JPH102343A - 自在継手用ヨークとその製造方法 - Google Patents
自在継手用ヨークとその製造方法Info
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- JPH102343A JPH102343A JP8158555A JP15855596A JPH102343A JP H102343 A JPH102343 A JP H102343A JP 8158555 A JP8158555 A JP 8158555A JP 15855596 A JP15855596 A JP 15855596A JP H102343 A JPH102343 A JP H102343A
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Abstract
先端部に形成する円孔4、4の加工を容易にし、コスト
低減を図る。 【構成】 ヨーク1は、金属板にプレス加工を施す事に
より造る。各腕部3、3の先端部に形成する円孔4、4
も、プレスによる打ち抜き加工により形成する。
Description
とその製造方法は、同一直線上に存在しない1対の回転
軸の端部同士を連結して、これら両回転軸同士の間で回
転力の伝達を可能とする自在継手を構成するヨークに関
する。
グシャフト及び中間軸等の複数本の回転軸を、自在継手
を介して互いに直列に連結する事により構成している。
この様な場合に使用する自在継手として従来から、十字
軸により1対のヨーク同士を変位自在に連結して成る、
カルダン継手と呼ばれる自在継手が、広く使用されてい
る。又、この様な自在継手を構成するヨークを、鋼板
等、十分な剛性を有する金属板に塑性加工を施す事によ
り造る事も、従来から広く行なわれている。
用ヨークの1例を示している。このヨーク1は、基部2
と、この基部2の軸方向一端縁から延出した1対の腕部
3、3とから成る。このうちの基部2は、上記ヨーク1
を固定すべき回転軸の端部を挿入する為、円周方向1箇
所を不連続とした欠円筒状に形成しており、不連続部に
は、互いに対向する1対のフランジ5、6を設けてい
る。そして、一方のフランジ5に、ボルト(図示せず)
の杆部を挿通する為の通孔7を、他方のフランジ6に、
上記ボルトの杆部を螺合させる為、上記通孔7と同心の
ねじ孔8を、それぞれ形成している。
軸方向一端縁で直径方向反対側位置から上記基部2の軸
方向に延出している。これら各腕部3、3は、互いに対
向する面を円筒状の凹面としている。又、これら各腕部
3、3の先端部には、互いに同心の円孔4、4を形成し
ている。上記ヨーク1と十字軸9とを組み合わせて自在
継手を構成する場合には、上記各円孔4、4内に軸受カ
ップ10、10を圧入する。これら各軸受カップ10、
10は、ラジアルニードル軸受の外輪として機能し、上
記ヨーク1に対して十字軸9を、揺動変位自在に結合支
持する。
図12に示す様に行なっていた。先ず、鋼板等、十分な
剛性を有する金属板をプレス加工で打ち抜く事により、
図12(a)に示す様な形状を有する、平坦な素板11
を得る。この素板11は、略矩形の基板部12と、この
基板部12の一端縁から兎の耳状に突出した、1対の舌
状部13、13とを備える。この様な素板11は、1対
のプレス型同士の間で押圧し、同図(b)に示す様な形
状に塑性変形させて、第一中間素材14とする。この第
一中間素材14は、1対の腕部3、3(図11)となる
べき、上記各舌状部13、13部分が部分円筒状に湾曲
し、基部2となるべき上記基板部12の一部でねじ孔8
(図11)を形成すべき部分に、肉寄せによる突出部1
5を設けている。次いで、この様な第一中間素材14
は、図12(c)(d)に示す様に、上記基板部12の
中央部分を欠円筒状に湾曲させて、第二中間素材16と
する。
に構成した第二中間素材16のうち、基部2に対応する
部分の内周面にはセレーション17を、フランジ5、6
に対応する部分にはそれぞれ通孔7及びねじ孔8(図1
1)を、それぞれ形成する。又、上記各舌状部13、1
3に対応する部分の先端部には円孔4、4(図11)を
形成する。これら各円孔4、4を形成するのに従来は、
先ずドリルにより小径の下孔を形成した後、エンドミル
によりこの下孔の内径を大きくし、更にリーマによりこ
の孔の内周縁を仕上げて、上記各円孔4、4としてい
る。
しては、前記図11に示した様な構造のものの他、図1
3〜14に示した様な構造のものも知られている。先
ず、図13に示した第2例のヨーク1aは、基部2aを
断面U字形に形成している。この様なヨーク1aにその
端部を結合する回転軸は、少なくとも端部の断面形状を
小判形として、結合時にヨーク1aと回転軸とが相対回
転しない様にしている。尚、この図13に示した構造の
場合には、フランジ5に形成した通孔18にナット19
を圧入固定する事により、ボルトを螺合する為のねじ孔
を構成している。又、図14に示した第3例のヨーク1
bは、基部2bを円筒状に形成している。この様なヨー
ク1bと回転軸の端部とを結合するには、この回転軸の
端部を上記基部2bに、締まりばめで圧入嵌合する。こ
の様な第2〜3例のヨークを構成する腕部3、3の先端
部にも、上述の図11に示した第1例のヨーク1と同様
に、軸受カップ10(図11)を嵌合固定する為の円孔
4、4を形成している。これら各円孔4、4も、上記図
11に示したヨーク1の場合と同様に、ドリル、エンド
ミル、リーマを順番に使用する事により、所定の内径に
仕上げている。
ヨーク1、1a、1bの場合には、各腕部3、3の先端
部に円孔4、4を、ドリル、エンドミル、リーマを順番
に使用する事により形成している為、円孔4、4の加工
が面倒で、ヨーク1、1a、1bの製作費が嵩む原因と
なっていた。又、十字軸9を差し込む為の円孔4、4の
加工をプレスで行なうという発想はあったが、 腕片3、3の断面形状が湾曲している為に、孔加工用
パンチ及びダイスを腕片3、3の湾曲部にぴったり合わ
せる事が困難である。 各腕片3、3の先端部の桟巾が狭い為に、プレス孔抜
き時に桟部が加工荷重に耐え切れずに潰されてしまう。 等の理由で、プレスによる孔加工は精度が悪く、実用に
至っていない。この為、せいぜいプレスでは下孔を加工
する程度であり、最終的に切削加工を省略する事はでき
なかった。本発明の自在継手用ヨークとその製造方法
は、この様な事情に鑑み、円孔4、4の形成作業を簡略
化して、自在継手用ヨークのコストの低廉化を図るべく
発明したものである。
クとその製造方法のうち、請求項1に記載した自在継手
用ヨークは、前述した従来の自在継手用ヨークと同様
に、回転軸の端部を結合固定する為の基部と、この基部
の軸方向一端縁で直径方向反対側位置から上記基部の軸
方向に延出し、互いに対向する面を円筒状の凹面とした
1対の腕部と、これら両腕部の先端部に形成された、互
いに同心の円孔とを備える。特に、本発明の自在継手用
ヨークに於いては、上記各円孔がプレス加工のみで形成
されたものである。
の製造方法は、やはり前述した従来の自在継手用ヨーク
の製造方法と同様に、回転軸の端部を結合固定する為の
基部と、この基部の軸方向一端縁で直径方向反対側位置
から上記基部の軸方向に延出し、互いに対向する面を円
筒状の凹面とした1対の腕部と、これら両腕部の先端部
に形成された、互いに同心の円孔とを備えた自在継手用
ヨークを平坦な金属板から造るものである。特に、本発
明の自在継手用ヨークの製造方法では、先ず、上記平坦
な金属板の一部で上記各円孔となるべき部分にこれら各
円孔の内径よりも十分に小さな内径を有する下孔を、プ
レス加工により打ち抜き形成する。その後、上記平坦な
金属板を湾曲させる事により上記基部と1対の腕部とを
形成し、次いで上記下孔部分をプレス加工によりほぼ円
形に打ち抜く荒仕上げを行なう。その後、プレス加工に
より各孔の内周縁部を小さい削り代で削り取る事により
上記各円孔とする。
クとその製造方法によれば、1対の腕部に円孔を形成す
る作業が容易に行なえて、自在継手用ヨークのコスト低
減を図れる。
態の1例を示している。本発明の自在継手用ヨーク1
は、前述の図11に示した従来構造の第1例の場合と同
様、図1に示す様に、基部2と、この基部2の軸方向一
端縁から延出した1対の腕部3、3とから成る。このう
ちの基部2は、上記ヨーク1を固定すべき回転軸の端部
を挿入する為、円周方向1箇所を不連続とした欠円筒状
に形成しており、不連続部には、互いに対向する1対の
フランジ5、6を設けている。そして、一方のフランジ
6に、ボルト(図示せず)の杆部を挿通する為の通孔1
8を、他方のフランジ5に、上記ボルトの杆部を螺合さ
せる為のナット19(図13)を圧入する為の、上記通
孔18と同心の通孔7を、それぞれ形成している。
軸方向一端縁で直径方向反対側位置から、上記基部2の
軸方向に延出している。これら各腕部3、3は、互いに
対向する面を円筒状の凹面としている。又、これら各腕
部3、3の先端部には、互いに同心の円孔4、4を形成
している。上記ヨーク1と十字軸9とを組み合わせて自
在継手を構成する場合には、上記各円孔4、4内に軸受
カップ10、10(図11)を圧入する。これら各軸受
カップ10、10は、ラジアルニードル軸受の外輪とし
て機能し、上記ヨーク1に対して十字軸9を、揺動変位
自在に結合支持する。特に、本発明のヨーク1の場合に
は、上記各円孔4、4を、プレス加工のみで形成してい
る。
は、図2〜10に示す様にして造る。先ず、鋼板等、十
分な剛性を有する金属板をプレス加工により打ち抜く事
により、図2(a)に示す様な形状を有する、平坦な素
板11aを得る。この素板11aは、略矩形の基板部1
2と、この基板部12の一端縁から兎の耳状に突出し
た、1対の舌状部13、13とを備える。又、これら各
舌状部13、13の先端部で、上記ヨーク1の腕部3、
3の先端部に形成する円孔4、4(図1)となるべき部
分には、これら各円孔4、4の内径よりも十分に小さな
内径を有する下孔20、20を、プレス加工により打ち
抜き形成する。この下孔20、20の内径d1 は、完成
後の円孔4、4の内径よりも十分に小さいので、続く工
程で上記舌状部13、13を部分円筒形に湾曲させる際
に、この舌状部13、13の先端部で上孔20、20の
周囲部分の形状が歪む事はない。
士の間で押圧し、図2(b)に示す様な形状に塑性変形
させて、第一中間素材14aとする。この第一中間素材
14aは、1対の腕部3、3(図1)となるべき、上記
各舌状部13、13部分が、部分円筒状に湾曲してい
る。図3は、この様に舌状部13、13を部分円筒状に
湾曲させる為、この舌状部13を上型21と下型22と
の間で挟持した状態を示している。これら上型21の下
面21aと下型22の上面22aとのうち、下面21a
は部分円筒面状の凹面であり、上面22aは部分円筒面
状の凸面である。
は、上記上面22aの断面の曲率半径Ro1よりも小さく
(RP1<Ro1)している。又、上記各舌状部13、13
部分を部分円筒状に湾曲させるべく、上記上型21と下
型22とを最も近づけ合った状態で、上記下面21aの
幅方向中央部と上記上面22aの幅方向中央部との距離
tは、上記素板11aの厚さt0 (図2(a))と同じ
(t=t0 )にしている。従って、上記上型21の下面
21aと下型22の上面22aとの間で上記各舌状部1
3を押圧すると、この舌状部13は部分円筒面状に塑性
変形すると同時に、幅方向両端縁部に向かう程厚さが小
さくなる。各部の寸法関係をこの様に規制するのは、上
記各舌状部13、13の板厚変化を考慮し、これら各舌
状部13、13の下面と上記下型22の上面22aとの
接触面積を大きくして、上記各舌状部13、13を塑性
変形する事により得られる腕部3、3(図1)の寸法形
状を安定させる為である。
を湾曲させた第一中間素材14aは、次いで、図2
(c)(d)に示す様に、上記基板部12の中央部分を
欠円筒状に湾曲させて、第二中間素材16aとする。こ
の様に、第一中間素材14aの一部を塑性変形させて第
二中間素材16aとする作業は、前述した従来の自在継
手用ヨークを製造する方法の場合と同様にして行なう。
aは、図4〜6に示す様な打ち抜きプレス装置24によ
り、前記下孔20、20部分をほぼ円形に打ち抜く荒仕
上げ加工を行ない、図7に示す様な第三中間素材23と
する。上記打ち抜きプレス装置24は、左右1対ずつの
荒打ち抜きポンチ25、25及び押圧ポンチ26、26
と、上記第三中間素材23を位置決め保持する為のVブ
ロック27、28及び押圧腕29と、荒芯金30とを備
える。
び図5に示す様に、上記第二中間素材16aに設けた1
対の腕部3、3の内側面に合致させるべく、荒芯金30
の中心に対してオフセットした、曲率半径R02(≒
R01)の部分円筒面としている。又、この荒芯金30の
一部で、上記各腕部3、3に形成した下孔20、20に
整合する部分には、荒打ち抜き孔31を形成している。
この荒打ち抜き孔31の内径Dd2は、上記下孔20、2
0の内径d1 よりも大きく、上記各腕部3、3に形成す
べき円孔4、4の内径d3 (図10(c))よりも僅か
に小さい(d1 <Dd2<d3 )。
先端部に設けた加工部32の外径Dp2は、上記荒打ち抜
き孔31の内径Dd2よりも僅かに小さく(Dp2<Dd2)
して、この加工部32の外周縁と上記荒打ち抜き孔31
の内周面との間に、クリアランスC2 を設定している。
尚、このクリアランスC2 の大きさは、一般的な打ち抜
き加工に於けるクリアランスの値よりも、少し小さくし
ている。又、上記加工部32の曲率半径Rp2(図6)
は、この加工部32の端面を上記各腕部3、3の外側面
に合致させるべく、前記上型21の下面21a(図3)
の曲率半径Rp1とほぼ一致(Rp2≒Rp1)させている。
更に、上記加工部32には、αなるすくい角を設けると
共に、先端縁は、Rs2なる小さな曲率半径で湾曲させて
いる。尚、上記すくい角αは、5〜40°の範囲で、設
計的に定める。
40°の範囲に規制するのは、打ち抜き加工に伴って発
生する抜きかす33を打ち抜き方向前方(図6の右方)
に効率良く排出する為である。この様にすくい角αを設
けると共に先端縁を湾曲させ、抜きかす33を打ち抜き
方向前方に効率良く排出する事で、上記各荒打ち抜きポ
ンチ25、25により上記各腕部3、3に荒仕上孔3
4、34(図7)を形成する際の変形抵抗を小さく抑
え、上記各腕部3、3の変形を防止すると共に、得られ
る荒仕上孔34、34の寸法精度並びに形状精度を確保
する。
仕上孔34、34の内径変化を低減させる為である。即
ち、前記打ち抜きプレス装置24による上記各荒仕上げ
孔34、34の打ち抜き加工時の抜き代δ2 は比較的大
きい為、打ち抜き加工の途中で加工部に破断が発生し、
得られる荒仕上孔34、34の内径が、打ち抜き方向
(図6の左右方向)に変化し易い。そこで、図示の例で
は、上記加工部32の先端縁を湾曲させる事により、こ
の先端縁で得られる荒仕上孔34、34の内周面を扱
き、これら各荒仕上孔34、34の内径が打ち抜き方向
に亙って変化する事を防止している。
記各荒仕上げ孔34、34の打ち抜き加工時には、前記
第二中間素材16aを、前記押圧腕29により前記1対
のVブロック27、28に押し付けるだけでなく、前記
1対の押圧ポンチ26、26により、上記第二中間素材
16aの一部で、フランジ5、6となるべき部分を左右
から押圧する。そして、これら両押圧ポンチ26、26
の端面と、前記荒芯金30の一部で上記フランジ5、6
となるべき部分同士の間に挿入された部分との間で、こ
れらフランジ5、6となるべき部分の面押し加工を施
す。この面押し加工により、これらフランジ5、6とな
るべき部分の形状を所望のものに仕上げると共に、第二
中間素材16aを形成する際の捩れ等を矯正する。従っ
て、上記打ち抜きプレス装置24による加工を完了して
得られる、図7に示した第三中間素材23の形状は、歪
みのない、適正なものとなる。
による加工により得られた第三中間素材23には、続い
てプレス加工による仕上げ加工を施す。即ち、上記第三
中間素材23を構成する1対の腕部3、3同士の間に、
前記第二中間素材16aをこの第三中間素材23にプレ
ス加工する際に使用する荒芯金30(図5)とほぼ同様
の形状を有する仕上芯金35を挿入する。この仕上芯金
35のの左右両側面は、図8に示す様に、上記第三中間
素材23に設けた1対の腕部3、3の内側面に合致させ
るべく、仕上芯金35の中心に対してオフセットした、
曲率半径R03(≒R01)の部分円筒面としている。又、
この仕上芯金35の一部で、上記各腕部3、3に形成し
た荒仕上孔34、34に整合する部分には、仕上打ち抜
き孔36を形成している。この仕上打ち抜き孔36の内
径Dd3は、上記荒仕上孔34、34の内径よりも大き
く、上記各腕部3、3に形成すべき円孔4、4の内径d
3 (図10(c))よりも僅かに大きい(Dd3>d
3 )。
望寸法に仕上げる為の、各仕上打ち抜きポンチ37、3
7の先端部に設けた加工部38の外径Dp3(図9)は、
上記仕上打ち抜き孔36の内径Dd3よりも僅かに小さく
(Dp3<Dd3)して、この加工部38の外周縁と上記仕
上打ち抜き孔36の内周面との間に、クリアランスC3
を設定している。このクリアランスC3 も、一般的な打
ち抜き加工に於けるクリアランスよりも小さめに形成し
ている。尚、上記加工部38の外径Dp3は、完成後のヨ
ーク1の腕部3、3の先端部に設けられる円孔4、4の
内径と、ほぼ同じとしている。又、上記加工部38の曲
率半径Rp3は、前記荒打ち抜きポンチ25、25の加工
部32(図4〜6)と同様に、この加工部38の端面を
上記各腕部3、3の外側面に合致させるべく、前記上型
21の下面21a(図3)の曲率半径Rp1とほぼ一致
(Rp3≒Rp1)させている。更に、上記加工部38に
は、βなるすくい角を設けている。このすくい角βは、
5〜40°の範囲で、設計的に定める。但し、上記荒打
ち抜きポンチ25、25の加工部32と異なり、上記仕
上打ち抜きポンチ37、37の加工部38の先端縁は、
シャープエッヂとしている(先端縁の曲率半径Rp3を零
としている)。
7、37により、上記第三中間素材23にプレスによる
打ち抜き加工を施し、上記各腕部3、3の先端部に円孔
4、4を形成する際には、上記1対の仕上打ち抜きポン
チ37、37を互いに近づける。そして、これら各仕上
打ち抜きポンチ37、37の先端部に設けた加工部3
8、38を、上記仕上芯金35に設けた、上記仕上打ち
抜き孔36の内側に押し込む。この結果、前記荒仕上孔
34、34の内周縁部が、δ3 なる抜き代で削り取ら
れ、所望の寸法(内径d3 )を有する円孔4、4とな
る。この仕上加工時に於ける抜き代δ3 は小さいので、
この円孔4、4を形成する作業は、ヨーク1に歪みを発
生させる事なく行なえる。尚、この仕上加工時にも、必
要に応じ、前記荒仕上加工時と同様にして、上記第三中
間素材23を保持固定する。又、この仕上加工を行なう
のと同時に、フランジ5、6となる部分に、通孔7、1
8を、やはりプレスによる打ち抜き加工により形成し、
図10に示す様な第四中間素材39とする。
は、最終工程でブローチ加工によりセレーション17を
形成して、前記図1に示す様なヨーク1とする。この様
に本発明の自在継手用ヨークとその製造方法によれば、
手間のかかる切削加工は、基部2の内周面にセレーショ
ン17を形成する為のブローチ加工のみで済む為、加工
の能率化と加工費の低減とを図れる。尚、本発明は、図
1に示す様なヨーク1に限らず、図11、13、14に
示す様なヨーク1、1a、1bにも適用できる事は明ら
かである。
により造る場合の、具体的寸法の1例に就いて説明す
る。尚、各符号の意味は、上述した実施の形態で使用
し、図2〜10に示した通りである。 第一工程(第一中間素材14aを得る工程) d1 =12mm Rp1=20.5mm Ro1=22.7mm t=6mm t0 =6mm 第二工程(荒仕上孔34の打ち抜き工程) Dd2=14.84mm Ro2=22.7mm Dp2=14.6mm Rp2=20.75mm α=30° RS2=0.4mm δ2 =1.3mm C2 =2% 第三工程(円孔4の仕上打ち抜き工程) Dd3=15.27mm Ro3=22.7mm Dp3=15.03mm Rp3=20.75mm d3 =15.01mm β=30° RS3=0mm δ3 =0.2mm C3 =2%
の腕部3、3の先端部に円孔4、4を形成したところ、
これら両円孔4、4の同軸度が0.02mm以下、真円度
が0.03mm以下、孔径のばらつきが0.02mm以下
と、高い寸法精度を有し、安定した品質を有するヨーク
1を得る事ができた。この様な寸法精度及び形状精度
は、上記円孔4、4を切削加工により形成する場合に得
られる寸法精度及び形状精度にほぼ匹敵する。又、円孔
4、4を加工する際に於けるワーク(第一〜第四中間素
材)の姿勢も安定して、十分に量産に適する事も確認で
きた。
法は、以上に述べた通り構成され作用するので、品質の
良い自在継手を安価に得られる。
(a)はヨークの平面図、(b)は(a)のA−A断面
図、(c)は同じく下方から見た側面図。
プレス加工する状態を、工程順に示す図。
曲させる為に上下型同士の間でこの舌状部を押圧した状
態を示す断面図。
きプレス装置にセットした状態を示しており、(a)は
平面図、(b)は(a)の下方から見た側面図、(c)
は同じく一部を省略して右方から見た図。
す為、図5と同方向から見た図。
(b)は(a)のC−C断面図、(c)は(a)の下方
から見た側面図。
示す、図5と同様の図。
係を示す為、図8と同方向から見た図。
図、(b)は(a)のD−D断面図、(c)は(a)の
下方から見た側面図。
ており、(a)は平面図、(b)は(a)のE−E断面
図、(c)は(a)の下方から見た側面図。
により造る状態を、工程順に示す図。
ており、(a)は平面図、(b)は(a)の右方から見
た図、(c)は同じく下方から見た側面図。
ており、(a)は端面図、(b)は(a)の右方から見
た側面図、(c)は(b)の上方から見た側面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 回転軸の端部を結合固定する為の基部
と、この基部の軸方向一端縁で直径方向反対側位置から
上記基部の軸方向に延出し、互いに対向する面を円筒状
の凹面とした1対の腕部と、これら両腕部の先端部に形
成された、互いに同心の円孔とを備えた自在継手用ヨー
クに於いて、上記各円孔がプレス加工のみで形成された
ものである事を特徴とする自在継手用ヨーク。 - 【請求項2】 回転軸の端部を結合固定する為の基部
と、この基部の軸方向一端縁で直径方向反対側位置から
上記基部の軸方向に延出し、互いに対向する面を円筒状
の凹面とした1対の腕部と、これら両腕部の先端部に形
成された、互いに同心の円孔とを備えた自在継手用ヨー
クを平坦な金属板から造る、自在継手用ヨークの製造方
法であって、上記平坦な金属板の一部で上記各円孔とな
るべき部分にこれら各円孔の内径よりも十分に小さな内
径を有する下孔を、プレス加工により打ち抜き形成した
後、上記平坦な金属板を湾曲させる事により上記基部と
1対の腕部とを形成し、次いで上記下孔部分をプレス加
工によりほぼ円形に打ち抜く荒仕上げを行なった後、プ
レス加工により各孔の内周縁部を小さい削り代で削り取
る事により上記各円孔とする、自在継手用ヨークの製造
方法。
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