JPH10231078A - エレベーター用カゴ室 - Google Patents

エレベーター用カゴ室

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JPH10231078A
JPH10231078A JP3674197A JP3674197A JPH10231078A JP H10231078 A JPH10231078 A JP H10231078A JP 3674197 A JP3674197 A JP 3674197A JP 3674197 A JP3674197 A JP 3674197A JP H10231078 A JPH10231078 A JP H10231078A
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博光 石川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】狭い昇降路内において組立が容易且つ迅速に行
え、軽量化も図った側壁構造を有するエレベーター用カ
ゴ室を提供する。 【解決手段】矩形状の床盤10における四辺に設けられ
る側壁20において、出入口21を除き複数の間柱22
をL型金具16を介して上記天井盤2と床盤10にそれ
ぞれ結合して骨組とし、上記の各間柱22の室内側に、
室外向きの開口部37を有する底広凹溝36を全長に設
けたアルミニウム合金からなる複数の板状形材30(3
2,34)を上下方向に配置し、各形材30の各側端に
沿って設けた凸条38と凹溝39を嵌合して互いに水平
方向に接続すると共に、上記底広凹溝36内にボルト頭
を挿入したボルト40のネジ部41を隣接する間柱22
に貫通させ、その室外側にてナット42を締結して側壁
20を構成したエレベーター用カゴ室1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベーター用カ
ゴ室の構造に関し、特に組立てが容易で且つ迅速に行え
る側壁構造で、且つ軽量化も可能にしたことを特徴とす
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、エレベーター用のカゴ室は建物
内の狭い昇降路内で組立てられ、所要の強度と室内側の
美観を求められる。このため、例えば図7(A)及び(B)
に示すように、カゴ室100は床102上に幅木104
を介して複数の側板106が立設され、これらの側板1
06の上端に天井板108を固定すると共に、出入り口
側には柱109が固定される(特開昭58−10937
8号公報参照)。
【0003】このカゴ室100は、室内側の美観上から
各側板106の両側において補強骨となる折曲片107
同士を室外側に突出させ、互いに位置合わせした上で面
接触させ、両折曲片107同士の間に隙間が生じないよ
うに、両折曲片107に沿って明けた多数の孔を貫通す
る各ボルト110にナット111をそれぞれ締結するこ
とによって、これらをカゴ室100の骨組として組立て
られる。また、各側板106と柱109、或いは、幅木
104と側板106も同様にしてボルト110及びナッ
ト111により連結される。係るボルト110の貫通及
びナット111の締付け作業を狭い昇降路内で行うた
め、例えば幅木104と側板106との取付面を昇降方
向と平行にし、ボルト110のネジ込み方向を水平にし
て、ボルト110の回転方向を昇降方向に沿った面内で
行えるような工夫がされている(上記公報参照)。
【0004】また、上記カゴ室100は、他方では軽量
化も要求されるため、側板106や柱109には薄い鋼
板の各側縁を折曲げ加工したものが用いられ、天井板1
08にも単一の鋼板が用いられる。一方、床102や幅
木104には、厚肉の鋼板や形鋼が用いられている。し
かし、これらの加工された鋼板や形鋼を狭い昇降路内に
搬入して、前述したような位置合わせや、多くのボルト
・ナットによる締結作業によりカゴ室を組立てるには、
長時間の作業を必要とし、安全性の上からも問題であっ
た。また、鋼板や形鋼を用いるため重量が嵩み、昇降路
内における作業性を低下させると共に、カゴ室の軽量化
にも自ずと限界があった。
【0005】
【発明が解決すべき課題】本発明は、上記の従来の技術
が抱える問題点を解決し、狭い昇降路内での組立てが容
易且つ迅速に行える側壁構造を提供し、且つ軽量化も可
能にし得るエレベーター用カゴ室を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するため、カゴ室の側壁を間柱と互いに接続が容易なア
ルミニウム合金の板状形材とで構成することに着想して
成されたものである。即ち、本発明のエレベーター用カ
ゴ室は、矩形状の床盤における四辺上に設けられる側壁
において、出入口を除いて複数の間柱を直接又は金具を
介して床盤の各辺上に互いに間隔をおいて立設し、各間
柱の上面に跨って矩形状の天井盤を固定すると共に、上
記の各間柱の室内側に室外向きの開口部を有する底広凹
溝を全長に設けたアルミニウム合金からなる複数の板状
形材を上下方向にそれぞれ配設し、これらの板状形材同
士を直接又は金具等を介して互いに水平方向に接続し、
且つ各辺に配設される複数の板状形材の上記底広凹溝内
にボルト頭を挿入したボルトのネジ部を隣接する間柱に
貫通させ、間柱の室外側に突出する上記ボルトのネジ部
にナットを締結して側壁を構成することを特徴とする。
係る構成によれば、上下の天井盤と床盤を複数の間柱に
よって結合して骨組を構成し、これらの間柱を水平に貫
通するボルトを用いて室内側に複数の板状形材を互いに
接続させて配置して側壁とするので、組立が容易且つ迅
速に行い得ると共に、アルミニウム合金の板状形材を用
いるので軽量化を図ることもできる。
【0007】また、本発明のもう一つのエレベーター用
カゴ室は、矩形状の床盤における四辺上に設けられる側
壁において、出入口を除いて複数の間柱部を間隔をおい
て有し、これらの間柱部の室内側に一体に壁板部を設け
たアルミニウム合金からなる複数の板状形材を上下方向
にそれぞれ配設し、これらの板状形材同士を直接又は金
具等を介して互いに水平方向に接続し、且つ各辺に配設
される板状形材の各間柱部内に上下方向に沿って形成さ
れたネジ受け部へ、床盤及び上方の矩形状の天井盤から
ネジ又はボルトを螺入して側壁を構成することを特徴と
する。この構成によれば、上下の天井盤と床盤から板状
形材の間柱部内のネジ受け部にボルト等を螺入し、板状
形材同士を互いに水平方向に接続するのみで、カゴ室に
おける側壁の組立が一層容易且つ迅速に行え、更に軽量
化も図れる。
【0008】更に、前記板状形材同士の接続が、各板状
形材の側端に沿って設けられた凹溝と凸条とが互いに嵌
合することにより成されるカゴ室や、各板状形材の側端
に沿って対称に設けられた各凹溝と、これらの各凹溝間
に跨って挿入されるスペーサ条とにより成されるカゴ室
や、各板状形材の側端に沿って室外側に向けて対称に突
設された各フランジと、これらの互いに面接触する各フ
ランジを嵌合又はカシメ等により水平方向から挟み付け
る断面U形状の結合材とにより成されるカゴ室や、或い
は、各板状形材の側端に沿って室外側に偏寄して設けら
れ互いに重合するフランジと、これらのフランジを結合
するネジ、ボルト、リベット等の結合手段と、各板状形
材の側端同士の間に挿入され且つ両側の板状形材と共に
室内側を略平坦面にする断面略コ形状のスペーサ枠とに
より成されるカゴ室も含まれる。これらによると、側壁
を構成する板状形材同士の接続時における位置決めが簡
単で、且つ正確な納まりの接続を確実に行うことが可能
となる。
【0009】加えて、前記板状形材同士のコーナーにお
ける接続が、互いに直交する各板状形材の側端同士を離
隔し、各板状形材の側端の室内・室外に跨る一対の垂直
な室内・室外枠の間に室外側からネジ又はボルトを螺入
して、両枠の間に各板状形材の側端を挟持することによ
るカゴ室も含まれる。これにより、互いに直角な側壁同
士の連結が、各板状形材の側端の形状に拘わらず確実に
行え、美観上も優れた室内壁面を形成することが可能と
なる。尚、本発明のカゴ室は、所謂斜行式のエレベータ
ーにも適用可能である。
【0010】
【実施の形態】以下において本発明の実施に好適な形態
を図面と共に説明する。図1は本発明のエレベーター用
カゴ室1の外観斜視図を示し、このカゴ室1は図2にも
示すように、矩形状の天井盤2と、この天井盤2と同様
の構造からなり且つ互いに平行で上下に離間された床盤
10と、この天井盤2と床盤10とに挟まれた四辺の側
壁20とから構成される。上記天井盤2及び床盤10
は、断面アングル状をなす四本の枠材4,12を用いて
矩形枠を形成し、それらの内隅に配設した金具6を介し
て図示しないボルト等により結合される。矩形状に結合
された枠材4,12の室内側の面には、カゴ室1の天井
面又は床面となる複数のパネル8,14が適宜の手段で
固定される。
【0011】一方、四辺の側壁20は、エレベーターの
出入口21となる部分を除き、予め複数の間柱22が互
いに間隔を置いて、床盤10の四辺を構成する上記枠材
12上に垂直にそれぞれ立設される。次いで、各間柱2
2の上面にはこれらに跨って上記天井盤2が固定され、
カゴ室1の骨組を形成する。各辺における複数の間柱2
2の室内側には、複数の板状形材30が垂直にそれぞれ
配設され、互いに隣接し合う各間柱22と板状形材30
とは後述するようにボルト・ナットにより結合される。
また、各辺の側壁20同士のコーナーも後述する室内・
室外枠に挟持され直角に接続される。
【0012】上記間柱22は、図3(A)の縦断面図と同
図(B)の水平断面図に示すように、長方形の断面を有す
る中空材で、アルミニウム合金の押出形材からなる。各
間柱22の上下端は、天井盤2と床盤10の各枠材4,
12の水平片5,13にL型金具16を介して二組のボ
ルト・ナット18により結合される。即ち、予めL型金
具16を各枠材4,12の水平片5,13に固定し、こ
のL型金具16を間柱22の上下端における中空部内に
挿入して水平にボルト・ナット18を締結することによ
り、複数の間柱22が上下の天井盤2と床盤10に挟ま
れた各辺に沿って、互いに間隔を置いて垂直に立設さ
れ、カゴ室1の骨組を形成する。尚、図中の符号25′
は上記ボルト・ナット18のナット締付け操作用に各間
柱22の上下端付近に明けた透孔で、符号37bはボル
ト・ナット18のボルト頭を受け入れるため、後述する
中形材32等の開口部37の上下端付近を切り欠いて設
けた幅広部である。
【0013】これらの各間柱22の室内側には、図4
(A)にも示すように、アルミニウム合金の押出形材から
なる複数の板状形材30が垂直方向に配設される。これ
らの形材30は、中央に位置する中形材32とその両側
に位置して互いに接続される側形材34とからなる。中
形材32の中央と,側形材34の一側端の室外側には、
底広凹溝36がその開口部37を室外向きにして上下方
向に一体に設けられる。また、中形材32の両側端に
は、凸条38が室外側に偏寄して突設され、これらに隣
接する側形材34の側端には凹溝39が設けられてい
る。この凸条38,凹溝39は、図4(A)のように互い
に嵌合して、中・側形材32,34を互いに水平方向に
精度良く、且つそれらの室内側面を平坦に接続する。
【0014】また、各中・側形材32,34の底広凹溝
36内には、ボルト40のボルト頭が挿入され、そのネ
ジ部41は底広凹溝36の開口部37を通って、各底広
凹溝36の室外側に隣接する間柱22を水平に室外側に
貫通し、ナット42に締結される。これらのボルト40
・ナット42は、各形材32,34の底広凹溝36に沿
って上下の複数組が取付けられることにより、各形材3
2,34を間柱22に固定して各側壁20を形成する。
更に、図4(A)に示すように、各側壁20同士が直角に
対向するコーナーは、各々の側形材34の側端に於ける
各凸条38の室内側に跨って、断面略台形状の室内枠4
4が全長に配置され、各凸条38の室外側に跨って両側
が傾斜した室外枠45が配置される。そして、ボルト4
6を室外側から室外枠45に貫通させ、各凸条38の間
を通って室内枠44の雌ネジ孔に螺合することにより、
各側形材34の側端同士を内外から挟持して側壁20同
士を直角に接続する。
【0015】実際の組立では、予め床盤10を形成しそ
の床パネル14上に乗って組み立て作業を行う。先ず、
出入口21を除いて複数の間柱22を床盤10の枠材1
2上に間隔を置いて立設する。各間柱22には複数の前
記ボルト40を予め室内側から、上下方向が長径の長孔
25内に貫通させ支持しておく(図3(A)参照)。次に、
各ボルト40を僅かに持ち上げ、前記中央の中形材32
を間柱22の室内側に配置し、各ボルト40のボルト頭
を前記開口部37に形成した後述する幅広部37aを通
じて底広凹溝36内に挿入した後、長孔25の長さ分だ
けボルト40を降ろし、その後各ボルト40にナット4
2を締結する。更に、中形材32の両側の凸条38に凹
溝39を嵌合して各側形材34を接続すると共に、側形
材34の底広凹溝36内にボルト40のボルト頭を挿入
し上記と同様にして隣接する間柱22に固定する。そし
て、各側壁20のコーナーを前記室内・外枠44,45
とボルト46により直角に接続して、カゴ室1の全側壁
20が形成される。
【0016】尚、前記出入口21には図示しない扉枠が
固定され、その外側に左右一組の図示しないドアが摺動
自在に配設される。また、各間柱22の上面に跨って天
井盤2の枠材4が固定されるが、この場合、天井面とな
るパネル8は予め枠材4間に固定しても良く、或いは最
後にカゴ室1の室内側から固定しても良い。更に、各板
状形材30(32,34)や天井面のパネル8には、予め
それらに形成された切り欠き部内に図示しない非常用進
入口、換気口を含む空調ユニット、或いは制御ユニット
等が適宜に配設される。
【0017】以上のようなカゴ室1は、側壁20を間柱
22と板状形材30(32,34)によって構成し、各形
材32,34同士は凹凸嵌合により容易に接続でき、各
形材32,34を固定するボルト40は少数で済むと共
に、各間柱22に支持されるので、各側壁20の組立が
従来に比べて、正確な納まりで容易且つ迅速に行うこと
が可能になる。また、間柱22と板状形材30(32,
34)にアルミニウム合金の押出形材を用いることによ
り、側壁20を軽量化することもでき、係る軽量化も相
まって狭い昇降路内での組立作業を一層短時間にて行う
ことができる。
【0018】尚、図3(C)に示すように、間柱24を中
空部内の対角位置に通し孔28を有するネジ受け部26
を全長に一体に設けた押出形材とすると、同図(D)に示
すように、床盤10への結合もボルト18のネジ部を通
し孔28内に螺入するだけで済み、前記金具16を省い
て直接床盤10や天井盤2と結合することができる。ま
た、側壁20の板状形材30は、図4(B)に示すよう
に、3枚の前記側形材34を用い、これらを前記同様に
互いに接続すると共に、その一側端には両側端に沿って
対称に凸条38を有する端部形材35を接続して側壁面
を形成することもできる。係る構造にすると、多数の同
じ側形材34を活用できるので、組み立て作業を一層容
易化することが可能になる。更に、図4(C)は側形材3
4同士を直線状に接続した状態を示す断面図で、両側の
凸条38の外側からチャンネル状の枠材47を配置し、
これを貫通するボルト48を室内側の目地条49内に螺
入させたものである。係る直線状の接続構造を用いるこ
とで、側形材34等の方向性に拘らず自在に形材30を
配設し得る。
【0019】図5(A)は、前記中形材32の底広凹溝3
6の開口部37に、前記ボルト40のボルト頭を挿入す
る円弧状の幅広部37aを形成した状態を示す。係る幅
広部37aをボルト40が間柱22の長孔25内に貫通
して支持される位置の近くに予め形成しておくと、組立
作業を一層簡単且つ短時間に行い得る。尚、前記側形材
34の開口部37にも上記幅広部37aが形成される。
また、図5(B)は、前記側形材34の底広凹溝36の開
口部37をそのまま活用した場合を示し、ボルト40の
ボルト頭40aを直方体形とし、その長辺を垂直にして
開口部37bを通した後、右方に約45〜60度回転し
て当接させ、開口部37からボルト40が抜けないよう
にしている。尚、このボルト頭40aを有するボルト4
0を前記中形材32にも使用できることは明らかであ
る。
【0020】図5(C)は、前記各板状形材30(32,3
4,35)同士の側端における異なる接続構造に関し、各
形材30の側端に沿って対称に設けた凹溝52間に跨
り、断面角形のスペーサ条50を挿入したものである。
このスペーサ条50は、各凹溝52内の全長に渉って挿
入したり、2個以上のピースとして分割して挿入しても
良く、その材質に硬質ゴム又は硬質樹脂を用いること
で、これによって接続される両側の形材30の接続部に
おいて発生し得る軋み音を防止することもできる。
【0021】また、図5(D)は、各形材30の側端に沿
い室外向きに断面へ形状のフランジ54を対称に設け、
これらのフランジ54を図示のように面接触させた状態
で、それらの長手方向から断面略U形状の結合材56を
挿入し嵌合して2枚の上記フランジ54を挟持する接続
構造を示す。尚、各形材30のガタ付きや隙間等を防ぐ
ため、結合材56の室外側からビス58を螺入し、その
先端を上記フランジ54同士の間に進入させることもで
きる。この結合材56も両フランジ54の全長でなく、
部分的に互いに離れた2カ所以上の位置にて挟持させる
こともできる。
【0022】図5(E)は、各形材30の側端に沿って室
外向きに断面先太状のフランジ58を対称に設け、これ
らのフランジ58を図示のように面接触させた状態で、
それらの長手方向から断面略U形状の結合材60を挿入
し嵌合して2枚の上記フランジ58を挟持する接続構造
を示す。この構造では、結合材60を図中の下方のよう
に予め横方向に拡げておき、室外側から水平に2枚のフ
ランジ58を覆った後、左右からペンチ等でカシメを複
数カ所において施すことによって接続することもでき
る。後者は、特に両フランジ58の長手方向に沿い互い
に離れた2カ所以上の位置において、複数の結合材60
により部分的に挟持する場合に適する。
【0023】また、図5(F)は、各形材30の側端に沿
って室外向きにフランジ62を対称に設け、各フランジ
62の側面には横向きのカシメ受け溝64を全長に形成
し、これらのフランジ62を図示のように面接触させた
状態で、それらの室外側から断面U形状の結合材66を
2枚のフランジ62に跨らせ、且つこの結合材66の両
側面に先尖状のポンチ等を上記カシメ受け溝64に向け
て打設することで、2カ所以上のカシメ部68を形成し
て挟持する接続構造を示す。この構造でも、短尺な結合
材66を両フランジ62の長手方向の互いに離れた2カ
所以上の位置において、部分的に挟持することができ
る。これら図5(D)乃至(F)に示す接続構造によれば、
各形材30同士をボルト等を用いず、嵌合やカシメ等を
用いることで少ない作業で各形材30を強固に接続で
き、堅牢な側壁20を構成することが可能となる。尚、
各結合材56,60,66にもアルミニウム合金の押出
形材が用いられる。
【0024】更に、図5(G)に示す各形材30は、それ
らの側端において、先端に室外側に沿って偏寄した大小
のフランジ70,71を有する断面L形状の突条72,
73をそれぞれ突設し、且つこれらの基部には対称にリ
ブ74を突設している。両側の形材30の各フランジ7
0,71を図示のように重合させ、これらに穿設した貫
通孔に室外側からリベット76を打ち込むことにより、
両形材30は強固に接続される。このリベット76に
は、所謂ブラインドリベットが用いられる。
【0025】また、各形材30の室内側のリブ74の間
には上記リベット76を室内側から目隠しするため、断
面略コ形状のスペーサ枠78が全長に渉って挿入され、
且つこのスペーサ枠78は両側における形材30と共に
平坦な室内壁面を形成する。上記スペーサ枠78がアル
ミニウム合金の押出形材からなる場合は、上記リベット
76を打ち込む前に、両側の形材30の間に介在させる
が、その厚さを薄くするか、或いは合成樹脂の射出成形
材等を用いる場合には、それらの弾性変形を活用して、
リベット76を打ち込んだ後に、室内側の形材30同士
の間から強制的に嵌入させることもできる。尚、リベト
をネジやボルト等に替えても良い。
【0026】図6は本発明における異なる形態のエレベ
ーター用カゴ室80に関する。このカゴ室80は、図6
(A)及び同(B)に示すように、前記と同様の天井盤2と
床盤10との間の四辺に沿って側壁82を構成したもの
である。この側壁82は、前記同様に複数の板状形材8
4を上下方向に沿って配置し、互いに水平方向に接続さ
れる。係る板状形材84は、カゴ室80の壁面となる壁
板部86と、この壁板部86の室外側に一体に設けられ
る間柱部90とからなり、アルミニウム合金の押出形材
が用いられる。この間柱部90は、断面長方形を呈し、
その中空部内の対角位置となる内隅に通し孔94を有す
るネジ受け部92を内設する。尚、各形材84には、1
つ又は複数個の上記間柱部90が一体に形成される。
【0027】従って、図6(C)に示すように、例えば床
盤10の枠材12上に板状形材84を立設するには、そ
の水平片13を上方に貫通するボルト96のネジ部を間
柱部90の各ネジ受け部92における通し孔94内に螺
入するだけで済む。また、立設される各形材84同士の
側端同士の間には、前記図4や図5(C)乃至(G)にて示
した各接続構造の何れかが適用される。更に、互いに接
続された形材84により形成される各辺の側壁82は、
それら同士のコーナーにおいて前記図4に示した構造に
て互いに直角に接続される。そして、各側壁82の上面
に天井盤2の枠材4側から上記と同様にボルト96のネ
ジ部を間柱部90の各ネジ受け部92における通し孔9
4内に螺入することにより、カゴ室80が完成する。
【0028】このカゴ室80は、側壁82を構成する板
状形材84を、壁板部86と間柱部90を一体に形成し
たものを用いるので、その組立作業を格段に簡単且つ短
時間で行えると共に、一層の軽量化を図ることも可能と
なる。尚、前記通し孔94の上下の端部には、予め雌ネ
ジを刻設しておいても良いが、前記ボルト96を自ら通
し孔94内に雌ネジを刻設しながら螺入するタッピング
ボルトを用いると、一層作業の簡素化を図ることができ
る。
【0029】本発明は、以上における各形態に限定され
るものではない。例えば、前記間柱や間柱部の断面は、
中空形状に限らず、チャンネル、アングル、H形状、或
いはI形状の断面にすることもできる。また、そのネジ
受け部も前記通し孔に限らず、断面で半円形以上の円弧
形状を有し、幅狭の開口部を長手方向に有する所謂ビス
ホール形状とすることもできる。また、板状形材は、カ
ゴ室側の壁面となる平坦部を室内側に有する所謂オープ
ン材の押出形材を用いたが、側壁に沿って互いに平行な
2つの平坦部を形成し、室外側の平坦部を前記底広凹溝
の開口部同士の間や、前記間柱部の間に渉って一体に設
けた扁平な中空形材としても良い。更に、天井盤と床盤
の構造は、それらの前記枠材における水平片の機能が存
在する限り、その構造は何ら限定されず、例えば前記枠
材によって四辺を枠組みし、その内部に1枚の天井板や
床板を張設したものや、複数の互いに接続し合う複数の
パネルの四周に沿って上記水平片に相当する板条を固定
したもの等を用いることもできる。
【0030】
【発明の効果】以上において説明した本発明のエレベー
ター用カゴ室によれば、側壁を容易且つ迅速に組立てら
れるので、狭い昇降路内でも短時間に組立てられ、特に
側壁の間柱や板状形材をアルミニウム合金製の押出形材
を用いたので、側壁の組立を容易且つ精度良くできると
共に、側壁は基よりカゴ室全体の軽量化も図り得る。こ
の軽量化により、カゴ室を支えるカゴ枠は勿論、これら
全体を昇降させるロープや巻き上げ装置等への負荷も低
減できるので、それらに対するメンテナンスも減らすこ
とが可能になる。また、請求項2の発明によれば、側壁
を壁板部と間柱部とを一体にした板状形材により構成す
るので、カゴ室の組立を著しく容易且つ迅速に行うこと
が可能となり、且つ軽量化にも一層寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカゴ室の一つの形態を示す外観斜視図
である。
【図2】図1に示すカゴ室の分解斜視図である。
【図3】(A)は図1中におけるA−A断面図、(B)は
(A)におけるB−B断面図、(C)は異なる形態を示す
(B)と同様の断面図、(D)は(C)の形態における部分縦
断面図である。
【図4】(A)は図1中におけるB−B断面図、(B)は異
なる形態を示す(A)と同様の断面図、(C)は更に異なる
形態の断面図である。
【図5】(A)及び(B)は、共に本発明における板状形材
に形成した幅広部付近を示す部分斜視図、(C)乃至(G)
は本発明の板状形材同士の接続構造を示す部分水平断面
図である。
【図6】(A)は異なる形態のカゴ室を示す図3(A)と同
様の縦断面図、(B)は(A)におけるB−B断面図、(C)
は(A)中における部分拡大図である。
【図7】(A)は従来のカゴ室を示す側面図、(B)は(A)
におけるB−B断面図である。
【符号の説明】
1,80…………………………………エレベーター用カ
ゴ室 2…………………………………………天井盤 10………………………………………床盤 16………………………………………L型金具(金具) 20,82………………………………側壁 22………………………………………間柱 26,92………………………………ネジ受け部 30(32,34,35),84…………板状形材 36………………………………………底広凹溝 37………………………………………開口部 38………………………………………凸条 39,52………………………………凹溝 40,46,96………………………ボルト 44………………………………………室内枠 45………………………………………室外枠 50………………………………………スペーサ条(金具) 54,58,62,70,71………フランジ 56,60,66………………………結合材(金具) 76………………………………………リベット(結合手
段) 78………………………………………スペーサ枠 86………………………………………壁板部 90………………………………………間柱部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】矩形状の床盤における四辺上に設けられる
    側壁において、 出入口を除いて複数の間柱を直接又は金具を介して床盤
    の各辺上に互いに間隔をおいて立設し、各間柱の上面に
    跨って矩形状の天井盤を固定すると共に、 上記の各間柱の室内側に室外向きの開口部を有する底広
    凹溝を全長に設けたアルミニウム合金からなる複数の板
    状形材を上下方向にそれぞれ配設し、 これらの板状形材同士を直接又は金具等を介して互いに
    水平方向に接続し、 且つ各辺に配設される複数の板状形材の上記底広凹溝内
    にボルト頭を挿入したボルトのネジ部を隣接する間柱に
    貫通させ、 間柱の室外側に突出する上記ボルトのネジ部にナットを
    締結して側壁を構成することを特徴とするエレベーター
    用カゴ室。
  2. 【請求項2】矩形状の床盤における四辺上に設けられる
    側壁において、 出入口を除いて複数の間柱部を間隔をおいて有し、これ
    らの間柱部の室内側に一体に壁板部を設けたアルミニウ
    ム合金からなる複数の板状形材を上下方向にそれぞれ配
    設し、 これらの板状形材同士を直接又は金具等を介して互いに
    水平方向に接続し、 且つ各辺に配設される板状形材の各間柱部内に上下方向
    に沿って形成されたネジ受け部へ、床盤及び上方の矩形
    状の天井盤からネジ又はボルトを螺入して側壁を構成す
    ることを特徴とするエレベーター用カゴ室。
  3. 【請求項3】前記板状形材同士の接続が、各板状形材の
    側端に沿って設けられた凹溝と凸条とが互いに嵌合する
    ことにより成されることを特徴とする請求項1又は2に
    記載のエレベーター用カゴ室。
  4. 【請求項4】前記板状形材同士の接続が、各板状形材の
    側端に沿って対称に設けられた各凹溝と、これらの各凹
    溝間に跨って挿入されるスペーサ条とにより成されるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベーター用
    カゴ室。
  5. 【請求項5】前記板状形材同士の接続が、各板状形材の
    側端に沿って室外側に向けて対称に突設された各フラン
    ジと、これらの互いに面接触する各フランジを嵌合又は
    カシメ等により水平方向から挟み付ける断面U形状の結
    合材とにより成されることを特徴とする請求項1又は2
    に記載のエレベーター用カゴ室。
  6. 【請求項6】前記板状形材同士の接続が、各板状形材の
    側端に沿って室外側に偏寄して設けられ互いに重合する
    フランジと、これらのフランジを結合するネジ、ボル
    ト、リベット等の結合手段と、各板状形材の側端同士の
    間に挿入され且つ両側の板状形材と共に室内側を略平坦
    面にする断面略コ形状のスペーサ枠とにより成されるこ
    とを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベーター用
    カゴ室。
  7. 【請求項7】前記板状形材同士のコーナーにおける接続
    が、互いに直交する各板状形材の側端同士を離隔し、各
    板状形材の側端の室内・室外に跨る一対の垂直な室内・
    室外枠の間に室外側からネジ又はボルトを螺入して、両
    枠の間に各板状形材の側端を挟持することにより成され
    ることを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載のエ
    レベーター用カゴ室。
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