JPH10229039A - 露光方法 - Google Patents

露光方法

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JPH10229039A
JPH10229039A JP9031974A JP3197497A JPH10229039A JP H10229039 A JPH10229039 A JP H10229039A JP 9031974 A JP9031974 A JP 9031974A JP 3197497 A JP3197497 A JP 3197497A JP H10229039 A JPH10229039 A JP H10229039A
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shot
exposure
layer
exposure apparatus
wafer
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JP9031974A
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Takechika Nishi
健爾 西
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】 互いに露光フィールドサイズの異なる2台の
露光装置を用いてミックス・アンド・マッチ方式で露光
を行う場合に、良好な重ね合わせ精度を得る。 【解決手段】 ウエハW上の第1レイヤのショット領域
S1〜S24には3個取りの走査型露光装置で露光を行
い、その上の第2レイヤのショット領域SA1〜SAM
には例えば1個取りの一括型露光装置を用いて重ね合わ
せ露光を行う。この際に、第1レイヤからショット領域
S1,S3,S5,…,S24を選択し、これらのショ
ット領域の中央のチップパターンC2をサンプルショッ
トとして選択する。これに対応して第2レイヤではサン
プルショット37A〜37Jが選択され、これらに属す
るウエハマークの位置に基づいてEGA方式でアライメ
ントを行う。ショット内誤差が正確に分離されて高い重
ね合わせ精度が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体素
子、又は液晶表示素子等を製造するためのフォトリソグ
ラフィ工程において、互いに露光フィールドサイズの異
なる2台の露光装置を用いてウエハ等の基板上に重ねて
マスクパターンを露光するための露光方法に関し、特に
第1レイヤへの露光用に走査露光型の投影露光装置を用
いてミックス・アンド・マッチ方式で露光を行う場合に
使用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来より超LSI等の半導体素子の製造
工場では、製造工程のスループット(生産性)を高める
ため、1種類のデバイスの製造プロセス中で異なるレイ
ヤ間の露光を別々の露光装置を使い分けて行うことが多
くなっている。そこで、例えば高解像度が必要なクリテ
ィカルレイヤへの露光は、高い縮小倍率を有する第1の
一括露光型の投影露光装置(ステッパー)を使用し、そ
れ程高い解像度を必要としないラフレイヤへの露光は低
い縮小倍率を有する第2の一括露光型の投影露光装置
(ステッパー)を使用するというような所謂ミックス・
アンド・マッチ方式の露光が行われるようになっている
(例えば特開昭62−90931号公報参照)。
【0003】この場合、第2の投影露光装置の露光フィ
ールドサイズが第1の投影露光装置のそれと比べて縦横
でそれぞれ2倍であるとすると、ラフレイヤに対する露
光工程のスループットはクリティカルレイヤに比べて4
倍に向上することになる。但し、このように異なるレイ
ヤ間で露光フィールドサイズ(ショット領域の大きさ)
が異なる場合には、如何にして所定の重ね合わせ精度を
確保するかが問題となる。そこで、従来のミックス・ア
ンド・マッチ方式の露光方法では、何れも解像度やディ
ストーション精度が高く、小さい露光フィールドで露光
されたレイヤに対して、解像力やディストーション精度
は比較的悪いが、スループットに優れた大きい露光フィ
ールドの投影露光装置を用いて重ね合わせ露光する場合
のアライメント方法を種々に工夫している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のように従来のミ
ックス・アンド・マッチ方式の露光方法は、主にラフレ
イヤでのスループットの向上を目的として、より大きな
露光フィールドサイズを有するステッパーを用いて重ね
合わせ露光を行う場合を扱っている。ところが、最近の
半導体デバイス等の製造時には線幅の解像度向上と共
に、単位チップサイズの拡大も要求されるようになって
きており、従来のように露光光として水銀ランプのi線
(波長365nm)を使用したステッパーだけでは対応
が困難になりつつある。即ち、解像度を高めるためには
より短波長の露光光を使用すればよいため、最近の露光
光はi線からKrFエキシマレーザ(波長365n
m)、ArFエキシマレーザ(波長193nm)等の紫
外域のエキシマレーザ光へと移行しつつある。
【0005】しかしながら、現状では露光フィールドの
拡大に対応して一括露光を行うための投影光学系を拡大
するのは設計上、及び製造上で困難になりつつある。更
に、紫外域のエキシマレーザ光を用いる場合、投影光学
系を構成する各レンズに使用できる硝材が石英又は蛍石
に限定されてしまい、広い結像領域で諸収差を所定の許
容範囲内に収めるのは困難であるため、この点からも投
影光学系の拡大は困難である。
【0006】このような不都合を解消するために、投影
光学系を拡大することなく高い解像度で、且つより大き
な露光フィールド(ショット領域)への露光が可能な投
影露光装置として、レチクル及びウエハを投影光学系に
対して所定の速度比で同期走査することによって、ウエ
ハ上の各ショット領域への露光を行うステップ・アンド
・スキャン方式の投影露光装置が開発されている。この
ステップ・アンド・スキャン方式のような走査露光型で
は、露光フィールド内のディストーションについても、
特開平6−349702号公報に開示されているように
一括露光型に比べて40%程度の精度向上が期待でき
る。
【0007】そこで、最近のミックス・アンド・マッチ
方式の露光では、そのように解像度が高く、露光フィー
ルドが大きく、ディストーション精度に優れたエキシマ
レーザ光を用いた走査露光型の投影露光装置でクリティ
カルレイヤへの露光を行い、1世代前のクリティカルレ
イヤの露光に利用されていたi線を用いる一括露光型の
投影露光装置で重ね合わせ精度が比較的厳しい現世代の
ラフレイヤの重ね合わせ露光を行うような組み合わせが
考えられている。しかしながら、この場合には従来例と
は逆に大面積の露光フィールドで露光した後に小面積の
露光フィールドで露光することになるため、良好な重ね
合わせ精度を確保するためには必ずしも従来の露光方法
では十分ではないことがある。
【0008】更に、走査露光型の露光フィールドは走査
方向に長い長方形が効率的であるのに対して、一括露光
型の露光フィールドは例えば正方形が効率的であるため
に、特に走査方向において、走査露光型の露光フィール
ドの長さが一括露光型の露光フィールドの幅の非整数倍
(例えば3/2倍等の半整数倍)になることがある。こ
のように一方の露光フィールドが他方の露光フィールド
の非整数倍となる場合には、第2レイヤのショット領域
中に第1レイヤの複数のショット領域を跨いで配置され
るものが生ずるために、良好な重ね合わせ精度を得るた
めには何らかの工夫が必要となる。
【0009】本発明は斯かる点に鑑み、互いに露光フィ
ールドサイズの異なる2台の露光装置を用いてミックス
・アンド・マッチ方式で露光を行う場合に、例えば最初
の露光フィールドに比べて次に使用される露光フィール
ドが小さいような場合でも良好な重ね合わせ精度が得ら
れる露光方法を提供することを第1の目的とする。更に
本発明は、そのようにミックス・アンド・マッチ方式で
露光を行う場合に、例えば最初の露光フィールドの所定
方向の長さが次に使用される露光フィールドの長さの非
整数倍であるような場合でも、良好な重ね合わせ精度が
得られる露光方法を提供することを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の露光
方法は、所定の基板上に第1の露光装置(1)を用いて
所定の第1のショット配列でマスクパターンを露光した
後、第1の露光装置(1)とは露光フィールドサイズの
異なる第2の露光装置(21)を用いて所定の第2のシ
ョット配列でマスクパターンを重ね合わせ露光する露光
方法において、第1の露光装置(1)を用いて露光を行
う際に、その第1のショット配列の各ショット領域に対
してそれぞれ位置合わせ用マーク(ML1〜ML3,M
R1〜MR3)も露光しておき、第2の露光装置(2
1)を用いて重ね合わせ露光を行う際に、その第1の露
光装置の露光フィールドサイズ、及びその第1のショッ
ト配列の情報に基づいてその基板上のそれらの位置合わ
せ用マークから所定の位置合わせ用マークを選択し、こ
のように選択された位置合わせ用マークの位置に基づい
てその第2のショット配列の各ショット領域の位置合わ
せを行うものである。
【0011】斯かる本発明によれば、例えば図3
(A),(B)に示すように、露光装置の2次元的な移
動方向をX方向、Y方向とすると、第1の露光装置の露
光フィールド(S1)の大きさを第2の露光装置の露光
フィールド(SA1〜SA3)に対してX方向、及びY
方向にそれぞれi倍及びj倍(i,jは1以上の整数
で、且つ少なくとも一方が2以上)に設定しておく。ま
た、第1の露光装置を用いて例えば図7(A)に示す第
1のショット配列(S1,S2,S3,…)で露光する
際に、最小の繰り返し単位(チップパターン)毎にそれ
ぞれ位置合わせ用マークも露光しておく。その後、第2
の露光装置を用いて例えば図7(B)に示す第2のショ
ット配列(SA1,SA2,SA3,…)で露光を行う
場合には、その第1のショット配列、及びその第1の露
光装置の露光フィールドサイズの情報より、その第2の
ショット配列中で例えば第1のショット配列の各ショッ
ト領域の中央部に位置するショット領域(37A〜37
J)をサンプルショットとして選択し、これらのサンプ
ルショットの位置合わせ用マークの位置に基づいて位置
合わせを行う。これによって、ショット配列の誤差とシ
ョット内の誤差とが分離され、第1のショット配列のシ
ョット内の誤差も良好に補正できるため、高い重ね合わ
せ精度が得られる。
【0012】また、本発明において、例えば図3
(C),(D)に示すように、第1の露光装置(1)の
露光フィールドサイズ(S1,S2)を第2の露光装置
(21)の露光フィールド(SB1,SB2,SB3)
に対して所定の配列方向(Y方向)に非整数倍(半整数
倍等)に設定した場合には、第2の露光装置(21)を
用いて重ね合わせ露光を行う際に、例えば図7(C),
(D)に示すように、その第2のショット配列の各ショ
ット領域内でその第1のショット配列の境界部を跨いで
配置されているショット領域(SB19等)をそれぞれ
その所定の配列方向に挟むように配置されている複数対
のショット領域(38J,38I等)内の所定のショッ
ト領域(38A〜38J)に属する位置合わせ用マーク
を選択することが望ましい。
【0013】これは、第2のショット配列中で第1のシ
ョット配列の境界部を跨ぐショット領域(SB19等)
については、両方のショット領域のショット内誤差の影
響を受けてしまうためにサンプルショットからは外し、
そのショット領域(SB19等)を挟むショット領域か
らほぼ対称に(振り分けで)位置合わせ用マークを選択
することを意味する。これによって、ショット内誤差を
正確に評価できるようになり、重ね合わせ誤差を小さく
できる。但し、そのショット領域(SB19等)を挟む
ショット領域とは、例えば図7(D)のショット領域
(38G,38B)のように1対のショット領域の一方
のショット領域であってもよい。
【0014】また、第1の露光装置(1)を用いてそれ
らの位置合わせ用マークを露光する際に、その第1のシ
ョット配列の各ショット領域(S1〜SN)内の各チッ
プパターン(C1〜C3)毎に複数個の位置合わせ用マ
ーク(ML1〜ML3,MR1〜MR3)を露光してお
き、第2の露光装置(21)を用いて重ね合わせ露光を
行う際に、その第2のショット配列内から選択された所
定の複数個のサンプルショット内でそれぞれ複数個の位
置合わせ用マークを選択し、このように選択された位置
合わせ用マークの位置に基づいてショット配列の線形配
列誤差に対応する6個のパラメータ(スケーリングR
x,Ry、回転角Θ、直交度Ω、オフセットOx,O
y)、及び各ショット領域内の線形誤差に対応する4個
のパラメータ(ショット倍率rx,ry、ショット回転
角θ、ショット内直交度ω)を算出し、これら10個の
パラメータを用いてその第2のショット配列の各ショッ
ト領域の位置合わせを行うことが望ましい。
【0015】この場合、それら10個のパラメータの値
を正確に決定するためには、例えば第1のショット配列
から3個以上のサンプルショットを選択し、且つ全体と
して各サンプルショット内で少なくとも2箇所の2次元
の位置合わせ用マークの位置を計測し、これらの計測結
果に最小二乗法を適用すればよい。そして、第2の露光
装置で露光を行う際に、前者の6個のパラメータに基づ
いてショット配列を補正し、後者の4個のパラメータに
基づいて露光フィールドの倍率や回転角等を補正するこ
とによって、高い重ね合わせ精度が得られる。更に、走
査露光型で発生することがある走査方向の直交度誤差も
或る程度は補正できる。
【0016】また、この方法の発展として、例えば1ロ
ットの基板に第2の露光装置で順次露光を行うような場
合には、最初の数枚の基板にてそれら10個のパラメー
タ内の、ショット内誤差に対応する4個のパラメータを
算出して記憶し、残りの基板の露光時には、例えば第1
のショット配列から選択された各サンプルショット内で
それぞれ1箇所の位置合わせ用マークの位置を計測する
ことによってショット配列に関する6個のパラメータを
算出し、これら6個のパラメータと記憶されている4個
のパラメータに基づいて位置合わせを行うことで、スル
ープットの向上及び重ね合わせ精度の向上が両立でき
る。
【0017】また、その第1の露光装置の一例はマスク
及び基板を同期走査してこの基板上の各ショット領域に
露光を行う走査露光型の露光装置であり、その第2の露
光装置の一例はマスクパターンを基板上の各ショット領
域にそれぞれ一括転写する一括露光型の露光装置であ
る。走査露光型では一括露光型に比べて位置合わせ用マ
ークの位置誤差が小さくなるため、走査露光型で第1レ
イヤへの露光を行うことによって重ね合わせ精度を向上
できる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明による露光方法の実
施の形態の一例につき図面を参照して説明する。図1
(A)は本例で使用される第1の露光装置としてのステ
ップ・アンド・スキャン方式の投影露光装置(以下、
「走査型露光装置」と呼ぶ)1を示し、この図1(A)
において露光時には、KrFエキシマレーザ又はArF
エキシマレーザよりなるエキシマレーザ光源、この光源
からの露光光(ここではレーザ光)の照度分布均一化用
のフライアイレンズ、視野絞り、及びコンデンサレンズ
等を含む照明光学系2から射出された露光光IU1は、
レチクル3上のスリット状の照明領域13を照明する。
そして、照明領域13内のパターンが投影光学系4を介
して投影倍率β1(β1は1/4,1/5等)でフォト
レジストが塗布されたウエハW上に投影される。以下、
投影光学系4の光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な
平面内で図1(A)の紙面に垂直にX軸を、図1(A)
の紙面に平行(走査方向)にY軸を取って説明する。
【0019】このとき、レチクル3はレチクルステージ
5を介してレチクルベース6上に載置され、レチクルス
テージ5はY方向への連続移動、並びにX方向、Y方
向、及び回転方向への微動を行う。レーザ干渉計7によ
って計測されるレチクルステージ5の位置情報が、装置
全体の動作を統轄制御する主制御系8に供給され、主制
御系8はレチクルステージ5(レチクル3)の位置決
め、及びY方向への走査動作を制御する。一方、ウエハ
Wは不図示のウエハホルダを介して、ウエハWのZ方向
の位置、回転角、及び傾斜角等を制御するZステージ9
上に保持され、Zステージ9がXYステージ10上に載
置されている。XYステージ10はY方向への連続移動
及びステッピング、並びにX方向へのステッピングが可
能である。レーザ干渉計11によって計測されるZステ
ージ(ウエハW)9の位置情報が主制御系8に供給さ
れ、主制御系8はXYステージ10(ウエハW)の位置
決め、及びY方向への走査動作等を制御する。
【0020】図1(B)は、図1(A)のレチクル3の
平面図であり、図1(B)において、レチクル3のパタ
ーン領域14の一部にスリット状の照明領域13が設定
され、照明領域13は投影光学系4の円形の有効フィー
ルドIF1に内接している。走査露光時にレチクルステ
ージ5を介して、レチクル3を照明領域13に対して+
Y方向(又は−Y方向)に所定速度VR で走査するのと
同期して、図1(A)のXYステージ10を介してウエ
ハWを−Y方向(又は+Y方向)に速度β1・VR で走
査することによって、照明領域13より広いパターン領
域14の投影像がウエハW上の各ショット領域に逐次露
光される。この場合、レチクル3上の照明領域13と共
役なウエハW上のスリット状の露光領域を投影光学系4
の「照野フィールド」と呼び、走査露光によって転写さ
れる全体のパターン像の領域、即ちレチクルR上のパタ
ーン領域14と共役なウエハW上の領域を投影光学系4
の「露光フィールド」と呼ぶ。ウエハW上に形成される
各ショット領域の大きさはその露光フィールドと同じ大
きさである。
【0021】更に、レチクル3のパターン領域14内に
は回路パターンと共に複数個のアライメントマークが形
成されており、その回路パターン像が転写されるのと同
時にそれらのアライメントマーク像も転写され、それら
のアライメントマーク像がウエハW上の次のレイヤでの
アライメントマーク(ウエハマーク)となる。また、図
1(A)において、走査型露光装置1には一例としてオ
フ・アクシス方式で且つ画像処理方式のアライメントセ
ンサ12が備えられている。
【0022】図2(A)は本例で使用される第2の露光
装置としてのステッパーよりなる一括露光型の投影露光
装置(以下、「一括型露光装置」と呼ぶ)21を示し、
この図2(A)において露光時には、超高圧水銀ラン
プ、このランプからの輝線より例えばi線を選択する光
学フィルタ、照度分布均一化用のフライアイレンズ、可
変視野絞り(レチクルブラインド)、及びコンデンサレ
ンズ等を含む照明光学系22から射出された露光光IU
2は、レチクル23上の照明領域33を照明する。そし
て、照明領域33内のパターンが投影光学系24を介し
て投影倍率β2(β2は1/4,1/5等)でフォトレ
ジストが塗布されたウエハW上に投影される。ここで
も、投影光学系24の光軸に平行にZ軸を取り、Z軸に
垂直な平面内で図2(A)の紙面に垂直にX軸を、図2
(A)の紙面に平行にY軸を取って説明する。
【0023】このとき、レチクル23はレチクルステー
ジ25上に保持され、レチクルステージ25はX方向、
Y方向、回転方向にレチクル23の微動を行う。不図示
のレーザ干渉計の計測結果に基づいて、装置全体の動作
を統轄制御する主制御系28がレチクルステージ25
(レチクル23)の位置決め動作を制御する。一方、ウ
エハWは不図示のウエハホルダを介して、Zステージ2
9上に保持され、Zステージ29がXYステージ30上
に載置され、XYステージ30はX方向、Y方向にZス
テージ29(ウエハW)のステッピングを行う。レーザ
干渉計31によって計測されるZステージ(ウエハW)
29の位置情報が主制御系28に供給され、主制御系2
8はXYステージ30の位置決め動作等を制御する。
【0024】図2(B)は、図2(A)のレチクル23
の平面図であり、図2(B)において、レチクル23の
パターン領域は通常は矩形の照明領域33とほぼ一致
し、照明領域33は投影光学系24の円形の有効フィー
ルドIF2に内接している。露光時には、レチクル23
及びウエハWが静止した状態で、照明領域33内のパタ
ーン像がウエハW上の各ショット領域に転写される。一
括露光型の場合、レチクル23上の照明領域33と共役
なウエハW上の露光領域がそのまま投影光学系24の露
光フィールドとなっている。従って、仮に投影光学系
4,24が同じ投影倍率で同じ有効フィールドを有する
場合には、走査型露光装置1の露光フィールドは一括型
露光装置21の露光フィールドよりも広くなる。また、
図2(A)において、一括型露光装置21にも一例とし
てオフ・アクシス方式で、且つ画像処理方式のアライメ
ントセンサ32が備えられ、アライメントセンサ32に
よるウエハマークの検出結果が主制御系28に供給さ
れ、主制御系28はその検出結果より後述のように例え
ばエンハンスト・グローバル・アライメント(EGA)
方式でレチクル23とウエハW上の各ショット領域との
アライメントを行う。
【0025】本例では、ウエハW上の第1レイヤに対し
て、走査型露光装置1を用いてレチクル3の回路パター
ン像及びアライメントマーク像の露光を行ってから、現
像等の処理を施してフォトレジストの再塗布を行った
後、ウエハW上の第2レイヤに対して一括型露光装置2
1を用いて露光を行うというミックス・アンド・マッチ
方式で露光を行う。これは、走査型露光装置1では露光
フィールド内のディストーションに関して、特開平6−
349702号公報に示すように、一括型露光装置21
に比べて40%程度の精度向上が期待でき、結果として
ウエハマークの位置精度が向上して重ね合わせ精度が向
上するからである。
【0026】また、本例では走査型露光装置1と一括型
露光装置21とでレチクルの大きさを共通化するため、
一例として走査型露光装置1の投影倍率β1を1/4、
一括型露光装置21の投影倍率β2を1/5として、レ
チクル3,23の大きさを共に6インチタイプにする。
この結果、走査型露光装置1の露光フィールドサイズは
X方向の幅が26〜30mmで、Y方向(走査方向)の
幅が33mmとなり、一括型露光装置21の露光フィー
ルドサイズは22mm角程度となる。更に、本例ではウ
エハ上に形成する半導体デバイスの最小単位である各チ
ップパターンの大きさを、幅22mm(X方向)×幅1
1mm(Y方向)の矩形として、走査型露光装置1の露
光フィールドサイズを幅22mm(X方向)×幅33m
m(Y方向)に、即ち一度に3個のチップパターンを露
光できるように設定する。また、一括型露光装置21で
は、22mm角の露光フィールドで2個のチップパター
ンを露光できるが、可変視野絞りで視野を制限して露光
フィールドサイズを幅22mm(X方向)×幅11mm
(Y方向)に設定することで、その露光フィールドで1
つのチップパターンのみを露光するようにもできる。
【0027】図3(A)は走査型露光装置1の露光フィ
ールドで露光された1つのショット領域S1を示し、こ
の図3(A)において、ショット領域S1はX方向の幅
XAでY方向(走査方向)の幅YAのY方向に長い矩形
であり、ショット領域S1内にY方向に3個の同一のチ
ップパターン(正確にはチップパターンの第1レイヤの
回路パターン)C1,C2,C3が形成されている。即
ち、ショット領域S1はX方向に1列で、Y方向に3行
の1×3個取りのショット領域である。この例では幅X
Aは22mmで、幅YAは33mmである。また、ショ
ット領域S1内には、各チップパターンC1,C2及び
C3の左右にそれぞれ1対のウエハマークMR1,ML
1、ウエハマークMR2,ML2、及びウエハマークM
R3,ML3が形成されている。これらのウエハマーク
MR1〜MR3,ML1〜ML3は同一の2次元マーク
であり、例えばウエハマークMR1は、図3(E)に示
すように、X方向に配列された凹凸のライン・アンド・
スペースパターン35Xと、Y方向に配列された凹凸の
ライン・アンド・スペースパターン35Yとを組み合わ
せたマークである。これらのウエハマークを用いてアラ
イメントが行われる。
【0028】図3(B)は、図3(A)のショット領域
S1上に一括型露光装置21の1個取りの露光フィール
ドで重ね合わせ露光を行った場合のショット領域SA1
〜SA3を示し、この図3(B)において、各ショット
領域SA1〜SA3のX方向の幅XBは幅XAと同じ
く、Y方向の幅YBはYA/3である。即ち、1個取り
の一括型露光装置21ではウエハをY方向にステッピン
グしながら3回露光を繰り返すことで、ショット領域S
1上に3個のショット領域SA1〜SA3分のパターン
像を露光できる。この場合、走査型露光装置1の露光フ
ィールド(ショット領域)の大きさは一括型露光装置2
1の露光フィールド(ショット領域)に対してX方向に
1倍で、Y方向に3倍となっている。
【0029】次に、図3(C)は走査型露光装置1でウ
エハをY方向にステッピングしながら2回露光を繰り返
して露光されるショット領域S1及びS2を示し、この
図3(C)において、ショット領域S2内の各チップパ
ターンC1〜C3にもショット領域S1と同様にそれぞ
れ1対のウエハマークMR1,ML1〜MR3〜ML3
が形成されており、これらのウエハマークに基づいて第
2レイヤでのアライメントを行うことができる。
【0030】図3(D)は、図3(C)のショット領域
S1,S2上に一括型露光装置21の2個取りの露光フ
ィールドで重ね合わせ露光を行った場合のショット領域
SB1〜SB3を示し、この図3(D)において、各シ
ョット領域SB1〜SB3のX方向の幅XCは幅XAと
同じく、Y方向の幅YCは幅YAの2/3であり、各シ
ョット領域SB1〜SB3内にはそれぞれ同一の2個の
チップパターンD1,D2が露光されている。この場
合、走査型露光装置1の露光フィールドサイズは一括型
露光装置21の露光フィールドに対してX方向に1倍
で、Y方向に3/2倍、即ちY方向に非整数倍となって
いる。このように走査型露光装置1の露光フィールドが
一括型露光装置21の露光フィールドに対してY方向に
非整数倍であるときに、図3(C)の走査型露光装置1
による2つのショット領域S1,S2上に、図3(D)
の一括型露光装置21によるショット領域SB1〜SB
3のパターン像を重ね合わせ露光すると、1番目のショ
ット領域SB1のパターン像はショット領域S1内のチ
ップパターンC1,C2上に露光され、3番目のショッ
ト領域SB3のパターン像はショット領域S2内のチッ
プパターンC2,C3上に露光され、2番目のショット
領域SB2のパターン像はショット領域S1,S2をY
方向に跨ぐように露光される。このために、アライメン
ト時には所定の工夫が必要となる。
【0031】(イ)ショット内2点EGA方式でアライ
メントを行う場合 上述のように本例の一括型露光装置21では1個取り、
又は2個取りの選択を行うことができるため、以下では
ウエハ上の第2レイヤに一括型露光装置21を1個取り
にして重ね合わせ露光する場合と、一括型露光装置21
を2個取りにして重ね合わせ露光する場合とに分けて説
明する。
【0032】先ず、図4(A)は、ウエハW上の第1レ
イヤに走査型露光装置1を用いてレチクル3の像を露光
する場合のショットマップの一例を示し、この図4
(A)において、ウエハWに対してスリット状の照野フ
ィールドを軌跡36で示すように相対的に移動すること
によって、ウエハW上にはX方向、Y方向に所定ピッチ
でショット領域S1,S2,S3,…,SN(本例では
N=24)が形成される。そして、現像等の処理を施す
ことによって、ウエハ上の各ショット領域Si(i=1
〜N)内にそれぞれチップパターンC1,C2,C3が
形成され、各ショット領域SiのX方向の両側にそれぞ
れウエハマークMR1,ML1〜MR3,ML3が形成
される。この場合の走査型露光装置1の露光フィールド
サイズ(即ち、各ショット領域Siの大きさ)、ショッ
トマップ中のショット配列の情報、及びウエハW上の座
標系(試料座標系)での各ウエハマークの設計上の座標
情報等が、例えばホストコンピュータ等を介して第2レ
イヤで露光を行う一括型露光装置21の主制御系28に
供給される。また、前のレイヤでの露光フィールドの大
きさ等の情報をレチクル上のバーコード部に記録してお
いて、第2レイヤの露光装置でバーコードリーダを介し
てその情報を読み出してもよく、更には予め各露光装置
の各プロセスの露光データファイルに露光フィールドサ
イズ等を情報として書き込んでおいてもよい。なお、説
明の便宜上、図3(A)を図4(A)に対応させ、図3
(C)に対応するショットマップ、即ちここでは図4
(A)と同一のショットマップを図4(C)に表示して
いる。また、図4(C)では図3(C)に対してショッ
ト番号の配列を変えてある。
【0033】図4(B)は、ウエハW上の第2レイヤに
一括型露光装置21を1個取りにしてレチクル23の像
を露光する場合のショットマップの一例を示し、この図
4(B)において、図4(A)のショット配列の各ショ
ット領域Si内にそれぞれ3個のショット領域が収まる
ようにショット領域SA1,SA2,SA3,…,SA
M(本例ではM=72)が配列され、各ショット領域S
Ai内にそれぞれレチクル23内の1個のチップパター
ン像が露光される。
【0034】一方、 図4(D)は、ウエハW上の第2
レイヤに一括型露光装置21を2個取りにしてレチクル
23の像を露光する場合のショットマップの一例を示
し、この図4(D)において、図4(C)のショット配
列中のY方向に続く2個のショット領域Si内にそれぞ
れ3個のショット領域が収まるように、ショット領域S
B1,SB2,SB3,…,SBL(本例ではL=4
1)が配列され、各ショット領域SBi内にそれぞれレ
チクル23内の2個のチップパターンD1,D2の像が
露光される。但し、このショットマップでは、図4
(C)の最上段及び最下段のショット領域Siに対して
Y方向へ2個のショット領域SBiを割り当てることが
できず、端数が発生するため、図4(D)のウエハWの
上下の1チップ幅の領域37A及び37Bには、余分の
露光を行う必要がある。
【0035】このようにウエハ上の第2レイヤに対し
て、図2の一括型露光装置21を用いて図4(B)又は
(D)のショットマップで重ね合わせ露光を行うため
に、本例ではEGA方式のアライメントを行う。即ち、
先ず、図4(B)又は(D)の露光対象のショットマッ
プから計測対象のショット領域である所定個数のサンプ
ルショット(EGAショット)を選択し、これらのサン
プルショットに属する所定のウエハマークの位置を図2
のアライメントセンサ32を介して検出する。
【0036】図5(A)は、第1レイヤのショットマッ
プを考慮することなく、図4(B)の1個取りのショッ
トマップから選択されたサンプルショットの一例を示
し、この図5(A)において、ショット領域SA1〜S
AMから10個のサンプルショット37A〜37Jが選
択されている。これらのサンプルショット37A〜37
Jは、図5(B)に示すように、第1レイヤのショット
配列中のショット領域S2,S4,S7,…,S23か
らランダムにチップパターンC2,C3等を選択したも
のに相当する。
【0037】図5(A)のサンプルショット37A〜3
7Jにはそれぞれ1対のウエハマーク(図3(A)のウ
エハマークMR1〜MR3,ML1〜ML3の何れか)
が付設され、例えばこれらのウエハマークの属するチッ
プパターンの中心の試料座標系(x,y)での設計上の
座標、及びその中心に対するウエハマークの設計上の相
対座標が主制御系28に供給されている。主制御系28
では、図2のレーザ干渉計31の計測値で定まるX座
標、及びY座標よりなるステージ座標系(X,Y)上
で、アライメントセンサ32を介して計測対象のウエハ
マークの座標を計測する。
【0038】図5(E)は、計測対象のn番目のサンプ
ルショット37を示し、この図5において、例えばサン
プルショット37の中心50の試料座標系(x,y)で
の設計上の座標(cxn ,cyn)、及びその中心50を
原点とする計測対象のウエハマーク(これをMLkとす
る)の設計上の相対座標(dxn ,dyn)が知られてい
る。そこで、ウエハマークMLkの試料座標系(x,
y)での設計上の座標(Sxn ,Syn)は次のようにな
る。
【0039】
【数1】Sxn =cxn +dxn , Syn =cyn +dyn また、予め例えばサーチアライメントによって、ウエハ
W上の各ウエハマークの大まかな位置が計測されてお
り、この計測結果に基づいてそのウエハマークMLkを
アライメントセンサ32の観察視野に移動して、ステー
ジ座標系(X,Y)でのウエハマークMLkの座標(D
n ,Dyn)を計測する。同様にして全てのサンプルシ
ョットでのウエハマークの座標が計測される。その後、
実測データの設計値に対する誤差を線形誤差と非線形誤
差とに分離するため、ウエハのX方向、Y方向への線形
伸縮であるウエハスケーリングRx,Ry、第1レイヤ
のショット配列におけるステージ座標系のX軸に対する
回転角であるウエハ回転Θ、そのショット配列における
ステージ座標系のY軸に対する傾斜角であるウエハ直交
度Ω、及びX方向、Y方向へのオフセットOx,Oyよ
りなる6個のショット配列に関する線形パラメータを導
入する。そして、n番目のサンプルショットのウエハマ
ークの設計上の座標(Sxn ,Syn)を次のようにステ
ージ座標系(X,Y)上での計算上の配列座標(F
n ,Fyn)に変換する。
【0040】
【数2】
【0041】また、次のように計算上の配列座標(Fx
n ,Fyn)に対する実測された座標(Dxn ,Dyn)の
差分を非線形誤差(εxn ,εyn)とする。
【0042】
【数3】εxn =Fxn −Dxn , εyn =Fyn −Dyn そして、その非線形誤差の2乗和(εxn 2+εyn 2)を
全ての計測されたウエハマークに関して加算して得られ
る残留誤差成分が最小になるように、最小2乗法を用い
て上記の6個のパラメータRx,Ry,Θ,Ω,Ox,
Oyの値を決定する。その後、図5(A)のショット配
列で露光を行う場合には、ショット領域SA1〜SAM
の中心の設計上の配列座標を(数2)の設計上の座標
(Sxn ,Syn)として代入することによって、計算上
の配列座標(Fxn ,Fyn)を算出し、このように算出
された配列座標に基づいて図2のXYステージ30を位
置決めすることによって、それぞれレチクル23内のパ
ターン像を露光する。これによって、ウエハWの伸縮や
回転等のショット配列に関する線形誤差の影響は除去さ
れる。
【0043】しかしながら、図4(A)に示す第1レイ
ヤのショット配列の各ショット領域Siに回転(ショッ
ト回転)や倍率誤差が生じていると、上記の6個のパラ
メータのみでは良好な重ね合わせ精度が得られない。図
6(A)は、代表的にその内のショット領域S1の回転
を示し、この図6(A)において、理想格子39Aのシ
ョット中心40Aの周りにショット領域S1内のパター
ン像は所定角度だけ回転している。この場合に、上記の
6個のパラメータを使用しただけでは第2レイヤのショ
ット領域SAiには回転が生じないため、重ね合わせ誤
差が生ずる。このような重ね合わせ誤差を低減するため
に本例では更に、図5(A)の各サンプルショット37
A〜37J内で複数個のウエハマークの位置を計測す
る。図5(A)の各サンプルショット内には左右に1対
のウエハマークがあるのみであるため、それらのウエハ
マークの位置を計測する。但し、図4(D)のような2
個取りのショット配列で露光する場合には、各ショット
領域SBi内に4個のウエハマークがあるため、これら
4個のウエハマークの位置を計測するようにしてもよ
く、更に多くのウエハマークを位置計測用に形成してお
いてもよい。
【0044】また、本例のように第2レイヤに図2の一
括型露光装置21で露光を行う場合には、ショット内の
線形誤差中で補正できる誤差は、例えばレチクルステー
ジ25を介してレチクル23を回転することによるショ
ット回転か、又は投影光学系24の投影倍率β2の補正
による等方倍率誤差である。例えば図5(E)のn番目
のサンプルショット37での等方的なショット倍率をr
n 、ショット回転をθ n として、サンプルショット37
内の2点でウエハマークMLk,MRkの位置を計測す
るものとすると、2つのウエハマークMLk,MRkの
X座標の差分よりショット倍率rn が求められ、ウエハ
マークMLk,MRkのY座標の差分よりショット回転
θn が求められる。
【0045】更に、例えば第2レイヤを2個取り等で露
光する場合に可能であるように、仮にn番目のサンプル
ショット内の3個以上のウエハマークの位置を計測する
場合には、その内のm番目のウエハマークのショット中
心を原点とする設計上の相対座標(dxm ,dym)を次
のように計算上の配列座標(fxm ,fym)に変換す
る。
【0046】
【数4】
【0047】この場合には、例えば(数2)における設
計上の座標(Sxn ,Syn)としては、ショット中心の
設計上の配列座標(cxn ,cyn)を使用して、(数
2)ではショット中心の配列誤差を扱い、(数4)では
ショット中心に対する相対座標の誤差を扱うものとし
て、最小二乗法によってショット倍率rn 、及びショッ
ト回転θn の値を決定する。具体的に、実際にアライメ
ントセンサ32で計測されたm番目のウエハマークの座
標をショット中心からの相対座標に変換した座標を(e
m ,eym)とすると、非線形誤差(δxm ,δym)は
(fxm −exm ,fym −eym)となる。そこで、シ
ョット内の全部のウエハマークについての非線形誤差の
二乗和(残留誤差成分)が最小になるように、ショット
倍率rn 、及びショット回転θn の値を決定すればよ
い。これによって、第1レイヤでのディストーションに
よるウエハマークの位置誤差が平均化されて、より高精
度にショット倍率等を求めることができる。
【0048】この場合、各サンプルショット毎にショッ
ト倍率rn 、及びショット回転θnが決定されるため、
最終的な等方的なショット倍率(チップスケーリング)
r、及びショット回転(チップローテーション)θは、
次のように全てのサンプルショット(個数をK個とす
る)のショット倍率rn 、及びショット回転θn の平
均値を使用すればよい。
【0049】
【数5】r=(Σrn )/K, θ=(Σθn )/K このように(数2)の6個のパラメータの他にショット
倍率r、及びショット回転θよりなる2個のパラメータ
を用いるアライメント方法を、以下では「ショット内2
点EGA方式のアライメント方法」と呼ぶ。このアライ
メント結果を用いて、図2の一括型露光装置21によっ
て図5(A)で示す第2レイヤへの露光を行う場合に
は、予めショット倍率に応じて投影光学系24の投影倍
率β2を補正し、ショット回転θに応じてレチクル23
の回転角を補正しておけばよい。このようにして第2レ
イヤへの露光を行って得られる重ね合わせの状態を図6
(B)に示す。但し、図6(B)と図5(A)とでは説
明の便宜上ショット番号は変えてある。
【0050】図6(B)の場合には、Y方向に配列され
るショット領域SA1,SA2,SA3の回転角は第1
レイヤのショット領域S1に合わせて補正されている。
しかい、ショット配列に関しては、第1レイヤのショッ
ト配列等の情報を利用することなくランダムにサンプル
ショットを使用してアライメントを行っているため、シ
ョット領域SA1,SA2,SA3の中心は、第1レイ
ヤのショット中心を結ぶ一点鎖線の直線41に沿って、
即ちショット配列の線形誤差補正後の配列軸に沿って配
列されている。従って、ショット領域S1の中央部のシ
ョット領域SA2では高い重ね合わせ精度が得られてい
るが、ショット領域S1の上下のショット領域SA1,
SA3ではほぼX方向に大きな重ね合わせ誤差Δ1が生
じている。
【0051】一方、図4(C)に示すショット領域S1
〜SN上の第2レイヤで、図4(D)に示すように、図
2の一括型露光装置21を2個取りにしてショット領域
SB1〜SBLへの露光を行う場合に、ランダムにサン
プルショットを選択すると、図5(C)に示すように例
えば8個のサンプルショット38A〜38Hが選択され
る。この場合には、第1レイヤでは図5(D)に示すよ
うに、ショット領域S2,S4,S7,…,S23内か
らそれぞれチップパターンC2,C3等がランダムに選
択されている。
【0052】この場合でも、図6(C)に示すように
(但し、図6(C),(D)のショット番号は変えてあ
る)、第1レイヤのショット領域S1,S2等がそれぞ
れ理想格子39A,39Bの中心40A,40Bの周り
に回転しているものとして、図5(C)の各サンプルシ
ョット38A〜38H内でそれぞれ複数個のウエハマー
クの位置を計測し、ショット内2点EGA方式でアライ
メントを行う。即ち、(数4)に基づいてショット倍率
r、及びショット回転θの補正を行う。更に、(数2)
に基づいてEGA方式のアライメントを行って露光を行
うと、重ね合わせの状態は図6(D)に示すようにな
る。
【0053】図6(D)において、Y方向に配列される
第2レイヤのショット領域SB1,SB2,SB3の回
転角は補正されているが、これらのショット領域の中心
は、第1レイヤのショット領域S1,S2のショット中
心を通る一点鎖線で示す直線42(線形誤差補正後の配
列軸)に沿って配列されているため、ショット領域S
1,S2を跨ぐショット領域SB2ではほぼX方向に大
きな重ね合わせ誤差Δ3が発生し、上下のショット領域
SB1,SB3でもほぼX方向に小さい重ね合わせ誤差
Δ1が生じている。
【0054】(ロ)第1レイヤのショット配列等を考慮
してサンプルショットの選択を行う場合 図6(B),(D)に示すような大きな重ね合わせ誤差
は、第2レイヤでランダムにサンプルショットを選択し
たために発生したものである。そこで、本例では以下の
ように第1レイヤのショットマップ中のショット配列、
及び露光フィールドサイズ(ショットサイズ)を考慮し
て第2レイヤでのサンプルショットの選択を行う。
【0055】図7(A)は、第2レイヤを1個取りの一
括型露光装置21で露光する場合の第1レイヤでのサン
プルショットの配置を示し、この図7(A)に示すよう
に、第1レイヤの3個取りのショット領域中の10個の
ショット領域S1,S3,S5,…,S24を選択し、
更にこれらのショット領域S1,…,S24中の斜線を
施した中心のチップパターンC2を第2レイヤでのサン
プルショットとする。これに対応して図7(B)に示す
第2レイヤのショット領域SA1〜SAM中では、ショ
ット領域SA6(正確には露光によってショット領域S
A6となるべき領域、以下同様)が第1のサンプルショ
ット37Aとなり、以下9個のサンプルショット37
B,37C,…,37Jが選択される。
【0056】図8(A)は、図7(B)の第2レイヤで
のサンプルショット37A〜37Jの拡大図であり、こ
の図8(A)において、サンプルショット37A〜37
Jはそれぞれ第1レイヤの1つのショット領域の中央の
チップパターンC2に対応するため、これらの左右のア
ライメントマークMR2,ML2が計測対象となる。ま
た、アライメントマークMR2,ML2の中心をショッ
ト中心M2とする。
【0057】図7(B)に戻り、この例ではサンプルシ
ョット37A〜37Jにそれぞれ2つのウエハマークM
R2,ML2が付設されているため、上述のショット内
2点EGAアライメント方式で、(数2)の6個のパラ
メータ(Rx,Ry,Θ,Ω,Ox,Oy)及び(数
5)のショット内の2個のパラメータ(r,θ)を算出
し、これら8個のパラメータを用いてアライメントを行
う。
【0058】図9(A),(B)はこのようにアライメ
ントを行って重ね合わせ露光をした状態の一例を示し、
先ず図9(A)に示すように、第1レイヤのショット領
域S1は理想格子39Aに対してショット中心40Aの
周りに回転しているものとする。これに対して、この例
では図8(A)に示すように、ショット中心の左右のウ
エハマークMR2,ML2の位置に基づいてショット回
転θを算出するため、このショット回転θを第1レイヤ
の各ショット領域S1〜SNの回転角とみなして、各シ
ョット領域S1〜SN内では3個のチップパターンの中
心がショット中心の周りに角度θだけ傾斜しているもの
とみなす。そこで、図9(B)に示すように、仮にショ
ット領域S1上に第2レイヤのショット領域SA1〜S
A3を露光する場合には、先ずショット領域SA1〜S
A3の回転角をショット回転θに合わせる。更に、EG
A方式で算出されるショット配列の各ショット中心をY
方向に結ぶ直線41を、1つのショット中心M2の周り
に角度θだけ回転した直線41Aに沿ってショット領域
SA1〜SA3の中心を配置する。これによって、ショ
ット領域SA1〜SA3は第1レイヤのショット領域S
1に完全に重なるようになる。即ち、図6(B)に示す
重ね合わせ誤差Δ1は除去される。
【0059】一方、図7(C)は、第2レイヤを2個取
りの一括型露光装置21で露光する場合の第1レイヤで
のサンプルショットの配置を示し、この図7(C)でも
図7(A)と同じく、第1レイヤのショット領域S1,
S3,S5,…,S24中の斜線を施した中心のチップ
パターンC2を第2レイヤでのサンプルショットとす
る。これに対応して図7(D)に示す第2レイヤのショ
ット領域SB1〜SBL中では、ショット領域SB6が
第1のサンプルショット38Aとなり、以下9個のサン
プルショット38B,38C,…,38Jが選択され
る。但し、このように第2レイヤを2個取りにする場合
には、サンプルショット38A〜38Fは、計測対象の
ウエハマークが下側にあるショット領域(以下、「aシ
ョット」と呼ぶ)38D,38F〜38H,38Jと、
計測対象のウエハマークが上側にあるショット領域(以
下、「bショット」と呼ぶ)38A〜38C,38E,
38Iとにグループ分けされる。この結果、この例では
第1レイヤのショット領域を跨いで配置されるショット
領域はサンプルショットには選択されない。
【0060】図8(B)は、図7(D)の第2レイヤで
の5個のサンプルショット38D,38F〜38H,3
8J、即ちaショットの拡大図であり、この図8(B)
において、aショットはそれぞれ第1レイヤの1つのシ
ョット領域のチップパターンC1,C2に対応し、下側
のチップパターンC2の左右のアライメントマークMR
2,ML2が計測対象である。アライメントマークMR
2,ML2の中心をショット中心M2aとする。同様に
図8(C)は、図7(D)の第2レイヤでの5個のサン
プルショット38A〜38C,38E,38I、即ちb
ショットの拡大図であり、この図8(C)において、b
ショットはそれぞれ第1レイヤの1つのショット領域の
チップパターンC2,C3に対応し、上側のチップパタ
ーンC2の左右のアライメントマークMR2,ML2が
計測対象である。アライメントマークMR2,ML2の
中心をショット中心M2bとする。
【0061】図7(D)に戻り、この例でもサンプルシ
ョット38A〜38Jにそれぞれ2つのウエハマークM
R2,ML2が付設されているため、上述のショット内
2点EGAアライメント方式でアライメントを行う。図
9(C),(D)はこのようにアライメントを行って重
ね合わせ露光をした状態の一例を示し、先ず図9(C)
に示すように、第1レイヤの連続するショット領域S
1,S2は理想格子39A,39Bに対してショット中
心40A,40Bの周りに回転しているものとする。こ
れに対して、この例でも図8(B),(C)に示すよう
に、第1レイヤの中央のウエハマークMR2,ML2の
位置に基づいてショット回転θが算出される。そこで、
図9(D)に示すように、仮にショット領域S1,S2
上に第2レイヤのショット領域SB1〜SB3を露光す
る場合には、先ずショット領域SB1〜SB3の回転角
をショット回転θに合わせる。
【0062】更に、EGA方式で算出されるショット配
列に沿った直線42を、上側のショット中心M2aの周
りに角度θだけ回転した直線42Aに沿ってショット領
域SB1を配置し、直線42を下側のショット中心M2
bの周りに角度θだけ回転した直線42Bに沿ってショ
ット領域SB3を配置し、中央のショット領域SB2の
中心は上下のショット中心M2a,M2bの中点に設定
する。即ち、中央のショット領域SB2の中心は上下の
ショット中心M2a,M2bの振り分けの位置に設定す
る。これによって、ショット領域SB1,SB3はそれ
ぞれ第1レイヤのショット領域S1,S2に完全に重な
り、図6(D)に示す重ね合わせ誤差Δ2は除去され
る。また、この例では第1レイヤのショット領域を跨ぐ
ショット領域(SB2)の上下のショット領域(SB
1,SB3)と等価な位置にあるショット領域をサンプ
ルショットにして、サンプルショットを振り分けにして
いるため、これらのサンプルショットの計測結果を処理
することで全体として重ね合わせ誤差が小さく抑えられ
ている。
【0063】(ハ)第1レイヤのショット配列等を考慮
して、更にショット内多点EGA方式でアライメントを
行う場合 上述のように、第1レイヤのショット内誤差が等方的な
ショット倍率、又はショット回転のみである場合には、
ショット内2点EGA方式でほぼ良好な重ね合わせ精度
を得ることができる。しかしながら、走査型露光装置1
で露光を行う場合には、レチクル23とウエハWとの走
査方向の平行度誤差によって走査方向の直交度誤差が発
生している場合がある。そのため、第1レイヤの各ショ
ット領域に走査型露光装置1で露光を行った場合にその
直交度誤差が発生していると、例えば図8(A)〜
(C)に示すように、走査方向に直交する方向に配列さ
れた2つのウエハマークの位置を計測しても、その直交
度誤差を検出できないために、結果として重ね合わせ誤
差が生ずることになる。
【0064】即ち、第2レイヤに1個取りの一括型露光
装置21で露光を行う場合に、図10(A)に示すよう
に、第1レイヤのショット領域S1が走査方向の直交度
誤差によって理想格子39Aに対して平行四辺形状に歪
んでいる場合、上述のショット内2点EGA方式では直
交度誤差は検出できないため、図10(B)に示すよう
に、第2レイヤのショット領域SA1〜SA3はショッ
ト中心M2を中心とする長方形状に配列されて、大きな
重ね合わせ誤差が残存する。
【0065】同様に、第2レイヤに2個取りの一括型露
光装置21で露光を行う場合に、図10(C)に示すよ
うに、第1レイヤの一連のショット領域S1,S2が理
想格子39A,39Bに対して平行四辺形状に歪んでい
る場合でも、上述のショット内2点EGA方式では直交
度誤差は検出できないため、図10(D)に示すよう
に、第2レイヤのショット領域SB1〜SB3はショッ
ト中心M2a,M2bを結ぶ直線に沿った長方形状に配
列されて、大きな重ね合わせ誤差が残存する。
【0066】そこで、この例ではショット内の直交度誤
差等をも検出するために、第1レイヤの1つのショット
領域内の周辺の4点のウエハマークの位置を検出してシ
ョット内多点EGA方式でアライメントを行う。図11
(A)は、第2レイヤを1個取りの一括型露光装置21
で露光する場合の第1レイヤでのサンプルショットの配
置を示し、この図11(A)に示すように、第1レイヤ
の3個取りのショット領域中の10個のショット領域S
1,S3,S5,…,S24を選択し、更に最初の5個
のショット領域S1,…,S11中の斜線を施した上側
のチップパターンC1、及び残りの5個のショット領域
S14,…,S24中の斜線を施した下側のチップパタ
ーンC3を第2レイヤでのサンプルショットとする。こ
れに対応して図11(B)に示す第2レイヤのショット
領域SA1〜SAM中では、ショット領域SA1が第1
のサンプルショット43Aとなり、以下9個のサンプル
ショット43B,43C,…,43Jが選択される。
【0067】図12(A)は、図11(B)の第2レイ
ヤでのサンプルショット43A〜43Jの拡大図であ
り、この図11(A)において、サンプルショット43
A〜43D,43Jはそれぞれ第1レイヤの1つのショ
ット領域の上側のチップパターンC1に対応し、これら
の左右のアライメントマークMR1,ML1が計測対象
となる。また、サンプルショット43E〜43Iはそれ
ぞれ第1レイヤの1つのショット領域の下側のチップパ
ターンC3に対応し、これらの左右のアライメントマー
クMR3,ML3が計測対象となり、アライメントマー
クMR1,ML1の中心、及びアライメントマークMR
3,ML3の中心をそれぞれショット中心M1及びM3
とする。
【0068】図11(B)に戻り、この例ではサンプル
ショット43A〜43J内のウエハマークは第1レイヤ
の1つのショット領域内の周辺の4個のウエハマークで
ある。そこで、計測対象のn番目のウエハマークの、第
1レイヤのショット中心からの相対座標を(dxn ,d
n)、X方向及びY方向へのショット倍率をそれぞれr
x,ry、X軸に対する回転角であるショット回転を
θ、Y軸に対する傾斜角であるショット直交度をωとし
て、次式よりそのウエハマークの計算上の配列座標(f
n ,fyn)を算出する。
【0069】
【数6】
【0070】この場合にも、第1レイヤのショット中心
の設計上の座標を、(数2)の座標(Sxn ,Syn)に
代入することによって、最小二乗法でショット配列に関
する6個のパラメータ(Rx,Ry,Θ,Ω,Ox,O
y)の値を決定する。更に、そのショット中心に対する
n番目のウエハマークの相対座標の計測値(exn ,e
n)を用いて、(数6)との残留誤差成分が最小になる
ようにショット内の4個のパラメータ(rx,ry,
θ,ω)の値を決定し、これら10個のパラメータを用
いてアライメントを行う。
【0071】図13(A),(B)はこのようにアライ
メントを行って重ね合わせ露光をした状態の一例を示
し、先ず図13(A)に示すように、第1レイヤのショ
ット領域S1は理想格子39Aに対して走査方向の直交
度誤差が生じているものとする。これに対して、この例
ではショット回転θ及びショット直交度ωが算出される
ため、先ず図2のレチクル23の回転角を角度(θ+ω
/2)だけ補正し、投影光学系24の投影倍率β2をX
方向のショット倍率rxに合わせて補正する。そして、
図13(B)に示すように、仮にショット領域S1上に
第2レイヤのショット領域SA1〜SA3を露光する場
合には、Y方向へのショット配列方向に対してショット
直交度ωだけ傾斜した直線に沿ってショット領域SA1
〜SA3の中心を配置すると共に、その間隔はY方向の
ショット倍率ryに基づいて設定する。これによって、
ショット領域SA1〜SA3は第1レイヤのショット領
域S1にほぼ完全に重なるようになる。即ち、図10
(B)に示す重ね合わせ誤差はほぼ除去される。言い換
えると、第1レイヤの走査型露光装置21にて生じてい
た非等方倍率誤差と直交度誤差とは、ミックス・アンド
・マッチ方式で露光する場合に、重ね合わせ誤差に対す
る影響をほぼ最小とすることが可能となる。
【0072】一方、図11(C)は、第2レイヤを2個
取りの一括型露光装置21で露光する場合の第1レイヤ
でのサンプルショットの配置を示し、この図11(C)
でも図11(A)と同様に、第1レイヤのショット領域
S1,S3,S5,…,S24中の斜線を施した周辺の
チップパターンを第2レイヤでのサンプルショットとす
る。これに対応して図11(D)に示す第2レイヤのシ
ョット領域SB1〜SBL中では、ショット領域SB6
が第1のサンプルショット44Aとなり、以下9個のサ
ンプルショット44B,44C,…,44Jが選択され
る。但し、このように第2レイヤを2個取りにする場合
には、サンプルショット44A〜44Jは、計測対象の
ウエハマークが上側にあるショット領域(以下、「aシ
ョット」と呼ぶ)44D,44F〜44H,44Jと、
計測対象のウエハマークが下側にあるショット領域(以
下、「bショット」と呼ぶ)44A〜44C,44E,
44Iとにグループ分けされる。この結果、この例でも
第1レイヤのショット領域を跨いで配置されるショット
領域はサンプルショットには選択されない。
【0073】図12(B)は、図11(D)の第2レイ
ヤでの5個のサンプルショット44D,44F〜44
H,44J、即ちaショットの拡大図であり、この図1
2(B)において、aショットを構成する第1レイヤの
1つのショット領域のチップパターンC1,C2中の上
側のチップパターンC1の左右のアライメントマークM
R1,ML1が計測対象である。アライメントマークM
R1,ML1の中心をショット中心M1aとする。同様
に図12(C)は、図11(D)の第2レイヤでの5個
のサンプルショット44A〜44C,44E,44I、
即ちbショットの拡大図であり、この図12(C)にお
いて、bショットを構成する第1レイヤの1つのショッ
ト領域のチップパターンC2,C3中の下側のチップパ
ターンC3の左右のアライメントマークMR3,ML3
が計測対象である。アライメントマークMR3,ML3
の中心をショット中心M3bとする。
【0074】図11(D)に戻り、この例でもサンプル
ショット44A〜44J内のウエハマークに基づいて上
述のショット内多点EGAアライメント方式でアライメ
ントを行う。図13(C),(D)はこのようにアライ
メントを行って重ね合わせ露光をした状態の一例を示
し、先ず図13(C)に示すように、第1レイヤの連続
するショット領域S1,S2は理想格子39A,39B
に対して走査方向の直交度誤差が生じているものとす
る。これに対して、この例でもショット回転θ及びショ
ット直交度ωが算出される。そこで、図13(D)に示
すように、仮にショット領域S1,S2上に第2レイヤ
のショット領域SB1〜SB3を露光する場合には、先
ずショット領域SB1〜SB3の回転角を(θ+ω/
2)に合わせ、投影倍率をX方向のショット倍率rxに
合わせる。
【0075】更に、EGA方式で算出されるショット配
列に沿った直線に対して、ショット直交度ωだけ回転し
た直線に沿ってショット領域SB1,SB3を配置し、
中央のショット領域SB2の中心は上下のショット領域
SB1,SB2と同じ傾斜角で、且つX方向にはショッ
ト領域SB1,SB2の中央に設定する。即ち、中央の
ショット領域SB2の中心は上下のショット中心の振り
分けの位置に設定する。これによって、ショット領域S
B1,SB3はそれぞれ第1レイヤのショット領域S
1,S2にほぼ完全に重なり、ショット領域SB2は比
較的高精度にショット領域S1,S2に重なるため、図
10(D)に示す重ね合わせ誤差は軽減される。また、
この例では第1レイヤのショット領域を跨ぐショット領
域(SB2)の上下のショット領域(SB1,SB3)
と等価な位置にあるショット領域をサンプルショットに
して、サンプルショットを振り分けにしているため、こ
れらのサンプルショットの計測結果を処理することで全
体として重ね合わせ誤差が小さく抑えられている。
【0076】但し、第1のレイヤのショット領域S1,
S2を跨ぐショット領域SB2については、サンプルシ
ョットの振り分けによる精度向上は得られるが、或る程
度の重ね合わせ誤差は残存している。このように図13
(B)及び(D)の比較によって、異なる大きさの露光
フィールドの露光装置を用いてミックス・アンド・マッ
チ方式で重ねて露光を行う場合には、一方の露光フィー
ルドサイズに対して他方の露光フィールドをX方向、及
びY方向にそれぞれ整数倍に設定しないと、第1レイヤ
のショット内誤差に応じた補正を行って重ね合わせ誤差
を大きく低減するのは困難であることが分かる。
【0077】なお、上述の実施の形態では、走査型露光
装置1と一括型露光装置21とを用いてミックス・アン
ド・マッチ方式で露光するに際して、高い重ね合わせ精
度を得るために各サンプルショットに関してそれぞれ複
数点のウエハマークの位置計測が必要となる。例えばシ
ョット内多点EGA方式を使用する場合には、サンプル
ショットをK個、各サンプルショットに属するウエハマ
ークをJ個とすると、K×J個のマーク計測が必要にな
るため、これを1ロットの各ウエハ毎に実行すると、ス
ループットが大きく低下する恐れがある。そこで、スル
ープットの低下を抑えるために、1ロットの最初の数枚
のウエハについて、K×J個のマーク計測を行い、いく
つかのパラメータを固定値として記憶する方法を使用し
てもよい。
【0078】例えば、ショット内誤差に対応するショッ
ト倍率rx,ry、ショット回転θ、ショット直交度ω
の4個のパラメータは、主に第1レイヤを露光するとき
の投影光学系のレンズ性能、及びレチクルのアライメン
ト誤差に起因するものであり、ロット内で大きな変動は
少ない。よって、これら4個のショット内のパラメータ
を固定値として扱うものとして、最初の数枚にウエハに
関してはK×J個のマーク計測を行い、それ以降は各サ
ンプルショット内の1点のウエハマークの位置計測を行
うようにして、ショット内のパラメータは記憶してある
値を使用することとする。これによって、高いスループ
ット及び高い重ね合わせ精度が両立できる。
【0079】更に、そのように1ロットの数枚のウエハ
についてマーク計測を行う場合に、マーク計測をウエハ
内の計測可能なウエハマークのほぼ全部に対して行うよ
うにしてもよい。これによって、ショット内のパラメー
タ(rx,ry,θ,ω)の計測精度が上がるのみでな
く、第1レイヤでのディストーションによるマーク位置
の誤差を平均化によって軽減することもでき、より高い
重ね合わせ精度が得られる。
【0080】また、上述の実施の形態では第1レイヤに
て走査型露光装置1を用い、第2レイヤで一括型露光装
置21を用いているが、第2レイヤの露光に露光光とし
てi線を用いる走査型露光装置を使用する場合等にも本
発明が適用できる。更に、スループット低下を覚悟して
第1レイヤの走査型露光装置1の露光フィールドサイズ
を第2レイヤの一括型露光装置の露光フィールドサイズ
に合わせる場合に、上述のショット内多点EGA方式を
適用してもよい。この場合には、同じ露光フィールドサ
イズによる露光ができるので、上記のような第2レイヤ
のショット領域が第1レイヤのショット領域を跨ぐこと
による重ね合わせ誤差は発生しない。しかしながら、シ
ョット内の例えば3点以上のマーク計測を複数のサンプ
ルショットに関して実行することによって、ショット内
誤差に対応する4個のパラメータ(ショット倍率rx,
ry、ショット直交度ω、ショット回転θ)が算出さ
れ、ショット間誤差に対応する6個のパラメータ(R
X,RY,Θ,Ω,OX,OY)が算出されることに変
わりはない。そこで、第2レイヤを走査型露光装置で露
光する場合は、それら10個のパラメータに基づいた補
正が行われる。また、第2レイヤを一括型露光装置で露
光する場合は、(rx+ry)/2を等方倍率誤差、
(θ+ω/2)をショット回転、ショット直交度を0と
した合計8個のパラメータによる補正が可能である。よ
って、前述のように1ロットの先頭の複数枚のウエハに
ついて、ロット内固定値として取り扱えるパラメータ
(主にショット内4点以上の計測が必要な走査露光に起
因する誤差に対応するパラメータ)を記憶し、それ以降
のウエハに対しては少ないウエハマークの計測点数でス
ループットを向上させ、且つ未確定なパラメータにはそ
の記憶したパラメータを用いるという方法を適用するこ
とで、重ね合わせ合わせ精度を向上させることが可能で
ある。
【0081】このように、本発明は上述の実施の形態に
限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構
成を取り得る。
【0082】
【発明の効果】本発明の露光方法によれば、露光対象の
基板上の前のレイヤへの露光に使用された露光フィール
ドサイズ、及びショット配列の情報に基づいてその基板
から所定の位置合わせ用マークを選択し、このように選
択された位置合わせ用マークの位置に基づいて次にレイ
ヤの各ショット領域の位置合わせを行っている。従っ
て、互いに露光フィールドサイズの異なる2台の露光装
置を用いてミックス・アンド・マッチ方式で露光を行う
場合に、例えば最初の露光フィールドに比べて次に使用
される露光フィールドが小さいような場合でも良好な重
ね合わせ精度が得られる利点がある。
【0083】本発明によって、露光フィールドサイズが
異なる一括露光型の投影露光装置と走査露光型の投影露
光装置とを用いてミックス・アンド・マッチ方式で露光
する場合にも高精度の重ね合わせが可能となり、例えば
1世代前のクリティカルレイヤ用の一括露光型の投影露
光装置(ステッパー)を重ね合わせ精度の必要なラフレ
イヤに対して使用できるため、露光装置の有効な使い分
けができる。
【0084】また、第1の露光装置の露光フィールドサ
イズを第2の露光装置の露光フィールドに対して所定の
配列方向に非整数倍に設定しておき、その第2の露光装
置を用いて重ね合わせ露光を行う際に、その第2のショ
ット配列の各ショット領域内で第1のショット配列の境
界部を跨いで配置されているショット領域をそれぞれ所
定の配列方向に挟むように配置されている複数対のショ
ット領域内の所定のショット領域に属する位置合わせ用
マークを選択する場合には、第1のショット配列内の隣
接する2つのショット領域のショット内誤差の影響を同
時に受けることがないため、そのショット内誤差を正確
に補正できる。従って、ミックス・アンド・マッチ方式
で露光を行う場合に、例えば最初の露光フィールドの所
定方向の長さが次に使用される露光フィールドの長さの
非整数倍であるような場合でも、良好な重ね合わせ精度
が得られる利点がある。
【0085】また、第1の露光装置を用いて位置合わせ
用マークを露光する際に、第1のショット配列の各ショ
ット領域内の各チップパターン毎に複数個の位置合わせ
用マークを露光しておき、第2の露光装置を用いて重ね
合わせ露光を行う際に、第2のショット配列内から選択
された所定の複数個のサンプルショット内でそれぞれ複
数個の位置合わせ用マークを選択し、このように選択さ
れた位置合わせ用マークの位置に基づいてショット配列
の線形配列誤差に対応する6個のパラメータ、及び各シ
ョット領域内の線形誤差に対応する4個のパラメータを
算出し、それら10個のパラメータを用いてその第2の
ショット配列の各ショット領域の位置合わせを行う場合
には、第1レイヤで2方向のショット倍率、ショット回
転、ショット直交度等のショット内誤差が生じていても
良好な重ね合わせ精度が得られる。
【0086】また、第1の露光装置はマスク及び基板を
同期走査してこの基板上の各ショット領域に露光を行う
走査露光型の露光装置であり、第2の露光装置はマスク
パターンを基板上の各ショット領域にそれぞれ一括転写
する一括露光型の露光装置である場合には、通常は、走
査露光型の露光フィールドは一括露光型の露光フィール
ドに比べて大きいため、本発明が特に有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(A)は走査型露光装置1を示す概略構成図、
(B)は走査型露光装置1用のレチクルを示す平面図で
ある。
【図2】(A)は一括型露光装置21を示す概略構成
図、(B)は一括型露光装置21用のレチクルを示す平
面図である。
【図3】(A)は走査型露光装置1の1×3個取りのシ
ョット領域を示す平面図、(B)は一括型露光装置21
の1×1個取りの3つのショット領域をステップ移動し
ながら露光した状態を示す平面図、(C)は走査型露光
装置1の1×3個取りの2つのショット領域をステップ
移動しながら露光した状態を示す平面図、(D)は一括
型露光装置21の1×2個取りの3つのショット領域を
ステップ移動しながら露光した状態を示す平面図、
(E)はウエハマークの一例を示す拡大平面図である。
【図4】(A)はウエハW上の第1レイヤに走査型露光
装置1を用いて露光する際のショットマップの一例を示
す図、(B)はウエハW上の第2レイヤに1個取りの一
括型露光装置21を用いて露光する場合のショットマッ
プの一例を示す図、(C)は図4(A)と同じショット
マップを示す図、(D)はウエハW上の第2レイヤに2
個取りの一括型露光装置21を用いて露光する場合のシ
ョットマップの一例を示す図である。
【図5】(A)は図4(B)の第2レイヤ用にランダム
に選択したサンプルショットの一例を示す図、(B)は
図5(A)のサンプルショットの第1レイヤでの位置を
示す図、(C)は図4(D)の第2レイヤ用にランダム
に選択したサンプルショットの一例を示す図、(D)は
図5(C)のサンプルショットの第1レイヤでの位置を
示す図、(E)はサンプルショット内のウエハマークの
座標を示す図である。
【図6】(A)は図4(A)の各ショット領域にショッ
ト回転がある場合を示す図、(B)は図5(A)のサン
プルショットを用いて重ね合わせ露光した状態を示す
図、(C)は図4(C)の各ショット領域にショット回
転がある場合を示す図、(D)は図5(C)のサンプル
ショットを用いて重ね合わせ露光した状態を示す図であ
る。
【図7】(A)は図4(B)の第2レイヤ用に第1レイ
ヤの情報を考慮して選択したサンプルショットの第1レ
イヤでの位置を示す図、(B)はそのサンプルショット
の第2レイヤでの位置を示す図、(C)は図4(D)の
第2レイヤ用に第1レイヤの情報を考慮して選択したサ
ンプルショットの第1レイヤでの位置を示す図、(D)
はそのサンプルショットの第2レイヤでの位置を示す図
である。
【図8】(A)は図7(B)の各サンプルショットを示
す拡大図、(B)は図7(D)の各サンプルショット中
のaショットを示す拡大図、(C)は図7(D)の各サ
ンプルショット中のbショットを示す拡大図である。
【図9】(A)は図4(A)の各ショット領域にショッ
ト回転がある場合を示す図、(B)は図8(A)のサン
プルショットを用いて重ね合わせ露光した状態を示す
図、(C)は図4(C)の各ショット領域にショット回
転がある場合を示す図、(D)は図8(B),(C)の
サンプルショットを用いて重ね合わせ露光した状態を示
す図である。
【図10】(A)は図4(A)の各ショット領域にショ
ット直交度誤差がある場合を示す図、(B)は図8
(A)のサンプルショットを用いて重ね合わせ露光した
状態を示す図、(C)は図4(C)の各ショット領域に
ショット直交度誤差がある場合を示す図、(D)は図8
(B),(C)のサンプルショットを用いて重ね合わせ
露光した状態を示す図である。
【図11】(A)は図4(B)の第2レイヤ用に第1レ
イヤの情報を考慮して選択したサンプルショットの他の
例の第1レイヤでの位置を示す図、(B)はそのサンプ
ルショットの第2レイヤでの位置を示す図、(C)は図
4(D)の第2レイヤ用に第1レイヤの情報を考慮して
選択したサンプルショットの他の例の第1レイヤでの位
置を示す図、(D)はそのサンプルショットの第2レイ
ヤでの位置を示す図である。
【図12】(A)は図11(B)の各サンプルショット
を示す拡大図、(B)は図11(D)の各サンプルショ
ット中のaショットを示す拡大図、(C)は図11
(D)の各サンプルショット中のbショットを示す拡大
図である。
【図13】(A)は図4(A)の各ショット領域にショ
ット直交度誤差がある場合を示す図、(B)は図12
(A)のサンプルショットを用いて重ね合わせ露光した
状態を示す図、(C)は図4(C)の各ショット領域に
ショット直交度誤差がある場合を示す図、(D)は図1
2(B),(C)のサンプルショットを用いて重ね合わ
せ露光した状態を示す図である。
【符号の説明】 1 走査型露光装置(走査露光型の投影露光装置) 3 レチクル 4 投影光学系 W ウエハ 21 一括型露光装置(一括露光型の投影露光装置) 23 レチクル 24 投影光学系 32 アライメントセンサ MR1〜MR3,ML1〜ML3 ウエハマーク S1〜SN 第1レイヤのショット領域 SA1〜SAM 第2レイヤの1個取りのショット領域 SB1〜SBL 第2レイヤの2個取りのショット領域 37A〜37J サンプルショット 38A〜38J サンプルショット

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の基板上に第1の露光装置を用いて
    所定の第1のショット配列でマスクパターンを露光した
    後、前記第1の露光装置とは露光フィールドサイズの異
    なる第2の露光装置を用いて所定の第2のショット配列
    でマスクパターンを重ね合わせ露光する露光方法におい
    て、 前記第1の露光装置を用いて露光を行う際に、前記第1
    のショット配列の各ショット領域に対してそれぞれ位置
    合わせ用マークも露光しておき、 前記第2の露光装置を用いて重ね合わせ露光を行う際
    に、前記第1の露光装置の露光フィールドサイズ、及び
    前記第1のショット配列の情報に基づいて前記基板上の
    前記位置合わせ用マークから所定の位置合わせ用マーク
    を選択し、 該選択された位置合わせ用マークの位置に基づいて前記
    第2のショット配列の各ショット領域の位置合わせを行
    うことを特徴とする露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光方法であって、 前記第1の露光装置の露光フィールドサイズを前記第2
    の露光装置の露光フィールドに対して所定の配列方向に
    非整数倍に設定しておき、 前記第2の露光装置を用いて重ね合わせ露光を行う際
    に、前記第2のショット配列の各ショット領域内で前記
    第1のショット配列の境界部を跨いで配置されているシ
    ョット領域をそれぞれ前記所定の配列方向に挟むように
    配置されている複数対のショット領域内の所定のショッ
    ト領域に属する位置合わせ用マークを選択することを特
    徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 請求項1、又は2記載の露光方法であっ
    て、 前記第1の露光装置を用いて前記位置合わせ用マークを
    露光する際に、前記第1のショット配列の各ショット領
    域内の各チップパターン毎に複数個の位置合わせ用マー
    クを露光しておき、 前記第2の露光装置を用いて重ね合わせ露光を行う際
    に、前記第2のショット配列内から選択された所定の複
    数個のサンプルショット内でそれぞれ複数個の前記位置
    合わせ用マークを選択し、該選択された位置合わせ用マ
    ークの位置に基づいてショット配列の線形配列誤差に対
    応する6個のパラメータ、及び各ショット領域内の線形
    誤差に対応する4個のパラメータを算出し、 前記10個のパラメータを用いて前記第2のショット配
    列の各ショット領域の位置合わせを行うことを特徴とす
    る露光方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2、又は3記載の露光方法で
    あって、 前記第1の露光装置はマスク及び基板を同期走査して該
    基板上の各ショット領域に露光を行う走査露光型の露光
    装置であり、前記第2の露光装置はマスクパターンを基
    板上の各ショット領域にそれぞれ一括転写する一括露光
    型の露光装置であることを特徴とする露光方法。
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