JPH10236738A - 紙葉類の収納装置 - Google Patents

紙葉類の収納装置

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Publication number
JPH10236738A
JPH10236738A JP4675197A JP4675197A JPH10236738A JP H10236738 A JPH10236738 A JP H10236738A JP 4675197 A JP4675197 A JP 4675197A JP 4675197 A JP4675197 A JP 4675197A JP H10236738 A JPH10236738 A JP H10236738A
Authority
JP
Japan
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sheet member
arm
bill
sheet
roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP4675197A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Takano
幸裕 高野
Tetsuji Kawasaki
川崎  哲治
Kazuya Nakayama
和哉 中山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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Publication of JPH10236738A publication Critical patent/JPH10236738A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 折れ曲がり癖のあるシート部材もしくは弾力
性の比較的弱いシート部材においても容易に、かつ、確
実に収納することができ、しかも、積み重ねられたシー
ト部材を適正に整列させて収納することができること。 【解決手段】 紙幣122が搬送路74に設けられる搬
送ローラ78および114により狭持されて搬送される
もとで、搬送される紙幣122を下方に湾曲させる案内
ローラ106および108が、搬送ローラ114を挟ん
で搬送ローラ114と同一軸線上に設けられるもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、シート部材が搬送
される搬送路の一端に設けられるシート部材収納室にシ
ート部材を選択的に搬入するとともにシート部材収納室
内のシート部材を搬出する紙葉類の収納装置に関する。
【0002】
【従来の技術】シート部材、例えば、紙幣の自動的な預
け入れもしくは払い出しなどに利用される紙幣自動預金
/支払い機においては、紙幣を選択的に収納室に搬入す
るとともに紙幣が収納される収納室から紙幣を搬出する
動作を行う収納装置が備えられている。
【0003】収納装置は、例えば、図16に示されるよ
うに、紙幣50が搬送される搬送路6と、搬送路6の一
端部に設けられ紙幣50を収納する収納室2と、収納室
2内に配されの表面が互いに接触されて積み重ねられた
紙幣50の最下端部を支持する支持板46と、支持板4
6上に積み重ねられた紙幣50の最上端に選択的に当接
されて積み重ねられた紙幣50を支持板46の下方に配
されるコイルスプリング48の付勢力に抗して下方に向
けて押圧移動させる押圧部材44とを含んで構成されて
いる。
【0004】搬送路6は、互いに平行に相対向する上壁
面部6Aと、下壁面部6Bとから形成されている。下壁
面部6Bに設けられる開口部6aには、図18に示され
るように、両端部が筺体4に回動可能に支持される回転
軸8bに設けられる搬送ローラ8Bの外周面部の一部が
それぞれ露出している。また、下壁面部6Bにおける開
口部6aおよび6bが設けられる部分よりも下流側部分
に設けられる切欠部6b、6c、および、6dには、両
端部が筺体4に回転軸8bに平行に回動可能に支持され
る回転軸34に設けられる羽根車42、両端部が筺体4
に回転軸8bに平行に回動可能に支持される回転軸30
に設けられる搬送ローラ28、および、両端部が筺体4
に回転軸8bに平行に回動可能に支持される回転軸36
に設けられる羽根車40が、それぞれ、露出されてい
る。搬送ローラ28の外周面は、図17に示されるよう
に後述する搬送ローラ10の外周面に当接されるととも
に搬送ローラ10側に向けてコイルスプリング32によ
り付勢されている。
【0005】上壁面部6Aにおいて開口部6aおよび6
bにそれぞれ対応して設けられる開口部には、その両端
部が筺体4に回動可能に支持される回転軸8aに設けら
れる搬送ローラ8Aの外周面部の一部が露出されてい
る。
【0006】上壁面部6Aにおいて開口部6aおよび6
bが設けられる部分よりも下流側部分の開口部6eに
は、その両端が筺体4に回転軸8aに対して平行に回動
可能に支持される従動軸14に設けられる搬送ローラ1
0が露出されている。搬送ローラ10の外周部には、所
定の円周角を有する摩擦部材10aが円周方向に沿って
設けられている。この摩擦部材10aは、紙幣50を間
欠的に送るために形成されるものである。
【0007】従動軸14における搬送ローラ10が設け
られる部分近傍には、従動プーリ22が設けられてい
る。また、従動軸14において筺体4から突出する両端
部には、それぞれ、回転軸34において筺体4から突出
する一端に設けられるギヤ38Bに噛み合うギヤ26
B、および、回転軸36において筺体4から突出する一
端に設けられるギヤ38Aに噛み合うギヤ26Aが設け
られている。
【0008】筺体4において搬送ローラ10が設けられ
る部分よりも下流側部分には、その両端が回転軸14に
対して平行に相対向し回動可能に支持される駆動軸16
が設けられている。駆動軸16の一端には、図17に示
されるように駆動用のモータ24が連結されている。モ
ータ24は図示が省略される制御部からの駆動制御信号
に基づき制御される。駆動軸16には、搬送ローラ10
に対向して駆動ローラ12Aおよび12Bが設けられて
いる。駆動ローラ12Aおよび12Bには、搬送ローラ
10の摩擦部材10aに対応した同一の円周角を有する
摩擦部材12aおよび12bが円周方向に沿ってそれぞ
れ、設けられている。駆動軸16における駆動ローラ1
2Aが設けられる部分近傍には、駆動プーリ20が設け
られている。駆動プーリ20と従動プーリ22との間に
は、ベルト18が巻装されている。これにより、モータ
24が駆動制御信号に基づき作動状態とされるとき、モ
ータ24による回動力が駆動軸16、駆動プーリ20お
よび従動プーリ22を介して従動軸14に伝達される。
そして、従動軸14が回転されることにより、ギヤ26
Bおよび38Bと、ギヤ26Aおよび38Aを介して羽
根車40および42が回転せしめられることとなる。
【0009】収容室2は、下壁面部6Bに連なって下方
に向けて屈曲される壁面部と上壁面部6Aに連なって筺
体4の天井部に平行に伸びる壁面部により筺体4の下部
に形成されている。
【0010】押圧部材44は、収納される紙幣50の長
辺に沿って互いに平行に伸びるアーム部44Aおよび4
4Bと、アーム部44Aの一端とアーム部44Bの一端
とを連結する連結部44Cとを含んで構成されている。
【0011】アーム部44Aとアーム44Bとの相互間
距離は、例えば、紙幣50の短辺よりも短い距離とされ
ている。また、アーム部44Aおよび44Bの他端と下
壁面部6Bに連なる壁面の内面との間には、所定の隙間
が形成されている。筺体4における搬送路6に対向する
側面から突出する連結部44Cは、図16および図18
に示されるように、2本のガイドシャフト52に摺動可
能に支持されている。2本のガイドシャフト52は、そ
の上下端部がブラケット部材4aおよび4bに支持さ
れ、互いに所定の間隔をもって平行に筺体4の上下方向
に沿って伸びている。また、連結部4には、駆動軸16
の軸線方向に沿って長孔が設けられている。その長孔に
は、筺体4の上部に設けられるモータ56の出力軸に固
定されるカム部材54の連結ピン54aが連結されてい
る。モータ56は、制御部からの駆動制御信号に基づい
て制御される。これにより、モータ56が駆動制御信号
に基づいて制御され作動状態とされる場合、押圧部材4
4は、カム部材54の回転により昇降動され、そのアー
ム部44Aおよび44Bが待機室2Aおよび2Bに待機
状態をとるとともに支持板46上における紙幣50の最
上端に当接状態をとることとなる。
【0012】また、押圧部材44の側部には、支持軸6
0に回動可能に支持されるロックレバー58が設けられ
ている。ロックレバー58の一方の端部には、二つの腕
が設けられている。その一方の腕には、コイルスプリン
グ64の一端が連結されている。コイルスプリング64
の他端は押圧部材44の側部に連結されている。
【0013】ロックレバー58は、押圧部材44に伴っ
て上昇されるとき、その他方の腕が筺体4におけるロッ
クレバー58が配置される面に設けられ係止片62aに
係合されることによりロックレバー58の他方の端部が
支持板46に設けられる係合ピン46aに対してアンロ
ック状態とされる。また、ロックレバー58は、押圧部
材44に伴って下降されるとき、その一方の腕が係止片
62aの下方に位置する係止片62bに係合されること
によりロックレバー58の他方の端部が支持板46に設
けられる係合ピン46aに対してアンロック状態とされ
る。一方、ロックレバー58の腕が、コイルスプリング
64の付勢力により係止片62aと係止片62bとの間
に位置するとき、ロックレバー58の他方の端部が支持
板46に設けられる係合ピン46aに対してロック状態
とされる。
【0014】かかる構成のもとで、紙幣50が所定枚
数、支持板46上に積み重ねられて収納されている場
合、新たな紙幣50が収容室2に搬入されるにあたって
は、先ず、押圧部材44が所定の位置まで下降され図1
6に示されるように、押圧部材44のアーム44Aおよ
び44Bと上壁面部6Aとの間に収容空間が形成され
る。その際、搬送ローラ8Aおよび8B、搬送ローラ1
0が同一方向に回転されることにより、図19の(A)
に示されるように、供給された紙幣50の先端が滑りつ
つ押圧部材44のアーム44Aおよび44B上に一旦積
載される。
【0015】次に、押圧部材44が紙幣50と伴って待
機室2Aおよび2Bにおける所定の位置まで上昇されて
停止される。その際、アーム44Aとアーム44Bとが
その上壁面部6Aを通過されるとき、紙幣50が上壁面
部6Aに当接されるより下方に向けて湾曲されるととも
にアーム44Aとアーム44Bとから離脱され支持板4
6上に積み重ねられた紙幣50の最上端に落下されるこ
ととなる。また、支持板46上に積み重ねられた紙幣5
0は、コイルスプリング48の付勢力により上壁面部6
Aと支持板46との間に狭持されることとなる。
【0016】続いて、新たな紙幣50が収容室2に搬入
されるにあたっては、上述と同様に押圧部材44が所定
の位置まで下降されて上述の動作が繰り返されることと
なる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、新たな
紙幣50が上述のように押圧部材44のアーム44Aお
よび44Bと上壁面部6Aとの間に収容空間に供給され
る場合、アーム44Aおよび44B上に先に載置された
紙幣50が図19の(B)に示されるように、折れ曲が
った状態であるとき、続いて供給された紙幣50の先端
がその紙幣50の折曲部に干渉し紙幣50が搬送路6に
詰まったり、あるいは、紙幣50が平坦な状態で円滑に
積み重ねられない虞がある。
【0018】また、図18および図20の(A)に示さ
れるように、羽根車42における羽根42aの押圧部材
44におけるアーム44Aに対する相対位置は、アーム
44Aとアーム44Bとの間とされ、羽根車40におけ
る羽根40aの押圧部材44におけるアーム44Bに対
する相対位置もアーム44Aとアーム44Bとの間とさ
れるような間隔LOが形成されている。これにより、、
例えば、折れ曲がった紙幣50や剛性の比較的弱い紙幣
50が図20の(A)に示されるように、アーム44A
および44B上に載置されるもとで、羽根車40および
42が回転される場合、紙幣50が図20の(A)およ
び(B)に示す矢印が示す下方に向かう方向に羽根40
aおよび42aにより叩かれることによってアーム44
Aとアーム44Bとの間に強制的に落とされ紙幣50が
折れ曲がった状態で積み重ねられる。その結果、搬送路
6の一端に折れ曲がった状態の紙幣50が配置されるこ
とにより続いて供給される紙幣50が収容されない虞が
ある。
【0019】さらに、図21に示されるように、押圧部
材44が所定の位置まで下降せしめられ、上壁面部6A
に向かって湾曲した癖がついた紙幣50′が搬送路6を
通じて供給されアーム44Aおよび44B上に載置され
る場合、先ず、図22の(A)および(B)に示される
ように、押圧部材44が待機室2Aおよび2Bにおける
所定の位置まで上昇せしめられ停止される。これによ
り、紙幣50′は、上壁面部6Aによりアーム44Aお
よび44B上から下方の紙幣50の最上端に落下される
とともにコイルスプリング48の付勢力により紙幣50
とともに上壁面部6Aに押圧されることとなる。
【0020】次に、続いて供給される紙幣50を収容す
べく、図23の(A)および(B)に示されるように、
押圧部材44が所定位置まで下降される。
【0021】その際、ロックレバー58の他端部は支持
板46の連結ピン46aに係合されてロック状態とな
る。このように紙幣50′の上部に空間が形成されるこ
とにより、紙幣50′は、図23の(A)および(B)
に示されるように、作用される押圧力が解放され元の湾
曲状態となる。
【0022】続いて、図24の(A)および(B)に示
されるように、押圧部材44が所定位置までさらに下降
されてロックレバー58がアンロック状態とされる場
合、上壁面部6Aに向けて湾曲状態の紙幣50′は、ア
ーム44Aとアーム44Bとの間に配されることとな
る。従って、紙幣50′が搬送路6の一端に対向配置さ
れるので紙幣50′が障害となって上述の場合と同様、
続いて供給される紙幣50が収納されないこととなる。
【0023】そして、押圧部材44のアーム44Aおよ
び44B上に一旦積み重ねられる紙幣50は、図25の
(A)および(B)に示されるように、各紙幣50の一
端部を整列させるために所定の短期間、羽根車40およ
び42における羽根40aおよび42aによりその矢印
の示す方向に叩かれるので羽根40aおよび42aと紙
幣50との摩擦力により紙幣50が図25の(B)に示
されるように、下壁面部6Bに連なる内壁面とアーム4
4Aおよび44Bの先端との隙間を通じて支持板46の
下方に巻き込まれ、紙幣50が円滑に収納されないこと
となる。
【0024】以上の問題点を考慮し、本発明は、シート
部材が搬送される搬送路の一端に設けられるシート部材
収納室にシート部材を選択的に搬入するとともにシート
部材収納室内のシート部材を搬出する紙葉類の収納装置
であって、折れ曲がり癖のあるシート部材もしくは弾力
性の比較的弱いシート部材においても容易に、かつ、確
実に収納することができ、しかも、積み重ねられたシー
ト部材を適正に整列させて収納することができる紙葉類
の収納装置を提供することを目的とする。
【0025】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに、本発明に係る紙葉類の収納装置は、シート部材が
搬送される搬送路の一端に設けられ供給されるシート部
材を収納するシート部材収納室と、搬送路に設けられシ
ート部材を送る一対の第1の送りローラ、および、第1
の送りローラに対して対向配置され第1の送りローラと
協働してシート部材の曲げ剛性を高めるべく該シート部
材を湾曲させて送る第2の送りローラと、第1の送りロ
ーラおよび第2の送りローラにシート部材をシート部材
収納室に送る動作、もしくは、シート部材収納室からの
シート部材を搬送路に送る動作を行わせる制御部とを備
えて構成される。
【0026】また、第2の送りローラが、一対の第1の
送りローラのうちの一方と同一軸線上に、第1の送りロ
ーラの両側部にそれぞれ隣接して設けられてもよい。
【0027】さらに、シート部材収納室内に配され収納
されたシート部材を一方向に付勢する付勢手段と、シー
ト部材が載置され、シート部材の位置を規制する突起部
が設けられる腕部を有しシート部材を付勢手段による付
勢力に抗して移動させるシート部材移動手段と、シート
部材移動手段に対して対向配置されシート部材移動手段
の突起部により位置規制されたシート部材の一方の端部
に突起部を介して摺接し、一方の端部を整列させる動作
を行う整列手段と、整列手段に、シート部材の一方の端
部を整列させる動作を行わせるとともにシート部材移動
手段に移動させる動作を行わせる制御部とを備えてもよ
い。
【0028】整列手段が、シート部材の一方の端部を整
列させる羽根を有する羽根車であってもよい。
【0029】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る紙葉類の収
納装置の一例を示す。
【0030】図1においては、紙幣122が搬送される
搬送路74と、搬送路74の一端部に設けられ紙幣12
2を収納する収納室72と、収納室72内に配されその
表面が互いに接触されて積み重ねられた紙幣122の最
下端部を支持する支持板128と、支持板128上に積
み重ねられた紙幣122の最上端に選択的に当接されて
積み重ねられた紙幣122を支持板128の下方に配さ
れるコイルスプリング130の付勢力に抗して下方に向
けて押圧移動させる押圧部材118とを含んで構成され
ている。
【0031】搬送路74は、互いに平行に相対向する上
壁面部74Aと、下壁面部6Bとから形成されている。
下壁面部74Bに2箇所設けられる開口部74aには、
図3に示されるように、両端部が筺体70に回動可能に
支持される回転軸76bの2箇所に開口部74aに対応
して設けられる搬送ローラ76Bの外周面部の一部がそ
れぞれ露出している。回転軸76bは、図示が省略され
るモータにより選択的に駆動される。
【0032】また、下壁面部74Bにおける開口部74
aおよび74bが設けられる部分よりも下流側部分に設
けられる切欠部74b、74c、および、74dには、
両端部が筺体70に回転軸76bに平行に回動可能に支
持される回転軸100Bに設けられる羽根車104、両
端部が筺体70に回転軸76bに平行に回動可能に支持
される回転軸110に設けられる搬送ローラ114、お
よび、両端部が筺体70に回転軸76bに平行に回動可
能に支持される回転軸100Aに設けられる羽根車10
2が、それぞれ、露出されている。羽根車102および
104は、それぞれ、例えば、弾性材料で帯状に作られ
る羽根102aおよび104aを放射状に4本有してい
る。
【0033】搬送ローラ114の外周面は、後述する搬
送ローラ78の外周面に当接されるとともに搬送ローラ
78側に向けてコイルスプリング112により付勢され
ている。
【0034】また、回転軸100Bには、搬送ローラ1
14と羽根車104との間となる位置に、羽根車104
に隣接されて案内ローラ108が設けられている。案内
ローラ108は、例えば、摩擦係数の比較的小なる材料
で作られ、羽根車104の直径よりも小なる直径であ
り、かつ、搬送ローラ114の直径よりも大なる直径を
有している。案内ローラ108の外周面の位置は、回転
軸100Bの軸中心線Cから所定の距離Hbだけ離れて
いる。距離Hbは、搬送ローラ78と搬送ローラ114
との当接面における回転軸100Bの軸中心線Cからの
距離Haよりも長い距離とされる。
【0035】回転軸100Aには、搬送ローラ114と
羽根車102との間となる位置に、羽根車102に隣接
されて案内ローラ106が案内ローラ108に対向して
設けられている。案内ローラ108の直径と同一の直径
を有する案内ローラ106は、羽根車102の直径より
も小なる直径であり、かつ、搬送ローラ114の直径よ
りも大なる直径を有している。案内ローラ106の外周
面の位置は、回転軸100Bの軸中心線Cから所定の距
離Hbだけ離れている。距離Hbは、搬送ローラ78と
搬送ローラ114との当接面における回転軸100Bの
軸中心線Cからの距離Haよりも長い距離とされる。
【0036】搬送路74内を搬送される紙幣122は、
搬送ローラ78と搬送ローラ114とにより狭持されて
搬送されるとき、図4および図8に示されるように、案
内ローラ106および108により下方に向けて湾曲さ
れることとなる。
【0037】従って、折れ曲がり癖のある紙幣であって
も、湾曲状に矯正され導入されることとなる。また、弾
性力が比較的小なる紙幣122ncにおいては、図8に
示されるように、下方に向けて湾曲状に矯正されること
により曲げ剛性が大となり、紙幣122ncの先端が収
納室72内に垂れ下がり既に収納された紙幣122na
の表面を滑ることなく後述する押圧部材118のアーム
118Aおよび118B上に導かれることとなる。
【0038】その結果、既に押圧部材118のアーム1
18Aおよび118B上に載置された紙幣122の載置
状態に左右されることなく、紙幣122が円滑に導入さ
れることとなる。
【0039】上壁面部74Aにおいて開口部74aおよ
び74bにそれぞれ対応して設けられる開口部には、そ
の両端部が筺体70に回動可能に支持される回転軸76
aに設けられる搬送ローラ76Aの外周面部の一部が露
出されている。
【0040】上壁面部74Aにおいて開口部74aおよ
び74bが設けられる部分よりも下流側部分の開口部7
4eには、その両端が筺体70に回転軸76aに対して
平行に回動可能に支持される従動軸84に設けられる搬
送ローラ78が露出されている。搬送ローラ78の外周
部には、所定の円周角を有する摩擦部材78aが円周方
向に沿って設けられている。この摩擦部材78aは、紙
幣122を間欠的に送るために形成されるものである。
【0041】従動軸84における搬送ローラ78が設け
られる部分近傍には、従動プーリ92が設けられてい
る。また、従動軸84において筺体70から突出する両
端部には、図4に示されるように、それぞれ、回転軸1
00Bにおいて筺体70から突出する一端に設けられる
ギヤ98Bに噛み合うギヤ96B、および、回転軸10
0Aにおいて筺体70から突出する一端に設けられるギ
ヤ98Aに噛み合うギヤ96Aが設けられている。
【0042】筺体70において搬送ローラ78が設けら
れる部分よりも下流側部分には、その両端が従動軸84
に対して平行に相対向し回動可能に支持される駆動軸8
2が設けられている。駆動軸82の一端には、駆動用の
モータ86の出力軸が連結されている。順方向もしくは
逆方向に回転可能な出力軸を有するモータ86は後述す
る制御部136からの駆動制御信号Cmaに基づき順方
向、もしくは、逆方向に回転制御される。
【0043】駆動軸82には、搬送ローラ78に対向し
て駆動ローラ80Aおよび80Bが設けられている。駆
動ローラ80Aおよび80Bには、搬送ローラ78の摩
擦部材78aに対応した同一の円周角を有する摩擦部材
80aおよび80bが円周方向に沿ってそれぞれ、設け
られている。駆動軸82における駆動ローラ80Aが設
けられる部分近傍には、駆動プーリ90が設けられてい
る。駆動プーリ90と従動プーリ92との間には、ベル
ト94が巻装されている。これにより、モータ86が駆
動制御信号Cmaに基づき作動状態とされるとき、モー
タ86による回動力が駆動軸82、駆動プーリ90およ
び従動プーリ92を介して従動軸84に伝達される。
【0044】そして、従動軸84が回転されることによ
り、ギヤ96Bおよび98Bと、ギヤ96Aおよび98
Aを介して羽根車102および106と、案内ローラ1
06および108とが回転せしめられることとなる。
【0045】収納室72は、下壁面部74Bに連なって
下方に向けて屈曲される壁面部と上壁面部74Aに連な
って筺体70の天井部に平行に伸びる壁面部により筺体
70の下部に形成されている。
【0046】押圧部材118は、図3に示されるよう
に、羽根車102および106に対してそれぞれ対向し
収納される紙幣122の長辺に沿って互いに平行に伸び
るアーム部118Aおよび118Bと、アーム部118
Aの一端とアーム部118Bの一端とを連結する連結部
118Cとを含んで構成されている。 アーム部118
Aおよび118Bの他端と下壁面部74Bに連なる壁面
の内面との間には、所定の隙間が形成されている。
【0047】アーム部118Aとアーム118Bとの相
互間距離は、例えば、紙幣122の短辺よりも短い距離
とされている。アーム部118Aおよびアーム118B
の他端には、それぞれ、図7の(A)および(B)に拡
大されて示されるように、対向配置される羽根車102
の羽根102aおよび羽根車106の羽根106aに対
応した位置に切欠部118gbおよび118gaが設け
られている。切欠部118gbおよび118gaの幅
は、羽根車102の羽根102aおよび羽根車106の
羽根106aの幅よりも大なるものとされる。
【0048】切欠部118gbおよび118gaの両端
には、それぞれ、アーム部118Aおよびアーム118
B上に載置される紙幣122の一端の位置規制を行う一
対の突起部118bおよび118aが設けられている。
【0049】これにより、羽根車102および106が
回転される場合、羽根車102の羽根102aおよび羽
根車106の羽根106aの先端は、アーム部118A
およびアーム118Bの切欠部118gbおよび118
gaに干渉しつつ回転されることとなる。その際、アー
ム部118Aおよびアーム118B上に載置される各紙
幣122の一端は、図6に示されるように、突起部11
8bおよび118aにより位置規制されるもとで、各羽
根102aおよび106aにより強制的に載置されて整
列されることとなる。また、折れ曲がり癖のある紙幣1
22nbがアーム118Aおよび118Bに載置される
とき、回転される羽根102aおよび106aによる圧
力の大部分は、図9に示される矢印の示す方向に沿って
作用され、切欠部118gbおよび118gaにより受
けることとなるので載置される紙幣122の一端が突起
部118bおよび118aを超えアーム部118Aおよ
びアーム118B上から離脱されることも回避されるこ
ととなる。
【0050】従って、羽根車102および106が回転
される場合、紙幣122がアーム部118Aおよびアー
ム118B上から離脱されアーム部118Aおよび11
8Bの他端と下壁面部74Bに連なる壁面の内面との間
に巻き込まれることが回避されることとなる。
【0051】筺体70における搬送路74に対向する側
面から外方に突出する連結部118Cは、図3および図
5に示されるように、2本のガイドシャフト116に摺
動可能に支持されている。2本のガイドシャフト116
は、その上下端部がブラケット部材70aおよび70b
に支持され、互いに所定の間隔をもって平行に筺体70
の上下方向に沿って伸びている。
【0052】また、連結部118Cには、駆動軸82の
軸線方向に沿って長孔118aが設けられている。その
長孔118aには、筺体70の上部に設けられるモータ
88の出力軸に固定されるカム部材120の連結ピン1
20aが摺動可能に連結されている。モータ88は、制
御ユニット部136からの駆動制御信号Cmbに基づい
て制御される。これにより、モータ88が駆動制御信号
Cmbに基づいて制御され作動状態とされる場合、押圧
部材118は、2本のガイドシャフト116に案内され
るもとでカム部材120の回転により昇降動される。こ
れにより、そのアーム部118Aおよび118Bが、そ
れぞれ、待機室72Aおよび72B内に侵入されて待機
状態をとり、あるいは、支持板128上における紙幣1
22の最上端に当接状態をとることとなる。
【0053】また、押圧部材118の側部には、図2お
よび図3に示されるように、一端が押圧部材118の側
部に固定される支持軸124に回動可能に支持されるロ
ックレバー126が設けられている。支持軸124の他
端は筺体70に設けられる開口部70Cを通じて外方に
突出するものとされる。板状の部材とされるロックレバ
ー126は、筺体70の開口部70Cに対向する位置に
配されている。
【0054】ロックレバー126の一方の端部には、二
つのアーム126Aおよび126Bが設けられている。
アーム126Aは、ロックレバー126における連結ピ
ン124が設けられる部分よりも上方の位置で一方向に
屈曲して設けられている。アーム126Bは、ロックレ
バー126における連結ピン124が設けられる部分よ
りも下方の位置にアーム126Aに対して平行に設けら
れている。アーム126Bは、アーム126Aの伸びる
方向とは反対の方向に伸びている。ロックレバー126
の他方の端部には、選択的に支持板128の係合ピン1
28aに係合される鋸状部126Cが設けられている。
【0055】アーム126Aには、コイルスプリング1
34の一端が連結されている。コイルスプリング134
の他端は押圧部材118の側部に設けられるピン118
pに連結されている。
【0056】ロックレバー126は、押圧部材118に
伴って上昇されるとき、そのアーム126Bが開口部7
0Cの周縁部の上方に設けられる係止片132aに係合
されることによりロックレバー126が支持軸124を
中心に時計方向に回動されロックレバー126の鋸状部
126Cが支持板128に設けられる係合ピン128a
に対してアンロック状態とされる。
【0057】また、ロックレバー126は、押圧部材1
18に伴って下降されるとき、そのアーム126Aが、
係止片132aの斜め下方に位置し、かつ、開口部70
Cの周縁部に設けられる係止片132bに係合されるこ
とによりロックレバー126が支持軸124を中心に時
計方向に回動されロックレバー126の鋸状部126C
が支持板128に設けられる係合ピン128aに対して
アンロック状態とされる。
【0058】一方、ロックレバー126のアーム126
Aおよび126Bが、係止片132aと係止片132b
との間の所定の位置とされるとき、コイルスプリング1
34の付勢力によりロックレバー126が支持軸124
を中心に反時計方向に回動されロックレバー126の他
方の端部が支持板128に設けられる係合ピン128a
に対してロック状態とされる。
【0059】本発明に係る紙葉類の収納装置の一例にお
いては、モータ86および88の動作制御を行う制御ユ
ニット136を備えている。
【0060】制御ユニット136には、収納動作もしく
は搬出動作の開始指令をあらわす指令信号Sc、およ
び、収納あるいは搬出される紙幣122の指定枚数をあ
らわす指令信号Sxが供給される。
【0061】制御ユニット136は、収納動作の開始を
あらわす指令信号Scに基づいてモータ86および88
の動作制御を行う。
【0062】制御ユニット136は、紙幣122を収納
するにあたっては、図14に示される特性線UIに従い
動作制御を行う。
【0063】図14は、縦軸に押圧部材118における
筺体70の上下方向に沿った位置Lをとり、横軸に時間
Tをとり、押圧部材118における筺体70の上下方向
に沿った位置と収納動作時間との関係を示すものであ
る。
【0064】制御ユニット136は、予め、図10に示
されるように、新たに収納される紙幣112nが収納さ
れうるように、収納空間を形成すべく、押圧部材118
に支持板128上に積み重ねられた紙幣122をコイル
スプリング130の付勢力に抗して下方に向けて押圧し
た位置L1をとらせる。その際、ロックレバー126は
アンロック状態とされる。
【0065】次に、制御ユニット136は、搬送ローラ
76Aおよび76Bが作動状態とされ紙幣112nが搬
入開始されるもとで、指令信号Scに基づいて時点tx
aにおいて、例えば、図10に示されるように、1枚の
紙幣112nを導入すべく、駆動制御信号Cmaをモー
タ86に供給する。これにより、モータ86が作動状態
とされるとき、予め上方に湾曲した紙幣122nが、そ
の短辺側から導かれ案内ローラ106および108によ
り一旦下方に湾曲されて収容室72に導入されて押圧部
材118のアーム118Aおよび118Bに跨って載置
される。なお、図10においては、紙幣122nは、収
容室72内において再び上方に湾曲した状態に戻る。そ
の際、羽根車102および104が回転されることによ
り、紙幣122nの一端は、羽根102aおよび104
aにより図6に示されるように、切欠部118gaおよ
び118gbを介して叩かれ整列されることとなる。
【0066】続いて、時点txaから所定期間Ti経過
した時点txbにおいて、紙幣122nの搬入が完了
し、制御ユニット136は、その搬入が完了後、所定の
短期間後、指令信号Scが供給される時点toにおい
て、図11に示されるように、押圧部材118のアーム
118Aおよび118Bを待機室72Aおよび72B内
に侵入させ所定の位置L2まで上昇させるべく、駆動制
御信号Cmbをモータ88に供給する。これにより、紙
幣122nは、押圧部材118のアーム118Aおよび
118Bが上壁面部74Aの両側部を通過されて支持板
128上に積載された紙幣122の最上端に落下せしめ
られるとともに積載された紙幣122に伴ってコイルス
プリング130の付勢力により上壁面部74Aに当接さ
れる。
【0067】続いて、制御ユニット136は、ロックレ
バー126をロック状態とするために押圧部材118の
アーム118Aおよび118Bを所定の位置Lmまで下
降させるべく、駆動制御信号Cmbをモータ88に供給
する。これにより、図12の(A)および(B)に示さ
れるように、ロックレバー126が支持板128の係合
ピン128aに対してロック状態とされる。
【0068】また、制御ユニット136は、支持板12
8上に積載された紙幣122の最上端を上壁面部74A
に対し離隔させるために押圧部材118のアーム118
Aおよび118Bを所定の位置Lnまでさらに下降させ
るべく、時点taにおいて駆動制御信号Cmbをモータ
88に供給する。これにより、支持板128上に積載さ
れた紙幣122に作用される押圧力が解放される。
【0069】続いて、制御ユニット136は、押圧部材
118のアーム118Aおよび118Bを所定の位置L
nに到達した時点taにおいて、所定期間、停止後、ア
ーム118Aおよび118Bを図13の(A)および
(B)に示されるように、初期の位置L1まで図14に
実線で示される特性線に沿って下降させるべく、駆動制
御信号Cmbをモータ88に供給する。
【0070】その際、制御ユニット136は、図12の
(A)および(B)に示されるように、所定の位置Ln
に到達した時点taにおいて、紙幣122nを積載され
た紙幣122の最上端に押しつけ紙幣122nの癖、即
ち、上方に湾曲しないように、抑制するために羽根車1
02および104を時計方向に回転させるべく、駆動制
御信号Cmaをモータ86にアーム118Aおよび11
8Bが初期の位置L1近傍に到達する時点tbまで供給
する。なお、ロックレバー126は、アーム118Aお
よび118Bが初期の位置L1に到達する直前でアンロ
ック状態とされる。
【0071】そして、制御ユニット136は、時点tb
から所定期間経過した時点tcにおいて後述する搬出動
作を開始する。
【0072】一方、従来の装置においては、アーム11
8Aおよび118Bが図14に破線鎖線で示される特性
線UIに沿って、所定の位置Lnに到達した時点taに
おいては停止されることなく、また、羽根車102およ
び104を回転させることなく、時点ta′において初
期の位置L1に戻されていた。従来装置においては、時
点ta′からの所定の待ち期間Tw経過した時点tcに
おいて、搬出動作が開始されていた。
【0073】制御ユニット136は、紙幣122を搬出
するにあたっては、図14に示される特性線UEに従い
動作制御を行う。
【0074】制御ユニット136は、指令信号Scに基
づいて時点tcにおいて、押圧部材118のアーム11
8Aおよび118Bを待機室72Aおよび72B内に侵
入させ所定の位置L2に到達する時点tdまで上昇させ
るべく、駆動制御信号Cmbをモータ88に供給する。
これにより、押圧部材118のアーム118Aおよび1
18Bが上壁面部74Aの両側部を通過されて支持板1
28上に積載された紙幣122の最上端がコイルスプリ
ング130の付勢力により上壁面部74Aに当接され
る。
【0075】次に、制御ユニット136は、指令信号S
xに基づいて搬出された紙幣122が所定の枚数に到達
するまで駆動制御信号Cmaをモータ86に供給する。
その際、制御ユニット136は、収納動作時とは逆方向
にモータ86の出力軸を回転させるべく駆動制御信号C
maを形成する。
【0076】続いて、制御ユニット136は、紙幣12
2が所定の枚数搬出された時点teにおいて、ロックレ
バー126をロック状態とするために押圧部材118の
アーム118Aおよび118Bを所定の位置Lmまで下
降させるべく、駆動制御信号Cmbをモータ88に供給
する。これにより、ロックレバー126が支持板128
の係合ピン128aに対してロック状態とされる。
【0077】また、制御ユニット136は、支持板12
8上に積載された紙幣122の最上端を上壁面部74A
に対し離隔させるために押圧部材118のアーム118
Aおよび118Bを所定の位置Lnまでさらに下降させ
るべく、駆動制御信号Cmbをモータ88に供給する。
【0078】続いて、制御ユニット136は、押圧部材
118のアーム118Aおよび118Bを所定の位置L
nに到達した時点tfにおいて、所定期間、停止した
後、時点tgからアーム118Aおよび118Bを初期
の位置L1まで図14に実線で示される特性線UEに沿
って下降させるべく、駆動制御信号Cmbをモータ88
に供給する。
【0079】その際、制御ユニット136は、所定の位
置Lnに到達した時点tfにおいて、積載された各紙幣
122の一端部を整列させるために羽根車102および
104を時計方向に回転させるべく、駆動制御信号Cm
aをモータ86にアーム118Aおよび118Bが初期
の位置L1近傍に到達する時点tiまで供給する。な
お、ロックレバー126は、アーム118Aおよび11
8Bが初期の位置L1に到達する直前でアンロック状態
とされる。
【0080】上述の時点teにおいて、支持板128上
に積み重ねられた紙幣122の上端部の一部は、図15
の(A)に示されるように、紙幣122に対向し搬送ロ
ーラ78の外周面と搬送ローラ114の外周面とに囲ま
れる略三角形状の断面を有する空間内に入り込んだ状態
とされる。
【0081】これは、駆動ローラ80Aおよび80Bの
摩擦力(搬出力)が、直接に作用された最上端の紙幣1
22から順次下方の紙幣122に漸減されて作用されて
引っ張られた結果である。
【0082】しかし、このような状態が放置され次の収
納動作の準備に移行した場合、図15の(B)に示され
るように、支持板128上に積み重ねられた紙幣122
の一方の端部が搬送ローラ114の外周面に干渉され各
動作が阻害される虞がある。
【0083】そこで、羽根車102および104が上述
のように時計方向に回転せしめられることにより略三角
形状の断面を有する空間内に入り込んだ状態とされる紙
幣122が強制的に支持板128側に押し戻され整列さ
れることとなる。
【0084】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
に係る紙葉類の収納装置によれば、シート部材をシート
部材収納室に収納するとき、搬送路に設けられシート部
材を送る第1の送りローラ、および、第1の送りローラ
に対して対向配置され第1の送りローラと協働してシー
ト部材の曲げ剛性を高めるべくシート部材を湾曲させて
送る第2の送りローラとを備えるので折れ曲がり癖のあ
るシート部材もしくは弾力性の比較的弱いシート部材に
おいても曲げ剛性が高められることにより容易に、か
つ、確実に収納することができる。
【0085】また、シート部材移動手段に対して対向配
置されシート部材移動手段の突起部により位置規制され
たシート部材の一方の端部に突起部を介して摺接し、一
方の端部を整列させる動作を行う整列手段が備えられる
場合においては、積み重ねられたシート部材を適正に整
列させて収納することができるという利点を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る本発明に係る紙葉類の収納装置の
一例の要部を示す断面図である。
【図2】図1に示される例における外観を示す正面図で
ある。
【図3】図1に示される例における搬送路に沿って示す
平面図である。
【図4】図1に示される例における側面から見た断面図
である。
【図5】図1に示される例における側面から見た断面図
である。
【図6】図1に示される例における動作説明に供される
図である。
【図7】(A)および(B)は、図1に示される例にお
ける要部を拡大して示す図である。
【図8】図1に示される例における動作説明に供される
断面図である。
【図9】図1に示される例における動作説明に供される
部分拡大断面図である。
【図10】(A)および(B)は、図1に示される例に
おける動作説明に供される断面図である。
【図11】(A)および(B)は、図1に示される例に
おける動作説明に供される断面図である。
【図12】(A)および(B)は、図1に示される例に
おける動作説明に供される断面図である。
【図13】(A)および(B)は、図1に示される例に
おける動作説明に供される断面図である。
【図14】図1に示される例における動作説明に供され
る特性図である。
【図15】(A)および(B)は、図1に示される例に
おける動作説明に供される図である。
【図16】従来の装置の要部を示す断面図である。
【図17】図16に示される例において側面から見た断
面図である。
【図18】図16に示される例において搬送路に沿って
示す平面図である。
【図19】(A)および(B)は、図16に示される例
における動作説明に供される断面図である。
【図20】(A)および(B)は、図16に示される例
における動作説明に供される断面図である。
【図21】(A)および(B)は、図16に示される例
における動作説明に供される断面図である。
【図22】(A)および(B)は、図16に示される例
における動作説明に供される断面図である。
【図23】(A)および(B)は、図16に示される例
における動作説明に供される断面図である。
【図24】(A)および(B)は、図16に示される例
における動作説明に供される断面図である。
【図25】(A)および(B)は、図16に示される例
における動作説明に供される図である。
【符号の説明】
72 収納室 74 搬送路 78、114 搬送ローラ 102、104 羽根車 106、108 案内ローラ 118 押圧部材 118A、118B アーム 118a、118b 突起部 120 カム部材 122 紙幣 130 コイルスプリング 136 制御ユニット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート部材が搬送される搬送路の一端に
    設けられ供給される該シート部材を収納するシート部材
    収納室と、 前記搬送路に設けられ前記シート部材を送る一対の第1
    の送りローラ、および、該第1の送りローラに対して対
    向配置され該第1の送りローラと協働して該シート部材
    の曲げ剛性を高めるべく該シート部材を湾曲させて送る
    第2の送りローラと、 前記第1の送りローラおよび第2の送りローラに前記シ
    ート部材を前記シート部材収納室に送る動作、もしく
    は、前記シート部材収納室からのシート部材を搬送路に
    送る動作を行わせる制御部と、を具備して構成される紙
    葉類の収納装置。
  2. 【請求項2】 前記第2の送りローラが、前記一対の第
    1の送りローラのうちの一方と同一軸線上に、該第1の
    送りローラの両側部にそれぞれ隣接して設けられること
    を特徴とする請求項1記載の紙葉類の収納装置。
  3. 【請求項3】 前記シート部材収納室内に配され前記収
    納されたシート部材を一方向に付勢する付勢手段と、 該シート部材が載置され、前記シート部材の位置を規制
    する突起部が設けられる腕部を有し該シート部材を前記
    付勢手段による付勢力に抗して移動させるシート部材移
    動手段と、 該シート部材移動手段に対して対向配置され該シート部
    材移動手段の突起部により位置規制されたシート部材の
    一方の端部に前記突起部を介して摺接し、該一方の端部
    を整列させる動作を行う整列手段と、 前記整列手段に、シート部材の一方の端部を整列させる
    動作を行わせるとともに前記シート部材移動手段に移動
    させる動作を行わせる制御部と、を加えて備えることを
    特徴とする請求項1記載の紙葉類の収納装置。
  4. 【請求項4】 前記整列手段が、シート部材の一方の端
    部を整列させる羽根を有する羽根車であることを特徴と
    する請求項3記載の紙葉類の収納装置。
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