JPH10236352A - 自動車のボディサイド組立方法および同組立装置 - Google Patents

自動車のボディサイド組立方法および同組立装置

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JPH10236352A
JPH10236352A JP9232978A JP23297897A JPH10236352A JP H10236352 A JPH10236352 A JP H10236352A JP 9232978 A JP9232978 A JP 9232978A JP 23297897 A JP23297897 A JP 23297897A JP H10236352 A JPH10236352 A JP H10236352A
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Teruo Segawa
輝夫 瀬川
Jun Matsubara
純 松原
Kaoru Okuyama
馨 奥山
Yukie Ueda
幸英 上田
Shoichi Takahashi
祥一 高橋
Setsuo Nakamura
節男 中村
Kazuo Uragami
一夫 浦上
Shin Kinoshita
伸 木下
Hiroshi Seki
洋 関
Hiroo Namibe
宏朗 波部
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ボディサイドを組み立てるにあたり、コスト
低下および、作業効率の向上を図るとともに、組立精度
の向上を図る。 【解決手段】 ボディサイド1を起立させた状態で、そ
のサイドシル43,45の下端を移動体47上に設けた
クランプ手段49により位置決め固定した状態で、溶接
ロボット5による溶接作業および、搬送装置3での搬送
作業を行う。搬送装置3は、クランプ手段49を上部に
備えた移動体47が左右のガイドレール51に沿って移
動し、移動体47は下部に装着したチェーン77により
移動搬送される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ボディサイドア
ウタに各種のインナ部品を組み付けるなど、ボディサイ
ドを組み立てる際に使用される自動車のボディサイド組
立方法および同組立装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のボディサイドにおいては、ボデ
ィサイドアウタが、車体前側の部品であるフロント部品
と、同後側の部品であるリアフェンダ部品とから構成さ
れ、これら各部品を相互に溶接接合し、この接合した各
部品に、各種インナ部品を溶接接合することで組み立て
られるものがある。
【0003】このような組立作業においては、図46に
示すように、フロント部品201およびリアフェンダ部
品203を、例えば特開平7−96397号公報に開示
されているように寝かせた状態で搬送する搬送装置20
5を設けるとともに、この搬送装置205の側方には、
各部品201,203相互の溶接接合や、各部品20
1,203に対するインナ部品の溶接接合を行うための
溶接ロボット207を、作業工程毎に複数配置してあ
る。
【0004】搬送装置205は、搬送方向に延長されて
この方向に前後移動可能な2本のトランスファバー20
9を備えるとともに、このトランスファバー209上
に、各部品201,203を支持するワーク受けとなる
フィンガ211が上方に突出して設けられている。トラ
ンスファバー209の下方に配置されたテーブル213
上には、各部品201,203を、フィンガ211から
離反させるべく上昇させ、かつ固定保持して溶接作業時
での位置決めを行う治具215が、リフタにより上下動
可能に設けられている。上記治具215が下降して各部
品201,203に対する固定保持を解除している状態
で、各部品201,203を保持したフィンガ211
が、トランスファバー209の移動に伴い前方へ移動す
ることで、各部品201,203の搬送がなされる。
【0005】組立作業としては、第1の工程として、フ
ロント部品201およびリアフェンダ部品203を搬送
ライン上に投入して上昇状態の治具215にて固定保持
し、この状態で両部品201,203相互を溶接ロボッ
ト207を用いて仮打ちによる溶接を行う。第2の工程
として、上記各部品201,203相互の連結部およ
び、各部品201,203にすでに組み付けられている
小部品に対し、増打ちによる溶接を行う。次に、第3の
工程として、各種インナ部品を上記各部品201,20
3にセットして仮打ちによる溶接を行った後、第4の工
程として増す打ちによる溶接を行い、これによりボディ
サイドの溶接作業が完了する。
【0006】そして最後に第5の工程として、溶接作業
が終了したボディサイドを、油圧シリンダなどを駆動機
構とする起立装置により起立させた後、リフタにより吊
り上げて後工程へ搬出する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たような従来のボディサイドの組立方法においては、以
下に示すような問題がある。
【0008】(1)溶接作業時および搬送作業時におい
て、寝かせた状態のワーク(フロント部品201,リア
フェンダ部品203)を下面から固定保持する専用の治
具215およびフィンガ211がそれぞれ複数必要であ
ってその分設備費を要し、特に、複数車種を同一ライン
にて生産する際には、汎用化された治具やフィンガが必
要となって設備費が極めて大となる。さらに、溶接作業
終了後にワークを起立させる装置についてもコストを要
する。
【0009】(2)複数台の溶接ロボットによる溶接
(増打ち)では、治具215が邪魔になるなどして溶接
ロボット同士が干渉し、作業効率の低下を招く。
【0010】(3)搬送装置に対しワークを水平に寝か
せた状態で左右両側部を治具215にて下面から支持し
ているので、中央部が撓み変形し、変形した状態で溶接
作業がなされることにより、組立精度の低下を招く。中
央部の撓みを防ぐために中央部を支える治具を設ける
と、その分コストアップを招く上、溶接ロボットの作動
範囲を狭めることになる。
【0011】そこで、この発明は、ボディサイドを組み
立てるにあたり、コスト低下および作業効率の向上を図
るとともに、組立精度の向上を図ることを目的としてい
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1の発明は、ボディサイドアウタを、ルーフ
レール側が上部で、サイドシル側が下部となるよう起立
させた状態とし、この状態で前記サイドシルの下端を位
置決め固定して溶接によるボディサイドの組立作業を行
う組立方法としてある。
【0013】上記した自動車のボディサイド組立方法に
よれば、サイドシル下端は、異なる車種間においても同
一形状にすることが可能であるので、ボディサイドアウ
タを起立させた状態でそのサイドシル下端を位置決め固
定することで、ボディサイドアウタを固定保持するめの
車種毎の専用の治具が不要となって、ボディサイドアウ
タを位置決め固定する固定具の簡素化および汎用化が容
易である。また、起立状態のボディサイドアウタに対
し、両側から複数の溶接ロボットによる溶接作業を行う
ことで、ロボット同士の干渉が回避され、作業効率が向
上する。さらに、ボディサイドアウタをその自重の作用
方向に対し、ワーク断面の曲げ剛性が最大となる方向で
ある起立させた状態で、搬送および溶接作業を行うの
で、水平に寝かせた状態に比べて変形しにくく、組立精
度が向上する上、作業スペースも少なくて済む。
【0014】請求項2の発明は、ボディサイドアウタ
を、ルーフレール側が上部で、サイドシル側が下部とな
るよう起立させた状態とし、この状態で前記ルーフレー
ル側を、上部に設けた搬送ラインから下方に向けて突出
し、前記ボディサイドアウタを吊り下げ支持する位置決
め固定手段によって位置決め固定して溶接によるボディ
サイドの組立作業を行う組立方法としてある。
【0015】上記組立方法によれば、ボディサイドアウ
タのルーフレール側を吊り下げ支持して位置決め固定す
るので、ボディサイドアウタを固定保持するめの車種毎
の専用の治具が不要となって、ボディサイドアウタを位
置決め固定する固定具の簡素化および汎用化が容易であ
るなど、請求項1の発明と同様の作用が得られる。
【0016】請求項3の発明は、請求項1または2の発
明の組立方法において、ボディサイドアウタは、フロン
ト部品と、リアフェンダ部品とからなり、これら各部品
がそれぞれ位置決め固定された状態で搬送ライン上を搬
送され、搬送ライン上の所定位置にて前記各部品相互の
溶接接合作業および、各部品へのインナ部品のセットお
よび溶接接合作業を行う組立方法としてある。
【0017】上記組立方法によれば、フロント部品とリ
アフェンダ部品との溶接接合および、各部品に対するイ
ンナ部品の溶接接合作業が、コスト高を招くことなく、
高効率で、精度よくなされる。
【0018】請求項4の発明は、請求項3の発明の組立
方法において、搬送ラインの側方に配置した位置決め治
具が、前記搬送ライン上に位置決めされているフロント
部品およびリアフェンダ部品に向けて進出して、これら
各部品を側方から位置決めを行い、この状態でインナ部
品のセットおよび溶接接合作業を行うこ組立方法として
ある。
【0019】上記組立方法によれば、インナ部品のセッ
トおよび溶接接合作業が、より精度よくなされることに
なる。
【0020】請求項5の発明は、請求項1の発明の組立
方法において、ボディサイドアウタの位置決めは、搬送
方向に対して直角の左右方向および上下方向について
は、サイドシル下端を搬送ラインの移動体上に設けたク
ランプ手段により挟持固定する一方、前記搬送方向につ
いては、前記サイドシル下端に形成した切り欠きに、前
記移動体に設けた位置決め突起を挿入することで行う組
立方法としてある。
【0021】上記組立方法によれば、ボディサイドアウ
タの位置決めが、搬送方向に対して左右方向および上下
方向、ならびに搬送方向について、簡単な構成で確実に
なされる。
【0022】請求項6の発明は、請求項2の発明の組立
方法において、ボディサイドアウタの位置決めは、搬送
方向に対して直角の左右方向および上下方向について
は、サイドシル下端を搬送ラインの移動体上に設けたV
字状の凹部に挿入する一方、前記搬送方向については、
ドア開口部の内周縁における搬送方向前方側および後方
側を、押圧手段により相互に離反する方向に押圧するこ
とで行う組立方法としてある。
【0023】上記組立方法によれば、ボディサイドアウ
タの位置決めが、搬送方向および搬送方向に対して左右
方向、ならびに上下方向について、簡単な構成で確実に
なされる。
【0024】請求項7の発明は、ボディサイドアウタ
を、ルーフレール側が上部で、サイドシル側が下部とな
るよう起立させた状態で、前記サイドシルの下端を固定
して位置決めする位置決め固定手段を搬送ラインにおけ
る移動体上に設け、この位置決め固定手段にて位置決め
されたボディサイドアウタに対し、溶接によりボディサ
イドの組立作業を行う溶接ロボットを、前記搬送ライン
の側方に配置した構成としてある。
【0025】上記したボディサイドの組立装置によれ
ば、位置決め固定手段によりボディサイドアウタを起立
させた状態でそのサイドシル下端を固定して位置決め
し、起立状態のボディサイドアウタに対して搬送ライン
側方の溶接ロボットにより溶接作業がなされる。
【0026】請求項8の発明は、請求項7の発明の構成
において、位置決め固定手段は、ボディサイドアウタを
構成するフロント部品およびリアフェンダ部品のそれぞ
れのサイドシル下端を、上下方向を位置決めした状態で
搬送方向に対して直角の左右から挟持固定するクランプ
手段と、前記サイドシル下端に形成した切り欠きおよ
び、移動体上に設けられ前記切り欠きに挿入されて搬送
方向の位置決めを行う位置決め突起とで構成されている
ものとしてある。
【0027】上記した組立装置によれば、クランプ手段
により、フロント部品およびリアフェンダ部品のそれぞ
れのサイドシル下端を挟持固定することで、上下方向お
よび搬送方向に対する直角の左右方向の位置決めがなさ
れると同時に、位置決め突起をサイドシル下端の切り欠
きに挿入することで、搬送方向の位置決めがなされる。
【0028】請求項9の発明は、請求項7の発明の構成
において、位置決め固定手段は、ボディサイドアウタを
構成するフロント部品およびリアフェンダ部品のそれぞ
れのサイドシル下端が挿入されるV字状の凹部を備えた
サイドシル受けと、前記フロント部品におけるドア開口
部の内周縁における搬送方向前方側および後方側を、相
互に離反する方向に押圧する一対の押圧手段とで構成さ
れているものとしてある。
【0029】上記した組立装置によれば、サイドシル下
端をV字状の凹部に挿入することで、上下方向の位置決
めがなされると同時に、一対の押圧手段により、フロン
ト部品におけるドア開口部内にて搬送方向前方側および
後方側を相互に離反する方向に押圧することで、搬送方
向および搬送方向と直角の左右方向の位置決めがなされ
る。
【0030】請求項10の発明は、請求項9の発明の構
成において、一対の押圧手段は、一方のものが固定され
ており、他方のものが車体前後方向に向けて移動可能で
ある構成としてある。
【0031】上記した組立装置によれば、一対の押圧手
段のうちの一方のものの押圧方向近傍にドア開口部の内
周縁が位置するようにボディサイドアウタをセットした
状態で、他方のものを一方のものから離反させる方向に
移動させることで、両押圧手段が前記内周縁を前方側お
よび後方側にそれぞれ押圧して位置決め固定する。
【0032】請求項11の発明は、請求項9の発明の構
成において、一対の押圧手段は、搬送方向に対して直角
の左右方向に向けて延長されてドア開口部の内周縁を押
圧する鋸歯状の押圧部を備えている構成としてある。
【0033】上記した組立装置によれば、搬送方向と直
交する左右方向に延長される鋸歯状の押圧部により、ド
ア開口部の内周縁が上記左右方向に異なる位置となる各
種の車体に対して位置決め可能となる。
【0034】請求項12の発明は、請求項9の発明の構
成において、移動体上に、サイドシル受けが受けるリア
フェンダ部品のサイドシル部分より車体後方側のフラン
ジ下端を受ける、搬送方向に対して直角な左右方向に延
長される鋸歯状のフランジ受けを設けた構成としてあ
る。
【0035】上記した組立装置によれば、リアフェンダ
部品のフランジ下端を、鋸歯状のフランジ受けによって
支持することで、搬送時などに発生するボディサイドア
ウタの振動を抑える。また、フランジ受けは、搬送方向
と直交する左右方向に延長される鋸歯状であることか
ら、各種の車体に対応可能である。
【0036】請求項13の発明は、ボディサイドアウタ
を、ルーフレール側が上部で、サイドシル側が下部とな
るよう起立させた状態で、前記ルーフレール側を吊り下
げ支持することで固定して位置決めする位置決め固定手
段を、搬送ラインにおける移動体から下方に突出させて
設け、この位置決め固定手段にて位置決めされたボディ
サイドアウタに対し、溶接によりボディサイドの組立作
業を行う溶接ロボットを、前記搬送ラインの側方に配置
した構成としてある。
【0037】上記構成によれば、位置決め固定手段によ
りボディサイドアウタを起立させた状態でそのルーフレ
ール側を吊り下げ支持して固定して位置決めし、起立状
態のボディサイドアウタに対して搬送ライン側方の溶接
ロボットにより溶接作業がなされる。
【0038】請求項14の発明は、請求項13の発明の
構成において、位置決め固定手段は、ボディサイドアウ
タを構成するフロント部品およびリアフェンダ部品のそ
れぞれのルーフレールのフランジ下端が挿入されるV字
状の凹部を備えたルーフレール受けと、センタピラーの
搬送方向前後両端を挟持固定する挟持部とで構成されて
いるものとしてある。
【0039】上記した組立装置によれば、ルーフレール
のフランジ下端をV字状の凹部を備えたルーフレール受
けに挿入することで搬送方向と直角の左右方向および上
下方向の位置決めがなされると同時に、挟持部によりセ
ンタピラーを搬送方向前後から挟持固定することで、搬
送方向の位置決めがなされる。
【0040】請求項15の発明は、請求項14の発明の
構成において、ルーフレール受けは、フロント部品およ
びリアフェンダ部品のいずれかを受けるものが、上下方
向に移動可能に設けられている構成としてある。
【0041】上記した組立装置によれば、移動可能なル
ーフレール受けを、上下に移動させることで、フロント
部品およびリアフェンダ部品を受けるそれぞれのルーフ
レール受けにより、異なる車種のボディサイドアウタで
あっても、正規の姿勢にて位置決め可能となる。
【0042】請求項16の発明は、請求項14の発明の
構成において、挟持部は、一方のものが固定されてお
り、他方のものが車体前後方向に向けて移動可能である
構成としてある。
【0043】上記した組立装置によれば、挟持部のうち
の一方のものの挟持方向近傍に、センタピラーの搬送方
向の一方の端部が位置するようにボディサイドアウタを
セットした状態で、他方のものを一方のものに接近させ
る方向に移動させることで、両挟持部がセンタピラーを
挟持して位置決め固定する。
【0044】請求項17の発明は、請求項14の発明の
構成において、挟持部は、搬送方向に対して直角な左右
方向に向けて延長されてセンタピラーを両側から押圧す
る鋸歯状の押圧部を備えている構成としてある。
【0045】上記した組立装置によれば、搬送方向と直
交する左右方向に延長される鋸歯状の押圧部により、セ
ンタピラーが上記左右方向に異なる位置となる各種の車
体に対して位置決め可能となる。
【0046】請求項18の発明は、請求項7または13
の発明の構成において、搬送ラインの側方に、搬送ライ
ン上に位置決めされているフロント部品およびリアフェ
ンダ部品に向けて進出して、これら各部品を側方から位
置決めを行う位置決め治具を配置するとともに、前記搬
送ラインを境にして前記位置決め治具と反対側に、前記
フロント部品およびリアフェンダ部品に対してインナ部
品をセットするワークセットロボットを配置した構成と
してある。
【0047】上記した組立装置によれば、搬送ライン上
に位置決めされているフロント部品およびリアフェンダ
部品に対し、位置決め治具が進出して側方から位置決め
を行った状態で、ワークセットロボットがインナ部品を
フロント部品およびリアフェンダ部品にセットする。
【0048】請求項19の発明は、請求項7または13
の発明の構成において、移動体は、搬送方向に対して直
角の左右両側部の前後両端にカムフォロアが装着され、
このカムフォロアが支持されつつ搬送方向に沿って移動
可能で、かつカムフォロアの搬送方向に対して左右方向
および上下方向などの変位を規制するガイドレールを、
搬送ラインの固定側に搬送方向と直交する左右両側に一
対配置した構成としてある。
【0049】上記した組立装置によれば、移動体に取り
付けられたカムフォロアが、ガイドレールにより搬送方
向に対して左右方向および上下方向などの変位を規制さ
れつつ支持されるので、ボディサイドの位置決め精度が
確実に維持され、ボディサイドの荷重については、ガイ
ドレールに付与されるので、搬送装置としてチェーンを
使用した場合であっても、前記荷重がチェーンには及ば
ず、安定した溶接作業および搬送作業がなされる。
【0050】請求項20の発明は、請求項19の発明の
構成において、カムフォロアは、移動体における前側の
左右それぞれおよび、後側の左右それぞれに、ガイドレ
ールの上下を挟むように配置されている構成としてあ
る。
【0051】上記した組立装置によれば、ガイドレール
の上下を挟むように配置されたカムフォロアにより、移
動体は搬送方向に対して左右方向および上下方向などの
変位が規制され、安定した溶接作業および搬送作業がな
される。
【0052】請求項21の発明は、請求項19の発明の
構成において、ガイドレールは、移動体における前側の
左右それぞれおよび、後側の左右それぞれに設けたカム
フォロアの上下を挟むように配置されている構成として
ある。
【0053】上記した組立装置によれば、カムフォロア
の上下を挟むように配置されたガイドレールにより、移
動体は搬送方向に対して左右方向および上下方向などの
変位が規制され、安定した溶接作業および搬送作業がな
される。
【0054】
【発明の効果】請求項1または請求項7の発明によれ
ば、ボディサイドアウタを起立させた状態で、異なる車
種間において同一形状にすることが可能なサイドシル下
端を位置決め固定し、この状態で溶接によるボディサイ
ドの組立作業を行うようにしたため、ボディサイドアウ
タを固定するめの専用の治具が不要となり、ワークを位
置決め固定する固定具の簡素化および汎用化が容易とな
り、設備費の大幅な低下を図ることができる。また、起
立した状態のボディサイドアウタの両側から溶接ロボッ
トによる作業を行うことで、ロボット同士の干渉が回避
され、作業効率を向上させることができる。さらに、ボ
ディサイドアウタを起立させた状態で、搬送およ溶接作
業を行うので、水平に寝かせた状態に比べて変形しにく
く、組立精度が向上する上、作業スペースも少なくて済
む。
【0055】請求項2または13の発明によれば、ボデ
ィサイドアウタを起立させた状態でルーフレール側を吊
り下げ支持して位置決め固定するので、ボディサイドア
ウタを固定保持するめの車種毎の専用の治具が不要とな
って、ボディサイドアウタを位置決め固定する固定具の
簡素化および汎用化が容易であるなど、請求項1の発明
と同様の効果を得ることができる。
【0056】請求項3の発明によれば、フロント部品と
リアフェンダ部品との溶接接合および、各部品に対する
インナ部品の溶接接合作業が、コスト高を招くことな
く、高効率で、精度よく行うことができる。
【0057】請求項4または18の発明によれば、搬送
ライン上に位置決めされているフロント部品およびリア
フェンダ部品に対し、搬送ラインの側方に配置した位置
決め治具が進出して側方から位置決めを行うので、イン
ナ部品のセットおよび溶接接合作業を、より精度よく行
うことができる。
【0058】請求項5または8の発明によれば、ボディ
サイドアウタの位置決めを、搬送方向に対して左右方向
および上下方向、ならびに搬送方向について、簡単な構
成で確実に行うことができる。
【0059】請求項6または9の発明によれば、ボディ
サイドアウタの位置決めを、搬送方向に対して左右方向
および上下方向、ならびに搬送方向について、簡単な構
成で確実に行うことができる。
【0060】請求項10の発明によれば、一対の押圧手
段のうちの一方のものの押圧方向近傍にドア開口部の内
周縁が位置するようにボディサイドアウタをセットした
状態で、他方のものを一方のものに接近させる方向に移
動させることで、位置決め固定を確実に行うことができ
る。
【0061】請求項11の発明によれば、押圧部が、搬
送方向と直交する左右方向に延長される鋸歯状となって
いるので、ドア開口部の内周縁が上記左右方向に異なる
位置となる各種の車体に対しても容易に位置決めを行う
ことができる。
【0062】請求項12の発明によれば、リアフェンダ
部品のフランジ下端を、鋸歯状のフランジ受けによって
支持することで、ボディサイドアウタの振動を抑えるこ
とができる上、フランジ受けは、搬送方向と直交する方
向に延長される鋸歯状であることから、各種の車体に対
応可能である。
【0063】請求項14の発明によれば、ルーフレール
のフランジ下端をV字状の凹部を備えたルーフレール受
けに挿入することで搬送方向と直角の左右方向および上
下方向の位置決めができると同時に、挟持部によりセン
タピラーを搬送方向前後から挟持固定することで、搬送
方向の位置決めができる。
【0064】請求項15の発明によれば、移動可能なル
ーフレール受けを、上下に移動させることで、フロント
部品およびリアフェンダ部品を受けるそれぞれのルーフ
レール受けにより、異なる車種のボディサイドアウタで
あっても、正規の姿勢にて位置決めを行うことができ
る。
【0065】請求項16の発明によれば、挟持部のうち
の一方のものの挟持方向近傍にセンタピラーの搬送方向
の一方の端部が位置するようにボディサイドアウタをセ
ットした状態で、他方のものを一方のものに接近させる
方向に移動させることで、両挟持部が前記センタピラー
を挟持し、これにより位置決め固定を確実に行うことが
できる。
【0066】請求項17の発明によれば、押圧部が、搬
送方向と直交する左右方向に延長される鋸歯状となって
いるので、センタピラーが上記左右方向に異なる位置と
なる各種の車体に対して位置決めを行うことができる。
【0067】請求項19の発明によれば、移動体に取り
付けられたカムフォロアが、ガイドレールにより搬送方
向に対して左右方向および上下方向などの変位を規制さ
れつつ支持されるので、ボディサイドの位置決め精度を
確実に維持でき、ボディサイドの荷重については、ガイ
ドレールに付与されるので、搬送装置としてチェーンを
使用した場合であっても、前記荷重がチェーンには及ば
ず、安定した溶接作業および搬送作業を行うことができ
る。
【0068】請求項20発明によれば、ガイドレールの
上下を挟むように配置されたカムフォロアにより、移動
体が搬送方向に対して左右方向および上下方向などの変
位を規制されるので、請求項19の発明と同様に、安定
した搬送作業および溶接作業を行うことができる。
【0069】請求項21の発明によれば、カムフォロア
の上下を挟むように配置されたガイドレールにより、移
動体が搬送方向に対して左右方向および上下方向などの
変位を規制されるので、請求項19の発明と同様に、安
定した搬送作業および溶接作業を行うことができる。
【0070】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づき説明する。
【0071】図1は、この発明の実施の一形態に係わる
自動車のボディサイド組立装置の一部を示す斜視図で、
ボディサイド1は、搬送ラインを構成する搬送装置3上
に、ルーフレール側が上部で、サイドシル側が下部とな
るよう起立した状態で位置決め固定されており、搬送装
置3の両側部には、溶接ロボット5が複数配置されてい
る。ボディサイド1は、図2に示すように、ボディサイ
ドアウタ7を構成する部品として、車体前部側のフロン
ト部品9と車体後部側のリアフェンダ部品11とを備
え、これらが相互に溶接接合されたボディサイドアウタ
7に、図3に示すように、フロントインナ部品13およ
びホイルハウス・リアピラインナ部品15をそれぞれ溶
接接合したものである。
【0072】図4は、上記組立装置の全体ラインを示す
概略的な作業工程図で、搬送方向は矢印Aで示す図中で
右側から左方向である。第1の工程Iは、前記図2に相
当し、フロント部品9とリアフェンダ部品11とをワー
クセットロボット16にて搬送装置3上に投入した後、
溶接ロボット17にて各部品9,11相互の連結部Kを
仮打ちにより溶接接合する。搬送装置3に対しワークセ
ットロボット16と反対側の対向する位置には、ワーク
セット時にワークセットロボット16の位置決めを行う
ためのガイドポスト18が設置されている。
【0073】図5は、上記第1の工程Iでの具体的な構
成を示すもので、図4中で右側から搬送方向前方側を見
た図に相当する。ワークセットロボット16は、上下に
把持部16aを備えるとともに、中央に、ガイドポスト
18上端のガイド部18aに先端が挿入されて位置決め
される位置決めアーム16bを備えている。上記図5中
において、各ロボット16,17の右側方には、フロン
ト部品9およびリアフェンダ部品11を載置しておく仮
置き台19が設置され、さらにその右側方には、前工程
から上記各部品9,11を仮置き台19にセットする搬
送ロボット20が設置されている。
【0074】第2の工程IIは、各部品9,11相互を溶
接接合して構成されるボディサイドアウタ7に対して増
打ちによる溶接作業を、搬送装置3の両サイドに配置し
た溶接ロボット21により行う。
【0075】第3の工程IIIは、第2の工程IIで増打ち
がなされたボディサイドアウタ7に対し、前記図3に示
したフロントインナ部品13およびホイルハウス・リア
ピラインナ部品15からなるインナ部品を仮止め溶接に
より組み付ける。ここでは、ボディサイドアウタ7が、
搬送装置3側に進出した四面体位置決め装置23の位置
決め治具25により側方から位置決めされた状態で、四
面体位置決め装置23と反対側に設けたワークセットロ
ボット27による上記各インナ部品13,15のセット
および、溶接ロボット29によるインナ部品13,15
の仮止め溶接を行う。
【0076】四面体位置決め装置23は、第2の工程II
側から搬送方向に向かって見た図に相当する図6に示す
ように、搬送装置3の側方に配置され、位置決め治具2
5が、基台31上を図中でBで示す進出位置とCで示す
後退位置との間を油圧シリンダ33によりスライド移動
可能であるとともに、支持軸35を中心に回転可能であ
る。上記位置決め治具25は、車種により異なる形状の
ボディサイドアウタ7を、周囲四方にてそれぞれ位置決
め可能なように、治具アーム37が複数突出しており、
所定の回転位置にて上下一対の治具アーム37の先端で
ボディサイドアウタ7を位置決めする。
【0077】第4の工程IVは、前記図1に相当し、上記
第3の工程IIIにて仮止めした溶接インナ部品13,1
5とボディサイドアウタ7との増打ち溶接を、搬送装置
3の両側に配置した複数の溶接ロボット5により行い、
ここですべての溶接作業を終了し、ボディサイドアウタ
1が得られる。
【0078】第5の工程Vは、上記第4の工程IVで得ら
れたボディサイド1をリフタ41で吊り上げ、後工程に
搬送する。リフタ41は、図7に示すように、2本の支
持アーム41aが図示しないオーバヘッドコンベアから
吊り下げられて昇降可能なドロップリフタで構成され、
支持アーム41aの下端のフック部でボディサイド1を
吊り上げ搬出する。
【0079】上記した搬送装置3上におけるワークは、
フロント部品9およびリアフェンダ部品11のそれぞれ
の下部のサイドシル43および45の下端が、移動体4
7上に設けた位置決め固定手段としてのクランプ手段4
9により位置決め固定された状態で搬送される。移動体
47は、搬送方向に向かって延長配置された一対のガイ
ドレール51に沿ってクランプ手段49とともに移動す
る。
【0080】上記クランプ手段49は、図7における後
部側の固定部の拡大された斜視図である図8および、図
8の断面図である図9に示すように、移動体47に下端
が固定される固定板55と、固定板55に対してスプリ
ング57により連結されて図9の状態が維持されるよう
固定板55に押しつけられる可動板59とを備えてい
る。可動板59の上端にはフック部59aが、固定板5
5の上端には凹部55aがそれぞれ形成され、これらフ
ック部59aと凹部55aとの間にサイドシル45(4
3)の下端の屈曲部45a(43a)が挟持固定され
る。
【0081】サイドシル45(43)の屈曲部45a
(43a)の形状は、車種が異なっても同一のものとす
る。具体的には、その角度θと、車幅方向長さLとを各
車種共通とする。可動板59の下部側は固定板55から
離れる方向に屈曲形成されて操作部59bが形成され、
この操作部59bを、図9の状態からスプリング57に
抗して押圧操作することで、サイドシル45(43)に
対する挟持固定が解除される。操作部59bに対する押
圧操作は、搬送装置3の外部に設けられた図示しない操
作ロッドなどが所定位置にて突出することでなされると
する。
【0082】図8に示すように、固定板55の側部には
支持軸61を介してワーク倒れ止め63が装着されてい
る。ワーク倒れ止め63は、第1の工程Iにてフロント
部品9およびリアフェンダ部品11を搬送装置3上に投
入する際に、これら各部品9,11をクランプ手段49
によりクランプした状態よりも、インナ部品取り付け側
と反対側に傾斜させた状態で倒れ止めを行うもので、ク
ランプ時には、搬送装置3の外部に配置した図示しない
サーボモータにより、ワーク倒れ止め63から離反する
正規の起立位置(クランプ位置)まで起こしてクランプ
する。固定板55の両側部には、ガイド板65が固定さ
れ、可動板59のガイドを行う。
【0083】なお、図7では、ワーク倒れ止め63はフ
ロント部品9に比べて重量のあるリアフェンダ部品11
側のみ設けているが、必要とあればリアフェンダ部品1
1側に加えフロント部品9側にも設けてもよい。
【0084】上記したクランプ手段49は、ワークの搬
送方向に対して直角の左右方向と上下方向のそれぞれの
位置決めを行うもので、搬送方向の位置決めについて
は、図10に示すように、サイドシル45(43)の下
端に切り欠き45b(43b)を形成し、この切り欠き
45b(43b)に、移動体47側に設けた位置決め突
起47aを挿入することで行う。
【0085】ガイドレール51上を移動する移動体47
は、水平板67と、水平板67の搬送方向に向かって左
右方向両端下部に上端が固定された側板69と、側板6
9の外側部分に回転可能に取り付けられたローラからな
るカムフォロア71とから構成されている。カムフォロ
ア71は、各側板69の前側部分および後側部分のそれ
ぞれに、ガイドレール51を上下から挟むように2個ず
つ取り付けられている。
【0086】図11は、上記移動体47のカムフォロア
71が取り付けられた部分における搬送方向に対して直
角に切った断面図で、各カムフォロア71の内側端部に
は、フランジ71aが形成され、このフランジ71aを
ガイドレール51の内側部に位置させることで、移動体
47の図11中で左右方向の変位および、上下方向の変
位が共に規制されることになる。
【0087】上記移動体47における水平板67の下面
には、チェーン取り付け部73の上端が固定され、チェ
ーン取り付け部73の下端には、図11のD−D矢視断
面図である図12に示すように、アタッチメント75を
介してチェーン77が装着されている。チェーン取り付
け部73とアタッチメント75とは、ピン79により回
動可能となっている。
【0088】上記チェーン77と、移動体47およびガ
イドレール51などで構成される搬送装置3は、図13
にその全体構成を側面図として示すように、チェーン7
7が、両端のスプロケット81,83に掛け渡されて図
中矢印Yで示す方向に移動する。
【0089】次に、上記した自動車のボディサイド組立
装置の動作を説明する。図4の工程図における第1の工
程Iでは、ワークセットロボット16によりフロント部
品9とリアフェンダ部品11とを、相互の連結部Kを突
き合わせた状態で搬送装置3上に投入する。
【0090】このとき、クランプ手段49は、可動板5
9の操作部59bが押圧操作されてクランプ部分が解放
された状態となっている。これにより、投入された各部
品9,11は、そのサイドシル43,45の下端が解放
状態のクランプ部分に挿入される。さらに、図10に示
すように、サイドシル43,45下端の切り欠き43
b,45bに位置決め突起47aを挿入することで、搬
送方向の位置決めがなされる。この状態では、各部品
9,11は、正規の溶接作業時での起立状態よりも図2
中で紙面手前側に傾斜しており、この傾斜状態はリアフ
ェンダ部品11を支持するワーク倒れ止め63により保
持されている。フロント部品9については、リアフェン
ダ部品11に比べて軽量であることから、連結部Kにて
リアフェンダ部品11に支持されることになる。
【0091】ワーク倒れ止め63により保持されている
各部品9,11を図示しないサーボモータなどにより、
図2中で紙面手前側から押圧して起こすとともに、クラ
ンプ手段49における操作部59bに対する押圧操作を
解除することで、サイドシル43,45下端の屈曲部4
3a,45aが図9のように挟持固定される。これによ
り、各部品9,11は、搬送方向に対して左右方向およ
び上下方向の位置決めがなされる。位置決めがなされた
ら、溶接ロボット17にて各部品9,11相互の連結部
Kを溶接接合し、ボディサイドアウタ7を得る。
【0092】第1の工程Iが終了したら搬送装置3を駆
動してチェーン77を図13での矢印Y方向に移動さ
せ、これによりボディサイドアウタ7は移動体47とと
もに同方向に搬送され、第2の工程IIまで移動する。こ
の第2の工程でIIは、第1の工程Iで得られたボディサ
イドアウタ7に対して増打ちによる溶接作業を、搬送装
置3の両サイドに配置した溶接ロボット21により行
う。
【0093】第2の工程IIの終了後には、搬送装置3を
上記と同様にして駆動してボディサイドアウタ7を第3
の工程IIIまで移動させる。この第3の工程IIIでは、搬
送装置3上のボディサイドアウタ7に対し、四面体位置
決め装置23の位置決め治具25を、図6に示す後退位
置Cから進出位置Bまで進出させて、全体を側面から位
置決め固定する。この状態でワークセットロボット27
により、図3に示すインナ部品13,15をボディサイ
ドアウタ7にセットした後、溶接ロボット29によりイ
ンナ部品13,15の仮止め溶接を行う。
【0094】第3の工程IIIの終了後には、インナ部品
13,15が仮止めされたボディサイドアウタ7をさら
に搬送装置3の駆動により第4の工程IVまで移動させ
る。この第4の工程IVでは、図1に示すように、搬送装
置3の両側から溶接ロボット5により増打ち溶接し、こ
れにより、すべての溶接作業が終了し、ボディサイド1
が得られる。
【0095】続く第5の工程Vでは、上記第4の工程IV
で得られたボディサイド1が、搬送装置3の駆動により
搬送され、搬送されたボディサイド1を、図7に示すよ
うに、リフタ41の支持アーム41aにて吊り上げ、後
工程に搬出する。
【0096】ここでボディサイド1のサイドシル43,
45は、図9に示すように、下端の屈曲部43a,45
aにおける角度θおよび車幅方向長さLを、車種によら
ず同一としてあるので、クランプ手段49により、図1
4に示すように、異なる複数の車種P,Q,R,Sなど
についても起立状態でクランプ可能であり、各車種専用
の治具が不要であるとともに、クランプ手段49も簡単
な構成で済む上、ワークの搬送に使用する搬送装置3と
して安価なチェーン77を用いたコンベアが使用される
ので、設備費を大幅に低下させることが可能である。
【0097】また、第2の工程IIおよび第4の工程IVで
は、搬送装置3の両側に配置した溶接ロボット21およ
び5により溶接作業を行うことで、ロボット21同士お
よびロボット5同士の干渉が発生することなく多数箇所
の溶接作業が可能となり、インタロック待ちもなくなっ
て動作範囲を最大限に生かせ、ロボットの小型・高速化
および工程数の削減も達成可能であり、効率よい溶接作
業を行うことができる。
【0098】図15は、ボディサイドアウタのフロント
部品に相当するワークWを、本発明で適用した起立状態
としたときの自重による撓みを、そのワーク姿勢を示す
(a)のE−E断面図である(b)として模式化したも
ので、一方図16は、ワークWを、従来例で適用されて
いる寝かせた状態での自重による撓みを、そのワーク姿
勢を示す(a)のF−F断面図である(b)として模式
化したものである。
【0099】ワークを起立させた状態の図15の場合
は、X軸回りの断面二次モーメントが大きく、曲げ剛性
が大きくなって重力Gによる撓み変形が小さいものとな
る。一方ワークを寝かせた状態の図16では、Z軸回り
の断面二次モーメントが小さく、曲げ剛性が小さくなっ
て重力Gによる撓み変形が大きくなる。
【0100】このように、本発明ではワークをその自重
の作用方向に対し、ワーク断面の曲げ剛性が最大となる
方向である起立させた状態で、搬送およ溶接作業を行う
ので、水平に寝かせた状態に比べて変形しにくく、これ
により組立精度が向上することとなる。さらに、ワーク
を起立状態とすることで、作業スペースも少なくて済
む。
【0101】最終の第5の工程Vでのボディサイド1の
搬出には、従来のようにボディサイドを寝かせた状態か
ら起立させる装置が不要であるので、その分設備費の低
下が図られる。
【0102】搬送装置3は、移動体47に取り付けられ
た8個のカムフォロア71が、図11に示すように、ガ
イドレール51の上下を挟むようにかつ、フランジ71
aにより左右方向の変位をも規制するよう配置してある
ので、図17に示すように、搬送方向Aの軸回り変位
α、上下方向の軸回り変位β、搬送方向Aに対し直角な
左右方向の軸回り変位γ、上下方向の変位δおよび、搬
送方向Aに対し左右方向の変位εが、いずれも規制さ
れ、これにより搬送中におけるワークの振動や蛇行が確
実に防止され、溶接作業時においても、位置決め精度が
向上するので、高精度な溶接作業を行うことができる。
【0103】また、ワークの荷重は、図11に示すよう
に、クランプ手段49の固定板55から移動体47の水
平板67、側板69およびカムフォロア71を経てガイ
ドレール51が受け、チェーン77には作用しないの
で、チェーン77は伸びが回避されて振動防止および長
寿命化が達成され、使用するチェーンとしても廉価版の
ものを使用できてコスト低下を図ることができる。
【0104】上記チェーン77は、移動体47で吊る構
造として垂れ下がりを防いでいるので、チェーン保持用
のガイドシューもしくはスプロケットを不要とした上
で、起動・停止時でのチェーンの弛みに起因した衝撃を
防止できる。
【0105】図18は、前記図9に示したクランプ手段
の別の例を示している。このクランプ手段85は、図8
に示した移動体47上に設けた固定板87と、この固定
板87との間で、前記フロント部品9もしくはリアフェ
ンダ部品11のサイドシル43,45の下端に相当する
ワークのフランジ89を挟持固定する回動板91とを備
えている。フランジ89の下端は、固定板87の側部に
設けた位置決め板93の上端に接触することで、上下方
向の位置決めがなされる。上記位置決め板93には回動
支持フランジ93aが形成され、この回動支持フラン持
93aに回動支持ピン95を介して前記回動板91が回
動可能となっている。
【0106】一方、上記回動板91の下方には、固定板
87の下端側部に中間部材97を介してナット99が固
定され、ナット99に下方から螺合したねじ101の先
端には連結材103が固定されている。連結材103の
上端と前記回動板91とは、連結ピン105,107を
介して回動可能に連結されている。
【0107】上記図18の構成においては、ねじ101
をナット99に対して上方にねじ込み移動させること
で、回動板91が回動支持ピン95を中心に図中で右回
りに回動してフランジ89を固定板87との間で挟持固
定し、これによりワークの搬送方向に対して左右方向お
よび上下方向の位置決めがなされる。
【0108】図19ないし図21は、搬送装置3におけ
るカムフォロアおよびガイドレール構造の他の例を示
す。図19のものは、カムフォロア109を図11のも
のと同様に8個用いてガイドレール111を上下から挟
むように配置してあるが、カムフォロア109の形状を
中央にV字状の溝を備えたプーリ形状とし、ガイドレー
ル111をこのV字溝に整合するように配置したもので
ある。
【0109】図20のものは、カムフォロア113を、
左右の各側板69の搬送方向前側および後側にそれぞれ
一つずつ、全部で4個設け、この各カムフォロア113
を、左右それぞれにおいて、上下に分割したガイドレー
ル115,117で上下を挟むように配置したものであ
る。各ガイドレール115,117には、切欠凹部11
5a,117aがそれぞれ形成され、この各切欠凹部1
15a,117aにカムフォロア113が入り込んで移
動する構成である。
【0110】図21のものは、上記図20のものに対
し、カムフォロア113については同様な構成としてあ
るが、図20におけるガイドレール115,117を相
互に一体化してガイドレール119としたものである。
【0111】上記した図19〜図21の例においても、
前記図11のものと同様に、移動体47が、カムフォロ
ア109,113を介してガイドレール111,11
5,117,119に対し変位が規制された状態で保持
されているので、図11の例と同様に、安定した搬送動
作がなされ、溶接作業も高精度に行うことができる。
【0112】なお、前記図4における第3の工程IIIで
は、四面体位置決め装置23により、ボディサイドアウ
タ7を側面から位置決めした状態でインナ部品13,1
5の仮止め溶接作業を行ったが、四面体位置決め装置2
3に代えて、図22に示すように、位置決めロボット1
21のロボットハンド先端に、ボディサイドアウタ7を
位置決めするための各車種専用の治具123を交換可能
に取り付けた、ロボットハンド式治具を用いてもよい。
【0113】図23は、上記治具123のワーク側から
見た正面図で、治具123は、ボディサイドアウタ7の
側面形状に合わせた枠体124を有し、この枠体124
の所定箇所に、ワーク拘束ゲージ125が複数設けられ
ている。ワーク拘束ゲージ125は、図23の拡大され
た概略的な右側面図である図24に示すように、シリン
ダ125aの動作によってクランプ保持するものであ
る。図23および図24中で符号127で示すものは、
位置決め用のロケートピンである。
【0114】但し、上記位置決めロボット121は、前
記図4の工程図での四面体位置決め装置23とは、搬送
装置3を境にして反対側に配置され、またボディサイド
アウタ7については、表裏が逆となった状態、つまりフ
ロント部品9およびリアフェンダ部品11が図4の例と
は反対側から装着される状態で、搬送装置3上に位置決
めされるものとする。すなわち、ここでは、車体右側の
ボディサイドアウタ7に対して作業を行うものであり、
図4の作業工程では、車体左側のボディサイドアウタ7
に対して作業を行うものである。
【0115】図25は、ボディサイドアウタ7におい
て、上記ワーク拘束ゲージ125によって拘束される部
位を破線で示している。図26は、図25の拘束部位に
対し、溶接打点位置を黒丸で示してある。
【0116】図27は、この発明の実施の他の形態を示
す自動車のボディサイド組立装置において、ボディサイ
ドアウタ7の下端が、搬送装置3上の4箇所に設けた位
置決め部129,131,133および135によって
位置決めされる構成を示している。図28は、図27の
拡大されたH矢視図である。なお、ここでのボディサイ
ドアウタ7は、上記位置決めロボット121により位置
決めされるものと同様に、車体右側に位置するものであ
る。
【0117】図27に示すボディサイドアウタ7は、前
記図4における第1の工程Iに相当するもので、この位
置にてフロント部品9およびリアインナ部品11が、搬
送装置3に固定されている支持アーム137および13
9により、図27中で紙面の裏側から支持されている。
支持アーム137,139は、搬送装置3のベース部3
aに一端が固定される下部水平ロッド137a,139
aと、下部水平ロッド137a,139aの他端に下端
が接続される垂直ロッド137b,139bと、垂直ロ
ッド137b,139bの上端に基端部が接続される上
部水平ロッド137c,139cとを有し、この上部水
平ロッド137c,139cの先端でフロント部品9お
よびリアインナ部品11の各ルーフレール部を支持して
いる。
【0118】図29は、位置決め部129を示す図27
の拡大されたJ矢視図で、移動体47上には、V字状の
凹部141aを備えたサイドシル受け141がL字型の
取付具142を介して固定されており、このサイドシル
受け141の凹部141aにサイドシル43のフランジ
下端43cが挿入されることで、フロント部品9の上下
方向の位置決めがなされる。
【0119】図30は、位置決め部133を示す図27
の拡大されたL矢視図で、移動体47上には、前記サイ
ドシル受け141と同様な、V字状の凹部143aを備
えたサイドシル受け143がL字型の取付具144を介
して固定され、このサイドシル受け143の凹部143
aにサイドシル45のフランジ下端45cが挿入される
ことで、リアフェンダ部品11の上下方向の位置決めが
なされる。
【0120】位置決め部131は、図27の拡大された
M矢視図である図31および、同N矢視図である図32
に示すように、フロントドア開口部9aの内周縁の前方
側および後方側をそれぞれ押圧する前方押圧部145お
よび後方押圧部147を備えている。前方側押圧部14
5は搬送方向前方側に、搬送方向と直角な左右方向に延
長される鋸歯145aを備え、この鋸歯145aの所定
部位に、上記内周縁における前方側のフランジ149が
入り込む。一方後方側押圧部147は搬送方向後方側
に、搬送方向と直角な左右方向に延長される鋸歯147
aを備え、この鋸歯147aの所定部位に、上記内周縁
における後方側のフランジ151が入り込む。
【0121】前方側押圧部145は、前記図29に示し
た位置決め部129における移動体47上のサイドシル
受け141に隣接して固定された支持ブラケット153
の上端に、ボルト155によって固定されている。一
方、後方側押圧部147は、エアシリンダ156のピス
トンロッド157先端に固定した連結板159および、
連結板159の端部に固定した取付板161を介してボ
ルト163により固定されている。連結板159には、
ガイドロッド165の先端が固定され、ガイドロッド1
65には、このガイドロッド165の図中で左右方向の
所定位置にて制動して位置決めするブレーキユニット1
67が設けられている。
【0122】上記エアシリンダ156とブレーキユニッ
ト167は、共通の支持ブラケット169により連結固
定されており、この支持定ブラケット169は、下端が
移動体47上に取り付けられている。
【0123】エアシリンダ156がピストンロッド15
7を図32中で右方向に移動させるべく作動すること
で、ガイドロッド165、連結板159および取付板1
61が、後方側押圧部147と一体となって同方向に移
動し、鋸歯147aによりフランジ151を押圧する。
この押圧動作により、前方側押圧部145の鋸歯145
aも前方側のフランジ149を押圧することになり、し
たがってこの両押圧部145および147により、フロ
ントドア開口部9aの内周縁を、相互に離反する方向に
押圧する一対の押圧手段を構成する。上記鋸歯145
a,147aによりフランジ149,151をそれぞれ
押圧することで、ワークに対し搬送方向および搬送方向
と直角な左右方向の位置決めがなされる。
【0124】図33は、位置決め部135を示す図27
の拡大されたP矢視図で、移動体47上には、右斜め上
方に向けて突出する支持ブラケット173が取り付けら
れ、この支持ブラケット173の先端には、図33のQ
矢視図である図34に示すように、エアシリンダ175
が装着されている。エアシリンダ175のピストンロッ
ド177の先端には取付板179が固定され、取付板1
79には、搬送方向と直角な方向に延長される鋸歯18
1aを備えたフランジ受け181が、ボルト183によ
り取り付けられている。このフランジ受け181の鋸歯
181aに、リアフェンダ部品11のフランジ下端18
5が入り込む。
【0125】上記取付板179には、ガイドロッド18
7の先端が固定されており、ガイドロッド187には、
このガイドロッド187の延長方向の所定位置にて制動
して位置決めし、前記エアシリンダ175とともに支持
ブラケット173に固定されるブレーキユニット189
が設けられている。
【0126】エアシリンダ175がピストンロッド17
7を図34中で左斜め上方に移動させるべく作動するこ
とで、ガイドロッド173および取付板179が、フラ
ンジ受け181と一体となって同方向に移動し、鋸歯1
81aによりフランジ下端185を押圧する。この押圧
動作により、リアフェンダ部品11の振動を防止する。
【0127】上記図27に示したボディサイド組立装置
においても、ボディサイドアウタ7を直立させた状態で
溶接作業を行うので、水平に寝かせた状態に比べて変形
しにくく、組立精度向上に寄与できる。また、上下方向
の位置決めを行うサイドシル受け141,143と、搬
送方向および搬送方向と直交する左右方向の位置決めを
行う押圧部145,147は、V字状の凹部141a,
143aと鋸歯145a,147aにワークのフランジ
端部がそれぞれ入り込む構成であることから、異なる車
種であっても容易に対応でき、汎用性の高いものとなっ
ている。
【0128】図35および図36は、この発明の実施の
さらに他の形態を示す自動車のボディサイド組立装置に
係わるもので、ここでの搬送装置3は、ワークであるボ
ディサイドアウタ7の上方に位置しており、ガイドレー
ル51に沿って移動する移動体47に、ボディサイドア
ウタ7を吊り下げ支持することで位置決め固定する位置
決め固定手段としての4つの位置決め具191,19
3,195,197が下方に突出して設けられている。
図35はセダン車のボディサイドアウタ7を、図36は
ワゴン車のボディサイドアウタ7をそれぞれ吊り下げ支
持している状態を示している。
【0129】図37は、上記搬送装置3の全体構成図
で、モノレール梁199に沿ってガイドレール51が施
設されている。このガイドレール51を移動体47が移
動することでワークが順次搬送される。
【0130】図38は、図37の拡大されたR−R断面
図で、モノレール梁199の左右両側部には、ブラケッ
ト221を介してガイドレール51が固定されている。
移動体47は、前述した実施の形態と同様に、水平板6
7の左右両側部に側板69が設けられ、この側板69に
カムフォロワ71が、ガイドレール51を上下から挟む
ように回転可能に設けられている。
【0131】また、上記移動体47の上面に設けたチェ
ーン取付部73には、アタッチメント75を介してチェ
ーン77が装着されている。モノレール梁199の上部
および下部には、チェーン受け223および225がそ
れぞれ設けられている。
【0132】図39は、上記移動体47に装着された4
つの位置決め具191,193,195,197が一体
となった位置決めユニット227を斜視図として示して
いる。位置決めユニット227は、移動体47の下面に
固定されるベース枠229を備えるとともに、このベー
ス枠229の一方の側部に沿って所定間隔をおいて支持
ロッド231,233,235,237が下方に向けて
突出して設けられ、この支持ロッド231,233,2
35,237の下部に前記各位置決め具191,19
3,195,197が設けられている。
【0133】位置決め具191が設けられる支持ロッド
231の下端には、水平ロッド239が取り付けられ、
水平ロッド239先端の搬送方向前方側の側面にV字状
の凹部241aを備えたルーフレール受け241が装着
されている。このルーフレール受け241は、図40に
示すように、ボディサイドアウタ7(フロント部品9)
におけるルーフレールのフランジ下端243が入り込ん
で、ワークの上下方向および搬送方向と直交する左右方
向の位置決めがなされる。
【0134】位置決め具193は、その拡大した平面図
である図41に示すように、ボディサイドアウタ7のセ
ンタピラー245の上端部付近を搬送方向前後両側から
挟持する挟持部となる一対のワーク受け247,249
を備え、ワーク受け247,249の相互に対向する部
位には、搬送方向と直角な左右方向に延長される押圧部
としての鋸歯247a,249aがそれぞれ形成されて
いる。
【0135】搬送方向後方側の一方の押圧部247は、
支持ブラケット251を介して支持ロッド233の搬送
方向後方側の側面に固定されている。支持ロッド233
の搬送方向前方側の側面には、支持ブラケット253の
一端側の側面が固定され、この支持ブラケット253に
は、他端側から順にエアシリンダ255,ブレーキユニ
ット257およびリニアブッシュ259がそれぞれ取り
付けられている。エアシリンダ255のピストンロッド
261先端には取付板263の一方側の端部が固定され
ており、取付板263の他方側の端部には、前記押圧部
249が取付板263の長手方向(図41中で上下方
向)に向けて移動可能に取り付けられている。
【0136】上記取付板263には、ブレーキユニット
257に対して摺動して制動動作がなされるガイドロッ
ド267の先端および、ガイドシュー259に対して摺
動するガイドロッド269の先端がそれぞれ固定されて
いる。エアシリンダ255がピストンロッド261を引
き込むべく動作することで、取付板263および押圧部
249が一体となって前記ガイドロッド267,269
にガイドされつつ図41中で右方向、つまり搬送方向と
反対方向に移動変位して二つの押圧部247,249相
互で、図42に示すようにセンタピラー245を両端か
ら挟持固定し、この状態でブレーキユニット257の動
作によりその固定状態が保持され、搬送方向の位置決め
がなされる。
【0137】押圧部249の長手方向両端付近の取付板
63には、押圧部249に対し所定間隔をおいて配置さ
れたL字状の取付具271が固定されている。取付具2
71には、ボルト273が移動可能に挿入されてその先
端が押圧部249にねじ込み固定されている。取付具2
71とボルト273に螺合した調整ナット274との間
には、ばね275が介装され、これにより押圧部249
は2つのボルト273とともに、取付具271に弾性的
に保持されることになる。
【0138】位置決め部195が取り付けられる支持ロ
ッド235下端に固定された支持板277上には、支持
ロッド235に隣接した状態でエアシリンダ279が装
着され、エアシリンダ279のピストンロッド281の
先端は、搬送方向と直交する左右方向に延長される取付
板283に固定されている。取付板283の長手方向ほ
ぼ中央部上面には、支持ロッド235の側面に対しリニ
アガイド285を介して上下動可能な可動ロッド287
の下端が固定されている。さらに、取付板283の先端
側の搬送方向後方側に形成した上方への屈曲部283a
には、V字状の凹部289aを備えたルーフレール受け
289が装着されている。このルーフレール受け289
は、前記した位置決め部191におけるルーフレール受
け241と同様に、図40に示したようにボディサイド
アウタ7(リアフェンダ部品11)におけるルーフレー
ルのフランジ下端243が入り込み、上下方向および搬
送方向に直角な左右方向の位置決めがなされる。
【0139】位置決め部197が取り付けられる支持ロ
ッド237の下端には、水平ロッド291が固定され、
水平ロッド291の搬送方向後方側の側面には、前記図
36に示したワゴン車におけるボディサイドアウタ7の
後部のルーフレール部を支持するフランジ受け293が
装着されている。このフランジ受け293は、受け部に
鋸歯293aが形成され、この鋸歯293aに、図43
に示すように、ルーフレールのフランジ下端295が入
り込み、これにより上下方向および搬送方向に直角な左
右方向の位置決めがなされる。
【0140】上記図35および図36に示したボディサ
イド組立装置においても、ボディサイドアウタ7を直立
させた状態で溶接作業を行うので、水平に寝かせた状態
に比べて変形しにくく、組立精度向上に寄与できる。
【0141】上記組立作業中におけるボディサイドアウ
タ7は、位置決め部191,195および197によ
り、上下方向および搬送方向と直角な左右方向の位置決
めがなされるとともに、位置決め部193により搬送方
向の位置決めがなされ、これらの各位置決め部は、V字
状の凹部241a,289a、鋸歯293aおよび鋸歯
歯247a,249aに、ワークのフランジ端部がそれ
ぞれ入り込む構成であることから、異なる車種であって
も容易に対応でき、汎用性の高いものとなっている。特
に、鋸歯247a,249aおよび293aは、搬送方
向と直交する左右方向に延長されていることから、この
方向にセンタピラー245やルーフレールのフランジ下
端295の位置がずれている車種であっても容易に対応
できる。
【0142】位置決め部195におけるV字状の凹部1
89aを備えたルーフレール受け289は、エアシリン
ダ279によって上下動可能であるので、前方側および
後方側のそれぞれのルーフレール受け241および29
3によるワークの上下方向の受け位置が車種によって異
なっても対応できる。
【0143】位置決め部193は、ボディサイドアウタ
7をこの位置決めユニット227にセットする際に、前
方側の押圧部249を後方側の押圧部247から所定間
隔離した状態とし、この状態で後方側の押圧部247近
傍にセンタピラー245が位置するようにして前方側の
押圧部249を、エアシリンダ255の作動により後方
側に移動させてセンタピラー245を挟持する。このと
き前方側の押圧部249は、両端のばね275によって
搬送方向と直交する左右方向に弾性的に支持されている
ことから、センタピラー245の端部の鋸歯249aの
溝内への入り込みが、上記左右方向への移動によって容
易になされ。位置決め動作が確実になされる。
【0144】上記図35および図36における移動体4
7の、搬送方向に沿った前記図4における各作業工程で
の位置決めについては、搬送装置3の上方から見た概略
的な平断面図である図44に示すように、移動体47に
おける水平板67の側面に凹部297を設け、この凹部
297に挿入される先細となるテーパ状のピン299を
搬送装置3の側方から進退移動可能に設けることで対応
している。
【0145】図45は、前記図38に示したチェーンを
利用した搬送装置3の別の例を示している。この搬送装
置3は、モノレール梁199の下部に装着した固定側ブ
ラケット301に支持部材303を介して駆動軸305
が設けられている。駆動軸305は、搬送方向(図45
中で紙面に直交する方向)に沿って延長配置され、支持
部材303に対して回転可能である。
【0146】一方、移動体47側の水平板67上に設け
た移動側ブラケット307には、案内車保持具309が
軸311を介して回転可能に設けられ、案内車保治具3
09には、前記駆動軸305に例えばスプリングなどで
押圧された状態で接触する案内車313が、軸315を
介して回転可能に保持されている。この案内車313
は、摩擦係数の大きい例えばウレタンゴムなどからな
り、案内車保治具309を図45の状態から適宜角度回
動変位させた状態で、駆動軸305を回転させること
で、駆動軸305上を斜めに転動変位し、これに伴い案
内車313を備えた移動体47が駆動軸305に沿って
搬送方向に移動し、これによりワークを搬送することに
なる。
【0147】なお、前記図13および図27における搬
送装置3においても、上記図45に示した駆動方式を採
用してもよく、またこの駆動方式の他、例えばリニアモ
ータを利用したものでも構わない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の一形態に係わる自動車のボデ
ィサイド組立装置の一部を示す斜視図である。
【図2】図1の組立装置の搬送ライン上に、フロントと
リアの各部品を投入した状態を示す斜視図である。
【図3】図1の組立装置の搬送ライン上にて組み立てら
れたボディサイドアウタにインナ部品をセットする状態
を示した斜視図である。
【図4】図1の組立装置における作業工程図である。
【図5】図4の作業工程における第1の作業工程Iの具
体的な構成を示す側面図である。
【図6】図4の作業工程における第3の作業工程IIIの
具体的な構成を示す側面図である。
【図7】図1の組立装置にて溶接作業が完了して得られ
たボディサイドを搬出する状態を示した斜視図である。
【図8】図1の組立装置におけるワークをクランプし搬
送する部位の詳細を示した斜視図である。
【図9】図8におけるクランプ手段の詳細を示す断面図
である。
【図10】図1の組立装置におけるワーク搬送方向の位
置決めを行う位置決め機構図である。
【図11】図8の移動体における搬送方向に対して直角
に切った断面図である。
【図12】図11のD−D断面図である。
【図13】図1の組立装置における搬送装置の全体構成
を示す正面図である。
【図14】図1の組立装置におけるクランプ手段による
クランプ動作を複数の車種について示した説明図であ
る。
【図15】(a)は起立状態のワークの模式図、(b)
はそのときの自重による撓み動作を示す(a)のE−E
断面図である。
【図16】(a)は寝かせた状態のワークの模式図、
(b)はそのときの自重による撓み動作を示す(a)の
F−F断面図である。
【図17】図8における移動体の変位動作を示す説明図
である。
【図18】図9におけるクランプ手段の他の例を示す断
面図である。
【図19】図11における移動体の変位規制構造の他の
例を示す断面図である。
【図20】図11における移動体の変位規制構造のさら
に他の例を示す断面図である。
【図21】図20の変位規制構造の変形例を示す断面図
である。
【図22】図6の作業工程にて使用される四面体位置決
め装置に代わる位置決めロボットによるワーク位置決め
動作を示す説明図である。
【図23】図22の位置決めロボットにおけるロボット
ハンド先端の位置決め治具の正面図である。
【図24】図23の拡大された右側面図である。
【図25】図22の位置決めロボットによって位置決め
される部位を示すワークの側面図である。
【図26】ワークの溶接点位置を示す説明図である。
【図27】この発明の実施の他の形態に係わる自動車の
ボディサイド組立装置における搬送装置上にワークがセ
ットされた状態を示す側面図である。
【図28】図27の拡大されたH矢視図である。
【図29】図27の拡大されたJ矢視図である。
【図30】図27の拡大されたL矢視図である。
【図31】図27の拡大されたM矢視図である。
【図32】図27の拡大されたN矢視図である。
【図33】図27の拡大されたP矢視図である。
【図34】図33のQ矢視図である。
【図35】この発明の実施のさらに他の形態に係わる自
動車のボディサイド組立装置における搬送装置に、セダ
ン車のボディサイドアウタであるワークがセットされた
状態を示す側面図である。
【図36】図35のボディサイド組立装置における搬送
装置に、ワゴン車のボディサイドアウタであるワークが
セットされた状態を示す側面図である。
【図37】図35および図36の搬送装置3の全体構成
図である。
【図38】図37の拡大されたR−R断面図である。
【図39】図35および図36の搬送装置に使用される
位置決めユニットの斜視図である。
【図40】図39の位置決めユニットにおける、フロン
ト部品のルーフレール部を支持している状態を示す動作
説明図である。
【図41】図39の位置決めユニットにおける、フロン
ト部品のセンタピラーを支持する位置決め具の詳細を示
す平面図である。
【図42】図41の位置決め具によりセンタピラーを支
持している状態を示す動作説明図である。
【図43】図39の位置決めユニットにおける、ワゴン
車のルーフレール部を支持している状態を示す動作説明
図である。
【図44】図35および図36の搬送装置における移動
体の搬送方向の位置決めを行う位置決め機構の平断面図
である。
【図45】搬送装置の別の例を示す図38に相当する断
面図である。
【図46】従来例を示す自動車のボディサイド組立装置
の概略的な斜視図である。
【符号の説明】
1 ボディサイド 3 搬送装置 5,17,21,29 溶接ロボット 7 ボディサイドアウタ 9 フロント部品 9a フロントドア開口部 11 リアフェンダ部品 13 フロントインナ部品(インナ部品) 15 ホイルハウス・リアピラインナ部品(インナ部
品) 25 位置決め治具 27 ワークセットロボット 43,45 サイドシル 43b,45b 切り欠き 43c,45c フランジ下端 47 移動体 47a 位置決め突起 49,85 クランプ手段 51,111,115,117,119 ガイドレール 71,109,113 カムフォロア 77 チェーン 141,143 サイドシル受け 141a,143a V字状の凹部 145 前方押圧部(押圧手段) 145a 鋸歯(押圧部) 147 後方押圧部(押圧手段) 147a 鋸歯(押圧部) 181 フランジ受け 191,193,195,197 位置決め具(位置決
め固定手段) 241,289 ルーフレール受け 241a,289a V字状の凹部 247,249 ワーク受け(挟持部) 247a,249a 鋸歯(押圧部)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 上田 幸英 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 高橋 祥一 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 中村 節男 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 浦上 一夫 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 木下 伸 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 関 洋 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内 (72)発明者 波部 宏朗 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボディサイドアウタを、ルーフレール側
    が上部で、サイドシル側が下部となるよう起立させた状
    態とし、この状態で前記サイドシルの下端を位置決め固
    定して溶接によるボディサイドの組立作業を行うことを
    特徴とする自動車のボディサイド組立方法。
  2. 【請求項2】 ボディサイドアウタを、ルーフレール側
    が上部で、サイドシル側が下部となるよう起立させた状
    態とし、この状態で前記ルーフレール側を、上部に設け
    た搬送ラインから下方に向けて突出し、前記ボディサイ
    ドアウタを吊り下げ支持する位置決め固定手段によって
    位置決め固定して溶接によるボディサイドの組立作業を
    行うことを特徴とする自動車のボディサイド組立方法。
  3. 【請求項3】 ボディサイドアウタは、フロント部品
    と、リアフェンダ部品とからなり、これら各部品がそれ
    ぞれ位置決め固定された状態で搬送ライン上を搬送さ
    れ、搬送ライン上の所定位置にて前記各部品相互の溶接
    接合作業および、各部品へのインナ部品のセットおよび
    溶接接合作業を行うことを特徴とする請求項1または2
    記載の自動車のボディサイド組立方法。
  4. 【請求項4】 搬送ラインの側方に配置した位置決め治
    具が、前記搬送ライン上に位置決めされているフロント
    部品およびリアフェンダ部品に向けて進出して、これら
    各部品を側方から位置決めを行い、この状態でインナ部
    品のセットおよび溶接接合作業を行うことを特徴とする
    請求項3記載の自動車のボディサイド組立方法。
  5. 【請求項5】 ボディサイドアウタの位置決めは、搬送
    方向に対して直角の左右方向および上下方向について
    は、サイドシル下端を搬送ラインの移動体上に設けたク
    ランプ手段により挟持固定する一方、前記搬送方向につ
    いては、前記サイドシル下端に形成した切り欠きに、前
    記移動体に設けた位置決め突起を挿入することで行うこ
    とを特徴とする請求項1記載の自動車のボディサイド組
    立方法。
  6. 【請求項6】 ボディサイドアウタの位置決めは、搬送
    方向に対して直角の左右方向および上下方向について
    は、サイドシル下端を搬送ラインの移動体上に設けたV
    字状の凹部に挿入する一方、前記搬送方向については、
    ドア開口部の内周縁における搬送方向前方側および後方
    側を、押圧手段により相互に離反する方向に押圧するこ
    とで行うことを特徴とする請求項2記載の自動車のボデ
    ィサイド組立方法。
  7. 【請求項7】 ボディサイドアウタを、ルーフレール側
    が上部で、サイドシル側が下部となるよう起立させた状
    態で、前記サイドシルの下端を固定して位置決めする位
    置決め固定手段を搬送ラインにおける移動体上に設け、
    この位置決め固定手段にて位置決めされたボディサイド
    アウタに対し、溶接によりボディサイドの組立作業を行
    う溶接ロボットを、前記搬送ラインの側方に配置したこ
    とを特徴とする自動車のボディサイド組立装置。
  8. 【請求項8】 位置決め固定手段は、ボディサイドアウ
    タを構成するフロント部品およびリアフェンダ部品のそ
    れぞれのサイドシル下端を、上下方向を位置決めした状
    態で搬送方向に対して直角の左右から挟持固定するクラ
    ンプ手段と、前記サイドシル下端に形成した切り欠きお
    よび、移動体上に設けられ前記切り欠きに挿入されて搬
    送方向の位置決めを行う位置決め突起とで構成されてい
    ることを特徴とする請求項7記載の自動車のボディサイ
    ド組立装置。
  9. 【請求項9】 位置決め固定手段は、ボディサイドアウ
    タを構成するフロント部品およびリアフェンダ部品のそ
    れぞれのサイドシル下端が挿入されるV字状の凹部を備
    えたサイドシル受けと、前記フロント部品におけるドア
    開口部の内周縁における搬送方向前方側および後方側
    を、相互に離反する方向に押圧する一対の押圧手段とで
    構成されていることを特徴とする請求項7記載の自動車
    のボディサイド組立装置。
  10. 【請求項10】 一対の押圧手段は、一方のものが固定
    されており、他方のものが車体前後方向に向けて移動可
    能であることを特徴とする請求項9記載の自動車のボデ
    ィサイド組立装置。
  11. 【請求項11】 一対の押圧手段は、搬送方向に対して
    直角の左右方向に向けて延長されてドア開口部の内周縁
    を押圧する鋸歯状の押圧部を備えていることを特徴とす
    る請求項9記載の自動車のボディサイド組立装置。
  12. 【請求項12】 移動体上に、サイドシル受けが受ける
    リアフェンダ部品のサイドシル部分より車体後方側のフ
    ランジ下端を受ける、搬送方向に対して直角な左右方向
    に延長される鋸歯状のフランジ受けを設けたことを特徴
    とする請求項9記載の自動車のボディサイド組立装置。
  13. 【請求項13】 ボディサイドアウタを、ルーフレール
    側が上部で、サイドシル側が下部となるよう起立させた
    状態で、前記ルーフレール側を吊り下げ支持することで
    固定して位置決めする位置決め固定手段を、搬送ライン
    における移動体から下方に突出させて設け、この位置決
    め固定手段にて位置決めされたボディサイドアウタに対
    し、溶接によりボディサイドの組立作業を行う溶接ロボ
    ットを、前記搬送ラインの側方に配置したことを特徴と
    する自動車のボディサイド組立装置。
  14. 【請求項14】 位置決め固定手段は、ボディサイドア
    ウタを構成するフロント部品およびリアフェンダ部品の
    それぞれのルーフレールのフランジ下端が挿入されるV
    字状の凹部を備えたルーフレール受けと、センタピラー
    の搬送方向前後両端を挟持固定する挟持部とで構成され
    ていることを特徴とする請求項13記載の自動車のボデ
    ィサイド組立装置。
  15. 【請求項15】 ルーフレール受けは、フロント部品お
    よびリアフェンダ部品のいずれかを受けるものが、上下
    方向に移動可能に設けられていることを特徴とする請求
    項14記載の自動車のボディサイド組立装置。
  16. 【請求項16】 挟持部は、一方のものが固定されてお
    り、他方のものが車体前後方向に向けて移動可能である
    ことを特徴とする請求項14記載の自動車のボディサイ
    ド組立装置。
  17. 【請求項17】 挟持部は、搬送方向に対して直角な左
    右方向に向けて延長されてセンタピラーを両側から押圧
    する鋸歯状の押圧部を備えていることを特徴とする請求
    項14記載の自動車のボディサイド組立装置。
  18. 【請求項18】 搬送ラインの側方に、搬送ライン上に
    位置決めされているフロント部品およびリアフェンダ部
    品に向けて進出して、これら各部品を側方から位置決め
    を行う位置決め治具を配置するとともに、前記搬送ライ
    ンを境にして前記位置決め治具と反対側に、前記フロン
    ト部品およびリアフェンダ部品に対してインナ部品をセ
    ットするワークセットロボットを配置したことを特徴と
    する請求項7または13記載の自動車のボディサイド組
    立装置。
  19. 【請求項19】 移動体は、搬送方向に対して直角の左
    右両側部の前後両端にカムフォロアが装着され、このカ
    ムフォロアが支持されつつ搬送方向に沿って移動可能
    で、かつカムフォロアの搬送方向に対して左右方向およ
    び上下方向などの変位を規制するガイドレールを、搬送
    ラインの固定側に搬送方向と直交する左右両側に一対配
    置したことを特徴とする請求項7または13記載の自動
    車のボディサイド組立装置。
  20. 【請求項20】 カムフォロアは、移動体における前側
    の左右それぞれおよび、後側の左右それぞれに、ガイド
    レールの上下を挟むように配置されていることを特徴と
    する請求項19記載の自動車のボディサイド組立装置。
  21. 【請求項21】 ガイドレールは、移動体における前側
    の左右それぞれおよび、後側の左右それぞれに設けたカ
    ムフォロアの上下を挟むように配置されていることを特
    徴とする請求項19記載の自動車のボディサイド組立装
    置。
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