JPH10219205A - 片面粘着テープ - Google Patents

片面粘着テープ

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JPH10219205A
JPH10219205A JP2620997A JP2620997A JPH10219205A JP H10219205 A JPH10219205 A JP H10219205A JP 2620997 A JP2620997 A JP 2620997A JP 2620997 A JP2620997 A JP 2620997A JP H10219205 A JPH10219205 A JP H10219205A
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JP
Japan
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sheet
pressure
sided
sensitive adhesive
adhesive layer
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JP2620997A
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Inventor
Naoki Hasegawa
直樹 長谷川
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、端面の二重切れがなく、幅精度に
優れ、端面汚れが少なく、且つ巻状態の崩れ難い剥離シ
ート付片面粘着テープを提供することを目的とする。 【解決手段】 シート状の基材(a)の片方の面が粘着
剤層(b)に積層され、片方の面が易剥離処理されて成
る片面剥離シート(c)の易剥離処理して成る面に、当
該粘着剤層(b)の他方の面が積層され、当該片面剥離
シート(c)の易剥離処理していない面が微粘着剤層
(d)に積層されて成る原反シート(A)の長尺方向と
直交する位置に1又は2以上の刃を接触せしめ、当該原
反シート(A)を当該原反シート(A)の長尺方向と平
行になるように当該原反シート(A)の巾よりも細い複
数のテープ(B)に切り分け、当該複数のテープ(B)
を複数の巻芯(C)にそれぞれ巻取って成ることを特徴
とする剥離シート付片面粘着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、組立工
程、隙間の充填、広告板等の表示、装飾、展示物の取り
付け、表面保護、補強、玩具、医療等の種々の用途に使
用される剥離シート付片面粘着テープに関し、詳しくは
巻崩れし難い剥離シート付片面粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】広幅の原反から当該原反幅よりは細い幅
の複数のテープを製造する方法としては、幅広の原反ロ
ールを所定の幅に輪切りにする輪切り加工の他に、原反
シートの長尺方向と直交する位置に1又は2以上のスリ
ッターの刃を接触せしめ、原反シートをその長尺方向と
平行に細く切って巻き取る、スリット加工がある。
【0003】輪切り加工は、原反ロール及び/又はカッ
ターを回転させながら原反ロールを外周側から内側に向
かって切り進んでいく加工法であり、既に切った部分の
近傍、つまり切り分けたテープの端面の間をさらに複数
回カッターの刃が通過する。このため、切り口、即ちテ
ープの端面の二重切れを起こし易く、テープ端面にバリ
を生ずることが多い。この様な端面の二重切れはテープ
の外観を損なうばかりでなく、紙を基材とする場合には
繊維の絡み合いがあるので、二重切れの部分からテープ
が裂けることは比較的少ないが、繊維の絡み合いのない
プラスチックフィルムを基材とする場合、その二重切れ
の部分からテープが裂けてしまい易く、不良品を発生さ
せる原因となる。
【0004】また、前記の輪切り加工は、原反ロールに
ある程度の圧力を加え、押し分けながら切っていく方法
なので、幅精度としてはプラス・マイナス0.5〜1mm
程度が限界であり、細幅のテープや高度な幅精度を要求
される用途には適用できない。殊に柔らかくある意味で
の流動性を有する粘着剤層を必須の構成層とする粘着テ
ープの場合は、切断時の圧力によってテープが横方向に
ズレ易く、細幅のテープを得ることやその幅を精度良く
コントロールすることは難しい。
【0005】さらに、輪切り加工は、前記したように原
反ロールを外周側から内側に向かって切り進んでいく加
工法であり、切り分けたテープの端面の間をカッターの
刃が何回も通過するので、粘着テープを加工する場合、
切断の際にカッターの刃に付着した粘着剤が徐々に堆積
し、テープ端面に移行し、それ自体巻取ったテープ端面
の不要なブツ、汚れとなるばかりでなく、カッターの刃
に堆積したりテープ端面に移行した粘着剤に、加工時の
紙やプラスチックフィルムの細かな塵、埃、ゴミ等が付
着し易く、テープ端面の汚れの原因と成りやすい。
【0006】スリット加工の場合は、一カ所を何回もス
リッターの刃が通過することはないので二重切れの心配
はなく、また圧力を加えて押し切りするのでもないので
スリット幅をプラス・マイナス0.2〜0.5mmといっ
た優れた精度でコントロールすることが可能である。ま
た、粘着テープの加工の場合、切り分けたテープの端面
の間をカッターの刃が何回も通過する前記輪切り法に比
べ、スリッターの刃に付着する粘着剤量も遥かに少な
く、さらにスリッターの刃に粘着剤が付着したとしても
その粘着剤を掻き取る治具を装着するなどしてスリット
加工しながら、その粘着剤を除去することが可能であ
る。
【0007】粘着テープには、剥離シートなしの片面粘
着テープ、剥離シート付の片面又は両面の粘着テープな
どがある。図4に示すような剥離シートなしの片面粘着
テープ20は、片面剥離処理を施した基材21の剥離処
理を施していない面に粘着剤層22を積層し、係る粘着
剤層22を紙管等の巻芯側にして巻取って成るもので、
粘着剤層22は一層内側の基材21の剥離処理を施した
面に接触し、粘着力が生じる。係る粘着力は基材21の
剥離処理を施していない面と粘着剤層22との粘着力に
比べれば弱いものであるが、基材21の剥離処理を施し
た面と粘着剤層22とが滑り難くなり、粘着テープとし
ては輪切り加工時や輪切り加工した後の保存時にもテー
プの巻き状態が崩れ難く、その状態が保持され易い。
【0008】図5に示すような剥離シート付両面粘着テ
ープ30は、両面に剥離処理を施した両面剥離シート2
3の片面に粘着剤層22を積層し、係る粘着剤層22の
他の面に基材21を積層し、基材21の他の面に別の粘
着剤層22を積層し、別の粘着剤層22を紙管等の巻芯
側にして巻取って成るものであり、粘着剤層22は一層
内側の原反の剥離シートの剥離処理面に接触し、粘着力
が生じる。従って、粘着テープとしては、上記剥離シー
トなしの片面粘着テープの場合と同様に輪切り加工時や
輪切り加工した後の保存時にもテープの巻き状態が崩れ
難く、その状態が保持され易い。
【0009】図6に示すような剥離シート付片面粘着テ
ープ40は、片面剥離処理を施した片面剥離シート24
の剥離処理を施した面に粘着剤層22を積層し、係る粘
着剤層22の他の面に基材21を積層し、剥離シート2
4の剥離処理してない方の面を紙管等の巻芯側にして巻
取って成る原反ロールを輪切り加工して得られる。この
場合、基材21の粘着剤層22が設けられていない面と
剥離シート24とが接触するので、係る面間は滑り易
く、前記の2つの場合とは異なり、輪切り加工時や輪切
り加工した後の保存時にテープの巻き状態が崩れ易いば
かりでなく、輪切り加工に比べれば切断時に圧力が殆ど
加わり難くいスリット加工の場合ですら、保存時にテー
プの巻き状態が崩れ易いといった問題を有していた。
【0010】
【解決しようとする課題】本発明は、端面の二重切れが
なく、幅精度に優れ、端面汚れが少なく、且つ巻状態の
崩れ難い剥離シート付片面粘着テープを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、第1の発明
は、シート状の基材(a)の片方の面が粘着剤層(b)
に積層され、片方の面が易剥離処理されて成る片面剥離
シート(c)の易剥離処理して成る面に、当該粘着剤層
(b)の他方の面が積層され、当該片面剥離シート
(c)の易剥離処理していない面が微粘着剤層(d)に
積層されて成る原反シート(A)の長尺方向と直交する
位置に1又は2以上の刃を接触せしめ、当該原反シート
(A)を当該原反シート(A)の長尺方向と平行になる
ように当該原反シート(A)の巾よりも細い複数のテー
プ(B)に切り分け、当該複数のテープ(B)を複数の
巻芯(C)にそれぞれ巻取って成ることを特徴とする剥
離シート付片面粘着テープである。
【0012】第2の発明は、片面剥離シート(c)の易
剥離処理していない面に積層されて成る微粘着剤層
(d)の他方の面を巻芯(C)側に向けて巻取って成る
ことを特徴とする第1の発明記載の剥離シート付片面粘
着テープである。
【0013】第3の発明は、シート状の基材(a)の粘
着剤層(b)が積層していない方の面を巻芯(C)側に
向けて巻取って成ることを特徴とする第1の発明記載の
剥離シート付片面粘着テープである。
【0014】第4の発明は、微粘着剤層(d)とシート
状の基材(a)とのJIS Z0237による粘着力が
200gf/25mm巾以下であり、かつ係る粘着力が粘
着剤層(b)と片面剥離処理シート(c)の剥離処理面
との粘着力よりも小さいことを特徴とする第1の発明な
いし第3の発明いずれか記載の剥離シート付片面粘着テ
ープである。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明について以下詳細に説明す
る。本発明の剥離シート付片面粘着テープは、図1に示
すような構成を有する原反シート(A)をスリット加工
したものである。図1は、第1の発明の原反シート
(A)の断面を示している。即ち、原反シート(A)
は、シート状の基材(a)のの面(以下、(a)−
と略す)が粘着剤層(b)に積層され、当該粘着剤層
(b)のシート状の基材(a)側の面を、他方の面を
とした時、片方の面が易剥離処理されて成る片面剥離
シート(c)の易剥離処理して成る面に(b)−が
積層され、当該片面剥離シート(c)の易剥離処理して
いない方の面が微粘着剤層(d)に積層されている構
成を有する。
【0016】図3は、第2の発明、即ち図1に示す構成
を有する原反シート(A)をスリット加工して、微粘着
剤層(d)の片面剥離処理シート側ではない面を内
側、つまり巻芯(C)側に向けて巻き取った場合の断面
を示している。図からも分かるように本発明の剥離シー
ト付片面粘着テープは、片面剥離シート(c)−側に
微粘着剤層(d)を有するため、巻取った時に(d)−
が一層内側のシート状基材(a)−に接する構成と
なり、(d)−と(a)−間の粘着力によってテー
プの巻崩れを防止し得たものである。(d)−と
(a)−間の粘着力は、200gf/25mm巾(JI
S Z0237)以下であり、粘着剤層(b)−と片
面剥離シート(c)−間の粘着力よりも小さいことが
好ましく、さらに(d)−と(a)−間の粘着力
は、1〜100gf/25mm巾であることが好ましく、
最も好ましくは5〜50gf/25mm巾である。
【0017】(d)−と(a)−間の粘着力が、
(b)−と(c)−間の粘着力よりも大きくなる
と、本発明の剥離シート付片面粘着テープの巻を解き、
片面粘着テープとして使用しようとする際に片面剥離シ
ートが一層内側のシート状基材に付着し易くなって
(b)−と(c)−間が浮いたり、剥がれたりし易
くなり、外観不良となるばかりでなく、(b)−の面
が露出し使用前にゴミ、埃等が付着し易くなる。(b)
−と(c)−間が一度浮いたり、剥がれたりした
後、再度貼り合わさったとしても(b)−と(c)−
間が横方向にずれることも多く、片面剥離シートに覆
われていない部分の粘着剤(b)−の面は前述のよう
にゴミ、埃等が付着し易くなる。
【0018】また、(d)−と(a)−間の粘着力
が、200gf/25mm巾よりも大きくなると、本発明
の剥離シート付片面粘着テープの巻を解き、片面粘着テ
ープとして使用しようとする際に巻が解き難くなる。
【0019】なお、(d)−と(a)−間の付着力
は、いわゆる粘着力として求めることが出来ない程小さ
くても、(d)−と(a)−間の横ズレを防止し得
ることができれば良い。例えば、微粘着剤層は(d)
は、いわゆる粘着性を有さず、(a)−にしっとりと
吸い付く感のある付着性があれば良い。このような微付
着性を有する層を微粘着剤層(d)として用いる場合に
は、前記の図3のように巻取ることが出来るほか、第3
の発明のように(a)−を巻芯(C)側に向けて巻き
取ることも可能である。
【0020】本発明で使用されるシート状基材(a)と
しては、上質紙、グラシン紙、コート紙等のような紙、
ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略す)、
ポリエチレンナフタレート(以下、PEN)、ポリイミ
ド(以下、PI)、ポリフェニレンサルファイド(以
下、PPS)、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリ
オレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、アクリル
系、フッソ系等のプラスチックフィルム、アルミニウム
箔、銅箔等の金属箔が挙げられる。シートの厚みは特に
限定されるものではなく、発泡基材も用いることができ
るし、又複数のシートをラミネートして多層構造とした
ものも用いることができる。更にシートは着色されてい
ても構わないし、機能性付与のためにコート層を積層さ
れていても良い。
【0021】粘着剤層(b)を形成し得る粘着剤として
は、上記シート状基材(a)、及び本発明の剥離シート
付片面粘着テープから剥離シートを剥がした片面粘着テ
ープを貼付する被着体に対し必要十分な粘着力を呈する
ものであれば良く用途、シート状基材(a)、被着体に
応じて適宜選定すれば良い。例えば、シリコーン系、ア
クリル系、ウレタン系、ゴム系等一般的な粘着剤が挙げ
られ、汎用的な用途の場合には被着体に対する粘着力と
しては300gf/25mm幅以上が求められ、又半永久
的な粘着を要求される用途の場合には被着体に対する粘
着力としては1000gf/25mm幅以上が求められる
ことが多い。
【0022】本発明で使用される片面剥離シート(c)
は、上記シート状基材(a)と同様の基材の片面を剥離
処理したものである。剥離処理の方法としては、シリコ
ーン化合物、フッ素化合物、長鎖アルキル系化合物等を
基材の片面に塗布する等の方法が挙げられる。
【0023】本発明で使用される微粘着剤層(d)を形
成し得る粘着剤としては、シート状基材(a)に対し
て、シート状基材(a)に対する粘着剤層(b)の粘着
力よりも小さい粘着力を呈し、シート状基材(a)から
再剥離可能なものであれば種々の物を使用することが可
能であり、上記粘着剤層(b)用の粘着剤として例示し
たものと同種又は異種の物を適宜選択し使用できる。例
えば、微粘着剤層(d)を形成し得る粘着剤として、二
液型の粘着剤を用い主剤と硬化剤との混合比を適宜変え
ることによって微粘着剤層(d)の粘着力をコントロー
ルしても良いし、粘着剤層(b)用の粘着剤と同種の粘
着剤を使用し、微粘着剤層(d)の場合は縞状や点状に
塗布する等して塗布面積を小さくしたり、薄く塗布する
ことによって、シート状基材(a)に対する粘着力をコ
ントロールしても良い。又微粘着剤層には、着色剤や蛍
光増白剤、可塑剤やフィラー、等の添加剤を適宜加えて
も良い。
【0024】なお、微粘着剤層(d)用の粘着剤とし
て、二液型の粘着剤を用いる場合には、微粘着剤層
(d)の一方の面と片面剥離シート(c)の剥離処理を
施していない面、つまり/間が十分な親和性を有
し、微粘着剤層(d)の他方の面とシート状基材(a)
との間、つまり/間に生じる粘着力以上に十分な粘
着性を発現せしめるためにある程度の時間を必要とす
る。必要とされる時間は、主剤・硬化剤の種類や混合
比、片面剥離シート(c)の基材等によって適宜選択す
ればよい。一方、取り扱いが容易な一液型の場合は、
/間の親和性を高める処理を施すことが好ましい。
/間の親和性を高める方法としては、(c)−面に
微粘着剤層(d)を積層した後、次工程に入る前に十分
な時間をかける、微粘着剤層(d)の親和性を高めるべ
く(c)−面をコロナ処理する、親和性の高い素材を
選択する、等の方法が挙げられる。
【0025】本発明における図1に示す構成を有する原
反シート(A)は、種々の方法で製造することができ
る。以下に微粘着剤層(d)用の粘着剤として、二液型
の粘着剤を用いる場合について、図1又は図2に基づい
て説明する。なお、直塗工とは粘着剤等を基材上に直に
塗工する方法をいい、転写塗工とは粘着剤等を基材では
ない他の材料上に一端塗工した後、粘着剤層を形成せし
め、次いで他の材料に接していない粘着剤層のもう一方
の面を基材に接触せしめることによって、基材上に粘着
剤層を設ける方法をいう。転写塗工は、転写するという
工程が一工程増えるが、高価な基材等を用いる時に有効
である。即ち、直塗工であれ、転写塗工であれ、塗工の
際にはまずはじめに塗工条件を調整し、決定するために
ある程度試験的に塗工する必要であり、係る条件出しの
為の塗工に供された種々の材料は廃棄せざるを得ないの
で、高価な基材等を用いる場合には安価で再利用可能な
工程剥離紙を用いる転写塗工が好ましい。また、直塗工
の場合は粘着剤等を乾燥せしめるために基材自体も熱風
オーブン中を通過するので、基材自体も熱履歴を受けざ
るを得ないし、搬送の工程で傷つく可能性もある。基材
が熱履歴を受けず、傷つく可能性も少ないという点で転
写塗工が好ましい。但し、工程数が増える、基材と粘着
剤の親和性が劣る、というデメリットもあるので、用途
及びその用途に適した材料等を考慮して個別具体的にい
ずれかの塗工方法を選択すれば良い。
【0026】(イ):工程剥離紙(e)を用い、粘着剤
層(b)及び微粘着剤層(d)を直塗工によって設ける
方法(図2参照)。 第1の工程:シート状基材(a)−に粘着剤を直塗工
し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、粘着剤層(b)を
設け、(b)−に片面剥離シート(c)の剥離処理面
を貼り合わせる。次いで、(c)−に微粘着剤を直
塗工し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層
(d)を設け、(d)−に工程剥離紙(e)の面を
貼り合わせて巻取る。 第2の工程:巻取った状態で、放置することによって
/間の親和性を高める。 第3の工程:/間の親和性を高めた後、巻を解きつ
つ、工程剥離紙(e)を剥がし、原反シート(A)を得
る。
【0027】(ロ):前記(イ)の方法の第1の工程に
おいて、(b)−に片面剥離シート(c)の剥離処理
面を貼り合わせた後、一端巻き取り、製造ラインの都
合に合わせて必要な時、必要な場所で係るロールを解
き、(c)−に微粘着剤を直塗工する次工程以降を行
う。
【0028】(ハ):工程剥離紙(e)を用い、粘着剤
層(b)を転写塗工により設け、微粘着剤層(d)を直
塗工によって設ける方法(図2参照)。 第1の工程:片面剥離シート(c)−に粘着剤を塗工
し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、粘着剤層(b)を
設け、(b)−にシート状基材(a)−を貼り合わ
せた後、(c)−に微粘着剤を直塗工し、加熱(乾燥
及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)を設け、(d)
−に工程剥離紙(e)の面を貼り合わせて巻取る。 第2の工程:巻取った状態で、放置することによって
/間の親和性を高める。 第3の工程:/間の親和性を高めた後、巻を解きつ
つ、工程剥離紙(e)を剥がし、原反シート(A)を得
る。なお、上記(ロ)の場合と同様に、(b)−にシ
ート状基材(a)−を貼り合わせた後、一端巻取って
から、適宜ロールを解き、(c)−に微粘着剤を直塗
工する次工程以降を行っても良い。
【0029】(二):工程剥離紙(e)を用い、粘着剤
層(b)を転写塗工により設け、微粘着剤層(d)を直
塗工によって設ける方法(図2参照)。 第1の工程:(c)−に微粘着剤を直塗工し、加熱
(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)を設け、
(d)−に工程剥離紙(e)の面を貼り合わせて巻
取る。 第2の工程:巻取った状態で、放置することによって
/間の親和性を高める。 第3の工程:第2の工程で巻き取ったロールを解き、
(c)−に粘着剤を塗工し、加熱(乾燥及び/又は反
応)し、粘着剤層(b)を設け、(b)−にシート状
基材(a)−を貼り合わせた後、工程剥離紙(e)を
剥がし、原反シート(A)を得る。なお、上記(ロ)の
場合と同様に、(b)−にシート状基材(a)−を
貼り合わせた後、一端巻取ってから、適宜ロールを解
き、工程剥離紙(e)を剥がしても良い。
【0030】(ホ):工程剥離紙(e)を用い、粘着剤
層(b)を直塗工によって設け、微粘着剤層(d)を転
写塗工によって設ける方法(図2参照)。 第1の工程:工程剥離紙(e)−に微粘着剤を塗工
し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)
を設け、(d)−に(c)−を貼り合わせて巻取
る。 第2の工程:巻取った状態で、放置することによって
/間の親和性を高める。 第3の工程:シート状基材(a)−に粘着剤を直塗工
し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、粘着剤層(b)を
設け、得られた(b)−と、第2の工程で巻き取った
ロールを解いて得た(c)−とを貼り合わせた後、工
程剥離紙(e)を剥がし、原反シート(A)を得る。な
お、上記(ロ)の場合と同様に、(b)−にシート状
基材(a)−を貼り合わせた後、一端巻取ってから、
適宜ロールを解き、工程剥離紙(e)を剥がしても良
い。
【0031】(ヘ):工程剥離紙(e)を用い、粘着剤
層(b)及び微粘着剤層(d)を転写塗工によって設け
る方法(図2参照)。 第1の工程:工程剥離紙(e)−に微粘着剤を直塗工
し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)
を設け、(d)−に(c)−を貼り合わせて巻取
る。 第2の工程:巻取った状態で、放置することによって
/間の親和性を高める。 第3の工程:第2の工程で巻き取ったロールを解き、
(c)−に粘着剤を塗工し、加熱(乾燥及び/又は反
応)し、粘着剤層(b)を設け、(b)−にシート状
基材(a)−を貼り合わせた後、工程剥離紙(e)を
剥がし、原反シート(A)を得る。なお、上記(ロ)の
場合と同様に、(b)−にシート状基材(a)−を
貼り合わせた後、一端巻取ってから、適宜ロールを解
き、工程剥離紙(e)を剥がしても良い。
【0032】(ト):工程剥離紙を用いずに、粘着剤層
(b)及び微粘着剤層(d)を直塗工によって設ける方
法(図1参照)。 第1の工程:(c)−に微粘着剤を直塗工し、加熱
(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)を設け、
巻取る。 第2の工程:巻取った状態で、放置することによって
/間の親和性を高める。 第3の工程:(a)−に粘着剤を直塗工し、加熱(乾
燥及び/又は反応)し、粘着剤層(b)を設け、得られ
た(b)−と、第2の工程で巻き取ったロールを解い
て得た(c)−とを貼り合わせる。
【0033】上記した(イ)〜(ト)は、微粘着剤層
(d)用の粘着剤として二液型の物を用いるため/
間の親和性を高め、微粘着力を安定させる為の放置時間
がある程度必要な場合を例示したものであるが、一液型
の物を用いる場合には上記の各方法における放置の工程
が不要となる。この他、片面剥離シート(c)の表裏
に、連続して塗工できる様な場合は、(c)−に貼り
付け用粘着剤を塗布しつつ、(c)−に微粘着剤を直
塗工し、(b)−に(a)−をラミネートし、巻き
取ったり、更に、(d)−に剥離工程紙(e)−を
ラミネートし、巻き取り、次工程で剥がしても良い。以
上、種々の方法で得られた原反シート(A)は、工程剥
離紙(e)を用いた場合には係る工程剥離紙(e)を剥
がす工程に引き続き連続して、スリット加工しても良い
し、一端巻取った後に巻を解きつつスリット加工しても
良い。スリット加工は、各原反シートの長尺方向と直交
する位置に1又は2以上の刃を接触せしめ、各原反シー
トを各原反シートの長尺方向と平行になるように各原反
シートの巾よりも細い複数のテープに切り分ければよ
い。スリット加工に用いる刃は、図7に示すように各原
反シートの長尺方向と直交する一の線上に複数設けても
良いし、あるいは図8に示すように各原反シートの長尺
方向と直交する複数の線上にそれぞれ1つづつ設けても
良い。
【0034】巻芯(C)としては、紙管、プラスチック
製の管等種々の物が用いられる。
【0035】
【実施例】以下、実施例によってさらに詳しく説明す
る。
【実施例1】貼り付け用粘着剤として東洋インキ製造株
式会社製オリバインBPS1109(アクリル系ポリマ
ー、固形分39.5%)と東洋インキ製造株式会社製B
HS8515(芳香族イソシアネート系硬化剤、固形分
37.5%)を100:2.4重量部の比で混合攪拌し
たものを用い、シート状基材として市販の100μm厚
みのPETフィルム(1100mm幅)の片面にコンマ
コーターにより塗布量が約30g/m2 となるように直
塗工し、乾燥後、PETフィルム25μm厚みベースの
片面剥離シート(リンテック株式会社製PET25G
S、1100mm幅)の易剥離面をラミネートした。次
いでこの片面剥離シートの粘着剤に接していない面に微
粘着剤として東洋インキ製造株式会社製オリバインBP
S5227−1(アクリル系ポリマー、固形分41.5
%)と東洋インキ製造株式会社製BXX5134(イミ
ン系硬化剤、固形分5%)を100:25重量部の比で
混合攪拌したものを用い、コンマコーターにより塗布量
が約15g/m2 となるように直塗工し、乾燥後、市販
のグラシン紙ベースの片面工程剥離紙(1100mm
幅)の易剥離面をラミネートし、巻き取り、片面剥離シ
ートの易剥離処理されていない面に微粘着剤層を積層さ
れてなる片面粘着テープの原反シート(1100mm
幅)を得た。
【0036】その後、この原反シートを常温(約23
℃)下で1週間熟成させた後、原反シートを巻き解きな
がら片面工程剥離紙を剥がし、スリット加工機にて切り
分け、25mm幅×100M巻きの片面粘着テープを幅
25mm、肉圧5mmで内径3インチの紙管に微粘着剤
層を巻き内側として巻き取り、細幅の小巻き加工製品を
42巻得た。
【0037】本実施例により得られた細幅の小巻き加工
製品の片面剥離シートと貼り付け用粘着剤層との粘着
力、即ち剥離力は30gf/25mm(JIS Z02
37)であり、片面剥離シートに積層された微粘着剤層
とシート状基材の粘着力は10gf/25mmであっ
た。従来の剥離シート付き片面粘着テープが巻き止めを
外して展開した後、手を離すと残ったテープが自然に巻
き崩れてしまったのに対し、この細幅の小巻き加工製品
は、手を離しても巻崩れることはなく、運搬や保存に困
るようなことはなかった。
【0038】またスリットされた端面を見ると、二重切
れや、糊付着もなく綺麗に仕上がっており、幅精度も2
5mmプラス・マイナス0.2mm以下であり、高品位
で均一な製品であった。
【0039】
【実施例2】片面剥離シートの貼り付け用粘着剤に接し
ていない面に貼り付け用粘着剤と同じ粘着剤を糊あり部
分3mm幅、糊なし部分7mm幅で繰り返される流れ方
向へのストライプ状になるようにグラビアコーターにて
塗布量が5g/m2 となるように直塗工した以外は実施
例1と同様の方法にて細幅の小巻き加工製品を42巻得
た。
【0040】本実施例により得られた細幅の小巻き加工
製品の片面剥離シートと貼り付け用粘着剤層との粘着
力、即ち剥離力は30gf/25mm(JIS Z02
37)であり、片面剥離シートに積層された微粘着剤層
とシート状基材の粘着力は20gf/25mmであっ
た。従来の剥離シート付き片面粘着テープが巻き止めを
外して展開した後、手を離すと残ったテープが自然に巻
き崩れてしまったのに対し、この細幅の小巻き加工製品
は、手を離しても巻崩れることはなく、運搬や保存に困
るようなことはなかった。
【0041】またスリットされた端面を見ると、二重切
れや、糊付着もなく綺麗に仕上がっており、幅精度も2
5mmプラス・マイナス0.2mm以下であり、高品位
で均一な製品であった。
【0042】
【実施例3】シート状基材のPENフィルム(アイシー
アイジャパン株式会社製カラデックス2000、50μ
m厚み、1040mm幅)の片方の面に貼り付け用粘着
剤として東レダウコーニングシリコーン株式会社製SD
4570PSA(シリコーン系ポリマー、固形分60
%)と東レダウコーニングシリコーン株式会社製硬化剤
SRX212、希釈剤としてトルエンを各々100:
0.9:20重量部の比で混合攪拌した物を、コンマコ
ーターにて乾燥後の厚みが50g/m2 となるように直
塗工、乾燥し、PET25μm厚みベースの片面剥離シ
ート(藤森工業株式会社製25E0010SF、104
0mm幅)の易剥離面をラミネートし巻き取る。次いで
この片面剥離シートの貼り付け用粘着剤を積層していな
い面に、微粘着剤として東洋インキ製造株式会社製オリ
バインBPS5227−1(アクリル系ポリマー、固形
分41.5%)と東洋インキ製造株式会社製BXX51
34(イミン系硬化剤、固形分5%)を100:25重
量部の比で混合攪拌した物をコンマコーターにて乾燥後
の塗布量が15g/m2 となるように直塗工、乾燥し、
片面剥離工程紙の易剥離面とラミネートしながら巻き取
る。
【0043】その後、この原反シートを常温(約23
℃)下で1週間熟成させた後、原反シートを巻き解きな
がら片面工程剥離紙を剥がし、スリット加工機にて切り
分け、10mm幅×300M巻きの片面粘着テープを幅
10mm、肉圧5mmで内径3インチの紙管に微粘着剤
層を巻き内側として巻き取り、細幅の小巻き加工製品を
100巻得た。
【0044】本実施例により得られた細幅の小巻き加工
製品の片面剥離シートと貼り付け用粘着剤層との粘着
力、即ち剥離力は30gf/25mm(JIS Z02
37)であり、片面剥離シートに積層された微粘着剤層
とシート状基材の粘着力は10gf/25mmであっ
た。従来の剥離シート付き片面粘着テープが巻き止めを
外して展開した後、手を離すと残ったテープが自然に巻
き崩れてしまったのに対し、この細幅の小巻き加工製品
は、手を離しても巻崩れることはなく、運搬や保存に困
るようなことはなかった。
【0045】またスリットされた端面を見ると、二重切
れや、糊付着もなく綺麗に仕上がっており、幅精度も2
5mmプラス・マイナス0.2mm以下であり、高品位
で均一な製品であった。
【0046】
【実施例4】実施例3において微粘着剤をシート状基材
に対して、粘着というよりむしろ付着する程度の性質を
有する東洋インキ製造株式会社製トークリルW460
(スチレン−アクリル系ポリマー、固形分55%)に変
え、リバースコーターにて乾燥後の塗布量が10g/m
2 となるように直塗工し、片面剥離工程紙を用いず巻き
取り、原反シートを得た。
【0047】その後、この原反シートを熟成させること
なく直ちに巻き解きながら、スリット加工機にて切り分
け、10mm幅×300M巻きの片面粘着テープを幅1
0mm、肉圧5mmで内径3インチの紙管にシート状基
材の貼り付け用粘着剤が積層されていない面を巻き内側
として巻き取り、細幅の小巻き加工製品を100巻得
た。
【0048】本実施例により得られた細幅の小巻き加工
製品の片面剥離シートと貼り付け用粘着剤層との粘着
力、即ち剥離力は30gf/25mm(JIS Z02
37)であり、片面剥離シートに積層された微粘着剤層
とシート状基材の粘着力は5gf/25mmであった。
従来の剥離シート付き片面粘着テープが巻き止めを外し
て展開した後、手を離すと残ったテープが自然に巻き崩
れてしまったのに対し、この細幅の小巻き加工製品は、
手を離しても巻崩れることはなく、運搬や保存に困るよ
うなことはなかった。さらに、本小巻き加工製品の最外
周の微粘着剤層は粘着力が著しく低いため、ゴミ、埃等
が付着していなかった。
【0049】また、スリットされた端面を見ると、二重
切れや、糊付着もなく綺麗に仕上がっており、幅精度も
25mmプラス・マイナス0.2mm以下であり、高品
位で均一な製品であった。
【0050】
【実施例5】上質紙ベースの片面剥離シート(カイト化
学工業製SL80KCN、1100mm幅)の易剥離処
理されていない面に微粘着剤として東洋インキ製造株式
会社製一液型粘着剤オリバインBPW4960(アクリ
ル系ポリマー、固形分29%)をロールコーターにて乾
燥後の塗布量が20g/m2 となるように直塗工し、乾
燥後、市販のグラシン紙ベースの片面工程剥離紙(11
00mm幅)の易剥離面をラミネートし、巻き取った。
【0051】次いで、上記微粘着剤層付き片面剥離シー
トの巻きを解きながら、上質紙ベースの片面剥離シート
の剥離処理された面に貼り付け用粘着剤として東洋イン
キ製造株式会社製BPS5079(合成ゴム系ポリマ
ー、固形分40%)を用い、乾燥後の塗布量が50g/
2 となるように塗工し、乾燥後、25μm厚みのアル
ミニウム箔(1100mm幅)の片方の面をラミネート
し、片面工程剥離紙を剥がしながら巻き取り、原反シー
ト(1100mm幅)を得た。
【0052】その後、直ちに原反シートを巻き解きなが
らスリット加工機にて切り分け、50mm幅×50M巻
きの片面粘着テープを幅50mm、肉圧5mmで内径3
インチの最外周に剥離処理された紙管に微粘着剤層を巻
き内側として巻き取り、細幅の小巻き加工製品を20巻
得た。
【0053】本実施例により得られた細幅の小巻き加工
製品の片面剥離シートと貼り付け用粘着剤層との粘着
力、即ち剥離力は30gf/25mm(JIS Z02
37)であり、片面剥離シートに積層された微粘着剤層
とシート状基材の粘着力は45gf/25mmであっ
た。この細幅の小巻き加工製品は剥離力よりも微粘着剤
層のシート状基材との粘着力の方が大きいが、ゆっくり
引き剥がすことにより片面粘着テープを展開することが
できた。また、従来の剥離シート付き片面粘着テープが
巻き止めを外して展開した後、手を離すと残ったテープ
が自然に巻き崩れてしまったのに対し、この細幅の小巻
き加工製品は、手を離しても巻崩れることはなく、運搬
や保存に困るようなことはなかった。
【0054】またスリットされた端面を見ると、二重切
れや、糊付着もなく綺麗に仕上がっており、幅精度も2
5mmプラス・マイナス0.2mm以下であり、高品位
で均一な製品であった。
【0055】
【比較例1】貼り付け用粘着剤として東洋インキ製造株
式会社製オリバインBPS1109(アクリル系ポリマ
ー、固形分39.5%)と東洋インキ製造株式会社製B
HS8515(芳香族イソシアネート系硬化剤、固形分
37.5%)を100:2.4重量部の比で混合攪拌し
たものを用い、シート状基材として市販の100μm厚
みのPETフィルム(1100mm幅)の片面にコンマ
コーターにより塗布量が約30g/m2 となるように直
塗工し、乾燥後、PETフィルム25μm厚みベースの
片面剥離シート(リンテック株式会社製PET25G
S、1100mm幅)の易剥離面をラミネートし、片面
剥離シート付き片面粘着テープの原反シートを得た。
【0056】その後、この原反シートを常温(約23
℃)下で1週間熟成させた後、原反シートを幅1160
mm、肉圧5mmで内径3インチの紙管に、片面剥離シ
ートの貼り付け用粘着剤層が積層されていない面を巻き
内にして100m巻き取った中間製品をオートカット加
工機にて輪切りにし、25mm幅×100M巻きの片面
粘着テープを得ようと試みた。
【0057】本比較例により得られた細幅の小巻き加工
製品のカット端面は二重切れが多数発生しており、幅精
度も原反シートの中央部付近は良好であったが左右の端
に近い部位では、所望の幅から大きく異なっており、収
率が悪かった。さらに使用しようとすると外周付近から
巻きが崩れてしまい使用が困難となってしまった。
【0058】
【比較例2】比較例1における、片面剥離シート付き片
面粘着テープの原反シートをスリット加工によって切り
分け、25mm幅×100M巻きの片面粘着テープを得
ようと試み、幅25mm、肉圧5mmで内径3インチの
紙管に片面剥離シートの貼り付け用粘着剤層が積層され
ていない面を巻き内にして巻き取り、細幅の小巻き加工
製品を42巻得た。
【0059】本比較例により得られた細幅の小巻き加工
製品のスリット端面を見ると二重切れや、糊付着もな
く、綺麗に仕上がっており、幅精度も25mm幅プラス
・マイナス0.2mm以下であり、高品位で均一な製品
であったが、使用しようとすると外周付近から巻きが崩
れてしまい使用が困難となってしまった。
【0060】
【比較例3】実施例1における、片面剥離シートの易剥
離処理されていない面に微粘着剤層を積層されてなる片
面粘着テープの原反シート(1100mm幅)を常温
(約23℃)下で1週間熟成させた後、原反シートの巻
きを解きつつ、片面剥離工程紙を剥がしながら幅116
0mm、肉圧5mmで内径3インチの紙管に、片面剥離
シートの微粘着剤層が積層されている面を巻き内にして
100m巻き取った中間製品をオートカット加工機にて
輪切りにし、25mm幅×100M巻きの片面粘着テー
プを得た。
【0061】本比較例により得られた細幅の小巻き加工
製品は、従来の剥離シート付き片面粘着テープが巻き止
めを外して展開した後、手を離すと残ったテープが自然
に巻き崩れてしまったのに対し、手を離しても巻崩れる
ことはなく、運搬や保存に困るようなことはなかった
が、カット端面は二重切れが多数発生しており、幅精度
も原反シートの中央部付近は良好であったが左右の端に
近い部位では、所望の幅とは異なっており、収率が悪く
高品位で均一とは言い難かった。
【0062】
【発明の効果】本発明により、端面の二重切れがなく細
幅でも巻崩れ難い剥離シート付片面粘着テープを幅精度
良く製造することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における原反シート(A)又はテープ
(B)の構成を示す断面図である。
【図2】 本発明における原反シート(A)を得る際に
工程剥離紙を用いる場合の構成を示す断面図である。
【図3】 原反シート(A)をスリット加工したテープ
(B)を微粘着剤層(d)を巻芯(C)側に向けて巻き
取った本発明の剥離シート付片面粘着テープの構成を示
す断面図である。
【図4】 剥離シートなしの片面粘着テープの構成を示
す断面図である。
【図5】 剥離シート付きの両面粘着テープの構成を示
す断面図である。
【図6】 従来の剥離シート付きの片面粘着テープの構
成を示す断面図である。
【図7】 本発明においてスリット加工に用いる刃を、
原反シート(A)又は(D)の長尺方向と直交する一の
線上に複数設けた場合の平面図である。
【図8】 本発明においてスリット加工に用いる刃を、
原反シート(A)又は(D)の長尺方向と直交する複数
の線上に複数設けた場合の平面図である。
【符号の説明】
(a):シート状の基材 (b):粘着剤層 (c):片面剥離処理シート (d):微粘着剤 (e):工程剥離紙 :シート状の基材(a)の一方の面であって粘着剤層
(b)と接していない方の面 :シート状の基材(a)の一方の面であって粘着剤層
(b)と接する面 :粘着剤層(b)の一方の面であってシート状の基材
(a)と接する面 :粘着剤層(b)の一方の面であって片面剥離処理シ
ート(c)の剥離処理面と接する面 :片面剥離処理シート(c)の一方の面であって剥離
処理を施した面 :片面剥離処理シート(c)の一方の面であって剥離
処理を施していない面 :微粘着剤層(d)の一方の面であって片面剥離処理
シート(c)の非剥離処理面と接する面 :微粘着剤層(d)の一方の面であって片面剥離処理
シート(c)の非剥離処理面と接しない面 :工程剥離紙の一方の面であって微粘着剤層(d)に
接する面 1:微粘着剤層(d)を巻芯(C)側に向けて巻き取っ
た本発明の剥離シート付片面粘着テープ 11:原反長尺方向に直交する線 12:スリッターの刃 20:剥離シートなしの片面粘着テープ 21:シート状の基材 22:粘着剤 23:両面剥離処理シート 24:片面剥離処理シート 30:剥離シート付の両面粘着テープ 40:剥離シート付の片面粘着テープ R :剥離処理面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シート状の基材(a)の片方の面が粘着
    剤層(b)に積層され、片方の面が易剥離処理されて成
    る片面剥離シート(c)の易剥離処理して成る面に、当
    該粘着剤層(b)の他方の面が積層され、当該片面剥離
    シート(c)の易剥離処理していない面が微粘着剤層
    (d)に積層されて成る原反シート(A)の長尺方向と
    直交する位置に1又は2以上の刃を接触せしめ、当該原
    反シート(A)を当該原反シート(A)の長尺方向と平
    行になるように当該原反シート(A)の巾よりも細い複
    数のテープ(B)に切り分け、当該複数のテープ(B)
    を複数の巻芯(C)にそれぞれ巻取って成ることを特徴
    とする剥離シート付片面粘着テープ。
  2. 【請求項2】 片面剥離シート(c)の易剥離処理して
    いない面に積層されて成る微粘着剤層(d)の他方の面
    を巻芯(C)側に向けて巻取って成ることを特徴とする
    請求項1記載の剥離シート付片面粘着テープ。
  3. 【請求項3】 シート状の基材(a)の粘着剤(b)が
    積層していない方の面を巻芯(C)側に向けて巻取って
    成ることを特徴とする請求項1記載の剥離シート付片面
    粘着テープ。
  4. 【請求項4】 微粘着剤層(d)とシート状の基材
    (a)とのJIS Z0237による粘着力が200g
    f/25mm巾以下であり、かつ係る粘着力が粘着剤層
    (b)と片面剥離処理シート(c)の剥離処理面との粘
    着力よりも小さいことを特徴とする請求項1ないし3い
    ずれか記載の剥離シート付片面粘着テープ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008207346A (ja) * 2007-02-23 2008-09-11 Minoru Mitani 複合シート
JP2009041688A (ja) * 2007-08-09 2009-02-26 Asahi Sangyo:Kk ガスケットロールの巻き崩れ防止構造
JP2013031524A (ja) * 2011-08-01 2013-02-14 Nitto Denko Corp ロール状皮膚貼付材
KR20130018562A (ko) * 2011-08-01 2013-02-25 닛토덴코 가부시키가이샤 띠 형상 부착재의 권회체
JP2013170235A (ja) * 2012-02-21 2013-09-02 Nitto Denko Corp 帯状貼付材の巻回体
JP2014040095A (ja) * 2012-07-24 2014-03-06 Hitachi Chemical Co Ltd 接着材積層体及びその巻回体

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