JP3960518B2 - シートスタック装置およびシート後処理装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、複写機・プリンタ・ファクシミリ等の画像形成装置に付属して備え、その画像形成装置からの画像形成済みシートに、ステイプル・パンチ孔明け等の後処理を行うシート後処理装置に関する。および、そのようなシート後処理装置などに備えて、例えば後処理後のシートをスタックするシートスタック装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、シート後処理装置などに備えるシートスタック装置の中には、固定の排出トレイ(排紙トレイ手段)を設け、排出ローラ(シート排出手段)で排出したシートをその排出トレイ上に積載してスタックするものがある。
【0003】
このようなシートスタック装置にあっては、排出トレイ上のシートスタック量を多くしたいとき、排出トレイから排出ローラまでの高さを大きくしていた。しかし、その高さを大きくすると、落下距離が長くなり、シートのスタック品質が悪化する問題があった。
【0004】
このため、従来のシートスタック装置の中には、例えば特公平8−5260号公報や特開平10−279168号公報に開示されるように、排出トレイ上のシートの積載量が多くなるにともない、排出トレイを徐々に降下するものがある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、このように排出トレイを昇降するタイプのシートスタック装置では、多量のシートをスタックした状態で排出トレイを一定速度でかつ定位置まで移動しなければならないから、移動負荷が大きくなり、大きなモータを必要とし、高価となるという問題があった。
【0006】
そこで、この発明の第1の目的は、大きなモータを必要とすることなく、スタック量を多くしかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することにある。
【0007】
この発明の第2の目的は、できるだけ単純簡単な構成で、スタック量を多くしかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することにある。
【0008】
この発明の第3の目的は、作動が滑らかで信頼性が高く、スタック量を多くしかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することにある。
【0009】
この発明の第4の目的は、排出トレイ手段上のシートの整合を乱すことなく、スタック量を多くしかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することにある。
【0010】
この発明の第5の目的は、排出トレイ手段上のシートのスタック量が増加しても、スタックシートを確実に押さえることができ、スタック量を多くしかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することにある。
【0011】
この発明の第6の目的は、上述した目的を有するシートスタック装置を備えたシート後処理装置を提供することにある。
【0012】
この発明の第7の目的は、シート排出手段から排出されたシートを安定的に受け止めて後処理を確実に行うことができるシート後処理装置を提供することにある。
【0013】
この発明の第8の目的は、シートに後処理を行うときの搬送ガイドを独立に設ける必要をなくしたシート後処理装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
そのため、請求項1に係る発明は、上記第1ないし3の目的を達成すべく、
シート排出手段から排出されたシートを排出トレイ手段上にスタックするシートスタック装置において、
シート排出手段から排出されたシートを受け止め、載置して下降し、退避して排出トレイ手段に受け渡すシート支え手段を備え、
そのシート支え手段の昇降にパンタグラフ機構を用い、
前記シート支え手段を進退支えホルダとともに支持し、その進退支えホルダを回動することにより前記シート支え手段を進退して前記排出トレイ手段に対してシートの受け渡しを行う一方、
前記パンタグラフ機構と前記進退支えホルダを共通の固定支点軸で支持するとともに、それらパンタグラフ機構および進退支えホルダに同一駆動源からの駆動力を伝達して前記パンタグラフ機構の昇降に連動して前記進退支えホルダを進退することを特徴とする。
【0018】
請求項2に係る発明は、上記第4の目的を達成すべく、請求項1に記載のシートスタック装置において、シート支え手段が退避位置に退避する前に非押え位置に退避し、作動位置に前進するとき押え位置となるスタックシート押え手段を備えることを特徴とする。
【0019】
請求項3に係る発明は、上記第5の目的を達成すべく、請求項2に記載のシートスタック装置において、シート支え手段が退避位置となったとき、スタックシート押え手段を保持し、押え位置となるとき、排出トレイ手段上のスタックシート上に落下する押え保持手段を備えることを特徴とする。
【0020】
請求項4に係る発明は、上記第5の目的を達成すべく、請求項3に記載のシートスタック装置において、押え保持手段にマグネットを利用することを特徴とする。
【0021】
請求項5に係る発明は、上記第6の目的を達成すべく、シート後処理装置にあって、請求項1ないし4のいずれか1に記載のシートスタック装置を備えることを特徴とする。
【0022】
請求項6に係る発明は、上記第7の目的を達成すべく、請求項5に記載のシート後処理装置において、後処理を行うとき、シート排出手段から排出されたシートをシート支え手段とジョガーとで受け止めることを特徴とする。
【0023】
請求項7に係る発明は、上記第6ないし第8の目的を達成すべく、請求項6に記載のシート後処理装置において、シート支え手段とジョガーとで受け止めたシートを後処理位置へと搬送するとき、シート支え手段を搬送ガイドとしても利用することを特徴とする。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
図1において、シートは画像形成装置(図示しない)からこの発明のシート後処理装置1に送り込まれる。
【0025】
シート後処理装置1に送り込まれたシートは、シート後処理装置1内の入口ローラ2、縦搬送ローラ3により搬送ガイドに沿って送られ、その搬送途中で搬送センサ4により検知されることにより、切替爪5にて上部方向に行くシートと排出トレイ(排出トレイ手段)6方向へ行くシートとに分けられる。排出トレイ6方向の搬送路には排出ローラ(排出手段)7、シート横方向整合アッセンブリ8等が配置されていて、排出トレイ6方向の搬送路は、シート束の綴じを行う図示しないステイプル装置の上部に位置するような構成になっている。
【0026】
図1において、排出ローラ7の下部には、整合トレイ12が設置されている。この整合トレイ12は、排出トレイ6上のシート上流側端面の垂直な基準部12aと、ステイプルモードで綴じる時やシフトモードで整合する時に、シートの上流部を幅方向に渡って支える水平な支え部12bと、シート上流側端面のステイプル(シフト)基準面12cとを有する。シート上流部を支える支え部12bの搬送方向の幅は、ステイプラの間口とほぼ同等と必要最小限で有ることが望ましい。入口ローラ2、縦搬送ローラ3、排出ローラ7は、それぞれ図示しない搬送モータにより駆動される。
【0027】
図2において、ステイプル装置9は、ステイプル移動モータ10によりステイプルベルト11を介して駆動されて横移動する。また、一対のシート横方向整合アッセンブリ8は、シートの横方向の整合を行うための前ジョガー13と後ジョガー14をそれぞれ具備する。後ジョガー14は、ジョガーモータ15によりジョガーベルト16を介して駆動されて横移動するのに対し、前ジョガー13は、ステイプル装置9と連結しており、ステイプル装置9が移動することにより横移動する。
【0028】
前ジョガー13および後ジョガー14は、後述する一対のシート縦方向整合アッセンブリ17をそれぞれ包み込む形状になっているため、一対のシート縦方向整合アッセンブリ17は、各ジョガー13・14とそれぞれ一緒に横移動することができる。また、各ジョガー13・14およびシート縦方向整合アッセンブリ17は、軸受を介して排出ローラ7の軸7aが挿入されてその軸7aに沿って横移動をするようになっている。前ジョガー13および後ジョガー14は、それぞれシートの側縁部分を支える支え部13a・14aを下側に有している。
【0029】
図3において、シート縦方向整合アッセンブリ17は、排出ローラ7の軸7aを回転支点とし、ソレノイド20のON・OFFにより振り子運動されるように構成されている。シート縦方向整合アッセンブリ17は、シートの縦方向の整合を行うための戻しローラ21を具備した叩打ブラケット22を備え、この戻しローラ21は、排出ローラ7の軸7aに装着されたギヤ23と、それと噛み合うギヤ24と、それと同軸一体のプーリと、それと戻しローラ21と同軸一体のプーリとに掛け回される戻しローラベルト25を介して駆動される。
【0030】
叩打ブラケット22は、横方向に伸びたリンク棒26を貫通させており、リンク棒26を中心にして上下方向に回動することにより振り子運動を行う。リンク棒26は、レバー27を介してソレノイド20にリンクされ、ソレノイド20がONの状態で叩打ブラケット22がジョガーの支え部13a・14a方向に回動し、戻しローラ21をシートに接触させる。なお、戻しローラ21に代えてパドルにしても、同様な効果が得られる。
【0031】
図4〜図6には、シート押し出し手段35の構成を示す。
押し出し部材30は、平行運動機構33を構成する2本の押し出しリンクレバー33a・33bに連結され、不図示の付勢部材により一方の押し出しリンクレバー33aは偏心カムギヤ34に接しており、両押し出しリンクレバー33a・33b、偏心カムギヤ34は、それぞれ整合トレイ12に突き出たボスに装着され、回転および回動可能になっている。よって、不図示の駆動源から駆動力が伝達されて偏心カムギヤ34が回転することによって、偏心カム34Aにより平行運動機構33の押し出しリンクレバー33a・33bが回動して押し出し部材30が進退するようになっている。
【0032】
図4において、押え部材31は、被ガイド部材32と一体化されており、押し出し部材30上のその移動方向Aと直交する軸30aを支点として回動するように押し出し部材30で保持され、図示しないスプリングにより矢印U方向に持ち上げ付勢されている。図5において、押し出し部材30がシートを押し出すA方向に平行移動すると、それに連動して被ガイド部材32が整合トレイ12のガイド部材12dに接触して、押え部材31がスプリングに抗してシートを押える方向(矢印D方向)に回転することによりシートをチャッキングする。被ガイド部材32は、バネ材料でつくり、シート束の厚みにより押え圧がコントロールされる。
【0033】
なお逆に、押え部材31を上記スプリングでD方向に下げるように付勢して、シートを押し出さないときは、被ガイド部材32をガイド部材12dに突き当てて押え部材31をU方向に持ち上げるように保持し、チャッキングするときは反対にガイド部材12dとの係合を解除するようにしても良い。
【0034】
また、ステイプル時には、図6に示すように押し出し部材30をシート上流側端面のステイプル基準面12cより退避させ、それに連動して押え部材31の突当て部31a(図4参照)を整合トレイ12の突当て部12e(図5参照)に突き当て、押え部材31をD方向に押し下げてシートをチャッキングさせる。
【0035】
次に、シート支え手段40について説明する。
図7は、シート支え手段40の昇降部を示し、第1リンクバー42、第2リンクバー43、第3リンクバー44、第4リンクバー45がそれぞれ一対ずつ交差するようなパンタグラフ機構を用いている。第3リンクバー44の端部にはシート支え46が回動自在に嵌合され、このシート支え46は第4リンクバー45の端部で下側から支えられている。スタックシート押え(スタックシート押え手段)47は、第1リンクバー42と第4リンクバー45の連鎖部で同時に連結されて回動可能になっている。
【0036】
第1リンクバー42は、端部をシート後処理装置内の固定支点軸48で支持され、この固定支点軸48を支点に回動する。さらに、第1リンクバー42にはボス49があり、小カム50の受け部に挿入されて、小カム50が回転することにより、パンタグラフが伸縮する。シート支え46の下側にはマグネット51が付設され、スタックシート押え47の上側には金属棒52が付いており、パンタグラフ機構が縮んだときマグネット51で金属棒52を吸着してパンタグラフ機構が伸びたときスタックシート押え47を持ち上げることができる押え保持手段を備えている。また、シート支え46は、上部が整合トレイ12へシートをガイドするガイド形状をしている。
【0037】
図8は、シート支え手段40の進退部である。シート支え手段40は、進退支えホルダ54とともに、図7の共通の固定支点軸48で支持される。進退支えホルダ54は、固定支点軸48を支点に回動することによりシート支え手段40を進退して排出トレイ6に対してシートの受け渡しを行う。進退支えホルダ54にはボス55があり、大カム56の受け部に挿入されて、この大カム56が回転することにより進退支えホルダ54が回動する。
【0038】
図9は、シート支え手段40の全体図で、第2リンクバー43と第3リンクバー44の連鎖部のボス57と第4リンクバー45の端部のボス58は進退支えホルダ54の長穴に挿入されて、進退支えホルダ54に対し上下方向のみ移動するよう規制されている。大カム56および小カム50は、同一駆動源からの駆動力を軸41からカム駆動プーリ59およびカム駆動ベルト60を介して伝達して回転する。それぞれのカムが回転することにより、シート支え46は昇降し、それに連動して進退支えホルダ54によりシート支え46が進退する。
【0039】
図10〜図15には、シート支え手段40の動作順序を示す。はじめ図10の状態にあるシート支え手段40は、小カム50の回転とともに第1リンクバー42が反時計まわりに回動され、図11に示す状態を経て図12に示すようにシート支え46がスタックトレイ6側へ下降される。その後、大カム56の回転とともに、進退支えホルダ54が図13に示すように回動されてシート支え手段40が退避位置に退避される。また、シート支え手段40が退避する前にスタックシート押え47が非押え位置に退避し、マグネット51が金属棒52を吸着して押え保持手段でスタックシート押え47を持ち上げる。
【0040】
それから、さらなる小カム50の回転とともに第1リンクバー42が時計まわりに回動され、図14に示すようにシート支え46が上昇される。その後、大カム56の回転とともに、進退支えホルダ54が図15に示すように作動位置に前進するとき、スタックシート押え47はピン49に当たり、押え保持手段のマグネット51による吸着が解除されて落下し、排出トレイ6上のシートを押さえる押え位置とされる。
【0041】
これにより、スタックトレイ6上のシート束の高さに関係なくスタックトレイ6上のシート束の上方にシート支え46を突出することができ、スタックトレイ6上のシート束の揃えを害することがない。
【0042】
小カム50および大カム56は、リンク組数をn、水平に対する進退支えホルダ54の回動角度α、進退支えホルダ54に対する第1リンクレバー42の回動角度をβとし、γ=α−βとするとともに、第1リンクバー42の長さをL、回転支点軸48から最上リンク(第4リンクバー44)端との垂直方向の距離をTとしたとき、図示例のものは2組のリンクであるため、
T=2×L×sinγ×cosα
の関係式が成り立つような正面カムである。
【0043】
図16には、小カム50および大カム56の回転角度に対する回動角度αと回動角度βの関係を示すグラフである。
【0044】
前記の構成において、先ず、図17〜図22のシフトモードが選択された場合について説明する。
【0045】
シフトモードが選択されると、各ジョガー13・14は、ホームポジションより移動し、シート幅より設定距離を保った位置で待機する。また、押し出し部材30は、ホームポジション(整合トレイ12にシートを受け入れる状態位置)に移動する。
【0046】
図17において、画像形成装置から送られてくるシートPが、入口ローラ2により受け入れられ、縦搬送ローラ3で搬送され、そのシート先端を搬送センサ4が検知すると、シート支え46がシートPの中央を支える位置に移動し、スタックシート押え47が排出トレイ6上のシートPを押さえる。
【0047】
そして、シートPは、切替爪5により排出トレイ6方向に向けられて排出ローラ7により排出される。排出されたシートPは、前ジョガー13の支え部13aと後ジョガー14の支え部14aで両側縁部が支えられ、各ジョガー13・14上に載置される。このとき、シートPの後端中央部は、シート支え46により受け止められる。
【0048】
次いで、シートPが排出されてから所定時間後にソレノイド20がONし、叩打ブラケット22を下げ、戻しローラ21をシートPに接触させ、戻しローラ21の回転によりシートPを上流方向に搬送する。戻しローラ21により上流方向に搬送されたシートPは、整合トレイ12の支え部12b上にシートの上流側が支えられるような後処理位置に搬送される。
【0049】
そして、シートPは、シート上流側端面のステイプル基準面12cにシート上流側端面を突き当てシート縦方向の整合を行う(図18)。前側シフト時は、前ジョガー13はそのままの位置で、後ジョガー14が移動してシート横方向の整合を行い、最終ページまで繰り返す。最終ページが終了した後、押し出し部材30により、シート束上流部(後端部)を排出トレイ6上のシート上流側端面の基準部12a位置まで移動する。このときに押し出し部材30の速度でシート束Pに慣性が働いてしまうのを防ぐために、押え部材31でシート束上流部(後端部)をチャッキングする(図19)。
【0050】
続いて、前ジョガー13、後ジョガー14がシート束を落下させるように開放し(図20)、その後、シート支え46がシート束を載置した状態のままシート束を落下して排出トレイ6に受け渡す(図21、図22)。
【0051】
後側シフト時は、後ジョガー14はそのままの位置で、前ジョガー13が移動してシート横方向の整合を行い、上記動作を繰り返す。前側シフト、後側シフトを交互に繰り返すことによりシート束の仕分けを行う。
【0052】
次に、ステイプルモードが選択された場合について説明する。
ステイプルモードが選択されると、各ジョガー13・14は、ホームポジションより移動し、シート幅より設定距離を保った位置で待機する。また、押し出し部材30は、ホームポジション(整合トレイ12にシートを受け入れる状態位置)に移動する。
【0053】
画像形成装置から送られてくるシートPが、入口ローラ2により受け入れられ、縦搬送ローラ3で搬送され、そのシートPの先端を搬送センサ4が検知すると、シート支え46がシートPを支える位置に移動し、スタックシート押え47が排出トレイ6上のシートPを押える。
【0054】
そして、シートPは、切替爪5により排出トレイ6方向に向けられて排出ローラ7により排出される。排出されたシートPは、前ジョガー13の支え部13aと後ジョガー14の支え部14aで両側縁部が支えられ、それらジョガー13・14上に積載される。このとき、シートPの後端中央部は、シート支え46により支えられる。
【0055】
次いで、シートPを排出してのち所定時間後にソレノイド20がONし、叩打ブラケット22を下げ、戻しローラ21をシートPに接触させ、戻しローラ21の回転によりシートPを上流方向に搬送する。戻しローラ21により上流方向に搬送されたシートPは、整合トレイ12の支え部12b上にシート上流側を支えられるような位置に搬送される(図18)。
【0056】
そして、シートPは、シート上流側端面ステイプル基準面12cにシート上流側端面を突き当て、シート縦方向の整合を行う(図18)。その後、前ジョガー13および後ジョガー14がシート横方向の整合を行う。最終ページが終了した後、押し出し部材30がシート上流側端面のステイプル基準面12cより後退して押え部材31を回動させ、シート束をチャッキングし、ステイプル装置9がステイプルを行う(図19)。その後、押し出し部材30により、シート束上流部(後端部)を排出トレイ6上のシート上流側端面の基準部12a位置まで移動させ(図20)、続いて前ジョガー13および後ジョガー14がシート束を落下させるように開放し、シート支え46がシート束を載置した状態のまま下降してシート束を落下して、排出トレイ6に受け渡す(図21、22)。
引き続き、シートの受け入れがあるときには、上記動作を繰り返す。
【0057】
次に、図23および図24を参照して、ステイプルもシフトも行わない非後処理モードが選択された場合の動作について説明する。
【0058】
画像形成装置から送られてくるシートPが、入口ローラ2より受け入れられ、縦搬送ローラ3により搬送される。切替爪5により排出トレイ6方向に向けられて排出ローラ7により排出トレイ6上に排出される。このとき、押し出し部材30は、排出トレイ6上のシート上流側端面の基準部12aより後退した位置にある。すなわち、押え部材31は、排出トレイ6上のシート上流側端面の基準部12aとほぼ同位置にくるよう制御される。すなわち、ステイプルを行わないとき、押し出し部材30を移動して押え部材31で後処理位置への入口を塞ぐようにする。これにより、押え部材31は、シートをガイドできる形状になっているため、排出ローラ7から排出されたシートの上流側が整合トレイ12間口に入らず、排出トレイ6へガイドされるようになる。
【0059】
さらに、前ジョガー13および後ジョガー14は、シート排出時にシート先端(下流部)が排出トレイ6に突き当らないようにするため、シートを掬い上げられる位置に待機し、排出完了と同時に各ジョガー13・14を退避させ、シートを排出トレイ6に落下させる。
【0060】
本実施例においては、幅方向に大きなシートを受け入れる時、中央部が垂れ下がり揃え性が確保することができない場合を考えて、整合トレイ12にシート上流端支え部12bを設けたが、幅方向に大きなシートを扱わないようなシステムにおいては、シート上流端支え部12bを設けなくても良い。
【0061】
【発明の効果】
以上説明したとおり、請求項1に係る発明によれば、シート排出手段から排出されたシートを受け止め、載置して下降し、退避して排出トレイ手段に受け渡すシート支え手段を備え、そのシート支え手段でさほど多くないシートを載置して下降し、排出トレイ手段に受け渡すようにするから、駆動負荷を小さくして小さなモータとし、スタック量が多くかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することができる。
【0062】
また、シート支え手段の昇降にパンタグラフ機構を用いるから、単純簡単な構成でシート支え手段を昇降して、スタック量が多くかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することができる。
【0063】
さらに、シート支え手段を進退支えホルダとともに支持し、その進退支えホルダを回動することによりシート支え手段を進退して排出トレイ手段に対してシートの受け渡しを行うから、単純簡単な構成で進退支えホルダを回動して、スタック量が多くかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することができる。
【0064】
加えて、パンタグラフ機構と進退支えホルダを共通の固定支点軸で支持するとともに、それらパンタグラフ機構および進退支えホルダに同一駆動源からの駆動力を伝達してパンタグラフ機構の昇降に連動して進退支えホルダを進退するから、作動が滑らかで信頼性が高く、スタック量が多くかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することができる。
【0065】
請求項2に係る発明によれば、シート支え手段が退避位置に退避する前に非押え位置に退避し、作動位置に前進するとき押え位置となるスタックシート押え手段を備えるから、スタックシート押え手段でシートを押さえて排出トレイ手段上のシートの整合を乱すことなく、スタック量が多くかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することができる。
【0066】
請求項3に係る発明によれば、シート支え手段が退避位置となったとき、スタックシート押え手段を保持し、作動位置となるとき、排出トレイ手段上のスタックシート上に落下する押え保持手段を備えるから、排出トレイ手段上のシートのスタック量が増加しても、その高さに関係なく、スタックシートを上から確実に押さえることができ、スタック量が多くかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することができる。
【0067】
請求項4に係る発明によれば、押え保持手段にマグネットを利用するから、簡単な構成でスタックシートを上から確実に押さえ、スタック量が多くかつスタック品質のよい安価なシートスタック装置を提供することができる。
【0068】
請求項5に係る発明によれば、請求項1ないし4のいずれか1に記載のシートスタック装置を備えるから、上述した各効果を有するシート後処理装置を提供することができる。
【0069】
請求項6に係る発明によれば、後処理を行うとき、シート排出手段から排出されたシートをシート支え手段とジョガーとで受け止めるから、請求項5の効果に加え、シート排出手段から排出されたシートを安定的に受け止めて後処理を確実に行うことができるシート後処理装置を提供することができる。
【0070】
請求項7に係る発明によれば、シート支え手段とジョガーとで受け止めたシートを後処理位置へと搬送するとき、シート支え手段を搬送ガイドとしても利用するから、請求項6の効果に加え、シートに後処理を行うときの搬送ガイドを独立に設ける必要をなくしたシート後処理装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】シート後処理装置の全体構成図である。
【図2】その部分斜視図である。
【図3】そのさらに一部を下から見た斜視図である。
【図4】そのシート後処理装置で用いるシート押し出し手段の斜視図である。
【図5】そのシート押し出し手段まわりの斜視図である。
【図6】そのシート押し出し手段まわりを逆方向から見た斜視図である。
【図7】シート支え手段を構成するパンタグラフ機構の斜視図である。
【図8】パンタグラフ機構とともに支持する進退支えホルダの斜視図である。
【図9】シート支え手段と進退支えホルダの組付け斜視図である。
【図10】シート支え手段が支え位置にある動作状態図である。
【図11】シート支え手段が下降をはじめた動作状態図である。
【図12】シート支え手段が下降した動作状態図である。
【図13】進退支えホルダが後退をはじめた動作状態図である。
【図14】シート支え手段が上昇をはじめた動作状態図である。
【図15】進退支えホルダが前進して動作位置となった動作状態図である。
【図16】小カムおよび大カムの回転角度に対する回動角度αと回動角度βの関係を示すグラフである。
【図17】シート後処理装置から排出トレイ上へのシートを排出した状態説明図である。
【図18】排出シートを後処理位置に戻した状態説明図である。
【図19】後処理位置でステイプルを行う状態説明図である。
【図20】ステイプル後のシート束を後処理位置から押し出した状態説明図である。
【図21】シート束を下降する状態説明図である。
【図22】シート束を排出トレイに受け渡し後の状態説明図である。
【図23】ノンステイプルモードにおけるシートの排出状態説明図である。
【図24】その排出トレイ上へのシート落下状態説明図である。
【符号の説明】
1 シート後処理装置
6 排出トレイ(排出トレイ手段)
7 排出ローラ(シート排出手段)
13 前ジョガー
14 後ジョガー
40 シート支え手段
46 シート支え
47 スタックシート押え(スタックシート押え手段)
48 固定支点軸
51 マグネット
52 金属棒
54 進退支えホルダ
P シート
Claims (7)
- シート排出手段から排出されたシートを排出トレイ手段上にスタックするシートスタック装置において、
前記シート排出手段から排出されたシートを受け止め、載置して下降し、退避して前記排出トレイ手段に受け渡すシート支え手段を備え、
そのシート支え手段の昇降にパンタグラフ機構を用い、
前記シート支え手段を進退支えホルダとともに支持し、その進退支えホルダを回動することにより前記シート支え手段を進退して前記排出トレイ手段に対してシートの受け渡しを行う一方、
前記パンタグラフ機構と前記進退支えホルダを共通の固定支点軸で支持するとともに、それらパンタグラフ機構および進退支えホルダに同一駆動源からの駆動力を伝達して前記パンタグラフ機構の昇降に連動して前記進退支えホルダを進退することを特徴とする、シートスタック装置。 - 前記シート支え手段が退避位置に退避する前に非押え位置に退避し、作動位置に前進するとき押え位置となるスタックシート押え手段を備えることを特徴とする、請求項1に記載のシートスタック装置。
- 前記シート支え手段が退避位置となったとき、前記スタックシート押え手段を保持し、作動位置となるとき、前記排出トレイ手段上のスタックシート上に落下する押え保持手段を備えることを特徴とする、請求項2に記載のシートスタック装置。
- 前記押え保持手段にマグネットを利用することを特徴とする、請求項3に記載のシートスタック装置。
- 請求項1ないし4のいずれか1に記載のシートスタック装置を備えることを特徴とする、シート後処理装置。
- 後処理を行うとき、前記シート排出手段から排出されたシートを前記シート支え手段とジョガーとで受け止めることを特徴とする、請求項5に記載のシート後処理装置。
- 前記シート支え手段と前記ジョガーとで受け止めたシートを後処理位置へと搬送するとき、前記シート支え手段を搬送ガイドとしても利用することを特徴とする、請求項6に記載のシート後処理装置。
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