JPH10231420A - 樹脂組成物 - Google Patents

樹脂組成物

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JPH10231420A
JPH10231420A JP9037987A JP3798797A JPH10231420A JP H10231420 A JPH10231420 A JP H10231420A JP 9037987 A JP9037987 A JP 9037987A JP 3798797 A JP3798797 A JP 3798797A JP H10231420 A JPH10231420 A JP H10231420A
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    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C66/00General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts
    • B29C66/70General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material
    • B29C66/71General aspects of processes or apparatus for joining preformed parts characterised by the composition, physical properties or the structure of the material of the parts to be joined; Joining with non-plastics material characterised by the composition of the plastics material of the parts to be joined

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Abstract

(57)【要約】 【課題】成形性、耐熱性、強靱性、耐オイル・ガソリン
性、耐磨耗性、成形品表面平滑性などナイロン樹脂本来
の特性にも均衡して優れた振動溶着に適したナイロン樹
脂組成物を提供する。 【解決手段】(A)ナイロン樹脂100重量部に対し
て、(B)平均繊維径5〜15μmのガラス繊維10〜
150重量部および(C)生成する樹脂組成物の成形品
を振動溶着法で溶着した後アニーリングした際の溶着部
強度保持率を向上せしめるに足る量の銅化合物を溶融混
練してなることを特徴とする溶着用樹脂組成物を提供す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、耐熱性、成形性品
表面外観、寸法安定性、振動溶着性が均衡して優れた溶
着用樹脂組成物に関し、更には溶融成形後の2つ以上の
成形品を振動溶着して得られる中空成形体などに適した
ナイロン樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ナイロン樹脂は、その優れた射出成形
性、耐熱性、強靱性、耐オイル・ガソリン性、耐磨耗性
などを利して、自動車、機械部品の分野で射出成形品と
して広範に利用されている。上記分野でのナイロン樹脂
の開発経緯は基本的には金属材料からの代替が主体であ
り、軽量化、防錆化などの利点の多い部品から実用化が
進んできた。更に最近はナイロン樹脂材料の高性能化お
よび成形加工技術の進展に伴って、大型且つ複雑形状
で、従来技術では樹脂化が困難とされてきた部品へのナ
イロン樹脂の適用が検討されるようになっている。この
ような難度の高い部品を樹脂化するためには射出成形や
押し出し成形、ブロー成形などの単独成形技術だけでは
不十分で、切削、接着、溶着などの後加工技術をを組み
合わせることが必要となる。しかし、従来のナイロン樹
脂材料の設計はかかる後加工への適用性まで考慮したも
のとは言えず、たとえば2つ以上のパーツからなるガラ
ス繊維強化ナイロン樹脂成形品を振動溶着法などによっ
て溶着して用いる場合には特に部品が大型の場合、溶着
部分の強度が不十分であるために使用が制限されるのが
現状であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述した従来
のナイロン樹脂における問題点であった振動溶着性の改
良を課題とし、更に成形性、耐熱性、強靱性、耐オイル
・ガソリン性、耐磨耗性、成形品表面平滑性などナイロ
ン樹脂本来の特性にも均衡して優れた振動溶着に適した
ナイロン樹脂組成物を得ることを課題とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは上記
の課題を解決すべく検討した結果、ガラス繊維強化ナイ
ロン樹脂において特定の銅化合物を含み、更に含有され
るガラス繊維の長さ分布を特定の範囲に制御することに
より目的が達成されることを見出し本発明に到達した。
即ち本発明は、 (1)「ナイロン樹脂100重量部に対して、(B)平
均繊維径5〜15μmのガラス繊維10〜150重量部
および(C)生成する樹脂組成物の成形品を振動溶着法
で溶着した後アニーリングした際の溶着部強度保持率を
向上せしめるに足る量の銅化合物を溶融混練してなるこ
とを特徴とする溶着用樹脂組成物。」、 (2)「(A)ナイロン樹脂100重量部に対して、
(B)平均繊維径5〜15μmのガラス繊維10〜15
0重量部および(C)銅化合物0.01〜2重量部を含
有してなることを特徴とする溶着用樹脂組成物。」 (3)「該組成物中のガラス繊維の重量平均繊維長が1
00〜400μmの範囲にあってかつ繊維長が60μm
以下のガラス繊維の割合が全ガラス繊維の10〜50重
量%を占める前記(1)または(2)記載の溶着用樹脂
組成物。」 (4)「平均繊維径5〜15μm、ストランド長が1m
m以上のガラス繊維と平均繊維径5〜15μm、ストラ
ンド長が20〜500μmのガラス繊維の繊維径が互い
に少なくとも2μm以上異なるものである前記(3)記
載の溶着用樹脂組成物。」 (5)「ナイロン樹脂が融点200℃以上の脂肪族ナイ
ロン樹脂の中から選ばれた少なくとも1種である前記1
〜4いずれかに記載の溶着用樹脂組成物。」 (6)「ナイロン樹脂がナイロン66、ナイロン6およ
びそれらを主成分とする共重合ナイロンの中から選ばれ
た少なくとも1種である前記(1)〜(5)いずれかに
記載の溶着用樹脂組成物。
【0005】(7)「共重合ナイロンがナイロン6成分
とナイロン66成分からなる共重合体である前記(6)
の溶着用樹脂組成物。」 (8)「共重合ナイロンがナイロン6成分98〜80重
量%およびナイロン66成分2〜20重量%からなる共
重合体またはナイロン66成分98〜80重量%および
ナイロン6成分2〜20重量%からなる共重合体である
(7)記載の溶着用樹脂組成物。」 (9)「共重合ナイロンがナイロン6成分97〜90重
量%およびナイロン66成分3〜10重量%からなる共
重合体またはナイロン66成分97〜90重量%および
ナイロン6成分3〜10重量%からなる共重合体である
(7)記載の溶着用樹脂組成物。」 (10)「銅化合物が1価の銅化合物である前記(1)
〜(9)いずれかに記載の溶着用樹脂組成物。」 (11)「1価の銅化合物がハロゲン化第1銅である前
記(10)記載の溶着用樹脂組成物。」、そして前記
(1)〜(11)いずれかの樹脂組成物の製造方法とし
て、 (12)「(A)ナイロン樹脂100重量部に対して、
(B)平均繊維径5〜15μmのガラス繊維10〜15
0重量部および(C)生成する樹脂組成物の成形品を振
動溶着法で溶着した後アニーリングした際の溶着部強度
保持率を向上せしめるに足る量の銅化合物を溶融混練し
てなることを特徴とする溶着用樹脂組成物の製造方
法。」、 (13)「(A)成分、(B)成分および(C)成分の
溶融混練を1回行った段階で組成物中のガラス繊維の繊
維長分布が上記の割合を満たすものである(12)記載
の溶着用樹脂組成物の製造方法。
【0006】(14)「溶融混練に供するガラス繊維が
平均繊維径5〜15μm、ストランド長が1mm以上の
ガラス繊維と平均繊維径5〜15μm、ストランド長が
20〜500μmのガラス繊維との混合物である前記
(12)または(13)記載の溶着用樹脂組成物。」な
らびに前記樹脂組成物の性質を専ら利用する用途とし
て、 (15)前記(1)から(11)いずれかの樹脂組成物
の成形品を溶着法で溶着した後アニーリングする溶着成
形品の製造方法」 を提供するものである。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。本発明において「重量」とは「質量」を意味す
る。
【0008】本発明で用いられるナイロン樹脂とは、ア
ミノ酸、ラクタムあるいはジアミンとジカルボン酸を主
たる構成成分とするナイロンである。その主要構成成分
の代表例としては、6ーアミノカプロン酸、11ーアミ
ノウンデカン酸、12ーアミノドデカン酸、パラアミノ
メチル安息香酸などのアミノ酸、εーアミノカプロラク
タム、ωーラウロラクタムなどのラクタム、テトラメチ
レンジアミン、ヘキサメレンジアミン、2ーメチルペン
タメチレンジアミン、ウンデカメチレンジアミン、ドデ
カメチレンジアミン、2,2,4ー/2,4,4ートリ
メチルヘキサメチレンジアミン、5ーメチルノナメチレ
ンジアミン、メタキシレンジアミン、パラキシリレンジ
アミン、1,3ービス(アミノメチル)シクロヘキサ
ン、1,4ービス(アミノメチル)シクロヘキサン、1
ーアミノー3ーアミノメチルー3,5,5ートリメチル
シクロヘキサン、ビス(4ーアミノシクロヘキシル)メ
タン、ビス(3ーメチルー4ーアミノシクロヘキシル)
メタン、2,2ービス(4ーアミノシクロヘキシル)プ
ロパン、ビス(アミノプロピル)ピペラジン、アミノエ
チルピペラジンなどの脂肪族、脂環族、芳香族のジアミ
ン、およびアジピン酸、スペリン酸、アゼライン酸、セ
バシン酸、ドデカン二酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、2ークロロテレフタル酸、2ーメチルテレフタル
酸、5ーメチルイソフタル酸、5ーナトリウムスルホイ
ソフタル酸、ヘキサヒドロテレフタル酸、ヘキサヒドロ
イソフタル酸などの脂肪族、脂環族、芳香族のジカルボ
ン酸が挙げられ、本発明においては、これらの原料から
誘導されるナイロンホモポリマーまたはコポリマーを各
々単独または混合物の形で用いることができる。
【0009】本発明において、とくに有用なナイロン樹
脂は、200℃以上の融点を有する耐熱性や強度に優れ
たナイロン樹脂であり、具体的な例としてはポリカプロ
アミド(ナイロン6)、ポリヘキサメチレンアジパミド
(ナイロン66)、ポリテトラメチレンアジパミド(ナ
イロン46)、ポリヘキサメチレンセバカミド(ナイロ
ン610)、ポリヘキサメチレンドデカミド(ナイロン
612)、ポリヘキサメチレンアジパミド/ポリヘキサ
メチレンテレフタルアミドコポリマー(ナイロン66/
6T)、ポリヘキサメチレンテレフタルアミド/ポリカ
プロアミドコポリマー(ナイロン6T/6)、ポリヘキ
サメチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンイソフタル
アミドコポリマー(ナイロン66/6I)、ポリヘキサ
メチレンアジパミド/ポリヘキサメチレンテレフタルア
ミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミドコポリマー
(ナイロン66/6T/6I)、ポリヘキサメチレンテ
レフタルアミド/ポリヘキサメチレンイソフタルアミド
コポリマー(ナイロン6T/6I)、ポリヘキサメチレ
ンテレフタルアミド/ポリ(2−メチルペンタメチレン
テレフタルアミド)コポリマ−(ナイロン6T/M5
T)、ポリキシリレンアジパミド(ナイロンXD6)お
よびこれらの混合物ないし共重合体などが挙げられる。
【0010】とりわけ好ましいものとしては、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン610、ナイロン6/66
コポリマー、ナイロン6/12コポリマー、ナイロン6
T/6コポリマー、ナイロン66/6Tコポリマー、ナ
イロン6T/6Iコポリマー、ナイロン6T/M5Tコ
ポリマーなどの例を挙げることができ、更にこれらのナ
イロン樹脂を成形性、耐熱性、振動溶着性などの必要特
性に応じて混合物として用いることも実用上好適であ
る。
【0011】これらナイロン樹脂の重合度にはとくに制
限がなく、1%の濃硫酸溶液中、25℃で測定した相対
粘度が、1.5〜5.0の範囲、特に2.0〜4.0の
範囲のものが好ましい。
【0012】本発明においては(B)成分として用いら
れるガラス繊維はナイロン樹脂との溶融混練後の状態、
特に1回の溶融混練を受けた状態で重量平均繊維長10
0〜400μm、且つ繊維長60μm以下のガラス繊維
の割合が全ガラス繊維中10〜50重量%の範囲に制御
されていることが好ましい。なぜならば繊維長60μm
以下のガラス繊維が特定量存在することによりナイロン
樹脂組成物の成形品を振動溶着させた場合に高い溶着強
度が得られるからである。この理由は必ずしも明確では
ないが、摩擦熱で溶融したナイロン樹脂層中のガラス繊
維の振動による配向挙動に影響を与えることが一因と考
えられる。ガラス繊維の好ましい重量平均繊維長および
60μm以下のガラス繊維の割合は各々120〜300
μmおよび15〜40重量%の範囲である。ガラス繊維
の重量平均繊維長が上記の範囲より短いと樹脂組成物の
強度が低下するので好ましくなく、一方上記範囲より長
いと成形品外観、振動溶着性が低下するので好ましくな
い。また、60μm以下のガラス繊維の割合が上記範囲
より少ないと振動溶着性の低下を招くので好ましくな
く、逆に上記範囲より多いと機械強度への悪影響が出る
ので好ましくない。かかる繊維長分布を有するガラス繊
維強化ナイロン樹脂組成物を1回の溶融混練工程で得る
ことが生産効率上好ましく、それを実現するための効率
的な方法の一例としてストランド長1mm以上のガラス
繊維と繊維長20〜500μmのガラス繊維を適正な割
合の混合物として原料に使用する方法を挙げることがで
きる。また、ストランド長の異なるガラス繊維を2種以
上併用する際には、用いるガラス繊維の平均径が2μm
以上異なる種類のものを使用することも好ましい方法で
ある。
【0013】本発明の樹脂組成物中の全ガラス繊維含有
量はナイロン樹脂100重量部に対して10〜150重
量部の範囲であり、20〜80重量部の範囲が更に好ま
しい。
【0014】本発明で(C)成分として用いられる銅化
合物の具体的な例としては、塩化第一銅、塩化第二銅、
臭化第一銅、臭化第二銅、ヨウ化第一銅、ヨウ化第二
銅、硫酸第二銅、硝酸第二銅、リン酸銅、酢酸第一銅、
酢酸第二銅、サリチル酸第二銅、ステアリン酸第二銅、
安息香酸第二銅および前記無機ハロゲン化銅とキシリレ
ンジアミン、2ーメルカプトベンズイミダゾール、ベン
ズイミダゾールなどとの錯化合物などが挙げられる。な
かでも1価の銅化合物とりわけ1価のハロゲン化銅化合
物が好ましく、酢酸第1銅、ヨウ化第1銅などを特に好
適な銅化合物として例示できる。銅化合物の添加量は生
成する樹脂組成物の成形品を振動溶着法で溶着した後ア
ニーリングした際の溶着部強度保持率を向上せしめるに
足る量であるが、これには通常ナイロン樹脂100重量
部に対して0.01〜2重量部が求められ、さらに0.
015〜1重量部の範囲であることが好ましい。銅化合
物の添加量が0.015重量部に満たないと溶着した後
アニーリングした際の溶着部強度保持率が不足となる傾
向があり、逆に2重量部を越える量の添加では溶融成形
時に金属銅の遊離が起こり、着色により製品の価値を減
ずることになる。本発明では銅化合物と併用する形でハ
ロゲン化アルカリを添加することも可能である。このハ
ロゲン化アルカリ化合物の例としては、塩化リチウム、
臭化リチウム、ヨウ化リチウム、塩化カリウム、臭化カ
リウム、ヨウ化カリウム、臭化ナトリウムおよびヨウ化
ナトリウムを挙げることができ、ヨウ化カリウム、ヨウ
化ナトリウムが特に好ましい。
【0015】本発明においては上記の特定のガラス繊維
以外にも繊維状/非繊維状無機強化材を添加することも
可能であり、それら強化剤の具体例としては、炭素繊
維、チタン酸カリウィスカ、酸化亜鉛ウィスカ、硼酸ア
ルミウィスカ、アラミド繊維、アルミナ繊維、炭化珪素
繊維、セラミック繊維、アスベスト繊維、石コウ繊維、
金属繊維などの繊維状充填剤、ワラステナイト、ゼオラ
イト、セリサイト、カオリン、マイカ、クレー、パイロ
フィライト、ベントナイト、アスベスト、タルク、アル
ミナシリケートなどの珪酸塩、アルミナ、酸化珪素、酸
化マグネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化
鉄などの金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウ
ム、ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バ
リウムなどの硫酸塩、水酸化マグネシウム、水酸化カル
シウム、水酸化アルミニウムなどの水酸化物、ガラスビ
ーズ、セラミックビーズ、窒化ホウ素、炭化珪素および
シリカなどの非繊維状充填剤が挙げられ、これらは中空
であってもよく、さらにはこれら充填剤を2種類以上併
用することも可能である。また、これら繊維状/非繊維
状充填材をイソシアネート系化合物、有機シラン系化合
物、有機チタネート系化合物、有機ボラン系化合物、エ
ポキシ化合物などのカップリング剤で予備処理して使用
することは、より優れた機械的強度を得る意味において
好ましい。
【0016】また本発明のナイロン樹脂組成物にエポキ
シ基、アミノ基、イソシアネート基、水酸基、メルカプ
ト基、ウレイド基の中から選ばれた少なくとも1種の官
能基を有するアルコキシシランの添加は、機械的強度、
靱性などの向上に有効である。かかる化合物の具体例と
しては、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラ
ン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシシラン、
β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメ
トキシシランなどのエポキシ基含有アルコキシシラン化
合物、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ
−メルカプトプロピルトリエトキシシランなどのメルカ
プト基含有アルコキシシラン化合物、γ−ウレイドプロ
ピルトリエトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリメ
トキシシシラン、γ−(2−ウレイドエチル)アミノプ
ロピルトリメトキシシランなどのウレイド基含有アルコ
キシシラン化合物、γ−イソシアナトプロピルトリエト
キシシラン、γ−イソシアナトプロピルトリメトキシシ
ラン、γ−イソシアナトプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルメチルジエトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルエチルジメトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルエチルジエトキシシラ
ン、γ−イソシアナトプロピルトリクロロシランなどの
イソシアナト基含有アルコキシシラン化合物、γ−(2
−アミノエチル)アミノプロピルメチルジメトキシシラ
ン、γ−(2−アミノエチル)アミノプロピルトリメト
キシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシランな
どのアミノ基含有アルコキシシラン化合物、γ−ヒドロ
キシプロピルトリメトキシシラン、γ−ヒドロキシプロ
ピルトリエトキシシランなどの水酸基含有アルコキシシ
ラン化合物などなどが挙げられる。
【0017】さらに、本発明のナイロン樹脂組成物に
は、タルク、カオリン、有機リン化合物、ポリエーテル
エーテルケトンなどの結晶核剤、次亜リン酸塩などの着
色防止剤、ヒンダードフェノール、ヒンダードアミンな
どの酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、紫外線防止剤、着色
剤、などの添加剤を添加することができる。
【0018】本発明のナイロン樹脂組成物の調製方法は
特定の方法に限定されないが、具体的且つ効率的な例と
して原料のナイロン樹脂およびガラス繊維の混合物を単
軸あるいは2軸の押出機、バンバリーミキサー、ニーダ
ーおよびミキシングロールなど公知の溶融混練機に供給
して用いるナイロン樹脂の融点に応じて220〜330
℃の温度で溶融混練する方法などを挙げることができ
る。
【0019】この溶融混練において、好ましいガラス繊
維長分布を実現するためには、たとえば2軸押し出し機
で溶融混練する場合にガラス繊維の一部を樹脂原料フィ
ーダーからナイロン樹脂と共に供給し、残りのガラス繊
維を押し出し機の先端部分のサイドフィーダーから供給
してガラス繊維の受けるせん断履歴を制御する方法や原
料として用いるガラス繊維を異なる繊維長のものとする
方法などが挙げられる。
【0020】本発明において溶着後のアニーリング処理
時の溶着強度保持に効果のある銅化合物の添加は上記溶
融混練過程のいずれでなされても良い。
【0021】このようにして得られた本発明のナイロン
樹脂組成物は、耐熱性、成形製品表面外観、寸法安定
性、振動溶着性が均衡して優れたものであり、射出成形
や押し出し成形、ブロー成形で得られた成形品を振動溶
着法などによって溶着して用いる場合に特に有用であ
り、この利点を生かしてたとえば自動車のインテークマ
ニホールドなどの吸気系部品、ウオ−タ−インレット、
ウオ−タ−アウトレットなどの冷却系部品、ヒュ−エル
インジェクション、ヒュ−エルデリバリーパイプなどの
燃料系部品、オイルタンクなどの中空形状部品用などに
好適に用いることができる。
【0022】
【実施例】以下に実施例を示し、本発明を更に具体的に
説明するが、本発明はこれら実施例の記載に限定される
ものではない。また、実施例及び比較例中に示された配
合割合は全て重量%である。
【0023】また、以下の実施例において材料強度、流
動性、成形品表面平滑性、振動溶着強度の評価は、次の
方法により行った。[繊維長分布]樹脂組成物約1gを
電気炉中で燃焼させて樹脂成分を除去し、得られたガラ
ス繊維を顕微鏡写真で撮影し、各々のガラス単繊維の長
さを測定することによって求めた。 [材料強度]以下の標準方法に従って測定した。 引張強度 :ASTM D638 曲げ弾性率 :ASTM D790 [流動性]幅10mm、厚さ2mm、全長600mmの
渦巻き形状を有するスパイラルフロー測定金型を用い、
射出成形温度250℃、射出成形圧力30kgf/cm
2 、金型温度80℃の条件下で材料を射出成形した際に
金型内を流れた距離を測定して流動性の指標とした。流
動長が長いほど流動性が良好であることを示す。 [表面平滑性]80x80x3mmの角板を射出成形
し、得られた成形品表面で蛍光灯の反射像の鮮明度を肉
眼観察し、平滑性の指標とした。 ◎:蛍光灯の反射像が明瞭に観察される。 ○:蛍光灯の反射像が不明瞭ながらも観察される。 △:蛍光灯の反射像が観察できない。 [振動溶着強度測定]図1に示す表面形状で厚さ10m
mの試験片を射出成形で成形し、この成形片2つをブラ
ンソン社製2850型振動溶着装置を用いて以下の条件
で溶着した後引っ張り試験を行い、溶着部分の強度を測
定した。また、溶着した試験片を加熱オーブン中で15
0℃/10時間処理した後の溶着部分の強度を測定し、
その強度保持率を算出した。
【0024】 振動数 : 240Hz 加圧力 : 70kgf 振幅 : 1.5mm 溶着代 : 1.5mm 実施例1 ナイロン樹脂、ガラス繊維および銅化合物の溶融混練は
日本製鋼所製TEX30型2軸押し出し機を用いて行っ
た。相対粘度2.70のナイロン6樹脂70%、繊維径
13μm、ストランド長1.5mmのガラス繊維10%
およびナイロン樹脂100重量部に対して0.05重量
部のヨウ化第1銅をドライブレンドしてシリンダー温度
250℃、スクリュー回転数150rpmの条件で運転
中の押し出し機のフィーダーに供給し、ついで押し出し
機先端部のサイドフィーダーから繊維径9μm、ストラ
ンド長3mmのガラス繊維20%を供給して溶融混練を
行い、押し出しガットを冷却後ペレタイザーでペレット
化した。
【0025】ここで得られた樹脂組成物中のガラス繊維
の重量平均繊維長は290μm、繊維長60μm以下の
ガラス繊維の割合は全ガラス繊維中20%であり、これ
を種々の試験片に射出成形して流動性、表面平滑性、材
料強度、溶着強度などを測定した結果は表1に示すとお
りであった。
【0026】
【表1】
【0027】比較例1 ヨウ化第一銅を添加しなかった以外は実施例1に記載し
た方法と全く同様に混練、ペレット化、射出成形、物性
測定を行った。その結果は表1に示すとおりであり、こ
こで得られた組成物はアニール処理後の溶着強度保持率
が実施例1に示す本発明の組成物に比べて不足であっ
た。
【0028】実施例2〜4 表2に示すように用いるナイロン樹脂、ガラス繊維およ
び銅化合物の種類と配合量を変えた以外は実施例1に記
載した方法と全く同様の方法で溶融混練、ペレット化、
射出成形、物性測定を行い、表1に示す結果を得た。こ
こで得られた組成物も流動性、表面平滑性、溶着強度の
優れた実用価値の高いものであった。
【0029】
【表2】
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のナイロン
樹脂組成物は、耐熱性、成形製品表面外観、寸法安定
性、振動溶着性が均衡して優れたものであり、射出成形
や押し出し成形、ブロー成形で得られた成形品を振動溶
着法などによって溶着して用いる場合に特に有用であ
り、この利点を生かしてたとえば自動車のインテークマ
ニホールドなどの吸気系部品、オイルタンクなどの中空
形状部品用などに好適に用いることができる。特に溶着
後更にアニーリング処理をした後も良好な溶着強度を維
持して信頼性の高い製品を与える。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で使用した溶着強度測定用試験片の形状
を示す平面図
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08K 7/14 C08K 7/14 // B29K 77:00 105:06

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)ナイロン樹脂100重量部に対し
    て、(B)平均繊維径5〜15μmのガラス繊維10〜
    150重量部および(C)生成する樹脂組成物の成形品
    を振動溶着法で溶着した後アニーリングした際の溶着部
    強度保持率を向上せしめるに足る量の銅化合物を溶融混
    練してなることを特徴とする溶着用樹脂組成物。
  2. 【請求項2】(A)ナイロン樹脂100重量部に対し
    て、(B)平均繊維径5〜15μmのガラス繊維10〜
    150重量部および(C)銅化合物0.01〜2重量部
    を含有してなることを特徴とする溶着用樹脂組成物。
  3. 【請求項3】該組成物中のガラス繊維の重量平均繊維長
    が100〜400μmの範囲にあってかつ繊維長が60
    μm以下のガラス繊維の割合が全ガラス繊維の10〜5
    0重量%を占める請求項1または2記載の溶着用樹脂組
    成物。
  4. 【請求項4】平均繊維径5〜15μm、ストランド長が
    1mm以上のガラス繊維と平均繊維径5〜15μm、ス
    トランド長が20〜500μmのガラス繊維の繊維径が
    互いに少なくとも2μm以上異なるものである請求項3
    記載の溶着用樹脂組成物。
  5. 【請求項5】ナイロン樹脂が融点200℃以上の脂肪族
    ナイロン樹脂の中から選ばれた少なくとも1種である請
    求項1〜4いずれかに記載の溶着用樹脂組成物。
  6. 【請求項6】ナイロン樹脂がナイロン66、ナイロン6
    およびそれらを主成分とする共重合ナイロンの中から選
    ばれた少なくとも1種である請求項1〜5いずれかに記
    載の溶着用樹脂組成物。
  7. 【請求項7】共重合ナイロンがナイロン6成分とナイロ
    ン66成分からなる共重合体である請求項6記載の溶着
    用樹脂組成物。
  8. 【請求項8】共重合ナイロンがナイロン6成分98〜8
    0重量%およびナイロン66成分2〜20重量%からな
    る共重合体またはナイロン66成分98〜80重量%お
    よびナイロン6成分2〜20重量%からなる共重合体で
    ある請求項7記載の溶着用樹脂組成物。
  9. 【請求項9】共重合ナイロンがナイロン6成分97〜9
    0重量%およびナイロン66成分3〜10重量%からな
    る共重合体またはナイロン66成分97〜90重量%お
    よびナイロン6成分3〜10重量%からなる共重合体で
    ある請求項7記載の溶着用樹脂組成物。
  10. 【請求項10】銅化合物が1価の銅化合物である請求項
    1〜9いずれかに記載の溶着用樹脂組成物。
  11. 【請求項11】1価の銅化合物がハロゲン化第1銅であ
    る請求項10記載の溶着用樹脂組成物。
  12. 【請求項12】(A)ナイロン樹脂100重量部に対し
    て、(B)平均繊維径5〜15μmのガラス繊維10〜
    150重量部および(C)生成する樹脂組成物の成形品
    を振動溶着法で溶着した後アニーリングした際の溶着部
    強度保持率を向上せしめるに足る量の銅化合物を溶融混
    練してなることを特徴とする溶着用樹脂組成物の製造方
    法。
  13. 【請求項13】(A)成分、(B)成分および(C)成
    分の溶融混練を1回行った段階で組成物中のガラス繊維
    の繊維長分布が上記の割合を満たすものである請求項1
    2記載の溶着用樹脂組成物の製造方法。
  14. 【請求項14】溶融混練に供するガラス繊維が平均繊維
    径5〜15μm、ストランド長が1mm以上のガラス繊
    維と平均繊維径5〜15μm、ストランド長が20〜5
    00μmのガラス繊維との混合物である請求項12また
    は13記載の溶着用樹脂組成物。
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