JP2000298354A - 走査型露光方法および走査型露光装置 - Google Patents

走査型露光方法および走査型露光装置

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JP2000298354A
JP2000298354A JP11105903A JP10590399A JP2000298354A JP 2000298354 A JP2000298354 A JP 2000298354A JP 11105903 A JP11105903 A JP 11105903A JP 10590399 A JP10590399 A JP 10590399A JP 2000298354 A JP2000298354 A JP 2000298354A
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scanning
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projection
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Takashi Shimoyama
隆司 下山
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
    • G03F7/70216Mask projection systems
    • G03F7/70358Scanning exposure, i.e. relative movement of patterned beam and workpiece during imaging

Abstract

(57)【要約】 【課題】 投影領域の一部を重複して走査露光する際に
も、この領域の品質が低下してしまうことを防止する。 【解決手段】 並列する複数の投影系L1〜L5に対し
マスクMと基板Pとを同期移動して各投影系L1〜L5
からの露光光によりマスクMの像を基板P上の露光領域
に走査露光する走査型露光方法において、第1露光領域
に第1照度で前記走査露光を行う第1露光工程と、第1
露光工程の後に、露光領域の一部を第1露光領域に重複
させた第2露光領域に第2照度で前記走査露光を行う第
2露光工程とを有し、第1照度に基づいて第2照度を決
定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、マスクと基板とを
所定方向に同期移動して、マスクに形成されたパターン
を前記基板に走査露光する走査型露光方法および走査型
露光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、パソコンやテレビ等の表示素子と
しては、薄型化を可能とする液晶表示基板が多用される
ようになっている。この種の液晶表示基板は、平面視矩
形状の感光基板上に透明薄膜電極をフォトリソグラフィ
の手法で所望の形状にパターニングすることにより製造
されている。そして、このフォトリソグラフィの装置と
して、マスク(レチクル)上に形成されたパターンを投
影光学系を介して感光基板上のフォトレジスト層に露光
する露光装置が用いられている。
【0003】ところで、上記の液晶表示基板(ガラスプ
レート)は、画面の見やすさから大面積化が進んでお
り、最近では600mm×700mm程度のものが要求
されている。この要請に応える露光装置としては、マス
クとガラス基板とを所定方向に同期移動して、投影系に
対して走査することによって、マスクに形成されたLC
D(Liquid Crystal Display)
パターンをガラス基板上の露光領域に順次転写する走査
型露光装置が多く用いられている。この際、投影領域が
大きくても装置を大型化させず、且つ良好な結像特性を
得る投影系として、複数の光学系を、隣り合う投影領域
が走査方向で所定量変位するように、且つ隣り合う投影
領域の端部同士が走査方向と直交する方向に重複するよ
うに配置されたものが使用されている。
【0004】一方、上記のような走査型露光装置では、
走査露光を複数回行う、いわゆるステップ・アンド・ス
キャンによってガラス基板の大型化に対応することが提
案されている。すなわち、この種の走査型露光装置で
は、ガラス基板に転写されるLCDパターンを継ぎ合わ
せたり、複数のパターンに分割して露光する画面合成法
の採用が検討されている。
【0005】この画面合成法は、例えば、分割されたL
CDパターンのそれぞれに対応する複数のマスクを用
い、一枚のマスクに対応するガラス基板の露光領域に該
マスクのパターンを走査露光した後に、ガラス基板をス
テップさせるとともにマスクを別のものに交換し、この
マスクに対応する露光領域に該マスクのパターンを走査
露光することにより、ガラス基板に複数のパターンが継
ぎ合わされたLCDパターンを形成するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
たような従来の走査型露光方法および走査型露光装置に
は、以下のような問題が存在する。画面合成を伴わない
走査露光は、一回の走査で露光シーケンスが終了する。
そのため、複数の光路においては、各光路間での目標照
度を算出する、いわゆる照度キャリブレーションによっ
て算出すべき目標照度がそれぞれ一つで済んでいた。
【0007】ところが、画面合成を伴う走査露光におい
ては、投影領域が重複する重複部が存在する。この重複
部は、一度走査露光した後に、マスクとガラス基板とを
投影系に対してステップ移動し、その後再度の走査露光
で重複して露光されるので、異なる投影系を経た露光光
で露光されることになる。
【0008】この場合、各露光光の照度が異なると、重
複露光後の光量の和が他の投影領域と異なってしまい、
重複部のパターンの線幅が変化してしまう。特に、アク
ティブマトリックス液晶デバイスでは、パターン継ぎ目
部分でコントラストが断続的に変化してデバイスの品質
が著しく低下するという問題があった。
【0009】本発明は、以上のような点を考慮してなさ
れたもので、投影領域の一部を重複して走査露光する際
にも、この領域の品質が低下してしまうことを防止する
走査型露光方法および走査型露光装置を提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明は、実施の形態を示す図1ないし図4に対応
付けした以下の構成を採用している。本発明の走査型露
光方法は、並列する複数の投影系(L1〜L5)に対し
マスク(M)と基板(P)とを同期移動して各投影系
(L1〜L5)からの露光光によりマスク(M)の像を
基板(P)上の露光領域に走査露光する走査型露光方法
において、第1露光領域(EA1)に第1照度で前記走
査露光を行う第1露光工程と、第1露光工程の後に、露
光領域の一部を第1露光領域(EA1)に重複させた第
2露光領域(EA2)に第2照度で前記走査露光を行う
第2露光工程とを有し、第1照度に基づいて第2照度を
決定することを特徴とするものである。
【0011】従って、本発明の走査型露光方法では、第
1露光工程で重複する露光領域を走査露光した際の第1
照度に基づいて、他の露光領域の光量と略同一になるよ
うに第2工程における第2照度を決定することができ
る。これにより、基板(P)上の重複部(LA)におけ
る露光量の和が他の露光領域と略同一になり、重複部
(LA)のパターン線幅が変化してしまうことを防止で
きる。
【0012】また、本発明の走査型露光装置は、並列す
る複数の投影系(L1〜L5)に対しマスク(M)と基
板(P)とを同期移動して各投影系(L1〜L5)から
の露光光によりマスク(M)の像を基板(P)上の露光
領域(EA1、EA2)に走査露光する走査型露光装置
(1)において、露光領域(EA1、EA2)は、第1
照度の露光光で走査露光される第1露光領域(EA1)
と、第1露光領域(EA1)に一部を重複させて第2照
度の露光光で走査露光される第2露光領域(EA2)と
を備え、各投影系(L1〜L5)における露光光の第1
照度を検出する照度検出装置(14)と、照度検出装置
(14)が検出した第1照度に基づいて第2照度を決定
する照度決定装置(21)とを備えることを特徴とする
ものである。
【0013】従って、本発明の走査型露光装置では、露
光領域(EA1、EA2)が重複する重複部(LA)を
走査露光する際の第1照度を照度検出装置(14)によ
って検出することができる。そして、照度決定装置(2
1)によって、第1露光領域(EA1)を走査露光した
際の重複部(LA)の第1照度に基づいて、他の露光領
域の光量と略同一になるように第2露光領域(EA2)
を走査露光する際の第2照度を投影系(L1〜L5)毎
に決定することができる。これにより、基板(P)上の
重複部(LA)における露光量の和が他の露光領域と略
同一になり、重複部(LA)のパターン線幅が変化して
しまうことを防止できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の走査型露光方法お
よび走査型露光装置の実施の形態を、図1ないし図4を
参照して説明する。ここでは、五つの投影系を使用し、
第1露光工程および第2露光工程の二度の走査露光によ
り基板上に画面を合成する場合の例を用いて説明する。
【0015】図1は、露光装置(走査型露光装置)1の
概略構成図である。露光装置1は、マスク(レチクル)
Mと角形のガラスプレート(基板)Pとを、並列する複
数の光路に対し同期移動してマスクMの像をガラスプレ
ートPに走査露光するものであって、複数の照明光学系
I1〜I5(ただし図1においては、便宜上照明光学系
I1に対応するもののみを示している)と、複数の投影
光学系(投影系)L1〜L5と、マスクステージ3と、
プレートステージ4とから構成されている。また、上記
複数の光路のそれぞれには、各照明光学系I1〜I5お
よび各投影光学系L1〜L5が含まれている。
【0016】照明光学系I1〜I5は、各光路の露光光
をマスクMの照明領域に照明するものであって、露光光
を照射する光源5と楕円鏡6とシャッタ(遮蔽部材)2
と視野絞り24とレンズ系7とを主体として構成されて
いる。なお、本実施の形態では、この照明光学系I1と
同じ構成の照明光学系I2〜I5が、X方向とY方向と
に一定の間隔をもって配置されている。そして、各照明
光学系I1〜I5からの露光光は、マスクM上の異なる
照明領域を照明する構成になっている。
【0017】光源5は、電源8から供給される電力によ
り露光光を照射するものである。楕円鏡6は、光源5が
照射した露光光を集光するものである。シャッタ2は、
各光路毎に、該光路を開閉自在に設けられ、光路を遮蔽
したときに該光路からの露光光を遮光して、光路を開放
したときに露光光への遮光を解除するものである。シャ
ッタ2には、該シャッタ2を上記光路に対して進退移動
させるシャッタ駆動部19が備えられている。シャッタ
駆動部19は、主制御部(制御部)18によってその駆
動を制御されている。
【0018】視野絞り24は、楕円鏡6で集光された露
光光の照明範囲を台形の開口を介して調節するものであ
る。レンズ系7は、視野絞り24の開口の像をマスクM
の照明領域に結像させるものである。
【0019】投影光学系L1〜L5は、マスクMの照明
領域に応じた像を、図2に示すように、ガラスプレート
P上の異なる投影領域PA1〜PA5にそれぞれ結像す
るものであって、いずれも等倍正立系となっている。ま
た、投影領域PA1〜PA5は、平面視矩形形状の矩形
部25と、該矩形部25のY方向に対向する二辺からそ
れぞれ漸次縮径して延出する平面視三角形状の延出部2
6、26とからなる台形形状をそれぞれ有している。そ
して、投影領域PA1〜PA5は、隣り合う領域同士
(例えば、PA1とPA2、PA2とPA3)がX方向
に所定量変位するように、且つ隣り合う領域の延出部2
6、26同士が走査方向(同期移動方向)と直交する方
向であるY方向に互いに重複するように配置される。す
なわち、延出部26、26は、Y方向に隣り合う投影領
域における重複投影領域になっている。
【0020】したがって、投影光学系L1〜L5は、各
投影領域PA1〜PA5の配置に応じてX方向に所定量
変位するとともに、Y方向に重複して配置されている。
また、照明光学系I1〜I5も、マスクM上の照明領域
が上記の投影領域PA1〜PA5と同様に配置されてい
る。
【0021】マスクステージ3は、マスクMを保持する
ものであって、一次元の走査露光を行うべく走査方向
(X方向)に長いストロークと、走査方向と直交する方
向(Y方向)にステップ移動をするための長いストロー
クとを有している。また、マスクステージ3は、該マス
クステージ3を上記方向に移動させるマスクステージ駆
動部9を備えている。
【0022】プレートステージ4は、ガラスプレートP
を保持するものであって、マスクステージ3と同様に、
一次元の走査露光を行うべくX方向に長いストローク
と、走査方向と直交する方向(Y方向)にステップ移動
するための長いストロークとを有している。また、プレ
ートステージ4は、該プレートステージ4を上記方向に
移動させるプレートステージ駆動部10を備えている。
【0023】そして、これらマスクステージ駆動部9、
プレートステージ駆動部10は、ステージ制御部11に
接続されている。ステージ制御部11は、両駆動部1
0,11を制御することにより、マスクMとガラスプレ
ートPとを投影光学系L1〜L5に対して、任意の走査
速度(同期移動速度)でX方向に同期移動させるもので
ある。
【0024】また、プレートステージ4の上方には、デ
ィテクタ20が配設されている。ディテクタ20は、ガ
ラスプレートP上の露光光の照度を検出し、検出した照
度信号を後述する信号処理部17へ出力するものであっ
て、ガラスプレートPの露光面とほぼ同じ高さに設置さ
れることで、ガラスプレートPが受ける照度とほぼ同じ
照度を検出できる構成になっている。
【0025】一方、本露光装置1には、照度変更装置1
2が付設されている。照度変更装置12は、光路毎に露
光光の照度を設定することによって、投影領域PA1〜
PA5への露光量を設定するものであって、ハーフミラ
ー13、ディテクタ(照度検出装置)14、フィルター
15、フィルター駆動部16および信号処理部17とか
ら構成されている。
【0026】ハーフミラー13は、照明光学系I1〜I
5の光源5とレンズ系7との間の光路中に配置され、露
光光の一部をディテクタ14へ入射させるものである。
ディテクタ14は、入射した露光光の照度を検出し、検
出した照度信号を信号処理部17へ出力するものであ
る。
【0027】フィルター15は、透過率がY方向に沿っ
てある範囲で線形に漸次変化するように形成されてお
り、各光路中の光源5とハーフミラー13との間に配置
されている。これらハーフミラー13、ディテクタ14
およびフィルター15は、複数の光路毎にそれぞれ配設
されている。フィルター駆動部16は、信号処理部17
の指示に基づいてフィルター15をY方向に沿って移動
させるものである。
【0028】信号処理部17は、ディテクタ14が出力
した照度信号と予め与えられた目標照度との差分を算出
し、差分補正するようにフィルター駆動部16を制御す
るものである。この信号処理部17には、主制御部18
が接続されている。主制御部18は、信号処理部17に
対して光路毎の目標照度を指示するとともに、ステージ
制御部11を制御する構成になっている。
【0029】また、主制御部18には、照度演算部(照
度決定装置)21と記憶部22とが付設されている。照
度演算部21は、ディテクタ20が検出したガラスプレ
ートP上の露光光の照度を校正基準として、照度変更装
置12における第1露光工程の照度(第1照度)および
この第1照度に基づいて第2露光工程の照度(第2照
度)を各光路毎に算出して決定するものである。
【0030】記憶部22は、照度演算部21で算出され
た第1照度、第2照度を、各露光工程および各光路毎の
目標照度テーブル(照度テーブル)として記憶するもの
である。
【0031】上記の構成の走査型露光装置の作用につい
て以下に説明する。はじめに、露光装置1により照度キ
ャリブレーションを実施する手順について説明する。ロ
ットの最初において、プレートステージ4上にガラスプ
レートPが搬送されると、主制御部18は、露光光が最
大透過率でフィルター15を透過するように指示を出
す。この指示は、信号処理部17を介してフィルター駆
動部16に出力される。
【0032】各光路において露光光が最大透過率で透過
する位置にフィルター15が移動すると、各光源5から
楕円鏡6を介して露光光が照射される。照射された露光
光は、フィルター15およびハーフミラー13を透過し
た後、レンズ系7によって視野絞り24の開口に応じた
台形像をマスクMの照明領域にそれぞれ結像する。マス
クMの照明領域に応じた像は、投影光学系L1〜L5を
介して図2に示すガラスプレートP上の投影領域PA1
〜PA5に等倍正立で投影される。このとき、照明領域
にパターン等が形成されていない位置になるようにマス
クMを移動しておくか、もしくはマスクMを取り外して
おく。
【0033】そして、投影領域PA1〜PA5の内、Y
方向に重複して投影される重複投影領域、すなわち延出
部26内の位置A〜位置Kにおける露光光の照度をディ
テクタ20で検出する。検出された照度信号は、信号処
理部17および主制御部18を介して照度演算部21に
出力される。同時に、光源5から照射された露光光は、
ハーフミラー13によりその一部がディテクタ14へ入
射する。ディテクタ14は、入射した露光光の照度を検
出し、検出した照度信号を信号処理部17および主制御
部18を介して照度演算部21へ出力する。
【0034】照度演算部21は、各位置A〜Kにおける
照度信号を校正基準にし、且つこのときのディテクタ1
4が検出した照度信号を参照して、同一の露光領域を重
複して露光する隣り合う位置(例えば、位置Bと位置C
や位置Dと位置E)同士が同じ照度になるように、ディ
テクタ14が検出すべき目標照度を各光路毎に順次算出
する。これにより、第1露光工程における各光路の目標
照度である第1照度が決定される。
【0035】図3は、ガラスプレートPの露光領域にお
ける露光順序を示す図である。図3(a)に示すよう
に、ガラスプレートPの露光領域は、第1露光工程で走
査露光される露光領域(第1露光領域)EA1と、図3
(b)に示すように、第1露光工程終了後にマスクMと
ガラスプレートPとをY方向にステップ移動した後の第
2露光工程で走査露光される露光領域(第2露光領域)
EA2とを画面合成することで、図3(c)に示すよう
に、全面が露光される構成になっている。この際、露光
領域EA1と露光領域EA2とは、オーバーラップ部L
A(重複部)で各露光領域の一部が重複するように画面
合成される。オーバーラップ部LAは第1露光工程では
投影領域PA5の位置Kで投影され、第2露光工程では
投影領域PA1の位置Aで投影される。
【0036】そのため、照度演算部21は、第2露光工
程における位置Aでの照度が第1露光工程における位置
Kでの照度と略同一になるように、投影領域PA1を投
影する光路に位置するディテクタ14が検出すべき目標
照度を算出、決定する。同時に、照度演算部21は、投
影領域PA1と隣り合う投影領域PA2の照度が投影領
域PA1の延出部26における照度と略同一になるよう
にディテクタ14が検出すべき目標照度を算出して決定
するとともに、同様の手順を順次繰り返すことで投影領
域PA1〜PA5を投影する各光路の目標照度を算出し
て決定する。これにより、第2露光工程における各光路
の目標照度である第2照度が設定される。
【0037】照度演算部21で設定された各光路毎の第
1照度および第2照度は、記憶部22に目標照度テーブ
ルとして記憶される。
【0038】目標照度テーブルが設定されると、第1露
光工程に入る前に、信号処理部17は、主制御部18お
よび記憶部22を介して目標照度テーブルを参照し、デ
ィテクタ14によって検出された露光光の照度信号と目
標照度テーブルに設定された第1照度との差分を各光路
毎にそれぞれ算出し、その差分を補正するようにフィル
ター駆動部16を制御する。これにより、フィルター1
5がY方向に移動して露光光に対する透過率が変化す
る。したがって、各光路における露光光は、設定された
フィルター15を透過した後に、目標照度に設定され
る。かくして、露光処理前の照度キャリブレーションが
完了する。
【0039】照度キャリブレーションが完了すると、第
1露光工程に移行する。すなわち、マスクMとガラスプ
レートPとが投影光学系L1〜L5に対して+X方向に
同期移動することにより、図3(a)に示すように、マ
スクMの照明領域に応じた像が投影光学系L1〜L5を
介してガラスプレートP上の露光領域EA1に第1照度
で露光されて第1露光工程が終了する。
【0040】第1露光工程が終了すると、プレートステ
ージ4が投影光学系L1〜L5に対して+Y方向に所定
量ステップ移動して、図3(b)に示すように、投影領
域PA1〜PA5が露光領域EA2に対応する位置へ相
対移動する。
【0041】この間、再度ディテクタ14によって各光
路毎に露光光の照度を検出する。照度変更装置12にお
いて、信号処理部17は、主制御部18および記憶部2
2を介して目標照度テーブルを参照し、ディテクタ14
によって検出された露光光の照度信号と目標照度テーブ
ルに設定された第2照度との差分を各光路毎にそれぞれ
算出し、その差分を補正するようにフィルター駆動部1
6を制御する。これにより、フィルター15がY方向に
移動して露光光に対する透過率が変化する。したがっ
て、各光路における露光光は、第2照度に設定される。
【0042】ここで、第1露光工程前の照度キャリブレ
ーションにおいて、ディテクタ20で検出される照度と
ディテクタ14で検出される照度との相対関係は予め判
明しているため、このときの照度キャリブレーション
は、ディテクタ20によるガラスプレートP上の照度検
出を行わず、ディテクタ14による各光路の照度検出を
行う、いわゆる簡易照度キャリブレーションのみを実施
する。
【0043】また、シャッタ2は、主制御部18の指示
により第1露光工程が終了しても各光路の遮蔽動作を行
わない。そのため、上記簡易照度キャリブレーションお
よびプレートステージ4のステップ移動は、各光路を開
放した状態で実施される。この場合、乱反射によりガラ
スプレートP上の感光剤が若干露光されるが、簡易照度
キャリブレーションおよびプレートステージ4のステッ
プ移動は短時間で行われるため支障はない。
【0044】簡易照度キャリブレーションが完了する
と、第2露光工程に移行する。すなわち、マスクMとガ
ラスプレートPとが投影光学系L1〜L5に対して−X
方向に同期移動することにより、図3(c)に示すよう
に、マスクMの照明領域に応じた像が投影光学系L1〜
L5を介してガラスプレートP上の露光領域EA2に第
2照度で露光されて第2露光工程が終了する。かくし
て、ガラスプレートP上の露光領域EA1、EA2に、
マスクMの像が画面合成されて露光される。
【0045】このように、ガラスプレートP上の露光光
の照度検出を伴う照度キャリブレーションはロット毎に
最初に行われ、パターンを継ぐためにステップ移動した
後には簡易照度キャリブレーションが行われる。
【0046】本実施の形態の走査型露光方法および走査
型露光装置では、オーバーラップ部LAにおいて、第2
露光工程における第2照度を、第1露光工程における第
1照度に基づいて照度演算部21が決定しているので、
露光領域EA1と露光領域EA2に露光される光量を均
一にすることができる。特に、オーバーラップ部LAを
投影する重複投影領域の照度である第1照度に基づいて
第2照度を決定しているので、オーバーラップ部LAに
おける重複露光後の光量の和を他の露光領域と略同一に
することができる。そのため、オーバーラップ部LAに
おけるパターン線幅が他と比べて変化してしまうことを
防止でき、露光後のデバイスの品質を容易に維持するこ
とができる。また、重複投影領域における照度を検出
し、隣り合う重複投影領域同士が同じ照度になるように
第1照度を決定しているので、オーバーラップ部LAの
照度はもちろんのこと、第1、第2の各露光工程におけ
る投影領域PA1〜PA5の照度も略同一にすることも
できる。さらに、本実施の形態の走査型露光方法および
走査型露光装置では、第1照度と第2照度とが略同一に
なるよう照度決定することで重複露光後の光量の和を他
の露光領域と容易に略同一にすることができる。
【0047】また、本実施の形態の走査型露光方法およ
び走査型露光装置では、露光工程前に各露光工程の照度
が設定された目標照度テーブルを作成しているので、各
工程毎に目標照度を作成する必要がなく、露光工程のタ
クトアップを実現することができる。さらに、本実施の
形態の走査型露光方法および走査型露光装置では、第1
露光工程が終了した後の照度キャリブレーションは、ガ
ラスプレートP上での露光光の照度検出を行わない簡易
照度キャリブレーションで照度変更を行っているので、
照度キャリブレーションにかかる時間も短縮することが
できる。
【0048】加えて、本実施の形態の走査型露光方法お
よび走査型露光装置では、上記簡易照度キャリブレーシ
ョンも、プレートステージ4がステップ移動している間
に行っているので、照度キャリブレーションにかかる時
間を一層短縮することができる。
【0049】また、本実施の形態の走査型露光方法およ
び走査型露光装置では、第1、第2露光工程間でシャッ
タ2の開閉を行っていないので、シャッタ2による光路
の遮蔽、開放に伴う時間および、遮蔽状態、開放状態を
確認するための時間も削除することができ、一層のタク
トアップを実現することができる。さらに、シャッタ2
の作動に伴って発生する塵埃も抑制できるので、露光装
置1内の清浄化にも寄与することができる。なお、この
光路を開放した状態で他の工程を実施するという方法
は、画面合成を実施しない際にも適用可能である。例え
ば、走査露光後にガラスプレートPを交換する間に、シ
ャッタ2によって光路を開放した状態で照度キャリブレ
ーションを行うこともできる。この場合も、タクトアッ
プを実現することができる。
【0050】なお、上記実施の形態において、並列する
複数の光路を五ヶ所とし、これに対応して照明光学系お
よび投影光学系を設ける構成としたが、光路が複数であ
れば五ヶ所に限定されるものではなく、例えば三ヶ所や
七ヶ所、それ以上とする構成であってもよい。
【0051】また、上記実施の形態では、第1露光工程
および第2露光工程の二度の走査露光によりガラスプレ
ートP上に画面を合成する構成としたが、これに限られ
るものではなく、例えば三度以上の走査露光によりガラ
スプレートP上に画面を合成するような構成であっても
よい。さらに、五ヶ所の光路の端部同士でオーバーラッ
プ部を重複露光する構成としたが、合成する画面に応じ
て第1露光工程では、五ヶ所の光路を用い、第2露光工
程では三ヶ所の光路を用いて重複露光するような構成で
あってもよい。この場合、第1照度と略同一にする第2
照度は端部ではなく、実際に重複露光に用いられる光路
の第1照度と第2照度とを略同一にすればよい。
【0052】また、照明光学系毎に光源を設ける構成と
したが、これに限られるものではなく、例えば図4に示
すように、ライトガイド23を用いて複数の光源(また
は一つ)からの光を一つに合成し、再び各光路毎に光を
分岐させる構成であってもよい。この場合、光源の光量
のバラツキによる悪影響を排除できるとともに、光源の
一つが消えても全体の光量が低下するだけであり、照明
光学系毎に光源を設け、その一つが消えた場合のよう
に、光源が消えた照明光学系に対応する露光領域に露光
が行われず、露光処理後のデバイスに露光不良部が生じ
ることでデバイスが使用不能になってしまうという事態
を未然に防ぐことができる。
【0053】また、上記実施の形態において、遮蔽部材
としてシャッタ2を用いる構成としたが、これに限られ
るものではなく、例えば視野絞り24で光路を遮蔽、開
放する構成としてもよい。
【0054】なお、基板としては、液晶ディスプレイデ
バイス用のガラスプレートPのみならず、半導体デバイ
ス用の半導体ウエハ、薄膜磁気ヘッド用のセラミックウ
エハ、あるいは露光装置で用いられるマスクまたはレチ
クルの原版(合成石英、シリコンウエハ)等が適用され
る。
【0055】露光装置1の種類としては、上記液晶ディ
スプレイデバイス製造用のみならず、半導体製造用の露
光装置や、薄膜磁気ヘッド、撮像素子(CCD)あるい
はレチクルRなどを製造するための露光装置などにも広
く適用できる。
【0056】また、照明光学系I1〜I5の光源5とし
て、水銀ランプ6から発生する輝線(g線(436n
m)、i線(365nm))、KrFエキシマレーザ
(248nm)、ArFエキシマレーザ(193n
m)、F2レーザ(157nm)、X線などを用いるこ
とができる。また、YAGレーザや半導体レーザ等の高
周波などを用いてもよい。
【0057】投影光学系L1〜L5の倍率は、等倍系の
みならず縮小系および拡大系のいずれでもよい。また、
投影光学系L1〜L5としては、エキシマレーザなどの
遠紫外線を用いる場合は硝材として石英や蛍石などの遠
紫外線を透過する材料を用い、F2レーザを用いる場合
は反射屈折系または屈折系の光学系にする。
【0058】プレートステージ4やマスクステージ3に
リニアモータを用いる場合は、エアベアリングを用いた
エア浮上型およびローレンツ力またはリアクタンス力を
用いた磁気浮上型のどちらを用いてもよい。また、各ス
テージ3,4は、ガイドに沿って移動するタイプでもよ
く、ガイドを設けないガイドレスタイプであってもよ
い。
【0059】プレートステージ4の移動により発生する
反力は、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃
がしてもよい。マスクステージ3の移動により発生する
反力は、フレーム部材を用いて機械的に床(大地)に逃
がしてもよい。
【0060】複数の光学素子から構成される照明光学系
I1〜I5および投影光学系L1〜L5をそれぞれ露光
装置本体に組み込んでその光学調整をするとともに、多
数の機械部品からなるマスクステージ3やプレートステ
ージ4を露光装置本体に取り付けて配線や配管を接続
し、更に総合調整(電気調整、動作確認等)をすること
により本実施の形態の露光装置1を製造することができ
る。なお、露光装置1の製造は、温度およびクリーン度
等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
【0061】液晶表示素子や半導体デバイス等のデバイ
スは、各デバイスの機能・性能設計を行うステップ、こ
の設計ステップに基づいたマスクMを製作するステッ
プ、ガラスプレートP、ウエハ等を製作するステップ、
前述した実施の形態の露光装置1によりマスクMのパタ
ーンをガラスプレート、ウエハに露光するステップ、各
デバイスを組み立てるステップ、検査ステップ等を経て
製造される。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る走
査型露光方法は、第1露光領域に走査露光を行う際の第
1照度に基づいて、露光領域の一部を第1露光領域に重
複させた第2露光領域に走査露光を行う際の第2照度を
決定する構成となっている。これにより、この走査型露
光方法では、画面合成された露光領域において露光され
た光量を均一にすることができるため、パターン線幅が
部分的に変化してしまうことを防止でき、露光後のデバ
イスの品質を容易に維持できるという効果が得られる。
【0063】請求項2に係る走査型露光方法は、第1露
光領域と第2露光領域との重複部を走査露光する投影系
の第1照度に基づいて、第2照度を決定する構成となっ
ている。これにより、この走査型露光方法では、重複露
光後の光量の和を他の露光領域と略同一にすることがで
きるため、重複部におけるパターン線幅が他と比べて変
化してしまうことを防止でき、露光後のデバイスの品質
を容易に維持できるという効果が得られる。
【0064】請求項3に係る走査型露光方法は、第1照
度と略同一になるように第2照度を決定する構成となっ
ている。これにより、この走査型露光方法では、重複露
光後の光量の和を他の露光領域と略同一にすることが容
易にでき、露光後のデバイスの品質を確実に維持できる
という効果が得られる。
【0065】請求項4に係る走査型露光方法は、基板上
の露光光の照度に基づいて第1照度を設定した際に、第
1照度に基づいて複数の投影系に対応する照度テーブル
を作成する構成となっている。これにより、この走査型
露光方法では、各工程毎に目標照度を作成する必要がな
く、露光工程のタクトアップを実現できるという優れた
効果を奏するものである。
【0066】請求項5に係る走査型露光方法は、照度テ
ーブルに基づいて第2照度を決定する構成となってい
る。これにより、この走査型露光方法では、第2照度を
設定する際に、基板上での露光光の照度を検出する必要
がなくなり、照度キャリブレーションに係る時間を短縮
できるという効果が得られる。
【0067】請求項6に係る走査型露光方法は、第1照
度が、同期移動と直交する方向に隣り合う投影領域と互
いに重複する重複投影領域における照度である構成にな
っている。これにより、この走査型露光方法では、第
1、第2の各露光工程においても複数の投影領域に亙っ
て照度を略同一にできるという効果が得られる。
【0068】請求項7に係る走査型露光方法は、第1露
光工程から第2露光工程へ移行する際に、投影系の光路
を開放しておく構成となっている。これにより、この走
査型露光方法では、光路の遮蔽、開放に伴う時間およ
び、遮蔽状態、開放状態を確認するための時間も削除す
ることができ、一層のタクトアップを実現することがで
きることに加えて、遮蔽、開放の作動に伴って発生する
塵埃も抑制できるので、走査型露光装置内の清浄化にも
寄与できるという効果が得られる。
【0069】請求項8に係る走査型露光装置は、各投影
系における露光光の第1照度を検出する照度検出装置
と、照度検出装置が検出した第1照度に基づいて第2照
度を決定する照度決定装置とを備える構成になってい
る。これにより、この走査型露光装置では、照度検出装
置が検出した第1照度基づいて照度決定装置が各投影系
における第2照度を決定するので、画面合成された露光
領域に露光された光量を均一にすることができ、パター
ン線幅が部分的に変化してしまうことを防止すること
で、露光後のデバイスの品質を容易に維持できるという
効果が得られる。
【0070】請求項9に係る走査型露光装置は、照度決
定装置が基板上の照度に基づいて第1照度を算出すると
ともに、第1照度に基づいて第2照度を決定する構成と
なっている。これにより、この走査型露光装置では、第
1照度を算出した際に第2照度も同時に決定できるの
で、各工程毎に照度を算出する必要がなく、露光工程の
タクトアップを実現できるという優れた効果を奏するも
のである。
【0071】請求項10に係る走査型露光装置は、照度
決定装置が、第1露光領域と第2露光領域との重複部を
走査露光する際の第1照度に基づいて第2照度を決定す
る構成となっている。これにより、この走査型露光装置
では、重複部に露光される光量の和を他の露光領域と略
同一にすることができるため、重複部におけるパターン
線幅が他と比べて変化してしまうことを防止でき、露光
後のデバイスの品質を容易に維持できるという効果が得
られる。
【0072】請求項11に係る走査型露光装置は、照度
決定装置が、第1照度と略同一になるように第2照度を
決定する構成となっている。これにより、この走査型露
光装置では、重複部に露光される光量の和を他の露光領
域と略同一にすることが容易にでき、露光後のデバイス
の品質を確実に維持できるという効果が得られる。
【0073】請求項12に係る走査型露光装置は、第1
照度として、同期移動と直交する方向に隣り合う投影領
域と互いに重複する重複投影領域における照度を検出す
る構成になっている。これにより、この走査型露光装置
では、第1、第2の各露光工程においても複数の投影領
域に亙って照度を略同一にできるという効果が得られ
る。
【0074】請求項13に係る走査型露光装置は、各投
影系の投影領域が矩形部と、該矩形部から延出する延出
部を備え、この延出部が重複投影領域である構成となっ
ている。これにより、この走査型露光装置では、隣り合
う投影領域の延出部同士の照度を略同一にすることで、
第1、第2の各露光工程においても複数の投影領域に亙
って照度を略同一にできるという効果が得られる。
【0075】請求項14に係る走査型露光装置は、遮蔽
部材がマスクへ到る露光光の光路を開放自在に遮蔽し、
制御部が第1露光領域へ走査露光した後に第2露光領域
を走査露光する際に遮蔽部材を開放させる構成となって
いる。これにより、この走査型露光装置では、光路の遮
蔽、開放に伴う時間および、遮蔽状態、開放状態を確認
するための時間も削除することができ、一層のタクトア
ップを実現することができることに加えて、遮蔽、開放
の作動に伴って発生する塵埃も抑制できるので、走査型
露光装置内の清浄化にも寄与できるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態を示す図であって、照度
変更装置、照度演算部および記憶部を備えた露光装置の
概略構成図である。
【図2】 本発明の実施の形態を示す図であって、複数
の投影領域の内、照度検出位置を示す平面図である。
【図3】 本発明の実施の形態を示す図であって、
(a)は第1露光工程終了後、(b)はプレートステー
ジがステップ移動した後、(c)は第2露光工程終了後
のガラスプレートの露光状態を説明する説明図である。
【図4】 本発明を構成する照明光学系の別の実施の形
態を示す図であって、光源からの光がライトガイドによ
って合成、分岐される概略構成図である。
【符号の説明】
EA1 露光領域(第1露光領域) EA2 露光領域(第2露光領域) LA オーバーラップ部(重複部) L1〜L5 投影光学系(投影系) M マスク(レチクル) P ガラスプレート(基板) PA1〜PA5 投影領域 1 露光装置(走査型露光装置) 2 シャッタ(遮蔽部材) 12 照度変更装置 14 ディテクタ(照度検出装置) 18 主制御部(制御部) 21 照度演算部(照度決定装置) 22 記憶部 25 矩形部 26 延出部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 並列する複数の投影系に対しマスクと基
    板とを同期移動して各投影系からの露光光により前記マ
    スクの像を前記基板上の露光領域に走査露光する走査型
    露光方法において、 第1露光領域に第1照度で前記走査露光を行う第1露光
    工程と、該第1露光工程の後に、露光領域の一部を前記
    第1露光領域に重複させた第2露光領域に第2照度で前
    記走査露光を行う第2露光工程とを有し、 前記第1照度に基づいて前記第2照度を決定することを
    特徴とする走査型露光方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の走査型露光方法におい
    て、 前記第2照度を、前記第1露光領域と前記第2露光領域
    との重複部を走査露光する投影系の前記第1照度に基づ
    いて決定することを特徴とする走査型露光方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の走査型露光方法
    において、 前記第2照度を、前記第1照度と略同一になるように決
    定することを特徴とする走査型露光方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかに記載の走査
    型露光方法において、 前記基板上の前記露光光の照度に基づいて前記複数の投
    影系に対して前記第1照度を設定した際に、設定された
    第1照度に基づいて前記複数の投影系に対応する第2照
    度の照度テーブルを作成することを特徴とする走査型露
    光方法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の走査型露光方法におい
    て、 前記第2照度を前記照度テーブルに基づいて決定するこ
    とを特徴とする走査型露光方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれかに記載の走査
    型露光方法において、 前記各投影系の投影領域は、前記同期移動と直交する方
    向に隣り合う投影領域と互いに重複する重複投影領域を
    それぞれ有し、 前記第1照度は、前記重複投影領域における照度である
    ことを特徴とする走査型露光方法。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれかに記載の走査
    型露光方法において、 前記第1露光工程から前記第2露光工程へ移行する際
    に、前記投影系の光路を開放しておくことを特徴とする
    走査型露光方法。
  8. 【請求項8】 並列する複数の投影系に対しマスクと基
    板とを同期移動して各投影系からの露光光により前記マ
    スクの像を前記基板上の露光領域に走査露光する走査型
    露光装置において、 前記露光領域は、第1照度の前記露光光で前記走査露光
    される第1露光領域と、該第1露光領域に一部を重複さ
    せて第2照度の前記露光光で前記走査露光される第2露
    光領域とを備え、 前記各投影系における前記露光光の第1照度を検出する
    照度検出装置と、 該照度検出装置が検出した前記第1照度に基づいて前記
    第2照度を決定する照度決定装置とを備えることを特徴
    とする走査型露光装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の走査型露光装置におい
    て、 前記照度決定装置は、前記基板上の照度に基づいて前記
    第1照度を算出するとともに、該第1照度に基づいて前
    記第2照度を決定することを特徴とする走査型露光装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の走査型露光装置におい
    て、 前記照度決定装置は、前記第1露光領域と前記第2露光
    領域との重複部を走査露光する投影系の前記第1照度に
    基づいて前記第2照度を決定することを特徴とする走査
    型露光装置。
  11. 【請求項11】 請求項9または10記載の走査型露光
    装置において、 前記照度決定装置は、前記第1照度と略同一になるよう
    に前記第2照度を決定することを特徴とする走査型露光
    装置。
  12. 【請求項12】 請求項8から11のいずれかに記載の
    走査型露光装置において、 前記各投影系の投影領域は、前記同期移動と直交する方
    向に隣り合う投影領域と互いに重複する重複投影領域を
    それぞれ有し、 前記照度検出装置は、前記第1照度として、前記重複投
    影領域における前記露光光の照度を検出することを特徴
    とする走査型露光装置。
  13. 【請求項13】 請求項12記載の走査型露光装置にお
    いて、 前記各投影系は、矩形形状の矩形部と該矩形部の対向す
    る二辺からそれぞれ漸次縮径して延出する延出部とを備
    えた投影領域をそれぞれ有し、該延出部が前記重複投影
    領域であることを特徴とする走査型露光装置。
  14. 【請求項14】 請求項8から13のいずれかに記載の
    走査型露光装置において、 前記マスクへ到る露光光の光路を開放自在に遮蔽する遮
    蔽部材と、 前記第1露光領域へ走査露光した後に第2露光領域を走
    査露光する際に前記遮蔽部材を開放しておくように制御
    する制御部とを備えることを特徴とする走査型露光装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005258437A (ja) * 2004-03-13 2005-09-22 Samsung Electronics Co Ltd 露光装置及び方法
JP2008185908A (ja) * 2007-01-31 2008-08-14 Nikon Corp マスクの製造方法、露光方法、露光装置、および電子デバイスの製造方法

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