JPH1024443A - 車両用風防部材の製造方法及び車両用風防部材の製造装置 - Google Patents

車両用風防部材の製造方法及び車両用風防部材の製造装置

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JPH1024443A
JPH1024443A JP18087296A JP18087296A JPH1024443A JP H1024443 A JPH1024443 A JP H1024443A JP 18087296 A JP18087296 A JP 18087296A JP 18087296 A JP18087296 A JP 18087296A JP H1024443 A JPH1024443 A JP H1024443A
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JP
Japan
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resin
film
mold
films
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JP18087296A
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English (en)
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Katsumi Kohama
克己 小浜
Kenji Saeki
賢二 佐伯
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
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    • B29L2031/00Other particular articles
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Abstract

(57)【要約】 【課題】樹脂基体の表面に延性の乏しい硬化皮膜層を有
するフイルムが形成された車両用風防部材を容易に、か
つフイルムに損傷を与えることなく作製できるようにす
る。 【解決手段】耐擦傷性を有する硬化皮膜層付きフイルム
90及び92を樹脂16と一体化させて車両用風防ガラ
スを製造する方法において、水平方向に移動する可動型
本体60と、該可動型本体60と対峙する固定型本体4
4の各キャビティ面42b及び42aに、上記各フイル
ム92及び90を、その硬化皮膜層側を各キャビティ面
42b及び42aに対向させた状態で、かつ各キャビテ
ィ面42b及び42aの上部のみに固定して懸装する。
その後、上記各フイルム90及び92の間に樹脂16を
所定量供給し、可動型本体60と固定型本体44を型締
めして、上記樹脂16を両フイルム90及び92間に拡
散・充填せしめて、樹脂16と両フイルム90及び92
とを貼合一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車の風防ガラ
スのように、表面に耐擦傷性を有する硬化皮膜層が形成
された車両用風防部材の製造方法及び車両用風防部材の
製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、透過ガラス等においては、ガラ
スの表面に散在する水分を含んだ砂ぼこりを例えばワイ
パーや布で払拭すると、ガラス表面を砂ぼこりの細かい
粒子で傷つけてしまい、透過ガラスとしての光透過率や
雲価率の低下を招くこととなる。そこで、自動車の風防
ガラス等においては、ガラス表面をワイパーや布等で払
拭してもガラス表面が傷つくことがなく、光透過率や雲
価率の低下を招かない工夫がなされており、具体的に
は、風防ガラスの基体を樹脂にて構成し、該基体の両面
に耐擦傷性を有する硬化皮膜層を形成するようにしてい
る。
【0003】従来の風防ガラスの製造方法としては、例
えば特開平5−187175号公報に記載された方法
(第1の方法)や特開平6−206231号公報に記載
された方法(第2の方法)などがある。
【0004】簡単に上記従来の方法(第1及び第2の方
法)を説明すると、まず、第1の方法は、射出成形金型
における固定型のキャビティ面及び可動型のキャビティ
面にて形成されるキャビティに、耐擦傷性を有する機能
層が形成されたシート材を、それぞれの機能層がキャビ
ティ面に対向するように配置し、固定型及び可動型に設
けられた吸気管から吸引することによって各シート材を
型面に保持し、この状態で型締めする。そして、溶融樹
脂をランナーからゲートを通してキャビティ内に充填す
ることにより、上記風防ガラスを作製するようにしてい
る。
【0005】一方、第2の方法は、硬化皮膜層を被覆し
た透明フイルムを雄型と雌型の間に配設し、型締めを開
始し、この型締めを途中で一時停止させるか、又は型締
め速度を30mm/sec以下にした状態で、雄型と雌
型のクリアランスが所定の値になった段階で透明フイル
ムと雄型又は雌型の間に熱可塑性透明樹脂を供給し、次
いで型締めして成形を行うことにより、上記風防ガラス
を作製するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、一般に、硬
化皮膜層は延性に乏しいため、該硬化皮膜層を有するフ
イルムは金型の成形面にはなじみ難いという特徴を持っ
ている。
【0007】従って、上記従来の第1の方法や第2の方
法のように、上下方向に移動可能な金型における上型の
成形面に、上記硬化皮膜層を有するフイルムを固定する
際、その固定部位によっては、フイルムにストレス(無
理な力)がかかってしまい、皮膜層にクラックが入った
り、皮膜層とフイルムとの剥離、しわの発生が懸念され
る。
【0008】特に、フイルムのしわは、以下のようなメ
カニズムで発生する。即ち、まず、樹脂のキャビティ内
への拡散・充填時に、該樹脂の拡散・充填に伴う移動に
よってフイルムが成形面方向や断面方向に押されること
となる。その力(フイルムを押す力)によって生じたフ
イルム内のストレス(弾性変形に伴う内部応力)がその
解放方向に移動するのに伴って、当然のことながらフイ
ルム自体も移動(変形)し、複数の移動が重なる(衝突
する)部位が「しわ」となって成形品、即ち風防ガラス
中に残ることとなる。
【0009】そこで、図8に示すように、一方のフイル
ム200を下型202の成形面上に載置し、他方のフイ
ルム204を上型206の成形面下に保持させる場合に
おいて、各フイルム200及び204にかかるストレス
を抑えるような保持、例えば他方のフイルム204の1
辺のみを上型206の成形面に保持させるという方法が
考えられるが、図8Aに示すように、上型206と下型
202との離間幅が大きい場合、延性の乏しい部分(例
えば硬化皮膜層のある部分)にて割れが生じたり、たと
え割れが生じなかったとしても、図8Bに示すように、
型締め時に他方のフイルム204の巻き込み現象が生じ
るおそれがある。
【0010】この場合、例えば、上型206と下型20
2との離間幅を、図8Cに示すように、上型206の成
形面に固定された他方のフイルム204の自由端が下型
202の成形面に載置・固定された一方のフイルム20
0の表面に当接する程度まで狭くすれば、上記のような
不具合は改善されるであろうが、型開き量(上型206
と下型202との離間幅:ダイ・ハイト)がフイルム2
00及び204の大きさによって規制され、その結果、
金型へのフイルム200及び204の取り付けや金型か
ら成形品を取り出す際の作業性が悪くなり、成形効率
(スループット)の低下を招くおそれがある。また、作
業姿勢が不自然(又は不安定)な状態で、上型206と
下型202間の狭い空間にフイルム200及び204を
投入する必要があるため、金型や種々の機械部品にフイ
ルム200及び204をぶつけてしまい、作業中におい
てフイルム200及び204に損傷を与えるおそれもあ
る。
【0011】本発明はこのような課題を考慮してなされ
たものであり、樹脂基体の表面に延性の乏しい硬化皮膜
層を有するフイルムが形成された車両用風防部材を容易
に、かつ上記フイルムに損傷を与えることなく作製する
ことができる車両用風防部材の製造方法及び車両用風防
部材の製造装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明に
係る車両用風防部材の製造方法は、耐擦傷性を有する硬
化皮膜層付きフイルムを樹脂と一体化させて車両用風防
部材を製造する車両用風防部材の製造方法において、水
平方向に移動する可動型と、該可動型と対峙する固定型
の各成形面に、前記フイルムを、その硬化皮膜層側を前
記各成形面に対向させた状態で、かつ各成形面の上部の
みに固定して懸装する工程と、前記両フイルムの間に前
記樹脂を所定量供給する工程と、前記可動型と前記固定
型を型締めして、前記樹脂を前記フイルム間に充填せし
めて、前記樹脂と前記両フイルムとを貼合一体化する工
程とを含むことを特徴とする。
【0013】これにより、まず、可動型及び固定型の各
成形面にそれぞれフイルムを固定する。この場合、各フ
イルムの硬化皮膜層側をそれぞれ成形面に対向させた状
態で、かつ各成形面の上部に固定する。即ち、各フイル
ムを成形面に懸装する。その後、前記両フイルムの間に
樹脂を所定量供給し、次いで、前記可動型と前記固定型
を型締めして、前記樹脂を前記フイルム間に充填させ
る。即ち、供給された樹脂に対して可動型と固定型によ
る射出圧縮成形を行う。
【0014】このとき、両フイルム間に供給された樹脂
の熱と前記射出圧縮成形との相乗効果で、樹脂の拡散・
充填に伴って両フイルムが自由端に向かって徐々に賦形
され、樹脂と貼合一体化されていくため、フイルムにし
わやクラックは生じず、また、樹脂との剥離も生じるこ
となく、風防部材としての機能に優れた耐擦傷性を有す
る車両用風防部材を作製することができる。
【0015】特に、前記樹脂の供給を、前記固定型の成
形面に懸装された前記フイルムの上端よりも上方から行
うようにすれば(請求項2記載の発明)、両フイルム間
に供給された樹脂がフイルムの自由端である下方に向か
って拡散・充填されていくため、より一層良好な、即
ち、フイルムと樹脂との密着性が優れた耐擦傷性を有す
る車両用風防部材を作製することができる。
【0016】そして、前記フイルム及び前記樹脂をポリ
カーボネート材を用いて構成し、前記硬化皮膜層をシリ
コン系材料を用いて構成することにより(請求項3記載
の発明)、好適な耐擦傷性を有する風防部材を得ること
ができる。
【0017】その理由は、シリコン系材料は、他の硬化
皮膜材料(例えばアクリル系やウレタン系)と比較して
高い耐擦傷性を示すため、フイルムが成形面と接してい
ることとも相俟って、金型の成形面の面粗度による影響
を受けない上、成形後の成形品の取り出し(離型)時に
おける成形品の金型との接触による傷つきも防止され
る。
【0018】一方、ポリカーボネート材は、風防部材用
材料の中でも特に衝撃強さが高い反面、曲げ強さが低い
という特徴をもっている。このポリカーボネート材を基
にした硬化皮膜層付きフイルムで風防部材を成形する際
に、フイルムが成形面になじみ難いことや、硬化皮膜層
との剥離が生じ易いこと等の不具合が発生し易いが、本
発明に係る製造方法を用いれば、前記不具合は発生する
ことなく、樹脂とフイルムとが強固に密着して貼合一体
化されることとなる。その結果、耐衝撃性及び耐擦傷性
に優れた風防部材を提供することが可能となる。
【0019】次に、請求項4記載の本発明に係る車両用
風防部材の製造装置は、耐擦傷性を有する硬化皮膜層付
きフイルムを射出成形機のノズルから供給された樹脂と
貼り合わせて車両用風防部材を製造する車両用風防部材
の製造装置において、固定型と、前記固定型に対峙して
水平方向に移動する可動型と、前記固定型及び前記可動
型の成形面側に、前記フイルム上部を固定する固定部材
と、前記フイルムの端部外に開口する前記樹脂を供給す
る供給口と、前記供給口と前記ノズルとを連通する樹脂
通路とを設けて構成する。
【0020】これにより、まず、可動型及び固定型の各
成形面にそれぞれ固定部材を用いてフイルム上部を固定
する。各成形面に固定されたフイルムは成形面に懸装さ
れたかたちとなる。その後、射出成形機のノズルから射
出された樹脂が樹脂通路及び供給口を通じて前記両フイ
ルムの間に供給され、次いで、前記可動型と前記固定型
の型締めが行われる。このとき、前記供給された樹脂が
前記フイルム間に拡散・充填される。即ち、供給された
樹脂に対して可動型と固定型による射出圧縮成形が行わ
れる。
【0021】この場合、両フイルム間に供給された樹脂
の熱と前記射出圧縮成形との相乗効果で、樹脂の拡散・
充填に伴って両フイルムが自由端に向かって徐々に賦形
され、樹脂と貼合一体化されていくため、フイルムにし
わやクラックは生じず、また、樹脂との剥離も生じるこ
となく、風防部材としての機能に優れた耐擦傷性を有す
る車両用風防部材を作製することができる。
【0022】特に、前記供給口を前記フイルムの上端よ
りも上方に形成すれば(請求項5記載の発明)、前記樹
脂の供給が金型の成形面に懸装されたフイルムの上端よ
りも上方から行われることになる。これによって、両フ
イルム間に供給された樹脂がフイルムの自由端である下
方に向かって拡散・充填されていくこととなるため、よ
り一層良好な、即ち、フイルムと樹脂との密着性が優れ
た耐擦傷性を有する車両用風防部材を作製することがで
きる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る車両用風防部
材の製造方法及び車両用風防部材の製造装置を、射出圧
縮成形によって例えば自動車の風防ガラスを製造する場
合に適用した実施の形態例(以下、単に実施の形態に係
る射出圧縮成形装置と記す)を図1〜図7を参照しなが
ら説明する。
【0024】本実施の形態に係る射出圧縮成形装置は、
図1に示すように、樹脂を金型10内に射出するための
射出部12と、金型10を型締めして金型10内に供給
された樹脂を圧縮成形する圧縮成形部14とを有して構
成されている。
【0025】ここで、各部材の方向を明確にするため
に、各部材において、図面上、右側を向く面を一主面と
記し、図面上、左側を向く面を他主面と記す。
【0026】射出部12は、投入された成形材料(樹
脂)16を一時的に貯溜するためのホッパー18と、該
ホッパー18から供給された成形材料16を加熱溶融し
てノズル20側に押し出す押出シリンダ22を有する。
本実施の形態に係る射出圧縮成形装置では、上記押出シ
リンダ22として、スクリュー24を用いたスクリュー
タイプの押出シリンダを採用している。この押出シリン
ダ22は、図示しない往復機構によって圧縮成形部14
に対して接近離反するように移動可能とされている。
【0027】一方、圧縮成形部14は、基台26上に板
面を直立させた状態で固定され、かつ他主面に金型10
の固定型28が着脱自在に取り付けられた固定側ダイプ
レート30と、該固定側ダイプレート30の他主面に対
して接近離反する方向に移動可能とされ、かつ一主面に
金型10の可動型32が着脱自在に取り付けられた可動
側ダイプレート34と、該可動側ダイプレート34を水
平方向に移動駆動する往復機構36を有して構成されて
いる。
【0028】固定型28は、固定側ダイプレート30の
他主面に取り付けられ、任意の位置(例えば中央部分)
に開口を有する固定取付板40と、上記可動型32と共
にキャビティ42を形成する固定型本体44を有する。
【0029】固定型本体44は、図2に示すように、他
主面に風防ガラスの例えば外面側を成形するための凹状
の外側キャビティ面42aが形成されており、この外側
キャビティ面42aは、その高さ方向(鉛直方向)上側
に、後述するフイルムを仮止めするための2本のピン4
6が一体に又は別体に設けられており、該仮止めピン4
6の設置箇所よりも上方の位置に樹脂をキャビティ42
内に供給するための供給口48(図3A参照)が設けら
れている。また、固定型本体44には、上記供給口48
と固定取付板40の開口50とを連通させる通路52が
形成されている。
【0030】可動型32は、固定型本体44と共にキャ
ビティ42を形成する可動型本体60と、可動側ダイプ
レート34の一主面に取り付けられた可動取付板62を
有する。上記可動型本体60は、図2に示すように、一
主面に風防ガラスの例えば内側側を成形するための凸状
の内側キャビティ面42bが形成されており、この内側
キャビティ面42bは、その高さ方向(鉛直方向)上側
に、後述するフイルムを仮止めするための2本のピン6
4が一体に又は別体に設けられている。この可動型本体
60に設けられる2本のピン64は、例えば図3Aに示
すように、その設置位置が固定型本体44に設けられる
2本のピン46の設置位置よりもわずかに上方の位置と
されている。これは、固定型本体44に設けられる2本
のピン46と可動型本体60に設けられる2本のピン6
4をそれぞれ互いに対向する位置に設けた場合、後述す
る型締めの際に、互いに対向するピン46及び64が衝
突して損傷を受ける場合があるからである。
【0031】また、可動型本体60の一主面側における
四隅には固定型本体44側に突出する4本の位置決めピ
ン66が設けられ、固定型本体44の他主面側における
四隅には、上記可動型本体60の上記4本の位置決めピ
ン66が挿入される位置決め用孔68が設けられてい
る。従って、これら固定型本体44及び可動型本体60
は、金型10の型締めの際に、これら4本の位置決めピ
ン66の位置決め用孔68への挿入によって外側キャビ
ティ面42aと内側キャビティ面42bとが正確に位置
決めされながら互いに接近することとなり、ロットごと
の製造上のばらつきを低減させる上で有利となる。即
ち、再現性よく風防ガラスが作製されることとなる。
【0032】固定側ダイプレート30は、固定取付板4
0の開口50と対応する位置に該開口50よりも口径の
大きいテーパ状の開口70が設けられている。この開口
70は、射出部12側に向かって連続的に開口幅が大と
されて、射出部12における押出シリンダ22のノズル
20が上記開口70を通じて固定型28側に進入可能と
されている。また、上記押出シリンダ22は、該押出シ
リンダ22が固定側ダイプレート30の開口70を通じ
て固定型28側に移動して、ノズル20が固定取付板4
0に当接したとき、該ノズル20の射出口と固定取付板
40の開口50とがちょうど連通するように位置決めさ
れている。
【0033】一方、圧縮成形部14の往復機構36とし
ては、例えばエアーの供給・排気によってピストンを進
退自在とするピストン式往復機構などを使用することが
できる。往復機構36としてピストン式往復機構を用い
た場合は、図1に示すように、内部においてエアーの供
給・排気によりピストン72が往復運動するシリンダ部
74と、該シリンダ部74を基台26に固定するための
フランジ状の固定板76と、固定板76の四隅と固定側
ダイプレート30の四隅間に架設されたガイド軸78と
を有して構成されている。
【0034】上記ピストン72の一主面には、ピストン
ロッド80の端部が固着され、可動側ダイプレート34
の他主面には上記ピストンロッド80の他端部が固着さ
れている。また、可動側ダイプレート34の四隅には上
記ガイド軸78が挿通する4つの貫通孔が設けられてい
る。
【0035】従って、シリンダ部74へのエアーの供給
・排気によってピストン72が射出部12側(図面上、
右側)に移動すると、該ピストン72の移動に伴って可
動側ダイプレート34がピストンロッド80により射出
部12側に押圧され、これにより可動型本体60が固定
型本体44に対して接近する方向、即ち型締めする方向
に移動することとなる。反対にシリンダ部74へのエア
ーの供給・排気によってピストン72が上記とは反対側
(図面上、左側)に移動すると、該ピストン72の移動
に伴って可動側ダイプレート34がピストンロッド80
により図面上、左側に引っ張られ、これにより可動型本
体60が固定型本体44に対して離反する方向、即ち型
開きする方向に移動することとなる。
【0036】次に、上記本実施の形態に係る射出圧縮成
形装置による樹脂成形動作を図3及び図4を参照しなが
ら説明する。
【0037】まず、図3Aに示すように、往復機構36
による駆動操作によって可動側ダイプレート34が図面
上、左側に移動駆動し、可動型本体60と固定型本体4
4とが十分に離間した状態とされる。この離間幅は、固
定型本体44の外側キャビティ面42a及び可動型本体
60の内側キャビティ面42bに作業者の手でそれぞれ
後述するフイルムを取り付けられる程度の空間が形成さ
れる幅である。
【0038】その後、図3Bに示すように、固定型本体
44の外側キャビティ面42aと可動型本体60の内側
キャビティ面42bにそれぞれフイルム90及び92が
取り付けられる。
【0039】フイルム90及び92は、ポリカーボネー
トを用いたベースフイルム層の一方の表面に耐擦傷性を
有する硬化皮膜層が積層された構成を有する。上記硬化
皮膜層としては、例えばウレタン系、シリコン系、アク
リル系などがあるが、本実施の形態ではシリコン系を用
いている。
【0040】また、図2に示すように、上記固定型本体
44の外側キャビティ面42aに取り付けられるフイル
ム90は、その長手方向端部94に固定型本体44の2
本の仮止めピン46が挿入される2つの仮止め用孔96
を有し、上記可動型本体60の内側キャビティ面42b
に取り付けられるフイルム92は、その長手方向端部9
8に可動型本体60の2本の仮止めピン64が挿入され
る2つの仮止め用孔100を有する。
【0041】特に、固定型本体44に取り付けられるフ
イルム90は、その長手方向端部94(仮止め用孔96
が形成されている部分)が連続した形状なっており、可
動型本体60に取り付けられるフイルム92は、その長
手方向端部98(仮止め用孔100が形成されている部
分)が、仮止め用孔100毎にそれぞれ分離した形状と
なっている。
【0042】これは、固定型本体44に取り付けられる
フイルム90と可動型本体60に取り付けられるフイル
ム92を操作者が容易に識別できるようにするためであ
る。風防ガラスの使用形態からわかるように、風防ガラ
スの外側に位置するフイルム(この例では、固定型本体
44に取り付けられるフイルム90)は、風防ガラスの
内側に位置するフイルム(可動型本体60に取り付けら
れるフイルム92)よりも過酷な環境に耐える必要があ
り、風防ガラスの外側に位置するフイルム90における
硬化皮膜層の厚みを上記内側のフイルム92よりも厚く
するなどの処理が施される場合がある。このような場合
であっても、本実施の形態では、各フイルム90及び9
2の長手方向端部94及び98の形状を違えるようにし
ているため、操作者は容易に外側のフイルム90と内側
のフイルム92を識別することが可能となる。
【0043】そして、固体型本体44及び可動型本体6
0への各フイルム90及び92の取り付けは、以下のよ
うにして行われる。まず、例えば固定型本体44に取り
付けられるべきフイルム90の長手方向端部94(仮止
め用孔96が形成された端部:図2参照)を上にした状
態で、各仮止め用孔96内に、固定型本体44の外側キ
ャビティ面42aに設けられている仮止めピン46をそ
れぞれ挿入することにより、フイルム90を外側キャビ
ティ面42aに吊り下げる。この場合、フイルム90の
硬化皮膜層側が外側キャビティ面42aに対向するよう
にして該外側キャビティ面42aに吊り下げる。
【0044】次いで、可動型本体60に取り付けられる
べきフイルム92も同様に、その長手方向端部98(仮
止め用孔100が形成された端部:図2参照)を上にし
た状態で、各仮止め用孔100内に、可動型本体60の
内側キャビティ面42bに設けられている仮止めピン6
4をそれぞれ挿入することにより、フイルム92を内側
キャビティ面42bに吊り下げる。この場合も、フイル
ム92の硬化皮膜層側が内側キャビティ面42bに対向
するようにして該内側キャビティ面42bに吊り下げ
る。
【0045】上記フイルム90及び92の取付けが終了
した段階で、今度は、往復機構36による駆動操作によ
って可動側ダイプレート34が図面上、右側に移動駆動
し、これにより、可動型本体60が固定型本体44に接
近する方向に移動する。そして、固定型本体44と可動
型本体60とがわずかに開いた状態となった時点で上記
往復機構36による駆動操作が一旦停止する。このと
き、図4Aに示すように、固定型本体44の外側キャビ
ティ面42aと可動型本体60の内側キャビティ面42
bとの間に規定のキャビティ42よりもわずかに広い空
間102が区画、形成され、各キャビティ面42a及び
42bに吊り下げられているフイルム90及び92も互
いにベースフイルム層を対向させた状態で対峙すること
となる。なお、規定のキャビティ42とは、可動型本体
60が固定型本体44側に移動して、固定型本体44の
外側キャビティ面42a以外の面と可動型本体60の内
側キャビティ面42b以外の面とが当接したときに上記
外側キャビティ面42aと内側キャビティ面42bとで
区画、形成される空間を指す。
【0046】上記外側キャビティ面42aと内側キャビ
ティ面42bとの間に規定のキャビティ42よりもわず
かに広い空間102が区画、形成された段階で、今度
は、図1に示すように、射出部12において、ホッパー
18から押出シリンダ22内に成形材料(樹脂)16が
送り込まれる。押出シリンダ22内に送り込まれた樹脂
16は、スクリュー24の溝を通る間に加熱、溶融され
混合される。スクリュー24は、樹脂16がその溝を通
って前進するにつれて後退し、溶融樹脂16は先頭のバ
レル104の中に貯溜する。バレル104に1回の射出
量に十分な溶融樹脂16が貯溜されたとき、スクリュー
24が前進し、これにより溶融樹脂16はノズル20を
介して金型10内に送り込まれる。金型10内に送り込
まれた樹脂16は、固定取付板40の開口50、通路5
2及び供給口48(図4A参照)を通じて各キャビティ
面42a及び42bに吊り下げられている両フイルム9
0及び92の間に供給される。
【0047】上記バレル104内に貯溜されていた溶融
樹脂16が射出されて金型10内に圧入された段階で、
往復機構36による駆動操作によって再び可動側ダイプ
レート34が射出部側に移動駆動し、いわゆる型締めが
行われる。この型締めは、固定型本体44の外側キャビ
ティ面42a以外の面と可動型本体60の内側キャビテ
ィ面42b以外の面とが当接して上記外側キャビティ面
42aと内側キャビティ面42bとで規定のキャビティ
42が区画、形成されるまで行われる。この型締めによ
って、図4Bに示すように、金型10内に吊り下げられ
た2枚のフイルム90及び92とこれらフイルム90及
び92間に供給された樹脂16は、可動型本体60の固
定型本体44側への更なる移動によって圧縮され、全体
的に規定のキャビティ42に沿った形状に圧縮成形され
ることになる。
【0048】一般に、射出圧縮成形は、金型10内への
樹脂16の供給及び充填の過程で発生した分子配向が型
締めの際に緩和され、配向ひずみの少ない樹脂成形品が
得られる等の効果を有する。
【0049】上記型締めが終了した段階で、上記往復機
構36による駆動操作によって、可動側ダイプレート3
4が固定側ダイプレート30から離反する方向に移動駆
動し、いわゆる型開きが行われる。その後、射出圧縮成
形された樹脂成形品(風防ガラス)を金型10から離型
する。図5に金型10から離型した時点の樹脂成形品1
06の外観を示し、図6にその断面、図7に一部を拡大
した断面を示す。
【0050】上記樹脂成形品106は、図7に示すよう
に、ポリカーボネートを含む透明基材110の両面にフ
イルム90及び92の構成膜が積層された断面構造を有
し、各フイルム90及び92の構成膜のうち、ベースフ
イルム層112が透明基材110とシリコン系硬化皮膜
層114とを結合させる結合層として機能している。な
お、図5及び図6に示すように、金型10から離型した
段階の樹脂成形品106は、その長手方向端部に、上記
フイルム90及び92に形成された金型10への取り付
け部分94及び98(図2参照)に対応した形状のバリ
116を有し、該バリ16に外側キャビティ面42aに
設けられた供給口48の形状に沿ったゲート残り118
が付着された状態となっているが、このバリ116は、
その後の仕上げ工程等にて除去される。
【0051】このように、本実施の形態に係る射出圧縮
成形装置においては、金型10による射出圧縮成形に先
立って、固定型本体44の外側キャビティ面42aに、
硬化皮膜層114を該外側キャビティ面42aに対向さ
せた状態でフイルム90を吊り下げ、更に可動型本体6
0の内側キャビティ面42bに、同じく硬化皮膜層11
4を該内側キャビティ面42bに対向させた状態でフイ
ルム92を吊り下げて、その後に両フイルム90及び9
2間に樹脂16を供給し、型締めして圧縮成形するよう
にしているため、上記型締めの際に、上記両フイルム9
0及び92間に供給された樹脂16の熱と射出圧縮成形
との相乗効果で、樹脂16の拡散・充填に伴って両フイ
ルム90及び92が自由端に向かって徐々に賦形されな
がら、樹脂16と貼合一体化されていくこととなる。そ
の結果、フイルム90及び92にしわやクラックは生じ
ず、また、樹脂16(透明基材110)との剥離も生じ
ることなく、優れた耐擦傷性を有する風防ガラスを作製
することができる。
【0052】特に、本実施の形態に係る射出圧縮成形装
置においては、金型10内への樹脂16の供給を固定型
28の外側キャビティ面42aに吊り下げられたフイル
ム90の上端よりも上方に設けられた供給口48を通し
て行うようにしているため、両フイルム90及び92間
に供給された樹脂16が両フイルム90及び92の自由
端である下方に向かって拡散・充填されていくこととな
り、より一層良好な、即ち、各フイルム90及び92と
樹脂16との密着性、つまり図7で示すと、透明基材1
10と各フイルム90及び92との密着性が優れた耐擦
傷性を有する風防ガラスを作製することができる。
【0053】そして、各フイルム90及び92のベース
フイルム層112及び樹脂16(透明基材110)をそ
れぞれポリカーボネート材を用いて構成し、各フイルム
90及び92の表面に形成される硬化皮膜層114をシ
リコン系材料を用いて構成することにより、耐擦傷性の
非常に高い風防ガラスを得ることができる。
【0054】その理由は、シリコン系材料は、他の硬化
皮膜材料(例えばアクリル系やウレタン系)と比較して
高い耐擦傷性を示すため、各フイルム90及び92がそ
れぞれ外側キャビティ面42a及び内側キャビティ面4
2bと接していることも相俟って、固定型本体44の外
側キャビティ面42a及び可動型本体60の内側キャビ
ティ面42bの面粗度による影響を受けない上、射出圧
縮成形後の樹脂成形品106の取り出し(離型)時にお
ける樹脂成形品106の金型10との接触による傷つき
も防止される。
【0055】一方、ポリカーボネート材は、風防部材用
材料の中でも特に衝撃強さが高い反面、曲げ強さが低い
という特徴をもっている。ベースフイルム層112とし
てポリカーボネート材を用いた硬化皮膜層付きフイルム
90及び92で風防ガラスを成形する際に、フイルム9
0及び92が外側キャビティ面42a及び内側キャビテ
ィ面42bになじみ難いことや、樹脂16(透明基材1
10)と硬化皮膜層114との剥離が生じ易いこと等の
不具合が発生し易いが、本実施の形態に係る射出圧縮成
形装置を用いれば、各フイルム90及び92のベースフ
イルム層112が、樹脂16の成形による透明基材11
0と各フイルム表面の硬化皮膜層114との結合層とし
て均一に、かつ良好に機能するため、上記不具合は発生
することがなく、樹脂16(透明基材110)と各フイ
ルム90及び92とが強固に密着して貼合一体化される
こととなる。その結果、耐衝撃性及び耐擦傷性に優れた
風防ガラスを作製することが可能となる。
【0056】上記実施の形態においては、自動車の風防
ガラスを製造する場合に適用した例を示したが、その
他、自動二輪車やスクータ等の前面に取り付けられる風
防部材の製造にも適用することができる。
【0057】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0058】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る車両
用風防部材の製造方法によれば、耐擦傷性を有する硬化
皮膜層付きフイルムを樹脂と一体化させて車両用風防部
材を製造する車両用風防部材の製造方法において、水平
方向に移動する可動型と、該可動型と対峙する固定型の
各成形面に、前記フイルムを、その硬化皮膜層側を前記
各成形面に対向させた状態で、かつ各成形面の上部のみ
に固定して懸装する工程と、前記両フイルムの間に前記
樹脂を所定量供給する工程と、前記可動型と前記固定型
を型締めして、前記樹脂を前記フイルム間に充填せしめ
て、前記樹脂と前記両フイルムとを貼合一体化する工程
とを含むようにしている。
【0059】このため、樹脂基体の表面に延性の乏しい
硬化皮膜層を有するフイルムが形成された車両用風防部
材を容易に、かつ前記フイルムに損傷を与えることなく
作製することができるという効果が達成される。
【0060】また、本発明に係る車両用風防部材の製造
装置によれば、耐擦傷性を有する硬化皮膜層付きフイル
ムを射出成形機のノズルから供給された樹脂と貼り合わ
せて車両用風防部材を製造する車両用風防部材の製造装
置において、固定型と、前記固定型に対峙して水平方向
に移動する可動型と、前記固定型及び前記可動型の成形
面側に、前記フイルム上部を固定する固定部材と、前記
フイルムの端部外に開口する前記樹脂を供給する供給口
と、前記供給口と前記ノズルとを連通する樹脂通路とを
設けるようにしている。
【0061】このため、樹脂基体の表面に延性の乏しい
硬化皮膜層を有するフイルムが形成された車両用風防部
材を容易に、かつ前記フイルムに損傷を与えることなく
作製することができるという効果が達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る車両用風防部材の製造方法及び車
両用風防部材の製造装置を、射出圧縮成形によって例え
ば自動車の風防ガラスを製造する場合に適用した実施の
形態例(以下、単に実施の形態に係る射出圧縮成形装置
と記す)を示す構成図である。
【図2】本実施の形態に係る射出圧縮成形装置に設置さ
れる金型の構成と金型への各フイルムの取付状態を示す
分解斜視図であり、同図Aは可動型本体の構成と該可動
型本体へのフイルムの取付状態を示し、同図Bは固定型
本体の構成と該固定型本体へのフイルムの取付状態を示
す。
【図3】本実施の形態に係る射出圧縮成形装置による樹
脂成形動作を示す動作概念図であり、同図Aは射出圧縮
成形動作の準備段階を示し、同図Bは固定型本体及び可
動型本体にそれぞれフイルムを取り付けた状態を示す。
【図4】本実施の形態に係る射出圧縮成形装置による樹
脂成形動作を示す動作概念図であり、同図Aは固定型本
体及び可動型本体に取り付けられている両フイルム間に
溶融樹脂を供給している段階(射出段階)を示し、同図
Bは固定型本体と可動型本体による型締め動作(圧縮成
形段階)を示す。
【図5】本実施の形態に係る射出圧縮成形装置による射
出圧縮成形後において、金型から離型した時点の樹脂成
形品を示す正面図である。
【図6】図5におけるA−A線上の断面図である。
【図7】樹脂成形品の拡大断面図である。
【図8】従来例に係る風防ガラスの製造方法における不
具合点を示す説明図である。
【符号の説明】
10…金型 12…射出部 14…圧縮成形部 16…成形材料(樹
脂) 18…ホッパー 20…ノズル 22…押出シリンダ 24…スクリュー 28…固定型 30…固定側ダイプ
レート 32…可動型 34…可動側ダイプ
レート 36…往復機構 42…キャビティ 42a…外側キャビティ面 42b…内側キャビ
ティ面 44…固定型本体 46…仮止めピン 48…供給口 52…通路 60…可動型本体 64…仮止めピン 66…位置決めピン 68…位置決め用孔 72…ピストン 74…シリンダ部 78…ガイド軸 90、92…フイル
ム 96、100…仮止め用孔 106…樹脂成形品 110…透明基材 112…ベースフイ
ルム層 114…硬化皮膜層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】耐擦傷性を有する硬化皮膜層付きフイルム
    を樹脂と一体化させて車両用風防部材を製造する車両用
    風防部材の製造方法において、 水平方向に移動する可動型と、該可動型と対峙する固定
    型の各成形面に、前記フイルムを、その硬化皮膜層側を
    前記各成形面に対向させた状態で、かつ各成形面の上部
    のみに固定して懸装する工程と、 前記両フイルムの間に前記樹脂を所定量供給する工程
    と、 前記可動型と前記固定型を型締めして、前記樹脂を前記
    フイルム間に充填せしめて、前記樹脂と前記両フイルム
    とを貼合一体化する工程とを含むことを特徴とする車両
    用風防部材の製造方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の車両用風防部材の製造方法
    において、 前記樹脂の供給を、前記固定型の成形面に懸装された前
    記フイルムの上端よりも上方から行うことを特徴とする
    車両用風防部材の製造方法。
  3. 【請求項3】請求項1又は2記載の車両用風防部材の製
    造方法において、 前記フイルム及び前記樹脂は、ポリカーボネート材から
    なり、前記硬化皮膜層は、シリコン系材料からなること
    を特徴とする車両用風防部材の製造方法。
  4. 【請求項4】耐擦傷性を有する硬化皮膜層付きフイルム
    を射出成形機のノズルから供給された樹脂と貼り合わせ
    て車両用風防部材を製造する車両用風防部材の製造装置
    において、 固定型と、 前記固定型に対峙して水平方向に移動する可動型と、 前記固定型及び前記可動型の成形面側に、前記フイルム
    上部を固定する固定部材と、 前記フイルムの端部外に開口する前記樹脂を供給する供
    給口と、 前記供給口と前記ノズルとを連通する樹脂通路とを有す
    ることを特徴とする車両用風防部材の製造装置。
  5. 【請求項5】請求項4記載の車両用風防部材の製造装置
    において、 前記供給口は前記フイルムの上端よりも上方に形成され
    ていることを特徴とする車両用風防部材の製造装置。
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