JPH10237897A - 建設機械の自動給脂装置 - Google Patents

建設機械の自動給脂装置

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JPH10237897A
JPH10237897A JP5980097A JP5980097A JPH10237897A JP H10237897 A JPH10237897 A JP H10237897A JP 5980097 A JP5980097 A JP 5980097A JP 5980097 A JP5980097 A JP 5980097A JP H10237897 A JPH10237897 A JP H10237897A
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JP
Japan
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pressure
greasing
load
grease
load amount
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JP5980097A
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Inventor
Takanobu Igari
孝信 井刈
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクチュエータの使用頻度に応じてグリース
を給脂を行うことにより、グリース給脂量を削減してラ
ンニングコストを低減する。 【解決手段】 アクチュエータをなす例えばアームシリ
ンダ7Eに作動油が供給されているときの圧力を圧力セ
ンサ28で検出し、コントローラ39内でこの圧力が負
荷圧力を越えたときの時間と圧力とを積分して負荷量を
演算する。そして、この負荷量が潤滑油不足とみなす所
定の負荷量を越えたときには、グリースポンプ32を駆
動し、グリース供給機構34を介して複数個の給脂部に
給脂を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば建設機械の
各給脂部位に自動的に給脂を行うようにした建設機械の
自動給脂装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械にあ
っては、例えばフロント等の作業装置には複数の軸受装
置が設けられ、これらの軸受装置は潤滑油の給脂が必要
な給脂部位となっている。そして、これらの給脂部位に
は油膜切れを防止するため、所定時間毎に潤滑油を給脂
する必要がある。このため、建設機械には自動給脂装置
が取付けられている。
【0003】ここで、第1の従来技術による自動給脂装
置としては、例えば特開平1−190837号公報(特
公平7−35661号)のように、潤滑油としてのグリ
ースを吐出するポンプ手段と、該ポンプ手段から吐出さ
れるグリースを旋回装置や各軸受装置等の給脂部位に供
給する潤滑油供給手段と、エンジンスイッチを閉成して
からの時間を計測し、この累積時間が所定時間、例えば
30分に達したときに前記ポンプ手段を駆動させ、給脂
部位に潤滑油を供給するコントローラとから構成したも
のが知られている。
【0004】また、第2の従来技術として、特開平1−
210694号公報(特公平7−65718号)のよう
に、操作レバーが操作状態になったときの時間を計測
し、この累積時間が所定時間に達したときに、ポンプ手
段を駆動させるコントローラを備えたものが知られてい
る。
【0005】そして、前記各従来技術による自動給脂装
置では、建設機械を動作すべくエンジンスイッチを閉成
することにより、旋回装置や各軸受装置等の給脂部位に
対し、自動的、かつ設定時間毎にグリースを供給して該
旋回装置や各軸受装置等の異常摩耗や焼付き等を防止し
ている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述した第
1の従来技術による自動給脂装置では、作業を開始すべ
く建設機械のエンジンスイッチを閉成したときから約3
0分毎に自動的に給脂を行うようになっているから、例
えば土砂等をダンプに積込む作業において、ダンプを待
っているときのように作業装置等を操作していない状態
でも、約30分毎に各給脂部位に給脂が行われてしまう
という欠点がある。
【0007】また、第2の従来技術では、建設機械が実
際に作業を行っている時間のみを計測しているから、ダ
ンプを待つ時間は計測されないものの、累積時間が所定
時間に達したときには、各給脂部位に同時に給脂してい
る。
【0008】このため、いずれの従来技術においても、
作業装置の作業量により同じ時間経過であっても各給脂
部位毎にグリースを必要とする量が異なっている。しか
し、前記第2の従来技術では、計時により給脂タイミン
グを設定しているために、前回給脂されたグリースが消
耗していないにも拘らず、各給脂部位にグリースの給脂
を行ってしまう。このため、グリースを無駄に給脂する
こととなり、ランニングコストが増大してしまうという
問題がある。
【0009】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は建設機械の各アクチュエータに
加わる負荷量から給脂部位毎に潤滑状態を監視し、潤滑
状態が悪化したときには給脂部位に潤滑油を給脂するこ
とのできる建設機械の自動給脂装置を提供することを目
的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、請求項1の発明による建設機械の自動給脂装置
は、図1の機能ブロック図に示すように、潤滑油を吐出
するポンプ手段101と、該ポンプ手段101から吐出
される潤滑油を建設機械の給脂部位102に供給する潤
滑油供給手段103と、前記建設機械のアクチュエータ
104を駆動するため、油圧源105から供給される作
動油の圧力を検出する圧力検出手段106と、該圧力検
出手段106によって検出された圧力が予め設定された
負荷圧力を越えたときに、この圧力と時間との関係から
アクチュエータ104に加わる負荷量を前記給脂部位1
02で演算する負荷量演算手段107と、該負荷量演算
手段107によって算出された負荷量が給脂が必要とな
る所定の負荷量を越えたときに前記ポンプ手段101を
駆動して前記潤滑油供給手段103から給脂部位102
に給脂を行う給脂制御手段108とから構成したことに
ある。
【0011】上述の如く構成することにより、圧力検出
手段106によってアクチュエータ104に加わる作動
油の圧力を検出し、負荷量演算手段107ではこの圧力
からアクチュエータ104が作業しているときの負荷を
越えたときに、この圧力と時間の関係から負荷運転で作
業している負荷量を演算する。さらに、給脂制御手段1
08では負荷量演算手段107で算出された負荷量から
給脂を必要とする所定の負荷量を越えたときに、ポンプ
手段101を駆動させて潤滑油供給手段103を介して
給脂部位102に給脂できる。
【0012】請求項2の発明では、負荷量演算手段10
7を、圧力検出手段106から検出された圧力を積分す
ることにより負荷量を演算したことにある。
【0013】上記構成によって演算された負荷量は、所
定圧力を越えたときの圧力に、この圧力が継続した時間
を積算したものであるから、アクチュエータ104によ
る実際の作業量に対応した値を得ることができる。
【0014】請求項3の発明では、建設機械を、下部走
行体と、該下部走行体上に旋回可能に設けられた上部旋
回体と、該上部旋回体に設けられ、ブームシリンダによ
り作動するブーム、アームシリンダにより作動するアー
ムおよびバケットシリンダにより作動するバケットを備
えた作業装置とから構成され、前記圧力検出手段は、前
記作業装置のアームシリンダ、ブームシリンダ、バケッ
トシリンダに作動油を給排する油圧回路に設けたことに
ある。
【0015】上記構成により、アクチュエータ104と
なるアームシリンダ、ブームシリンダ、バケットシリン
ダに作動油を給排する油圧回路に設けた圧力検出手段1
06によって、各アクチュエータ104の作業頻度を検
出でき、前記負荷量演算手段107と給脂制御手段10
8とにより、個々のアクチュエータ104の使用頻度に
対応した給脂を行うことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明による実施の形態
を、図2ないし図13に基づいて、詳細に説明する。
【0017】まず、図2ないし図8は本発明による第1
の実施例に係り、1は建設機械としての油圧ショベルを
示し、該油圧ショベル1は下部走行体2と、該下部走行
体2上に旋回装置3を介して旋回可能に設けられた上部
旋回体4とからなり、該上部旋回体4は、その前部側に
設けられた運転室5と、該運転室5の後側に位置して後
述のグリースポンプ32等を収容した機械室6と、運転
室5の側方に位置して上部旋回体4の前部に設けられた
作業装置7と、前記上部旋回体4の後部に設けられたカ
ウンタウエイト8とから構成されている。なお、前記旋
回装置3は、上部旋回体4を旋回可能に支持する旋回輪
3Aと、作動油によって駆動される旋回モータ3Bとか
ら大略構成されている。
【0018】ここで、前記作業装置7は、上部旋回体4
の前部に俯仰動可能にピン結合されたブーム7Aと、該
ブーム7Aの先端側に俯仰動可能にピン結合されたアー
ム7Bと、該アーム7Bの先端側に回動可能にピン結合
されたバケット7Cとから大略構成され、該ブーム7
A、アーム7B、バケット7Cはそれぞれブームシリン
ダ7D、アームシリンダ7E、バケットシリンダ7Fに
より駆動されるようになっている。なお、前記旋回モー
タ3B、ブームシリンダ7D、アームシリンダ7E、バ
ケットシリンダ7Fは油圧アクチュエータとなる。
【0019】9A,9B,9C,9D,9E,9F,9
G,9H,9J,9K,9L,9M,9N,9Pは潤滑
油としてのグリースが給脂される給脂部である。
【0020】ここで、前記給脂部9A,9Bは旋回輪3
Aからなる給脂部位であり、給脂部9C,9Dはブーム
7Aの基端側を上部旋回体4に連結する軸受装置からな
る給脂部位であり、給脂部9E,9Fはブームシリンダ
7Dのチューブ側軸受装置からなる給脂部位である。ま
た、給脂部9G,9Hはブームシリンダ7Dのロッド側
軸受装置からなる給脂部位であり、給脂部9Jはアーム
シリンダ7Eのチューブ側軸受装置からなる給脂部位で
あり、給脂部9Kはブーム7Aとアーム7Bとを連結す
る軸受装置からなる給脂部位であり、給脂部9Lはバケ
ットシリンダ7Fのチューブ側軸受装置からなる給脂部
位である。さらに、給脂部9Mはアームシリンダ7Eの
ロッド側軸受装置からなる給脂部位であり、給脂部9N
はアーム7Bとバケット7Cとの間の軸受装置からなる
給脂部位であり、さらに給脂部9Pはバケットシリンダ
7Fのロッド側軸受装置からなる給脂部位である。
【0021】次に、図4と図5を用いて油圧ショベル1
のアクチュエータ用油圧回路について説明する。
【0022】10は機械室6内に配設された原動機(図
示せず)によって回転駆動される油圧源となる可変容量
型の油圧ポンプを示し、該油圧ポンプ10は例えばアキ
シャルピストン型油圧ポンプ、ラジアルピストン型油圧
ポンプ等によって構成され、該油圧ポンプ10は作動油
タンク11中の作動油を吐出するものである。
【0023】12,13,14,15は油圧ポンプ10
に接続されるセンタバイバス管路16と作動油タンク1
1に接続される戻り管路17との途中に設けられた方向
切換弁で、該方向切換弁12〜15は油圧パイロット式
の6ポート3位置方向切換弁によって構成され、これら
方向切換弁12〜15はタンデム回路を構成している。
そして、方向切換弁12,13,14,15には、油圧
パイロット部12Aと12B,13Aと13B,14A
と14B,15Aと15Bがそれぞれ設けられている。
【0024】18Aと18B,19Aと19B,20A
と20B,21Aと21Bは一端が方向切換弁12,1
3,14,15に接続されたアクチュエータ管路を示
し、アクチュエータ管路18A,18Bは、旋回モータ
3Bを方向切換弁12を介して油圧ポンプ10とタンク
11とに接続するものである。また、アクチュエータ管
路19A,19Bは、ブームシリンダ7Dを方向切換弁
13を介して油圧ポンプ10とタンク11とに接続する
ものである。また、アクチュエータ管路20A,20B
は、アームシリンダ7Eを方向切換弁14を介して油圧
ポンプ10とタンク11とに接続するものである。さら
に、アクチュエータ管路21A,21Bは、バケットシ
リンダ7Fを方向切換弁15を介して油圧ポンプ10と
タンク11とに接続するものである。
【0025】ここで、例えば方向切換弁14の油圧パイ
ロット部14A,14Bに後述するパイロット弁22か
らのパイロット圧を供給すると、中立位置(イ)から切
換位置(ロ),(ハ)に切換制御される。即ち、該方向
切換弁14が中立位置(イ)から切換位置(ロ),
(ハ)に切換えられたときには、油圧ポンプ10からの
作動油がアクチュエータ管路20A,20Bを介してア
ームシリンダ7Eに給排され、これによりアーム7Bを
ブーム7Aに対して俯仰動させる。
【0026】22は油圧ショベル1の運転室5等に設け
られたパイロット弁を示し、該パイロット弁22は、図
5に示すように4ポート3位置の方向切換弁によって構
成され、該パイロット弁22は、パイロット圧を発生す
るパイロットポンプ23とパイロットタンク24とをパ
イロット管路25A,25Bを介して接続し、該パイロ
ット管路25A,25Bの途中には前記方向切換弁14
の油圧パイロット部14A,14Bがそれぞれ接続され
ている。
【0027】ここで、パイロット弁22の操作レバー2
2Aを傾転操作して、その操作量に応じてパイロット管
路25A,25B内のパイロット圧を増減させると、こ
れに応じて方向切換弁14が中立位置(イ)から切換位
置(ロ),(ハ)に切換わることにより方向切換弁14
を流れる油圧ポンプ10からの作動油の流量が制御さ
れ、この制御によりアームシリンダ7Eの伸縮を制御す
る。
【0028】また、他の方向切換弁12,13,15に
も図示しないパイロット弁が接続され、その動作は前述
したアームシリンダ7Eと同様に、方向切換弁12によ
って旋回モータ3Bが制御され、方向切換弁13によっ
てブームシリンダ7Dが制御され、方向切換弁15によ
ってバケットシリンダ7Fが制御される。
【0029】26,27,28,29は圧力検出手段と
しての圧力センサを示し、圧力センサ26は油圧ポンプ
10と旋回モータ3Bとを接続するアクチュエータ管路
18A,18Bにシャトル弁26Aを介して設けられ、
圧力センサ27は油圧ポンプ10とブームシリンダ7D
とを接続するアクチュエータ管路19A,19Bにシャ
トル弁27Aを介してを設けられ、圧力センサ28は油
圧ポンプ10とアームシリンダ7Eとを接続するアクチ
ュエータ管路20A,20Bにシャトル弁28Aを介し
て設けられ、圧力センサ29は油圧ポンプ10とバケッ
トシリンダ7Fとを接続するアクチュエータ管路21
A,21Bにシャトル弁29Aを介して設けられてい
る。
【0030】そして、該圧力センサ26〜29は、アク
チュエータ管路18A〜21Bを介して旋回モータ3
B、シリンダ7D,7E,7Fに給排される作動油の圧
力を検出する。これにより、旋回装置3の旋回輪3Aの
給脂部9A,9B、ブーム7A、アーム7B、バケット
7C、ブームシリンダ7D、アームシリンダ7E、バケ
ットシリンダ7F等の給脂部9C〜9P等の負荷を検出
する。
【0031】また、圧力センサ26〜29は、シャトル
弁26A〜29Aを介してアクチュエータ配管18A〜
21Bにそれぞれ接続されているから、該圧力センサ2
6,27,28,29は、アクチュエータ配管18Aと
18B,19Aと19B,20Aと20B,21Aと2
1Bのうち圧力の大きい方を検出する。
【0032】次に、図3と図5に基づき、第1の実施例
に適用される自動給脂装置について説明する。
【0033】31は油圧ショベル1の各給脂部9A〜9
Pにグリースを給脂するために設けられた自動給脂装置
を示し、該自動給脂装置31は、圧力センサ26〜2
9、後述するグリースポンプ32、グリース供給機構3
4、コントローラ39等から構成されている。
【0034】32はポンプ手段としてのグリースポンプ
で、該グリースポンプ32は、外部から供給される圧縮
エアを駆動源とし、コントローラ39からの制御信号に
応じて駆動、停止を行う。そして、グリースポンプ32
が駆動されることにより、グリースタンク33内のグリ
ースを吸込みつつ、後述する親分配弁35に向けてグリ
ースを吐出する。
【0035】34はグリースポンプ32から吐出される
グリースを各給脂部9A〜9Pに供給する潤滑油供給手
段としてのグリース供給機構を示し、該グリース供給機
構34は、親分配弁35、分配配管36A〜36C、子
分配弁37A〜37C、分配配管38A〜38P等から
構成されている。
【0036】35はグリースポンプ32の吐出側に接続
して設けられた親分配弁で、該親分配弁35は、分配配
管36A,36B,36Cを介して3個の子分配弁37
A,37B,37Cに接続されている。そして、該親分
配弁35は、グリースポンプ32から吐出されるグリー
スを分配配管36A,36B,36Cを介して3個の子
分配弁37A,37B,37Cに順次供給するものであ
る。ここで、親分配弁35は、子分配弁37A,37
B,37Cに向けて一定時間ずつグリースを順次吐出す
ることによって1回の吐出サイクルとなり、給脂時には
この吐出サイクルを数回繰返す。
【0037】37A,37B,37Cは3個の子分配弁
で、該各子分配弁37A,37B,37Cは上部旋回体
4、ブーム7A、アーム7Bにそれぞれ取付けられ、分
配配管36A,36B,36Cを介して親分配弁35に
接続されている。
【0038】ここで、子分配弁37Aは、分配配管38
A,38B,38C,38D,38E,38Fを介して
旋回輪3Aとブーム7Aの近傍に位置した給脂部9A,
9B,9C,9D,9E,9Fに接続されている。ま
た、子分配弁37Bは、分配配管38G,38H,38
J,38K,38Lを介してアーム7Bの近傍に位置し
た給脂部9G,9H,9J,9K,9Lに接続されてい
る。さらに、子分配弁37Cは、分配配管38M,38
N,38Pを介してバケット7Cの近傍に位置した給脂
部9M,9N,9Pに接続されている。
【0039】そして、前記子分配弁37A,37B,3
7Cは、分配配管38A〜38Pを介して給脂部9A〜
9Pに順次グリースを供給するものである。これによ
り、子分配弁37Aは旋回輪3Aとブーム7Aに対する
給脂を行い、子分配弁37Bはアーム7Bに対する給脂
を行い、子分配弁37Cはバケット7Cに対する給脂を
行う。
【0040】39はマイクロコンピュータ等で構成され
たコントローラを示し、該コントローラ39は、図6に
示すように、入力側に圧力センサ26〜29が接続さ
れ、出力側にはグリースポンプ32が接続されている。
また、コントローラ39の記憶装置39Aには、図7に
示すプログラム等が格納されると共に、旋回モータ3
B,シリンダ7D,7E,7Fに対して負荷が加わって
いるとみなすことのできる負荷圧力PA0,PB0,PC0,
PD0と、軸受装置等で給脂を必要とする所定の負荷量R
A0,RB0,RC0,RD0が記憶されている。
【0041】ここで、所定の負荷量RA0とは、旋回モー
タ3Bを負荷動作することにより、旋回輪3Aが潤滑油
を必要とする状態となったか否かを示す閾値である。ま
た、負荷量RA とは、旋回モータ3Bを駆動するために
供給される作動油の圧力PAが負荷圧力PA0を越えてい
る時間とその圧力PA の積分により算出される値で、該
負荷量RA は旋回モータ3Bの実作業量を示している。
【0042】また、所定の負荷量RB0とは、ブームシリ
ンダ7Dを負荷動作することにより、ブーム7A近傍の
軸受装置が潤滑油を必要とする状態となったか否かを示
す閾値である。また、負荷量RB とは、ブームシリンダ
7Dを動作するために供給される作動油の圧力PB が負
荷圧力PB0を越えている時間とその圧力PB の積分によ
り算出される値で、該負荷量RB はブームシリンダ7D
の実作業量を示している。
【0043】所定の負荷量RC0とは、アームシリンダ7
Eを負荷動作することにより、アーム7B近傍の軸受装
置が潤滑油を必要とする状態となったか否かを示す閾値
である。また、負荷量RC とは、アームシリンダ7Eを
動作するために供給される作動油の圧力PC が負荷圧力
PC0を越えている時間とその圧力PC の積分により算出
される値で、該負荷量RC はアームシリンダ7Eの実作
業量を示している。
【0044】前記所定の負荷量RD0は、バケットシリン
ダ7Fを負荷動作することにより、バケット7C近傍の
軸受装置が潤滑油を必要とする状態となったか否かを示
す閾値である。また、負荷量RD は、バケットシリンダ
7Fを動作するために供給される作動油の圧力PD が負
荷圧力PD0を越えている時間とその圧力PD の積分値に
より算出されるもので、該負荷量RD はバケットシリン
ダ7Fの実作業量を示している。
【0045】本実施例による自動給脂装置31は上述の
如き構成を有するもので、次にコントローラ39による
自動給脂制御処理について、図7を参照しつつ説明す
る。
【0046】なお、図8は、アームシリンダ7Eに給排
される作動油の圧力変動を示したもので、この圧力PC
はアームシリンダ7Eに作用する負荷量を意味してい
る。また、負荷圧力PC0は、作業装置7のうちアームシ
リンダ7Eが負荷の加わっている作業を行っているか否
かを判定する閾値である。
【0047】まず、ステップ1では、圧力センサ26に
より、油圧ポンプ10から方向切換弁12とアクチュエ
ータ管路18A,18Bを介して旋回モータ3Bに給排
される圧力を圧力PA として読込む。ステップ2では、
この読込んだ圧力PA が負荷圧力PA0よりも大きいか否
かを判定し、ステップ2で「NO」と判定した場合に
は、旋回モータ3Bは負荷とみなすだけの動作を行って
いないから、ステップ4に移る。
【0048】一方、ステップ2で「YES」と判定した
場合にはステップ3に移り、ステップ3では、読込んだ
圧力PA を時間で積分して負荷量RA を演算する(な
お、この負荷量RA は、例えば図8の斜線部分の面積に
相当している)。そして、この負荷量RA を記憶装置3
9Aに記憶する。
【0049】また、ステップ4では、圧力センサ27に
より、油圧ポンプ10から方向切換弁13とアクチュエ
ータ管路19A,19Bを介してブームシリンダ7Dに
給排される圧力を圧力PB として読込む。ステップ5で
は、この読込んだ圧力PB が負荷圧力PB0よりも大きい
か否かを判定し、ステップ5で「NO」と判定した場合
には、ブームシリンダ7Dは負荷とみなすだけの動作を
行っていないから、ステップ7に移る。
【0050】一方、ステップ5で「YES」と判定した
場合にはステップ6に移り、ステップ6では、読込んだ
圧力PB を時間で積分して負荷量RB を演算し、この負
荷量RB を記憶装置39Aに記憶する。
【0051】また、ステップ7〜9では、圧力センサ2
8からアクチュエータ管路20A,20Bの圧力を読込
み、アームシリンダ7Eに負荷が加わっているときのみ
負荷量RC を演算して記憶する。
【0052】さらに、ステップ10〜12においても、
圧力センサ29からアクチュエータ管路21A,21B
の圧力を読込み、バケットシリンダ7Fに負荷が加わっ
ているときの負荷量RD を演算して記憶する。
【0053】ステップ13では、記憶された負荷量RA
が旋回輪3Aが給脂に必要な所定の負荷量RA0を越えた
か否かを判定し、ステップ13で「NO」と判定した場
合にはステップ14に移る。
【0054】ステップ14では、記憶された負荷量RB
がブーム7A近傍の軸受装置等が給脂に必要な所定の負
荷量RB0を越えたか否かを判定し、ステップ14で「N
O」と判定した場合にはステップ15に移る。
【0055】ステップ15では、記憶された負荷量RC
がアーム7B近傍の軸受装置等が給脂を必要とする所定
の負荷量RC0を越えたか否かを判定し、ステップ15で
「NO」と判定した場合にはステップ16に移る。
【0056】ステップ16では、記憶された負荷量RD
がバケット7C近傍の軸受装置等が給脂に必要な所定の
負荷量RD0を越えたか否かを判定し、ステップ16で
「NO」と判定した場合にはステップ1に戻り、ステッ
プ1以降の処理を繰返す。
【0057】一方、ステップ13,14,15,16の
うちいずれかのステップで「YES」と判定した場合に
は、旋回輪3A、ブーム7A、アーム7B、バケット7
Cのそれぞれの軸受装置において、グリースが消耗して
いる可能性があるためステップ17に移る。ステップ1
7では、グリースポンプ32を駆動して親分配弁35、
子分配弁37A,37B,37Cを介して給脂部9A〜
9Pにグリースを給脂する。
【0058】さらに、ステップ18では、負荷量RA ,
RB ,RC ,RD を零に設定し、ステップ19でリター
ンする。
【0059】このように、本実施例では、アクチュエー
タをなす旋回モータ3B、ブームシリンダ7D、アーム
シリンダ7E、バケットシリンダ7Fを駆動する油圧回
路には、各アクチュエータ毎に供給される圧力を読込む
圧力センサ26〜29をそれぞれ設け、該圧力センサ2
6〜29により圧力PA 〜PD を検出する。そして、読
込まれた圧力PA 〜PD が負荷圧力を越えたときに、こ
の圧力を積分することにより各アクチュエータの負荷量
RA 〜RD を演算するようにしたから、旋回モータ3
B、ブームシリンダ7D、アームシリンダ7E、バケッ
トシリンダ7Fにおける実質の作業状況を把握すること
ができる。
【0060】そして、この負荷量RA 〜RD のうち、い
ずれかが給脂を必要とする所定の負荷量RA0〜RD0を越
えたときには、いずれかの軸受装置で潤滑が必要である
とみなして、軸受装置等に自動給脂を行うことができ
る。
【0061】かくして、本実施例では、軸受装置等にお
ける実質の負荷量を作動油の圧力から演算した上でグリ
ースの状態を監視し、給脂タイミングを設定しているか
ら、給脂部位等の焼付き、ピンのかじりを防止すること
ができ、圧力ショベル1の旋回装置3、作業装置7の寿
命を延ばすことができる。
【0062】従って、従来技術で述べたように、前回給
脂したグリースが消耗していないにも拘らず、グリース
の給脂が行われるような無駄な給脂を防止することがで
きる。また、本実施例では、旋回モータ3B,ブームシ
リンダ7D,アームシリンダ7E,バケットシリンダ7
Fの負荷量RA ,RB ,RC ,RD から実質の作業状態
を把握して、グリースの給脂タイミングを設定して給脂
を行っているから、グリースを有効的に使用することが
でき、該グリースの使用量を削減して、ランニングコス
トを低減することができる。さらに、グリースの使用量
を削減することにより、給脂部9A〜9Pからのグリー
スの排出量を削減でき、環境に対する影響を効果的に低
減できる。
【0063】なお、図7中のステップ2と3、ステップ
5と6、ステップ8と9、ステップ11と12は負荷量
演算手段の具体例であり、ステップ13〜17は給脂制
御手段の具体例である。
【0064】次に、図9ないし図13は、本発明による
第2の実施例を示している。
【0065】ここで、本実施例の特徴は、圧力センサ2
6,27,28,29からの圧力PA ,PB ,PC ,P
D に基づいて旋回モータ3B,ブームシリンダ7D,ア
ームシリンダ7E,バケットシリンダ7Fの負荷量RA
,RB ,RC ,RD を算出し、この負荷量が所定の負
荷量を越えたときに、個々の部分において給脂を行うも
のである。なお、本実施例では、前述した第1の実施例
と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省略
する。
【0066】41は本実施例による自動給脂装置を示
し、該自動給脂装置41は、第1の実施例で述べた自動
給脂装置31と同様に、グリースポンプ32、親分配弁
35、子分配弁37A〜37C、圧力センサ26〜2
9、後述するコントローラ42等から構成されている。
【0067】42はマイクロコンピュータ等で構成され
た本実施例によるコントローラを示し、該コントローラ
42は、入力側に圧力センサ26〜29が接続され、出
力側にはグリースポンプ32と電磁式の開閉弁43A,
43B,43Cがそれぞれ接続されている。
【0068】また、コントローラ42の記憶装置42A
には、図10〜図13に示すプログラム等が格納される
共に、旋回モータ3B,ブームシリンダ7D,アームシ
リンダ7E,バケットシリンダ7Fに対して負荷が加わ
っているとみなすことのできる負荷圧力PA0,PB0,P
C0,PD0と、旋回輪3Aとブーム7A近傍の軸受装置等
とで給脂を必要とする所定の負荷量RE0,アーム7B近
傍の軸受装置等で給脂を必要とする所定の負荷量RC0,
バケット7C近傍の軸受装置等で給脂を必要とする所定
の負荷量RD0が記憶されている。
【0069】また、前記開閉弁43Aは、親分配弁35
と子分配弁37Aとを接続する分配配管36Aの途中に
接続されている。また、開閉弁43Bは、親分配弁35
と子分配弁37Bとを接続する分配配管36Bの途中に
接続されている。さらに、開閉弁43Cは親分配弁35
と子分配弁37Cとを接続する分配配管36Cの途中に
接続されている。
【0070】さらに、前記開閉弁43A,43B,43
Cは、コントローラ42からの制御信号を受けて、親分
配弁35から吐出されるグリースを子分配弁37A,3
7B,37Cにそれぞれ供給するものである。即ち、開
閉弁43Aが制御信号によって開弁した場合には、グリ
ースは子分配弁37Aを介して旋回輪3Aとブーム7A
近傍に位置した給脂部9A,9B,9C,9E,9Fに
給脂される。また、開閉弁43Bが制御信号によって開
弁した場合には、グリースは子分配弁37Bを介してア
ーム7B近傍に位置した給脂部9G,9H,9J,9
K,9Lに給脂される。さらに、開閉弁43Cが制御信
号によって開弁した場合には、グリースは子分配弁37
Cを介してバケット7C近傍に位置した給脂部9M,9
N,9Pに給脂される。
【0071】本実施例による自動給脂装置41は、上述
の如き構成を有するもので、次に図10ないし図13に
基づき、本実施例による自動給脂制御処理を説明する。
【0072】まず、図10は本処理のメインルーチン
で、ステップ21はブーム部の給脂処理、ステップ22
はアーム部の給脂処理、ステップ23はバケット部の給
脂処理である。そして、ステップ24では、これらの処
理を繰返すべくリターンする。なお、ステップ21のブ
ーム部の給脂処理には旋回輪への給脂も同時に行うこと
になる。
【0073】次に、図11に示すサブルーチンにより、
ブーム部の給脂処理について説明する。
【0074】ステップ31では、圧力センサ26によ
り、油圧ポンプ10から方向切換弁12とアクチュエー
タ管路18A,18Bを介して旋回モータ3Bに給排さ
れる圧力を圧力PA として読込む。ステップ32では、
この読込んだ圧力PA が負荷圧力PA0よりも大きいか否
かを判定し、ステップ32で「NO」と判定した場合に
は、旋回モータ3Bは負荷とみなす動作を行っていない
から、ステップ34に移る。
【0075】一方、ステップ32で「YES」と判定し
た場合には、旋回モータ3Bが負荷とみなす動作を行っ
ているとみなし、ステップ33に移る。ステップ33で
は、読込んだ圧力PA を時間で積分して負荷量RA を演
算し、この負荷量RA を記憶装置42Aに記憶する。
【0076】ステップ34では、圧力センサ27によ
り、油圧ポンプ10から方向切換弁13とアクチュエー
タ管路19A,19Bを介して旋回モータ3Bに給排さ
れる圧力を圧力PB として読込む。ステップ35では、
この読込んだ圧力PB が負荷圧力PB0よりも大きいか否
かを判定し、ステップ35で「NO」と判定した場合に
は、ブーム7Aは負荷とみなすだけの動作を行っていな
いから、ステップ37に移る。
【0077】一方、ステップ35で「YES」と判定し
た場合にはステップ36に移り、ステップ36では、読
込んだ圧力PB を時間で積分して負荷量RB を演算し、
この負荷量RB を記憶装置42Aに記憶する。
【0078】ステップ37では、ステップ33で演算し
た負荷量RA とステップ36で演算した負荷量RB とを
加算して負荷量RE を得る。ステップ38では、この負
荷量RE が、旋回輪3A、ブーム7A近傍の軸受装置等
が給脂に必要な所定の負荷量RE0を越えたか否かを判定
し、「NO」と判定した場合にはステップ31に戻り、
ステップ31以降の処理を繰返す。
【0079】一方、ステップ38で「YES」と判定し
た場合には、旋回輪3A、ブーム7A近傍の軸受装置等
において、グリースの給脂量不足の可能性があるためス
テップ39に移る。ステップ39では、グリースポンプ
32を駆動すると共に、開閉弁43Aを開弁し、親分配
弁35、子分配弁37Aを介して旋回輪3Aとブーム7
A側に位置した給脂部9A〜9Fにグリースを給脂す
る。さらに、ステップ40では負荷量RA ,RB ,RE
を零に設定し、ステップ41でリターンする。
【0080】次に、図12に示すサブルーチンにより、
アーム7A部の給脂処理について説明する。
【0081】ステップ51では、圧力センサ28によ
り、油圧ポンプ10から方向切換弁14とアクチュエー
タ管路20A,20Bを介してアーム7Bに給排される
圧力を圧力PC として読込む。ステップ52では、この
読込んだ圧力PC が負荷圧力PC0よりも大きいか否かを
判定し、ステップ52で「NO」と判定した場合には、
アーム7Bは負荷とみなすだけの動作を行っていないか
ら、ステップ51に戻り、ステップ51以降の処理を繰
り返す。
【0082】一方、ステップ52で「YES」と判定し
た場合にはステップ53に移り、ステップ53では、読
込んだ圧力PC を時間で積分して負荷量RC を演算し、
ステップ54では、この負荷量RC が、アーム7B近傍
の軸受装置等が給脂に必要な所定の負荷量RC0を越えた
か否かを判定し、「NO」と判定した場合にはステップ
51に戻り、ステップ51以降の処理を繰返す。
【0083】一方、ステップ54で「YES」と判定し
た場合には、アーム7B近傍の軸受装置等において、グ
リースの給脂量不足の可能性があるため、ステップ55
に移る。ステップ55では、グリースポンプ32を駆動
すると共に、開閉弁43Bを開弁して、親分配弁35、
子分配弁37Bを介してアーム7B側に位置した給脂部
9G〜9Kにグリースを給脂する。さらに、ステップ5
6では、負荷量RC を零に設定し、ステップ57でリタ
ーンする。
【0084】次に、図13に示すサブルーチンにより、
バケット部の給脂処理について説明する。
【0085】この処理は図12のアーム部の給脂処理と
同様に、ステップ61〜ステップ63によってバケット
7Cに加わる負荷量RD を演算し、ステップ64では、
演算した負荷量RD が、バケット7C近傍の軸受装置等
が給脂に必要な所定の負荷量RD0を越えたか否かを判定
し、「YES」と判定した場合のみ、グリースポンプ3
2を駆動すると共に、開閉弁43Cを開弁してバケット
7C側に位置した給脂部9L〜9Pにグリースを給脂す
る。
【0086】このように、本実施例による自動給脂装置
41では、旋回輪3A、ブーム7A、アーム7B、バケ
ット7Cの軸受装置がグリース不足となる前に、個々の
部分で給脂タイミングを設定して自動給脂を行うことが
できる。これにより、第1の実施例のように、給脂時に
全ての給脂部9A〜9Pに給脂することなく、子分配弁
37A,37B,37Cによって分配された給脂部9A
〜9P毎に給脂を行うことができ、グリースの無駄を大
幅になくすことができる。
【0087】なお、図11中のステップ32と33、ス
テップ35と36、図12中のステップ52と53、図
13中のステップ65と63は負荷量演算手段の具体例
であり、図11中のステップ38、図12中のステップ
54、図13中のステップ64は給脂制御手段の具体例
である。
【0088】また、前記各実施例では、子分配弁37A
によって旋回輪3Aとアーム7Bの部分におけるグリー
ス給脂を行うようにしたが、本発明はこれに限らず、旋
回輪3Aとアーム7Bに位置した軸受装置等をそれぞれ
異なった子分配弁に接続し、旋回輪3Aのみを別個のグ
リースポンプによって給脂するようにしてもよいことは
勿論である。
【0089】さらに、本発明による建設機械として油圧
ショベルを例に挙げて説明したが、本発明かこれに限ら
ず、油圧クレーン、ホイールローダ、ブルトーザ等の建
設機械に適用してもよい。
【0090】
【発明の効果】以上詳述した如く、請求項1の本発明に
よれば、操作レバーの操作によって油圧源から吐出され
る作動油の圧力を圧力検出手段によって検出し、負荷量
演算手段ではこの圧力からアクチュエータが作業してい
るときの負荷を越えたときに、この圧力と時間の関係か
ら負荷運転で作業している負荷量を演算し、給脂制御手
段ではこの負荷量が給脂を必要とする所定の負荷量を越
えたときに、ポンプ手段を駆動させて潤滑油供給手段か
ら給脂部位に潤滑油を供給する構成としたから、給脂部
位における潤滑油を常に監視して、負荷量が所定の負荷
量を越えたときには給脂制御手段によって自動給脂を行
うことができる。これにより、実質の作業頻度に応じた
給脂を自動的に行うことができ、潤滑油の使用量の低
減、ランニングコストの低減を図ることができる。
【0091】請求項2の発明では、負荷量演算手段を圧
力を積分することにより負荷量を演算したから、該負荷
量は、所定圧力を越えたときの圧力に、この圧力が継続
した時間を積算したもので、アクチュエータによる実際
の作業量に対応した値を得ることができ、給脂制御手段
ではこの負荷量によって給脂タイミングを設定している
から、最適な給脂を行うことができる。
【0092】請求項3の発明では、アクチュエータとな
るアームシリンダ、ブームシリンダ、バケットシリンダ
に作動油を給排する油圧回路に圧力検出手段を設け、ア
クチュエータの作業頻度を負荷量演算手段によって演算
し、給脂制御手段により、個々のアクチュエータの使用
頻度に対応した給脂を行うことにより、潤滑油の使用量
の低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による建設機械の自動給脂装置を示す機
能ブロック図である。
【図2】第1の実施例による油圧ショベルを示す外観図
である。
【図3】第1の実施例による自動給脂装置を示す全体構
成図である。
【図4】第1の実施例による油圧ショベルのアクチュエ
ータ用油圧回路図である。
【図5】第1の実施例による給脂回路を油圧ショベルの
アクチュエータ用油圧回路の一部と共に示す油圧回路図
である。
【図6】自動給脂装置のコントローラ等を示す制御ブロ
ック図である。
【図7】自動給脂制御処理を示す流れ図である。
【図8】圧力センサによって検出される圧力PC の時間
変化を示す特性線図である。
【図9】第2の実施例による自動給脂装置のコントロー
ラ等を示すブロック回路図である。
【図10】自動給脂制御処理のメインルーチンを示す流
れ図である。
【図11】自動給脂制御処理のサブルーチンとなるブー
ム部の給脂処理を示す流れ図である。
【図12】自動給脂制御処理のサブルーチンとなるアー
ム部の給脂処理を示す流れ図である。
【図13】自動給脂制御処理のサブルーチンとなるバケ
ット部の給脂処理を示す流れ図である。
【符号の説明】
1 油圧ショベル(建設機械) 3 旋回装置 3A 旋回輪 3B 旋回モータ 7 作業装置 7A ブーム 7B アーム 7C バケット 7D ブームシリンダ 7E アームシリンダ 7F バケットシリンダ 9A,9B,9C,9D,9E,9F,9G,9H,9
J,9K,9L,9M,9N,9P 給脂部 10 油圧ポンプ(油圧源) 12,13,14,15 方向切換弁 18A,18B,19A,19B,20A,20B,2
1A,21B アクチュエータ管路 26,27,28,29 圧力センサ(圧力検出手段) 31,41 自動給脂装置 32 グリースポンプ(ポンプ手段) 33 グリースタンク 34 グリース供給機構(グリース供給手段) 35 親分配弁 36A,36B,36C 分配配管 37A,37B,37C 子分配弁 39,42 コントローラ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潤滑油を吐出するポンプ手段と、該ポン
    プ手段から吐出される潤滑油を建設機械の給脂部位に供
    給する潤滑油供給手段と、前記建設機械のアクチュエー
    タを駆動するため、油圧源からアクチュエータに供給さ
    れる作動油の圧力を検出する圧力検出手段と、該圧力検
    出手段によって検出された圧力が予め設定された負荷圧
    力を越えたときに、この圧力と時間との関係からアクチ
    ュエータに加わる負荷量を演算する負荷量演算手段と、
    該負荷量演算手段によって算出された負荷量が前記給脂
    部位で給脂が必要となる所定の負荷量を越えたときに前
    記ポンプ手段を駆動して前記潤滑油供給手段から給脂部
    位に給脂を行う給脂制御手段とから構成してなる建設機
    械の自動給脂装置。
  2. 【請求項2】 前記負荷量演算手段は、圧力検出手段か
    ら検出された圧力を積分することにより負荷量を演算し
    てなる請求項1記載の建設機械の自動給脂装置。
  3. 【請求項3】 前記建設機械は、下部走行体と、該下部
    走行体上に旋回可能に設けられた上部旋回体と、該上部
    旋回体に設けられ、ブームシリンダにより作動するブー
    ム、アームシリンダにより作動するアームおよびバケッ
    トシリンダにより作動するバケットを備えた作業装置と
    から構成され、前記圧力検出手段は、前記作業装置のア
    ームシリンダ、ブームシリンダ、バケットシリンダに作
    動油を給排する油圧回路に設けてなる請求項1記載の建
    設機械の自動給脂装置。
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