JPH10225231A - 接ぎ木装置 - Google Patents

接ぎ木装置

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Publication number
JPH10225231A
JPH10225231A JP9047141A JP4714197A JPH10225231A JP H10225231 A JPH10225231 A JP H10225231A JP 9047141 A JP9047141 A JP 9047141A JP 4714197 A JP4714197 A JP 4714197A JP H10225231 A JPH10225231 A JP H10225231A
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JP
Japan
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seedling
rootstock
scion
hand
seedlings
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Pending
Application number
JP9047141A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukinobu Ishihara
原 幸 信 石
Sadao Takeno
野 節 生 武
Hisaya Yamada
田 久 也 山
Kensuke Omae
前 健 介 大
Masanao Kamiyama
山 正 直 上
Yoshinori Abe
部 芳 則 安
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yanmar Co Ltd
Showa Seiki Kogyo KK
Original Assignee
Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Showa Seiki Kogyo KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd, Showa Seiki Kogyo KK filed Critical Yanmar Agricultural Equipment Co Ltd
Priority to JP9047141A priority Critical patent/JPH10225231A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 穂木及び台木用苗の接ぎ木を行う接ぎ
木装置の構造のコンパクト化と重量の軽量化を図る。 【解決手段】 穂木用苗(H)の上側茎部と台木用苗
(D)の下側茎部とを切断して接合固定する接ぎ木装置
において、穂木用苗(H)を搬送する穂木用苗搬送ライ
ン(2)と、台木用苗(D)を搬送する台木用苗搬送ラ
イン(3)の2つの苗搬送ラインを略平行に備えると共
に、接合固定された接ぎ木済苗(S)を台木用苗搬送ラ
イン(3)で搬送して外側に取出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は台木用苗及び穂木用
苗の茎部を切断し、切断された台木の下側茎部と穂木の
上側茎部とをその切断個所で接合固定させる接ぎ木装置
に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】この種接ぎ木装置にあ
っては、例えば台木及び穂木用の2本の苗搬送ラインに
よって運ばれる台木及び穂木用苗が、所定位置まで移動
したとき、把持機構によって各苗の茎部を把持して持上
げ茎部の略中間をカッタによって切断し、切断された台
木の下側茎部と穂木の上側茎部とをその切断面個所にて
接合し、接合された接ぎ木済苗を別途に設ける接ぎ木用
苗搬送ラインによって外側に運び出すようにした手段が
ある。このような台木・穂木・接ぎ木の3つの苗搬送ラ
インを有する構造の場合、本体部も非常に大きく、構造
が大掛かりとなるばかりでなく、作業工程中の各種装置
の移動距離が長くなったり、工数も多くなって工程が複
雑化するなどの問題があった。
【0003】
【課題を解決するための手段】したがって本発明は、穂
木用苗の上側茎部と台木用苗の下側茎部とを切断して接
合固定する接ぎ木装置において、穂木用苗を搬送する穂
木用苗搬送ラインと、台木用苗を搬送する台木用苗搬送
ラインの2つの苗搬送ラインを略平行に備えると共に、
接合固定された接ぎ木済苗を台木用苗搬送ラインで搬送
して外側に取出して、この接ぎ木装置における構造のコ
ンパクト化や重量の軽量化を図るものである。
【0004】また、穂水用苗搬送ラインの送り方向に対
し台木用苗搬送ラインの送り方向を逆方向とさせて、穂
木用苗の供給位置側に接ぎ木済苗の取出しを可能とさせ
て、作業者の作業行動範囲を小とさせた効率的な苗の供
給や苗の取出し作業を行って、接ぎ木作業の能率向上化
を図るものである。
【0005】さらに、台木用苗搬送ラインを穂木用苗搬
送ラインより高位置に配設して、台木用苗を苗搬送ライ
ン上のトレイから引抜くことなく、苗搬送ライン上に位
置させたまま穂木用苗との接ぎ木作業を容易に可能とさ
せて、工数やサイクルタイムなどでの大巾な短縮化を図
るものである。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1は全体の斜視説明図、図2は全体
の側面図、図3は同平面図、図4は接ぎ木作業部の正面
説明図であり、接ぎ木装置(1)は、穂木搬送コンベア
である穂木用苗搬送ライン(2)と台木搬送コンベアで
ある台木用苗搬送ライン(3)の2本を平面視で平行状
に配置するもので、各搬送ライン(2)(3)上に載置
される各トレイ(4)には、穂木用苗(H)、台木用苗
(D)のそれぞれ複数本を平面視マトリックス状のポッ
ト部(4a)に収納可能に形成している。
【0007】そして、左側にある穂木用苗搬送ライン
(2)でトレイ(4)を、矢印a方向に前記ポット部
(4a)のピッチ(間隔)(P)毎に間欠的に搬送さ
せ、苗把持手段である穂木及び台木用の苗把持機構
(5)(6)、切断手段である穂木及び台木用の苗切断
機構(7)(8)、苗接合手段であるクリップ止め機構
(9)等を配置した門型の本体フレーム(10)の下方
個所で各種作業を行って、図23に示す如く接ぎ木用の
クリップ(11)により台木用苗(H)の根元側と穂木
用苗(D)の先端側とを接ぎ木した接ぎ木済苗(S)
を、右側の台木用苗搬送ライン(3)で穂木用苗搬送ラ
イン(2)のトレイ(4)の搬送方向と逆向きの矢印b
方向に前記ピッチ(P)にて間欠搬送させるように構成
している。
【0008】また、前記台木用苗搬送ライン(3)は穂
木用苗搬送ライン(2)より高位置に配設して、これら
ライン(2)(3)間に一定段差(M)を形成し、各ラ
イン(2)(3)をそれぞれ高さ調整自在に設けると共
に、穂木用苗搬送ライン(2)の送り終端部上方にベー
ス(12)を介してクリップフィーダ(13)を配置さ
せて、前記クリップ止め機構(9)にクリップ(11)
を1個ずつ供給し、苗(H)(D)の接ぎ木作業とクリ
ップ(11)による各苗(H)(D)の接合部の固定を
台木用苗搬送ライン(3)上で行うように構成してい
る。
【0009】図5乃至図8にも示す如く苗把持機構
(5)は、前記穂木用苗搬送ライン(2)のトレイ
(4)から横一列6本の穂木用苗(H)を把持するもの
で、1本の苗につきその根元側と先端(上端側)の茎部
(上下2個所)を上下部の把持ハンド(14)(15)
にて挾持し、この上部把持ハンド(14)群を支持する
上部移送フレーム(16)と下部把持ハンド(15)群
を支持する下部支持フレーム(17)とを一体的に所定
高さ(C)だけ上昇させるように構成している。
【0010】またこれら把持ハンド(14)(15)に
よる苗(H)(D)の挾持の際、搬送ライン(2)上に
設けるバリカン式の穂木水平切断刃(18)によって穂
木用苗(H)の根鉢部(h)近傍の茎を切断して、トレ
イ(4)のポット部(4a)に不要な根鉢部(h)を残
したまま、葉茎部だけを上下把持ハンド(14)(1
5)で把持して所定高さ(C)だけ持上げ、この高さ
(C)位置において上下把持ハンド(14)(15)の
対向側に設ける穂木用切断機構(7)のカッタをハンド
(14)(15)間に進出させて、6本の苗(H)の茎
部を軸線に対し斜め切りするように構成している。
【0011】また、上部把持ハンド(13)群の上部移
送フレーム(16)は、前記茎が切断された12本の苗
の上部側茎を挾持したまま若干寸法(C1)(図示せ
ず)だけ上昇させた後、右側の台木用苗搬送ライン
(3)上方に距離(L)だけ横移動させ、所定寸法(C
1)下降させて、台木用苗搬送ライン(3)上の台木用
苗(D)の下側茎部の切断面に斜め切りされた穂木用苗
(H)の切断面を接合させ、クリップ止め機構(9)に
予め装填されたクリップ(11)でもって各苗(H)
(D)の接合部を挾持固定して接ぎ木済苗(S)を形成
するように構成している。
【0012】次に、穂木用苗把持機構(5)の細部構成
について、図5乃至図8を参照しながら説明すると把持
機構(5)の昇降枠(19)は、門型フレーム(10)
の上面板に固定した昇降用エアシリンダ等の第1昇降ア
クチュエータ(20)にて、穂木用搬送ライン(2)の
上面に対して大きく上下動するように設けると共に、前
記昇降枠(19)には距離(L)だけ横移動する横移動
用エアシリンダ等の横移動アクチュエータ(21)を設
けて、上部移送フレーム(16)を介して6本の上部把
持ハンド(14)を台木用苗搬送ライン(3)上方迄移
動させるように設けている。
【0013】また前記上部移送フレーム(16)の前面
にエアシリンダ等の第2昇降アクチュエータ(22)を
固定させて、該アクチュエータ(22)上部ハンド台
(23)を介し上部把持ハンド(14)のみを寸法(C
1)など所定高さだけ上下動するように設けている。
【0014】さらに、前記上下部の把持ハンド(14)
(15)は苗(H)を左右より挾持する一対の左右ハン
ド体(14a)(14b)・(15a)(15b)を有
するもので、各ハンド体(14a)(14b)・(15
a)(15b)は側面視略L形状に形成し、上部の左右
ハンド体(14a)(14b)をハンドフレーム(24
a)(24b)及び開閉用アクチュエータ(25a)
(25b)を介し前記ハンド台(23)に、また下部の
左右ハンド体(15a)(15b)をハンドフレーム
(26a)(26b)及び開閉用アクチュエータ(27
a)(27b)を介し前記昇降枠(19)の下部ハンド
台(28)にそれぞれ連結支持させて、各アクチュエー
タ(25a)(25b)・(27a)(27b)の伸縮
動作でもって各ハンドフレーム(24a)(24b)・
(26a)(26b)を左右逆方向に移動させることに
よって、上部及び下部の各ハンド体(14a)(14
b)及び(15a)(15b)を開閉させ、穂木用苗
(H)の左右からの把持及び解放を行うように構成して
いる。
【0015】図8に示す如く、前記左右ハンド体(14
a)(14b)・(15a)(15b)は、先端側の対
向部を膨出させて挾持部(29a)(29b)に形成す
ると共に、横方向に6組の把持ハンド(14)(15)
の左右何れか一方のハンド体(14a)(15a)に苗
(H)のそれ以上の侵入を規制する長板状の位置決めプ
レート(30)をそれぞれ固定させて、前記挾持部(2
9a)(29b)と位置決めプレート(30)間に平面
視略V字状の把持溝(31)を形成し、苗(H)を把持
する際には把持溝(31)内に苗(H)を位置させて確
実な苗(H)の把持を行うように構成している。
【0016】前記位置決めプレート(30)は上下部の
把持ハンド(14)(15)の6組の左右何れか一方の
全ハンド体(14a)(15a)或いは(14b)(1
5b)に一体的に固定させることによって、各ハンド体
(14a)(15a)或いは(14b)(15b)間の
誤差を解消させ、各ハンド体(14a)(15a)或い
は(14b)(15b)毎の微調整を容易とさせるよう
に構成したものである。
【0017】図3及び図9に示す如く、前記切断機構
(7)は把持機構(5)と対向した位置に配備させ、前
記把持機構(5)にて把持され所定高さ(C)まで持上
げられたとき、左右カッタガイド(32a)(32b)
を前進させて左右より苗(H)の茎部を挾持し、このガ
イド(32a)(32b)間に斜状に配備させるカッタ
(33)を、挾持後に前進させて茎の軸線に対して斜め
に苗(H)を押し切るように構成している。
【0018】図10乃至図12にも示す如く、苗分離体
である各1組の苗分離棒(35)(36)で把持位置の
苗(H)を強制分離させる苗分離機構(37)を穂木用
搬送ライン(2)に設けるもので、搬送ライン(2)の
把持位置の右外側に突設させるシリンダベース(38)
と、搬送ライン(2)の搬送方向に対し略直角にシリン
ダベース(38)上に配設するマグネット式ロッドレス
形の直動シリンダ(39)と、該シリンダ(39)の両
側に略平行に配設するガイドロッド(40)と、前記シ
リンダ(39)及びロッド(40)の軸芯方向にスライ
ド自在に嵌合支持するスライドブロック(41)と、前
記ブロック(41)にブラケット(42)を介し回動自
在に取付ける大径及び小径の1対の回転体(43)(4
4)と、前記ブラケット(42)に固設して小径側の回
転体(44)を回転させる回動モータ(45)と、小径
側の回転体(44)に大径側の回転体(43)を逆回転
方向で連動連結させるクロスベルト(46)と、前記回
転体(43)(44)に基端を固定させて先端側を搬送
ライン(2)上の苗トレイ(4)の左端側まで全巾に亘
って延設させる略L形状の1対の苗分離棒(35)(3
6)とを苗分離機構(37)は備え、通常時は図12に
示す如く、回転体(43)(44)間の略中央位置で分
離棒(35)(36)を上下に摺接保持させ、該分離棒
(35)(36)を把持位置と次工程の苗(H)間に挿
入させて、前記回動モータ(45)によって所定角度回
転体(43)(44)を回転させるとき(この場合大径
側の分離棒(35)の回転角度に対し、小径側の分離棒
(36)の回転角度は大)、把持位置の苗(H)の茎部
を略垂直姿勢に、また次工程の苗(H)の茎部を把持位
置の苗(H)の茎部より大きく離反する位置に遠ざける
状態とさせて、これら苗(H)を強制分離させて把持位
置の苗(H)のみをハンド(14)(15)に適正に挾
持するように構成している。
【0019】そして苗分離機構(37)は、搬送ライン
(L)より右外側に突出させるシリンダ(39)などを
台木用苗搬送ライン(3)の下位置に配設して、シリン
ダ(39)などを本体部より外側に突出させることのな
いコンパクトな構造とすると共に、苗分離機構(37)
をハンド(14)(15)寄りに設けて分離棒(35)
の作用時苗(H)をハンド(14)(15)側に近づけ
て、苗(H)の引込み機能を有するように設けて、別途
苗(H)の引き寄せ機構を設置するなどの必要を解消さ
せ、苗(H)を確実に把持するように構成している。
【0020】図13乃至図17にも示す如く、台木用苗
把持機構(6)は、前記台木用苗搬送ライン(3)上の
トレイ(4)の横一列6本の台木用苗(D)の茎部を上
下部の把持ハンド(46)(47)によって把持するも
ので、台木用苗搬送ライン(3)に供給される台木用苗
(D)は先端側の子葉部を予め切断したものを使用し、
下部把持ハンド(47)を搬送ライン(3)の右側より
ライン(3)上の苗(D)間に装入して苗(D)を把持
すると共に、上部把持ハンド(46)を上部より下降さ
せて苗(D)を把持するように構成している。
【0021】前記下部把持ハンド(47)は苗(D)の
茎部を前後より挾持する断面門形状の一対の前後ハンド
体(47a)(47b)を備えるもので、本体フレーム
(10)に固設する直動シリンダなど横移動アクチュエ
ータ(48)に横移送フレーム(49)を左右移動自在
に、また横移送フレーム(49)に昇降用エアシリンダ
など昇降アクチュエータ(50)を介し昇降フレーム
(51)を上下動自在に、さらに前記昇降フレーム(5
1)に左右規制アクチュエータ(52)を介し各左右規
制フレーム(53)をそれぞれ左右動自在に、またさら
に各左右規制フレーム(53)に前後規制アクチュエー
タ(54)を介し各前後規制フレーム(55)をそれぞ
れ前後動自在に連結させると共に、各前後規制フレーム
(55)に回転アクチュエータ(56)を介し前後ハン
ド体(47a)(47b)を連結させて、該ハンド体
(47a)(47b)を左右及び前後方向に移動させる
などして苗(D)の挾持を行うように構成している。
【0022】そして、断面門形状の前記ハンド体(47
a)(47b)の内側溝部に苗(D)に対応する6枚の
位置決め板(57)をネジ(58)などを介して固設さ
せ、位置決め板(57)の先端をハンド体(47a)
(47b)の開口端より若干突出させるように設けて、
前記昇降アクチュエータ(50)でハンド体(47a)
(47b)を下降させ、前記横移動アクチュエータ(4
8)によってハンド体(47a)(47b)を搬送ライ
ン(3)方向に前進させるときには、図15に示す如く
前記ハンド体(47a)(47b)の開口部を下向きと
して位置決め板(57)の先端側を下方に臨ませて、苗
(D)に位置決め板(57)を引掛けることなくスムー
ズに苗(D)間に装入させ、所定位置までハンド体(4
7a)(47b)を装入した時には、図16に示す如く
前後ハンド体(47a)(47b)の開口部を前後ハン
ド体(47a)(47b)間の苗(D)側に対向状に臨
ませるようにそれぞれ略90度回転させ、次に図17に
示す如く前後規制アクチュエータ(54)によって前後
ハンド体(47a)(47b)の間隔を狭めるとき、ハ
ンド体(47a)(47b)の開口端面(47c)で苗
(D)の前後位置を規制し、その後前記左右規制アクチ
ュエータ(52)によって前後ハンド体(47a)(4
7b)を左右逆方向に移動させるとき、ハンド体(47
a)(47b)より突出する前記位置決め板(57)の
突出端で苗(D)の左右位置を規制して、これらハンド
体(47a)(47b)に苗(D)を適正姿勢で挾持す
るように構成している。
【0023】また、台木用苗把持機構(6)にも前記分
離棒(35)(36)などで構成する苗分離機構(3
7)を設けるもので、本実施例の場合断面略L形状で水
平移動式の分離体(35a)(36a)を、予め前記ハ
ンド体(47a)(47b)位置に装入して、水平方向
に拡張させるとき、前工程の接ぎ木済苗(S)を次工程
の苗(D)とを接ぎ木位置の苗(D)より遠ざける状態
に保持して、この後に前記ハンド体(47a)(47
b)を接ぎ木位置まで前進させるように設けて、これら
ハンド体(47a)(47b)による苗(D)の挾持作
業の一層の適正化を図るように構成したものである。な
お穂木用及び台木用苗把持機構(5)(6)の何れにお
いても、回転式の分離棒(35)(36)或いは水平移
動式の分離体(35a)(36a)など何れの苗分離機
構(37)を用いても良い。
【0024】図13、図18、図19に示す如く、前記
上部把持ハンド(46)は、本体フレーム(10)に固
設する昇降シリンダなど昇降アクチュエータ(59)に
上下動自在に昇降枠(60)を連結させ、昇降枠(6
0)の下部に備える前後一対の把持板(61a)(61
b)によって、予め子葉部の切断された台木用苗(D)
の茎部先端を把持するもので、前後把持板(61a)
(61b)は側面略L形状に形成し、側面略L形状の前
後カッタガイド(62a)(62b)の上下中間にビス
(63)などを介し取外し自在に固定させると共に、昇
降板(60)下端に備える開閉チャックなど前後開閉ア
クチュエータ(64)にスライドプレート(65)及び
取付プレート(66a)(66b)などを介し前記カッ
タガイド(62a)(62b)を取外し自在に固定させ
て、前記開閉アクチュエータ(64)でもってカッタガ
イド(62a)(62b)の前後開閉を行うように構成
している。
【0025】図19に示す如く、前記把持板(61a)
(61b)は下位水平板部に苗(D)に対応させる数の
V字状の案内溝(67)を形成し、これら案内溝(6
7)によって形成される四角菱形の溝部(67a)で苗
(D)の茎部を囲むもので、前記カッタガイド(62
a)(62b)の開時には溝部(67a)形状を拡大さ
せて上部把持ハンド(46)の下降時には、苗(D)の
茎部に前記溝部(67a)を干渉することなく嵌合さ
せ、一方下降後のガイド(62a)(62b)の閉時に
は溝部(67a)形状を縮小させて把持板(61a)
(61b)によって苗(D)の茎部を挾持固定するよう
に構成している。
【0026】また前記カッタガイド(62a)下端の肉
厚部で横一列の各苗(D)に対応する位置に斜状のカッ
タ溝(68)を形成していて、前記昇降枠(60)に固
設するカッタシリンダなどカッタ用アクチュエータ(6
9)にカッタベース(70)及びカッタ取付台(71)
を介し正面視斜状で側面視下端側に後退角を有する台木
カッタ(72)を連結させ、前記カッタ溝(68)内に
カッタ(72)の刃先部を臨ませて、前記把持板(61
a)(61b)で苗(D)の茎部を挾持固定するとき、
アクチュエータ(69)によってカッタ(72)を押し
進めて苗(D)の茎部を斜状に切断するように構成して
いる。
【0027】図20乃至図22に示す如く、前記クリッ
プ止め機構(9)は、本体フレーム(10)左右上端の
前後方向のレール(73)と、該レール(73)上で前
後方向に移動するベースフレーム(74)と、本体フレ
ーム(10)に固設してベースフレーム(74)を前後
移動させる前後移動シリンダなど前後移動アクチュエー
タ(75)と、前記ベースフレーム(74)に固設して
ステップモータなど横送りアクチュエータ(76)を有
する横送りフレーム(77)と、前記横送りフレーム
(77)に横送り自在に連結する横送り体(78)と、
前記横送り体(78)に設けて昇降体(79)を上下動
させる昇降シリンダなど第1昇降アクチュエータ(8
0)と、前記昇降体(79)に設けて昇降台(81)を
上下動させる昇降シリンダなど第2昇降アクチュエータ
(82)と、前記昇降台(81)に前後動シリンダなど
前後動アクチュエータ(83)を介して連結するクリッ
プハンドベース(84)と、前記ベース(84)にシリ
ンダなど開閉用アクチュエータ(85)を介し左右クリ
ップ把持体(86a)(86b)を開閉自在に連結する
左右クリップハンド(87a)(87b)とを備え、図
22実線状態に示す如く、前記横送り体(78)の最左
端位置において、この後方位置に配備させるパーツフィ
ーダ(13)からのクリップ(11)を、横送り体(7
8)の1ピッチ毎の横送り時にパーツフィーダ(13)
側のプッシャでもって把持体(86a)(86b)に装
填させ、6組全ての把持体(86a)(86b)の装填
が終了したとき、横送り体(78)を最右端位置まで移
動させて、図23に示す如く、接ぎ木された苗(H)
(D)の接合面をクリップ(11)で挾持固定するよう
に構成している。
【0028】また、前記クリップハンド(87a)(8
7b)は側面視L字形に形成するもので、前記開閉用ア
クチュエータ(85)に連結して左右逆方向に移動する
横長手状の開閉板(88a)(88b)の左右両端にそ
れぞれの上部基端を固定すると共に、前記クリップハン
ド(87a)(87b)の各先端間を前後のハンド体受
け(89a)(89b)で連結して、後ハンド体受け
(89a)に左把持体(86a)、また前ハンド体受け
(89b)に右把持体(86b)をそれぞれ固設させ、
前記アクチュエータ(85)で左右クリップハンド(8
7a)(87b)を左右逆方向に移動させるとき把持体
(86a)(86b)を開閉させ、保持するクリップ
(11)挾持部の強制開放や、クリップ(11)の保持
の解除を行うように構成している。またこの場合前記把
持体(86a)(86b)は開閉用アクチュエータ(8
5)など本体部より、前方で下方側の離れた位置にシン
プルに配備されて、次工程の接ぎ木前の苗(D)との干
渉などを防止し、苗(D)と苗(D)の隙間にハンド体
受け(89a)(89b)を良好に侵入させる状態とさ
せて接ぎ木の苗(D)に各把持体(86a)(86b)
をスムーズに接近させるように構成したものである。
【0029】そして図1乃至図3にも示す如く、前記パ
ーツフィーダ(13)を穂木用搬送ライン(2)の送り
終端側上方の本体ケース(10)のベース台(12)上
に配置させると共に、この接ぎ木装置(1)の各種機構
(5)(6)(7)(8)(9)を制御する制御盤(9
0)を台木用搬送ライン(3)の送り終端側の下位置に
配置させ、中央の作業部(91)を挾んで前後対称状に
これらフィーダ(13)及び制御盤(90)を配備させ
て、構造のコンパクト化を重量バランスの良好化を図る
ように構成している。
【0030】本実施例は上記の如く構成するものにし
て、図24のフローチャートに示す如く、穂木用苗搬送
ライン(2)上の作業時にあって、穂木用苗(H)の植
立するトレイ(4)が切断位置まで移動してきたとき、
上下部の把持ハンド(14)(15)が前進すると共
に、分離体である分離棒(35)(36)も前進させて
開とさせ、把持位置の苗(H)のみを適正に挾持可能状
態とさせ、次に下部のハンド(15)を閉・上部のハン
ド(14)を半開状態とさせて、上部のハンド(14)
を一定高さ上昇させるとき把持する苗(H)を扱ぎ上げ
る状態とさせて他の苗(H)の絡み付きなど解消させ、
一定高さまでハンド(14)が上昇するとき閉とさせ
て、前記切断刃(18)によって上下部のハンド(1
4)(15)間を水平切断して根付部(h)を切断し、
この後分離棒(35)(36)が後退し閉となるとき、
下部のハンド(15)を上ハンド(15)とともに所定
高さ(C)上昇させる。そして所定高さ(C)上昇時に
は前記カッタガイド(32a)(32b)を前進させて
苗(H)の茎部を挾持して、カッタ(33)により苗
(H)の茎部を斜め切りし、この斜め切り後はカッタ
(33)を後退、またカッタガイド(32a)(32
b)を開とさせて後退させて、上部のハンド(15)の
み若干寸法(C)上昇させた後距離(L)だけ右方向に
横移動させて、台木用苗搬送ライン(3)上方の接ぎ木
位置に位置させる。
【0031】一方、図25のフローチャートに示す如
く、台木用苗搬送ライン(3)上にあっては、予め子葉
部の切断された苗(D)の植立するトレイ(4)が接ぎ
木位置まで移動してきたとき、前記分離体(35a)
(36a)が前進して分離体(35a)(36a)を押
し開いて、接ぎ木位置前後の苗(D)を分離させ、前記
ハンド体(47a)(47b)をこの苗(D)の高さ位
置まで下降させる。そして下降時には前記ハンド体(4
7a)(47b)は位置決め板(57)を下向きとさせ
て前進し、その前進位置では、各ハンド体(47a)
(47b)の位置決め板(57)を苗(D)側に向け回
転させ、回転後は図17に示す如く前後のハンド体(4
7a)(47b)の間隔を狭めて先ず苗(D)の前後方
向の位置決めを行い、次に前後のハンド体(47a)
(47b)を左右逆方向にずらして苗(D)の左右方向
の位置決めを行って、苗(D)を所定位置で適正姿勢を
保つ状態とさせる。
【0032】その後前記把持板(61a)(61b)の
案内溝(67a)で囲まれる溝部(67a)を拡大させ
た状態で上部把持ハンド(46)のカッタガイド(62
a)(62b)を下降させて、この溝部(67a)を苗
(D)の茎部先端に嵌合させ、次にカッタガイド(62
a)(62b)を閉じ状態とするとき把持板(61a)
(61b)によって苗(D)を挾持固定し、固定後のカ
ッタ(72)が前進するとき苗(D)の茎部の所定位置
が斜状に切断され、切断後はカッタガイド(62a)
(62b)を開き、カッタ(72)を後退させカッタガ
イド(62a)(62b)を元の高さ位置まで上昇させ
る。
【0033】そして図26に示す如く、このような穂木
及び台木用苗(H)(D)のそれぞれの切断が終了し、
台木用苗搬送ライン(3)上の接ぎ木位置で台木用苗
(D)の茎部の切断面に、穂木側の上部把持ハンド(1
4)を下降させて穂木用苗(H)の茎部の切断面を接合
させるとき、6組全ての把持体(86a)(86b)に
クリップ(11)が装填されたクリップハンド(87
a)(87b)が前進し、穂木及び台木用苗(H)
(D)の切断箇所をクリップ(11)で図23に示す如
く挾持固定する。またこの挾持固定後は、クリップハン
ド(87a)(87b)を後退させ、横送り体(78)
によって最左端迄横送りして元のクリップ装填位置に戻
すものである。
【0034】
【発明の効果】以上実施例から明らかなように本発明
は、穂木用苗(H)の上側茎部と台木用苗(D)の下側
茎部とを切断して接合固定する接ぎ木装置において、穂
木用苗(H)を搬送する穂木用苗搬送ライン(2)と、
台木用苗(D)を搬送する台木用苗搬送ライン(3)の
2つの苗搬送ラインを略平行に備えると共に、接合固定
された接ぎ木済苗(S)を台木用苗搬送ライン(3)で
搬送して外側に取出すものであるから、この接ぎ木装置
における構造のコンパクト化や重量の軽量化を図ること
ができるものである。
【0035】また、穂水用苗搬送ライン(2)の送り方
向に対し台木用苗搬送ライン(3)の送り方向を逆方向
とさせるものであるから、穂木用苗(H)の供給位置側
に接ぎ木済苗(S)の取出しを可能とさせて、作業者の
作業行動範囲を小とさせた効率的な苗(H)の供給や苗
(S)の取出し作業を行うことができて、接ぎ木作業の
能率向上化を図ることができるものである。
【0036】さらに、台木用苗搬送ライン(3)を穂木
用苗搬送ライン(2)より高位置に配設したものである
から、台木用苗(D)を苗搬送ライン(3)上のトレイ
(4)から引抜くことなく、苗搬送ライン(3)上に位
置させたまま穂木用苗(21)との接ぎ木作業を容易に
可能とさせて、工数やサイクルタイムなどでの大巾な短
縮化を図ることができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】全体の斜視説明図である。
【図2】全体の側面図である。
【図3】全体の平面図である。
【図4】接ぎ木作業部の正面説明図である。
【図5】穂木用苗の把持機構部の側面説明図である。
【図6】穂木用苗の把持機構部の正面説明図である。
【図7】穂木用苗の把持機構部の平面説明図である。
【図8】穂木用苗の把持説明図である。
【図9】穂木用苗の把持切断状態を示す説明図である。
【図10】穂木用苗の苗分離機構の側面図である。
【図11】穂木用苗の苗分離機構の平面図である。
【図12】穂木用苗の苗分離機構の正面図である。
【図13】台木用苗の把持機構部の正面説明図である。
【図14】台木用苗の下部把持ハンドの平面説明図であ
る。
【図15】台木用苗の下部把持ハンドの動作説明図であ
る。
【図16】台木用苗の下部把持ハンドの動作説明図であ
る。
【図17】台木用苗の下部把持ハンドの動作説明図であ
る。
【図18】台木用苗の上部把持ハンドの説明図である。
【図19】台木用苗の下部把持ハンドの平面動作説明図
である。
【図20】クリップ止め機構部の側面説明図である。
【図21】クリップ止め機構部の平面説明図である。
【図22】クリップ止め機構部の正面説明図である。
【図23】クリップされた接ぎ木済苗の説明図である。
【図24】穂木制御のフローチャートである。
【図25】台木制御のフローチャートである。
【図26】クリップ制御のフローチャートである。
【符号の説明】
(2) 穂木用苗搬送ライン (3) 台木用苗搬送ライン (H) 穂木用苗 (D) 台木用苗 (S) 接ぎ木済苗
フロントページの続き (72)発明者 山 田 久 也 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 大 前 健 介 大阪市北区茶屋町1番32号 ヤンマー農機 株式会社内 (72)発明者 上 山 正 直 尼崎市塚口本町五丁目三番一号 昭和精機 工業株式会社内 (72)発明者 安 部 芳 則 尼崎市塚口本町五丁目三番一号 昭和精機 工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 穂木用苗の上側茎部と台木用苗の下側茎
    部とを切断して接合固定する接ぎ木装置において、穂木
    用苗を搬送する穂木用苗搬送ラインと、台木用苗を搬送
    する台木用苗搬送ラインの2つの苗搬送ラインを略平行
    に備えると共に、接合固定された接ぎ木済苗を台木用苗
    搬送ラインで搬送して外側に取出すように構成したこと
    を特徴とする接ぎ木装置。
  2. 【請求項2】 穂水用苗搬送ラインの送り方向に対し台
    木用苗搬送ラインの送り方向を逆方向に構成したことを
    特徴とする請求項1記載の接ぎ木装置。
  3. 【請求項3】 台木用苗搬送ラインを穂木用苗搬送ライ
    ンより高位置に配設したことを特徴とする請求項1記載
    の接ぎ木装置。
JP9047141A 1997-02-13 1997-02-13 接ぎ木装置 Pending JPH10225231A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102599009A (zh) * 2012-02-24 2012-07-25 浙江理工大学 一种嫁接苗夹持定位装置
CN103688631A (zh) * 2013-12-18 2014-04-02 中国农业大学 一种用于马铃薯脱毒苗快速繁殖的移植机及其移植方法
CN109640623A (zh) * 2016-08-12 2019-04-16 国立大学法人名古屋大学 嫁接装置、播种装置、嫁接苗的生产方法以及嫁接苗的生产系统

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