JP2001142224A - 半導体装置の作製方法 - Google Patents

半導体装置の作製方法

Info

Publication number
JP2001142224A
JP2001142224A JP2000258450A JP2000258450A JP2001142224A JP 2001142224 A JP2001142224 A JP 2001142224A JP 2000258450 A JP2000258450 A JP 2000258450A JP 2000258450 A JP2000258450 A JP 2000258450A JP 2001142224 A JP2001142224 A JP 2001142224A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
semiconductor device
pattern
display device
exposure
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2000258450A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4628531B2 (ja
JP2001142224A5 (ja
Inventor
Manabu Katsumura
学 勝村
Shiro Isoda
志郎 磯田
Shunpei Yamazaki
舜平 山崎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Original Assignee
Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd filed Critical Semiconductor Energy Laboratory Co Ltd
Priority to JP2000258450A priority Critical patent/JP4628531B2/ja
Publication of JP2001142224A publication Critical patent/JP2001142224A/ja
Publication of JP2001142224A5 publication Critical patent/JP2001142224A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4628531B2 publication Critical patent/JP4628531B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 微細なパターンを有する半導体装置を生産性
良く作製する方法を提供する。 【解決手段】 同一基板上に表示装置と、微細素子を有
する半導体装置とを作製する際に、微細加工が必要な被
加工物に対して、表示装置のパターンを露光する第1の
露光手段と、半導体装置のパターンを露光する第2の露
光手段とを用いてレジストを露光することにより、線幅
ルールの異なる半導体装置を生産性良く作製することが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置を基板
上に作製するに際し、同一基板上に複数種類の半導体装
置を作製する方法に関する。特に、半導体装置の回路の
パターンを形成するリソグラフィ技術に関する。
【0002】本明細書中で、半導体装置とは、半導体素
子(薄膜トランジスタ(以下TFTという)、薄膜ダイ
オード、半導体を用いた容量など)を組み合わせたもの
をいい、具体的には半導体素子を用いた表示装置(液晶
表示装置(以下LCDという)、ELディスプレイな
ど)、CMOSやCCDなどを用いたイメージセンサ
ー、IC、LSIなどが挙げられる。
【0003】
【従来の技術】近年低温ポリシリコン技術の発展によ
り、ガラス基板にLCDの画素部に併せて画素を駆動す
る駆動回路(シフトレジスタ回路、バッファ回路、サン
プリング回路)を同時に形成することが成されている
が、ガラス基板上に表示装置に併せて、イメージセンサ
ー、CPU、メモリーなどの種々の半導体装置を集積し
た構造を得るのはまだまだ夢物語である。本明細書中
で、ガラス基板上に画素部に併せて形成された該駆動回
路は、単独の半導体装置ではなく、表示装置の一部と認
識する。
【0004】本明細書において、半導体素子または回路
のパターンの最小線幅を線幅ルールと称する。電界効果
トランジスタを用いた回路ではゲート長を最も細くする
ため、通常ゲート長が線幅ルールとなるが、回路中にゲ
ート長よりも細い線幅のパターンがあればその線幅の長
さが線幅ルールとなる。例えば、ゲート長が1.5μm
のTFTと1.3μmのソース配線とを有する回路は、
線幅ルールが1.3μmである。
【0005】CPUやメモリーなどのLSIには、線幅
ルールが3μm以下の半導体素子、好ましくは1μm以
下というサブミクロンの半導体素子(以下これらを併せ
て微細素子という)を組み合わせることが望まれてい
る。
【0006】現在、TFTを用いたLCDの作製に使用
されているライン(以下LCDラインという)では、大
面積のガラス基板(ラインに投入される基板を指して以
下マザーガラスという)を用いて複数の液晶表示パネル
を多面取りしている。ここで、ラインとは、ある目的物
を作製するときに用いられる製造装置全般または製造装
置の配置を指す。マザーガラスの寸法は、第2世代のラ
インで360×465mm程度、第3世代のラインで5
50×650mm程度、第4世代のラインで800×9
50mm程度と、生産性の向上のために増大の一途をた
どっている。
【0007】しかしながら、大面積のマザーガラスは、
ガラスの撓みや収縮により、パターンを形成する工程
(以下パターニング工程という)における重ね合わせ精
度が難しく、線幅ルールの制限の一つとなっている。ま
た、LCDラインでは、微細素子を作製するためのリソ
グラフィ技術が確立していない。そのため、既存のLC
Dラインでは微細素子の形成は困難であった。
【0008】一方、IC作製に使用されているライン
(以下ICラインという)では、半導体基板に線幅ルー
ルが1μm以下の回路を作製することが可能であり、微
細素子を作製するためのリソグラフィ技術が確立してい
る。しかし、ICラインは、直径が8インチ若しくは最
近では12インチの円形の基板を最大寸法として装置が
設計されている。前述のとおり、LCDラインは、生産
性を上げるため、矩形で大面積のマザーガラスを用いて
対角十数インチのLCDパネル(以下表示装置のサイズ
は特に断りのない場合は、対角線の長さで表す)を多面
どりをしているのである。そのため、十数インチのLC
Dパネルの生産を、最大12インチの基板しか使用でき
ないICラインに適用することは問題外であった。
【0009】ところで、LCDラインおよびICライン
におけるリソグラフィ技術で使用されている露光装置に
は、一括露光方式と逐次露光方式とがあり、一括露光方
式として密着露光、プロキシミティ露光およびミラープ
ロジェクション(以下MPAという)があり、逐次露光
方式としてステッパがある。密着露光、プロキシミティ
露光は、解像性およびパターン欠陥の点で劣るため、微
細加工が必要なプロセスでは用いられていない。
【0010】MPAは、露光範囲が最大で400mm角
と広く処理能力が高いため、生産性の点で非常に有利で
ある。MPAは、ICラインではイオン注入工程など重
ね合せ余裕が十分取れる工程の処理に用いられており、
LCDラインにおいても十数インチものパネルを一括露
光することが可能であり用いられている。しかし、MP
Aのライン・アンド・スペース(L&S)の解像度(以
下解像度はL&Sの解像度をいう)はせいぜい3μmで
あり、重ね合わせ精度などの余裕(マージン)を考える
と線幅ルールとしては3μm以上となる。そのため、M
PAで微細素子を作製することは困難であり、サブミク
ロンの半導体素子を作製することはできない。
【0011】ステッパは、パターニング工程で使用され
る代表的な露光手段である。ステッパは、レチクル上の
パターンを光学系で投影し、基板側ステージを動作およ
び停止(ステップ・アンド・リピート)することにより
レジストにパターンを露光する。ICラインで使用され
るステッパは、レチクルパターンを光学系で1/5或い
は1/4に縮小して露光する方式であり、サブミクロン
の半導体素子のパターニングが可能であるが、露光範囲
は最大で25mm角程度である。
【0012】LCDラインで使用されるステッパは、レ
チクルパターンを光学系で1/2に縮小、等倍あるいは
1.25倍に拡大して露光する方式が採用されており、
ICラインで使用されているステッパに比べ露光範囲が
130mm角と大面積化している。しかしながら、解像
度は3μmであり、微細素子のパターンを形成すること
はできない。
【0013】ステッパでは、光源として水銀ランプのg
線(波長436nm)、h線(波長405nm)若しく
はi線(波長365nm)またはKrF(波長248n
m)若しくはArF(波長193nm)のエキシマレー
ザーが使用される。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ガラス基板
上に表示装置に併せて、イメージセンサー、CPU、メ
モリーなどの種々の半導体装置を集積した構造を得るこ
とを大きな課題とする。換言すれば、本発明は、基板上
に複数種類の半導体装置、特に微細素子を有する半導体
装置をその一つとして集積することである。1インチよ
りも大きい表示装置は、微細素子が使用されていると後
述の露光範囲の問題から1インチ程度の小さいパネルし
か作製することができないため、微細素子を使用せずに
作製する。最終的に半導体装置は、基板上に形成された
半導体回路を切り出し、配線を接続する等の過程を経て
製品の状態となるが、本明細書中では基板上に形成され
た半導体回路の状態でも半導体装置と称する。また、最
終的に表示装置は、基板上に形成されたアクティブマト
リクスパネルを切り出し、様々な工程を行い完成するの
である(LCDでは対向電極を有するパネルが張り合わ
された構成となる。これについては後に詳述する)が、
本明細書では便宜上、アクティブマトリクスパネルの状
態であっても表示装置と称する。
【0015】表示装置と、微細素子を有する半導体装置
とが混載した基板を以下混載基板と称する。表示装置と
微細素子を用いた半導体装置とは、一つのパネルとして
集積していてもよい(つまり、表示装置と半導体装置と
は電気的に接続していてもよい)し、夫々独立していて
もよい。
【0016】現在のLCDラインは、微細素子を作製す
るためのリソグラフィ技術が確立していない。また、L
CDラインは、大面積のLCDパネルについては作製す
る技術が確立されているが、大面積のマザーガラスの採
用しているため、露光範囲の狭い露光手段により微細素
子を作製することは困難である。さらに、リソグラフィ
技術を確立し、微細素子を作製するためにマザーガラス
の寸法を適当なサイズにしても、ラインの変更、新設に
伴う投資は莫大なものとなる。
【0017】そこで、本発明者は、線幅ルールが1μm
以下の素子を作製するリソグラフィ技術がICラインに
おいて確立されているため、微細素子を作製する際に既
存のICラインの一部を適用することを検討した。
【0018】現状ICラインで使用している製造装置を
用いて、高温ポリシリコンLCDが製造されているが、
高温ポリシリコンLCDにおいても同一基板上にせいぜ
い駆動回路を形成するのみであり、同一基板上に複数種
類の半導体装置を形成したものではない。
【0019】混載基板をICラインの一部を適用して作
製しようとすると様々な問題が生じる。その要因の一つ
は、混載基板ではICやLSIに比べて基板の専有面積
が大きい表示装置、例えば4インチの表示装置も同一基
板上に作製するためである。
【0020】第一の問題は、ICラインと同様、混載ラ
インでも円形の基板(現状最大で12インチの円形基
板)を用いると、基板に対する専有面積の大きい半導体
装置を作製する際に、多面取りしても基板に無駄な領域
が多く形成され生産性が低下するということである。例
えば12インチの基板に対し、4インチの表示装置を作
製すると、4枚取りしかできず基板の利用面積は50%
程度となる。
【0021】第一の問題に対して、本発明者は、基板の
不要な部分にデバイス面積(IC、LSIなどの回路で
はチップ面積を、表示装置の場合はパネル面積を指す)
の小さい半導体装置を作製することにより対処した。そ
の結果、基板の不要な部分を有効に利用することができ
る。
【0022】第二の問題は、混載基板のパターニング工
程における露光手段として、ICラインと同様のステッ
パを使用すると、露光範囲が最大で25mm角程度であ
るため、25mm角以下の半導体装置、例えばLSI
(通常1〜20mm角程度)に対しては1ショットで露
光することができるが、25mm角以上の面積の半導体
装置、例えば1インチ以上の表示装置については1ショ
ットで露光することができないことである。
【0023】ステッパによる分割露光は、LCDライン
のステッパでアモルファスシリコンTFTを用いたLC
D作製に使用されている。このLCDラインで使用して
いるステッパは、露光範囲を広いできるが解像度が低く
微細素子をパターニングすることはできない。また、分
割露光は、繋ぎ合わせ精度が低く、微細素子を有する半
導体装置に使用すると配線の断線や短絡などのパターニ
ング不良となってしまう。
【0024】このように、露光手段の露光範囲と線幅ル
ールはトレードオフの関係にある。露光範囲を優先する
と線幅ルールは3μm以上となり、線幅ルールを優先す
ると、例えば微細素子、特にサブミクロンの素子を形成
しようとすると、デバイス面積は25mm角以下と制限
される。
【0025】従来リソグラフィ工程において、レジスト
に対し使用する露光手段は一種類であることが当然であ
った。そのため、当該露光手段の性能にしたがって、半
導体装置のデバイス面積や最小線幅が決定されていた。
【0026】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的な概念
は、ある被加工物にパターンを形成するレジストに対し
て複数の露光手段を用いて露光することにより、半導体
装置のデバイス面積や線幅ルールの制限を克服すること
である。
【0027】レジストのエッジリンスの方法に、周辺露
光があるが、本発明とは全く概念を異にすることは明ら
かである。また、従来複数の露光工程に対し、工程に応
じて異なる露光装置を適宜選択して用いるミックス・ア
ンド・マッチは行われていたが、本発明の概念を導くも
のではない。本発明の概念は広く、無限の可能性を秘め
ているが、現状考えられる具体例として、以下にその構
成を示す。
【0028】つまり本発明は、半導体装置の作製方法に
おいて、被加工物を基板上に形成する工程と、前記被加
工物上にレジストを塗布する工程と、前記レジストに第
1のパターンを露光する工程と、前記レジストに第2の
パターンを露光する工程とを有し、前記第1のパターン
を露光する工程における露光手段と、第2のパターンを
露光する工程における露光手段が異なることを特徴とす
る。
【0029】また、他の発明は、被加工物を基板上に形
成する工程と、前記被加工物上にレジストを塗布する工
程と、前記レジストの一部に第1のパターンを露光する
工程と、前記レジストの他の一部に第2のパターンを露
光する工程とを有し、前記第1のパターンを露光する工
程における露光手段と、第2のパターンを露光する工程
における露光手段が異なることを特徴とする。
【0030】また、他の発明は、同一基板上に表示装置
と、微細素子を有する半導体装置とを作製する方法であ
って、前記表示装置および前記微細素子を有する半導体
装置に共通して使用される被膜を形成する工程と、前記
被膜にパターンを形成する工程とを有し、前記被膜に表
示装置のパターンを形成するリソグラフィ工程における
露光手段と、前記被膜に微細素子を有する半導体装置の
パターンを形成するリソグラフィ工程における露光手段
とが異なることを特徴とする。
【0031】本明細書中の異なる露光手段とは、露光装
置が異なること、露光範囲が異なることまたは解像度が
異なることをいう。例えば、ステッパとMPAを用いる
場合、露光範囲が25mm角のステッパと露光範囲が1
00mm角のステッパを用いた場合、解像度が0.35
μmのステッパと解像度が3μmのステッパを用いた場
合などは異なる露光手段を用いている。勿論、同じ露光
装置を用いても、光源を変えれば異なる露光手段とな
る。
【0032】また、露光装置とは、レジストを露光する
放射エネルギー源(光源源、電子線源またはX線源)を
有し、放射エネルギー源を用いて原画(レチクルまたは
マスク)上のパターンをレジストに露光させる装置であ
る。使用可能な露光装置としては、現状ステッパやMP
Aなどが主であるが、電子線による露光とX線による露
光もレジストを共通に用いることができ、本発明の適用
が可能である。
【0033】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を以下に説明
する。図7は、基板701の上に形成された被加工物7
02のパターニング工程の断面工程図である。
【0034】図7(A)は被加工物702を有する基板
701を示している。基板701は、半導体装置を作製
できる基板であれば特に制限はない。例えば、石英基
板、ガラス基板、プラスチック基板、半導体基板などが
使用できる。また、被加工物702は、半導体装置を構
成する被膜の一つで、特に微細加工の必要な被膜、例え
ば半導体膜、導電膜、絶縁膜である。被加工物の加工
は、レジストパターンをマスクとした被加工物のエッチ
ング、レジストパターンをマスクとした被加工物への不
純物のドーピングなどがある。
【0035】半導体装置の作製工程において微細加工が
必要な工程は、特に活性層を形成する際のエッチング、
ゲート電極となる導電膜のエッチング、LDD領域を形
成するためのドーピング、コンタクトホールを開口する
ための層間絶縁膜のエッチング、ソース配線となる導電
膜のエッチングなどがある。
【0036】まず、被加工物上にレジスト703を塗布
する(図7(B))。塗布法は特に限定はなく、スピン
コータやロールコータを用いればよい。レジストは、ポ
ジ型、ネガ型の何れも使用可能であり、露光手段の光源
に応じて選択できる。但し、本発明は2種類の露光手段
の光源が同じ場合は何の問題もないが、光源が異なる場
合は、両方の光源に対して十分に感光する材料を使用す
る必要がある。
【0037】また、化学増幅系レジストは、露光から露
光後ベーク(PEB)までに時間がかかると、大気中の
塩基や水分および基板からの塩基や水分と反応して、得
られるレジストパターンにT−トップやパターン下部の
裾引き、或いはパターン上部の丸まりやパターン下部の
食い込みなどの問題が発生する。そのため、2種類の露
光手段のうち、線幅ルールの厳しいパターンの露光工程
を後にする。つまり、線幅ルールが3μmの表示装置
と、1μmの半導体装置を同時に作製するときは、表示
装置のパターンを先に露光し、その後にLSIのパター
ンを露光する。また、第1の露光手段から第2の露光手
段までをクラスタ化(途中で大気開放をしない構成)
し、大気中の水分や塩基をフィルタにより除去すること
も有効である。
【0038】次に、レジストにプリベークを行い、レジ
スト中の残留溶媒を揮発させ、レジストと被加工物との
密着性を高め、さらにレジスト特性を安定化させた。
【0039】そして、第1の露光手段によりレジストに
第1のパターン705a〜cを形成する。図7はポジ型
のレジストを使用した場合を例示しており、露光された
領域704a〜dが後の現像工程により溶解、除去され
る(図7(C))。第1の露光手段の露光範囲は、線幅
ルールの大きいパターンを露光するため広くすることが
できる。ポジ型レジストを用いる場合は、露光されたレ
ジストが除去されるため、基板上の半導体装置が形成さ
れない不要な部分のレジストも露光範囲の広い第1の露
光手段により露光する。使用する露光装置は、MPAや
LCDラインで使用されているような露光範囲の広いス
テッパを用いればよい。
【0040】さらに、第2の露光手段により第1のパタ
ーン705aに第2のパターン707aおよび707b
を形成する。706a〜cは、第2の露光手段により露
光された領域である(図7(D))。図7ではポジ型レ
ジストを用いているため、第1の露光手段により露光さ
れた領域704aおよび704bの一部と、第2の露光
手段により露光された領域706aおよび706cの一
部が重っている。第2の露光手段の露光範囲は、前述し
たトレードオフの問題から線幅ルールの小さいパターン
を露光するため小さくなるが、必要な部分、例えば微細
素子を有する半導体装置の部分のみに露光できればよ
い。第2の露光手段に使用する露光装置は、微細素子の
パターンを露光できるステッパがよい。
【0041】その後、必要によりPEBを行い、現像す
る。この現像工程により、第1および第2の露光手段に
より形成されたレジストパターン705b、705c、
707aおよび707bが形成される(図7(E))。
【0042】このようして形成されたレジストパターン
を用いて、被加工物をエッチングする、或いは被加工物
にドーピングを行う。
【0043】以下の実施例で、実際の半導体装置の作製
工程において、本発明の具体的な実施を説明する。
【0044】
【実施例】[実施例1]図1は、混載基板の上面図であ
り、円形の基板101、本実施例では直径12インチの
石英基板上に表示装置102、本実施例では周辺に駆動
回路を有し画面サイズが4インチのアクティブマトリク
スパネルを4枚どりし、基板の余った領域に微細素子を
有しデバイス面積の小さい半導体装置103、本実施例
では論理回路を作製した構成である。夫々の線幅ルール
は、表示装置102が3.5μm、半導体装置103が
0.8μmとした。ただし、表示装置102において、
線幅ルールの3.5μmを決定しているのは駆動回路部
におけるTFTのゲート長である。
【0045】本実施例では、半導体装置103として論
理回路(信号分割回路、D/Aコンバータ回路、γ補正
回路、差動増幅回路等)を作製するが、Nチャネル型T
FT(NTFT)とPチャネル型TFT(PTFT)を
組み合わせることにより、その他に様々な回路を設計す
ることが可能である。半導体装置103は、表示装置1
02と電気的に接続して形成してもよいし、独立して形
成してもよい。
【0046】円形の基板101に矩形で専有面積の大き
い表示装置102を形成するため、基板に無駄な部分が
発生する。その無駄な部分に半導体装置103を形成す
ることにより、基板を有効に利用している。
【0047】半導体装置としては、IC、LSI、表示
装置、イメージセンサーなどが挙げられるが、表示装置
と集積するのであれば、IC、LSIまたはイメージセ
ンサーを形成し表示装置102と電気的に接続すればよ
いし、独立した半導体装置を形成するのであれば、パネ
ルサイズの小さい表示装置やイメージセンサーを形成す
ればよい。
【0048】図2〜4は、混載基板の作製工程の断面図
で、微細素子を有する半導体装置103として論理回路
を構成する基本素子であるNTFTおよびPTFTを組
み合わせたCMOSを図面左側に、表示装置102の駆
動回路部を構成するCMOSを図面中央に、表示装置1
02の画素TFTおよび保持容量を図面右側に示す。
【0049】まず、基板として石英基板201を用意
し、その上に非晶質珪素膜(アモルファスシリコン)を
形成する。この時、下地膜として窒化酸化珪素膜、酸化
珪素膜または窒化珪素膜(以下これらを珪素を含む絶縁
膜という)を形成した上で大気解放しないまま連続的に
非晶質珪素膜を形成しても良い。こうすることで非晶質
珪素膜の下表面に大気中に含まれるボロン等の不純物が
吸着することを防ぐことができる。
【0050】なお、本実施例では非晶質珪素膜を用いる
が、他の半導体膜であっても構わない。例えば、微結晶
質珪素(マイクロクリスタルシリコン)膜でも良いし、
非晶質シリコンゲルマニウム膜でも良い。また、膜厚は
後の熱酸化工程も考慮して、最終的にTFTが完成した
状態で25〜40nmとなるように形成する。本実施例で
は熱酸化工程で25nmの膜減りを見込んで、予め65nm
の膜厚とする。
【0051】次に、非晶質珪素膜の結晶化を行う。本実
施例では結晶化手段として、特開平9−312260号
公報に記載された技術を用いる。同公報に記載された技
術は、結晶化を助長する触媒元素としてニッケル、コバ
ルト、パラジウム、ゲルマニウム、白金、鉄、銅から選
ばれた元素を用いている。
【0052】本実施例では触媒元素としてニッケルを選
択し、非晶質珪素膜上にニッケルを含んだ層を形成し、
550℃で4時間の熱処理を行って結晶化する。そし
て、結晶質珪素(ポリシリコン)膜202を得る。(図
2(A))この結晶質珪素膜の結晶構造については後述
する。
【0053】なお、ここで結晶質珪素膜202に対して
TFTのしきい値電圧を制御するための不純物元素(リ
ンまたはボロン)を添加しても良い。リンまたはボロン
を打ち分けても良いし、どちらか一方のみを添加しても
良い。
【0054】また、本実施例では非晶質珪素膜上にニッ
ケルを含んだ層を形成する手段として、上記公報に記載
されたニッケルを含む溶液を非晶質珪素膜上に塗布する
手段を用いるが、スパッタ法や蒸着法を用いることもで
きる。
【0055】次に、結晶質珪素膜202上に100nm厚
の酸化珪素膜でなるマスク膜203を形成し、その上に
図示しないレジストパターンを用いてマスク膜をエッチ
ングし、開口部を形成する。後に形成されるリン添加領
域は、微細なパターンを形成する必要がないため、この
マスク膜のパターニング工程では、露光装置にMPAを
用いて基板全面を一括露光した。
【0056】この状態で15族に属する元素(本実施例
ではリン)を添加し、リンドープ領域(リン添加領域)
205a、205bを形成する。なお、添加するリンの濃
度は5×1018〜1×1020atoms/cm3(好ましくは1
×1019〜5×1019atoms/cm3)が好ましい。但し、
添加すべきリンの濃度は、後のゲッタリング工程の温
度、時間、さらにはリンドープ領域の面積によって変化
するため、この濃度範囲に限定されるものではない。
【0057】次に、レジストパターンを除去して450
〜650℃(好ましくは500〜600℃)の熱処理を
2〜16時間加え、結晶質珪素膜中に残存するニッケル
のゲッタリングを行う。ゲッタリング作用を得るために
は熱履歴の最高温度から±50℃程度の温度が必要であ
るが、結晶化のための熱処理が550〜600℃で行わ
れるため、500〜650℃の熱処理で十分にゲッタリ
ング作用を得ることができる。
【0058】本実施例では600℃、12時間の熱処理
を加えることによってニッケルが矢印(図2(B)参
照)の方向に移動し、リンドープ領域205a、205b
にゲッタリングされる。こうして204で示される結晶
質珪素膜に残存するニッケルの濃度は2×1017atoms/
cm3以下(好ましくは1×1016atoms/cm3以下)にまで
低減される。但し、この濃度は質量二次イオン分析(S
IMS)による測定結果であり、測定限界の関係で現状
ではこれ以下の濃度は確認できていない(図2
(B))。
【0059】こうしてニッケルのゲッタリング工程が終
了したら、結晶質珪素膜204をパターニングするため
のレジスト206を塗布する。レジスト206として
は、スピンコータによりジアゾナフトキノン‐ノボラッ
ク樹脂系のレジストを用いた。その後、基板に120℃
以下で30秒〜300秒、本実施例では110℃で90
秒のプリベークを行いレジスト中の残留溶媒を揮発さ
せ、レジストと被加工物との密着性を高め、さらにレジ
スト特性を安定化させた。
【0060】そして、第1露光工程として、第1の露光
手段を用いて表示装置の結晶性珪素膜の活性層を形成す
るためのパターンをレジストに露光する(図2
(C))。この工程により露光したレジスト207a〜c
は後の現像工程により溶解し、除去される。
【0061】第1の露光手段は、解像度が3μm、露光
範囲が120mm角、水銀ランプのi線を光源とするス
テッパを用いた。そして、図1において第1の露光範囲
104で示すように、表示装置のパターンを1ショット
で露光した。そして、順次基板をステップ動作して、他
の表示装置のパターンも露光する。この第1露光工程
で、表示装置の部分だけではなく、基板全面に露光し
て、表示装置も半導体装置も形成されない領域のレジス
トを露光する。この際、半導体装置103の部分は露光
されないようなレチクルパターンを用いた。
【0062】本実施例では第1の露光手段にステッパを
用いてステップ動作により露光を行ったが、MPAを用
いて基板全面を一括露光してもよい。
【0063】続いて、第2の露光手段を用いて、半導体
装置の結晶性珪素膜の活性層を形成するためのパターン
をレジストに露光する第2露光工程を行う(図2
(D))。第2露光工程により露光されたレジスト20
8a,208bは、後の現像工程により溶解し、除去さ
れる。
【0064】第2の露光手段としては、第1の露光手段
と同じく水銀ランプのi線を光源とするステッパを用い
た。ただし、露光範囲は22mm角で、解像度が0.3
5μmと微細素子のパターンを露光することが可能であ
る。そして、図1の第2の露光範囲105に示すよう
に、1ショットで半導体装置103を一つ露光する。そ
して、順次基板をステップ動作して、他の半導体装置の
パターンも露光する。
【0065】結晶性珪素膜のパターニング工程により後
のTFTのチャネル幅が決定されるため、微細素子を有
する半導体装置は非常に微細なパターンが必要となる。
そのため、微細素子を有する半導体装置には、露光範囲
が狭く解像度が高い第2の露光手段を用いて露光した。
一方、それほど微細なパターンを必要としないがデバイ
ス面積の広い表示装置のパターンには、露光範囲が広く
解像度が低い第1の露光手段を用いて露光した。
【0066】本実施例では、第2の露光手段の1ショッ
トにより、半導体装置103を一つ露光しているが、半
導体装置のデバイス面積が小さい場合は、第2の露光手
段の1ショットにより複数の半導体装置を同時に露光す
ることができる。
【0067】本実施例では、第1の露光手段と第2の露
光手段の光源が同じであるため、同じレジストを問題な
く両方の手段に適用することが可能である。
【0068】そして、露光した基板を加熱炉に搬入し、
100〜140℃で30〜300秒、本実施例では12
0℃で180秒のPEBを行う。このPEBにより、定
在波の影響を減少させることができる。定在波は、単一
波長の放射エネルギーによって露光すると発生しやす
く、レジストの膜厚と波長に応じて形成される。定在波
によりレジストの感光量に分布が生じ、パターンにギザ
ギザな形状ができる。化学増幅系のレジストを用いる場
合には、PEBは非常に重要であり、厳密な温度管理が
必要である。
【0069】そして、現像装置、例えばスピンデベロッ
パで現像液(TMAH)により露光されたレジストを溶
解する。そして、純水による洗浄で現像液および現像液
に溶解したレジストを除去する。こうして形成されたレ
ジストパターン209a〜cをマスクとして、結晶性半
導体膜をエッチングして活性層210〜212を形成す
る。こうして、半導体装置のCMOSにおける活性層2
10、駆動回路の活性層211、画素TFT用及び保持
容量用の活性層212が形成される。このパターニング
工程で、ニッケルを捕獲したリンドープ領域205a、
205bを完全に除去することが望ましい。(図3
(A))
【0070】レジストパターン209a〜cをアッシン
グした後に、プラズマCVD法により110nm厚の酸化
珪素膜213を形成し、その上にレジストパターン21
4a〜fを形成する。次に、その状態で15族に属する
元素の添加工程を行う。本実施例では、2×1016〜5
×1019atoms/cm3(好ましくは5×1017〜5×10
18atoms/cm3)の濃度でリンを含む不純物領域(n-
域)215a〜eを形成する(図3(B))。
【0071】ここで、半導体装置のCMOSに形成され
るn-領域のレジストパターン214a、bの露光手段
は、CMOSの構造により選択される。実施例3に詳述
するが、図6(B)で示す構造を半導体装置が有してい
る場合は、この工程によりチャネル形成領域が画定する
ため、非常に厳密なパターンを形成する必要がある。し
たがって、活性層210を形成する際に使用した第2の
露光手段を半導体装置のパターンを形成する際に使用す
るべきである。しかし、図6(A)で示す構造であれ
ば、重ね合わせ精度は重要であるが、微細なパターンを
必要とするわけではないため、全面を一括露光できるM
PAや露光面積の大きいステッパを用いればよい。後述
するが、図6(C)で示す構造ではこの工程が不要にな
る。
【0072】本実施例では、半導体装置のCMOSの構
造を図6(A)に示す構造としたため、MPAにより基
板全面を一括露光することにより、レジストパターン2
14a〜fを形成する。
【0073】この工程では基本的にNTFTとなる領域
に対してリンを添加する。但し、半導体装置と表示装置
の駆動回路部に使用されるNTFTは、後にチャネル形
成領域とソース領域となる領域の上にレジストパターン
214a、214cを設け、ドレイン領域となる領域の
みにn-領域215a、215bを形成する。また、画素
TFTにおいては後のチャネル形成領域218a、bが画
定する。
【0074】次に、レジストパターン214a〜fおよ
び酸化珪素膜213を除去し、プラズマCVD法または
スパッタ法により珪素を含む絶縁膜を形成し、パターニ
ングすることによりゲート絶縁膜219を形成する。こ
のゲート絶縁膜219は画素TFTのゲート絶縁膜とし
て機能することになる絶縁膜であり、本実施例では60
nm厚の酸化珪素膜を用いる。但し、後の熱酸化工程で膜
厚が増加するので、それを考慮して最終的に50〜20
0nm(好ましくは80〜120nm)となるようにする。
この時、ゲート絶縁膜219を画素TFTの部分に形成
し、半導体装置のCMOS回路、駆動回路部のCMOS
回路および保持容量となる領域では除去する(図3
(C))。
【0075】なお、本実施例ではCMOS回路のみで説
明しているが、実際には半導体装置や駆動回路の一部
(特に高速動作を要求される回路)となる領域におい
て、ゲート絶縁膜219は除去される。バッファ回路や
サンプリング回路(サンプルホールド回路ともいう)な
どのようにゲート絶縁膜に高電圧が印加されるような回
路の場合に限っては、ゲート絶縁膜219を残しておく
ことが望ましい。
【0076】ゲート絶縁膜219をパターニングする工
程では、特に微細なパターンを形成する必要はなく、M
PAを用いた一括露光で露光した。
【0077】こうして図3(C)の状態が得られたら、
次に、800〜1150℃(好ましくは900〜110
0℃)の温度で15分〜8時間(好ましくは30分〜2
時間)の熱処理工程を、酸化性雰囲気下で行う(熱酸化
工程)。本実施例では酸素雰囲気中で950℃、30分
の熱処理工程を行う。
【0078】なお、酸化性雰囲気としては、ドライ酸素
雰囲気でもウェット酸素雰囲気でも良いが、半導体層中
の結晶欠陥の低減にはドライ酸素雰囲気が適している。
また、酸素雰囲気中にハロゲン元素を含ませた雰囲気で
も良い。このハロゲン元素を含ませた雰囲気による熱酸
化工程では、結晶化に用いたニッケルを除去する効果も
期待できるので有効である。
【0079】こうして熱酸化工程を行うことにより、半
導体装置および駆動回路部の活性層の表面と、保持容量
となる領域において露呈した半導体層の表面には、5〜
50nm(好ましくは10〜30nm)の酸化珪素膜(熱酸
化膜)220、221、222が形成される。本実施例
では50nm厚の酸化珪素膜を形成し、酸化珪素膜220
は、半導体装置のCMOSのゲート絶縁膜として、酸化
珪素膜221は駆動回路部のCMOSのゲート絶縁膜と
して、酸化珪素膜222は保持容量の誘電体として用い
ることにする。
【0080】また、画素TFTに残存した酸化珪素膜で
なるゲート絶縁膜219と、その下の半導体層との界面
においても酸化反応が進行する。そのため、最終的に画
素TFTのゲート絶縁膜223の膜厚は、予め形成され
ていた60nm厚の絶縁膜と熱酸化により形成された50
nm厚の絶縁膜とを合計して110nmの膜厚を有する絶縁
膜となる。また、この熱酸化工程により約25nmの半導
体層が酸化され、活性層210、211、212の膜厚
は40nmとなる。この膜厚が最終的に完成したTFTの
活性層の膜厚となる。
【0081】こうして熱酸化工程を終了したら、次にT
FTのゲート配線および容量電極となる導電膜を形成す
る。ゲート配線および容量電極の形成材料としては、7
00〜1150℃(好ましくは900〜1100℃)の
温度に耐える耐熱性を有する導電膜を用いる。代表的に
は、導電性を有する珪素膜(例えばリンドープシリコン
膜、ボロンドープシリコン膜等)や金属膜(例えばタン
グステン膜、タンタル膜、モリブデン膜、チタン膜等)
でも良いし、前記金属膜をシリサイド化したシリサイド
膜、窒化した窒化膜(窒化タンタル膜、窒化タングステ
ン膜、窒化チタン膜等)またはこれらの材料を組み合わ
せた合金膜でも良い。また、以上の薄膜を自由に組み合
わせて積層した積層膜でも良い。また、前記金属膜を用
いる場合には、金属膜の酸化を防止するために珪素膜と
の積層構造とすることが望ましい。また、酸化防止とい
う意味では、金属膜を窒化珪素膜で覆った構造が有効で
ある。本実施例では導電膜として、下層から珪素膜(導
電性を持たせたリンドープシリコン膜)/窒化タングス
テン膜/タングステン膜(または下層から珪素膜/タン
グステンシリサイド膜)という積層膜を400nmに設け
る。
【0082】なお、本実施例では最下層の珪素膜を、減
圧熱CVD法を用いて形成する。半導体装置および駆動
回路部のゲート絶縁膜は5〜50nmと薄いため、スパッ
タ法やプラズマCVD法を用いた場合、条件によっては
半導体層(活性層)へダメージを与える恐れがある。従
って、化学的気相反応で成膜できる熱CVD法が好まし
い。
【0083】そして、導電膜をパターニングするが、ゲ
ート配線は、電界効果トランジスタを有する回路におい
て最も微細化が求められる層であり、半導体装置のゲー
ト配線のパターニングには、微細なパターンが露光でき
る露光手段を用いる必要がある。本実施例では、活性層
210をパターニングする際に使用したステッパを用い
てゲート長が0.8μmであるパターンを形成する。
【0084】一方、表示装置においては、ゲート長が
3.5μmのパターンを形成すればよく、活性層21
1、212をパターニングする際に使用したステッパを
用いてパターンを形成した。
【0085】そして、レジストパターンを基に、導電膜
をエッチングして、半導体装置のCMOSのゲート配線
224、225と、駆動回路のCMOSのゲート配線2
26、227と、画素TFTのゲート配線228,22
9と、保持容量の電極230が形成される(図3
(D))。
【0086】次に、レジストパターン231a〜dを形
成して、再び15族に属する元素(本実施例ではリン)
を添加する。本実施例では5×1019〜3×1021atom
s/cm 3(好ましくは1×1020〜5×1020atoms/cm3
の濃度でリンを含む不純物領域(n+領域)232、2
33、236、237、240、241、242、24
3を形成する。半導体装置のレジストパターン231a
は、CMOSのPTFTにリンが添加することを防止す
ればよく、微細にする必要がないため、MPAを用いて
基板全面に一括露光を行い形成された。
【0087】この工程は、ゲート絶縁膜の膜厚が薄い半
導体装置や駆動回路部のCMOSと、ゲート絶縁膜の膜
厚が厚い画素TFTとで分けて行っても良いし、同時に
行っても良い。また、リンの添加工程は質量分離を行う
イオンインプランテーション法を用いても良いし、質量
分離を行わないプラズマドーピング法を用いても良い。
また、加速電圧やドーズ量の条件等は実施者が最適値を
設定すれば良い。
【0088】この工程により、半導体装置のCMOSの
NTFTに、ソース領域232、ドレイン領域233、
LDD領域235およびチャネル形成領域234が画定
する。また、駆動回路部のCMOSのNTFTに、ソー
ス領域236、ドレイン領域237、LDD領域239
およびチャネル形成領域238が画定する。そして、画
素部に、画素TFTのソース領域240、ドレイン領域
242およびLDD領域244a〜d、並びにn+領域2
41、243および保持容量の電極245が画定する
(画素TFTのチャネル領域は、既にn-領域を形成す
る工程で画定している)。(図4(A))
【0089】この時、画素TFTのLDD領域244a
〜dは一部がゲート配線228、229と重なるように
形成される。この構造を採ることにより、いわゆるGO
LD(Gate-drain Overlapped LDD)構造のようにホッ
トキャリア注入に起因する劣化に強い構造を得ることが
できる。また、ゲート配線228、229に重ならない
部分は、オフ電流の増加を防ぐために絶大な効果をも
つ。本実施例では、ソース領域240またはドレイン領
域242に接するLDD領域244a、244dのう
ち、ゲート配線228、229に重なる部分の長さ
(幅)を0.3〜2.0μm(好ましくは0.5〜1.
0μm)とし、重ならない部分の長さ(幅)を1.0〜
4.0μm(好ましくは2.0〜3.0μm)とする。
【0090】半導体装置および駆動回路部のCMOSの
NTFTは、LDD領域235、39がゲート配線22
4、226と重なる構造である。
【0091】次に、CMOSのPTFTとなる領域以外
をレジストパターン246a〜cで隠し、13族に属す
る元素(本実施例ではボロン)の添加工程を行う。本実
施例では3×1020〜3×1021atoms/cm3の濃度でボ
ロンが添加されるように調節する。このレジストパター
ン246aは、半導体装置のNTFTにボロンが添加す
ることを防止すればよく、微細にする必要がないため、
MPAを用いて基板全面に一括露光を行い形成された。
【0092】勿論、この工程も質量分離を行うイオンイ
ンプランテーション法を用いても良いし、質量分離を行
わないプラズマドーピング法を用いても良い。また、加
速電圧やドーズ量の条件等は実施者が最適値を設定すれ
ば良い。
【0093】この工程により、半導体装置のCMOSを
形成するPTFTのソース領域248、ドレイン領域2
47、チャネル形成領域249が画定し、駆動回路部の
CMOSを形成するPTFTのソース領域251、ドレ
イン領域250、チャネル形成領域252が画定する。
(図4(B))
【0094】こうして全ての不純物領域を形成し終えた
ら、レジストパターン246a〜cを除去する。そし
て、ゲート配線224〜229および容量電極230を
覆って200nm厚の窒化酸化珪素膜でなる保護膜253
を形成する。この保護膜はゲート配線224〜229お
よび容量電極230の酸化を防ぐ効果をもつ。保護膜2
53として、他の珪素を含む絶縁膜を用いても良い。
【0095】保護膜を形成したら、600〜1000℃
(好ましくは600〜850℃)の温度範囲で20分〜
12時間の熱処理工程を行う。本実施例では、800℃
で1時間の熱処理を不活性雰囲気中において行う。この
工程により添加した不純物元素の活性化及び非晶質化し
た珪素膜の再結晶化を行う。
【0096】活性化が終えたら水素化処理を行う。水素
化処理は熱処理またはプラズマ処理により励起させた水
素を添加する処理であり、熱処理による場合は3〜10
0%の水素を含む雰囲気中で300〜450℃、2〜6
時間の熱処理工程を行えば良い。水素化処理は、ソース
配線及びドレイン配線を形成した後で行ってもよい。
【0097】次に第1層間絶縁膜254を形成する。本
実施例では、プラズマCVD法により形成した800nm
厚の酸化珪素膜を用いる。そして、ソース領域およびド
レイン領域のコンタクトホールを形成する。
【0098】このコンタクトホールを形成するためのパ
ターニング工程では、集積化を重視するのであれば、2
つの露光手段を用いて微細なコンタクトホールを半導体
装置のCMOSのソース領域およびドレイン領域に形成
すればよい。半導体装置においては微細なパターンとす
ることが集積化の上では重要であるが、生産性の点では
表示装置と同じ露光手段を用いることが望まれる。その
ため、活性層210のパターンを工夫し、ソースおよび
ドレイン領域のコンタクトホールを形成する部分を大き
くすることにより、表示装置と同じ露光手段を使用する
ことが可能である。本実施例では、集積化を重視して、
活性層のパターニングと同様に第1の露光手段により、
駆動回路のCMOSと画素TFTのコンタクトホール
を、第2の露光手段を用いて半導体装置のCMOSのコ
ンタクトホールをパターニングした。また、図示しない
が、この工程において、ゲート配線224〜229およ
び保持容量の電極230にも引き出し用のコンタクトホ
ールが形成される。
【0099】そして、ソース配線255、257、25
8、260、261と、ドレイン配線256、259、
262を形成する。本実施例ではこれらの配線を、アル
ミニウムを主成分とする導電膜をチタン膜で挟んだ積層
膜で形成する。ここで、図4ではCOMSのドレイン配
線がNTFTとPTFTとで共通であるが、これは図を
簡略化するための概略であり、夫々ドレイン配線を設け
てもよい。
【0100】ソース配線およびドレイン配線のパターニ
ングには、活性層のパターニングと同様に2つの露光手
段を用いて、駆動回路部および画素TFTのソース配線
258、260、261とドレイン配線259、262
は、第1の露光手段によりパターニングを行い。半導体
装置のソース配線255、257とドレイン配線256
は第2の露光手段によりパターニングを行った。この工
程において、図示していないが、ゲート配線224〜2
29および保持容量の電極230にも引き出し用の電極
がコンタクトホールを介して形成される。
【0101】次に、パッシベーション膜263を形成す
る。パッシベーション膜としては、窒化珪素膜、酸化窒
化珪素膜、窒化酸化珪素膜、またはこれらの絶縁膜と酸
化珪素膜との積層膜を用いることができる。本実施例で
は300nm厚の窒化珪素膜をパッシベーション膜として
用いる。
【0102】なお、本実施例では窒化珪素膜を形成する
前処理として、アンモニアガスを用いたプラズマ処理を
行い、そのままパッシベーション膜263を形成する。
この前処理によりプラズマで活性化した(励起した)水
素が第1層間絶縁膜254中に閉じこめられるため、T
FTの活性層(半導体層)の水素終端を促進させること
ができる。
【0103】そして、パッシベーション膜を形成したら
350〜450℃の熱処理工程を行う。これはパッシベ
ーション膜の膜質を改善するための熱処理ではあるが、
同時に先ほどの水素化で第1層間絶縁膜中に添加された
水素が熱拡散によって下層に下がるため。効率良く活性
層を水素化することができる。勿論、この熱処理自体
を、水素を含む雰囲気中で行っても構わない。
【0104】次に、第2層間絶縁膜264として1μm
厚のアクリル膜を形成する。アクリル膜以外にも、ポリ
イミド膜、ポリアミド膜、ポリイミドアミド膜またはB
CB(ベンゾシクロブテン)膜等の有機系樹脂膜を用い
ることができる。これらの樹脂膜は比誘電率が低く、平
坦性が高いため有効である。
【0105】そして、その上に金属膜を200nmの厚さ
に形成してパターニングを行い、遮蔽膜265、266
を形成する。本実施例では遮蔽膜としてチタン膜または
アルミニウム膜とチタン膜との積層膜を用いる。遮蔽膜
は微細化の必要は少ない層であり、半導体装置のCMO
Sには使用しない層であるため、MPAにより基板全体
を一括露光しパターニングすればよい。
【0106】次に、第2層間絶縁膜と同じく有機系樹脂
材料でなる第3層間絶縁膜267を1μmの厚さに形成
する。そして、第3層間絶縁膜、第2層間絶縁膜および
パッシベーション膜を順次エッチングして、画素TFT
のドレイン配線262に達するコンタクトホールを形成
し、画素電極270を形成する。画素電極は、透過型液
晶表示装置とする場合には透明導電膜を用い、反射型の
液晶表示装置とする場合には金属膜を用いれば良い。こ
こでは透過型の液晶表示装置とするために、酸化インジ
ウム・スズ(ITO)膜を100nmの厚さにスパッタ
法で形成する。また、反射型の液晶表示装置とする場合
には、第2層間絶縁膜およびパッシベーション膜を形成
した後に、画素TFTのドレイン配線に達するコンタク
トホールを形成し、遮蔽膜を画素電極として利用するこ
とができ、透過型に比べてマスクを一枚減らすことがで
きる。
【0107】また、この工程で、半導体装置のCMOS
のソース配線255、257に達するコンタクトホール
を形成し、引き出し電極268、269をITOで形成
する。
【0108】このコンタクトホールの開口と、画素電極
および引き出し電極のパターニング工程では、微細な加
工を必要としていないためMPAを用いて基板全面を一
括録することにより夫々形成した。
【0109】本実施例の混載基板は、同一基板上に形成
された半導体装置および駆動回路のCMOSのTFTと
画素TFTでゲート絶縁膜の膜厚が異なる。
【0110】さらに、半導体装置および駆動回路のCM
OSのゲート絶縁膜と、画素部に設けられる保持容量の
誘電体を同時に形成することで工程簡略化を図る点にも
特徴がある。
【0111】このように、半導体装置および駆動回路の
CMOSのゲート絶縁膜を薄く形成するための工程を、
保持容量の誘電体を薄くするための工程と兼ねる点に特
徴がある。このような構成により面積を広げることなく
保持容量のキャパシティを増加させることが可能とな
る。
【0112】本実施例の特徴の一つとして、複数のパタ
ーニング工程において、2つの露光手段を用いる場合
と、1つの露光手段を用いる場合を使い分けることによ
り、生産性を向上している。すなわち、微細な加工が必
要なパターニング工程では2つの露光手段を用い、微細
な加工が必要ではないパターニング工程では1つの露光
手段で広い面積を露光している。本実施例において、微
細な加工が必要なパターニング工程は、活性層210の
パターニング工程、ゲート配線224および225のパ
ターニング工程、ソース配線255、257およびドレ
イン配線256のコンタクトホールのパターニング工
程、ソース配線255、257およびドレイン配線25
6のパターニング工程である。
【0113】また、本実施例の作製工程に従うと、最終
的なTFTの活性層(半導体層)は、結晶格子に連続性
を持つ特異な結晶構造の結晶質珪素膜で形成される。こ
こでは、本実施例の作製工程に従って結晶質珪素膜を形
成する段階まで実験的に行い、そうして形成した膜を分
析した結果について以下に説明する。
【0114】上記作製工程に従って形成した結晶質珪素
膜は、微視的に見れば複数の針状又は棒状の結晶(以
下、棒状結晶と略記する)が集まって並んだ結晶構造を
有する。このことはTEM(透過型電子顕微鏡法)によ
る観察で容易に確認できた。
【0115】また、電子線回折及びエックス線(X線)
回折を利用すると結晶質珪素膜の表面(チャネルを形成
する部分)が、結晶軸に多少のずれが含まれているもの
の主たる配向面として{110}面を有することを確認
できた。本出願人がスポット径約1.5μmの電子線回
折写真を詳細に観察した結果、{110}面に対応する
回折斑点がきれいに現れているが、各斑点は同心円上に
分布を持っていることが確認された。
【0116】また、本出願人は個々の棒状結晶が接して
形成する結晶粒界をHR−TEM(高分解能透過型電子
顕微鏡法)により観察し、結晶粒界において結晶格子に
連続性があることを確認した。これは観察される格子縞
が結晶粒界において連続的に繋がっていることから容易
に確認できた。
【0117】なお、結晶粒界における結晶格子の連続性
は、その結晶粒界が「平面状粒界」と呼ばれる粒界であ
ることに起因する。本明細書における平面状粒界の定義
は、「Characterization of High-Efficiency Cast-Si
Solar Cell Wafers by MBICMeasurement ;Ryuichi Shi
mokawa and Yutaka Hayashi,Japanese Journal ofAppl
ied Physics vol.27,No.5,pp.751-758,1988」に記載
された「Planar boundary 」である。
【0118】上記論文によれば、平面状粒界には双晶粒
界、特殊な積層欠陥、特殊なtwist粒界などが含まれ
る。この平面状粒界は電気的に不活性であるという特徴
を持つ。即ち、結晶粒界でありながらキャリアの移動を
阻害するトラップとして機能しないため、実質的に存在
しないと見なすことができる。
【0119】特に結晶軸(結晶面に垂直な軸)が〈11
0〉軸である場合、{211}双晶粒界はΣ3の対応粒
界とも呼ばれる。Σ値は対応粒界の整合性の程度を示す
指針となるパラメータであり、小さいほど整合性の良い
粒界であることが知られている。
【0120】本出願人が本実施例の作製工程に従って形
成した結晶質珪素膜を詳細にTEMを用いて観察した結
果、結晶粒界の殆ど(90%以上、典型的には95%以
上)がΣ3の対応粒界、即ち{211}双晶粒界である
ことが判明した。
【0121】つまり、二つの結晶粒の間に形成された結
晶粒界において、両方の結晶の面方位が{110}であ
る場合、{111}面に対応する格子縞がなす角をθと
すると、θ=70.5°の時にΣ3の対応粒界となることが
知られている。本実施例の作製工程に従って形成した結
晶質珪素膜は、結晶粒界において隣接する結晶粒の各格
子縞がまさに約70.5°の角度で連続しており、その事か
らこの結晶粒界は{211}双晶粒界であるという結論
に辿り着いた。
【0122】なお、θ= 38.9 °の時にはΣ9の対応粒
界となるが、この様な他の結晶粒界も存在した。
【0123】この様な対応粒界は、同一面方位の結晶粒
間にしか形成されない。即ち、本実施例の作製工程に従
って形成した結晶質珪素膜は面方位が概略{110}で
揃っているからこそ、広範囲に渡ってこの様な対応粒界
を形成しうる。
【0124】この様な結晶構造(正確には結晶粒界の構
造)は、結晶粒界において異なる二つの結晶粒が極めて
整合性よく接合していることを示している。即ち、結晶
粒界において結晶格子が連続的に連なり、結晶欠陥等に
起因するトラップ準位を非常に作りにくい構成となって
いる。従って、この様な結晶構造を有する半導体薄膜は
実質的に結晶粒界が存在しないと見なすことができる。
【0125】またさらに、700〜1150℃という高
い温度での熱処理工程(本実施例における熱酸化工程に
あたる)によって結晶粒内に存在する欠陥が殆ど消滅し
ていることがTEM観察によって確認されている。これ
はこの熱処理工程の前後で欠陥数が大幅に低減されてい
ることからも明らかである。
【0126】この欠陥数の差は電子スピン共鳴分析(El
ectron Spin Resonance :ESR)によってスピン密度
の差となって現れる。現状では、本実施例の作製工程に
従って形成した結晶質珪素膜のスピン密度は、少なくと
も 5×1017spins/cm3以下(好ましくは 3×1017spins/c
m3以下)であることが判明している。ただし、この測定
値は現存する測定装置の検出限界に近いので、実際のス
ピン密度はさらに低いと予想される。
【0127】以上の事から、本実施例を実施して得られ
た結晶質珪素膜は、結晶粒内及び結晶粒界が実質的に存
在しないため、単結晶シリコン膜又は実質的な単結晶シ
リコン膜と考えて良い。本出願人はこのような結晶構造
を有する結晶質珪素膜をCGS(Continuous Grain Sili
con)と呼んでいる。
【0128】CGSに関する記載は本出願人による特願
平10−044659号、特願平10−152316
号、特願平10−152308号または特願平10−1
52305号の出願を参照すれば良い。
【0129】〔実施例2〕本実施例では、半導体装置と
表示装置が電気的に接続しているアクティブマトリクス
パネルの例を図5を用いて説明する。図5において、図
面左側に半導体装置を構成するCMOSの断面図を、図
面中央および右側に表示装置の駆動回路部を構成するC
MOSおよび画素部の画素TFTと保持容量の断面図を
示す。実施例1と共通する部分は、同一の符号を用いて
いる。
【0130】第3層間絶縁膜の形成までは、実施例1と
同様の工程で作製する。そして、画素電極のコンタクト
ホールを形成する工程において、同時に半導体装置およ
び駆動回路部のCMOS上に形成されている第3層間絶
縁膜267’および第2層間絶縁膜264’を全てエッ
チングし、パッシベーション膜263’に半導体装置の
CMOSの引き出し電極と駆動回路のCMOSの引き出
し電極用コンタクトホールを開口する。
【0131】そして、画素電極270を形成する工程
で、画素電極と同じ導電膜を用いて引き出し電極26
8’、269’を形成する。引き出し電極269’によ
り、半導体装置のドレイン配線256と表示装置の駆動
回路部におけるNTFTのソース電極258とが、電気
的に接続されている。
【0132】このように、本実施例では、画素電極と同
じ導電膜を用いて半導体装置と表示装置が電気的に接続
している。これは、ソース配線およびドレイン配線のパ
ターン形成において、半導体装置の配線パターン255
〜257を形成する露光手段と、駆動回路部および画素
部の配線パターン258〜262を形成する露光手段と
が異なるため、半導体装置のドレイン配線256を延在
することで、駆動回路部のソース配線236と電気的に
接続することが難しいからである。
【0133】また、本実施例において、半導体装置およ
び駆動回路部のCMOS上に形成されている第3層間絶
縁膜および第2層間絶縁膜を全てエッチングしている。
これは、画素部においては、画素電極270は平坦であ
ることが好ましいが、半導体装置および駆動回路部にお
いては、コンタクトホールが深くなることにより、コン
タクトホールの直径が大きくなる、アスペクト比が高く
なり断線が起こるなどの問題が生じる。そのため、集積
化をする必要のある半導体装置および駆動回路部の第3
層間絶縁膜および第2層間絶縁膜を全てエッチングし、
コンタクトホールを浅く、小さくすることができる。こ
の構成は、実施例1においても適用可能である。
【0134】[実施例3]本実施例は、半導体装置を構
成するCMOSの構造を図6(A)〜(C)に示す。図
6(A)〜(C)に示す構造のCMOSを必要とする特
性に応じて選択し、配置することにより、機能的な半導
体装置を実現できる。図6(A)〜(C)において、P
TFTは同一の構造である。
【0135】図6(A)の構造は、NTFTのLDD領
域501がゲート配線に重なってチャネル領域とドレイ
ン領域の間にのみ設けられており、ホットキャリア注入
によるオン電流値の劣化を防ぐ効果を有する。このLD
D領域は、少なくともドレイン領域側に設けてあればよ
い。この構造を有するCMOSは、高速動作を必要とす
る回路に配置することが好ましい。なお、LDD領域5
01の長さは0.3〜1μm(代表的には0.5〜0.
8μm)が好ましい。
【0136】図6(B)の構造は、LDD領域502、
503がチャネル形成領域の両側に挟み込むようにして
設けられており、ゲート配線に重なった部分によりホッ
トキャリア注入に起因する劣化を防止し、重ならない部
分によりオフ電流の増加を防ぐ効果を有する。この構造
を有するCMOSは、ソース領域とドレイン領域の機能
が反転し、信頼性を必要とする回路に配置することが好
ましい。ゲート配線と重なったLDD領域の長さは0.
3〜2μm(代表的には1.0〜1.5μm)、ゲート配
線と重ならないLDD領域の長さは1.0〜2.5μm
(代表的には1.5〜2.0μm)とすればよい。
【0137】図6(C)の構造は、LDD領域505、
506がチャネル形成領域の両側に挟み込むようにして
設けられており、ゲート配線に重ならないためオフ電流
の増加を防ぐ効果を有する。この構造は、ソース領域と
ドレイン領域の機能が反転する回路において、特にオフ
電流を低減する必要のある回路に配置することが好まし
い。
【0138】図6(A)の構造は、実施例1の半導体装
置のCMOSの作製方法を適用すれば得られ、(B)の
構造は、画素TFTの作製工程をCMOSのNTFTに
適用すれば得られる。
【0139】図6(C)のNTFTの構造を得る方法の
一つを、実施例1の画素TFTの製造工程を例に説明す
る。実施例1の図3(B)のリンの添加工程(n-)を
画素TFTには行わず、図4(A)のレジストパターン
231c、dによりソース領域およびドレイン領域を形
成する。そして、レジストパターン231a〜dを除去
した後に、リンの添加工程(n-)を画素TFTに行い
NTFTのゲート配線をマスクとしてセルフアラインで
LDD領域を形成する。こうして、ゲート配線と重なら
ないLDD領域をチャネル領域の両側に設けることがで
きる。このリンの添加工程(n-)でPTFTのソース
領域およびドレイン領域にもリンが添加されるが、後の
ボロンの添加工程により10倍以上のp型不純物が添加
されるため、PTFTのソース領域およびドレイン領域
としての機能にリンは影響を与えない。
【0140】以上のように、得られる特性の異なるCM
OSを必要に応じて適宜選択し、使い分けて回路を設計
することにより、機能的な半導体装置を形成することが
できる。
【0141】なお、本実施例の構成を実現するにあたっ
て、実施例1の作製工程を用いることは可能である。ま
た、本実施例で示した数値範囲などを実施例1の作製工
程を実施するにあたって適用することは有効である。
【0142】[実施例4]本実施例では、実施例1に示
した作製工程で基板上にアクティブマトリクスパネルを
形成し、実際にそのパネルを用いて表示装置を作製した
場合について説明する。
【0143】図4(C)の状態が得られたら、画素電極
270上に配向膜を80nmの厚さに形成する。次に、対
向電極を有するパネルとしてガラス基板上にカラーフィ
ルタ、透明電極(対向電極)、配向膜を形成したものを
準備し、それぞれの配向膜に対してラビング処理を行
い、シール材(封止材)を用いてアクティブマトリクス
パネルと対向電極を有するパネルとを貼り合わせる。そ
して、その間に液晶を保持させる。このセル組み工程は
公知の手段を用いれば良いので詳細な説明は省略する。
【0144】なお、セルギャップを維持するためのスペ
ーサは必要に応じて設ければ良い。従って、1インチ以
下の表示装置のようにスペーサがなくてもセルギャップ
を維持できる場合は特に設けなくても良い。
【0145】次に、以上のようにして作製した表示装置
の外観を図8に示す。アクティブマトリクスパネル(図
4(C)のTFTが形成された基板を指す)11には画
素部12、駆動回路(ソースドライバ回路13、ゲート
ドライバ回路14)、微細素子を有する半導体装置であ
る論理回路(信号分割回路、D/Aコンバータ回路、γ
補正回路、差動増幅回路等)15が形成され、FPC
(フレキシブルプリントサーキット)16が取り付けら
れている。なお、17は対向電極を有するパネルであ
る。
【0146】これらの画素部、駆動回路および論理回路
を形成するTFTは実施例1の作製工程に従って形成さ
れる。また、TFT構造は実施例1を参考にして最適な
ものを配置すれば良い。なお、本実施例は実施例1〜3
のいずれの実施例とも自由に組み合わせることが可能で
ある。
【0147】〔実施例5〕本発明は従来のMOSFET
上に層間絶縁膜を形成し、その上にTFTを形成する際
に用いることも可能である。即ち、半導体回路上に反射
型表示装置が形成された三次元構造の半導体装置を実現
することも可能である。
【0148】また、前記半導体回路はSIMOX、Sm
art−Cut(SOITEC社の登録商標)、ELTRAN
(キャノン株式会社の登録商標)などのSOI基板上に
形成されたものであっても良い。
【0149】なお、本実施例を実施するにあたって、実
施例1〜4のいずれの構成を組み合わせても構わない。
【0150】〔実施例6〕本発明は表示装置としてアク
ティブマトリクス型ELディスプレイに適用することも
可能である。その例を図9に示す。
【0151】図9はアクティブマトリクス型ELディス
プレイの回路図である。81は画素部を表しており、そ
の周辺にはX方向制御回路82、Y方向制御回路83が
設けられている。また、画素部81の各画素は、スイッ
チ用TFT84、コンデンサ85、電流制御用TFT8
6、有機EL素子87を有し、スイッチ用TFT84に
X方向信号線88a(または88b)、Y方向信号線89
a(または89b、89c)が接続される。また、電流制
御用TFT86には、電源線90a、90bが接続され
る。
【0152】本実施例のアクティブマトリクス型ELデ
ィスプレイでは、X方向制御回路82、Y方向制御回路
83として実施例1に示す駆動回路のCMOSを用い、
電流制御用TFT86として実施例1に示す駆動回路の
CMOSのNTFTを用い、スイッチ用TFT84とし
て実施例1に示す画素TFTを用いることが可能であ
る。
【0153】なお、本実施例のアクティブマトリクス型
ELディスプレイは図4(C)に示したアクティブマト
リクス基板を作製した後、公知の手段によりEL層を形
成すれば良い。従って、実施例1の作製工程を用いるこ
とは可能である。
【0154】〔実施例7〕本発明によって作製された液
晶表示装置は様々な液晶材料を用いることが可能であ
る。そのような材料として、TN液晶、PDLC(ポリ
マー分散型液晶)、FLC(強誘電性液晶)、AFLC
(反強誘性電液晶)、またはFLCとAFLCの混合物
(反強誘電性混合液晶)が挙げられる。
【0155】例えば、「H.Furue et al.;Charakteristi
cs and Drivng Scheme of Polymer-Stabilized Monosta
ble FLCD Exhibiting Fast Response Time and High Co
ntrast Ratio with Gray-Scale Capability,SID,199
8」、「T.Yoshida et al.;A Full-Color Thresholdless
Antiferroelectric LCD Exhibiting Wide Viewing Ang
le with Fast Response Time,841,SID97DIGEST,199
7」、「S.Inui et al.;Thresholdless antiferroelectr
icity in liquid crystals and its application to di
splays,671-673,J.Mater.Chem.6(4),1996」、または米
国特許第5,594,569号に開示された材料を用いることが
できる。
【0156】特に、電場に対して透過率が連続的に変化
する電気光学応答特性を示す無しきい値反強誘電性混合
液晶(Thresholdless Antiferroelectric LCD:TL−
AFLCと略記する)にはV字型(またはU字型)の電
気光学応答特性を示すものがあり、その駆動電圧が約±
2.5V程度(セル厚約1μm〜2μm)のものも見出
されている。そのため、画素回路用の電源電圧が5〜8
V程度で済む場合があり、駆動回路と画素回路を同じ電
源電圧で動作させる可能性が示唆されている。即ち、液
晶表示装置全体の低消費電力化を図ることができる。
【0157】また、強誘電性液晶や反強誘電性液晶はT
N液晶に比べて応答速度が速いという利点をもつ。本発
明で用いるようなTFTは非常に動作速度の速いTFT
を実現しうるため、強誘電性液晶や反強誘電性液晶の応
答速度の速さを十分に生かした画像応答速度の速い液晶
表示装置を実現することが可能である。
【0158】また、一般に、無しきい値反強誘電性混合
液晶は自発分極が大きく、液晶自体の誘電率が高い。こ
のため、無しきい値反強誘電性混合液晶を液晶表示装置
に用いる場合には、画素に比較的大きな保持容量が必要
となってくる。よって、自発分極が小さな無しきい値反
強誘電性混合液晶を用いるのが好ましい。
【0159】なお、本実施例の構成は実施例1、2、4
または5に示した表示装置に用いることが可能である。
また、本実施例の液晶表示装置をパーソナルコンピュー
タ等の電子機器の表示ディスプレイとして用いることが
有効であることは言うまでもない。
【0160】〔実施例8〕表示装置或いは半導体装置を
組み込んだ電子機器全てに本発明を実施できる。
【0161】その様な電子機器としては、液晶ディスプ
レイ、ビデオカメラ、デジタルスチルカメラ、プロジェ
クター(リア型またはフロント型)、ゴーグル型ディス
プレイ(ヘッドマウントディスプレイ)、カーナビゲー
ション、パーソナルコンピュータ、携帯情報端末(モバ
イルコンピュータ、携帯電話または電子書籍等)、記録
媒体を備えた画像再生装置(具体的にはコンパクトディ
スク(CD)、レーザーディスク(登録商標)(LD)
又はデジタルビデオディスク(DVD)等の記録媒体を
再生し、その画像を表示しうるディスプレイを備えた装
置)などが挙げられる。それら電子機器の例を図10に
示す。
【0162】図10(A)はパーソナルコンピュータで
あり、本体2001、受像部2002、表示装置200
3、キーボード2004等で構成される。本発明は表示
装置2003および半導体装置としてイメージセンサー
を形成すれば受像部2002に用いることができる。
【0163】図10(B)はビデオカメラであり、本体
2101、表示装置2102、音声入力部2103、操
作スイッチ2104、バッテリー2105、受像部21
06等で構成される。本発明を表示装置2102および
半導体装置としてイメージセンサーを形成すれば受像部
2106に用いることができる。
【0164】図10(C)はゴーグル型ディスプレイで
あり、本体2201、表示装置2202、アーム部22
03等で構成される。本発明は表示装置2202に用い
ることができる。
【0165】図10(D)は記録媒体を備えた画像再生
装置(具体的にはDVD再生装置)であり、本体230
1、記録媒体(CD、LDまたはDVD等)2302、
操作スイッチ2303、表示装置(a)2304、表示
装置(b)2305等で構成される。表示装置(a)は
主として画像情報を表示し、表示装置(b)は主として
文字情報を表示するが、本発明はこれら表示装置
(a)、(b)に用いることができる。なお、記録媒体
を備えた画像再生装置としては、CD再生装置、ゲーム
機器などに本発明を用いることができる。
【0166】図10(E)はフロント型プロジェクター
であり、本体2401、光源、光学系レンズ及び表示装
置を含む光学エンジン2402等で構成され、スクリー
ン2403に画像を表示することができる。本発明は光
学エンジン2402に内蔵される表示装置(図示せず)
に用いることができる。なお、表示装置は3枚用いる方
式でも1枚用いる方式でも良く、透過型表示装置であっ
ても反射型表示装置であっても良い。
【0167】図10(F)はリア型プロジェクターであ
り、本体2501、光源、光学系レンズ及び表示装置を
含む光学エンジン2502、リフレクター2503、2
504、スクリーン2505等で構成される。本発明は
光学エンジン2502に内蔵される表示装置(図示せ
ず)に用いることができる。なお、表示装置は3枚用い
る方式でも1枚用いる方式でも良く、透過型表示装置で
あっても反射型表示装置であっても良い。
【0168】以上の様に、本願発明の適用範囲は極めて
広く、あらゆる分野の電子機器に適用することが可能で
ある。また、本実施例の電子機器は実施例1〜7の構成
を組み合わせて実現することができる。
【0169】
【発明の効果】本発明は、同一基板上に異なる線幅ルー
ルの半導体装置を任意に作製することができるため、表
示装置に加えてCPUやメモリーなどの半導体装置を集
積した付加価値の高い製品が得られる。
【0170】また、既存のICラインの一部を適用する
ことにより、設備投資を減らすことができる。
【0171】専有面積の大きい半導体装置を円形の基板
に作製する際に、余った部分にデバイス面積の小さい半
導体装置を作りこむことができ、基板を有効に利用する
ことができる。
【0172】また、必要な露光工程においてのみ2つの
露光手段を用いるため、生産性をあまり低下させること
なく複数種類の半導体装置を作製することができる。ま
た、半導体装置の各部位が要求する仕様に応じて適切な
性能のTFTを配置することが可能となり、半導体装置
の性能や信頼性を大幅に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 混載基板の上面図。
【図2】 アクティブマトリクスパネルの作製工程を
示す断面図。
【図3】 アクティブマトリクスパネルの作製工程を
示す断面図。
【図4】 アクティブマトリクスパネルの作製工程を
示す断面図。
【図5】 アクティブマトリクスパネルの断面図。
【図6】 CMOSの構造を示す断面図。
【図7】 本発明を実施したリソグラフィ工程図。
【図8】 表示装置の外観を示す図。
【図9】 アクティブマトリクス型EL表示装置の回
路構成を示す図。
【図10】 電子機器の例を示す図。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01L 27/092 H01L 27/08 321F 27/08 331 321N 29/786 29/78 612D 21/336 612B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】被加工物を基板上に形成する工程と、 前記被加工物上にレジストを塗布する工程と、 前記レジストに第1のパターンを露光する工程と、 前記レジストに第2のパターンを露光する工程とを有
    し、 前記第1のパターンを露光する工程における露光手段
    と、第2のパターンを露光する工程における露光手段が
    異なることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  2. 【請求項2】被加工物を基板上に形成する工程と、 前記被加工物上にレジストを塗布する工程と、 前記レジストの一部に第1のパターンを露光する工程
    と、 前記レジストの他の一部に第2のパターンを露光する工
    程とを有し、 前記第1のパターンを露光する工程における露光手段
    と、第2のパターンを露光する工程における露光手段が
    異なることを特徴とする半導体装置の作製方法。
  3. 【請求項3】同一基板上に表示装置と、微細素子を有す
    る半導体装置とを作製する方法であって、 前記表示装置および前記微細素子を有する半導体装置に
    共通して使用される被膜を形成する工程と、 前記被膜にパターンを形成する工程とを有し、 前記被膜に表示装置のパターンを形成するリソグラフィ
    工程における露光手段と、前記被膜に微細素子を有する
    半導体装置のパターンを形成するリソグラフィ工程にお
    ける露光手段とが異なることを特徴とする半導体装置の
    作製方法。
  4. 【請求項4】請求項3において、前記微細素子を有する
    半導体装置は、同一基板に作製された表示装置と電気的
    に接続していることを特徴とする半導体装置の作製方
    法。
  5. 【請求項5】請求項3または4において、前記表示装置
    は、液晶表示装置もしくはELディスプレイであること
    を特徴とする半導体装置の作製方法。
JP2000258450A 1999-08-31 2000-08-29 半導体装置の作製方法 Expired - Fee Related JP4628531B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000258450A JP4628531B2 (ja) 1999-08-31 2000-08-29 半導体装置の作製方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP24657299 1999-08-31
JP11-246572 1999-08-31
JP2000258450A JP4628531B2 (ja) 1999-08-31 2000-08-29 半導体装置の作製方法

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2001142224A true JP2001142224A (ja) 2001-05-25
JP2001142224A5 JP2001142224A5 (ja) 2007-10-25
JP4628531B2 JP4628531B2 (ja) 2011-02-09

Family

ID=26537798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000258450A Expired - Fee Related JP4628531B2 (ja) 1999-08-31 2000-08-29 半導体装置の作製方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4628531B2 (ja)

Cited By (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003098550A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Fujitsu Display Technologies Corp 液晶表示装置及びその製造方法
WO2004053595A1 (ja) * 2002-12-06 2004-06-24 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Lcd製造用ポジ型ホトレジスト組成物およびレジストパターンの形成方法
JP2005072573A (ja) * 2003-08-05 2005-03-17 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 配線基板及びその作製方法、並びに半導体装置及びその作製方法
US7335593B2 (en) 2001-11-30 2008-02-26 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of fabricating semiconductor device
US7423343B2 (en) 2003-08-05 2008-09-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Wiring board, manufacturing method thereof, semiconductor device and manufacturing method thereof
US7547589B2 (en) 2003-05-15 2009-06-16 Seiko Epson Corporation Method for fabricating semiconductor device, and electro-optical device, integrated circuit and electronic apparatus including the semiconductor device
JP2009237270A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Mitsubishi Electric Corp パターン形成方法、及び配線構造、並びに電子機器
JP2014074904A (ja) * 2012-09-17 2014-04-24 Citizen Finetech Miyota Co Ltd 液晶表示装置及びその製造方法
WO2016093122A1 (ja) * 2014-12-09 2016-06-16 シャープ株式会社 表示パネル用基板の製造方法
US10096545B2 (en) 2015-09-30 2018-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Semiconductor apparatus, system, and method of manufacturing semiconductor apparatus

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50159267A (ja) * 1974-06-12 1975-12-23
JPS6473616A (en) * 1987-09-14 1989-03-17 Nec Corp Manufacture of semiconductor device
JPH01134919A (ja) * 1987-11-19 1989-05-26 Nec Corp 光学投影露光装置
JPH08236433A (ja) * 1994-12-28 1996-09-13 Nikon Corp 露光方法
JPH10303125A (ja) * 1997-02-28 1998-11-13 Toshiba Corp パターン形成方法
JPH11143085A (ja) * 1997-11-06 1999-05-28 Canon Inc 露光方法及び露光装置
JP2000156344A (ja) * 1998-06-29 2000-06-06 Canon Inc 露光方法及び露光装置
JP2000347416A (ja) * 1999-03-31 2000-12-15 Seiko Epson Corp 露光装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50159267A (ja) * 1974-06-12 1975-12-23
JPS6473616A (en) * 1987-09-14 1989-03-17 Nec Corp Manufacture of semiconductor device
JPH01134919A (ja) * 1987-11-19 1989-05-26 Nec Corp 光学投影露光装置
JPH08236433A (ja) * 1994-12-28 1996-09-13 Nikon Corp 露光方法
JPH10303125A (ja) * 1997-02-28 1998-11-13 Toshiba Corp パターン形成方法
JPH11143085A (ja) * 1997-11-06 1999-05-28 Canon Inc 露光方法及び露光装置
JP2000156344A (ja) * 1998-06-29 2000-06-06 Canon Inc 露光方法及び露光装置
JP2000347416A (ja) * 1999-03-31 2000-12-15 Seiko Epson Corp 露光装置

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003098550A (ja) * 2001-09-26 2003-04-03 Fujitsu Display Technologies Corp 液晶表示装置及びその製造方法
JP4634673B2 (ja) * 2001-09-26 2011-02-16 シャープ株式会社 液晶表示装置及びその製造方法
US7335593B2 (en) 2001-11-30 2008-02-26 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Method of fabricating semiconductor device
WO2004053595A1 (ja) * 2002-12-06 2004-06-24 Tokyo Ohka Kogyo Co., Ltd. Lcd製造用ポジ型ホトレジスト組成物およびレジストパターンの形成方法
US7547589B2 (en) 2003-05-15 2009-06-16 Seiko Epson Corporation Method for fabricating semiconductor device, and electro-optical device, integrated circuit and electronic apparatus including the semiconductor device
JP2012178575A (ja) * 2003-08-05 2012-09-13 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 半導体装置の作製方法
US7655560B2 (en) 2003-08-05 2010-02-02 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Wiring board, manufacturing method thereof, semiconductor device and manufacturing method thereof
US7423343B2 (en) 2003-08-05 2008-09-09 Semiconductor Energy Laboratory Co., Ltd. Wiring board, manufacturing method thereof, semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2005072573A (ja) * 2003-08-05 2005-03-17 Semiconductor Energy Lab Co Ltd 配線基板及びその作製方法、並びに半導体装置及びその作製方法
JP2009237270A (ja) * 2008-03-27 2009-10-15 Mitsubishi Electric Corp パターン形成方法、及び配線構造、並びに電子機器
JP2014074904A (ja) * 2012-09-17 2014-04-24 Citizen Finetech Miyota Co Ltd 液晶表示装置及びその製造方法
WO2016093122A1 (ja) * 2014-12-09 2016-06-16 シャープ株式会社 表示パネル用基板の製造方法
US9853070B2 (en) 2014-12-09 2017-12-26 Sharp Kabushiki Kaisha Method of manufacturing display panel substrate
US10096545B2 (en) 2015-09-30 2018-10-09 Canon Kabushiki Kaisha Semiconductor apparatus, system, and method of manufacturing semiconductor apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
JP4628531B2 (ja) 2011-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5371156B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP4954401B2 (ja) 半導体装置の製造方法
US8420546B2 (en) Manufacturing method of semiconductor device
US7701541B2 (en) In-plane switching display device having electrode and pixel electrode in contact with an upper surface of an organic resin film
US6396147B1 (en) Semiconductor device with metal-oxide conductors
US6562671B2 (en) Semiconductor display device and manufacturing method thereof
US7655560B2 (en) Wiring board, manufacturing method thereof, semiconductor device and manufacturing method thereof
JP2001051292A (ja) 半導体装置および半導体表示装置
JP2001257350A (ja) 半導体装置およびその作製方法
JP4628531B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP4011304B2 (ja) 半導体装置およびその作製方法
JP2000315798A (ja) 半導体装置およびその作製方法
JP2000269511A (ja) 半導体装置およびその作製方法
JP2000133594A (ja) 半導体装置の作製方法
JP4651851B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP2000349300A (ja) 半導体装置およびその作製方法
JP2000208397A (ja) アクティブマトリクス基板の製造方法及び電気光学装置とその製造方法
JP5760102B2 (ja) 表示装置
JP2001036088A (ja) 薄膜トランジスタの製造方法及び電気光学装置
JP4853845B2 (ja) 半導体装置の作製方法
JP5030341B2 (ja) 半導体装置
JP4801622B2 (ja) 半導体装置およびその作製方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070827

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100511

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100531

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100824

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20101004

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20101102

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20101110

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131119

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees