JP7503513B2 - 建物用手摺 - Google Patents

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Description

本発明は、建物用手摺に関する。
従来、建物用手摺として、ガラス板や目隠し材などのパネル材を組み合わせた構造のものが種々提案されている(例えば、特許文献1,2参照)。
特許文献1は、手摺の上枠にガラス板が嵌め込まれた構造を開示している。
また、特許文献2は、笠木を支持する支柱に支持腕を介してパネルが取り付けられた構造を開示している。
特開2013-234442号公報 特許第4815160号公報
しかしながら、特許文献1の手摺では、上枠が支柱に固定される構造であるため、上枠に対して、ガラス板を嵌め込むためのスペースに加えて支柱に固定するためのスペースを形成する必要があり、断面形状が複雑になるとともに、前後寸法が大きくなるという課題があった。
また、特許文献2の手摺では、複数の支持腕を必要とするため、部品点数が多くなるという課題があった。
そこで、本発明は、このような課題を解決するために創作されたものであり、部材点数を削減できるとともに、シンプルでスッキリとした外観の建物用手摺を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る建物用手摺は、建物に備わるベランダまたはバルコニーの内側と外側とを仕切る建物用手摺である。前記建物の構造物に立設された芯材と、外側から前記芯材に取り付けられた柱材と、内側から前記柱材に取り付けられたカバー材と、外側から前記柱材に直接取り付けられたパネル材と、前記柱材の頂部に取り付けられた手摺材と、を備えている。前記カバー材は、前記芯材及び前記パネル材を前記柱体に固定するための固定具を、前記柱材との間に覆っていることを特徴とする。
本発明では、芯材に柱材を取り付け、その柱材に対してパネル材、カバー材及び手摺材を取り付けることで建物用手摺が組み立てられる。したがって、簡単な構造でパネル材及び手摺材を固定できる。また、従来のように、パネル材の上端部を手摺材に嵌め込む必要がないので、手摺材の構成をシンプルかつ小さくできる。
したがって、部材点数を削減できるとともに、シンプルでスッキリとした外観の建物用手摺が得られる。
また、前記柱材は、平板部と、前記平板部の内側に突出する突状部と、を備えていることが好ましい。この場合、前記平板部には、前記パネル材を固定するための前記固定具が挿通される挿通穴と、前記突状部に形成され、前記芯材の端部が挿入される挿入溝と、前記突状部及び前記端部に形成され、前記固定具としての固定用ボルトが挿通されるボルト穴と、前記突状部の側部に配置され、前記固定用ボルトが螺合されるナットもしくは板材と、を備えることが好ましい。
このように構成することで、芯材と柱材とを固定用ボルトにより容易に固定できる。また、固定用ボルトを締め付けることで、板材が突状部の側部に密着し、芯材の端部と突状部との面圧が高まる状態となるので、芯材に対する柱材の固定強度を高めることができる。
また、前記カバー材は、前記柱材に設けられた嵌合受け部に嵌合可能な嵌合部と、前記手摺材を取り付けるためのカバー材ネジポケットと、前記芯材の一部を挟持する挟持部と、を備えていることが好ましい。
このように構成することで、カバー材を柱材に容易に固定できるとともに、芯材、柱材及びカバー材が一体となった柱構造を構築でき、強度を高めることができる。また、芯材の一部をカバー材の挟持部が挟持しているので、強度をより高めることができる。
また、前記手摺材は、受け部材と、前記受け部材に取り付けられる被せ部材とを備え、前記受け部材と前記被せ部材とは、係合構造による係合により固定されていることが好ましい。
この構成では、係合構造による係合により受け部材に被せ部材を固定できるので、施工性が向上する。
また、前記柱材には前記受け部材を取り付けるための柱材ネジポケットが形成されていることが好ましい。
このように構成することで、柱材ネジポケットに螺合するネジ部材を介して受け部材を柱材に固定できる。また、カバー材ネジポケットを備える構成では、柱材ネジポケット及びカバー材ネジポケットに螺合するネジ部材を介して受け部材を柱材及びカバー材の両方に固定できる。この場合には、芯材、柱材及びカバー材に、受け部材が一体となった柱構造を構築でき、強度をより高めることができる。
前記芯材の下端部には、前記建物の構造物に取り付けられるベースプレートが備わることが好ましい。
ベースプレートが備わることで、建物の構造物に対する芯材の施工性が高まるとともに構造物に対する固定強度が高まる。
前記柱材及び前記カバー材は、アルミニウム合金製の押出形材からなることが好ましい。また、前記受け部材及び前記被せ部材は、アルミニウム合金製の押出形材からなることが好ましい。柱材及びカバー材や受け部材及び被せ部材をアルミニウム合金製の押出形材から構成すれば、強度や耐食性に優れた建物用手摺とすることができるほか、アルミニウムの軽量性を生かした組み立て作業の容易化や、リサイクル性に優れた建物用手摺を提供することができる。
本発明に係る建物用手摺によれば、部材点数を削減できるとともに、シンプルでスッキリとした外観とすることができる。
が得られる。
本発明の実施形態に係る建物用手摺を示した斜視図である。 同じく建物用手摺を示した正面図である。 建物用手摺を図2のIII-III線に沿う断面で示した側面図である。 建物用手摺に備わる芯材を示した拡大斜視図である。 建物用手摺に備わる柱材を示した図であり、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図、(c)は背面側から見た上部の拡大斜視図である。 建物用手摺に備わるカバー材を示した図であり、(a)は正面側から見た斜視図、(b)は背面側から見た斜視図、(c)は背面側から見た上部の拡大斜視図である。 建物用手摺を図2のVII-VII線に沿う断面で示した拡大平面図である。 建物用手摺を図2のVIII-VIII線に沿う断面で示した拡大平面図である。 手摺材を図2のIX-IX線に沿う断面で示した拡大側面図である。 建物用手摺を図2のIX-IX線に沿う断面で示した拡大側面図である。 建物用手摺に備わるパネル材を示した斜視図である。 建物用手摺の組立手順を示した図であり、芯材に笠木を取り付ける際の様子を示した斜視図である。 建物用手摺の組立手順を示した図であり、芯材に柱材を取り付けるとともに、柱材に受け部材を取り付ける際の様子を示した斜視図である。 建物用手摺の組立手順を示した図であり、柱材にカバー材を取り付けるとともに、柱材にパネル材を取り付ける際の様子を示した斜視図である。 建物用手摺の組立手順を示した図であり、柱材に対するパネル材の位置決めの様子を示した部分拡大斜視図である。 建物用手摺の組立手順を示した図であり、ベランダの構造物から立ち上がる手摺壁に笠木や、受け部材、被せ部材等を取り付ける際の様子を示した斜視図である。 手摺材の変形例を示す図であり、図2のIX-IX線に相当する断面で示した拡大側面図である。 変形例の手摺材を用いた建物用手摺を図2のIX-IX線に相当する断面で示した拡大側面図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。以下の実施形態では、マンション等の建物のベランダに設けられる建物用手摺について例示する。なお、本発明はベランダ以外にも、建物のバルコニー等に設けられる建物用手摺にも適用することができる。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係る建物用手摺1は、ベランダVの内側と外側(内外)を隔てる手摺壁(構造物)Wに設けられるものである。なお、本説明における「上下」、「左右」、「前後」は図1の矢印に従う。
手摺壁Wは、ベランダVの床F(図1参照)から上方に立ち上がる壁であり、左右方向の中央部に下向きに凹状となる開口部O1が備わる。手摺壁Wの前面には、外壁材W11が設けられている。
建物用手摺1は、柱体2と、柱体2の前部に取り付けられるパネル材3と、柱体2の上部に取り付けられる手摺材4と、を備えている。柱体2は、手摺壁Wの開口部O1を形成する中央壁W1の平らな上面W12(図11参照)から垂直に起立している。柱体2は、中央壁W1の左右方向に間隔を空けて計3本設けられている。
柱体2は、図3に示すように、芯材10と、柱材20と、カバー材30とを備えている。芯材10は、手摺壁Wの中央壁W1に取り付けられる部材であり、(図11参照)、上下方向に延びる矩形の板材である。芯材10の全長は、例えば、柱体2の全長の約1/2未満に設定されている。芯材10の前部側には、上下方向に所定の間隔を空けてボルト穴としての3つのボルト挿通穴11が形成されている。各ボルト挿通穴11には、芯材10に柱材20を固定する際に用いられる固定具としての固定用ボルト16(図13参照)が挿通されている。芯材10の全長は、芯材10と柱材20との固定強度が確保できる範囲で任意に設定することができる。
芯材10の下端部には、ベースプレート12が一体に設けられている。芯材10及びベースプレート12は、鋼材からなる。ベースプレート12は、平面視で略正方形の平板形状を呈している。ベースプレート12は、溶接等により芯材10の下端部に一体的に設けられており、その四隅部には長穴形状の固定ボルト挿通穴13が形成されている。ベースプレート12は、固定ボルト挿通穴13に挿通されるコーチスクリュー17(図11参照)により、中央壁W1の上面W12に固定されている。なお、中央壁W1の上面W12には、ベースプレート12の設置位置に防水シート77が介設されている。
柱材20は、芯材10に前方から取り付けられ、芯材10に沿って立ち上がる部材である。柱材20は、アルミニウム合金製の押出形材である。柱材20は、図5各図に示すように、平断面形状が略T字状を呈しており、平板部21と、平板部21の後面から後方に突出する突状部22とを備えている。平板部21の前面側にはパネル材3が直接取り付けられ、柱材20の後面側にはカバー材30が取り付けられる(図12,図13参照)。
平板部21の前面の左縁部及び右縁部には、図5(a)に示すように、上下方向に所定の間隔を空けてパネル材3用のネジ穴21cが形成されている。各ネジ穴21cは、平板部21を前後方向に貫通しており、後面側の各開口は平板部21の後面の左右に形成された丸溝状の柱材ネジポケット21b,21b内に開口している(開口は不図示)。ネジ穴21cには、柱材ネジポケット21b側からパネル固定用ネジ23が挿通される(図7,図8,図13参照)。各柱材ネジポケット21bは、平板部21の上下方向の全体に亘って形成されている。各柱材ネジポケット21bには、手摺材4の受け部材61を柱材20に固定する際に、受け部材61の上側からネジ穴61bに挿入されたネジ部材67が螺合される(図12,図13参照)。
平板部21の前面上部の左縁部及び右縁部には、図5(a)に示すように、引掛け部材用のネジ穴21d,21dが形成されている。各ネジ穴21dには、引掛け部材25が螺合により取り付けられる。引掛け部材25は、パネル材3を柱材20に取り付ける際の引掛け部として機能する。
平板部21の左右の側面には、図5(c)に示すように、上下方向の全体に亘って延在する溝状の嵌合受け部21a,21aが形成されている。各嵌合受け部21aには、カバー材30の後記する嵌合部32aが嵌合する(図7,図8参照)。
突状部22は、左右方向に間隔を空けて平行に設けられた板部材22a,22aにより構成されている。板部材22a,22a同士の間には、上下方向に延在する空間部(挿入溝)22bが形成されている。空間部22bは、芯材10の前端部が挿入される挿入溝として機能する。各板部材22aの後端部には、対向する他の板部材22aに向けて突出する挟持部22cが形成されている。各挟持部22cは、板部材22aの上下方向の全体に亘って形成されている。各挟持部22cは、図7,図8に示すように、空間部22bに収容された芯材10の前部を挟持する。
板部材22a,22aの下部には、図5(b)に示すように、上下方向に所定の間隔を空けてボルト穴としての突状部側挿通穴22dが形成されている。各突状部側挿通穴22dは、芯材10の各ボルト挿通穴11に対応する位置に設けられている。各突状部側挿通穴22dには、芯材10に固定する際の固定用ボルト16(図13参照)が挿通される。一方の板部材22aの側面には、鋼材からなる板材15(図7,図8,図12参照)が配置されている。板材15は、3つの突状部側挿通穴22dに亘る長さを有しており、各突状部側挿通穴22dに対応する位置に固定用ボルト16の螺合穴が形成されている。
カバー材30は、柱材20に後方から取り付けられ、柱材20と一体になって柱体2を構成する部材である(図13A参照)。カバー材30は、アルミニウム合金製の押出形材である。カバー材30は、図6各図に示すように、平断面形状が凹状を呈している。カバー材30は、図6(c)に示すように、後壁部31と、後壁部31の左右縁部から前方に延在する左右一対の側壁部32,32とを備えている。後壁部31の前面には、前方へ向けて突出する板部材31a,31aが形成されている。板部材31a,31aは、柱材20の板部材22a,22aと前後方向に対応する位置に形成されており、左右方向に間隔を空けて平行に設けられている。板部材31a,31aの間には、上下方向に延在する空間部31cが形成されている。空間部31cは、芯材10の後端部を収容する収容部(収容溝)として機能する。各板部材31aの前端部には、対向する他の板部材31aに向けて突出する挟持部31bが形成されている。各挟持部31bは、図7,図8に示すように、空間部31cに収容された芯材10の後部を挟持する。
後壁部31の前面の左部及び右部には、丸溝状のカバー材ネジポケット31dが形成されている。各カバー材ネジポケット31dは、後壁部31の上下方向の全体に亘って形成されている。各カバー材ネジポケット31dには、手摺材4の受け部材61をカバー材30に固定する際にネジ部材67が螺合される(図12,図13参照)。
各側壁部32の前端部には、図6(c)に示すように、対向する他の側壁部32に向けて突出する鈎形状の嵌合部32aが形成されている。各嵌合部32aは、柱材20の各嵌合受け部21aに嵌合可能であり、この嵌合を行うことによって、図7,図8に示すように、カバー材30が柱材20に一体に固定される。カバー材30が柱材20に固定された状態で、カバー材30は、柱材20との間に、芯材10、板材15、固定用ボルト16及びパネル固定用ネジ23を覆っている。
パネル材3は、図1,図2に示すように、柱体2の前面側に取り付けられて開口部O1に配置される部材である。パネル材3は、開口部O1の左右に2つ配置されている。パネル材3は、図10に示すように、ガラス板40と、ガラス板40を囲う縦枠41及び横枠42とからなる。縦枠41と横枠42とは、重なり合う角部分に枠用固定ネジ41cを螺合することにより連結されている。ガラス板40は、図7,図8に示すように、断面凹状の緩衝部材45を介して縦枠41と横枠42とに保持されている(図7,図8では縦枠41の緩衝部材45のみ図示)。
縦枠41の後面には、図10に示すように、上下方向に所定の間隔を空けてパネル固定用ネジ穴41bが形成されている。各パネル固定用ネジ穴41bは、柱材20の各ネジ穴21cに対応する位置に形成されている。各パネル固定用ネジ穴41bには、柱材20の柱材ネジポケット21b側からネジ穴21cに挿入されるパネル固定用ネジ23が螺合される(図13A参照)。
縦枠41の後面上部には、長穴41aが形成されている。長穴41aは、図13Bに示すように、柱材20の前面上部に取り付けられた引掛け部材25に対向して設けられており、その口縁を引掛け部材25に対して引掛け可能である。長穴41aは、柱材20に対するパネル材3の保持部材(位置決め部材)として機能する。
手摺材4は、図1,図2に示すように、各柱体2の上端部に取り付けられるとともに、手摺壁W上の短柱体54の上端部に取り付けられる。
手摺材4は、図9Aに示すように、受け部材61と、被せ部材64とを備えている。受け部材6及び被せ部材64は、アルミニウム合金製の押出形材からなる。受け部材6及び被せ部材64は、建物用手摺1の左右方向の全体に亘る部材である。受け部材61は、平板状の底部61aと、底部61aの前縁部及び後縁部から立ち上がる立上部62,62と、各立上部62の外面に形成された断面鈎形状の係合受け部63とを備えている。
底部61aには、図12,図14に示すように、柱体2の柱材ネジポケット21b及びカバー材ネジポケット31d、短柱体54のネジポケット54aに対応する位置に、ネジ穴61bが形成されている。各ネジ穴61bには、柱体2及び短柱体54に受け部材61を固定するためのネジ部材67が挿通される。
また、底部61aには、図9A,図14に示すように、固定用ボルト55が挿通される挿通穴61cが形成されている。
被せ部材64は、受け部材61の上方から受け部材6に取り付けられる手摺用の笠木である。被せ部材64は、上方に凸となる湾曲板状の頂部64aと、頂部64aの前縁部及び後縁部から下方に延在する側部65,65と、各側部65の内面に形成された断面鈎形状の係合部66とを備えている。係合部66は、受け部材61の係合受け部63に係合可能であり、この係合部66と係合受け部63と係合により手摺材4の係合構造が構成されている(図9B参照)。
次に、中央壁W1の上面W12に取り付けられる中央壁W1用の笠木70の取付構造、及び手摺壁Wの上面W13に取り付けられる手摺壁W用の笠木50の取付構造について説明する。
中央壁W1用の笠木70は、図11,図12に示すように、芯材10が挿通される芯材挿通穴71を備えており、芯材10が芯材挿通穴71に挿通された状態で中央壁W1の上面W12を覆うように取り付けられる。中央壁W1の上面W12には、左右方向に間隔を空けて笠木70を保持するための笠木ホルダー73が固定されている。
笠木70の頂部の下面には、図3に示すように、下方へ向けて延在する足部70a,70aが形成されている。笠木70は、この足部70a,70aがゴム製等の係止部材70bを介して笠木ホルダー73に係止されて笠木ホルダー73に保持される構造となっている。
笠木70の左右側部には、笠木70の開口部を覆うキャップ材72が装着されている。
なお、図12に示すように、芯材10と芯材挿通穴71との隙間部には、シーリング材74が介在されている。
手摺壁W用の笠木50は、図9B,図14に示すように、固定用ボルト55が挿通されるボルト挿通穴50eを備えており、固定用ボルト55に挿通された状態で手摺壁Wの上面W13を覆うように取り付けられる。固定用ボルト55は、手摺壁Wに下部が埋設されて上面W13から立ち上がっており、その根元部分には笠木50を保持するための笠木ホルダー51が配置されている。固定用ボルト55は、図9Bに示すように、笠木50、短柱体54及び受け部材61を貫通し、先端部が手摺材4内に位置している。これらの笠木50、短柱体54及び受け部材61は、固定用ボルト55に螺合されるナット68の締め付けにより、一体に組み付けられている。
笠木ホルダー51は、図9Bに示すように、2本のコーチスクリュー52により手摺壁Wに固定されている。笠木ホルダー51は、笠木70の頂部の下面を受ける受部51bと、笠木70の頂部の下面の足部50cを受ける前後腕部51cとを備えている。
短柱体54は、アルミニウム合金製の押出形材からなる。短柱体54は、笠木50の上面に配置される部材であり、四隅部に形成されたネジポケット54aと、固定用ボルト55が挿通される挿通穴54bとを備えている。短柱体54の上端部には、ネジポケット54aに螺合するネジ部材67により受け部材61が固定されている。
笠木50の右側部には、開口部を塞ぐキャップ材50gが装着され、また、笠木50の左側部には、開口部を塞ぐキャップ板材50hが装着されている。
次に、図11~図15Bを参照して、建物用手摺1の組立手順について説明する。
はじめに、図11に示すように、中央壁W1の上面W12に芯材10を固定する。芯材10は、ベースプレート12の固定ボルト挿通穴13に挿通された4本のコーチスクリュー17により中央壁W1に強固に取り付けられる。
その後、笠木70の芯材挿通穴71に芯材10の上端部をあてがい、芯材挿通穴71に芯材10を挿通した状態で笠木70を上面W12に向けて下ろす。そして、笠木70の足部70a(図3参照)を係止部材70b(図3参照)に係止し、笠木70を笠木ホルダー73に保持する。なお、笠木70には予めキャップ材72を装着しておくと作業性がよい。
その後、図12に示すように、芯材10の前端部を柱材20の突状部22で挟むようにして、芯材10に柱材20を組み付け、突状部22の側方から突状部側挿通穴22d及び芯材10のボルト挿通穴11に固定用ボルト16を挿通する。そして、固定用ボルト16を、突状部22の反対側に配置した板材15に螺合して締め付ける(図7,図8参照)。これにより、芯材10に柱材20が固定される。この固定により、板材15は、固定用ボルト16の締め付け力をもって突状部22の側面に略均一に押し付けられる。
芯材10に柱材20を取り付けたら、柱材20の上端部に手摺材4の受け部材61を取り付ける。この取り付けは、受け部材61のネジ穴61bを通じて、柱材20の柱材ネジポケット21bにネジ部材67を螺合することで行われる。
その後、図13Bに示すように、柱材20の前面(平板部21の前面)のネジ穴21dに引掛け部材25を螺合して取り付ける。そして、柱材20の前方から柱材20にパネル材3を近づけ、柱材20の引掛け部材25に、パネル材3の縦枠41の長穴41aを引っ掛ける。これにより、柱材20の前面にパネル材3の側縁部を重ねた状態で柱材20にパネル材3が保持されるとともに位置決めされる。
その後、図13Aに示すように、柱材20の後方から柱材ネジポケット21bを通じてパネル固定用ネジ23をネジ穴21c(図5(a)参照)に挿通し、これをパネル材3の縦枠41のパネル固定用ネジ穴41bに螺合する。これにより、柱材20の前面にパネル材3が直接固定される。
その後、カバー材30を芯材10の後方から近づけ、芯材10の後端部をカバー材30の板部材31a,31aで挟持して空間部31cに収容するとともに、カバー材30の嵌合部32aを柱材20の嵌合受け部21aに嵌合し、柱材20にカバー材30を取り付ける。
柱材20にカバー材30を取り付けたら、カバー材30の上端部に手摺材4の受け部材61を取り付ける。この取り付けは、受け部材61のネジ穴61bを通じて、カバー材30のカバー材ネジポケット31dにネジ部材67を螺合することで行われる。そして、柱体2の下端部の外周に柱キャップ材76を装着する。
その後、手摺壁W用の笠木50を取り付ける。この場合、笠木50のボルト挿通穴50eに固定用ボルト55を挿通して笠木50を手摺壁Wの上面W13に配置するとともに、短柱体54の挿通穴54bに固定用ボルト55を挿通して笠木50の上面に短柱体54を配置する。その後、固定用ボルト55の先端部を受け部材61の挿通穴61cに挿通させ、固定用ボルト55にナット68を螺合するとともに、受け部材61のネジ穴61bを通じて、短柱体54のネジポケット54aにネジ部材67を螺合する。これにより、笠木50、短柱体54及び受け部材61が一体に組み付けられる。そして、短柱体54の下端部の外周に柱キャップ材53を装着する。なお、笠木50には予めキャップ材50g及びキャップ板材50hを装着しておくと作業性がよい。
その後、受け部材61の上方から被せ部材64を近づけ、受け部材61の係合受け部63と被せ部材64の係合部66との係合構造により受け部材61に被せ部材64を取り付ける。これにより建物用手摺1が組み付けられる。
以上説明した本実施形態によれば、芯材10に柱材20を取り付け、その柱材20に対してパネル材3、カバー材30及び手摺材4を取り付けることで建物用手摺1が組み立てられる。したがって、簡単な構造でパネル材3及び手摺材4を固定できる。また、従来のように、パネル材3の上端部を手摺材4に嵌め込む必要がないので、手摺材4の構成をシンプルかつ小さくできる。
したがって、部材点数を削減できるとともに、シンプルでスッキリとした外観の建物用手摺1が得られる。
また、芯材10と柱材20とを固定用ボルト16により容易に固定できる。また、固定用ボルト16を締め付けることで、板材15が突状部22の側部に密着し、芯材10の端部と突状部22との面圧が高まるので、芯材10に対する柱材20の固定強度を高めることができる。なお、板材15に代えてナットを用いてもよい。この場合、薄いプレート材
を介在させてナットを締め付けてもよい。
また、嵌合受け部21aに嵌合部32aを嵌合することにより、カバー材30を柱材20に容易に固定できる。また、芯材10、柱材20及びカバー材30が一体となった柱構造を構築でき、強度を高めることができる。
さらに、芯材10の一部をカバー材30が収容しているので、芯材10に対するカバー材30の固定強度をより高めることができる。
また、係合構造による係合により受け部材61に被せ部材64を固定できるので、施工性が向上する。
柱材ネジポケット21bに螺合するネジ部材67を介して受け部材61を柱材20に容易に固定できる。また、柱材ネジポケット21b及びカバー材ネジポケット31dに螺合するネジ部材67を介して受け部材61を柱材20及びカバー材30の両方に固定できるので、芯材10、柱材20及びカバー材30に、受け部材31が一体となった柱構造を構築でき、強度をより高めることができる。
芯材10にベースプレート12が備わることで、建物の中央壁W1(構造物)に対する芯材10の取付性が高まるとともに中央壁W1(構造物)に対する固定強度が高まる。
柱材20及びカバー材30、受け部材61及び被せ部材64が、アルミニウム合金製の押出形材からなるので、強度や耐食性に優れた建物用手摺1とすることができる。また、アルミニウムの軽量性を生かした組み立て作業の容易化や、リサイクル性に優れた建物用手摺1が得られる。また、芯材10が鋼材からなるので、剛性の高い柱体2とすることができるとともに、柱体2の製造コストを低減できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記した実施形態に限定されることはなく、種々変形することが可能である。上記した実施形態は本発明を理解しやすく説明するために例示したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。
例えば、手摺材4は、図15A,図15Bに示すような形状の被せ部材64Aを備えるものであってもよい。被せ部材64Aは、前後の側部64b,64bが湾曲凸状に形成されており、その内側に係合壁64c,64cが立ち上がっている。そして、係合壁64c,64c先端部に、受け部材61の係合受け部63に係合する係合部64d,64dが形成されている。このような被せ部材64を用いた場合にも同様に、係合構造による係合によって受け部材61に被せ部材64を容易に固定でき、施工性が向上する。また、手摺材4のデザイン性が向上する。
また、柱材20は、平断面形状が略T字形状のものについて説明したが、これに限られることはなく、芯材10に固定可能で、前面にパネル材3が取り付けられるとともに、カバー材30が固定されるものであれば、種々の形状のものを採用することができる。
また、芯材10は、柱材20に固定されるものであればよく、種々の形状のものを採用することができる。
また、カバー材30は、芯材10の後部を収容する空間部31cを必ずしも備えていなくてもよい。
また、前記実施形態では、建物用手摺1を、ベランダVの内側と外側(内外)を隔てる手摺壁(構造物)Wに設けられるものを示したが、これに限られることはなく、建物の居室の間仕切りや衝立に適用してもよい。
1 建物用手摺
2 柱体
3 パネル材
4 手摺材
10 芯材
11 ボルト挿通穴(ボルト穴)
12 ベースプレート
15 板材
16 固定用ボルト(固定具)
20 柱材
21a 嵌合受け部
21b 柱材ネジポケット
21c パネル材用のねじ穴
22b 空間部(挿入溝)
22d 突状部側挿通穴(ボルト穴)
30 カバー材
31b 挟持部
31d カバー材ネジポケット
32a 嵌合部
61 受け部材
63 係合受け部(係合構造)
64 被せ部材
66 係合部(係合構造)
67 ネジ部材
W1 中央壁(構造物)

Claims (8)

  1. 建物に備わるベランダまたはバルコニーの内側と外側とを仕切る建物用手摺であって、
    前記建物の構造物に立設された芯材と、
    前記外側から前記芯材に取り付けられた柱材と、
    前記内側から前記柱材に取り付けられたカバー材と、
    前記外側から前記柱材に直接取り付けられたパネル材と、
    前記柱材の頂部に取り付けられた手摺材と、を備え、
    前記カバー材は、前記柱材との間に、前記芯材及び前記パネル材を前記柱材に固定するための固定具を覆っていることを特徴とする建物用手摺。
  2. 前記柱材は、平板部と、前記平板部の前記内側に突出する突状部と、を備え、
    前記平板部には、前記パネル材を固定するための前記固定具が挿通される挿通穴が形成されており、
    前記突状部には、前記芯材の端部が挿入される挿入溝が形成されており、
    前記突状部及び前記端部には、前記固定具としての固定用ボルトが挿通されるボルト穴が形成されており、
    前記突状部の側部には、前記固定用ボルトが螺合されるナットもしくは板材が配置されることを特徴とする請求項1に記載の建物用手摺。
  3. 前記カバー材は、
    前記柱材に設けられた嵌合受け部に嵌合可能な嵌合部と、
    前記手摺材を取り付けるためのカバー材ネジポケットと、
    前記芯材の一部を挟持する挟持部と、を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の建物用手摺。
  4. 前記手摺材は、受け部材と、前記受け部材に取り付けられる被せ部材とを備え、
    前記受け部材と前記被せ部材とは、係合構造による係合により固定されていることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の建物用手摺。
  5. 前記柱材には前記受け部材を取り付けるための柱材ネジポケットが形成されていることを特徴とする請求項4に記載の建物用手摺。
  6. 前記受け部材及び前記被せ部材は、アルミニウム合金製の押出形材からなることを特徴とする請求項4または請求項5に記載の建物用手摺。
  7. 前記芯材の下端部には、前記建物の構造物に取り付けられるベースプレートが備わることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の建物用手摺。
  8. 前記柱材及び前記カバー材は、アルミニウム合金製の押出形材からなることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の建物用手摺。
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