JP4975872B1 - 多軸加工機用速度制御機能を有する数値制御装置 - Google Patents

多軸加工機用速度制御機能を有する数値制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4975872B1
JP4975872B1 JP2011039366A JP2011039366A JP4975872B1 JP 4975872 B1 JP4975872 B1 JP 4975872B1 JP 2011039366 A JP2011039366 A JP 2011039366A JP 2011039366 A JP2011039366 A JP 2011039366A JP 4975872 B1 JP4975872 B1 JP 4975872B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
axis
tool tip
distance
tool
rotation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2011039366A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012177973A (ja
Inventor
俊明 大槻
孝文 佐々木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP2011039366A priority Critical patent/JP4975872B1/ja
Priority to US13/286,443 priority patent/US8868228B2/en
Priority to DE102012003196.3A priority patent/DE102012003196B4/de
Priority to CN 201210043890 priority patent/CN102650867B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP4975872B1 publication Critical patent/JP4975872B1/ja
Publication of JP2012177973A publication Critical patent/JP2012177973A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/41Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by interpolation, e.g. the computation of intermediate points between programmed end points to define the path to be followed and the rate of travel along that path
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/416Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by control of velocity, acceleration or deceleration

Abstract

【課題】速度指令は、ワークと工具先端点の相対的移動距離と回転軸によるワークに対する工具方向の相対的変化による工具方向変化距離との合成距離に対応する合成速度とする合成速度制御部を有する数値制御装置を提供すること。
【解決手段】工具先端点経路を指令してその工具先端点経路を速度指令に基づいて加工する工具先端点制御において、工具姿勢の回転を考慮して工具方向変化距離を算出し、これより工具先端点経路を速度指令にしたがって、各制御軸の補間をし、ワークに対する工具方向を相対的に変化させながら加工する多軸加工機を制御する数値制御装置。
【選択図】図8

Description

本発明は、テーブルに取付けられたワーク(加工物)に対して少なくとも3軸の直線軸と少なくとも1軸の回転軸によって前記ワークに対する工具方向を相対的に変化させながら加工する多軸加工機を制御する数値制御装置に関する。
特許文献1には、回転テーブルを持つ機械においてテーブルと共に回転する座標系(ここではテーブル座標系と呼ぶ)で直線軸の工具先端点経路を指令し、その工具先端点経路を速度指令に基づいて補間して工具先端点経路の補間位置情報を得、回転軸の移動指令を補間して回転軸の補間位置情報を得、回転軸の補間位置情報に基づいて直線軸の補間位置情報を補正し、直線軸の補正された補間位置情報と、回転移動軸の補間位置情報に基づいて対応する各軸のサーボを駆動する技術が開示されている。
つまり、図1において1つの回転軸のA軸および他の回転軸のB軸でテーブルが回転し、直線軸X,Y,Z軸で工具ヘッドが移動する機械を例に説明すると、速度指令とともにテーブル座標系で工具先端点経路が指令され、また回転軸に対する移動が指令される。図1では、工具先端点経路始点でのテーブル座標系をX1,Y1で示し、工具先端点経路終点でのテーブル座標系をX2,Y2で示し、回転軸はA軸のみ移動する状態を示している。テーブル座標系原点はA軸およびB軸の回転中心の交叉点とする。
図2ではテーブル座標系での工具先端点経路を示し、工具先端点経路始点位置を(Xs,Ys,Zs)、工具先端点経路終点位置を(Xe,Ye,Ze)で示している。テーブル座標系上で工具先端点経路は速度指令に基づいて補間され、工具先端点経路の補間位置情報が得られる。これがテーブル座標系上の工具先端点の位置である。また、回転軸もその移動指令に対して工具先端点経路の補間開始とともにその補間が開始され工具先端点経路の補間終了と共にその補間も終了するように補間されて回転軸の補間位置情報が得られる。
工具先端点経路の補間位置情報は回転軸の補間位置情報によって補正されて工具制御点位置となる。ここで、工具制御点位置は工具先端点位置から工具長補正ベクトル分離れている。そして、工具制御点位置つまり直線軸の補正された補間位置情報と回転軸の補間位置情報によって各軸のサーボを駆動する。この技術をテーブル回転型工具先端点制御と呼ぶ。
また、特許文献2には、直線移動軸のみで直線補間を行った場合の所定周期毎の分配移動量ΔUを求め、その補間回数に応じて回転軸各軸の所定周期毎の分配移動量を求め、そのことにより、工具の角度を変化させながら加工を行う際に、与えられた指令移動速度で工具の先端を移動させる技術が開示されている。
これは、回転工具ヘッドを持つ機械において回転しない座標系(ここでは機械座標系)上で直線軸の工具先端点経路を指令し、その工具先端点経路を速度指令に基づいて補間して工具先端点経路の補間位置情報を得、回転軸の移動指令を補間して回転軸の補間位置情報を得、回転軸の補間位置情報に基づいて直線軸の補間位置情報を補正し、直線軸の補正された補間位置情報と、回転軸の補間位置情報に基づいて対応する各軸のサーボを駆動する技術である。
つまり、図3において1つの回転軸のA軸および他の回転軸のC軸で工具ヘッドが回転する機械を例に説明すると、指令速度とともに工具先端点経路が指令され、また回転軸に対する移動が指令される。図では工具先端点経路指令位置を(Xs,Ys,Zs)、工具先端点経路終点位置を(Xe,Ye,Ze)で示している。
工具先端点経路は速度指令に基づいて補間され、工具先端点経路の補間位置情報が得られる。これが工具先端点の位置である。また回転軸もその移動指令に対して工具先端点経路の補間開始とともにその補間が開始され工具先端点経路の補間終了とともにその補間も終了するように補間されて回転軸の補間位置情報が得られる。工具先端点経路の補間位置情報は回転軸の補間位置情報によって補正されて工具制御点位置となる。ここで、工具制御点位置はA軸とC軸の回転中心の交点である。工具制御点位置は工具先端点位置から工具長補正ベクトル分離れている。そして、工具制御点位置つまり直線軸の補正された補間位置情報と回転軸の補間位置情報によって各軸のサーボを駆動する。この技術を工具ヘッド回転型工具先端点制御と呼ぶ。
これらテーブル回転型工具先端点制御、工具ヘッド回転型工具先端点制御、および後出の混合型加工機(テーブル、工具ヘッドともに回転する加工機)での工具先端点制御の技術を総じて工具先端点制御と呼ぶ。
ここでは、テーブル回転型工具先端点制御では1つの回転軸A軸と他の回転軸B軸を持つ機械としたが、他の回転軸構成(A,C軸やB,C軸)もある。また、回転軸は1軸のみの機械もある。同様に、工具ヘッド回転型工具先端点制御では1つの回転軸A軸と他の回転軸C軸を持つ機械としたが、他の回転軸構成(A,B軸やB,C軸)もある。また、回転軸は1軸のみの機械もある。混合型加工機での工具先端点制御も同様である。本発明はそのような他の構成の機械にも適用可能である。
特開2003−195917号公報 特開平6−332524号公報
背景技術の欄で説明した従来技術における速度の制御を説明する。数1式で指令ブロックにおける従来の工具先端点経路長Dpを求める。テーブル回転型工具先端点制御の場合、工具先端点経路長Dpは、テーブル座標系上の工具先端点経路の長さである。
Figure 0004975872
工具先端点経路長Dpを速度指令Fに基づいて補間するので、この工具先端点経路の補間にかかる時間Tは数2式により求められる。
Figure 0004975872
この時間Tで回転軸も補間されるので、対応する回転軸A軸の速度Fa,B軸の速度FbまたはC軸の速度Fcは数3式のようになる。As,Aeは工具先端点経路始点でのA軸の指令位置および工具先端点経路終点でのA軸の指令位置、Bs,Beは工具先端点経路始点でのB軸の指令位置および工具先端点経路終点でのB軸の指令位置、Cs,Ceは工具先端点経路始点でのC軸の指令位置および工具先端点経路終点でのC軸の指令位置である。
Figure 0004975872
例えば、図1、図3で示した動作はプログラム例1に記述される指令である。
<プログラム例1>
N001 G90 X100.0 Y100.0 Z0 A −60.0 B0(C0);
N002 G43.4 ;
N003 X200.0 A60.0 F10000 ;
・・・・・
ここでG43.4は工具先端点制御開始のGコードである。B0(C0)と記載しているのは、図1ではB軸0度の指令を意味し、図3ではC軸0度の指令を意味する。(後出のプログラム例2でも同様である。)この時、N003のブロックにおいて、指令座標系(テーブル回転型工具先端点制御ではテーブル座標系、工具ヘッド回転型工具先端点制御では機械座標系)上での工具先端点経路長Dpは100.0mmであるため、指令された速度指令(10000mm/分)に対する数2式によって、工具先端点経路の補間にかかる時間Tは0.6秒となる。つまり、速度指令(10000mm/分)で補間するとN003のブロックは0.6秒で補間完了する。それに対応して回転軸のA軸は120度回転することになる。そのため、数3式のFaの計算によってA軸は12,000度/分の高速で回転する必要が生じる。
しかし、そのような高速では回転軸は回転できないため、直線軸の動作に対して回転軸が追従することができず、加工誤差が生じたり、あるいは無理な速度で回転軸が動作しようとして機械の振動が発生したりサーボアラームになって加工が停止してしまう。
そこで本発明の目的は、回転軸も含めて安定な速度で工具を送ることが可能な、速度指令はワークと工具先端点の相対的移動距離と回転軸によるワークに対する工具方向の相対的変化による工具方向変化距離との合成距離に対応する合成速度とする合成速度制御部を有する数値制御装置を提供することである。
本願の請求項1に係る発明は、テーブルに取付けられたワーク(加工物)に対して少なくとも3軸の直線軸と少なくとも1軸の回転軸によって前記ワークに対する工具方向を相対的に変化させながら加工する多軸加工機を制御する数値制御装置において、ワークに対する工具先端点の経路である工具先端点経路を指令し、該工具先端点経路に沿って速度指令に基づいて移動しつつ加工を行う工具先端点制御において、前記速度指令は前記ワークと前記工具先端点の相対移動距離と前記回転軸による前記ワークに対する前記工具方向の相対的変化による工具方向変化距離との合成距離に対する合成速度とする合成速度制御部を備え、前記合成速度にしたがった速度指令に基づいた前記工具先端点制御によって前記直線軸位置と前記回転軸位置を補間する補間部と、前記補間部によって作成された前記直線軸位置と前記回転軸位置に前記直線軸と前記回転軸を駆動する数値制御装置である。
請求項2に係る発明は、前記回転軸はテーブルを回転する回転軸であり、前記工具方向変化距離を、後述する数5式により求めることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置である。
ただし、数5式において、
Drt:工具方向変化距離
ra:A軸(1つの回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
rb:B軸(他の回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
Δra:シミュレーション周期毎のraの変化量
Δrb:シミュレーション周期毎のrbの変化量
ka:Δraの重み付け係数
kb:Δrbの重み付け係数
ΔA、ΔB:シミュレーション周期毎のA軸、B軸の変化量
、である。
請求項3に係る発明は、前記回転軸はテーブルを回転する回転軸であり、前記工具方向変化距離を後述する数6式により求めることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置である。
ただし、数6式において、
Drt:工具方向変化距離
As,Bs:工具先端点経路開始時のA軸(1つの回転軸)位置、B軸(他の回転軸)位置
Ae,Be:工具先端点経路終了時のA軸,B軸位置
ras:工具先端点経路開始時のA軸位置AsにおけるA軸の回転中心から工具先端点までの距離
rae:工具先端点経路終了時のA軸位置AeにおけるA軸の回転中心から工具先端点までの距離
ran:当該ブロックにおけるA軸の回転中心から工具先端点までの距離を代表する値
rbs:工具先端点経路開始時のB軸位置BsにおけるB軸の回転中心から工具先端点までの距離
rbe:工具先端点経路終了時のB軸位置BeにおけるB軸の回転中心から工具先端点までの距離
rbn:当該ブロックにおけるB軸の回転中心から工具先端点までの距離を代表する値
ka:(rae―ras)の重み付け係数
kb:(rbe―rbs)の重み付け係数
、である。
請求項4に係る発明は、前記回転軸は工具ヘッドを回転する回転軸であり、前記工具方向変化距離を後述する数9式により求めることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置である。
ただし、数9式において、
Drh:工具方向変化距離
ra:A軸(1つの回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
rc:C軸(他の回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
Δrc:シミュレーション周期毎のrcの変化量
kc*Δrcの重み付け係数
ΔA、ΔC:シミュレーション周期毎のA軸、C軸の変化量
、である。
請求項5に係る発明は、前記回転軸は工具ヘッドを回転する回転軸であり、前記工具方向変化距離を後述する数10式により求めることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置である。
ただし、数10式において、
Drh:工具方向変化距離
As,Cs:工具先端点経路開始時のA軸(1つの回転軸)位置、C軸(他の回転軸)位置
Ae,Ce:工具先端点経路終了時のA軸、C軸位置
ra:A軸の回転中心から工具先端点までの距離
rcs:工具先端点経路開始時のC軸位置CsにおけるC軸の回転中心から工具先端点までの距離
rce:工具先端点経路終了時のC軸位置CeにおけるC軸の回転中心から工具先端点までの距離
rcn:当該ブロックにおけるC軸の回転中心から工具先端点までの距離を代表する値
kc:(rce―rcs)の重み付け係数
、である。
請求項6に係る発明は、前記回転軸はテーブルを回転する回転軸および工具ヘッドを回転する回転軸であり、前記工具方向変化距離を後述する数11式または数12式により求めることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置である。
ただし、数11式、数12式において、Drtは、テーブル回転に対しC軸(テーブル回転軸)によって計算する工具方向変化距離であって、前記Drtは、後述する数5式、あるいは、数6式によって求められ、Drhは、工具ヘッド回転に対しA軸(工具ヘッド回転軸)によって計算する工具方向変化距離であって、前記Drhは、後述する数9式、あるいは、数10式によって求められる。
請求項7に係る発明は、前記ra,ras,rae,ran,rb,rbs,rbe,rbn,rc,rcs,rce,またはrcnは設定値、プログラム指令値、または定数値であることを特徴とする請求項〜6のいずれか一つに記載の数値制御装置である。
本発明により、回転軸も含めて安定な速度で工具を送ることが可能な、速度指令はワークと工具先端点の相対的移動距離と回転軸によるワークに対する工具方向の相対的変化による工具方向変化距離との合成距離に対応する合成速度とする合成速度制御部を有する数値制御装置を提供できる。
本発明の数値制御装置によって、加工誤差や機械の振動やサーボアラーム発生などを防ぎ、工具先端点制御による精度の良い工具先端点での加工を行うことができる。
1つの回転軸のA軸および他の回転軸のB軸でテーブルが回転し、直線軸X,Y,Z軸で工具ヘッドが移動する機械を説明する図である。 テーブル座標系上での工具先端点経路を説明する図である。 1つの回転軸のA軸および他の回転軸のC軸で工具ヘッドが回転する機械を説明する図である。 本発明のテーブル回転型工具先端点制御の実施形態を説明する図である。 あるブロックでの工具先端点経路開始時のA,B軸のraとrbが変化する様子を説明する図である。 工具ヘッド回転型工具先端点制御の場合のA,C軸のraとrcを説明する図である。 回転軸を2軸持ち、1軸はテーブルを回転し、1軸は工具ヘッドを回転する混合型加工機を説明する図である。 本発明に係る合成速度制御部を備えた数値制御装置のブロック図である。 本発明の実施形態2における合成速度制御部の処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態の数値制御装置のハードウェアを示すブロック図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
本発明は、テーブルに取付けられたワーク(加工物)に対して少なくとも3軸の直線軸と少なくとも1軸の回転軸によって前記ワークに対する工具方向を相対的に変化させながら加工する多軸加工機を制御する数値制御装置での工具先端点制御において、速度指令は前記ワークと前記工具先端点の相対移動距離と前記回転軸による前記ワークに対する前記工具方向の相対的変化による工具方向変化距離との合成距離に対する合成速度とする数値制御装置である。
背景技術の欄、および、発明が解決しようとする課題の欄で記載したように、従来技術では工具先端点経路を速度指令に基づいて補間しそれに合わせて回転軸を補間する。そのため、回転軸の移動量に比べて工具先端点経路長が短いと補間時間も短くなり、その結果回転軸の速度が非常に速くなる場合がある。これは、速度指令において回転軸の移動量が考慮されていないためである。
そこで本発明では、数4式のように、工具先端点経路長をワークと工具先端点の相対移動距離(Dp)(従来技術における工具先端点経路長、数1式と同じ)と回転軸によるワークに対する工具方向の相対的変化による工具方向変化距離(Dr)との合成距離Dmとして計算する。
Figure 0004975872
ここでは、DpとDrの平方和の平方根をDm1とし、DpとDrの加算値をDm2とし、Dm1またはDm2のどちらかがDmであるとしている。あるいはそれらの平均をDmとしてもよい。そして、速度指令Fに対して合成距離Dmに対する合成速度としてFmを計算し、速度指令Fの代わりにFmを速度指令とする。このことにより、回転軸移動によってワークに対する工具方向が相対的に変化することによる工具の移動量を考慮した速度となる。Drの計算は後述する。
Fmを速度指令として工具先端点制御によって直線軸位置と回転軸位置を補間し、補間によって作成された直線軸位置と回転軸位置に直線軸と回転軸を駆動する。この工具先端点制御による補間と各軸の駆動は従来技術であるのでここでは詳述しない。
<実施形態1>
図4に示されるようなテーブル回転型工具先端点制御において、A軸の回転中心から工具先端点までの距離をraとし、B軸の回転中心から工具先端点までの距離をrbとする。通常、ra,rbは1ブロック内で変化する。
図5(a)はあるブロックでの工具先端点経路開始時のA軸位置Asにおけるraをrasとし、工具先端点経路終了時のA軸位置Aeにおけるraをraeとしそのブロック内でraが変化するイメージを図示している。図5(b)は同様に、工具先端点経路開始時のB軸位置Bsにおけるrbをrbsとし、工具先端点経路終了時のB軸位置Beにおけるrbをrbeとしそのブロック内でrbが変化するイメージを図示している。
この時、数5式のDrtを計算し、それをDrとする。
Figure 0004975872
数5式はブロックの補間開始前に行うシミュレーション計算である。Δra,ΔrbはDrtをシミュレーション計算するシミュレーション周期ごとのra,rbの変化量である。ka,kbはそれらを重み付けする重み付け係数である。通常はka=kb=1とする。あるいは他の定数としてもよい。ka=kb=0として後の項のみを有効として、回転軸動作のみから発生する工具方向変化距離としてもよい。また、ka,kbはra,rbの関数としてもよい。ka,kbについては実施形態2においても同様である。ΔA、ΔBはシミュレーション周期ごとのA軸位置、B軸位置の変化量である。Σはそのブロックでの合計を示す。シミュレーション周期は補間周期としてもよいが、補間周期ごとの計算をシミュレーションとして行うことは処理時間がかかる。そのため、シミュレーション周期は補間周期を間引いて計算してもよい。例えば、補間周期が1msecであれば、数5式のシミュレーション計算におけるシミュレーション周期は8msecごととしてもよい。なお、ΔA、ΔBはラジアン単位としている。回転軸が1軸のみの場合はその回転軸だけが計算の対象となる。この点は以降の実施形態においても同様である。
<実施形態2>
数5式に代えて、数6式のDrtのように近似計算し、それをDrtとしてもよい。
Figure 0004975872
kaは(rae―ras)の、kbは(rbe―rbs)の重み付け係数である。ranはそのブロックにおけるraを代表する値であり、rbnはそのブロックにおけるrbを代表する値である。それらを得るには数7式のようないろいろな方法がある。数7式に記載した1番目〜4番目の式によるran,rbnはいろいろな方法の一部であり、他にも様々な方法が考えられる。数7式の4番目の式は1番目,2番目,3番目の式によるranおよびrbn値について、それらのうちのいずれかを選択することを意味する。なお、As,Ae,Bs,Beはラジアン単位としている。
Figure 0004975872
<実施形態3>
プログラム例1の指令例に対して、実施形態2において、Dmを数4式の2番目の式、ran,rbnを数7式の3番目の式によるものとした場合の計算例を数8式に示す。数8式の5番目の式、6番目の式は、B軸回転中心から工具先端点までの距離として、テーブル座標系上の始点(100,100)および終点(200,100)に対してA軸回転によるマトリックスを乗算してそのY座標の絶対値とすることを意味する。ka,kbについては、ka=kb=1としている。
Figure 0004975872
このように、従来技術ではFaが12,000度/分だったものが本発明の実施形態では2972度/分となり、より安定した速度となる。
<実施形態4>
実施形態1においてテーブル回転型工具先端制御を対象としたのと同様に、図3のような工具ヘッド回転型工具先端点制御の場合は、図6に示されるように、A軸の回転中心から工具先端点までの距離をra(工具先端点からA軸の回転中心までの距離)とし、工具先端点からC軸の回転中心までの距離をrcとする。通常、rcは1ブロック内で変化し、raは工具長補正量(工具先端点からA軸とC軸の回転中心の交点までの距離)であり一定である。
工具ヘッド回転型工具先端点制御の場合は、数9式のDrhを計算し、それをDrとする。
Figure 0004975872
数9式は数5式と同様、ブロックの補間開始前に行うシミュレーション計算である。ΔrcはDrhをシミュレーション計算するシミュレーション周期ごとのrcの変化量である。kcはΔrcを重み付けする重み付け係数である。通常はkc=0とする。kcは、kc=1などの定数とするか、ra,rcの関数としてもよい。kcについては実施形態5においても同様である。ΔA、ΔCはシミュレーション周期ごとのA軸位置、C軸位置の変化量である。Σはそのブロックでの合計を示す。シミュレーション周期などについては数5式と同様である。
<実施形態5>
実施形態2がテーブル回転型工具先端点制御を対象にしたの同様に図3のような工具ヘッド回転型工具先端点制御の場合、数10式のDrhを計算しそれをDrとする。あるブロックでの工具先端点経路開始時のA軸位置Asと工具先端点経路終了時のA軸位置Aeにおけるra(工具先端点からA軸の回転中心までの距離)は工具長補正量であり一定である。あるブロックでの工具先端点経路開始時のC軸位置Csにおけるrc(工具先端点からC軸の回転中心までの距離)をrcsとし、工具先端点経路終了時のC軸位置Ceにおけるrcをrceとする。rcnの求め方は数7式と同様である。kcは(rce―rcs)の重み付け係数である。
Figure 0004975872
なお、実施形態1〜実施形態5において、工具ヘッド回転型工具先端点制御、テーブル回転型工具先端点制御とも、ra,ras,rae,ran,rb,rbs,rbe,rbn,rc,rcs,rce,またはrcnは、パラメータなどの設定値としてもよい。あるいは、それらはプログラム指令値としてもよい。プログラム例2では、N003ブロックでranとしてRAN182.0を指令している。あるいは、それらは、0、1、10や(180/π)などの定数値としてもよい。ra,ras,rae,ran,rb,rbs,rbe,rbn,rc,rcs,rce,またはrcnが0の場合は対応する項は計算しないことを示す。したがって、実施形態1〜実施形態5において重要度の低い項は、ra,ras,rae,ran,rb,rbs,rbe,rbn,rc,rcs,rce,またはrcnを0とすることによって計算を省略することも可能である。
<プログラム例2>
N001 G90 X100.0 Y100.0 Z0 A―60.0 B0(C0) ;
N002 G43.4 ;
N003 X200.0 A60.0 F10000 RAN182.0
・・・・
<実施形態6>
図7に示されるように、回転軸を2軸持ち、1軸はテーブルを回転し、1軸は工具ヘッドを回転する混合型加工機と呼ばれる機械がある。ここでは、テーブル回転軸がC軸であり、工具ヘッド回転軸がA軸である。このような機械の場合は、数11式のようにDrmを計算し、それをDrとする。つまり、実施形態1または実施形態2のようにテーブル回転に対しC軸によって計算するDrtと、実施形態4または実施形態5のように工具ヘッド回転に対しA軸によって計算するDrhを合成しDrとする。あるいは、数12式のようにDrmはDrtとDrhの加算としてもよい。
Figure 0004975872
Figure 0004975872
図8に示すように、本発明に係る数値制御装置は、プログラム指令解析部2でプログラム指令を読み取り解析し、その解析結果に基づいて補間部6にて補間を行い、補間の結果にしたがって各軸のサーボ8X,8Y,8Z,8A,8B(C)を駆動する。本発明に係る合成速度制御部4はプログラム指令解析部2に属する。
図9は、テーブル回転型工具先端点制御による実施形態2における合成速度制御部のフローチャートを示す。以下、各ステップにしたがって説明する。
●[ステップSA01]数7式によりran,rbnを計算する。
●[ステップSA02]数6式によりDrtを計算しDrとする。
●[ステップSA03]数4式によりDp,Dm,Fmを計算し、Fmを速度指令とし、処理を終了する。
図10は、本発明の実施形態の数値制御装置10のハードウェアを示すブロック図である。プロセッサ(CPU)11は、数値制御装置10を全体的に制御するプロセッサであり、バス20を介してROM12に格納されたシステムプログラムを読み出し、このシステムプログラムに従って、数値制御装置10を全体的に制御する。RAM13には一時的な計算データや表示データおよび表示器/MDIユニット70を介してオペレータが入力した各種データ等が格納される。SRAM14は不揮発性メモリとして構成され、インタフェース15を介して読み込まれる加工プログラムや表示器/MDIユニット70を介して入力された加工プログラム等が記憶されるようになっている。また、ROM12には、加工プログラムの作成および編集のために必要とされる編集モードの処理や自動運転のための再生モードの処理を実施するための各種のシステムプログラムが予め書き込まれている。
インタフェース15は数値制御装置10に接続可能な外部機器(図示せず)のためのインタフェースである。例えば、外部記憶装置などの外部機器が接続される。PMC(プログラマブル・マシン・コントローラ)16は、数値制御装置10に内蔵されたシーケンスプログラムで工作機械の補助装置、例えば、工具交換用のロボットハンド等といったアクチュエータを制御する。即ち、加工プログラムで指令されたM機能、S機能およびT機能に従って、これらシーケンスプログラムにより補助装置側で必要な信号に変換し、I/Oユニット17から補助装置側に出力する。この出力信号により各種アクチュエータ等の補助装置が作動する。また、工作機械本体や補助装置側のリミットスイッチおよび工作機械本体に配備された操作盤の各種スイッチ等の信号を受け、必要な処理をして、プロセッサ11に渡す。
工作機械の現在位置,アラーム、パラメータ,画像データ等の信号は表示器/MDIユニット70に送られ、そのディスプレイに表示される。表示器/MDIユニット70は、ディスプレイやキーボード等を備えた手動データ入力装置であり、インタフェース18は表示器/MDIユニット70のキーボードからのデータを受けてプロセッサ11に渡す。インタフェース19は操作盤71に設けられた手動パルス発生器(図示せず)に接続される。手動パルス発生器は、手動操作に基づく分配パルスによる各軸制御で工作機械の可動部を精密に位置決めするために使用される。
軸制御回路30〜34はプロセッサ11からの各軸の移動指令を受けて、各軸の指令をサーボアンプ40〜44に出力する。サーボアンプ40〜44はこの指令を受けて、工作機械各軸のサーボモータ50〜54を駆動する。この場合、サーボモータ50,51,52の各々は直線軸X,Y,Zの駆動に用いられ、また、サーボモータ53,54の各々は回転軸B(A)軸,C軸の駆動に用いられる。
各軸のサーボモータ50〜54には位置検出用の検出装置が内蔵されている。この位置検出装置からの位置検出信号がパルス列として各軸の軸制御回路30〜34にパルス列としてフィードバックされる。場合によっては、位置検出装置としてリニアスケールが使用される。また、このパルス列を周波数/速度変換することにより、速度信号を生成することができる。図10では位置信号のフィードバックおよび速度フィードバックの説明は省略している。
スピンドル制御回路60は工作機械への主軸回転指令を受け、スピンドルアンプ61にスピンドル速度信号を出力する。スピンドルアンプ61はこのスピンドル速度信号を受けて、工作機械の主軸モータ62を指令された切削回転速度で回転させる。主軸モータ62にはポジションコーダ63が接続され、ポジションコーダ63が主軸の回転に同期してフィードバックパルスを出力し、そのフィードバックパルスはスピンドル軸制御回路60にフィードバックされる。
上述した本発明の実施形態において、工具先端点制御中の工具先端点経路の指令は直線補間指令としてきたが、円弧補間その他の曲線補間においても各実施形態と同様にワークと工具先端点の相対移動距離と回転軸によるワークに対する工具方向の相対的変化による工具方向変化距離との合成距離に対する合成速度を計算することによって、本発明は直線補間以外の曲線補間に対しても同様に適用可能である。
上述したように、本発明は、取付けられたワーク(被加工物)に対して少なくとも3軸の直線軸と少なくとも1軸の回転軸によって加工する多軸加工機を制御する数値制御装置における、工具先端点経路を指令してその工具先端点経路を速度指令に基づいて加工する工具先端点制御において、速度指令は前記ワークと工具先端点の相対移動距離と回転軸によるワークに対する工具方向の相対的変化による工具方向変化距離との合成距離に対する合成速度とする合成速度制御部を特徴とする。
これによって、回転軸も含めて安定な速度で工具を送ることが可能となり、その結果、加工誤差や機械の振動やサーボアラーム発生などを防ぎ、工具先端点制御による精度の良い工具先端点点での加工を行うことができる。
2 プログラム指令解析部
4 合成速度制御部
6 補間部
8X X軸サーボ
8Y Y軸サーボ
8Z Z軸サーボ
8A A軸サーボ
8B(C) B(C)軸サーボ

Claims (7)

  1. テーブルに取付けられたワーク(加工物)に対して少なくとも3軸の直線軸と少なくとも1軸の回転軸によって前記ワークに対する工具方向を相対的に変化させながら加工する多軸加工機を制御する数値制御装置において、
    ワークに対する工具先端点の経路である工具先端点経路を指令し、該工具先端点経路に沿って速度指令に基づいて移動しつつ加工を行う工具先端点制御において、
    前記速度指令は前記ワークと前記工具先端点の相対移動距離と前記回転軸による前記ワークに対する前記工具方向の相対的変化による工具方向変化距離との合成距離に対する合成速度とする合成速度制御部を備え、
    前記合成速度にしたがった速度指令に基づいた前記工具先端点制御によって前記直線軸位置と前記回転軸位置を補間する補間部と、
    前記補間部によって作成された前記直線軸位置と前記回転軸位置に前記直線軸と前記回転軸を駆動する数値制御装置。
  2. 前記回転軸はテーブルを回転する回転軸であり、前記工具方向変化距離を、
    Figure 0004975872
    ただし、
    Drt:工具方向変化距離
    ra:A軸(1つの回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
    rb:B軸(他の回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
    Δra:シミュレーション周期毎のraの変化量
    Δrb:シミュレーション周期毎のrbの変化量
    ka:Δraの重み付け係数
    kb:Δrbの重み付け係数
    ΔA、ΔB:シミュレーション周期毎のA軸、B軸の変化量
    、により求めることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  3. 前記回転軸はテーブルを回転する回転軸であり、前記工具方向変化距離を
    Figure 0004975872
    ただし、
    Drt:工具方向変化距離
    As,Bs:工具先端点経路開始時のA軸(1つの回転軸)位置、B軸(他の回転軸)位置
    Ae,Be:工具先端点経路終了時のA軸,B軸位置
    ras:工具先端点経路開始時のA軸位置AsにおけるA軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rae:工具先端点経路終了時のA軸位置AeにおけるA軸の回転中心から工具先端点までの距離
    ran:当該ブロックにおけるA軸の回転中心から工具先端点までの距離を代表する値
    rbs:工具先端点経路開始時のB軸位置BsにおけるB軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rbe:工具先端点経路終了時のB軸位置BeにおけるB軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rbn:当該ブロックにおけるB軸の回転中心から工具先端点までの距離を代表する値
    ka:(rae−ras)の重み付け係数
    kb:(rbe−rbs)の重み付け係数
    、により求めることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  4. 前記回転軸は工具ヘッドを回転する回転軸であり、前記工具方向変化距離を
    Figure 0004975872
    ただし、
    Drh:工具方向変化距離
    ra:A軸(1つの回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
    rc:C軸(他の回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
    Δrc:シミュレーション周期毎のrcの変化量
    kc:Δrcの重み付け係数
    ΔA、ΔC:シミュレーション周期毎のA軸、C軸の変化量
    、により求めることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  5. 前記回転軸は工具ヘッドを回転する回転軸であり、前記工具方向変化距離を
    Figure 0004975872
    ただし、
    Drh:工具方向変化距離
    As,Cs:工具先端点経路開始時のA軸(1つの回転軸)位置、C軸(他の回転軸)位置
    Ae,Ce:工具先端点経路終了時のA軸、C軸位置
    ra:A軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rcs:工具先端点経路開始時のC軸位置CsにおけるC軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rce:工具先端点経路終了時のC軸位置CeにおけるC軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rcn:当該ブロックにおけるC軸の回転中心から工具先端点までの距離を代表する値
    kc:(rce―rcs)の重み付け係数
    、により求めることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  6. 前記回転軸はテーブルを回転する回転軸および工具ヘッドを回転する回転軸であり、前記工具方向変化距離を
    Figure 0004975872
    または、
    Figure 0004975872
    ただし、
    Drtは、テーブル回転に対しC軸(テーブル回転軸)によって計算する工具方向変化距離であって、
    前記Drtは、
    Figure 0004975872
    ただし、
    Drt:工具方向変化距離
    ra:A軸(1つの回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
    rb:B軸(他の回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
    Δra:シミュレーション周期毎のraの変化量
    Δrb:シミュレーション周期毎のrbの変化量
    ka:Δraの重み付け係数
    kb:Δrbの重み付け係数
    ΔA、ΔB:シミュレーション周期毎のA軸、B軸の変化量
    、によって求められるか、あるいは、
    Figure 0004975872
    ただし、
    Drt:工具方向変化距離
    As,Bs:工具先端点経路開始時のA軸(1つの回転軸)位置、B軸(他の回転軸)位置
    Ae,Be:工具先端点経路終了時のA軸,B軸位置
    ras:工具先端点経路開始時のA軸位置AsにおけるA軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rae:工具先端点経路終了時のA軸位置AeにおけるA軸の回転中心から工具先端点までの距離
    ran:当該ブロックにおけるA軸の回転中心から工具先端点までの距離を代表する値
    rbs:工具先端点経路開始時のB軸位置BsにおけるB軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rbe:工具先端点経路終了時のB軸位置BeにおけるB軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rbn:当該ブロックにおけるB軸の回転中心から工具先端点までの距離を代表する値
    ka:(rae−ras)の重み付け係数
    kb:(rbe−rbs)の重み付け係数
    、によって求められ、
    前記Drhは、
    Figure 0004975872
    ただし、
    Drh:工具方向変化距離
    ra:A軸(1つの回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
    rc:C軸(他の回転軸)の回転中心から工具先端点までの距離
    Δrc:シミュレーション周期毎のrcの変化量
    kc:Δrcの重み付け係数
    ΔA、ΔC:シミュレーション周期毎のA軸、C軸の変化量
    、により求められるか、あるいは、
    Figure 0004975872
    ただし、
    Drh:工具方向変化距離
    As,Cs:工具先端点経路開始時のA軸(1つの回転軸)位置、C軸(他の回転軸)位置
    Ae,Ce:工具先端点経路終了時のA軸、C軸位置
    ra:A軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rcs:工具先端点経路開始時のC軸位置CsにおけるC軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rce:工具先端点経路終了時のC軸位置CeにおけるC軸の回転中心から工具先端点までの距離
    rcn:当該ブロックにおけるC軸の回転中心から工具先端点までの距離を代表する値
    kc:(rce―rcs)の重み付け係数
    、により求めることを特徴とする請求項1に記載の数値制御装置。
  7. 前記ra,ras,rae,ran,rb,rbs,rbe,rbn,rc,rcs,rce,またはrcnは設定値、プログラム指令値、または定数値であることを特徴とする請求項〜6のいずれか一つに記載の数値制御装置。
JP2011039366A 2011-02-25 2011-02-25 多軸加工機用速度制御機能を有する数値制御装置 Active JP4975872B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011039366A JP4975872B1 (ja) 2011-02-25 2011-02-25 多軸加工機用速度制御機能を有する数値制御装置
US13/286,443 US8868228B2 (en) 2011-02-25 2011-11-01 Numerical controller having speed control function for multi-axis machining device
DE102012003196.3A DE102012003196B4 (de) 2011-02-25 2012-02-17 Numerische Steuervorrichtung mit einer Geschwindigkeitssteuerfunktion für eine maschinelle Mehrachsenverarbeitungsvorrichtung
CN 201210043890 CN102650867B (zh) 2011-02-25 2012-02-24 具有多轴加工机用速度控制功能的数值控制装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011039366A JP4975872B1 (ja) 2011-02-25 2011-02-25 多軸加工機用速度制御機能を有する数値制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP4975872B1 true JP4975872B1 (ja) 2012-07-11
JP2012177973A JP2012177973A (ja) 2012-09-13

Family

ID=46635293

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011039366A Active JP4975872B1 (ja) 2011-02-25 2011-02-25 多軸加工機用速度制御機能を有する数値制御装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8868228B2 (ja)
JP (1) JP4975872B1 (ja)
CN (1) CN102650867B (ja)
DE (1) DE102012003196B4 (ja)

Families Citing this family (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011111088A1 (ja) * 2010-03-08 2011-09-15 三菱電機株式会社 数値制御装置及び数値制御装置の制御方法
US9026242B2 (en) 2011-05-19 2015-05-05 Taktia Llc Automatically guided tools
EP2852868B1 (en) 2012-04-26 2021-12-01 Shaper Tools, Inc. Systems and methods for performing a task on a material, or locating the position of a device relative to the surface of the material
JP6281315B2 (ja) * 2014-02-26 2018-02-21 ブラザー工業株式会社 数値制御装置と移動経路修正方法
JP5850996B1 (ja) 2014-08-05 2016-02-03 ファナック株式会社 補間後加減速を考慮したコーナ経路生成機能を有する数値制御装置
CN104597836A (zh) * 2015-01-23 2015-05-06 哈尔滨理工大学 外覆盖件模具四轴加工系统综合刚度性能进行切削的方法
CN104793563B (zh) * 2015-02-13 2017-09-22 哈尔滨理工大学 基于四轴加工系统综合刚度场的外覆盖件模具的加工方法
JP6968700B2 (ja) 2015-05-13 2021-11-17 シェイパー ツールズ, インク.Shaper Tools, Inc. 案内工具用のシステム、方法、および装置
JP6636753B2 (ja) 2015-09-03 2020-01-29 ファナック株式会社 姿勢による加工条件制御が可能な数値制御装置
JP6321605B2 (ja) * 2015-10-30 2018-05-09 ファナック株式会社 曲率と曲率変化量による速度制御を行う数値制御装置
RU2748005C2 (ru) 2016-08-19 2021-05-18 Шапер Тулс, Инк. Системы, способы и устройство для совместного использования данных об изготовлении инструмента и конструктивных данных
DE102017222474A1 (de) * 2016-12-12 2018-06-14 Fanuc Corporation Numeriksteuerung und datenstruktur
CZ2017403A3 (cs) * 2017-07-12 2018-09-19 České vysoké učení technické v Praze, Fakulta strojní, Ústav výrobních strojů a zařízení Způsob řízení otáček a posuvu u obráběcích strojů a zařízení k provádění tohoto způsobu
CN107272758B (zh) * 2017-08-01 2020-08-07 深圳市雷赛控制技术有限公司 绕线设备效率及平稳性的提升方法及装置
JP6871215B2 (ja) * 2018-09-28 2021-05-12 ファナック株式会社 数値制御装置
CN112091972B (zh) * 2020-08-24 2023-03-31 上海大学 一种基于刚度性能的多机器人系统姿态与布局方法
CN113246133B (zh) * 2021-05-28 2022-09-27 北京世冠金洋科技发展有限公司 机械臂多关节的旋转指令计算方法、旋转控制方法及系统

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06332524A (ja) * 1993-05-20 1994-12-02 Fanuc Ltd 数値制御装置における速度制御方法
JP2003195917A (ja) * 2001-10-16 2003-07-11 Fanuc Ltd 数値制御装置
JP2004185364A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Yaskawa Electric Corp 数値制御装置
JP2010097399A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Jtekt Corp 工作機械の数値制御装置およびncデータ解析装置
JP2011044081A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Jtekt Corp 工作機械の制御装置
JP2011076640A (ja) * 2011-01-20 2011-04-14 Mitsubishi Electric Corp 数値制御方法

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US677586A (en) 1900-04-28 1901-07-02 Bill Homer Mcdaniel Churning-machine.
JPS57194855A (en) * 1981-05-27 1982-11-30 Fanuc Ltd Numerical control system
JP3036143B2 (ja) * 1991-09-02 2000-04-24 三菱電機株式会社 数値制御装置
US5761390A (en) * 1991-12-12 1998-06-02 Hitachi, Ltd. Robot for removing unnecessary portion on workpiece
US7047107B2 (en) * 2001-02-22 2006-05-16 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Robot control apparatus
EP1302829B1 (en) * 2001-10-16 2008-11-26 Fanuc Ltd Numerical controller
JP4406034B2 (ja) * 2008-03-07 2010-01-27 ファナック株式会社 5軸加工機を制御する数値制御装置
JP2010144081A (ja) * 2008-12-19 2010-07-01 Shin-Etsu Chemical Co Ltd 接着剤組成物、並びにそれを用いた接着シート及びカバーレイフィルム
US9280150B2 (en) * 2009-11-26 2016-03-08 Mitsubishi Electric Corporation Numerical controller
JP4847613B2 (ja) * 2010-05-10 2011-12-28 ファナック株式会社 多軸加工機用数値制御装置

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06332524A (ja) * 1993-05-20 1994-12-02 Fanuc Ltd 数値制御装置における速度制御方法
JP2003195917A (ja) * 2001-10-16 2003-07-11 Fanuc Ltd 数値制御装置
JP2004185364A (ja) * 2002-12-04 2004-07-02 Yaskawa Electric Corp 数値制御装置
JP2010097399A (ja) * 2008-10-16 2010-04-30 Jtekt Corp 工作機械の数値制御装置およびncデータ解析装置
JP2011044081A (ja) * 2009-08-24 2011-03-03 Jtekt Corp 工作機械の制御装置
JP2011076640A (ja) * 2011-01-20 2011-04-14 Mitsubishi Electric Corp 数値制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN102650867B (zh) 2013-11-06
DE102012003196A1 (de) 2012-08-30
DE102012003196B4 (de) 2016-05-12
US20120221141A1 (en) 2012-08-30
US8868228B2 (en) 2014-10-21
JP2012177973A (ja) 2012-09-13
CN102650867A (zh) 2012-08-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4975872B1 (ja) 多軸加工機用速度制御機能を有する数値制御装置
JP4837110B2 (ja) 工具軌跡表示機能を有する数値制御装置
JP6878378B2 (ja) 数値制御装置
JP2012043243A (ja) 工具先端点位置を制御する多軸加工機用数値制御装置
JP5159997B1 (ja) 数値制御装置
JP2013058035A (ja) ワーク設置誤差補正部を有する多軸工作機械用数値制御装置
JP5323280B1 (ja) 数値制御装置
JP4293132B2 (ja) 数値制御装置
JP5187436B2 (ja) 数値制御装置、数値制御装置の制御方法、及びシステムプログラム
JP2005182437A (ja) 数値制御装置及び数値制御方法
JP5289601B1 (ja) 多軸加工機用切削距離演算装置
US10137529B2 (en) Numerical controller capable of machining condition control based on posture
US10073432B2 (en) Numerical controller having tool tip point control function
CN108873818B (zh) 数值控制装置
JP2014215675A (ja) ワークに対する相対的工具方向の表示および入力を可能とする数値制御装置
JP2007172325A (ja) 自由曲線加工法および数値制御装置
JP6068614B2 (ja) 工具先端点制御中に生じるバックラッシを抑制することを特徴とする数値制御装置
US20240061400A1 (en) Servo control device
JP6441416B1 (ja) 制御装置
JPH0474205A (ja) 数値制御装置
JPH0454604A (ja) 3次元工具経補正機能を有する数値制御装置
JP2018088136A (ja) 数値制御装置
JPH0887312A (ja) 円筒補間方式
Rigsby Machining Speed Gains in a 3-Axis CNC Lathe Mill
JPH047707A (ja) 工具軸補正方式

Legal Events

Date Code Title Description
TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20120411

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4975872

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150420

Year of fee payment: 3