JP3997094B2 - シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シート処理装置及びこれを備えた画像形成装置に関し、特に画像形成された後のシートに対して綴じ処理を行うようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置においては、画像形成された後の複写用紙等のシートに対する綴じ処理に要する手間を軽減するため、画像形成された後のシートを順次装置内に取り込み、このシートに対して綴じ処理を施すようにしたシート処理装置を備えたものがある。
【0003】
ここで、このようなシート処理装置としては、画像形成装置本体のシート排出口側の側面に設けられ、画像形成装置本体側で印字された後、順次、排出口から供給されるシートを整合し、この後、綴じ処理を施して排出するタイプのものが知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、このような従来のシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置において、シートの整合、ローラの駆動制御、シートの保持等、それぞれの動作ごとにモータやソレノイドなどのアクチュエータを設けていることが多い。
【0005】
しかしながら、このように各動作毎にモータやソレノイドなどの高価なアクチュエータを用いるようにした場合、コストが高くなったり、故障率が高くなったりする。また、消費する電力も大きくなると共に電源も大容量なのものが必要となり、さらには装置が大型化する。
【0006】
そこで、本発明は、このような現状に鑑みてなされたものであり、省スペースかつ低コスト、省電力を図ることのできるシート処理装置及びこれを備えた画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、画像が形成された後、排出されたシートに対して処理を行うシート処理装置において、前記排出されたシートのシート排出方向の整合を行う整合手段と、第1ローラと、前記第1ローラに対向して配された第2ローラとを有し、前記シートを排出可能な第1の状態と、前記第1及び第2ローラが離間する第2の状態とをとることが可能な排紙ローラ対と、正逆転可能な1つの駆動源と、前記1つの駆動源の正逆転に応じて前記整合手段による整合動作、前記排紙ローラ対の離間動作及び前記排紙ローラ対の駆動の解除接続とを選択的に行わせるように構成された駆動伝達部と、を備え、前記駆動伝達部は、前記排紙ローラ対の離間動作に連動して前記排紙ローラ対の駆動を停止し、前記整合手段による整合動作を行わせることを特徴とするものである。
【0009】
また本発明は、前記駆動伝達部は、前記1つの駆動源の正逆転を前記整合手段及び前記排紙ローラ対に選択的に伝達するための第1伝達部材と、前記第1伝達部材により選択的に伝達された前記駆動源の駆動を前記整合手段に伝達する第2伝達部材と、前記第1伝達部材により選択的に伝達された駆動源の駆動により前記排紙ローラ対を離間させる離間手段と、前記離間手段の離間動作に連動して前記排紙ローラ対の駆動を停止する駆動停止手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0010】
また本発明は、前記第1伝達部材は揺動部材に保持され、前記揺動部材の揺動により前記第2伝達部材又は前記離間手段に選択的に前記駆動源の駆動を伝達することを特徴とするものである。
【0011】
また本発明は、前記駆動伝達部は、前記1つの駆動源の正逆転を前記整合手段及び前記排紙ローラ対に伝達するための第1伝達部材と、前記第1伝達部材により伝達された前記駆動源の駆動を選択的に前記整合手段に伝達する第2伝達部材と、前記第1伝達部材により伝達された駆動源の駆動により選択的に前記排紙ローラ対を離間させる離間手段と、前記離間手段の離間動作に連動して前記排紙ローラ対の駆動を停止する駆動停止手段とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
また本発明は、前記第2伝達部材及び前記離間手段は、前記第1伝達部材により伝達された前記駆動源の駆動をワンウェイクラッチを介して選択的に前記整合手段及び離間手段に伝達することを特徴とするものである。
【0013】
また本発明は、前記排紙ローラ対は、前記第1の状態のとき、前記第1のローラの軸方向に複数設けられたローラ本体が、前記第2ローラの軸方向に複数設けられたローラ本体の間に入り込むように構成されたものであることを特徴とするものである。
【0014】
また本発明は、前記排出されたシートを押圧して所定位置に保持する保持手段を備え、前記整合手段がシート整合動作を行う際には、前記保持手段による前記シートに対する押圧を解除するようにしたことを特徴とするものである。
【0015】
また本発明は、前記整合手段は、回転軸を中心に回転しながら前記シートを整合方向に移動させる弾性を有するパドルであることを特徴とするものである。
【0016】
また本発明は、前記排紙ローラ対の一方のローラを回転自在に保持する保持部材を前記パドルの回転軸を中心に回動自在に設け、前記排紙ローラ対を前記第1の状態とする場合には、前記保持部材を回動させて前記第1及び第2ローラを離間させるようにしたことを特徴とするものである。
【0017】
また本発明は、前記排出したシートに対して綴じ処理を行うステイプラを備えたことを特徴とするものである。
【0018】
また本発明は、画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを処理するシート処理装置とを備えた画像形成装置において、前記シート処理装置は上記のいずれかに記載のものであることを特徴とするものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0020】
図1は、本発明の第1の実施の形態に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタの全体構成を示す概略断面図である。
【0021】
同図において、100Aはレーザビームプリンタ、100はレーザビームプリンタ本体(以下、プリンタ本体という)であり、このレーザビームプリンタ100Aは単独にコンピュータ、或いはLAN等のネットワークに接続され、これらコンピュータやネットワークから送られた画像情報やプリント信号等に基づいて、所定の画像形成プロセスによってシートに画像形成(印字)し、排出するようになっている。
【0022】
また、300はシート処理装置であり、このシート処理装置300は、プリンタ本体100の上方に配されると共に、プリンタ本体100から機外に排出されるシートをシート処理装置内の搬送部を経由して画像面を下側にしたフェイスダウン状態で第1の積載部300Bに載置した後、後述する整合手段301による整合を行い、所定のジョブ毎にシートを束ねて当該シートの1ヶ所又は複数箇所をステイプルして第2の積載部325に排出積載したり、単にフェイスダウンで第2の積載部325に排出積載するようになっている。
【0023】
ここで、シート処理装置300とプリンタ本体100とは、不図示のケーブルコネクターで電気的に接続されている。また、シート処理装置300は、各部を格納するケーシング部300Aを有し、プリンタ本体100に着脱可能とされている。
【0024】
次に、プリンタ本体100の各部の構成について、搬送されるシートSの搬送経路に沿って説明する。
【0025】
プリンタ本体100では、給送カセット200内にシートSが複数枚積載され、各種ローラによって最上位のシートS1が順次1枚ずつ分離給送されるようになっている。そして、コンピュータやネットワークから供給された所定のプリント信号により、給送カセット200から給送されたシートSは、まず所謂レーザービーム方式の画像形成プロセスによりトナー画像を形成する画像形成部101において上面にトナー画像が転写され、続いて下流側の定着器120で熱及び圧力を加えられることにより、このトナー画像が永久定着される。
【0026】
次に、画像が定着されたシートSは、排出ローラ130に至るまでの略U字状のシート搬送路で折り返されることにより画像面が反転し、このように画像面が下側になった状態でプリンタ本体100から外部にフェイスダウンで排出される。
【0027】
ここで、このシートSは不図示の制御手段からの制御信号に基づいて回動するプリンタ本体100のフラッパ150の位置に応じて、例えば排出ローラ130によってプリンタ本体100の上部に設けられたフェイスダウン(FD)排出部125に排出されるか、シート処理装置300の第2の積載部325に排出されるかが選択されるようになっている。
【0028】
次に、シート処理装置300の構成及びプリンタ本体100から搬送されたシートSがシート処理装置300に向かう場合の各部の動きについて、図2及び図3を用いて説明する。
【0029】
図2において、330aは排紙上ローラ、330bは排紙下ローラ、Mは駆動源としてのジョガーモータ、322はシートを整合方向に移動させる弾性を有するパドル、323はシート後端を突き当てるための基準壁である。
【0030】
ここで、同図に示すように、排紙上ローラ330aと排紙下ローラ330bで構成される排出ローラ対330は、上述したフラッパ150のシート搬送方向の下流側上方に配置され、後述する図10に示す駆動モータM1によって回転駆動される。また、排紙上ローラ330aはパドル軸350を中心に回動可能な保持部材であるアーム330cに軸支されている。
【0031】
さらに、本実施の形態において、この排紙ローラ対330は図8に示すように第1ローラである排紙上ローラ330aのローラ本体330a1及び第2ローラである排紙下ローラ330bのローラ本体330b1,330b2が、それぞれのローラ本体間に入り込むように、所謂千鳥配置されており、これにより排紙上ローラ330aと排紙下ローラ330bとが当接しない、所謂クシ歯構成となっている。
【0032】
図9は、このような排紙ローラ対330の正面図であり、同図に示すように排紙上ローラ330aのローラ本体330a1と排紙下ローラ330bのローラ本体330b1とが互いの間に入り込むようになっている。即ち、排紙上ローラ330aと排紙下ローラ330bとが軸方向において、オーバーラップするようになっている。
【0033】
ここで、このように排紙上ローラ330aと排紙下ローラ330bとがオーバーラップすることにより、排紙ローラ対330によってシート(束)を排出する際、シート(束)が波打つようになり、シート(束)のコシが強くなる。この結果、シート(束)は排紙ローラ対330を通過した後も、下方に撓むことなくまっすぐに排出されるようになる。さらに、このコシは、排紙上ローラ330aと排紙下ローラ330bのオーバーラップ量が大きいほど強くなり、このようにコシが強くなるとまっすぐに排出される距離が長くなる。
【0034】
なお、同図に示すように、排紙下ローラ330bのシートの両端部に当接するローラ本体330b2は、それぞれ外側になるにつれて直径が大きくなるように形成されており、これによりシート(束)の両端部を持ち上げる構成となっている。
【0035】
そして、このようにシート(束)にコシを付けてまっすぐに排出される距離を長くすると共に、シート(束)の両端部を持ち上げるようにすることにより、紙種や定着モード、印字モードの違いによりプリンタ本体100から排出されるシートのカール量及び方向が大きく異なった場合でも、またステイプル処理が行われたか、行われてないかに拘らず、シート(束)が排出される際、このシート(束)が、既に排出されているシート(束)に当接するのを防ぐことができ、積載性を向上させることができる。
【0036】
一方、ジョガーモータMは、後述する各スライドガイド301,302を駆動するためのモータであり、本実施の形態ではステッピングモータが用いられている。
【0037】
また、パドル322は、ゴムなどの可撓性材料で構成され、パドル軸350にシート搬送方向と直交する方向に複数個固定されている。そして、プリンタ本体100からシートが排出されると、パドル軸350の駆動により時計まわりに回転するようになっており、これによりシートSは整合方向であるシート搬送方向と反対方向に移動して基準壁323に当接し、整合される。
【0038】
また、図3に示すように、本実施の形態のシート処理装置300では、シートの幅方向の整合を行う整合部材として、詳細を後述するスライドガイド301及びスライドガイド302が設けられている。また、同図において、Hはシート束に針打ちしてシート束に対して綴じ処理を行う綴じ手段であるステイプラであり、このステイプラHは画像形成されたシートの画像面の左上コーナー部に針打ちを行って各シートを綴じるため、スライドガイド301側に固定配置されている。
【0039】
そして、このような構成のシート処理装置300は、コンピュータ等から予め出力されたコマンドに基づいてステイプル処理を行うようになっており、このようなステイプル処理を行う場合には、まずステイプルされるシートSがプリンタ本体100に設けられた搬送ローラ121(図1参照)で排出される前に、不図示のソレノイドによりフラッパ150を図2の(a)に示すように反時計回り方向に回動させ、紙パスをシート処理装置側に切り換える。
【0040】
これにより、シートSは搬送ローラ121によりシート処理装置300に搬入される。そして、このようにシート処理装置300に搬入されたシートSは、入口センサ390のフラグ391を時計回りに回転させ、これによりフラグ391がフォトセンサ392を透光させることで検知される。この後、入口ローラ対363により上方へ搬送される。
【0041】
ところで、本実施の形態において、このシート処理装置300は、シートをステイプルして第2の積載部325に排出積載すること及び単にフェイスダウンで第2の積載部325に排出積載することができるようになっている。
【0042】
次に、フェイスダウンで第2の積載部325にシートを排出積載する、所謂単純スタック動作について説明する。
【0043】
この場合、図4の(a)に示すように、シート搬入方向に対して右側のスライドガイド301及び左側のスライドガイド302の底面が、搬入されてくるシートSに当接しない位置に、つまりシートSを支持しないシートSの幅方向より所定量だけ外側の位置に退避している。
【0044】
したがって、入口ローラ対363により搬送されたシートSはステイプルローラ対320を通過した後、ステイプラHの間口を通過してから排紙上ローラ330a及び排紙下ローラ330bが千鳥配置された排紙ローラ対330により搬送され、図4の(b)の矢印及び図2の(b)に示すように第2のシート排出部325に向けて落下して行く。
【0045】
なお、このようにシートSを排出する際、シートSは排紙上ローラ330aと排紙下ローラ330bとがオーバーラップしている排紙ローラ対330によりコシが付いている。そして、このようにコシが付くことにより、排紙ローラ対330を通過した後もまっすぐに排出される距離が長くなる。この結果、シート排出時の軌跡が、図2の(b)の点線で示すようなコシが付いていない場合に比べて上側に位置するようになり、第2の積載部325に突き当たったり、既に排出されたシートを押し出したりして積載性を悪くすることがない。
【0046】
次に、シートをステイプルして第2の積載部325に排出積載する動作について説明する。
【0047】
この場合、スライドガイド301,302は、図3の(a)に示すようにスライドガイド301,302の壁面に設けられた基準ピン303,304が、搬入されてくるシートSと干渉しないような位置に退避している。
【0048】
またこのとき、2つのスライドガイド301,302の底面の端面の間隔はシートSの幅より小さい位置にあり、2つのスライドガイド301,302がこのような位置にあることにより、進入してくるシートSを支持する第1の積載部300Bを構成することができるようになっている。
【0049】
したがって、入口ローラ対363により搬送されたシートはステイプルローラ対320を通過した後、ステイプラHの間口を通過してから排紙ローラ対330により搬送されて、スライドガイド301,302により構成される第1のシート積載部300Bのガイド面上へ搬送される。
【0050】
ここで、第1のシート積載部300Bのガイド面は、図5の(a)に示すように、水平方向に対して所定角度で傾斜するとともに、シート搬入方向の上流側と下流側とで相互に異なった傾斜角度となっており、具体的には上流側の所定区間と下流側の所定区間との間で傾斜角度αで屈曲する屈曲部300Cが形成されている。なお、このような屈曲部300Cを有することにより、各スライドガイド301,302ではガイドされないシートSの中央部の撓みを防止している。
【0051】
一方、このように1枚目のシートがスライドガイド301,302により形成される面上に搬送された直後に、同図の(b)に示すようにアーム330cが反時計回りに回動し、これによりアーム330cに軸支されている排紙上ローラ330aが上方向に退避し、排紙ローラ対が離間される。
【0052】
また、これと同時に排紙ローラ対330に接続されていた駆動を切断し、排紙上ローラ330a及び排紙下ローラ330bの回転を停止させる。この結果、シートSの後端がステイプルローラ対320を完全に抜けると、シートSは自重で搬送方向と反対方向に戻り、基準壁323方向に移動する。
【0053】
次に、左側のスライドガイド302のみが動作し、第1のシート積載部300B上に積載されたシートSの幅方向の整合動作が開始される。具体的には、スライドガイド302がモータMに駆動されて図3の右側に移動することでスライドガイド302に設けられた基準ピン304がシートSの左側面に当接してスライドガイド301側にシートSを押し込む。
【0054】
そして、シートSの右側面がスライドガイド301に設けられた基準ピン303に突き当たることで、シートの幅方向の整合が行われる。シートが基準ピン303に当接して整合された位置で設定されたステイプル位置にシートSが移動するように設定されている。整合動作後、スライドガイド302がシートSの幅より広がる方向に移動し、再び待機ポジションで次のシートの搬送に対応できるようにする。
【0055】
ここで、スライドガイド301,302の構成について詳細に説明する。
【0056】
各スライドガイド301,302は、図3に示すようにモールドフレームFに設けられたガイドピン313a及び板金フレームF'に設けられたガイドピン313bの計4本でガイドされることにより、図3の左右方向、すなわちシート搬送方向に直角な方向(幅方向)に往復移動可能とされると共にジョガーモータMからの駆動力により移動するようになっている。
【0057】
また各スライドガイド301,302は、シート搬送方向下流からから見ると、図3の(b)に示すように、シートSの両サイドをガイドする各壁部とシートSの上下面を支持する支持部とにより、断面略コ字型の形状を呈しており、このコ字型の下面によって第1のシート積載部300B上に排出される各シートを支持し、シートSの幅方向中央部についてはガイドしない構成となっている。
【0058】
さらに、スライドガイド302には段ギア317と噛み合う平板歯車を有するスライドラック310が設けられている。またスライドガイド301にも段ギア317と噛み合う平板歯車を有するスライドラック312が取り付けられている。
【0059】
ここで、スライドラック312は、コイル状のバネ314を介してスライドガイド301に対して相対移動可能に設けられている。なお、このバネ314は、その一端側がスライドガイド302に当接し、他端側がスライドラック312に当接し、スライドガイド301とスライドラック312とを広げる方向に付勢している。また、スライドラック312は、スライドガイド301側のエンボス部301aを移動させる角穴部312aを有している。
【0060】
さらにスライドガイド301の側壁には耐磨耗にすぐれた金属で構成される2本の基準ピン303が、スライドガイド302の側壁には2本の基準ピン304がそれぞれ設けられており、シートを整合するときには、既述したようにスライドガイド302が移動して、シートの両側端面305,306に、基準ピン304,ピン303が当接する。
【0061】
また、スライドガイド301及びスライドガイド302は、段ギア317及ジョグ板金フレームF'により高さ方向を支持されている。
【0062】
次に、各スライドガイド301,302の動作について説明する。
【0063】
シート処理装置300に電源が入ると、ステイプルローラ対320が回転を開始し、次にジョガーモータMが回転して段ギア317が回転することで、スライドガイド302のラック部310が駆動されて外側に退避する。
【0064】
またスライドガイド301は、ジョガーモータMが回転して段ギア317が回転すると、まずスライドラック312が相対移動し、スライドラック312の角穴部312aがスライドガイド301のエンボス301aの図3の右側端面に当接した後、角穴部312aで押圧されることにより外側に退避する。
【0065】
スライドガイド301にはスリット部301Sが設けられており、スリット部301Sが所定の退避距離まで移動すると、図4の(b)に示すように、フォトセンサ316が透光し、その時点でジョガーモータMが停止する。以下、この位置をホームポジションという。
【0066】
一方、シートSがシート処理装置300に進入する信号がプリンタ本体100から入力されると、ジョガーモータMが回転し、スライドガイド301,302が内側に移動し、図3に示すように進入するシートSの幅よりも所定量dだけ広い位置で停止する。この位置において、スライドガイド301は、ストッパ301bがガイドピン313aに当接し、それ以上内側には移動できない状態となる。以下、この位置を待機位置という。なお、この待機位置ではスライドガイド301の側面が整合動作時の基準位置になる。
【0067】
ここで、本実施の形態では、シートSのサイズ(幅)が通紙可能な最大サイズである場合に、両側の隙間がそれぞれ所定量d,dとなるように、スライドガイド301,302の待機位置が設定されている。
【0068】
なお、これよりも幅の狭いシートを整合する場合には、これに応じた分だけスライドガイド302が右側に移動することにより、図3に示す待機位置における左側の隙間が常に所定量dとなる。一方、この場合には、シートとスライドガイド302との隙間は、所定量dよりも幅狭となった量の半分だけ広がることになる。
【0069】
一方、図6に示すようにスライドガイド301,302により幅方向の整合を行った後、両スライドガイド301,302が若干量外側に退避することによりシートSの整合方向の規制をラフ状態にし、シートSがシート搬送方向に移動可能な状態にする。この後、図5の(b)に示すように、パドル322がパドル軸350を中心に時計回りにシートSの上面に当接しながら一回転し、これによりシートSが基準壁323に突き当てられて整列する。
【0070】
そして、これらの動作でシート搬送方向および幅方向の整合が可能となる。なお、このように整合された状態を保つために図6に示すように整合された状態のシートの右端面近傍に、図3のA方向矢視図である図7に示すように摩擦部材400aを設けたレバー400bが上下方向に移動して整合されたシートSを押圧して所定位置に保持する保持手段であるスタンプ手段400が設けられている。
【0071】
ここで、このスタンプ手段400は上下方向に回動するレバー400bを備えており、整合動作が終了した後、次に進入するシートが、整合されたシートに当接する前に、(b)に示すように上方回動していた不図示のソレノイドによりレバー400bを下方回動させ、(a)に示すようにシート上面を押圧することにより、次のシートにより整合された状態のシートが移動し、整合が乱れるのを防ぐようにしている。
【0072】
なお、このようにして1枚目のシートの整合が終了した後、2枚目のシートが搬送されるが、この場合、2枚目以降のシートの搬送時には、排紙ローラ対330が離間されているため、シートSの後端がステイプルローラ対320を完全に抜けると、シートは自重で搬送方向と反対方向に戻り、基準壁323方向に移動する。なお、また、整合動作を始める前に、スタンプ手段が上方向に移動してホールド動作を終了する。ここからの整合動作は1枚目と全く同様であるので説明を省略する。
【0073】
そして、このような動作を繰り返し行い、1ジョブの最後(n番目)のシート(Sn)を整合する動作を行い、スライドガイド302に設けられた各基準ピン304がシートの左側面をスライドガイド301の各基準ピン303に突き当て、スライドガイド302の移動を停止した図6の状態で、シート束の後端右側に位置する小型のステイプラHで後端右側の位置をステイプルする。
【0074】
ここで、この構成及び動作によれば、各シートの整合動作中はスライドガイド301が基準位置で停止して移動せず、スライドガイド302のみが移動して各シートの左側端部が基準位置に揃うので、スライドガイド301側に固定配置されたステイプラHによる綴じ処理が正確かつ確実に行われる。
【0075】
さらには、1ジョブにおいて搬入される各シートの幅にばらつきがある場合や1ジョブ内でシートサイズが例えばLTRからA4に変化した場合であっても、各シートの左端部の位置が一定に揃えられるので、ステイプラHによる綴じ処理の仕上がりが正確かつ綺麗になり、優れた効果が得られる。
【0076】
一方、このようにしてステイプル動作が終了すると、図5の(c)に示すように、アーム330cが時計回りに回転することでアーム330cに軸支されている排紙上ローラ330aが下方向に移動し、排紙ローラ対330が形成される。そして、この後、排紙ローラ対330のローラ双方に駆動を接続して排紙上ローラ330aおよび排紙下ローラ330bの回転を開始する。これにより、シート束Sは排紙ローラ対330に圧接されてスライドガイド301,302により形成される第1の積載部300B上に搬送される。
【0077】
なお、このときも既述した単純スタックのときと同様、排紙ローラ対330は千鳥配置されており、かつオーバーラップしているので、シート束に対してコシをつけることができる。
【0078】
そして、この動作と同時にジョガーモータMが回転駆動されることにより、図6に示す状態からスライドガイド302が広がる方向に移動する。なお、このスライドガイド302の移動開始時には、スライドガイド301側は、スライドラック312が図6の右側に移動し、スライドガイド301自体は直ちには移動しない。
【0079】
そして、スライドガイド302の位置が図3に示す待機位置を過ぎると、スライドラック312のエンボス部301aがスライドガイド301の角穴部312aの端面と当接して、スライドガイド301が図3の右側に移動を開始し、両スライドガイド301,302が移動する。
【0080】
さらにこの後、両スライドガイド301,302の間隔がシートの幅近傍又はそれより広くなったとき、スライドガイド301,302に支持されているステイプル済みのシート束は、図4及び図5の(c)に示すように下方に落下し、第2の積載部325に積載される。なお、このとき既述したように千鳥配置された排紙ローラ対330によりシート束にコシがついているため、シート束は整列した状態で第2の積載部325まで落下し、積載される。
【0081】
次に、パドル軸350を回転させる構成及びアーム330cに軸支されている排紙上ローラ330aを上方向に退避させる構成について図10及び図11を用いて説明する。
【0082】
図10は、排紙上ローラ330aに駆動を伝えるギア系列、図11は排紙下ローラ330bに駆動を伝えるギア系列を示している。なお、図10において、505は排紙上ローラ330aの軸505aに固定されているギア、図11において、506は排紙下ローラ330bに固定されているギアである。また、図11は、図10からギア504と揺動板560を削除した状態を示している。
【0083】
また、本駆動系列は、排紙上ローラ330a及び排紙下ローラ330bを駆動する搬送駆動系のほか、パドル322及びローラ離間駆動系を含んでいる。ここで、搬送駆動系は、駆動モータM1の軸に固定されているモータギア501から回転を受け取り、排紙ローラ対330、ギア513に取り付けられた入口ローラ対363及びベルトプーリ521がそれぞれ固定されているステイプルローラ対320の、3つのローラ対を駆動してシートを搬送するためのものである。
【0084】
また、パドル322及びローラ離間駆動系は、正逆転可能な1つの駆動源である駆動モータM2により駆動されるモータギア401からの駆動力により回転し、駆動モータM2の駆動をパドル322及び排紙ローラ対330に選択的に伝達するための第1伝達部材である切替ギア403と、モータギア401と噛合する段ギア402を回転自在軸支すると共に、揺動中心450aを支点として揺動する揺動部材である揺動ホルダ450を揺動させることにより、切替ギア403を駆動モータM2の駆動により排紙ローラ対330を離間させる離間手段であるカムギアL404又は駆動モータM2の駆動をパドル322に伝達する第2伝達部材であるパドルギア406に選択的に接続させるためのものである。
【0085】
ここで、段ギア402と揺動ホルダ450との間には一定の摩擦力が作用しており、モータギア401の回転に伴って段ギア402が回転すると、この段ギア402の回転により揺動ホルダ450が揺動するようになっている。なお、本実施の形態においては、揺動ホルダ450が時計回りの方向に揺動すると切替ギア403がカムギアL404に、揺動ホルダ450が反時計回りの方向に揺動すると切替ギア403がパドルギア406に接続して駆動を伝達するようになっている。
【0086】
また、同図において、550は駆動解除ギア502を軸支すると共に揺動中心550aを中心に揺動可能な駆動解除板であり、この駆動解除板550はバネ555により反時計周りに付勢されている。なお、この駆動解除板550には、カムギアL404に設けられた駆動停止手段であるカム404aに当接する当接部550aが設けられている。
【0087】
そして、この駆動解除板550は、カムギアL404が時計回りに180度回転すると、このカムギアL404に設けられたカム404aにより押圧されて時計回りに約10度揺動し、駆動伝達ギア502と、モータギア501の回転をギア504及びギア505を介して排紙上ローラ330aに伝達するためのアイドラギア503との噛合を解除するようになっている。
【0088】
なお、これら切替ギア403、カムギアL404、パドルギア406及びカムギアL404に設けられたカム404aにより駆動伝達部500が構成される。
【0089】
次に、このような構成の駆動伝達部500における排紙上ローラ330aを上方向に退避させる動作について説明する。
【0090】
図12は上記排紙ローラ対の離間動作及びパドルの回転動作を説明する図である。モータギア401が反時計回りの方向に回転すると、段ギア402は揺動ホルダ450を時計回りの方向に揺動させながら回転し、これにより切替ギア403がカムギアL404に噛合する。なお、このように切替ギア403がカムギアL404に噛合すると、揺動ホルダ450はそれ以上揺動することはなくなる。また、この状態のとき、切替ギア403はパドルギア406とは噛合していない。
【0091】
そして、このように切替ギア403がカムギアL404に噛合すると、反時計回りの方向に回転する切替ギア403によりカムギアL404は時計回りの方向に180度回転し、これに伴い既述したように駆動伝達ギア502とアイドラギア503との噛合が解除されて排紙ローラ対330の駆動が停止すると共に、カムギアL404に噛合したカムギアR405は反時計回りに180度回転する。
【0092】
ここで、このようにカムギアR405が反時計回りに180度回転すると、アーム330cは、点線で表示されているカムギアR405のカム面405aにより押し上げられ、パドル軸350を中心に反時計周りに回動する。この結果、図12の(a)に示すようにアーム330cに軸支されている排紙上ローラ330aは上方向に移動し、排紙ローラ対330は離間状態となる。
【0093】
一方、この後、整合動作が終了し、更に駆動モータM2が回転すると、カムギアR405がさらに反時計周りに回転し、これに伴いアーム330cと共に排紙上ローラ330aが下降し、排紙下ローラ330bと圧接する。なお、このアーム330cは既述した図1に示す加圧バネPにより付勢されており、この加圧バネPにより排紙上ローラ330aは排紙下ローラ330bと所定の圧力で圧接する。
【0094】
また、カムギアL404が時計回りに回転することにより、駆動解除板550は図10に示すホームポジションに戻る。この一連の動作で排紙ローラ対330の離間、圧接および排紙ローラ対330への駆動の解除、接続が行われる。
【0095】
次に、このような構成の駆動伝達部500におけるパドル322の回転動作について説明する。
【0096】
モータギア401が時計回りの方向に回転すると、段ギア402は揺動ホルダ450を反時計回りの方向に揺動させながら回転し、これにより図12の(b)に示すように切替ギア403がパドルギア406に噛合する。なお、このように切替ギア403がパドルギア406に噛合すると、揺動ホルダ450はそれ以上揺動することはなくなる。また、このとき切替ギア40はカムギアL404とは接続されていない。
【0097】
ここで、パドルギア406はパドル軸350に固定されたパドルギア407に噛合しており、これによりパドル軸350が時計回りに回転し、この結果パドル322が時計回りに回転する。そして、このようにパドル322が時計回りに回転すると、シートはシート搬送方向と反対側に移動して基準壁323に当接し、整合される。
【0098】
このように、正逆転可能な1つの駆動モータM2の駆動を駆動伝達部500によりパドル322と、排紙ローラ対330に選択的に伝達し、パドル322による整合動作、排紙ローラ対330の離間動作及び排紙ローラ対330の駆動制御を選択的に行わせるようにすることにより、駆動系の構成を小型かつ、簡単な構成で安価にすることができる。また、省電力化が実現するので装置の電源容量も小さくできる。これにより、シート処理装置300及びこれを備えたレーザビームプリンタ(画像形成装置)100Aにおける省スペース、低コスト、かつ省電力を図ることができる。
【0099】
ところで、これまでの説明においては、揺動ホルダ450を揺動させることにより、切替ギア40の回転をカムギアL404又はパドルギア407に選択的の伝達し、カムギアL404又はパドルギア407を回転させるようにした構成について述べてきたが、このように構成した場合、切替ギア40がカムギアL404及びパドルギア407のどちらとも噛合しないタイミングが生じる。そして、このようなタイミングが生じる場合には、迅速な綴じ処理及び排出処理を行うことができず、高速でシートに画像形成(印字)するプリンタには対応することができない。
【0100】
このため、高速でシートに画像形成(印字)するプリンタに対応するためには、例えば揺動ホルダ450を用いることなく、切替ギアによりカムギアL404及びパドルギア407を回転駆動させると共に、このカムギアL404及びパドルギア407の回転をパドル及び排紙ローラ対に選択的に伝達するようにしても良い。
【0101】
次に、このように構成した本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0102】
図13は、本発明の第2の実施の形態に係るシート処理装置の駆動伝達部の側面図である。なお、同図において、例えば図12と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0103】
同図において、410は第1伝達部材である切替ギア、414は離間手段であるカムギアL、416は第2伝達部材であるパドルギアである。ここで、カムギアL414及びパドルギア416は、それぞれ同図のA−A断面図である図14に示すように、切替ギア410と噛合する第1ギア部414a,416aを有すると共に、この第1ギア部414a,416aの回転に伴って不図示のワンウェイクラッチを介して選択的に回転する第2ギア部414b,416bを有している。
【0104】
なお、カムギアL414の第2ギア部414bは、図15の(a)に示すように切替ギア410が反時計回りの方向に回転し、これによりカムギアL414(の第1ギア部414a)が時計回りの方向に回転すると、時計回りに追従して回転するようになっている。
【0105】
そして、このように第2ギア部414bが回転すると、排紙ローラ対330が離間すると共に、第2ギア部414bに設けられたカム面414cにより駆動解除板550が押圧されて時計回りに約10度揺動し、駆動伝達ギア502とアイドラギア503との噛合が解除されるようになっている。なお、カムギアL414(の第1ギア部414a)が反時計周りに回転すると、不図示のワンウェイクラッチの作用により第2ギア部414bは回転しない構成となっている。
【0106】
一方、パドルギア416の第2ギア部416bは、図15の(b)に示すように切替ギア410が時計回りの方向に回転し、これによりパドルギア416(の第1ギア部416a)が反時計周りに回転すると追従して回転し、パドルギア416を回転させるようになっている。なお、パドルギア416(の第1ギア部416a)が時計周りに回転すると、不図示のワンウェイクラッチの作用により第2ギア部416aは回転しない構成となっている。
【0107】
つまり本実施の形態において、切替ギア410はカムギアL414及びパドルギア416の両方に常に噛合しており、カムギアL414及びパドルギア416の第2ギア部414b,416bは切替ギア410の回転方向に応じて選択的に回転し、パドル322を回転させる、或いは分離ローラ330を離間させると共に、分離ローラ330の駆動を制御(停止)するようになっている。
【0108】
次に、このような構成の駆動伝達部500における排紙上ローラ330aの上方向退避動作について説明する。
【0109】
図15の(a)に示すようにモータギア401が反時計回りに回転すると、パドルギア416の第2ギア部416bは回転せず、カムギアL414の第1及び第2ギア部414a,414bが時計回りに回転する。
【0110】
そして、このように第1及び第2ギア部414a,414bが時計回りに回転すると、第2ギア部414bに設けられたカム面414cが時計回りに180度回転して駆動解除板550を時計回りに約10度ほど揺動させ、これにより駆動解除ギア502とアイドラギア503の噛合が解除され、分離ローラ330の駆動が停止する。
【0111】
一方、このようにカムギアL414が時計回りに回転すると、カムギアR405が反時計回りに回転し、これによりアーム330cはカムギアR405のカム面405aの作用によりパドル軸350を中心に反時計周りに回動する。これにより、アーム330cに軸支されている排紙上ローラ330aが上方向に移動し、排紙ローラ対330が離間する。
【0112】
この一連の動作で排紙ローラ330の離間および排紙ローラ対330への駆動伝達停止が行われる。
【0113】
次に、このような構成の駆動伝達部500におけるパドル322の回転動作について説明する。
【0114】
図15の(b)に示すようにモータギア401が時計回りに回転すると、カムギアL414の第2ギア部414bは回転せず、パドルギア416の第1及び第2ギア部416a,416bが反時計回りに回転する。
【0115】
ここで、このパドルギア416の第2ギア部416bは、パドル軸350に固定されたパドルギア407に噛合しており、これによりパドルギア416(の第2ギア部416b)を反時計回りに回転させると、パドル軸350を時計回りに回転させることができる。そして、このようにパドル322を回転させることにより、シートをシート搬送方向と反対側に移動させて基準壁323にシートSの端面を当接させて整合することができる。
【0116】
このように、1つの駆動モータM2により選択的に、パドル322によるシートの整合動作、排紙ローラ対330の離間動作及び排紙ローラ対330の駆動制御を行うことができるので、駆動系の構成を簡単で安価にすることができる。また、切替ギア410はカムギアL414及びパドルギア416の両方に常に噛合しているので、迅速な駆動の切替えが可能となり、高速で画像を形成(印字)するプリンタに対応することができる。
【0117】
ところで、これまでの説明においては、ソレノイドを用いて整合後のシートの上面を押圧して後続のシートに押し出されないように保持するためのスタンプ手段400を上下動作させる場合について述べてきたが、本発明はこれに限らず、例えばパドル322の回転動作に連動してスタンプ部材400を上下動させるようにしても良い。
【0118】
次に、このような本発明の第3の実施の形態について説明する。
【0119】
図16は、本実施の形態に係るシート処理装置における排紙ローラ対付近の構成を示す図である。ここで、同図の(a)は排紙ローラ対付近の平面図、(b)はそのB−B断面図である。なお、同図において、例えば図3と同一符号は、同一又は相当部分を示している。
【0120】
同図において、600は軸600bを支点として上下方向に回動するスタンプ部材、602はパドル軸350に設けられたプーリ、603はスタンプカム、601はプーリ602とスタンプカム603のカム軸605に張設されたベルトであり、既述した第1又は第2の実施の形態で示した構成によりパドル軸350が回転すると、このパドル軸350の回転はベルト601を介してカム軸605に伝達され、これによりスタンプカム603が回転するようになっている。
【0121】
一方、図17は、図16のB−B断面図であり、同図の(a)は、スタンプカム603がホームポジションにある状態を示している。そして、このようにスタンプカム603がホームポジションにあるとき、スタンプ部材600は下側でシートを押圧している。
【0122】
ここで、パドル軸350が図中反時計回りに回転すると、カム軸605を中心にスタンプカム603も反時計周りに回転し、スタンプ部材600との当接部600aをH分だけ押し上げ、(b)の位置となる。そして、このようにスタンプカム603によりスタンプ部材600をH分だけ押し上げることにより、スタンプ部材600によるシートの保持動作が解除される。
【0123】
なお、本実施の形態においては、スタンプ部材600が押圧動作を解除している状態のとき、パドル322がシートSと当接するような位置関係にスタンプカム603とパドル322の位置を設定している(図17の(b)参照)。これにより、スタンプ部材600によるシート保持動作をソレノイドなどの別のアクチュエータを設けなくとも、パドル322によるシートの整合動作等を行う駆動モータM2により行うことができ、更に安価で小型、省電力化が実現できる。
【0124】
【発明の効果】
以上説明したように本発明のように、正逆転可能な1つの駆動源の駆動を駆動伝達部によって整合手段と排紙ローラ対に選択的に伝達し、整合手段による整合動作、排紙ローラ対の離間動作及び排紙ローラ対の駆動制御を選択的に行わせるようにすることにより、省スペースかつ低コスト、省電力を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るシート処理装置を備えた画像形成装置の一例であるレーザビームプリンタの全体構成を示す概略断面図。
【図2】上記シート処理装置の構成及びプリンタ本体から搬送されたシートがシート処理装置に向かう場合の各部の動きを説明する図。
【図3】上記シート処理装置の要部平面図及び要部側面図。
【図4】上記シート処理装置に設けられたスライドガイドがホームポジションに位置してシート束が落下する状態を示す図。
【図5】上記シート処理装置の綴じ動作における各部の動きを説明する図。
【図6】上記スライドガイドによりシートを整合した状態を示す図。
【図7】図3のA方向矢視図。
【図8】上記シート処理装置に設けられた排紙ローラ対の斜視図。
【図9】上記排紙ローラ対の正面図。
【図10】上記シート処理装置の駆動伝達部の排紙上ローラに駆動を伝えるギア系列を説明する図。
【図11】上記シート処理装置の駆動伝達部の排紙下ローラに駆動を伝えるギア系列を説明する図。
【図12】上記排紙ローラ対の離間動作及びパドルの回転動作を説明する図。
【図13】本発明の第2の実施の形態におけるシート処理装置の駆動伝達部の側面図。
【図14】上記シート処理装置の駆動伝達部の要部平面図。
【図15】上記シート処理装置の排紙ローラ対の離間動作及びパドルの回転動作を説明する図。
【図16】本発明の第3の実施の形態に係るシート処理装置の排紙ローラ対付近の、(a)は平面図、(b)はB−B断面図。
【図17】上記シート処理装置の排紙ローラ対付近のA−A断面図。
【符号の説明】
100A レーザビームプリンタ
100 プリンタ本体
300 シート処理装置
322 パドル
330 排紙ローラ対
330a 排紙上ローラ
330b 排紙下ローラ
330b1 ローラ本体
330b2 ローラ本体
330c アーム
350 パドル軸
400 スタンプ手段
403 切替ギア
405 カムギアR
405a カム面
450 揺動ホルダ
404 カムギアL
404a カム
414 カムギアL
414a 第1ギア部
414b 第2ギア部
416 パドルギア
416a 第1ギア部
416b 第2ギア部
500 駆動伝達部
600 スタンプ手段
603 スタンプカム
M2 駆動モータ
S シート

Claims (11)

  1. 画像が形成された後、排出されたシートに対して処理を行うシート処理装置において、
    前記排出されたシートのシート排出方向の整合を行う整合手段と、
    第1ローラと、前記第1ローラに対向して配された第2ローラとを有し、前記シートを排出可能な第1の状態と、前記第1及び第2ローラが離間する第2の状態とをとることが可能な排紙ローラ対と、
    正逆転可能な1つの駆動源と、
    前記1つの駆動源の正逆転に応じて前記整合手段による整合動作、前記排紙ローラ対の離間動作及び前記排紙ローラ対の駆動の解除接続とを選択的に行わせるように構成された駆動伝達部と、を備え
    前記駆動伝達部は、前記排紙ローラ対の離間動作に連動して前記排紙ローラ対の駆動を停止し、前記整合手段による整合動作を行わせることを特徴とするシート処理装置。
  2. 前記駆動伝達部は、前記1つの駆動源の正逆転を前記整合手段及び前記排紙ローラ対に選択的に伝達するための第1伝達部材と、前記第1伝達部材により選択的に伝達された前記駆動源の駆動を前記整合手段に伝達する第2伝達部材と、前記第1伝達部材により選択的に伝達された駆動源の駆動により前記排紙ローラ対を離間させる離間手段と、前記離間手段の離間動作に連動して前記排紙ローラ対の駆動を停止する駆動停止手段とを備えたことを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
  3. 前記第1伝達部材は揺動部材に保持され、前記揺動部材の揺動により前記第2伝達部材又は前記離間手段に選択的に前記駆動源の駆動を伝達することを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
  4. 前記駆動伝達部は、前記1つの駆動源の正逆転を前記整合手段及び前記排紙ローラ対に伝達するための第1伝達部材と、前記第1伝達部材により伝達された前記駆動源の駆動を選択的に前記整合手段に伝達する第2伝達部材と、前記第1伝達部材により伝達された駆動源の駆動により選択的に前記排紙ローラ対を離間させる離間手段と、前記離間手段の離間動作に連動して前記排紙ローラ対の駆動を停止する駆動停止手段とを備えたことを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
  5. 前記第2伝達部材及び前記離間手段は、前記第1伝達部材により伝達された前記駆動源の駆動をワンウェイクラッチを介して選択的に前記整合手段及び離間手段に伝達することを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
  6. 前記排紙ローラ対は、前記第1の状態のとき、前記第1のローラの軸方向に複数設けられたローラ本体が、前記第2ローラの軸方向に複数設けられたローラ本体の間に入り込むように構成されたものであることを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  7. 前記排出されたシートを押圧して所定位置に保持する保持手段を備え、
    前記整合手段がシート整合動作を行う際には、前記保持手段による前記シートに対する押圧を解除するようにしたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  8. 前記整合手段は、回転軸を中心に回転しながら前記シートを整合方向に移動させる弾性を有するパドルであることを特徴とする請求項1乃至に記載のシート処理装置。
  9. 前記排紙ローラ対の一方のローラを回転自在に保持する保持部材を前記パドルの回転軸を中心に回動自在に設け、前記排紙ローラ対を前記第1の状態とする場合には、前記保持部材を回動させて前記第1及び第2ローラを離間させるようにしたことを特徴とする請求項記載のシート処理装置。
  10. 前記排出したシートに対して綴じ処理を行うステイプラを備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のシート処理装置。
  11. 画像形成部と、前記画像形成部により画像が形成されたシートを処理するシート処理装置とを備えた画像形成装置において、
    前記シート処理装置は前記請求項1乃至10のいずれか1項に記載のものであることを特徴とする画像形成装置。
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