JPH10232301A - 反射防止膜及び光学素材 - Google Patents

反射防止膜及び光学素材

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JPH10232301A
JPH10232301A JP9338156A JP33815697A JPH10232301A JP H10232301 A JPH10232301 A JP H10232301A JP 9338156 A JP9338156 A JP 9338156A JP 33815697 A JP33815697 A JP 33815697A JP H10232301 A JPH10232301 A JP H10232301A
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antireflection
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尚志 山岡
Yasuo Fujimura
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 汚染が付着しにくく、かつ汚染が付着した場
合にもその汚染が目立ちにくいと共に、手垢や指紋等の
人体的汚染も含めて付着した汚染をティッシュペーパ等
で容易に拭取り除去でき、その拭取り操作で傷付きにく
くて、水滴等の付着は容易に振り落すことができ、しか
もかかる汚染防止性や易拭取り除去性、耐擦傷性や撥水
性等の性能を長期に持続する反射防止膜及び光学素材の
開発。 【解決手段】 表面層として二酸化ケイ素系無機層(1
3)を有する単層構造又は複層構造の無機系反射防止層
(1)の表面に、粘着テープの接着力が1.0N/20mm
以下であるフッ素含有のシラン系硬化層からなる汚染防
止層(2)を有する反射防止膜、及びその反射防止膜を
支持基材上に有する光学素材。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の技術分野】本発明は、LCDやCRTやプラズ
マ表示装置等の種々の視認装置、眼鏡用やカメラ用等の
各種レンズ、あるいは鏡などに好適な、指紋等の汚染の
除去性に優れる反射防止膜及びそれを付設した光学素材
に関する。
【0002】
【発明の背景】視認装置等の表面に設けられることが一
般的な反射防止膜にあっては、手垢や指紋、汗や唾液や
整髪料等の汚染が付着しやすく、その付着で表面反射率
が変化したり、付着物が白く浮きでて見えて表示内容が
不鮮明になるなど、単なる透明板等の場合に比べて汚染
が目立ちやすい難点があるため、かかる汚染物の付着防
止性や付着汚染の除去性に優れる反射防止膜の提供が久
しい課題となっている。
【0003】従来、汚染防止性の向上等を目的とした反
射防止膜としては、PVD法により形成した二酸化ケイ
素を主成分とする表面層を有する単層又は多層の無機物
層からなる反射防止層の表面に、有機ポリシロキサン系
重合物又はパーフルオロアルキル基含有重合物からなる
硬化層を有するものが知られていた(特公平6−532
4号公報)。
【0004】しかしながら、手垢や指紋等の人体的ない
し油系汚染が付着した場合に、通例のティッシュペーパ
などで拭取ることが困難で汚染が薄膜に押し拡げられ、
強く擦ると反射防止膜が傷つくため満足できる除去を達
成できない問題点があった。
【0005】
【発明の技術的課題】本発明は、汚染が付着しにくく、
かつ汚染が付着した場合にもその汚染が目立ちにくいと
共に、手垢や指紋等の人体的汚染も含めて付着した汚染
をティッシュペーパ等で容易に拭取り除去でき、その拭
取り操作で傷付きにくくて、水滴等の付着は容易に振り
落すことができ、しかもかかる汚染防止性や易拭取り除
去性、耐擦傷性や撥水性等の性能を長期に持続する反射
防止膜及び光学素材の開発を課題とする。
【0006】
【課題の解決手段】本発明は、表面層として二酸化ケイ
素系無機層を有する単層構造又は複層構造の無機系反射
防止層の表面に、粘着テープの接着力が1.0N/20mm
以下であるフッ素含有のシラン系硬化層からなる汚染防
止層を有することを特徴とする反射防止膜、及びその反
射防止膜を支持基材上に有することを特徴とする光学素
材を提供するものである。
【0007】
【発明の効果】本発明によれば、汚染防止性や付着汚染
の易拭取り除去性、耐擦傷性や撥水性等の性能に優れ
る、特に一般式(3)によるフルオロアミノシラン化合
物等の場合にはフッ素変性基が表面に効率よく配向して
優れた撥水撥油性や汚染防止性、耐薬品性や潤滑性、離
型性や耐擦傷性等の性能を示すと共に、二酸化ケイ素系
無機層と強固に密着した汚染防止層を形成でき、手垢や
指紋等の油系や水系等の汚染が付着しにくい上に、仮に
汚染が付着しても目立ちにくくてティッシュペーパ等で
容易に拭取り除去でき、その拭取り操作で傷付きにくく
て、水滴等の付着は容易に振り落すことができ、しかも
かかる性能を長期に持続する反射防止膜ないしその光学
素材を得ることができる。
【0008】
【発明の実施形態】本発明の反射防止膜は、表面層とし
て二酸化ケイ素系無機層を有する単層構造又は複層構造
の無機系反射防止層の表面に、粘着テープの接着力が
1.0N/20mm以下であるフッ素含有のシラン系硬化層
からなる汚染防止層を有してなる。また本発明の光学素
材は、前記反射防止膜を支持基材上に有してなる。
【0009】図1、図2に本発明による反射防止膜を例
示した。また図3、図4に本発明による光学素材を例示
した。3が無機系反射防止層1と汚染防止層2からなる
反射防止膜、4が支持基材であり、11,12,13
は、無機系反射防止層1を形成する無機層である。なお
5は、必要に応じて設けられるハードコート層である。
【0010】反射防止膜における無機系反射防止層は、
実質的な反射防止機能を担う部分であり、本発明におい
ては二酸化ケイ素系無機層を表面に有するものとする点
を除いて、すなわち単層構造の場合には、図1に例示の
如く二酸化ケイ素系無機層13からなる無機系反射防止
層1とする点を除いて、単層構造又は複層構造の適宜な
構造とすることができる。
【0011】従って、例えばA.VASICEK著、
「OPUTICS OF THIN FILMS」P159〜283[北オラ
ンダパブリッシングカンパニ、アムステルダム(196
0):NORTH-HOLLAND PUBLISHING COMPANY, AMSTERDAM
(1960)]や特開昭58−46301号公報、特開昭59
−49501号公報や特開昭59−50401号公報、
特開平1−294709号公報や特公平6−5324号
公報などに基づく従来技術の如く、従来に準じた構造の
反射防止層として形成することもできる。
【0012】無機系反射防止層の形成には、無機酸化物
や無機ハロゲン化物やそれらの複合物等よりなる無機物
を用いうる。その無機物の具体例としては、SiO2やZ
rO2、Al23やY23、TiO2の如き無機酸化物、Mg
2やBaF2、CaF2やLaF2、LiFやNaF、SrF2
の如き無機ハロゲン化物などを代表例としてあげられ
る。
【0013】反射防止層を形成する無機物は、下記の形
成方法などに応じてその1種又は2種以上が固体物、あ
るいはバインダ用ポリマー等と混合した分散液などの適
宜な状態で用いられるが、その場合、無機物を30重量
%以上含有する組成で用いることが硬度や汚染防止性な
どの点より好ましい。なお前記のバインダ用ポリマーと
しては、適宜なポリマーを用いることがでて特に限定は
ないが、硬度等の点よりはポリオルガノシロキサンを形
成しうる各種の有機ケイ素化合物やその加水分解物など
が好ましく用いうる。
【0014】無機系反射防止層の形成は、例えば真空蒸
着法やスパッタリング法やイオンプレーティング法等で
代表される各種のPVD(Phisical Vapor Depositio
n)法、あるいはスピンコート法や浸漬コート法、カー
テンフローコート法やロールコート法、スプレーコート
法や流し塗り法等で代表される流体塗布法などの適宜な
薄膜形成法にて行うことができる。
【0015】前記したPVD法には、上記に例示したS
iO2等の無機酸化物やMgF2等の無機ハロゲン化物など
が好ましく用いられ、特に表面層となる二酸化ケイ素系
無機層は、表面硬度の高さや汚染防止層の密着性などの
点より、PVD法により二酸化ケイ素を主成分として含
有する層に形成したものが好ましい。
【0016】反射防止層は、反射防止効果等の点より複
層構造とすることが好ましく、就中、表面層の二酸化ケ
イ素系無機層よりも高い屈折率の層を1層又は2層以上
内在させた複層構造とすることが好ましい。その場合、
各層の厚さや屈折率の設定等については、上記したA.
VASICEK著、「OPUTICS OF THIN FILMS」などの
公知技術の如く、従来に準じることができる。
【0017】また反射防止層には、帯電によるゴミ等の
付着を防止するために静電気の除去効果や電磁波のシー
ルド効果も発揮する導電層を含ませてもよい。かかる導
電層は、例えば金や銀やアルミニウム等の金属薄膜、酸
化スズや酸化インジウムやそれらの混合物(ITO)等
の無機酸化物薄膜などからなる透明導電膜として形成さ
れる。可視領域では、光の吸収が極めて少ない無機酸化
物系の透明導電膜が特に好ましい。
【0018】無機系反射防止層表面の二酸化ケイ素系無
機層に付設される汚染防止層は、粘着テープの接着力が
1.0N/20mm以下であるフッ素含有のシラン系硬化層
にて形成される。粘着テープの接着力が1.0N/20mm
を超えるシラン系硬化層では、汚染防止性に乏しくて、
特に手垢や指紋等の人体的汚染が付着しやすく、また汚
染の拭取り除去性に乏しくなる。
【0019】なお前記の接着力は、JIS C 233
8(電気絶縁用ポリエステル粘着テープ)又はCES
M 5023−6(ポリエステルフィルム粘着テープ)
で品質が規定された、ポリエステルフィルムにアクリル
系粘着層を設けた粘着力2.0N/10mm以上の粘着テー
プを、常温で汚染防止層(シラン系硬化層)に圧着し、
それを剥離速度300mm/分の条件で180度ピールし
た場合の値に基づく。
【0020】汚染防止性や汚染の拭取り除去性などの点
より好ましい汚染防止層は、前記した粘着テープの接着
力が0.5N/20mm以下であり、かつ水に対する静止接
触角が80度以上、就中100度以上のものである。当
該静止接触角80度以上を満足しない場合、従って80
度未満の場合には、汚染防止性に乏しい場合があり、ま
た拭取り作業に関係する表面での滑り性に乏しい場合が
ある。なお前記の水に対する静止接触角は、汚染防止層
の表面に直径2mm以下の水滴を形成してその接触角を測
定する液滴法に基づく。
【0021】汚染防止層を形成するためのシラン系化合
物としては、前記した粘着テープの接着力を満足するフ
ッ素含有シラン系硬化層を形成する適宜なものを用いう
る。就中、前記の静止接触角等も踏まえて好ましく用い
うるシラン系化合物としては例えば、一般式(1):−
(CF2O)x−(C24O)y−(C36O)z−Rf
(ただし、x,y,zは、それぞれ0〜300の整数で
あって、10≦x+y+z≦300を満足し、Rfは炭
素数が1〜3のフルオロアルキル基である。)で表され
るパーフルオロポリエーテル基を含有するものや、その
加水分解物ないし縮合物などがあげられる。
【0022】粘着テープの低い接着力、ひいては汚染防
止性や汚染の拭取り除去性などの点より、特に好ましく
用いうるシラン系化合物は、数平均分子量が500以
上、就中1000以上のパーフルオロポリエーテル基を
含有するものである。パーフルオロポリエーテル基に代
えて、パーフルオロアルキル基を含むシラン系化合物で
は、粘着テープの接着力が高いものとなり、手垢や指紋
等の拭取り除去性に乏しくなって本発明の目的を達成で
きず、また分子量を上げると常温で固体化して塗布等の
加工操作性等にも乏しくなる。
【0023】また耐脱落性や耐久性などの点より好まし
く用いうるシラン系化合物は、例えばアルコキシシラン
構造、ハロゲン化シラン構造、シラザン構造などの、水
分の存在下に加水分解して硬化しうる適宜な構造を有す
るもの、ないしその縮合物などである。かかる加水分解
可能な構造を有することで、適切な水分の存在下に放置
又は加熱することによりシラン系化合物が加水分解して
硬化し、その硬化過程で無機系反射防止層表面の二酸化
ケイ素系無機層と化学結合し、その結合で洗浄や各種薬
品との接触等で脱落しにくく、耐久性に優れて効果を長
期に持続する汚染防止層とすることができる。
【0024】従って前記のシラン系化合物としては、加
水分解が可能な適宜な構造を有するものであってよい。
ちなみに加水分解可能なアルコキシシラン構造型のシラ
ン系化合物の例としては、一般式(2):R1 12 aSi
(OR33-aで表されるものなどがあげられる。
【0025】前記一般式(2)において、R1はパーフ
ルオロポリエーテル基を有するアルキル基であり、R2
はパーフルオロポリエーテル基を有するアルキル基、フ
ルオロアルキル基、アルキル基、アルケニル基、アリー
ル基、又はハロゲン基やエポキシ基、グリシドキシ基や
アミノ基、メルカプト基やメタクリルオキシ基、シアノ
基等を有する炭化水素基である。またR3は炭素数が1
〜8のアルキル基、アルコキシアルキル基、アシル基、
又はアリール基であり、aは0又は1である。
【0026】なお前記において、R1、R2におけるパー
フルオロポリエーテル基と、Siを結ぶ部分の構造につ
いては、特に限定はなく特開平1−294709号公報
におけるものなどに準じうるが、パーフルオロポリエー
テル基の安定保持等の点よりは例えばメチレン鎖結合や
エステル結合、アミド結合やエーテル結合などの容易に
加水分解しない結合構造であることが好ましく、就中ア
ミド結合が反射防止表面との結合性や配向性等にも優れ
て特に好ましい。
【0027】フッ素変性基が表面に効率よく配向し、優
れた撥水撥油性や汚染防止性、耐薬品性や潤滑性、離型
性や耐擦傷性等を発揮して二酸化ケイ素系無機層と強固
に密着した汚染防止層の安定した形成性などの点より好
ましく用いうるシラン系化合物としては、下記の一般式
(3)で表されるフルオロアミノシラン化合物又は/及
びその部分加水分解縮合物があげられる。
【0028】前記したフルオロアミノシラン化合物又は
/及びその部分加水分解縮合物によれば、水分の存在下
に加水分解して硬化し、従って上記した適切な水分の存
在下に放置又は加熱することにより硬化層を形成するこ
とができる。
【0029】なお一般式(3)中の低級アルキル基又は
アリール基R4,R5は、例えばメチル基やエチル基、プ
ロピル基やフェニル基などの適宜なものであってよい
が、前記性能等の点よりR4は水素原子又はメチル基で
あることが、R5はメチル基であることが好ましい。
【0030】また炭素数1〜4の有機基R6は、例えば
メチル基やエチル基、プロピル基やブチル基の如きアル
キル基、メトキシメチル基やメトキシエチル基の如きオ
キシアルキル基、アセチル基の如きアシル基、イソプロ
ペニル基の如きアルケニル基などの適宜なものであって
いよい。前記性能等の点よりはメチル基やエチル基やイ
ソプロペニル基などであることが好ましい。
【0031】さらにQは、CH2CH2CH2又はCH2
2NHCH2CH2CH2であるが、汚染防止層の形成に
際しては、それらのCH2CH2CH2とCH2CH2NH
CH2CH2CH2が混在したものとして用いることもで
きる。従って汚染防止層の形成には、2種以上のフルオ
ロアミノシラン化合物又は/及びその部分加水分解縮合
物を適宜な組合せで併用してもよい。
【0032】またさらにmは、10〜50の整数である
が、9以下では上記したパーフルオロポリエーテル基と
しての特長が充分に発揮されにくく、51以上では分子
中のアルコキシシリル基の含有割合が相対的に小さくな
り縮合反応の進行が遅延して硬化皮膜の形成速度に乏し
くなる。前記の特長や硬化皮膜の形成速度などの点より
好ましいm数は、12〜40、就中15〜35である。
なおnは、2又は3であるが、nが2のものと3のもの
との併用は許容される。
【0033】前記したフルオロアミノシラン化合物の調
製は、例えば相当するヘキサフルオロプロピレンオキシ
ド(HFPO)オリゴマー又はそのエステル誘導体とア
ミノアルキルアルコキシシランを縮合反応させる方式な
どにより行うことができる。
【0034】汚染防止層の形成は、上記した反射防止層
の場合に準じて適宜な方法を採りうるが、反射防止効果
の均一性や反射干渉色の制御などの点より、スピンコー
ト法、浸漬コート法、カーテンフローコート法などの適
宜な薄膜塗布方法や真空蒸着法等の1種又は2種以上を
適用した形成方法が好ましい。また作業性等の点より
は、塗布液を紙や布等に含浸させて塗布流延する形成方
法が好ましい。
【0035】なお塗布液は、例えば1種又は2種以上の
シラン系化合物を揮発性溶媒に溶解又は分散させる方法
などの適宜な方法で調製することができる。その場合、
揮発性溶媒についは、組成物の安定性や溶解性、無機系
反射防止層表面の二酸化ケイ素系無機層に対する濡れ性
や揮発速度などを考慮して適宜に決定してよく、2種以
上の混溶媒とすることもできる。
【0036】ちなみに前記の揮発性溶媒としては、例え
ばパーフルオロヘプタンやパーフルオロオクタンの如き
フッ素変性脂肪族炭化水素類、m−キシレンヘキサフロ
ライドやベンゾトリフロライドの如きフッ素変性芳香族
炭化水素類、メチルパーフルオロブチルエーテルやパー
フルオロ(2−ブチルテトラヒドロフラン)の如きフッ
素変性エーテル類、石油ベンジンやミネラルスピリッ
ツ、トルエンやキシレンの如き炭化水素類、アセトンや
メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンの如きケ
トン類などがあげられる。就中、溶解性などの点よりm
−キシレンヘキサフロライドやパーフルオロ(2−ブチ
ルテトラヒドロフラン)の如きフッ素変性物が好ましく
用いうる。
【0037】なお塗布液の調製に際しては、シラン系化
合物、就中フルオロアミノシラン化合物やその部分加水
分解縮合物の加水分解縮合反応の促進を目的に必要に応
じて、例えばジブチル錫ジメトキシドやジラウリル酸ジ
ブチル錫の如き有機錫化合物、テトラn−ブチルチタネ
ートの如き有機チタン化合物、酢酸やメタンスルホン酸
の如き有機酸、塩酸や硫酸の如き無機酸などのアルコキ
シシラン加水分解縮合触媒を添加することもできる。か
かる触媒としては、酢酸やテトラn−ブチルチタネート
やジラウリル酸ジブチル錫などが特に好ましく用いう
る。
【0038】形成する汚染防止層の厚さは、適宜に決定
しうるが、一般には反射防止性や汚染防止性、水に対す
る静止接触角や粘着テープの接着力、表面硬度との調和
性などの点より、0.001〜0.5μm、就中0.0
1〜0.1μmとされる。なお汚染防止層の形成に際し
ては、反射防止層の表面を清浄に処理しておくことが好
ましい。その処理は、例えば界面活性剤による汚れ除
去、有機溶剤による脱脂、フッ素系溶剤による蒸気洗浄
などの適宜な方式で行うことができる。また密着性や耐
久性の向上などを目的とした適宜な前処理を施すことも
でき、特に活性化ガスによる処理や酸、アルカリ等によ
る薬品処理などが好ましい。
【0039】本発明による反射防止膜は、反射防止効果
等の点より最外面の汚染防止層表面における全光線の反
射率に基づいて、その表面反射率が3%以下であること
が好ましい。従って、後述の光学素材として支持基材の
表裏に反射防止膜を設けた場合には、その表裏における
合計の表面反射率が6%以下であることが好ましい。な
お表裏に反射防止膜を設けた無色透明の光学素材におい
ては、100%から光学素材の全光線透過率を引いて、
得られた値の半分を片面における表面反射率と定義する
こともできる。
【0040】前記において、汚染防止層表面での表面反
射率が高いと、反射防止効果に乏しくて眼鏡レンズ等で
はゴーストやフレアなどの反射像を生じ、不快感発生の
原因となりやすい。またルッキンググラスやCRT用フ
ィルタなどでは、面状の反射光で内容物や表示内容が判
然としない状態となりやすい。
【0041】なお汚染防止層については、TOF−SI
MS(飛行時間型二次イオン質量スペクトル法)にて表
面分析を行うことができる。この方法は、高真空中にお
いた試料表面に弱いエネルギをもつイオンを照射し、表
面からでた分子フラグメントを時間分解によりその質量
数を検出することにより行うものである。
【0042】なお前記の代表的な測定条件を下記する。 測定装置;米国 Phisical Electronics(PHI EVANS)社 TFS−2000 測定条件;一次イオン種 :Ga(+)イオン 一次イオンエネルギ :25kV 一次イオン電流(DC) :〜150pA 試料電位 :+3.2kV パルス周波数 :7.2kHz パルス幅 :〜10ns バンチング :無し 帯電中和 :有り 時間分解能 :1.1ns/ch 二次イオン極性 :正、負 質量範囲(M/z) :0〜10000 ラスターサイズ :120μm□ 測定時間 :20分 エネルギーフィルタ :無し コントラストダイアフラム:#0 位置検出器, :Raster 後段加速 :5kV 測定真空度 :〜4×1/108Torr
【0043】本発明による反射防止膜は、例えばLCD
やCRTやプラズマディスプレイの如き表示装置ないし
視認装置等の内部や前面板、偏光板等の光学素子、眼鏡
用やカメラ用や双眼鏡用等のレンズ、防眩ミラー等の
鏡、重量計等の計器類などの、従来に準じた適宜な物品
に適用することができる。その場合、反射防止膜は、前
記物品等からなる被処理体に直接付設することもできる
し、ガラス板やプラスチック板、あるいは偏光板や拡散
板等の光学素子などからなる適宜な支持基材に付設した
光学素材として適用することもできる。
【0044】上記のように図3、図4に本発明による、
支持基材4の片面又は両面に反射防止膜3を設けてなる
光学素材を例示したが、その支持基材としては適宜なも
のを用いてよく、特に限定はない。液状コーティング法
等で反射防止膜を形成する場合などには、ガラスやプラ
スチックからなる支持基材が好ましく用いうる。
【0045】また前記においてガラス基材の場合には、
反射防止層にMgF2やCaF2の如き低屈折率を示すもの
を含ませることが、高い反射効果を得る点などより好ま
しい。またプラスチック基材の場合には、反射防止層に
SiO2の如き屈折率が比較的低くて硬度の高いものを含
ませることが耐久性などの点より好ましい。
【0046】なお前記の支持基材を形成するプラスチッ
クは、適宜なものであってよい。ちなみにそのプラスチ
ックの例としては、ポリメチルメタクリレートやメチル
メタクリレート共重合体の如きアクリル系樹脂、ポリカ
ーボネートやジエチレングリコールビスアリルカーボネ
ート(CR−39)の如きポリカーボネート系樹脂、ポ
リエチレンテレフタレートや不飽和ポリエスチルの如き
ポリエステル系樹脂、トリアセチルセルロースの如きア
セテート系樹脂、その他、アクリロニトリル−スチレン
共重合体、スチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、ポリエーテルサル
ホン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリイミド系樹脂、ポ
リオレフィン系樹脂などがあげられる。
【0047】支持基材は、フィルムやシートや板等の適
宜な形態を有するものであってよく、その厚さは任意で
ある。また支持基材は、ハードーコート層を有するもの
であってもよい。この場合には、図4に例示の如く、反
射防止膜3と支持基材4の間にハードコート層5を有す
る形態の光学素材となる。さらに支持基材は、ハードー
コート層に代えて、あるいはハードーコート層と共に、
例えば反射防止膜の密着性、硬度や耐薬品性、耐久性や
染色性等の向上などを目的に、適宜なコート層を有した
り、表面処理されたものなどであってもよい。
【0048】ちなみに硬度の向上には、特公昭50−2
8092号公報や特公昭50−28446号公報、特公
昭50−39449号公報や特公昭51−24368号
公報、特公昭57−2735号公報や特開昭52−11
2698号公報などに記載された高硬度化用の適宜な材
料を用いうる。またチタンやアルミニウムやスズ等の金
属又はケイ素からなる酸化物をコーティングする方式
や、(メタ)アクリル酸のペンタエリスリトール等によ
る架橋体などからなるアクリル系架橋体の付設なども硬
度の向上に有効である。
【0049】ハードーコート層も従来に準じて形成する
ことができる。就中、有機ケイ素化合物、特に一般式:
4 c5 dSi(OR64-c-dで表される有機ケイ素化合
物やその加水分解物などの硬化物からなるハードーコー
ト層が好ましい。なお式中のR4、R5はアルキル基、ア
ルケニル基、アリール基、又はハロゲン基やエポキシ
基、グリシドキシ基やアミノ基、メルカプト基やメタク
リルオキシ基、シアノ基等を有する炭化水素基などであ
り、R6は炭素数が1〜8のアルキル基、アルコキシア
ルキル基、アシル基、又はアリール基などである。また
c,dは0又は1であり、従ってc+dは、0,1又は
2である。
【0050】ハードーコート層は、例えばゾル−ゲル法
などにより平均粒径が0.5〜5μmのシリカや金属酸
化物などからなる微粒子を含有させる方式、あるいはバ
フやコロナ放電やイオンエッチングの如き適宜な方法で
中心線平均粗さが0.01〜0.5μmのエッチング表
面とする方式などにより、きらめき防止機能を有するも
のとして付設することもできる。
【0051】本発明による反射防止膜及び光学素材は、
汚れにくく、汚れが目立ちにくくてその汚れをとりやす
く、表面の滑り性が良好で傷付きにくく、それらの性能
を長期に持続するなどの特長を有して、例えばLCD等
の各種の視認装置類や偏光板等の各種の光学素子類、眼
鏡用等の各種のレンズ類や防眩ミラー等の各種の鏡類、
重量計等の各種の計器類などの種々の物品における表面
や内部などに配置する反射防止フィルタなどとして好ま
しく用いることができる。
【0052】
【実施例】
実施例1 粘着偏光フィルタ(日東電工社製、EG1425DUA
G30)に付設したきらめき防止機能付のハードコート
層の上にスパッタリング方式で、SiO2層、TiO2層、
SiO2層、TiO2層、SiO2層の5層をそれぞれλ/4
光学膜厚で順次積層して反射防止層を付設した。
【0053】次に、数平均分子量5000のパーフルオ
ロポリエーテル基を有するポリエーテル鎖の末端にトリ
メトキシシリル基を結合したシラン系化合物3重量部
を、ヘキサフルオロメタキシレンとパーフルオロヘプタ
ンの混合溶媒100部に溶解させたコーティング溶液に
前記の反射防止層を浸漬し、20cm/分の速度で引き
上げてコーティング処理し、室温下に一昼夜(24時
間)放置してコーティング層を硬化させて汚染防止層を
形成し、反射防止膜を有する光学素材を得た。
【0054】実施例2 コーティング層の硬化処理を、60℃、95%RHの湿
熱条件下に10分間放置する方式で行ったほかは、実施
例1に準じて光学素材を得た。
【0055】実施例3 コーティング溶液を蒸着源として、汚染防止層を真空蒸
着方式で形成したほかは実施例1に準じて光学素材を得
た。
【0056】実施例4 シラン系化合物として、下記式で表されるフルオロアミ
ノシラン化合物を用いたほかは実施例1に準じて光学素
材を得た。
【0057】実施例5 シラン系化合物として、下記式で表されるフルオロアミ
ノシラン化合物を用いたほかは実施例1に準じて光学素
材を得た。
【0058】実施例6 シラン系化合物として、下記式で表されるフルオロアミ
ノシラン化合物を用いたほかは実施例1に準じて光学素
材を得た。
【0059】実施例7 シラン系化合物として、実施例4のフルオロアミノシラ
ン化合物を用いたほかは実施例2に準じて光学素材を得
た。
【0060】実施例8 シラン系化合物として、実施例4のフルオロアミノシラ
ン化合物を用いたほかは実施例3に準じて光学素材を得
た。
【0061】比較例1 汚染防止層を付設しないほかは実施例1に準じて光学素
材を得た。
【0062】比較例2 パーフルオロポリエーテル基の数平均分子量が100の
シラン系化合物を用いて汚染防止層を形成したほかは実
施例2に準じて光学素材を得た。
【0063】比較例3 パーフルオロポリエーテル基に代えて、数平均分子量が
1000以上のパーフルオロアルキル基を有するポリシ
ロキサン系化合物を用いて汚染防止層を形成したほかは
実施例2に準じて光学素材を得た。
【0064】比較例4 シラン系化合物として、下記式で表されるフルオロアミ
ノシラン化合物を用いたほかは実施例1に準じて光学素
材を得た。
【0065】比較例5 シラン系化合物として、C81724Si(OCH33
からなるパーフルオロアルキルシランを用いたほかは実
施例1に準じて光学素材を得た。
【0066】評価方法 実施例、比較例で得た光学素材について、下記の特性を
調べた。 静止接触角 直径1.5mmの水滴を針先に形成し、それを汚染防止層
の表面に接触させて汚染防止層上に水滴を移し、水滴と
面の静止接触角を接触角計(協和界面化学社製、CA−
D型)にて測定した。
【0067】外観 目視にて、反射干渉色及びその均一性、濁りなどを調べ
た。
【0068】反射防止性 波長550nmの光を15度の入射角で入射させ、分光光
度計(島津製作所製、MPS−2000)にて絶対鏡面
反射率を測定した。
【0069】接着力 ポリエステル粘着テープ(日東電工社製、No.31
B)を常温で、2kgのローラを一往復させる方式で汚
染防止層に圧着し、20分間放置後、180度ピール値
(剥離速度300mm/分)を測定した。
【0070】汚染防止性 額に指を2秒間押し当てて、その指を汚染防止層の表面
に5秒間押し当てることにより指紋を付着させ、目視に
て指紋の付き具合を評価し、かつ付着した指紋をティッ
シュペーパにて拭取り、その除去性を評価した。その評
価基準は下記による。なお実施例4〜8、比較例4,5
については、5人のテスターがそれぞれ試験を行って、
その評価結果を平均した。 良好:指紋が目立たず、かつ容易に拭取れた場合 不良:指紋が目立ち、かつ拭取りにくい場合 不可:指紋が著しく目立ち、かつ拭取れない場合
【0071】耐久性 イソプロピルアルコールを含浸させたペーパで汚染防止
層の表面を20回擦った後(実施例1〜3、比較例1〜
3)、又はイソプロピルアルコールを含浸させたセルロ
ース製不織布で汚染防止層の表面を30回擦った後(実
施例4〜8、比較例4,5)、前記汚染防止性試験と同
様に指紋を付着させ、それをティッシュペーパにて拭取
り、その除去性を評価した。なお評価基準は下記によ
る。 良好:拭取れた場合 不良:拭取れない場合
【0072】前記の結果を表1、表2に示した。
【表1】
【0073】
【表2】
【0074】表1,2より、実施例では、指紋等の汚れ
が付着しにくく、付着した汚染が目立ちにくくて、その
汚染をティッシュペーパ等で容易に拭取ることができ、
その効果を長期に持続して、撥水性にも優れていること
がわかる。なお実施例では、耐久性試験の場合にも汚染
防止性に準じた評価で、指紋が目立たずかつ容易に拭取
れる良好の評価であったが、比較例4,5では指紋が著
しく目立ち、かつ拭取れない不可の評価であった。
【図面の簡単な説明】
【図1】反射防止膜例の断面図
【図2】他の反射防止膜例の断面図
【図3】光学素材例の断面図
【図4】他の光学素材例の断面図
【符号の説明】
3:反射防止膜 1:反射防止層 2:汚染防止層 4:支持基材 5:ハードコート層

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面層として二酸化ケイ素系無機層を有
    する単層構造又は複層構造の無機系反射防止層の表面
    に、粘着テープの接着力が1.0N/20mm以下であるフ
    ッ素含有のシラン系硬化層からなる汚染防止層を有する
    ことを特徴とする反射防止膜。
  2. 【請求項2】 請求項1において、汚染防止層が厚さ
    0.001〜0.5μm、粘着テープの接着力0.5N
    /20mm以下、水に対する静止接触角80度以上である反
    射防止膜。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2において、無機系反射防
    止層が導電層を有し、表面反射率が3%以下である反射
    防止膜。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3において、汚染防止層が数
    平均分子量500以上のパーフルオロポリエーテル基を
    含有するシラン系化合物からなる反射防止膜。
  5. 【請求項5】 請求項1〜3において、汚染防止層が下
    記の一般式(3)で表されるフルオロアミノシラン化合
    物又はその部分加水分解縮合物の一方又は両方よりなる
    硬化層からなる反射防止膜。 (ただし、R4は水素原子又は低級アルキル基若しくは
    アリール基、R5は低級アルキル基又はアリール基、R6
    は炭素数1〜4の有機基、QはCH2CH2CH2又はC
    2CH2NHCH2CH2CH2、mは10〜50の整
    数、nは2又は3である。)
  6. 【請求項6】 請求項1〜5において、汚染防止層がシ
    ラン系化合物の加水分解により硬化した層からなる反射
    防止膜。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6において、二酸化ケイ素系
    無機層がPVD法により形成したものであり、汚染防止
    層がスピンコート法、浸漬コート法、カーテンフローコ
    ート法又は真空蒸着法の1種又は2種以上の方法で形成
    したものである反射防止膜。
  8. 【請求項8】 請求項1〜7に記載の反射防止膜を支持
    基材上に有することを特徴とする光学素材。
  9. 【請求項9】 請求項8において、反射防止膜と支持基
    材の間にハードコート層を有する光学素材。
  10. 【請求項10】 請求項9において、ハードコート層が
    平均粒径0.5〜5μmのシリカ粒子の含有、又は中心
    線平均粗さ0.01〜0.5μmのエッチング表面によ
    りきらめき防止機能を有するものである光学素材。
  11. 【請求項11】 請求項8〜10において、視認装置用
    の反射防止フィルタとして用いる光学素材。
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