JPH1023212A - 画像読取り装置およびその方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 原稿から指定範囲の画像を読取るようにした
ものである。 【解決手段】 原稿４０から画像を読取る画像読取り手
段２３と、この画像読取り手段２３が読取る原稿４０の
画像読取り範囲を指定する画像読取り範囲指定手段２１
と、この画像読取り範囲指定手段２１が指定した画像読
取り範囲より広い範囲の画像読取り範囲を指定して読取
る広範囲画像読取り手段２１、２２と、この広範囲画像
読取り手段２１、２２が読取った広い範囲の画像読取り
範囲の画像を表示する広範囲画像表示手段２４と、この
広範囲画像表示手段２４が表示した広い範囲の画像から
前記画像読取り範囲指定手段２１が指定した画像読取り
範囲の画像を前記画像読取り手段２３により読取る指定
範囲画像読取り手段２２、２３、２６とを備えたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は画像読取り装置お
よびその方法に係り、特に、原稿から指定した範囲の画
像を読取る画像読取り装置およびその方法に関する。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】一般
に文書、写真等の編集には文書、写真等の指定した範囲
の画像を読取ることがよく行われている。

【０００３】この指定した範囲の画像を読取るには文
書、写真等の原稿をワードプロセッサ、パソコン、その
他の読取り機にセットし、このセットした原稿の上から
位置調整された読取りヘッドを当て指定範囲の画像を読
取るようにしている。

【０００４】かかる読取りは原稿と読取りヘッドとの相
互関係位置が正確にセットされていば良好な読取りがで
きる。

【０００５】しかし、原稿のセット、読取りヘッドのセ
ットは使用者が行うものであるため原稿の位置ずれ、読
取りヘッドの位置ずれを生じ指定した範囲の画像を正確
に読取れない場合がある。

【０００６】一例として原稿の位置ずれによる読取り例
につき図８、図９を参照しながら説明する。

【０００７】いま、原稿用紙が図８に示すように高さH
、幅w の写真１０であるとする。この大きさの写真１
０から編集者である使用者が読取り希望する指定範囲の
画像１１〔読取り開始点｛A0（x0、y0）｝、読取り終了
点｛A00 （x00 、y00 ）｝〕を一点鎖線によって示す範
囲であるとする。

【０００８】この写真１０の上端部１０a および左端部
１０b を使用者が図示しないワードプロセッサの読取り
部に合わせてセットするとき写真１０が若干右側にずれ
てしまったとする。

【０００９】この右ずれの写真１０を図示しない位置調
整された読取りヘッドにより読取ると図９に示すように
左側に若干ずれた鎖線範囲の読取り画像１２〔読取り開
始点｛A1（x1、y0）｝、読取り終了点｛A01 （x01 、y0
0 ）｝〕になってしまう。

【００１０】そのため、使用者は写真１０の位置を左側
に調整し再度読取りを行うがこの位置調整によっても満
足した読取りができなければさらに写真１０の位置を調
整しなければならなかった。

【００１１】このような調整は写真１０が正確に読取り
機にセットされている場合でも読取り機の読取りヘッド
が正確にセットされていない場合にも生じ、使用者は何
回も読取りヘッドの位置調整をする必要があった。

【００１２】そのため写真１０の編集に時間がかかるば
かりか使用者が希望する範囲に画像が正確に読取れない
と言う問題があった。

【００１３】そこで本発明は上記問題を解決するために
原稿から使用者が希望する画像を正確、かつ、迅速に読
取るようにした画像読取り装置を提供することを目的と
するものである。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明は原稿から画像を
読取る画像読取り手段と、この画像読取り手段が読取る
原稿の画像読取り範囲を指定する画像読取り範囲指定手
段と、この画像読取り範囲指定手段が指定した画像読取
り範囲より広い範囲の画像読取り範囲を指定して読取る
広範囲画像読取り手段と、この広範囲画像読取り手段が
読取った広い範囲の画像読取り範囲の画像を表示する広
範囲画像表示手段と、この広範囲画像表示手段が表示し
た広い範囲の画像から前記画像読取り範囲指定手段が指
定した画像読取り範囲の画像を前記画像読取り手段によ
り読取る指定範囲画像読取り手段とを備えたことを特徴
とする画像読取り装置を提供するものである。

【００１５】また、本発明の広範囲画像読取り手段は縦
方向に広い画像範囲を読取る縦方向広範囲画像読取り手
段であることを特徴とする画像読取り装置を提供するも
のである。

【００１６】さらに、本発明の広範囲画像読取り手段は
横方向に広い画像範囲を読取る横方向広範囲画像読取り
手段であることを特徴とする画像読取り装置を提供する
ものである。

【００１７】さらに、本発明の広範囲画像読取り手段は
縦方向および横方向に広い画像範囲を読取る縦横方向広
範囲画像読取り手段であることを特徴とする画像読取り
装置を提供するものである。

【００１８】さらに、本発明の広範囲画像表示手段には
前記画像読取り手段が読取る位置を調整する読取り位置
調整手段を設けたことを特徴とする画像読取り装置を提
供するものである。

【００１９】さらに、本発明の広範囲画像表示手段には
前記画像読取り手段が読取る原稿の位置を調整する原稿
位置調整手段を設けたことを特徴とする画像読取り装置
を提供するものである。

【００２０】さらに、本発明の広範囲画像表示手段には
前記画像読取り手段が読取る位置を調整する読取り位置
調整手段および原稿の位置を調整する原稿位置調整手段
を設けたことを特徴とする画像読取り装置を提供するも
のである。

【００２１】またさらに、本発明は原稿の画像読取り範
囲を指定し、この指定した画像読取り範囲より広い範囲
の画像読取り範囲を指定して読取り、この読取った広い
範囲の画像読取り範囲の画像を表示し、この表示した広
い範囲の画像から指定した画像読取り範囲の画像を読取
ることを特徴とする画像読取り方法を提供するものであ
る。

【００２２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の画像読取り装置お
よびその方法の実施の形態を添付図面について説明す
る。

【００２３】本発明の画像読取り装置２０には図１に示
すようにキーボード、マウス等の入力部２１が備えら
れ、入力データ等のデータをCPU 等の主制御部２２に送
出すようになっている。

【００２４】この主制御部２２にはラインスキャナ２
３、液晶等の表示部２４、ＲＯＭ２５およびＲＡＭ２６
等が接続され、これらを制御するようになっている。

【００２５】ラインスキャナ２３には図２に示すように
ラインスキャナコントローラ３１、ラインスキャナモー
タ３２およびラインスキャナヘッド３３等が備えられ、
主制御部２２の制御により、ラインスキャナヘッド３３
等を制御し原稿から指定範囲の画像を読取るようになっ
ている。

【００２６】表示部２４にはラインスキャナ２３等が読
取った画像を主制御部１２の制御により表示するように
なっている。ＲＯＭ２５にはラインスキャナ２３、表示
部２４、ＲＡＭ２６等を制御する制御プログラムが格納
され、主制御部２２の制御によりラインスキャナ２３等
を制御するようになっている。

【００２７】ＲＡＭ２６にはラインスキャナ２３等が読
み出した画像を主制御部２２の制御によりこれに格納す
るようになっている。

【００２８】このように構成した画像読取り装置２０を
用い使用者が原稿である写真４０から特定の範囲を指定
して画像を読取る場合について図３、図４の説明図およ
び図５のフロチャートにより説明する。

【００２９】まず、使用者が入手した写真４０（高さH
、幅w の大きさ）から編集を希望する画像の大きさ、
位置、形態等の一点鎖線で表示した読取り範囲４１〔読
取り開始点｛A0（x0、y0）｝、読取り終了点｛A00 （x0
0 、y00 ）｝〕を指定する（S1）。

【００３０】このように指定した写真４０の上端部４０
a および左端部４０b をラインスキャナヘッド３３に対
向する図示しない原稿読取り機の所定の位置にセットす
るとともにラインスキャナヘッド３３の位置を写真４０
の読取り開始点｛A0（x0、y0）｝、読取り終了点｛A00
（x00 、y00 ）｝にセットする。

【００３１】つぎに、入力部２１から画像の読取り範囲
４１の読取り信号を入力するとその読取り信号を主制御
部２２を介してＲＯＭ２５に送る。

【００３２】この信号を受けた表示部２４は、例えば一
点鎖線の読取り範囲４１を表示する。また、ＲＯＭ２５
からは制御プログラムを呼び込み、上部高さHa、下部低
さHb、左部幅Wa、右部幅Wb分の読取り範囲４１の画像を
拡大する二点鎖線の広範囲画像４２の読取り信号〔読取
り開始点｛B0（xb、yb）、読取り終了点｛B00 （xbb、y
bb ）｝〕をラインスキャナコントローラ３１に送る（S
2）。

【００３３】ラインスキャナコントローラ３１が広範囲
画像４２の読取り信号を受けるとラインスキャナモータ
３２を介してラインスキャナヘッド３３を拡大位置調整
し読取りを実行する（S3）。

【００３４】この読取った広範囲画像４２をＲＡＭ２６
に格納するとともに図４に示すように、それを表示部２
４に表示する（S4）。

【００３５】この表示から使用者が希望する読取り範囲
４１の画像が適正に配置されているか否かを入力部２１
の確定キー等により判断する（S5）。

【００３６】この判断で読取り範囲４１の画像が使用者
の希望する範囲の位置にあれば、ＲＡＭ２６に格納した
広範囲画像４２から、その読取り範囲４１の画像を切り
取りＲＡＭ２６に格納し、保存する（S6）。

【００３７】確定キーの判断により読取り範囲４１の画
像が使用者の希望する位置になければその読取り範囲４
１の画像を入力部２１等の操作により位置調整をする
（S7）。この位置調整した画像をＲＡＭ２６に格納する
とともに表示部２４に再表示する（S8）。

【００３８】この再表示した画像の中に読取り範囲４１
の画像が適正に位置されていれば、前記と同様に広範囲
画像から読取り範囲４１の画像を切り取り、ＲＡＭ２６
に格納、保存する（S5），（S6）。

【００３９】上記位置調整において、位置調整以外のキ
ー等が操作されると、読取り範囲が確定に戻され、判断
等が繰り返される（S5）。

【００４０】このような手法により使用者が原稿から希
望する特定の範囲の画像を正確、かつ、迅速に読取るこ
とができる。

【００４１】上記実施の形態では画像読取り範囲４１を
全体的に拡大した広範囲画像４２から読取り範囲４１の
画像状態を把握した。しかし、写真４０のセット状態あ
るいはラインスキャナヘッド３３の配置状況は図６に示
すように上下に偏倚するかあるいは図７に示すように左
右に偏倚するのが普通である。

【００４２】そのため画像読取り範囲４１を全体的な拡
大するものに代わり上下に拡大した広画像範囲４４ある
いは左右に拡大した広画像範囲４５から配置状況を把握
するようにしてもよい。

【００４３】このようにしても写真４０から指定した所
望の範囲の画像４１を繰り返し作業を行うことなく正
確、かつ、迅速に読取ることができる。

【００４４】まお、上記実施の形態では写真から特定の
画像を読取る場合について説明したが写真に代わり文
書、表、図面等から特定の文書、特定の表、特定の図面
等を読取る場合も同様に行うことができる。

【００４５】

【発明の効果】本発明は原稿から画像を読取る画像読取
り手段と、この画像読取り手段が読取る原稿の画像読取
り範囲を指定する画像読取り範囲指定手段と、この画像
読取り範囲指定手段が指定した画像読取り範囲より広い
範囲の画像読取り範囲を指定して読取る広範囲画像読取
り手段と、この広範囲画像読取り手段が読取った広い範
囲の画像読取り範囲の画像を表示する広範囲画像表示手
段と、この広範囲画像表示手段が表示した広い範囲の画
像から前記画像読取り範囲指定手段が指定した画像読取
り範囲の画像を前記画像読取り手段により読取る指定範
囲画像読取り手段とを備えたから原稿から使用者が希望
する大きさの画像を簡単に読取ることができる。

【００４６】また、本発明の広範囲画像読取り手段は縦
方向に広い画像範囲を読取る縦方向広範囲画像読取り手
段にしたから読取り範囲を縦方向だけを拡大するだけで
正確な読取りを行うことができる。

【００４７】さらに、本発明の広範囲画像読取り手段は
横方向に広い画像範囲を読取る横方向広範囲画像読取り
手段にしたから読取り範囲を横方向だけを拡大するだけ
で正確な読取りを行うことができる。

【００４８】さらに、本発明の広範囲画像読取り手段は
縦方向および横方向に広い画像範囲を読取る縦横方向広
範囲画像読取り手段にしたから原稿を全体的に見て正確
な希望する画像の読取りを行うことができる。

【００４９】さらに、本発明の広範囲画像表示手段には
前記画像読取り手段が読取る位置を調整する読取り位置
調整手段を設けたから読取り画像の位置を容易に調整す
ることができる。

【００５０】さらに、本発明の広範囲画像表示手段には
前記画像読取り手段が読取る原稿の位置を調整する原稿
位置調整手段を設けたから読取り画像の位置を容易に調
整することができる。

【００５１】さらに、本発明の広範囲画像表示手段には
前記画像読取り手段が読取る位置を調整する読取り位置
調整手段および原稿の位置を調整する原稿位置調整手段
を設けたから原稿の読取りを原稿位置および読取り機の
位置を調整することにより容易に読取ることができる。

【００５２】またさらに、原稿の画像読取り範囲を指定
し、この指定した画像読取り範囲より広い範囲の画像読
取り範囲を指定して読取り、この読取った広い範囲の画
像読取り範囲の画像を表示し、この表示した広い範囲の
画像から指定した画像読取り範囲の画像を読取るように
したから原稿から使用者が希望する大きさの画像を簡単
に読取ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像読取り装置の概要を示すブロック
線図。

【図２】図１のラインスキャナを拡大して示すブロック
線図。

【図３】原稿の一例を説明する説明図。

【図４】原稿の読取り例を説明する説明図。

【図５】他の原稿の読取り例を説明する説明図。

【図６】さらに他の原稿の読取り例を説明する説明図。

【図７】さらにさらに他の原稿の読取り例を説明する説
明図。

【図８】従来の原稿の一例を説明する説明図。

【図９】従来の原稿の読取り例を説明する説明図。

【符号の説明】 ２０ 画像読取り装置 ２１ 入力部 ２２ 主制御部 ２３ ラインスキャナ ２４ 表示部 ２５ ＲＯＭ ２６ ＲＡＭ ３１ ラインスキャナコントローラ ３２ ラインスキャナモータ ２３ ラインスキャナヘッド ４０ 写真 ４１ 指定読取り範囲 ４２ 広範囲画像の範囲

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】原稿から画像を読取る画像読取り手段と、 この画像読取り手段が読取る原稿の画像読取り範囲を指
   定する画像読取り範囲指定手段と、 この画像読取り範囲指定手段が指定した画像読取り範囲
   より広い範囲の画像読取り範囲を指定して読取る広範囲
   画像読取り手段と、 この広範囲画像読取り手段が読取った広い範囲の画像読
   取り範囲の画像を表示する広範囲画像表示手段と、 この広範囲画像表示手段が表示した広い範囲の画像から
   前記画像読取り範囲指定手段が指定した画像読取り範囲
   の画像を前記画像読取り手段により読取る指定範囲画像
   読取り手段と、 を備えたことを特徴とする画像読取り装置。
2. 【請求項２】広範囲画像読取り手段は縦方向に広い画像
   範囲を読取る縦方向広範囲画像読取り手段であることを
   特徴とする請求項１に記載の画像読取り装置。
3. 【請求項３】広範囲画像読取り手段は横方向に広い画像
   範囲を読取る横方向広範囲画像読取り手段であることを
   特徴とする請求項１に記載の画像読取り装置。
4. 【請求項４】広範囲画像読取り手段は縦方向および横方
   向に広い画像範囲を読取る縦横方向広範囲画像読取り手
   段であることを特徴とする請求項１に記載の画像読取り
   装置。
5. 【請求項５】広範囲画像表示手段には前記画像読取り手
   段が読取る位置を調整する読取り位置調整手段を設けた
   ことを特徴とする請求項１、２、３または４に記載の画
   像読取り装置。
6. 【請求項６】広範囲画像表示手段には前記画像読取り手
   段が読取る原稿の位置を調整する原稿位置調整手段を設
   けたことを特徴とする請求項１、２、３、４または５に
   記載の画像読取り装置。
7. 【請求項７】広範囲画像表示手段には前記画像読取り手
   段が読取る位置を調整する読取り位置調整手段および原
   稿の位置を調整する原稿位置調整手段を設けたことを特
   徴とする請求項１、２、３、４、５または６に記載の画
   像読取り装置。
8. 【請求項８】原稿の画像読取り範囲を指定し、 この指定した画像読取り範囲より広い範囲の画像読取り
   範囲を指定して読取り、 この読取った広い範囲の画像読取り範囲の画像を表示
   し、 この表示した広い範囲の画像から指定した画像読取り範
   囲の画像を読取る、 ことを特徴とする画像読取り方法。