JPH10235029A - バトン構造 - Google Patents

バトン構造

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JPH10235029A
JPH10235029A JP5407197A JP5407197A JPH10235029A JP H10235029 A JPH10235029 A JP H10235029A JP 5407197 A JP5407197 A JP 5407197A JP 5407197 A JP5407197 A JP 5407197A JP H10235029 A JPH10235029 A JP H10235029A
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JP
Japan
Prior art keywords
baton
upper base
suspended
steel
main body
Prior art date
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Pending
Application number
JP5407197A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Morimoto
義則 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KYB Corp
Original Assignee
Kayaba Industry Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Kayaba Industry Co Ltd filed Critical Kayaba Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吊り物の重量が過大になるとしても、吊り物
の安定した吊持状態を実現できる。 【解決手段】 上方から垂下される複数本の吊りワイヤ
Wで水平に吊持される上方基体2と、この上方基体2に
沿って水平に維持されて吊り物を保持もしくは吊持する
バトン本体1とを有してなり、バトン本体1が鋼製丸パ
イプからなるに対して上方基体2が鋼製角パイプからな
ると共に上方基体2とバトン本体1とが剛体に設定され
た連結手段3で連結されてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】この発明は、劇場などの舞台
の上方で照明器具や幕さらには舞台セットなどの吊り物
を保持もしくは吊持するバトン構造の改良に関する。
【0002】
【従来技術とその課題】一般に、劇場などの舞台の上方
には、照明器具や幕さらには舞台セットなどの吊り物を
保持もしくは吊持するバトン構造が配備されるが、この
バトン構造は、旧来では、単管、すなわち、鋼製丸パイ
プからなるバトン本体が舞台の上方に配在の駆動機構か
ら垂下される複数本の吊りワイヤに連結されて舞台の左
右側を結ぶ方向に水平に吊持される態様に構成されてい
た。
【0003】一方、バトン本体は、照明器具や幕などの
言わば軽量の吊り物を保持するだけに止まらず、近年で
は、舞台の左右側に長尺に、たとえば、18乃至20メ
ートル程度の長さに形成されて、しかも、舞台セットな
どの言わば大重量の吊り物まで吊持するように設定され
ることがある。
【0004】そこで、この長尺に形成されるバトン本体
の機械的強度を向上させるために、たとえば、図4およ
び図5に示すように、バトン構造において、バトン本体
1に対して上方基体2を連結して言わば補強する態様に
構成されるとし、補強の態様で図4に示すラダー型のバ
トン構造あるいは図5に示すトラス型のバトン構造に分
けられていた。
【0005】しかしながら、このラダー型あるいはトラ
ス型のバトン構造によるとしても、吊り物の重量が大き
くなると、全体が舞台側と客席側とを結ぶ方向となる水
平方向に湾曲する傾向になり、安定した吊り物の吊持状
態を実現できなくなる不具合が指摘されている。
【0006】すなわち、仮に、バトン本体1が吊り物の
頂部に一体に連結される場合には、バトン本体1の上下
方向の湾曲はもちろんのこと、水平方向の湾曲が阻止さ
れるから、上方基体2を含む全体の水平方向の湾曲が防
止されると考え得るが、多くの場合に、バトン本体1に
対して吊部材を介して吊り物が吊持される。
【0007】それゆえ、吊り物の重量が大きいがゆえ
に、全体が上下方向に湾曲しようとするとき、すなわ
ち、全体が中央を下げるように湾曲しようとするとき、
全体がこれを阻止する構造に設定されているから、いわ
ゆる逃げの応力が水平方向に現出されることになり、そ
の結果、全体が水平方向に湾曲することになる。
【0008】そして、その結果として、吊り物の安定し
た吊持状態を実現できなくなると共に、さらには、全体
が水平方向に湾曲することによる影響が吊り物に波及
し、甚だしい場合には、吊り物を変形させる不具合を招
く。
【0009】この発明は、上記した事情を鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、吊り物の
重量が過大になるとしても、吊り物の安定した吊持状態
を実現できるバトン構造を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明によるバトン構造の構成を、基本的に
は、上方から垂下される複数本の吊りワイヤで水平に吊
持される上方基体と、この上方基体に沿って水平に維持
されて吊り物を保持もしくは吊持するバトン本体とを有
してなり、バトン本体が鋼製丸パイプからなるに対して
上方基体が鋼製角パイプからなると共に上方基体とバト
ン本体とが剛体に設定された連結手段で連結されてなる
とする。
【0011】そして、より具体的には、連結手段がバト
ン本体の水平方向への湾曲を阻止する、たとえば、ブラ
ケット構造に形成されてなるとする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、図示した実施の形態に基
づいて説明するが、この発明によるバトン構造は、図1
に示すように、上方から垂下される複数本の吊りワイヤ
Wで水平に吊持される上方基体2と、この上方基体2に
沿って水平に維持されて照明器具や幕さらには舞台セッ
トなどの吊り物(図示せず)を保持もしくは吊持するバ
トン本体1とを有してなる。
【0013】そして、バトン本体1が吊り物を保持した
りあるいは吊持し得るように鋼製丸パイプからなるに対
して、上方基体2が舞台側と客席側とを結ぶ方向の水平
方向に湾曲し得ないように鋼製角パイプからなるとし、
さらに、バトン本体1と上方基体2とを一体化するよう
に剛体に設定された連結手段3で連結してなるとしてい
る。
【0014】なお、上方基体2の上面には、吊りワイヤ
Wを連繋させる連繋具4が適宜の間隔で配設されてお
り、この連繋具4への吊りワイヤWの連繋で、図示しな
いが、バトン本体1が劇場などの舞台の上方で舞台の左
右側を結ぶ方向に配在されるように、このバトン構造を
配備する。
【0015】ここで、バトン本体1および上方基体2に
ついて少し説明すると、まず、バトン本体1は、この種
の従来から提供されているバトン本体と同様に、たとえ
ば、JIS規格SGPまたはSTK400のサイズ40
A(φ48.6×3.5t)の鋼製丸パイプからなると
するのが最適であるが、所定の機械的強度を具有するも
のであれば、たとえば、外径は同じだが肉厚のみを厚く
した言わばJIS規格以外の鋼製丸パイプからなるとし
ても良い。
【0016】つぎに、上方基体2は、図示するところで
は、断面が正方形になるように設定されていて、たとえ
ば、JIS規格STKR400の75×75×3.2t
または90×90×3.2t のようなサイズの鋼製
角パイプからなるとするのが最適であるが、所定の機械
的強度を具有するものであれば、たとえば、断面におい
て高さおよび幅は同じだが肉厚のみを厚くした言わばJ
IS規格以外の鋼製角パイプからなるとしても良い。
【0017】また、この上方基体2は、断面が正方形と
されるのに代えて、図2中に仮想線図で示すように、舞
台側と客席側とを結ぶ方向の幅が高さよりも大きく設定
されていて、舞台側と客席側とを結ぶ方向となる水平方
向の曲げに対して大きい強度を有するように設定される
としても良く、この場合には、たとえば、JIS規格S
TKR400の125×75×3.2t または150
×75×3.2t のようなサイズの鋼製角パイプが利
用されるとするのが良い。
【0018】バトン本体1および上方基体2がJIS規
格の鋼材を利用して形成される場合には、所定の機械的
強度を有する素材でそれぞれを形成し得るのはもちろん
のこと、素材としての鋼材の入手が容易になる点で有利
となる。
【0019】ところで、以上のように、バトン本体1お
よび上方基体2が水平方向の曲げに対して所定の機械的
強度を有するように設定されているとしても、連結手段
3が柔軟な態様に設定されていては、バトン構造全体と
して十分な剛体になり得ず、所期の目的を達成できな
い。
【0020】そこで、この連結手段3は、この実施の形
態にあっては、バトン本体1の水平方向への湾曲を阻止
する剛体に設定のブラケット構造に形成されていて、こ
の連結手段3がバトン本体1および上方基体2に一体的
に連設されることで、このバトン構造、特に、バトン本
体1の水平方向への湾曲を阻止するとしている。
【0021】すなわち、連結手段3は、この実施の形態
では、図2にも示すように、バトン本体1を把持する把
持部31と、上方基体2に連設される吊持部32とを有
してなる。
【0022】把持部31は、断面丸底フラスコ状に形成
されてなるもので、通常は、適宜の幅の鋼板を折り曲げ
て成形されるが、たとえば、肉厚が4.5ミリメートル
で幅が50ミリメートルの鋼板から形成されるとき、機
械的強度や加工性の上から最も好ましいと言い得る。
【0023】ちなみに、把持部31の上端連結部31a
にはボルトBを挿通させる孔(符示せず)が形成されて
いる。
【0024】吊持部32は、断面逆三角フラスコ状に形
成されてなるもので、下端にバトン本体1の上面に押圧
される押圧片32aを一体に有してなり、この吊持部3
2の下端連結部32bが把持部31の上端連結部31a
に連結されるとき、押圧片32aによってバトン本体1
の上方への逃げを阻止し得るように配慮している。
【0025】ちなみに、吊持部32の下端連結部32b
には把持部31の上端連結部31aに形成のボルト挿通
用の孔に照準される孔(符示せず)が形成されている。
【0026】また、吊持部32の上端は、この実施の形
態にあっては、上方基体2の下面に溶接(符号mで示
す)で一体的に連設されてなるとしているが、これに代
えて、図示しないが、吊持部32の上端部が上方基体2
を把持する態様に連設されるとしても良く、この場合に
も、上方基体2と吊持部32の上端部とは溶接で一体化
されることもちろんである。
【0027】なお、吊持部32のいわゆる頚部に、図2
中に仮想線図で示すように、補強板32cを連設した
り、あるいは、図示しないが、全体を折板構造にするな
どで、この吊持部32における剛性を高めるようにして
も良いこともちろんである。
【0028】図3は、連結手段3の他の実施の形態を示
すものであるが、この実施の形態による連結手段3は、
鋼板からなる繋ぎ板33を利用する点で、また、この繋
ぎ板33が適宜の間隔で上方基体2とバトン本体1とを
一体的に連結する点からすれば、前記した図4に示すラ
ダー型の、また、前記した図5に示すトラス型のバトン
構造と同様の態様を示すと言い得る。
【0029】しかしながら、この実施の形態の場合に
は、繋ぎ板33が上方基体2およびバトン本体1の延在
方向を横切る方向に配在される点で、上記従来のラダー
型およびトラス型のバトン構造に比較して高い剛性を得
ることができる。
【0030】また、この実施の形態による場合には、上
記したブラケット構造からなる場合に比較して、材料の
節減が可能になり、経済的に有利となるが、繋ぎ板33
の上方基体2およびバトン本体1への連設が溶接(符示
せず)によるとされるので、ボルト・ナットが不要にな
る点で部品点数の削減を可能にする。
【0031】それゆえ、以上のように形成されたこの実
施の形態によるバトン構造にあっては、図示しないが、
バトン本体1に照明器具や幕などの言わば軽量の吊り物
を保持させ得るのはもちろんのこと、舞台の左右側に長
尺に設定されることで、舞台セットなどの言わば大重量
の吊り物まで吊持し得ることになる。
【0032】このとき、吊り物の重量が大きいがゆえ
に、全体が上下方向に湾曲する、すなわち、全体が両端
を下げるように湾曲する傾向になっていわゆる逃げの応
力が水平方向に現出される状況になっても、上方基体が
角パイプで形成されて水平方向への曲げ作用に対して大
きい耐力を有するように構成されていることで、上方基
体が丸パイプからなる場合に比較して、全体の水平方向
への湾曲を阻止し得ることになる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、この発明にあっては、バ
トン本体を下方に連結させる上方基体が鋼製角パイプで
形成されていることから、吊り物の重量が大きいがゆえ
に、全体が上下方向に湾曲する、すなわち、全体が中央
を下げるように湾曲する傾向になっていわゆる逃げの応
力が水平方向に現出される状況になっても、上方基体が
鋼製丸パイプからなる場合に比較して、全体の水平方向
への湾曲を阻止するのに十分機能し得ることになる。
【0034】その結果、この発明によれば、吊り物の重
量が過大になるとしても、吊り物の安定した吊持状態を
実現できると共に、全体が水平方向に湾曲することによ
る影響を吊り物に波及させる危惧をなくす利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態によるバトン構造を示
す部分斜視図である。
【図2】図1中のX−X線出示すバトン構造の縦断面図
である。
【図3】他の実施の形態による連結手段を有するバトン
構造を示す縦断面図である。
【図4】従来例としてのラダー型のバトン構造を示す部
分斜視図である。
【図5】従来例としてのトラス型のバトン構造を示す部
分斜視図である。
【符号の説明】
1 バトン本体 2 上方基体 3 連結手段 4 連繋具 31 把持部 31a 上端連結部 32 吊持部 32a 押圧片 32b 下端連結部 32c 補強板 33 繋ぎ板 B ボルト W 吊りワイヤ m 溶接

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上方から垂下される複数本の吊りワイヤ
    で水平に吊持される上方基体と、この上方基体に沿って
    水平に維持されて吊り物を保持もしくは吊持するバトン
    本体とを有してなり、バトン本体が鋼製丸パイプからな
    るに対して上方基体が鋼製角パイプからなると共に上方
    基体とバトン本体とが剛体に設定された連結手段で連結
    されてなることを特徴とするバトン構造
JP5407197A 1997-02-21 1997-02-21 バトン構造 Pending JPH10235029A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5407197A JPH10235029A (ja) 1997-02-21 1997-02-21 バトン構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5407197A JPH10235029A (ja) 1997-02-21 1997-02-21 バトン構造

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Publication Number Publication Date
JPH10235029A true JPH10235029A (ja) 1998-09-08

Family

ID=12960396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5407197A Pending JPH10235029A (ja) 1997-02-21 1997-02-21 バトン構造

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JP (1) JPH10235029A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10228202A1 (de) * 2002-06-24 2004-01-22 TECO Bühnentechnik GmbH Lagerung eines bühnentechnischen Gerätes

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE10228202A1 (de) * 2002-06-24 2004-01-22 TECO Bühnentechnik GmbH Lagerung eines bühnentechnischen Gerätes
DE10228202B4 (de) * 2002-06-24 2007-08-30 Bosch Rexroth Aktiengesellschaft Lagerung eines bühnentechnischen Gerätes

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Effective date: 20050721

A521 Written amendment

Effective date: 20050725

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Effective date: 20051025