JPH10229360A - 検波後ダイバーシチ受信回路 - Google Patents

検波後ダイバーシチ受信回路

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JPH10229360A
JPH10229360A JP9030707A JP3070797A JPH10229360A JP H10229360 A JPH10229360 A JP H10229360A JP 9030707 A JP9030707 A JP 9030707A JP 3070797 A JP3070797 A JP 3070797A JP H10229360 A JPH10229360 A JP H10229360A
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JP
Japan
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output
signal
receiving
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circuit
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JP9030707A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Kumagai
智明 熊谷
Sei Kobayashi
聖 小林
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D30/00Reducing energy consumption in communication networks
    • Y02D30/70Reducing energy consumption in communication networks in wireless communication networks

Landscapes

  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディジタル位相変調信号のダイバーシチ受信
方式に関し、簡潔な構成で低消費電力であり、かつ、高
い受信品質が得られる検波後ダイバーシチ受信回路の実
現を目的とする。 【解決手段】 フェージングに対して互いに独立な2系
統のディジタル位相変調信号をそれぞれ受信する第一お
よび第二の受信手段と、各受信手段毎の復調位相を出力
する第一および第二の復調位相検出手段と、各受信手段
毎の受信信号対雑音電力比を検出する第一および第二の
受信S/N検出手段とを備えた検波後ダイバーシチ受信
回路において、前記第二の受信S/N検出手段の出力に
対する前記第一の受信S/N検出手段の出力の比Aを演
算する除算手段と、前記第二の復調位相検出手段の出力
と前記第一の復調位相検出手段の出力との差Bを求める
減算手段と、前記除算手段の出力Aと前記減算手段の出
力Bを入力としてtan-1{AsinB/(1+AcosB)}
を演算する演算手段と、前記第一の復調位相検出手段の
出力と前記演算手段の出力を加算する加算手段とを備え
ることにより構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディジタル位相変
調信号のダイバーシチ受信方式に関し、特に、検波後ダ
イバーシチ受信回路に係る。
【0002】
【従来の技術】移動体通信等では、マルチパスフェージ
ングによる信号伝送特性の劣化を改善するため、空間、
偏波、周波数あるいは時間的に独立な複数のブランチを
用いて受信するダイバーシチ受信方式が用いられてい
る。
【0003】このダイバーシチ受信には複数種類の信号
合成方式があるが、中でも受信S/Nに比例した重み係
数を用いて各ブランチの復調出力の重み付け合成を行う
検波後最大比合成ダイバーシチ方式は、最も高いダイバ
ーシチ利得が得られるため伝送品質改善に極めて効果的
である。
【0004】図7は、受信信号レベルに応じて最大比合
成を行う従来の検波後ダイバーシチ受信回路の第1の構
成例を示す。変調信号は差動符号化されていないものと
した。ここでは、ブランチ数2の空間ダイバーシチの例
を示す。
【0005】図7において、アンテナ701,702で
受信された受信信号7a,7bは、それぞれ受信回路7
03,704に入力される。受信回路703,704
は、それぞれ受信信号の受信処理を行った後、復調を行
い、振幅が受信信号レベルに比例した復調ベクトル信号
(複素信号)7c,7dを出力する。
【0006】一般に、最大比合成を行うための各ブラン
チの復調信号への重み付けは受信信号電力対雑音電力比
(S/N比)に比例して行うことが最適であるが、雑音
電力が受信回路の内部雑音で規定されかつ各ブランチの
雑音電力が同一である場合、受信信号レベルに比例して
重み付けを行うことができる。
【0007】受信信号レベルに比例した重み付けを行う
ために、復調する際に受信信号の振幅情報を失わずに復
調を行う必要がある。従来の検波後最大比合成ダイバー
シチ合成回路では、受信回路703,704において受
信信号7a,7bに対し線形の検波演算を行うことによ
り振幅が受信信号レベルに比例した復調ベクトル信号
(複素信号)7c,7dつまり受信信号レベルにより重
み付けされた復調信号を出力している。
【0008】出力された復調ベクトル信号7c,7dは
加算回路705に入力される。加算回路705は入力さ
れた各ブランチの復調ベクトル信号を加算し、最大比合
成出力として出力する。加算回路705から出力された
信号は識別回路706によりシンボル判定が行われる。
【0009】このように、受信信号レベルに比例して復
調信号に重み付けして合成することにより、受信レベル
低下に伴うS/N劣化を軽減でき、符号誤り率の小さい
良好な受信品質が得られる。
【0010】図8は、受信信号レベルに応じて近似的に
最大比合成を行う従来の検波後ダイバーシチ受信回路の
第2の構成例を示す。変調信号は差動符号化されていな
いものとした。ブランチ数2の空問ダイバーシチの例を
示す。図8において、アンテナ701、702で受信さ
れた受信信号7a、7bは、それぞれ受信回路803、
804に入力される。
【0011】受信回路803、804では、それぞれ受
信信号を位相検波して復調位相信号8c、8dを出力す
る。また、各受信信号7a、7bはそれぞれ受信電界強
度検出回路805、806に入力され、各受信信号の受
信電界強度が検出される。検出された各受信信号の受信
電界強度は重み係数演算回路807に入力される。
【0012】重み係数演算回路807では、入力された
受信電界強度に応じた重み係数を演算し、出力する。復
調位相信号8cは減算回路814および乗算回路809
に、復調位相信号8dは減算回路814および補正回路
815にそれぞれ入力される。減算回路814では入力
された復調位相信号8cから復調位相信号8dを減算
し、減算結果信号8eを出力する。
【0013】出力された減算結果信号8eは補正回路8
15に入力される。補正回路815では、入力された減
算結果信号8eがπよりも大きい場合には復調位相信号
8dに2πを加算した値を補正結果信号8fとして出力
し、入力された減算結果信号8eが−πよりも小さい場
合には復調位相信号8dから2πを減算した値を補正結
果信号8fとして出力し、それ以外の場合には、入力さ
れた復調位相信号8dを補正結果信号8fとして出力す
る。
【0014】復調位相信号8cおよび補正結果信号8f
はそれぞれ乗算回路809、810に入力され、重み係
数演算回路807から出力される重み係数とそれぞれ乗
算される。乗算回路809、810において各ブランチ
の復調位相信号に重み付けが行われることになる。乗算
回路809、810のそれぞれの出力信号は加算回路8
11に入力される。
【0015】加算回路811は入力された乗算回路80
9、810の出力信号を加算し、合成出力として出力す
る。加算回路811から出力された信号は識別回路81
3によりシンボル判定が行われ、該識別回路813は復
調信号を出力する。本第2の構成例の特徴は、第1の構
成例の受信回路が復調出力としてべクトル信号を出力す
るのに対し、復調出力として復調位相値を示すスカラー
信号を出力することで線形の検波演算の必要をなくして
回路の簡易化を図っていることである。
【0016】減算回路814および補正回路815によ
る前述の補正動作は、本第2の構成例が受信回路から出
力される復調位相信号に重み付けを行った後に合成を行
うスカラー合成を行うために必要となる(参考文献:
“π/4シフトQDPSKの位相遅延検波に適した検波
後合成ダイバーシチ”、電子情報通信学会技術研究報
告、RCS92-39)。
【0017】すなわち、補正回路815を通さずに復調
位相信号8dに対して重み係数演算回路807の出力す
る重み係数を乗算した後に加算回路811にてスカラー
合成を行うと、復調位相信号8cと復調位相信号8dの
差分値の絶対値がπより大きい場合、本来合成出力とし
て出力すべき位相から2π×(当該ブランチの重み係
数)だけずれた信号が加算回路811から出力される。
【0018】このため、本第2の構成例では、乗算回路
810による重み付けを行う前に減算回路814にて復
調位相信号8cと復調位相信号8dの差分を演算し、そ
の演算結果に基づいて補正回路815により加算回路8
11から出力される信号が本来合成出力として出力すべ
き位相となるように補正を行っているのである。
【0019】このように、受信信号レベルに比例して復
調位相信号に重み付けして合成することにより、受信レ
ベル低下に伴うS/N劣化を軽減でき、符号誤り率の小
さい良好な受信品質が得られる。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した第
1の構成例では、回路規模の大きい線形の検波演算が必
要になる。このため受信回路全体の回路規模が増大して
しまうという問題があった。また、第2の構成例では回
路の簡易化を図るために復調出力として復調位相値を示
すスカラー信号を出力し、重み係数演算回路から出力さ
れる各ブランチの重み係数と乗算した後に合成を行って
いる。
【0021】ところが、最大比合成は復調信号の振幅に
対して重み付けを行うことで実現されるため、第2の構
成例のように復調位相信号に対して単純に重み付けを行
うと正確な最大比合成にはならないために符号誤り率特
性に劣化が生じるという問題があった。
【0022】本発明は、上述のような課題を解決するた
めになされたもので、その目的とするところは、低消費
電力、かつ、簡易な装置によって高い受信品質が得られ
る検波後ダイバーシチ受信回路を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上述の
課題は、前記特許請求の範囲に記した手段により解決さ
れる。すなわち、請求項1に記載の発明は、フェージン
グに対して互いに独立な2系統のディジタル位相変調信
号をそれぞれ受信する第一および第二の受信手段と、前
記各受信手段毎の復調位相を出力する第一および第二の
復調位相検出手段と、前記各受信手段毎の受信信号対雑
音電力比を検出する第一および第二の受信S/N検出手
段とを備えた検波後ダイバーシチ受信回路であって、
【0024】前記第二の受信S/N検出手段の出力に対
する前記第一の受信S/N検出手段の出力の比Aを演算
する除算手段と、前記第二の復調位相検出手段の出力と
前記第一の復調位相検出手段の出力差Bを求める減算手
段と、前記除算手段の出力Aと前記減算手段の出力Bを
入力としてtan-1{AsinB/(1+AcosB)}を演算
する演算手段と、前記第一の復調位相検出手段の出力と
前記演算手段の出力を加算する加算手段とを備えたこと
を特徴とする検波後ダイバーシチ受信回路である。
【0025】請求項2に記載の発明は、フェージングに
対して互いに独立な2系統のディジタル位相変調信号を
それぞれ受信する第一および第二の受信手段と、前記各
受信手段毎の復調位相を出力する第一および第二の復調
位相検出手段と、前記各受信手段毎の受信信号対雑音電
力比を検出する第一および第二の受信S/N検出手段と
を備えた検波後ダイバーシチ受信回路であって、
【0026】前記第二の受信S/N検出手段の出力に対
する前記第一の受信S/N検出手段の出力の比を演算す
る除算手段と、前記除算手段の出力を一定期間遅延させ
る遅延手段と、前記除算手段の出力と前記遅延手段の出
力の積Cをそれぞれ演算する乗算手段と、前記第二の復
調位相検出手段の出力と前記第一の復調位相検出手段の
出力差Dを求める減算手段と、
【0027】前記乗算手段の出力Cと前記減算手段の出
力Dを入力としてtan-1{CsinD/(1+CcosD)}
を演算する演算手段と、前記第一の復調位相検出手段の
出力と前記演算手段の出力を加算する加算手段とを備え
たことを特徴とする検波後ダイバーシチ受信回路であ
る。
【0028】請求項3に記載の発明は、フェージングに
対して互いに独立な2系統のディジタル位相変調信号を
それぞれ受信する第一および第二の受信手段と、前記各
受信手段毎の復調位相を出力する第一および第二の復調
位相検出手段と、前記各受信手段毎の受信信号対雑音電
力比を検出する第一および第二の受信S/N検出手段と
を備えた検波後ダイバーシチ受信回路であって、
【0029】前記第一および第二の受信S/N検出手段
の出力を一定期問遅延させる第一および第二の遅延手段
と、前記第一および第二の受信S/N検出手段の出力と
前記第一および第二の遅延手段の出力の積をそれぞれ演
算する第一および第二の乗算手段と、前記第二の乗算手
段の出力に対する前記第一の乗算手段の出力の比Cを演
算する除算手段と、
【0030】前記第二の復調位相検出手段の出力と前記
第一の復調位相検出手段の出力差Dを求める減算手段
と、前記除算手段の出力Cと前記減算手段の出力Dを入
力としてtan-1{CsinD/(1+CcosD)}を演算す
る演算手段と、前記第一の復調位相検出手段の出力と前
記演算手段の出力を加算する加算手段とを備えたことを
特徴とする検波後ダイバーシチ受信回路である。
【0031】請求項4に記載の発明は、請求項1に記載
の検波後ダイバーシチ受信回路であって、前記第一およ
び第二の受信S/N検出手段は前記第一および第二の受
信手段毎の受信信号対雑音電力比の対数値(対数の底は
a、a:定数)をそれぞれ検出し、前記演算手段は前記
第二の受信S/N検出手段の出力に対する前記第一の受
信S/N検出手段の出力差Eと前記出力Bを入力として
tan-1{aEsinB/(1+aEcosB)}を演算すること
を特徴とする検波後ダイバーシチ受信回路である。
【0032】請求項5に記載の発明は、請求項2に記載
の検波後ダイバーシチ受信回路であって、前記第一およ
び第二の受信S/N検出手段は前記第一および第二の受
信手段毎の受信信号対雑音電力比の対数値(対数の底は
a、a:定数)をそれぞれ検出し、
【0033】前記演算手段は前記第二の受信S/N検出
手段の出力に対する前記第一の受信S/N検出手段の出
力差と前記遅延手段の出力の和である出力Fと前記出力
Dを入力としてtan-1{aFsinD/(1+aFcosD)}
を演算することを特徴とする検波後ダイバーシチ受信回
路である。
【0034】請求項6に記載の発明は、請求項3に記載
の検波後ダイバーシチ受信回路であって、前記第一およ
び第二の受信S/N検出手段は前記第一および第二の受
信手段毎の受信信号対雑音電力比の対数値(対数の底は
a、a:定数)をそれぞれ検出し、
【0035】第一の加算手段は前記第一の受信S/N検
出手段と第一の遅延手段の出力の和を出力し、第二の加
算手段は前記第二の受信S/N検出手段と第二の遅延手
段の出力の和を出力し、前記演算手段は前記第二の加算
手段の出力に対する前記第一の加算手段の出力差Fと前
記出力Dを入力としてtan-1{aFsinD/(1+aFcos
D)}を演算することを特徴とする検波後ダイバーシチ
受信回路である。
【0036】一般に、2ブランチの検波後最大比合成出
力MRCは式(1)のように表される。 MRC=SN1exp(jθ1)+SN2exp(jθ2) (1) ただし、SNi はブランチiの信号電力対雑音電力比、
θi はブランチiの復調位相である。雑音電力が受信回
路の内部雑音で規定されかつ各ブランチの雑音電力が同
一であると仮定すると、式(1)は式(2)のように表
される。
【0037】 MRC=r1exp(jθ1〕+r2exp(jθ2) (2) ただし、riは時刻tにおけるブランチiの受信信号電
力レベルである。なお、時刻tにおけるブランチiの受
信電界強度レベルをxi,tとすると、変調信号が差動符
号化されていない場合には受信信号電力レベルriはx
i,tに等しく、変調信号が差動符号化されている場合に
は受信信号電力レベルriは xi,t×xi,t -1に等しい。
【0038】また、時刻tにおいてブランチiが検出し
た位相をθi,t とすると、変調信号が差動符号化されて
いない場合には復調位相θiはθi,tに等しく、変調信号
が差動符号化されている場合には復調位相θi はθi,t
−θi,t-1に等しい。変調信号がディジタル位相変調信
号の場合、MRCの位相 arg(MRC)をシンボル判定
することにより復調が行われる。MRCの位相 arg(M
RC)は“数2”で示す式(3)のように表わすことが
できる。なお、時刻t−1は時刻tの1シンボル前の時
刻を示している。
【0039】
【数2】
【0040】本発明の請求項1では、変調信号が差動符
号化されておらずかつ受信S/N検出手段の出力が受信
S/Nに比例した線形出力である場合、請求項2および
請求項3では、変調信号が差動符号化され、かつ、受信
S/N検出手段の出力が受信S/Nに比例した線形出力
である場合、請求項4では、変調信号が差動符号化され
ておらずかつ受信S/N検出手段の出力が受信S/Nの
対数をとった非線形出力である場合に、
【0041】また、請求項5および請求項6では、変調
信号が差動符号化されかつ受信電界強度検出回路の出力
が受信電界強度の対数をとった非線形出力である場合
に、出力端子に arg(MRC)が出力される。このため
請求項1から請求項6に記載の発明による検波後ダイバ
ーシチ受信回路は、前述したような従来の第2の構成例
で生じた受信品質の劣化は起こらずに最良の最大比合成
結果を得ることができ、また、従来の第1の構成例のよ
うな線形の検波演算を行わないため回路規模も小さい。
【0042】さらにまた、請求項7では、変調信号が差
動符号化されかつ受信S/N検出手段の出力が受信S/
Nに比例した線形出力でありかつフェージング周波数が
変調信号のシンボル周波数に比較して非常に小さい場
合、請求項8では、変調信号が差動符号化されかつ受信
S/N検出手段の出力が受信S/Nの対数をとった非線
形出力でありかつフェージング周波数が変調信号のシン
ボル周波数に比較して非常に小さい場合に、出力端子に
arg(MRC)の近似値が出力される。
【0043】一般に、フェージング周波数が変調信号の
シンボル周波数に比較して非常に小さい場合には、ある
時刻における受信S/Nは1シンボル前あるいは数シン
ボル前の受信S/Nと等しいとして扱うことができる。
このため請求項7および請求項8に記載の発明による検
波後ダイバーシチ受信回路は、前述したような従来の第
2の構成例で生じたほどには受信品質の劣化が起こらず
に最大比合成結果を得ることができる。また、従来の第
1の構成例のような線形の検波演算を行わないため回線
規模も小さい。
【0044】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明を
実際にはどのように実施するかについて説明する。な
お、以下の文中と図中の[ ]内の数式は当該信号が保
持している値を表す。
【0045】図1は、この発明の実施の形態の第1の例
を示すブロック図である。なお、図1は変調信号が差動
符号化されず、かつ、受信電界強度検出回路の出力が受
信電界強度に比例した線形出力である場合の構成例であ
って、請求項1の発明に対応する。
【0046】図1において、アンテナ101,102で
受信された受信信号1a,lbは、それぞれ受信回路1
03,104に入力される。受信回路103,104で
は、それぞれ受信信号を位相検波して復調位相信号1c
[θ1],ld[θ2]を出力する。また、受信信号1
a、lbはそれぞれ受信電界強度検出回路105,10
6に入力され、各受信信号の受信電界強度が検出され
る。
【0047】受信電界強度検出回路105,106から
は検出された受信電界強度信号1e[x1,t],1f
[x2,t]がそれぞれ出力される。受信電界強度検出回
路105,106から出力された受信電界強度信号1
e,lfは除算回路107に入力される。除算回路10
7では、受信電界強度信号1fに対する受信電界強度信
号1eの比が演算され、除算結果信号1g[A=x2,t
/x1,t]が出力される。
【0048】変調信号は差動符号化されていないため、
1,t=r1,x2,t=r2である。一方、復調位相信号1
c,1dは減算回路110に入力される。減算回路11
0では、復調位相信号1dから復調位相信号1cが減算
され、減算結果信号1h[B=θ2−θ1]が出力され
る。減算結果信号lhと、除算回路107の出力信号1
gは演算回路111に入力される。
【0049】演算回路111では tan-1{AsinB/
(1+AcosB)}が演算され、演算結果信号 1i[ta
n-1{AsinB/(1+AcosB)}]が出力される。出
力された演算結果信号1iと復調位相1cは加算回路1
12に入力される。
【0050】加算回路112では入力された演算結果信
号1iと復調位相信号1cを加算し、合成信号1j[ta
n-1{AsinB/(1+AcosB)}+θ1]を出力する。
A=x2/x1とB=θ2−θ1を合成結果の式tan-1{As
inB/(1+AcosB)}+θ1に代入すると合成結果は
arg(MRC)に等しくなるため、加算回路112の出
力信号である合成信号1jは最大比合成出力信号の位相
に等しい。合成信号1jは識別回路113によりシンボ
ル判定が行われ、復調信号を出力する。
【0051】図2は、この発明の実施の形態の第2の例
を示すブロック図である。なお、図2は変調信号が差動
符号化されかつ受信電界強度検出回路の出力が受信電界
強度に比例した線形出力である場合の構成例であって、
請求項2の発明に対応する。
【0052】図2において、アンテナ201,202で
受信された受信信号2a,2bは、それぞれ受信回路2
03,204に入力される。受信回路203,204で
は、それぞれ受信信号を位相検波して復調位相信号2c
[θ1],2d[θ2]を出力する。また、受信信号2
a,2bはそれぞれ受信電界強度検出回路205,20
6に入力され、各受信信号の受信電界強度が検出され
る。
【0053】受信電界強度検出回路205,206から
は検出された受信電界強度信号2e[x1,t],2f
[x2,t]がそれぞれ出力される。受信電界強度検出回
路205,206から出力された受信電界強度信号2
e,2fは除算回路207に入力される。除算回路20
7では、受信電界強度信号2fに対する受信電界強度信
号2eの比が演算され、除算結果信号2g[x2,t/x
1,t]が出力される。
【0054】除算結果信号2gは遅延回路208に入力
されるとともに乗算回路209に入力される。遅延回路
208は入力された除算結果信号2gを変調信号の1シ
ンボル間隔に等しい時間だけ遅延させてから出力する。
時刻tにおける遅延回路208の入力信号は除算結果信
号2g[x2,t/x1,t]であるので、時刻tにおける遅
延回路208の遅延出力信号2kの値は[x2,t-1/x
1,t-1]ということになる。
【0055】乗算回路209では、入力された除算結果
信号2gと遅延出力信号2kを乗算し、乗算結果信号2
l[C=x2,t-12,t/x1,t-11,t]を出力する。変
調信号は差動符号化されているので、x1,t-11,t=r
1,x2,t-12,t=r2である。一方、復調位相信号2
c,2dは減算回路210に入力される。
【0056】減算回路210では、復調位相信号2dか
ら復調位相信号2cが減算され、減算結果信号2h[D
=θ2−θ1]が出力される。乗算結果信号2lおよび減
算結果信号2hは演算回路211に入力される。演算回
路211ではtan-1{CsinD/(1+CcosD)}が演
算され、演算結果信号2i[tan-1{CsinD/(1
+CcosD)}]が出力される。
【0057】出力された演算結果信号2iと復調位相2
cは加算回路212に入力される。加算回路212では
入力された演算結果信号2iと復調位相信号2cを加算
し、合成信号2j[tan-1{CsinD(1+Ccos
D)}+θ1]を出力する。
【0058】C=x2,t-12,t/x1,t-11,tとD=θ
2−θ1を合成結果の式tan-1{CsinD/(1+Ccos
D)}+θ1に代入すると合成結果は arg(MRC)に
等しくなるため、加算回路212の出力信号である合成
信号2jは最大比合成出力信号の位相に等しい。合成信
号2jは識別回路213によりシンボル判定が行われ、
復調信号を出力する。
【0059】図3は、この発明の実施の形態の第3の例
を示すブロック図である。なお、図3は変調信号が差動
符号化され、かつ、受信電界強度検出回路の出力が受信
電界強度に比例した線形出力である場合の構成例であっ
て、請求項3の発明に対応する。
【0060】図3において、アンテナ201,202で
受信された受信信号2a,2bは、それぞれ受信回路2
03,204に入力される。受信回路203,204で
は、それぞれ受信信号を位相検波して復調位相信号2c
[θ1],2d[θ2]を出力する。また、受信信号2
a,2bはそれぞれ受信電界強度検出回路205,20
6に入力され、各受信信号の受信電界強度が検出され
る。
【0061】受信電界強度検出回路205,206から
は検出された受信電界強度信号2e[x1,t],2f
[x2,t]がそれぞれ出力される。受信電界強度検出回
路205から出力された受信電界強度信号2eは遅延回
路307に入力されるとともに乗算回路309に入力さ
れる。また、受信電界強度検出回路206から出力され
た受信電界強度信号2fは遅延回路314に入力される
とともに乗算回路315に入力される。
【0062】遅延回路307,314はそれぞれ入力さ
れた受信電界強度信号2e,2fを変調信号の1シンボ
ル問隔に等しい時間だけ遅延させてから出力する。時刻
tにおける遅延回路307,314の入力信号はそれぞ
れ受信電界強度信号2e[x 1,t]、受信電界強度信号
2f[x2,t]であるので、時刻tにおける遅延回路3
07,314の遅延出力信号3k,3mの値はそれぞれ
1,t-1,x2,t-1ということになる。
【0063】乗算回路309,315では、それぞれ入
力された受信電界強度信号2eと遅延出力信号3k、受
信電界強度信号2fと遅延出力信号3mを乗算し、それ
ぞれ乗算結果信号3n[x1,t-11,t],3p[x
2,t-12,t]を出力する。変調信号は、差動符号化され
ているので、x1,t-11,t=r1,x2,t-12,t=r2
ある。
【0064】乗算結果信号3n,3pは除算回路308
に入力される。除算回路308では入力された乗算結果
信号3pに対する乗算結果信号3nの比を演算し、除算
結果信号2l[C=x2,t-12,t/x1,t-11,t]を出
力する。一方、復調位相信号2c,2dは減算回路21
0に入力される。減算回路210では、復調位相信号2
dから復調位相信号2cが減算され、減算結果信号2h
[D=θ2−θ1]が出力される。
【0065】除算結果信号2lおよび減算結果信号2h
は演算回路211に入力される。演算回路211ではta
n-1{CsinD/(1+CcosD)}が演算され、演算結
果信号2i[tan-1{CsinD(1+CcosD)}]が出
力される。出力された演算結果信号2iと復調位相信号
2cは加算回路212に入力される。
【0066】加算回路212では入力された演算結果信
号2iと復調位相信号2cを加算し、合成信号2j[ta
n-1{CsinD/(1+CcosD)}+θ1]を出力する。
C=x2,t-12,t/x1,t-11,tとD=θ2−θ1を、合
成結果の式tan-1{CsinD/(1+CcosD)}+θ1
代入すると合成結果は arg(MRC)に等しくなるた
め、加算回路212の出力信号である合成信号2jは最
大比合成出力信号の位相に等しい。合成信号2jは識別
回路213によりシンボル判定が行われ、該識別回路2
13は復調信号を出力する。
【0067】図4は、この発明の実施の形態の第4の例
を示すブロック図である。なお、図4は変調信号が差動
符号化されずかつ受信電界強度検出回路の出力が受信電
界強度の対数(対数の底はa、a:定数)をとった非線
形出力である場合の構成例であって、請求項4の発明に
対応する。
【0068】図4において、アンテナ101,102で
受信された受信信号1a,lbは、それぞれ受信回路1
03,104に入力される。受信回路103,104で
は、それぞれ受信信号を位相検波して復調位相信号1c
[θ1],1d[θ2]を出力する。
【0069】また、受信信号1a,lbはそれぞれ受信
電界強度検出回路405,406に入力され、各受信信
号の受信電界強度信号が検出される。受信電界強度検出
回路405,406からは検出された受信電界強度の対
数をとった受信電界強度信号4e[loga(x1,t)],
4f[loga(x2,t)]がそれぞれ出力される。
【0070】受信電界強度検出回路405,406から
出力された受信電界強度信号4e,4fは減算回路40
7に入力される。減算回路407では、受信電界強度信
号4fから受信電界強度信号4eが減算され、減算結果
信号4g[E=loga(x2,t/x1,t)]が出力される。
変調信号は差動符号化されていないため、x1,t=r 1
2,t=r2である。
【0071】一方、復調位相信号1c、1dは減算回路
110に入力される。減算回路110では、復調位相信
号1dから復調位相信号1cが減算され、減算結果信号
1h[B=θ2−θ1]が出力される。減算結果信号4
g,1hは演算回路411に入力される。
【0072】演算回路411ではtan-1{aEsinB/
(1+aEcosB)}が演算され、演算結果信号4i[ta
n-1{aEsinB/(1+aEcosB)}]が出力される。
出力された演算結果信号4iと復調位相1cは加算回路
412に入力される。
【0073】加算回路412では入力された演算結果信
号4iと復調位相信号1cを加算し、合成信号4j[ta
n-1{aEsinB/(1+aEcosB)}+θ1]を出力す
る。E=loga(x2/x1)と B=θ2−θ1を合成結果
の式tan-1{aEsinB/(1+aEcosB)}+θ1に代入
すると合成結果arg(MRC)に等しくなるため、加算
回路412の出力信号である合成信号4jは最大比合成
出力信号の位相に等しい。合成信号4jは識別回路41
3によりシンボル判定が行われ、該識別回路413は復
調信号を出力する。
【0074】図5は、この発明の実施の形態の第5の例
を示すブロック図である。なお、図5は変調信号が差動
符号化され、かつ、受信電界強度検出回路の出力が受信
電界強度の対数(対数の底はa、a:定数)をとった非
線形出力である場合の構成例であって、請求項5の発明
に対応する。
【0075】図5において、アンテナ201,202で
受信された受信信号2a,2bは、それぞれ受信回路2
03,204に入力される。受信回路203,204で
は、それぞれ受信信号を位相検波して復調位相信号2c
[θ1],2d[θ2]を出力する。
【0076】また、受信信号2a,2bはそれぞれ受信
電界強度検出回路505,506に人力され、各受信信
号の受信電界強度が検出される。受信電界強度検出回路
505,506からは検出された受信電界強度の対数を
とった受信電界強度信号5e[loga(x1,t)],5f
[loga(x2,t)]がそれぞれ出力される。
【0077】受信電界強度検出回路505,506から
出力された受信電界強度信号5e,5fは減算回路50
7に入力される。減算回路507では、受信電界強度信
号5fから受信電界強度信号5eが減算され、減算結果
信号5g[loga(x2,t/x1 ,t)]が出力される。減算
結果信号5gは遅延回路508に入力されるとともに加
算回路509に入力される。
【0078】遅延回路508は入力された減算結果信号
5gを変調信号の1シンボル間隔に等しい時間だけ入力
信号を遅延させてから出力する。時刻tにおける遅延回
路508の入力信号は減算結果信号5g[loga(x2,t
/x1,t)]であるので、時刻tにおける遅延回路50
8の遅延出力信号5kの値は[loga(x2,t-1
1,t-1)]ということになる。
【0079】加算回路509では、入力された減算結果
信号5gと遅延出力信号5kを加算し、加算結果信号5
l[F=loga(x2,t-12,t/x1,t-11,t)]を出力
する。変調信号は差動符号化されているので,x1,t-1
1,t=r1,x2,t-12,t=r2である。一方、復調位
相信号2c,2dは減算回路210に入力される。減算
回路210では、復調位相信号2dから復調位相信号2
cが減算され、減算結果信号2h[D=θ2−θ1]が出
力される。
【0080】加算結果信号5lおよび減算結果信号2h
は演算回路511に入力される。演算回路511では t
an-1{aFsinD/(1+aFcosD)}が演算され、演算
結果信号 5i[tan-1{aFsinD(1+aFcosD)}]
が出力される。出力された演算結果信号5iと復調位相
信号2cは加算回路512に入力される。加算回路51
2では入力された演算結果信号5iと復調位相信号2c
を加算し、合成信号5j[tan-1{aFsinD/(1+aF
cosD)}+θ1]を出力する。
【0081】F=loga(x2,t-12,t/x1,t-11,t
とD=θ2−θ1を合成結果の式tan- 1{aFsinD/(1
+aFcosD)}+θ1代入すると合成結果はarg(MR
C)に等しくなるため、加算回路512の出力信号であ
る合成信号5jは最大比合成出力信号の位相に等しい。
合成信号5jは識別回路513によりシンボル判定が行
われ、該識別回路513は復調信号を出力する。
【0082】図6は、この発明の実施の形態の第6の例
を示すブロック図である。なお、図6は変調信号が差動
符号化されかつ受信電界強度検出回路の出力が受信電界
強度の対数(対数の底はa、a:定数)をとった非線形
出力である場合の構成例であって、請求項6の発明に対
応する。
【0083】図6において、アンテナ201,202で
受信された受信信号2a,2bは、それぞれ受信回路2
03,204に入力される。受信回路203,204で
は、それぞれ受信信号を位相検波して復調位相信号2c
[θ1],2d[θ2]を出力する。また、受信信号2
a,2bはそれぞれ受信電界強度検出回路505,50
6に入力され、各受信信号の受信電界強度が検出され
る。
【0084】受信電界強度検出回路505,506から
は検出された受信電界強度の対数をとった受信電界強度
信号5e[loga(x1,t)],5f[loga(x2,t)]が
それぞれ出力される。受信電界強度検出回路505から
出力された受信電界強度信号5cは遅延回路607に入
力されるとともに、加算回路609に入力される。
【0085】また、受信電界強度検出回路506から出
力された受信電界強度信号5fは遅延回路614に入力
されるとともに、加算回路615に入力される。遅延回
路607,614はそれぞれ入力された受信電界強度信
号5e,5fを変調信号の1シンボル問隔に等しい時間
だけ入力信号を遅延させてから出力する。
【0086】時刻tにおける遅延回路607,614の
入力信号はそれぞれ受信電界強度信号5e[loga(x
1,t)]、受信電界強度信号5f[loga(x2,t)]であ
るので、時刻tにおける遅延回路607,614の遅延
出力信号6k,6mの値はそれぞれloga(x1,t-1),l
oga(x2,t-1)ということになる。
【0087】加算回路609,615では、それぞれ入
力された受信電界強度信号5eと遅延出力信号6k、受
信電界強度信号5fと遅延出力信号6mを加算し、それ
ぞれ加算結果信号6n[loga(x1,t-11,t)],6p
[loga(x2,t-12,t)]を出力する。変調信号は差動
符号化されているので、x1,t-11,t=r1,x2,t-1
2,t=r2である。
【0088】加算結果信号6n,6pは減算回路608
に入力される。減算回路608では入力された加算結果
信号6pから加算結果信号6nを減算し、減算結果信号
5l[loga(x2,t-12,t/x1,t-11,t)]出力す
る。
【0089】一方、復調位相信号2c,2dは減算回路
210に入力される。減算回路210では、復調位相信
号2dから復調位相信号2cが減算され、減算結果信号
2h[D=θ2−θ1]が出力される。減算結果信号5l
および減算結果信号2hは演算回路511に入力され
る。
【0090】演算回路511ではtan-1{aFsinD/
(1+aFcosD)}が演算され、演算結果信号 5i[t
an-1{aFsinD/(1+aFcosD)}]が出力される。
出力された演算結果信号5iと復調位相信号2cは加算
回路512に入力される。加算回路512では入力され
た演算結果信号5iと復調位相信号2cを加算し、合成
信号5j[tan-1{aFsinD/(1+aFcosD)}+
θ1]を出力する。
【0091】F=loga(x2,t-12,t/x1,t-11,t
とD=θ2−θ1を合成結果の式tan- 1{aFsinD/(1
+aFcosD)}+θ1に代入すると合成結果はarg(MR
C)に等しくなるため、加算回路512の出力信号であ
る合成信号5jは最大比合成出力信号の位相に等しい。
合成信号5jは識別回路513によりシンボル判定が行
われ、該識別回路513は、復調信号を出力する。
【0092】図9は、この発明の実施の形態の第7の例
を示すブロック図である。なお、図9は変調信号が差動
符号化されかつ受信S/N検出手段の出力が受信S/N
に比例した線形出力である場合の構成例である。この例
における検波後ダイバーシチ受信回路の動作について、
先に説明した第2の例と異なる部分について、以下に説
明する。
【0093】すなわち、第2の例では除算回路207の
出力信号である除算結果信号2gは遅延回路208に入
力されるとともに乗算回路209に入力されていたが、
本例では、除算結果信号2g[A=x2,t/x1,t]は演
算回路911に入力されている。演算回路911では、
入力された除算結果信号2gと減算結果信号2hからta
n-1{A2 sinB/(1+A2 cosB)}が演算され、演
算結果信号9i[tan-1{A2 sinB/(1+A2 cos
B)}]が出力される。
【0094】出力された演算結果信号9iと復調位相信
号2cは加算回路912に入力される。加算回路912
では入力された演算結果信号9iと復調位相信号2cを
加算し、合成信号9j[tan-1{A2 sinB/(1+A2 c
osB)}+θ1]を出力する。
【0095】フェージング周波数が変調信号のシンボル
周波数に比較して非常に小さい場合にはx1,t-1はx1,t
にほとんど等しく、かつ、x2,t-1はx2,tにほとんど等
しいので、合成信号9jの値は近似的に arg(MRC)
と等しくなるため、加算回路912の出力信号である合
成信号9jは近似的に最大比合成出力信号の位相に等し
い。合成信号9jは識別回路913によりシンボル判定
が行われ、復調信号を出力する。以上の動作以外は例2
の場合と同様である。≒≪
【0096】図10は、この発明の実施の形態の第8の
例を示すブロック図である。なお、図10は変調信号が
差動符号化されかつ受信S/N検出手段の出力が受信S
/Nの対数をとった非線形出力である場合の構成例であ
る。この例における検波後ダイバーシチ受信回路の動作
について、先に説明した第5の例と異なる部分につい
て、以下に説明する。
【0097】すなわち、第5の例では減算回路507の
出力信号である減算結果信号5gは遅延回路508に入
力されるとともに加算回路509に入力されていたが、
本例では、減算結果信号5g[E=loga(x2,t
1,t)]は演算回路1011に入力されている。
【0098】演算回路1011では、入力された減算結
果信号5gと減算結果信号2hから前記“数1”が演算
され、演算結果信号10iが出力される。出力された演
算結果信号10iと復調位相信号2cは加算回路101
2に入力される。
【0099】加算回路1012では入力された演算結果
信号10iと復調位相信号2cを加算し、“数3”で示
す合成信号9jを出力する。フェージング周波数が変調
信号のシンボル周波数に比較して非常に小さい場合には
1,t-1はx1,tにほとんど等しく、かつ、x2,t-1はx
2,tにほとんど等しいので、合成信号10jの値は近似
的に arg(MRC)と等しくなるため、加算回路101
2の出力信号である合成信号10jは近似的に最大比合
成出力信号の位相に等しい。
【0100】
【数3】
【0101】合成信号10jは識別回路1013により
シンボル判定が行われ、復調信号を出力する。以上の動
作以外は例5の場合と同様である。
【0102】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、回
路規模が大きくなる線形の検波演算を行うことなく最大
比合成出力位相が得られるので、低消費電力で受信品質
の高い検波後ダイバーシチ受信装置を実現できる。そし
て、請求項1の発明によれば変調信号が差動符号化され
ておらず、かつ、受信S/N検出手段の出力が受信S/
Nに比例した線形出力である場合に、
【0103】請求項2および請求項3の発明によれば変
調信号が差動符号化されかつ受信S/N検出手段の出力
が受信S/Nに比例した線形出力である場合に、請求項
4の発明によれば変調信号が差動符号化されておらず、
かつ、受信S/N検出手段の出力が受信S/Nの対数を
とった非線形出力である場合に、
【0104】請求項5および請求項6の発明によれば変
調信号が差動符号化されかつ受信S/N検出手段の出力
が受信S/Nの対数をとった非線形出力である場合に受
信品質が最良の検波後最大比合成ダイバーシチ受信回路
を実現することがでる。また、従来のような線形の検波
演算を行わないため回路規模も小さくできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1の例を示す図であ
る。
【図2】本発明の実施の形態の第2の例を示す図であ
る。
【図3】本発明の実施の形態の第3の例を示す図であ
る。
【図4】本発明の実施の形態の第4の例を示す図であ
る。
【図5】本発明の実施の形態の第5の例を示す図であ
る。
【図6】本発明の実施の形態の第6の例を示す図であ
る。
【図7】従来の検波後ダイバーシチ受信回路の第1の例
を示す図である。
【図8】従来の検波後ダイバーシチ受信回路の第2の例
を示す図である。
【図9】本発明の実施の形態の第7の例を示す図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態の第8の例を示す図であ
る。
【符号の説明】
101,102,201,202,701,702
アンテナ 103,104,203,204,703,704,8
03,804受信回路 105,106,205,206,405,406,5
05,506受信電界強度検出回路 107,207,308 除算回路 208,307,314,508,607,614
遅延回路 209,309,315,809,810 乗算回路 110,210,407,507,608,814
減算回路 112,212,412,509,512,609,6
15,705,811,912,1012 加算回路 111,211,411,511,811,911,1
011 演算回路 113,213,413,513,706,813,9
13,1013識別回路 813 補正回路

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フェージングに対して互いに独立な2系
    統のディジタル位相変調信号をそれぞれ受信する第一お
    よび第二の受信手段と、 前記各受信手段毎の復調位相を出力する第一および第二
    の復調位相検出手段と、 前記各受信手段毎の受信信号対雑音電力比を検出する第
    一および第二の受信S/N検出手段とを備えた検波後ダ
    イバーシチ受信回路において、 前記第二の受信S/N検出手段の出力に対する前記第一
    の受信S/N検出手段の出力の比Aを演算する除算手段
    と、 前記第二の復調位相検出手段の出力と前記第一の復調位
    相検出手段の出力との差Bを求める減算手段と、 前記除算手段の出力Aと前記減算手段の出力Bを入力と
    してtan-1{AsinB/(1+AcosB)}を演算する演
    算手段と、 前記第一の復調位相検出手段の出力と前記演算手段の出
    力を加算する加算手段とを備えたことを特徴とする検波
    後ダイバーシチ受信回路。
  2. 【請求項2】 フェージングに対して互いに独立な2系
    統のディジタル位相変調信号をそれぞれ受信する第一お
    よび第二の受信手段と、 前記各受信手段毎の復調位相を出力する第一および第二
    の復調位相検出手段と、 前記各受信手段毎の受信信号対雑音電力比を検出する第
    一および第二の受信S/N検出手段とを備えた検波後ダ
    イバーシチ受信回路において、 前記第二の受信S/N検出手段の出力に対する前記第一
    の受信S/N検出手段の出力の比を演算する除算手段
    と、 前記除算手段の出力を一定期間遅延させる遅延手段と、 前記除算手段の出力と前記遅延手段の出力の積Cを演算
    する乗算手段と、 前記第二の復調位相検出手段の出力と前記第一の復調位
    相検出手段の出力との差Dを求める減算手段と、 前記乗算手段の出力Cと前記減算手段の出力Dを入力と
    してtan-1{CsinD/(1+CcosD)}を演算する演
    算手段と、 前記第一の復調位相検出手段の出力と前記演算手段の出
    力を加算する加算手段とを備えたことを特徴とする検波
    後ダイバーシチ受信回路。
  3. 【請求項3】 フェージングに対して互いに独立な2系
    統のディジタル位相変調信号をそれぞれ受信する第一お
    よび第二の受信手段と、 前記各受信手段毎の復調位相を出力する第一および第二
    の復調位相検出手段と、 前記各受信手段毎の受信信号対雑音電力比を検出する第
    一および第二の受信S/N検出手段とを備えた検波後ダ
    イバーシチ受信回路において、 前記第一および第二の受信S/N検出手段の出力を一定
    期問遅延させる第一および第二の遅延手段と、 前記第一および第二の受信S/N検出手段の出力と前記
    第一および第二の遅延手段の出力の積をそれぞれ演算す
    る第一および第二の乗算手段と、 前記第二の乗算手段の出力に対する前記第一の乗算手段
    の出力の比Cを演算する除算手段と、 前記第二の復調位相検出手段の出力と前記第一の復調位
    相検出手段の出力との差Dを求める減算手段と、 前記除算手段の出力Cと前記減算手段の出力Dを入力と
    してtan-1{CsinD/(1+CcosD)}を演算する演
    算手段と、 前記第一の復調位相検出手段の出力と前記演算手段の出
    力を加算する加算手段とを備えたことを特徴とする検波
    後ダイバーシチ受信回路。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の検波後ダイバーシチ受
    信回路において、 前記第一および第二の受信S/N検出手段は前記第一お
    よび第二の受信手段毎の受信信号対雑音電力比の対数値
    (対数の底はa、a:定数)を、それぞれ検出し、 前記演算手段は前記第二の受信S/N検出手段の出力に
    対する前記第一の受信S/N検出手段の出力差Eと前記
    出力Bを入力としてtan-1{aE sinB/(1+aEcos
    B)}を演算することを特徴とする検波後ダイバーシチ
    受信回路。
  5. 【請求項5】 請求項2に記載の検波後ダイバーシチ受
    信回路において、 前記第一および第二の受信SN検出手段は前記第一およ
    び第二の受信手段毎の受信信号対雑音電力比の対数値
    (対数の底はa、a:定数)をそれぞれ検出し、 前記演算手段は前記第二の受信S/N検出手段の出力に
    対する前記第一の受信S/N検出手段の出力差と前記遅
    延手段の出力の和である出力Fと前記出力Dを入力とし
    て tan-1{aFsinD/(1+aFcosD)}を演算するこ
    とを特徴とする検波後ダイバーシチ受信回路。
  6. 【請求項6】 請求項3に記載の検波後ダイバーシチ受
    信回路において、 前記第一および第二の受信S/N検出手段は前記第一お
    よび第二の受信手段毎の受信信号対雑音電力比の対数値
    (対数の底はa、a:定数)を、それぞれ検出し、 第一の加算手段は前記第一の受信S/N検出手段と第一
    の遅延手段の出力の和を出力し、 第二の加算手段は前記第二の受信S/N検出手段と第二
    の遅延手段の出力の和を出力し、 前記演算手段は前記第二の加算手段の出力に対する前記
    第一の加算手段の出力差Fと前記出力Dを入力としてta
    n-1{aFsinD/(1+aFcosD)}を演算することを特
    徴とする検波後ダイバーシチ受信回路。
  7. 【請求項7】 請求項1に記載の検波後ダイバーシチ受
    信回路において、 前記演算手段は前記出力Aと前記出力Bを入力としてta
    n-1{A2sinB/(1+A2cosB)}を演算することを特
    徴とする検波後ダイバーシチ受信回路。
  8. 【請求項8】 請求項4に記載の検波後ダイバーシチ受
    信回路において、 前記演算手段は前記出力Eと前記出力Bを入力として
    “数1”の演算を行うことを特徴とする検波後ダイバー
    シチ受信回路。 【数1】
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003529951A (ja) * 1998-11-30 2003-10-07 アイティーティー・マニュファクチュアリング・エンタープライゼズ・インコーポレーテッド ディジタル放送システム及び方法

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JP2003529951A (ja) * 1998-11-30 2003-10-07 アイティーティー・マニュファクチュアリング・エンタープライゼズ・インコーポレーテッド ディジタル放送システム及び方法

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