JP2000347416A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

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JP2000347416A
JP2000347416A JP11191021A JP19102199A JP2000347416A JP 2000347416 A JP2000347416 A JP 2000347416A JP 11191021 A JP11191021 A JP 11191021A JP 19102199 A JP19102199 A JP 19102199A JP 2000347416 A JP2000347416 A JP 2000347416A
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optical system
substrate
exposure optical
resolution
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English (en)
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Kiyobumi Kitawada
清 文 北和田
Taku Hiraiwa
岩 卓 平
Satoshi Inoue
上 聡 井
Mitsutoshi Miyasaka
坂 光 敏 宮
Kazuo Yudasaka
一 夫 湯田坂
Sumio Utsunomiya
純 夫 宇都宮
Yojiro Matsueda
枝 洋二郎 松
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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 要求される解像度がそれぞれ異なるパターン
が混在しても、高いスループットで基板に光学的パター
ンを転写できる露光装置を提供する。 【解決手段】 異なるデザインルールに応じてパターン
が形成される基板を載置する基板ステージと、第1の解
像度を有する第1の露光光学系と、前記第1の解像度と
は異なる第2の解像度を有する第2の露光光学系と、前
記基板ステージと前記第1の露光光学系と前記第2の露
光光学系とを制御する制御部とを備える露光装置におい
て、高解像度のステッパ方式と低解像度のミラープロジ
ェクション方式、高解像度のステッパ方式と低解像度の
ステッパ方式、または高解像度のミラープロジェクショ
ン方式と低解像度のミラープロジェクション方式のいず
れかにより、上記第1の露光光学系および第2の露光光
学系を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、露光装置に関する
ものであって、特に液晶表示装置の製造に使用される。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶表示装置は軽量かつ低消費電
力を達成するフラットパネルディスプレイとして注目を
集めている。これらの中でもアクティブマトリクス型液
晶表示装置は薄型、軽量、低電圧駆動が可能で、さらに
カラー化も容易であるなどの特徴を備えているので、近
年、パーソルコンピュータ、ワープロ、携帯情報端末に
用いられる。
【0003】上記アクティブマトリクス型液晶表示装置
の画素部のスイッチング素子として薄膜トランジスタ
(以下、TFT(Thin Film Transis
tor)ともいう)を用いたものは表示品位が高く、消
費電力が低いため、開発が盛んに行われている。
【0004】TFTはアモルファスシリコンを用いたア
モルファスシリコンTFTと、ポリシリコンを用いたポ
リシリコンTFTの2種類がある。ポリシリコンTFT
はアモルファスシリコンTFTよりも移動度が10〜1
00倍程度高いという利点がある。このため、ポリシリ
コンTFTは画素スイッチング素子として最適なもので
ある。またポリシリコンTFTは、近年、周辺駆動回路
の構成素子としても用いられるようになり、この結果、
図19に示すような画素部120と周辺駆動回路130
a、130bとを同一基板101上に形成するという画
素部・駆動回路一体型の液晶表示装置100の開発が盛
んに行われている。
【0005】一般に液晶表示装置を製造する際には、液
晶制御するのに必要な回路パターンをガラス基板上に転
写するための露光装置が使用される。この露光装置は、
微細なパターンを基板上に転写するための露光光学系、
レチクル(露光マスク)と基板を高精度に位置合わせす
るためのアライメント系、レチクルと基板を自動的に搬
送する自動搬送系から構成される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の画素部・駆動回
路一体型の液晶表示装置100においては、画素部12
0や端子部140は比較的単純な回路パターンであるた
め、低解像度(例えば2μm程度)の露光光学系を用い
て1ショット当たりの露光面積を大きく取ることが可能
である。これに対して周辺駆動回路130a,130b
は比較的複雑な回路パターンであるが現在のところ低解
像度の露光光学系が用いられている。しかし制御部15
0および将来同一基板上に設けられることになると思わ
れるメモリ(図4参照)や論理回路(図4参照)は複雑
な回路パターンであって、高解像度(例えば0.6μm
程度)の露光光学系を用いる必要があり、1ショット当
たりの露光面積が小さい。なお将来的にはTFTが微細
化されれば駆動回路130a,130bも高解像度が必
要となる。
【0007】このため、高解像度の露光装置を用いて画
素部120や端子部140をも露光する場合は、1ショ
ット当たりの露光面積が小さく、スループットが低いと
いう問題がある。例えば、基板サイズが550mm×6
50mmとした場合、スループットは1枚8分程度あ
る。
【0008】スループットを向上させるために、低解像
度の露光装置と、高解像度の露光装置を使用することが
考えられるが、各露光装置のステージに基板を載置して
位置決めするための時間が各々必要であり、依然として
スループットが低いという問題があった。
【0009】本発明は上記事情を考慮してなされたもの
であって、高解像度と低解像度のパターンが混在してい
てもスループットが可及的に高い露光装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明にかかる露光装置
は、基板を載置する基板ステージと、第1の解像度を有
する第1の露光光学系と、上記第1の解像度とは異なる
第2の解像度を有する第2の露光光学系と、上記基板ス
テージと上記第1の露光光学系と上記第2の露光光学系
とを制御する制御部と、を備え、上記第1の露光光学系
および上記第2の露光光学系のそれぞれから、異なるデ
ザインルールに基づく光学的なパターンをそれぞれのデ
ザインルールに応じた異なる解像度で上記基板に投影さ
せることを可能とする。
【0011】上記露光装置において、上記第1の露光光
学系および上記第2の露光光学系は、ステッパ方式の露
光光学系のみで構成しても、また、ミラープロジェクシ
ョン方式の露光光学系のみで構成しても良い。
【0012】また、上記第1の露光光学系をステッパ方
式の露光光学系で構成し、上記第2の露光光学系をミラ
ープロジェクション方式の露光光学系で構成しても良
い。
【0013】上記露光装置において、上記第1の露光光
学系は、第1の位置に配置され、上記第2の露光光学系
は、第2の位置に配置され、上記基板ステージは、上記
第1の露光光学系により上記光学パターンが投影可能と
なる第1の基板ステージと上記第2の露光光学系により
上記光学パターンが投影可能となる第2の基板ステージ
とを含み、上記制御部は、上記第1および第2の基板ス
テージを駆動するステージ駆動部と、上記第1および第
2の基板ステージを上記第1および第2の露光光学系の
位置に停止するように上記ステージ駆動部を制御する駆
動制御部と、上記第1および第2の露光光学系のうちの
一方の露光光学系側に設けられ、上記一方の露光光学系
の基板ステージ上に載置された基板の位置を検出する基
板位置検出部と、この基板位置検出部の出力および上記
基板の露光データが記憶される露光データ記憶部と、上
記露光データ記憶部に記憶されているデータに基づい
て、上記第1および第2の露光光学系を制御してパター
ンを上記基板上に転写する露光制御部とを有することが
好ましい。
【0014】上記基板ステージは、上記第1の露光光学
系により上記光学パターンが投影可能となる上記第1の
位置と上記第2の露光光学系により上記光学パターンが
投影可能となる上記第2位置との間を移動可能とすると
良い。
【0015】また、上記第1の露光光学系と上記第2の
露光光学系のそれぞれは、上記基板ステージの上に載置
された上記基板に対して上記光学パターンが投影可能と
なる位置に移動可能であるものでも良い。
【0016】上記露光装置は、露光マスクを保持する保
持手段をさらに備え、この保持手段により保持される露
光マスクの第1の部分を用いて上記第1の露光光学系よ
り投影される上記光学パターンを形成し、上記保持手段
により保持される露光マスクの第2の部分を用いて上記
第2の露光光学系より投影される上記光学パターンを形
成すると、さらに好適である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しつつ説明する。
【0018】図1は、本発明にかかる露光装置の第1の
実施の形態の要部構成のうち、露光光学系を示す概念図
である。同図に示すように、本実施形態の特徴は、低解
像度の露光光学系2と高解像度の露光光学系4とを備え
る点にある。
【0019】本実施形態においては、低解像度の露光光
学系2として、ミラープロジェクション方式の露光光学
系を用い、また、高解像度の露光光学系4として、ステ
ッパ方式の露光光学系を用いている。しかし、これらの
組合わせは選択的であり、後述するように、異なる解像
度を有するものであれば、レンズ・ステッパ方式のみで
も、また、ミラープロジェクション方式のみで露光光学
系を構成することもできる。
【0020】ここで、ステッパ方式の露光光学系につい
て簡単に説明する。図5は、ステッパ方式の露光光学系
の一例を示す概略構成図である。同図に示す露光光学系
は、紫外線を放射する高圧水銀灯などからなる光源51
と、楕円ミラー52と、ミラー53,55と、フライア
イレンズ54と、コンデンサレンズ56と、投影レンズ
57とを備えている。光源51から放射される紫外光
は、楕円ミラー52で集光された後、ミラー53で反射
されて光路が偏向され、フライアイレンズ54を通過す
ることにより面内照度が均一化される。その後、紫外光
は、ミラー55で再び反射されてコンデンサレンズ56
を介してレチクルR1に入射する。レチクルR1に形成
されたパターンに応じた紫外光がレチクルR1を透過
し、投影レンズ57を透過した後、基板ステージ上に載
置された基板S上のフォトレジスト膜に投影される。
【0021】ステッパ方式の露光光学系の利点として、
レチクルと基板とが投影光学系を介して離れているの
で、レチクルと基板とが接触することなく、このため高
歩留りが得られ、比較的安価な小型レチクルを使用でき
る他、高解像力レンズを用いることにより、優れた解像
度を実現しやすいことが挙げられる。この一方、短所と
しては1ショット当たりの露光面積が小さいため、スル
ープットが低いことや、基板のサイズが大きい場合は分
割露光が必要であり、ショット間のつなぎ部分で色むら
が発生しやすい点が挙げられる。
【0022】次に、ミラープロジェクション方式の露光
光学系について説明する。図6は、ミラープロジェクシ
ョン方式の露光光学系の一例を示す概略構成図である。
同図に示す露光光学系は、光源を含む照明光学系(図示
せず)と、台形ミラー61と、凹面鏡62および凸面鏡
63と、を備えている。光源から放射された紫外光は、
照明光学系を経て光学収差の少ない円弧状の照明光束と
なりレチクルR2を照射する。レチクルR2上のパター
ンに応じて紫外光は選択的に透過し、台形ミラー61の
反射面によりその光路が90°偏向され、凹面鏡62お
よび凸面鏡63を介して凹面鏡62に再び照射して反射
される。反射光は、その後台形ミラー61の反射面によ
りその光路が再び90°偏向され、基板S上のフォトレ
ジスト膜に投影されてレチクルR2のパターン像を形成
する。このミラープロジェクション方式では、レチクル
R2上に結像する照明光束が所定幅Wの円弧形状をなす
ため、レチクルの全体像を基板S上に転写させるために
レチクルR2と基板Sとは一体で走査される。
【0023】ミラープロジェクション方式の利点として
は、まず、ステッパ方式と同様にレチクルと基板とが非
接触なので、高歩留りが得られる他、反射光学系を用い
るため、色収差が発生しない点が挙げられる。また、多
波長の光源が使用でき、これによりレジストの表面と基
板膜表面との干渉を平均化できるので、レジスト膜厚や
成膜条件の制御が困難な大型基板の露光には特に有利で
ある。さらに、倍率補正が縦と横の両方で可能であるた
め、高い重ね合せ精度が得られる。また、解像度と1シ
ョット当りの照射面積は、円弧スリットの幅Wに大きく
依存し、Wを狭くすると解像度が向上し、またWを広く
すると照射面積が大きくなる。このため、スリット幅を
適宜選択することによりデザインルールに応じて有効に
装置を使用することができる。この一方、結像される領
域が限られた幅の円弧形状のみなので、レチクル全体の
像を基板上に転写するために、レチクルと基板とを一体
として走査させる必要がある。
【0024】一般的に、光源波長をλ、投影レンズの開
口数をNAとすると、露光光学系の解像力Rとは、
【数1】 で示される関係を有する。
【0025】従って、光源から放射される紫外光の波長
λを短くすることにより、または投影レンズの開口数N
Aを大きくすることにより、解像力Rを向上させること
ができる。
【0026】一方、これとは逆に、紫外光の波長λを長
くし、または投影レンズの開口数NAを小さくすること
により、解像力Rは劣化するが、一度に露光可能な面
積、即ちショットサイズを大きくすることができる。こ
のため、高解像度が要求されないパターンについては、
露光処理のスループットを向上させることができる。
【0027】上述したステッパ方式と、ミラープロジェ
クション方式のいずれについても、紫外光の波長を変更
させることにより、異なる解像度を有する露光光学系を
取得することができる。例えば、紫外光に関して説明す
ると、要求仕様に応じてg線(λ=436nm)、h線
(λ=405nm)またはi線(λ=365nm)など
を放射する水銀灯を選択すれば良い。また、光源とし
て、KrFエキシマレーザ(λ=248nm)やArF
エキシマレーザを用いれば、スループットは低下する
が、解像度はさらに向上させることができる。また、ス
テッパ方式については、投影レンズの開口数NAを変更
することにより、また、ミラープロジェクション方式に
ついては、スリット幅Wを変更することにより、異なる
解像度を有する露光光学系を取得することができる。
【0028】本発明にかかる露光装置の第1の実施の形
態の全体構成を図2に示す。本実施の形態の露光装置1
Aは、ミラープロジェクション方式の低解像度の露光光
学系2と、ステッパ方式の高解像度の露光光学系4と、
基板ステージ5,7と、基板位置検出部10と、露光制
御部12と、露光データ記憶部14と、ステージ位置検
出部16,18と、ステージ駆動部20と、駆動制御部
22とを備えている。
【0029】低解像度露光光学系2は所定の位置に設け
られており、低解像度の回路パターンを露光するのに用
いられる。高解像度露光光学系4は、低解像度露光光学
系2とは異なる位置、図2上ではステージ駆動部20を
中心としたとき、低解像度露光光学系2とは180度ず
れた位置に設けられ、高解像度の回路パターンを露光す
るのに用いられる。例えば図19に示す液晶表示装置1
00においては、画素部120、端子部140は低解像
度露光光学系2によって露光され、駆動回路130a、
130b、制御部150は高解像度露光光学系4によっ
て露光される。
【0030】基板ステージ5,7は各々、パターンが転
写されるガラス基板Sが載置されてステージ駆動部20
によって回転可能に駆動されるとともに各露光光学系の
基準位置に停止するように駆動される。なお、基板ステ
ージ5,7は水平方向(図面上では紙面と平行となる方
向)に所定距離平行移動可能なように構成されている。
【0031】基板位置検出部10は低解像度露光光学系
2の近くに設けられて、この低解像度露光光学系の基準
位置2pに停止している基板ステージ5または基板ステ
ージ7に載置されたガラス基板Sの上記基板ステージに
対する位置を検出する。この位置検出は図3に示すガラ
ス基板Sにおいては、アライメントマーク85の位置検
出に基づいて行う。アライメントマーク85の検出は例
えば画像処理技術を用いて行う。なお、図3に示すガラ
ス基板Sには、図19に示す液晶表示装置100が6個
形成される。
【0032】露光データ記憶部14には、上記基板位置
検出部10によって検出された基板の位置データ(アラ
イメントデータ)および1ショットの位置データ等の露
光を実行するのに必要なデータや、基板Sの伸縮データ
も記憶されている。
【0033】露光制御部12は露光データ記憶部14に
記憶されているデータに基づいて低解像度露光光学系2
および高解像度露光光学系4のレチクルの位置を制御す
るとともに、駆動制御部22に指令信号を送り、各基板
ステージ5,7を水平方向に微小移動させるように動作
する。
【0034】ステージ位置検出部16,18は各々低解
像度露光光学系2、高解像度露光光学系4の基準位置2
p,4pと基板ステージの停止位置との差を検出する。
【0035】駆動制御部22は、露光制御部12からの
指令信号を受信しないときは、ステージ位置検出部1
6,18の検出結果に基づいて、各基板ステージを低解
像度露光光学系2および高解像度露光光学系4の基準位
置2p,4pに停止させるようにステージ駆動部20を
制御する。そして露光制御部12からの指令信号を受信
したときにはこの指令信号およびステージ位置検出部1
6,18の検出出力に基づいて基板ステージ5,7を水
平方向に微小移動させるようにステージ駆動部20を制
御する。
【0036】次に本実施形態の露光装置1Aの動作を説
明する。まず、駆動制御部22によってステージ駆動部
20を制御して基板ステージ5を低解像度露光光学系2
の基準位置2pに停止させる。続いて基板ステージ5上
にガラス基板Sを載置した後、基板位置検出部10によ
って基板ステージ5上のガラス基板Sの位置を検出す
る。この検出データ(アライメントデータ)は露光制御
部12を介して露光データ記憶部14に記憶される。そ
して、露光データ記憶部14に記憶されている上記アラ
イメントデータおよび露光テータに基づいて露光制御部
12が低解像度露光光学系2を制御して、低解像度の回
路パターンがガラス基板S上に転写される。
【0037】低解像度の回路パターンの転写が終了する
と、基板ステージ5は高解像度露光光学系4の基準位置
4pに停止するようにステージ駆動部20を介して駆動
制御部22によって制御される。このとき、基板ステー
ジ7は低解像度露光光学系2の基準位置2pに停止する
ようにステージ駆動部20を介して駆動制御部22によ
って制御される。
【0038】次に露光データ記憶部14に記憶されてい
る、基板ステージ5上に載置されているガラス基板Sの
アライメントデータおよび露光データに基づいて露光制
御部12によって高解像度露光光学系4が制御され、高
解像度の回路パターンが基板ステージ5上のガラス基板
S上に転写される。その後、ガラス基板Sが基板ステー
ジ5から取り外される。
【0039】一方、基板ステージ7には低解像度の回路
パターンを転写すべきガラス基板Sが載置された後、基
板位置検出部10によって基板ステージ7上のガラス基
板Sの位置が検出される。この検出されたデータ(アラ
イメントデータ)は上述したように露光制御部12を介
して露光データ記憶部14に記憶される。そして上記ア
ライメントデータおよび露光データに基づいて露光制御
部12によって低解像度露光光学系2が制御され、低解
像度の回路パターンが基板ステージ7上のガラス基板S
上に転写される。
【0040】低解像度の回路パターンの転写が終了する
と、基板ステージ7は高解像度露光光学系4の基準位置
4pに停止するように駆動され、基板ステージ5は低解
像度露光光学系2の基準位置に停止するように駆動され
る。その後、基板ステージ5には回路パターンを転写す
べき新しいガラス基板Sが載置されて上述したと同様に
して低解像度の回路パターンが転写され、基板ステージ
7上のガラス基板S上には高解像度の回路パターンが転
写される。高解像度の回路パターンが転写されたガラス
基板Sは基板ステージ7から取り外される。以降上述し
たことが繰り返される。
【0041】図4は、本発明にかかる露光装置により製
造することができる液晶表示装置の平面構成を例示する
概念図である。すなわち、同図の例においては、基板S
の中央付近に画素領域210が設けられ、その上下には
Xドライバ212、214が設けられている。また、画
素領域の左右には、Yドライバ220、222が設けら
れている。Xドライバの上下には、メモリ部230、2
32が設けられている。さらに、これらの周囲には、配
線部224〜227が設けられている。また、基板の左
下には、ロジック部240が設けられ、さらに右上には
接続部250とTAB(tape automated bonding)用の
端子部252が設けられている。
【0042】以上説明した液晶表示装置において、例え
ば、画素領域、配線部、接続部、端子部などの部分は、
高精細型表示が要求される場合であっても、例えば2〜
3μm程度のデザインルールにより形成することができ
る。
【0043】これに対して、Xドライバ212、21
4、Yドライバ220、222、画像データなどを蓄積
するメモリ部230、232や、画像信号の処理を行う
ロジック部240は、例えば、各種の画像データのバッ
ファや、画像データ処理あるいは論理演算処理などを実
行する。従って、これらの領域のデザインルールを、例
えば0.6μm程度と高集積化すれば、データ蓄積容量
や論理演算機能を強化させ、従来よりもはるかに高機能
の液晶表示装置を小型軽量に実現することができる。
【0044】本実施形態の露光装置においては、低解像
度露光光学系2と、この光学系2の基準位置2pに停止
しているときの基板ステージ、例えば基板ステージ5と
の相対的位置関係は、高解像度露光光学系4と、この光
学系4の基準位置4pに停止している基板ステージ5と
の相対的位置関係と同一であるかまたは所定の関係にあ
るように構成されているため、低解像度露光光学系2側
で基板ステージ(例えば基板ステージ5)上での基板S
の位置を基板位置検出部10によって検出すれば、この
検出されたアライメントデータは、上記基板ステージ5
が回転移動して高解像度露光光学系4の基準位置4pに
位置しているときにはこの基板ステージ5上の基板のア
ライメントデータとして用いることが可能となる。この
ため、高解像度露光光学系4において再度アライメント
データを測定する必要がなくなり、スループットを向上
させることができる。
【0045】またスループットが向上したことにより、
従来よりもスループットを低下させることなく駆動回路
等を構成するTFTを微細化することが可能となる。こ
れにより単位機能当たりの基板面積が低減し、省資源化
を実現できるとともに低消費電力化を実現することがで
きる。
【0046】また上記実施の形態においては、低解像度
露光光学系2における1ショットの面積は高解像度露光
光学系4における1ショットの面積よりも広く、低解像
度露光光学系2における焦点深度は高解像度露光光学系
4のそれに比べて深い。
【0047】異なる解像度を有する露光光学系を用いて
本発明にかかる露光装置を構成した他の実施形態を図7
および図8に示す。
【0048】図7は、本発明にかかる露光装置の第2の
実施形態の光学系を示す概念図である。同図に示す露光
装置は、それぞれ解像度を異にするステッパ方式の露光
光学系2B,4Bで露光光学系を構成した形態である。
【0049】このように、2つのステッパ方式で露光光
学系を構成することにより、装置全体の構成が簡素にな
り露光処理が容易になる。例えば、LiNbO3 結晶
を材料とするフィルタを用いて波長変換を行うことによ
り光源を共有することが可能になる。また、レチクルの
保持部や搬送系の設計が容易になる他、レチクル材料や
倍率を同一のものにすることができるので、後述する第
4および第5の実施形態のように、レチクルを共有化す
る場合は、レチクルの設計を容易にすることができる。
【0050】また、図8は、本発明にかかる露光装置の
第3の実施形態の光学系を示す概念図である。同図に示
す露光装置は、それぞれ解像度を異にするミラープロジ
ェクション方式の露光光学系2C,4Cで露光光学系を
構成した形態である。
【0051】本実施形態によっても、上述したとおり、
レチクルの保持部や搬送系の設計が容易になる他、レチ
クルを共有化し易くなるので、装置全体の構成を簡素に
して露光処理を容易にすることができる。
【0052】なお、上述した3つの実施形態において
は、基板位置検出部10は低解像度露光光学系2側に設
けたが、高解像度露光光学系4側に設けても良い。
【0053】また、基板位置検出部10を図9に示す露
光装置1Bのように両方の露光光学系2,4に設けれ
ば、低解像度と高解像度の回路パターンの転写が先に完
了した基板を載置している基板ステージからこの基板を
取り外して、回路パターンを転写すべき新しい基板を載
置してこの基板のアライメントデータを検出することが
可能となり、無駄な待ち時間を減らすことができ、更に
スループットを向上させることができる。
【0054】また、上述した3つの実施形態において
は、2つの露光光学系の間を2つの基板ステージ5,7
は回転移動するように構成されていたが、図10に示す
ように平行移動するように構成しても良い。また、平行
移動と回転移動とを組合せるように構成しても良い。
【0055】また、上述した3つの実施形態においては
基板のアライメントデータの検出はどちらかの露光光学
系の基準位置に基板ステージが停止しているときに行っ
たが、基板ステージを1個他に設け、上記露光光学系
2,4が位置しているところとは異なる位置(例えば、
図2においては「A」の位置)に上記基板ステージを停
止させ、新しい基板を載置してアライメントデータをこ
の位置で検出しても良い。こうすることにより、更にス
ループットを向上させることができる。
【0056】上記実施形態においては、いずれも解像度
が異なる露光光学系毎に基板ステージを備える形態につ
いて説明したが、基板ステージを1個とし、2つの露光
光学系で単一の基板ステージを共有することもできる。
【0057】図11は、本発明にかかる露光装置の第4
の実施の形態の要部構成を表すブロック図である。同図
に示す露光装置1Cは、第1の露光光学系2、第2の露
光光学系4の他、本実施形態において特徴的な単一の基
板ステージ17を備える。
【0058】基板ステージ17は、ステージ駆動部20
によりxyzおよびθ方向に移動可能とされ、位置検出
部42によりその位置が検出される。位置検出部42に
より検出された基板ステージ17の位置に関する情報
は、露光データ取得部24において蓄積される。
【0059】一方、露光光学系2、4と基板ステージ1
7との間には、それぞれレチクルホルダ26、28が設
けられ、レチクル調節部30、32によって移動可能と
されている。それぞれのレチクルホルダには、レチクル
R1、R2を着脱自在にセットすることができる。
【0060】露光光学系2、4、ステージ駆動部20、
露光データ取得部24およびレチクル調整部30、32
は、それぞれ制御部40により制御され連携動作が可能
とされている。
【0061】また、図12は、本発明にかかる露光装置
の第5の実施形態の要部構成を表すブロック図である。
同図に示す露光装置1Dは、第1の露光光学系2、第2
の露光光学系4、基板ステージ17の他に、各露光光学
系に駆動部36、38が設けられている。すなわち、基
板ステージ17を固定し、露光光学系とレチクルを切り
替えて用いることが可能とされている。
【0062】このように、図11および図12にそれぞ
れ示す第4および第5の実施形態においては、互いに異
なる解像度を有する2つの露光光学系2、4が、単一の
基板ステージ17を共有するという独特の構成を有す
る。これにより、これら2つの露光光学系の間の移送を
円滑且つ速やかに行うことができる。
【0063】次に、露光装置1C、1Dの動作について
説明する。ここでは、一例として、図4に表した液晶表
示装置の基板の露光プロセスについて説明する。
【0064】まず、基板Sを第1の露光光学系2の露光
可能領域に配置する。図11に示す露光装置1Cの場合
には、基板Sを載置した基板ステージ17を第1の露光
光学系2の下に移動すれば良い。また、図12に示す露
光装置1Dの場合には、第1の露光光学系2を駆動部3
6により駆動して基板ステージ17の上に移動させれば
良い。
【0065】次に、基板SとレチクルR1とのアライメ
ントを調節する。すなわち、基板Sの所定の位置にパタ
ーンが形成されるように基板SとレチクルR1との位置
関係を調節する。このアライメントの調節に際しては、
前述した「アライメントマーク」を用いると良い。
【0066】次に、露光データ取得部24により、レチ
クルR1と基板Sとのアライメントに関する情報を入力
し、露光データとして格納する。
【0067】次に、第1の露光光学系2により露光を実
行する。第1の露光光学系2と第2の露光光学系4の解
像度の関係は、いずれが高くても良いが、ここでは、一
例として第1の露光光学系の解像度が低い場合について
説明する。この場合には、第1の露光光学系2によっ
て、図4に表した液晶表示装置の画素領域210および
配線部224〜227などの領域を露光する。
【0068】図3に例示したように、基板Sの上に複数
のデバイスDを形成する場合には、基板ステージ17を
順次移動させ、それぞれのデバイス領域においてレチク
ルR1による露光を実行することができる。
【0069】次に、基板ステージ17を第2の露光光学
系4の露光可能領域に移動させ、基板SとレチクルR2
とのアライメントを調節する。この場合においても、基
板SとレチクルR2にそれぞれ設けられたアライメント
マークに基づいてレーザ光や画像処理システムにより両
者の位置関係を調節することができる。
【0070】次に、露光データ取得部24により、レチ
クルR2と基板Sとのアライメントに関する情報を入力
し、露光データとともに格納する。
【0071】次に、第2の露光光学系4により露光を実
行する。ここで、第2の露光光学系4として、高解像度
のステッパ方式の光学系などを用いる場合には、基板S
に形成するドライバ212、214、ロジック部240
やメモリ部230、232を複数の領域に分割して高い
解像度で露光することができる。ステッパによる場合
は、これらの分割されたパターンのそれぞれについて順
次つなぎながら露光を実行する。
【0072】以上説明したように、第4および第5の実
施の形態によっても、解像度がそれほど要求されない領
域は低解像度の露光光学系により迅速に露光し、解像度
が要求される領域は高解像度を有する露光光学系により
精密に露光することができる。
【0073】さらに、第4および第5の実施の形態によ
れば、これらの露光光学系が基板ステージ17を共有し
ているので、基板の取り外しの必要がない。この結果、
基板のハンドリングに伴う「ダスト」や「ESD(elec
trostatic discharge :静電気)」の発生を抑制し、製
造歩留まりを顕著に改善することも可能となる。
【0074】ところで、本発明においては、2つの露光
光学系が、基板ステージだけでなくレチクルも共有する
ことが可能である。以下、この具体例について説明す
る。
【0075】図13は、本発明にかかる露光装置の第6
の実施形態の要部構成を表すブロック図である。同図に
示す露光装置1Eも、第1の露光光学系2、第2の露光
光学系4、基板ステージ17、ステージ駆動部20、位
置検出部42、露光データ取得部24、制御部40を有
する。これらの詳細については、図11に関して前述し
たものと同様とすることができるので、同一の符号を付
して詳細な説明は省略する。
【0076】本実施形態にかかる露光装置が有する特徴
的点のひとつは、2つの露光光学系の間でレチクルを共
有できる点である。すなわち、レチクルホルダ28が設
けられ、レチクル制御部30により、第1の露光光学系
2と第2の露光光学系4との間を移動可能とされてい
る。さらに、レチクルホルダ28の位置に関する情報が
位置検出部34により検出され、制御部40に出力可能
とされている。
【0077】また、図14は、露光光学系 2、4にそ
れぞれ駆動部36、38が設けられた例を表す。すなわ
ち、基板ステージ17を静止させ、光学系の方を移動さ
せて切り替えることが可能とされている。
【0078】以上の露光装置1E、1Fにおけるレチク
ルホルダ28には、第1の露光光学系2と第2の露光光
学系4においてそれぞれ用いる露光パターンが一体にさ
れたレチクルRが設置される。
【0079】図15および図16は、このような一体型
レチクルの平面構成を例示する概念図である。これらの
レチクルは、図4に表した液晶表示装置に用いるもので
ある。
【0080】図15に表した例においては、レチクルR
の上側領域において、液晶表示装置の画素領域に対応す
るパターン210R、配線部に対応するパターン224
R〜227Rなどがそれぞれ設けられている。これらの
パターンは、例えば2〜3μm程度のデザインルールに
合わせて形成されている。これらの部分は、例えば、低
解像度のミラープロジェクション方式の露光光学系によ
り一括スキャン露光することが可能である。
【0081】これに対して、レチクルRの下側には、液
晶表示装置のドライバに対応するパターン212R、2
14R、ロジック部を分割したパターン240A〜24
0Cとメモリ部を分割したパターン230A、230
B、232A、232Bが、それぞれ形成されている。
これらのパターンは、高集積化のため、例えば0.6μ
mあるいはそれ以下のデザインルールに対応して形成さ
れている。そして、これらの部分は、例えば、高解像度
のステッパ方式の露光光学系により精密に露光すること
ができる。
【0082】一方、図16に例示したレチクルにおいて
は、液晶表示装置の画素領域、ドライバおよび配線部も
分割したパターンとして形成されている。なお、図16
において各パターンに付した符号の番号は、図4に表し
た各部の符号に対応する。例えば、画素領域210は、
4分割したパターン210Aを4回露光してつなげるこ
とにより形成する。これらのパターンのうちでデザイン
ルールが微細でないものは、例えば低解像度のステッパ
方式の露光光学系を用いて露光することができる。
【0083】しかも、図15や図16に表したように、
レチクルを一体とした場合には、レチクルと基板とのア
ライメントデータも2つの露光光学系の間で共有するこ
とができるという効果がえられる。以下、この点に言及
しつつ露光装置1E、1Fの動作について説明する。
【0084】まず、基板Sとレチクルを第1の露光光学
系2に配置する。すなわち、露光装置1Eにおいては、
基板Sを載置した基板ステージ17とレチクルRをセッ
トしたレチクルホルダ28を第1の露光光学系2の露光
可能領域に配置する。また、露光装置1Fにおいては、
駆動部36によって第1の露光光学系2を基板Sの上に
移動させる。
【0085】次に、基板SとレチクルRとのアライメン
トを調節する。すなわち、基板Sの所定の位置にパター
ンが形成されるように基板SとレチクルRとの位置関係
を調節する。このアライメントの調節は、前述したよう
な「アライメントマーク」を利用し、図示しないレーザ
や画像認識システムを用いて行うことができる。
【0086】次に、取得部24により、レチクルRと基
板Sとのアライメントに関する情報を入力し、露光デー
タとともに格納する。ここで、基板Sの位置に関する情
報は位置検出手段22により検出し、レチクルRの位置
に関する情報はレチクルホルダに設けられた位置検出手
段34により検出することができる。これらの情報は、
制御部40を適宜介して露光データ取得部24に格納さ
れる。なお、前述したように、「露光データ」には、ガ
ラス基板Sの加熱などによるサイズが変化に起因した
「ずれ」に関する情報も含むことができる。
【0087】次に、第1の露光光学系2により露光を実
行する。例えば、第1の露光光学系の解像度が相対的に
低い場合について説明すると、図15や図16において
表したパターンのうちで、画素領域などの部分のみを選
択的に露光する。前述したように、第1の露光光学系が
低解像度のミラープロジェクション方式の光学系を採用
している場合には、図15のレチクルを用い、第1の露
光光学系が低解像度のステッパ方式の光学系を採用して
いる場合には、図16のレチクルを用いる。
【0088】次に、基板SとレチクルRを第2の露光光
学系に配置する。すなわち、すなわち、露光装置1Eに
おいては、基板Sを載置した基板ステージ17とレチク
ルRをセットしたレチクルホルダ28を第2の露光光学
系4の露光可能領域に移動する。また、露光装置1Fに
おいては、駆動部38によって第2の露光光学系4を基
板Sの上に移動させる。
【0089】次に、第2の露光光学系4により露光を実
行する。ここでは、例えば、液晶表示装置のドライバ領
域、論理部やメモリ部などの微細なデザインルールが要
求される部分を正確に露光することができる。第2の露
光光学系4として、高解像度のステッパ方式の光学系を
用いる場合には、図15や図16に表したようにレチク
ルRに分割パターンを設けておき、分割露光する。
【0090】露光装置1E、1Fを用いた場合には、こ
の第2の露光光学系による露光に先立って、基板とレチ
クルとのアライメントを調節しなおす必要がない。すな
わち、基板SとレチクルRとの最適な位置関係に関する
アライメントデータは、露光データの一部として露光デ
ータ取得部24に取得されている。従って、格納されて
いる露光データを読み出して、そのアライメントデータ
に基づいて基板SとレチクルRを配置するだけで良い。
つまり、第2の露光光学系4の下でレーザや画像認識シ
ステムによるアライメントの調節を行う必要がなくな
る。その結果として、アライメントの調節に要する時間
を半減させ、露光工程のスループットをさらに向上させ
ることが可能となる。
【0091】なお、図15および図16に示すレチクル
Rにおいては、メモリ部とロジック部を微細なデザイン
ルールで形成する場合について説明したが、これらに加
えてドライバをも微細なデザインルールで形成する場合
は、レチクルRの下側領域にXドライバに対応するパタ
ーン212R,214R、およびYドライバに対応する
パターン220R,222Rを設けることも可能であ
る。
【0092】ところで、本発明の露光装置は、解像度が
異なる2つの露光光学系を有するので、それぞれの光学
系をどのような順番で用いるかに関しても独特の特徴が
生ずる。以下では、簡単のために、構成を簡略化した液
晶表示装置を例に挙げて説明する。
【0093】図17は、液晶表示装置の一例の回路配置
を示す概念図である。すなわち、同図の液晶表示装置
は、画素領域310、端子部320、Xドライバ34
0、Yドライバ350、制御部360の他、メモリ部3
70を有する。また、画素領域310と端子部320を
低解像度、残りの部分を高解像度で露光すると仮定す
る。また、全ての領域を分割して分割露光方式により露
光を行う場合を例に挙げる。
【0094】図18(a)は、このような液晶表示装置
の基板の露光を「場所順次方式」で行う場合の露光順序
を例示する説明図である。
【0095】すなわち、基板上で所定の開始位置(図1
8において「」と表す)から、、、・・・・と
隣接する領域を順次露光する。この露光シーケンスは、
図12に示す露光装置1Dのように、光学系を移動させ
て切り替える方式の露光装置において実施すると、基板
ステージの移動量を抑制することができるという効果を
奏する。
【0096】一方、図18(b)は、「解像度順次方
式」により露光する場合の一例を表す説明図である。す
なわち、基板上で、例えば、、、・・・のように
低解像度の領域を全て露光し、その後に、、・・
・のように高解像度の領域を順番に露光する。このシー
ケンスによれば、露光光学系の切り替え回数を少なくす
ることができる。また、隣接する部分を連続的に露光す
ることにより、「つなぎ精度」を高く維持し、パターン
の「ずれ」に起因する「色ずれ」などの問題を解消する
ことができる。
【0097】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば高解
像度と低解像度のパターンが混在していてもスループッ
トを可及的に向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる露光装置の第1の実施の形態が
有する露光光学系を示す概念図である。
【図2】本発明にかかる露光装置の第1の実施の形態の
構成を示すブロック図である。
【図3】ガラス基板とアライメントマークとの関係を示
す図である。
【図4】本発明にかかる露光装置により製造することが
できる液晶表示装置の平面構成を例示する概念図であ
る。
【図5】ステッパ方式の露光光学系の一例を示す概略構
成図である。
【図6】ミラープロジェクション方式の露光光学系の一
例を示す概略構成図である。
【図7】本発明にかかる露光装置の第2の実施の形態が
有する露光光学系を示す概念図である。
【図8】本発明にかかる露光装置の第3の実施の形態が
有する露光光学系を示す概念図である。
【図9】図2に示す実施の形態の変形例の構成を示すブ
ロック図である。
【図10】図2に示す実施の形態の他の変形例の構成を
示すブロック図である。
【図11】本発明にかかる露光装置の第4の実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図12】本発明にかかる露光装置の第5の実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図13】本発明にかかる露光装置の第6の実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図14】本発明にかかる露光装置の第7の実施の形態
の構成を示すブロック図である。
【図15】一体型レチクルの平面構成を例示する概念図
である。
【図16】一体型レチクルの平面構成を例示する概念図
である。
【図17】液晶表示装置の一例の回路配置を示す概念図
である。
【図18】液晶表示装置の基板の露光を「場所順次方
式」および「解像度順次方式」で行う場合の露光順序を
それぞれ例示する説明図である。
【図19】画素部・駆動回路一体型の液晶表示装置の他
の一例の回路配置を示す模式図である。
【符号の説明】
1A〜1F 露光装置 2,2A〜2D 低解像度露光光学系 2p,4p 基準位置 4,4A〜4D 高解像度露光光学系 5,7,17 基板ステージ 6 基板ステージの微小移動方向 10 基板位置検出部 12 露光制御部 14 露光データ記憶部 16,18 ステージ位置検出部 20 ステージ駆動部 22 駆動制御部 28 レチクルホルダ 30 レチクル制御部 34 位置検出部 40 制御部 36,38 駆動部 51 光源 52 楕円ミラー 53,55 ミラー 54 フライアイレンズ 56 コンデンサレンズ 57 投影レンズ 61 台形ミラー 62 凹面鏡 63 凸面鏡 R,R1,R2 レチクル(露光マスク) S ガラス基板
フロントページの続き (72)発明者 井 上 聡 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 宮 坂 光 敏 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 湯田坂 一 夫 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 宇都宮 純 夫 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 (72)発明者 松 枝 洋二郎 長野県諏訪市大和三丁目3番5号 セイコ ーエプソン株式会社内 Fターム(参考) 2H097 AA05 CA12 CA17 5F046 BA04 BA05 DA12 DB05

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基板を載置する基板ステージと、 第1の解像度を有する第1の露光光学系と、 前記第1の解像度とは異なる第2の解像度を有する第2
    の露光光学系と、 前記基板ステージと前記第1の露光光学系と前記第2の
    露光光学系とを制御する制御部と、を備え、 前記第1の露光光学系および前記第2の露光光学系のそ
    れぞれから、異なるデザインルールに基づく光学的なパ
    ターンをそれぞれのデザインルールに応じた異なる解像
    度で前記基板に投影させることを可能とする露光装置。
  2. 【請求項2】前記第1の露光光学系および前記第2の露
    光光学系は、ステッパ方式の露光光学系であることを特
    徴とする請求項1に記載の露光装置。
  3. 【請求項3】前記第1の露光光学系および前記第2の露
    光光学系は、ミラープロジェクション方式の露光光学系
    であることを特徴とする請求項1に記載の露光装置。
  4. 【請求項4】前記第1の露光光学系は、ステッパ方式の
    露光光学系であり、 前記第2の露光光学系は、ミラープロジェクション方式
    の露光光学系であることを特徴とする請求項1に記載の
    露光装置。
  5. 【請求項5】前記第1の露光光学系は、第1の位置に配
    置され、 前記第2の露光光学系は、第2の位置に配置され、 前記基板ステージは、前記第1の露光光学系により前記
    光学パターンが投影可能となる第1の基板ステージと前
    記第2の露光光学系により前記光学パターンが投影可能
    となる第2の基板ステージとを含み、 前記制御部は、 前記第1および第2の基板ステージを駆動するステージ
    駆動部と、 前記第1および第2の基板ステージを前記第1および第
    2の露光光学系の位置に停止するように前記ステージ駆
    動部を制御する駆動制御部と、 前記第1および第2の露光光学系のうちの一方の露光光
    学系側に設けられ、前記一方の露光光学系の基板ステー
    ジ上に載置された基板の位置を検出する基板位置検出部
    と、 この基板位置検出部の出力および前記基板の露光データ
    が記憶される露光データ記憶部と、 前記露光データ記憶部に記憶されているデータに基づい
    て、前記第1および第2の露光光学系を制御してパター
    ンを前記基板上に転写する露光制御部とを有することを
    特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の露光装
    置。
  6. 【請求項6】前記第1の露光光学系は、第1の位置に配
    置され、 前記第2の露光光学系は、第2の位置に配置され、 前記基板ステージは、前記第1の露光光学系により前記
    光学パターンが投影可能となる前記第1の位置と前記第
    2の露光光学系により前記光学パターンが投影可能とな
    る前記第2位置との間を移動可能とされたことを特徴と
    する請求項2ないし4のいずれかに記載の露光装置。
  7. 【請求項7】前記第1の露光光学系と前記第2の露光光
    学系のそれぞれは、前記基板ステージの上に載置された
    前記基板に対して前記光学パターンが投影可能となる位
    置に移動可能とされたことを特徴とする請求項2ないし
    4のいずれかに記載の露光装置。
  8. 【請求項8】露光マスクを保持する保持手段をさらに備
    え、 前記保持手段により保持される露光マスクの第1の部分
    を用いて前記第1の露光光学系より投影される前記光学
    パターンを形成し、 前記保持手段により保持される露光マスクの第2の部分
    を用いて前記第2の露光光学系より投影される前記光学
    パターンを形成することを特徴とする請求項2ないし4
    のいずれかに記載の露光装置。
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