JPH10227431A - ごみ焼却設備 - Google Patents

ごみ焼却設備

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JPH10227431A
JPH10227431A JP3250097A JP3250097A JPH10227431A JP H10227431 A JPH10227431 A JP H10227431A JP 3250097 A JP3250097 A JP 3250097A JP 3250097 A JP3250097 A JP 3250097A JP H10227431 A JPH10227431 A JP H10227431A
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JP
Japan
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ash
exhaust gas
boiler
incineration
line
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JP3250097A
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English (en)
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Eiroku Kamiyama
榮六 神山
Masaharu Terajima
正春 寺島
Hiroshi Onishi
洋 大西
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Hitachi Zosen Corp
Original Assignee
Hitachi Zosen Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/20Waste processing or separation

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  • Engine Equipment That Uses Special Cycles (AREA)
  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Gasification And Melting Of Waste (AREA)
  • Processing Of Solid Wastes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 埋立処理する集塵灰の排出量を減少させ、
灰溶融炉排ガスの有効熱利用率を改善して発電量を増加
させる。 【解決手段】 灰溶融炉6からごみ焼却炉1に戻す溶融
排ガスライン13に、ボイラ用復水または供給水を予熱
するボイラ水予熱器31と、温度を大きく低下させる事
無く集塵するサイクロン32を配置し、サイクロン32
で回収される溶融飛灰とバグフィルタ3で回収された焼
却飛灰の一部を集塵灰処理装置33で無害化処理して埋
立地に送る。集塵灰処理装置における灰の処理量を大幅
に低減できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ごみの焼却により
排出される灰を溶融処理する装置を備えた環境保全型の
ごみ焼却設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のごみ焼却設備は、図4に示すよう
に、ごみ焼却炉1からボイラ部1aを介して焼却排ガス
ライン11から排出される排ガスは、調温塔2で集塵用
バグに適正な温度に冷却された後、排ガス中に消石灰な
どの処理剤(アルカリ粉末)を投入し排ガスに含まれる
有害酸性ガスと反応させて反応固形物を生成させ、これ
をバグフィルタ3により有害重金属とともに回収され、
誘引ファン4を介して煙突5から大気中に放出される。
ごみ焼却炉1から発生した焼却灰は、焼却灰移送ライン
12によりバーナー式灰溶融炉6に搬入されて加熱溶融
され、その溶融スラグが水冷されて水砕スラグが生成さ
れる。灰溶融炉6から排出される排ガスは、溶融排ガス
排出ライン13から、溶融炉用燃焼空気を予熱する空気
予熱器7を介してごみ焼却炉1に戻される。また調温塔
2およびバグフィルタ3で捕集された飛灰は、集塵灰排
出ライン14から集塵灰処理装置10に送られ、キレー
ト剤などが添加混練されて重金属の溶出が防止された
後、処理灰として埋立地などに搬送されて埋め立てられ
る。
【0003】また図5に示す従来のごみ焼却設備は、調
温塔2およびバグフィルタ3で捕集された集塵灰は、集
塵灰移送ライン21から焼却灰移送ライン12に合流さ
れ、焼却灰とともに灰溶融炉6に供給される。溶融炉6
で発生して排ガスを焼却排ガスライン11に排出する溶
融排ガス排出ライン22には、燃焼空気用の空気予熱器
7と、ガスクーラ8と、溶融排ガスバグフィルタ9が配
置されており、空気予熱器7により熱回収後、ガスクー
ラ8で所定の温度(150〜200℃)に冷却された溶
融排ガス中に、消石灰などの処理剤(アルカリ粉末)を
投入して排ガスに含まれる有害酸性ガスと反応させその
反応固形物を溶融排ガスバグフィルタ9により捕集する
ように構成される。ここで捕集された飛灰は、灰処理装
置10により薬剤処理された後、埋め立て処理される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の図
4の設備では、通常燃焼排ガスに同伴されて排出される
飛灰量は、ごみ焼却炉1から排出される全灰量の10%
前後であるが、処理剤の反応生成物および未反応薬剤を
含むため、全灰量の40〜50%程度になることがあ
り、埋立地の不足が問題となってきている。また灰溶融
炉6から排出される排ガスは、溶融排ガス排出ライン1
3で空気予熱器7により熱回収されるが、排ガスに同伴
される溶融飛灰の付着固化による閉塞防止のため、希釈
空気または水噴霧する必要があり、ごみ焼却炉1と合わ
せた有効熱回収率(タービンによる発電効率)の向上が
阻害される原因となっていた。
【0005】また図5に示す設備では、焼却排ガスと溶
融排ガスをそれぞれ別のバグフィルタ3,9により処理
するため、各処理排ガスごとに適正温度に冷却する必要
があり、排ガスの有効熱利用が阻害される要因となって
いた。また2つのバグフィルタ3,9の入口でそれぞれ
処理剤を吹き込むため、処理剤の量が1.5〜2倍程度
必要となり、ランニングコストが嵩み、さらに捕集され
る集塵量も増加し、埋立地の不足が問題になっていた。
【0006】本発明のうち請求項1記載の発明は、上記
問題点を解決して、埋め立て処理する灰量を減少させて
埋立地の不足を緩和できると共に、有効熱利用率を向上
させて発電効率を上げることができるごみ焼却設備を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明の請求項1記載の発明は、熱回収用のボイラ部
を有するごみ焼却炉と、このごみ焼却炉から排出される
焼却排ガスラインの排ガス中に塩類と反応して反応固形
物を生成する処理剤を吹き込む処理剤供給装置と、この
処理剤供給装置の下流側に設けられて排ガス中から飛灰
および反応固形物を捕集するバグフィルタと、ごみ焼却
炉から排出される焼却灰を加熱溶融して減容化をはかる
灰溶融炉とを具備したごみ焼却設備において、バグフィ
ルタで回収された焼却飛灰を灰溶融炉に供給する焼却灰
移送ラインと、灰溶融炉からごみ焼却炉に排出される溶
融排ガスラインに配置されるごみ焼却炉のボイラ系伝熱
管群と、バグフィルタで回収された焼却飛灰の一部を、
無害化処理する集塵灰処理装置に送る焼却飛灰抜き出し
ラインとを具備し、前記ボイラ系伝熱管群は、蒸気昇温
器、ボイラ水蒸発器、ボイラ供給水加熱器および脱気器
給水加熱器の少なくとも1つをボイラ部から拡張して設
置したものである。
【0008】上記構成によれば、溶融排ガスラインにボ
イラ系伝熱管群を配置したので、タービン入口蒸気の温
度アップ、ボイラの蒸発量増大およびタービン抽気量の
低減ができ、発電装置の発電効率を絶対値で2〜3%程
度向上させることができる。また集塵灰処理装置におけ
る灰の処理量を減少させることができ、埋立地の不足の
問題を軽減することができる。
【0009】また請求項2記載の発明は上記構成におい
て、溶融排ガスラインのボイラ系伝熱管群の下流側に、
排ガス温度を大幅に低下させることなく排ガスに同伴さ
れた溶融飛灰を回収可能な溶融飛灰集塵装置と、この溶
融飛灰集塵装置で回収された溶融飛灰を前記集塵灰処理
装置に送る集塵灰排出ラインとを設けたものである。
【0010】上記構成によれば、溶融排ガスラインに設
けた溶融飛灰集塵装置により、溶融排ガスの温度を大き
く低下させることなく集塵してごみ焼却炉(ボイラ部)
に吹き込むことが出来るので、設備全体の熱回収効率を
向上させることができる。さらに従来のごみ焼却炉から
回収された集塵灰の処理総量に比べて、集塵灰処理装置
における灰の処理量を大幅に減少させることができ、埋
立地の不足の問題を軽減することができる。
【0011】さらに請求項3記載の発明は、熱回収用の
ボイラ部を有するごみ焼却炉と、ごみ焼却炉から排ガス
を排出する焼却排ガスラインの上流側に配置された第1
バグフィルタおよび下流側に配置された第2バグフィル
タと、第1バグフィルタと第2バグフィルタの間で排ガ
ス中に塩類と反応する処理剤を吹き込む処理剤供給装置
と、ごみ焼却炉から焼却灰移送ラインを介して供給され
た焼却灰を加熱溶融して減容化をはかる灰溶融炉と、第
1バグフィルタで回収された焼却灰を灰溶融炉に移送す
る集塵灰移送ラインと、灰溶融炉からごみ焼却炉に排出
される溶融排ガスラインに配置されてごみ焼却炉のボイ
ラ系伝熱管群と、第2バグフィルタで回収された集塵灰
を無害化処理する集塵灰処理装置に送る集塵灰排出ライ
ンとを具備し、前記ボイラ系伝熱管群は、蒸気昇温器、
ボイラ水蒸発器、ボイラ供給水加熱器および脱気器給水
加熱器の少なくとも1つをボイラ部から拡張して設置し
たものである。
【0012】上記構成によれば、全体として灰の回収量
の減少は余り期待できないが、溶融排ガスラインにボイ
ラ系伝熱管群を配置して熱回収することができるので、
発電装置の発電効率を2〜3%程度向上させることがで
きる。
【0013】
【発明の実施の形態】ここで、本発明に係るごみ焼却設
備の第1の実施の形態を図1に基づいて説明する。
【0014】排熱回収用のボイラ部1aを有するごみ焼
却炉1の焼却排ガスライン11には、上流側から調温塔
2、バグフィルタ3、誘引ファン4および煙突5が配置
され、調温塔2とバグフィルタ3の間の焼却排ガスライ
ン11の排ガス中に消石灰等を排ガス中に吹き込む処理
剤供給装置15が設けられている。
【0015】ごみ焼却炉1とバーナー式灰溶融炉6との
間に設けられた焼却灰移送ライン12には、調温塔2と
バグフィルタ3で回収されたダストを焼却灰に合流させ
る集塵灰移送ライン21が接続されている。また灰溶融
炉6から1300℃程度の排ガスを排出する溶融排ガス
排出ライン13には、上流側から順にごみ焼却炉1のボ
イラ系伝熱管群の1つであるボイラ水予熱器31と、灰
溶融炉6への燃焼空気を予熱するための空気予熱器7
と、上流側で熱回収された約500〜800℃の排ガス
を従来のように大幅に減温することなく溶融飛灰を捕集
可能な遠心力型集塵装置であるマルチサイクロン(溶融
排ガス集塵装置)32が配設され、その下流端はごみ焼
却炉1に接続されている。
【0016】なお、前記ボイラ系伝熱管群を、ボイラ水
予熱器31単独としたが、ボイラ部から拡張して設置さ
れた蒸気昇温器、ボイラ水蒸発器、ボイラ供給水加熱器
または脱気器給水加熱器の単独設置、またはボイラ水予
熱器31を含めた2つ以上の組み合わせの設置であって
もよい。また前記マルチサイクロン32に代えて、沈降
室型集塵装置(重力型)や慣性力型集塵装置であっても
よい。またこの場合には、溶融排ガスに同伴される溶融
飛灰による閉塞を防止するために、排ガス中に最低限の
希釈空気の吹き込みまたは少量の水噴霧を実施する閉塞
防止装置35が設けられる。
【0017】この前記マルチサイクロン32で捕集され
た溶融飛灰は、集塵灰排出ライン36から重金属など有
害物質の溶出を防止するためにキレート剤などが添加処
理する集塵灰処理装置33に送られる。またこの集塵灰
処理装置33には、バグフィルタ3で捕集した集塵灰の
一部、たとえばバグフィルタ3で捕集される飛灰総量の
2〜10%を抜き出す集塵灰抜き出しライン34が接続
され、ごみ焼却炉1→バグフィルタ3→灰溶融炉6→ご
み焼却炉1の循環で塩類や重金属が濃縮されるのを防止
するように構成されている。
【0018】上記構成において、焼却炉1に投入された
ごみが燃焼され、ボイラ部1aで熱回収される。その排
ガスは焼却排ガスライン11を通って排出され、調温塔
2で冷却水が噴霧されて150〜200℃に冷却された
後、排ガス中に処理剤供給装置15から消石灰が投入さ
れて排ガス中の塩化水素や亜硫酸ガスなどの塩類と反応
され、固形化合物が生成される。この排ガスがバグフィ
ルタ3に導入されて塵埃や固形化合物、重金属類が捕集
される。そして誘引ファン4を介して煙突5から大気中
に排出される。
【0019】ごみ焼却炉1から排出される焼却灰は焼却
灰移送ライン12を介して灰溶融炉6に送られ、また調
温塔2およびバグフィルタ3で回収されたダストは、集
塵灰移送ライン21から焼却灰移送ライン12を介して
灰溶融炉6に送られる。
【0020】この灰溶融炉6では、加熱手段である加熱
バーナーにより灰が高温に加熱されて溶融され、溶融ス
ラグが生成されて減容化、無害化が図られる。この溶融
スラグは排出されて水冷され、水砕スラグが生成されて
アスファルトの骨材や建築材料に利用される。
【0021】灰溶融炉6で発生した溶融排ガスは、溶融
排ガス排出ライン13に排出され、閉塞防止装置35か
ら最低限の希釈空気または水が噴霧されて閉塞が防止さ
れる。そして、ボイラ水予熱器31に導入されてボイラ
部1aへの復水または供給水が予熱され熱回収される。
これにより、ボイラ部1aで得られた蒸気を蒸気タービ
ンに導入して駆動される発電装置(図示せず)の発電効
率を、ボイラ水予熱器31がない場合に比べて2〜3%
程度向上させることができる。次いで、空気予熱器7に
導入されて灰溶融炉6への燃焼空気を予熱した後、サイ
クロン32に導入される。なお灰溶融炉6からボイラ水
予熱器31および空気予熱器7を経て排出される排ガス
は、マルチサイクロン32を安定して運転可能な温度、
たとえば約500〜800℃になるように設定されてい
る。そして、マルチサイクロン32により塵埃等が除去
された排ガスは、この溶融排ガス循環ライン13からご
み焼却炉1に導入される。
【0022】次いで サイクロン32により捕集された
集塵灰が集塵灰処理装置33に送られるとともに、バグ
フィルタ3により捕集された灰の一部が集塵灰抜き出し
ライン34から集塵灰処理装置33に送られ、キレート
剤により処理されて、重金属等の有害物質の溶出が防止
された後、埋立地に運ばれて廃棄される。
【0023】上記実施の形態によれば、溶融排ガス排出
ライン13にボイラ水予熱器31を配置してボイラ部1
aへの復水または供給水を予熱して熱回収することがで
き、発電装置の発電効率を2〜3%程度向上させること
ができる。また、マルチサイクロン32により、溶融排
ガスの温度を大きく低下させることなく集塵してごみ焼
却炉1に戻すことができるので、設備全体の熱回収効率
を向上させることができる。さらに従来の調温塔2およ
びバグフィルタ3で回収された飛灰の処理総量、および
焼却排ガスライン11および溶融排ガスライン13用の
2つのバグフィルタで回収される飛灰の処理総量に比べ
て、第1の実施の形態での集塵灰処理装置33における
灰の処理量を大幅に減少させることができ、埋立地の確
保等の問題を軽減することができる。
【0024】図2は本発明にかかるごみ焼却設備の第2
の実施の形態を示す。この実施の形態は、第1の実施の
形態において、溶融排ガス循環ライン13に配置したサ
イクロン32を削除したものである。上記構成におい
て、空気予熱器7からごみ焼却炉1に導入される溶融排
ガスの温度は、炉内への吹き込みに適した約600〜9
00℃に設定される。また集塵灰処理装置33は、バグ
フィルタ3から飛灰抜き出しライン34を介して送られ
てくる灰の一部(2〜10%)のみをキレート剤により
処理して重金属等の有害物質の溶出が防止され、埋立地
に運ばれて廃棄される。
【0025】上記第2の実施の形態によれば、溶融排ガ
ス循環ライン13にボイラ水予熱器31を配置したの
で、ボイラ部1aへの復水または供給水を予熱して熱回
収することができ、発電装置の発電効率を2〜3%程度
向上させることができる。また第1の実施の形態には及
ばないが、集塵灰処理装置33における灰の処理量を減
少させることができ、埋立地の不足の問題を軽減するこ
とができる。
【0026】図3は第3の実施の形態を示す。この実施
の形態では、上記第2の実施の形態において、焼却排ガ
スライン11に2個のバグフィルタ3A,3Bを配置し
たことを特長とするもので、上流側の第1バグフィルタ
3Aにより排ガスに同伴された塵埃を捕集し、第1バグ
フィルタ3Aと第2バグフィルタ3Bとの間で排ガス中
に処理剤供給装置15から消石灰等が投入されて排ガス
中の塩化水素や亜硫酸ガスなどの塩類と反応され固形化
合物が生成される。そしてこの排ガスが第2バグフィル
タ3Bに導入されて固形化合物や重金属類が捕集され
る。
【0027】第1バグフィルタ3Aで回収された焼却灰
は、調温塔2で回収された焼却灰と共に焼却灰移送ライ
ン21および焼却灰移送ライン12を介して灰溶融炉6
に搬入され、また第2バグフィルタ3Bで捕集された固
形化合物や重金属を含む焼却灰は、集塵灰排出ライン4
1を介して集塵灰処理装置42に送られる。この集塵灰
処理装置42では、灰を分級して廃棄処理灰と未反応処
理剤とに分けた後、廃棄処理灰はキレート剤により処理
されて重金属等の有害物質の溶出が防止された後、埋立
地に運ばれて処置される。また未反応処理剤は回収され
て再利用される。
【0028】上記第3の実施の形態によれば、全体とし
て灰の回収量の減少は余り期待できないが、溶融排ガス
循環ライン13にボイラ水予熱器31を配置したので、
ボイラ部1aへの復水または供給水を予熱して熱回収す
ることができ、発電装置の発電効率を2〜4%程度向上
させることができる。
【0029】
【発明の効果】以上に述べたごとく、請求項1記載の発
明によれば、溶融排ガス循環ラインにボイラ系伝熱管群
を配置して熱回収するため、発電装置の発電効率を2〜
3%程度向上させることができる。また集塵灰処理装置
における灰の処理量を減少させることができ、埋立地の
不足の問題を軽減することができる。
【0030】また、請求項2記載の発明によれば、上記
構成に加えて、溶融排ガス排出ラインに設けた溶融飛灰
集塵装置により、溶融排ガスの温度を大きく低下させる
ことなく集塵してごみ焼却炉のボイラ部に吹き込むこと
が出来るので、設備全体の熱回収効率を向上させること
ができる。さらに従来のごみ焼却炉から回収された飛灰
の処理総量に比べて、集塵灰処理装置における灰の処理
量を大幅に減少させることができ、埋立地の不足の問題
を軽減することができる。
【0031】さらに請求項3記載の発明によれば、全体
として灰の回収量の減少は余り期待できないが、溶融排
ガスラインにボイラ系伝熱管群を配置して熱回収するの
で、発電装置の発電効率を2〜3%程度向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るごみ焼却設備の第1の実施の形態
を示す構成図である。
【図2】本発明に係るごみ焼却設備の第2の実施の形態
を示す構成図である。
【図3】本発明に係るごみ焼却設備の第3の実施の形態
を示す構成図である。
【図4】従来のごみ焼却設備を示す構成図である。
【図5】従来の他のごみ焼却設備を示す構成図である。
【符号の説明】
1 ごみ焼却炉 1a ボイラ部 2 調温塔 3 バグフィルタ 3A 第1バグフィルタ 3B 第2バグフィルタ 6 灰溶融炉 7 空気予熱器 10 集塵灰処理装置 11 焼却排ガスライン 12 焼却灰移送ライン 13 溶融排ガス排出ライン 14 集塵灰排出ライン 15 処理剤供給装置 21 集塵灰移送ライン 31 ボイラ水予熱器(ボイラ系伝熱管群) 32 マルチサイクロン(集塵装置) 33 集塵灰処理装置 34 飛灰抜き出しライン 35 閉塞防止装置 36 集塵灰排出ライン 41 焼却飛灰排出ライン 42 集塵飛灰処理装置
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23J 15/00 B09B 3/00 303J F23J 15/00 Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱回収用のボイラ部を有するごみ焼却炉
    と、このごみ焼却炉から排出される焼却排ガスラインの
    排ガス中に塩類と反応して反応固形物を生成する処理剤
    を吹き込む処理剤供給装置と、この処理剤供給装置の下
    流側に設けられて排ガス中から飛灰および反応固形物を
    捕集するバグフィルタと、ごみ焼却炉から排出される焼
    却灰を加熱溶融して減容化をはかる灰溶融炉とを具備し
    たごみ焼却設備において、 バグフィルタで回収された焼却飛灰を灰溶融炉に供給す
    る焼却灰移送ラインと、 灰溶融炉からごみ焼却炉に排出される溶融排ガスライン
    に配置されるごみ焼却炉のボイラ系伝熱管群と、 バグフィルタで回収された焼却飛灰の一部を、無害化処
    理する集塵灰処理装置に送る焼却飛灰抜き出しラインと
    を具備し、 前記ボイラ系伝熱管群は、蒸気昇温器、ボイラ水蒸発
    器、ボイラ供給水加熱器および脱気器給水加熱器の少な
    くとも1つをボイラ部から拡張して設置したことを特徴
    とするごみ焼却設備。
  2. 【請求項2】溶融排ガスラインのボイラ系伝熱管群の下
    流側に、排ガス温度を大幅に低下させることなく排ガス
    に同伴された溶融飛灰を回収可能な溶融飛灰集塵装置
    と、 この溶融飛灰集塵装置で回収された溶融飛灰を前記集塵
    灰処理装置に送る集塵灰排出ラインとを設けたことを特
    徴とする請求項1記載のごみ焼却設備。
  3. 【請求項3】熱回収用のボイラ部を有するごみ焼却炉
    と、 ごみ焼却炉から排ガスを排出する焼却排ガスラインの上
    流側に配置された第1バグフィルタおよび下流側に配置
    された第2バグフィルタと、 第1バグフィルタと第2バグフィルタの間で排ガス中に
    塩類と反応する処理剤を吹き込む処理剤供給装置と、 ごみ焼却炉から焼却灰移送ラインを介して供給された焼
    却灰を加熱溶融して減容化をはかる灰溶融炉と、 第1バグフィルタで回収された焼却灰を灰溶融炉に移送
    する集塵灰移送ラインと、 灰溶融炉からごみ焼却炉に排出される溶融排ガスライン
    に配置されてごみ焼却炉のボイラ系伝熱管群と、 第2バグフィルタで回収された集塵灰を無害化処理する
    集塵灰処理装置に送る集塵灰排出ラインとを具備し、 前記ボイラ系伝熱管群は、蒸気昇温器、ボイラ水蒸発
    器、ボイラ供給水加熱器および脱気器給水加熱器の少な
    くとも1つをボイラ部から拡張して設置したことを特徴
    とするごみ焼却設備。
JP3250097A 1997-02-18 1997-02-18 ごみ焼却設備 Pending JPH10227431A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3250097A JPH10227431A (ja) 1997-02-18 1997-02-18 ごみ焼却設備

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