JPH11212266A - 走査型露光装置 - Google Patents

走査型露光装置

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JPH11212266A
JPH11212266A JP10030599A JP3059998A JPH11212266A JP H11212266 A JPH11212266 A JP H11212266A JP 10030599 A JP10030599 A JP 10030599A JP 3059998 A JP3059998 A JP 3059998A JP H11212266 A JPH11212266 A JP H11212266A
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scanning
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • GPHYSICS
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    • G03F7/70Microphotolithographic exposure; Apparatus therefor
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】マスクホルダの大型化を招くことなく、しかも
基板ステージのフットプリントが狭い走査型露光装置を
提供する。 【解決手段】パターンMpを有したマスクMと基板Pと
を対向させ、マスクMと基板Pとを前記対向する方向と
直交する走査方向Xに同期移動して、パターンMpを基
板Pに転写する走査型露光装置において、マスクMを載
置して、走査方向Xと、走査方向と前記対向する方向と
に直交する非走査方向Yとに移動可能なマスクステージ
32と、基板Pを載置して走査方向Xに移動可能な基板
ステージ60と、マスクステージ32と基板ステージ6
0を走査方向Xに移動した後に、マスクステージ32を
非走査方向Yに移動させるステージ制御装置80とを備
えたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は走査型露光装置に関
し、特に液晶ディスプレイパネル用のガラス基板等の大
型感光基板ヘパターン露光するのに適した走査型露光装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶ディスプレイパネルは、マスク上に
ディスプレイパネルの原画を描き、これをガラス基板上
に走査露光するフォトリソグラフィーによって製造され
る。このフォトリソグラフィーでは、1枚のガラス基板
は露光、現像、エッチングなどの多数の工程を繰り返し
て経るから、1枚のガラス基板に1つの露光領域しかな
く、すなわち1枚のディスプレイパネルしか転写しない
のでは、生産性の向上を図ることができない。そこで1
枚のガラス基板から多数のディスプレイパネルが得られ
るように、ガラス基板の大きさはますます大きくなって
いる。いま、ガラス基板の平面上で走査方向をX方向と
し、X方向と直交する非走査方向をY方向とすると、1
枚のガラス基板には、X方向にもY方向にも複数の露光
領域が設けられる傾向にある。そこで代表例として、X
方向の露光領域数×Y方向の露光領域数が2×2=4面
取りの場合について、従来例を説明する。
【0003】図12は2×2面取りの第1の従来例を示
し、マスクM上に2×2面のパターン領域Mp1〜Mp
4を設け、不図示の照明光学系と投影光学系とは、それ
ぞれX方向に2面分の照明領域10aと結像領域40a
とを持つように形成したものである。2×2面のパター
ン領域Mp1〜Mp4は、1枚のマスクM上に2×2面
のパターン領域を設けることもできるし、1面のパター
ンを設けた4枚のマスクを用いることもできる。この従
来例によれば、マスクMと基板Pとを同期してX方向に
走査することにより、基板P上の2×2面の露光領域P
a〜Pdに2×2面のパターンMp1〜Mp4が露光さ
れる。
【0004】また、図13は2×2面取りの第2の従来
例を示し、マスクM上に1面のパターンMp領域を設
け、照明光学系と投影光学系とは、それぞれX方向に1
面分の照明領域10aと結像領域40aを持つように形
成したものである。この従来例によれば、基板P上の第
1の露光領域Paを投影光学系の結像領域40aに送り
込んだ後に、マスクMと基板Pとを同期してX方向に走
査することにより、第1の露光領域Paにマスクパター
ンMpが露光される。次いで基板PをX方向にステップ
移動して第2の露光領域Pbを結像領域40aに送り込
んで走査露光を行い、同様に基板PをY方向にステップ
移動して第3の露光領域Pcを結像領域40aに送り込
んで走査露光を行い、更に基板PをX方向にステップ移
動して第4の露光領域Pdを結像領域40aに送り込ん
で走査露光を行う。これにより、基板P上の2×2面の
露光領域Pa〜PdにマスクパターンMpが露光され
る。なお、図12と図13において、黒塗りの矢印はマ
スクMと基板Pとの同期走査を表し、白塗りの矢印は基
板Pのステップ移動を表す。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術のう
ち、第1の従来例では、マスクMも基板PもX方向に走
査移動するだけであるから、マスクステージと基板ステ
ージとを一体構造化することができ、この一体構造をX
方向にのみ走査移動すれば足りる。したがって、装置の
駆動機構が単純になるという利点がある。しかしなが
ら、1枚のマスクMに2×2面のパターン領域Mp1〜
Mp4を設けるときには、基板Pの大きさに比例してマ
スクMの大きさが大きくなることとなる。また、1面の
パターンMpを設けた4枚のマスクMを用いるときに
は、基板P上の露光領域Pa〜Pdの個数に比例してマ
スクMの枚数が増大することとなる。すなわち第1の従
来例では、装置自体は単純になるが、用意すべきマスク
Mが大型化し、あるいは用意すべきマスクMの枚数が増
加し、いずれにしろマスクホルダが基板ホルダと同程度
の大きさになってしまうというという問題点がある。
【0006】また第2の従来例では、1面のパターンM
pを設けたマスクMを1枚だけ用意すれば足りるから、
マスクM側の問題点は解消するという利点がある。しか
しながら、基板PをX方向に走査移動する必要があるほ
か、露光領域をX方向に切り替えるためにX方向にステ
ップ移動する必要があり、更に露光領域をY方向に切り
替えるためにY方向にもステップ移動する必要がある。
ここで1つの露光領域の大きさをLX×LY(≡S)とす
ると、2×2面取りのときには基板Pの大きさSPは、
ほぼSP=2LX×2LY=4Sの大きさを有するが、X
方向にほぼ2×LXだけ移動できる必要があるから、占
有範囲としては2LX+2LX=4LXだけの長さが必要
となる。同様に、Y方向にはLYだけ移動できる必要が
あるから、占有範囲としては2LY+LY=3LYだけの
長さが必要となる。したがって基板ステージのフットプ
リントとしては、4LX×3LY=12S=3SPだけ必
要となり、すなわち基板P自体の大きさの3倍もの面積
を占有することとなる。
【0007】また、このように基板P自体の大きさに比
較して基板ステージのフットプリントが大きくなると、
基板ステージや定盤の剛性を高める必要が生じるから、
基板ステージの重量が増加し、基板ステージの増速・減
速が困難となり、基板ステージの位置合わせに時間がか
かることとなり、スループットの悪化を招くおそれがあ
る。したがって本発明は、マスクホルダの大型化を招く
ことなく、しかも基板ステージのフットプリントが狭い
走査型露光装置を提供することを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、一実施例を表す図1に
対応つけて説明すると、パターンを有したマスクMと基
板Pとを対向させ、マスクMと基板Pとを前記対向する
方向と直交する走査方向に同期移動して、パターンを基
板Pに転写する走査型露光装置において、マスクを載置
して、走査方向と、走査方向と前記対向する方向とに直
交する非走査方向とに移動可能なマスクステージ32
と、基板Pを載置して走査方向に移動可能な基板ステー
ジ60と、マスクステージ32と基板ステージ60を走
査方向に移動した後に、マスクステージ32を非走査方
向に移動させるステージ制御装置80とを備えたことを
特徴とする走査型露光装置である。
【0009】本発明はまた、パターンを有したマスクM
と基板Pとを対向させ、マスクMと基板Pとを前記対向
する方向と直交する走査方向に同期移動して、パターン
を基板Pの露光領域に転写する走査露光方法において、
マスクMと基板Pとを走査方向の第1の向きに同期移動
して、露光領域の一部にパターンを転写するステップ
と、マスクMを走査方向と前記対向する方向とに直交す
る非走査方向に移動するステップと、マスクMと基板P
とを第1の向きとは逆の向きに同期移動して、露光領域
の一部にパターンを転写するステップと、を含むことを
特徴とする走査露光方法である。なお、第1の向きに同
期移動するときの露光領域(すなわち往路での露光領
域)と、第1の向きとは逆の向きに同期移動するときの
露光領域(すなわち復路での露光領域)とは、異なる露
光領域であっても良いし、同じ露光領域であっても良
い。すなわち、往路と復路での露光において、異なる露
光領域を露光しても良いし、往路と復路での露光によっ
て、1つの露光領域を画面合成するように露光しても良
い。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面によっ
て説明する。図1〜図5は本実施例の形態による走査型
露光装置の第1実施例を示し、先ず図1と図2とは、主
として光学系を除外した機械的構成と駆動機構を示す。
以下の説明では、マスクM及び基板Pの平面をX−Y平
面に取り、このうち走査方向をX方向とし、X方向と直
交する非走査方向をY方向とし、X方向とY方向に直交
する方向をZ方向としている。図1に示すように、定盤
70にはX方向に延びる基板ステージガイド71a,7
1bが固定されている。基板ステージガイド71a,7
1b上には基板ステージ60がX方向に走行自在に載置
されており、基板ステージ60は、基板ステージ駆動機
62(図2参照)によって駆動されている。基板ステー
ジ60上にはX、Y、θ方向に位置決め可能に基板ホル
ダ61(図2参照)が載置されており、基板ホルダ61
上に角形のガラスプレートでありフォトレジストを塗布
された基板Pが保持されている。なおθ方向とは、X−
Y面内での角度方向を意味する。
【0011】他方、定盤70の両側にはコラム72a,
72bが立設されており、両コラム72a,72bの間
に投影光学系40,50が支持されている。投影光学系
40、50は、正立正像でかつ等倍の光学系であり、図
2、図3では簡素化のため一部図示省略しているが、基
板PのY方向(非走査方向)の幅に応じた投影領域を有
している。図1に戻って、両コラム72a,72b上に
はX方向に延びるマスクXステージガイド73a,73
bが固定されている。マスクXステージガイド73a,
73b上にはマスクXステージ30a,30bがX方向
に走行自在に載置されており、マスクXステージ30
a,30bはマスクXステージ駆動機(不図示)によっ
て駆動されている。マスクXステージ30a,30bに
は、Y方向に延びるマスクステージYガイド31a,3
1bが固定されている。マスクステージYガイド31
a,31b上にはマスクステージ32がY方向に走行自
在に載置されており、マスクステージ32はマスクステ
ージ駆動機(不図示)によって駆動されている。マスク
ステージ32上にはX、Y、θ方向に位置決め可能にマ
スクホルダ33(図2参照)が載置されており、マスク
ホルダ33上に回路パターン(例えば液晶表示素子パタ
ーン)が形成されたマスクMが保持されている。
【0012】次に、図2に示すように、基板ステージ6
0上に載置された基板ホルダ61は、基板ホルダX微動
機63XによってX方向に駆動されており、更に、基板
ホルダY第1微動機63Y1と第2微動機63Y2とに
よって、Y方向に駆動され且つX−Y面内でのθ方向に
駆動されている。なお、基板ステージ60は基板ステー
ジ駆動機62によってX方向に駆動されているから、基
板ホルダX微動機63Xを設けない構成とすることもで
きる。基板ホルダ61のX方向の位置(すなわち基板P
のX方向の位置)は、基板ホルダX干渉計(不図示)に
よって計測されており、基板ホルダ61のY方向の位置
とX−Y面内での角度位置(すなわち基板PのY方向の
位置とX−Y面内での角度位置)は、基板ホルダY第1
干渉計64Y1と第2干渉計と(不図示)によって計測
され、後述の制御装置80に計測結果が出力される。
【0013】同様に、マスクステージ32上に載置され
たマスクホルダ33は、マスクホルダX微動機34Xに
よってX方向に駆動されており、更に、マスクホルダY
第1微動機34Y1と第2微動機34Y2とによって、
Y方向に駆動され且つX−Y面内でのθ方向に駆動され
ている。なお、マスクステージ32を載置したマスクX
ステージ30a,30bは、マスクXステージ駆動機
(不図示)によってX方向に駆動されているから、マス
クホルダX微動機34Xを設けない構成とすることもで
きる。同様に、マスクステージ32はマスクステージ駆
動機(不図示)によってY方向に駆動されているから、
マスクホルダY微動機34Y1と第2微動機34Y2と
のうちのいずれか一方を設けない構成とすることもでき
る。マスクホルダ33のX方向の位置(すなわちマスク
MのX方向の位置)は、マスクホルダX干渉計(不図
示)によって計測されており、マスクホルダ33のY方
向の位置とX−Y面内での角度位置(すなわちマスクM
のY方向の位置とX−Y面内での角度位置)は、マスク
ホルダY第1干渉計と第2干渉計と(いずれも不図示)
によって計測され、後述の制御装置80に計測結果が出
力される。制御装置80は、露光装置全体を制御するも
のであり、本実施例の形態では特にマスクステージ32
と基板ステージ60とを制御している。
【0014】次に、図3は第1実施例の主として光学系
を示す。本実施例の露光装置は、図面簡単化のため一部
図示省略するがマスクMを照明する第1照明光学系10
と第2照明光学系(不図示)とを有し、第1照明光学系
10は5つの部分照明光学系11〜15からなり、第2
照明光学系も同様である。第1照明光学系10と第2照
明光学系とは、基板PのY方向(非走査方向)の幅に応
じた照明領域を有している。そこで次に、第1照明光学
系10の第1部分照明光学系11の構成を説明する。超
高圧水銀ランプ等の光源1から射出した光束は、楕円鏡
2で反射された後にダイクロイックミラー3に入射す
る。このダイクロイックミラー3は露光に必要な波長の
光束を反射し、その他の波長の光束を透過する。ダイク
ロイックミラー3で反射された光束は、光軸に対して進
退可能に配置されたシャッター4によって投影光学系4
0,50側への照射を選択的に制限される。シャッター
4が開放されることによって、光束は波長選択フィルタ
ー5に入射し、部分投影光学系41が転写を行うのに適
した波長(通常は、g,h,i線のうち少なくとも1つ
の帯域)の光束となる。また、この光束の強度分布は光
軸近傍が最も高く、周辺になると低下するガウス分布状
になるため、少なくとも部分投影光学系41の結像領域
41a内で強度を均一にする必要がある。このため、フ
ライアイレンズ6とコンデンサーレンズ8によって光束
の強度を均一化する。なお、ミラー7は配列上の折り曲
げミラーである。強度を均一化された光束は、視野絞り
9を介してマスクMのパターン面Mp上に照射される。
この視野絞り9は基板P上での結像領域41aを制限す
る開口を有する。視野絞り9とマスクMとの間にレンズ
系を設けて、視野絞り9と、マスクMのパターン面Mp
と、基板Pの露光領域Pa〜Pdとが互いに共役になる
ようにしてもよい。
【0015】また、マスクM上にはマスクM位置決めよ
うのマスクアライメントマークMmが描かれており、同
マークMmに対向して、ミラー81a,81bが配置さ
れており、更にミラー81a,81bの反射光路にTT
M(Through The Mask)アライメント顕微鏡82a,8
2bが配置されている。他方、基板P上にも基板P位置
決めようの基板アライメントマークPmが描かれてい
る。TTMアライメント顕微鏡82a,82bは、マス
クアライメントマークMmと基板アライメントマークP
mとのずれ量を検出して制御装置80にこの検出結果を
出力する。制御装置80は、TTMアライメント顕微鏡
82a、82bの出力に基づいて、各マスクホルダ微動
機34X、34Y1、34Y2または各基板ホルダ微動
機63X、63Y1、63Y2を駆動してマスクMと基
板Pとの位置合わせをする。
【0016】次に図2と図3とに示すように、第1実施
例の露光装置は前述のように投影光学系40と投影光学
系50とを有し、投影光学系40は5つの部分投影光学
系41〜45からなり、投影光学系50も同様である。
投影光学系40の各部分投影光学系41〜45は、第1
照明光学系10の各部分照明光学系11〜15に対応し
ており、すなわち各部分照明光学系11〜15によって
照明され照明領域11a〜15a内のマスクパターンM
pの正立正像の等倍像が、各部分投影光学系41〜45
によってそれぞれの結像領域41a〜45aに結像さ
れ、その位置に基板Pの感光面が位置している。第2照
明光学系と投影光学系50との関係も同様である。
【0017】次に、図4(a)は、第1照明光学系10
の各部分照明光学系11〜15の照明領域11a〜15
aの配置を示す。同図(b)に示すように、各部分照明
光学系による照明領域11a〜15aを走査方向Xに積
算した積算露光領域は、走査方向に一定の幅を持つよう
に配列されている。この結果、照明領域11a〜15a
とマスクのパターン面Mpとを相対走査すると、Y方向
のいずれの位置でも同一の露光量が得られることとな
る。そこで以降、同図(b)に示す範囲を第1照明光学
系10の照明領域10aと呼ぶこととする。第2照明光
学系の照明領域20a、投影光学系40の結像領域40
a、及び投影光学系50の結像領域50aも同様であ
る。なお、各部分照明光学系の照明領域11a〜15a
を走査方向Xに積算した積算露光領域が、走査方向に一
定の幅を持つように配列されている限り、個々の照明領
域11a〜15aは、図3に示すように平行四辺形でも
よく、また図4(a)に示すように台形でもよい。一般
には、任意の直線又は曲線(例えば円弧)を走査方向X
に移動したときに塗りつぶされる形状となる。また、互
いに隣接する各照明領域11a〜15aは、図4(a)
に示すように、線形に逓減する形状とすることが好まし
い。
【0018】以上のように、第1実施例の露光装置で
は、第1照明光学系10、第2照明光学系は固定されて
おり、したがってその照明領域10a,20aは固定さ
れている。また、マスクMを載置したマスクホルダ33
は、走査方向Xと非走査方向Yとに移動可能に形成され
ている。また、投影光学系40,50は固定されてお
り、したがってその結像領域40a,50aは固定され
ている。また、基板Pを載置した基板ホルダ61は、走
査方向Xにのみ移動可能に形成されている。
【0019】そこで次に、本実施例の露光装置を用い
て、基板P上の2×2=4カ所の露光領域Pa〜Pdに
マスクパターンMpを露光する手順を図5と図6とによ
って説明する。なお、図5(a)〜(d)と図6(e)
〜(h)とは連続した図面である。また図中に示す矢印
は、次の工程に移行するまでのマスクM又は基板Pの移
動方向を示し、黒矢印はマスクMと基板Pとの同期走査
露光を示し、白矢印はマスクM又は基板Pのステップ移
動を示す。先ず、制御装置80は、基板ステージ60と
マスクステージ32とを制御して、マスクMのパターン
領域Mpの一端を第1照明光学系10の照明領域10a
に送り込み、且つ、基板Pの第1露光領域Paの一端を
投影光学系40の結像領域40aに送り込む(図5
(a))。次いで、制御装置80は、マスクステージ3
2と基板ステージ60とを制御して、マスクMと基板P
とを同期して走査方向Xに走査する(同(b))。次い
で、制御装置80は、マスクステージ32と基板ステー
ジ60とを制御して、マスクMのパターン領域Mpの一
端を第1照明光学系10の照明領域10aに戻し、且
つ、基板Pの第2露光領域Pbの一端を投影光学系40
の結像領域40aに送り込む(同(c))。次いで、制
御装置80は、マスクステージ32と基板ステージ60
とを制御して、マスクMと基板Pとを同期して走査方向
Xに走査する(同(d))。
【0020】次いで、制御装置80は、マスクステージ
32と基板ステージ60とを制御して、マスクMのパタ
ーン領域Mpの他端を第2照明光学系の照明領域20a
に送り込み、且つ、基板Pの第3露光領域Pcの他端を
投影光学系50の結像領域50aに送り込む(図6
(e))。次いで、制御装置80は、マスクステージ3
2と基板ステージ60とを制御して、マスクMと基板P
とを同期して走査方向Xに走査する(同(f))。次い
で、制御装置80は、マスクステージ32と基板ステー
ジ60とを制御して、マスクMのパターン領域Mpの他
端を第2照明光学系の照明領域20aに戻し、且つ、基
板の第4露光領域Pdの他端を投影光学系50の結像領
域50aに送り込む(同(g))。次いで、制御装置8
0は、マスクステージ32と基板ステージ60とを制御
して、マスクMと基板Pとを同期して走査方向Xに走査
する(同(h))。なお、制御装置80は、第1照明光
学系10と投影光学系40とを用いて走査露光を行って
いるときに、第2照明光学系の視野絞り9を全閉状態と
する。同様に、制御装置80は、第2照明光学系と投影
光学系50とを用いて走査露光を行っているときに、第
1照明光学系10の視野絞り9を全閉状態とする。
【0021】以上のように第1実施例の露光装置によれ
ば、マスクMの大きさは基板Pの大きさよりも小さく、
しかも基板Pの移動方向が一方向Xのみであるから、フ
ットプリントの狭い走査型露光装置となっている。すな
わち1つの露光領域の大きさをLX×LY(≡S)とする
と、基板Pの大きさSPはほぼSP=2LX×2LY=4S
の大きさを有するが、マスクMの大きさSMはほぼLX×
Y=Sしかないから、マスクホルダ33の大きさは十
分に小さくなっている。また、基板PはX方向にほぼ2
×LXだけ移動できる必要があるから、占有範囲として
は2LX+2LX=4LXだけの長さが必要となるが、Y
方向には移動できる必要はないから、占有範囲としては
2LYだけの長さで足りる。したがって基板ステージ6
0のフットプリントとしては、4LX×2LY=8S=2
Pだけ必要となり、すなわち基板P自体の大きさの2
倍の面積を占有するだけとなる。なお、本実施例ではコ
ラム72a,72bを定盤70から立ち上げているが、
コラム72a,72bを基板ステージ60から立ち上げ
る構成とすることもできる。この構成によれば、マスク
Mと基板Pとの同期走査は、基板ステージ駆動機62の
みの駆動によって行われることとなり、すなわち走査機
構が一体構造化される。
【0022】次に第2実施例を図7によって説明する。
この実施例は、マスクホルダ33上に、非走査方向Yに
2枚のマスクM1,M2を配置したものである。したが
ってこのときの走査露光の手順は、次のようになる。先
ず、制御装置80は、マスクステージ32と基板ステー
ジ60とを制御して、マスクM1のパターン領域M1p
の一端を第1照明光学系10の照明領域10aに送り込
み、マスクM2のパターン領域M2pの一端を第2照明
光学系の照明領域20aに送り込み、且つ、基板Pの第
1露光領域Paの一端を投影光学系40の結像領域40
aに送り込み、基板Pの第4露光領域Pdの一端を投影
光学系50の結像領域50aに送り込む(図7
(a))。次いで、制御装置80は、マスクステージ3
2と基板ステージ60とを制御して、マスクM1,M2
と基板Pとを同期して走査方向Xに走査する(同
(b))。次いで、制御装置80は、マスクステージ3
2と基板ステージ60とを制御して、マスクM1のパタ
ーン領域M1pの一端を第1照明光学系10の照明領域
10aに戻し、マスクM2のパターン領域M2pの一端
を第2照明光学系の照明領域20aに戻し、且つ、基板
Pの第2露光領域Pbの一端を投影光学系40の結像領
域40aに送り込み、基板Pの第3露光領域Pcの一端
を投影光学系50の結像領域50aに送り込む(同
(c))。次いで、制御装置80は、マスクステージ3
2と基板ステージ60とを制御して、マスクMと基板P
とを同期して走査方向Xに走査する(同(d))。
【0023】以上のように本実施例の露光装置において
も、マスクM1,M2の大きさは基板Pの大きさよりも
小さく、しかも基板Pの移動方向が一方向Xのみとなっ
ている。更にこの第2実施例では、マスクM1,M2の
移動方向も一方向Xのみであるから、フットプリントが
狭く、しかも駆動機構が簡単な走査型露光装置となって
いる。すなわち1つの露光領域の大きさをLX×LY(≡
S)とすると、基板Pの大きさSPはほぼSP=2LX×
2LY=4Sの大きさを有するが、マスクMの大きさS M
はほぼLX×2LY=2Sしかないから、マスクホルダ3
3の大きさは十分に小さくなっている。また、基板Pは
X方向にほぼ2×LXだけ移動できる必要があるから、
占有範囲としては2LX+2LX=4LXだけの長さが必
要となるが、Y方向には移動できる必要はないから、占
有範囲としては2LYだけの長さで足りる。したがって
基板ステージ60のフットプリントとしては、4LX×
2LY=8S=2SPだけ必要となり、すなわち基板P自
体の大きさの2倍の面積を占有するだけとなる。なお、
本実施例ではマスクホルダ33上に2枚のマスクM1,
M2を配置した場合について説明したが、マスクホルダ
33上にほぼ2倍の大きさの1枚のマスクMを配置し、
その1枚のマスクMに2つのパターンMp1,Mp2を
描いてもよい。
【0024】次に図8は第3実施例を示す。上記第1実
施例、第2実施例では、照明光学系10と投影光学系4
0、50とは固定されていたが、この第3実施例では、
照明光学系10と投影光学系40、50とを非走査方向
Yに移動可能に構成したものである。すなわち図8に示
すように、定盤70にはX方向に延びる基板ステージガ
イド71a,71bが固定されている。基板ステージガ
イド71a,71b上には基板ステージ60がX方向に
走行自在に載置されており、基板ステージ60は、基板
ステージ駆動機62a,62bによって駆動されてい
る。本実施例では、基板ステージ駆動機62a,62b
としてリニアモータを用いている。基板ステージ60上
にはX、Y、θ方向に位置決め可能に基板ホルダ61が
載置されており、基板ホルダ61上に基板Pが保持され
ている。
【0025】他方、定盤70の両側にはコラム72a,
72bが立設されており、両コラム72a,72b上に
は、Y方向に延びるマスクYステージガイド74a,7
4bが固定されている。マスクYステージガイド74
a,74b上にはマスクYステージ35がY方向に走行
自在に載置されており、マスクYステージ35はマスク
Yステージ駆動機(不図示)によって駆動されている。
マスクYステージ35には、照明光学系10と投影光学
系40とが搭載されている。また、マスクYステージ3
5には、X方向に延びるマスクステージXガイド36
a,36b(36aのみ図示)が固定されている。マス
クステージXガイド36a,36b上にはマスクステー
ジ32がX方向に走行自在に載置されており、マスクス
テージ32はマスクステージ駆動機(不図示)によって
駆動されている。マスクステージ32上にはX、Y、θ
方向に位置決め可能にマスクホルダ(不図示)が載置さ
れており、マスクホルダ上にマスク(不図示)が保持さ
れている。
【0026】以上のように、第3実施例の露光装置で
は、照明光学系10と投影光学系40とは、非走査方向
Yに移動可能なマスクYステージ35上に載置されてお
り、したがって照明領域10aと結像領域40aとは、
一体として非走査方向Yに移動する。また、マスクMを
載置したマスクホルダ33は、マスクYステージ35上
に設けられて走査方向Xに移動可能なマスクステージ3
2上に載置されており、したがって走査方向Xと非走査
方向Yとの双方に移動する。これに対して、基板Pを載
置した基板ホルダ61は、走査方向Xにのみ移動可能に
形成されており、すなわち第1実施例と同じである。
【0027】そこで次に、本実施例の露光装置を用い
て、基板P上の2×2=4カ所の露光領域Pa〜Pdに
マスクパターンMpを露光する手順を図9と図10とに
よって説明する。なお、図9(a)〜(d)と図10
(e)〜(h)とは連続した図面である。また図中に示
す矢印は、次の工程に移行するまでのマスクYステージ
35、マスクM又は基板Pの移動方向を示し、黒矢印は
マスクMと基板Pとの同期走査露光を示し、白矢印はマ
スクYステージ35、マスクM又は基板Pのステップ移
動を示す。先ず、制御装置80は、マスクステージ32
と基板ステージ60とを制御して、マスクMのパターン
領域Mpの一端を照明光学系10の照明領域10aに送
り込み、且つ、基板Pの第1露光領域Paの一端を投影
光学系40の結像領域40aに送り込む(図9
(a))。次いで、制御装置80は、マスクステージ3
2と基板ステージ60とを制御して、マスクMと基板P
とを同期して走査方向Xに走査する(同(b))。次い
で、制御装置80は、マスクステージ32と基板ステー
ジ60とを制御して、マスクMのパターン領域Mpの一
端を照明光学系10の照明領域10aに戻し、且つ、基
板Pの第2露光領域Pbの一端を投影光学系40の結像
領域40aに送り込む(同(c))。次いで、制御装置
80は、マスクステージ32と基板ステージ60とを制
御して、マスクMと基板Pとを同期して走査方向Xに走
査する(同(d))。
【0028】次いで、制御装置80は、マスクステージ
32と基板ステージ60とを制御して、基板Pの第3露
光領域Pcの他端が投影光学系40の結像領域40aに
送り込まれるようにマスクYステージ35を移動し、且
つ、マスクMのパターン領域Mpの他端を照明光学系1
0の照明領域10aに送り込む(図10(e))。次い
で、制御装置80は、マスクステージ32と基板ステー
ジ60とを制御して、マスクMと基板Pとを同期して走
査方向Xに走査する(同(f))。次いで、制御装置8
0は、マスクステージ32と基板ステージ60とを制御
して、マスクMのパターン領域Mpの他端を照明光学系
10の照明領域10aに戻し、且つ、基板Pの第4露光
領域Pdの他端を投影光学系40の結像領域40aに送
り込む(同(g))。次いで、制御装置80は、マスク
ステージ32と基板ステージ60とを制御して、マスク
Mと基板Pとを同期して走査方向Xに走査する(同
(h))。
【0029】以上のように本実施例の露光装置によれ
ば、マスクMの大きさは基板Pの大きさよりも小さく、
しかも基板Pの移動方向が一方向Xのみであるから、フ
ットプリントの狭い走査型露光装置となっている。すな
わち1つの露光領域の大きさをLX×LY(≡S)とする
と、基板Pの大きさSPはほぼSP=2LX×2LY=4S
の大きさを有するが、マスクMの大きさSMはほぼLX×
Y=Sしかないから、マスクホルダ33の大きさは十
分に小さくなっている。また、基板PはX方向にほぼ2
×LXだけ移動できる必要があるから、占有範囲として
は2LX+2LX=4LXだけの長さが必要となるが、Y
方向には移動できる必要はないから、占有範囲としては
2LYだけの長さで足りる。したがって基板ステージ6
0のフットプリントとしては、4LX×2LY=8S=2
Pだけ必要となり、すなわち基板P自体の大きさの2
倍の面積を占有するだけとなる。また本実施例によれ
ば、照明光学系10と投影光学系40とは非走査方向Y
に移動可能に配置されているから、同方向Yに複数の照
明光学系10や複数の投影光学系40を設ける必要がな
くなっており、簡単な装置構成となっている。
【0030】次に第4実施例を図11によって説明す
る。この実施例は、マスクホルダ33上に、走査方向X
に2枚のマスクM1,M2を配置し、且つ、マスクYス
テージ35上に、走査方向に2セットの照明光学系1
0,20と2セットの投影光学系40,50を配置した
ものである。したがってこのときの走査露光の手順は、
次のようになる。先ず、制御装置80は、マスクステー
ジ32と基板ステージ60とを制御して、マスクM1の
パターン領域M1pの一端を第1照明光学系10の照明
領域10aに送り込み、マスクM2のパターン領域M2
pの一端を第2照明光学系の照明領域20aに送り込
み、且つ、基板Pの第1露光領域Paの一端を投影光学
系40の結像領域40aに送り込み、基板Pの第4露光
領域Pdの一端を投影光学系50の結像領域50aに送
り込む(図11(a))。次いで、制御装置80は、マ
スクステージ32と基板ステージ60とを制御して、マ
スクM1,M2と基板Pとを同期して走査方向Xに走査
する(同(b))。次いで、制御装置80は、マスクス
テージ32と基板ステージ60とを制御して、基板Pの
第2露光領域Pbの他端が投影光学系40の結像領域4
0aに送り込まれ、基板Pの第3露光領域Pcの他端が
投影光学系50の結像領域50aに送り込まれるように
マスクYステージ35を移動し、且つ、マスクM1のパ
ターン領域M1pの他端を第1照明光学系の照明領域1
0aに戻し、マスクM2のパターン領域M2pの他端を
第2照明光学系の照明領域20aに戻す(同(c))。
次いで、マスクMと基板Pとを同期して走査方向Xに走
査する(同(d))。
【0031】以上のように本実施例の露光装置において
も、マスクM1,M2の大きさは基板Pの大きさよりも
小さく、しかも基板Pの移動方向が一方向Xのみとなっ
ている。更にこの実施例では、マスクM1,M2の移動
方向も一方向Xのみであるから、フットプリントが狭
く、しかも駆動機構が簡単な走査型露光装置となってい
る。すなわち1つの露光領域の大きさをLX×LY(≡
S)とすると、基板Pの大きさSPはほぼSP=2LX×
2LY=4Sの大きさを有するが、マスクMの大きさSM
はほぼ2LX×LY=2Sしかないから、マスクホルダ3
3の大きさは十分に小さくなっている。また、基板Pは
X方向にほぼLXだけ移動できる必要があるから、占有
範囲としては2LX+LX=3LXだけの長さが必要とな
るが、Y方向には移動できる必要はないから、占有範囲
としては2LYだけの長さで足りる。したがって基板ス
テージ60のフットプリントとしては、3LX×2LY
6S=1.5SPだけ必要となり、すなわち基板P自体
の大きさの1.5倍の面積を占有するだけとなる。この
ように本実施例では、照明光学系10とマスクM1、M
2と投影光学系40、50が走査方向に2セットづつ配
置されているから、基板Pの走査方向Xへの移動量が半
減している。なお、本実施例ではマスクホルダ33上に
2枚のマスクM1,M2を配置した場合について説明し
たが、マスクホルダ33上にほぼ2倍の大きさの1枚の
マスクMを配置し、その1枚のマスクMに2つのパター
ンMp1,Mp2を描いてもよい。
【0032】また上記各実施例では、照明光学系の配列
と投影光学系の配列が同じ場合について説明したが、両
者の配列は必ずしも同じである必要はない。すなわち例
えば、投影光学系は全体として1セットのみ設けてY方
向に移動可能に配置し、照明光学系はX方向には1セッ
ト、Y方向に複数セット設けて固定して配置することも
できる。同様に、照明光学系は全体として1セットのみ
設けてY方向に移動可能に配置し、投影光学系はX方向
には1セット、Y方向に複数セット設けて固定して配置
することもできる。なお、上記した各実施例では、面取
りの主流である2×2=4面取りの場合について説明し
たが、上記各実施例は明らかに6面取りや9面取りの場
合にも適用することができる。また本実施の形態の走査
型露光装置は、液晶表示素子パターンの形成だけでな
く、例えば半導体素子パターンの形成用にも幅広く適用
することができる。
【0033】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ステージ
制御装置が、マスクステージと基板ステージとを走査方
向に移動した後に、マスクステージを非走査方向に移動
させているので、装置の小型化が図ることができ、基板
の大型化に容易に対処することができる。この結果、駆
動部重量(特に基板側の移動重量)を軽くできるため、
制御性能が向上して位置決めの精度を向上することがで
き、同時に、移動時の加速度と最高速度を高めることが
できるから、スループットの向上を図ることができる。
また、マスクを複数枚使用し、又は1枚のマスク上の複
数箇所にパターン領域を確保したときには、ステップ移
動の回数を減らすことができるため、よりいっそうスル
ープットを高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す斜視図である。
【図2】第1実施例の主として駆動機構を示す斜視図で
ある。
【図3】第1実施例の主として光学系を示す斜視図であ
る。
【図4】第1実施例の照明領域と露光領域を示す平面図
である。
【図5】第1実施例による走査露光の工程を示す説明図
である。
【図6】第1実施例による走査露光の工程を示す図5に
続く図である。
【図7】第2実施例による走査露光の工程を示す図であ
る。
【図8】第3実施例を示す斜視図である。
【図9】第3実施例による走査露光の工程を示す説明図
である。
【図10】第3実施例による走査露光の工程を示す図9
に続く図である。
【図11】第4実施例による走査露光の工程を示す図で
ある。
【図12】従来例を示す説明図である。
【図13】別の従来例を示す説明図である。
【符号の説明】
1…光源 2…楕円鏡 3…ダイクロイックミラー 4…シャッター 5…波長選択フィルター 6…フライアイレン
ズ 7…ミラー 8…コンデンサーレ
ンズ 9…視野絞り 10…第1照明光学系 10a,20a…照
明領域 11〜15…部分照明光学系 11a〜15a…部
分照明領域 30a,30b…マスクXステージ 31a,31b…マスクステージYガイド 32…マスクステージ 33…マスクホルダ 34X…マスクホルダX微動機 34Y1,34Y2…マスクホルダY微動機 35…マスクYステージ 36a,36b…マスクステージXガイド 40,50…投影光学系 40a,50a…結
像領域 41〜45…部分投影光学系 41a〜45a…部
分投影領域 60…基板ステージ 61…基板ホルダ 62,62a,62b…基板ステージ駆動機 63X…基板ホルダX微動機 63Y1,63Y2…基板ホルダY微動機 64Y1…基板ホルダY干渉計 70…定盤 71a,71b…基
板ステージガイド 72a,72b…コラム 73a,73b…マ
スクXステージガイド 74a,74b…マスクYステージガイド 80…制御装置 81a,81b…ミ
ラー 82a,82b…TTMアライメント顕微鏡 M,M1,M2…マスク Mp,M1p,M2
p…マスクパターン P…基板 Pa〜Pd…露光領
域 Mm…マスクアライメントマーク Pm…基板アライメ
ントマーク

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パターンを有したマスクと基板とを対向さ
    せ、前記マスクと前記基板とを前記対向する方向と直交
    する走査方向に同期移動して、前記パターンを前記基板
    に転写する走査型露光装置において、 前記マスクを載置して、前記走査方向と、前記走査方向
    と前記対向する方向とに直交する非走査方向とに移動可
    能なマスクステージと、 前記基板を載置して前記走査方向に移動可能な基板ステ
    ージと、 前記マスクステージと前記基板ステージを前記走査方向
    に移動した後に、前記マスクステージを前記非走査方向
    に移動させるステージ制御装置とを備えたことを特徴と
    する走査型露光装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の走査型露光装置において、 前記マスクと前記基板との間に配設され、前記基板の前
    記非走査方向の幅に応じた投影領域を有した投影光学系
    を備えたことを特徴とする走査型露光装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載の走査型露光装置において、 前記マスクのパターンを照明する照明光学系が、前記非
    走査方向に沿って複数配設されていることを特徴とする
    走査型露光装置。
  4. 【請求項4】パターンを有したマスクと基板とを対向さ
    せ、前記マスクと前記基板とを前記対向する方向と直交
    する走査方向に同期移動して、前記パターンを前記基板
    の露光領域に転写する走査露光方法において、 前記マスクと前記基板とを前記走査方向の第1の向きに
    同期移動して、前記露光領域の一部に前記パターンを転
    写するステップと、 前記マスクを前記走査方向と前記対向する方向とに直交
    する非走査方向に移動するステップと、 前記マスクと前記基板とを前記第1の向きとは逆の向き
    に同期移動して、前記露光領域の一部に前記パターンを
    転写するステップと、を含むことを特徴とする走査露光
    方法。
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