JPH08236433A - 露光方法 - Google Patents

露光方法

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Publication number
JPH08236433A
JPH08236433A JP7133093A JP13309395A JPH08236433A JP H08236433 A JPH08236433 A JP H08236433A JP 7133093 A JP7133093 A JP 7133093A JP 13309395 A JP13309395 A JP 13309395A JP H08236433 A JPH08236433 A JP H08236433A
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JP
Japan
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exposure
shot
exposed
wafer
mask pattern
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JP7133093A
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English (en)
Inventor
Yuji Imai
裕二 今井
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
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Publication of JPH08236433A publication Critical patent/JPH08236433A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 クリティカルレイヤとミドルレイヤとが混在
するような基板をフォトリソグラフィ工程で製造する際
に、基板各層にそれぞれ必要な解像度で、且つ高いスル
ープット、及び高い重ね合わせ精度でマスクパターンの
露光を行う。 【構成】 ウエハW上のミドルレイヤのショット領域S
1,SB2,…,SB9 に対してそれぞれ露光フィールド
が大きく低い解像度を有するステッパーでレチクルのパ
ターンを露光する。ショット領域SB1 上の4個のクリ
ティカルレイヤのショット領域SA11〜SA14に、露光
フィールドが小さく高い解像度を有するステッパーで露
光を行う際に、ショット領域SA11〜SA14の何れかに
付設されたウエハマークを用いて位置合わせを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体素子等を製造す
る際にマスクパターンを感光基板上に露光するための露
光方法に関し、特に半導体メモリ等を製造する際に使用
されるイオン注入層のように、高い解像度を必要としな
いミドルレイヤと呼ばれる層と、高い解像度を必要とす
るクリティカルレイヤと呼ばれる層とに順番に露光を行
うフォトリソグラフィ工程に適用して好適なものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、超LSI等の半導体素子、又
は液晶表示素子等を製造するためのフォトリソグラフィ
工程において、縮小投影型露光装置(ステッパー等)が
使用されている。一般に、超LSI等の半導体素子は、
ウエハ上に多数層のパターンが重ねて形成されるが、そ
れらの層の内、最も高い解像度が必要な層はクリティカ
ルレイヤと呼ばれている。これに対して、例えば半導体
メモリ等を製造する際に使用されるイオン注入層のよう
に、高い解像度を必要としない層はミドルレイヤと呼ば
れている。言い換えると、クリティカルレイヤで露光さ
れるパターンの線幅に比べて、ミドルレイヤで露光され
るパターンの線幅は広くなっている。
【0003】また、例えば最近の超LSIの製造工場で
は、製造工程のスループット(単位時間当りのウエハの
処理枚数)を高めるため、1種類の超LSIの製造プロ
セス中で異なる層間の露光を別々の露光装置を使い分け
て行うことが多くなって来ている。但し、別々の露光装
置を使用する場合でも、使用される露光装置の解像度は
最も狭い線幅に合わせてあった。そのため、例えばクリ
ティカルレイヤとミドルレイヤとの両方を有する超LS
Iを製造する場合、従来はミドルレイヤへの露光につい
てもクリティカルレイヤ用の別の高い解像度の投影露光
装置を用いていた。
【0004】また、ステッパーのような投影露光装置で
はなく、等倍のミラープロジェクション方式のアライナ
ーを用いるシステムも使用されていた。この場合、アラ
イナーは低解像度であるため、ミドルレイヤに露光する
際にアライナーを用いて1枚のウエハに一括露光を行っ
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の如き従来の技術
において、ミドルレイヤへの露光をクリティカルレイヤ
用の投影露光装置で行った場合、クリティカルレイヤ用
の投影露光装置は、高解像度に対応しているため、投影
光学系での縮小率が大きくフィールドサイズが狭くな
り、スループットを高められないという不都合があっ
た。即ち、フィールドサイズが狭い場合には、1枚のウ
エハ上で露光すべきショット領域の数が多くなり、その
ショット領域の数に比例して露光時間が長くなってしま
う。また、高解像度の投影光学系は高価であるため、1
種類の超LSI等を製造するのに使用される複数の露光
装置が全体として高価になるという不都合もあった。
【0006】一方、ミドルレイヤへの露光をアライナー
で行う場合には、ウエハのサイズが大型化すると、十分
な解像度が得られないという不都合があった。また、超
LSI等となるウエハ上の異なる層に重ねて露光を行う
際には、ウエハ上の各ショット領域と露光すべきレチク
ルとの重ね合わせ精度を高精度に維持する必要がある。
このように重ね合わせ精度を高めるために、ウエハ上に
は所定の配列でアライメントマーク(ウエハマーク)が
形成され、これらウエハマークの位置に基づいてウエハ
のアライメントが行われる。そこで、例えばミドルレイ
アとクリティカルレイアとに連続して露光を行う場合の
高精度なアライメント方法の開発も望まれていた。
【0007】本発明は斯かる点に鑑み、クリティカルレ
イヤとミドルレイヤとが混在するような基板をフォトリ
ソグラフィ工程で製造する際に、その基板の各層にそれ
ぞれ必要な解像度で、且つ高い重ね合わせ精度でマスク
パターンの露光を行えると共に、廉価な露光装置を用い
て高いスループットで露光を行うことができる露光方法
を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による第1の露光
方法は、露光対象とする感光基板(W)上でそれぞれ同
一のパターンが露光される最小単位としてのショット領
域(SAij)のN個分(Nは2以上の整数)の大きさの
大面積の露光フィールド(4B)を有する第1の露光装
置(1B)と、そのショット領域と同じ大きさの小面積
の露光フィールド(4A)を有する第2の露光装置(1
A)とを用いて、その感光基板上に複数のマスクパター
ンを重ねて露光する露光方法において、第1の露光装置
(1B)を用いて、互いに同一のN個の転写用のパター
ンよりなりそれら転写用のパターンのそれぞれに転写用
のアライメントマークが付設された第1のマスクパター
ンをその感光基板上に露光する際に、感光基板(W)上
で大面積の露光フィールド(4B)に対応するN個のシ
ョット領域を露光単位(SB1,SB2,SB3,…)として
その第1のマスクパターンを露光する。
【0009】そして、その第1のマスクパターンが露光
された感光基板(W)上で、その第1のマスクパターン
を露光する際に露光単位とされたそれらN個のショット
領域のそれぞれ(SB1,SB2,SB3,…)に、第2の露
光装置(1A)を用いてショット領域(SAij)を露光
単位として第2のマスクパターンを露光する際に、それ
らN個のショット領域(SA11〜SA14)の内の所定の
1つのショット領域(SA11)に付設されたアライメン
トマーク(MX11,MY11)を用いて感光基板(W)と
その第2のマスクパターンとの位置合わせを行うもので
ある。
【0010】また、本発明の第2の露光方法は、第1の
露光方法と同じ前提部において、第2の露光装置(1
A)を用いて、転写用のアライメントマークが付設され
た第1のマスクパターンを感光基板(W)上に露光する
際に、その感光基板上でその小面積の露光フィールド
(4A)に対応する各ショット領域(SAij)を露光単
位としてその第1のマスクパターンを露光し、その第1
のマスクパターンが露光された感光基板(W)上で、第
1の露光装置(1B)を用いてN個のショット領域を露
光単位(SB1,SB2,SB3,…)として、互いに同一の
N個の転写用のパターンよりなる第2のマスクパターン
を露光する際に、露光単位としてのそれらN個のショッ
ト領域内のN組のアライメントマーク(MX11,MY11
〜MX14,MY14)から選択されたアライメントマーク
の位置に基づいて感光基板(W)とその第2のマスクパ
ターンとの位置合わせを行うものである。
【0011】この場合、感光基板(W)上に第1の露光
装置(1B)を用いてその第2のマスクパターンを露光
する際に、露光単位としてのN個のショット領域内のN
組のアライメントマークから選択されたアライメントマ
ークの位置に基づいて、感光基板(W)とその第2のマ
スクパターンとの位置ずれ量の内で、オフセット、スケ
ーリング、ローテーション、及び直交度よりなるパラメ
ータ群から選択された1つ以上のパラメータで表される
位置ずれ量の補正を行うことが望ましい。
【0012】次に、本発明の第3の露光方法は、例えば
図1、図8〜図11に示すように、露光対象とする感光
基板(W)上でそれぞれ同一のパターンが露光される単
位としてのショット領域(SAi1,SAi2,…)のN個
分(Nは2以上の整数)の大きさの露光フィールド(4
B)を有する露光装置(1B)を用いて、感光基板
(W)上にマスクパターンを重ね合わせて露光する露光
方法において、感光基板(W)上でそれらのショット領
域を露光単位として、且つそれらのショット領域毎にそ
れぞれアライメントマーク(MXi1,MYi1,…)が付
設された状態で第1のマスクパターンが規則的に転写さ
れている層上に、露光装置(1B)を用いてN個のショ
ット領域(SAi1,SAi2,…)を露光単位として、互
いに同一のN個の転写用のパターンよりなる第2のマス
クパターン(RB)を露光する際に、ショット領域(S
i1,SAi2,…)をそれぞれ独立のショット領域とし
て、これら複数の独立のショット領域より位置合わせ用
の計測を行うための所定個数の計測ショット(S1,S2,
…,S11)を選択し、これらの計測ショットに付設され
たアライメントマークの位置を計測し、この計測結果よ
り感光基板(W)上の所定のショット領域(SA14,S
24,…,SA212)の配列座標を求める(ステップ10
1,102,104)。
【0013】そして、感光基板(W)上のそれらのショ
ット領域をN個のショット領域毎に複数の露光ユニット
(SC1,SC2,…,SC21)に分割し、これら複数の露
光ユニット内の複数のショット領域のそれぞれに当該露
光ユニット(SCi)の露光中心(26i)に対するオフセ
ットを付与し、それら複数の露光ユニットからそれぞれ
1つ選択されたショット領域を露光対象のショット領域
(SA14,SA24,…,SA212)として指定し(ステッ
プ103)、これら露光対象として指定されたショット
領域を位置決めの基準としてそれぞれ露光装置(1B)
を用いて第2のマスクパターン(RB)を露光するもの
である(ステップ105)。
【0014】
【作用】斯かる本発明において、例えば図2に示すよう
に、感光基板(W)上のミドルレイヤの大きなショット
領域(SB1)上にクリティカルレイヤのN個(図2では
N=4)のショット領域(SA11〜SA14)のパターン
を露光する際には、上述の第1の露光方法を適用して、
先ずミドルレイヤのショット領域(SB1)上に第1の露
光装置(1B)を用いて第1のマスクパターンを露光す
る。その後、感光基板(W)に現像等の処理を施すと、
ショット領域(SB1)上のN個のショット領域(SA11
〜SA14)のそれぞれにアライメントマーク(MX11
MY11〜MX14,MY14)が形成されるが、これらのア
ライメントマークは同時に露光されるため、原則として
どれを使用しても同じ位置決め精度が得られる。
【0015】そこで、クリティカルレイヤのN個のショ
ット領域(SA11〜SA14)にそれぞれ第2の露光装置
(1A)を用いて第2のマスクパターンを露光する際に
は、それらN組の内の何れか1組のアライメントマーク
(MX11,MY11)を用いて位置合わせを行う。次に、
例えば図6に示すように、感光基板上のクリティカルレ
イヤのN個のショット領域(SA11〜SA14)上にミド
ルレイヤの大きなショット領域(SB1)のパターンを露
光する際には、上述の第2の露光方法を適用して、先ず
クリティカルレイヤのN個のショット領域(SA11〜S
14)上にそれぞれ第2の露光装置(1A)を用いて第
1のマスクパターンを露光する。
【0016】その後、感光基板に現像等の処理を施す
と、N個のショット領域(SA11〜SA14)のそれぞれ
にアライメントマーク(MX11,MY11〜MX14,MY
14)が形成されるが、これらのアライメントマークは互
いに独立に露光される。そこで、その上にミドルレイヤ
のショット領域(SB1)のパターンを露光する際には、
第1の露光装置(1B)を用いて、それらN組のアライ
メントマークから選択された1組分より多い複数のアラ
イメントマークの位置を計測し、この計測結果を例えば
平均化して得られる位置に基づいてそのショット領域
(SB1)と第2のマスクパターンとの位置合わせを行
う。これにより位置合わせ精度が向上する。
【0017】また、計測対象とするアライメントマーク
の個数を1次元マークに換算して6個以上とすることに
より、ミドルレイヤのショット領域(SB1)の2方向へ
のオフセット(シフト)Ox,Oy、2方向への線形伸
縮(スケーリング)Rx,Ry、回転(ローテーショ
ン)θ、及び直交度wのパラメータを求めることができ
る。従って、これらの少なくとも1つを補正することに
より、位置合わせ精度が向上する。
【0018】次に、例えば図9(a)に示すように、感
光基板(W)上のミドルレイヤの大きなショット領域
(SC1,SC2,…,SC21)に対して、ミドルレイヤ用
の露光装置(1B)を用いてそれぞれ第2のマスクパタ
ーン(RB)を露光する際に、例えば所定個数のショッ
ト領域の配列座標を計測し、計測結果を統計処理して全
部のショット領域の配列座標を算出するというEGA方
式のアライメント方法(例えば特開昭61−44429
号公報参照)を適用することを考える。なお、その前の
層はクリティカルレイヤ用の露光装置(1A)、又はミ
ドルレイヤ用の露光装置(1B)の何れで露光されてい
てもよいが、大きなショット領域(SC1,SC2,…,S
21)を構成するN個のパターンに対応する最小単位の
ショット領域(SAi1,SAi2,…)にはそれぞれアラ
イメントマークが付設されている必要がある。
【0019】この場合、大きなショット領域(SC1,S
2,…,SC21)から計測対象のショット領域を選択す
るのでは、選択するショット領域の個数が少な過ぎた
り、又は適切な位置に選択できないことがある。そこ
で、このような場合には本発明の第3の露光方法を適用
して、先ず大きなショット領域(SC1,SC2,…,SC
21)をそれぞれ露光ユニットとみなし、これらの露光ユ
ニットを構成するそれぞれN個の最小単位のショット領
域(SAi1,SAi2,…)を独立のショット領域とみな
し、これら独立のショット領域から所定個数の計測ショ
ット(S1,S2,…,S11)を選択する。そして、これら
の計測ショットに付設されたアライメントマークの位置
を計測し、計測結果を統計処理して感光基板(W)上の
全部のショット領域(SAi1,SAi2,…)の配列座標
を求める。その後、各露光ユニット(SC1,SC2,…,
SC21)からそれぞれ1つのショット領域を露光対象の
ショット領域(露光ユニットの露光中心に対するオフセ
ットが付与されている)として選択し、これら露光対象
のショット領域を用いて位置合わせを行うことにより、
各露光ユニット、即ち大きなショット領域(SC1,SC
2,…,SC21)に対してそれぞれ正確に位置合わせが行
われる。
【0020】
【実施例】以下、本発明による露光方法の一実施例につ
き図面を参照して説明する。この実施例では、2台の露
光装置として、それぞれステップ・アンド・リピート方
式でウエハ上の各ショット領域にそれぞれレチクルのパ
ターンの縮小像を投影する投影露光装置(ステッパー)
を使用する。
【0021】図1は、本実施例の露光システムを示し、
この図1において、露光フィールドの小さなステッパー
(以下、「ファインステッパー」と呼ぶ)1Aと、露光
フィールドの大きなステッパー(以下、「ミドルステッ
パー」と呼ぶ)1Bとが設置されている。本実施例で
は、ファインステッパー1Aは高解像度、ミドルステッ
パー1Bは低解像度であり、高解像度のファインステッ
パー1Aを用いて、ウエハ上のクリティカルレイヤへの
露光を行い、低解像度のミドルステッパー1Bを用い
て、ウエハ上のミドルレイヤへの露光を行う。但し、製
造する半導体素子の種類等に応じて、ファインステッパ
ー1Aを低解像度としたり、又はミドルステッパー1B
を高解像度とする場合も有り得る。
【0022】先ずファインステッパー1Aにおいて、レ
チクルRA上のパターン領域2Aが不図示の照明光学系
からの露光光により照明され、パターン領域2A内のパ
ターン像が投影光学系3Aにより1/5倍に縮小され
て、ウエハW上の露光フィールド4Aに投影露光され
る。投影光学系3Aの光軸に平行にZ1軸を取り、Z1
軸に垂直な平面の直交座標をX1軸及びY1軸とする。
レチクルRA上のパターン領域2AのY1方向の端部
(例えば遮光帯の中)、及びX1方向の端部にはそれぞ
れX1軸用のアライメントマーク17X、及びY1軸用
のアライメントマーク17Yが形成されている。
【0023】ウエハWはウエハステージ5A上に保持さ
れ、ウエハステージ5Aは、Z1軸方向にウエハWの露
光面をベストフォーカス位置に設定するZステージ、並
びにX1軸及びY1軸方向にウエハWを位置決めするX
Yステージ等から構成されている。ウエハステージ5A
上には直交するように2枚の移動鏡6A及び8Aが固定
され、外部に設置されたレーザ干渉計7A及び移動鏡6
Aによりウエハステージ5AのX1方向の座標が計測さ
れ、外部に設置されたレーザ干渉計9A及び移動鏡8A
によりウエハステージ5AのY1方向の座標が計測され
ている。レーザ干渉計7A及び9Aにより計測された座
標は、装置全体の動作を統轄制御する制御装置10Aに
供給され、制御装置10Aは、不図示の駆動部を介して
ウエハステージ5AをX1方向及びY1方向にステッピ
ング駆動することにより、ウエハWの位置決めを行う。
この場合、ウエハWのステッピング駆動は、ウエハWの
露光面に設定されたショット領域(パターン領域2Aの
パターン像が投影露光される単位となる領域)の配列、
即ちクリティカルレイヤ用のショットマップに従って行
われ、このショットマップは制御装置10A内のコンピ
ュータよりなるマップ作成部により作成される。
【0024】本実施例のファインステッパー1Aには、
TTL(スルー・ザ・レンズ)方式で、且つレーザ・ス
テップ・アライメント方式(以下、「LSA方式」とい
う)のアライメント系11A及び14Aが備えられてい
る。LSA方式のアライメント系については、例えば特
開昭60−130742号公報に詳細に開示されている
ため、以下ではその概略を説明する。即ち、X1軸用の
アライメント系11Aから射出されたレーザビームは、
投影光学系3AとレチクルRAとの間に配されたミラー
12Aにより反射されて投影光学系3Aに入射し、投影
光学系3Aから射出されたレーザビームが、露光フィー
ルド4Aの近傍の領域にY1方向に長いスリット状スポ
ット光13Aとして集光される。
【0025】図4(a)は、計測対象とするウエハW上
のアライメントマークとしてのX1軸用のウエハマーク
MXを示し、この図4(a)において、ウエハマークM
Xはスリット状スポット光13Aにほぼ平行な方向に所
定ピッチで配列された凹凸のドット列パターンである。
図1のウエハステージ5Aを駆動して、そのスリット状
スポット光13Aに対してウエハマークMXをX1方向
に走査すると、このウエハマークMXがスリット状スポ
ット光13Aと合致したときに所定の方向に回折光が射
出される。
【0026】図1に戻り、その回折光が、投影光学系3
A、ミラー12Aを介してアライメント系11Aに戻
り、アライメント系11A内の受光素子で光電変換して
得られたアライメント信号が制御装置10Aに供給され
る。制御装置10Aでは、アライメント信号が例えば最
大になるときのウエハステージ5AのX1座標をサンプ
リングすることにより、そのX1軸用のウエハマークの
位置を検出する。
【0027】同様に、LSA方式のY1軸用のアライメ
ント系14Aから射出されたレーザビームは、ミラー1
5A及び投影光学系3Aを経て、ウエハW上にX1軸方
向に長いスリット状スポット光16Aとして集光され、
このスリット状スポット光16Aからの回折光が、投影
光学系3A、ミラー15Aを介してアライメント系14
Aに戻される。このアライメント系14Aから制御装置
10Aに供給されるアライメント信号より、ウエハW上
のY1軸用のウエハマークの位置が検出される。
【0028】なお、アライメント系としては、TTR
(スルー・ザ・レンズ)方式のアライメント系、又は投
影光学系3Aを介さずにウエハマークの位置を検出する
オフ・アクシス方式のアライメント系等を使用してもよ
く、ウエハマークの検出方式としては、画像処理方式、
又は2光束を回折格子状のウエハマークに照射して平行
に発生する1対の回折光の干渉信号から位置検出を行う
所謂2光束干渉方式等を使用してもよい。このような画
像処理方式、又は2光束干渉方式のアライメント系を使
用するときには、ウエハマークとしては図4(b)に示
すように、例えば計測方向に所定ピッチで配列された凹
凸のライン・アンド・スペースパターン22Xが使用さ
れる。
【0029】次に、本例のミドルステッパー1Bは、上
述のファインステッパー1Aとほぼ同様な構成である
が、レチクルRBのパターン領域2Bのパターン像は、
投影光学系3Bを介して1/2.5倍に縮小されて、ウ
エハステージ5B上に保持されたウエハW上の露光フィ
ールド4Bに投影露光される。投影光学系3Bの光軸に
平行にZ2軸を取り、Z2軸に垂直な平面の直交座標を
X2軸及びY2軸とする。レチクルRBはX2方向に2
列、及びY2方向に2行の部分パターン領域18A〜1
8Dに分割され、これら部分パターン領域18A〜18
D内にはそれぞれ同一の回路パターンが形成されてい
る。更に、これら部分パターン領域18A〜18D内に
はそれぞれ同一のX2軸用のアライメントマーク19
X、及びY2軸用のアライメントマーク19Yが形成さ
れている。ウエハステージ5BのX2座標は、移動鏡6
B及びレーザ干渉計7Bにより計測され、ウエハステー
ジ5BのY2座標は、移動鏡8B及びレーザ干渉計9B
により計測され、それら計測された座標が制御装置10
Bに供給されている。制御装置10Bがウエハステージ
5Bのステッピング駆動を制御する。
【0030】ウエハステージ5Bのステッピング駆動
は、ウエハWの露光面に設定されたショット領域(パタ
ーン領域2Bのパターン像がそれぞれ投影露光される領
域)の配列、即ちミドルレイヤ用のショットマップに従
って行われ、このショットマップは制御装置10B内の
コンピュータよりなるマップ作成部により作成される。
この場合、制御装置10A内のマップ作成部と、制御装
置10B内のマップ作成部とは互いに作成したショット
マップ情報を供給する機能を有している。そして、例え
ばクリティカルレイヤ上にミドルレイヤの露光を行うと
きには、ファインステッパー1Aに備えられた制御装置
10A内のマップ作成部で作成されたクリティカルレイ
ヤ用のショットマップ情報が、制御装置10A内の通信
部から制御装置10B内の通信部に送信され、制御装置
10B内のマップ作成部は、供給されたショットマップ
情報に基づいてミドルレイヤ用のショットマップを作成
する。逆に、ミドルレイヤ上にクリティカルレイヤの露
光を行う際には、制御装置10B内のマップ作成部で作
成されたミドルレイヤのショットマップ情報が制御装置
10A内のマップ作成部に供給される。
【0031】また、ミドルステッパー1Bにおいて、T
TL方式で且つLSA方式のX2軸のアライメント系1
1Bからのレーザビームが、ミラー12B及び投影光学
系3Bを介してウエハW上にY2方向に伸びたスリット
状スポット光13Bとして集光され、Y2軸のアライメ
ント系14Bからのレーザビームが、ミラー15B及び
投影光学系3Bを介してウエハW上にX2方向に伸びた
スリット状スポット光16Bとして集光される。スリッ
ト状スポット光13B及び16Bからの回折光をそれぞ
れ対応するアライメント系11B及び14Bで受光する
ことにより、ウエハW上のY2軸用のウエハマークの位
置、及びX2軸用のウエハマークの位置が検出される。
【0032】次に、本実施例における露光動作の一例に
つき図2、及び図3を参照して説明する。本実施例にお
いては、ミドルステッパー1Bを用いてウエハW上のミ
ドルレイヤに露光を行った後、ファインステッパー1A
を用いてそのミドルレイヤ上のクリティカルレイヤに露
光を行うものとする。図2は、ウエハW上のミドルレイ
ヤのショットマップを示し、この図2において、ウエハ
Wのフォトレジストが塗布された露光面は互いに直交す
るX方向及びY方向に、それぞれ所定ピッチで矩形のシ
ョット領域SB1 ,SB2 ,…,SB 9 に分割されてい
る。これらのショット領域SB1 〜SB9 は、図1のミ
ドルステッパー1Bの露光フィールド4Bとほぼ同じ大
きさであり、且つ各ショット領域SB1 〜SB9 はそれ
ぞれクリティカルレイヤ用のショット領域が4個含まれ
ている。即ち、ショット領域SB1 は、4個のクリティ
カルレイヤ用のショット領域SA11〜SA14より構成さ
れ、以下同様にショット領域SB2 ,SB3 ,…SA9
は、それぞれ4個のSA21〜SA24,SA31〜SA34
…,SA91〜SA 94より構成されている。
【0033】本例では、図1のミドルステッパー1Bを
使用して、図2のX方向及びY方向をそれぞれ図1のX
2方向及びY2方向に合わせ、ミドルレイヤの各ショッ
ト領域SBi(i=1〜9)にそれぞれレチクルRBのパ
ターン領域2B内の4個の同一の回路パターン像を投影
露光する。露光後のウエハWに対して現像等のプロセス
を施すことにより、各ショット領域SBi にそれぞれ4
個の回路パターンが形成される。これらの回路パターン
と共に、例えばショット領域SB1 では、図1のレチク
ルRB内の4個の部分パターン領域18A〜18D内の
2つのアライメントマーク19X,19Yの像が、X軸
用のウエハマークMX11〜MX14、及びY軸用のウエハ
マークMY11〜MY14として形成される。
【0034】これらのウエハマークMX11〜MX14、及
びMY11〜MY14はそれぞれクリティカルレイヤのショ
ット領域SA11〜SA14のX方向用のウエハマーク、及
びY方向用のウエハマークとなっている。また、ウエハ
マークMX11〜MX14は図4(a)のウエハマークMX
と同様のドット列パターンであり、ウエハマークMY 11
〜MY14はそのウエハマークMXを90°回転したドッ
ト列パターンである。同様に、図2の他のミドルレイヤ
のショット領域SB2 〜SB9 にもそれぞれクリティカ
ルレイヤのショット領域に対応して4対のウエハマーク
が形成される。
【0035】次にそのウエハW上にフォトレジストを塗
布し、図1のファインステッパー1Aを使用して、ウエ
ハW上のクリティカルレイヤのショット領域SA11〜S
14,SA21〜SA24,…,SA91〜SA94にそれぞれ
レチクルRAの回路パターン像を投影露光する。この露
光の前にそれぞれ各ショット領域とレチクルRAとの位
置合わせ(アライメント)が行われる。この場合、最も
簡単なアライメント方法は、例えばショット領域SB1
内の4個のショット領域SA11〜SA14に関しては、例
えばその中の1つのショット領域SA11に付設された1
組のウエハマークMX11及びMY11の位置に基づいてア
ライメントを行う方法である。即ち、4組のウエハマー
クMX11,MY11〜MX14,MY14は同一条件で同時に
形成されたものであるため、ミドルステッパー1Bの倍
率誤差や、ウエハWの線形伸縮等が無いものとすれば、
それらのどの組のウエハマークの位置を用いても、4個
のショット領域SA11〜SA14とレチクルRAとを同じ
重ね合わせ精度でアライメントできる。
【0036】この方法では、4個のショット領域につい
て1組のウエハマークの位置を計測すればよいだけであ
るため、高いスループットで且つ高精度にアライメント
及び露光を行うことができる。しかしながら、実際には
ミドルステッパー1Bに所定の倍率誤差のある場合があ
り、種々のプロセスを経ることにより、ウエハW(又は
ウエハW上の被膜等)にも線形伸縮等の生ずる場合があ
る。そこで、以下では図3を参照してそれらの影響を考
慮した、より高精度なアライメント方法につき説明す
る。
【0037】図3は図2のミドルレイヤのショット領域
SB1 上の4個のクリティカルレイヤのショット領域S
11〜SA14を示し、この図3において、4個のショッ
ト領域SA11〜SA14の中心点を原点21としてウエハ
上に直交するようにx軸、及びy軸を取る。そして、ウ
エハマークMX1n(n=1〜4)の原点21に関する設
計上のx座標をDxn、ウエハマークMY1nの原点21
に関する設計上のy座標をDynとする。これらの設計
上の座標値は予め定められている。
【0038】次に、図1のファインステッパー1Aのレ
ーザ干渉計7A,9Aで計測されるX1座標、及びY1
座標よりなる座標系を、図3上のステージ座標系(X
1,Y1)として、そのステージ座標系(X1,Y1)
でのウエハマークMX1nのX1座標をFxn、ウエハマ
ークMY1nのY1座標をFynとすると、近似的に次の
(数1)の関係がある。
【0039】
【数1】
【0040】この(数1)の変換行列はスケーリングR
x,Ry、ローテーションθ、直交度w、及びオフセッ
トOx,Oyよりなる6個の変換パラメータを要素とし
ており、スケーリングRx,Ryは線形伸縮、ローテー
ションθは回転、直交度wはx軸とy軸との交差角の9
0°からの誤差、オフセットOx,OyはX1方向、Y
1方向へのシフト量を表している。
【0041】次に、(数1)の6個の変換パラメータの
値を定めるため、図1のアライメント系11A,14A
を用いて、ステージ座標系(X1,Y1)上で図3の4
対のウエハマーク中の少なくとも3対のウエハマークの
座標値を計測する。但し、実際には6個のウエハマーク
の座標値を計測するだけでもよい。この場合、n番目
(n=1,2,…)に計測されたウエハマークMX1n
MY1nの配列座標値を(Mxn,Myn)とする。次
に、それらウエハマークMX1n,MY1nの設計上の配列
座標(Dxn,Dyn)を(数1)に代入して得られる
計算上の配列座標値を(Fxn,Fyn)として、この
配列座標値(Fxn,Fyn)と実測値(Mxn,My
n)との誤差、即ちアライメント誤差(Exn,Ey
n)(=(Mxn−Fxn,Myn−Fyn))を求め
る。その後、全ての計測されたウエハマークについて求
めたアライメント誤差の自乗和、即ち残留誤差成分が最
小となるように、6個の変換パラメータの値を決定す
る。
【0042】計測されたウエハマークをM対とすると、
その残留誤差成分は次の(数2)で表される。一例とし
て、その(数2)を6個の変換パラメータで偏微分した
結果をそれぞれ0とおいた連立方程式を解くことによ
り、それら6個の変換パラメータの値が求められる。
【0043】
【数2】
【0044】こうして変換パラメータが決まると、先ず
スケーリングRx,Ryに応じて、図1のファインステ
ッパー1Aの投影光学系3Aの投影倍率を調整する。こ
のためには、例えば投影光学系3Aを構成するレンズ群
の所定の間隔を調整するか、又は所定のレンズ群の間の
密封空間内の気体の圧力を制御すればよい。更には、レ
チクルRAを投影光学系3Aの光軸方向に移動させる
か、又はその光軸に垂直な面に対して傾斜させて投影倍
率を調整してもよい。次に、ローテーションθに応じ
て、レチクルRA又はウエハWの回転角を調整する。直
交度wについては、直接の補正方法はないが、例えばロ
ーテーションθの一部として間接的に補正する方法があ
る。
【0045】最後のオフセットを補正するため、図3の
4対のウエハマークMX11,MY11〜MX14,MY14
設計上の配列座標(Dxn,Dyn)を(数1)に代入
して、順次配列座標(Fxn,Fyn)を求め、これに
基づいてウエハステージ5Aを介して各ショット領域S
11〜SA14を位置決めすればよい。このように位置決
めが行われた後に露光を行うことにより、ミドルレイヤ
とクリティカルレイヤとの間で高い重ね合わせ精度が得
られる。
【0046】なお、(数1)の6個の変換パラメータの
全ての補正を行う必要はなく、オフセットOx,Oyの
他に、例えばスケーリングRx,Ry、又はローテーシ
ョンθの補正を行うだけでもよい。このように補正対象
の変換パラメータの個数が減少したときには、計測する
ウエハマークの個数をそのように補正対象の変換パラメ
ータの個数まで減少させることができ、スループットが
向上する。
【0047】次に、本実施例でファインステッパー1A
を用いてウエハ上のクリティカルレイヤに露光を行った
後、その上のミドルレイヤにミドルステッパー1Bを用
いて露光を行う場合の動作の一例につき図5及び図6を
参照して説明する。図5は、ウエハW上のクリティカル
レイヤのショットマップを示し、この図5において、ウ
エハWのフォトレジストが塗布された露光面は互いに直
交するX方向及びY方向に、それぞれ所定ピッチで矩形
のショット領域SA11,SA12,…,SA94に分割され
ている。これらのショット領域SA11〜SA94は、図1
のファインステッパー1Aの露光フィールド4Aとほぼ
同じ大きさである。
【0048】本例では、図1のファインステッパー1A
を使用して、図5のX方向及びY方向をそれぞれ図1の
X1方向及びY1方向に合わせ、クリティカルレイヤの
各ショット領域SAij(i=1〜9;j=1〜4)にそ
れぞれレチクルRAのパターン領域2A内の回路パター
ン像を投影露光する。露光後のウエハWに対して現像等
のプロセスを施すことにより、各ショット領域SAij
それぞれ回路パターンと共に、図1のレチクルRA内の
アライメントマーク19X,19Yの像が、X軸用のウ
エハマークMXij、及びY軸用のウエハマークMYij
して形成される。
【0049】次にそのウエハW上にフォトレジストを塗
布し、図1のミドルステッパー1Bを使用して、ウエハ
W上のミドルレイヤのショット領域にそれぞれレチクル
RBの回路パターン像を投影露光する。この場合、図5
において、クリティカルレイヤの2行×2列のショット
領域がそれぞれミドルレイヤの1個のショット領域とな
っている。例えば4個のショット領域SA11〜SA14
1個のミドルレイヤのショット領域を構成するため、そ
の上に露光する場合につき説明する。
【0050】図6はそれらクリティカルレイヤの4個の
ショット領域SA11〜SA14を示し、この図6におい
て、4個のショット領域SA11〜SA14上より1個のミ
ドルレイヤのショット領域にSB1 が構成され、このシ
ョット領域SB1 上に図1のレチクルRBの回路パター
ン像が露光される。この露光の前にショット領域SB1
とレチクルRBとの位置合わせ(アライメント)が行わ
れる。この場合、最も簡単なアライメント方法は、例え
ば4個のショット領域SA11〜SA14に付設された全て
のウエハマークMX11〜MX14及びMY11〜MY14の位
置を図1のミドルステッパー1Bのステージ座標系(X
2,Y2)上で計測し、これらの平均値(MX10,MY
10)を求める方法である。この平均値(MX10,M
10)に基づいてアライメントを行うことにより、ショ
ット領域SB1 とレチクルRBのパターンとの重ね合わ
せ、ひいてはクリティカルレイヤとミドルレイヤとの重
ね合わせが高精度に行われる。
【0051】但し、実際にはウエハWに線形伸縮等の生
ずる場合がある。そこで、以下では図6を参照してそれ
らの影響を考慮した、より高精度なアライメント方法に
つき説明する。図6に示すように、図3と同様に4個の
ショット領域SA11〜SA14の中心点を原点23として
ウエハ上に直交するようにx軸、及びy軸を取る。そし
て、ウエハマークMX1n(n=1〜4)の原点23に関
する設計上のx座標、及びウエハマークMY1nの原点2
3に関する設計上のy座標と、少なくとも6個のウエハ
マークの座標の計測値とを用いて、設計上の座標からス
テージ座標系(X2,Y2)上の座標への6個の変換パ
ラメータ((数1)中の変換パラメータ)を求める。こ
れらの変換パラメータもスケーリングRx,Ry、ロー
テーションθ、直交度w、及びオフセットOx,Oyよ
り構成されている。
【0052】こうして変換パラメータが決まると、先ず
スケーリングRx,Ryに応じて、図1のミドルステッ
パー1Bの投影光学系3Bの投影倍率を調整する。この
ためには、投影光学系3B内の所定のレンズ間の密閉空
間の気体の圧力の制御、又はレチクルRBの光軸方向へ
の移動等が行われる。その後、ローテーションθ、及び
直交度wに応じて、レチクルRB又はウエハWの回転角
を調整する。
【0053】最後のオフセットを補正するため、オフセ
ット(Ox,Oy)に基づいてウエハステージ5Bを介
してショット領域SB1 を位置決めすればよい。このよ
うに位置決めが行われた後に露光を行うことにより、ク
リティカルレイヤとミドルレイヤとの間で高い重ね合わ
せ精度が得られる。この場合も、(数1)の6個の変換
パラメータの全ての補正を行う必要はなく、オフセット
Ox,Oyの他に、例えばスケーリングRx,Ry、又
はローテーションθの補正を行うだけでもよい。
【0054】次に、本発明の他の実施例につき図7を参
照して説明する。この実施例では、露光フィールドの小
さな露光装置として、高解像度の図1のファインステッ
パー1Aを使用し、露光フィールドの大きな(ファイン
ステッパー1Aのほぼ4倍)露光装置として、ステップ
・アンド・スキャン方式の投影露光装置を使用する。ス
テップ・アンド・スキャン方式とは、ウエハの各ショッ
ト領域を走査開始位置にステッピング移動させた後、そ
れぞれ投影光学系に対してレチクル及びウエハを同期し
て走査することにより、ウエハの各ショット領域に対し
てレチクルのパターンの縮小像を走査露光する方式であ
る。
【0055】そして、本実施例では先ずファインステッ
パー1AによりウエハW上のクリティカルレイヤへの露
光を行った後、その上のミドルレイヤにステップ・アン
ド・スキャン方式の投影露光装置により露光を行うもの
とする。従って、後者の投影露光装置は低解像度でもよ
いが、ステップ・アンド・スキャン方式は露光フィール
ドが広くとも結像特性を高精度に維持できる方式である
ため、ミドルレイヤで比較的高い解像度が要求される場
合でも本例は適用される。
【0056】この場合、先ず図5と同様にファインステ
ッパー1AによりウエハW上のクリティカルレイヤのシ
ョット領域SA11〜SA94にそれぞれレチクルRAのパ
ターンの縮小像が投影され、現像等の処理を施すことに
より、ウエハマークが形成される。その後、図7に示す
ように、ウエハW上でステップ・アンド・スキャン方式
の投影露光装置のスリット状の露光フィールド24Bが
相対的に軌跡25A〜25Iに示すように交互に−Y方
向、又は+Y方向に移動することにより、ウエハW上の
ミドルレイヤのショット領域SB1 〜SB9 に対して、
それぞれ走査露光方式で露光が行われる。即ち、走査方
向は−Y方向、又は+Y方向である。
【0057】また、例えばショット領域SB1 のアライ
メント方法としては、先ず図6と同様にショット領域S
1 を構成する4個のクリティカルレイヤのショット領
域SA11〜SA14に付設されたウエハマークの設計上の
配列座標、及び計測された座標値より、(数1)の6個
の変換パラメータが求められる。その後、スケーリング
中で、走査方向であるY方向のスケーリングRyについ
ては、Y方向でのレチクルとウエハWとの相対的な走査
速度を調整することにより補正を行う。一方、走査方向
に直交するX方向のスケーリングRxについては、ステ
ッパーと同様に投影光学系の調整、又はレチクルの移動
等により投影倍率自体を調整することにより補正を行
う。更に、ローテーションθ、及び直交度wについては
レチクル、又はウエハの回転により補正する。これによ
り、高い重ね合わせ精度が得られる。
【0058】なお、上述実施例では、2台のステッパ
ー、又はステッパーとステップ・アンド・スキャン方式
の投影露光装置との組合せを使用しているが、例えば露
光フィールドの小さな露光装置、及び露光フィールドの
大きな露光装置としてそれぞれ別のステップ・アンド・
スキャン方式の投影露光装置を使用してもよい。次に、
本発明の更に別の実施例につき図8〜図11を参照して
説明する。本実施例は、ファインステッパーを用いてウ
エハ上のクリティカルレイヤに露光を行った後、又はミ
ドルステッパーを用いてウエハ上のミドルレイヤに露光
を行った後、その上の新たなミドルレイヤにミドルステ
ッパー1Bを用いて露光を行う場合に本発明を適用した
ものである。
【0059】図9(a)は、ウエハW上のこれから露光
すべきミドルレイヤのショットマップを示し、ウエハW
は図1のミドルステッパー1Bのウエハステージ5B上
に保持されている。ここで、図1のミドルステッパー1
Bのウエハステージ5Bの移動座標を規定するステージ
座標系(X2,Y2)を、説明の便宜上図9(a)では
ステージ座標系(X,Y)とする。即ち、図1のミドル
ステッパー1BにおけるX2方向、及びY2方向をそれ
ぞれ図9(a)ではX方向及びY方向とする。
【0060】この場合、図9(a)において、ウエハW
の露光面がほぼX方向及びY方向に、それぞれ所定ピッ
チでミドルレイヤの矩形のショット領域SC1,SC2,
…,SC21に分割されている。これらのショット領域S
1 〜SC21は、図1のミドルステッパー1Bの露光フ
ィールド4Bとほぼ同じ大きさである。また、それらの
ミドルレイヤの各ショット領域SCi(i=1〜21)
は、図9(b)に示すようにそれぞれほぼX方向に2
列、Y方向に2行の計4個のショット領域SAi1,SA
i2,SAi3,SAi4に分割され、これらのショット領域
SAi1〜SAi4にはそれまでの露光工程等によってそれ
ぞれ回路パターン、及びX軸用のウエハマークMXi1
MXi4、Y軸用のウエハマークMYi1〜MYi4が形成さ
れている。なお、それらのショット領域SAi1〜SAi4
は、クリティカルレイヤのショット領域と同じ大きさで
あるが、この実施例では前層への露光はファインステッ
パー又はミドルステッパーの何れで行われていてもよ
い。
【0061】そして本実施例では、図1のミドルステッ
パー1Bを使用して、図9(a)のウエハW上のショッ
ト領域SC1 〜SC21に対してそれぞれレチクルRBの
パターン領域2B内の4個の回路パターン像を投影露光
する。また、この際のアライメント方法として、例えば
特開昭61−44429号公報で開示されているEGA
(エンハンスト・グローバル・アライメント)方式のア
ライメント方法を使用する。
【0062】このEGA方式では、ウエハW上に設定さ
れた座標系を試料座標系(x,y)とすると、この試料
座標系(x,y)上で各ウエハマークMXij(i=1〜
21;j=1〜4)の中心のx座標xij及びy座標、並
びにY軸用の各ウエハマークMYijのx座標及びy座標
ijが、設計座標として予め図1の制御装置10B内の
記憶部に記憶されている。
【0063】このとき、6個の変換パラメータ(X方向
のスケーリング(線形伸縮)Rx、Y方向のスケーリン
グRy、ローテーションθ、直交度w、X方向のオフセ
ットOx、及びY方向のオフセットOy)を用い、ロー
テーションθ、及び直交度wが小さいとしたときの次の
近似変換式により試料座標系(x,y)からステージ座
標系(X,Y)への変換関係を定義する。
【0064】
【数3】
【0065】なお、この(数3)における6個の変換パ
ラメータ(Rx,Ry,θ,w,Ox,Oy)はウエハ
W上での全体としての変換パラメータであり、(数1)
におけるショット領域内の6個の変換パラメータとは異
なるものである。更に、スケーリングRx、及びRyの
1からの変化量をそれぞれパラメータΓx、及びΓyと
おくと、Rx=1+Γx、Ry=1+Γyが成立する。
そして、これらのパラメータΓx、及びΓyの絶対値が
微小であるとすると、(数3)は次式で近似できる。
【0066】
【数4】
【0067】(数3)又は(数4)の何れを使用しても
よいが、ここでは一例として(数4)を使用するものと
する。そして、それら6個の変換パラメータ(パラメー
タΓx,Γy、ローテーションθ、直交度w、オフセッ
トOx,Oy)の値を決定するために、ウエハW上のシ
ョット領域から選ばれた所定個数のショット領域(以
下、「サンプルショット」と呼ぶ)のステージ座標系
(X,Y)での配列座標を計測する。
【0068】しかしながら、ミドルレイヤのショット領
域の個数はクリティカルレイヤのショット領域の個数に
比べて少ないため、そのままでは、適当な分布で必要な
個数のサンプルショットを指定できないことがある。そ
こで、本例では以下のようにする。即ち、先ず図8のス
テップ101において、図9(a)に示すウエハW上の
ミドルレイヤのJ個(本例ではJ=21)のショット領
域SCi(i=1〜J)をそれぞれ露光ユニットとも呼
び、各露光ユニットSCi 内の4個のショット領域SA
i1〜SAi4を独立のショット領域とみなしてショットマ
ップを作成する。
【0069】図10は、その結果ウエハW上に形成され
たショットマップを示し、この図10において、ウエハ
W上に4×J個のショット領域SA11〜SA14,…,S
J1〜SAJ4(図10ではJ=21)が形成されてい
る。これによって、ショット領域の個数は4倍となって
いる。そこで、次のステップ102において、図10の
4×J個のショット領域から斜線を施して示すように、
M個のサンプルショットS1,S2,…,SM(図10ではM
=11)を選択する。一例として、サンプルショットS
1 はショット領域SA62に相当し、各サンプルショット
はウエハW上で中心からほぼ等距離の位置に均等に分布
している。
【0070】次に、ステップ103において、図10の
4×J個のショット領域内で、図9(a)のJ個の露光
ユニットSCi のそれぞれについて1つのショット領域
を露光ショットとして選択し、他のショット領域を非露
光ショットとする。図11は、各露光ユニットSCi
らそれぞれ1つ選択された合計でJ個(図11ではJ=
21)露光ショットの配列の一例を示し、この図11に
おいて、記号*を付して示すショット領域SA14,SA
24,SA34,…,SA202 が露光ショットである。この
場合、各露光ショットには、それぞれ所属する露光ユニ
ットの中心に対する露光オフセットが持たせてある。
【0071】具体的に、例えば図9(a)のショット領
域SCi を露光ユニットSCi として、その内のショッ
ト領域SAi2を露光ショットとすると、露光ユニットS
iの中心26i とその露光ショットSAi2の中心27
i2との試料座標系(x,y)での2次元的な位置ずれ量
を、そのその露光ショットSAi2に対する露光オフセッ
トとする。
【0072】なお、ステップ101でショットマップを
作成したときに、図10のウエハW上の全部のショット
領域に対してそれぞれ露光オフセットを持たせてもよ
い。また、ステップ102において、サンプルショット
を選択する際に、各露光ユニットSCi から選択するサ
ンプルショットの個数を最大で3個として、ステップ1
03で選択する露光ショットは、サンプルショット以外
のショット領域から選択するようにしてもよい。
【0073】次に、ステップ104に移行してEGA方
式でのアライメントを行う。即ち、ミドルステッパー1
Bのステージ座標系(X,Y)上で、M個のサンプルシ
ョットSA1 〜SAM(図10ではM=11)のX軸のウ
エハマークのX座標XMi(i=1〜M)、及びサンプル
ショットSA1 〜SAM のY軸のウエハマークのY座標
YMi(i=1〜M)が検出され、検出結果がミドルステ
ッパー1Bの制御装置10Bに供給される。
【0074】更に制御装置10Bでは、各サンプルショ
ットSAi(i=1〜M)に付設されているX軸及びY軸
のウエハマークの試料座標系(x,y)での設計上の配
列座標(xi,yi)を(数4)の座標(x,y)として代
入することにより、各X軸及びY軸のウエハマークのス
テージ座標系(X,Y)での計算上の配列座標(Xi,Y
i)を6個の変換パラメータ(Γx,Γy,θ,w,O
x,Oy)の関数として表す。そして、M個のサンプル
ショットSA1 〜SAM についての、計算上の配列座標
(Xi,Yi)と計測された座標(XMi,YMi)との差分の
自乗和を次のように残留誤差成分とする。
【0075】
【数5】
【0076】そして、制御装置10Bは、(数5)で表
されている残留誤差成分が最小になるように、(数4)
における6個の変換パラメータの値を決定する。具体的
に、例えば(数5)の右辺を6個の変換パラメータで順
次偏微分して得られる式をそれぞれ0とおいて得られる
連立方程式を解くことにより、それら6個の変換パラメ
ータの値が決定される。これが、EGA計算である。
【0077】その後、制御装置10Bは、求められた6
個の変換パラメータと、図11のウエハW上のJ個の露
光ショットSA14〜SA212 に付設されたウエハマーク
の設計上の座標とを(数4)の右辺に代入することによ
り、それら露光ショットの中心のステージ座標系(X,
Y)での配列座標を算出する。次のステップ105にお
いて、制御装置10Bは、ステップ104で計算された
全部の露光ショットの中心の配列座標を、予め求めてあ
る露光オフセットで補正した座標に基づいてウエハステ
ージ5Bを駆動することにより、各露光ショットに対し
て順次レチクルRBのパターン像を重ね合わせて露光す
る。この場合、実際には露光中心はそれぞれ図9(a)
のミドルレイヤのショット領域SC1 〜SCJ の露光中
心となっており、各ショット領域SC1 〜SCJ にそれ
ぞれレチクルRB内の4個の回路パターンの像が高い重
ね合わせ精度で投影露光される。
【0078】上述のように本例によれば、ミドルレイヤ
のショット領域よりそれを構成するより小さいショット
領域よりなるショットマップを作成し、このショットマ
ップからサンプルショットを選択しているため、必要な
個数のサンプルショットを所望の分布で選択できる利点
がある。なお、図9〜図11の実施例ではミドルレイヤ
のショット領域が4個のより小さいショット領域に分割
されているが、その分割数は任意であり、分割されたシ
ョット領域内に少なくとも1組のウエハマークが配置さ
れているように分割することができる。
【0079】このように、本発明は上述実施例に限定さ
れず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の構成を取
り得る。
【0080】
【発明の効果】本発明の第1又は第2の露光方法によれ
ば、クリティカルレイヤへは小面積の第2の露光装置を
用いて露光を行い、ミドルレイヤへの露光は大面積の露
光フィールドを有する第1の露光装置を用いて行うこと
により、各層毎に必要な解像度を得ることができると共
に、全体として廉価な露光装置を用いて高いスループッ
トで露光を行うことができる。
【0081】また、第1の露光方法によれば、ミドルレ
イヤ上にクリティカルレイヤの露光を行う際には、ミド
ルレイヤの1つのショット領域内にあるクリティカルレ
イヤのN個のショット領域内の、任意の1つのショット
領域に付設されたアライメントマークを使用してN個の
ショット領域の位置合わせを行うことにより、高いスル
ープットで、且つ高い重ね合わせ精度でマスクパターン
の露光を行える利点がある。
【0082】また、第2の露光方法によれば、クリティ
カルレイヤ上にミドルレイヤの露光を行う際には、N個
のクリティカルレイヤのショット領域のアライメントマ
ークの位置を例えば平均化した位置に基づいて位置合わ
せを行うことにより、高い重ね合わせ精度でマスクパタ
ーンを露光できる。この場合、それらN組のアライメン
トマークから選ばれたアライメントマークの位置の計測
結果より、オフセット、スケーリング、ローテーショ
ン、又は直交度よりなるパラメータを求め、これらのパ
ターンで表される位置ずれ量の補正を行うときには、補
正が必要とされる位置ずれ量のみを効率的に補正でき
る。
【0083】次に、本発明の第3の露光方法によれば、
アライメントマークが付設されたN個のショット領域を
それぞれ独立のショット領域として、これら複数の独立
のショット領域より位置合わせ用の計測を行うための所
定個数の計測ショットを選択している。従って、例えば
ミドルレイヤへの露光を行うためにEGA方式でアライ
メントを行う際に、計測ショット(サンプルショット)
をほぼ必要な個数だけ所望の配置で選択できるため、重
ね合わせ精度が向上する利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による露光方法の一実施例で使用される
露光システムの概略を示す斜視図である。
【図2】実施例のウエハW上でミドルレイヤ上にクリテ
ィカルレイヤの露光を行う際のの2つのショットマップ
の関係を示す平面図である。
【図3】図2のミドルレイヤ上に露光されるクリティカ
ルレイヤのショットマップの一部を示す拡大平面図であ
る。
【図4】(a)はレーザ・ステップ・アライメント方式
のアライメント系の検出原理の説明図、(b)は他の方
式のアライメント系で使用されるウエハマークの一例を
示す図である。
【図5】実施例のウエハW上でクリティカルレイヤ上に
ミドルレイヤの露光を行う際のクリティカルレイヤのシ
ョットマップを示す平面図である。
【図6】図5のクリティカルレイヤ上に露光されるミド
ルレイヤのショットマップの一部を示す拡大平面図であ
る。
【図7】本発明の他の実施例でウエハW上にステップ・
アンド・スキャン方式で露光を行う際のショットマップ
の一例を示す平面図である。
【図8】本発明の更に別の実施例での露光動作を示すフ
ローチャートである。
【図9】(a)は図8の実施例で露光対象とされるウエ
ハW上のミドルレイヤのショット領域を示す平面図、
(b)は図9(a)内の1つのショット領域SCi を示
す拡大図である。
【図10】図9(a)のミドルレイヤのショット領域を
分割して作成したショットマップ、及びこのショットマ
ップ内から選択されたサンプルショットを示す平面図で
ある。
【図11】図10のショットマップから選択した露光シ
ョットを示す平面図である。
【符号の説明】
1A ファインステッパー 1B ミドルステッパー 3A,3B 投影光学系 4A,4B 露光フィールド 5A,5B ウエハステージ 11A,11B,14A,14B アライメント系 W ウエハ SA11〜SA14,…,SA91〜SA94 クリティカルレ
イヤのショット領域 SB1 ,SB2 ,…SB8 ミドルレイヤのショット領
域 MX11〜MX14 X軸用のウエハマーク MY11〜MY14 Y軸用のウエハマーク SC1 〜SC21 ミドルレイヤのショット領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 525A

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 露光対象とする感光基板上でそれぞれ同
    一のパターンが露光される最小単位としてのショット領
    域のN個分(Nは2以上の整数)の大きさの大面積の露
    光フィールドを有する第1の露光装置と、前記ショット
    領域と同じ大きさの小面積の露光フィールドを有する第
    2の露光装置とを用いて、前記感光基板上に複数のマス
    クパターンを重ねて露光する露光方法において、 前記第1の露光装置を用いて、互いに同一のN個の転写
    用のパターンよりなり前記転写用のパターンのそれぞれ
    に転写用のアライメントマークが付設された第1のマス
    クパターンを前記感光基板上に露光する際に、前記感光
    基板上で前記大面積の露光フィールドに対応するN個の
    ショット領域を露光単位として前記第1のマスクパター
    ンを露光し、 前記第1のマスクパターンが露光された前記感光基板上
    で、前記第1のマスクパターンを露光する際に露光単位
    とされた前記N個のショット領域のそれぞれに、前記第
    2の露光装置を用いて前記ショット領域を露光単位とし
    て第2のマスクパターンを露光する際に、前記N個のシ
    ョット領域の内の所定の1つのショット領域に付設され
    たアライメントマークを用いて前記感光基板と前記第2
    のマスクパターンとの位置合わせを行うことを特徴とす
    る露光方法。
  2. 【請求項2】 露光対象とする感光基板上でそれぞれ同
    一のパターンが露光される最小単位としてのショット領
    域のN個分(Nは2以上の整数)の大きさの大面積の露
    光フィールドを有する第1の露光装置と、前記ショット
    領域と同じ大きさの小面積の露光フィールドを有する第
    2の露光装置とを用いて、前記感光基板上に複数のマス
    クパターンを重ねて露光する露光方法において、 前記第2の露光装置を用いて、転写用のアライメントマ
    ークが付設された第1のマスクパターンを前記感光基板
    上に露光する際に、前記感光基板上で前記小面積の露光
    フィールドに対応する各ショット領域を露光単位として
    前記第1のマスクパターンを露光し、 前記第1のマスクパターンが露光された前記感光基板上
    で、前記第1の露光装置を用いてN個のショット領域を
    露光単位として、互いに同一のN個の転写用のパターン
    よりなる第2のマスクパターンを露光する際に、露光単
    位としての前記N個のショット領域内のN組のアライメ
    ントマークから選択されたアライメントマークの位置に
    基づいて前記感光基板と前記第2のマスクパターンとの
    位置合わせを行うことを特徴とする露光方法。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の露光方法であって、 前記感光基板上に前記第1の露光装置を用いて前記第2
    のマスクパターンを露光する際に、露光単位としての前
    記N個のショット領域内のN組のアライメントマークか
    ら選択されたアライメントマークの位置に基づいて、前
    記感光基板と前記第2のマスクパターンとの位置ずれ量
    の内で、オフセット、スケーリング、ローテーション、
    及び直交度よりなるパラメータ群から選択された1つ以
    上のパラメータで表される位置ずれ量の補正を行うこと
    を特徴とする露光方法。
  4. 【請求項4】 露光対象とする感光基板上でそれぞれ同
    一のパターンが露光される単位としてのショット領域の
    N個分(Nは2以上の整数)の大きさの露光フィールド
    を有する露光装置を用いて、前記感光基板上にマスクパ
    ターンを重ね合わせて露光する露光方法において、 前記感光基板上で前記ショット領域を露光単位として、
    且つ前記ショット領域毎にそれぞれアライメントマーク
    が付設された状態で第1のマスクパターンが規則的に転
    写されている層上に、前記露光装置を用いてN個の前記
    ショット領域を露光単位として、互いに同一のN個の転
    写用のパターンよりなる第2のマスクパターンを露光す
    る際に、 前記ショット領域をそれぞれ独立のショット領域とし
    て、該複数の独立のショット領域より位置合わせ用の計
    測を行うための所定個数の計測ショットを選択し、 該所定個数の計測ショットに付設されたアライメントマ
    ークの位置を計測し、該計測結果より前記感光基板上の
    所定の前記ショット領域の配列座標を求め、 前記感光基板上の前記ショット領域をN個の前記ショッ
    ト領域毎に複数の露光ユニットに分割し、該複数の露光
    ユニット内の複数のショット領域のそれぞれに当該露光
    ユニットの露光中心に対するオフセットを付与し、前記
    複数の露光ユニットからそれぞれ1つ選択されたショッ
    ト領域を露光対象のショット領域として指定し、該露光
    対象として指定されたショット領域を位置決めの基準と
    してそれぞれ前記露光装置を用いて前記第2のマスクパ
    ターンを露光することを特徴とする露光方法。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000067302A1 (fr) * 1999-04-28 2000-11-09 Nikon Corporation Procede d'exposition, dispositif d'exposition, systeme d'exposition, masque et procede de fabrication de composants
JP2001142224A (ja) * 1999-08-31 2001-05-25 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
KR100342386B1 (ko) * 1999-11-11 2002-07-04 황인길 홀 선폭과 샷 스케일 동시 측정 패턴
US7479356B2 (en) 2005-07-26 2009-01-20 Fujitsu Limited Aligning method
JP2013033870A (ja) * 2011-08-02 2013-02-14 Canon Inc 半導体デバイスおよびその製造方法

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