JPH097919A - 露光方法 - Google Patents

露光方法

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JPH097919A
JPH097919A JP7152856A JP15285695A JPH097919A JP H097919 A JPH097919 A JP H097919A JP 7152856 A JP7152856 A JP 7152856A JP 15285695 A JP15285695 A JP 15285695A JP H097919 A JPH097919 A JP H097919A
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JP
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shot
exposure
array
substrate
wafer
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JP7152856A
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Shoji Kawakubo
昌治 川久保
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 異なる大きさの露光フィールドを有する露光
装置でミックス・アンド・マッチ方式で露光を行う場合
に、前層のショット領域のショット配列の直交度誤差、
又はショット回転が生じているときの重ね合わせ誤差を
低減する。 【構成】 前層のそれぞれ一辺の長さがLのショット領
域SA11,SA12,SA 13,SA14に第1の露光装置等
により回路パターンが形成され、且つそのショット配列
に直交度誤差Wが生じている。その上のショット領域S
1 に4倍の露光フィールドを有する第2の露光装置で
露光を行う前に、4個のショット領域SA 11〜SA14
中心25にショット領域SB1 の中心を合わせ、ショッ
ト領域SB 1 を回転角δだけ回転する。その回転角δを
W/4に設定する。ショット回転が生じているときも同
様である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子、液晶表示
素子、撮像素子(CCD等)、又は薄膜磁気ヘッド等を
製造するためのフォトリソグラフィ工程でマスクパター
ンを感光基板上に転写露光するための露光方法に関し、
特に半導体メモリ等を製造する際に使用されるイオン注
入層のように、高い解像度を必要としないミドルレイヤ
と呼ばれる層と、高い解像度を必要とするクリティカル
レイヤと呼ばれる層とに所謂ミックス・アンド・マッチ
方式で順番に露光を行う場合等に適用して好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来より、半導体素子、又は液晶表示素
子等を製造するためのフォトリソグラフィ工程におい
て、ステップ・アンド・リピート方式の縮小投影型露光
装置(ステッパー)等の露光装置が使用されている。一
般に、超LSI等の半導体素子は、ウエハ上に多数層の
パターンを位置合わせ(アライメント)しながら積み重
ねて形成されるが、それらの層の内、最も高い解像度が
必要な層はクリティカルレイヤと呼ばれている。これに
対して、例えば半導体メモリ等を製造する際に使用され
るイオン注入層のように、高い解像度を必要としない層
はミドルレイヤと呼ばれている。言い換えると、クリテ
ィカルレイヤで露光されるパターンの線幅に比べて、ミ
ドルレイヤで露光されるパターンの線幅は広くなってい
る。
【0003】また、例えば最近の超LSIの製造工場で
は、製造工程のスループット(単位時間当りのウエハの
処理枚数)を高めるため、1種類の超LSIの製造プロ
セス中で異なる層間の露光を別々の露光装置を使い分け
て行うことが多くなって来ている。そこで、例えばクリ
ティカルレイヤへの露光は、縮小倍率1/5倍で一括露
光する高解像度の第1のステッパーを使用し、ミドルレ
イヤへの露光は縮小倍率1/2.5倍で一括露光する中
解像度の第2のステッパーを使用するというような所謂
ミックス・アンド・マッチ方式の露光が行われるように
なって来た。この場合、第1のステッパーの露光フィー
ルドに比べて第2のステッパーの露光フィールドの大き
さは縦横共に2倍となっており、露光工程のスループッ
トがほぼ4倍となっている。
【0004】従って、図11に示すように、ウエハ上の
第1のステッパーでの露光単位をそれぞれ直交するX軸
及びY軸に対して平行な辺で囲まれた正方形のショット
領域SA11,SA12,SA13,SA14,…とすると、第
2のステッパーでの露光単位はほぼそれら4個のショッ
ト領域SA11〜SA14を含む大きさのショット領域SB
1 となる。そして、その第1のステッパーで露光された
4個のショット領域SA11,SA12,SA13,SA14
にその第2のステッパーを用いて露光を行う際には、そ
れらのショット領域SA11〜SA14に付設されたアライ
メントマーク(ウエハマーク)に基づいて、その第2の
ステッパーによる露光フィールドに対応するショット領
域SB1 の位置合わせが行われる。
【0005】また、それらの第1のステッパー又は第2
のステッパーに対して、例えば縮小倍率1/4倍のステ
ップ・アンド・スキャン方式の走査型露光装置を組み合
わせる方法もある。ステップ・アンド・スキャン方式と
は、ウエハ上の露光対象のショット領域を走査開始位置
にステッピング移動した後、マスクとしてのレチクルと
ウエハとを投影光学系に対して同期走査することによ
り、レチクル上のパターンを当該ショット領域に逐次転
写する露光方式である。この走査型露光装置の露光フィ
ールドは、第1のステッパーの露光フィールドに比べて
例えば非走査方向の幅が同じで、走査方向の幅が1.5
倍となっている。なお、ミックス・アンド・マッチ方式
で使用される複数の露光装置の露光フィールドの大きさ
の組み合わせとしては、上述の組み合わせ以外に種々の
組み合わせがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにウエハ上
の各層で必要な解像度に応じて異なる露光装置を組み合
わせてミックス・アンド・マッチ方式で露光を行うこと
により、露光工程のスループットを高めることができ
る。しかしながら、その際に露光フィールドの大きさの
異なる露光装置を組み合わせて使用すると、前層のショ
ット領域の配列(ショット配列)の直交度が90°から
ずれている場合に、所定の重ね合わせ誤差が発生すると
いう不都合があった。
【0007】例えば図11において、前層の4個のショ
ット領域の内のショット領域SA13,SA14の中心を通
る直線23AをX軸に平行であるとすると、直交度が9
0°から角度(直交度誤差)Wだけずれている場合に
は、ショット領域SA11,SA 13を通る直線24がY軸
に対してその直交度誤差W[rad]だけ傾斜してい
る。この場合、単にそれら4個のショット領域SA11
SA12,SA13,SA14の中心25に対して、次のショ
ット領域SB1 の中心を合わせて露光すると、このショ
ット領域SB1 内のパターンと、前層のショット領域S
11〜SA14内のパターンとの間にはX方向に対して一
様の重ね合わせ誤差Δxが生じている。ショット領域S
11の一辺の長さをLとすると、その重ね合わせ誤差Δ
xはほぼL・W/2となる。
【0008】更に、前層のショット領域にそれぞれショ
ット回転(チップローテーション)が生じている場合に
も、ショット配列の直交度が90°からずれている場合
と同様の重ね合わせ誤差が生ずるという不都合があっ
た。図12は、4個のショット領域SA11〜SA14のシ
ョット配列の直交度誤差が0であるが、ショット回転が
θ[rad]である場合を示し、このショット回転θを
図11の直交度誤差Wと同じ大きさであるとする。この
図12において、次のショット領域SB1 を単にそのシ
ョット回転θ分だけ回転して露光しても、このショット
領域SB1 内のパターンと、前層のショット領域SA11
〜SA14内のパターンとの間には回転した方向に対して
図11の場合と同じ大きさの一様の重ね合わせ誤差Δx
が生じている。
【0009】即ち、異なる大きさの露光フィールドの露
光装置で順次露光を行う場合に、前層のショット領域の
ショット配列の直交度誤差、又はショット回転が生じて
いると、単純に次のショット領域を位置合わせするだけ
では所定の一様の重ね合わせ誤差が発生することとな
る。本発明は斯かる点に鑑み、異なる大きさの露光フィ
ールドを有する露光装置でミックス・アンド・マッチ方
式で露光を行う場合に、前層のショット領域のショット
配列の直交度誤差、又はショット回転が生じているとき
の重ね合わせ誤差を低減できる露光方法を提供すること
を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の露光
方法は、例えば図1〜図5に示すように、互いに異なる
大きさの露光フィールド(4A,4B)を有する第1及
び第2の露光装置(1A,1B)を用いて、露光対象と
する基板(20)上にマスクパターン(RA,RB)を
重ねて露光する露光方法において、第1の露光装置(1
A)を用いて第1のマスクパターンを基板(20)上に
所定の大きさのショット領域(SA11,SA12,…)を
単位として第1の配列で順次露光した後、第2の露光装
置(1B)を用いて第2のマスクパターンを基板(2
0)上にその所定のショット領域と異なる大きさのショ
ット領域(SB1,SB2,…)を単位として第2の配列で
順次重ねて露光する際に、その第1の配列(SA11,S
12,…)の直交度の設計値からのずれ、及びその第1
の配列の各ショット領域の回転角の平均値の少なくとも
一方を検出し、この検出結果に応じた角度だけその第2
のマスクパターンと基板(20)とを相対的に回転した
後、この第2のマスクパターンを基板(20)上に順次
露光するものである。
【0011】また、本発明の第2の露光方法は、所定の
大きさの第1の露光フィールドを有する第1の露光装置
と、マスクと基板とを同期して走査することによりその
マスクのパターンを逐次その基板上に転写すると共にそ
の第1の露光フィールドと異なる大きさの第2の露光フ
ィールドを有する走査型の第2の露光装置とを用いて、
露光対象とする基板上にマスクパターンを重ねて露光す
る露光方法において、例えば図6、図7に示すように、
その第1の露光装置を用いて第1のマスクパターンをそ
の基板上に所定の大きさのショット領域(SA1,SA2,
…)を単位として第1の配列で順次露光した後、その第
2の露光装置を用いて第2のマスクパターンをその基板
上にその所定のショット領域と異なる大きさのショット
領域(SC1,SC2,…)を単位として第2の配列で順次
重ねて露光する際に、その第1の配列(SA1,SA2,
…)の直交度の設計値からのずれ、及びその第1の配列
の各ショット領域の回転角の平均値の少なくとも一方を
検出し、この検出結果に応じた間隔(d)だけその第2
のマスクパターンとその基板とをその第2の露光装置の
走査方向(Y方向)に直交する方向に相対的にずらした
後、その第2のマスクパターンを走査露光方式でその基
板上に順次露光するものである。
【0012】この場合、その第1の配列(SA1,SA2,
…)の直交度の設計値からのずれ、及びその第1の配列
の各ショット領域の回転角の平均値の少なくとも一方の
検出結果に応じた角度だけ、更にその第2のマスクパタ
ーンとその基板とを相対的に回転することが望ましい。
【0013】
【作用】斯かる本発明の第1の露光方法において、例え
ば図4に示すように、第1のマスクパターンが転写され
る各ショット領域(SA11,SA12,…)の配列である
第1の配列の直交度が、設計値(通常は90°)に対し
て角度Wだけずれているものとする。また、それら各シ
ョット領域(SA11,SA12,…)の外形は正方形であ
り、それらの内の4個のショット領域(SA11〜S
14)上に第2のマスクパターンが転写される1つのシ
ョット領域(SB1)が配置されるものとする。この場
合、本発明ではその第2のマスクパターンとその基板と
を相対的に回転することにより、その4個のショット領
域(SA11〜SA14)の中心(25)の回りのショット
領域(SB1)の回転角δをW/4とする。これにより、
基板上での第1のマスクパターンの像と第2のマスクパ
ターンの像との重ね合わせ誤差が平均として最も小さく
なる。
【0014】一方、その第1の配列の直交度誤差が0
で、且つ4個のショット領域(SA11〜SA14)のショ
ット回転がWの場合でも、その上のショット領域(SB
1)の回転角δをW/4とすることより、基板上での第1
のマスクパターンの像と第2のマスクパターンの像との
重ね合わせ誤差が平均として最も小さくなる。次に、本
発明の第2の露光方法では、第2の露光装置としてステ
ップ・アンド・スキャン方式のような走査型の露光装置
が使用される。この場合、例えば図6に示すように、第
1の配列のショット領域(SA1,SA2,SA3)の一方向
(Y方向)の幅をLとして、その第1の配列が直交度誤
差Wを有するものとする。また、その第2の露光装置に
よる第2の配列上のショット領域(SC1,SC2)のY方
向の幅を(3/2)Lとすると、単に第1の配列の中心
線(27)上に第2の配列のショット領域(SC1,SC
2)の中心を合わせたのみでは、第1のマスクパターンの
像と第2のマスクパターンの像との間に最大で幅bの重
ね合わせ誤差が生ずる。
【0015】そこで、本発明では図7に示すように、第
1の配列の中心線(27)に対して第2の配列のショッ
ト領域(SC1,SC2)の中心をY方向に直交する方向に
幅d(≒L・W/4)だけずらして露光する。これによ
り、基板上での第1のマスクパターンの像と第2のマス
クパターンの像との重ね合わせ誤差が平均として最も小
さくなる。同様に、ショット回転が生じている場合で
も、第2の配列のショット領域の位置をずらすことによ
り、重ね合わせ誤差が小さくなる。
【0016】更に、この第2の露光方法において、第1
の露光方法で使用される回転を使用することによって重
ね合わせ誤差がより小さくなる。
【0017】
【実施例】以下、本発明による露光方法の第1実施例に
つき図1〜図5を参照して説明する。この実施例では、
2台の露光装置として、それぞれ縮小倍率が1/5倍の
ステッパー型(一括露光型)の第1の露光装置と、縮小
倍率が1/2.5倍のステッパー型の第2の露光装置と
を使用する。この場合、第1の露光装置による4個のシ
ョット領域に対して第2の露光装置の1個のショット領
域が対応する。
【0018】図1は、本実施例の露光システムを示し、
この図1において、露光フィールドの小さなステッパー
型の第1の露光装置1Aと、露光フィールドの大きなス
テッパー型の第2の露光装置1Bとが設置されている。
本実施例では、露光装置1Aは高解像度、露光装置1B
は低解像度であり、高解像度の露光装置1Aを用いて、
ウエハ上のクリティカルレイヤへの露光を行い、低解像
度の露光装置1Bを用いて、ウエハ上のミドルレイヤへ
の露光を行う。但し、製造する半導体素子の種類等に応
じて、露光装置1Aを低解像度としたり、又は露光装置
1Bを高解像度とする場合も有り得る。
【0019】先ず露光装置1Aにおいて、レチクルRA
上のパターン領域2Aが不図示の照明光学系からの露光
光により照明され、パターン領域2A内のパターン像が
投影光学系3Aにより1/5倍に縮小されて、ウエハ2
0上の露光フィールド4Aに投影露光される。投影光学
系3Aの光軸に平行にZ1軸を取り、Z1軸に垂直な平
面の直交座標をX1軸及びY1軸とする。レチクルRA
上のパターン領域2AのY1方向の端部(例えば遮光帯
の中)、及びX1方向の端部にはそれぞれX1軸用のア
ライメントマーク17X、及びY1軸用のアライメント
マーク17Yが形成されている。
【0020】ウエハ20はウエハステージ5A上に保持
され、ウエハステージ5Aは、Z1軸方向にウエハ20
の露光面をベストフォーカス位置に設定するZステー
ジ、並びにX1軸及びY1軸方向にウエハ20を位置決
めするXYステージ等から構成されている。ウエハステ
ージ5A上には直交するように2枚の移動鏡6A及び8
Aが固定され、外部に設置されたレーザ干渉計7A及び
移動鏡6Aによりウエハステージ5AのX1方向の座標
が計測され、外部に設置されたレーザ干渉計9A及び移
動鏡8Aによりウエハステージ5AのY1方向の座標が
計測されている。レーザ干渉計7A及び9Aにより計測
された座標は、装置全体の動作を統轄制御する制御装置
10Aに供給され、制御装置10Aは、不図示の駆動部
を介してウエハステージ5AをX1方向及びY1方向に
ステッピング駆動することにより、ウエハ20の位置決
めを行う。この場合、ウエハ20のステッピング駆動
は、ウエハ20の露光面に設定されたショット領域(パ
ターン領域2Aのパターン像が投影露光される単位とな
る領域)の配列、即ちクリティカルレイヤ用のショット
マップに従って行われ、このショットマップは制御装置
10A内のコンピュータよりなるマップ作成部により作
成される。
【0021】本実施例の露光装置1Aには、TTL(ス
ルー・ザ・レンズ)方式で、且つレーザ・ステップ・ア
ライメント方式(以下、「LSA方式」という)のアラ
イメント系11A及び14Aが備えられている。LSA
方式のアライメント系については、例えば特開昭60−
130742号公報に詳細に開示されているため、以下
ではその概略を説明する。即ち、X1軸用のアライメン
ト系11Aから射出されたレーザビームは、投影光学系
3AとレチクルRAとの間に配されたミラー12Aによ
り反射されて投影光学系3Aに入射し、投影光学系3A
から射出されたレーザビームが、露光フィールド4Aの
近傍の領域にY1方向に長いスリット状スポット光13
Aとして集光される。
【0022】図2(a)は、露光対象とするウエハ20
上のアライメントマークとしてのX1軸用のウエハマー
クMXを示し、この図2(a)において、ウエハマーク
MXはスリット状スポット光13Aにほぼ平行な方向に
所定ピッチで配列された凹凸の点列パターンである。図
1のウエハステージ5Aを駆動して、そのスリット状ス
ポット光13Aに対してウエハマークMXをX1方向に
走査すると、このウエハマークMXがスリット状スポッ
ト光13Aと合致したときに所定の方向に回折光が射出
される。
【0023】図1に戻り、その回折光が、投影光学系3
A、ミラー12Aを介してアライメント系11Aに戻
り、アライメント系11A内の受光素子で光電変換して
得られたアライメント信号が制御装置10Aに供給され
る。制御装置10Aでは、アライメント信号が例えば最
大になるときのウエハステージ5AのX1座標をサンプ
リングすることにより、そのウエハマークMXのX1軸
方向の位置を検出する。
【0024】同様に、LSA方式のY1軸用のアライメ
ント系14Aから射出されたレーザビームは、ミラー1
5A及び投影光学系3Aを経て、ウエハ20上にX1軸
方向に長いスリット状スポット光16Aとして集光さ
れ、このスリット状スポット光16Aからの回折光が、
投影光学系3A、ミラー15Aを介してアライメント系
14Aに戻される。このアライメント系14Aから制御
装置10Aに供給されるアライメント信号より、ウエハ
20上のY1軸用のウエハマークのY1軸方向の位置が
検出される。
【0025】なお、アライメント系としては、TTL
(スルー・ザ・レンズ)方式のアライメント系、又は投
影光学系3Aを介さずにウエハマークの位置を検出する
オフ・アクシス方式のアライメント系等を使用してもよ
く、ウエハマークの検出方式としては、画像処理方式、
又は2光束を回折格子状のウエハマークに照射して平行
に発生する1対の回折光の干渉信号から位置検出を行う
所謂2光束干渉方式等を使用してもよい。このような画
像処理方式、又は2光束干渉方式のアライメント系を使
用するときには、ウエハマークとしては図2(b)に示
すように、例えば計測方向に所定ピッチで配列された凹
凸のライン・アンド・スペースパターン22Xが使用さ
れる。
【0026】次に、本例の第2の露光装置1Bは、上述
の第1の露光装置1Aとほぼ同様な構成であるが、レチ
クルRBのパターン領域2Bのパターン像は、投影光学
系3Bを介して1/2.5倍に縮小されて、ウエハステ
ージ5B上に保持されたウエハ20上の露光フィールド
4Bに投影露光される。投影光学系3Bの光軸に平行に
Z2軸を取り、Z2軸に垂直な平面の直交座標をX2軸
及びY2軸とする。レチクルRBはX2方向に2列、及
びY2方向に2行の部分パターン領域18A〜18Dに
分割され、これら部分パターン領域18A〜18D内に
はそれぞれ同一の回路パターンが形成されている。更
に、これら部分パターン領域18A〜18D内にはそれ
ぞれ同一のX2軸用のアライメントマーク19X、及び
Y2軸用のアライメントマーク19Yが形成されてい
る。ウエハステージ5BのX2座標は、移動鏡6B及び
レーザ干渉計7Bにより計測され、ウエハステージ5B
のY2座標は、移動鏡8B及びレーザ干渉計9Bにより
計測され、それら計測された座標が制御装置10Bに供
給されている。制御装置10Bがウエハステージ5Bの
ステッピング駆動を制御する。
【0027】ウエハステージ5Bのステッピング駆動
は、ウエハ20の露光面に設定されたショット領域(パ
ターン領域2Bのパターン像がそれぞれ投影露光される
領域)の配列、即ちミドルレイヤ用のショットマップに
従って行われ、このショットマップは制御装置10B内
のコンピュータよりなるマップ作成部により作成され
る。この場合、制御装置10A内のマップ作成部と、制
御装置10B内のマップ作成部とは互いに作成したショ
ットマップ情報を供給する機能を有している。そして、
例えばクリティカルレイヤ上にミドルレイヤの露光を行
うときには、露光装置1Aの制御装置10A内のマップ
作成部で作成されたクリティカルレイヤ用のショットマ
ップ情報が、制御装置10A内の通信部から制御装置1
0B内の通信部に送信され、制御装置10B内のマップ
作成部は、供給されたショットマップ情報に基づいてミ
ドルレイヤ用のショットマップを作成する。逆に、ミド
ルレイヤ上にクリティカルレイヤの露光を行う際には、
制御装置10B内のマップ作成部で作成されたミドルレ
イヤのショットマップ情報が制御装置10A内のマップ
作成部に供給される。
【0028】また、露光装置1Bにおいても、TTL方
式で且つLSA方式のX2軸のアライメント系11Bか
らのレーザビームが、ミラー12B及び投影光学系3B
を介してウエハ20上にY2方向に伸びたスリット状ス
ポット光13Bとして集光され、Y2軸のアライメント
系14Bからのレーザビームが、ミラー15B及び投影
光学系3Bを介してウエハ20上にX2方向に伸びたス
リット状スポット光16Bとして集光される。スリット
状スポット光13B及び16Bからの回折光をそれぞれ
対応するアライメント系11B及び14Bで受光するこ
とにより、ウエハ20上のY2軸用のウエハマークの位
置、及びX2軸用のウエハマークの位置が検出される。
【0029】次に、本実施例における露光動作につき図
3〜図5を参照して説明する。本実施例では、ウエハ2
0上で第1の露光装置1Aを用いて露光が行われたクリ
ティカルレイヤ上に、第2の露光装置1Bを用いてミド
ルレイヤのレチクルのパターン像を露光する場合を扱
う。図3は、ウエハ20上のクリティカルレイヤのショ
ット配列を示し、この図3において、ウエハ20の表面
は第1の方向、及び第2の方向に、それぞれ所定ピッチ
で一辺の長さがLの正方形のショット領域SA11,SA
12,…,SA94に分割されている。これらのショット領
域SA11〜SA94は、図1の第1の露光装置1Aの露光
フィールド4Aとほぼ同じ大きさであり、これらのショ
ット領域SA 11〜SA94には、図1の露光装置1Aを使
用して、それぞれレチクルRAのパターン領域2A内の
回路パターン像が投影露光され、且つその後の現像等の
工程によってそれら回路パターン像が実際の回路パター
ンとして現出している。更に、これらのショット領域S
ij(i=1〜9;j=1〜4)には、それぞれ図1の
レチクルRA内のアライメントマーク17X,17Yの
像が、X軸用のウエハマークMXij、及びY軸用のウエ
ハマークMYijとして形成されている。
【0030】次にそのウエハ20上にフォトレジストを
塗布し、フォトレジスト塗布後のウエハ20を図1の第
2の露光装置1Bのウエハステージ5B上にロードし、
ウエハ20のクリティカルレイヤ上のミドルレイヤのシ
ョット領域にそれぞれレチクルRBの回路パターン像を
投影露光する。この場合、図3において、クリティカル
レイヤの2行×2列のショット領域がそれぞれミドルレ
イヤの1個のショット領域となっている。例えば左上隅
の4個のショット領域SA11〜SA14が1個のミドルレ
イヤのショット領域SB1 に相当する。このようなミド
ルレイヤのショットマップを作成するために、露光装置
1Bでは先ず所謂エンハンスト・グローバル・アライメ
ント(以下、「EGA」と言う)方式のアライメントを
行う。EGA方式のアライメント方法は、例えば特開平
4−277612号公報に開示されている。
【0031】ここで、図1の第2の露光装置1Bのウエ
ハステージ5Bの移動位置を規定する座標系であるX2
軸及びY2軸をそれぞれ図3のX軸及びY軸として、こ
れらX軸及びY軸より規定される座標系をステージ座標
系(X,Y)と呼ぶ。そして、図3のウエハ20上のク
リティカルレイヤのショット領域SA11〜SA94から、
斜線を施して示すように所定のN個(Nは3以上の整
数)のショット領域をサンプルショットS1 〜S9(この
場合、N=9)として選択し、図1のアライメント系1
1B,14Bを用いてそれらサンプルショットS1 〜S
9 に付設されたウエハマークのステージ座標系(X,
Y)での座標値を計測する。簡単のため、以下ではショ
ット領域SAijに付設されたX軸用のウエハマークMX
ijのX座標、及びY軸用のウエハマークMYijのY座標
は、それぞれ当該ショット領域SAijの中心のX座標及
びY座標を表すものとする。
【0032】また、ウエハ20上の座標系(試料座標
系)を構成する座標軸をx軸、及びy軸として、その試
料座標系(x,y)でのクリティカルレイヤの各ショッ
ト領域SA11〜SA94の中心の設計上の座標値は、クリ
ティカルレイヤのショットマップデータの一部として第
2の露光装置1Bの制御装置10Bに供給されているも
のとする。そこで、先ずウエハ20上の任意の点の試料
座標系(x,y)上の配列座標からステージ座標系
(X,Y)上の配列座標への変換式を、近似的に次の
(数1)で表す。
【0033】
【数1】
【0034】この(数1)の変換行列はウエハのスケー
リングRx,Ry、ショット配列のローテーションΘ
[rad]、ショット配列の直交度誤差W[rad]、
及びオフセットOx,Oyよりなる6個の変換パラメー
タを要素としており、スケーリングRx,Ryはウエハ
の線形伸縮、ローテーションΘは試料座標系のx軸のX
軸に対する回転角、直交度誤差Wは、試料座標系のx軸
とy軸との交差角の90°からの誤差、オフセットO
x,OyはX方向、Y方向へのシフト量を表している。
【0035】(数1)を使用してもよいが、本例では更
に演算を容易にするために、スケーリングRx,Ryを
それぞれ1+Γx,1+Γyとおき、新たなパラメータ
Γx,Γyの値が小さいとみなして(数1)を次のよう
に近似する。
【0036】
【数2】
【0037】この(数2)の6個の変換パラメータ(Γ
x,Γy,Θ,W,Ox,Oy)の値を定めるため、制
御装置10Bではi番目(i=1〜N)に計測されたサ
ンプルショットSi の中心(ウエハマーク)の配列座標
値を(XMi ,YMi)とする。次に、それらサンプルシ
ョットSi の中心の設計上の配列座標(xi ,yi)を、
(数2)の右辺の座標(x,y)として代入して得られ
る計算上の配列座標値を(Xi ,Yi)として、この配列
座標値(Xi ,Yi)と実測値(XMi ,YMi)との誤差
の自乗和を次のように残留誤差成分とする。
【0038】
【数3】
【0039】そして、制御装置10Bではこの残留誤差
成分が最小となるように、それら6個の変換パラメータ
の値を決定する。一例として、その(数3)の右辺をそ
れら6個の変換パラメータで偏微分した結果をそれぞれ
0とおいた連立方程式を解くことにより、それら6個の
変換パラメータの値が求められる。本例では、その結果
求められた変換パラメータの内で、ショット配列のロー
テーションΘ[rad]を0とみなせる程度として、シ
ョット配列の直交度誤差W[rad]の値は所定の有限
の値であるとする。これはクリティカルレイヤのショッ
ト配列に直交度誤差Wが存在することを意味する。ま
た、その他のスケーリングのパラメータΓx,Γy、及
びオフセットOx,Oyの値はそれぞれ任意でよい。こ
の場合、図3に示すように、クリティカルレイヤのショ
ット領域SA11〜SA94の配列は、X方向に隣接するシ
ョット領域の中心を結ぶ直線23はX軸に平行となり、
例えば1番目のショット領域SA11の中心C11を通り、
そのショット領域SA11に順次Y方向に隣接するショッ
ト領域の中心を結ぶ直線24はY軸に対して時計方向に
直交度誤差Wだけ回転している状態となる。
【0040】次に、本実施例では、その直交度誤差Wに
起因するクリティカルレイヤとミドルレイヤとの重ね合
わせ誤差を低減するために、図1の露光装置1Bにおい
て、レチクルRBを所定の角度δ[rad]だけ回転す
ることにより、ミドルレイヤの各ショット領域をそれぞ
れ角度δだけ回転する。図4は、クリティカルレイヤの
4個のショット領域SA11〜SA14上のミドルレイヤの
1つのショット領域SB1 の位置関係を示し、この図4
において、ショット領域SB1 は隣接する辺がX軸及び
Y軸に平行な状態から時計方向に角度δだけ回転してい
る。また、制御装置10Bではそれら4個のショット領
域SA11〜SA14の設計上の配列座標、及び上記のよう
に決定された変換パラメータを順次(数2)の右辺に代
入することにより、ステージ座標系(X,Y)でのそれ
ら4個のショット領域SA11〜SA14の中心座標を求
め、更にこれら4個の中心座標の中心25の座標を求め
る。そして、その中心25を露光フィールド4Bの中心
に合わせてショット領域SB1 上にレチクルRB内の回
路パターン像を投影露光する。この結果、4個のショッ
ト領域SA11〜SA14の配列の中心25と、ショット領
域SB1 の中心とが合致し、且つショット領域SB1
角度δだけ回転した状態で露光が行われる。
【0041】同様にして、図5に示すように、ウエハ2
0のクリティカルレイヤ上に展開されたミドルレイヤの
ショット領域SB2,SB3,…,SB9 上に順次レチクル
RB内の回路パターン像が投影露光される。図4に戻
り、本例の重ね合わせ誤差の評価を行う。本例ではそれ
ぞれ一辺の長さがLの正方形の4個のショット領域SA
11〜SA14の内の、X方向に隣接するショット領域の中
心を結ぶ直線23AはX軸に平行であり、Y方向に隣接
するショット領域の中心を結ぶ直線24はY軸に角度
(直交度誤差)Wで交差している。従って、クリティカ
ルレイヤのショット領域SA11〜SA14と対応するミド
ルレイヤのショット領域SB1 との重ね合わせ誤差をΔ
とすると、直交度誤差W、及び回転角δが小さいという
近似のもとで、ショット領域SA11に関する重ね合わせ
誤差ΔのX成分ΔX 、及びY成分ΔY の範囲はほぼ次の
ようになる。
【0042】
【数4】(1/2)L・W−L・δ≦ΔX ≦(1/2)L・W 0≦ΔY ≦L・δ この場合、図11に示す従来例のように回転角δを0と
すると、重ね合わせ誤差ΔのX成分ΔX は一様に(1/2)
L・Wとなり、Y成分ΔY は一様に0となる。そこで、
従来例よりも全体として重ね合わせ誤差を低減するため
には、回転角δを次の範囲に設定すればよい。
【0043】
【数5】0<δ<(1/2)W また、この範囲内で最も重ね合わせ誤差が全体として小
さくなるときの回転角δの値は(1/4)Wである。即ち、
この場合(数4)より、(1/4)L・W≦ΔX ≦(1/2)L
・W、且つ 0≦ΔY ≦(1/4)L・Wとなり、全体とし
て重ね合わせ誤差が最小とみなせるようになる。
【0044】次に、上述実施例では、第2の露光装置1
Bでレチクル側を回転角δだけ回転していたが、逆にウ
エハ20側を−δだけ回転してもよい。但し、このよう
にウエハ20側を回転すると、クリティカルレイヤのシ
ョット領域の配列も変化するため、その配列の補正を行
う必要がある。即ち、レチクル側を回転する方が補正演
算を省くことができる利点がある。
【0045】なお、この実施例ではショット配列の直交
度誤差Wが0でない場合を扱ったが、図12の従来例と
同様に、直交度誤差Wが0で、且つ図3のクリティカル
レイヤの各ショット領域SA11〜SA94のショット回転
θが0でない場合も、上述実施例と同様のアライメント
方法を適用できる。即ち、例えば第2の露光装置1Bで
レチクル側を回転することにより、クリティカルレイヤ
の4個のショット領域に対してそれぞれミドルレイヤの
ショット領域を、0<δ’<(1/2)θの範囲内の角度
δ’を用いて角度(θ+δ’)だけ回転することによ
り、全体として重ね合わせ誤差が低減される。そして、
特に角度δ’を(1/4)θに設定すると、重ね合わせ誤差
が全体として最小になる。ここで、そのショット回転θ
の検出方法については、第3実施例で説明する。
【0046】次に、本発明の第2実施例につき図6〜図
8を参照して説明する。本実施例は、第1の露光装置と
して図1のステッパー型の露光装置1Aを使用し、第2
の露光装置としてステップ・アンド・スキャン方式で縮
小倍率1/4倍の走査型露光装置を使用し、第1の露光
装置では各ショット領域当たり2個の同一の回路パター
ン(チップパターン)像を転写し、第2の露光装置では
各ショット領域当たり3個の同一の回路パターン像を転
写するものである。
【0047】図6(a)は、本例の走査型の第2の露光
装置のウエハステージ(不図示)上にロードされたウエ
ハ上のショット配列の一部を示し、この図6(a)にお
いて、それぞれ一辺の長さがLの正方形のショット領域
SA1,SA2,SA3 が順次Y方向に隣接して配列され、
これらのショット領域SA1,SA2,SA3 内には第1の
露光装置及び現像装置等によってそれぞれ2個の同一の
回路パターン26A,26BがY方向に並んで形成され
ている。また、図6(a)においてX軸及びY軸は第2
の露光装置のステージ座標系を示し、1層目の各ショッ
ト領域SA1,SA2,SA3 の中心を通る直線27はY軸
に対して時計方向に角度Wだけ傾斜して、その角度Wが
ショット配列の直交度誤差となっている。
【0048】図6(b)は、本例の第2の露光装置によ
り露光が行われるウエハ上のX方向の幅がLでY方向の
幅が(3/2)Lのショット領域SCを示し、この図6
(b)において±Y方向が走査方向となっている。即
ち、ショット領域SCをスリット状の照明視野(照野)
フィールド28に対して例えば+Y方向に走査するのと
同期して、投影光学系を介して配置されているレチクル
を−Y方向に走査することにより、ショット領域SC上
に3個の同一の回路パターン像29A〜29CがY方向
に並んで露光される。本例では図6(a)のショット領
域SA1,SA2,SA3 上に、第2の露光装置を用いて図
6(b)のショット領域SCと同じ大きさの2個のショ
ット領域SC1,SC2 分の回路パターン像を重ね合わせ
露光するものとする。
【0049】この場合、先ず図6(a)に2点鎖線で示
すように、1層目のショット領域SA1,SA2,SA3
中心を通る直線27上で、Y方向に配列される3個の回
路パターンの中心となる基準点27a及び27bがそれ
ぞれ2層目のショット領域SC1,SC2 の中心となるよ
うにアライメントを行うことが考えられる。しかしなが
ら、このアライメント方法では、1層目のショット領域
SA1 及びSA2 と2層目のショット領域SC1 との間
にそれぞれX方向の重ね合わせ誤差a及びbが生ずる。
同様に、1層目のショット領域SA2 及びSA3 と2層
目のショット領域SC2 との間にそれぞれX方向の重ね
合わせ誤差b及びaが生ずる。こられの重ね合わせ誤差
a及びbは次のように表される。
【0050】
【数6】a=(1/4)L・W,b=(3/4)L・W 従って、図6(a)のようなアライメント方法では、特
に2番目のショット領域SA2 において大きさ重ね合わ
せ誤差bが生ずることが分かる。その重ね合わせ誤差を
低減するために本例では、2層目のショット領域SC1,
SC2 の中心の位置をそれぞれ基準点27a,27bか
らX方向に所定間隔だけずらすようにする。
【0051】図7は、本例でのアライメント方法を示
し、この図7において、2層目のショット領域SC1
びSC2 の中心の位置は、1層目のショット領域SA1
〜SA 3 の中心を通る直線27上の基準点27a及び2
7bに対してそれぞれ−X方向にd、及び+X方向に間
隔dだけずれている。この結果、1層目のショット領域
SA1 〜SA3 と2層目のショット領域SC1,SC2
の間には一様にX方向の重ね合わせ誤差cが生じてい
る。また、間隔d及び重ね合わせ誤差cは次のようにな
っている。
【0052】
【数7】d=(1/4)L・W,c=(1/2)L・W この結果、(数6)の重ね合わせ誤差bに対して(数
7)の重ね合わせ誤差cが(1/2)L・Wとなっている。
従って、本例のアライメント方法によれば、重ね合わせ
誤差の最大値が(1/2)L・Wとなり、全体として重ね合
わせ誤差が低減していることが分かる。なお、図7にお
いて、更に第1実施例を適用して、2層目のショット領
域SC1,SC2 を1層目のショット領域SA1 〜SA3
に対して所定角度回転してもよい。これによって、重ね
合わせ誤差が全体として更に低減される場合がある。
【0053】次にこの第2実施例において、逆に走査型
の第2の露光装置で露光したショット領域上に、第1の
露光装置を用いて露光を行う場合の動作の一例につき図
8を参照して説明する。図8(a)は、ウエハ上の1層
目のショット領域SC1,SC2 に走査型の第2の露光装
置を用いて回路パターンが形成された状態を示し、この
図8(a)において、各ショット領域SC1,SC2 はそ
れぞれY方向に並んだ3個の同一の回路パターンを有
し、且つそのショット配列には所定の直交度誤差があ
る。そして、それらのショット領域SC1,SC2 上に第
1の露光装置を用いて、それぞれY方向に2個の同一の
回路パターン像を含むショット領域SA1,SA2,SA3
毎にレチクルのパターン像を露光する場合、1番目及び
3番目のショット領域SA1,SA3 については、それぞ
れ1層目のショット領域SC1,SC2 とX方向の位置を
合わせれば良い。また、2番目のショット領域SA2
ついては、X方向の位置を1層目のショット領域SC1,
SC2 の中間に合わせれば良い。これによって、1層目
と2層目との重ね合わせ誤差はショット領域SA2 での
みbとなる。
【0054】但し、第1の露光装置でレチクルのパター
ン像の露光を行う場合に、例えばレチクルブラインド
(可変視野絞り)を用いて露光するパターン像の一部を
選択的に覆うことができるときには、重ね合わせ誤差を
殆ど0にすることができる。即ち、このためには図8
(b)に示すように、2層目の2番目のショット領域S
2 に露光を行う際に、先ずショット領域SA2 のX方
向の位置を1層目のショット領域SC1 に合わせる。そ
の後、レチクルブラインドを制御してショット領域SA
2 の下半分を遮光した状態で露光を行う。これにより、
上半分の回路パターン26Aに相当する部分にのみ露光
が行われる。
【0055】次に、ショット領域SA2 のX方向の位置
を1層目のショット領域SC2 に合わせた後、レチクル
ブラインドを制御してショット領域SA2 の上半分を遮
光した状態で露光を行う。これにより、下半分の回路パ
ターン26Bに相当する部分にのみ露光が行われる。ま
た、他のショット領域SA1,SA3 には図8(a)の場
合と同様に露光が行われる。この結果、重ね合わせ誤差
は全面で0となる。
【0056】次に、本発明の第3実施例につき図9、図
10を参照して説明する。本実施例では第2実施例と同
様に、第1の露光装置として図1のステッパー型の露光
装置1Aを使用し、第2の露光装置としてステップ・ア
ンド・スキャン方式で縮小倍率1/4倍の走査型露光装
置を使用する。このとき、第1の露光装置の露光単位の
ショット領域は一辺の長さがLの正方形で同一の2個の
回路パターンを含み、第2の露光装置の露光単位のショ
ット領域は一辺の長さがL、他方の辺の長さが3L/2
の矩形で同一の3個の回路パターンを含むものである。
【0057】図9(a)は、本例の走査型の第2の露光
装置のウエハステージ(不図示)上にロードされたウエ
ハ20上のショット配列を示し、この図9(a)におい
て、それぞれ一辺の長さがLの正方形のショット領域S
1,SA2,SA3,…SA66がX方向、及びY方向に所定
ピッチで配列され、これらのショット領域SA1,SA 2,
…内には第1の露光装置及び現像装置等によってそれぞ
れ2個の同一の回路パターン26A,26BがほぼY方
向に並んで形成されている。また、図9(a)において
X軸及びY軸は第2の露光装置のステージ座標系を示
し、各ショット領域SA1,SA2,…内にはそれぞれLS
A方式で検出できる2個のY軸のウエハマークMYAi,
MYBi 、及び2個のX軸のウエハマークMXAi,MX
i が形成されている。図9(a)では簡単のために、
ショット領域SA1 内の4個のウエハマークMYA1,M
YB1,MXA1,MXB1 のみを示している。
【0058】また、本例でも第1実施例と同様にEGA
方式でアライメントを行うが、本例では各ショット領域
内に1次元の4個のウエハマークがあるため、上述の6
個の変換パラメータ(スケーリングRx,Ry、ショッ
ト配列のローテーションΘ、ショット配列の直交度誤差
W、オフセットOx,Oy)の他に、2個のショット内
の変換パラメータを求めることができる。そこで、本例
ではショット内の変換パラメータとして、ショット回転
(チップローテーション)θ[rad]、及びショット
直交度誤差w[rad]を求めることとする。なお、各
ショット領域内に更に2個の1次元のウエハマークを配
置することにより、ショット倍率rx,ryも求めるこ
とができるが、本例では特に関係ないためそこまでは行
わない。このように各ショット領域内に3個以上の1次
元のウエハマーク、又は2個以上の2次元のウエハマー
クを配置してEGA方式でアライメントを行う方法は、
ショット内多点EGA方式のアライメント方法とも呼ば
れている。
【0059】具体的に、本例ではウエハ20上のショッ
ト領域SA1 〜SA66から、斜線を施して示すように所
定のN個(Nは3以上の整数)のショット領域をサンプ
ルショットS1 〜S9(この場合、N=9)として選択
し、LSA方式のアライメント系を用いてそれらサンプ
ルショットS1 〜S9 に付設された2対のウエハマーク
のステージ座標系(X,Y)での座標値を計測する。そ
して、例えば、各サンプルショットの2個のX軸のウエ
ハマークのX座標の平均値、及び2個のY軸のウエハマ
ークのY座標の平均値を各サンプルショットの中心の配
列座標とみなして、第1実施例と同様に試料座標系
(x,y)からステージ座標系(X,Y)への座標変換
パラメータ(スケーリングRx,Ry、ローテーション
Θ、直交度誤差W、オフセットOx,Oy)が求められ
る。
【0060】更に本例では、例えば各サンプルショット
の2個のY軸のウエハマークのY座標の差分の平均値に
基づいて、ショット内のx軸の回転角であるショット回
転θが算出され、2個のX軸のウエハマークのX座標の
差分の平均値に基づいて、ショット内のy軸の回転角θ
y が算出される。このy軸の回転角θy からそのショッ
ト回転θを差し引いて得られる角度wがショット直交度
誤差となる。
【0061】そのアライメントの結果、本例では図9
(a)に示すように、ショット配列のローテーション
Θ、ショット配列の直交度誤差W、及びショット直交度
誤差wは0とみなせるが、ショット回転θが0以外の所
定の値になったものとする。このようなショット配列の
上に、図9(b)に示すように、走査方向であるY方向
に対して3個分の回路パターンが入る大きさ(3L/
2)で、且つX方向の幅がLのショット領域SCを有す
る走査型の第2の露光装置で重ね合わせ露光を行う際の
アライメント方法につき説明する。
【0062】図10(a)は、図9(a)のウエハ20
上のショット配列の一部を示し、この図10(a)にお
いて、それぞれ一辺がLの正方形のショット領域SA1,
SA 2,SA3 はそれぞれ反時計方向にショット回転θだ
け回転している。これらのショット領域上に、第2の露
光装置を用いて図9(b)のショット領域SCと同じ大
きさの2個のショット領域SC1,SC2 分の回路パター
ン像を重ね合わせ露光するものとする。
【0063】この場合、先ず図10(a)に2点鎖線で
示すように、1層目のショット領域SA1,SA2,SA3
の中心を通るY軸に平行な直線31上で、3個の回路パ
ターンの中心となる基準点31a及び31bがそれぞれ
2層目のショット領域SC1,SC2 の中心となるように
アライメントを行うことが考えられる。この際に、第2
の露光装置で走査方向が±Y方向に限定されているとき
には、例えばウエハ及びレチクルを時計方向に角度θだ
け回転する必要がある。また、ウエハを回転したときに
は、1層目の各ショット領域の配列座標の補正を行う必
要がある。以下では、走査方向をY軸に対して角度θで
交差する方向として説明する。
【0064】しかしながら、このアライメント方法で
は、1層目のショット領域SA1 及びSA2 と2層目の
ショット領域SC1 との間にそれぞれX方向の重ね合わ
せ誤差a及びbが生ずる。これは図6に示したショット
配列の直交度誤差がある場合と同じである。
【0065】
【数8】a=(1/4)L・θ,b=(3/4)L・θ 従って、図10(a)のようなアライメント方法では、
特に2番目のショット領域SA2 において大きさ重ね合
わせ誤差bが生ずることが分かる。その重ね合わせ誤差
を低減するために本例では、2層目のショット領域SC
1,SC2 の中心の位置をそれぞれ基準点31a,31b
から走査方向に直交する方向に所定間隔だけずらすよう
にする。
【0066】図10(b)は、本例でのアライメント方
法を示し、この図10(b)において、2層目のショッ
ト領域SC1 及びSC2 の中心の位置は、基準点31a
及び31bに対してそれぞれX軸に時計方向に角度θで
交差する方向に−d、及び+dだけずれている。この結
果、1層目のショット領域SA1 〜SA3 と2層目のシ
ョット領域SC1,SC2 との間には一様にX方向の重ね
合わせ誤差cが生じている。また、間隔d及び重ね合わ
せ誤差cは次のようになっている。
【0067】
【数9】d=(1/4)L・θ,c=(1/2)L・θ この結果、(数8)の重ね合わせ誤差bに対して(数
9)の重ね合わせ誤差cが(1/2)L・θとなっている。
従って、本例のアライメント方法によれば、重ね合わせ
誤差の最大値が(1/2)L・θとなり、全体として重ね合
わせ誤差が低減していることが分かる。
【0068】次にこの第3実施例において、逆に走査型
の第2の露光装置で露光したショット領域上に、第1の
露光装置を用いて露光を行う場合の動作の一例につき図
10(c)を参照して説明する。図10(c)は、ウエ
ハ上の1層目のショット領域SC1,SC2 に走査型の第
2の露光装置を用いて回路パターンが形成された状態を
示し、この図10(c)において、それらショット領域
SC1,SC2 上に第1の露光装置を用いて、ショット領
域SA1,SA2,SA3 毎にレチクルのパターン像を露光
する場合、1番目及び3番目のショット領域SA1,SA
3 については、それぞれ1層目のショット領域SC1,S
2 とX方向の位置を合わせれば良い。また、2番目の
ショット領域SA2 については、走査方向に直交する方
向の位置を1層目のショット領域SC1,SC2 の中間に
合わせれば良い。これによって、1層目と2層目との重
ね合わせ誤差はショット領域SA2 でのみbとなる。
【0069】更に、図8を参照して説明した方法と同様
に、2番目のショット領域SA2 については、上半分と
下半分とを別々に露光することにより、重ね合わせ誤差
を0にすることができることは言うまでもない。なお、
この第3実施例では、ショット回転θのみの補正を行っ
ていたが、ショット内多点EGA方式で求められたショ
ット回転θと、ショット直交度誤差wとの平均値(θ+
w)/2を疑似的なショット回転とみなし、この疑似的
なショット回転に基づいてアライメントを行ってもよ
い。
【0070】また、この第3実施例では、各サンプルシ
ョット内の3個以上のウエハマークの位置計測を行って
ショット回転を求めていたが、ショット回転θについて
は第1の露光装置で予めテストプリントによって求めて
おいた数値を使用してもよい。この場合、各サンプルシ
ョット内ではそれぞれ通常のように1対のウエハマーク
の位置計測を行って通常のEGA方式のアライメントを
行って、ショット回転θのみは入力された数値を使用す
ればよい。
【0071】なお、上述実施例では、2台のステッパ
ー、又はステッパーとステップ・アンド・スキャン方式
の投影露光装置との組合せを使用しているが、例えば露
光フィールドの大きさの異なる2台の露光装置として異
なる2台のステップ・アンド・スキャン方式の投影露光
装置を使用してもよい。このように本発明は上述実施例
に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の
構成を取り得る。
【0072】
【発明の効果】本発明の第1の露光方法によれば、異な
る大きさの露光フィールドを有する2台の露光装置でミ
ックス・アンド・マッチ方式で露光を行う場合に、前層
のショット領域の配列の直交度誤差、又は各ショット領
域の回転角の平均値が検出され、この検出結果に応じて
次層のショット領域の回転が行われている。従って、そ
れら2層間の重ね合わせ誤差が低減できる利点がある。
【0073】また、本発明の第2の露光方法によれば、
異なる大きさの露光フィールドを有する2台の露光装置
でミックス・アンド・マッチ方式で露光を行う場合に、
前層のショット領域の配列の直交度誤差、又は各ショッ
ト領域の回転角の平均値が検出され、この検出結果に応
じて次層のショット領域を第2の露光装置の走査方向に
直交する方向にずらして露光が行われている。従って、
それら2層間の重ね合わせ誤差が低減できる利点があ
る。
【0074】この場合、更に次層のショット領域の回転
を行うことにより、更に重ね合わせ誤差が低減できる場
合がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光方法の第1実施例で使用され
る露光システムの概略を示す斜視図である。
【図2】(a)はレーザ・ステップ・アライメント方式
のアライメント系の検出原理の説明図、(b)は他の方
式のアライメント系で使用されるウエハマークの一例を
示す拡大図である。
【図3】第1実施例のウエハ20上でのクリティカルレ
イヤのショット配列を示す平面図である。
【図4】図3のショット配列の一部、及びこの上に露光
されるミドルレイヤのショット領域を示す拡大平面図で
ある。
【図5】第1実施例で図3のショット配列上に露光され
るミドルレイヤのショット配列を示す平面図である。
【図6】(a)は本発明の第2実施例で1層目に露光さ
れるショット領域の配列、及びその上に露光されるショ
ット領域の重ね合わせ誤差が大きい場合の配列の一例を
示す平面図、(b)は走査型の第2の露光装置により露
光されるショット領域を示す平面図である。
【図7】第2実施例において、重ね合わせ誤差が小さく
なるショット領域の配列を示す平面図である。
【図8】その第2実施例において、長いショット領域の
配列上に短いショット領域で重ね合わせ露光を行う場合
のアライメント方法の説明に供給する図である。
【図9】(a)は本発明の第3実施例のウエハ20上で
のショット配列を示す平面図、(b)は第2の露光装置
で露光されるショット領域を示す平面図である。
【図10】(a)は図9(a)のショット配列の一部、
及びその上に露光されるショット領域の重ね合わせ誤差
が大きい場合の配列の一例を示す平面図、(b)は重ね
合わせ誤差が小さくなるショット領域の配列を示す平面
図、(c)は長いショット領域の配列上に短いショット
領域で重ね合わせ露光を行う場合のアライメント方法の
説明図である。
【図11】前層のショット配列に直交度誤差Wがある場
合の重ね合わせ誤差の説明図である。
【図12】前層のショット配列にショット回転θがある
場合の重ね合わせ誤差の説明図である。
【符号の説明】
1A ステッパー型の第1の露光装置 1B ステッパー型の第2の露光装置 3A,3B 投影光学系 4A,4B 露光フィールド 5A,5B ウエハステージ 11A,11B,14A,14B アライメント系 20 ウエハ SA11〜SA14,…,SA91〜SA94 クリティカルレ
イヤのショット領域 SB1 ,SB2 ,…SB8 ミドルレイヤのショット領
域 SA1,SA2,SA3 第1の露光装置によるショット領
域 SC1,SC2 走査型の第2の露光装置によるショット
領域 MX11 X軸用のウエハマーク MY11 Y軸用のウエハマーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 525X

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに異なる大きさの露光フィールドを
    有する第1及び第2の露光装置を用いて、露光対象とす
    る基板上にマスクパターンを重ねて露光する露光方法に
    おいて、 前記第1の露光装置を用いて第1のマスクパターンを前
    記基板上に所定の大きさのショット領域を単位として第
    1の配列で順次露光した後、前記第2の露光装置を用い
    て第2のマスクパターンを前記基板上に前記所定のショ
    ット領域と異なる大きさのショット領域を単位として第
    2の配列で順次重ねて露光する際に、 前記第1の配列の直交度の設計値からのずれ、及び前記
    第1の配列の各ショット領域の回転角の平均値の少なく
    とも一方を検出し、 該検出結果に応じた角度だけ前記第2のマスクパターン
    と前記基板とを相対的に回転した後、該第2のマスクパ
    ターンを前記基板上に順次露光することを特徴とする露
    光方法。
  2. 【請求項2】 所定の大きさの第1の露光フィールドを
    有する第1の露光装置と、マスクと基板とを同期して走
    査することにより前記マスクのパターンを逐次前記基板
    上に転写すると共に前記第1の露光フィールドと異なる
    大きさの第2の露光フィールドを有する走査型の第2の
    露光装置とを用いて、露光対象とする基板上にマスクパ
    ターンを重ねて露光する露光方法において、 前記第1の露光装置を用いて第1のマスクパターンを前
    記基板上に所定の大きさのショット領域を単位として第
    1の配列で順次露光した後、前記第2の露光装置を用い
    て第2のマスクパターンを前記基板上に前記所定のショ
    ット領域と異なる大きさのショット領域を単位として第
    2の配列で順次重ねて露光する際に、 前記第1の配列の直交度の設計値からのずれ、及び前記
    第1の配列の各ショット領域の回転角の平均値の少なく
    とも一方を検出し、 該検出結果に応じた間隔だけ前記第2のマスクパターン
    と前記基板とを前記第2の露光装置の走査方向に直交す
    る方向に相対的にずらした後、前記第2のマスクパター
    ンを走査露光方式で前記基板上に順次露光することを特
    徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の露光方法であって、 前記第1の配列の直交度の設計値からのずれ、及び前記
    第1の配列のショット領域の回転角の平均値の少なくと
    も一方の検出結果に応じた角度だけ、更に前記第2のマ
    スクパターンと前記基板とを相対的に回転することを特
    徴とする露光方法。
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