JP2000058422A - 露光装置 - Google Patents

露光装置

Info

Publication number
JP2000058422A
JP2000058422A JP10227411A JP22741198A JP2000058422A JP 2000058422 A JP2000058422 A JP 2000058422A JP 10227411 A JP10227411 A JP 10227411A JP 22741198 A JP22741198 A JP 22741198A JP 2000058422 A JP2000058422 A JP 2000058422A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mask
exposure apparatus
glass plate
exposure
optical
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP10227411A
Other languages
English (en)
Inventor
Manabu Toguchi
学 戸口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP10227411A priority Critical patent/JP2000058422A/ja
Publication of JP2000058422A publication Critical patent/JP2000058422A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マスクの端側に描画されたパターンを基板に
露光することができる小型の露光装置を提供する。 【解決手段】 並列する複数の光路に対しマスクと感光
基板3とが同期移動して各光路からの露光光によりマス
クの像を感光基板3上の転写領域P1〜P5に投影す
る。各光路毎に、前記露光光の投影面積を変更して転写
領域P1〜P5を可変的に設定する転写領域設定部17
を配設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回路パターンを露
光して半導体素子や液晶表示基板を製造する露光装置に
関し、特に、マスクと感光基板とが同期移動してマスク
の像を感光基板上の転写領域に投影する走査型の露光装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやテレビ等の表示素子と
しては、薄型化を可能とする液晶表示基板が多用される
ようになっている。この種の液晶表示基板は、平面視矩
形状のガラスプレート上に透明薄膜電極をフォトリソグ
ラフィの手法で所望の形状にパターニングすることによ
り製造されている。そして、このフォトリソグラフィの
装置として、マスク上に形成された露光パターンを投影
光学系を介してガラスプレート上のフォトレジスト層に
露光する投影露光装置が用いられている。
【0003】ところで、上記の液晶表示基板は、画面の
見やすさから大面積化が進んでおり、最近では500m
m×500mm程度のものが要求されている。一方、生
産性向上を目的として、図11(a)に示すように、マ
スク1上に形成された描画パターン2を、図11(b)
に示すように、ガラスプレート(感光基板)3上の複数
の露光領域4…4に投影することにより、一枚のガラス
プレート3からより多くの液晶表示基板を得る、いわゆ
る多面取りを行うことも求められている。
【0004】これらの要請に応える投影露光装置として
は、ステッパ方式や走査型の露光装置が多く用いられて
いる。ステッパ方式の露光装置、いわゆるステッパー
は、ガラスプレート3をステップ・アンド・リピート方
式で移動させることによりガラスプレート3の複数の露
光領域4…4に順次パターンを投影転写するものであ
る。走査型の露光装置は、マスク1とガラスプレート3
とを同期移動して、投影光学系に対して走査することに
よって、マスク1の描画パターン2の全面がガラスプレ
ート3上の露光領域4に順次転写されるものである。
【0005】ステッパーにおいては、レチクル(マス
ク)上に描画した分割パターンを画面合成することによ
り上記ガラスプレートの大型化に対応している。また、
ステッパーでは、レチクル上に描画された任意のパター
ンをブラインド機構により所望の開口にし、基板ステー
ジのストローク内であれば任意の位置にパターンを転写
することができ、これによりガラスプレートの多面取り
に対応している。
【0006】一方、走査型の露光装置では、マスクの大
型化および投影光学系の大型化によって上記ガラスプレ
ートの大型化に対応している。また、この走査型の露光
装置では、走査露光を複数回行う、いわゆるステップ・
アンド・スキャンによってガラスプレートの多面取りに
対応している。
【0007】ところで、上記のようにマスク上に形成さ
れた露光パターンをガラスプレートに露光する際には、
図4に示すように、描画パターン2として、LCD(L
iquid Crystal Display)パター
ン5と、該LCDパターン5の両側に帯状のマーク6
a、6bとが形成されたマスク1が用いられる。マーク
6a、6bは、例えば、露光後に用いられるアライメン
トマークのように、後工程で必要とされる指標としてガ
ラスプレート3に転写されるものである。
【0008】これらのマーク6a、6bをガラスプレー
ト3に露光する場合には、ブラインド機構により露光ス
リットの開口を小さくすることにより、基板ステージの
ストローク範囲内であれば任意の位置にパターンを転写
することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の露光装置には、以下のような問題が存在
する。走査型の露光装置においては、マスク1上に描画
された上記LCDパターン5やマーク6a、6bをガラ
スプレート3等の基板上に露光する場合、照明光学系に
設けられて露光光を遮蔽するメインシャッタと露光のた
めの開口(露光スリット)を変えるブラインド機構とが
用いられている。
【0010】ところが、マスク1の端側に描画されたマ
ーク6a、6b等のパターンを基板上の任意の位置に露
光するためには、露光のための開口全域を遮光できるだ
けの大きな羽根(ブラインド)が二枚以上必要になるだ
けでなく、この大きな羽根の駆動を制御するための機構
が複雑、且つ大きなものなってしまうという問題点があ
った。
【0011】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、マスクの端側に描画されたパターンを基板
に露光することができる小型の露光装置を提供すること
を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図10に対
応付けした以下の構成を採用している。本発明の露光装
置は、並列する複数の光路に対しマスク(1)と感光基
板(3)とが同期移動して各光路からの露光光によりマ
スク(1)の像を感光基板(3)上の転写領域(P1〜
P5)に投影する露光装置(7)において、各光路毎
に、前記露光光の投影面積を変更して転写領域(P1〜
P5)を可変的に設定する転写領域設定部(17)が配
設されていることを特徴とするものである。
【0013】従って、本発明の露光装置では、転写領域
設定部(17)が各光路毎に露光光の投影面積を変更す
ることにより、可変的に設定された感光基板(3)上の
転写領域(P1〜P5)にマスク(1)の像を投影する
ことができる。ここで、転写領域設定部(17)は、各
光路毎に配設されているため、露光のために開口全域を
遮光する必要がなくなる。加えて、転写領域設定部(1
7)が小さくなることにより、これら転写領域設定部
(17)の駆動を制御するための機構も小さく、且つ簡
単にすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の露光装置の実施の
形態を、図1ないし図10を参照して説明する。ここで
は、マスク1およびガラスプレート3がXY平面に沿っ
て配置され、XY平面のうち走査方向をX方向、X方向
と直交する非走査方向をY方向とし、XY平面に直交す
る方向をZ方向として説明する。これらの図において、
従来例として示した図11と同一の構成要素には同一符
号を付し、その説明を省略する。
【0015】図2は、ダイソン光学系を用いた、いわゆ
るマルチレンズ式の走査型露光装置(露光装置)7の概
略構成図である。走査型露光装置7は、照明光学系(不
図示)と、マスク1が載置されるマスクステージ8と、
複数の投影光学系9a〜9eと、感光基板であるガラス
プレート3が載置される基板ステージ10とを主体とし
て構成されている。
【0016】照明光学系は、超高圧水銀ランプ等の光源
(不図示)から射出された光束を所望の形状に整形し
て、マスク1上に視野絞りの像を形成するものであっ
て、不図示の波長選択フィルター、フライアイレンズ、
照明視野絞り等から構成されている。
【0017】照明視野絞りは、台形の開口部を複数有
し、光源から射出された光束を、光軸AX1〜AX5に
沿った並列する複数の光路に設定するものである。そし
て、照明光学系から射出された光束は、露光光としてマ
スク1上の異なる照明領域M1〜M5をそれぞれ照明す
る構成になっている。
【0018】各投影光学系9a〜9eは、上記各光路に
対応する位置に配置され、光軸AX1〜AX5方向に列
設された一対で構成されている。また、各投影光学系9
a〜9eは、いずれも正立等倍系とされ、マスク1を通
過した複数の光束をそれぞれガラスプレート3上の転写
領域P1〜P5にマスク1の照明領域M1〜M5のパタ
ーン像を結像するようになっている。
【0019】転写領域P1〜P5は、平面視台形状であ
り、図3に示すように、Y方向に沿って、隣り合う領域
どうし(例えばP1とP2、P2とP3)が図のX方向
に所定量変位するように、且つ隣り合う領域の端部どう
し(破線で示す範囲)がY方向に重複するように、Y方
向に並列配置されている。なお、上記各投影光学系9a
〜9eも各転写領域P1〜P5の配置に応じてX方向に
所定量変位するとともに、Y方向に重複して配置されて
いる。
【0020】マスクステージ8は、不図示の駆動装置に
よってX方向に移動自在とされている。このマスクステ
ージ8上の端縁には、直交する方向に移動鏡11a、1
1bがそれぞれ設置されている。移動鏡11aには、レ
ーザー干渉計12aが対向して配置されている。また、
移動鏡11bには、レーザー干渉計12bが対向して配
置されている。
【0021】これらレーザー干渉計12a、12bが、
それぞれ移動鏡11a、11bにレーザー光を射出して
当該移動鏡11a、11bとの間の距離を計測すること
により、マスクステージ8のX方向の移動距離および走
査時のマスクステージ8の回転量を検出することが可能
になっている。そして、レーザ干渉計12a、12bの
出力によってマスクステージ8の位置をモニターし、上
記駆動装置をサーボ制御することでマスクステージ8を
所望の位置へ移動することができるようになっている。
【0022】基板ステージ10は、不図示の駆動装置に
よってX方向、Y方向、Z方向にそれぞれ移動自在にな
っている。この基板ステージ10上の端縁には、直交す
る方向に移動鏡13a、13bがそれぞれ設置されてい
る。移動鏡13aには、レーザー干渉計14aが対向し
て配置されている。また、移動鏡13bには、レーザー
干渉計14bが対向して配置されている。
【0023】これらレーザー干渉計14a、14bが、
それぞれ移動鏡13a、13bにレーザー光を射出して
当該移動鏡13a、13bとの間の距離を計測すること
により、基板ステージ10のX方向、Y方向の移動距離
および走査時の基板ステージ10の回転量を検出するこ
とが可能になっている。そして、レーザ干渉計14a、
14bの出力によって基板ステージ10の位置をモニタ
ーし、上記駆動装置をサーボ制御することでマスクステ
ージ8を所望の位置へ移動することができるようになっ
ている。
【0024】一方、図1に示すように、走査型露光装置
7には、上記各光路毎に露光光の投影面積を変更するこ
とにより転写領域P1〜P5を可変的に設定する転写領
域設定部17が付設されている。この転写領域設定部1
7は、いずれも照明光学系に設けられた不図示のシャッ
タ(遮光機構)と、ブラインド(投影面積調節機構)1
5a、15b、16a、16bとから構成されている
(図1においては、15a、16bのみ図示してあ
る)。
【0025】シャッタは、各光路毎に、該光路を開閉自
在に設けられ、光路を閉塞したときに該光路からの露光
光を遮光して、光路を開放したときに露光光への遮光を
解除するものである。
【0026】ブラインド15a、15bは、複数の光路
のうち、+Y方向先端の光軸AX5に沿って位置する光
路上に設けられている。そしてブラインド15a、15
bのそれぞれがY方向に自在に移動して、この光路の投
影面積を段階的に調節するものである。
【0027】ブラインド16a、16bは、複数の光路
のうち、−Y方向先端の光軸AX1に沿って位置する光
路上に設けられている。そしてブラインド16a、16
bのそれぞれがY方向に自在に移動して、この光路の投
影面積を段階的に調節するものである。
【0028】上記の構成の露光装置の作用について以下
に説明する。ここでは、まず、図4に示すように、LC
Dパターン5と、このLCDパターン5の両側にマーク
6a、6bとが形成されたマスク1を用いて、図5に示
すように、ガラスプレート3上に四つのLCDパターン
18a〜18dと、このLCDパターン18a〜18d
のそれぞれに隣接して配置された四つのマーク19a〜
19dとを転写する手順を説明する。
【0029】ここで、マスク1のマーク6a、6bは、
LCDパターン5に対してY方向にそれぞれ距離L1、
L2だけ離間しており、且つ、X方向の中心がLCDパ
ターン5の中心から距離L3だけ離間しているものとす
る。
【0030】また、同様に、ガラスプレート3のマーク
19a、19bおよびマーク19c、19dは、LCD
パターン18a、18dおよびLCDパターン18c、
18dに対してそれぞれ距離L4、L5だけ離間してお
り、且つX方向の中心が隣接されたLCDパターン18
a〜18dのそれぞれの中心から距離L6だけ離間して
いるものとする。
【0031】光源から射出された光束は、照明光学系を
通過することにより光軸AX1〜AX5に沿った複数の
光路に設定され、露光光としてマスク1上の照明領域M
1〜M5をそれぞれ照射する。そして、マスク1上の照
明領域M1〜M5を透過した露光光は、投影光学系9a
〜9eを介してガラスプレート3上の転写領域P1〜P
5に結像する。
【0032】ここで、LCDパターン5およびマーク6
a、6bとLCDパターン18a〜18eおよびマーク
19a、19bとがL1=L4、L2=L5、L3=L
6の露光配置である場合には、予め、全てのシャッタを
開放するとともに、図1に示すように、ブラインド15
aをマスク1のマーク6aがガラスプレート3上に露光
されるように、且つ、ブラインド16bをマーク6bが
ガラスプレート3上に露光されないように移動させて開
口設定をしておく。
【0033】そして、マスクステージ8と基板ステージ
10とをX方向に同期して移動させると、図6に示すよ
うに、ガラスプレート3上に、ブラインド16bに対応
する位置が露光されない非露光部20を伴って、マスク
1上の描画パターン2が露光される。これにより、マス
ク1上のマーク6bは露光されず、LCDパターン5お
よびマーク6aのみが、等倍正立のLCDパターン18
aおよびマーク19aとしてガラスプレート3上に露光
されて転写される。
【0034】そして、マスク1のLCDパターン5とガ
ラスプレート3のLCDパターン18bとが対応する所
定位置まで基板ステージ10をX方向に移動させた後
に、上記と同様に再び、マスクステージ8と基板ステー
ジ10とを同期して移動させながら露光すると、LCD
パターン5およびマーク6aが、LCDパターン18b
およびマーク19bとしてガラスプレート3上に転写さ
れる。
【0035】次に、マスク1のLCDパターン5とガラ
スプレート3のLCDパターン18cとが対応する所定
位置まで基板ステージ10をX、Y方向に移動させると
ともに、ブラインド15aを、マスク1のマーク6aが
ガラスプレート3上に露光されないように、且つ、ブラ
インド16bを、マーク6bがガラスプレート3上に露
光されるように移動させて開口設定を行う。
【0036】そして、マスクステージ8と基板ステージ
10とをX方向に同期して移動させると、ブラインド1
5aに対応する位置が露光されない状態でマスク1上の
描画パターン2が露光される。これにより、マスク1上
のマーク6aは露光されず、LCDパターン5およびマ
ーク6bのみが、LCDパターン18cおよびマーク1
9cとしてガラスプレート3上に露光されて転写され
る。
【0037】そして、マスク1のLCDパターン5とガ
ラスプレート3のLCDパターン18dとが対応する所
定位置まで基板ステージ10をX方向に移動させた後
に、上記と同様に再び、マスクステージ8と基板ステー
ジ10とを同期して移動させながら露光すると、LCD
パターン5およびマーク6bが、LCDパターン18d
およびマーク19dとしてガラスプレート3上に転写さ
れる。かくして、図5に示すように、LCDパターン1
8a〜18dおよびマーク19a〜19dが転写された
ガラスプレート3が得られる。
【0038】続いて、図7に示すように、マスク1とガ
ラスプレート3とが、上記のようなLCDパターンおよ
びマークの露光配置にない場合について説明する。この
場合、まず、ブラインド15a、15bを、マスク1の
マーク6a、6bがガラスプレート3上に露光されない
ように移動させて開口設定を行う。
【0039】そして、マスク1のLCDパターン5とガ
ラスプレート3のLCDパターン18aとが対応する所
定位置まで基板ステージ10を移動させた後に、上記と
同様に再び、マスクステージ8と基板ステージ10とを
同期して移動させながら露光することを繰り返して、L
CDパターン18a〜18dを順次ガラスプレート3上
に転写する。
【0040】次に、図8に示すように、光軸AX1〜A
X4に沿った光路に位置する四つのシャッタによりこれ
らの光路を閉塞して、転写領域P1〜P4へ照射される
露光光を遮光するとともに、マスク1のマーク6aがガ
ラスプレート3上に露光されるように、ブラインド15
a、15bを移動させて開口設定を行う。
【0041】そして、マスク1のマーク6aとガラスプ
レート3のマーク21aとが対応する所定位置まで基板
ステージ10をX方向に移動させた後に、上記と同様に
再び、マスクステージ8と基板ステージ10とを同期し
て移動させながら露光すると、図9に示すように、転写
領域M5のうちブラインド15a、15b間を通過する
露光光に対応する部分のみがガラスプレート3上に帯状
に露光される。この結果、マスク1上のマーク6bは露
光されず、マーク6aのみが、等倍正立のマーク21a
としてガラスプレート3上に転写される。
【0042】次に、光軸AX2〜AX5に沿った光路に
位置する四つのシャッタによりこれらの光路を閉塞し
て、転写領域P2〜P5へ照射される露光光を遮光する
とともに、ブラインド16a、16bを、マスク1のマ
ーク6bがガラスプレート3上に露光されるように移動
させて開口設定を行う。
【0043】そして、上記と同様に、マスクステージ8
と基板ステージ10とを同期移動させて露光すると、転
写領域M1のうちブラインド16a、16b間を通過す
る露光光に対応する部分のみがガラスプレート3上に帯
状に露光される。この結果、マスク1のマーク6bのみ
が、等倍正立のマーク21bとしてガラスプレート3上
に転写される。かくして、図7に示すように、LCDパ
ターン18a〜18dおよびマーク21a、21bが転
写されたガラスプレート3が得られる。
【0044】本実施の形態の露光装置では、転写領域設
定部17であるシャッタおよびブラインド15a、15
b、16a、16bで各光路の開口を適宜設定するとと
もに、マスク1とガラスプレート3とを適宜所定位置か
ら同期移動させて露光することにより、マスク1上のパ
ターンをガラスプレート3上の任意の位置に転写するこ
とができる。
【0045】そのため、LCDパターンとマークとの位
置関係が、マスク1とガラスプレート3との間で異なっ
ていたり、さらには図10に示すように、転写すべきマ
ーク22a、22b、22cの数が露光領域によって異
なる露光配置であっても、マスク1上のパターンをガラ
スプレート3上に自在に転写することができる。
【0046】これにより、マークの位置に関係なくLC
Dパターンの転写位置を設定することができるようにな
り、複数のLCDパターンを互いに密に接近した位置に
転写することにより、後工程でこれらを分断するために
切断する作業を減少させたり、一枚のガラスプレート3
で得られるLCDパターンの数を増加させることもでき
る。
【0047】また、これらシャッタおよびブラインド1
5a、15b、16a、16bは、光路毎に露光光の投
影面積を変更すればよいだけなので、個々の大きさを小
さくすることができるとともに、これらを駆動させるた
めの機構も小型にすることができる。
【0048】なお、上記実施の形態において、シャッタ
とブラインド15a、15b、16a、16bとを照明
光学系に設ける構成としたが、これに限られるものでは
なく、例えばこれらを投影光学系に設けるような構成で
あってもよい。また、転写領域設定部17が、各光路毎
に設けられたシャッタと、複数の光路のうち非走査方向
両端に位置する光路上に設けられたブラインド15a、
15b、16a、16bとからなる構成としたが、シャ
ッタを設けずに各光路毎にブラインドを設ける構成とし
ても上記実施の形態と同様の作用・効果を得ることがで
きる。
【0049】また、走査型露光装置としてダイソン光学
系を用いる構成としたが、露光光の光路が複数設定され
るものであれば、ダイソン光学系に限定されるものでは
ない。露光装置の用途としては、液晶表示基板用の露光
装置に限定されることなく、例えば半導体製造用の露光
装置や薄膜磁気ヘッドを製造するための露光装置にも広
く適用できる。
【0050】さらに、本実施の形態の露光装置として、
投影光学系を用いることなく、マスク1とガラスプレー
ト3とを密接させてマスク1のパターンを露光するプロ
キシミティ露光装置にも適用することができる。
【0051】一方、不図示の照明光学系の光源として、
水銀ランプから発生する輝線(g線、i線)、KrFエ
キシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ
(193nm)、F2レーザ(157nm)のみなら
ず、X線や電子線などの荷電粒子線を用いることができ
る。例えば、電子線を用いる場合には電子銃として、熱
電子放射型のランタンヘキサボライト(LaB6)、タ
ンタル(Ta)を用いることができる。
【0052】また、投影光学系の倍率は、等倍系のみな
らず縮小系および拡大系のいずれであってもよい。この
投影光学系としては、エキシマレーザなどの遠紫外線を
用いる場合は硝材として石英や蛍石などの遠紫外線を透
過する材料を用い、F2レーザやX線を用いる場合は反
射屈折系または屈折系の光学系にし(マスクも反射型タ
イプのものを用いる。)、また電子線を用いる場合には
光学系として電子レンズおよび偏向器からなる電子光学
系を用いればよい。なお、電子線が通過する光路は、真
空状態にすることはいうまでもない。
【0053】基板ステージ10やマスクステージ8にリ
ニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用いたエ
ア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を用
いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、ステー
ジは、ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイド
を設けないガイドレスタイプであってもよい。
【0054】なお、基板ステージ10の移動により発生
する反力は、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)
に逃がせばよい。マスクステージ8の移動により発生す
る反力も、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に
逃がせばよい。
【0055】ここで、本実施の形態の露光装置を製造す
る際には、複数のレンズから構成される照明光学系、投
影光学系を露光装置本体に組み込み光学調整をするとと
もに、多数の機械部品からなるマスクステージ8や基板
ステージ10を露光装置本体に取り付けて配線や配管を
接続し、更に総合調整(電気調整、動作確認等)をする
ことにより行われる。加えて、この露光装置の製造は、
温度およびクリーン度が管理されたクリーンルームで行
うことが望ましい。
【0056】また、液晶表示素子は、液晶表示素子の機
能・性能設計を行うステップ、この設計ステップに基づ
いたマスクを製作するステップ、石英ガラス等からガラ
スプレートを製作するステップ、前述した実施の形態の
露光装置によりマスクのパターンをガラスプレートに露
光するステップ、組み立てステップ、検査ステップ等を
経て製造される。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る露
光装置は、並列する複数の光路毎に、露光光の投影面積
を変更して転写領域を可変的に設定する転写領域設定部
が配設される構成となっている。これにより、この露光
装置では、転写領域を設定する際に、転写領域設定部が
光路毎に露光光の投影面積を変更すればよいだけなの
で、個々の大きさを小さくすることができるとともに、
これらを駆動させるための機構も小型にすることができ
るという優れた効果が得られる。
【0058】請求項2に係る露光装置は、転写領域設定
部が光路毎に設けられた遮光機構と両端に位置する光路
に設けられた投影面積調節機構とを備えており、遮光機
構が各光路からの露光光を遮光、遮光解除自在とされ、
投影面積調節機構が各光路の投影面積を段階的に調節す
る構成となっている。これにより、この露光装置では、
遮光機構および投影面積調節機構の駆動を組み合わせる
ことにより、光路毎に露光光の投影面積を変更すること
ができるので、個々の機構の大きさを小さくすることが
できるとともに、これらを駆動させるための機構も小型
にすることができるという優れた効果が得られる。
【0059】請求項3に係る露光装置は、転写領域設定
部が各光路に設けられた投影面積調節機構を備えてお
り、この投影面積調節機構が各光路の投影面積を段階的
に調節する構成となっている。これにより、この露光装
置では、請求項2に記載の露光装置と同様の効果が得ら
れることに加えて、転写領域をより一層多様に設定でき
るという優れた効果を奏する。
【0060】請求項4に係る露光装置は、各光路が複数
の照明光学系と、これらの照明光学系のそれぞれに対応
して配置された複数の投影光学系とを備える構成となっ
ている。これにより、この露光装置では、特にダイソン
光学系等のマルチレンズ式において、上記請求項1から
3のいずれかに記載の露光装置と同様の効果を得ること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、転写
領域設定部を構成するブラインドによりガラスプレート
上の転写領域が設定される平面図である。
【図2】 本発明の実施の形態を示す図であって、複数
の投影光学系を介してマスクの照明領域の像がガラスプ
レート上の転写領域に投影される外観斜視図である。
【図3】 同ガラスプレート上の転写領域を示す平面図
である。
【図4】 マスク上に、LCDパターンおよびマークが
形成された平面図である。
【図5】 ガラスプレート上に転写されるLCDパター
ンおよびマークの配置を示す平面図である。
【図6】 本発明の実施の形態を示す図であって、ブラ
インドによりガラスプレート上に非露光部が設定された
平面図である。
【図7】 ガラスプレート上に転写されるLCDパター
ンおよびマークの配置を示す平面図である。
【図8】 本発明の実施の形態を示す図であって、四つ
のシャッタにより四つの光路が閉塞され、ブラインドに
より転写領域の一つが開口設定された平面図である。
【図9】 同開口設定された転写領域が露光光により投
影される平面図である。
【図10】 ガラスプレート上に転写されるLCDパタ
ーンおよびマークの配置を示す平面図である。
【図11】 (a)は描画パターンが形成されたマスク
を、(b)は複数の露光領域が設定されるガラスプレー
トを示す平面図である。
【符号の説明】 1 マスク 3 ガラスプレート(感光基板) 7 走査型露光装置(露光装置) 15a、15b、16a、16b ブラインド(投影面
積調節機構) 17 転写領域設定部 P1〜P5 転写領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列する複数の光路に対しマスクと感光
    基板とが同期移動して各光路からの露光光により前記マ
    スクの像を前記感光基板上の転写領域に投影する露光装
    置において、 前記各光路毎に、前記露光光の投影面積を変更して前記
    転写領域を可変的に設定する転写領域設定部が配設され
    ていることを特徴とする露光装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の露光装置において、 前記転写領域設定部は、前記各光路毎に設けられて該各
    光路からの前記露光光を遮光、遮光解除自在な遮光機構
    と、 前記複数の光路のうち、両端に位置する光路に設けられ
    て該各光路の前記投影面積を段階的に調節する投影面積
    調節機構とを備えてなることを特徴とする露光装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の露光装置において、 前記転写領域設定部は、前記各光路毎に設けられて該各
    光路の前記投影面積を段階的に調節する投影面積調節機
    構を備えてなることを特徴とする露光装置。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の露光
    装置において、 前記各光路は、前記露光光を前記マスクに照明する複数
    の照明光学系と、 該複数の照明光学系のそれぞれに対応して配置された複
    数の投影光学系とを備えた構成とされていることを特徴
    とする露光装置。
JP10227411A 1998-08-11 1998-08-11 露光装置 Withdrawn JP2000058422A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10227411A JP2000058422A (ja) 1998-08-11 1998-08-11 露光装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10227411A JP2000058422A (ja) 1998-08-11 1998-08-11 露光装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000058422A true JP2000058422A (ja) 2000-02-25

Family

ID=16860428

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10227411A Withdrawn JP2000058422A (ja) 1998-08-11 1998-08-11 露光装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000058422A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003151880A (ja) * 2001-11-12 2003-05-23 Nikon Corp 露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法
JP2006039512A (ja) * 2004-06-21 2006-02-09 Nikon Corp 露光装置及びマイクロデバイスの製造方法
JP2009210598A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Nsk Ltd ガラス基板および近接スキャン露光装置並びに近接スキャン露光方法
WO2012117802A1 (ja) * 2011-03-02 2012-09-07 株式会社ブイ・テクノロジー 露光装置及びマイクロレンズアレイ構造体
WO2012117801A1 (ja) * 2011-03-02 2012-09-07 株式会社ブイ・テクノロジー 露光装置

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003151880A (ja) * 2001-11-12 2003-05-23 Nikon Corp 露光装置及び露光方法、並びにデバイス製造方法
JP2006039512A (ja) * 2004-06-21 2006-02-09 Nikon Corp 露光装置及びマイクロデバイスの製造方法
JP2009210598A (ja) * 2008-02-29 2009-09-17 Nsk Ltd ガラス基板および近接スキャン露光装置並びに近接スキャン露光方法
WO2012117802A1 (ja) * 2011-03-02 2012-09-07 株式会社ブイ・テクノロジー 露光装置及びマイクロレンズアレイ構造体
WO2012117801A1 (ja) * 2011-03-02 2012-09-07 株式会社ブイ・テクノロジー 露光装置
CN103415810A (zh) * 2011-03-02 2013-11-27 株式会社V技术 曝光装置
US9383652B2 (en) 2011-03-02 2016-07-05 V Technology Co., Ltd. Light-exposure device

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP1993120A1 (en) Exposure method and apparatus, and device manufacturing method
WO1999066370A1 (fr) Procede relatif a l'elaboration d'un masque
US20070242249A1 (en) Exposure apparatus, exposure method, and method for producing device
US6873400B2 (en) Scanning exposure method and system
US6288772B1 (en) Scanning exposure method and scanning type exposure apparatus
JP2002099097A (ja) 走査露光方法および走査型露光装置
JP4649717B2 (ja) 露光方法及び露光装置、デバイス製造方法
JP2000331909A (ja) 走査型露光装置
JP2000058422A (ja) 露光装置
JP2004153096A (ja) 露光装置
JP4482998B2 (ja) 走査露光方法および走査露光装置並びにデバイス製造方法
JP2001215717A (ja) 走査露光方法および走査型露光装置
JP2000356855A (ja) 照明領域設定装置および露光装置
KR20010112286A (ko) 노광방법 및 장치
WO2000011707A1 (fr) Procede et appareil d'exposition a un balayage, et micro-dispositif
JP2001305745A (ja) 走査露光方法および走査型露光装置
JPH11168043A (ja) 露光装置及び露光方法
JP7347578B2 (ja) 露光装置、フラットパネルディスプレイの製造方法、及びデバイス製造方法
JP2008089941A (ja) マスク、露光方法及び表示素子の製造方法
JP2000277408A (ja) 露光装置および露光方法
JP5007538B2 (ja) 露光装置、デバイスの製造方法及び露光方法
JP2000250226A (ja) 露光装置
JP4465644B2 (ja) 転写方法及びデバイス製造方法
JP2001166496A (ja) 露光方法および露光装置
JP2000298353A (ja) 走査露光方法および走査型露光装置

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20051101