JP2002107909A - フォトマスク及びそのマスクパターン設計方法 - Google Patents

フォトマスク及びそのマスクパターン設計方法

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JP2002107909A
JP2002107909A JP2000303844A JP2000303844A JP2002107909A JP 2002107909 A JP2002107909 A JP 2002107909A JP 2000303844 A JP2000303844 A JP 2000303844A JP 2000303844 A JP2000303844 A JP 2000303844A JP 2002107909 A JP2002107909 A JP 2002107909A
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Satsuki Tanaka
サツキ 田中
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    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F1/00Originals for photomechanical production of textured or patterned surfaces, e.g., masks, photo-masks, reticles; Mask blanks or pellicles therefor; Containers specially adapted therefor; Preparation thereof
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    • G03F1/32Attenuating PSM [att-PSM], e.g. halftone PSM or PSM having semi-transparent phase shift portion; Preparation thereof
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Abstract

(57)【要約】 【課題】細かなきざみでホールパターンの寸法および変
形を補正することができるフォトマスク及びそのマスク
パターン設計方法を提供すること。 【解決手段】基板、ハーフトーン膜及び遮光膜を備えた
フォトマスクにおいて、ハーフトーン領域は、少なくと
も隣接し合う一のホールパターンと他のホールパターン
との間における領域のうち前記一のホールパターンの端
面からこれに近い前記他のホールパターンの端面にかけ
て連続して有し、隣接し合う各ホールパターンの中心間
を結ぶ直線に垂直な方向における前記ハーフトーン領域
の幅は、前記隣接し合う各ホールパターンの中心間の距
離に依存することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトリソグラフ
ィ技術で用いられるフォトマスク及びそのマスクパター
ン設計方法に関し、特に、複雑なホールパターンにおけ
るパターン変形を補正するためのフォトマスク及びその
マスクパターン設計方法に関する。
【0002】
【従来の技術】フォトリソグラフィ技術において用いら
れるフォトマスクにおいては、ホールパターンの変形を
抑制するために、近接するホールパターンのピッチに基
づき、そのホールパターン間にハーフトーン領域を配置
することが重要な要素の一つとなっている。
【0003】ここで、ホールパターンの変形は大きく2
種類に分かれる。一つは大σ照明(σはコヒーレントフ
ァクター、σ>0.6)や斜入射照明で見られるもので
あり、ピッチが狭くなり特定ピッチ以下になると徐々に
ホール径が大きくなる変形である。もう一つは中σ照明
で見られるものであり、縦横等ピッチであればピッチが
狭くなっても寸法は変化しないが、1方向にのみ狭ピッ
チとなるとその方向に引っ張られるように伸びる変形で
ある。
【0004】従来、ウエハ上の転写パターンの変形を抑
制するために、あらかじめマスクを逆の方向に変形させ
ておくという手法が取られていた。この手法は一般にO
PC(オプティカル・プロキシミティ・エフェクト・コ
レクション:OpticalProximity Ef
fect Correction)と呼ばれ、その補正
方法には2方式がある。一つは、その都度シミュレーシ
ョンを行い、所望のパターン形状が得られるようにす
る、いわゆるシミュレーションベースと呼ばれる方式で
ある。そして、もう一つは、あらかじめ設定しておく法
則に従い、補正を行う、いわゆるルール・ベース方式で
ある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この従
来のマスクパターンを変更するという手法では、ホール
パターンの変形防止が、ホールパターンが微細になるに
つれて困難になってきていた。
【0006】また、寸法および形状を変更するのが設計
グリッド単位となっているため、例えば、ウエハ上に大
きく転写されるホールパターンを補正すると、反対に小
さくなりすぎてしまうという問題が生じていた。これは
ホールパターンのMEEF(Mask Error E
nhancement Factor)が、寸法が小さ
くなるにつれ大幅に増加するためである。ここで、ME
EFとは設計寸法(マスク寸法/縮小投影倍率)を横軸
にとり、そのウエハ上での転写寸法を縦軸に取ったグラ
フでの傾きのことである。
【0007】理想的なMEEF(傾き)は1であるが、
パターンが微細になると1以上に大きくなり、マスクの
製造誤差がウエハ上で拡大されることが問題となってき
た。特に、微細なホールパターンにおいては、MEEF
が4以上になり、CADデータ上で10nm寸法を変化
させても、ウエハ上で10nm以上の寸法変化が生じる
ことになる。よって、転写されたホール寸法が大きす
ぎ、隣のパターンと分離しなくなる場合に、マスクパタ
ーンを補正すると反対にホール寸法が小さくなってしま
うという問題が生じていた。
【0008】さらに、ウエハ上転写寸法を細かく制御す
るには、マスク補正においてより細かなグリッドを採用
する必要があったが、細かなグリッドではマスク描画の
時間が大幅に増大するという問題があり、実用的ではな
かった。
【0009】また、マスク寸法を変えるのではなく、逆
位相の光を用いてホール寸法を変化させるという手法も
提案されている。例えば、ホールパターンのリニアリテ
ィを改善するため、ホールパターンの周辺にハーフトー
ン領域を形成する手法が知られている。しかし、この手
法は複雑なパターンレイアウトを想定していないので、
中σ照明での1次方向に密になった時の変形等は防止で
きないという問題があった。
【0010】本発明の第1の目的は、細かなきざみでホ
ールパターンの寸法および変形を補正することができる
フォトマスク及びそのマスクパターン設計方法を提供す
ることである。
【0011】本発明の第2の目的は、複雑なパターンレ
イアウトにおけるホールパターンの寸法および変形を補
正することができるフォトマスク及びそのマスクパター
ン設計方法を提供することである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の視点にお
いては、光を透過ないし反射する基板と、前記基板上に
形成されるとともに、所定の位置に2以上のホールパタ
ーンを有するハーフトーン膜と、前記ハーフトーン膜上
に形成されるとともに、前記ハーフトーン膜のホールパ
ターンと対応する位置にホールパターンを有し、少なく
とも隣接し合う一のホールパターンと他のホールパター
ンとの間の領域に空所であるハーフトーン領域を有する
遮光膜と、を備えたフォトマスクであって、前記ハーフ
トーン領域は、少なくとも隣接し合う一のホールパター
ンと他のホールパターンとの間における領域のうち前記
一のホールパターンの端面からこれに近い前記他のホー
ルパターンの端面にかけて連続して有し、隣接し合う各
ホールパターンの中心間を結ぶ直線に垂直な方向におけ
る前記ハーフトーン領域の幅は、前記隣接し合う各ホー
ルパターンの中心間の距離に依存することを特徴とす
る。
【0013】本発明の第2の視点においては、光を透過
又は反射する基板と、前記基板上に形成されるととも
に、所定の位置に2以上のホールパターンを有するハー
フトーン膜と、前記ハーフトーン膜上に形成されるとと
もに、前記ハーフトーン膜のホールパターンと対応する
位置にホールパターンを有し、少なくとも隣接し合う一
のホールパターンと他のホールパターンとの間の領域に
空所であるハーフトーン領域を有する遮光膜と、を備え
たフォトマスクであって、前記ハーフトーン領域は、少
なくとも隣接し合う一のホールパターンと他のホールパ
ターンとの間における領域のうち前記一のホールパター
ンの端面及びこれに近い前記他のホールパターンの端面
のそれぞれの近傍に互いに分離ないし連続して有し、隣
接し合う各ホールパターンの中心間を結ぶ直線方向にお
ける前記ハーフトーン領域の幅は、前記隣接し合う各ホ
ールパターンの中心間の距離に依存することを特徴とす
る。
【0014】また、前記フォトマスクにおいて、前記ハ
ーフトーン領域の幅は、前記隣接し合う各ホールパター
ンの中心間の距離が狭くなるに従い広く設定されること
が好ましい。
【0015】また、前記フォトマスクにおいて、前記ハ
ーフトーン領域の幅は、前記隣接し合う各ホールパター
ンの中心間の距離が狭くなるに従い段階的に広く設定さ
れることが好ましい。
【0016】また、前記フォトマスクにおいて、前記ハ
ーフトーン領域は、隣接し合う各ホールパターンの中心
間の距離が所定の長さ以上のときに、少なくとも前記隣
接し合う各ホールパターンの間において配設しないこと
が好ましい。
【0017】本発明の第3の視点においては、光を透過
ないし反射する基板と、前記基板上に形成されるととも
に、所定の位置に2以上のホールパターンを有するハー
フトーン膜と、前記ハーフトーン膜上に形成されるとと
もに、前記ハーフトーン膜のホールパターンと対応する
位置にホールパターンを有し、少なくとも隣接し合う一
のホールパターンと他のホールパターンとの間の領域に
空所であるハーフトーン領域を有する遮光膜と、を備え
たフォトマスクであって、前記ハーフトーン領域は、少
なくとも隣接し合う一のホールパターンと他のホールパ
ターンとの間における領域のうち前記一のホールパター
ンの端面からこれに近い前記他のホールパターンの端面
にかけて連続して形成され、前記ホールパターンのホー
ル寸法の小さくなる量は、前記隣接し合う各ホールパタ
ーンの中心間の距離を固定したときに、隣接し合う各ホ
ールパターンの中心間を結ぶ直線に垂直な方向における
前記ハーフトーン領域の幅と、前記基板の透過率の1/
n乗に比例することを特徴とする。
【0018】本発明の第4の視点に、光を透過又は反射
する基板と、前記基板上に形成されるとともに、所定の
位置に2以上のホールパターンを有するハーフトーン膜
と、前記ハーフトーン膜上に形成されるとともに、前記
ハーフトーン膜のホールパターンと対応する位置にホー
ルパターンを有し、少なくとも隣接し合う一のホールパ
ターンと他のホールパターンとの間の領域に空所である
ハーフトーン領域を有する遮光膜と、を備えたフォトマ
スクであって、前記ハーフトーン領域は、少なくとも隣
接し合う一のホールパターンと他のホールパターンとの
間における領域のうち前記一のホールパターンの端面及
びこれに近い前記他のホールパターンの端面のそれぞれ
の近傍に互いに分離ないし連続して形成され、前記ホー
ルパターンのホール寸法の小さくなる量は、前記隣接し
合う各ホールパターンの中心間の距離を固定したとき
に、隣接し合う各ホールパターンの中心間を結ぶ直線方
向における前記ハーフトーン領域の幅と、前記基板の透
過率の1/n乗に比例することを特徴とする。
【0019】本発明の第4の視点においては、複数のホ
ールパターンが1次元方向に密集して配された前記フォ
トマスクにおいて、各ホールパターン間に前記ハーフト
ーン領域を配設することを特徴とする。
【0020】本発明の第5の視点においては、複数のホ
ールパターンが2次元方向に密集して配された前記フォ
トマスクにおいて、隣接し合う各ホールパターンの中心
間の距離が所定の長さ以下で密集している最外周部を除
く領域の各ホールパターン間には前記ハーフトーン領域
を配設せず、前記外周部の領域の各ホールパターン間に
は前記ハーフトーン領域を配設することを特徴とする。
【0021】本発明の第6の視点においては、光を透過
ないし反射する基板と、前記基板上に形成されるととも
に、所定の位置に2以上のホールパターンを有するハー
フトーン膜と、前記ハーフトーン膜上に形成されるとと
もに、前記ハーフトーン膜のホールパターンと対応する
位置にホールパターンを有し、少なくとも隣接し合う一
のホールパターンと他のホールパターンとの間の領域に
空所であるハーフトーン領域を有する遮光膜と、を備え
たフォトマスクのマスクパターンをCADを用いて設計
するマスクパターン設計方法であって、前記ハーフトー
ン領域が細長の矩形である場合に、ハーフトーン領域デ
ータの長辺方向の両端部を隣接し合う各ホールパターン
データのそれぞれに一部重ねて描画する工程を含むこと
を特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】光を透過ないし反射する基板と、
前記基板上に形成されるとともに、所定の位置に2以上
のホールパターンを有するハーフトーン膜と、前記ハー
フトーン膜上に形成されるとともに、前記ハーフトーン
膜のホールパターンと対応する位置にホールパターンを
有し、少なくとも隣接し合う一のホールパターンと他の
ホールパターンとの間の領域に空所であるハーフトーン
領域を有する遮光膜と、を備えたフォトマスクであっ
て、前記ハーフトーン領域は、少なくとも隣接し合う一
のホールパターンと他のホールパターンとの間における
領域のうち前記一のホールパターンの端面からこれに近
い前記他のホールパターンの端面にかけて連続して有
し、隣接し合う各ホールパターンの中心間を結ぶ直線に
垂直な方向における前記ハーフトーン領域の幅は、前記
隣接し合う各ホールパターンの中心間の距離に依存する
ことにより、ホールパターン同士のつながりを抑制する
ことができる。
【0023】
【実施例】本発明の実施例を図面を用いて説明する。図
1は、本発明の一実施例に係るフォトマスクのマスクパ
ターン設計工程を示した模式図である。
【0024】図1に示すように、マスクパターンのCA
Dデータにおいて、所定の間隔をおいて隣接するホール
パターン1a、1bを抽出して((A)参照)、その中
心に矩形(ないし帯状)のハーフトーンパターン2を描
く((B)参照)。隣接し合う各ホールパターンの中心
間を結ぶ直線に垂直な方向におけるハーフトーン領域の
幅Wは、2つのホールパターン1a、1bのピッチ(中
心間距離)により決定される。
【0025】図2は、本発明の一実施例に係るフォトマ
スクを示した模式図であり、(A)は平面図、(B)は
X−X’間の断面図である。図2に示すフォトマスク
は、透明基板101上に、ハーフトーン膜102と、遮
光膜103と、を順次成膜したマスク基板を用いて作製
される。マスク作製においては、まず、図1(A)のよ
うにホールパターン1a、1bの描画を行い、これに対
応して図2のホール領域11a、11b部の遮光膜10
3及びハーフトーン膜102をエッチングする。次に、
図1(B)のようにハーフトーンパターン2の描画を行
い、これに対応して図2の遮光膜103のハーフトーン
領域12のみを除去する。ここで、図1(B)における
ハーフトーンパターン2は、ホールパターン1a、1b
のそれぞれと一部重なっているのは、このときの重ね合
わせのマージンを得ることと、ハーフトーン領域2の変
形を防止するためである。
【0026】図1(B)のようにハーフトーン領域2が
細長の矩形の場合、その長辺方向の端部ないし角部では
丸まりや線幅の減少が顕著になる。そのため、CADデ
ータ上ではハーフトーンパターン2はホールパターン1
a、1bそれぞれに掛かるように伸ばしておき、マスク
描画時に細る部分がホール領域上に位置するようにす
る。このようにすれば、実際のマスク上では、ホール領
域11aとホール領域11bとの間のみが、所定の幅W
のハーフトーン領域12となり、CADデータ上で描い
たハーフトーンパターンの端部ないし角部において発生
するであろう丸まりや線幅の減少が表面に現れないこと
になる。ここで、透明基板101の材料は合成石英、ハ
ーフトーン膜102は酸化窒化モリブデンシリサイド、
遮光膜103はクロム(厳密には表面は反射防止のため
酸化クロム)を用いることができる。なお、位相シフト
マスク用のハーフトーン膜102の材料としては、フッ
化クロム等の他の材料が使用されることがあり、これに
合わせて遮光膜103についても他の材料を用いること
がある。
【0027】図2を参照すると、ハーフトーン領域12
は、ホールパターン11a、11bと透過光の位相が1
80度程度異なっているので、位相の異なる光同士の干
渉によって、光強度を低下させることができる。その強
度を低下させる効果は、ハーフトーン領域12の透過率
とその面積によって変化し、透過率が高いほど、また面
積が大ききくなるほど光強度は低下する。よって、ハー
フトーン領域12の透過率と幅Wを適当に設定すること
によって、ホール領域11a、11bがウエハ上で寸法
が大きくなりすぎたり、極端な場合には分離しなくなる
という問題を解決することができる。
【0028】次に、本発明の実施例に係るフォトマスク
の形成条件について説明する。ここでは、ホールパター
ンは最小ピッチ0.3μmでランダムなピッチの0.1
8μmホール径を形成する場合について説明する。使用
する露光装置の光学条件は、波長=248nm、NA
(開口数)=0.68、最大σ=0.75の2/3輪帯
照明(半径の中心2/3を遮光した照明)を用いる。斜
入射照明あるいは大σ照明(σ>0.7)では、パター
ンが密になるほど近接効果により、ウエハ上に転写され
るパターン寸法は大きくなる。よって、パターン間隔が
ある程度小さくなった場合に、ホールパターン間にハー
フトーンパターンを配置させ、かつ間隔が狭まるにつれ
その幅Wを段階的に太くする。
【0029】次に、フォトマスクの製造方法の設定条件
について説明する。まず、ハーフトーン領域の透過率を
設定し、次に、ピッチとハーフトーン領域の幅を設定す
る必要がある。
【0030】ハーフトーン領域の透過率は、補正精度を
高めるにはある程度低いことが望ましい。これは、ハー
フトーン領域の透過率が高すぎると、その幅を変化させ
たときのウエハ上での寸法変化が大きくなりすぎるため
である。極端な場合、透過率100%も可能ではある
が、極細いハーフトーン領域(この場合は位相差180
度の透過領域)を発生させただけでもホールパターンの
寸法が大幅に細り、細かなきざみでホールパターンの寸
法および変形を補正しようという本発明の目的は達成で
きない。一方、ハーフトーン領域の透過率が低すぎる
と、幅を最大にしても、所望の寸法にまで寸法を縮めら
れない。このような理由で、ハーフトーン領域の透過率
には適正範囲がある。ここでは、最小0.3μmピッチ
のホールパターンにおいて、ハーフトーン幅を最大0.
3μmにしたとき、孤立のホールと同寸法になるように
透過率を設定する。これは孤立パターンが最も寸法が小
さくなることで、最小ピッチパターンが最も大きくなる
ためである。また、ハーフトーン領域における0.3μ
mピッチのホールパターンの転写寸法が、遮光領域の孤
立ホールと同じになるのは、透過率=3%の場合であっ
た。よって、ハーフトーンの透過率は3%と設定する。
【0031】次に、ハーフトーン領域の幅の設定方法に
ついて説明する。最も簡単には、いくつかの水準のハー
フトーン領域を配置させたときの、ピッチとホール寸法
の関係を求めておき、各ピッチ毎に、所望の寸法範囲に
入るようにハーフトーン領域幅を選択する方法である。
ハーフトーン領域の幅Wを、W=0.06、0.10、
0.18、0.30μmとしたときの、ピッチとホール
寸法の関係を図3に示す。図3は、本発明の一実施例に
係るフォトマスクのハーフトーン領域の幅W=0.0
6、0.10、0.18、0.30μmにおけるピッチ
とホール寸法の関係を示したグラフである。計算は、縦
横等ピッチで行った。またウエハ上でのホール寸法は光
強度分布計算より、いわゆるエクスポージャー・スレッ
シュホルドモデル(exposure thresho
ld model)を用いて求めた。そのときの、しき
い値となる光強度は孤立(1.5μmピッチパターン)
が0.18μmとなる値(光強度=約0.15)を用い
た。また、実際に露光した場合の遮光膜内でのデフォー
カス効果を考慮して、光強度分布計算には0.15μm
のデフォーカスを設定した。なお、ピッチP=0.3μ
mのところには、1点だけW=0.3μmのハーフトー
ン領域を配置したときの寸法をプロットしている。透過
率3%において、最小ピッチ0.3μmが所望の寸法に
なっている。この結果より、ホール寸法を0.18μm
±0.01μmの範囲に収めるには、ピッチPとハーフ
トーン領域幅Wの関係は、W=0.3μm(P=0.3
μm)、W=0.18μm(P=0.31〜0.34μ
m)、W=0.1μm(P=0.35〜0.4μm)、
W=0.06μm(P=0.41〜0.44μm)とな
る。ピッチP=0.45μm以上の部分にはハーフトー
ン領域は配置しない。図4に、このようなルールで補正
した際の寸法変動を示す。図4は、本発明の一実施例に
係るフォトマスクにより補正した際のピッチとホール寸
法の変動を示したグラフである。
【0032】次に、このたび提案したフォトマスクの効
果を確かめるため、より実際に近いランダムなパターン
への適用結果を示す。図5に示す0.18μmホール径
のマスクを用いて説明する。図5は、比較例1に係るハ
ーフトーン領域のないフォトマスクを示した模式図であ
る。また、シミュレーションの露光条件は、同様にNA
=0.68、σ=0.75、2/3輪帯照明(有効光源
の中央2/3を遮光)のKrFエキシマレーザー露光装
置とした。ホールパターン11a〜11dは縦方向に1
列に近接し、ホールパターン11eはホールパターン1
1cから右横方向にある程度離れて配置されている。ホ
ールパターン11aと11bの間のピッチをP1、ホー
ルパターン11bと11cの間のピッチをP2、ホール
パターン11cと11dの間のピッチをP3、ホールパ
ターン11cと11be間のピッチをP4とする。それ
ぞれのホールパターンのピッチは、P1=0.3μm、
P2=0.33μm、P3=0.44μm、P4=0.
52μmである。
【0033】図6に、図5のフォトマスクにハーフトー
ン領域を適用したフォトマスクを示す。図6は、本発明
の実施例1に係るフォトマスクを示した模式図である。
ホールパターン11aと11bの間にハーフトーン領域
12a、ホールパターン11bと11cの間にハーフト
ーン領域12b、ホールパターン11cと11dの間に
ハーフトーン領域12c、がそれぞれ配置され、各ハー
フトーン領域の幅W1〜3は、W1=0.3μm、W2
=0.18μm、W3=0.1μmである。
【0034】図5のフォトマスクの光強度シミュレーシ
ョン結果を図7に示す。図6のフォトマスクの光強度シ
ミュレーション結果を図8に示す。図7は、比較例1に
係るハーフトーン領域のないフォトマスクによる光強度
シミュレーション結果を示した模式図であり、(A)は
光強度分布の等高線表示、(B)はY−Y’間の断面表
示である。図8は、本発明の実施例1に係るフォトマス
クによる光強度シミュレーション結果を示した模式図で
あり、(A)は光強度分布の等高線表示、(B)はZ−
Z’間の断面表示である。比較例1に係る図7(a)を
見ると、狭いピッチではパターン同士引っ張り合うよう
に変形することがわかる。また、図7(b)を見ると、
ホールパターン11aと11bの間では、最低の光強度
が0.1を越えており、実際にレジストの塗布されたウ
エハ上へ露光を行うと、ホールパターン11aと11b
の間ではレジストの残膜が非常に薄くなることがわか
る。一方、実施例1に係る図8(a)、(b)を見る
と、狭いピッチにおけるパターン間のつながりが防止さ
れていることがわかる。
【0035】以上は透過率ハーフトーン領域の透過率が
3%として説明したが、最適な透過率は、露光条件とホ
ールパターンの寸法・レイアウトに依存している。ま
た、その透過率は多少高くとも特に大きな問題が生じる
わけではない。ハーフトーン膜の透過率は、各露光波長
で標準値がある。例えば、i線(波長365nm)では
8%、KrFエキシマレーザー(波長248nm)では
6%が最も一般的な値である(他にも透過率=4%も使
用される場合もある)。これら標準的な透過率のマスク
基板は、マスクマーカーで常時ストックされているの
で、マスク作製納期や品質保証の面で利点がある。
【0036】次に、実施例1と同じKrF露光条件で、
標準的な6%透過率のハーフトーン位相シフトマスク基
板を用いた場合の適用結果を示す。補正前のマスクパタ
ーンを図9に示す。図9は、比較例2に係るハーフトー
ン領域のないフォトマスクのマスクパターンを示した模
式図である。ホール寸法はいずれも0.18μmであ
り、ホールパターンデータ1a〜1dの間隔は、P1=
0.3μm、P2=0.34μm、P3=0.54μm
である。
【0037】ここで、ピッチが狭い部分のホールパター
ン間に、透過率6%のハーフトーンパターンを配置する
ことで、ホールの変形を防止することができる。そのと
きの、ピッチPとハーフトーンパターンの幅Wの関係
は、W=0.12μm(P=0.3μm)、W=0.0
8μm(P=0.31〜0.34μm)、W=0.6μ
m(P=0.35〜0.4μm)、W=0.04μm
(P=0.41〜0.44μm)である。補正後のマス
クデータを図10に示す。図10は、本発明の実施例2
に係るフォトマスク(位相シフトマスク)のマスクパタ
ーンを示した模式図である。ハーフトーンパターン2a
の幅W1は0.12μm、ハーフトーンパターン2bの
幅W2は0.08μmである。ホールパターン1aと1
dのピッチは広いので、その間にはハーフトーンパター
ンは配置されない。
【0038】図11及び図12に、これら補正前後のマ
スクパターンで得られる光強度分布の等高線表示を示
す。図11は、比較例2に係るハーフトーン領域のない
フォトマスクによる光強度分布の等高線表示を示した模
式図である。図12は、本発明の実施例2に係るフォト
マスク(位相シフトマスク)による光強度分布の等高線
表示を示した模式図である。特に、補正の効果が顕著に
現れるのは、最小ピッチのホールパターン11aと11
bの間である。比較例2に係る補正前の図11では、最
小ピッチホールがつながりかけている(ホールパターン
間の光強度が0.1以上と高いので実際の露光ではレジ
ストがかなり現像される)。一方、実施例2に係る補正
後の図12では、最小ピッチのホールパターン間でも、
十分光強度が低下しており、分離して解像するようにな
っている。
【0039】なお、ハーフトーン領域の幅の設定は、細
かな刻みで行うほど、ウエハ上の転写寸法ばらつきを小
さくすることができるが、通常は上記実施例のように4
段階程度で±10nmの範囲で制御できるので、まず十
分である。そして、それ以上の精度で制御したい場合は
よりピッチの範囲を細かく設定し、ハーフトーン領域の
幅の種類を増加する必要がある。
【0040】次に、実施例3について説明する。実施例
1では大σ照明あるいは斜入射照明条件における密パタ
ーン部の寸法補正に適応したが、実施例3では小σおよ
び中σ照明条件(σ値0.6以下)下における1方向密
集パターンの変形防止についても適応することができ
る。この場合、第1のケースとして縦横方向とも密集し
ていない部分(一定ピッチ以上)にはなにも補正しな
い。また、第2のケースとして縦横とも密集しているい
部分(一定ピッチ以下)にはなにも補正しない。さら
に、第3のケースとして、一方向に密なホールパターン
にはそのピッチによって決まる幅のハーフトーン領域を
配置させる。加えて、第4のケースとして、上記第2お
よび第3のケースの中間の場合、すなわち密集アレイの
外周部のように上下左右の1方向のみに他のパターンが
近接しない部分には、第3のケースの場合の半分の幅の
ハーフトーン領域を配置する。
【0041】ここでの露光条件は、KrF(波長248
nm)、NA=0.68、σ=0.5である。ホール寸
法は0.18μmとして、1方向に0.32μmのピッ
チで並ぶ場合には0.18μmのハーフトーン領域を配
置するものとする。なお、ハーフトーン領域の透過率は
3%である。
【0042】図13にハーフトーンパターンのないマス
クパターンを示す。図13は、比較例3に係るハーフト
ーン領域のないフォトマスクのマスクパターンを示した
模式図である。図13において、0.18μmのホール
パターンが縦方向にはすべて0.32μmピッチで配置
されている。領域Aの部分は左右にも0.32μmピッ
チで他のホールが配置されている。領域Bは0.32μ
mホールアレイの外周部であり、左右の片側は0.32
μmピッチで領域Aのホールと隣接して配置され、その
外側は近接する他のホールが無い(領域Cのホールまで
離れている)。そして、領域Cは左右とも近接する他の
ホールが無いパターンである(領域Bのホールまで離れ
ている)。
【0043】このレイアウトにハーフトーンパターンを
適用したものを図14に示す。図14は、本発明の実施
例3に係るフォトマスクのマスクパターンを示した模式
図である。領域Aにはハーフトーン領域が配置されてお
らず、領域Bには幅W2=0.09μmのハーフトーン
領域が各ホール間に配置され、領域Cには幅W1=0.
18μmのハーフトーン領域が各ホール間に配置されて
いる。
【0044】図15に図13に示したマスクパターンに
よる光強度分布を示す。図16に図14に示したマスク
パターンによる光強度分布を示す。図15は、比較例3
に係るハーフトーン領域のないフォトマスクによる光強
度分布の等高線表示を示した模式図である。図16は、
本発明の実施例3に係るフォトマスクによる光強度分布
の等高線表示を示した模式図である。これらの等高線表
示では、孤立の0.18μmホールが設計寸法となる光
強度0.16を太線で表し、各等高線の間隔は0.08
とした。図15に示す補正前の光強度分布では、密集ア
レイの外周部(領域B)、および1方向に密集した部分
(領域C)では、密集方向にホールパターンが引伸ばさ
れ、つながりかけている。一方、図16に示す補正後の
光強度分布では、これらのホールの変形が防止されてい
る。
【0045】従って、この直行する2方向の近接パター
ンを調べ、それぞれのピッチに基づいて補正を行う手法
では、小中σ(σ<0.6)における変形を防止するこ
とができる。
【0046】次に、本発明の実施例4を図面を用いて説
明する。図17は、本発明の他の実施例に係るフォトマ
スクのマスクパターンを示した模式図である。これは、
実施例1(図6参照)において、ホールパターン間に1
個の矩形のハーフトーン領域を配置していたのを、図1
7に示すように、ホールパターン1a、bの周囲にハー
フトーンパターン2a、2bのはみ出し幅Wを変化させ
る方法である。
【0047】ここでの露光条件は、実施例1のときと同
じ、KrF、NA=0.68、σ=0.75の2/3輪
帯照明である。
【0048】次に、実施例4の結果を説明する。補正前
のマスクパターンを図18に示す。図18は、比較例4
に係るハーフトーン領域のないフォトマスクのマスクパ
ターンを示した模式図である。ホール径は0.18μm
であり、ホールパターン11aと11bの間隔P1が
0.3μm、ホールパターン11aと11cの間隔P2
は0.34μm、ホールパターン11aと11dの間隔
P3は0.42μm、ホールパターン11aと11eの
間隔P4は0.5μmである。この露光およびパターン
寸法の条件において、ピッチPとハーフトーン領域幅W
の関係は、W=0.06μm(P=0.3μm)、W=
0.05μm(P=0.31〜0.38μm)、W=
0.04μm(P=0.39〜0.48μm)、W=
0.03μm(P=0.49〜0.54μm)である。
図19に補正後のマスクパターンを示す。図19は、本
発明の実施例4に係るフォトマスクのマスクパターンを
示した模式図である。W1=0.06、W2=0.0
5、W3=0.04、W4=0.03μmである。
【0049】図20に図18に示したマスクパターンに
よる光強度分布を示す。図21に図19に示したマスク
パターンによる光強度分布を示す。図20は、比較例4
に係るハーフトーン領域のないフォトマスクによる光強
度分布の等高線表示を示した模式図である。図21は、
本発明の実施例4に係るフォトマスクによる光強度分布
の等高線表示を示した模式図である。図19に示す補正
前の結果では、ホールパターン11a−11b間(ピッ
チ0.3μm)にてホールがつながりかけている。一
方、図20に示す補正後では最小ピッチ部分(11a−
11b間)のホールのつながりが防止され、すべてのホ
ールが所望の寸法に形成できている。
【0050】勿論、本実施例に係る補正方法はすべての
ホールパターンに一律の幅のハーフトーン領域(あるい
は透明領域)を配置した、いわゆるリム型位相シフトに
も適用できる。この場合には、ハーフトーン領域の幅を
初期値から変化させることになる。
【0051】また、以上はKrFエキシマレーザー露光
のフォトマスク(透過型)について説明したが、露光波
長およびマスクの構造はこれに限定されることない。X
線露光等で用いられる、メンブレン構造の透過型マスク
はもとより、多層コーティングミラーの反射型マスクに
も同様に適用できる。
【0052】さらに、本実施例は、ホールパターン同士
が縦横になく斜め方向にある場合でも適用されるもので
ある(図22参照)。
【0053】次に、ピッチP、ハーフトーン領域幅W及
びホール寸法の関係の考察について説明する。ピッチが
ある程度狭く(ここではP=0.32〜0.46μ
m)、そのピッチを固定で考えるとき、ホール寸法の小
さくなる量は、ハーフトーン領域の幅Wと、基板の透過
率Tの約1/2乗(√T)に比例していることがわかっ
た。これは原理的には、平均の明るさである0次回折光
の強さがハーフトーン領域の幅と透過光の振幅(透過強
度の1/2乗)に比例して小さくなるためと理解でき
る。その様子を図23に示す。図23は、本発明の一実
施例に係るフォトマスクの各ピッチP毎におけるハーフ
トーン領域幅Wとホール寸法の関係を示したグラフであ
る。ここで用いたフォトマスクは図2に示したものであ
り、図4に対応するものである。ハーフトーン領域幅W
に比例して、ホール寸法は縮小することがわかった。次
に、図23よりホール寸法0.18μmにおける各ピッ
チPでの最適ハーフトーン領域幅Wを求めたグラフを図
24に示す。ピッチPがある範囲(ここではP=0.3
6〜0.46μm)では、最適ハーフトーン領域幅Wと
直線的な関係があることがわかった。
【0054】
【発明の効果】本発明によれば、ホールパターンが密集
したマスクパターンであっても、ホールパターン間のピ
ッチに応じた幅のハーフトーン領域を付加することによ
り、パターンのつながりを抑制し解像性を向上させるこ
とができる。
【0055】また、細かなきざみでホールパターンの寸
法および変形を補正することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係るフォトマスクのマスク
パターン設計工程を示した模式図である。
【図2】本発明の一実施例に係るフォトマスクを示した
模式図であり、(A)は平面図、(B)はX−X’間の
断面図である。
【図3】本発明の一実施例に係るフォトマスクのハーフ
トーン領域の幅W=0.06、0.10、0.18、
0.30μmにおけるピッチとホール寸法の関係を示し
たグラフである。
【図4】本発明の一実施例に係るフォトマスクにより補
正した際のピッチとホール寸法の変動を示したグラフで
ある。
【図5】比較例1に係るハーフトーン領域のないフォト
マスクを示した模式図である。
【図6】本発明の実施例1に係るフォトマスクを示した
模式図である。
【図7】比較例1に係るハーフトーン領域のないフォト
マスクによる光強度シミュレーション結果を示した模式
図であり、(A)は光強度分布の等高線表示、(B)は
Y−Y’間の断面表示である。
【図8】本発明の実施例1に係るフォトマスクによる光
強度シミュレーション結果を示した模式図であり、
(A)は光強度分布の等高線表示、(B)はZ−Z’間
の断面表示である。
【図9】比較例2に係るハーフトーン領域のないフォト
マスクのマスクパターンを示した模式図である。
【図10】本発明の実施例2に係るフォトマスク(位相
シフトマスク)のマスクパターンを示した模式図であ
る。
【図11】比較例2に係るハーフトーン領域のないフォ
トマスクによる光強度分布の等高線表示を示した模式図
である。
【図12】本発明の実施例2に係るフォトマスク(位相
シフトマスク)による光強度分布の等高線表示を示した
模式図である。
【図13】比較例3に係るハーフトーン領域のないフォ
トマスクのマスクパターンを示した模式図である。
【図14】本発明の実施例3に係るフォトマスクのマス
クパターンを示した模式図である。
【図15】比較例3に係るハーフトーン領域のないフォ
トマスクによる光強度分布の等高線表示を示した模式図
である。
【図16】本発明の実施例3に係るフォトマスクによる
光強度分布の等高線表示を示した模式図である。
【図17】本発明の他の実施例に係るフォトマスクのマ
スクパターンを示した模式図である。
【図18】比較例4に係るハーフトーン領域のないフォ
トマスクのマスクパターンを示した模式図である。
【図19】本発明の実施例4に係るフォトマスクのマス
クパターンを示した模式図である。
【図20】比較例4に係るハーフトーン領域のないフォ
トマスクによる光強度分布の等高線表示を示した模式図
である。
【図21】本発明の実施例4に係るフォトマスクによる
光強度分布の等高線表示を示した模式図である。
【図22】本発明の実施例5に係るフォトマスクのマス
クパターンを示した模式図であり、(A)は第1のパタ
ーン、(B)第2のパターンである。
【図23】本発明の一実施例に係るフォトマスクの各ピ
ッチP毎におけるハーフトーン領域幅Wとホール寸法の
関係を示したグラフである。
【図24】本発明の一実施例に係るフォトマスクのホー
ル寸法0.18μmにおける各ピッチPでの最適ハーフ
トーン領域幅Wを求めたグラフである。
【符号の説明】
1a、1b、1c、1d ホールパターン 2、2a、2b、2c、2d、2e ハーフトーンパタ
ーン 11、11a、11b、11c、11d、11e ホー
ルパターン 12、12a、12b、12c ハーフトーン領域 101 透明基板 102 ハーフトーン膜 103 遮光膜

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光を透過ないし反射する基板と、 前記基板上に形成されるとともに、所定の位置に2以上
    のホールパターンを有するハーフトーン膜と、 前記ハーフトーン膜上に形成されるとともに、前記ハー
    フトーン膜のホールパターンと対応する位置にホールパ
    ターンを有し、少なくとも隣接し合う一のホールパター
    ンと他のホールパターンとの間の領域に空所であるハー
    フトーン領域を有する遮光膜と、を備えたフォトマスク
    であって、 前記ハーフトーン領域は、少なくとも隣接し合う一のホ
    ールパターンと他のホールパターンとの間における領域
    のうち前記一のホールパターンの端面からこれに近い前
    記他のホールパターンの端面にかけて連続して形成さ
    れ、 隣接し合う各ホールパターンの中心間を結ぶ直線に垂直
    な方向における前記ハーフトーン領域の幅は、各ホール
    パターンのホール寸法を固定したときに、前記隣接し合
    う各ホールパターンの中心間の距離に依存することを特
    徴とするフォトマスク。
  2. 【請求項2】光を透過又は反射する基板と、 前記基板上に形成されるとともに、所定の位置に2以上
    のホールパターンを有するハーフトーン膜と、 前記ハーフトーン膜上に形成されるとともに、前記ハー
    フトーン膜のホールパターンと対応する位置にホールパ
    ターンを有し、少なくとも隣接し合う一のホールパター
    ンと他のホールパターンとの間の領域に空所であるハー
    フトーン領域を有する遮光膜と、を備えたフォトマスク
    であって、 前記ハーフトーン領域は、少なくとも隣接し合う一のホ
    ールパターンと他のホールパターンとの間における領域
    のうち前記一のホールパターンの端面及びこれに近い前
    記他のホールパターンの端面のそれぞれの近傍に互いに
    分離ないし連続して形成され、 隣接し合う各ホールパターンの中心間を結ぶ直線方向に
    おける前記ハーフトーン領域の幅は、各ホールパターン
    のホール寸法を固定したときに、前記隣接し合う各ホー
    ルパターンの中心間の距離に依存することを特徴とする
    フォトマスク。
  3. 【請求項3】前記ハーフトーン領域の幅は、前記隣接し
    合う各ホールパターンの中心間の距離が狭くなるに従い
    広く設定されることを特徴とする請求項1又は2記載の
    フォトマスク。
  4. 【請求項4】前記ハーフトーン領域の幅は、前記隣接し
    合う各ホールパターンの中心間の距離が狭くなるに従い
    段階的に広く設定されることを特徴とする請求項1又は
    2記載のフォトマスク。
  5. 【請求項5】光を透過ないし反射する基板と、 前記基板上に形成されるとともに、所定の位置に2以上
    のホールパターンを有するハーフトーン膜と、 前記ハーフトーン膜上に形成されるとともに、前記ハー
    フトーン膜のホールパターンと対応する位置にホールパ
    ターンを有し、少なくとも隣接し合う一のホールパター
    ンと他のホールパターンとの間の領域に空所であるハー
    フトーン領域を有する遮光膜と、を備えたフォトマスク
    であって、 前記ハーフトーン領域は、少なくとも隣接し合う一のホ
    ールパターンと他のホールパターンとの間における領域
    のうち前記一のホールパターンの端面からこれに近い前
    記他のホールパターンの端面にかけて連続して形成さ
    れ、 前記ホールパターンのホール寸法の小さくなる量は、前
    記隣接し合う各ホールパターンの中心間の距離を固定し
    たときに、隣接し合う各ホールパターンの中心間を結ぶ
    直線に垂直な方向における前記ハーフトーン領域の幅
    と、前記基板の透過率の1/n乗に比例することを特徴
    とするフォトマスク。
  6. 【請求項6】光を透過又は反射する基板と、 前記基板上に形成されるとともに、所定の位置に2以上
    のホールパターンを有するハーフトーン膜と、 前記ハーフトーン膜上に形成されるとともに、前記ハー
    フトーン膜のホールパターンと対応する位置にホールパ
    ターンを有し、少なくとも隣接し合う一のホールパター
    ンと他のホールパターンとの間の領域に空所であるハー
    フトーン領域を有する遮光膜と、を備えたフォトマスク
    であって、 前記ハーフトーン領域は、少なくとも隣接し合う一のホ
    ールパターンと他のホールパターンとの間における領域
    のうち前記一のホールパターンの端面及びこれに近い前
    記他のホールパターンの端面のそれぞれの近傍に互いに
    分離ないし連続して形成され、 前記ホールパターンのホール寸法の小さくなる量は、前
    記隣接し合う各ホールパターンの中心間の距離を固定し
    たときに、隣接し合う各ホールパターンの中心間を結ぶ
    直線方向における前記ハーフトーン領域の幅と、前記基
    板の透過率の1/n乗に比例することを特徴とするフォ
    トマスク。
  7. 【請求項7】前記ハーフトーン領域は、隣接し合う各ホ
    ールパターンの中心間の距離が所定の長さ以上のとき
    に、少なくとも前記隣接し合う各ホールパターンの間に
    おいて配設しないことを特徴とする請求項1乃至6のい
    ずれか一に記載のフォトマスク。
  8. 【請求項8】複数のホールパターンが1次元方向に密集
    して配された前記フォトマスクにおいて、 各ホールパターン間に前記ハーフトーン領域を配設する
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一に記載の
    フォトマスク。
  9. 【請求項9】複数のホールパターンが2次元方向に密集
    して配された前記フォトマスクにおいて、 隣接し合う各ホールパターンの中心間の距離が所定の長
    さ以下で密集している最外周部を除く領域の各ホールパ
    ターン間には前記ハーフトーン領域を配設せず、 前記外周部の領域の各ホールパターン間には前記ハーフ
    トーン領域を配設することを特徴とする請求項1乃至8
    のいずれか一に記載のフォトマスク。
  10. 【請求項10】光を透過ないし反射する基板と、 前記基板上に形成されるとともに、所定の位置に2以上
    のホールパターンを有するハーフトーン膜と、 前記ハーフトーン膜上に形成されるとともに、前記ハー
    フトーン膜のホールパターンと対応する位置にホールパ
    ターンを有し、少なくとも隣接し合う一のホールパター
    ンと他のホールパターンとの間の領域に空所であるハー
    フトーン領域を有する遮光膜と、を備えたフォトマスク
    のマスクパターンをCADを用いて設計するマスクパタ
    ーン設計方法であって、 前記ハーフトーン領域が細長の矩形である場合に、ハー
    フトーン領域データの長辺方向の両端部を隣接し合う各
    ホールパターンデータのそれぞれに一部重ねて描画する
    工程を含むことを特徴とするマスクパターン設計方法。
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