JP2012031909A - 型材並びにこれを用いた枠組構造体 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 本発明の型材1は、四辺の周縁板11が一体に形成された四角柱状を成し、各周縁板11は、その外面部12において一連の基準平面を形成し、且つ四辺の周縁板11は、そのうち少なくとも一辺において、幅方向中心で、その長手方向に連続する凹陥形状のビスポケット13を具えていることを特徴として成るものである。
【選択図】図1
Description
加えて、アリ状スペース102の解放部は、比較的幅広であり、この部位が目視され、外観的に十分な仕上がりが得られない。加えて、これら型材に対し、タッピングビスによる固定を試みた場合、断面方向に連続するビスポケット104が設けられているに過ぎず、これだけでは、固定構造の選択範囲が限られてくる。
もちろん、図7に示すように型材100同士を連結する手法として、デザイン性を考慮して、型材100の断面形状に応じた嵌め込み形状を有する連結部材105を用いるものも提案されているが、この手法であっても、サイズごとに、連結形態に応じた個別の連結部材105を用意しなくてはならない。
因みに、後掲特許文献のように型材の組立構造に工夫を施したものが提案されているが、いずれも前記従来手法の有する問題点の解消には至っていない。
まず符号1で示すものは、本願発明に係る型材であり、符号2はこの型材1を用いた枠組構造体を示す。
まず型材1について具体的に説明する。この型材1は、一例として図1、図2、図4に示すように等幅に構成された周縁板11が四辺断面正方形状になるように組み合わされて、一体形成された四角柱状の部材である。なお内部を中空状としたままの場合、厳密には四角筒状と表記すべきであるが、枠組構造体2として構成された場合、型枠1は柱体と認識されるほうが自然であり、本明細書中では四角柱体として表現したものである。これら各周縁板11の外面部12は、基準平面となる平面形状を有している。そして、周縁板11の幅方向中心には、ビスポケット13を設ける。このビスポケット13は、実質的には周縁板11の素材を抜形形成したビスポケット形成部14が、ほぼ断面U字状に周縁板11から凹陥したような形状となることにより、その内側空間として形成される。
このような形状から理解できるように、型材1は、アルミニウム素材を用いて引き抜き材として構成することが最も適している。しかしながら、強度的に保証できる範囲であれば、樹脂材料を用いて構成してもよい。また型材1の内部は中空状のままであってもよいが、強度的に必要であれば例えば発泡ウレタン等を注入して更に強度を増すようなことも可能である。
なおこの型材1は、図1、図2、図4において断面正方形のものを例示したが、図示を省略するが断面長方形のものであっても差し支えない。
また各周縁板11にビスポケット13が設けられているが、このものを、少なくとも一つの周縁板11に、または対抗する二つの周縁板12に設けることも可能である。
まず枠組構造体2におけるそれぞれの組立構造を述べる前に、全体的にその応用例を主に説明する。
図1、図3において示すものは、看板等として設置し得る構造体であって、このタイプの枠組構造体を符号2Aを付して説明する。
この枠組構造体2Aは、具体的には型材1を4片組み合わせ、下方を脚柱状に延長した形態である。その接続にあたっては、接続ピース21を介在させながらビス22によって固定し、看板機能を持たせるパネル23を嵌め込むものである。
また図5(a)に示す枠組構造体2Bは、前記看板状の枠組構造体に対し、その移動据付等をより容易にするために脚部を設けて、キャスター25を設けるようにしたものである。
同様に図5(b)に示す枠組構造体2Cは、更に幅を横方向に伸ばしたような形態としたフェンスのようなものである。
具体的には、門型形状の接続ピース214を用いて接合させるものである。
最も一般的な形態として直角に型材1を付き合わせる場合、型材1そのものの切断面は、例えばいわゆる大留めと呼ばれる、各型材1の結合側端部を45°に切断形成して突合せた構造であってもよし、90°切放しの端縁の突合せ構造であってもよい(図1、図3参照)。
この場合に、帯板状の部材を90°曲げたL曲げ状の接続ピース211を用いたり、あるいは板状部材をLの字に打ち抜いた平面L字状の接続ピース212やT字状の接続ピース213を側面に当てがい、両者の接続を図る。もちろん上述した接続ピース21以外でも、図示は省略するが付き合わせた態様に応じた形状とした平板状の接続ピース21や、適宜の角度に屈曲させた接続ピースを用いることは言うまでもない。
具体的には、それぞれにビス穴221を形成し、この部位を利用してビス22を型材1におけるビスポケット13に向かって捻じ込むのである。
この捻じ込みは、図2に拡大して示すようにビス掛かりリブ15の存在により、ビスのねじ山がこれと係合し、確実な捻じ込みがなされる。
なお図1に示すように、この看板状の枠組構造体2Aにパネル23が収まる部位において型材1の内側にもビスポケット13が存在しており、この部位にパネル23を嵌め込むようにすることにより、他の格別な固定手段を用いることなく確実に固定することができる。
この場合、グロメット24と型材1との係合は、グロメット24に対し、型材1におけるビスポケット13にはまり込むような係合部241を形成しておいてもよい。また図6に示すように端面のみを保護するグロメット24には、型材1のビスポケット13において係合する突起を設けてもよいし、型材1の内周面に嵌り込むような突起部242を設けておいてもよい。
本発明は以上述べた実施の形態を一つの基本的な技術思想として例示したものであるが、例えば、扉などの建具、額縁などの室内装飾品や、例えば計測装置におけるフレーム等の種々の目的に利用し得るものである。
2 枠組構造体
2A 枠組構造体(看板)
2B 枠組構造体(移動式看板)
2C 枠組構造体(フェンス)
2D 枠組構造体(天井突っ張り式)
2F 枠組構造体(スツール踏み台)
2E 枠組構造体(ベンチ)
11 周縁板
12 外周面
13 ビスポケット
14 ビスポケット形成部
15 ビス掛かりリブ
16 奥部
17 凹陥部
21 接続ピース
211 接続ピース(Lの字状)
212 接続ピース(Lの字平面状)
213 接続ピース(Tの字平面状)
214 接続ピース(コの字状)
22 ビス
221 ビス穴
23 パネル
24 グロメット
241 係合部
242 突起部
25 キャスター
251 キャスター取付板
26 ジャッキピース
261 ベースプレート
100 型材
101 基柱部
102 アリ状スペース
103 特殊ナット
104 ボルト
105 連結部材
Claims (5)
- 四辺の周縁板が一体に形成された四角柱状を成し、各周縁板は、その外面部において一連の基準平面を形成し、且つ四辺の周縁板は、そのうち少なくとも一辺において、幅方向中心で、その長手方向に連続する凹陥形状のビスポケットを具えていることを特徴とする型材。
- 前記ビスポケットは、内壁面にビス掛かりリブを具えていることを特徴とする請求項1記載の型材。
- 前記ビスポケット奥部は、ビスポケット解放部と同寸法の径で円弧断面として閉塞し、且つ奥部内壁面には、複数条の凹陥部が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載の型材。
- 前記周縁板は四辺が全て等幅であり、また前記ビスポケットは四辺の周縁板全てに設けられていることを特徴とする請求項1、2または3記載の型材。
- 前記請求項1、2、3、4記載の型材を複数本組み合わせて適宜の目的部材を構成するものであって、前記各型材の接続部は、各周縁板の外側に当てがう接続片を介して、その外側からビスポケットに向って、タッピングビスを捻じ込み固定されていることを特徴とする請求項1、2、3または4記載の型材を用いた枠組構造体。
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