JP2001305745A - 走査露光方法および走査型露光装置 - Google Patents

走査露光方法および走査型露光装置

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JP2001305745A JP2000123118A JP2000123118A JP2001305745A JP 2001305745 A JP2001305745 A JP 2001305745A JP 2000123118 A JP2000123118 A JP 2000123118A JP 2000123118 A JP2000123118 A JP 2000123118A JP 2001305745 A JP2001305745 A JP 2001305745A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 露光領域の一部を重複させて露光してもデバ
イスの品質を低下させず、また露光工程のスループット
低下防止にも寄与する。 【解決手段】 マスクと基板とを同期移動させ、投影光
学系を介してマスクのパターンを基板上に露光する。投
影光学系で投影露光された基板の露光領域34c、34
dの一部を重複させて露光する際に、基板とマスクのパ
ターンの結像面とを基板とほぼ垂直な方向に所定の範囲
にわたって相対的に変位させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクと基板とを
所定方向に同期移動して、マスクに形成されたパターン
を基板に露光する走査露光方法および走査型露光装置に
関し、特に、基板の露光領域を一部重複させて露光する
際に用いて好適な走査露光方法および走査型露光装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやテレビ等の表示素子と
しては、薄型化を可能とする液晶表示パネルが多用され
るようになっている。この種の液晶表示パネルは、平面
視矩形状の感光基板、例えばガラス基板上に透明薄膜電
極をフォトリソグラフィの手法で所望の形状にパターニ
ングすることにより製造されている。そして、このフォ
トリソグラフィの装置として、マスク(レチクル)上に
形成されたパターンを投影光学系を介してガラス基板上
のフォトレジスト層に露光する露光装置が用いられてい
る。
【0003】上記の液晶表示パネルは、画面の見やすさ
から大面積化が進んでいる。この要請に応える露光装置
としては、例えば、特開平7−57986号に開示され
ているように、マスクのパターンを正立像で基板上に投
影する複数の投影光学系を組み合わせ、マスクとガラス
基板とを所定方向に同期移動して、投影光学系に対して
走査することによって、同期移動方向と直交する方向に
大きな露光領域を有する、すなわち、マスクに形成され
たLCD(Liquid Crystal Displ
ay)等のパターンをガラス基板上の露光領域に順次転
写する走査型露光装置が考案されている。
【0004】この際、投影領域が大きくても装置を大型
化させず、且つ良好な結像特性を得る投影光学系とし
て、複数の投影光学系を、隣り合う露光領域が走査方向
で所定量変位するように、且つ隣り合う露光領域の端部
同士が走査方向と直交する方向に一部重複するように配
置されたものが使用されている。この場合、各投影光学
系の視野絞りは、例えば台形形状で、走査方向の視野絞
りの開口幅の合計は常に等しくなるように設定されてい
る。そのため、上記のような走査型露光装置は、隣り合
う投影光学系の継ぎ部が重複して露光され、投影光学系
の光学収差や露光照度が滑らかに変化するという利点を
持っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の走査露光方法および走査型露光装置に
は、以下のような問題が存在する。複数の投影光学系
は、結像位置がガラス基板上の露光面に一致するように
それぞれキャリブレーションされるが、各投影光学系に
おける調整誤差、ガラス基板自体の歪みや平面度、ガラ
ス基板に塗布されるフォトレジスト層の厚みのバラツキ
等に起因して、複数の投影光学系間で露光面に対する結
像位置がずれることがある。この場合、複数の投影光学
系に対応する投影領域間で、付与される露光エネルギ量
に差が発生することになる。そのため、隣接する投影光
学系で露光される継ぎ部で色むらができてしまい、製造
されたデバイスの品質が低下するという問題があった。
【0006】この問題は、投影光学系を複数使用するも
のに限られず、単一の照明領域を有する投影光学系を用
い、マスクとガラス基板とを同期移動して第1走査露光
を行った後に、マスクとガラス基板とを同期移動と直交
する方向に照明領域の長さ分の距離だけステップ移動
し、再度マスクとガラス基板とを同期移動して第2走査
露光を行う工程を一回または数回繰り返すことにより、
複数の分割パターンを互いに一部重複させた状態で継ぎ
合わせを行う場合も、第1走査露光時と第2走査露光時
とで結像面の位置がずれる可能性があるため、上記色む
らが同様に発生するところがあった。
【0007】一方、上記の問題を解決する方法として、
ガラス基板のフォーカス位置を変えて複数回の走査露光
を行うことが行われている。この方法は、例えば投影光
学系の結像面の位置に対してガラス基板の露光面を光軸
方向に所定量低下させた状態で1回目の走査露光を行
い、その後、結像位置に対してガラス基板の露光面を光
軸方向に上記所定量上昇させた状態で2回目の走査露光
を行うことで、ガラス基板上にパターンを重複露光する
ものである。この方法によれば、焦点深度が向上するこ
とで、複数の露光領域間の露光エネルギ量の差を少なく
することができるため、色むらを抑制することが可能に
なる。
【0008】ところが、この方法では、ガラス基板のフ
ォーカス位置を変えた状態で複数回の走査露光を行う必
要があるため、その分露光時間が長くなり、露光工程の
スループットが低下するという問題があった。
【0009】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、露光領域の一部を重複させて露光してもデ
バイスの品質を低下させず、また露光工程のスループッ
ト低下防止にも寄与する走査露光方法および走査型露光
装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図11に対
応付けした以下の構成を採用している。本発明の走査露
光方法は、マスク(M)と基板(P)とを同期移動さ
せ、投影光学系(3、3a〜3e)を介してマスク
(M)のパターンを基板(P)上に露光する走査露光方
法において、投影光学系(3、3a〜3e)で投影露光
された基板(P)の露光領域の一部を重複させて露光す
る際に、基板(P)とマスク(M)のパターンの結像面
とを基板(P)とほぼ垂直な方向に所定の範囲にわたっ
て相対的に変位させることを特徴とするものである。
【0011】また、本発明の走査型露光装置は、マスク
(M)と基板(P)とを同期移動させ、投影光学系
(3、3a〜3e)を介してマスク(M)のパターンを
基板(P)上に露光する走査型露光装置(1)におい
て、投影光学系(3、3a〜3e)で投影露光された露
光領域の一部を重複させて重複露光する際に、基板
(P)とマスク(M)のパターンの結像面とを基板
(P)とほぼ垂直な方向に所定の範囲にわたって相対的
に変位させる変位調整装置(17)を備えることを特徴
とするものである。
【0012】従って、本発明の走査露光方法および走査
型露光装置では、マスク(M)のパターンの結像位置と
基板(P)とを、結像面の位置を中心として基板(P)
とほぼ垂直な方向に所定の範囲にわたって所定の周期で
相対変位させることで、変位の端部において露光されて
いる時間が長くなるため、フォーカス位置における露光
エネルギ量の分布は変位の端部で大きな値になり、重複
露光したときと同様に焦点深度が実質的に深くなる。こ
れにより、露光領域を一部重複させて露光する際にも継
ぎ部での露光エネルギ量の差が小さくなり色むらを抑制
することができる。また、マスク(M)のパターンの結
像位置と基板(P)との相対変位は、一回の露光動作中
に実行するので、露光工程のスループット低下を防止す
ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の走査露光方法およ
び走査型露光装置の第1の実施の形態を、図1ないし図
8を参照して説明する。ここでは、基板として液晶表示
パネル製造に用いられる角形のガラス基板を用い、マス
クに形成された液晶表示デバイスの回路パターンをガラ
ス基板上に転写する場合の例を用いて説明する。また、
ここでは、投影光学系が五つの投影系モジュールからな
る場合の例を用いて説明する。
【0014】図1は、本発明による走査型露光装置1の
概略的な構成を示す斜視図である。走査型露光装置1
は、照明光学系2と、複数の投影系モジュール3a〜3
eからなる投影光学系3と、マスク(レチクル)Mを保
持するマスクステージ4と、ガラス基板(基板)Pを保
持する基板ステージ5とを主体として構成されている。
なお、マスクMおよびガラス基板PがXY平面に沿って
配置され、XY平面のうち走査方向(同期移動方向)を
X方向、X方向と直交する非走査方向をY方向とし、X
Y平面に直交し投影光学系3でガラス基板Pに投影され
る台形視野のほぼ中心を通る主光線を光軸と称し、ガラ
ス基板Pに対してほぼ垂直となる光軸方向をZ方向とし
て説明する。
【0015】図2に示すように、照明光学系2は、超高
圧水銀ランプ等の光源6から射出された光束(露光光)
をマスクM上に照明するものであって、ダイクロイック
ミラー7、波長選択フィルタ8、ライトガイド9および
投影系モジュール3a〜3eのそれぞれに対応して配設
された照明系モジュール10a〜10e(ただし図2に
おいては、便宜上照明光学系10aに対応するもののみ
を示している)とから構成されている。
【0016】そして、光源6から射出した光束は、楕円
鏡6aで集光された後に、ダイクロイックミラー7に入
射する。ダイクロイックミラー7は、露光に必要な波長
の光束を反射し、その他の波長の光束を透過させるもの
である。ダイクロイックミラー7で反射された光束は、
波長選択フィルタ8に入射し、投影光学系3が露光を行
うのに適した波長(通常は、g、h、i線の内、少なく
とも1つの帯域)の光束となり、ライトガイド9に入射
する。ライトガイド9は、入射した光束を5本に分岐し
て、反射ミラー11を介して各照明系モジュール10a
〜10eに入射させるものである。
【0017】各照明系モジュール10a〜10eは、照
明シャッタ12とリレーレンズ13とフライアイレンズ
14とコンデンサレンズ15とから概略構成されてい
る。なお、本実施の形態では、この照明系モジュール1
0aと同じ構成の照明系モジュール10b〜10eが、
X方向とY方向とに一定の間隔をもって配置されてい
る。そして、各照明系モジュール10a〜10eからの
光束は、マスクM上の異なる照明領域を照明する構成に
なっている。
【0018】照明シャッタ12は、ライトガイド9の後
方に、光束の光路に対して進退自在に配置されている。
照明シャッタ12は、光路を遮蔽したときに該光路から
マスクMおよびガラス基板Pへ到る光束を遮光して、光
路を開放したときに光束への遮光を解除して、マスクM
およびガラス基板Pへ光束を照射させるものである。ま
た、照明シャッタ12には、該照明シャッタ12を上記
光路に対して進退移動させるシャッタ駆動部16が備え
られている。シャッタ駆動部16は、制御装置17によ
ってその駆動を制御されている。
【0019】一方、各照明系モジュール10a〜10e
には、光量調整機構18が付設されている。光量調整機
構18は、光路毎に光束の照度を設定することによっ
て、各光路毎に露光量を調整するものであって、ハーフ
ミラー19、ディテクタ20、フィルタ21およびフィ
ルタ駆動部22から構成されている。ハーフミラー19
は、フィルタ21とリレーレンズ13との間の光路中に
配置され、フィルタ21を透過した光束の一部をディテ
クタ20へ入射させるものである。ディテクタ20は、
入射した光束の照度を検出し、検出した照度信号を制御
装置17へ出力するものである。
【0020】フィルタ21は、ガラス板上にCr等で簾
状にパターニングされたものであって、透過率がY方向
に沿ってある範囲で線形に漸次変化するように形成され
ており、各光路中の照明シャッタ12とハーフミラー1
9との間に配置されている。これらハーフミラー19、
ディテクタ20およびフィルタ21は、複数の光路毎に
それぞれ配設されている。フィルタ駆動部22は、制御
装置17の指示に基づいてフィルタ21をY方向に沿っ
て移動させるものである。
【0021】従って、ディテクタ20が検出した光束の
照度に基づいて、制御装置17がフィルタ駆動部22を
制御することで、各光路毎にガラス基板P上での照度が
所定値になるように光路毎の光量を調整することができ
る。
【0022】光量調整機構18を透過した光束は、リレ
ーレンズ13を介してフライアイレンズ14に達する。
このフライアイレンズ14の射出面側には、二次光源が
形成され、コンデンサレンズ15を介してマスクMの照
明領域を均一な照度で照射することができるようになっ
ている。
【0023】マスクMを透過した光束は、投影系モジュ
ール3a〜3eにそれぞれ入射する。そして、照明領域
のマスクMのパターンは、所定の結像特性をもって、レ
ジストが塗布されたガラス基板P上に転写される。各投
影系モジュール3a〜3eは、マスクMのパターン像を
X方向もしくはY方向にシフトさせる像シフト機構、マ
スクMのパターンの中間像を形成する反射屈折型光学
系、ガラス基板P上で台形状の投影領域を設定する視野
絞り、およびマスクMのパターン像の倍率を変化させる
倍率調整機構(いずれも不図示)から構成されている。
【0024】図3は、投影系モジュール3a〜3eで投
影されるガラス基板P上の投影領域34a〜34eの平
面図である。この図に示すように、各投影領域34a〜
34eは、X方向の幅がL0の台形形状を呈しており、
X方向にピッチL離れて配置された、投影領域34a、
34c、34eからなる第1投影光学群23と、投影領
域34b、34dからなる第2投影光学群24とに群分
けされており、投影領域34a、34c、34eと投影
領域34b、34dとは、短辺側を対向させて配置され
ている。
【0025】さらに、投影領域34a〜34eは、隣り
合う投影領域の端部同士(35aと35b、35cと3
5d、35eと35f、35gと35h)が二点鎖線で
示すように、Y方向で重複するように並列配置され、X
方向の幅の総計がほぼ等しくなるように設定されてい
る。すなわち、各投影領域34a〜34eは、ガラス基
板P上で重複して露光される重複領域36a〜36dに
投影する端部35a〜35kと、重複せずに露光される
非重複領域33に投影する中央部41a〜41eとを有
しており、X方向に走査露光したときに重複領域の露光
量の和と、非重複領域の露光量とが等しくなるようにな
っている。
【0026】このように、ガラス基板P上で投影領域3
4a〜34eが重複する重複領域36a〜36dを設け
ることにより、重複領域36a〜36dにおける光学収
差の変化や照度変化を滑らかにすることができるように
なっている。なお、本実施の形態の投影領域34a〜3
4eの形状は、台形であるが、六角形や菱形、平行四辺
形等であっても構わない。
【0027】マスクステージ4は、マスクMを保持する
ものであって、一次元の走査露光を行うべくX方向に長
いストロークと、走査方向と直交するY方向に数mm程
度の微小量のストロークとを有している。図2に示すよ
うに、マスクステージ4には、該マスクステージ4をX
方向およびY方向に駆動するマスクステージ駆動部37
が備えられている。このマスクステージ駆動部37は、
制御装置17によって制御されている。
【0028】図1に示すように、マスクステージ4上の
端縁には、直交する方向に移動鏡38a、38bがそれ
ぞれ設置されている。移動鏡38aには、レーザ干渉計
39aが対向して配置されている。また、移動鏡38b
には、レーザ干渉計39bが対向して配置されている。
これらレーザ干渉計39a、39bは、それぞれ移動鏡
38a、38bにレーザ光を射出して当該移動鏡38
a、38bとの間の距離を計測することにより、マスク
ステージ4のX方向、Y方向の位置、すなわち、マスク
Mの位置を高分解能、高精度に検出することが可能にな
っている。そして、レーザ干渉計39a、39bの検出
結果は、図1には示していないが、制御装置17に出力
される。
【0029】基板ステージ5は、ガラス基板Pを保持し
て移動するものであって、マスクステージ4と同様に、
一次元の走査露光を行うべくX方向に長いストローク
と、走査方向と直交するY方向にステップ移動するため
の長いストロークとを有している。また、基板ステージ
5には、該基板ステージ5をX方向およびY方向に駆動
する基板ステージ駆動部40が備えられている(図2参
照)。この基板ステージ駆動部40は、制御装置17に
よって制御されている。さらに、基板ステージ5は、基
板ステージ駆動部40の制御により、Z方向にも移動自
在になっている。そして、基板ステージ5は、マスクM
のパターン面とガラス基板Pの露光面のZ方向の位置を
計測する計測手段(不図示)を備えており、計測手段に
よる計測結果は変位調整装置としての制御装置17に出
力される。なお、実際には、基板ステージ5におけるZ
方向への移動は、基板ステージ5に支持されガラス基板
Pを保持するホルダにより行われるが、ここでは便宜上
基板ステージ5によりZ方向への移動が行われるものと
して説明する。
【0030】また、基板ステージ5上の端縁には、直交
する方向に移動鏡42a、42bがそれぞれ設置されて
いる。移動鏡42aには、レーザー干渉計43aが対向
して配置されている。また、移動鏡42bには、レーザ
ー干渉計43bが対向して配置されている。これらレー
ザー干渉計43a、43bは、それぞれ移動鏡42a、
42bにレーザー光を射出して当該移動鏡42a、42
bとの間の距離を計測することにより、基板ステージ5
のX方向、Y方向の位置、すなわち、ガラス基板Pの位
置を高分解能、高精度に検出することが可能になってい
る。そして、レーザ干渉計43a、43bの検出結果
は、図1には示していないが制御装置17に出力され
る。
【0031】マスクMの上方には、マスクMに形成され
たマスクアライメントマーク(不図示)とガラス基板P
に形成された基板アライメントマーク(不図示)とを検
出するアライメント系49a、49bが配設されてい
る。アライメント系49a、49bは、マスクアライメ
ントマークに検知光を照射し、マスクアライメントマー
クの反射光と、マスクアライメントマークおよび外側の
投影系モジュール3aまたは3eを介して得られる基板
アライメントマークの反射光とを受光することにより、
マスクMとガラス基板Pとの位置ずれ量を計測する構成
になっている。なお、図2に示すように、アライメント
系49a、49bの計測結果は、制御装置17に出力さ
れる。また、アライメント系49a,49bは、X方向
に移動する駆動機構(不図示)を有しており、走査露光
時には照明領域内から退避可能な構成になっている。
【0032】制御装置17は、レーザ干渉計39a、3
9bの出力からマスクステージ4のXY平面内の位置を
モニターし、マスクステージ駆動部37を制御すること
でマスクステージ4を所望の位置へ移動させるととも
に、レーザ干渉計43a、43bの出力から基板ステー
ジ5のXY平面内の位置をモニターし、基板ステージ駆
動部40を制御することで基板ステージ5を所望の位置
へ移動させる。すなわち、制御装置17は、マスクステ
ージ4および基板ステージ5の位置をモニターしながら
両駆動部37,40を制御することにより、マスクMと
ガラスプレートPとを投影系モジュール3a〜3eに対
して、任意の走査速度(同期移動速度)でX方向に同期
移動させるようになっている。
【0033】さらに、制御装置17は、計測手段により
計測されたガラス基板Pの露光面の位置に基づいて、基
板ステージ駆動部40を制御することで、基板ステージ
5の露光面を投影系モジュール3a〜3eの結像面の位
置に対して所定の周期で変位させる構成になっている。
【0034】上記の構成の走査型露光装置1によりガラ
ス基板P上にLCDパターンを走査露光する手順を説明
する。なお、以下においては、マスクステージ4、基板
ステージ5の移動および各照明系モジュール10a〜1
0eにおける照明シャッタ12の駆動は、マスクステー
ジ駆動部37、基板ステージ駆動部40およびシャッタ
駆動部16を介して行われ、それぞれの駆動はそれぞれ
の駆動部37、40、16を制御する制御装置17の制
御に基づいて行われるものとする。
【0035】まず、露光処理を実行する前に、予めテス
ト露光等を行うことにより、計測用のガラス基板の露光
面が投影系モジュール3a〜3eの結像面の位置にある
ときのフォーカス位置(ベストフォーカス位置)Z0を
計測しておく。
【0036】次に、アライメント系49a、49bでマ
スクアライメントマークおよび基板アライメントマーク
を計測して、マスクMとガラス基板Pとの位置ずれ量を
求め、この結果からマスクステージ4または基板ステー
ジ5を微動させて位置合わせするとともに、マスクMと
ガラス基板Pとに対する各投影系モジュール3a〜3e
毎の相対的なシフト、回転、スケーリング補正量を算出
し、この補正量に基づいて各投影系モジュール3a〜3
eの像シフト機構、倍率調整機構、反射屈折型光学系の
補正を行う。
【0037】続いて、マスクステージ4および基板ステ
ージ5を駆動して、走査開始位置にマスクMおよびガラ
ス基板Pを移動させる。そして、マスクMとガラス基板
Pとを投影系モジュール3a〜3eに対して同一の速度
Vで同一方向、例えば−X方向に同期移動する。また、
マスクMとガラス基板Pとの−X方向への同期移動と同
期して、計測手段によりガラス基板Pの露光面の位置を
計測しながら基板ステージ5を投影系モジュール3a〜
3eの結像面の位置に対してZ方向に沿った(Z0+
b)と(Z0−b)との間を周期Tnで相対的に、且つ
連続的に変位させる。なお、(Z0+b)と(Z0−
b)とは、ガラス基板Pの焦点深度内の位置に設定され
る。
【0038】この周期Tnは、ガラス基板P上の任意の
位置が幅L0の投影領域を通過する間に、ガラス基板P
がZ方向にn行程変位することを示している(nは1以
上の整数)。換言すると、ガラス基板PがZ方向に沿っ
て相対変位する周期Tnは、ガラス基板P上の任意の位
置が幅L0の投影領域を通過する時間の1/nに設定さ
れる。
【0039】ここで、ガラス基板P上の任意の位置が幅
L0の投影領域を通過する時間T0は、次式で表され
る。 T0=L0/V …(1) 従って、時間T0の間にガラス基板PがZ方向に沿って
相対変位する周期Tnは次式で示される。 Tn=(1/n)×T0 =(1/n)×(L0/V) …(2)
【0040】また、第1投影光学群23と第2投影光学
群24との配置間隔であるピッチLは、mを1以上の整
数とすると、次式で示される値に設定される。 L=m×Tn×V =m×(L0/n) …(3) 式(3)から解るように、ピッチLは、周期Tnの間に
マスクMとガラス基板Pとが同期移動する距離の整数倍
に設定される。すなわち、第1投影光学群23の投影領
域を通過するときのガラス基板Pの周期Tnの相対変位
と、第2投影光学群24の投影領域を通過するときのガ
ラス基板Pの周期Tnの相対変位とは、その位相が一致
することになる。
【0041】以下、具体例を挙げて詳細に説明する。 〈n=1で、周期T1=T0の場合〉ここでは、基板ス
テージ5、すなわちガラス基板PをZ方向に変位させる
周期Tnを式(1)の時間T0に一致させる。すなわ
ち、Tn=T1=T0となり、ガラス基板P上の任意の
位置が幅L0の投影領域34a〜34eを通過する間
に、図4に示すように、ガラス基板PをZ方向に1行程
(n=1)変位させる。
【0042】ここで、露光領域のうち非重複領域33に
位置するガラス基板P上の点61aと、重複領域36c
に位置し、投影領域34cの端部35eおよび投影領域
34dの端部35fの双方で重複して露光されるガラス
基板P上の点61bとを考える(図5参照)。
【0043】点61a、61bは、走査露光時に図6に
示すように、ベストフォーカス位置Z0を基準としてフ
ォーカス位置Z+b、Z−bの間を投影系モジュール3
a〜3eの結像面の位置に対して周期T1でZ方向に沿
って相対変位する。このとき、点61aは、投影領域3
4cの中央部41cにより時間T1の露光時間で露光さ
れる。
【0044】一方、点61bは、投影領域34cの端部
35eによりTa時間露光され、照明領域34dの端部
35fによりTb時間露光される。Ta+Tb=T1と
なるので、点61bは点61aと同一の露光時間で露光
される。また、投影領域34cと34dを通過するとき
のガラス基板P上の任意の位置における相対変位の位相
は一致しているので、点61bが端部35e、35fに
より露光される間にZ方向に沿って相対変位する全行程
は、点61aが中央部41cにより露光される間にZ方
向に沿って相対変位する全行程と一致して1行程とな
る。これにより、重複して露光される点61bは、点6
1aと同様に、相対変位の端部であるフォーカス位置
(Z0+b)および(Z0−b)において露光時間が長
くなることで露光エネルギ量が大きくなり、焦点深度を
実質的に深くすることができる。
【0045】〈n=2で、周期T2=(T0/2)の場
合〉ここでは、基板ステージ5、すなわちガラス基板P
をZ方向に変位させる周期Tnを式(1)の時間(T0
/2)に一致させる。すなわち、Tn=T2=(T0/
2)となり、ガラス基板P上の任意の位置が幅L0の投
影領域34a〜34eを通過する時間T0に、図7に示
すように、ガラス基板PをZ方向に2行程(n=2)変
位させる。
【0046】このとき、点61a、61bは、走査露光
時に図8に示すように、ベストフォーカス位置Z0を基
準としてフォーカス位置Z+b、Z−bの間を投影系モ
ジュール3a〜3eの結像面の位置に対して周期T2で
Z方向に沿って相対変位するが、点61aは投影領域3
4cの非重複領域41cにより時間T0の露光時間で露
光される。
【0047】一方、点61bは、投影領域34cの端部
35eによりTa時間露光され、投影領域34dの端部
35fによりTb時間露光される。Ta+Tb=T0と
なるので、点61bは点61aと同一の露光時間で露光
される。また、投影領域34cと34dを通過する際の
ガラス基板P上における任意の位置の相対変位の位相は
一致しているので、点61bが端部35e、35fによ
り露光される間にZ方向に沿って相対変位する全行程
は、点61aが中央部41cにより露光される間にZ方
向に沿って相対変位する全行程と一致して2行程とな
る。これにより、重複して露光される点61bは、点6
1aと同様に、相対変位の端部であるフォーカス位置
(Z0+b)および(Z0−b)において露光時間が長
くなることで露光エネルギ量が大きくなり、焦点深度を
実質的に深くすることができる。
【0048】本実施の形態の走査露光方法および走査型
露光装置では、投影領域34a〜34eの一部を重複さ
せて露光する際にも、投影系モジュール3a〜3eの結
像面の位置とガラス基板とを光軸方向に沿って相対変位
させるので、非重複領域または重複領域とにより露光さ
れたガラス基板P上の露光領域の双方で焦点深度が大き
くなり、複数の露光領域間や、重複領域、非重複領域間
の露光エネルギ量の差を小さくすることが可能なり、色
むらの発生を抑制することで、デバイスの品質低下を防
止することができる。また、本実施の形態では、複数回
の走査露光を行うことなく、ガラス基板Pを所定の周期
で連続的に変位させることで上記焦点深度を深くしてい
るので、露光時間が必要以上に長くならず、露光工程の
スループット低下を未然に防ぐことができる。
【0049】加えて、本実施の形態の走査露光方法およ
び走査型露光装置では、非重複領域で露光される点61
aと、重複領域で露光される点61bとの相対変位の全
行程が一致しているので、各領域間で露光エネルギ量の
差がなくなり、投影領域が一部重複する複数の投影系モ
ジュール3a〜3eを用いた場合であっても、各モジュ
ール間の露光エネルギ量の差に起因する色むらを排除す
ることができ、デバイスの品質向上に寄与することがで
きる。
【0050】さらに、本実施の形態では、ガラス基板P
上の任意の位置が幅L0の投影領域を通過する間に、ガ
ラス基板PがZ方向に整数回変位する構成にしたので、
露光エネルギ量の分布がベストフォーカス位置Z0を中
心としてZ方向で対称になり、偏りのない焦点深度を得
ることができる。
【0051】また、上記実施の形態では、フォーカス位
置調整機能を有する基板ステージ5をZ方向に移動させ
ることで、パターンの結像面の位置とガラス基板Pとを
Z方向に沿って相対的に変位させているので、昇降機構
等を別途設ける必要がなく、装置の小型化、低価格化を
実現することができる。
【0052】なお、上記第1の実施の形態では、ガラス
基板P上の任意の位置が幅L0の投影領域を通過する間
に、ガラス基板PがZ方向にn行程変位する構成として
説明したが、必ずしもこの関係を満たす必要はなく、第
1投影光学群23と第2投影光学群24との配置ピッチ
Lと、ガラス基板Pの相対変位の周期Tnとが上記の式
(3)を満たせば、第1投影光学群23の投影領域を通
過するときのガラス基板Pの相対変位と、第2投影光学
群24を通過するときのガラス基板Pの相対変位との位
相が一致するため、非重複領域に位置する点と、重複領
域に位置する点との相対変位の全行程を一致させること
ができる。このとき、ガラス基板P上の任意の位置は、
相対変位の1周期のうち、少なくとも70%以上の行程
を経ることが好ましい。
【0053】図9ないし図11は、本発明の走査露光方
法および走査型露光装置の第2の実施の形態を示す図で
ある。これらの図において、図1ないし図8に示す第1
の実施の形態の構成要素と同一の要素については同一符
号を付し、その説明を省略する。第2の実施の形態と上
記の第1の実施の形態とが異なる点は、第1露光でガラ
ス基板Pに第1パターンを露光した後に、第2露光で第
1パターンに一部重複させて第2パターンを露光するこ
とである。
【0054】図9に示すように、ガラス基板P上に露光
されるLCDパターンLPは、第1露光により第1露光
領域51に露光される第1パターンと、第2露光により
第2露光領域52に露光される第2パターンとから構成
されており、第1露光領域51と第2露光領域52とは
重複領域53で重複している。各露光領域51、52
は、マスクステージ4をY方向に移動させてマスクMに
対する照明領域を移動させるとともに、基板ステージ5
をY移動させて、投影領域34a〜34eに対するガラ
ス基板Pの位置を移動させることで設定される。
【0055】上記のLCDパターンLPを露光する際に
は、まず、上記第1の実施の形態と同様の手順で第1露
光領域51に第1パターンを露光する。なお、ここで
は、Tn=T1=T0とし、ガラス基板P上の任意の位
置が幅L0の投影領域34a〜34eを通過する間に、
ガラス基板PをZ方向に1行程(n=1)変位させるも
のとする。
【0056】このとき、ガラス基板P上の重複領域53
は、投影領域34eの端部35kで投影露光される。ま
た、図10に示すように、重複領域53内の点K(図1
0中では、この点の移動軌跡を示している)は、投影領
域34eの−X側端部(図10中、左側端部)に到達し
たときにベストフォーカス位置Z0を起点とし、走査露
光が進むのに伴ってフォーカス位置Z+bに向かう行程
を辿る。
【0057】一方、図9に示すように、第2露光領域5
2に第2パターンを露光する際には、ガラス基板P上の
重複領域53は、投影領域34aの端部35jで投影露
光される。このとき、点Kが投影領域34aの−X側端
部に到達したときに、ベストフォーカス位置Z0を起点
とし、走査露光が進むのに伴ってフォーカス位置Z−b
に向かう行程を辿るように、すなわち、ガラス基板Pの
第2露光時の相対変位が第1露光時の相対変位と逆位相
の関係になるように、ガラス基板PをZ方向に沿って相
対変位させる。
【0058】これにより、点Kは、投影領域34eの端
部35kによりTa時間露光され、投影領域34aの端
部35jによりTb時間露光される。Ta+Tb=T1
となるので、点Kは非重複領域に位置する他の点と同一
の露光時間で露光される。また、点Kが端部35k、3
5jにより露光される間にZ方向に沿って相対変位する
全行程は、非重複領域に位置する他の点が相対変位する
全行程と同一の1行程となる。
【0059】なお、第1露光と第2露光とにより、重複
領域53に位置する任意の点が相対変位する全行程を非
重複領域に位置する他の点が相対変位する全行程と一致
させるには、上述した形態に限られず、第1露光領域5
1における露光開始時もしくは露光終了時の相対的変位
が、第2露光領域における露光開始時もしくは露光終了
時の相対的変位の少なくとも一方とほぼ一致すればよ
い。
【0060】本実施の形態の走査露光方法および走査型
露光装置では、上記第1の実施の形態と同様の効果が得
られることに加えて、第1露光終了後にステップ移動を
挟んで第2露光を実行する、いわゆるステップ・アンド
・スキャン方式で露光領域を重複させて露光する際に
も、非重複領域または重複領域とにより露光されたガラ
ス基板P上の露光領域の双方で焦点深度が深くなり、色
むらの発生を抑制することができるとともに、露光時間
が必要以上に長くならず、露光工程のスループット低下
を未然に防ぐことができる。
【0061】なお、上記第2の実施の形態では、投影系
モジュール3a〜3eからなる投影光学系3を用いて第
1露光および第2露光を実施する構成としたが、これに
限定されるものではなく、例えば図11に示すように、
単一で台形の投影領域34fを有する投影光学系を用い
てもよい。この場合、ガラス基板P上の重複領域53に
位置する任意の点は、投影領域34fの端部35m、3
5nでそれぞれ投影露光されるが、第1露光時および第
2露光時のガラス基板Pの相対変位は、第2の実施の形
態と同様に行えばよい。
【0062】つまり、重複領域における第1露光時の投
影領域の形状と第2露光時の投影領域の形状とが、走査
方向と平行な軸に対して線対称である場合は、第2の実
施の形態と同様に行い、線対称でない場合は第1の実施
の形態と同様に行えばよい。このように、重複領域を露
光する投影領域の形状に応じて、第1露光時と第2露光
時との変位を同位相もしくは逆位相の関係に設定する。
【0063】なお、上記実施の形態では、基板ステージ
5を介してガラス基板Pを正弦波状に変位させる構成と
したが、これに限られず、例えば階段状に変位させる構
成としてもよい。また、ガラス基板PをZ方向に沿って
変位させる際には、フォーカス位置調整機能を用いるこ
となく、例えばピエゾ素子によりZ方向に昇降させる構
成としてもよい。
【0064】また、上記実施の形態では、投影系モジュ
ール3a〜3eの結像位置に対して基板ステージ5をZ
方向に移動させる構成としたが、これに限定されるもの
ではなく、例えば基板ステージ5のZ方向の位置を固定
するとともに、マスクステージ4をZ方向に移動させる
昇降機構を設け、走査露光中にマスクステージ4を介し
てマスクMをZ方向に沿って相対変位させてもよい。こ
の場合も、ガラス基板Pを相対変位させたときと同様の
作用・効果が得られる。
【0065】さらに、マスクMのパターンの結像位置と
ガラス基板PとをZ方向に沿って相対変位させる方法と
しては、ガラス基板PやマスクMを変位させる以外に
も、投影系モジュール3a〜3e(すなわち、投影光学
系)の結像位置自体を変位させてもよい。これは、投影
系モジュール3a〜3e内に設けられている複数の光学
レンズ間の距離を、例えばピエゾ素子等で所定の周期で
変位させることで実現可能である。
【0066】このように、投影系モジュール3a〜3e
の結像位置を各モジュール毎に変位させる場合には、第
1投影光学群23の投影領域の端部および第2投影光学
群24の投影領域の端部で露光されるガラス基板P上の
点(任意の位置)が経る相対変位の全行程が、各投影光
学群23、24の投影領域の中央部で露光される点が経
る相対変位の全行程と一致すれば、各投影光学群23、
24の配置ピッチLは、上記の式(3)を必ずしも満足
する必要はない。また、図4、図6〜図8、図10で
は、相対変位させる行程をSin波状のもので表した
が、z0+bからz0−bの間をほぼ直線的に変位する
三角波状、台形状の変位行程として所定の周期で相対変
位させるようにしてもよい。
【0067】なお、本実施の形態の基板としては、液晶
表示デバイス用のガラス基板Pのみならず、半導体デバ
イス用の半導体ウエハや、薄膜磁気ヘッド用のセラミッ
クウエハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたは
レチクルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用
される。
【0068】また、投影光学系3としては、図13に示
すような投影光学系を用いることができる。図13に
は、図1に示す投影光学系3a〜3eとして、変形した
2組のダイソン型光学系を組み合わせた構造の投影光学
系の一例を示す。なお、各投影光学系3a〜3eは、そ
れぞれ同じ構成を有するため、代表として一つの投影光
学系の構造を示し、以下でその説明を行う。
【0069】この投影光学系は、第1部分光学系61〜
64と、視野絞り65と、第2部分光学系66〜69と
を有しており、これら第1及び第2部分光学系は、それ
ぞれダイソン型光学系を変形したものとなっている。
【0070】第1部分光学系は、マスクに対向する直角
プリズム61と、凸面を直角プリズム61の反対側に向
けた平凸レンズ成分62と、凹面を平凸レンズ成分62
側に向けたメニスカスレンズ成分63と、直角プリズム
61の下方に配置された直角プリズム64とを有する。
【0071】マスクMを通過した照明光学系からの光
は、直角プリズム61によって光路を90゜偏向され、
平凸レンズ成分62に入射する。平凸レンズ成分62を
通過した光は、接合面62aで屈折して反射面63aに
達する。反射面63aで反射された光は、接合面62a
で再度屈折され、平凸レンズ成分62に接合された直角
プリズム64に達する。この光は、直角プリズム64に
よって光路を90゜偏向されて、この直角プリズム64
の射出面側にマスクMの1次像を形成する。ここで、第
1部分光学系61〜64が形成するマスクMの1次像
は、X方向(光軸方向)の横倍率が正であり、且つ、Y
方向の横倍率が負となる等倍像である。
【0072】1次像からの光は、第2部分光学系66〜
69を介して、マスクMの2次像をガラス基板P上に形
成する。なお、第2部分光学系の構成は、第1部分光学
系61〜64と同一構造を有するため説明を省略する。
この第2部分光学系66〜69は、第1部分光学系と同
じく、X方向が正、且つY方向が負となる横倍率の等倍
像を形成する。よって、ガラス基板P上に形成される2
次像は、マスクMの等倍の正立像となる。なお、詳細な
説明は省略するが、投影光学系(第1及び第2部分光学
系)は、両側テレセントリック光学系となっている。ま
た、第1部分光学系61〜64が形成する1次像の位置
に配置される視野絞り65は、例えば台形状の開口部を
有する。この視野絞り65により、ガラス基板P上の各
露光領域が台形状に規定される。
【0073】このようにダイソン型光学系を用いた場合
においても、ガラス基板Pに投影される台形状の視野の
ほぼ中心を通る主光線を光軸とすると、ガラス基板Pに
対しほぼ垂直となるZ方向にガラス基板Pを所定の範囲
にわたって所定の周期で変位させることにより、マスク
Mのパターンの結像面とガラス基板とを光軸方向に相対
的に変位させることとなる。
【0074】走査型露光装置1の種類としては、ガラス
基板Pに液晶表示デバイスパターンを露光する液晶表示
デバイス製造用の露光装置に限られず、ウエハに半導体
デバイスパターンを露光する半導体デバイス製造用の露
光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるい
はレチクルなどを製造するための露光装置などにも広く
適用できる。
【0075】また、光源6として、超高圧水銀ランプか
ら発生する輝線(g線(436nm)、h線(404.
7nm)、i線(365nm))、KrFエキシマレー
ザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(193n
m)、F2レーザ(157nm)を用いることができ
る。
【0076】投影系モジュール3a〜3eの倍率は、等
倍系のみならず縮小系および拡大系のいずれでもよい。
また、投影系モジュール3a〜3eとしては、エキシマ
レーザなどの遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や
蛍石などの遠紫外線を透過する材料を用い、F2レーザ
やX線を用いる場合は反射屈折系または屈折系の光学系
(マスクMも反射型タイプのものを用いる)を用いれば
よい。また、投影系モジュール3a〜3eを用いること
なく、マスクMとガラス基板Pとを密接させてマスクM
のパターンを露光するプロキシミティ露光装置にも適用
可能である。
【0077】基板ステージ5やマスクステージ4にリニ
アモータ(USP5,623,853またはUSP5,528,118参照)を用
いる場合は、エアベアリングを用いたエア浮上型および
ローレンツ力またはリアクタンス力を用いた磁気浮上型
のどちらを用いてもよい。また、各ステージ4、5は、
ガイドに沿って移動するタイプでもよく、ガイドを設け
ないガイドレスタイプであってもよい。
【0078】各ステージ4、5の駆動機構37、40と
しては、二次元に磁石を配置した磁石ユニット(永久磁
石)と、二次元にコイルを配置した電機子ユニットとを
対向させ電磁力により各ステージ4、5を駆動する平面
モータを用いてもよい。この場合、磁石ユニットと電機
子ユニットとのいずれか一方をステージ4、5に接続
し、磁石ユニットと電機子ユニットとの他方を各ステー
ジ4、5の移動面側(ベース)に設ければよい。
【0079】基板ステージ5の移動により発生する反力
は、投影光学系3に伝わらないように、特開平8−16
6475号公報(USP5,528,118)に記載されているよう
に、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃がし
てもよい。本発明はこのような構造を備えた露光装置に
おいても適用可能である。マスクステージ4の移動によ
り発生する反力は、投影光学系3に伝わらないように、
特開平8−330224号公報(US S/N 08/416,558)
に記載されているように、フレーム部材を用いて機械的
に床(大地)に逃がしてもよい。本発明はこのような構
造を備えた露光装置においても適用可能である。
【0080】以上のように、本願実施形態の基板処理装
置である走査型露光装置1は、本願特許請求の範囲に挙
げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の
機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組
み立てることで製造される。これら各種精度を確保する
ために、この組み立ての前後には、各種光学系について
は光学的精度を達成するための調整、各種機械系につい
ては機械的精度を達成するための調整、各種電気系につ
いては電気的精度を達成するための調整が行われる。各
種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種
サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接
続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシ
ステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシ
ステム個々の組み立て工程があることはいうまでもな
い。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終
了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各
種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およ
びクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うこと
が望ましい。
【0081】液晶表示デバイスや半導体デバイス等のデ
バイスは、図12に示すように、液晶表示デバイス等の
機能・性能設計を行うステップ201、この設計ステッ
プに基づいたマスクM(レチクル)を製作するステップ
202、石英等からガラス基板P、またはシリコン材料
からウエハを製作するステップ203、前述した実施の
形態の走査型露光装置1によりマスクMのパターンをガ
ラス基板P(またはウエハ)に露光するステップ20
4、液晶表示デバイス等を組み立てるステップ(ウエハ
の場合、ダイシング工程、ボンディング工程、パッケー
ジ工程を含む)205、検査ステップ206等を経て製
造される。
【0082】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る走
査露光方法は、基板の露光領域の一部を重複させて露光
する際に、基板とマスクのパターンの結像面とを基板と
ほぼ垂直な方向に所定の範囲にわたって相対的に変位さ
せる手順となっている。これにより、この走査露光方法
では、基板上で焦点深度が深くなり、複数の露光領域間
や、重複領域、非重複領域間の露光エネルギ量の差を小
さくすることができるので、色むらの発生を抑制するこ
とで、デバイスの品質低下を防止できるとともに、露光
工程のスループット低下を未然に防ぐことができるとい
う効果が得られる。
【0083】請求項2に係る走査露光方法は、相対的に
変位させる際にマスクと基板との少なくとも一方の位置
を基板とほぼ垂直な方向に変位させる手順となってい
る。これにより、この走査露光方法では、パターンの結
像位置と基板とが光軸方向に沿って相対的に変位するた
め、焦点深度が大きくなり、基板上での露光エネルギ量
の差を小さくすることで色むらの発生を抑制できるとい
う効果が得られる。
【0084】請求項3に係る走査露光方法は、相対的に
変位させる動作が重複露光を成す第1露光と第2露光と
で行われる手順となっている。これにより、この走査露
光方法では、基板に対して複数回の走査露光を行う、い
わゆるステップ・アンド・スキャン方式で露光領域を重
複させて露光する際にも、基板上の焦点深度が深くな
り、色むらの発生を抑制することができるとともに、露
光時間が必要以上に長くならず、露光工程のスループッ
ト低下を未然に防ぐことができる。
【0085】請求項4に係る走査露光方法は、相対的に
変位させる動作が連続した変化、且つ所定の周期で行わ
れる手順となっている。これにより、この走査露光方法
では、露光時間が必要以上に長くならず、露光工程のス
ループット低下を未然に防ぐことができるという効果が
得られる。
【0086】請求項5に係る走査露光方法は、重複領域
の任意の位置における相対位置が変位する全行程と、非
重複領域の任意の位置における相対位置が変位する全行
程とを一致させる手順となっている。これにより、この
走査露光方法では、各領域間で露光エネルギ量の差がな
くなり、投影領域が一部重複する複数の投影光学系を用
いた場合であっても、各投影光学系間の露光エネルギ量
の差に起因する色むらを排除することができ、デバイス
の品質向上に寄与できるという効果が得られる。
【0087】請求項6に係る走査露光方法は、重複領域
の任意の位置における第1露光時の変位の周期と第2露
光時の変位の周期とが同位相もしくは逆位相の関係とす
る手順となっている。これにより、この走査露光方法で
は、基板に対して複数回の走査露光を行う、いわゆるス
テップ・アンド・スキャン方式で露光領域を重複させて
露光する際にも、重複領域と非重複領域との間で露光エ
ネルギ量の差がなくなり、露光エネルギ量の差に起因す
る色むらを排除することができ、デバイスの品質向上に
寄与できるという効果が得られる。
【0088】請求項7に係る走査露光方法は、重複領域
の任意の位置において、第1露光領域における露光開始
時もしくは露光終了時の相対的変位が、第2露光領域に
おける露光開始時もしくは露光終了時の前記相対的変位
の少なくとも一方とほぼ一致する手順となっている。こ
れにより、この走査露光方法では、第1露光領域と第2
露光領域との重複領域と、非重複領域との間で露光エネ
ルギ量の差がなくなり、露光エネルギ量の差に起因する
色むらを排除することができ、デバイスの品質向上に寄
与できるという効果が得られる。
【0089】請求項8に係る走査型露光装置は、投影光
学系で投影露光された露光領域の一部を重複させて重複
露光する際に、変位調整装置が基板とマスクのパターン
の結像面とを基板とほぼ垂直な方向に所定の範囲にわた
って相対的に変位させる構成になっている。これによ
り、この走査露光装置では、基板上で焦点深度が深くな
り、複数の露光領域間や、重複領域、非重複領域間の露
光エネルギ量の差を小さくすることができるので、色む
らの発生を抑制することで、デバイスの品質低下を防止
できるとともに、露光工程のスループット低下を未然に
防ぐことができるという効果が得られる。
【0090】請求項9に係る走査型露光装置は、変位調
整装置が第1投影光学群と第2投影光学群との所定のピ
ッチに基づいて、相対的変位の周期を設定する構成とな
っている。これにより、この走査露光装置では、第1投
影光学群と第2投影光学群との重複領域と非重複領域と
で露光される点の相対変位の全行程が一致することで、
各領域間で露光エネルギ量の差がなくなり、投影領域が
一部重複する複数の投影光学系を用いた場合であって
も、各投影光学系間の露光エネルギ量の差に起因する色
むらを排除することができ、デバイスの品質向上に寄与
できるという効果が得られる。
【0091】請求項10に係る走査型露光装置は、所定
のピッチと所定の周期の間に基板が同期移動に移動する
距離との関係がm倍(mは1以上の整数)になるよう
に、相対的変位の周期を設定する構成となっている。こ
れにより、この走査露光装置では、第1投影光学群の投
影領域と第2投影光学群の投影領域における基板の相対
変位が同位相になり、重複領域と非重複領域とで露光さ
れる点の相対変位の全行程を一致させることができると
いう効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、走
査型露光装置の概略的な構成を示す外観斜視図である。
【図2】 同走査型露光装置の概略構成図である。
【図3】 本発明の実施の形態を示す図であって、投
影系モジュールで設定される投影領域の平面図である。
【図4】 ガラス基板が光軸方向に相対変位する位置
と時間との関係図である。
【図5】 本発明の実施の形態を示す図であって、投
影系モジュールの投影領域とガラス基板の平面図であ
る。
【図6】 投影領域を通過する間にガラス基板が1行
程の相対変位を行うことを示す関係図である。
【図7】 ガラス基板が光軸方向に相対変位する位置
と時間との関係図である。
【図8】 投影領域を通過する間にガラス基板が2行
程の相対変位を行うことを示す関係図である。
【図9】 本発明の第2の実施の形態を示す図であっ
て、第1露光領域、第2露光領域を有するガラス基板と
投影系モジュールの投影領域との関係を示す平面図であ
る。
【図10】 本発明の第2の実施の形態を示す図であ
って、投影領域を通過する間にガラス基板が1行程の相
対変位を行うことを示す関係図である。
【図11】 本発明の別の実施の形態を示す図であっ
て、第1露光領域、第2露光領域を有するガラス基板
と、単一の投影領域との関係を示す平面図である。
【図12】 液晶表示デバイスの製造工程の一例を示
すフローチャート図である。
【図13】 ダイソン型光学系を組み合わせた投影光
学系の一例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
L ピッチ M マスク(レチクル) P ガラス基板(基板) 1 走査型露光装置 3 投影光学系 17 制御装置(変位調整装置) 23 第1投影光学群 24 第2投影光学群 33 非重複領域 36a〜36d、53 重複領域 51 第1露光領域 52 第2露光領域

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マスクと基板とを同期移動させ、投影
    光学系を介して前記マスクのパターンを前記基板上に露
    光する走査露光方法において、 前記投影光学系で投影露光された前記基板の露光領域の
    一部を重複させて露光する際に、前記基板と前記マスク
    のパターンの結像面とを前記基板とほぼ垂直な方向に所
    定の範囲にわたって相対的に変位させることを特徴とす
    る走査露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走査露光方法におい
    て、 前記相対的に変位させる際には、前記マスクと前記基板
    との少なくとも一方の位置を前記基板とほぼ垂直な方向
    に変位させることを特徴とする走査露光方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の走査露光方法
    において、 前記相対的に変位させる動作は、前記重複露光を成す第
    1露光と第2露光とで行われることを特徴とする走査露
    光方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の走
    査露光方法において、 前記相対的に変位させる動作は、連続した変化、且つ所
    定の周期で行われることを特徴とする走査露光方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれかに記載の走
    査露光方法において、 前記基板の露光領域は、前記基板上で重複して露光され
    る重複領域と、前記基板上で重複せずに露光される非重
    複領域とを有し、 前記重複領域の任意の位置における前記相対位置が変位
    する全行程と、前記非重複領域の任意の位置における前
    記相対位置が変位する全行程とを一致させることを特徴
    とする走査露光方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の走
    査露光方法において、 前記重複して露光される重複領域は、第1露光と第2露
    光とにより露光され、前記重複領域の任意の位置におけ
    る前記第1露光時の変位の周期と前記第2露光時の変位
    の周期とは、同位相もしくは逆位相の関係とすることを
    特徴とする走査露光方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の走
    査露光方法において、 前記重複露光される重複領域は、第1露光領域と第2露
    光領域とで重複露光され、 前記重複領域の任意の位置において、前記第1露光領域
    における露光開始時もしくは露光終了時の前記相対的変
    位が、前記第2露光領域における露光開始時もしくは露
    光終了時の前記相対的変位の少なくとも一方とほぼ一致
    することを特徴とする走査露光方法。
  8. 【請求項8】 マスクと基板とを同期移動させ、投影
    光学系を介して前記マスクのパターンを前記基板上に露
    光する走査型露光装置において、 前記投影光学系で投影露光された露光領域の一部を重複
    させて重複露光する際に、前記基板と前記マスクのパタ
    ーンの結像面とを前記基板とほぼ垂直な方向に所定の範
    囲にわたって相対的に変位させる変位調整装置を備える
    ことを特徴とする走査型露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の走査型露光装置におい
    て、 前記投影光学系は、前記移動方向に所定のピッチ離れて
    位置し、且つおのおのの投影領域が重複するように配置
    された第1投影光学群と第2投影光学群とを備え、 前記変位調整装置は、前記第1投影光学群と前記第2投
    影光学群との前記所定のピッチに基づいて、前記相対的
    変位の周期を設定することを特徴とする走査型露光装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の走査型露光装置にお
    いて、 前記変位調整装置は、前記所定のピッチと前記所定の周
    期の間に前記基板が前記同期移動に移動する距離との関
    係がm倍(mは1以上の整数)になるように、前記相対
    的変位の周期を設定することを特徴とする走査型露光装
    置。
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