JPH10228306A - 数値制御装置における自由曲線補間方法 - Google Patents

数値制御装置における自由曲線補間方法

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JPH10228306A
JPH10228306A JP4694997A JP4694997A JPH10228306A JP H10228306 A JPH10228306 A JP H10228306A JP 4694997 A JP4694997 A JP 4694997A JP 4694997 A JP4694997 A JP 4694997A JP H10228306 A JPH10228306 A JP H10228306A
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points
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axis
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JP4694997A
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Inventor
Toshiaki Otsuki
俊明 大槻
Haruhiko Kozai
治彦 香西
Noriyuki Wakinoya
敬之 脇ノ谷
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Original Assignee
Fanuc Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空間を規定する基本3軸以外の軸をも含めた
多次元の自由曲線補間を可能にする。 【解決手段】 与えられた点列から連続する3点Pi-1
、Pi 、Pi+1 を通る2次の関数式fi(t)を求める。
点Pi-1 とPi 間の距離s1 、点Pi とPi+1 間の距離
s2 を求め、fi(0)=Pi-1 、fi(s1) =Pi 、fi(s1
+s2)=Pi+1 として、fi(t)=at2 +bt+cの係数
ベクトルa,b,cを確定し2次の関数式fi(t)を求め
る。2次の関数式fi(t)を微分して、点Pi の微分ベク
トルPi'=fi'(s1)を求める。与えられた各点の各軸座
標値と求めた各点の微分ベクトルより点間を結ぶ自由曲
線を求めて補間する。3次元空間の図形的特徴を利用せ
ず、各点の微分ベクトルを求めるから、補間軸が基本3
軸以外に回転軸等により4軸、5軸、…と増加してもこ
れらのすべての軸をも含めて自由曲線補間ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、3次元曲線加工を
行なう工作機械を制御する数値制御装置における自由曲
線補間方法に関する。
【0002】
【従来の技術】工作機械によって3次元曲面を加工する
際に、該工作機械を制御する数値制御装置に曲面上の曲
線を構成する点列を入力し、該点列を滑らかに結ぶ自由
曲線をBezier曲線、Ferguson/Coons曲線またはNURB
S曲線で定義し、その自由曲線を補間して工作機械の各
軸に移動指令を出力している。上述したBezier曲線、Fe
rguson/Coons曲線またはNURBS曲線は、指令各点の
ベクトルPiと、各点における接線方向ベクトルPi´
(なお、Pi´はベクトルPiの1回微分を表す)を必
要とする。従来はこの接線方向ベクトルPi´を指令点
列の隣り合う3点を通過する円弧から各点での接線方向
ベクトルを算出するという3次元空間での図形的特徴を
利用して算出している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、補間
するための自由曲線を得るには指令された各点における
接線方向ベクトルを必要とし、この接線方向ベクトルを
従来のように3次元空間における円弧から求めるとする
と、工作機械の軸(補間を必要とする軸)が3次元空間
を形成する基本となる3軸(X軸、Y軸、Z軸)の場合
には問題がないが、これら基本軸以外の軸、例えば、こ
れら基本軸回りの回転軸(工具軸を回動させるような
軸)等がある場合には、この基本となる軸以外の軸をも
含めて拡張された自由曲線補間を行なうことが困難とな
る。そこで、本発明の目的は、基本3軸以外の軸をも含
めた多次元の自由曲線補間ができる自由曲線補間方法を
提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】自由曲線を指令する補間
しようとする軸の座標値で構成される点の点列から、少
なくとも連続する3点以上の点を結ぶ2次以上の関数式
を求め、該2次以上の関数式より各点の微分ベクトルを
求めて、各点の各軸座標値と微分ベクトルより各点を結
ぶ自由曲線を求め該自由曲線を補間する。上記2次以上
の関数式は、3点以上の点の各軸座標値と隣り合う点間
の距離より該3点以上の点を結ぶ関数式として求める。
また、上記2次以上の関数式を、2次の関数式とする
と、連続する3点よりこの2次の関数式を求め、3次の
関数式とすると連続する4点よりこの3次の関数式を求
める。すなわち、n次の関数式で求めようとすると連続
する(n+1)の点によって上記n次の関数式を求め
る。
【0005】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態にお
ける、3次元空間での図形的特徴を用いずに与えられた
点(ベクトル)列の各点の微分を求める方法の原理説明
図である。与えられた点列P0 〜Pn の内、3つの点P
i-1 、Pi 、Pi+1 を結ぶ2次の関数式fi(t)を求め、
該2次の関数式の微分より点Pi の微分ベクトル(従来
の接線方向ベクトル)を求めるものである。
【0006】上記2次の関数式fi(t)を次の第1式とす
る。 fi(t)=at2 +bt+c …(1) そして、点Pi-1 より点Pi までの距離をs1 、点Pi
から点Pi+1 までの距離をs2 を求め、 fi(0)=Pi-1 fi(s1)=Pi fi(s1+s2)=Pi+1 とすることによって上記2次の関数式の第1式の係数で
あるベクトルa,b,cを求める。なお、このベクトル
a,b,cは、補間しようとする軸に対応する成分を有
する上記各点(ベクトル)P0 〜Pn の成分をその要素
としており、例えばX軸、Y軸、Z軸の基本にX軸回り
のA軸、Y軸回りのB軸を備えるものである場合には、
各点(ベクトル)P0 〜Pn も係数ベクトルa,b,c
もこの5軸の成分を要素とするものである。
【0007】そして、上記第1式おいてパラメータtが
s1 のときの微分を点Pi の微分ベクトルとする。すな
わち、次の第2式とする。 Pi'=fi'(S1) …(2) 上述したようにして、与えられた点列P0 〜Pn の連続
する3点を結ぶ上記第1式で示す2次の関数式を求め、
該3点の中の中間の点の微分を上記第2式によって求め
る。ただし、始点、および終点においては、連続する3
点の中間の点がないので、始点、および終点の微分ベク
トルは次のようにして求める。
【0008】始点について 始点をP0 、該始点に続く点をP1 、P2 とすると(図
1においてi=1の場合)、点P0 と点P1 の間の距離
をs1 、点P1 と点P2 間の距離をs2 を求め、2次の
関数式f0(t)を、 f0(t)=at2 +bt+c …(3) とする。そして、 f0(0)=P0 f0(s1)=P1 f0(s1+s2)=P2 として上記係数a,b,cを求めて、上記第3式を求
め、パラメータtが「0」のときの微分を始点P0 の微
分ベクトルとする。すなわち、次の第4式とする。
【0009】P0'=f0'(0) …(4) 終点について 終点をPn 、終点より1つ前、および2つ前の点をPn-
1 、Pn-2 とする。点Pn-2 と点Pn-1 との間の距離を
s1 、点Pn-1 と点Pn との間の距離をs2 を求め、2
次の関数式fn(t)を fn(t)=at2 +bt+c …(5) とするととも、 fn(0)=Pn-2 fn(s1)=Pn-1 fn(s1+s2)=Pn として上記係数a,b,cを求めて、上記第5式を求
め、パラメータtが「s1+s2 」のときの微分を終点Pn
の微分ベクトルとする。
【0010】以上のようにして、与えられた各点のベク
トルP0 〜Pn と該各点の微分ベクトルによって、Bezi
er曲線、Ferguson/Coons曲線またはNURBS曲線等に
よって自由曲線を定義することができ、多次元の自由曲
線が得られるから、基本3軸以外に、回転軸等が加わっ
た工作機械に対しても滑らかな曲線の加工を行なうこと
ができる。
【0011】上記例では、点列のうち、連続する3つの
点を結ぶ2次の関数式を用いて各点の微分ベクトルを求
めるようにしたが、さらに高次の関数式を用いてもよ
い。例えば、3次の関数式を用いるとすると、この3次
の関数式を次の第6式とし、 fi(t)=at3 +bt2 +ct+d …(6) 、この3次の関数式の曲線が図2に示すように連続する
4点Pi-1 、Pi 、Pi+1 、Pi+2 を通るものとし、 fi(0)=Pi-1 fi(s1)=Pi fi(s1+s2)=Pi+1 fi(s1+s2+s3)=Pi+2 として、上記係数ベクトルa,b,c,dを求めて上記
6式を求める。そして、該6式のパラメータt=s1 で
の微分を点Pi の微分ベクトルとする。
【0012】Pi ´=fi'(s1) また始点P0 においては、、始点P0 と次の点P1 間の
距離をs1 、点P1 と次の点P2 間の距離をs2 、点P
2 と次の点P3 間の距離をs3 とし、 f0(0)=P0 f0(s1)=P1 f0(s1+s2)=P2 f0(s1+s2+s3)=P3 とすることによって、上記第6式におけるi=0におけ
る3次の関数式の係数ベクトルa,b,c,dを求め、
この3次の関数式f0(t)を求める。そしてパラメータt
が「0」のときの該3次の関数式の微分f0'(0) を始点
P0 の微分ベクトルP0'とする。
【0013】P0'=f0'(0) さらに、終点については、終点をPn とし、この終点に
連続する点をPn-1 、Pn-2 、Pn-3 とすると(図2で
i=n−2としたとき)、点Pn-3 と点Pn-2間の距離
をs1 、点Pn-2 と点Pn-1 間の距離をs2 、点Pn-1
と点Pn 間の距離をs3 とすると、 fn(0)=Pn-3 fn(s1)=Pn-2 fn(s1+s2)=Pn-1 fn(s1+s2+s3)=Pn として上記3次の関数式の係数ベクトルa,b,c,d
を求め、パラメータt=s1 +s2 のときの上記3次の
関数式の微分を点Pn-1 の微分ベクトル、t=s1 +s
2 +s3 のときの上記3次の関数式の微分を点Pn の微
分ベクトルとする。すなわち、 Pn-1'=fn'(s1 +s2 ) Pn' =fn'(s1 +s2 +s3 ) かくして、与えられた各点のベクトルと各点における微
分ベクトルが求められ、これによって自由曲線を定義す
ることができる。
【0014】図3は、本発明の一実施形態を実施する5
軸NC工作機械を駆動制御するCNC装置1の要部を示
す機能ブロック図である。本発明においては、CNC装
置1を全体的に制御するプロセッサ11は、ROM12
に格納されたシステムプログラムをバス19を介して読
み出し、このシステムプログラムに従って、CNC装置
1を全体的に制御する。RAM13には一時的な計算デ
ータや表示データおよび表示装置付手動入力装置(CR
T/MDI)70よりインタフェース18を介してオペ
レータが入力した各種データ等が格納される。CMOS
メモリ14は図示しないバッテリでバックアップされ、
CNC装置1の電源がオフにされても記憶状態が保持さ
れる不揮発性メモリとして構成され、インターフェイス
15を介して読込まれた加工プログラムや表示装置付手
動入力装置70を介して入力された加工プログラム等が
記憶されるようになっている。また、ROM12には、
加工プログラムの作成および編集のために必要とされる
編集モードの処理等の各種のシステムプログラムが予め
書き込まれている。
【0015】インターフェイス15は、CNC装置1に
接続可能な外部機器のためのインターフェイスであり、
フロッピーカセットアダプタ等の外部機器72が接続さ
れる。外部機器72からは加工プログラム等が読み込ま
れ、また、CNC装置1内で編集された加工プログラム
を外部機器72を介してフロッピーカセット等に記憶さ
せることができる。
【0016】PMC(プログラマブル・マシン・コント
ローラ)16は、CNC装置1に内蔵されたシーケンス
プログラムで工作機械側の補助装置、例えば、工具交換
用のロボットハンド等といったアクチュエータを制御す
る。即ち、加工プログラムで指令されたM機能,S機能
およびT機能に従って、これらシーケンスプログラムで
補助装置側で必要な信号に変換し、I/Oユニット17
から補助装置側に出力する。この出力信号により各種ア
クチュエータ等の補助装置が作動する。また、工作機械
の本体に配備された操作盤の各種スイッチ等の信号を受
け、必要な処理をして、プロセッサ11に渡す。
【0017】工作機械の基本となる直交する3軸の送り
軸X,Y,Z軸、およびX軸回りのA軸、Y軸回りのB
軸の軸制御回路30〜34はプロセッサ11から分配周
期毎に出力される各軸の移動指令を受けて、位置、速度
ループ処理を行なってトルク指令をサーボアンプ40〜
44に出力する。サーボアンプ40〜44はこの指令を
受けて、工作機械の各軸のサーボモータ50〜54を駆
動する。各軸のサーボモータ50〜54には位置・速度
検出器が内蔵されており、この位置・速度検出器から位
置,速度フィードバック信号が軸制御回路30〜34に
フィードバックされる。図3ではこれらの位置信号のフ
ィードバックおよび速度のフィードバックの説明は省略
している。
【0018】スピンドル制御回路60は工作機械への主
軸回転指令を受け、スピンドルアンプ61にスピンドル
速度信号を出力する。スピンドルアンプ61はこのスピ
ンドル速度信号を受けて、主軸モータ62を指令された
回転速度で回転させる。主軸モータ62には歯車あるい
はベルト等でポジションコーダ63が結合され、該ポジ
ションコーダ63が主軸の回転に同期して帰還パルスを
出力し、その帰還パルスはインターフェイス21を経由
してプロセッサ11によって読み取られる。なお、上述
したCNC装置の構成は従来の送りCNC装置と何等相
違するものはない。
【0019】本実施形態では、例えば、自由曲線切削指
令を「G06」とし、通常の切削指令を「G01」と
し、上述したようにX,Y,Z,A,Bの5軸を有する
CNC工作機械で切削加工を行なうとすると、加工プロ
グラムは例えば次のようになる。
【0020】 G01X G06X … … … G01X … … なお、各ブロックにおけるX のアン
ダーラインの部分には座標値が入力される。
【0021】このような加工プロログラムを表示装置付
手動入力装置70で作成して入力するか、もしくはフロ
ッピーカセットアダプタ等の外部機器72からは加工プ
ログラム等が読み込まれ、CMOSメモリ14に格納
し、運転指令を入力すると、プロセッサ11は、図4、
図5にフローチャートで示す処理を開始する。この図
4,図5に示す処理は、自由曲線切削処理を中心として
記載しており、他の処理は通常処理として記載し省略し
ている。なお、この図4,図5で示す処理は、指令され
た点列を2次の関数式で結んで、各点の微分ベクトルを
求める上述した図1に示す方法を用いている。
【0022】まず、プロセッサ11は、加工プログラム
から1ブロックを読み込み(ステップT1)、自由曲線
切削指令「G06」が読み込まれたか判断し(ステップ
T2)、自由曲線切削指令「G06」ではなく他の指令
であければ、従来と同様のその指令に応じた通常の処理
を行ない(ステップT14)、ステップT1に戻る。前
述したプログラムの例で、通常の切削指令「G01」が
読まれると、この指令に基づいて、この指令に続いて指
令されているX,Y,Z,A,Bの座標値、および続い
て指令されるブロックの座標値に基づいて、通常の処理
がなされ、各軸に移動指令が分配され切削が行われるこ
とになる。
【0023】一方、ステップT2で自由曲線切削指令
「G06」が読み込まれたことが判断されると、当該ブ
ロックの指令G06とともに指令された座標値(X,
Y,Z,A,B)の点をP0 として読み取るとともに次
の2つのブロックの座標値(X,Y,Z,A,B)をそ
れぞれ点P1 、点P2 として読み込む。そして、点P0
から点P1 までの距離s1 を求める。例えば、点P0 の
座標値を(x1,y1,z1,a1,b1)とし、点P
1 の座標値を(x2,y2,z2,a2,b2)とする
と、 s1 =[(x2−x1)2 +(y2−y1)2 +(z2
−z1)2+(a2−a1)2 +(b2−b1)2 1/2 となる。
【0024】同様に点P1と点P2間の距離s2 を求
め、上述した第3式の2次の関数式f0(t)=at2 +b
t+cのパラメータtに「0」、「s1 」、「s1 +s
2 」を代入し、f0(0)=P0 、f0(s1)=P1 、f0
(s1+s2)=P2 として上記係数ベクトルa,b,cを求
めて、上記第3式を確定し、該第3式のパラメータtが
「0」のときの微分ベクトルを始点P0 の微分ベクトル
P0'(=f0'(0) )とする。
【0025】次に、指標iを「1」にセットし(ステッ
プT4)、点Pi-1 、点Pi 、点Pi+1 を読み取る。す
なわち、自由曲線切削指令「G06」とともにプログラ
ムされている座標値はP0 とし、このブロックを「0」
とし、次のブロックを「1」、以後順次2,3,4…の
ブロックとし、各ブロックで指令される座標値を点P1
、P2 、P3 、P4 、…としている。その結果指標i
が「1」であると、Pi-1 =P0 、Pi =P1 、Pi+1
=P2 であり、また距離S1 、S2 は図1に示すように
点Pi-1 (=P0 )と点Pi (=P1 )間の距離であ
り、s2 は点Pi (=P1 )と点Pi+1 (=P2 )間の
距離であり、これらの距離s1 、s2 を求める。なお、
i=1の場合にはステップT3で求めたものと同じ点P
0 〜P2 、距離s1 、s2 が求まる(ステップT5)。
【0026】そして、上記第1式のパラメータtに
「0」、「s1 」、「s1 +s2 」を代入し、fi(0)
=Pi-1 、fi(s1)=Pi 、fi(s1+s2)=Pi+1 として
第1式の上記係数ベクトルa,b,cを求めて、上記第
1式を確定する(ステップT6)。なお、指標i=1の
ときはステップT3で求めた2次の関数式と同じ式が得
られる。そして該第1式のパラメータtが「s1 」のと
きの微分ベクトルを点Pi(=P1 )の微分ベクトルP
i'(=fi'(s1))とする(ステップT7)。
【0027】こうして求めた点Pi-1 と点Pi の微分ベ
クトルPi-1'、Pi'(i=1のときはステップT3、ス
テップT7で求めた微分ベクトル)および点Pi-1 、P
i の各軸座標値より、点Pi-1 、Pi 間の曲線補間を行
なう(ステップT8)。この曲線補間処理は図5に示す
処理であり、点Pi-1 と点Pi の微分ベクトルPi-1'、
Pi'と点Pi-1 、Pi の座標値に基づいて、Bezier曲
線、Ferguson/Coons曲線またはNURBS曲線のいずれ
かによって点Pi-1 、Pi 間の自由曲線gi(t)を求める
(ステップBT1)。
【0028】ここで、プログラムで指令されている指令
速度をF(mm/min)、補間周期τ(msec)と
すると、この補間周期τ間に移動する距離ΔLは、 ΔL=τ・F/60000 …(7) となり、1補間周期あたりの自由曲線gi(t)のパラメー
タtの増分Δtは、 Δt=ΔL/gi'(t) …(8) となる。なお、gi'(t) は自由曲線gi(t)の微分であ
る。
【0029】そこで、点Pi-1 、Pi 間の自由曲線gi
(t)が終点である点Pi となるときのパラメータtの値
te を求める。すなわちgi(te) =Pi となるパラメー
タteを求める(ステップBT2)。そして、パラメー
タtを「0」にセットし、上記第7式、第8式の処理を
行なうことによって、補間周期間の移動距離ΔL、パラ
メータtの増分Δtを求め(ステップBT3,BT
4)、パラメータtの増分Δtを加算した値(t+Δ
t)がステップBT2で求めた終点Pi におけるパラメ
ータtの値te より大きいか判断し(ステップBT
5)、大きくなければ、自由曲線gi(t)のパラメータt
に「t+Δt」と「t」を与えたときの値の差、すなわ
ち、gi(t+Δt)−gi(t)の各軸の値を各軸のモータへ出
力する(ステップBT6)。なお、最初はステップBT
2でt=0に設定されているから、gi(Δt)−gi(0)の
各軸の値が出力されることになる。
【0030】次にパラメータtに(ステップBT4で求
めたパラメータの増分Δtを加算し(ステップBT
7)、この増分したパラメータtの値にさらに増分Δt
を加算した値が点Pi におけるパラメータ値te を越え
たか判断し(ステップBT5)、この値を越えるまで、
ステップBT5、BT6、BT7の処理を補間周期毎繰
り返し実行し、各補間周期毎gi(t+Δt)−gi(t)の各軸
の値を各軸制御回路30〜34に出力しモータ50〜5
4を駆動する。
【0031】また、ステップBT5で、t+Δt>te
と判断されると、点Pi の自由曲線の値gi(te) から現
在のパラメータtに対する自由曲線の値gi(t)を減じて
各軸の値を求め各軸制御回路30〜64に出力しモータ
50〜54を駆動し(ステップBT8)、メイン処理に
復帰する。
【0032】メイン処理では、指標iを1インクリメン
トし(ステップT9)、i+1番目のブロックを読み自
由曲線補間続行か判断する(ステップT10、T1
1)。例えば指標がステップT9で1インクリメントさ
れ「2」となったとき、ステップT10で3番目のブロ
ックが読まれ、該読まれたブロックにGコード等がな
く、座標値の指令であれば、自由曲線補間続行を意味す
るので、ステップT5に戻り、前述した処理を実行する
ことになる。指標iが上述したように「2」であるとす
ると、点Pi-1 =P1 、Pi =P2 は既に読み込まれて
おり、Pi+1 =P3 はステップT10で読み込まれてい
るから、ステップT5で図1で示したようにして距離s
1 、s2 が算出され、ステップT6でこの3点を結ぶ2
次の関数式fi(t)が求められ、ステップT7で点Pi
(=P2 )の微分ベクトルPi'=fi'(s1)が求められ、
前述したステップT8、すなわち図5の処理が行われ
て、点P1 から点P2 までの自由曲線補間が実行され
る。
【0033】以下、ステップT9で指標iが1インクリ
メントされ、ステップT10で「i+1」のブロックが
読まれて、自由曲線補間続行である限り、3つの点が1
つづつ進みながら、これらの3つの点を通る2次の関数
式fi(t)を求め、該2次の関数式によって点Pi におけ
る微分ベクトルPi'を順次求め、点Pi-1 、点Pi 、お
よび該点の微分ベクトルPi-1'、Pi'によってこの点P
i-1 、Pi 間の自由曲線gi(t)を求めて、この自由曲線
gi(t)に基づいて補間周期毎各軸に移動指令を出力す
る。
【0034】かくして、ステップT9で、iが1インク
リメントされプログラムされた自由曲線切削指令の最後
の点Pn に対応する値に達し、i=nとなったとき、ス
テップT10で読み出されるi+1=n+1のブロック
からは、座標値のみではなく、自由曲線切削とは異なる
Gコード等が読み込まれることになる。例えば上述した
プログラムではG01のコードが読み出されることにな
る。
【0035】こうして、プロセッサ11はステップT1
1で自由曲線補間続行でないと判断されたときには、既
に読み込んでいる点Pi-2 =Pn-2 、Pi-1 =Pn-1 、
Pi=Pn より、点Pn-2 と点Pn-1 間の距離s1 、点
Pn-1 と点Pn 間の距離s2を求め、fn(0)=Pn-2 、
fn(s1) =Pn-1 、fn(s1+s2)=Pn として2次関数式
fn(t)を求め該2次の関数式のパラメータt=s1 +s
2 のときの微分値fn'(s1+s2) を終点Pn の微分ベクト
ルPn ´として求める(ステップT12)。
【0036】そして、既に求められている点Pn-1 の微
分ベクトルPn-1'と点Pn の微分ベクトルPn'および点
Pn-1 、Pn によってこの2点間の自由曲線gi(t)を求
めて、図5の処理を行なうこによって、点Pn-1 、Pn
間を曲線補間して各軸のモータを駆動し自由曲線を切削
する(ステップT13)。そして、ステップT1に戻
り、前述した処理を繰り返し実行することになる。
【0037】
【発明の効果】本発明は、自由曲線として与えられた点
列の各点の接線方向ベクトル(微分ベクトル)を3次元
空間での図形的特徴を利用して求めるものでないから、
補間しようとする軸数が3次元空間を示すX,Y,Z軸
の基本3軸以外の回転軸等の軸が付加されても、これら
の軸をも含めて、微分ベクトルを求め自由曲線を得て、
補間をすることができる。よって、基本3軸以外の軸を
も含めて拡張された自由曲線補間を実施することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態において、与えられた点
(ベクトル)列の各点の微分を2次の関数式によって求
める方法の原理説明図である。
【図2】同3次の関数式によって各点の微分を求める方
法の原理説明図である。
【図3】本発明の一実施形態を実行する5軸制御用数値
制御装置のブロック図である。
【図4】本発明の一実施形態における自由曲線補間処理
を中心にして処理のフローチャートである。
【図5】図4における自由曲線補間処理のサブルーチン
処理のフローチャートである。
【符号の説明】
Pi 与えられた点(ベクトル) s1 ,s2 ,s3 点間の距離 fi(t) 点間を結ぶ2次の関数式もしくは3次の関数式 Pi' 微分ベクトル

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自由曲線を指令する補間しようとする軸
    の座標値で構成される点の点列から、少なくとも連続す
    る3点以上の点を結ぶ2次以上の関数式を求め、該2次
    以上の関数式より各点の微分ベクトルを求めて、各点の
    各軸座標値と微分ベクトルより各点を結ぶ自由曲線を求
    め該自由曲線を補間する数値制御装置における自由曲線
    補間方法。
  2. 【請求項2】 自由曲線を指令する補間しようとする軸
    の座標値で構成される点の点列から、少なくとも連続す
    る3点以上の点の各軸座標値と隣り合う点間の距離より
    該3点以上の点を結ぶ2次以上の関数式を求め、該2次
    以上の関数式より各点の微分ベクトルを求めて、各点の
    各軸座標値と微分ベクトルより各点を結ぶ自由曲線を求
    め該自由曲線を補間する数値制御装置における自由曲線
    補間方法。
  3. 【請求項3】 上記2次以上の関数式の次数をnとする
    と点列より連続する(n+1)の点によって上記n次の
    関数式を求める請求項1または請求項2記載の数値制御
    装置における自由曲線補間方法。
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