JPH0736514A - 3次元工具径補正方式 - Google Patents

3次元工具径補正方式

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JPH0736514A
JPH0736514A JP5178729A JP17872993A JPH0736514A JP H0736514 A JPH0736514 A JP H0736514A JP 5178729 A JP5178729 A JP 5178729A JP 17872993 A JP17872993 A JP 17872993A JP H0736514 A JPH0736514 A JP H0736514A
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JP
Japan
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tool
axis
radius
vector
edge
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JP5178729A
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Toshiaki Otsuki
俊明 大槻
Haruhiko Kozai
治彦 香西
Hideo Ogino
秀雄 荻野
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Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
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Publication date
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Priority to PCT/JP1994/001117 priority patent/WO1995003565A1/ja
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    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/41Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by interpolation, e.g. the computation of intermediate points between programmed end points to define the path to be followed and the rate of travel along that path
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/49Nc machine tool, till multiple
    • G05B2219/49227Cutting with trailing or leading edge of tool
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
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    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/50Machine tool, machine tool null till machine tool work handling
    • G05B2219/50336Tool, probe offset for curves, surfaces, contouring
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/50Machine tool, machine tool null till machine tool work handling
    • G05B2219/50353Tool, probe inclination, orientation to surface, posture, attitude

Abstract

(57)【要約】 【目的】 工具軸が3次元空間内の任意の方向にあり、
かつ工具のエッジでワークを加工する場合において、エ
ッジがR付きの工具に関して工具径補正を可能にする。 【構成】 工具の傾斜を制御する制御軸の現在位置から
工具方向ベクトルを算出する工具方向ベクトル計算手段
1と、工具の工具径及びそのエッジの円弧の半径を格納
する工具オフセットメモリ2と、加工プログラムに指令
されたプログラム経路を算出するプログラム経路計算手
段3と、工具方向ベクトル計算手段1にて計算された工
具方向ベクトルと、工具オフセットメモリ2に格納され
ている工具径及びエッジの円弧の半径と、プログラム経
路計算手段3にて計算されたプログラム経路とから工具
径補正ベクトルを計算して補間手段へ出力する工具径補
正ベクトル計算手段4とを備え、工具軸方向と工具進行
方向とがなす面と、工具軸方向に垂直な面とが交わる線
上に、工具径及び工具のエッジの円弧の半径を考慮した
工具径補正ベクトルを計算するよう構成している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は数値制御工作機械での3
次元工具径補正方式に関し、特に工具軸が3次元空間内
の任意の方向に傾斜しながら特に刃先R付きの工具のエ
ッジでワークを加工する場合の3次元工具径補正方式に
関する。
【0002】
【従来の技術】数値制御工作機械において、X、Y、Z
軸だけで動くものは、工具軸は常に垂直方向に、つまり
何れかの軸方向に向いている。これに対し、回転軸が2
軸加わり、5軸にすることによって工具軸を任意の方向
に向けることができる。たとえば、5軸型彫機がそうで
あり、工具を任意の方向に傾けて3次元加工を行うこと
ができる。
【0003】一方、3次元加工では、工具を傾斜させ、
かつ工具のエッジで加工を行う場合がある。このために
は、工具径補正ベクトルを3次元上のベクトルとして求
める必要がある。3次元上の工具径補正ベクトルを求め
る方法としては以下のような方法がある。
【0004】第1の方法は自動プログラム装置によるも
のである。自動プログラム装置による方法では、加工プ
ログラムを生成するときに、同時に工具径補正ベクトル
も計算され、工具径補正された工具通路が自動的に求め
られる。
【0005】第2の方法は、加工プログラムを作成する
とき、NCプログラマが工具の傾き、補正量及び補正方
向などを計算して求める方法である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の3次元
上の工具径補正ベクトルを求めるこれらの方法におい
て、第1の自動プログラム装置による方法では、常に自
動プログラム装置を必要とし、システムが高価なものと
なる。また、工具径が変われば、その度に加工プログラ
ムを作成する必要がある。
【0007】また、プログラマにより計算する第2の方
法では、ワーク加工面が変化する場合、すなわち曲面を
加工するような場合には、計算量が非常に多く、プログ
ラム指令が非常に複雑になり、加工プログラムを作成す
るのに非常に時間と手間がかかっていた。
【0008】さらに、工具のエッジがRの付いたエンド
ミルのような場合は、工具径補正ベクトルを求める上記
の方法を一層複雑なものにしている。本発明はこのよう
な点に鑑みてなされたものであり、工具軸が3次元空間
内の任意の方向にあり、かつ工具のエッジでワークを加
工する場合において、R付き工具をも含む工具に関して
工具径補正を可能にした3次元工具径補正方式を提供す
ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明では上記課題を解
決するために、工具軸が3次元空間内の任意の方向にあ
り、工具のエッジでワークを加工する数値制御工作機械
での3次元工具径補正方式において、前記工具の傾斜を
制御する制御軸の現在位置から工具方向ベクトルを算出
する工具方向ベクトル計算手段と、前記工具の工具径及
びそのエッジの円弧の半径を格納する工具オフセットメ
モリと、加工プログラムに指令されたプログラム経路を
算出するプログラム経路計算手段と、前記工具方向ベク
トル計算手段にて計算された工具方向ベクトルと、前記
工具オフセットメモリに格納されている工具径及びエッ
ジの円弧の半径と、前記プログラム経路計算手段にて計
算されたプログラム経路とから工具径補正ベクトルを計
算して補間手段へ出力する工具径補正ベクトル計算手段
と、を備えていることを特徴とする3次元工具径補正方
式が提供される。
【0010】
【作用】工具方向ベクトル計算手段では、工具の傾斜を
制御する軸の位置情報から工具の傾斜、すなわち工具方
向ベクトルを計算する。たとえば、工具の傾斜がB軸及
びC軸によって制御されているときには、B軸及びC軸
の現在位置から、工具軸方向が判断される。
【0011】次に、プログラム経路計算手段では工具の
進行方向が計算される。そして、工具径補正ベクトル計
算手段では、工具軸方向と工具進行方向とがなす面と、
工具軸方向に垂直な面とが交わる線上に、工具径及び工
具のエッジの円弧の半径を考慮した工具径補正ベクトル
を計算し、その値だけ補間手段に対し工具をシフトさせ
るよう指令する。
【0012】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明の原理説明図である。図におい
て、本発明の3次元工具径補正方式は、工具方向ベクト
ル計算手段1と、工具オフセットメモリ2と、プログラ
ム経路計算手段3と、工具径補正ベクトル計算手段4と
を備えている。
【0013】本発明の3次元工具径補正方式において、
まず工具方向ベクトル計算手段1は、工具の傾斜を制御
する軸の位置情報を読み取って、工具の傾斜に関する工
具方向ベクトルを計算する。プログラム経路計算手段3
では加工プログラムから工具の進行方向が計算される。
工具径補正ベクトル計算手段4では、工具方向ベクトル
計算手段1で求められた工具軸方向とプログラム経路計
算手段3で求められた工具進行方向とがなす面と、工具
軸方向に垂直な面とが交わる線上にある工具径補正ベク
トルを、工具オフセットメモリ2に格納された工具径及
び工具のエッジの円弧の半径を読み出して計算する。な
お、工具オフセットメモリ2において、工具がR付きエ
ッジでないときには、エッジの円弧の半径はゼロに設定
されており、上記の各計算はR付きの工具と同じ計算式
が適用される。
【0014】図2は、たとえば5軸型彫機のような工作
機械の工具を担持するロータリヘッドの外観図である。
ロータリヘッド5の先端には通常のエンドミル又はR付
きのエンドミルとすることができる工具6が装着されて
おり、その工具6はX軸、Y軸、Z軸の互いに直角方向
の動きに加えてY軸に平行な軸、すなわちB軸7を中心
として回転でき、さらに、Z軸に平行なC軸8を中心と
して回転できるようになっていて、工具軸を3次元空間
内の任意の方向に向くことができるようになっている。
【0015】したがって、B軸7及びC軸8の回転に伴
って、工具6を3次元空間の任意の角度に傾けることが
でき、工具6を傾斜させて、工具6のエッジで加工を行
うことができる。このためには、工具6の傾きに応じた
工具径補正ベクトルを計算して、与える必要がある。
【0016】次に、R付きのエンドミルのような工具6
を使用してそのエッジで加工を行うための工具径補正の
計算方法について述べる。図3は本発明の工具径補正方
式で工具径補正ベクトルの一計算例を説明するための説
明図である。ここで、説明をわかりやすくするため、工
具6のエッジの部分は誇張して示してある。なお、この
図において、工具6はワーク9に対してある角度に傾斜
された状態を示したもので、たとえば
【0017】
【数1】
【0018】の場合、すなわち、工具6とワーク9との
なす角度θが90度以内の場合を示している。ここで、
【0019】
【外1】
【0020】はモーションベクトル、すなわち、現在位
置から次の終点位置をつないだ次ブロックの移動方向単
位ベクトルを表し、
【0021】
【外2】
【0022】は工具軸方向単位ベクトルを表している。
ここで、
【0023】
【外3】
【0024】は内積を表している。また、
【0025】
【外4】
【0026】は工具径Dを有する工具6の円弧の半径R
の中心点Pからモーションベクトルに対して垂直なベク
トルであり、
【0027】
【数2】
【0028】に等しい。なお、×は外積を表している。
そして、
【0029】
【外5】
【0030】が求めたい工具径の補正ベクトルである。
この補正ベクトルを求めるには、
【0031】
【数3】
【0032】を計算すればよく、以下、その計算例を示
す。まず、ベクトル
【0033】
【外6】
【0034】を求める。lを半径Rの中心点Pからワー
ク9までの距離として、
【0035】
【数4】
【0036】から、ベクトルの大きさを求めると、
【0037】
【数5】
【0038】となる。また、このベクトル
【0039】
【外7】
【0040】の方向は、ベクトル
【0041】
【外8】
【0042】に等しいので、よって、
【0043】
【数6】
【0044】が求まる。次に、ベクトル
【0045】
【外9】
【0046】を求める。まず、次式
【0047】
【数7】
【0048】から、このベクトルの大きさは次式で求ま
る。
【0049】
【数8】
【0050】一方、このベクトルの方向は移動方向単位
ベクトルであるモーションベクトル
【0051】
【外10】
【0052】に等しいので、結果として、次式のように
求めることができる。
【0053】
【数9】
【0054】そして、ベクトル
【0055】
【外11】
【0056】は、大きさがDに等しく、その方向は
【0057】
【数10】
【0058】であるので、次式のようになる。
【0059】
【数11】
【0060】よって、これらより求める補正ベクトルは
次式のとおりとなる。
【0061】
【数12】
【0062】ここで、円弧の半径Rを、R=0とするこ
とによって、Rのない通常のエンドミルの工具径補正ベ
クトルを求めることができる。すなわち、R=0とする
ことで、
【0063】
【数13】
【0064】となり、同じ式12を用いて通常のエンド
ミルの工具径補正ベクトルが求められることになる。ま
た、図3の例は
【0065】
【数14】
【0066】の場合について、補正ベクトルの算出方法
を述べたが、
【0067】
【数15】
【0068】の場合も同様の手順にて補正ベクトルを求
めることができる。図4は上述のようにして求められた
工具径補正ベクトルによって工具径補正された工具6の
移動を示す説明図である。図において、破線の矢印がプ
ログラム経路を示し、このプログラム経路に平行で補正
ベクトル分だけワーク9の外側へシフトされた実線の矢
印が補正後の経路を示している。
【0069】工具径補正は、たとえば、B軸及びC軸の
現在位置から、工具軸方向を判断し、その工具軸方向と
工具進行方向とがなす面と、工具軸方向に垂直な面とが
交わる線上に、工具径D及び工具のエッジの円弧の半径
Rを考慮した値だけ工具6をシフトさせることにより、
行っている。そして、その補正後の経路は補間手段にて
補間を行うことにより工具6のエッジでワーク9を加工
することができる。
【0070】図5は工具オフセットの登録例を示した工
具オフセットメモリの一実施例を示す図である。図にお
いて、Dコードの欄にはオフセット番号と工具径の値
(単位mm)とが入力されており、エンドミルの円弧の
半径Rの欄にはそのオフセット番号に対応するRの値
(単位mm)が入力されている。ここで、Rの値が0の
エンドミルはそのエッジがR付きでない場合の例を示
し、それ以外はすべてR付きエンドミルの場合を示して
いる。
【0071】図6は本発明のR付き工具のエッジで加工
を行う場合の工具径補正方式の一実施例を示すブロック
図である。これらの各ブロックの処理は後述する数値制
御装置のソフトウェアによって実行される。
【0072】図6において、前処理演算手段102は加
工プログラム101を読み取り、移動指令を加算器10
9へ送るとともに、工具径補正指令があるときは後述の
各ブロックに工具径補正指令を送る。工具方向ベクトル
計算手段105は、ロータリヘッド5を制御するB軸の
現在位置をレジスタ103から読み、C軸の現在位置を
レジスタ104から読み、工具6の工具方向ベクトルを
求める。
【0073】プログラム経路計算手段108は前処理演
算手段102からの移動指令を読み、工具6の進行方向
のモーションベクトルを計算する。工具径補正ベクトル
演算手段107は、工具方向ベクトル計算手段105か
らの工具方向ベクトルと、工具オフセットメモリ106
に格納された工具径D及びエッジの円弧の半径Rと、プ
ログラム経路計算手段108からのモーションベクトル
とから工具径の補正ベクトルを求める。
【0074】加算器109は工具径補正ベクトルをプロ
グラム経路に加算して、補正後の経路を求める。補間手
段110はこの補正後の経路から移動量を求め、これを
補間する。
【0075】補間された分配パルスは加減速制御手段1
11で加減速され、軸制御回路41に送られる。軸制御
回路41は分配パルスを速度制御信号に変換し、サーボ
アンプ51に送る。サーボアンプ51は速度制御信号を
増幅し、サーボモータ61を駆動する。サーボモータ6
1には位置検出用のパルスコーダが内蔵されており、軸
制御回路41に位置帰還パルスを帰還する。
【0076】図6では加減速制御手段111、軸制御回
路41、サーボアンプ51、サーボモータ61は1軸分
のみしか表していない。実際は5軸分必要であるが、他
の軸の要素も同じであるので省略してある。
【0077】図7及び図8は工具径補正方式の処理フロ
ーチャートである。図において、Sに続く数値はステッ
プ番号を示す。 〔S1〕前処理演算手段102は加工プログラム101
を読み工具径補正スタートの指令があるかどうかを判断
し、あればS2へ、なければS3へ進む。 〔S2〕スタートアップ指令があるので、スタートアッ
プの処理を行う。すなわち、最初の工具径補正ベクトル
の生成をおこなうため、まず、工具オフセットメモリ1
06からスタートアップ指令にて指定された使用工具6
の工具径D及びエッジの円弧の半径Rを読み出す。 〔S3〕図8に示す補正ベクトル計算処理を行う。すな
わち、 〔S31〕レジスタ103及び104に格納されている
回転軸の現在位置から工具方向ベクトルを計算する。 〔S32〕工具方向ベクトル計算手段105からの工具
方向ベクトルと、プログラム経路計算手段108からの
モーションベクトルと、工具オフセットメモリ106か
らの工具径D及び半径Rとから工具径補正ベクトル演算
手段107にて工具径補正ベクトルを計算する。 〔S4〕工具径補正キャンセルの指令があるかどうかを
判断し、あればS5へ進み、なければS6へ進む。 〔S5〕工具径補正キャンセルの指令があるので、工具
径補正ベクトルをキャンセルする処理を行う。 〔S6〕工具径補正モード中か否かを判別し、工具径補
正モード中ならS7へ進み、そうでなければエンドへ進
む。 〔S7〕図8に示す補正ベクトル計算処理を行う。すな
わち、 〔S71〕レジスタ103及び104に格納されている
回転軸の現在位置から工具方向ベクトルを計算する。 〔S72〕工具方向ベクトル計算手段105からの工具
方向ベクトルと、プログラム経路計算手段108からの
モーションベクトルと、工具オフセットメモリ106か
らの工具径D及び半径Rとから工具径補正ベクトル演算
手段107にて工具径補正ベクトルを計算する。
【0078】図9は本発明を実施するための数値制御装
置(CNC)のハードウェアのブロック図である。図に
おいて、10は数値制御装置を示している。プロセッサ
11は数値制御装置10全体の制御の中心となるプロセ
ッサであり、バス21を介して、読み取り専用メモリ1
2に格納されたシステムプログラムを読み出し、このシ
ステムプログラムに従って、数値制御装置10の全体の
制御を実行する。ランダムアクセスメモリ13には一時
的な計算データ、表示データなどが格納される。不揮発
性メモリ14には工具径補正量、ピッチ誤差補正量、加
工プログラム、パラメータなどが格納されている。この
不揮発性メモリ14は、たとえば図示されていないバッ
テリでバックアップされており、数値制御装置10の電
源がオフにされても、それらのデータはそのまま保持さ
れる。
【0079】インタフェース15は外部機器用のインタ
フェースであり、紙テープリーダ、紙テープパンチャ
ー、紙テープリーダ・パンチャなどの外部機器31が接
続される。紙テープリーダからはインタフェース15を
介して加工プログラムが読み込まれ、また、数値制御装
置10内で編集された加工プログラムをインタフェース
15を介して紙テープパンチャに出力することができ
る。
【0080】プログラマブル・マシン・コントローラ
(PMC)16は数値制御装置10に内蔵され、ラダー
形式で作成されたシーケンスプログラムで機械を制御す
る。すなわち、加工プログラムで指令された、M機能
(補助機能)、S機能(主軸機能)及びT機能(工具選
択機能)に従って、これらをシーケンスプログラムで機
械側で必要な信号に変換し、入出力ユニット17から機
械側に出力する。この出力信号は機械側のマグネットな
どを駆動し、油圧バルブ、空圧バルブ及び電気アクチュ
エータなどを作動させる。また、機械側のリミットスイ
ッチ及び機械操作盤のスイッチなどの信号を受けて、必
要な処理をして、プロセッサ11に渡す。
【0081】各軸の現在位置、アラーム、パラメータ、
画像データなどの画像信号はCRT/MDI(Cathode
Ray Tube / Manual Data Input) ユニット25の表示装
置に送られ、表示装置に表示される。インタフェース1
9はCRT/MDIユニット25内のキーボードからの
データを受けて、プロセッサ11に渡す。
【0082】インタフェース20は手動パルス発生器3
2に接続され、手動パルス発生器32からのパルスを受
ける。手動パルス発生器32は機械操作盤に実装され、
手動で機械稼働部を精密に位置決めするのに使用する。
【0083】軸制御回路41〜45はプロセッサ11か
らの各軸の移動指令を受けて、各軸の指令をサーボアン
プ51〜55に出力する。サーボアンプ51〜55はこ
の移動指令を受けて、X、Y、Z、B及びC軸用のサー
ボモータ61〜65を駆動する。サーボモータ61〜6
5には位置検出用のパルスコーダが内蔵されており、こ
のパルスコーダから位置信号がパルス列としてフィード
バックされる。なお、この図では、これらの位置信号の
フィードバックラインは省略してある。
【0084】スピンドル制御回路71はスピンドル回転
指令及びスピンドルのオリエンテーションなどの指令を
受けて、スピンドルアンプ72にスピンドル速度信号を
出力する。スピンドルアンプ72はこのスピンドル速度
信号を受けて、スピンドルモータ73を指令された回転
速度で回転させる。また、オリエンテーション指令によ
って、所定の位置にスピンドルを位置決めする。
【0085】スピンドルモータ73には歯車あるいはベ
ルトでポジションコーダ82が結合されている。したが
って、ポジションコーダ82はスピンドル73に同期し
て回転し、帰還パルスを出力し、その帰還パルスはイン
タフェース81を経由して、プロセッサ11によって、
読み取られる。この帰還パルスは他の軸をスピンドルモ
ータ73に同期して移動させ、精密な加工などを可能に
する。
【0086】上記の説明では、ロータリヘッドを制御し
て工具の傾斜を制御することで説明したが、これ以外に
テーブルを傾斜させ、相対的に工具をワーク面に傾斜さ
せることもできる。この場合は、テーブルを制御する軸
の現在位置から工具径補正ベクトルを計算することにな
る。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、工具を
傾斜させて、工具のエッジ又はR部で加工を行う場合
に、数値制御装置が自動的に工具軸の垂直平面内におけ
る工具径補正を行うように構成したので、自動プログラ
ム装置を必要とせず、プログラム作成においてそのよう
な補正を考慮する必要がなくなる。したがって、プログ
ラムが簡単になってプログラム量が減り、プログラムを
作成する時間及びプログラムを格納するメモリの節約に
なるとともに、より適切な切削・加工を行うことができ
るようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】5軸型彫機のような工作機械の工具を担持する
ロータリヘッドの外観図である。
【図3】本発明の工具径補正方式で工具径補正ベクトル
の一計算例を説明するための説明図である。
【図4】工具径補正ベクトルによって工具径補正された
工具の移動を示す説明図である。
【図5】工具オフセットの登録例を示した工具オフセッ
トメモリの一実施例を示す図である。
【図6】本発明のR付き工具のエッジで加工を行う場合
の工具径補正方式の一実施例を示すブロック図である。
【図7】工具径補正方式の処理フローチャートである。
【図8】工具径補正方式の処理フローチャートである。
【図9】本発明を実施するための数値制御装置のハード
ウェアのブロック図である。
【符号の説明】
1 工具方向ベクトル計算手段 2 工具オフセットメモリ 3 プログラム経路計算手段 4 工具径補正ベクトル演算手段 5 ロータリヘッド 6 工具 7 B軸 8 C軸 9 ワーク 10 数値制御装置 11 プロセッサ 12 読み取り専用メモリ 13 ランダムアクセスメモリ 14 不揮発性メモリ 16 プログラマブル・マシン・コントローラ 41〜44 軸制御回路 51〜54 サーボアンプ 61〜64 サーボモータ 71 スピンドル制御回路 72 スピンドルアンプ 73 スピンドルモータ 101 加工プログラム 102 前処理演算手段 103 レジスタ 104 レジスタ 105 工具方向ベクトル計算手段 106 工具オフセットメモリ 107 工具径補正ベクトル演算手段 108 プログラム経路計算手段 110 補間手段

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具軸が3次元空間内の任意の方向にあ
    り、工具のエッジでワークを加工する数値制御工作機械
    での3次元工具径補正方式において、 前記工具の傾斜を制御する制御軸の現在位置から工具方
    向ベクトルを算出する工具方向ベクトル計算手段と、 前記工具の工具径及びそのエッジの円弧の半径を格納す
    る工具オフセットメモリと、 加工プログラムに指令されたプログラム経路を算出する
    プログラム経路計算手段と、 前記工具方向ベクトル計算手段にて計算された工具方向
    ベクトルと、前記工具オフセットメモリに格納されてい
    る工具径及びエッジの円弧の半径と、前記プログラム経
    路計算手段にて計算されたプログラム経路とから工具径
    補正ベクトルを計算して補間手段へ出力する工具径補正
    ベクトル計算手段と、 を備えていることを特徴とする3次元工具径補正方式。
  2. 【請求項2】 前記工具のエッジがR付きでないとき、
    前記工具オフセットメモリに格納されているエッジの円
    弧の半径はゼロであることを特徴とする請求項1記載の
    3次元工具径補正方式。
  3. 【請求項3】 前記工具の傾斜を制御する制御軸はY軸
    回りに回転するB軸及びZ軸回りに回転するC軸であ
    り、前記工具方向ベクトル計算手段は前記工具方向ベク
    トルを前記B軸及びC軸の現在位置より計算することを
    特徴とする請求項1記載の3次元工具径補正方式。
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