JP2018131861A - 二重手摺り構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】見栄えやデザイン性に優れた二重手摺り構造を提供する。【解決手段】第2手摺り1Bは、前記支柱9の室内側に嵌合するように略コ字状断面を成し、前記支柱9に嵌合させた状態で側面側からのビス螺入によって支柱に固定されるベース部材20と、このベース部材20に連結され、略室内側方向に延びるブラケット部材21と、このブラケット部材21の先端に連結された笠木用の台座部材22と、この先端部材間に掛け渡された第2笠木23とからなり、前記ベース部材20とブラケット部材21との連結構造は、前記支柱9の室内側の面と前記ベース部材20との間に空間Mを設けるようにしながら前記ベース部材20を支柱9に固定するとともに、前記空間Mにビス頭部が配置され、前記ベース部材20の室内側平面部20aを貫通しブラケット部材21のビスポケットに螺入させた複数のビス27により前記ベース部材20とブラケット部材21とが連結されている。【選択図】図10

Description

本発明は、主としてマンションなどのバルコニーに設けられる二重手摺り構造に関する。
従来より、マンションなどのバルコニーには、落下防止設備として手摺りが設けられている。この手摺りとしては、通常は1重構造の手摺りが設けられているが、総合設計制度を適用する場合は、二重の手摺りとすることが行われている。前記総合設計制度とは、都市計画で定められた制限に対して、計画を総合的に判断して、敷地内に歩行者が日常自由に通行又は利用できる空地を設けることにより、市街地の環境の整備改善に資すると認められる場合に、特定行政庁の許可により、容積率制限や斜線制限、絶対高さ制限を緩和する制度である。この制度を適用する場合には、設計に対して種々の条件が加わることになるが、東京都の規定では、マンションのバルコニーに対して、安全性の補助的対策として、二重手摺りとすることが謳われている。
前記二重手摺りの構造例としては、図17に示されるように、横方向に所定間隔で立設された支柱51,51…と、これら支柱51,51間にパネルP又は複数の桟材が配置された支柱型手摺り50に対して、前記支柱51の室内面に対して第2手摺り52を設けた構造が多く提案されている。前記第2手摺り52は、アルミダイカストからなるブラケット部材53と、これらブラケット部材53の先端に掛け渡された手摺り用パイプ54とからなり、前記ブラケット部材53の基部上下端部にそれぞれベース部55、55を備え、ボルト・ナットによって支柱51に締結された構造となっている。
また、下記特許文献1に、支柱間に上下胴縁を架設し、支柱の上端面に、逆チャンネル形の笠木を被着する保持心材をビス止めして架設した手摺りにおいて、前記笠木を下段笠木として、その上方に外側へ位置を違えて上段笠木を配設し、上段笠木を支持するアームを支柱の箇所に設けてあって、アームを支持するために、アームの下端部に、下段笠木に外側から被嵌する嵌着部と、支柱の外側面に突き当たる脚部片とを形成し、下段笠木には、保持心材の上から支柱にビス止めされる補強材を内装し、下段笠木の上側から嵌着部を補強材にビス止めする一方、脚部片を支柱にビス止めした二段手摺りが開示されている。
登録実用新案公報第3027198号公報
しかしながら、前記アルミダイカスト製の二重手摺りの場合は、基部に設けたベース部の上下端を夫々、ボルト・ナットによって支柱に固定する構造であるため、ボルトが露出して見栄えが悪いという問題に加えて、アルミダイカストによって製造しているため、製作精度が悪く、手摺りパイプを固定する凹面部は別途機械仕上げが必要になるなどの問題があった。
一方、前記特許文献1に係る二段手摺りの場合は、アーム自体はアルミ押出し材によって製作されており、製作精度の問題が解消されることになるが、アームを支柱に固定する際のビス頭部が露出することになり見栄えが悪いという問題があった。
更に、前述した従来からの二重手摺り構造は、支柱に固定されるアームとアーム先端部に長手通しで掛け渡される笠木(上段笠木、パイプ)という2つの部材によって構成されており、単純な構造ではあるが、デザイン性に劣るという問題があった。そこで、複数の部材によってアームに対応する部材を構成することを企画した場合、これらの部材の接続方法に問題が発生することになる。先ず、ビス頭部が室内側(居住側)から見えるようにした場合は見栄えが悪くなるため、見えるビス頭部が最小限になるようにすることが重要になる。また、見栄えのためにビス連結を避けて各部材の接続を溶接で行った場合は、手間が掛かるためコスト増になるという問題があった。
そこで本発明の主たる課題は、支柱型手摺りの室内側に設けられる第2手摺りを複数の押出し成形による形材によって構成し、部材間の接続をビスによって行うようにしながら、室内側へのビスの露出を極力抑えた構造とし、見栄えやデザイン性に優れた二重手摺り構造を提供することにある。
上記課題を解決するために請求項1に係る本発明として、横方向に所定間隔で立設された支柱と、これら支柱間にパネル又は複数の桟材が配置された支柱型手摺りと、この支柱型手摺りに対して室内側に設けられた第2手摺りとからなる二重手摺り構造であって、
前記第2手摺りは、前記支柱の室内側に嵌合するように略コ字状断面を成すとともに、鉛直方向に沿って所定の長さを有し、かつ前記支柱に嵌合させた状態で側面側からのビス螺入によって支柱に固定されるベース部材と、このベース部材に連結され、略室内側方向に延びるブラケット部材と、このブラケット部材の先端に連結された笠木用の台座部材と、この先端部材間に掛け渡された第2笠木とからなり、
前記ベース部材、前記ブラケット部材、前記台座部材及び前記第2笠木は押出し成形による形材から構成されており、
前記ベース部材とブラケット部材との連結構造は、前記支柱の室内側の面と前記ベース部材との間に空間を設けるようにしながら前記ベース部材を支柱に固定するとともに、前記空間にビス頭部が配置され、前記ベース部材の室内側平面部を貫通しブラケット部材のビスポケットに螺入させた複数のビスにより前記ベース部材とブラケット部材とが連結されており、
前記台座部材と前記ブラケット部材との連結構造は、台座部材のブラケット接合面部を貫通し前記ブラケット部材のビスポケットに螺入させた複数のビスにより前記台座部材と前記ブラケット部材とが連結され、かつ少なくとも前記台座部材の室内側の面を覆うように設けた台座カバー材によって被覆されていることを特徴とする二重手摺り構造が提供される。
上記請求項1記載の発明では、前記ベース部材とブラケット部材との連結に当たって、前記支柱の室内側の面と前記ベース部材との間に空間を設けるようにしながら前記ベース部材を支柱に固定するとともに、前記空間にビス頭部が配置され、前記ベース部材の室内側平面部を貫通しブラケット部材のビスポケットに螺入させた複数のビスにより前記ベース部材とブラケット部材とが連結されてる。従って、前記ベース部材とブラケット部材とを連結しているビスが外部から一切見えない構造となっているため、見栄えが向上するとともに、デザイン性にも優れるようになる。
一方、前記台座部材と前記ブラケット部材との連結に当たって、台座部材のブラケット接合面部を貫通し前記ブラケット部材のビスポケットに螺入させた複数のビスにより前記台座部材と前記ブラケット部材とが連結され、かつ少なくとも前記台座部材の室内側の面を覆うように設けた台座カバー材によって被覆されている構造としている。前記台座部材と前記ブラケット部材との連結するビスは頭部が露出しないように台座カバーによって被覆することにより、見栄えが向上するとともに、デザイン性にも優れるようになる。なお、前記台座カバーについては、多少のビス頭部の露出は許容することにしてビス固定としてもよいし、ビスを使わずに、台座カバーが外れないように台座部材に係止させた構造としてもよい。
請求項2に係る本発明として、前記台座部材は、垂下片と水平片とからなる略逆L字状断面を成し、前記垂下片が前記ブラケット部材に対して連結され、前記水平片の上面に前記第2笠木が設置される請求項1記載の二重手摺り構造が提供される。
上記請求項2記載の発明では、台座部材の具体的な構造例を示したものである。前記台座部材は、垂下片と水平片とからなる略逆L字状断面を成す部材とし、前記垂下片が前記ブラケット部材に対して連結され、前記水平片の上面に前記第2笠木が設置される構造とするのが望ましい。
請求項3に係る本発明として、前記台座部材の水平片の上面に起立片を有し、前記第2笠木の下面に前記起立片と嵌合する凹溝部が形成されており、前記起立片と凹溝部とを嵌合させた状態で前記第2笠木が設置されている請求項2記載の二重手摺り構造が提供される。
上記請求項3記載の発明では、前記台座部材と第2笠木との連結強度を補強するための構造として、前記台座部材の水平片の上面に起立片を有し、前記第2笠木の下面に前記起立片と嵌合する凹溝部が形成されており、前記起立片と凹溝部とを嵌合させた状態で前記第2笠木が設置されている構造とするのが望ましい。このような構造とすることにより、第2笠木の室内外方向強度を飛躍的に向上させることができる。
請求項4に係る本発明として、前記台座部材上において、第2笠木同士のジョイント部が配置され、該ジョイント部が左右の第2笠木を跨ぐように設置したジョイントカバー材によって被覆されている請求項1〜3いずれかに記載の二重手摺り構造が提供される。
上記請求項4記載の発明では、第2笠木同士のジョイント部を露出させない構造とするために、前記台座部材上において、第2笠木同士のジョイント部が配置され、該ジョイント部が左右の第2笠木を跨ぐように設置したジョイントカバー材によって被覆されている構造とするのが望ましい。
以上詳説のとおり本発明によれば、支柱型手摺りの室内側に設けられる第2手摺りを複数の押出し成形による形材によって構成し、部材間の接続をビスによって行うようにしながら、室内側へのビスの露出を極力抑えた構造とし、見栄えやデザイン性に優れた二重手摺り構造を提供することができる。
本発明に係る二重手摺り構造を示す正面図である。 その縦断面図(図1のII−II線矢視図)である。 支柱部を室内側から見た斜視図である。 支柱部の水平横断面図(図2のIV−IV線矢視図)である。 支柱部の水平横断面図(図2のV−V線矢視図)である。 柱用芯材2を示す平面図である。 柱用芯材2の建込み状態を示す側面図である。 ユニット材3を示す、(A)は正面図、(B)は横断面図(B-B線矢視図)である。 第2手摺り1Bの斜視図である。 第2手摺り1Bの拡大側面図である。 第2手摺り1Bの分解図である。 第2手摺り1Bの一部破断平面図である。 第2手摺り1Bの室内側から視図(背面図)である。 ブラケット部材21の他例を示す断面図である。 ブラケット部材21に傾斜を持たせた場合を示す、(A)は側面図、(B)は要部拡大断面図である。 手摺り形式の他例を示す、(A)は縦桟方式、(B)は横桟方式、(C)は組み合わせ方式の正面図である。 従来の二重手摺り構造を示す側面図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
本発明に係る二重手摺り構造1は、図1及び図2に示されるように、横方向に所定間隔で立設された支柱9,9…と、これら支柱9,9間にパネル(又は複数の桟材)が配置された支柱型手摺り1Aと、この支柱型手摺り1Aの室内側に設けられた第2手摺り1Bとからなる二重手摺り構造である。
以下、前記支柱型手摺り1Aと第2手摺り1Bとについて順に詳述する。
<支柱型手摺り1A>
前記支柱型手摺り1Aは、施工面上に予め所定間隔で立設される柱用芯材2,2…と、これら柱用芯材2,2…によって支持され、横方向に所定間隔で立設された支柱9と、この支柱9の上下部に配置された横材6,7とを備え、前記支柱9、9と横材6,7とによって四周が枠組みされるとともに、この枠組み内部にパネルP(又は複数の桟材)が配置され、更に上部側横材6の上面に長手通しの笠木部材8が配設された構造である。
本例では特に、前記支柱9が左右一対の分割支柱材4,5を組み合わせることによって構成された分割支柱とされ、前記分割支柱材4,5と前記横材6,7とによって予め四周が枠組みされたユニット材3が構成され、各ユニット3,3…毎に施工される。本支柱型手摺り1Aでは、前記支柱9の高さ方向中間であって、支柱9の内部に曲げ捻れ防止部材10が配設されている。
以下、部材毎に具体的に詳述する。
前記柱用芯材2は、詳細には図6に示されるように、断面略横H形状を成すアルミ形材であり、ウエブ2Aの前後2箇所にアンカーボルト通孔2a、2aを有し、一方側フランジ2Bの外面中央に凹状の切欠き2Dを有するとともに、他方側フランジ2Cの外面中央に凹状の切欠き2Eを有する。これら切欠き2D、2Eによって形成された右側のウエブ2Aを跨いだ前後対の段部が前記分割支柱材4のための被係合部2b、2cを構成し、左側のウエブ2Aを跨いだ前後対の段部が前記分割支柱材5のための被係合部2d、2eを構成する。
前記柱用芯材2は、図7に示されるように、アンカーボルト通孔2a、2aの下端側にタップ加工を施すとともに、アンカーボルト12,12の上端側(ネジ部)を螺合接続しておき、アンカーボルト12の下端側を施工面を構成しているコンクリート基礎Hに対して横方向に所定間隔Lで埋設固定することにより立設されている。
前記ユニット材3は、詳細には図8に示されるように、両側部に配置された分割支柱材4、5と、上下部に配置された横材6,7とによって四周が枠組みされ、枠組内部にパネルP(又は後述する複数の桟材)が配置されたもので、基本的には工場製作され現場に搬入される。
前記分割支柱材4は、押出し成形されたアルミ形材とされ、断面視で前記柱用芯材2の略片側半分を囲む溝型断面の半枠部4Aを有するとともに、該半枠部4Aの両端部に夫々、前記柱用芯材2に対する係合部4a、4bを有する。これら係合部4a、4bは内部側に突出する突片部分を有し、同時に前記曲げ捻れ防止部材10の被係止部を構成している。前記半枠部4Aには、高さ方向中間であって、前記支柱9の内部に、前記曲げ捻れ部材10を構成する一方の断面L字状部材10Bが半枠部4Aに設けられた座面用L字突出片4cに対してビス13によって固定されている。また、前記半枠部4Aに隣接する前側位置に、内方側に開口溝を向けた断面略コ字状のパネル嵌合溝部4Bを備えている。さらに、前記半枠部4Aの内部には組立て用ビスポケット12、12が2箇所設けられている。
一方の分割支柱材5も同様に、押出し成形されたアルミ形材とされ、断面視で前記柱用芯材2の略片側半分を囲む溝型断面の半枠部5Aを有するとともに、該半枠部5Aの両端部に夫々、前記柱用芯材2に対する係合部5a、5bを有する。これら係合部4a、4bは内部側に突出する突片部分を有し、同時に前記曲げ捻れ防止部材10の被係止部を構成している。前記半枠部5Aには、高さ方向中間であって、前記支柱9の内部に、前記曲げ捻れ部材10を構成する他方の断面L字状部材10Aが半枠部5Aに設けられた座面用L字突出片5cに対してビス13によって固定されている。また、前記半枠部5Aに隣接する前側位置に、内方側に開口溝を向けた断面略コ字状のパネル嵌合溝部5Bを備えている。さらに、前記半枠部5Aの内部には組立て用ビスポケット12が2箇所設けられている。図5に示されるように、前記分割支柱材4と分割支柱材5とを組み合わせることにより、前記半枠部同士4A、5Aによって矩形状中空部が形成されるようになっている。
前記捻れ防止部材10を構成する前記断面L字状部材10A、10Bとしては、同じ部材が使用されており、片方を天地反対として使用し、同図5に示されるように、組み合わせることにより断面矩形状となる。前記曲げ捻れ防止部材10は、一対の断面L字状部材10A、10B同士を組み合わせることにより断面矩形状を成し、周方向に閉合しているとともに、前記半枠部4A、5Aの継ぎ目位置に存在している一対の突片部分4a、5a(4b、5b)を両側から押さえる係止部を有するため、X方向及びY方向に対する断面剛性を補強するとともに、捻れ剛性を補強するため、支柱9に過大な風荷重が加わったり、人為的に過渡の力が加えられたとしても、支柱9が弱軸に向かって捻れながら変形する現象(曲げ捻れ変形)が生じるのを防止することができる。
前記上部側横材6は、同じく押出し成形されたアルミ形材とされ、図2に示されるように、前記分割支柱材4、5の半枠部4A、5Aに対応する部分に平板状の天板部6Aを有し、この天板部6Aに隣接する前側位置に、内方側に開口溝を向けた断面略コ字状のパネル嵌合溝部6Bを備えている。
前記下部側横材7も同じく押出し成形されたアルミ形材とされ、台形状の中空部7Aに隣接する前側位置に、内方側に開口溝を向けた断面略コ字状のパネル嵌合溝部7Bを備えている。また、前記中空部7Aの内部には組立て用ビスポケット18が2箇所設けられている。
前記分割支柱材4,5及び横材6,7によって四周が枠組みされ、前記パネル嵌合溝4A、5B、6B、7Bが周方向に沿って連続形成され、このパネル嵌合溝4A、5B、6B、7Bにグレチャン11が嵌合されるとともに、このグレチャン11によってパネルPが嵌合支持され、ユニット材3が構成されている。
施工は、前記ユニット材3を順次持ち込み、両側部の分割支柱材4,5の半枠部4A、5Aを柱用芯材2,2に落とし込むことにより、前記分割支柱材4,5を柱用芯材2,2に係合させて取付けが順次行われる。ユニット材3の設置状態では、図4に示されるように、前記分割支柱材4の半枠部4Aの係合部4a、4bが柱用芯材2の被係合部2b、2cに係合し、前記分割支柱材5の半枠部5Aの係合部5a、5bが柱用芯材の被係合部2d、2eに係合するように取付けられ、前記柱用芯材2を囲む一対の分割支柱材4,5の組合せによって支柱9、9…が構成されている。
各ユニット材3,3…の取付けが完了したならば、前記上部側横材6の上面に長手通しの笠木部材8を配設し、図2に示されるように、前記笠木部材8をビス15、15…によって固定する。
<第2手摺り1B>
第2手摺り1Bは、図9及び図10に示されるように、前記支柱9の室内側に嵌合するように略コ字状断面を成すとともに、鉛直方向に沿って所定の長さを有し、かつ前記支柱9に嵌合させた状態で側面側からのビス螺入によって支柱に固定されるベース部材20と、このベース部材20に連結され、略室内側方向に延びるブラケット部材21と、このブラケット部材21の先端に連結された笠木用の台座部材22と、この台座間部材22、22間に掛け渡された第2笠木23とから主に構成されている。これらベース部材20、ブラケット部材21、台座部材22及び第2笠木23は押出し成形による形材によって構成されている。
以下、具体的に詳述すると、
前記ベース部材20は、図11に示されるように、前記支柱9の室内側に嵌合できるように、室内側平面部20aと、その両側から屈曲して延びる左右一対の側面部20b、20bとによって略コ字状断面を成している。前記室内側平面部20aの中央には、ブラケット部材21との連結のために、縦方向に間隔をおいて複数の、図示例では4つのビス貫通孔20e、20e…が形成されているとともに、前記側面部20bには、支柱9に対する固定のために、縦方向に間隔をおいて複数の、図示例では3つのビス貫通孔20f、20f…が形成されている。
一方、前記室内側平面部20aの内面側には2つのビスポケット20c、20cが設けられているとともに、内方側に突出する突片20d、20dが形成されている。図示例では、前記ビスポケット20cの一方側片を突出させることにより前記突出片20dを兼用するようにしている。前記突出片20dを形成することにより、図12に示されるように、前記支柱9への固定状態で、前記支柱9の室内側の面と前記室内側平面部20aとの間に、空間Mが形成されるようになっている。この空間Mは、後述するように、ビス頭部の配置空間となる。
前記ベース部材20は、図10に示されるように、支柱9に嵌合させた状態で、前記側面部20b、20bの外面側から前記支柱9を貫いて螺入させたビス26によって支柱9に対して固定されている。この場合、ビス26を螺入させる支柱9の部位には、図12に示されるように、内空側にビスポケットが存在しており、前記ビス26をビスポケットに側面から螺入させるようになっている。これによりビス26による固定を堅固なものとしている。ベース部材20の下端には平面視でコ字状のベース部カバー材32が取り付けられている。前記室内側平面部20aの内面に形成されたビスポケット20cは、前記ベース部カバー材32を固定するためのビスポケットである。
前記ブラケット部材21は、図11に示されるように、矩形断面を成している。内部には上下方向に2段で水平隔壁材21a、21bを備えている。そして、上端側セル内には各壁面部中央にビスポケット21cが形成されているとともに、下端側セル内の各壁面中部にビスポケット21cが形成されている。
前記ベース部材20と前記ブラケット部材21との連結構造は、図10及び図12に示されるように、前記ベース部材20の空間Mにビス頭部が配置され、前記ベース部材20の室内側平面部20aに形成されているビス貫通孔20eを貫通して前記ブラケット部材21のビスポケット20cに螺入させた複数のビス27,27…により、前記ベース部材20と前記ブラケット部材21とが連結されている。前記ビス27は、縦方向に間隔を空けて配置された複数の、図示例では4つのビスによって連結されている。従って、前記ベース部材20とブラケット部材21とを連結しているビス27、27…が外部から一切見えない構造となっているため、見栄えが向上するとともに、デザイン性にも優れるようになる。
一方、前記台座部材22は、側面視で略逆L字状を成し、ブラケット連結面部となる垂下片22Aと、第2笠木23が設置される水平片22Bとからなる。前記垂下片22Aが前記ブラケット部材21に対して連結され、前記水平片22Bの上面に前記第2笠木23が設置される。
前記垂下片22Aには、合計6つのビス貫通孔22a…、22b…を有する。四隅の4つのビス貫通孔22a、22a…は前記台座部材22をブラケット部材21に連結するためのものであり、中央の2つのビス貫通孔22b、22bは台座カバー材24を取り付けるためのものである。また、前記水平片22Bには、笠木方向に沿って2つの長孔22c、22cが形成されているとともに、上面に笠木方向に沿って起立片22dが形成されている。
前記台座部材22と前記ブラケット部材21との連結構造は、図10に示されるように、台座部材22のブラケット接合面部(垂下片22A)を貫通し、前記ブラケット部材21のビスポケット21cに螺入させた複数のビス28,28…により前記台座部材22と前記ブラケット部材21とが連結され、かつ少なくとも前記台座部材22の室内側の面を覆うように設けた台座カバー材24によって被覆されている。
前記台座カバー材24は、図8に示されるように、側面視で前記台座部材22と近似した形状を成し、台座部材22側の面が開口とされた樹脂又はゴム材からなる部材であり、室内側の面に、上下に並んで2つのビス貫通孔24aが形成されている。前記台座部材22に対して、室内側から被せるように嵌合させることで、少なくとも前記台座部材22の室内側の面を覆うようになる。前記台座カバー材24の固定は、図10に示されるように、台座カバー材25の室内面側のビス貫通孔24aを貫通して、ブラケット部材21のビスポケット21cに螺入させたビス29によって固定されている。なお、台座カバー材24の固定方法に関して、本形態例では、多少のビス頭部の露出は許容することにしてビス固定としたが、ビスを使わずに、台座カバーが外れないように台座部材22に係止させた構造としてもよい。
次に、前記第2笠木部材23は、上面がやや湾曲形状を成した略矩形断面の形材であり、下面には前記台座部材22の起立片22dと嵌合する凹溝部23aが形成されている。
そして、前記第2笠木部材23を前記台座部材22に設置したならば、台座部材22の長孔22cに下面側から螺入させたビス30によって第2笠木23を固定する。前記台座部材22の起立片22dと、前記第2笠木23の凹溝部23aとを嵌合させた状態で前記第2笠木23が設置されている構造とすることにより、第2笠木23の室内外方向強度を飛躍的に向上させることができる。
前記第2笠木23については、部材接合部分に若干の隙間を形成したジョイント部が発生するが、このジョイント部は、前記台座部材22上に配置されるようにし、左右それぞれの第2笠木23、23をビス30によって固定したならば、左右の第2笠木23、23を跨ぐように設置したジョイントカバー25によって被覆するようにする。このジョイントカバー25は、ビス31によって固定されている。
〔他の形態例〕
(1)上記形態例では、ブラケット部材21として、矩形断面部材を用いたが、断面形状は任意であり、図14に示されるように、I形断面とすることもできる。図示のI型断面ブラケット部材21の場合も、ベース部材20とのビス連結本数は、縦方向に4本とし、同程度の強度を確保するのが望ましい。
(2)上記形態例では、ブラケット部材21を水平方向配向として、支柱9及びベース部材20との交差角は90度としているが、図15に示されるように、ブラケット部材21に水平方向に対して斜め上方向の傾斜角度を持たせるようにすることも可能である。この場合は、同図15(B)に示されるように、ビス28の螺入方向がブラケット部材21方向になるようにするとともに、ビス螺入方向に対してビス頭部の座面が90度となるような傾斜凸部33aを各ビス螺入位置に形成したライナー部材33を使用することが望ましい。なお、前記台座部材22側においても同様に、ビス螺入部位に傾斜凸部を形成し、ビスの螺入方向がブラケット部材21方向になるようにするとともに、ビス螺入方向に対してビス頭部の座面が90度となるようにしている。
(3)上記形態例では、ユニット材3の枠組み内部にパネルPを嵌合支持させるようにしたが、図17に示されるように、枠組み内部に複数の桟材50…、51…を配設したユニット材3とすることも可能である。図17(A)は、縦桟50、50…を配置した例であり、図17(B)は、横桟51,51…を配置した例である。これ以外に、横/縦ルーバー等を配置した形式とすることもできる。更には、図17(C)に示されるように、これらの組合せとすることも可能である。
1…二重手摺り構造、1A…支柱型手摺り、1B…第2手摺り、2…柱用芯材、3…ユニット材、4・5…分割支柱材、4A・5A…半枠部、6…上部側横材、7…下部側横材、8…笠木部材、9…支柱、10…曲げ捻れ防止部材、10A・10B…断面L字状部材、12…アンカーボルト、20…ベース部材、21…ブラケット部材、22…台座部材、23…第2笠木、24…台座カバー材、25…ジョイントカバー材、27〜31…ビス、P…パネル、M…空間

Claims (4)

  1. 横方向に所定間隔で立設された支柱と、これら支柱間にパネル又は複数の桟材が配置された支柱型手摺りと、この支柱型手摺りに対して室内側に設けられた第2手摺りとからなる二重手摺り構造であって、
    前記第2手摺りは、前記支柱の室内側に嵌合するように略コ字状断面を成すとともに、鉛直方向に沿って所定の長さを有し、かつ前記支柱に嵌合させた状態で側面側からのビス螺入によって支柱に固定されるベース部材と、このベース部材に連結され、略室内側方向に延びるブラケット部材と、このブラケット部材の先端に連結された笠木用の台座部材と、この先端部材間に掛け渡された第2笠木とからなり、
    前記ベース部材、前記ブラケット部材、前記台座部材及び前記第2笠木は押出し成形による形材から構成されており、
    前記ベース部材とブラケット部材との連結構造は、前記支柱の室内側の面と前記ベース部材との間に空間を設けるようにしながら前記ベース部材を支柱に固定するとともに、前記空間にビス頭部が配置され、前記ベース部材の室内側平面部を貫通しブラケット部材のビスポケットに螺入させた複数のビスにより前記ベース部材とブラケット部材とが連結されており、
    前記台座部材と前記ブラケット部材との連結構造は、台座部材のブラケット接合面部を貫通し前記ブラケット部材のビスポケットに螺入させた複数のビスにより前記台座部材と前記ブラケット部材とが連結され、かつ少なくとも前記台座部材の室内側の面を覆うように設けた台座カバー材によって被覆されていることを特徴とする二重手摺り構造。
  2. 前記台座部材は、垂下片と水平片とからなる略逆L字状断面を成し、前記垂下片が前記ブラケット部材に対して連結され、前記水平片の上面に前記第2笠木が設置される請求項1記載の二重手摺り構造。
  3. 前記台座部材の水平片の上面に起立片を有し、前記第2笠木の下面に前記起立片と嵌合する凹溝部が形成されており、前記起立片と凹溝部とを嵌合させた状態で前記第2笠木が設置されている請求項2記載の二重手摺り構造。
  4. 前記台座部材上において、第2笠木同士のジョイント部が配置され、該ジョイント部が左右の第2笠木を跨ぐように設置したジョイントカバー材によって被覆されている請求項1〜3いずれかに記載の二重手摺り構造。
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