JPH10242146A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH10242146A
JPH10242146A JP4267697A JP4267697A JPH10242146A JP H10242146 A JPH10242146 A JP H10242146A JP 4267697 A JP4267697 A JP 4267697A JP 4267697 A JP4267697 A JP 4267697A JP H10242146 A JPH10242146 A JP H10242146A
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Kimihiro Miura
公大 三浦
Hidehito Tanaka
秀仁 田中
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  • Preparing Plates And Mask In Photomechanical Process (AREA)
  • Internal Circuitry In Semiconductor Integrated Circuit Devices (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工程数やフォトリソグラフィマスクを増やす
ことなく、また、初期下層配線パターンや製造プロセス
の適応範囲に制限を受けることなく上層配線を正常にパ
ターニングできるだけの平坦性を得ることができ、さら
に、配線パターンの設計を効率よく行える半導体装置の
製造方法を提供する。 【解決手段】 初期下層配線パターン6のサイズを、全
周囲にわたって2.1/2μm増加させ(図1
(a))、このデータを反転させ(図1(b))、さら
に、反転させたデータのサイズを増加させて、初期下層
配線パターン6との間に0.7μmのスペースを有する
ダミーパターンを得る(図1(c))。上記ダミーパタ
ーンと初期下層配線パターン6を合成したパターンのフ
ォトリソグラフィマスクを用いて半導体装置を製造す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の製造
方法に関するものであり、特に、半導体装置の配線パタ
ーンの設計に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多層配線技術を用いる半導体装置の製造
工程においては、上層配線のパターニング時に下層配線
の影響によって段差が残っていると以下に示すような問
題が生じ、正常なパターニングができなくなる。
【0003】例えば、図12に示すように、レジスト5
1への露光時に上記段差の上部と下部とでフォーカスの
差が生じ、転写されたレジスト51のパターンに、線幅
や形状の差が生じる。また、図13に示すように、段差
の境界付近では、レジスト51の下に形成されている上
層配線層52に傾斜が生じ、上記傾斜部分に照射される
光の反射によりレジスト51の倒れ、あるいはくびれが
生じる場合がある。さらに、図14に示すように、段差
の上部に比べ下部のレジスト51の膜厚が厚くなり、上
記レジスト51の膜厚が厚い部分では十分な露光がなさ
れず、現像後もレジスト51が残ってしまう場合があ
る。この状態で、上層配線形成のためのエッチング工程
を行うと、残ったレジスト51の下の上層配線材料がエ
ッチングによって完全には除去されず、ショートが起こ
りやすくなる。
【0004】上記の問題を防ぐために、下層配線の段差
の凹部を補うようにダミー層を挿入し、上部層の平坦化
を行う方法がある。従来、平坦化のためのダミー挿入方
法としては、例えば、特開平6−349730号公報や
特開平8−6231号公報に開示されている方法があ
る。
【0005】上記特開平6−349730号公報に開示
されている方法を、図15を用いて説明する。
【0006】先ず、図15(a)に示すように、半導体
基板53上に下層配線54を形成する。図15(b)に
示すように、上記下層配線54の上に層間絶縁膜55を
形成する。次に、図15(c)に示すように、下層配線
54と層間絶縁膜55の凹凸に相当する厚みを持つダミ
ーパターン形成用絶縁膜56を形成する。そして、図1
5(d)に示すように、ダミーパターン形成用のフォト
グラフィマスクで下層配線54と層間絶縁膜55の凹部
をレジスト51が覆うようにパターニングし、図15
(e)に示すように、上記ダミーパターン形成用絶縁膜
56をエッチングをすることにより、下層配線54と層
間絶縁膜55の段差分の厚みを持ったダミーパターンを
段差の凹部に形成する。さらに、図15(f)および図
15(g)に示すように、レジスト51を剥離し、更に
層間絶縁膜55を形成して下層配線54と層間絶縁膜5
5の凹凸を軽減し平坦化を行う。
【0007】続いて、上記特開平8−6231号公報に
開示されている方法を以下に説明する。
【0008】先ず、全配線パターンに対して、多層配線
層の各層の配線パターンの相互比較を行う。このとき、
上層配線パターンにおいて最接近パターンがあり、その
直下の下層配線パターンのスペースが配線ピッチの2倍
以上の間隔を有する場合に、該スペースにダミーパター
ンを発生させる。そして、上記ダミーパターンを下層配
線パターンと合成することにより、段差の下部となって
いる下層配線層のスペース部にダミーパターンが挿入さ
れたフォトリソグラフィマスクを作成する。
【0009】そして、図16(a)に示すように上記フ
ォトリソグラフィマスクを使用して、下層配線54とダ
ミーパターン57とのパターニングを行い、図16
(b)に示すように上記下層配線54上に層間絶縁膜5
5を形成し、図16(c)に示すようにさらにその上に
上層配線層58を形成することにより、下層配線54に
よる段差の影響を軽減し、平坦な層間絶縁膜55上に上
層配線層58を形成することができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記特開平
6−349730号公報の方法では、段差は解消される
ものの、ダミーパターンを挿入するために、該ダミーパ
ターンを形成するための工程(ダミーパターン形成用絶
縁膜の形成、露光・現像、エッチング、およびレジスト
の剥離等)が増加する。また、ダミーパターン層を露光
するためのフォトリソグラフィマスクも必要となり製造
コストが増大するという問題が生じる。
【0011】また、上記特開平8−6231号公報の方
法では、その工程数やフォトリソグラフィマスクが増加
するといった問題は生じないが、フォトリソグラフィマ
スクを設計するにあたり、多層配線層の各層の配線パタ
ーンの相互比較を行う必要があるなど、データ処理が複
雑であるといった問題が生じる。
【0012】また、段差を解消するためのダミーパター
ンを挿入するためには、下層配線パターンのスペースが
配線ピッチの2倍以上の間隔を有する必要がある。この
ため、下層配線パターンのスペースが配線ピッチの2倍
未満の所ではダミーパターンを挿入できず、本方法の適
応範囲に制限がある。すなわち、上記特開平8−623
1号公報の方法では、図17に示すように、段差の影響
を生じさせない下層配線54間のスペースが配線ピッチ
の2倍未満の場合には、下層配線54間のスペースが配
線ピッチの2倍未満の所(図17(a)参照)におい
て、層間絶縁膜55形成後も下層配線54の影響による
段差が残る(図17(b)参照)。したがって、上記層
間絶縁膜55上に形成される上層配線層58の平坦性が
得られない(図17(c)参照)という問題が生じる。
【0013】本発明は、上記の問題点を解決するために
なされたもので、その目的は、工程数やフォトリソグラ
フィマスクを増やすことなく、また、初期下層配線パタ
ーンや製造プロセスの適応範囲に制限を受けることなく
上層配線を正常にパターニングできるだけの平坦性を得
ることができ、配線パターンの設計を効率よく行える半
導体装置の製造方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の半導体装置の
製造方法は、下層配線の上に層間絶縁膜を介して上層配
線が形成され、少なくとも2層以上の配線層を有する多
層配線構造の半導体装置を製造する方法であり、上記の
課題を解決するために、許容される最小スペース幅およ
び最小ライン幅を、それぞれMinSおよびMinLと
するとき、所定のデバイス特性を得るために設計された
初期下層配線パターンに対して、該初期下層配線パター
ンの各下層配線のサイズを全周囲にわたって、(Min
L+MinS×2)/2だけ増加させる第1のステップ
と、上記第1のステップで得られる配線パターンの、デ
ータ部とデータ無し部とを反転させてダミーパターンを
得る第2のステップと、上記第2のステップで得られる
ダミーパターンのサイズを全周囲にわたって、MinS
/2だけ増加させる第3のステップとを有し、上記第3
のステップで得られるダミーパターンと、初期下層配線
パターンとを合成して得られる配線パターンの露光マス
クを用いて下層配線のパターニングを行うことを特徴と
している。
【0015】上記の構成により、上記第1および第2ス
テップによって、初期下層配線パターンに対し、最小ラ
イン幅を有するダミーパターンを各下層配線との間に最
小スペース幅のスペースを設けて形成することが可能な
下層配線スペースにのみダミーパターンが得られる。さ
らに、第3のステップによって、上記第2のステップで
得られるダミーパターンのサイズを全周囲にわたって、
MinL/2だけ増加させることにより初期下層配線と
の間にMinSの下層配線スペースを有するダミーパタ
ーンが得られる。
【0016】第3のステップで得られるダミーパターン
と、初期下層配線パターンとを合成して得られる配線パ
ターンの露光マスクを用いて下層配線のパターニングを
行うことにより、下層配線とダミーパターンとのパター
ニングを同一の工程で行うことができる。したがって、
工程数や露光マスクの数を増やすことがない。
【0017】また、上記構成による半導体の製造方法で
は、下層配線のパターン設計を、上層配線と下層配線と
のパターンを比較せずに設計可能である。さらに、パタ
ーン設計時のデータ処理も、データのサイズ変更、反転
および合成など比較的簡単な処理のみで行えるため、効
率よく配線パターンの設計を行うことができる。
【0018】請求項2の半導体装置の製造方法は、上記
の課題を解決するために、請求項1の構成に加えて、ダ
ミーパターンを挿入しなくても上層配線のパターニング
時に不良の発生しない下層配線層の最大スペース幅をS
1 とし、MinL+MinS×2によって与えられるダ
ミーパターンの挿入可能なスペースをS2 とするとき、
1 ≧S2 の場合には、上記第3のステップで得られる
ダミーパターンと、初期下層配線パターンとを合成して
得られる配線パターンの露光マスクを用いて下層配線の
パターニングを行い、S1 <S2 の場合には、さらに、
初期下層配線パターンの各下層配線のサイズを、上辺お
よび下辺の何方か一方と、左辺および右辺の何方か一方
とについて、MinS以上S1 以下のサイズだけ増加さ
せる第4のステップと、上記第3のステップで得られる
ダミーパターンのサイズを全周囲にわたって、MinS
だけ増加させる第5のステップと、上記第4のステップ
で得られる配線パターンと、上記第5のステップで得ら
れるダミーパターンとを合成する第6のステップと、上
記第6のステップで得られるパターンの、データ部とデ
ータ無し部とを反転させる第7のステップとを行い、上
記第3のステップで得られるダミーパターンと、上記第
7のステップで得られるパターンと、初期下層配線パタ
ーンとを合成して得られる配線パターンの露光マスクを
用いて下層配線のパターニングを行うことを特徴として
いる。
【0019】上記の構成により、S1 <S2 の場合に
は、上記第4ステップによって、下層配線の周囲に必要
な下層配線スペースに対応する領域が設けられる。ま
た、上記第5ステップによって、ダミーパターンが挿入
可能な下層配線スペースが与えられる。したがって、上
記第6のステップにおいて、上記第4のステップで得ら
れる配線パターンと、上記第5のステップで得られるダ
ミーパターンとを合成すると、下層配線スペースとする
ことができず且つダミーパターンを挿入することもでき
ないスペースがデータ無し部として残る。上記第7のス
テップで、上記第6のステップで得られるパターンの、
データ部とデータ無し部とを反転させることにより、下
層配線を太らせる領域が得られる。
【0020】第3のステップで得られるダミーパターン
と、第7のステップで得られるパターンと、初期下層配
線パターンとを合成して得られる配線パターンの露光マ
スクを用いて下層配線のパターニングを行うことによ
り、下層配線とダミーパターンとのパターニングを同一
の工程で行うことができる。したがって、工程数や露光
マスクの数を増やすことがない。
【0021】また、上記構成による半導体の製造方法で
は、下層配線のパターン設計を、上層配線と下層配線と
のパターンを比較せずに設計可能である。さらに、パタ
ーン設計時のデータ処理も、データのサイズ変更、反転
および合成など比較的簡単な処理のみで行えるため、効
率よく配線パターンの設計を行うことができる。
【0022】さらに、下層配線スペースの最大値S1
り大きく、且つダミーパターンの挿入可能なスペースS
2 以下の下層配線スペースにおいては、下層配線を太ら
せることにより、該下層配線スペースをS1 以下にする
ことで、初期下層配線パターンや製造プロセスの適応範
囲に制限を受けることなく、上層配線を正常にパターニ
ングできるだけの平坦性を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の一形態について図
1ないし図11に基づいて説明すれば、以下の通りであ
る。
【0024】多層配線プロセスを用いて製造される半導
体装置では、図2に示すように、半導体基板1上にパタ
ーニングされた下層配線2の上に層間絶縁膜3が形成さ
れ、該層間絶縁膜3上に上層配線4がパターニングされ
る。さらに、上記下層配線2による段差を無くすための
ダミーパターン5が上記下層配線2と同一層に形成され
る。
【0025】本実施の形態では、層間絶縁膜3形成後の
表面の段差角が30°以上、もしくは段差量が2500
Å以上のとき上層配線4の正常なパターニングができな
いとする。ここで、上記段差角とは、図3に示すよう
に、半導体基板1表面を基準としたときの下層配線2の
中心点から、その配線の隣のスペースの中心点までの間
で層間絶縁膜3の表面の傾斜角度の最大値aである。ま
た、上記段差量とは、半導体基板1表面を基準としたと
きの下層配線2の中心点から、その配線の隣のスペース
の中心点までの間で層間絶縁膜3の表面高さの差bであ
る。
【0026】先ず、図4に示すプロット図より、上記段
差角が30°となる下層配線スペース(隣合う下層配線
2・2の間の距離)と、上記段差量が2500Åとなる
下層配線スペースを求める。このとき、上記2つの下層
配線スペースのうち小さい方の値が、ダミーパターンを
挿入しなくても上層配線のパターニング時に不良の発生
しない下層配線層の最大スペース幅(以下、最大下層配
線スペースと称する)S1 となる。図4のプロット図で
は、段差角が30°となる下層配線スペースが1.65
μmであり、段差量が2500Åとなる下層配線スペー
スが1.2μmであるので、最大下層配線スペースS1
は1.2μmである。
【0027】尚、下層配線スペースと、段差角および段
差量との関係は製造プロセスによって異なり、最大下層
配線スペースS1 も製造プロセスによって異なる。例え
ば、図5に示すプロット図では、段差角が30°となる
下層配線スペースが3.3μmであり、段差量が250
0Åとなる下層配線スペースが2.1μmであるので、
最大下層配線スペースS1 は2.1μmである。上記プ
ロット図は、該当プロセスにおいて事前の測定によって
求められる。
【0028】下層配線の加工限界上、もしくは設計ルー
ル上許される下層配線スペースの最小スペース幅(Mi
nS)と、下層配線およびダミーパターンの最小ライン
幅(MinL)とが、共に0.7μmであるとき、以下
の手順によってダミーパターンを含んだ下層配線のパタ
ーンが設計される。
【0029】図6に、下層配線の初期状態のパターン
(以下、初期下層配線パターンと称する)6を示す。
【0030】ここで、MinL+MinS×2によって
与えられるスペース幅を、ダミーパターン挿入可能スペ
ースS2 とする。上記ダミーパターン挿入可能スペース
2は、最小ライン幅MinLを有するダミーパターン
5を、下層配線2との間を最小スペース幅MinSに保
ちながら形成することができるスペースを表している。
本実施の形態では、最小ライン幅MinLおよび最小ス
ペース幅MinSが、共に0.7μmであるので、ダミ
ーパターン挿入可能スペースS2 は2.1μmである。
【0031】本実施の形態に係る半導体装置の製造方法
では、2.1μm(S2 )より大きい下層配線スペース
においては、該下層配線スペースにダミーパターン5が
挿入される。上記ダミーパターン5の設計手順を、図1
を用いて以下に説明する。
【0032】最初に、図1(a)に示すように、初期下
層配線パターン6を2.1μm(S2 )プラスリサイズ
する。すなわち、上記初期下層配線パターン6の全周囲
において、2.1/2μm幅の領域が形成されることに
なる。
【0033】続いて、図1(a)に示すパターン図のデ
ータ部分(図1(a)の斜線部)とデータ無し部分とを
反転させることにより、図1(b)に示すパターン図が
得られる。上記図1(b)に示すパターン図において
は、2.1μm(S2 )より大きい下層配線スペースに
のみ、ダミーパターン5(図1(b)の斜線部)が設け
られている。ただし、この時の上記ダミーパターン5と
初期下層配線パターン6との間のスペースは2.1/2
μm(S2 /2=MinL/2+MinS)であり、こ
のスペースを、最小スペース幅MinSにするために、
上記ダミーパターン5を0.7μm(MinL)プラス
リサイズする。これにより、図1(c)に示すように、
初期下層配線パターン6との間に、0.7μm(Min
S)のスペースを有するダミーパターン5が得られる。
【0034】上記手順で得られるダミーパターン5は、
2.1μm(S2 )よりも大きい下層配線スペースにの
み設けられており、2.1μm(S2 )以下の下層配線
スペースには、ダミーパターン5は存在しない。ここ
で、本製造プロセスにおいて、下層配線スペースと、段
差角および段差量との関係が、図4に示すプロット図の
ようになるとする。このとき、上述した最大下層配線ス
ペースS1 は1.2μmである。
【0035】上記最大下層配線スペースS1 が、2.1
μm(S2 )以上であれば、2.1μm(S2 )より小
さい下層配線スペースによる段差の影響は生じないので
問題はない。しかしながら、この場合では、最大下層配
線スペースS1 が1.2μmであり、2.1μm
(S2 )よりも小さいため、1.2μm(S1 )よりも
大きい下層配線スペースにおいて段差による悪影響が生
じる。このため、1.2μm(S1 )よりも大きく、且
つ2.1μm(S2 )以下の下層配線スペースについ
て、該下層配線スペースを1.2μm(S1 )以下にす
る必要がある。
【0036】このような場合は、下層配線スペースにダ
ミーパターン5を挿入するのではなく、下層配線自体を
太らせることにより、該下層配線スペースを小さくす
る。下層配線を太らせる箇所の設計手順を図7を用いて
以下に説明する。
【0037】先ず、図7(a)に示すように、初期下層
配線パターン6の下辺および左辺側において、1.2μ
m(S1 )幅の領域が形成されるように上記初期下層配
線パターン6をリサイズする。新たに形成された上記領
域は、下層配線スペースが形成される領域を示してい
る。尚、本実施の形態では、上記領域の幅は1.2μm
に設定したが、最小スペース幅MinS以上、最大下層
配線スペースS1 以下であれば任意の値に設定できる。
【0038】また、図7(b)に、図1(c)に示した
ダミーパターン5をさらに1.4μm(MinS×2)
プラスリサイズしたパターン図を示す。上記図7(b)
のパターン図におけるデータ部分(図7(b)の斜線
部)は、2.1μm(S2 )より大きい下層配線スペー
ス、即ち、下層配線を太らせる必要のない下層配線スペ
ースを示している。
【0039】上記図7(a)のデータ部分と上記図7
(b)のデータ部分の論理和を示す図7(c)のパター
ン図には、下層配線を太らせる必要のない全領域が示さ
れる。したがって、上記図7(c)のデータ部分とデー
タ無し部分とを反転させることにより、図7(d)に示
すように、下層配線を太らせる領域のパターンが得られ
る。
【0040】以上より、図6に示す初期下層配線パター
ン6、図1(c)に示すダミーパターン5、および図7
(d)に示す下層配線を太らせる領域のパターンの論理
和をとれば、図8に示すように、最終的な下層配線パタ
ーンが得られる。
【0041】以上のように求められた上記下層配線パタ
ーンを有するフォトリソグラフィマスク(露光マスク)
を使用して、下層配線を形成することにより、上層配線
を正常にパターニングできるだけの平坦性を得ることが
できる。
【0042】上記フォトリソグラフィマスクを使用する
ことにより、図9(a)および図10(a)に示すよう
に、半導体基板1上にダミーパターン5および下層配線
2からなる下層配線パターンが形成される。尚、上記図
9(a)は、隣合う下層配線2の間にダミーパターン5
が設けられている場合を示しており、上記図10(a)
は、一部の下層配線2を太らせて下層配線6とした場合
を示している。どちらの場合も、下層配線スペースは、
上層配線4に対して悪影響を及ぼす段差が生じない程度
に形成される。
【0043】そして、図9(b)および図10(b)に
示すように、上記下層配線パターンの上に層間絶縁膜3
を形成すれば、上層配線4を正常にパターニングできる
だけの平坦性を有する層間絶縁膜3表面を得ることがで
きる。また、図9(c)および図10(c)に示すよう
に、上記層間絶縁膜3の上に、更に層間絶縁膜3を形成
すれば、より一層の平坦性を得ることができる。
【0044】また、図8に示す下層配線パターンは、上
述のように、最大下層配線スペースS1 が2.1μmよ
りも小さい場合の最終的な下層配線スペースである。し
かしながら、上記最大下層配線スペースS1 は製造プロ
セスによって異なるため、最大下層配線スペースS1
ダミーパターン挿入可能スペースS2 以上となる場合が
ある。例えば、下層配線スペースと、段差角および段差
量との関係が、図5に示すプロット図のようになる製造
プロセスにおいては、最大下層配線スペースS1 は2.
1μmである。
【0045】このように、最大下層配線スペースS1
2.1μm(S2 )以上であれば、2.1μm(S2
以下の下層配線スペースにおいて、下層配線を太らせる
必要が無いため、図6に示す初期下層配線パターン6、
および図1(c)に示すダミーパターン5の論理和をと
れば、図11に示すような最終的な下層配線パターンが
得られる。そして、上記下層配線パターンを有するフォ
トリソグラフィマスクを使用して、下層配線を形成する
ことにより、上層配線を正常にパターニングできるだけ
の平坦性を得ることができる。
【0046】尚、製造プロセスを変更した場合や、ルー
ル上許される設計寸法を変更した場合には、図4および
図5に示す段差量、段差角のデータを改めて取得し、最
大下層配線スペースS1 を求め直せばよい。
【0047】また、本実施の形態では、半導体装置の配
線層が2層の場合を例示しているが、3層以上の配線層
を有する半導体装置を製造する場合においても、本発明
は適用できる。
【0048】以上のように、本実施の形態に係る半導体
装置の製造方法では、S1 ≧S2 の場合には、図1
(c)に示すダミーパターン5と、初期下層配線パター
ン6とを合成して得られる配線パターンのフォトリソグ
ラフィマスクを用いて下層配線のパターニングを行い、
1 <S2 の場合には、図1(c)に示すダミーパター
ン5と、図7(d)に示すパターンと、初期下層配線パ
ターン6とを合成して得られる配線パターンのフォトリ
ソグラフィマスクを用いて下層配線のパターニングを行
う。
【0049】したがって、下層配線スペースの最大値S
1 より大きく、且つダミーパターン5の挿入可能なスペ
ースS2 以下の下層配線スペースにおいては、下層配線
を太らせることにより、該下層配線スペースをS1 以下
にすることで、初期下層配線パターン6や製造プロセス
の適応範囲に制限を受けることなく、上層配線を正常に
パターニングできるだけの平坦性を得ることができる。
また、下層配線とダミーパターン5とのパターニングを
同一の工程で行うことができるので、工程数やフォトリ
ソグラフィマスクの数を増やすことがない。
【0050】また、本実施の形態に係る半導体の製造方
法では、下層配線のパターン設計を、上層配線と下層配
線とのパターンを比較せずに設計可能である。さらに、
パターン設計時のデータ処理も、データのサイズ変更、
反転および合成など比較的簡単な処理のみで行えるた
め、効率よく配線パターンの設計を行うことができる。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明の半導体装置の製造方法
は、以上のように、許容される最小スペース幅および最
小ライン幅を、それぞれMinSおよびMinLとする
とき、所定のデバイス特性を得るために設計された初期
下層配線パターンに対して、該初期下層配線パターンの
各下層配線のサイズを全周囲にわたって、(MinL+
MinS×2)/2だけ増加させる第1のステップと、
上記第1のステップで得られる配線パターンの、データ
部とデータ無し部とを反転させてダミーパターンを得る
第2のステップと、上記第2のステップで得られるダミ
ーパターンのサイズを全周囲にわたって、MinS/2
だけ増加させる第3のステップとを有し、上記第3のス
テップで得られるダミーパターンと、初期下層配線パタ
ーンとを合成して得られる配線パターンの露光マスクを
用いて下層配線のパターニングを行う構成である。
【0052】それゆえ、下層配線とダミーパターンとの
パターニングを同一の工程で行うことができ、工程数や
フォトリソグラフィマスクの数を増やすことがない。ま
た、パターン設計時のデータ処理も、データのサイズ変
更、反転および合成など比較的簡単な処理のみで行える
ため、効率よく配線パターンの設計を行うことができる
という効果を奏する。
【0053】請求項2の発明の半導体装置の製造方法
は、以上のように、請求項1の構成に加えて、ダミーパ
ターンを挿入しなくても上層配線のパターニング時に不
良の発生しない下層配線層の最大スペース幅をS1
し、MinL+MinS×2によって与えられるダミー
パターンの挿入可能なスペースをS2 とするとき、S1
≧S2 の場合には、上記第3のステップで得られるダミ
ーパターンと、初期下層配線パターンとを合成して得ら
れる配線パターンの露光マスクを用いて下層配線のパタ
ーニングを行い、S1 <S2 の場合には、さらに、初期
下層配線パターンの各下層配線のサイズを、上辺および
下辺の何方か一方と、左辺および右辺の何方か一方とに
ついて、MinS以上S1 以下のサイズだけ増加させる
第4のステップと、上記第3のステップで得られるダミ
ーパターンのサイズを全周囲にわたって、MinSだけ
増加させる第5のステップと、上記第4のステップで得
られる配線パターンと、上記第5のステップで得られる
ダミーパターンとを合成する第6のステップと、上記第
6のステップで得られるパターンの、データ部とデータ
無し部とを反転させる第7のステップとを行い、上記第
3のステップで得られるダミーパターンと、上記第7の
ステップで得られるパターンと、初期下層配線パターン
とを合成して得られる配線パターンの露光マスクを用い
て下層配線のパターニングを行う構成である。
【0054】それゆえ、請求項1の構成による効果に加
えて、S1 <S2 の場合には、S1より大きく、且つS
2 以下の下層配線スペースにおいては、下層配線を太ら
せることにより、該下層配線スペースをS1 以下にする
ことで、初期下層配線パターンや製造プロセスの適応範
囲に制限を受けることなく、上層配線を正常にパターニ
ングできるだけの平坦性を得ることができるという効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すものであり、半導体
装置の下層配線パターンにおけるダミーパターンの設計
手順を示す説明図である。
【図2】上記半導体装置の概略構成を示す断面図であ
る。
【図3】上記半導体装置の層間絶縁膜表面に生じる段差
角および段差量を示す説明図である。
【図4】上記半導体装置の下層配線スペースと、上記段
差角および段差量との関係の一例を示す説明図である。
【図5】上記半導体装置の下層配線スペースと、上記段
差角および段差量との関係の他の例を示す説明図であ
る。
【図6】上記半導体装置の初期下層配線パターンの一例
を示す説明図である。
【図7】上記下層配線パターンにおいて、下層配線を太
らせる領域の設計手順を示す説明図である。
【図8】S1 <S2 の場合に、図6に示す初期下層配線
パターンから得られる最終的な下層配線パターンを示す
説明図である。
【図9】上記の最終的な下層配線パターンを有するフォ
トリソグラフィマスクを用いて半導体装置を製造する場
合の製造工程を示し、ダミーパターンが挿入されている
箇所の製造工程を示す断面図である。
【図10】上記の最終的な下層配線パターンを有するフ
ォトリソグラフィマスクを用いて半導体装置を製造する
場合の製造工程を示し、下層配線が太らされている箇所
の製造工程を示す断面図である。
【図11】S1 ≧S2 の場合に、図6に示す初期下層配
線パターンから得られる最終的な下層配線パターンを示
す説明図である。
【図12】下層配線による段差の影響によって生じる問
題の一例を示す断面図である。
【図13】下層配線による段差の影響によって生じる問
題の他の例を示す断面図である。
【図14】下層配線による段差の影響によって生じる問
題の他の例を示す断面図である。
【図15】従来の半導体の製造工程の一例を示す断面図
である。
【図16】従来の半導体の製造方法におけるマスク設計
方法で作成したフォトリソグラフィマスクを用いた、半
導体の製造工程を示す断面図である。
【図17】上記半導体の製造工程において生じる問題を
示す断面図である。
【符号の説明】
2 下層配線 3 層間絶縁膜 4 上層配線 5 ダミーパターン 6 初期下層配線パターン S1 最大下層配線スペース S2 ダミーパターン挿入可能スペース MinS 最小スペース幅 MinL 最小ライン幅

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下層配線の上に層間絶縁膜を介して上層配
    線が形成され、少なくとも2層以上の配線層を有する多
    層配線構造の半導体装置を製造する半導体装置の製造方
    法において、 許容される最小スペース幅および最小ライン幅を、それ
    ぞれMinSおよびMinLとするとき、 所定のデバイス特性を得るために設計された初期下層配
    線パターンに対して、該初期下層配線パターンの各下層
    配線のサイズを全周囲にわたって、(MinL+Min
    S×2)/2だけ増加させる第1のステップと、 上記第1のステップで得られる配線パターンの、データ
    部とデータ無し部とを反転させてダミーパターンを得る
    第2のステップと、 上記第2のステップで得られるダミーパターンのサイズ
    を全周囲にわたって、MinL/2だけ増加させる第3
    のステップとを有し、 上記第3のステップで得られるダミーパターンと、初期
    下層配線パターンとを合成して得られる配線パターンの
    露光マスクを用いて下層配線のパターニングを行うこと
    を特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】ダミーパターンを挿入しなくても上層配線
    のパターニング時に不良の発生しない下層配線層の最大
    スペース幅をS1 とし、MinL+MinS×2によっ
    て与えられるダミーパターンの挿入可能なスペースをS
    2 とするとき、 S1 ≧S2 の場合には、上記第3のステップで得られる
    ダミーパターンと、初期下層配線パターンとを合成して
    得られる配線パターンの露光マスクを用いて下層配線の
    パターニングを行い、 S1 <S2 の場合には、さらに、 初期下層配線パターンの各下層配線のサイズを、上辺お
    よび下辺の何方か一方と、左辺および右辺の何方か一方
    とについて、MinS以上S1 以下のサイズだけ増加さ
    せる第4のステップと、 上記第3のステップで得られるダミーパターンのサイズ
    を全周囲にわたって、MinSだけ増加させる第5のス
    テップと、 上記第4のステップで得られる配線パターンと、上記第
    5のステップで得られるダミーパターンとを合成する第
    6のステップと、 上記第6のステップで得られるパターンの、データ部と
    データ無し部とを反転させる第7のステップとを行い、 上記第3のステップで得られるダミーパターンと、上記
    第7のステップで得られるパターンと、初期下層配線パ
    ターンとを合成して得られる配線パターンの露光マスク
    を用いて下層配線のパターニングを行うことを特徴とす
    る請求項1記載の半導体装置の製造方法。
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KR100313280B1 (ko) * 1999-10-25 2001-11-07 한신혁 반도체 장치의 전도배선 마스크 제조방법
JP2013217969A (ja) * 2012-04-04 2013-10-24 Canon Inc マスクパターンの生成方法

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