JPH10233519A - 太陽電池モジュール - Google Patents

太陽電池モジュール

Info

Publication number
JPH10233519A
JPH10233519A JP9011856A JP1185697A JPH10233519A JP H10233519 A JPH10233519 A JP H10233519A JP 9011856 A JP9011856 A JP 9011856A JP 1185697 A JP1185697 A JP 1185697A JP H10233519 A JPH10233519 A JP H10233519A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
solar cell
cell module
filler
photovoltaic element
resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9011856A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidenori Shiozuka
秀則 塩塚
Takahiro Mori
隆弘 森
Ayako Shiozuka
綾子 塩塚
Ichiro Kataoka
一郎 片岡
Satoshi Yamada
聡 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP9011856A priority Critical patent/JPH10233519A/ja
Publication of JPH10233519A publication Critical patent/JPH10233519A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐湿性および透明性に優れていて、高湿環境
下の長期使用での光起電力素子のシャント抵抗の低下に
よる太陽電池特性の劣化を最小限にする表面被覆を有す
る太陽電池モジュールを提供する。 【構成】 光起電力素子(101)の光入射側に薄膜樹
脂層(102)を設け、ガラス繊維を含有した充填材
(103)、透明フィルム(104)を順次積層し、光
起電力素子(101)の光入射側に設けられた集電電極
(108)を被覆したコートの間隙を前記薄膜樹脂(1
02)で充填している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、太陽電池モジュール、
特に耐湿性および透明性に優れた太陽電池モジュールに
関する。より詳細には本発明は、高湿環境下の長期使用
での光起電力素子のシャント抵抗の低下による太陽電池
特性の劣化を改善した太陽電池モジュールに関する。
【0002】
【従来の技術】図1は、従来の太陽電池モジュールの一
例の構成を示す略断面図である。図1において、110
1は光起電力素子、1102は充填材、1103はフッ
化物重合体薄膜層、1105は裏面充填材、1106は
絶縁体層、1107は裏面補強材、1108は集電電極
である。より具体的には、フッ化物重合体薄膜層110
1はETFE(エチレン−テトラフルオロエチレン共重
合体)フィルム、PVF(ポリフッ化ビニル)フィルム
などのフッ素樹脂フィルムであり、充填材1102はE
VA(エチレン−酢酸ビニル共重合体)、ブチラール樹
脂などであり、裏面充填材1105は表面側の充填材1
102と同じかまたはEEA(エチレン−エチルアクリ
ル酸共重合体)であり、絶縁体層1106はナイロンフ
ィルム、ポリエチレンテレフタレート(PET)、アル
ミラミネートテドラーフィルムをはじめとする種々の有
機樹脂フィルムである。この場合において充填材110
2は、光起電力素子1101とフッ素樹脂フィルム11
03および絶縁体層1106との接着剤としての役割を
果たしている。フッ素樹脂フィルム1103は、充填材
1102とともに外部からの引っ掻き、衝撃から太陽電
池を保護する役割を果たしている。集電電極1108は
導電性樹脂を被覆した金属ワイヤーや導電性樹脂を印刷
し形成している。
【0003】このような構成の太陽電池モジュールを被
覆するために用いられるEVAの架橋剤には2,5−ジ
メチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン(一時間半減温度138℃)が広く用いられている
が、より低温で分解可能な過酸化化合物を架橋剤として
用いることによって同じ架橋温度条件でのラミネーショ
ン工程に要する時間を短縮できるため、高速架橋EVA
が用いられる機会が増えている。この高速架橋EVAの
使用はラミネーション工程での加熱時間を短縮させるこ
とで被覆材に加えられる熱量も減少し被覆材の黄変を減
少させることが可能となり光学的に初期特性の優れた表
面被覆とすることができる。しかし、上記太陽電池モジ
ュールにおいて、湿度などの水分の影響を考えた場合、
最表面に位置するフッ素樹脂フィルムだけでは撥水性に
おいては効果があるものの、湿度バリア機能は十分では
なく、また下層には吸水性の高いEVA樹脂で光起電力
素子を封止するために高温高湿下での太陽電池モジュー
ルの長期安定性を保証する上で、満足できるものとは言
い難い。加えて金属ワイヤーを導電性粒子と結着剤から
被覆材で被覆した集電電極を用いた場合、導電性粒子間
で結着剤で充填できない間隙が生じており、金属ワイヤ
ーを湿度から十分に保護できていない。
【0004】ところで、高速架橋EVAは架橋時間が短
縮できる反面、EVAが流動性を保持している時間が短
く、光起電力素子上の凹凸や上記のような導電性樹脂間
の間隙をEVAにより十分に充填できない。そのため、
太陽電池モジュール内に浸入した湿度は間隙を伝って集
電電極を構成する金属ワイヤーにまで達し金属ワイヤー
を酸化しRsの上昇を引き起こしたり、金属ワイヤー表
面の金属をイオン化、析出させ電圧印加状態では光起電
力素子の欠陥部にマイグレーションによって堆積するこ
とによってシャント(短絡)の原因となり高温高湿環境
下での太陽電池モジュール特性を起こす恐れがある。集
電電極をコーティングする樹脂も湿度の浸入により光起
電力素子との接着力の低下による接触抵抗の増大などの
長期間に渡って光起電力素子が発生した電力を効率よく
利用することができないことがある。金属ペースト印刷
により集電電極を形成した場合においても、太陽電池モ
ジュール内に浸入した湿度により金属のイオン化、析出
が繰り返し起こり光起電力素子部の欠陥に堆積し短絡の
原因となることがある。また、表面被覆材に外部から引
っ掻きに対する強度を付与するために充填材中にガラス
繊維を含有させる場合は、ガラス繊維とEVAとの界面
からの湿度の浸入は顕著になり、光起電力素子を湿度か
ら保護することは大きな問題となる。
【0005】上述した従来の太陽電池モジュールの構成
に従来の架橋剤を用いたEVAを使用した場合、架橋時
間が長いためEVAが流動性を保持している時間が長い
ため光起電力素子上の凹凸や上記のような導電性樹脂間
の間隙をEVAにより十分に充填が可能となる。しかし
ながら、導電性樹脂間の間隙をEVAで充填できたとし
てもEVA自身が吸水率が高いために集電電極中への湿
度の浸入を免れることができないため、本質的な耐湿性
の改善とはならない。また、間隙を充填したEVAが集
電電極を形成する金属ワイヤーに接するとEVAが黄変
し新たなシャドーロスの原因となる。太陽電池モジュー
ルの耐湿性を改善するについて、ガラス被覆モジュール
構成が従来から数多く提案されている。そうした提案に
よれば、太陽電池モジュール最表面へのガラスの使用は
表面からの湿度の浸入を抑えることができるがモジュー
ル側面からの湿度の浸入を防ぐことはできない。モジュ
ール側面からの湿度浸入防止にシリコンシーラントなど
の充填が行われているが長期的な防湿性は乏しく、一旦
浸入した湿度が抜けにくいという欠点がある。また、ガ
ラスモジュールではフレキシブル性、耐衝撃性、軽量
化、低コスト化の点で問題がある。また、有機樹脂フィ
ルムに対して耐湿性を付与する方法としてSiO2,S
iOx、アルミナを該フィルムの少なくとも片側にCV
Dスパッタ法により蒸着する方法があるが蒸着フィルム
が着色し透明性の高いフィルムを得ることができないた
め太陽電池モジュールの初期特性の低下の原因となる。
その際、蒸着膜自身も結晶性が高いため硬く、フィルム
モジュールの特徴であるフレキシブル性も制限され、過
剰な曲げなどの力により蒸着膜にクラックが生じ耐湿性
の劣化となり、本質的な防湿性の改善とはならない。
【0006】太陽電池モジュールの使用形態の一つに屋
根に設置する場合がある。この場合、各国で規定された
屋根材の規格を合格しなければならず、その一つには燃
焼性試験がある。これに合格するには太陽電池モジュー
ルの封止材の可燃性樹脂であるEVAの含有量を削減し
なければならない。しかし、上記太陽電池モジュール構
成のEVA含有量を減らすと表面被覆材の光起電力素子
保護能力も低くなる。これらの問題をともに克服するた
めにガラス繊維によりEVAを補強する方法がある。こ
の場合、ガラス繊維を含有することにより光起電力素子
保護能力を保持する方法がとられるが、それらを充填で
きるEVA量が必要であり、こういった表面被覆構成で
はUL1703規定される燃焼試験でアメリカ合衆国国
内で屋根材として採用されるクラスAに分類されること
は容易ではない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上述
した問題を解決できる、耐湿性および透明性に優れた太
陽電池モジュールの表面被覆材を提供することにある。
本発明の他の目的は、高湿環境下の長期使用での光起電
力素子のシャント抵抗の低下による太陽電池特性の劣化
を最小限にする太陽電池モジュールを提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、光起電力素子
上に導電性樹脂で被覆された集電電極を有し、該光起電
力素子の少なくとも光入射側が充填材および透明フッ素
樹脂で順次被覆されている太陽電池モジュールにおい
て、前記集電電極を被覆した樹脂中の間隙中に薄膜樹脂
層がある太陽電池モジュールを提供することを目的とす
る。また本発明は、光起電力素子上にペーストなどをコ
ーティングして形成された集電電極を有し、該光起電力
素子の少なくとも光入射側に充填材およびフッ素フィル
ム層が順次被覆され、前記集電電極を被覆した樹脂中の
間隙を薄膜樹脂層が充填している太陽電池モジュールを
提供することを目的とする。
【0009】
【作用】上述した薄膜樹脂層を設ける構成によれば以下
の効果が奏される。 (1)防湿性の優れた表面被覆となる。すなわち、集電
電極が形成された光起電力素子に液状樹脂を塗布、硬化
させた薄膜樹脂層を設けることで、集電電極の被覆部に
存在する導電性粒子間で結着剤で充填できない間隙に液
状樹脂が入り硬化して間隙が充填される。これにより湿
度の内部への浸入を防ぎ、湿度による集電電極を形成す
る金属ワイヤーの酸化を抑制しRs低下を抑制すること
ができる。また、金属ペーストで集電電極を形成した場
合においても、湿度の浸入を防ぎ、金属イオンの析出、
マイグレーションを抑制することができる。 (2)初期透光性に優れた表面被覆となる。すなわち、
充填材の選択範囲が広がるので加熱時間を短縮すること
が可能となりラミネーション工程で表面被覆材の着色も
減少し初期透光性の優れた太陽電池モジュールとするこ
とができる。また、低温分解可能な架橋剤を使用するこ
とが可能になり、ラミネーション工程後に充填材中に残
留する架橋剤量が減少でき使用時に残留した架橋剤が原
因となる表面被覆の黄変を減少できる。また、ガラス繊
維に用いられている結着剤をアクリル樹脂とすればEV
Aとの黄変の相乗効果が抑制される。 (3)耐熱性に優れた表面被覆となる。すなわち透明薄
膜層を設けることにより表面強度を確保することがで
き、表面被覆に用いるEVA量を削減することが可能と
なり、UL1703規定される燃焼試験でアメリカ合衆
国国内で屋根材として採用されるクラスAに分類される
ことが可能である。 (4)耐スクラッチ性が確保できる。 (5)電気絶縁性に優れた被覆材となる。すなわち光入
射側表面から水の浸入を防ぐことで外部への漏れ電流の
発生を抑えることができる。 (6)可撓性に優れた被覆が得られる。ガラス板、蒸着
フィルムのように可撓性に欠ける材料を用いることなく
防湿効果を付与できるため、軽量で耐衝撃性に優れた耐
湿性に高いモジュールが得られる。 (7)外観に優れた被覆が得られる。液状樹脂により薄
膜樹脂層を形成し光起電力素子上の凹凸を高低差を緩や
かにできるため流動性を保持する時間の短縮された高速
架橋EVAを用いた場合においても充填不良がない表面
被覆材とすることができる。また、集電電極を構成する
金属ワイヤーがEVAに接することがないためEVAが
着色することもなく表面被覆材の黄変による太陽電池モ
ジュールの特性の低下や外観不良がない表面被覆とでき
る。
【0010】
【実施態様例】本発明を以下の実施態様例により説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。図2に
本発明の太陽電池モジュールの概略構成図の一例を示
す。図2において、101は光起電力素子、102は薄
膜樹脂層、103はガラス繊維を含有した充填材、10
4は最表面に位置する透明なフィルム、105は裏面の
充填材、106は絶縁体フィルム、107は補強板、1
08は集電電極である。外部からの光は、最表面のフィ
ルム104から入射し、光起電力素子101に到達し、
生じた起電力は出力端子(不図示)より外部に取り出さ
れる。本発明における光起電力素子101は、例えば導
電性基体上に、光変換部材としての半導体光活性層が形
成されたものである。その一例としての概略構成図を図
3に示すが、この図において201は導電性基体、20
2は裏面反射層、203は半導体光活性層、204は透
明導電層、205は集電電極、206はペーストを用い
て形成された集電電極の被覆コートである。図4は図3
の光起電力素子の表面上に薄膜樹脂層102を形成した
場合の一例を説明するための図である。図4に示される
ように、薄膜樹脂はペーストにできた間隙を埋めるよう
に塗布されており、このような間隙への充填性が達成さ
れれば、光起電力素子101の表面全面にわたって必ず
しも薄膜樹脂層102は設けられる必要はない。またそ
の厚みも必要に応じて決められてよく、図示されるよう
にコート206を含めた集電電極の厚さより薄い厚さと
してもよい。具体的には、集電電極間において0.5μ
m〜150μmの厚さとなるようにすることが好まし
い。
【0011】導電性基体201は光起電力素子の基体に
なると同時に、下部電極の役割も果たす。材料として
は、シリコン、タンタル、モリブデン、タングステン、
ステンレス、アルミニウム、銅、チタンなどの金属、こ
れら金属の合金、カーボンシート、鉛メッキ鋼板、導電
層が形成してある樹脂フィルムやセラミックスなどがあ
る。上記導電性基体201上には裏面反射層202とし
て、金属層、あるいは金属酸化物層、あるいは金属層と
金属酸化物層を形成してもよい。金属層には、例えば、
Ti,Cr,Mo,W,Al,Ag,Niなどが用いら
れ、金属酸化物層には、例えば、ZnO,TiO2,S
nO2などが用いられる。上記金属層および金属酸化物
層の形成方法としては、抵抗加熱蒸着法、電子ビーム蒸
着法、スパッタリング法などが使用できる。半導体光活
性層203は光電変換を行う部分で、具体的な材料とし
ては、pn接合型多結晶シリコン、pin接合型アモル
ファスシリコン、あるいはCuInSe2,CuIn
2,GaAs,CdS/Cu2S,CdS/CdTe,
CdS/InP,CdTe/Cu2Teをはじめとする
化合物半導体などが挙げられる。上記半導体光活性層の
形成方法としては、多結晶シリコンの場合は溶融シリコ
ンのシート化や非晶質シリコンの熱処理、アモルファス
シリコンの場合はシランガスなどを原料とするプラズマ
CVDや水素雰囲気でのスパッタ法、化合物半導体の場
合はイオンプレーティング、イオンビームデポジショ
ン、真空蒸着法、スパッタ法、電析法などが好適な方法
として挙げられる。透明導電層204は太陽電池の上部
電極の役目を果たしている。用いる材料としては、例え
ば、In23,SnO2,In23−SnO2(IT
O),ZnO,TiO2,Cd2SnO4,高濃度不純物
ドープした結晶性半導体層などがある。形成方法として
は抵抗加熱蒸着、スパッタ法、スプレー法、CVD法、
不純物拡散法などが好適な方法として挙げられる。
【0012】ところで、透明導電層まで形成した光起電
力素子は導電性基体の非平滑性又は/及び半導体光活性
層成膜時の不均一性により導電性基体と透明導電層が部
分的に短絡している場合があり、出力電圧に比例して大
きな漏れ電流が流れる、すなわち漏れ抵抗(シャント抵
抗)が小さい状態にある場合がある。そのような場合、
これを修復するため透明導電層を形成した後に欠陥除去
処理を施すことで良品にすることができる。米国特許第
4,729,970号明細書にはこのような欠陥の除去
手法の一例が記載されている。この方法においては光起
電力素子のシャント抵抗は必要十分なものとされればよ
い。例えば、1kΩ・cm2以上とされ、望ましくは1
0kΩ・cm2以上とされる。透明導電層の上には電流
を効率よく集電するために、集電電極205(グリッ
ド)が設けられる。集電電極205を形成する方法とし
ては、Al,Ag,Au,Ni,Cu,Sn,Ptなど
の比抵抗が10-4Ωcm以下の金属ワイヤーを導電性粒
子および結着剤を拡散したペーストでコーティングする
方法がある。その他には、、Ti,Cr,Mo,W,A
l,Ag,Ni,Cu,Sn、あるいは銀ペーストをは
じめとする導電性ペーストをマスクパターンを用いて印
刷する方法、印刷した導電性ペーストに金属ワイヤーを
半田で固定する方法、あるいはスパッタリング、CVD
法により全面金属膜を蒸着した後に不必要な部分をエッ
チングで取り除きパターンを形成する方法がある。
【0013】金属ワイヤーをコーティングする導電性ペ
ーストとしては、通常微粉末状の銀、金、銅、ニッケ
ル、カーボンなどの導電性粒子を結着剤に分散したもの
が用いられる。例えば、ポリエステル、エポキシ、アク
リル、アルキド、ポリビニルアセテート、ゴム、ウレタ
ン、フェノール、ブチラール、フェノキシなどの樹脂が
挙げられる。また、金属ワイヤーのコーティング層は膜
厚は1μm以上100μm以下、好ましくは1μm以上
50μm以下とする。これは1μm以下であると集電電
極を透明電極上に固定する接着力に乏しく、100μm
以上の厚みを持った場合、集電電極が光起電力部を遮蔽
する面積が大きくなりすぎ光起電力素子への入射光が減
少し太陽電池の出力を減少する原因となる。最後に起電
力を取り出すために出力端子206を導電性基体と集電
電極に取り付ける。導電性基体へは銅タブなどの金属体
をスポット溶接や半田で接合する方法がとられ、集電電
極へは金属体を導電性ペーストや半田によって電気的に
接続する方法がとられる。上記の手法で作製した光起電
力素子は、所望する電圧あるいは電流に応じて直列か並
列に接続される。また、絶縁化した基板上に光起電力素
子を集積化して所望の電圧あるいは電流を得ることもで
きる。
【0014】表面フィルム104は太陽電池モジュール
の最表層に位置するため耐候性、撥水性、耐汚染性、機
械強度をはじめとして、太陽電池モジュールの屋外暴露
における長期信頼性を確保するための性能が必要であ
る。本発明に好適に用いられる材料としては四フッ化エ
チレン−エチレン共重合体(ETFE)、ポリフッ化ビ
ニル樹脂(PVF)、ポリフッ化ビニリデン樹脂(PV
DF)、ポリ四フッ化エチレン樹脂(TFE),四フッ
化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体(FEP)、
ポリ三フッ化塩化エチレン樹脂(CTFE)がある。耐
候性の観点ではポリフッ化ビニリデン樹脂、防湿性の観
点では四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合
体、ポリ三フッ化塩化エチレン樹脂が優れているが、耐
候性および機械的強度の両立では四フッ化エチレン−エ
チレン共重合体が優れている。
【0015】表面充填材103について以下に詳しく説
明する。表面充填材103は光起電力素子の凹凸を樹脂
で被覆し、外部環境から素子を保護するために必要であ
る。また、上述したような表面フィルムがある場合はフ
ィルムを素子に接着する役割も果たす。したがって、高
透明性の他に、耐候性、接着性、耐熱性が要求される。
これらの要求を満たすものとして、エチレンと不飽和脂
肪酸エステルとの共重合樹脂が適当である。具体的に
は、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エステ
ル基が逆に結合している樹脂としては、エチレン−アク
リル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル
酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸ブ
チル共重合体(EBA)、エチレン−メタクリル酸メチ
ル共重合体(EMM)、エチレン−メタクリル酸エチル
共重合体(EEM)などが好適な材料として用いられ
る。充填材樹脂は耐熱性や接着性を向上させるために架
橋することが好ましい。充填材の架橋は、一般に、イソ
シアネート、メラミン、有機過酸化物などの架橋剤を使
用して行われる。本発明に使用される架橋剤としてはポ
ットライフが十分長いこと、架橋時の架橋反応が速やか
なことのほかに、充填材上に表面フィルムが積層される
ため、架橋剤からの遊離物がないあるいは微量であるこ
とが好ましい。上記の要求を満たすものとしては有機過
酸化物である。以下に当該有機過酸化物について説明す
る。
【0016】有機過酸化物による架橋は有機過酸化物か
ら発生する遊離ラジカルが樹脂中の水素を引き抜いてC
−C結合を形成することによって行われる。有機過酸化
物の活性化方法には、熱分解、レドックス分解およびイ
オン分解が知られている。一般には熱分解法が好んで行
われている。実際的な有機過酸化物の分解温度としては
100℃以上130℃未満とすることが望ましい。分解
温度が100℃未満の場合EVAが溶解温度と有機過酸
化物の分解温度に近くなるためにEVAが流動性を持っ
た状態である時間が短くなり基板上の凹凸を充填するこ
とができない場合がある。130℃以上の場合、EVA
を架橋するためにラミネーション工程の設定温度を高
く、または時間を長くしなければならないために過剰な
熱量を被覆材に加え、黄変の原因となる恐れがある。そ
うした有機過酸化物の具体例として、t−ブチルパーオ
キシイソブチルカルボネート、1,1−ジ−t−ブチル
ペルオキシ−3,3,5,−トリメチルシクロヘキサ
ン、ジ−t−ブチルパーオキシヘキサヒドロテレフタレ
ートなどが挙げられる。上記有機過酸化物の添加量は充
填材に対して0.1乃至5wt.%が一般的である。上
記有機過酸化物を充填材に混合し、加圧加熱しながら架
橋および太陽電池モジュールの熱圧着を行うことが可能
である。加熱温度ならびに加熱時間は各々の有機過酸化
物の熱分解温度特性で決定することができる。一般には
熱分解が60%、より好ましくは90%以上進行する温
度と時間をもって加熱を終了する。加圧方法としては、
熱ロール、熱プレスで加圧する方法とエアーバッグ状の
治具を用いて系内(バック内の圧力)を減圧することに
よって大気圧で加圧する方法がある。
【0017】上記架橋反応を効率よく行うためには、架
橋助剤と呼ばれるトリアリルシアヌレートを用いること
が望ましい。一般には充填材の0.1乃至5%の添加量
とするのが望ましい。充填材樹脂には高温下での安定性
を付与するために熱酸化防止剤を添加することがしばし
ば行われる。添加量は樹脂100重量部に対して0.1
〜1重量部が適正である。酸化防止剤の化学構造として
はモノフェノール系、ビスフェノール系、高分子型フェ
ノール系、硫黄系、燐酸系に大別される。モノフェノー
ル系のものとしては、2,6−ジ−tert−ブチル−
p−クレゾール;ブチル化ヒドロキシアニゾール;2,
6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノールが挙
げられる。
【0018】ビスフェノール系のものとしては、2,
2′−メチレン−ビス−(4−メチル−6−tert−
ブチルフェノール);2,2′−メチレン−ビス−(4
−エチル−6−tert−ブチルフェノール);4,
4′−チオビス−(3−メチル−6−tert−ブチル
フェノール);4,4′−ブチリデン−ビス−(3−メ
チル−6−tert−ブチルフェノール);3,9−ビ
ス{1,1−ジメチル−2−{β−(3−tert−ブ
チル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオ
ニルオキシ}エチル}2,4,8,10−テトラオキサ
スピロ}5,5ウンデカンが挙げられる。
【0019】高分子フェノール系のものとしては、1,
1,3−トリス−(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−
tert−ブチルフェニル)ブタン;1,3,5−トリ
メチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−
ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン;テトラキ
ス−{メチレン−3−(3′,5′−ジ−tert−ブ
チル−4′−ヒドロキシフェニル)プロピオネート}メ
タン;ビス(3,3′−ビス−4′−ヒドロキシ−3′
−tert−ブチルフェニル)ブチリックアシッド}グ
ルコールエステル;1,3,5−トリス(3′,5′−
ジ−tert−ブチル−4′−ヒドロキシベンジル)−
s−トリアジン−2,4,6−(1H,3H,5H)ト
リオン;トリフェノール(ビタミンE)が挙げられる。
【0020】硫黄系のものとしては、ジラウリルチオジ
プロピオネート;ジミリスチルチオジプロピオネート;
ジステアリルチオプロピオネートが挙げられる。燐酸系
のものとしては、トリフェニルホスファイト;ジフェニ
ルイソデシルホスファイト;フェニルジイソデシルホス
ファイト;4,4′−ブチリデン−ビス−(3−メチル
−6−tert−ブチルフェニル−ジ−トリデシル)ホ
スファイト;サイクリックネオペンタンテトライルビス
(オクタデシルホスファイト);トリス(モノおよびあ
るいはジ)フェニルホスファイト;ジイソデシルペンタ
エリスリトールジホスファイト;9,10−ジヒドロ−
9−オキサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オ
キサイド;10−(3,5−ジ−tert−ブチル−4
−ヒドロキシベンジル)−9,10−ジヒドロ−9−オ
キサ−10−ホスファフェナンスレン−10−オキサイ
ド;10−デシロキシ−9,10−ジヒドロ−9−オキ
サ−10−ホスファフェナンスレン;サイクリックネオ
ペンタンテトライルビス(2,4−ジ−tert−ブチ
ルフェニル)ホスファイト;サイクリックネオペンタン
テトライルビス(2,6−ジ−tert−メチルフェニ
ル)ホスファィト;2,2−メチレンビス(4,6−t
ert−ブチルフェニル)オクチルホスファイトが挙げ
られる。
【0021】更に、充填材樹脂の光劣化を抑え耐候性を
向上させるために、あるいは充填材樹脂の下層の保護の
ために、紫外線吸収剤を添加することが望ましい。その
添加量は樹脂100重量部に対して0.1〜0.5重量
部程度とするのが望ましい。紫外線吸収剤としては、公
知の化合物が用いられる。化学構造としてはサリチル酸
系、ベンゾフェノン系、ベンゾトリアゾール系、シアノ
アクリレート系に大別される。サリチル酸系のものとし
ては、フェニルサリシレート;p−tert−ブチルフ
ェニルサリシレート;p−オクチルフェニルサリシレー
トが挙げられる。ベンゾフェノン系のものとしては、
2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン;2−ヒドロキシ
−4−メトキシベンゾフェノン;2−ヒドロキシ−4−
オクトキシベンゾフェノン;2−ヒドロキシ−4−ドデ
シルオキシベンゾフェノン;2,2′−ジヒドロキシ−
4−メトキシベンゾフェノン;2,2′−ジヒドロキシ
−4,4′−ジメトキシベンゾフェノン;2−ヒドロキ
シ−4−メトキシ−5−スルホベンゾフェノン;ビス
(2−メトキシ−4−ヒドロキシ−5−ベンゾフェノ
ン)メタンが挙げられる。
【0022】ベンゾトリアゾール系のものとしては、2
−(2′−ヒドロキシ−5′−メチルフェニル)ベンゾ
トリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ−5′−ter
t−ブチルフェニル)ベンゾトリアゾール;2−(2′
−ヒドロキシ−3′,5′−ジ・tert−ブチルフェ
ニル)ベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ−
3′−tert−ブチル−5−メチルフェニル)−5−
クロロベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ・tert−ブチルフェニル)−5−ク
ロロベンゾトリアゾール;2−(2′−ヒドロキシ−
3′,5′−ジ・tert−アミルルフェニル)ベンゾ
トリアゾール;2−{2′−ヒドロキシ−3′−
(3″,4″,5″,6″−テトラヒドロフタルイミド
メチル)−5′−メチルフェニル}ベンゾトリアゾー
ル;2,2−メチレンビス{4−(1,1,3,3−テ
トラメチルブチル)−6−(2H−ベンゾトリアゾール
−2−イル)フェノール}が挙げられる。シアノアクリ
レート系のものとしては、2−エチルヘキシル−2−シ
アノ−3,3′−ジフェニルアクリレート;エチル−2
−シアノ−3,3′−ジフェニルアクリレートが挙げら
れる。これらの紫外線吸収剤は、一種またはそれ以上を
添加することができる。
【0023】上記紫外線吸収剤以外に耐候性を付与する
方法としてはヒンダードアミン系光安定化剤を使用でき
る。ヒンダードアミン系光安定化剤は紫外線吸収剤のよ
うには紫外線を吸収しないが、紫外線吸収剤を併用する
ことによって著しい相乗効果をもたらす。この添加量は
樹脂100重量部に対して0.1〜0.3重量部程度が
一般的である。もちろんヒンダードアミン系以外にも光
安定化剤として機能するものはあるが、着色している場
合が多く本発明の充填材には望ましくない。前記ヒンダ
ードアミン系光安定化剤としては、コハク酸ジメチル−
1−(2−ヒドロキシエチル)−4−ヒドロキシ−2,
2,6,6−テトラメチルピペリジン重縮合物;ポリ
[{6−(1,1,3,3−テトラメチルブチル)アミ
ノ−1,3,5−トリアジン−2,4−ジイル}
{(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)
イミノ}ヘキサメチレン}{2,2,6,6−テトラメ
チル−4−ピペリジル)イミノ}];N,N′−ビス
(3−アミノプロピル)エチレンジアミン・2,4−ビ
ス[N−ブチル−N−(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)アミノ]−6−クロロ−1,
3,5−トリアジン縮合物;ビス(2,2,6,6−テ
トラメチル−4−ピペリジル)セバレート;2−(3,
5−ジ−tert−4−ヒドロキシベンジル)−2−n
−ブチルマロン酸ビス(1,2,2,6,6−ペンタメ
チル−4−ピペリジル)が挙げられる。なお、太陽電池
モジュールの使用環境を考慮して低揮発性の紫外線吸収
剤、光安定化剤および熱酸化防止剤を用いることが好ま
しい。
【0024】より厳しい環境下で太陽電池モジュールの
使用が想定される場合には充填材と光起電力素子あるい
は表面フィルムとの密着力を向上することが好ましい。
シランカップリング剤や有機チタネート化合物を充填材
に添加することで前記密着力を改善することが可能であ
る。このシランカップリング剤の具体例としては、ビニ
ルトリクロルシラン;ビニルトリス(βメトキシエトキ
シ)シラン;ビニルトリエトキシシラン;ビニルトリメ
トキシシラン;γ−メタクリロキシプロピルトリメトキ
シシラン;β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エ
チルトリメトキシシラン;γ−グリシドキシプロピルメ
チルジエトキシシラン;N−β(アミノエチル)γ−ア
ミノプロピルトリメトキシシラン;N−β(アミノエチ
ル)γ−アミノプロピルメチルジメトキシシラン;γ−
アミノプロピルトリエトキシシラン;N−フェニル−γ
−アミノプロピルトリメトキシシラン;γ−メルカプト
プロピルトリメトキシシラン;γ−クロロプロピルトリ
メトキシシランなどが挙げられる。光起電力素子に到達
する光量の減少を抑えるために、充填材樹脂103の光
透過率は、400nm以上800nm以下の可視光波長
領域において80%以上であることが望ましく、90%
以上であることがより望ましい。また、大気からの光の
入射を容易にするために、屈折率が1.1から2.0で
あることが好ましく、1.1から1.6であることがよ
り好ましい。
【0025】薄膜樹脂層102は太陽電池モジュールの
表層からの水分の浸入を防ぐために耐湿性が高く、透湿
度の低く透明であることが求められる。好ましくは40
℃、90%RHでの当湿度が20g/m2 ・dayより
小さいことが望まれる。また、光起電力素子に到達する
光量の減少を抑えるために、薄膜樹脂層102の光透過
率は、400nm以上800nm以下の可視光波長域に
おいて80%以上であることが望ましい。また、大気か
らの光の入射を容易にするために、屈折率が1.1から
2.0であることが好ましく、1.1から1.6である
ことがより好ましい。具体的な材料としてはアクリル樹
脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂を主成分とする樹脂が用
いられている。樹脂硬化方法においては湿気硬化型、イ
ソシアネート硬化型などの2液型とブロッキングイソシ
アネートを用いた1液型がある。2液型塗料を用いた場
合、樹脂と硬化剤の混合は塗布直前でなければならず、
装置も複雑になる。このため使用するより好ましい材料
としてはブロッキングイソシアネートにより加熱架橋し
た樹脂からなる1液型塗料が用いられる。樹脂としては
アクリル樹脂に無機ポリマーを混合したものが用いられ
る。ブロッキング剤の解離温度は80℃以上220℃以
下が望ましい。80℃以下であると樹脂自体のポットラ
イフが短くなる。220℃以上であると解離させるため
の加熱がアクリル樹脂自体を熱劣化させ黄変させたり、
光起電力素子に悪影響を及ぼす恐れがある。解離後のブ
ロッキング剤は少なくとも一部は塗膜中に残存するた
め、塗膜組成物と着色反応しないものを選択すべきであ
る。また、接着性を付与するために、シラン系、チタン
系、アルミ系カップリング剤を樹脂分に対して0.05
〜10%添加することも可能である。好ましくはシラン
系カップリング剤を0.05〜8.0%添加して用い
る。具体的な塗膜形成方法としては、樹脂溶液をスプレ
ーコーター、スピンコーター、カーテンコートにより光
起電力素子上にコーティングを行い、溶剤を乾燥した後
に加熱硬化させる。このような溶剤塗布を行うことで集
電電極の被覆中の間隙に薄膜樹脂が進入でき、その結
果、間隙を充填することが可能となる。
【0026】裏面充填材105は光起電力素子101と
裏面の絶縁体フィルム106との接着を図るためのもの
である。材料としては、導電性基板と十分な接着性を確
保でき、しかも長期耐久性に優れ熱膨張、熱収縮に耐え
られる、柔軟性を兼ね備えた材料が好ましい。好適に用
いられる材料としては、EVA、EEA、ポリビニルブ
チラールなどのホットメルト材、両面テープ、柔軟性を
有するエポキシ接着剤が挙げられる。また、表面充填材
103と同じ材料としてもよい。裏面の絶縁体フィルム
106は光起電力素子101の導電性基体と外部との電
気的絶縁を保つために配置される。材料としては、導電
性基体と十分な電気絶縁性を確保でき、しかも長期耐久
性に優れ熱膨張、熱収縮に耐えられる、柔軟性を兼ね備
えた材料が好ましい。好適に用いられるフィルムとして
は、ポリオレフィン系、アクリル系、スチレン系、ナイ
ロン、ポリエチレンテレフタレート(PET)のフィル
ムが挙げられる。
【0027】太陽電池モジュールが高温で使用される場
合、例えば屋根材一体型などでは高温下での接着を確実
にするために、架橋することがより好ましい。EVAな
どの架橋法としては、有機過酸化物を用いる方法が一般
的である。裏面の絶縁体フィルム106の外側には、太
陽電池モジュールの機械的強度を増すために、あるい
は、温度変化による歪、ソリを防止するために、補強板
107を張り付けてもよい。その場合、例えば、鋼板、
プラスチック板、FRP(ガラス繊維強化プラスチッ
ク)板が好ましい。
【0028】以上述べた光起電力素子、透明有機高分子
樹脂、表面フィルムを用いて太陽電池モジュールとする
方法を次に説明する。表面充填材103で光起電力素子
受光面を被覆するには、溶剤を溶かした充填材を塗布し
た後溶剤を蒸発させる方法、粉体状の充填材を素子表面
に均一に付着させ加熱溶融する方法、加熱溶融させた充
填材をスリットから素子上に押し出す方法、加熱溶融さ
せた充填材をスリットから押し出し充填材のシートを作
製しこれを素子上に加熱圧着する方法などが挙げられ
る。充填材を浴剤に溶かす場合は同時に、シランカップ
リング剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤などの種々の添加
剤を混合しておく。これを素子に塗布して乾燥する。ま
た粉体状充填材を溶融する場合や充填材を溶融させて押
し出す場合も予め添加剤を混入しておく必要がある。充
填材が素子上に予め形成されている場合は裏面に裏面充
填材105、裏面絶縁体フィルム106を、表面に表面
フィルム104を重ね加熱圧着することにより太陽電池
モジュールを得る。補強板を設けるときは接着剤を介し
て裏面被覆フィルムに重ねて圧着すればよく、これは前
記工程と同時行っても、工程後に行っても構わない。一
方、充填材がシート状に成形されている場合は、素子と
表面フィルムの間に挿入して同様に加熱圧着して太陽電
池モジュールとすることができる。加熱圧着の方法とし
ては従来公知である真空ラミネーション、ロールラミネ
ーションなどを種々選択して用いることができる。
【0029】
【実施例】以下、実施例に基づき本発明を詳細に説明す
るが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるもので
はない。
【0030】
【実施例1】図5に示す構成の太陽電池モジュールを以
下のようにして作製した。なお、図5において、301
は光起電力素子、307は光起電力素子上に設けられた
集電電極、302はガラス繊維を含有した充填材、30
3は最表面に位置する透明なフィルム、304は裏面の
充填材、305は絶縁体フィルム、306は補強板、3
08は薄膜樹脂層である。300は入射光を示す。
【0031】
【光起電力素子】光起電力素子301としては、以下の
ようにして作製した図3に示す構成の光起電力素子を用
意した。洗浄したステンレス基板上に、スパッタ法で裏
面反射層としてAl層(膜厚5000Å)とZnO層
(膜厚5000Å)を順次形成した。ついで、プラズマ
CVD法により、SiH4とPH3とH2の混合ガスから
n型a−Si層を、SiH4とH2の混合ガスからi型a
−Si層を、SiH4とBF3とH2の混合ガスからp型
微結晶μc−Si層を形成し、n型膜厚150Å/i層
膜厚4000Å/p層膜厚100Å/n層膜厚100Å
/i層膜厚800Å/p層膜厚100Åの層構成のタン
デム型a−Si光電変換半導体層を形成した。次に、透
明導電層として、In23薄膜(膜厚700Å)を、O
2雰囲気下でInを抵抗加熱法で蒸着することによって
形成した。かくして光起電力素子301を作製した。
【集電電極】上記で得た光起電力素子301の透明導電
層上に、集電電極307を以下のようにして形成した。
集電電極を構成する金属ワイヤーとしては銅ワイヤーを
使用し、以下の処方により導電性樹脂を作製した。溶剤
として酢酸エチル2.5g、IPA2.5gの混合溶剤
を分散シェーク瓶に入れた。次に主剤となるウレタン樹
脂を22.0gを前記シェーク瓶に加えボールミルで十
分撹拌した。次に、ブロックイソシアネートを1.1
g、分散用ガラス10gを前記溶液に加えた。次に導電
性粒子として平均一次粒子径が0.05μmのカーボン
ブラック2.5gを前記溶液に加えた。材料を投入した
シェーク瓶を東洋精機製作所製のペイントシェーカーに
て10時間分散した。でき上がったペーストから分散用
ガラスビーズを取り除いた。次にワイヤーコート機を用
いて上記導電性樹脂を銅ワイヤーに以下の方法によりコ
ーティングした。まず、送りだしリールに金属ワイヤー
を巻いたリールを設置し、巻き取りリールに向けて金属
ワイヤーを張り、コーターに導電性樹脂を注入し、巻き
取りながらコーティングを行った。かくして得られた巻
き取りリール上の集電電極を該巻き取りリールから外
し、所定の長さに切り、それらを光起電力素子301の
光入射側に一定間隔で配置し、熱圧着して集電電極30
7を形成した。最後にマイナス側出力端子として銅タブ
をステンレス基板に半田を用いて取り付け、プラス側出
力端子としては錫箔のテープを半田にて集電電極に取り
付け出力端子とした。
【0032】
【薄膜樹脂層】上記で得られた集電電極307を有する
光起電力素子301の受光面側に薄膜樹脂層308を以
下のようにして形成した。メタクリル酸2−ヒドロキシ
エチルからなるアクリル樹脂52重量部、ε−カプラク
タムをブロッキング剤としたヘキサメチレンジイソシア
ネート30重量部、オルガノシロキサン13重量部、γ
−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5重量部
を、キシレン50重量部およびメチルイソブチルケトン
50重量部の混合溶媒にて上記樹脂を樹脂分35%にな
るように希釈した塗布用溶液を作製し、スプレーコート
にて光起電力素子の受光面に硬化後25m厚になるよう
に塗布し室温で15分間乾燥後、200℃にて10分間
加熱硬化した。かくして薄膜樹脂層308を形成した。
【0033】
【被覆材】表面フィルム303としては下層の充填材3
02との接着面をコロナ放電処理した無延伸のエチレン
−テトラフルオロエチレンフィルム(ETFEフィル
ム)を用意した。表面充填材302としては、エチレン
−酢酸ビニル共重合体(酢酸ビニル33wt.%、メル
トフローレイト30wt.%)100重量部と架橋剤と
して2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパー
オキシ)ヘキサンを1.5重量部、UV吸収剤として2
−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノンを
0.3重量部、酸化防止剤としてトリス(モノ−ノニル
フェニル)ホスファイトを0.2重量部、光安定化剤と
して(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジ
ル)セバケートを0.1重量部を混合し、これにガラス
繊維不織布を含浸させた460μmの厚みのシート(以
下、EVAシートと略称する)を用意した。裏面充填材
304として、表面充填材と同じEVAシートを用意し
た。裏面被覆材305として、ナイロンフィルム(商品
名:ダーテック、デュポン社製)を用意した。裏面補強
板306として、鋼板(商品名:タイマカラー、厚さ
0.27mm)を用意した。
【ラミネーション】上記被覆材を用いて光起電力素子を
図4の構成でラミネートした。すなわち、薄膜樹脂層3
08が形成された光起電力素子301の受光面側に上記
EVAシートおよび上記表面フィルムを、該光起電力素
子の裏側に上記EVAシート、上記絶縁フィルム、上記
鋼板を順次重ね、真空ラミネート装置を用いて加圧脱気
しながら150℃で45分加熱した。かくして太陽電池
モジュールを得た。このようにして複数の太陽電池モジ
ュールを作製した。得られた太陽電池モジュールの1つ
について観察したところ、その集電電極の被覆コートに
存在する間隙はすべて薄膜樹脂層により望ましい状態に
充填されていることが判った。
【0034】
【実施例2】実施例1において集電電極に銀グッラドワ
イヤーを用いた以外は全く同様にして複数の太陽電池モ
ジュールを作製した。
【0035】
【実施例3】実施例1において集電電極にアルミニウム
グッラドワイヤーを用いた以外は全く同様にして複数の
太陽電池モジュールを作製した。
【0036】
【実施例4】実施例1において薄膜樹脂のブロッキング
イソシアネートにε−カプロラクタムでブロックされた
1,3−ビス(イソシアナトメチル)シクロヘキサンを
用いた以外は全く同様にして複数の太陽電池モジュール
を作製した。
【0037】
【比較例1】実施例1において薄膜樹脂層を形成しない
以外は実施例1と同様にして複数の太陽電池モジュール
を作製した。
【0038】
【実施例5】実施例1においてEVAの架橋剤に2,5
−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘ
キサンを用い、ラミネーション条件を150℃100分
間とした以外は実施例1と同様にして複数の太陽電池モ
ジュールを作製した。
【0039】
【比較例2】実施例5において薄膜樹脂層を形成しない
以外は実施例5と同様にして複数の太陽電池モジュール
を作製した。
【0040】
【比較例3】実施例2において薄膜樹脂層を形成しない
以外は実施例2と同様にして複数の太陽電池モジュール
を作製した。
【0041】
【比較例4】実施例3において薄膜樹脂層を形成しない
以外は実施例3と同様にして複数の太陽電池モジュール
を作製した。
【0042】
【実施例6】実施例1においてブロッキングイソシアネ
ートのブロック体をMEKオキシムを用いた以外は実施
例1と同様にして複数の太陽電池モジュールを作製し
た。
【0043】
【評価】上記実施例および比較例で作製した太陽電池モ
ジュールについて以下の項目について評価を行った。評
価結果は表1にまとめて示した。
【0044】(1)太陽電池モジュール初期特性評価 太陽電池モジュールの初期特性をソーラーシミュレータ
ーで100mW/cm2の光照射下でのセル特性を測定
して評価し、モジュール化される前の太陽電池特性と比
較してほんの僅かな特性変化しか認められないものを
◎、認識できる特性変化が認められるが、実用上問題の
ないものを○とする基準で表1に示した。
【0045】(2)耐熱性 太陽電池モジュールを150℃の雰囲気中に15時間放
置し、外観上の変化を観察し、ほんの僅かな変化しか認
められないものを◎、認識できる変化が認められるが、
実用上問題のないものを○とする基準で表1に示した。
【0046】(3)耐湿性 ソーラーシミュレーターで受光面に100mW/cm
2の疑似太陽光を照射しながら太陽電池モジュールを2
4時間浸水し、試験前後の太陽電池モジュールの100
mW/cm2の光照射下でのセル特性を測定した。 太陽電池モジュールを85℃/85%RHの雰囲気中
で10時間保持した後に逆バイアスに0.85Vを10
時間印加し、試験前後の太陽電池モジュールのセル特性
を測定した。上記およびで得られた結果に基づい
て、光起電力素子のRs上昇およびRsh低下による光
起電力素子特性の僅かな低下しか示さないものを○、著
しく特性の劣化を示すものを×とする基準で表1に示し
た。
【0047】(4)耐スクラッチ性 太陽電池モジュール表面の最も凹凸が激しいと思われる
部分を加重2ポンドで引っ掻き、表面被覆材が外部と絶
縁性を保っていることができるか評価した。判定はモジ
ュールを伝導度3000Ω・cmの電解質溶液に浸し
て、素子と溶液との間に2200ボルトの電圧を印加し
たときの漏れ電流が50μAを越えた場合を不合格とし
た。表1には合格を○、不合格を×で示した。
【0048】(5)耐候性 サンシャインウェザオメーターに太陽電池モジュールを
投入し、キセノンランプによる光照射と降雨サイクルに
よって促進耐候性試験を行い、5000時間後の外観上
の変化を観察した。表1には、変化のないものを○と
し、外観上、信頼性を大きく損なう剥離、亀裂などが見
られる場合を×とする基準で示した。
【0049】(6)電気絶縁性 太陽電池モジュールを85℃/85%RHの雰囲気中で
1000時間保持した直後、太陽電池モジュールのプラ
ス極とマイナス極を短ケーブルで接続させて短絡させ、
伝導度3000Ω・cmの電解質溶液に太陽電池モジュ
ールを浸し、DC電源(ハイポットテスター)の一方に
短絡させたケーブル、もう一方に電解溶液中の電極を接
続し2200Vを印加した時の漏れ電流を測定し電流値
が50μAを越えたものを不合格とした。表1に合格
○、不合格は×で示した。
【0050】表1から明らかなように、実施例において
は良好な太陽電池モジュールを得ることができた。これ
に対して、比較例では耐熱性に関しては実施例と同等な
結果が得られたが、太陽電池内に水分を透過しやすく、
透過した水分により金属ワイヤーの酸化によるRs上
昇、表面が金属イオン化してマイグレーションを引き起
こしシャント(短絡)を起こしてしまうために十分な耐
湿性が得られない。また、透明樹脂層を設けないために
外部からの引っ掻きなどに対する耐スクラッチ性や電気
絶縁性においても十分な特性が得られない。
【0051】
【表1】
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、光起電力素子上に導電
性ペーストで形成されたコートで被覆された集電電極を
有し、該光起電力素子の少なくとも光入射側に充填材お
よびフッ素フィルム層が順次被覆された太陽電池モジュ
ールにおいて、薄膜樹脂層を前記光起電力素子と前記充
填材との間に、前記集電電極を被覆したコート中の間隙
が前記薄膜樹脂層により充填されるように設けることに
より、ラミネーション工程の時間を短縮し、かつ防湿
性、耐熱性、外観に優れた表面被覆材を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】太陽電池モジュールの構成例を示す模式的断面
図である。
【図2】本発明の太陽電池モジュールの好適な一例の模
式的断面図である。
【図3】本発明の太陽電池モジュールに適用可能な太陽
電池素子の一例の模式的断面図である。
【図4】薄膜樹脂の塗布状態の一例を説明するための模
式的断面図である。
【図5】本発明の太陽電池モジュールの好適な他の一例
の模式的断面図である。
【符号の説明】
100,300 入射光 101,301 光起電力素子 102,308 薄膜樹脂層 103,302 表面充填材 104,303 表面フィルム 105,304 裏面充填材 106,305 絶縁性フィルム 107,306 裏面補強材 201 導電性基体 202 裏面反射層 203 半導体光活性層 204 透明導電層 205 集電電極
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 片岡 一郎 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内 (72)発明者 山田 聡 東京都大田区下丸子3丁目30番2号 キヤ ノン株式会社内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光起電力素子上にペーストで形成された
    コートで被覆された集電電極を有し、前記光起電力素子
    の少なくとも光入射側に充填材およびフッ素フィルム層
    が順次被覆された太陽電池モジュールにおいて、前記光
    起電力素子と前記充填材との間に薄膜樹脂層を有し、前
    記集電電極を被覆した前記コートの間隙中に前記薄膜樹
    脂層があることを特徴とする太陽電池モジュール。
  2. 【請求項2】 前記充填材の架橋に用いられる有機過酸
    化物の一時間半減温度が100℃以上300℃以下であ
    ることを特徴とする請求項1に記載の太陽電池モジュー
    ル。
  3. 【請求項3】 前記充填材がエチレン−酢酸ビニル共重
    合体であることを特徴とする請求項1乃至2のいずれか
    に記載の太陽電池モジュール。
  4. 【請求項4】 前記集電電極は金属ワイヤーであり、前
    記ペーストは導電性ペーストであることを特徴とする請
    求項1乃至3のいずれかに記載の太陽電池モジュール。
  5. 【請求項5】 前記金属ワイヤー表面が銀もしくは銅も
    しくはアルミニウムであることを特徴とする請求項4に
    記載の太陽電池モジュール。
  6. 【請求項6】 前記ペーストまたは前記導電性ペースト
    は導電性粒子と結着樹脂を有することを特徴とする請求
    項1または4に記載の太陽電池モジュール。
  7. 【請求項7】 前記薄膜樹脂層が溶剤で希釈された樹脂
    を光起電力素子の光入射側に塗布、硬化され形成されて
    いることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載
    の太陽電池モジュール。
  8. 【請求項8】 前記コートの厚みが1μm〜100μm
    であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記
    載の太陽電池モジュール。
  9. 【請求項9】 前記薄膜樹脂層の厚みが0.5〜150
    μmであることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか
    に記載の太陽電池モジュール。
  10. 【請求項10】 前記薄膜樹脂は透明有機高分子樹脂を
    有することを特徴とする請求項1乃至11のいずれかに
    記載の太陽電池モジュール。
JP9011856A 1996-01-10 1997-01-08 太陽電池モジュール Pending JPH10233519A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9011856A JPH10233519A (ja) 1996-01-10 1997-01-08 太陽電池モジュール

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1828196 1996-01-10
JP8-353802 1996-12-18
JP8-18281 1996-12-18
JP35380296 1996-12-18
JP9011856A JPH10233519A (ja) 1996-01-10 1997-01-08 太陽電池モジュール

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10233519A true JPH10233519A (ja) 1998-09-02

Family

ID=27279613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9011856A Pending JPH10233519A (ja) 1996-01-10 1997-01-08 太陽電池モジュール

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10233519A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2008102863A1 (ja) * 2007-02-23 2008-08-28 Bridgestone Corporation 太陽電池用封止膜及びこれを用いた太陽電池
JP2009206494A (ja) * 2008-01-31 2009-09-10 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池モジュール
US7687708B2 (en) 2003-01-23 2010-03-30 Canon Kabushiki Kaisha Photovoltaic cell having a coating film provided on a photovoltaic element and manufacturing method thereof
WO2011011348A3 (en) * 2009-07-24 2011-04-28 Ovshinsky Innovation, Llc Method of manufacturing a photovoltaic device
JP2015220442A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 東レエンジニアリング株式会社 封止膜形成方法及び光電変換モジュール

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7687708B2 (en) 2003-01-23 2010-03-30 Canon Kabushiki Kaisha Photovoltaic cell having a coating film provided on a photovoltaic element and manufacturing method thereof
WO2008102863A1 (ja) * 2007-02-23 2008-08-28 Bridgestone Corporation 太陽電池用封止膜及びこれを用いた太陽電池
JP2009206494A (ja) * 2008-01-31 2009-09-10 Sanyo Electric Co Ltd 太陽電池モジュール
WO2011011348A3 (en) * 2009-07-24 2011-04-28 Ovshinsky Innovation, Llc Method of manufacturing a photovoltaic device
JP2015220442A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 東レエンジニアリング株式会社 封止膜形成方法及び光電変換モジュール

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100288861B1 (ko) 내습성및투명성이우수한특수표면피복재를갖는태양전지모듈
US6323416B1 (en) Solar cell module
JP3740251B2 (ja) 太陽電池モジュールの製造方法
JP3387741B2 (ja) 半導体素子用保護材、該保護材を有する半導体素子、該素子を有する半導体装置
US5660646A (en) Solar battery module
JP3222361B2 (ja) 太陽電池モジュールの製造方法及び太陽電池モジュール
KR100325955B1 (ko) 태양전지모듈및태양전지모듈용보강부재
JP2756082B2 (ja) 太陽電池モジュールの製造方法
JP3170105B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP3530595B2 (ja) 太陽電池モジュール
KR100376896B1 (ko) 광기전력소자
JPH06334207A (ja) 太陽電池モジュール
JP2001332750A (ja) 太陽電池封止用組成物およびそれを用いた太陽電池モジュール、建材一体型太陽電池モジュール
JPH07302926A (ja) 太陽電池モジュール
JPH10112549A (ja) 太陽電池モジュール
JP2001332751A (ja) 太陽電池封止用組成物およびそれを用いた太陽電池モジュール
JP3135477B2 (ja) 太陽電池モジュール
JPH1187744A (ja) 太陽電池モジュールの製造方法
JPH0964391A (ja) 太陽電池モジュール
JPH10233519A (ja) 太陽電池モジュール
JPH09199740A (ja) 太陽電池モジュール
JP3710187B2 (ja) 太陽電池モジュール
JP3032145B2 (ja) 太陽電池モジュール
JPH1056191A (ja) 太陽電池モジュール
JPH11177110A (ja) 太陽電池モジュール及びその製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20040305

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050602

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050614

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20051206