JPH10244586A - 縦延伸熱可塑性ポリマーフィルムの製造方法 - Google Patents

縦延伸熱可塑性ポリマーフィルムの製造方法

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JPH10244586A
JPH10244586A JP7055797A JP7055797A JPH10244586A JP H10244586 A JPH10244586 A JP H10244586A JP 7055797 A JP7055797 A JP 7055797A JP 7055797 A JP7055797 A JP 7055797A JP H10244586 A JPH10244586 A JP H10244586A
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JP
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film
thermoplastic polymer
polymer film
heating
heaters
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Application number
JP7055797A
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English (en)
Inventor
Yukio Shirokura
幸夫 白倉
Fumiyuki Suzuki
文行 鈴木
Takahito Miyoshi
孝仁 三好
Takanori Sato
隆則 佐藤
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Shaping By String And By Release Of Stress In Plastics And The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 縦(長さ)方向の厚みムラのない縦延伸熱可
塑性ポリマーフィルムを簡便に製造する方法を提供する
こと。 【解決手段】 幅方向の端部の厚みが中央部の厚みの
1.2倍以上である長尺状の未延伸熱可塑性ポリマーフ
ィルムを、少なくとも一対の加熱下にある低速ローラ、
そして周速が低速ローラより大きい少なくとも一対の高
速ローラをこの順に通過させることにより、2〜7倍の
倍率に縦延伸することからなる縦延伸熱可塑性ポリマー
フィルムの製造方法において、縦延伸開始時もしくはそ
の直後にフィルムの両端部への加熱量が中央部への加熱
量より大きくなるように、フィルムの幅方向の加熱量に
勾配を持たせて加熱することを特徴とする縦延伸熱可塑
性ポリマーフィルムの製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、縦延伸熱可塑性ポ
リマーフィルムの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】熱可塑性ポリマーフィルムは、包装用フ
ィルム、製版基板、印刷用フィルム、ラミネートフィル
ム、写真用支持体(例、ネガフィルムあるいはX線フィ
ルム用支持体)、磁気記録媒体あるいは光ディスク等の
支持体として広く使用されている。例えば、ポリエチレ
ンテレフタレート(PET)に代表されるポリエステル
系樹脂のフィルムは、寸法安定性、機械的強度、透明性
等の特性に優れていることから、主に写真用支持体、磁
気記録媒体の支持体として使用されている。特にポリエ
チレンテレフタレート(PET)は、写真分野におい
て、従来からレントゲンフィルム、リスフィルム等のシ
ート状写真感光材料の支持体として利用されている。ま
た最近では、PETより機械強度、熱安定性、ガスバリ
ヤ性に優れたポリエチレン−2,6−ナフタレート(P
EN)が、これらの特性をほとんど低下させずにフィル
ムを薄くすることができる熱可塑性ポリマーとして写真
用支持体等の分野で注目されている。
【0003】このようなポリエステル樹脂等の熱可塑性
ポリマーは、延伸することにより優れた物性が得られる
ことが知られており、熱可塑性ポリマーは、通常一軸延
伸フィルムあるいは二軸延伸フィルムとして使用されて
いる。上記二軸延伸フィルムは、縦一軸延伸した後、横
延伸することにより製造される。熱可塑性ポリマーの連
続的に二軸延伸する方法は、通常、ポリマーを押出機か
ら冷却ドラム(キャスティングローラ)上に溶融押出し
て未延伸フィルム(無定形シート)を得、このフィルム
を予備加熱した後、加熱しながら周速の異なるローラ間
(即ち、低速ローラと高速ローラ間)で、フィルムの進
行方向に延伸し(縦延伸)、次いで、テンター式横延伸
機内に導入し、フィルム両端をクリップで保持して幅方
向に延伸する(横延伸)ことにより行われる。更に詳し
く言えば、上記縦延伸は、一本以上の予熱ローラにより
ポリマーのガラス転移温度(Tg)付近にまで予備加熱
した後、赤外線ヒータ等でTg以上に加熱しながら低速
ローラと高速ローラとを通過させることにより、あるい
は低速ローラに入れる前にTg以上に加熱したのち、低
速ローラと高速ローラとを通過させることによって行な
われる。
【0004】熱可塑性ポリマーを縦延伸する際、途中で
破断することなく安定して延伸が行なえるように種々の
方法が提案されている。例えば、特開平4−28222
5号公報には、縦延伸を行うための低速ローラ及び高速
ローラの間を通過する熱可塑性ポリマーフィルムの加熱
を、徐々に温度を上げながら行うことが記載されてい
る。また、また特開平8−118466号公報には、種
々な特性のフィルムに対して適用できるように平行延
伸、クロス延伸が切り替え可能な装置が記載されてい
る。さらに、特開平8−11204号公報には、安定し
て高倍率の延伸ができるように、低速ローラ上に2個の
ピンチローラが設けられた装置が提案されている。上記
装置あるいは方法により、縦延伸熱可塑性ポリマーを安
定して得ることは可能である。しかしながら、本発明者
の検討により、ポリマーの種類、フィルムの製造条件に
より、得られる延伸フィルムの縦方向に厚みムラが発生
することが明らかになった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】縦延伸に使用される上
記未延伸フィルムには、通常、幅方向に厚み分布が発生
している。即ち、熱可塑性フィルムは、押出機のダイヘ
ッドから冷却ドラム上にシート状に溶融押出しされた
時、ダイヘッドから冷却ドラム上に落下するまでの間に
そのシートの幅が狭くなり(ネックイン現象)、こうし
て得られる未延伸フィルムの両端部の厚みが大きくなる
傾向がある。そして、本発明者の検討によると、上記の
未延伸フィルムの両端部の厚みが大きいことが、最終的
に得られる延伸フィルムに縦方向の厚みムラをもたらす
との知見を得た。即ち、本発明者の検討によれば、上記
両端の厚みが大きい未延伸フィルムを、その両端まで充
分に延伸できるように加熱を行なうと、中央付近の厚み
の薄い部分では加熱過剰(即ち加熱量過剰)となり、ド
ローイング(分子流れ)が起こり、結果として均一な厚
みの縦延伸フィルムを得ることができない。また、中央
付近の延伸が均一となるように、加熱を抑えた場合に
は、上記とは反対にフィルム両端部で加熱量不足とな
り、延伸時に、特に延伸倍率が高い時にその両端部で白
化することが明らかとなった。このようなフィルムを更
に横延伸しても厚みムラの小さい延伸フィルムを当然得
ることはできない。尚、特開平8−101306号公報
には、得られるフィルムの幅方向のレターデーションが
均一となるように、熱可塑性樹脂フィルムを幅方向に延
伸温度勾配をつけて縦一軸延伸して、位相差板を製造す
る方法が記載されている。具体的には、実施例で、厚さ
90μmのポリカーボネートフィルムを、その両端部の
加熱量を中央部より大きくして加熱しながら、1.15
倍縦延伸して厚さ85μmのポリカーボネートフィルム
を作製している。ここでは、薄いフィルムを小さな延伸
倍率で縦延伸する際に、フィルムの幅方向のレターデー
ションを均一にするために上記のように加熱しており、
本発明が問題としているフィルムの大きな厚みムラ、特
に縦方向の厚みムラについての示唆はない。
【0006】本発明の目的は、縦(長さ)方向の厚みム
ラのない縦延伸熱可塑性ポリマーフィルムを簡便に製造
する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、幅方向の端部
の厚みが中央部の厚みの1.2倍以上である長尺状の未
延伸熱可塑性ポリマーフィルムを、少なくとも一対の加
熱下にある低速ローラ(低速ロール)、そして周速が低
速ローラより大きい少なくとも一対の高速ローラ(高速
ロール)をこの順に通過させることにより、2〜7倍の
倍率に縦延伸することからなる縦延伸熱可塑性ポリマー
フィルムの製造方法において、縦延伸開始時もしくはそ
の直後にフィルムの両端部への加熱量が中央部への加熱
量より大きくなるように、フィルムの幅方向の加熱量に
勾配を持たせて加熱することを特徴とする縦延伸熱可塑
性ポリマーフィルムの製造方法にある。幅方向の端部の
厚みとは、端部または端部付近の極大の厚みを意味し、
また中央部の厚みとは、中央位置または中央位置付近の
極小の厚みを意味する。
【0008】本発明の縦延伸熱可塑性ポリマーフィルム
の製造方法の好ましい態様は下記の通りである。 1)上記熱可塑性ポリマーフィルムが、芳香族ポリエス
テルフィルムである。 2)上記熱可塑性ポリマーフィルムが、ポリエチレンテ
レフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレート、
これらの混合物、又はエチレンテレフタレート単位とエ
チレン−2,6−ナフタレート単位の繰り返し単位から
なる共重合体のフィルムである。 3)上記熱可塑性ポリマーフィルムが、エチレンテレフ
タレート単位が0〜40モル%とエチレン−2,6−ナ
フタレート単位が60〜100モル%からなる繰り返し
単位からなる芳香族ポリエステルフィルムである。 4)上記フィルムに使用される芳香族ポリエステル(特
に上記3)のポリエステル)が、0.50〜0.70の
範囲の極限粘度を有する。 5)未延伸熱可塑性ポリマーフィルムの中央部の厚み
が、400〜3000μmの範囲になる。 6)縦延伸熱可塑性ポリマーフィルムの厚みが、200
〜600μmの範囲になる。 7)縦延伸熱可塑性ポリマーフィルムが、さらに横延伸
される。 8)上記熱可塑性ポリマーフィルムが、さらに平均粒径
が0.1〜1μmの範囲の不活性微粒子(好ましくはシ
リカ)を5〜100ppmの範囲で含む。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明について以下に詳細に説明
する。本発明の縦延伸熱可塑性ポリマーフィルムの製造
方法に使用される熱可塑性ポリマーとしては、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフタレ
ート等のポリエステル(芳香族系ポリエステルが好まし
い)、ポリエチレン(高密度ポリエチレン、超高密度ポ
リエチレンが好ましい)、ポリプロピレン、シンジオタ
クチックポリスチレン等のポリスチレン、ポリ塩化ビニ
ル、ポリアミドを挙げることができる。これらの中で、
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレンが好まし
く、特に芳香族系ポリエステルが寸法安定性、機械的強
度、透明性に優れていることから好ましい。
【0010】本発明で使用することができるポリエステ
ルの代表例としては、主たるモノマー単位がエチレンテ
レフタレートまたはエチレン−2,6−ナフタレートか
らなるポリエステル(即ち、ポリエチレンテレフタレー
ト(PET)またはポリエチレン−2,6−ナフタレー
ト(PEN))、及びエチレンテレフタレート及びエチ
レン−2,6−ナフタレートの両方のモノマー単位を含
むポリエステル(共重合体)を挙げることができる。特
に、上記ポリエステルは、エチレンテレフタレート単位
が0〜40モル%とエチレン−2,6−ナフタレート単
位が60〜100モル%とからなる繰り返し単位を持つ
芳香族ポリエステルであることが好ましく、またこのよ
うな芳香族ポリエステルの極限粘度は、0.50〜0.
70の範囲にあることが好ましい。極限粘度が0.50
未満では、延伸倍率を高めるとフィルムの破断が生じ易
く、また強延伸により白化現象が起こり易い。一方、
0.70を超えるとフィルムの厚み変動が大きくなり易
い。
【0011】上記PEN、PETあるいは共重合体は、
テレフタル酸及び/又は2,6−ナフタレンジカルボン
酸(あるいはこれらのアルキルエステル)とエチレング
リコールの重合により得ることができる。上記重合にお
いて、テレフタル酸及び2,6−ナフタレンジカルボン
酸以外に他の二官能性カルボン酸を、全カルボン酸の2
0モル%以下の範囲で使用してもよい。このような二官
能性カルボン酸としては、例えば、イソフタル酸、5−
ナトリウムスルホイソフタル酸などの芳香族ジカルボン
酸とそれらのアルキルエステル、1,4−シクロヘキサ
ンジカルボン酸、アジピン酸、セバシン酸などの脂肪族
ジカルボン酸とそれらのアルキルエステル、そしてトリ
メリット酸、ピロメリット酸などの多官能性カルボン酸
またはそれらのアルキルエステルなどを挙げることがで
きる。一方、上記重合において、エチレングリコール以
外に他のグリコールを、全グリコールの20モル%以下
の範囲で使用してもよい。このようなグリコールとして
は、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、
ブタンジオール、分子量150〜20000のポリアル
キレングリコール、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ル及びビスフェノールAのエチレンオキサイド付加物な
どを挙げることができる。
【0012】また、上記ポリエステルの重合には、エス
テル化反応触媒、エステル交換反応触媒、重縮合反応触
媒を適宜使用することができる。使用するエステル化反
応触媒、エステル交換反応触媒、重縮合反応触媒は、従
来から知られているチタン化合物、マンガン化合物、亜
鉛化合物、アンチモン化合物、ゲルマニウム化合物など
を適宜使用することができる。触媒の添加量は、ポリエ
ステルに対して50〜500ppmが一般的であり、1
00〜200ppmが好ましい。また、目的に応じてそ
のほかの金属化合物や含窒素塩基性化合物、酸化防止
剤、帯電防止剤、紫外線吸収剤、蛍光増白剤、染料など
を使用してもよい。また、ポリエステルの製造方法は、
従来から知られている通常の方法で行うことができる。
すなわち、回分式、半回分式、連続式のいずれでもよ
く、またエステル交換反応法でも直接エステル化反応法
でもよい。更に、これらの重合反応後に、固相重合反応
を行なっても良い。
【0013】本発明で得られる縦延伸熱可塑性ポリマー
フィルムは、表面の滑り性付与剤として、不活性微粒子
を300ppm以下(好ましくは5〜100ppm)の
量で含むことが好ましい。不活性微粒子としては、タル
ク、シリカ、酸化アルミニウム、炭酸カルシウムなどの
無機化合物や、架橋されたアクリル樹脂、ベンゾグアナ
ミン樹脂等の架橋高分子などの有機化合物を挙げること
ができる。これらの中でシリカが好ましく、特に破砕型
シリカが好ましい。このような熱可塑性ポリマーフィル
ムは、熱可塑性ポリマーと上記微粒子の混合物を溶融押
し出しするか、あるいは熱可塑性ポリマーの合成段階で
微粒子を添加して得られた組成物を溶融押し出しし、つ
いで延伸することにより得ることができる。本発明で
は、平均粒径が0.1〜1μmの範囲の不活性微粒子を
5〜100ppmの範囲で含んでいることが好ましい。
【0014】本発明では、熱可塑性ポリマーがポリエス
テルの場合、ポリマーフィルム中に、ポリエステル重合
工程で触媒等に使用された金属化合物とリン化合物とが
反応して、リン酸金属塩として析出した粒子(いわゆる
内部粒子)を含んでいても良い。
【0015】本発明において、上記熱可塑性ポリマーを
用いて縦延伸又は縦横の二軸延伸熱可塑性ポリマーフィ
ルムの製造方法は、例えば、下記のように行なわれる。
図1を参照しながら説明する。熱可塑性ポリマーとして
芳香族系ポリエステル(好ましくは上記微粒子を含む)
を用いた場合、これをあらかじめ加熱乾燥させ(一般に
80〜180℃で、12〜36時間行なわれ、特にポリ
エステルのガラス転移温度以下の場合は減圧雰囲気下で
の乾燥が好ましい)、これをホッパー1から押出機2に
投入する。押出機内は予め[Tm+10℃]〜[Tm+
70℃](Tm:ポリエステルの融点;好ましくは[T
m+20℃]〜[Tm+50℃])の温度に加熱されて
おり、押出機内でポリエステルは溶融混合される。この
溶融混合は、一般に3分以上(好ましくは3〜20分)
行なわれる。このようにして得られた溶融ポリマーは目
開き1〜100μmのフィルターを通過させることが好
ましい。溶融ポリエステル(一般に[Tm+10℃]〜
[Tm+70℃]に加熱されている)は、ダイヘッド3
からキャスティングローラ4上に、シート状に溶融押し
出しされ、30〜110℃で冷却固化され、未延伸フィ
ルム(無定型シート)となる。次いで、未延伸フィルム
は予熱ローラ6で予備加熱された後、一対の低速ローラ
5と一対の高速ローラ7により[Tg+5℃]〜[Tg
+60℃](Tg:ガラス転移温度)の温度にて縦方向
(長尺方向)に2〜7倍(好ましくは2〜5倍)の倍率
に延伸され、次いで冷却ローラ8で冷却される。その
後、縦延伸フィルムは、熱風10が送られている横延伸
装置9に入り、両側をテンターで保持されて予熱部12
で加熱された後、延伸部13で[Tg+5℃]〜[Tg
+60℃](好ましくは[Tg+20℃]〜[Tg+5
0℃])の温度にて横方向(幅方向)に、一般に2〜7
倍(好ましくは2〜5倍)に延伸される。このように二
軸延伸されたフィルムは、熱固定部14で[Tm−10
0℃]〜Tm(好ましくは[Tm−50℃]〜Tm)の
温度で熱処理され、次いで熱緩和部15で熱緩和され、
最後に冷却部16で冷却された後、巻取機11で巻き取
られる。延伸時の温度は、例えば、PETの場合、12
0〜150℃が好ましく、PENの場合、140〜18
0℃が好ましい。尚、縦延伸のみのフィルムを得る場合
は、横延伸装置に入らずそののまま巻き取られる。
【0016】次いで、本発明の特徴的部分である熱可塑
性ポリマーを用いて縦延伸熱可塑性ポリマーフィルムを
製造する方法を、縦延伸(及びその前後の)工程の一例
を示す図2、及び縦延伸時の加熱方法を示す図3を参照
しながら詳しく説明する。ダイヘッド20からキャステ
ィングローラ21上に押し出された未延伸フィルム(無
定型シート)27を、予熱ローラ22a、22b、22
c、22d、22eで予備加熱(一般に50〜150
℃)した(ニップローラN1 、N2 、N3 で搬送方向を
制御しながら)後、予備加熱された未延伸フィルム27
を、加熱された低速ローラ23(予熱ローラでもある;
一般に表面温度50〜150℃)を通し、そのフィルム
の両端部の加熱量が中央部より大きくなるように赤外線
ヒータ26で加熱し、次いで高速ローラ24(冷却ロー
ラでもある;一般に表面温度10〜50℃)とニップロ
ーラN4 との間を通す。未延伸フィルム27は高速ロー
ラ24により引き伸ばされ、2〜7倍の倍率に縦延伸さ
れる。延伸されたシートは、冷却ローラ25a、25b
(一般に10〜50℃)で冷却され、縦延伸ポリエステ
ルフィルムが得られる。N5 はニップローラである。ニ
ップローラは、図2においてニップローラを備えていな
いローラに対しても適宜設置することができる。本発明
では、低速ローラ23以前のローラの少なくとも1個、
及び高速ローラ24以後のローラの少なくとも1個は、
一対のローラである(例えばニップローラと対をなして
いる)。
【0017】上記低速ローラの周速は一般に、0.5〜
50m/分である。そして高速ローラの周速は、延伸倍
率と低速ローラにより決定される。未延伸フィルムの厚
さは、通常、幅方向の端部の厚みが中央部の厚みの1.
2倍以上となる。また、その中央部の厚みが400〜3
000μmである。上記のように、低速ローラと高速ロ
ーラとの間の加熱をフィルムの両側が中央部より大きい
加熱量となるように行なうことにより、縦方向の厚みム
ラ(変動)を極端に小さくすることができる。低速ロー
ラの前の予熱ローラで予備加熱している際に、このよう
な加熱を行っても同様な効果が得られるが、その際でき
るだけ低速ローラに近い位置で加熱することが好まし
い。
【0018】図3には、未延伸フィルムを低速ローラと
高速ローラで縦延伸する時の本発明の加熱の方法の例が
示されている。低速ローラ23と高速ローラ24との間
で、かつ通過するフィルム上に、フィルムの幅方向に3
個の赤外線ヒータ26a、26b、26cが設置されい
る。そして、中央の赤外線ヒータ26aの加熱量は、両
端部側の赤外線ヒータ26b、26cの加熱量より小さ
く設定されている。これによりフィルムの両端部側の雰
囲気温度を中央より高くすることができる。中央より大
きい加熱量を与えるべきフィルムの両端部からの領域
は、少なくともフィルム幅の1/6の幅であることが一
般的で、少なくとも1/5幅であることが好ましく、特
に少なくとも1/4幅であることが好ましい。
【0019】上記フィルムの両端部側に中央部より大き
な加熱量を与える方法としては、例えば下記の方法を挙
げることができる。 フィルムの幅方向に、2個以上のヒータを設置し、両
端部側のヒータの出力(ワット数)を大きくする、ある
いはヒータの数を増やす(例えば、ヒータの数を縦方向
に増加させる)。ヒータが2個の場合は、中央にヒータ
を設置せず、両端部側にのみ設置する。また、ヒータが
5個以上の場合は、中央から外側に向かって段階的にヒ
ータの能力を増加していってもよいし、両端部側のみヒ
ータの能力を大きくしてもよい。 フィルムの幅方向に一本のヒータで、ヒータとフィル
ムの間に、フィルムの両端部側に相当する位置において
目開きが大きくされたスクリーンメッシュやスリットを
介在させて、加熱する。 フィルムの両端部側に熱風を吹きつける。 フィルムの中央部に冷風を吹きつける。 予熱ローラ(低速ローラ及び/または低速ローラ以外
の予熱ローラ)の表面温度を両側を高く、中央部を低く
調整する。上記方法は、単一で利用しても、組み合わせ
て利用してもよい。
【0020】上記加熱の方法として、得られるフィルム
の表面温度を測定しながら、そのデータに基づいてフィ
ルムの中央部と両端部側の加熱量を制御しても良い。ま
た、上記加熱の方法として、得られるフィルムの縦方向
の厚みを測定しながら、そのデータに基づいてフィルム
の中央部と両端部側の加熱量を制御しても良い。
【0021】本発明において、上記芳香族ポリエステル
の未延伸フィルム{厚み1000〜2000μm程度
で、両端部の厚み(幅方向の最大厚み)が中央部の厚み
(幅方向の最小厚み)の1.5倍程度)}は、未延伸フ
ィルムの搬送速度が1m/分程度においては、同じ大き
さのヒータを3個使用する場合、フィルムとの距離3c
mで、両端部のヒータを0.3〜2kWのもの、中央の
0.2〜1kWのもの使用し、さらにその差を0.2〜
0.7kWとするのが一般的である。またフィルムの表
面温度は両端部が76〜170℃、中央部が75〜15
0℃、その差が1〜20℃とするのが一般的である。こ
れらの値は、当然フィルムの組成、厚み等によって異な
ってくる。また、上記未延伸フィルムの搬送速度が大き
くなると、予熱ローラの温度や数によっても変わるが、
幅方向に各一個のヒータでは予熱量が不足するため、複
数のヒータを使用する必要がある。例えば、未延伸フィ
ルムの速度が50m/分程度では、フィルムとの距離3
cmで、両端部のヒータを0.3〜2kWのものを5〜
15個、中央のヒータを2〜10個使用し、各ヒータの
出力を調整して、フィルム両端部と中央部との表面温度
の差を1〜20℃の範囲にすることが好ましい。
【0022】上記縦延伸したポリエステルフィルム(熱
可塑性ポリマーフィルムも同様)においては、通常その
厚み(中央部)は50〜1000μmの範囲であり、5
0〜600μmの範囲が好ましい。また、そのフィルム
の幅は、通常100〜2000mmの範囲であり、10
0〜1000mmが好ましく、特に100〜500が好
ましい。横延伸を予定した縦延伸したポリエステルフィ
ルム(熱可塑性ポリマーフィルムも同様)は、上記のよ
うに200〜600μmの範囲が好ましい。本発明で縦
延伸されたフィルムは更に横延伸されることが好まし
い。また、上記縦延伸ポリエステルフィルムを更に横延
伸する場合、得られる横延伸したポリエステルフィルム
(熱可塑性ポリマーフィルムも同様)においては、通常
その厚みは20〜300μmの範囲にあり、30〜20
0μmの範囲にあることが好ましい。また、そのフィル
ムの幅は通常100〜10000mmの範囲にあり、1
00〜8000mmが好ましく、特に100〜5000
が好ましい。
【0023】前記図2では、ニップローラ式による縦延
伸方法を説明したが、低速ローラ及び高速ローラを用い
る延伸方法であれば、クローバーローラ式、あるいは連
続延伸式等のいずれの方法にでも、本発明の方法を適用
することができる。また、上記縦延伸フィルムを更に横
延伸する場合は、幅方向の厚み変動を抑えるため、フィ
ルム表面の幅方向の温度分布がほぼ一定となるように、
フィルム表面を加熱しながら横延伸を行なうことが好ま
しい。
【0024】上記二軸延伸フィルムは、二軸延伸した巻
取られた後、50℃以上ガラス転移温度以下の範囲の温
度で熱処理を行なっても良い。熱処理を行なうために要
する時間は、0.1〜1500時間が一般的である。こ
の効果は熱処理温度が高いほど早く進む。しかし熱処理
温度がガラス転移温度を超えるとフィルム内の分子がむ
しろ乱雑に動き逆に自由体積が増大し、分子が流動し易
い、即ち巻きぐせの付き易いフィルムとなる。従ってこ
の熱処理はガラス転移温度以下で行うことが必要であ
る。
【0025】
【実施例】以下、実施例にて本発明をさらに図2及び図
3を参照しながら具体的に説明するが、本発明はこれに
よって限定されるものではない。
【0026】[実施例1]極限粘度0.54のポリエチ
レン−2,6−ナフタレート(平均粒径0.5μmの破
砕型シリカを0.005重量%含む)を305℃でダイ
ヘッド20から表面温度90℃のキャスティングローラ
21上に溶融押出しして、冷却固化させ、未延伸フィル
ム(無定型シート)27を得た。得られた未延伸フィル
ムは、図4に示すように、両端部の極大厚み1500μ
m、中央部の極小厚み900μm、及び幅30cmの寸
法を有するものであった。得られた未延伸フィルムを、
表面温度110℃の予熱ローラ22a、22b、22
c、22d、22eで予備加熱した後、予備加熱された
未延伸フィルム27を、表面温度110℃の低速ローラ
23を通し、図3に示す赤外線ヒータ26a、26b、
26cで加熱した後表面温度30℃の高速ローラ24と
ニップローラN4 との間を通した。未延伸フィルム27
は高速ローラ24により引き伸ばされ、3倍に縦延伸さ
れた。上記低速ローラの周速は1m/分、高速ローラの
周速は3m/分であった次いで、冷却ロール25a、2
5b(表面温度30℃)で冷却し、中央部の厚み300
μmの縦延伸ポリエステルフィルムを連続的に得た。
【0027】上記赤外線ヒータ26aとしては、フィル
ムの幅の60%に当たる18cm(中央線から両側に9
cmづつの範囲)を照射できるヒータで、ヒータの長さ
(幅)が18cm、出力が0.3kWのものを使用し
た。上記両側の赤外線ヒータ26b、26cも上記0.
3kWと同じ寸法(即ち、幅18cm)で、出力が0.
5kWのものを使用した。赤外線ヒータは、図3に示す
ように出力0.3kWのヒータ26aをフィルムの中心
に、その両側に出力0.5kWの赤外線ヒータ26b、
26cを設置した。従って、その両側に出力0.5kW
のヒータは、その幅の2/3部分はフィルムの両端から
突出した状態になっている。3個の赤外線ヒータは、い
ずれもフィルム表面から3cmの距離の位置に設置し
た。
【0028】[実施例2]エチレン−2,6−ナフタレ
ート単位76モル%及びエチレンテレフタレート単位2
4モル%からなる極限粘度0.63の共重合ポリエステ
ル(平均粒径0.5μmの破砕型シリカを0.003重
量%含む)を300℃でダイヘッド20から表面温度8
0℃のキャスティングローラ21上に溶融押出しして、
冷却固化し、未延伸フィルム(無定型シート)27を得
た。得られた未延伸フィルムは、図5に示すように、両
端部の極大厚み1900μm、中央部の極小厚み150
0μm、及び幅30cmの寸法を有するものであった。
得られた未延伸フィルムを、表面温度110℃の予熱ロ
ーラ22a、22b、22c、22d、22e予備加熱
した(ニップローラN1 、N2 、N3 で搬送方向を制御
しながら)後、予備加熱された未延伸フィルム27を、
表面温度110℃の低速ローラ23を通し、図3に示す
赤外線ヒータ26a、26b、26cで加熱した後表面
温度30℃の高速ローラ24とニップローラN4 との間
を通した。未延伸フィルム27は高速ローラ24により
引き伸ばされ、3.6倍に縦延伸された。上記低速ロー
ラの周速は1m/分、高速ローラの周速は3.6m/分
であった次いで、冷却ロール25a、25b(表面温度
30℃)で冷却し、搬送して、中央部の厚み330μm
の縦延伸ポリエステルフィルムを連続的に得た。
【0029】上記赤外線ヒータ26aとしては、フィル
ムの幅の60%に当たる18cm(中央線から両側に9
cmづつの範囲)を照射するヒータで、ヒータの長さ
(幅)が18cm、出力が0.7kWのものを使用し
た。上記両側の赤外線ヒータ26b、26cも上記0.
7kWと同じ寸法(即ち、幅18cm)で、出力が1.
2kWのものを使用した。3個の赤外線ヒータは、実施
例1と同様に設置した。
【0030】[比較例1]実施例1において、赤外線ヒ
ータ26a、26b、26cの3個全て、0.5kWの
ものを使用した以外は実施例1と同様にして縦延伸ポリ
エステルフィルムを連続的に得た。
【0031】[比較例2]実施例1において、赤外線ヒ
ータ26a、26b、26cの3個全て、0.3kWの
ものを使用した以外は実施例1と同様にして縦延伸ポリ
エステルフィルムを連続的に得た。
【0032】[比較例3]実施例2において、赤外線ヒ
ータ26a、26b、26cの3個全て、0.8kWの
ものを使用した以外は実施例2と同様にして縦延伸ポリ
エステルフィルムを連続的に得た。
【0033】[ポリエステルの物性及び縦延伸フィルム
の特性の評価]各実施例、比較例において使用したポリ
エステルの物性及び得られた縦延伸フィルムの特性は以
下にようにして評価した。 (1)極限粘度 ポリエステルをフェノールと1,1,2,2−テトラク
ロロエタンとの混合液(フェノール/テトラクロロエタ
ン=3/2;重量比)に溶解させ、ウベローデ粘度計を
用いて25℃にて測定した。 (2)フィルム端部の延伸状態 ポリマーフィルムの延伸過程を目視で観察し、延伸中に
発生する裂け目、破断、白化の有無を調べた。 (3)厚みムラ 得られた縦延伸フィルムについて、幅方向の中央の位置
の厚みを長さ方向に1mの範囲で、2mmおきに測定
し、各測定値と平均値との差の百分率を求め、その標準
偏差(σ)によって縦延伸フィルムの厚みムラを表わし
た。σの値が小さい程厚みムラの少ないことを示す。
【0034】各実施例そして比較例における製造条件お
よび得られた縦延伸フィルムの評価を表1に示す。
【0035】
【表1】 表1 ──────────────────────────────────── ポリマー 極限 ヒータ出力(kW) 端部 厚みムラ 総合 粘度 中央部 両側 延伸状態 (σ) 評価 ──────────────────────────────────── 実施例1 PEN 0.54 0.3 0.5 良好 1.3 良好 実施例2 PEN/PET 0.63 0.7 1.2 良好 1.8 良好 ──────────────────────────────────── 比較例1 PEN 0.54 0.5 0.5 良好 3.6 不可 比較例2 PEN 0.54 0.3 0.3 白化発生 1.9 不可 比較例3 PEN/PET 0.63 0.8 0.8 白化、 2.0 不可 裂け目発生 ──────────────────────────────────── 備考) PEN/PET :エチレン−2,6−ナフタレート単位とエチレンテレフタレート単 位とからなる共重合ポリエステル
【0036】実施例1及び2で得られた縦延伸フィルム
を、140℃で4倍に横延伸した後、230℃で熱固定
し、次いで225℃で熱緩和して、二軸延伸フィルム
(厚みさ、90μm(実施例1);115μm(実施例
2))を得た。いずれも、縦方向、幅方向共にσが0.
5未満で厚みムラの少ないものであった。
【0037】
【発明の効果】本発明の縦延伸熱可塑性ポリマーフィル
ムの製造方法は、幅方向の端部の厚みが中央部に比べ両
側が厚い未延伸熱可塑性ポリマーフィルムを、縦延伸す
る際、縦延伸中あるいはその直前にフィルムの端部への
予熱量が中央部への予熱量より大きくなるように加熱す
ることに特徴を有する。この方法により、縦方向に厚み
ムラのない縦延伸フィルムを簡便に得ることができる。
更にこの縦延伸フィルムを横延伸することにより縦方向
に厚みムラのない二軸延伸フィルムも簡便に得ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ポリエステルフィルムを製造する製造装置の一
例を示す概略図である。
【図2】本発明の縦延伸工程の一例を示す概略図であ
る。
【図3】本発明の縦延伸工程における加熱方法の一例を
示す概略図である。
【図4】実施例1で使用される未延伸フィルムの幅方向
の厚み分布を示す図である。
【図5】実施例2で使用される未延伸フィルムの幅方向
の厚み分布を示す図である。
【符号の説明】
1 ホッパー 2 押出機 3 ダイヘッド 4 キャスティングローラ 5 低速ローラ 6 予熱ローラ 7 高速ローラ 8 冷却ローラ 9 横延伸装置 10 熱風 11 巻取機 12 予熱部 13 延伸部 14 熱固定部 15 熱緩和部 16 冷却部 20 ダイヘッド 21 キャスティングローラ 22a、22b、22c、22d、22e 予熱ローラ 23 低速ローラ 24 高速ローラ 25a、25b 冷却ローラ 26 赤外線ヒータ 27 未延伸フィルム N1 、N2 、N3 、N4 、N5 ニップローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI B29L 7:00 (72)発明者 佐藤 隆則 静岡県富士宮市大中里200番地 富士写真 フイルム株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 幅方向の端部の厚みが中央部の厚みの
    1.2倍以上である長尺状の未延伸熱可塑性ポリマーフ
    ィルムを、少なくとも一対の加熱下にある低速ローラ、
    そして周速が低速ローラより大きい少なくとも一対の高
    速ローラをこの順に通過させることにより、2〜7倍の
    倍率に縦延伸することからなる縦延伸熱可塑性ポリマー
    フィルムの製造方法において、縦延伸開始時もしくはそ
    の直後にフィルムの両端部への加熱量が中央部への加熱
    量より大きくなるように、フィルムの幅方向の加熱量に
    勾配を持たせて加熱することを特徴とする縦延伸熱可塑
    性ポリマーフィルムの製造方法。
  2. 【請求項2】 上記熱可塑性ポリマーフィルムが、芳香
    族ポリエステルフィルムである請求項1に記載の縦延伸
    熱可塑性ポリマーフィルムの製造方法。
  3. 【請求項3】 上記熱可塑性ポリマーフィルムが、ポリ
    エチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナフ
    タレート、これらの混合物、又はエチレンテレフタレー
    ト単位とエチレン−2,6−ナフタレート単位の繰り返
    し単位からなる共重合体のフィルムである請求項1に記
    載の縦延伸熱可塑性ポリマーフィルムの製造方法。
  4. 【請求項4】 上記熱可塑性ポリマーフィルムが、エチ
    レンテレフタレート単位が0〜40モル%とエチレン−
    2,6−ナフタレート単位が60〜100モル%からな
    る繰り返し単位から構成され、その極限粘度が0.50
    〜0.70の範囲にある芳香族ポリエステルからなるフ
    ィルムである請求項1に記載の縦延伸熱可塑性ポリマー
    フィルムの製造方法。
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