JPH10103640A - 廃棄物熱分解処理設備 - Google Patents

廃棄物熱分解処理設備

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JPH10103640A
JPH10103640A JP8259607A JP25960796A JPH10103640A JP H10103640 A JPH10103640 A JP H10103640A JP 8259607 A JP8259607 A JP 8259607A JP 25960796 A JP25960796 A JP 25960796A JP H10103640 A JPH10103640 A JP H10103640A
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JP
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gas
waste
melting furnace
temperature
waste pyrolysis
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JP8259607A
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English (en)
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Masatsugu Yamagata
昌継 山縣
Nobuhiko Tanaka
暢彦 田中
Michihiko Kamata
充彦 鎌田
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CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU
CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU KENKYU KIKO
Kubota Corp
Original Assignee
CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU
CHIKYU KANKYO SANGYO GIJUTSU KENKYU KIKO
Kubota Corp
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/30Fuel from waste, e.g. synthetic alcohol or diesel

Abstract

(57)【要約】 【課題】 廃棄物を熱分解して熱分解ガスを生成する廃
棄物熱分解溶融炉1と、その廃棄物熱分解溶融炉1から
の生成ガスを燃焼させる燃焼装置4と、前記燃焼装置4
からの燃焼排ガスにより蒸気を発生する蒸気発生装置5
と、前記蒸気発生装置5からの蒸気によってタービンを
駆動して発電する発電装置9とを備えた廃棄物熱分解処
理設備における蒸気発生装置5からの蒸気温度を高め
て、発電効率を向上すると同時に、廃棄物熱分解処理設
備の操業の安定を図るとともに、除塵装置における負荷
を軽減して、設備の小型化を図る。 【解決手段】 廃棄物熱分解溶融炉1と前記燃焼装置4
との間に、脱塩素剤を生成ガスに添加して前記生成ガス
中の塩素化合物ガスを除去する脱塩素機構2を設けてあ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、廃棄物熱分解処理
設備に関し、詳しくは、廃棄物を熱分解して熱分解ガス
を生成する廃棄物熱分解溶融炉と、その廃棄物熱分解溶
融炉からの生成ガスを燃焼させる燃焼装置と、前記燃焼
装置からの燃焼排ガスにより蒸気を発生する蒸気発生装
置と、前記蒸気発生装置からの蒸気によってタービンを
駆動して発電する発電装置とを備えた廃棄物熱分解処理
設備に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、廃棄物熱分解処理設備は、図3に
示すように、廃棄物熱分解溶融炉1を備え、前記廃棄物
熱分解溶融炉1の生成排出する熱分解ガスを燃焼室4a
で燃焼させる燃焼装置4と、前記燃焼室4aで発生する
燃焼ガスの冷却と廃熱利用のための廃熱ボイラ5Aと、
前記廃熱ボイラ5Aからの排ガス中の粉塵を除去するバ
グフィルタ3A等の除塵装置3等で構成される排ガス処
理設備10とを順次煙道6に設けてあり、前記廃熱ボイ
ラ5Aからの蒸気によって発電する発電装置9を設けて
構成されている。さらに、公害防止の見地から、塩酸等
の設備外の大気中への放出を防止するために、前記廃熱
ボイラ5Aと前記排ガス処理設備10との間の煙道6
に、消石灰等の脱塩素剤を供給して、排ガス中の塩素化
合物ガスを除去するための脱塩素機構2を設けている。
【0003】前記廃棄物熱分解溶融炉1は、炉頂部1a
から装入された廃棄物を、炉内で熱分解させ、炉底部1
bにまで降下した熱分解残渣に、前記炉底部1bに酸素
富化空気等の酸素源ガスを羽口12から吹き込んで、前
記熱分解残渣を燃焼させて、燃焼残渣を溶融させ、前記
炉底部1bに設けたスラグ排出部1cから排出して、そ
の下方に備えるスラグ回収装置13で回収するようにし
てある。
【0004】前記脱塩素機構2においては、排ガス中の
塩素化合物等酸性系ガスは、脱塩素剤として排ガス中に
吹き込まれる消石灰粉末と気体−固体間の反応を起こし
て塩化カルシウム等を生成し、固体化されて、前記バグ
フィルタ3Aに補足され、排ガス中の塩素成分等が除去
できるようにしてある。
【0005】前記発電装置9は、蒸気タービン9aと、
蒸気タービン9aの出力軸に動力結合された発電機9b
とを備えており、前記廃熱ボイラ5Aからの蒸気によっ
て前記蒸気タービン9aが駆動されることによって、前
記発電機9bにより発電するように構成してある。
【0006】上記のように構成した廃棄物熱分解処理設
備においては、廃棄物熱分解溶融炉1から排出される温
度が200〜500℃で、800〜1200kcal/
Nm 3 の熱量を保有する熱分解ガスを燃焼装置4で燃焼
させて、その燃焼熱により廃熱ボイラ5Aで蒸気を発生
させ、発生した蒸気を発電装置9の蒸気タービン9aに
供給して、発電機9bを駆動して熱エネルギーの回収を
図っている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の廃
棄物熱分解処理設備においては、熱分解ガス中には廃棄
物の熱分解によって発生する塩化水素ガスを1500〜
2000ppm含有し、この有害ガスによる廃熱ボイラ
5Aの伝熱管の高温腐食を防止するために、前記伝熱管
の表面温度を350℃以下に抑えるために、燃焼室4a
での熱分解ガスの燃焼条件を過剰空気燃焼にして、空気
の過剰分の冷却効果により、発生する燃焼ガスの温度を
800〜900℃程度に維持して、前記廃熱ボイラ5A
の蒸気条件を、蒸気温度300℃、蒸気圧力2〜2.5
MPa程度に低く抑えている。このため、熱エネルギー
の回収効率は極めて低く、前記発電装置9における発電
効率は僅か10〜12%程度に留まっている。前記伝熱
管の表面温度を抑制するのは、塩素化合物ガスが排ガス
中に存在し、350〜500℃の温度下で器壁が腐食す
る高温腐食現象が起こるので、これを防止するためであ
る。上記燃焼ガス温度の抑制のもう1つの理由は、廃熱
ボイラ5Aの下流側の脱塩素機構2から供給する消石灰
等の脱塩素剤としての有効温度範囲が650〜700℃
以下である点にもある。前記脱塩素機構2とは、塩素化
合物ガスを固体化合物として固定するための設備であ
り、塩素化合物ガスと接触反応して、例えば、塩化カル
シウムのように固体の化合物を生成する消石灰のような
脱塩素剤を被処理ガス中に供給して接触反応を起こさせ
るものである。因みに、発電効率は蒸気条件に依存し、
蒸気温度、蒸気圧力を高めれば大きく改善されるもので
ある。さらに、燃焼ガス温度を900℃以下に抑制する
ために過剰空気燃焼させるので、燃焼排ガス量が多くな
り、このために排ガス処理量が多くなり、空気供給設備
や排ガス処理設備10が大きくなり、結果として全体的
に設備が大型化し、設備の建設コストが高くなるという
問題もある。
【0008】また、装入される廃棄物中には、飛散しや
すい微粉末も含まれており、廃棄物熱分解溶融炉1から
の生成ガス流中に浮遊して、熱分解も不十分なまま燃焼
装置4に到るため前記溶融炉1内の熱量的にはマイナス
になるという問題を抱えている。
【0009】そこで、本発明の廃棄物熱分解処理設備
は、上記の問題点を解決し、蒸気温度を高めて、発電効
率を向上すると同時に、廃棄物熱分解処理設備のエネル
ギー的損失を補いかつ操業の安定を図ることを目的とす
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】
〔第1特徴構成〕上記の目的のための本発明の廃棄物熱
分解処理設備の第1特徴構成は、請求項1に記載の如
く、廃棄物熱分解溶融炉と前記燃焼装置との間に、脱塩
素剤を生成ガスに添加して前記生成ガス中の塩素化合物
ガスを除去する脱塩素機構を設けてある点にある。 〔第1特徴構成の作用効果〕上記第1特徴構成によれ
ば、燃焼装置の後に配置してある蒸気発生装置の腐食を
防止できる。つまり、燃焼装置の前で脱塩素、即ち、発
生ガス中の主として塩素からなる塩素化合物ガスを、例
えば、消石灰粉末等を用いて固体化合物として発生ガス
中から固定除去するようにしてあるので、例えば、燃焼
に際して、予め除塵して前記固体化合物を除去しておけ
ば、燃焼排ガス中からは塩素化合物ガス等が確実に除去
されており、高温腐食の条件である腐食物質としての塩
素化合物等が存在せず、腐食を防止できるのである。従
って、蒸気発生装置の蒸気管表面温度を高温腐食の作用
下限温度である350℃以下に抑える必要がなくなるの
で、前記蒸気発生装置に供給する燃焼ガス温度を110
0〜1200℃等に高めることも可能になり、発生蒸気
温度を500℃等に高めて、発生蒸気圧力を5MPa以
上、前記蒸気発生装置の構造によっては、7MPaにま
で高めることが可能になる。従って、発電効率は、25
〜30%にまで高めることが可能である。また、燃焼ガ
ス温度を高めることができるので、過剰な空気の供給が
必要なくなり、廃ガス量が少なくなるので、設備の大型
化を抑制できる。その結果、設備を小型化しつつ、発電
効率を向上することが可能になる。
【0011】〔第2特徴構成〕上記の目的のための本発
明の廃棄物熱分解処理設備の第2特徴構成は、請求項2
に記載の如く、前記第1特徴構成における燃焼装置に供
給する生成ガスの温度を、廃棄物の熱分解に伴って生成
するタール分の凝縮温度以上(例えば、約500〜70
0℃)に維持するようにした点にある。 〔第2特徴構成の作用効果〕上記第2特徴構成によれ
ば、腐食タール分の発生の低減とダクト及び集塵器への
付着によるトラブルを抑制することができる。つまり、
燃焼装置に至る生成ガス経路にタール分が付着等のトラ
ブルなく生成ガスが前記燃焼装置に供給される。その結
果、発電効率を向上しつつ、設備を安定して運転できる
ようになる。
【0012】〔第3特徴構成〕上記の目的のための本発
明の廃棄物熱分解処理設備の第3特徴構成は、請求項3
に記載の如く、前記第1又は第2特徴構成における廃棄
物熱分解溶融炉と前記脱塩素機構との間に可燃性粉塵を
捕集する高温集塵装置を設けて、前記高温集塵装置と前
記廃棄物熱分解溶融炉との間に、前記廃棄物熱分解溶融
炉の燃焼領域に、熱源燃料として使用すべく、前記可燃
性粉塵を供給する粉塵還流機構を設けてある点にある。 〔第3特徴構成の作用効果〕上記第3特徴構成によれ
ば、除塵装置の負荷を軽減し、廃棄物の燃焼熱量を有効
に回収しながら、効率的に脱塩素と最終処分の飛灰量の
低減を行うことが可能になる。つまり、廃棄物熱分解溶
融炉で充分に燃焼しないで生成ガスに同伴して排出され
る可燃性粉塵を還流することにより、未燃焼の粉塵が脱
塩素機構にまで同伴される粉塵を少なくでき、且つ、粉
塵に至るまでの燃焼熱量を回収できるようになる。その
結果、発電効率を向上しつつ、設備を小型化しながら、
一層安定して運転できる。
【0013】〔第4特徴構成〕そして、本発明の廃棄物
熱分解処理設備の第4特徴構成は、請求項4に記載の如
く、前記第1〜第3の何れかの特徴構成における廃棄物
熱分解溶融炉の生成ガス排出路の手前に高温集塵機を配
置してある点にある。 〔第4特徴構成の作用効果〕上記第4特徴構成によれ
ば、除塵装置の負荷を大幅に軽減し、廃棄物熱分解溶融
炉の小型化並びに操業の効率化が可能になる。つまり、
生成ガス中の固形物を排出路手前で捕集するので、脱塩
素機構に至るまでの管路に集塵装置を設ける必要がなく
なる。さらに、前記第3特徴構成における粉塵還流機構
を高温集塵機のフィルタ洗浄設備と、下方の溶融炉内空
間とで構成でき、前記高温集塵機で捕集した粉塵は、常
に炉内に戻されるようになる。従って、廃棄物熱分解溶
融炉から発生する粉塵量を極度にまで低減できるので、
除塵装置に至る粉塵は大幅に低減できる。また、前記高
温集塵機は常に温度制御された炉内雰囲気であるので、
発生ガス中のタール分が前記高温集塵機のフィルタに凝
縮するおそれもない。尚、高温集塵機が廃棄物熱分解溶
融炉の炉頂部に形成されれば、外部に設ける集塵機に比
して施設の簡略化が可能である。前記フィルタへのター
ル分の凝縮がないので、高温集塵機の保守も容易とな
る。
【0014】
【発明の実施の形態】上記本発明の廃棄物熱分解処理設
備の実施の形態の一例について、以下に、図面を参照し
ながら説明する。尚、前記従来の技術において説明した
要素と同じ要素並びに同等の機能を有する要素に関して
は、先の図3と同一の符号を付し、詳細の説明の一部は
省略する。
【0015】本発明の廃棄物熱分解処理設備の一例を図
1に示すが、廃棄物熱分解溶融炉1と、その廃棄物熱分
解溶融炉1からの生成ガス中の粉塵を捕集する高温集塵
装置7と、除塵後の生成ガスを燃焼させる燃焼装置4
と、前記燃焼装置4からの燃焼排ガスにより蒸気を発生
する蒸気発生装置5と、前記蒸気発生装置5からの排ガ
スを大気中の放出する煙突に導く煙道6に順次備えてい
る。さらに、前記廃棄物熱分解溶融炉1と前記高温集塵
装置7との間に、消石灰粉末等の脱塩素剤を生成ガスに
添加して前記生成ガス中の塩素化合物ガスを除去する脱
塩素機構2を設けてある。そして、前記廃棄物熱分解溶
融炉1と前記脱塩素機構2との間に、前記廃棄物熱分解
溶融炉1から前記生成ガスと共に排出される可燃性粉塵
を捕集して、前記廃棄物熱分解溶融炉1の燃焼領域の熱
源燃料として使用すべく、前記可燃性粉塵を供給する粉
塵還流機構8を設けてある。
【0016】前記粉塵還流機構8は、高温集塵機8a
と、その高温集塵機8aホッパの底部から捕集粉塵を回
収して、前記廃棄物熱分解溶融炉1の燃焼領域に供給す
るスクリューフィーダ8bとで構成してあり、前記スク
リューフィーダ8bは廃棄物熱分解溶融炉1の羽口12
形成部に接続してある。このように炉底部1bに飛散廃
棄物を供給することにより、未燃分を燃焼させて熱回収
できるのみならず、供給された飛散廃棄物が減量するの
で、安定した廃棄物の処理が可能になると同時に、粉塵
の蓄積をも回避できる。
【0017】上記本発明の廃棄物熱分解処理設備におい
ては、廃棄物熱分解溶融炉1と高温集塵装置7との間
に、脱塩素機構2を設けてあるので、燃焼装置4の手前
で生成ガス中の塩素化合物ガスが除去されているので、
燃焼装置4に後続する蒸気発生装置5には塩素化合物ガ
ス、粉塵共に除去された燃焼ガスが供給されるので、従
来問題となっていた高温腐食の原因が除去されており、
蒸発管と充分に高温の燃焼ガスと接触させて高温高圧の
蒸気を発生させることが可能である。その結果、発電効
率は飛躍的に向上し、例えば、過剰空気率を1より僅か
に高くして、燃焼ガス温度を1100〜1200℃に高
めることも可能であり、蒸気発生装置5におけるボイラ
出口蒸気温度を約500℃以上にすることが可能にな
る。従って、蒸気圧力は5〜7MPaにまで高めること
が可能で、発電効率は25〜30%或いはそれ以上を達
成することも可能である。
【0018】さらに、前記脱塩素機構2の直後に高温集
塵装置7を配置してあることにより、脱塩素剤は、生成
ガスと気流中で接触反応するだけでなく、前記高温集塵
装置7のフィルタ7aの表面に捕捉された状態で、生成
ガスが前記フィルタ7aを通過することになり、前記高
温集塵装置7が反応塔の役割をも果たし、反応効率の好
ましくないガス中での固体が除かれているので、脱塩素
剤の効率を高めることができるようになる。従って、脱
塩素剤の使用量を低減でき、結果としてフィルタ7aの
負荷をも低減できる。
【0019】また、例えば、前記燃焼装置4に供給する
前記生成ガスの温度を、廃棄物の熱分解に伴って生成す
るタール分の凝縮温度以上に維持するようにすれば(前
記溶融炉上部又は途中経路に発生ガス燃焼用の空気等の
供給口14をつける方法もある。)、廃棄物熱分解溶融
炉1から排出されるタール分の凝縮によるトラブルを回
避できる。
【0020】次に、本発明の他の実施の形態について説
明する。 〈1〉上記実施の形態に於いては、廃棄物熱分解溶融炉
1と脱塩素機構2との間に可燃性粉塵を捕集する高温集
塵装置3を設けた例を示したが、高温集塵機8aを廃棄
物熱分解溶融炉1の生成ガス排出路6aの手前に配置し
てもよい。その例を図2に示すが、廃棄物熱分解溶融炉
1の炉頂部1aに、高温集塵機8aを配置し、その高温
集塵機8aの排出部8bを、廃棄物熱分解溶融炉1から
の生成ガス排出路6aとし、炉頂部1aの側壁から炉内
の高温集塵機8aのフィルタに向けて逆圧洗浄気体を吹
き込むフィルタ洗浄機構のフィルタ洗浄手段(略)を臨
ませてある。このように構成すれば、前記フィルタ洗浄
機構11によって高温集塵機8aのフィルタから吹き落
とされた粉塵は、下方の処理領域で再び処理され、炉内
からの粉塵が生成ガス排出路6aに排出されることがな
くなる。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の廃棄物熱分解処理設備の一例を示す説
明図
【図2】本発明の廃棄物熱分解処理設備の他の例を示す
説明図
【図3】従来の廃棄物熱分解処理設備の一例を示す説明
【符号の説明】
1 廃棄物熱分解溶融炉 2 脱塩素機構 4 燃焼装置 5 蒸気発生装置 7 高温集塵装置 8 粉塵還流機構 8a 高温集塵機 9 発電装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI F23J 15/00 F23J 15/00 Z (72)発明者 鎌田 充彦 兵庫県尼崎市浜1丁目1番1号 株式会社 クボタ技術開発研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 廃棄物を熱分解して熱分解ガスを生成す
    る廃棄物熱分解溶融炉(1)と、その廃棄物熱分解溶融
    炉(1)からの生成ガスを燃焼させる燃焼装置(4)
    と、前記燃焼装置(4)からの燃焼排ガスにより蒸気を
    発生する蒸気発生装置(5)と、前記蒸気発生装置
    (5)からの蒸気によってタービンを駆動して発電する
    発電装置(9)とを備えた廃棄物熱分解処理設備であっ
    て、 前記廃棄物熱分解溶融炉(1)と前記燃焼装置(4)と
    の間に、脱塩素剤を生成ガスに添加して前記生成ガス中
    の塩素化合物ガスを除去する脱塩素機構(2)を設けて
    ある廃棄物熱分解処理設備。
  2. 【請求項2】 前記燃焼装置(4)に供給する前記生成
    ガスの温度を、廃棄物の熱分解に伴って生成するタール
    分の凝縮温度以上に維持するようにした請求項1記載の
    廃棄物熱分解処理設備。
  3. 【請求項3】 前記廃棄物熱分解溶融炉(1)と前記脱
    塩素機構(2)との間に可燃性粉塵を捕集する高温集塵
    装置(7)を設けて、前記高温集塵装置(7)と前記廃
    棄物熱分解溶融炉(1)との間に、前記廃棄物熱分解溶
    融炉(1)の燃焼領域に、熱源燃料として使用すべく、
    前記可燃性粉塵を供給する粉塵還流機構(8)を設けて
    ある請求項1又は2に記載の廃棄物熱分解処理設備。
  4. 【請求項4】 高温集塵機(8a)を前記廃棄物熱分解
    溶融炉(1)の生成ガス排出路の手前に配置してある請
    求項1〜3の何れかに記載の廃棄物熱分解処理設備。
JP8259607A 1996-09-30 1996-09-30 廃棄物熱分解処理設備 Pending JPH10103640A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003042421A (ja) * 2001-07-26 2003-02-13 Ebara Corp ガス供給装置及びガス供給方法
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KR101161547B1 (ko) 2006-04-14 2012-07-03 고등기술연구원연구조합 가스화 용융로 시스템의 분진포집장치
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CN110898597A (zh) * 2019-12-17 2020-03-24 山东农洁环保有限公司 一种控氧低温碳化热解垃圾处理方法

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