JP2016064497A - データ補正装置、データ補正方法、及び、加工装置 - Google Patents

データ補正装置、データ補正方法、及び、加工装置 Download PDF

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Akira Kojima
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Abstract

【課題】より加工精度の高い加工を行うことができるデータ補正装置、データ補正方法及び加工装置を提供する。【解決手段】実施形態によれば、温度測定部と、位置測定部と、演算部と、を備えるデータ補正装置が提供される。前記温度測定部は、加工装置の近傍における環境温度を測定する。前記位置測定部は、予め定められた加工装置の要素の位置を測定する。前記演算部は、前記温度測定部により測定された環境温度と、前記位置測定部により測定された要素の位置と、予め定められた要素の位置と、に基づいて、複数の環境温度毎に対応する空間補正値を演算する。【選択図】図1

Description

本発明の実施形態は、データ補正装置、データ補正方法、及び、加工装置に関する。
機械やワーク等のデータを入力し、複数の制御軸を用いて工作物を加工する加工装置がある。このような加工装置において、実際の加工点の位置は、入力されたデータに基づいて決められた加工点の位置と異なる場合がある。複数の制御軸のそれぞれにおいて発生する位置決め誤差は、加工装置の構成、加工装置に加わる力、及び、加工装置が設置された環境等によって発生する。
このような位置決め誤差を補正するために、実際の位置を測定する測定装置を設け、測定データと入力データとの差から補正値を求める技術が提案されている。しかしながら、環境温度は時間の経過と共に変化し、熱膨張などにより補正値も変化して行くことになる。そのため、加工の度に測定と補正値の演算が必要となる。また、算出された補正を用いて実際に加工してみないと補正の適否は、分からない場合が多い。位置決め誤差は、加工物の加工精度に影響することから、より加工精度の高い加工を行える加工装置が望まれる。
特開2004−152248号公報
本発明の実施形態は、より加工精度の高い加工を行うことができるデータ補正装置、データ補正方法及び加工装置を提供する。
本発明の実施形態によれば、温度測定部と、位置測定部と、演算部と、を備えるデータ補正装置が提供される。前記温度測定部は、加工装置の近傍における環境温度を測定する。前記位置測定部は、予め定められた加工装置の要素の位置を測定する。前記演算部は、前記温度測定部により測定された環境温度と、前記位置測定部により測定された要素の位置と、予め定められた要素の位置と、に基づいて、複数の環境温度毎に対応する空間補正値を演算する。
本実施形態に係る加工装置を示す模式図である。 図2(a)及び図2(b)は、本実施形態に係る加工装置を示す模式図である。 位置決め誤差の発生を説明する図である。 図4(a)〜図4(c)は、本実施形態に係る加工装置の一部によってNCデータが補正される一例を示す模式図である。 本実施形態に係るデータ補正方法を示すフローチャートである。
以下に、本発明の各実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
なお、図面は模式的または概念的なものであり、各部分の厚みと幅との関係、部分間の大きさの比率などは、必ずしも現実のものと同一とは限らない。また、同じ部分を表す場合であっても、図面により互いの寸法や比率が異なって表される場合もある。
なお、本願明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には同一の符号を付して詳細な説明は適宜省略する。
(本実施形態)
図1は、本実施形態に係る加工装置を示す模式図である。
図2(a)及び図2(b)は、本実施形態に係る加工装置を示す模式図である。
図3は、位置決め誤差の発生を説明する図である。
図4(a)〜図4(c)は、本実施形態に係る加工装置の一部によってNCデータが補正される一例を示す模式図である。
図1において、加工装置100のブロック図が示されている。図2(a)において、加工装置100の外観図が示されている。図2(b)において、加工装置100及びワークの位置関係が示されている。
図1及び図2(a)に表すように、加工装置100には、データ補正装置10と、制御部20と、制御データ格納部30と、駆動部40と、表示部50と、が設けられている。また、データ補正装置10には、測定部11と、演算部12と、格納部13と、が設けられている。例えば、加工装置100は、多軸工作機械である。データ補正装置10は、加工装置100に入力された加工データを補正するための装置である。
加工装置100に入力された加工データは、キーボードやマウス等の操作部を介して使用者によって入力されたデータである。また、加工装置100に入力された加工データは、加工装置100内に予め組み込まれたデータ、及び、加工装置100によって作成されたデータを含んでも良い。このようなデータは、例えば、制御データ格納部30に格納される。
加工装置100は、制御データ格納部30に格納された加工データに基づいて、工具100aを用いてテーブル100bに設置されたワークWを加工する。例えば、加工装置100において、X軸、Y軸及びZ軸の3軸方向に要素(例えば、加工ヘッド100c及びテーブル100b)を移動させることで、ワークWに対する工具100aの位置が変化し、ワークWの加工が行われる。
例えば、制御データ格納部30に格納された加工データは、機械に関するデータ、工具に関するデータ、ワークに関するデータ、NC(Numerical Control)データ、及び補正データ等である。
図2(b)に表すように、機械に関するデータは、加工装置100における機械原点M及び軸構成(X軸、Y軸及びZ軸)である。工具に関するデータは、例えば、工具100aにおける工具長L及び工具径Rである。ワークに関するデータは、例えば、機械原点Mに対するワークWの相対位置Pである。NCデータは、例えば、ワークWの座標等のNCコードである。補正データは、移動物が移動する空間内部に配置された座標点での補正ベクトルである。
位置決め誤差は、並進や回転によって実際の制御軸の位置からずれた変位量によって発生する。3次元空間の直線軸には、位置決め(ピッチ)、2方向の真直性、縦揺れのピッチング、水平揺れのヨーイング、及び、旋回方向の揺れローリングを有する6個の自由度が存在する。6個の自由度の内、位置決め、及び、2方向の真直性は、並進偏差に関する3個の自由度に相当する。また、6個の自由度の内、縦揺れのピッチング、水平揺れのヨーイング、及び、旋回方向の揺れローリングは、回転偏差に関する3個の自由度に相当する。
3軸の加工装置の場合、並進偏差及び回転偏差に関する18個の自由度に加えて、重なり合った3軸の直角度に関する自由度が3個追加される。つまり、3軸の加工装置の場合、21個の自由度が存在する。
図3のように、X軸について、位置決め、及び、2方向の真直性は、X1、X2及びX3でそれぞれ表される。また、X軸について、縦揺れのピッチング、水平揺れのヨーイング、及び、旋回方向の揺れローリングは、X4、X5及びX6でそれぞれ表される。
Y軸について、位置決め、及び、2方向の真直性は、Y1、Y2及びY3でそれぞれ表される。また、Y軸について、縦揺れのピッチング、水平揺れのヨーイング、及び、旋回方向の揺れローリングは、Y4、Y5及びY6でそれぞれ表される。
Z軸について、位置決め、及び、2方向の真直性は、Z1、Z2及びZ3でそれぞれ表される。また、Z軸について、縦揺れのピッチング、水平揺れのヨーイング、及び、旋回方向の揺れローリングは、Z4、Z5及びZ6でそれぞれ表される。また、重なり合った3軸の直角度は、A1〜A3でそれぞれ表される。
これら直線運動軸のもつピッチング、ヨーイング、ローリング、真直度誤差などの位置決め誤差のすべてを補正する方法として空間誤差補正法がある。空間誤差補正法は、移動物が移動する空間を直方体として、直方体内部に配置された座標点での誤差を測定し、その結果を参照して移動時の誤差を補正する。
図3に表すように、3軸の加工装置の場合、位置決め誤差は、21個の自由度によって発生する。本実施形態における加工装置100は、互いに直交する3つの制御軸を有する。加工装置100において、X軸、Y軸及びZ軸の動作によって、工具、及び、ワークが設置されたテーブルが移動し、ワークの加工が行われる。また、X軸、Y軸及びZ軸を有する3軸の加工装置に、U軸、V軸、W軸、補助軸及び付加軸等が設けられても良い。
測定部11は、加工装置100の近傍における環境温度と、加工ヘッド100c(工具100a)の位置を測定する。例えば、測定部11に、レーザセンサ11a(位置測定部)と、温度計測器11b(温度測定部)と、が設けられている。レーザセンサ11aは、加工ヘッド100cの位置を測定する。温度計測器11bは、加工装置100の温度を測定する。
環境温度は、加工装置100の加工環境に関するデータである。このようなデータは、位置決め誤差に関係する。加工装置100の温度は、加工装置100の外部温度(例えば、外気温)、加工装置100の内部温度、又は、加工装置100内の要素の温度である。これらの温度は、環境温度と相関関係にある。そのため、環境温度に基づいた補正データを作成することができる。
例えば、測定部11は、環境温度毎に、レーザセンサ11aを用いて加工ヘッド100cに設けられた反射体100c1(リフレクタ)の位置を測定する。この場合、3つのヘッドを有するレーザセンサ11aを用いて、反射体100c1の位置を測定することができる。レーザセンサ11aによって工具100aの先端位置に関する情報を検出することで、加工装置100において、制御軸に対する工具100aの相対的な位置関係を知ることができる。環境温度毎の工具100aの位置に関するデータは、演算部12に送られる。
演算部12は、測定部11から送られたデータに基づいて、環境温度に対応付けられた補正データに関するテーブルを作成する。補正データは、工具100aの位置に関するデータであるが、各駆動軸の軸方向に一定間隔に分割された格子状の領域が加工領域として規定されている場合、格子状の領域内に位置する格子点(加工点)に関連付けられたデータである。このような補正データによって、位置決め誤差が小さい加工点を特定することができる。
演算部12は、補正データに関するテーブルに基づいて、位置決め誤差を補正するためのNCデータの補正値(空間補正値)を算出する。つまり、演算部12は、加工装置100が加工する位置に関する補正値を算出する。例えば、このような補正値は、測定部11によって測定された環境温度及び加工ヘッド100c(工具100a)の位置と、予め定められた加工ヘッド100c(工具100a)の位置と、に基づいて算出することができる。演算部12は、環境温度に対応するNCデータの補正値を算出する。演算部12によって算出されたNCデータの補正値は、格納部13に格納される、又は、制御部20に提供される。
格納部13は、例えば、RAM(Random Access Memory)等のメモリーである。格納部13は、NCデータの補正値を格納する。
制御部20は、環境温度に応じたNCデータの補正値を取得し、取得した補正値によって(制御データ格納部30に格納された)加工データを補正する。つまり、制御部20は、NCデータの補正値に基づいて、加工装置100が加工する位置に関する加工データを修正する。制御部20は、NCデータに対する空間補正を実行する。
制御部20は、加工装置100の動作を確認するためのソフトウエアを実行する装置でもある。例えば、制御部20は、マシンシュミレーションを動作させるためのソフトウエアを実行する機能をも有する。
また、制御部20は、CAM(Computer Aided Manufacturing)を動作させるためのソフトウエアを実行する装置であっても良い。制御部20は、マシンシュミレーション及びCAMが一体化したシステムを動作させるためのソフトウエアを実行する装置であっても良い。
制御データ格納部30は、例えば、RAM及びROM(Read Only Memory)等のメモリーである。制御データ格納部30は、加工装置100内で実行されるプログラム、加工装置100の作成データ、及び、使用者により入力された入力データ等を記憶する。
駆動部40は、各制御軸における駆動装置である。駆動部40は、例えば、サーボモータなどの制御モータを備えたものとすることができる。制御部20は、補正されたNCデータに基づいて、駆動部40を制御する。
表示部50は、例えば、ソフトウエアを実行することで加工装置100の動作状態を表示する。例えば、表示部50は、CAMやマシンシュミレーションによる結果を表示する。また、表示部50は、測定部11によって測定された結果、及び、演算部12によって算出された結果を表示しても良い。表示部50は、例えば、フラットパネルディスプレイである。
以下、データ補正装置10によってNCデータの補正値が算出される処理を説明する。
加工装置100の温度変化によって加工装置100の部品の熱膨張量が変わる。加工装置100の温度は、朝、昼、夜の温度や加工の程度によって変化する。また、加工装置100により熱膨張量が異なる。そのため、加工装置100において、加工点に近い加工ヘッド100cを移動させ、各位置における加工ヘッド100cの位置がデータ補正装置10の測定部11によって測定される。つまり、工具100aの位置が測定部11によって測定される。
測定部11によって測定された測定値は、演算部12に送られる。演算部12は、測定値に基づいて求めた補正データと、制御値である基準データと、の差を補正値として求める。補正値はマトリクス状のデータとして算出される。また、補正値は温度によって変化するので、環境温度の範囲内において決められた複数の温度毎(例えば、朝、昼、夜の温度毎)に補正値が算出される。演算部12によって算出された補正値は、格納部13に格納される。
その後、補正値は、温度条件に応じて制御部20に提供され、制御部20は、加工装置100の加工データを補正値に基づいて補正する。制御部20は、補正された加工データに基づいて駆動部40を制御して加工を行う。
以下、制御部20によって実行されるNCデータに対する空間補正の具体例を説明する。図4(a)〜図4(c)において、NCデータに対する空間補正を実行する制御部20の例が示されている。
図4(a)に表すように、CAMによってNCデータ(工具の軌跡)が作成される。制御部20は、補正値に基づいてNCデータを補正してシミュレーションする。制御部20は、シミュレーション結果が適正であると判断した場合、制御部20は、補正NCデータとしてシミュレーション結果を出力し、補正NCデータに基づいて駆動部40を制御する。制御部20は、シミュレーション結果が適正でないと判断した場合、制御部20は、加工装置100のNCデータをさらに補正する。例えば、制御部20は、加工装置100の加工データ(理論値)との差分をさらに補正する。図4(a)の例では、制御部20は、マシンシュミレーションを動作させるためのソフトウエアを実行する装置である。
また、使用者は、マシンシュミレーションにより、NCデータに対する空間補正を反映した加工装置100の動作を表示部50を介して確認する。マシンシュミレーションを動作させると、補正されたNCデータを用いた加工装置100の動作が表示部50上に模擬化して表示される。加工装置100の動作が可視化されるので、使用者は、加工装置100の動作を確認することができる。また、ワークが工具で加工された後の形状を確認することができる。そのため、ワークが所望の形状を満たしているか確認することもできる。
マシンシュミレーションにより加工装置100の動作や加工後のワークの形状を確認した後、不具合がある場合には、加工装置100のNCデータがさらに補正される。加工装置100には、NCデータの追加補正を決定する決定部が設けられても良い。使用者が操作部を操作することによって、加工装置100のNCデータがさらに補正されても良い。
図4(b)に表すように、CAMによってNCデータが作成される。制御部20は、補正値に基づいてNCデータを補正する。制御部20は、NCデータの補正が適正であると判断した場合、制御部20は、補正NCデータを出力し、補正NCデータに基づいて駆動部40を制御する。制御部20は、NCデータの補正が適正でないと判断した場合、制御部20は、加工装置100のNCデータをさらに補正する。図4(b)の例では、制御部20は、CAMを動作させるためのソフトウエアを実行する装置である。
また、使用者は、NCデータに対する空間補正を反映した加工装置100の工具の軌跡を表示部50を介して確認する。加工装置100の要素の動作が可視化されるので、使用者は、加工装置100の動作を確認することができる。
表示部50上で加工装置100の動作を確認した後、不具合がある場合には、加工装置100のNCデータがさらに補正される。
図4(c)に表すように、制御部20は、NCデータを作成し、補正値に基づいてNCデータを補正してシミュレーションする。制御部20は、シミュレーション結果が適正であると判断した場合、制御部20は、補正NCデータとしてシミュレーション結果を出力し、補正NCデータに基づいて駆動部40を制御する。制御部20は、シミュレーション結果が適正でないと判断した場合、制御部20は、加工装置100のNCデータをさらに補正する。図4(c)の例では、制御部20は、マシンシュミレーション及びCAMが一体化したシステムを動作させるためのソフトウエアを実行する装置である。
また、使用者は、システム上において、NCデータに対する空間補正を反映した加工装置100の動作を表示部50を介して確認する。加工装置100の動作が可視化されるので、使用者は、加工装置100の動作を確認することができる。
システム上で加工装置100の動作を確認した後、不具合がある場合には、加工装置100のNCデータがさらに補正される。
図4(a)〜図4(c)のいずれにおいて、加工装置100の動作が適正でない場合、ワークの形状が適正でない場合、加工装置100のCL(Cutter Location)データを修正することができる。
例えば、CLデータは、加工装置100内の要素の位置情報(位置データ)を含み、制御データ格納部30等に格納されている。CLデータを修正することで、加工装置100内の要素の位置情報が修正される。要素の位置情報は、例えば、加工ヘッド100c(工具100a)の位置を座標値によって表したものである。
CLデータが修正された後、制御部20は、修正されたCLデータに基づいて再度シミュレーションし、シミュレーション結果の適正を判断する。また、修正されたCLデータに基づいた加工装置100の動作及びワークの形状は、使用者によって確認される。つまり、使用者は、修正されたCLデータによるNCデータに基づいた加工装置100の動作及びワークの形状を確認する。
また、図4(a)〜図4(c)のいずれにおいて、加工装置100の動作が適正でない場合、補正値を再度作成することができる。このような場合、加工装置100の動作において、NCデータに対する空間補正が十分に反映されていないことが想定される。例えば、測定部11による測定誤差が生じていることが想定される。
補正値が再度作成された後、制御部20は、加工装置100の加工データを再度作成された補正値に基づいて補正する。補正値が再度作成される場合、加工装置100において自動で作成されても良く、使用者が操作部等を介して作成されても良い。
図4(a)〜図4(c)のいずれにおいて、加工装置100の動作が適正である場合、加工装置100のNCデータを変更する。変更されたNCデータ(補正NCデータ)により駆動部40を制御して、ワークが加工される。
ここで、複数の制御軸を用いて工作物を加工する加工装置において、実際の加工点の位置は、入力されたデータに基づいて決められた加工点の位置と異なる場合がある。このような位置決め誤差は、加工物の加工精度に影響する。
位置決め誤差を補正するために、実際の位置を測定する測定装置を設け、測定データと入力データとの差から補正値を求める技術が提案されている。しかし、環境温度は時間の経過と共に変化し、熱膨張などにより補正値も変化して行くことになる。そのため、加工の度に測定と補正値の演算が必要となる。また、算出された補正を用いて実際に加工してみないと補正の適否は、分からない場合が多い。これにより、加工装置の実際の動作の前に補正結果を評価することは困難である。
また、算出される補正値の数や補正テーブルの数は少ない場合がある。さらに、加工装置によっては、NCデータに対する空間補正を実行できない場合もある。これにより、位置決め誤差によって加工物の加工精度が低くなる。
本実施形態の加工装置100によれば、環境温度に対応する空間補正が施されたNCデータが作成され、補正されたNCデータにより加工を行うことができる。また、制御部20を用いてNCデータに基づく加工装置100の動作を確認することができ、不具合があれば、NCデータを変更することができる。そのため、加工装置100の実際の動作の前に補正結果を評価することもできる。
この場合、制御部20は、NCデータに対する空間補正を実行できない既存の装置にも取付が可能である。さらに、加工環境に応じて補正値の数や補正テーブルの数を増やすことができ、複数の補正値や補正テーブルに基づいてNCデータに空間補正を行うことができる。これにより、加工装置100の加工精度を高くすることができる。
本実施形態によれば、より加工精度の高い加工を行うことができるデータ補正装置及び加工装置が提供される。
図5は、本実施形態に係るデータ補正方法を示すフローチャートである。
図5に表すように、まず、環境温度を測定し、加工装置100の温度に対応するデータを測定する(ステップS110)。例えば、測定部11は、環境温度毎の工具100aの位置を測定し、工具100aの位置に関するデータを演算部12に送る。
位置決め誤差を補正するためのNCデータの補正値を算出する(ステップS120)。例えば、演算部12は、測定部11から送られたデータに基づいてNCデータの補正値を算出する。演算部12が環境温度に対応するNCデータの補正値を取得した後、補正値は格納部13に格納される、又は、制御部20に提供される。
補正値に基づいてNCデータに対する空間補正を実行する(ステップS130)。例えば、制御部20は、NCデータの補正値に基づいて、加工装置100が加工する位置に関する加工データを補正する。
NCデータに対する空間補正を反映した加工装置100の動作、及び、加工後のワークの形状を確認する(ステップS140)。例えば、制御部20は、加工装置100の動作を確認するためのソフトウエアを実行する装置でもある。加工装置100の動作及びワークの形状は、ソフトウエアを実行することで表示部50によって表示され、使用者によって確認される。
加工装置100の動作及びワークの形状を確認した後、加工装置100の動作及びワークの形状が適正か否かを判断する(ステップS150)。制御部20及び使用者によって、加工装置100の動作及びワークの形状が適正か否か判断される。
加工装置100の動作及びワークの形状が適正でないと判断した場合(No)、加工装置100のCLデータを修正する(ステップS160)。CLデータが修正された後、修正されたCLデータに基づいた加工装置100の動作及びワークの形状を確認する。
加工装置100の動作及びワークの形状が適正であると判断した場合(Yes)、加工装置100のNCデータを変更する(ステップS170)。変更されたNCデータにより駆動部40を制御して、ワークが加工される。
本実施形態によれば、より加工精度の高い加工を行うことができるデータ補正方法が提供される。
前述した実施形態の機能を実現するように前述した実施形態の構成を動作させるプログラム(例えば、図5の処理を実行するプログラム)を記憶媒体に記憶させ、記憶媒体に記憶されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も上述の実施形態の範疇に含まれる。コンピュータ読み取り記録媒体は、本実施形態の範囲に含まれる。前述のコンピュータプログラムが記憶された記憶媒体は、そのコンピュータプログラム自体も上述の実施形態に含まれる。
記録媒体として、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROM等を用いることができる。
前述の記録媒体に記憶されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作し前述の実施形態の動作を実行するものも前述した実施形態の範疇に含まれる。
本実施形態によれば、より加工精度の高い加工を行うことができるデータ補正装置、データ補正方法及び加工装置が提供される。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
10…データ補正装置、 11…測定部、 11a…レーザセンサ、 11b…温度計測器、 12…演算部、 13…格納部、 20…制御部、 30…制御データ格納部、 40…駆動部、 50…表示部、 100…加工装置、 100a…工具、 100b…テーブル、 100c…加工ヘッド、 100c1…反射体、 A1〜A3、X1〜X6、Y1〜Y6、Z1〜Z6…自由度、 L…工具長、 M…機械原点、 P…相対位置、 R…工具径、 W…ワーク

Claims (6)

  1. 加工装置の近傍における環境温度を測定する温度測定部と、
    予め定められた加工装置の要素の位置を測定する位置測定部と、
    前記温度測定部により測定された環境温度と、前記位置測定部により測定された要素の位置と、予め定められた要素の位置と、に基づいて、複数の環境温度毎に対応する空間補正値を演算する演算部と、
    を備えたデータ補正装置。
  2. 請求項1記載のデータ補正装置と、
    前記加工装置に設けられた要素を駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御する制御部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記温度計測部により測定された環境温度に対応する空間補正値を用いて、入力された加工データを補正する加工装置。
  3. 前記制御部は、前記加工装置の動作を確認するためのソフトウエアを実行する装置を有する請求項2記載の加工装置。
  4. 加工装置の近傍における環境温度と、予め定められた加工装置の要素の位置と、を測定する工程と、
    測定された環境温度と、測定された要素の位置と、予め定められた要素の位置と、に基づいて、複数の環境温度毎に対応する空間補正値を演算する工程と、
    測定された環境温度に対応する空間補正値を用いて、入力された加工データを補正する工程と、
    前記加工データの補正に基づいて、前記加工データを変更する工程と、
    を備えたデータ補正方法。
  5. 前記加工データは、前記加工装置の動作を確認するためのソフトウエアを実行する装置によって補正される請求項4記載のデータ補正方法。
  6. 補正された加工データの適正を判断する工程をさらに備え、
    補正された加工データが適正であると判断した場合、前記加工データは変更され、
    補正された加工データが適正でないと判断した場合、前記要素の位置データは修正される請求項4又は5に記載のデータ補正方法。
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