JPH1020912A - 数値制御装置による熱変位補正方法 - Google Patents

数値制御装置による熱変位補正方法

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JPH1020912A
JPH1020912A JP18803196A JP18803196A JPH1020912A JP H1020912 A JPH1020912 A JP H1020912A JP 18803196 A JP18803196 A JP 18803196A JP 18803196 A JP18803196 A JP 18803196A JP H1020912 A JPH1020912 A JP H1020912A
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Toshiaki Otsuki
俊明 大槻
Seiji Ishii
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱による機械の変位をも考慮して位置の制御
を数値制御装置によって行う。 【解決手段】 加工空間を所定間隔で分割し、各格子点
に工具を位置決めする。そのとき、実際の工具位置と格
子点とのずれを該格子点における補正ベクトルとして数
値制御装置に設定記憶させておく。実際に加工を行うと
きには、指令された位置を包含する直方体の各格子点の
補正ベクトルを補間して指令された位置に対する補正量
を求める。この補正量を指令位置に加算して、補正され
た指令位置を求める。この補正された指令位置に基づい
て各軸への移動指令の分配を行い機械各軸を駆動する。
熱による機械の変位を補正して位置制御がなされるから
精度の高い加工を行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、工作機械やロボッ
ト等の産業機械を制御する数値制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】数値制御装置で制御される工作機械やロ
ボット等の産業機械においては、数値制御装置によっ
て、これらの機械の可動部の位置を数値制御装置によっ
て制御している。数値制御装置から指令される位置と可
動部を駆動するサーボモータに取り付けられたサーボモ
ータの回転位置を検出する位置検出器からのフィードバ
ック信号に基づいて、指令位置とフィードバックされた
可動部の位置が一致するようにフィードバック制御され
る。
【0003】機械の可動部は、通常ボールネジ等の伝動
機構を介してサーボモータによって駆動される。そのた
め、サーボモータの回転位置を指令位置に位置決めした
としても、伝動機構のバックラッシやピッチ誤差等によ
って、可動部は必ずしも指令位置に位置決めされたもの
とはならない。そこで、バックラッシ補正やピッチ誤差
補正を行って、可動部の位置をより正確に位置決めする
方法が一般的に採用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】バックラッシ補正やピ
ッチ誤差補正が行われたとしても、ボールネジ等の伝動
機構等の機械各部が熱により膨脹収縮し変位した場合に
は、この熱による変位分位置誤差が生じる。従来は、こ
の熱による伝動機構等の機械各部の変位は無視されてい
た。しかし、より精度の高い加工や、位置決めを行うよ
うな場合、この熱による機械の変位を考慮する必要があ
る。そこで、本発明の目的は、熱による変位をも考慮し
て位置の制御ができる数値制御装置による熱変位補正方
法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、作業空間を所
定間隔毎に分割し、分割した各格子点における指令位置
と実際の位置の差を補正ベクトルとして求め数値制御装
置内に記憶設定しておく。該数値制御装置で制御される
機械を運転する際には、指令された位置に対する補正量
を、上記補正ベクトルを補間することによって求める。
そして、指令された位置に求めた補正量を加算して補正
された指令位置を求め、該位置への移動指令を機械の各
軸に出力して機械を駆動制御する。特に、指令位置を含
む直方体を形成する8つの格子点の補正ベクトルを補間
して指令位置における補正量を求める。解くに、機械を
運転し工作機械の周囲の温度や機械の運転による発熱等
によって機械の変位状態が変化た場合には、次の機械の
運転開始前に各格子点の補正ベクトルを更新するように
する。
【0006】指令位置に対して、該指令位置における熱
による機械の変位を補正して実際の指令位置としたか
ら、機械可動部が移動した際には機械の熱による変位を
補正した正確な指令位置に移動することになり、工作機
械であればより精度の高い加工を行うことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を工作機械を制御す
る数値制御装置に適用した一実施形態を説明する。図1
は、作業空間における熱による位置変位を補正するため
の補正ベクトルの説明図である。工作機械が加工する加
工空間を直方体とし、該直方体を等間隔で区分し複数の
直方体に分割する。図1の例では8つの直方体に分割し
ている例を示している。そして分割した各格子点の位置
における熱による位置変位を補正する補正ベクトルVを
測定し数値制御装置内のメモリに記憶する。即ち、各軸
サーボモータを駆動して1つの格子点位置、例えば座標
位置(x,y,z)に工具先端を位置決めし、その工具
先端位置を測定し、その測定結果が座標位置(x´,y
´,z´)であったとすると、位置が(x−x´)、
(y−y´)、(z−z´)だけずれているものであ
り、該格子点における補正ベクトルVとして(x−x
´、y−y´、z−z´)を記憶する。このようにして
全ての格子点に対して補正ベクトルを求め記憶する。
【0008】例えば、指令格子点の座標位置が(10
0,100,100)であり、実際に測定した座標位置
が例えば(101,102,98)であるような場合に
は、該格子点における補正ベクトルVは(−1,−2,
+2)である。実際の加工時において、指令座標位置が
(100,100,100)であったとすれば、この位
置に該格子点の補正ベクトルVを加算し、上記例で(9
9,98,102)の座標位置を指令とすれば、工具
は、目標とする座標位置(100,100,100)に
位置決めされることになる。
【0009】一方、実際の加工時において、指令位置が
各格子点位置ではない場合には、各格子点の補正ベクト
ルVを補間して当該位置の補正ベクトルCを求め、指令
位置を補正する。この補正ベクトルCの求め方を図2に
基づいて説明する。
【0010】指令位置P(Px ,Py ,Pz )がある直
方体内にあるとき、その直方体におけるX,Y,Z軸の
座標値の一番小さい座標値の格子点を基準点P0 (P0
x,P0y,P0z)とする。即ち、指令位置P(Px ,Py
,Pz )の各軸の座標値よりも座標値が小さくかつ一
番近い格子点を基準点P0 (P0x,P0y,P0z)とし、
この基準点P0 よりも各軸の値が次に大きい7つの格子
点を求め、この8つの格子点P0 〜P7 で形成される直
方体が指令位置P(Px ,Py ,Pz )が属する直方体
となる。なおこの8つの格子点P0 〜P7 における補正
ベクトルを図2に示すようにV1 、V2 、V3 、…V8
とする。
【0011】そこで、まず、格子間隔の長さ、即ち、直
方体の各軸の長さLx ,Ly ,Lzを1とする正規化さ
れた基準点P0 を原点とする指令位置Pまでの座標値
(x,y,z)を次の式で求める。 x=(Px −P0x) /Lx …(1) y=(Py −P0y) /Ly …(2) x=(Pz −P0z) /Lz …(3) そして、指令位置P(Px ,Py ,Pz )の補正ベクト
ルC(Cx ,Cy ,Cz )を次の4式によって求める。
【0012】 Ci =V1i・(1−x)(1−y)(1−z) +V2i・x(1−y)(1−z) +V3i・xy(1−z) +V4i・(1−x)y(1−z) +V5i・(1−x)(1−y)z +V6i・x(1−y)z +V7i・xyz +V8i・(1−x)yz …(4) なお、i=x,y,zである。
【0013】上記4式の右辺第1項について説明する
と、基準点P0 の補正ベクトルV1 のX軸成分がV1x
で、該X軸成分V1xは基準点P0 を原点とし該原点から
の距離に比例して減少しX軸上の格子点P1 においては
「0」と考え、指令位置PのX軸上の位置xにおけるこ
のX軸成分V1xの大きさを補間して求める。この大きさ
はV1x・(1−x)となる。同様にY軸上においても、
基準点P0 では、その位置における補正ベクトルの各軸
成分値をもちY軸上の次の格子点P3 では、「0」と
し、Y軸上の距離yによって補間して求める。その結
果、X,Y軸平面における(x,y)の点の上記X軸成
分V1xに対応する大きさはV1x・(1−x)(1−y)
となる。Z軸についても同様に考えれば、指令位置P
(Px ,Py ,Pz)における上記X軸成分V1xに対応
する大きさはV1x・(1−x)(1−y)(1−z)と
なる。
【0014】また格子点P1 における補正ベクトルV2
のX軸成分V2xによる指令位置P(Px ,Py ,Pz )
における影響は、該X軸成分V2xは基準点Po では
「0」と考え、同様にしてV2x・x(1−y)(1−
z)として求められる。以下、各格子点P2 〜P7 の補
正ベクトルV3 〜V8 のX軸成分V3x〜V8xに対する指
令位置P(Px ,Py ,Pz )における影響を補正ベク
トルV3 〜V8 を補間して同様に求めると、指令位置P
(Px ,Py ,Pz )における補正ベクトルCのX軸成
分Cx はV1x・(1−x)(1−y)(1−z)+V2x
・x(1−y)(1−z)+V3x・xy(1−z)+V
4x・(1−x)y(1−z)+V5x・(1−x)(1−
y)z+V6x・x(1−y)z+V7x・xyz+V8x・
(1−x)yzとして求められる。
【0015】以下、同様にしてY軸成分Cy 、Z軸成分
Cz を求めれば指令位置P(Px ,Py ,Pz )におけ
る補正ベクトルC(Cx ,Cy ,Cz )が求まる。こう
して求められた補正ベクトルCを指令位置P(Px ,P
y ,Pz )に加算して出力する。X軸に対しては、Px
+Cx 、Y軸に対してはPy +Cy 、Z軸に対してはP
z +Cz を各軸サーボモータに出力すれば、工具位置は
機械の熱の変位を補正して目標とするる指令位置P(P
x ,Py ,Pz )に位置決めされることになる。
【0016】図3は工作機械を駆動制御する数値制御装
置100の要部を示す機能ブロック図である。数値制御
装置100のプロセッサ11は数値制御装置100を全
体的に制御するプロセッサである。このプロセッサ11
は、ROM12に格納されたシステムプログラムをバス
21を介して読み出し、このシステムプログラムに従っ
て、数値制御装置100を全体的に制御する。RAM1
3には一時的な計算データや表示データおよびCRT/
MDIユニット70を介してオペレータが入力した各種
データ等が格納される。CMOSメモリ14は図示しな
いバッテリでバックアップされ、数値制御装置100の
電源がオフにされても記憶状態が保持される不揮発性メ
モリとして構成され、インターフェイス15を介して読
込まれた加工プログラムやCRT/MDIユニット70
を介して入力された加工プログラム等が記憶されるよう
になっている。また、ROM12には、加工プログラム
の作成および編集のために必要とされる編集モードの処
理や自動運転のための処理を実施するための各種のシス
テムプログラムが予め書き込まれている。
【0017】インターフェイス15は、数値制御装置1
00に接続可能な外部機器のためのインターフェイスで
あり、フロッピーカセットアダプタ等の外部機器72が
接続される。外部機器72からは加工プログラム等が読
み込まれ、また、数値制御装置100内で編集された加
工プログラムを外部機器72を介してフロッピーカセッ
ト等に記憶させることができる。
【0018】PMC(プログラマブル・マシン・コント
ローラ)16は、数値制御装置100に内蔵されたシー
ケンスプログラムで工作機械の補助装置、例えば、工具
交換用のロボットハンド等といったアクチュエータを制
御する。即ち、加工プログラムで指令されたM機能,S
機能およびT機能に従って、これらシーケンスプログラ
ムで補助装置側で必要な信号に変換し、I/Oユニット
17から補助装置側に出力する。この出力信号により各
種アクチュエータ等の補助装置が作動する。また、工作
機械の本体に配備された操作盤の各種スイッチ等の信号
を受け、必要な処理をして、プロセッサ11に渡す。特
に本発明と関連して、上記I/Oユニット17には、工
具位置を検出する3次元位置センサが接続され、後述す
るように、指定された各格子点の位置における工具位置
を該数値制御装置100に入力するようになっている。
【0019】CRT/MDIユニット70はディスプレ
イやキーボード等を備えた手動データ入力装置であり、
インータフェイス18はCRT/MDIユニット70の
キーボードからの指令、データを受けてプロセッサ11
に渡す。インターフェイス19は手動パルス発生器71
に接続され、手動パルス発生器71からのパルスを受け
る。手動パルス発生器71は操作盤に実装され、手動操
作に基く分配パルスによる各軸制御で工具を精密に位置
決めするために使用される。
【0020】工具を移動させるX,Y,Z各軸の軸制御
回路30〜32はプロセッサ11からの各軸の移動指令
を受けて、各軸の指令をサーボアンプ40〜42に出力
する。サーボアンプ40〜42はこの指令を受けて、各
軸のサーボモータ50〜52を駆動する。各軸のサーボ
モータ50〜52には位置・速度検出器が内蔵されてお
り、この位置・速度検出器から位置,速度フィードバッ
ク信号がフィードバックされる。図1ではこれらの位置
信号のフィードバックおよび速度のフィードバックの説
明は省略している。
【0021】スピンドル制御回路60は主軸回転指令を
受け、スピンドルアンプ61にスピンドル速度信号を出
力する。スピンドルアンプ61はこのスピンドル速度信
号を受けて、主軸モータ62を指令された回転速度で回
転させる。主軸モータ62には歯車あるいはベルト等で
ポジションコーダ63が結合され、該ポジションコーダ
63が主軸の回転に同期して帰還パルスを出力し、その
帰還パルスはスピンドル制御回路60に帰還され、速度
制御がなされる。以上の数値制御装置100の構成は従
来の数値制御装置の構成と同一であり、詳細な説明は省
略する。
【0022】そこで、補正ベクトルを取得する際には、
該数値制御装置100に空運転指令を与えて、予め入力
されている空運転のプログラムに基づいて、主軸を回転
させると共に、X,Y,Z各軸のサーボモータを駆動し
各軸を往復動させ、機械の熱変位が安定するまで待つ。
その後、補正ベクトル取得指令を入力すると、プロセッ
サ11は、補正ベクトル取得用のプログラムを実行し、
まず最初の格子点位置P(x,y,z)に工具を位置決
めし、PMC16に位置決め完了信号を送信する。この
信号を受けてPMC16は、3次元位置センサに工具位
置測定指令を出力し、3次元位置センサは測定した実際
の工具位置P´(x´,y´,z´)をI/Oユニット
17を介してPMC16に送信する。PMC16はこの
現実の位置P´(x´,y´,z´)をプロセッサ11
に送信し、プロセッサ11は現在の指令位置P(x,
y,z)の各軸値から現実の位置P´の各軸の値を減じ
(x−x´)、(y−y´)、(z−z´)、当該格子
点P(x,y,z)における補正ベクトルV(x−x
´、y−y´、z−z´)としてRAM13に記憶す
る。即ち位置決めした位置が格子点Pn の位置に対応し
て、補正ベクトルVn として記憶されることになる。こ
うして補正ベクトルが求められるとプロセッサ11は次
の格子点に工具を移動させ、前述と同様に該格子点にお
ける補正ベクトルVを求め記憶する。
【0023】なお、この実施形態では、各格子点の補正
ベクトルVは前述したように、機械の運転を開始する前
に測定し記憶するようにしたが、機械の周囲温度等に対
して温度毎に上記各格子点の補正ベクトルを記憶してお
き、機械の運転を開始する前に、該温度を測定し、自動
的もしくは手動でそのときの温度に対応する各格子点の
補正ベクトルVを選択するようにしてもよい。
【0024】こうして各格子点における補正ベクトルの
が得られた後、実際の加工を開始する。数値制御装置1
00に加工指令を入力するとプロセッサ11はCMOS
メモリ14に格納されている加工プログラムから1ブロ
ックを読み(ステップS1)、該ブロックの指令がプロ
グラムエンドか否か判断し(ステップS2)、プログラ
ムエンドでなければ、指令された位置P(Px ,Py ,
Pz )を含む直方体の基準点P0 (Px0,Py0,Pz0)
を求める(ステップS3)。なお、ブロックの指令が移
動指令ではない場合にはその指令の動作を従来と同様に
行うが、この図4では、この点を省略している。
【0025】基準点P0 を求める方法としては、指令位
置P(Px ,Py ,Pz )の各軸の値と、格子点の各軸
の値を小さい値の方から順次それぞれ比較し、指令位置
の座標位置が小さくなったときの1つ前の格子点を基準
点とすればよい。X軸で説明すると、格子点のX軸の座
標値をPxn(n=1,2,3…)とするとPxn≦Px<
Px(n+1)となったとき、基準点P0 のX軸座標値をPxn
とし、同様にY軸、Z軸についても求め得られたx,
y,zの座標値を有する格子点が基準点P0 (Px0,P
y0,Pz0)となる。次に、指令位置P(Px ,Py ,P
z )と基準点P0 (Px0,Py0,Pz0)及び予め設定さ
れている各軸格子間隔Lx 、Ly 、Lz より、前述した
1〜3式の演算を行って正規化した各軸の基準点P0 か
らの距離x,y,zを求める(ステップS4)。
【0026】基準点P0 及び基準点P0 (Px0,Py0,
Pz0)よりも各軸の座標値がそれぞれ格子間隔Lx 、L
y 、Lz だけ大きい8つの格子点(指令位置を含む直方
体のを形成する8つの格子点)の補正ベクトルV0 〜V
7 を読み出し、該補正ベクトルV0 〜V7 と求められた
基準点からの距離x,y,zとによって前述した4式の
演算を行って該指令位置P(Px ,Py ,Pz )の補正
ベクトルC(Cx ,Cy ,Cz )を求める(ステップS
5)。この求めた補正ベクトルC(Cx ,Cy,Cz )
を指令位置P(Px ,Py ,Pz )に加算し、補正され
た指令位置P´を求める。即ち、指令位置の各軸座標値
に補正ベクトルの各軸の値をそれぞれ加算(Px +Cx
)、(Py +Cy )、(Pz +Cz )して、指令位置
P´(Px+Cx 、Py +Cy 、Pz +Cz )を求める
(ステップS6)。
【0027】この求められた補正指令位置P´(Px +
Cx 、Py +Cy 、Pz +Cz )によって各軸への移動
指令の分配(パルス分配)を行い(ステップS7)、各
軸のサーボモータ50〜52を駆動する。以下順次加工
プログラムのブロックを読み、上述した処理を繰り返し
実行することによって、熱により機械が変位していても
その変位は補正され正確な位置制御がなされるから、加
工プログラムで指令された形状の精度の高い加工を行う
ことができる。
【0028】こうして1つの加工が終了した後、続けて
加工を行う場合には、工作機械の周囲の温度や機械の運
転による発熱等によって、機械の変位状態が変化してい
る可能性があるから、その温度に基づく各格子点の補正
ベクトルを更新する。加工を行う直前に各格子点におけ
る補正ベクトル取得処理を行い補正ベクトルを更新する
ことによって、より精度の高い加工を行うことができ
る。
【0029】
【発明の効果】本発明は、機械可動部の移動指令に対し
て熱による機械の変位を補正して、機械可動部を移動さ
せ位置の制御を行うようにしたから、熱による機械の変
位の影響を受けず精度の高い位置制御ができる。工作機
械であれば、精度の高い加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、作業空間における熱による位置変位を
補正するための補正ベクトルの説明図である。
【図2】図2は、指令位置における補正ベクトルを求め
る方法の説明図である。
【図3】図3は、本発明を工作機械に適用したときの一
実施形態の数値制御装置の要部ブロック図である。
【図4】図4は、同実施形態における熱による変位を補
正して移動指令を分配する処理のフローチャートであ
る。
【符号の説明】
100 数値制御装置 11 プロセッサ 50、51、52 サーボモータ 62 スピンドルモータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業空間を所定間隔毎に分割し、分割し
    た各格子点における指令位置と実際の位置の差を補正ベ
    クトルとして求め数値制御装置内に記憶設定しておき、
    該数値制御装置で制御される機械を運転する際には、指
    令された位置に対する補正量を上記補正ベクトルを補間
    することによって求め、指令された位置に求めた補正量
    を加算して補正された指令位置を求め、該位置への移動
    指令を機械の各軸に出力して機械を駆動制御することを
    特徴とする数値制御装置による熱変位補正方法。
  2. 【請求項2】 上記指令位置に対する補正量は、指令位
    置を含む直方体を形成する8つの格子点の補正ベクトル
    より求める請求項1記載の数値制御装置による熱変位補
    正方法。
  3. 【請求項3】 工作機械の周囲の温度や機械の運転によ
    る発熱等によって機械の変位状態が変化した場合には、
    次の機械の運転開始前に各格子点の補正ベクトルを更新
    するようにした請求項1又は請求項2記載の数値制御装
    置による熱変位補正方法。
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