋オープ
ン検出(S53:Yes)により起動されたときにはそ
の直後に、電源をオフする(S55)。
【0077】ところで、上記の開閉蓋オープン検出のよ
うに、後処理をしないで電源オフにする場合があり得る
ので、次に、電源をオンしたときの状態が一定ではなく
なる。ここで、電源オン時のキャリッジの状態として
は、図18に示すように、初期位置、キャリッジ移
動途中(カートリッジなし)、キャリッジ移動途中
(カートリッジあり)、プリンタの中、カートリッ
ジ取出し途中、カートリッジ取出し位置へ移動中、の
状態が考えられる。は最初から目的の位置なので問題
はないが、他については下記のように対処している。す
なわち、前述の初期設定処理(S1)では、図16に示
すように、まず、機構部初期設定を行う(S11)。
【0078】この機構部初期設定処理(S11)では、
印刷途中で電源オフにより停止した場合に対処するため
(図12(a)参照)、カット動作を行ってからカッタ
を開いた状態(カッタオープン)で停止させる(S11
1)。続いて、プリンタ部(以下単に「プリンタ」)7
00内で停止している場合に対処するため、印刷ヘッド
7が印刷テープTを押圧している状態を(当接位置から
退避位置へ)解除する(ヘッドオープンにする:S11
2)。これにより、の状態からキャリッジをホーム位
置(初期位置)に移動可能になる。
【0079】続いて、カートリッジ返却のために、キャ
リッジのフック部材を(外端側に)前進動作させる(S
113)。これにより、フック部材が各カートリッジの
突出ケース部より外端側になるので、上記のの状態か
ら初期位置に移動可能な状態に変わる。この場合、の
状態からではフック部材の内側のフックが、また、や
の状態からでは逆に外側のフックが、カートリッジ装
着部のカートリッジの内側に突き当たって、もとの移動
可能な状態を維持する。これらのため、フック部材の前
進動作の処理を終了した時点で、キャリッジは初期位置
に移動可能な状態となる(S113)。そこで、次にキ
ャリッジを初期位置に移動させて静止させ(S11
4)、続いてフック部材をリセット位置(カートリッジ
を搭載して移動可能な位置)に移動させて静止させ(S
115)、機構部初期設定処理(S11)を終了する
(S116)。なお、この機構部初期設定処理(S1
1)を終了後のキャリッジの状態は、図18に示すよう
になる。
【0080】機構部初期設定処理(S11)を終了する
と、図16に示すように、次に、カートリッジ検出スイ
ッチにより、キャリッジ上のカートリッジ種を読み取り
(S12)、続いて、カートリッジ検出センサにより、
カートリッジ装着部500の各種カートリッジの種別や
位置を検出する(S13)。そして、これらの検出結果
により、キャリッジ上にカートリッジが有り(S14:
Yes)、返却スペースがないとき(S15:No)に
は、カートリッジ返却不可メッセージを表示する(S1
6)。一方、それ以外のとき(S14:NoまたはS1
5:Yes)には、カートリッジ返却処理(S17:図
15のS54と同じ)の後、退避していた各制御フラグ
を復旧するなどの他の初期設定を行ってから(S1
8)、初期設定処理(S1)を終了する(S19)。
【0081】ここで、図15と図16に共通(以下、他
の処理フローでも使用)するカートリッジ返却処理(S
17)では、図19に示すように、キャリッジを初期位
置で静止させ(S171)、キャリッジ検出スイッチに
より確認し(S172)、その初期位置からカートリッ
ジの返却位置に移動させて静止させる(S173)。次
に、その位置で、カートリッジを返却し(S174)、
フック部材をリセット位置まで戻してから、キャリッジ
を初期位置に戻して静止させ(S175)、カートリッ
ジ返却処理(S17)を終了する(S176)。
【0082】ところで、図14で前述のキー入力割込待
ちの状態(S3)で、印刷の準備ができた時点で、印刷
キーを操作することにより印刷を実行できる。印刷キー
の操作により印刷処理割込が発生して、印刷処理(S
6)が起動されると、図20に示すように、まず、2色
印刷か否かを判別し(S61)、2色印刷のとき(S6
1:Yes)には、次に、通常印刷処理を行う(S6
2)。この通常印刷処理(S62)では、図21に示す
ように、まず、テープカートリッジTCをプリンタ70
0にセットする(S621)。
【0083】このテープカートリッジのプリンタへのセ
ット処理(S621)では、図22に示すように、ま
ず、カートリッジ検出スイッチにより、キャリッジ上の
カートリッジ種を読み取り(S6211)、カートリッ
ジの有無を判別する(S6212)。カートリッジが有
り(S6212:No)、このテープカートリッジTC
が前回と異なるか否かを判別して(S6213)、同じ
であれば(S6213:No)、そのまま処理(S62
1)を終了する(S6216)。一方、前回と異なると
きには(S6213:Yes)、カートリッジ返却処理
(S6214:前述の図19の処理)を行った後、テー
プカートリッジ取出し・セット処理を行ってから(S6
215)、処理(S621)を終了する(S621
6)。また、カートリッジが無いとき(S6212:Y
es)も同様に、テープカートリッジ取出し・セット処
理を行ってから(S6215)、処理(S621)を終
了する(S6216)。
【0084】ここで、テープカートリッジ取出し・セッ
ト処理(S6215)では、図23に示すように、ま
ず、カートリッジ装着部検出処理を行う(S6215
1)。この処理(S62151)では、図24に示すよ
うに、まず、キャリッジを初期位置に移動して静止させ
(S621511)、キャリッジは同一の駆動源(駆動
モータ)からの駆動力を切り替えて使用するため、動作
開始時には、キャリッジ検出スイッチによりその基準と
なる初期位置を確認する(S621512)。続いて、
カートリッジ検出センサにより、各カートリッジの種別
や位置を検出する(S621513)。続いて、再度、
キャリッジを初期位置に移動して静止させ(S6215
14)、処理(S62151)を終了する(S6215
15)。
【0085】カートリッジ装着部検出処理(S6215
1)が終了すると、図23に示すように、キャリッジ検
出スイッチにより、再度、初期位置を確認後(S621
52)、フック部材を前進動作させ(S62153)、
さらに初期位置を確認後(S62154)、キャリッジ
の幅設定を行う。すなわち保持プレートをカートリッジ
の幅に合わせた位置に設定する(S62155)。続い
てキャリッジをカートリッジの取出し位置に移動して静
止させて(S62156)、フック移動機構によりその
カートリッジを取り出す(S62157)。このとき、
駆動をフック移動機構に切り替えるため、続いてキャリ
ッジの初期位置を再確認してから(S62158)、カ
ートリッジを搭載した状態で、キャリッジを移動させて
プリンタ700に搬送してセットし(S62159)、
処理(S6215)を終了し(S62160)、図22
に示すように、テープカートリッジのプリンタへのセッ
ト処理(S621)を終了する(S6216)。
【0086】なお、テープカートリッジが前回と同じと
きに(S6213:No)、図22に点線で示すよう
に、テープカートリッジ再セット処理(S6217)を
行っても良い。この場合、図25に示すように、まず、
キャリッジを初期位置に移動させて(S62171)、
キャリッジ検出スイッチによりキャリッジの初期位置を
再確認してから(S62172)、キャリッジをプリン
タ700に搬送し(S62173)、処理(S621
7)を終了し(S62174)、図22に示すように、
テープカートリッジのプリンタへのセット処理(S62
1)を終了する(S6216)。
【0087】テープカートリッジのプリンタへのセット
処理(S621)が終了すると、図21に示すように、
次に、テープ印刷・切断処理を行う(S622)。この
テープ印刷・切断処理(S622)では、図26に示す
ように、まず、印刷ヘッド7を当接位置に回動させ(ヘ
ッドクローズさせ:S6221)、続いてテープをピン
チローラまで送り(S6222)、印刷およびそれに伴
うテープ送りを行う(S6223:図12(a)参
照)。次に、後続のテープ排出、多色印刷処理、ラミネ
ート処理等のために、カッタにより印刷テープをカット
し(S6224)、印刷ヘッド7を退避位置に回動させ
(ヘッドオープンさせ:S6225)、キャリッジを初
期位置に移動させて(S6226)、処理(S622)
を終了し(S6227)、図21に示すように、通常印
刷処理(S62)を終了する(S623:図12(b)
参照)。
【0088】2色印刷のとき(S61:Yes)に、通
常印刷処理(S62)が終了すると、図20に示すよう
に、次に、多色印刷処理を行う(S63)。この多色印
刷処理(S63)では、図27に示すように、まず、カ
ートリッジ返却処理(S631:図19で前述の処理と
同じ)によりテープカートリッジをカートリッジ装着部
500に返却した後、リボンカートリッジを、プリンタ
700にセットする(S632)。
【0089】この状態から、次に、印刷済み部分のリボ
ンカートリッジ内への送り込みを行う(S633:図1
2(c)参照)。次に、印刷済み部分への印刷(多色印
刷)を行い(S634)、カートリッジ返却処理(S6
35:図19で前述の処理と同じ)により、リボンカー
トリッジをカートリッジ装着部500に返却して(S6
35)、処理(S63)を終了する(636)。多色印
刷処理(S63)が終了すると、図20に示すように、
次に、印刷結果のテープTをテープ排出口10から排出
して(S64)、印刷処理(S6)を終了する(S6
5)。
【0090】一方、印刷処理(S6)のおいて、2色印
刷か否かを判別し(S61)、2色印刷でないとき(S
61:No)には、次に、ラミネート印刷か否かを判別
し(S66)、ラミネート印刷でもないとき(S66:
No)には、通常印刷処理(S67:図21で前述の処
理と同じ)のみを行った後、印刷結果のテープTをテー
プ排出口10から排出して(S64)、印刷処理(S
6)を終了する(S65)。
【0091】そして、ラミネート印刷のとき(S66:
Yes)には、次に、通常印刷処理を行い(S68:図
21で前述の処理と同じ)、続いて、ラミネート処理を
行う(S69)。このラミネート処理(S69)では、
図28に示すように、まず、カートリッジ返却処理(S
691:図19で前述の処理と同じ)によりテープカー
トリッジをカートリッジ装着部500に返却し、ラミネ
ートカートリッジを、プリンタ700にセットする(S
692)。
【0092】この状態から、次に、印刷済み部分をラミ
ネートカートリッジ内への送り込みを行う(S693:
図12(c)参照)。次に、ラミネートを開始する(S
694:図2(d)参照)が、ここでは、印刷ヘッド7
を回動してラミネートを開始し、ラミネートされた先端
部がカット位置に至った時点で先端部を切断(カット)
し(S695)、続いてラミネートを継続する(S69
6)。印刷済み部分の後側切断代がカット位置に達した
ら、この部分で印刷済み部分カットし(S697:図1
2(f)参照)、カートリッジ返却処理(S698:図
19で前述の処理と同じ)によりラミネートカートリッ
ジをカートリッジ装着部500に返却して、処理(S6
9)を終了する(S699)。なお、ラミネート処理
(S69)が終了すると、図20に示すように、前述の
2色印刷等と同様に、印刷済み部分をテープ排出口10
から排出して(S64)、印刷処理(S6)を終了する
(S65)。
【0093】以上のように、本実施形態によれば、カー
トリッジ装着部6にテープカートリッジTc、リボンカ
ートリッジRcおよびラミネートカートリッジLcの複
数本を適宜装着し、これをプリンタ部10に個々に搬送
して印刷処理やラミネート処理を行うようにしているた
め、複数種のテープ幅、複数種のテープ色或いは特殊な
印刷テープに、自在に所望の印刷を行うことができると
共に、多色印刷やラミネート処理を自在に行うことがで
きる。その際、装置本体2に対し、カートリッジCの出
し入れを極力少なくすることができると共に、装置本体
2に複数本のカートリッジCを適切に保管しておくこと
ができる。
【0094】特に、ラミネート処理では、印刷テープT
の繰出し端部とラミネートテープLの繰出し端部とを、
予め貼着しておかなくても、ラミネートテープLに印刷
テープTを精度良く貼着することができる。
【0095】
【発明の効果】以上のように本発明の印刷テープのラミ
ネート方法によれば、貼着済み部分と印刷済み部分とを
後側切断代の部分で切り離すしたときに、ラミネートテ
ープに残った後側切断代の一部を、次のラミネート処理
の貼着開始部分における非貼着部分として活用すること
ができるため、印刷テープとラミネートテープの前端部
同士を常に貼着しておく必要がなくなる。このため、印
刷テープとラミネートテープとを単一のカートカートリ
ッジに搭載しておく必要がなく、各種の印刷テープに対
し、自由に且つ精度良くラミネート処理を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るテープ印刷装置の外
観斜視図である。
【図2】テープ印刷装置の内部の装置構成を模式的に表
した平面図である。
【図3】各種カートリッジの内部構造を模式的に表した
内部構造図である。
【図4】各種カートリッジユニットの外観斜視図であ
る。
【図5】テープ印刷装置(印刷待機状態)の上ケースを
取り去った状態の斜視図である。
【図6】テープ印刷装置(印刷状態)の上ケースを取り
去った状態の斜視図である。
【図7】テープ印刷装置(印刷待機状態)の上ケースを
取り去った状態の平面図である。
【図8】カートリッジ装着部に装着可能な複数のカート
リッジの組み合わせ例を示す図である。
【図9】テープ印刷装置のカートリッジ搬送部の側面図
である。
【図10】テープ印刷装置のプリンタ部の内側面図であ
る。
【図11】テープ印刷装置のプリンタ部にカートリッジ
が装着された状態の内側面図である。
【図12】ラミネート処理の手順を説明する説明図であ
る。
【図13】テープ印刷装置の制御系のブロック図であ
る。
【図14】制御全体の処理フローを示すフローチャート
である。
【図15】各種状態処理のフローチャートである。
【図16】機構部初期設定処理(1)のフローチャート
である。
【図17】機構部初期設定処理(2)のフローチャート
である。
【図18】電源ON時のキャリッジの状態とその初期設
定処理を表した図である。
【図19】カートリッジ返却処理のフローチャートであ
る。
【図20】印刷処理のフローチャートである。
【図21】通常印刷処理のフローチャートである。
【図22】テープカートリッジのプリンタ部へのセット
処理のフローチャートである。
【図23】テープカートリッジ取出し・セット処理のフ
ローチャートである。
【図24】カートリッジ装着部検出処理のフローチャー
トである。
【図25】カートリッジ再セット処理のフローチャート
である。
【図26】テープ印刷・切断処理のフローチャートであ
る。
【図27】多色印刷処理のフローチャートである。
【図28】ラミネート処理のフローチャートである。
【図29】他の実施形態に係るラミネートカートリッジ
の内部構造を模式的に表した内部構造図である。
【符号の説明】 1 テープ印刷装置 2 装置本体 4 キーボード 6 カートリッジ装着部 10 プリンタ部 11 カートリッジ搬送部 12 制御部 21 カートリッジケース 24 突出ケース部 25 シール 28 プラテン 33 カートリッジホルダ 41 X軸移動機構 42 Y軸移動機構 44 キャリッジ 55 カートリッジセンサ 61 フック部材 71 テープ送り機構 72 テープ印刷機構 73 テープ切断機構 74 駆動モータ 75 印刷ヘッド 76 カッタモータ 80 ピンチローラ 84 駆動ローラ 85 押圧ローラ 91 カッタ C カートリッジ Tc テープカートリッジ Rc リボンカートリッジ Lc ラミネートカートリッジ T 印刷テープ Tt 印刷済み部分 Ta 前側切断代 Tb 後側切断代 R インクリボン L ラミネートテープ Ll 貼着済み部分 La 非貼着部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープ送り経路に沿って印刷テープを送
    りながら且つ送り方向の前後に切断代を存して当該印刷
    テープに印刷を行う印刷工程と、 前記印刷テープの印刷済み部分を後側切断代の部分で切
    り離すテープ切離し工程と、 前記印刷済み部分の前側切断代に、前記テープ送り経路
    に臨ませた前記ラミネートテープの前端部を押し当てる
    ラミネート開始工程と、 前記印刷済み部分と前記ラミネートテープとを同時に送
    りしながら、前記印刷済み部分に前記ラミネートテープ
    を連続的に貼着してゆくラミネート工程と、 前記ラミネート工程の後、前記ラミネートテープの貼着
    済み部分と前記印刷済み部分とを後側切断代の部分で切
    り離す後部切断工程とを、備えたことを特徴とする印刷
    テープのラミネート方法。
  2. 【請求項2】 前記ラミネート開始工程の後、前記印刷
    済み部分と前記ラミネートテープとを貼着しながらわず
    かに送って、当該印刷済み部分と当該ラミネートテープ
    の貼着済み部分とを前側切断代の部分で切断する前部切
    断工程を、更に備えたことを特徴とする請求項1に記載
    の印刷テープのラミネート方法。
  3. 【請求項3】 前記テープ切離し工程で切り離した前記
    印刷済み部分を逆送りする逆送り工程と、 前記テープ送り経路に、前記印刷テープに代えて前記ラ
    ミネートテープを臨ませるテープ交換工程とを、更に備
    えたことを特徴とする請求項1または2に記載の印刷テ
    ープのラミネート方法。
  4. 【請求項4】 前記ラミネート開始工程では、印刷ヘッ
    ドを移動させて前記印刷済み部分の前側切断代に、前記
    ラミネートテープの前端部を押し当てることを特徴とす
    る請求項3に記載の印刷テープのラミネート方法。
  5. 【請求項5】 前記印刷テープおよび前記ラミネートテ
    ープは、それぞれテープカートリッジおよびラミネート
    カートリッジに収容され、且つ前記テープカートリッジ
    および前記ラミネートカートリッジは、同一装置内に装
    着されており、 前記テープ交換工程は、前記テープカートリッジを前記
    テープ送り経路に臨む印字位置から装着位置まで搬送す
    るカートリッジ除去工程と、 前記カートリッジ除去工程の後、前記ラミネートカート
    リッジを装着位置から印字位置に搬送するカートリッジ
    セット工程と、を有することを特徴とする請求項3また
    は4に記載の印刷テープのラミネート方法。
  6. 【請求項6】 前記テープカートリッジには、前記印刷
    テープに加えフルカラーのインクリボンが収容されてお
    り、 前記印刷工程では、前記印刷テープを正逆送りを繰り返
    して、当該印刷テープに前記インクリボンを介してカラ
    ー印刷が為されることを特徴とする請求項5に記載の印
    刷テープのラミネート方法。
  7. 【請求項7】 前記ラミネートカートリッジは、前記逆
    送り工程において、逆送りされた前記印刷済み部分を巻
    き込むように収容することを特徴とする請求項5または
    6に記載の印刷テープのラミネート方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017001398A (ja) * 2016-09-08 2017-01-05 東芝テック株式会社 電子機器およびプリンタ

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