JP3380129B2 - ユニット建物 - Google Patents

ユニット建物

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JP3380129B2
JP3380129B2 JP34617796A JP34617796A JP3380129B2 JP 3380129 B2 JP3380129 B2 JP 3380129B2 JP 34617796 A JP34617796 A JP 34617796A JP 34617796 A JP34617796 A JP 34617796A JP 3380129 B2 JP3380129 B2 JP 3380129B2
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一利 河原崎
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一対の居室ユニッ
ト上に屋根が載置されたユニット建物に関する。
【0002】
【従来の技術】妻壁パネルを耐力壁とする居室ユニット
から構築されたユニット建物が、特公昭62-298号公報に
開示されている。このようなユニット建物では、各居室
ユニットの妻壁パネルが耐力壁であるため、妻壁パネル
にまたがった広い部屋を設けることが困難である。
【0003】そこで、対向配置された一対の居室ユニッ
トの天井部に通し梁を掛け渡し、妻壁パネルを除去し
て、構造耐力を確保しつつ広い部屋空間を実現できるユ
ニット建物が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上述の通し
梁を用いたユニット建物では、居室ユニットの天井部に
通し梁が突出して、居室ユニットにて形成される部屋空
間の開放感が減少してしまう。
【0005】本発明の課題は、上述の事情を考慮してな
されたものであり、開放感のある部屋空間を実現できる
ユニット建物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、方形の床パネルの対向する 2つの側縁の一方に壁パ
ネルが立設され、他方に壁パネルが立設されていない一
対の建物ユニットが、上記他方の側縁部を互いに内側に
して並設され、上記一対の建物ユニットの壁パネル上面
に、断面L字形状のL型鋼又は断面逆T字形状の逆T型
からなる梁が掛け渡されて載置されて接合され、上記
梁は、立設部とフランジ部とを有してなり、この立設部
を上向きにして梁は建物ユニットの上面レベル以上の範
囲に存在してなり、この梁のフランジ部上に屋根ユニッ
トが載置して接合されたものである。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、上記梁にはフランジ部が形成され、この
フランジ部にスペーサが設置され、このスペーサ上に屋
根ユニットが載置されたものである。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2記載の発明において、上記一対の建物ユニットが、建
物ユニット同士の並設方向と直交する方向に複数組並置
され、各一対の建物ユニット上に屋根ユニットが載置し
て構成されたものである。
【0009】
【作用】請求項に記載の発明には、次の作用がある。
方形の床パネルの対向する2つの側縁の一方に壁パネル
が立設され、他方に壁パネルが立設されていない一対の
建物ユニットが、上記他方の側縁部を互いに内側にして
並設され、一対の建物ユニットの壁パネル上面に梁が掛
け渡されて載置されて接合され、この梁に屋根ユニット
が接合されたことから、この梁によりユニット建物の構
造耐力を向上させることができる。と同時に、この梁
は、建物ユニットの上面レベル以上の範囲に存在するた
め、一対の建物ユニットにて構成される部屋空間に突出
部材が存在せず、開放感のある部屋空間を実現できる。
【0010】また、上記梁が鋼材(L型鋼、逆T型鋼)
にて構成されたことから、梁の断面積を小さくできるの
で、この梁上に載置される屋根ユニットの設計変更を少
なくでき、従って、屋根ユニットの設計変更を容易化で
きる。
【0011】特に、梁が逆T型鋼にて構成された場合
鉛直荷重による横座屈変形が小さく、梁の強度をより一
層高めることができる。
【0012】請求項に記載の発明には、次の作用があ
る。梁のフランジ部にスペーサが設置されたので、梁を
建物ユニットに設置するためのボルトやナットを、上記
スペーサ内に納めることができ、これらのボルトやナッ
トを隠すことができる。
【0013】請求項に記載の発明には、次の作用があ
る。上記一対の建物ユニットが、建物ユニット同士の並
設方向と直交する方向に複数組並設されたので、各一対
の建物ユニットにおいて、一対同士の隣接する面の壁パ
ネルを除去又は幅狭に構成した場合には、複数組の建物
ユニットにより開放感のある広い部屋空間を確保するこ
とができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に基づいて説明する。 [A] 第1の実施の形態 図1は、本発明に係るユニット建物の第1の実施の形態
を示す分解斜視図である。図2は、図1のII-II 線に沿
う断面図である。図3は、図1の梁を示す斜視図であ
る。図4は、図3の梁の断面図である。図5は、図2の
V 部を示す斜視図である。図6は、図5のVI-VI 線に沿
う断面図である。図7は、図6のVII-VII線に沿う断面
図である。
【0015】図1に示すユニット建物10は、建物の居
間、食堂、寝室等の部屋を構成する建物ユニットとして
の居室ユニット11A及び11Bと、建物の屋根を構成
する屋根ユニット12A及び12Bと、梁13と、を有
し、更に、居室ユニット11A及び11Bにおける右側
に、対称形状の建物ユニットとしての居室ユニット11
C及び11Dが配置され、屋根ユニット12A及び12
Bの同右側に、対称形状の屋根ユニット(図示せず)が
配置され、更に、梁13の同右側に、同一形状の梁14
が配置されて構成され、後述の如く広い部屋空間が確保
される。
【0016】各居室ユニット11A、11Bは、方形床
パネル18の対向する2つの側縁の一側縁上に桁壁パネ
ル15が立設され、上記一側縁と対向する側縁には壁パ
ネルが立設されず、上記一側縁と直交する他側縁上に妻
壁パネル16が立設されたものである。このうち、居室
ユニット11Aの床パネル18には、妻壁パネル16に
対向する側縁上に幅狭の妻壁パネル17が立設されてい
る。この妻壁パネル17における妻柱19の上面にジョ
イントボルト20が植設される。また、居室ユニット1
1Bの桁壁パネル15には、妻壁パネル17に対向する
位置に桁柱21が配置され、この桁柱21の上部にジョ
イントボルト22が固着されている。居室ユニット11
A及び11Bは、桁壁パネル15のない側を突き合せて
対向配置される。
【0017】居室ユニット11C、11Dは、それぞれ
居室ユニット11A、11Bと対称な形状をなすもので
ある。これらの対向配置された居室ユニット11A及び
11Bと居室ユニット11C及び11Dとは、妻壁パネ
ル16がない側、幅狭の妻壁パネル17のある側を隣接
させて、これらの居室ユニット11A〜11Dの桁方向
に2組並置される。従って、これらの居室ユニット11
A〜11Dにより広い部屋空間が確保される。
【0018】これらの居室ユニット11A〜11Dの設
置後、居室ユニット11A及び11Cの両妻壁パネル1
7の上面間にジョイントプレート45、46が掛け渡さ
れて固着される。このうちジョイントプレート46は、
居室ユニット11A及び11Cの両ジョイントボルト2
0に挿通された状態で妻壁パネル17間に掛け渡されて
固着される。また、居室ユニット11B及び11Dの両
桁壁パネル15の上面間にも、ジョイントボルト20に
挿通された状態で、ジョイントプレート46が掛け渡さ
れて固着される。
【0019】上記梁13、14は、図3及び図4に示す
ように、それぞれ断面L字形状のL型鋼から成形され
る。鋼材としては、一般構造用圧延鋼材や溶接構造用圧
延鋼材が好ましい。梁13は、一対の居室ユニット11
A及び11Bの桁壁パネル15間に、梁14は、一対の
居室ユニット11C及び11Dの桁壁パネル15間に、
それぞれ掛け渡し可能な長さに設定される。これらの梁
13、14は立設部13A、14Aとフランジ部13
B、14Bとが連設されたものであり、フランジ部13
B、14Bに、居室ユニット11A、11Cのジョイン
トボルト20に挿通されるボルト穴23と、居室ユニッ
ト11B、11Dのジョイントボルト22に挿通される
ボルト穴24とが形成される。更に、梁13、14のフ
ランジ部13B、14Bにおけるボルト穴23側の端部
にボルト穴25が形成される。
【0020】図1及び図7に示すように、梁13のボル
ト穴23、24(共に図示せず)に、ジョイントプレー
ト46を挿通したジョイントボルト20、22がそれぞ
れ挿通され、ナット26(図5〜図7)が螺合されるこ
とにより、梁13が居室ユニット11Aの妻壁パネル1
7と居室ユニット11Bの桁壁パネル15との間に掛け
渡されて設置される。また、梁14のボルト穴23、2
4に、ジョイントプレート46を挿通したジョイントボ
ルト20、22がそれぞれ挿通され、ナット26が螺合
されることにより、梁14が居室ユニット11Cの妻壁
パネル17と居室ユニット11Dの桁壁パネル15との
間に掛け渡されて設置される。
【0021】居室ユニット11Aに幅狭の妻壁パネル1
7が設置され、居室ユニット11Bに妻壁パネル16に
対向して妻壁パネルが設置されないことによっても、上
記梁13が設置されたことから、居室11A及び11B
の構造耐力が確保される。同様に、居室ユニット11C
に幅狭の妻壁パネル17が設置され、居室ユニット11
Dに妻壁パネル16に対向して妻壁パネルが設置されな
いことによっても、上記梁14により、居室ユニット1
1C及び11Dの構造耐力が確保される。
【0022】図3及び図4に示すように、梁13、14
は、立設部13A、14Aの高さHが例えば 200mm、厚
さTA が例えば 9mmに寸法設定され、フランジ部13
B、14Bの幅Wが例えば90mm、厚さTB が例えば14mm
に寸法設定されて、梁13、14の断面2次モーメント
が1210cm4 、曲げ応力が2.35t/cm2 に設定される。
【0023】梁13、14には、それぞれ長手方向中央
位置に、立設部13A及びフランジ部13Bに連設する
リブ47と、立設部14A及びフランジ部14Bに連設
するリブ47とがそれぞれ設けられて、梁13、14の
座屈が防止される。また、これらの梁13のフランジ1
3B、梁14のフランジ部14Bには、屋根ユニット1
2A、12B等を接合させるための接合ボルト49が複
数本垂設されている。
【0024】梁13の立設部13A、梁14の立設部1
4Aには、梁13、14の長手方向を長軸とする複数個
の長穴50が開口される。梁13がジョイントボルト2
0、22を用いて居室ユニット11A及び11Bに設置
され、梁14がジョイントボルト20及び22を用いて
居室ユニット11C及び11Dに設置された後に、図7
に示すように、梁13の立設部13Aと梁14の立設部
14Aとの間にスペーサ51が設置されて、これらの立
設部13Aと14Aとの隙間が埋められる。この後、梁
13及び14の上記長穴50に結合ボルト52が挿通さ
れ、ワッシャ53を介してナット54が上記結合ボルト
52に螺合されて、梁13及び14が結合される。梁1
3、14に長穴50を開口したのは、居室ユニット11
A及び11Bと居室ユニット11C及び11Dとの間の
自由度を確保するためである。
【0025】ここで、居室ユニット11A及び11Cの
妻壁パネル17は、図2に示すように、上枠32と下枠
33との間に複数本の縦枠34が配置されて構成され
る。この妻壁パネル17には、一端側に前述の妻柱19
が、取付ボルト55を用いて縦枠34に固定され、桁壁
パネル15に接する他端側に 2本の縦枠34が隣接して
配置される。この隣接配置された縦枠34を、以下縦枠
34a、34bと称する。妻壁パネル17の上部におけ
る縦枠34a、34b間に吊り具35が設置される。
【0026】上記吊り具35は、居室ユニット11A、
11Cの懸吊時に使用されるものあり、図5及び図6に
示すように、吊り具本体36及びピン37を有して構成
される。
【0027】吊り具本体36は、金属製で箱形状に形成
され、妻壁パネル17の縦枠34a、34b間に配置さ
れるとともに、天部内面に溶着ナット38が設けられた
ものである。この溶着ナット38に、図示しない懸吊用
ボルト(例えばアイボルト)又は後述の締結ボルト40
が螺合可能とされる。ここで、符号42は、溶着ナット
38に対し同軸状態で上枠32に形成された通し穴であ
る。
【0028】また、ピン37は、吊り具本体36を貫通
するとともに、妻壁パネル17の縦枠34a、34bの
挿通穴41に挿通される。吊り具本体36の溶着ナット
38に懸吊用ボルト39又は締結ボルト40が螺合し
て、吊り具本体36が引き上げられる際に、上記ピン3
7が縦枠34a、34bに保持され、ピン37の剪断力
にて上記引き上げ力に対抗する。
【0029】図1に示す居室ユニット11A、11B、
11C及び11Dの妻壁パネル16も、図示しないが、
上枠32、下枠33及び縦枠34を有して構成され、両
端側に縦枠34a、34b(図示せず)が配置され、妻
壁パネル16の上部で上記縦枠34a、34b間に、図
示しないが、上記吊り具35が設置される。
【0030】この妻壁パネル16に設置された吊り具3
5と、幅狭の妻壁パネル17に設置された吊り具35の
それぞれの溶着ナット38に、懸吊用ボルト(図示せ
ず)を螺合し、クレーン等を用いて吊り具本体36が持
ち上げられると、縦枠34a、34bに保持されたピン
37の剪断力によって、居室ユニット11A〜11Dは
持ち上げられ、所定の位置に設置される。
【0031】特に、幅狭の妻壁パネル17に設置された
吊り具35には、居室ユニット11A〜11Dが所定位
置に設置され、居室ユニット11Aと居室ユニット11
Bとの間に梁13が設置され、居室ユニット11Cと居
室ユニット11Dとの間に梁14が設置されたときに、
これらの梁13、14の端部が固定される。つまり、図
5及び図6に示すように、梁13、14のボルト穴2
3、24に、居室ユニット11A、11Cのジョイント
ボルト20、22が挿通され、ナット26を用いて梁1
3、14がそれぞれ居室ユニット11A及び11B、居
室ユニット11C及び11Dに設置される際に、梁1
3、14のボルト穴25、妻壁パネル17の通し穴42
に締結ボルト40を挿通し、この締結ボルト40を吊り
具35の溶着ナット38に螺合させることにより、梁1
3、14におけるボルト穴23側の端部が吊り具35に
固定される。
【0032】梁13、14には、屋根ユニット12A、
12B等からの荷重が作用し、上記梁13、14のボル
ト穴23側端部は上方へ引っ張られて持ち上がり現象を
呈するが、上述の如く、吊り具35に固定されることに
より、妻壁パネル17の縦枠34a、34bに保持され
た吊り具35のピン37の剪断力によって、妻壁パネル
17に支持される。尚、図2において、符号43は床パ
ネル18の根太であり、符号44は、根太43上に設け
られた床面材である。
【0033】居室ユニット11A及び11Bにジョイン
トボルト20、22及び締結ボルト40を用いて梁13
が設置され、居室ユニット11C及び11Dにジョイン
トボルト20、22及び締結ボルト40を用いて梁14
が設置され、更に、これらの梁13及び14が結合ボル
ト52により結合された後に、図6及び図7に示すよう
に、梁13のフランジ部13B上及び梁14のフランジ
部14B上に、スペーサとしてのランバー56が載置さ
れる。このランバー56の厚さTC が例えば24mmに設定
される。また、このランバー56には、ジョイントボル
ト20、22及びナット26を収容する開口57、締結
ボルト40の頭部を納める開口58、及び接合ボルト4
9が貫通する貫通穴59が設けられている。従って、こ
のランバー56が梁13のフランジ部13B、梁14の
フランジ部14Bに載置されることにより、上記ジョイ
ントボルト20、22、ナット26及び締結ボルト40
が隠される。
【0034】図1に示すように、上記屋根ユニット12
A及び12Bは、居室ユニット11A及び11B上に、
それらの妻方向に並置される。各屋根ユニット12A、
12Bは、上枠27と下枠28との間に縦枠29が設置
された妻小壁30に屋根パネル31が釘等で固着された
ものである。これらの屋根ユニット12A、12Bは、
居室ユニット11A及び11Bに設置された梁13に載
置されて接合されるとともに、居室ユニット11A及び
11Bのそれぞれの桁壁パネル15及び妻壁パネル16
に接合される。
【0035】同様にして、屋根ユニット12A、12B
と対称な形状の屋根ユニット(図示せず)が、居室ユニ
ット11C及び11Dに設置された梁14に載置して接
合され、更に、これらの屋根ユニット12A、12Bが
居室ユニット11C及び11Dのそれぞれの桁壁パネル
15及び妻壁パネル16に接合される。
【0036】具体的には、図6及び図7に示すように、
屋根ユニット12A及び12B等の妻小壁30は、梁1
3のフランジ部13B、梁14のフランジ部14B上に
載置されたランバー56上に載置され、その後、ナット
60を接合ボルト49に螺合し、妻小壁30の下枠28
が梁13、14に接合されて、屋根ユニット12A、1
2B等が梁13、14に接合される。
【0037】この際、梁13のフランジ部13B、梁1
4のフランジ部14Bの厚さTB が14mmであり、ランバ
ー56の厚さTC が24mmであることから、屋根ユニット
12A及び12B等は、上記厚さTB とTC とを加算し
た値だけ居室ユニット11A〜11Dの上面に対して持
ち上げられて配置される。この上げ代は、屋根ユニット
12A、12B等における妻小壁30の下枠28の厚さ
に相当し、梁13、14を木材にて構成する場合に比べ
極めて小さな上げ代であり、従って、屋根ユニット12
A、12Bの設計変更も小さなものに抑えられる。
【0038】上記実施の形態によれば、次の(1) (4)
の効果を奏する。(1) 対向配置された一対の居室ユニット11A及び11
B、居室ユニット11C及び11Dの妻壁パネル17と
桁壁パネル15との上面に梁13、14がそれぞれ掛け
渡されて載置されて接合され、この梁13、14に屋根
ユニット12A及び12B等が接合されたことから、こ
の梁13、14によりユニット建物10の構造耐力を向
上させることができる。と同時に、梁13、14が居室
ユニット11A〜11Dにおける桁壁パネル15、妻壁
パネル16、17の上面レベル以上の範囲に存在するた
め、一対の居室ユニット11A及び11B、居室ユニッ
ト11C及び11Dにて構成される部屋空間に突出部材
が存在せず、開放感のある部屋空間を実現できる。
【0039】(2) また、上記梁13、14がL型鋼にて
構成されたことから、梁13、14の断面積を小さくで
きるので、この梁13、14上に載置される屋根ユニッ
ト12A、12Bの設計変更を少なくでき、従って、屋
根ユニット12A、12Bの設計変更を容易化できる。
【0040】(3) 更に、梁13、14のフランジ部13
B、14Bにランバー56が設置されたので、梁13、
14を居室ユニット11A〜11Dに設置するためのジ
ョイントボルト20、22及びナット26並びに締結ボ
ルト40を、上記ランバー56内に納めることができ、
これらのジョイントボルト20、22、ナット26及び
締結ボルト40をランバー56にて隠すことができる。
【0041】(4) また、対向配置される一対の居室ユニ
ット11A及び11Bと居室ユニット11C及び11D
とが、妻壁パネル16がない側及び幅狭の妻壁パネル1
7のある側を隣接して、居室ユニット11A〜11Dの
桁方向に2組並設されたので、これら2組の居室ユニッ
ト11A〜11Dにより開放感のある広い部屋空間を確
保することができる。
【0042】[B] 第2の実施の形態 図8は、本発明に係るユニット建物の第2の実施の形態
における梁を示す部分斜視図である。図9は、図8のIX
視矢視図である。この第2の実施の形態において、前記
第1の実施の形態と同様な部分は、同一の符号を付すこ
とにより説明を省略する。
【0043】このユニット建物62では、梁61は、断
面逆T字形状の逆T型鋼から構成される。この梁61
も、立設部61Aとフランジ部61Bとを有してなり、
前記梁13、14との相違点はその形状である。
【0044】従って、この第2の実施の形態において
も、前記第1の実施の形態の(1) (4) の効果を奏する
他、次の(5) の効果を奏する。(5) 梁61が逆T型鋼にて構成されたので、梁61に鉛
直荷重Fが作用しても、梁61のフランジ61Bが立設
部61Aに対して、図9の二点鎖線に示すように座屈し
て立設部61Aとフランジ部61Bとの角度が90度以上
に変形する横座屈変形が小さくなり、従って、梁61の
強度をより一層高めることができる。
【0045】以上、本発明の実施形態を図面により詳述
したが、本発明の具体的な構成はこの実施形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、上記各
実施の形態のユニット建物10、62では、居室ユニッ
ト11A〜11Dにおいて桁壁パネル15がない側或い
は妻壁パネル17がある側に梁13、14、61が配置
されるものを述べたが、各居室ユニット11A〜11D
において、妻壁パネル16上にも梁13、14、61を
載置して接合しても良い。
【0046】また、一対の居室ユニット11A及び11
Bに、他の一対の居室ユニット11C及び11Dが載置
されるものを述べたが、この居室ユニット11C及び1
1Dに、同様に対向配置された一対の居室ユニットを更
に並置しても良い。
【0047】
【発明の効果】以上のように、本発明に係るユニット建
物によれば、建物ユニット上に載置される屋根ユニット
の設計変更を容易化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るユニット建物の第1の実
施の形態を示す分解斜視図である。
【図2】図2は、図1のII-II 線に沿う断面図である。
【図3】図3は、図1の梁を示す斜視図である。
【図4】図4は、図3の梁の断面図である。
【図5】図5は、図2のV 部を示す斜視図である。
【図6】図6は、図5のVI-VI 線に沿う断面図である。
【図7】図7は、図6のVII-VII 線に沿う断面図であ
る。
【図8】図8は、本発明に係るユニット建物の第2の実
施の形態における梁を示す部分斜視図である。
【図9】図9は、図8のIX視矢視図である。
【符号の説明】
10 ユニット建物 11A〜11D 居室ユニット(建物ユニット) 12A、12B 屋根ユニット 13、14 梁 13A、14A 梁の立設部 13B、14B、梁のフランジ部 15 桁壁パネル 16、17 妻壁パネル 18 床パネル 20、22 ジョイントボルト 40 締結ボルト 56 ランバー(スペーサ) 61 梁 61A 梁の立設部 61B 梁のフランジ部 62 ユニット建物

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 方形の床パネルの対向する 2つの側縁の
    一方に壁パネルが立設され、他方に壁パネルが立設され
    ていない一対の建物ユニットが、上記他方の側縁部を互
    いに内側にして並設され、 上記一対の建物ユニットの壁パネル上面に、断面L字形
    状のL型鋼又は断面逆T字形状の逆T型鋼からなる梁が
    掛け渡されて載置されて接合され、上記梁は、立設部とフランジ部とを有してなり、この立
    設部を上向きにして梁は建物ユニットの上面レベル以上
    の範囲に存在してなり、 この梁のフランジ部上に屋根ユ
    ニットが載置して接合されたことを特徴とするユニット
    建物。
  2. 【請求項2】 上記梁にはフランジ部が形成され、この
    フランジ部にスペーサが設置され、このスペーサ上に屋
    根ユニットが載置された請求項1記載のユニット建物。
  3. 【請求項3】 上記一対の建物ユニットが、建物ユニッ
    ト同士の並設方向と直交する方向に複数組並置され、各
    一対の建物ユニット上に屋根ユニットが載置して構成さ
    れた請求項1または2記載のユニット建物。
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