JPH10219206A - 片面粘着テープ - Google Patents

片面粘着テープ

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JPH10219206A
JPH10219206A JP2621097A JP2621097A JPH10219206A JP H10219206 A JPH10219206 A JP H10219206A JP 2621097 A JP2621097 A JP 2621097A JP 2621097 A JP2621097 A JP 2621097A JP H10219206 A JPH10219206 A JP H10219206A
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JP
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sheet
pressure
sensitive adhesive
adhesive layer
sided
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JP2621097A
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Naoki Hasegawa
直樹 長谷川
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Toyo Ink Mfg Co Ltd
Original Assignee
Toyo Ink Mfg Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、端面の二重切れがなく、幅精度に
優れ、端面汚れが少なく、且つ巻状態の崩れ難い剥離シ
ート付片面粘着テープを提供することを目的とする。 【解決手段】 片方の面に易剥離処理して成る片面剥離
シート(c)の易剥離処理していない面が微粘着剤層
(d)に積層され、当該微粘着剤層(d)の他方の面が
シート状の基材(a)に積層され、当該シート状の基材
(a)の他方の面が粘着剤層(b)に積層されて成る原
反シート(A)の長尺方向と直交する位置に1又は2以
上の刃を接触せしめ、当該原反シート(A)を当該原反
シート(A)の長尺方向と平行になるように当該原反シ
ート(A)の巾よりも細い複数のテープ(B)に切り分
け、当該複数のテープ(B)を複数の巻芯(C)にそれ
ぞれ巻取って成ることを特徴とする剥離シート付片面粘
着テープ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、組立工
程、隙間の充填、広告板等の表示、装飾、展示物の取り
付け、表面保護、補強、玩具、医療等の種々の用途に使
用される剥離シート付片面粘着テープに関し、詳しくは
巻崩れし難い剥離シート付片面粘着テープに関する。
【0002】
【従来の技術】広幅の原反から当該原反幅よりは細い幅
の複数のテープを製造する方法としては、幅広の原反ロ
ールを所定の幅に輪切りにする輪切り加工の他に、原反
シートの長尺方向と直交する位置に1又は2以上のスリ
ッターの刃を接触せしめ、原反シートをその長尺方向と
平行に細く切って巻き取る、スリット加工がある。
【0003】輪切り加工は、原反ロール及び/又はカッ
ターを回転させながら原反ロールを外周側から内側に向
かって切り進んでいく加工法であり、既に切った部分の
近傍、つまり切り分けたテープの端面の間をさらに複数
回カッターの刃が通過する。このため、切り口、即ちテ
ープの端面の二重切れを起こし易く、テープ端面にバリ
を生ずることが多い。この様な端面の二重切れはテープ
の外観を損なうばかりでなく、紙を基材とする場合には
繊維の絡み合いがあるので、二重切れの部分からテープ
が裂けることは比較的少ないが、繊維の絡み合いのない
プラスチックフィルムを基材とする場合、その二重切れ
の部分からテープが裂けてしまい易く、不良品を発生さ
せる原因となる。
【0004】また、前記の輪切り加工は、原反ロールに
ある程度の圧力を加え、押し分けながら切っていく方法
なので、幅精度としてはプラス・マイナス0.5〜1mm
程度が限界であり、細幅のテープや高度な幅精度を要求
される用途には適用できない。殊に柔らかくある意味で
の流動性を有する粘着剤層を必須の構成層とする粘着テ
ープの場合は、切断時の圧力によってテープが横方向に
ズレ易く、細幅のテープを得ることやその幅を精度良く
コントロールすることは難しい。
【0005】さらに、輪切り加工は、前記したように原
反ロールを外周側から内側に向かって切り進んでいく加
工法であり、切り分けたテープの端面の間をカッターの
刃が何回も通過するので、粘着テープを加工する場合、
切断の際にカッターの刃に付着した粘着剤が徐々に堆積
し、テープ端面に移行し、それ自体巻取ったテープ端面
の不要なブツ、汚れとなるばかりでなく、カッターの刃
に堆積したりテープ端面に移行した粘着剤に、加工時の
紙やプラスチックフィルムの細かな塵、埃、ゴミ等が付
着し易く、テープ端面の汚れの原因と成りやすい。
【0006】スリット加工の場合は、一カ所を何回もス
リッターの刃が通過することはないので二重切れの心配
はなく、また圧力を加えて押し切りするのでもないので
スリット幅をプラス・マイナス0.2〜0.5mmといっ
た優れた精度でコントロールすることが可能である。ま
た、粘着テープの加工の場合、切り分けたテープの端面
の間をカッターの刃が何回も通過する前記輪切り法に比
べ、スリッターの刃に付着する粘着剤量も遥かに少な
く、さらにスリッターの刃に粘着剤が付着したとしても
その粘着剤を掻き取る治具を装着するなどしてスリット
加工しながら、その粘着剤を除去することが可能であ
る。
【0007】粘着テープには、剥離シートなしの片面粘
着テープ、剥離シート付の片面又は両面の粘着テープな
どがある。図5に示すような剥離シートなしの片面粘着
テープ20は、片面剥離処理を施した基材21の剥離処
理を施していない面に粘着剤層22を積層し、係る粘着
剤層22を紙管等の巻芯側にして巻取って成るもので、
粘着剤層22は一層内側の基材21の剥離処理を施した
面に接触し、粘着力が生じる。係る粘着力は基材21の
剥離処理を施していない面と粘着剤層22との粘着力に
比べれば弱いものであるが、基材21の剥離処理を施し
た面と粘着剤層22とが滑り難くなり、粘着テープとし
ては輪切り加工時や輪切り加工した後の保存時にもテー
プの巻き状態が崩れ難く、その状態が保持され易い。
【0008】図6に示すような剥離シート付両面粘着テ
ープ30は、両面に剥離処理を施した両面剥離シート2
3の片面に粘着剤層22を積層し、係る粘着剤層22の
他の面に基材21を積層し、基材21の他の面に別の粘
着剤層22を積層し、別の粘着剤層22を紙管等の巻芯
側にして巻取って成るものであり、粘着剤層22は一層
内側の原反の剥離シートの剥離処理面に接触し、粘着力
が生じる。従って、粘着テープとしては、上記剥離シー
トなしの片面粘着テープの場合と同様に輪切り加工時や
輪切り加工した後の保存時にもテープの巻き状態が崩れ
難く、その状態が保持され易い。
【0009】図7に示すような剥離シート付片面粘着テ
ープ40は、片面剥離処理を施した片面剥離シート24
の剥離処理を施した面に粘着剤層22を積層し、係る粘
着剤層22の他の面に基材21を積層し、剥離シート2
4の剥離処理してない方の面を紙管等の巻芯側にして巻
取って成る原反ロールを輪切り加工して得られる。この
場合、基材21の粘着剤層22が設けられていない面と
剥離シート24とが接触するので、係る面間は滑り易
く、前記の2つの場合とは異なり、輪切り加工時や輪切
り加工した後の保存時にテープの巻き状態が崩れ易いば
かりでなく、輪切り加工に比べれば切断時に圧力が殆ど
加わり難くいスリット加工の場合ですら、保存時にテー
プの巻き状態が崩れ易いといった問題を有していた。
【0010】
【解決しようとする課題】本発明は、端面の二重切れが
なく、幅精度に優れ、端面汚れが少なく、且つ巻状態の
崩れ難い剥離シート付片面粘着テープを提供することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】すなわち、片方の面に易
剥離処理して成る片面剥離シート(c)の易剥離処理し
ていない面が微粘着剤層(d)に積層され、当該微粘着
剤層(d)の他方の面がシート状の基材(a)に積層さ
れ、当該シート状の基材(a)の他方の面が粘着剤層
(b)に積層されて成る原反シート(A)の長尺方向と
直交する位置に1又は2以上の刃を接触せしめ、当該原
反シート(A)を当該原反シート(A)の長尺方向と平
行になるように当該原反シート(A)の巾よりも細い複
数のテープ(B)に切り分け、当該複数のテープ(B)
を複数の巻芯(C)にそれぞれ巻取って成ることを特徴
とする剥離シート付片面粘着テープである。
【0012】第2の発明は、シート状の基材(a)と積
層されて成る粘着剤層(b)の他の面を巻芯(C)側に
向けて巻取って成ることを特徴とする第1の発明記載の
剥離シート付片面粘着テープである。
【0013】第3の発明は、微粘着剤層(d)とシート
状の基材(a)とのJIS Z0237による粘着力が
200gf/25mm巾以下であり、かつ係る粘着力が粘
着剤層(b)と片面剥離処理シート(c)の剥離処理面
との粘着力よりも大きいことを特徴とする第1の発明又
は第2の発明いずれか記載の剥離シート付片面粘着テー
プである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明について以下詳細に説明す
る。本発明の剥離シート付片面粘着テープは、図1又は
図2に示すような構成を有する原反シート(A)をスリ
ット加工したものである。図1は、第1の発明の原反シ
ート(A)の断面を示している。即ち、原反シート
(A)は、片方の面に易剥離処理して成る片面剥離シー
ト(c)の易剥離処理していない面(2) (以下、(c)
−(2) と略す)が微粘着剤層(d)に積層され、当該微
粘着剤層(d)の他方の面(4) がシート状の基材(a)
に積層され、当該シート状の基材(a)の他方の面(6)
が粘着剤層(b)に積層されている構成を有する。
【0015】図4は、第2の発明、即ち図1に示す構成
を有する原反シート(A)をスリット加工して、粘着剤
層(b)のシート基材(a)側ではない方の面(b)−
(8)を内側、つまり巻芯(C)側に向けて巻き取った場
合の断面を示している。図からも分かるように本発明の
剥離シート付片面粘着テープは、片面剥離シート(c)
−(2) 側に微粘着剤層(d)を有し、(d)−(4) がシ
ート状基材(a)−(5) に接するため、(d)−(4) と
(a)−(5) 間の粘着力によってテープの巻崩れを防止
し得たものである。(d)−(4) と(a)−(5) 間の粘
着力は、粘着剤層(b)−(8) と片面剥離シート(c)
−(1) 間の粘着力よりも大きいことが好ましいが、最終
的に片面剥離シートを剥がして使用するためには200
gf/25mm巾(JIS Z0237)以下であり、さ
らに5〜100gf/25mm巾であることが好ましく、
最も好ましくは10〜50gf/25mm巾である。
(d)−(4) と(a)−(5) 間の粘着力が、粘着剤層
(b)−(8) と片面剥離シート(c)−(1) 間の粘着力
よりも小さいと、片面に粘着剤(b)を設けたシート状
基材(a)が一層内側の片面剥離シートに付着し易くな
ってしまい、本発明の剥離シート付片面粘着テープの巻
を解き、片面粘着テープとして使用しようとする際に片
面剥離シートだけが解けてしまいやすくなる。
【0016】また、 (d)−(4) と(a)−(5) 間の
粘着力が、200gf/25mm巾よりも大きくなると、
本発明の剥離シート付片面粘着テープの巻を解き、片面
粘着テープとして使用しようとする際に片面剥離シート
を剥がし難くなる。また、(d)−(4) と(a)−(5)
間の付着力はいわゆる粘着力として求めることが出来な
い程小さくても、(d)−(4) と(a)−(5) 間の横ズ
レを防止し得ることができれば良い。例えば、微粘着剤
層は(d)は、いわゆる粘着性を有さず、(a)−(5)
にしっとりと吸い付く感のある付着性があれば良い。
【0017】本発明で使用されるシート状基材(a)と
しては、上質紙、グラシン紙、コート紙等のような紙、
ポリエチレンテレフタレート(以下、PETと略す)、
ポリエチレンナフタレート(以下、PEN)、ポリイミ
ド(以下、PI)、ポリフェニレンサルファイド(以
下、PPS)、ポリエチレンやポリプロピレン等のポリ
オレフィン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、アクリル
系、フッ素系等のプラスチックフィルム、アルミニウム
箔、銅箔等の金属箔が挙げられる。シートの厚みは特に
限定されるものではなく、発泡基材も用いることができ
るし、又複数のシートをラミネートして多層構造とした
ものも用いることができる。更にシートは着色されてい
ても構わないし、機能性付与のためにコート層を積層さ
れていても良い。
【0018】粘着剤層(b)を形成し得る粘着剤として
は、上記シート状基材(a)、及び本発明の剥離シート
付片面粘着テープから剥離シートを剥がした片面粘着テ
ープを貼付する被着体に対し必要十分な粘着力を呈する
ものであれば良く用途、シート状基材(a)、被着体に
応じて適宜選定すれば良い。例えば、シリコーン系、ア
クリル系、ウレタン系、ゴム系等一般的な粘着剤が挙げ
られ、汎用的な用途の場合には被着体に対する粘着力と
しては300gf/25mm幅以上が求められ、又半永久
的な粘着を要求される用途の場合には被着体に対する粘
着力としては1000gf/25mm幅以上が求められる
ことが多い。
【0019】本発明で使用される片面剥離シート(c)
は、上記シート状基材(a)と同様の基材の片面を剥離
処理したものである。剥離処理の方法としては、シリコ
ーン化合物、フッ素系化合物、長鎖アルキル系化合物等
を基材の片面に塗布したりする等の方法が挙げられる。
【0020】本発明で使用される微粘着剤層(d)を形
成し得る粘着剤としては、シート状基材(a)に対し
て、シート状基材(a)に対する粘着剤層(b)の粘着
力よりも小さい粘着力を呈し、シート状基材(a)から
再剥離可能なものであれば種々の物を使用することが可
能であり、上記粘着剤層(b)用の粘着剤として例示し
たものと同種又は異種の物を適宜選択し使用できる。例
えば、微粘着剤層(d)を形成し得る粘着剤として、二
液型の粘着剤を用い主剤と硬化剤との混合比を適宜変え
ることによって微粘着剤層(d)の粘着力をコントロー
ルしても良いし、粘着剤層(b)用の粘着剤と同種の粘
着剤を使用し、微粘着剤層(d)の場合は縞状や点状に
塗布する等して塗布面積を小さくしたり、薄く塗布する
ことによって、シート状基材(a)に対する粘着力をコ
ントロールしても良い。又微粘着剤層には、着色剤や蛍
光増白剤、可塑剤やフィラー、等の添加剤を適宜加えて
も良い。なお、微粘着剤層(d)用の粘着剤として、二
液型の粘着剤を用いる場合には、微粘着剤層(d)の一
方の面と片面剥離シート(c)の剥離処理を施していな
い面、つまり(3) /(2) 間が十分な親和性を有し、微粘
着剤層(d)の他方の面とシート状基材(a)との間、
つまり(4) /(5) 間に生じる粘着力以上に十分な粘着性
を発現せしめるためにある程度の時間を必要とする。必
要とされる時間は、主剤・硬化剤の種類や混合比、片面
剥離シート(c)の基材等によって適宜選択すればよ
い。一方、取り扱いが容易な一液型の場合は、(3) /
(2) 間の親和性を高める処理を施すことが好ましい。
(3) /(2) 間の親和性を高める方法としては、(c)−
(2) 面に微粘着剤層(d)を積層した後、次工程に入る
前に十分な時間をかける、微粘着剤層(d)の親和性を
高めるべく(c)−(2) 面をコロナ処理する、片面剥離
シートは微粘着剤層と親和性の高い素材を選択する等の
方法が挙げられる。
【0021】本発明における図1に示す構成を有する原
反シート(A)は、種々の方法で製造することができ
る。以下に微粘着剤層(d)用の粘着剤として、2液型
の粘着剤を用いる場合について、図1ないし図3に基づ
いて説明する。なお、直塗工とは粘着剤等を基材上に直
に塗工する方法をいい、転写塗工とは粘着剤等を基材で
はない他の材料上に一端塗工した後、粘着剤層を形成せ
しめ、次いで他の材料に接していない粘着剤層のもう一
方の面を基材に接触せしめることによって、基材上に粘
着剤層を設ける方法をいう。転写塗工は、転写するとい
う工程が一工程増えるが、高価な基材等を用いる時に有
効である。即ち、直塗工であれ、転写塗工であれ、塗工
の際にはまずはじめに塗工条件を調整し、決定するため
にある程度試験的に塗工する必要であり、係る条件出し
の為の塗工に供された種々の材料は廃棄せざるを得ない
ので、高価な基材等を用いる場合には安価で再利用可能
な工程剥離紙を用いる転写塗工が好ましい。また、直塗
工の場合は粘着剤等を乾燥せしめるために基材自体も熱
風オーブン中を通過するので、基材自体も熱履歴を受け
ざるを得ないし、搬送の工程で傷つく可能性もある。基
材が熱履歴を受けず、傷つく可能性も少ないという点で
転写塗工が好ましい。但し、工程数が増える、或いは基
材と粘着剤との親和性が劣るというデメリットもあるの
で、用途及びその用途に適した材料等を考慮して個別具
体的にいずれかの塗工方法を選択すれば良い。
【0022】(イ):工程剥離紙(e)を用い、粘着剤
層(b)及び微粘着剤層(d)を転写塗工によって設け
る方法(図2参照)。 第1の工程:工程剥離紙(e)−(9) に粘着剤を塗工
し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、粘着剤層(b)を
設け、(b)−(7) に(a)−(6) を貼り合わせ、次い
で(a)−(5) に微粘着剤を塗工し、加熱(乾燥及び/
又は反応)し、微粘着剤層(d)を設け、(d)−(3)
に(C)−(2) を貼り合わせて巻取る。 第2の工程:巻取った状態で、放置することによって
(2) /(3) 間の親和性を高める。 第3の工程:第2の工程で巻き取ったロールを解き、工
程剥離紙(e)を剥がし、原反シート(A)を得る。
【0023】(ロ):工程剥離紙(e)を用い、粘着剤
層(b)を転写塗工で設け、微粘着剤層(d)を直塗工
によって設ける方法(図2参照)。 第1の工程:工程剥離紙(e)−(9) に粘着剤を塗工
し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、粘着剤層(b)を
設け、(b)−(7) に(a)−(6) を貼り合わせる。
(必要に応じて巻き取ってもよい) 第2の工程:(c)−(2) に微粘着剤を直塗工し、加熱
(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)を設け、
巻き取り、巻取った状態で、放置することによって(2)
/(3) 間の親和性を高める。 第3の工程:第2の工程で得たロール状物の巻きを解き
ながら(d)−(4) に(a)−(5) を貼り合わせて、工
程剥離紙(e)を剥がしながら、巻取り、原反シート
(A)を得る。
【0024】(ハ):工程剥離紙(e)、(f)を用
い、粘着剤層(b)及び微粘着剤層(d)を転写塗工に
よって設ける方法(図3参照)。 第1の工程:工程剥離紙(e)−(9) に粘着剤を塗工
し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、粘着剤層(b)を
設け、(b)−(7) に(a)−(6) を貼り合わせる(必
要に応じて巻き取ってもよい)。 第2の工程:工程剥離紙(f)−(11)に微粘着剤を塗工
し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)
を設け、(d)−(3) に(c)−(2) を貼り合わせ、巻
き取る。巻取った状態で、放置することによって(2) /
(3) 間の親和性を高める。 第3の工程:工程剥離紙(f)を剥がしつつ第2の工程
で得たロール状物の巻きを解きながら(d)−(4) に、
第1の工程で得た(a)−(5) を貼り合わせて(第1の
工程で一端巻き取った場合にはその巻きを解きながら
(a)−(5) を貼り合わせる)、工程剥離紙(e)を剥
がし、原反シート(A)を得る。
【0025】(ニ):工程剥離紙を用いずに、粘着剤層
(b)及び微粘着剤層(d)を直塗工によって設ける方
法(図1参照)。 第1の工程:(c)−(2) に微粘着剤を直塗工し、加熱
(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)を設け、
巻取る。 第2の工程:巻取った状態で、放置することによって
(2) /(3) 間の親和性を高める。 第3の工程:第2の工程で巻き取ったロールを解き、
(d)−(4) に(a)−(5) を貼り合わせ、(a)−
(6) に粘着剤を直塗工し、加熱(乾燥及び/又は反応)
し、粘着剤層(b)を設け巻取る。
【0026】(ホ):工程剥離紙を用いずに、粘着剤層
(b)及び微粘着剤層(d)を直塗工によって設ける方
法(図1参照)。 第1の工程:(c)−(2) に微粘着剤を直塗工し、加熱
(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)を設け、
巻取る。 第2の工程:巻取った状態で、放置することによって
(2) /(3) 間の親和性を高める。 第3の工程:(a)−(6) に粘着剤を直塗工し、加熱
(乾燥及び/又は反応)し、粘着剤層(b)を設ける。
得られた(a)−(5) に、第2の工程で巻き取ったロー
ルを解き、(d)−(4) を貼り合わせ、巻取る。
【0027】(ヘ):工程剥離紙(e)を用い、粘着剤
層(b)を転写塗工で設け、微粘着剤層(d)を直塗工
によって設ける方法(図2参照)。 第1の工程:工程剥離紙(e)−(9) に粘着剤を塗工
し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、粘着剤層(b)を
設け、(b)−(7) に(a)−(6) を貼り合わせる。
(c)−(2) に微粘着剤を直塗工し、加熱(乾燥及び/
又は反応)し、微粘着剤層(d)を設け、(d)−(4)
に(a)−(5) を貼り合わせて巻取る。 第2の工程:巻取った状態で、放置することによって
(2) /(3) 間の親和性を高める。 第3の工程:第2の工程で巻き取ったロールを解き、工
程剥離紙(e)を剥がし、原反シート(A)を得る。
【0028】上記した(イ)〜(ヘ)は、微粘着剤層
(d)用の粘着剤として二液型の物を用いるため(2) /
(3) 間の親和性を高め、微粘着力を安定させる為の放置
時間がある程度必要であったが、一液型の物を用いる場
合には上記の各方法における放置の工程が不要となる。
また、その場合、図1に示す構成を有する原反シート
(A)は以下の方法でも得ることが出来る。
【0029】(ト):工程剥離紙を用いずに、粘着剤層
(b)及び微粘着剤層(d)を直塗工によって設ける方
法(図1参照)。(c)−(2) に微粘着剤を直塗工し、
加熱(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)を設
け、(d)−(4) に(a)−(5) を貼り合わせ、(a)
−(6) に粘着剤を直塗工し、加熱(乾燥及び/又は反
応)し、粘着剤層(b)を設け巻取る。
【0030】(チ):工程剥離紙を用いずに、粘着剤層
(b)を直塗工によって設け、微粘着剤層(d)を転写
塗工によって設ける方法(図1参照)。(a)−(5) に
微粘着剤を塗工し、加熱(乾燥及び/又は反応)し、微
粘着剤層(d)を設け、(d)−(3) に(c)−(2) を
貼り合わせる。次いで、(a)−(6) に粘着剤を直塗工
し、粘着剤層(b)を設け、巻取る。
【0031】(リ):工程剥離紙(e)を用い、粘着剤
層(b)及び微粘着剤層(d)を転写塗工によって設け
る方法(図2参照)。 第1の工程:(a)−(5) に微粘着剤を塗工し、加熱
(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)を設け、
(d)−(3) に(c)−(2) を貼り合わせる。 第2の工程:(e)−(9) に粘着剤を塗工し、粘着剤層
(b)を設け、(b)−(7) と、第1の工程で得た
(a)−(6) とを貼り合わせ、工程剥離紙(e)を剥が
し、原反シート(A)を得る。
【0032】(ヌ):工程剥離紙(e)を用い、粘着剤
層(b)を転写塗工によって設け、微粘着剤層(d)を
直塗工によって設ける方法(図2参照)。 第1の工程:(c)−(2) に微粘着剤を直塗工し、加熱
(乾燥及び/又は反応)し、微粘着剤層(d)を設け、
(d)−(4) に(a)−(5) を貼り合わせる。 第2の工程:(e)−(9) に粘着剤を塗工し、粘着剤層
(b)を設け、(b)−(7) と、第1の工程で得た
(a)−(6) とを貼り合わせ、工程剥離紙(e)を剥が
し、原反シート(A)を得る。
【0033】上記の他、一端粘着剤層付きシート状基材
(a/b)の(b)−(8) の面に微粘着剤層付き片面剥
離シート(c/d)の(c)−(1) を積層して巻き取
り、次工程で最外周の(a/b)を除いても原反シート
(A)が得られる。以上、種々の方法で得られた原反シ
ート(A)は、工程剥離紙(e)を用いた場合には係る
工程剥離紙(e)を剥がす工程に引き続き連続して、ス
リット加工しても良いし、一端工程剥離紙(e)を剥が
して巻取った後に巻を解きつつスリット加工しても良
い。又、 スリット加工は、各原反シートの長尺方向と
直交する位置に1又は2以上の刃を接触せしめ、各原反
シートを各原反シートの長尺方向と平行になるように各
原反シートの巾よりも細い複数のテープに切り分ければ
よい。スリット加工に用いる刃は、図8に示すように各
原反シートの長尺方向と直交する一の線上に複数設けて
も良いし、あるいは図9に示すように各原反シートの長
尺方向と直交する複数の線上にそれぞれ1つづつ設けて
も良い。
【0034】巻芯(C)としては、紙管、プラスチック
製の管等種々の物が用いられる。
【0035】
【実施例】以下、実施例によってさらに詳しく説明す
る。
【実施例1】市販の上質紙ベースの片面剥離工程紙(1
100mm幅)の易剥離面に貼り付け用粘着剤として東
洋インキ製造株式会社製オリバインBPS1109(ア
クリル系ポリマー、固形分39.5%)と東洋インキ製
造株式会社製BHS8515(芳香族イソシアネート系
硬化剤、固形分37.5%)を100:2.4重量部の
比で混合攪拌したものをコンマコーターにて乾燥後の重
量が30g/m2 となるように塗工し、乾燥後、シート
状基材である乳白色のフッソフィルム(旭硝子株式会社
製アフレックス、50μm厚み、1000mm幅)のコ
ロナ処理面にラミネートし、巻き取った。次いで上質紙
ベースの片面剥離シート(カイト化学工業株式会社製S
L80KCN、1100mm幅)の剥離処理されていな
い面に微粘着剤として東洋インキ製造株式会社製オリバ
インBPS5227−1(アクリル系ポリマー、固形分
41.5%)と東洋インキ製造株式会社製BXX513
4(イミン系硬化剤、固形分5%)を100:10重量
部の比で混合攪拌したものをコンマコーターにて乾燥後
の重量が15g/m2 となるように直塗工し、乾燥後、
巻き取り、その後、この原反シートを常温(約23℃)
下で1週間熟成させた。
【0036】そして、それぞれのロールを解きながら微
粘着剤付き片面剥離シートの微粘着剤面をシート状基材
であるフッソフィルムの粘着剤が積層されていない面に
ラミネートし、巻き取り、次いで片面工程剥離紙を剥が
し、片面剥離シートの易剥離処理されていない面に微粘
着剤層を積層されてなる片面粘着テープの原反シート
(1100mm幅)を得た。
【0037】原反シートを巻き解きながらスリット加工
機にて切り分け、25mm幅×100M巻き片面粘着テ
ープを、幅25mm、肉圧5mmで内径3インチの最外
周に剥離処理された紙管に貼り付け用粘着剤を巻き内側
として巻き取り、細幅の小巻き加工製品を42巻得た。
【0038】本実施例により得られた細幅の小巻き加工
製品の片面剥離シートと貼り付け用粘着剤層との粘着
力、即ち剥離力は30gf/25mm(JIS Z02
37)であり、片面剥離シートに積層された微粘着剤層
とシート状基材の粘着力は50gf/25mmであっ
た。従来の剥離シート付き片面粘着テープが巻き止めを
外して展開した後、手を離すと残ったテープが自然に巻
き崩れてしまったのに対し、この細幅の小巻き加工製品
は、手を離しても巻崩れることはなく、運搬や保存に困
るようなことはなかった。
【0039】またスリットされた端面を見ると、二重切
れや、糊付着もなく綺麗に仕上がっており、幅精度も2
5mmプラス・マイナス0.2mm以下であり、高品位
で均一な製品であった。
【0040】
【実施例2】実施例1における片面剥離シートの易剥離
処理されていない面に貼り付け用粘着剤と同じ粘着剤を
糊あり部分3mm幅、糊なし部分7mm幅で繰り返され
る長尺方向へのストライプ状になるようにグラビアコー
ターにて塗布量が5g/m2となるように直塗工した以
外は実施例1と同様の方法にて細幅の小巻き加工製品を
42巻得た。
【0041】本実施例により得られた細幅の小巻き加工
製品の片面剥離シートと貼り付け用粘着剤層との粘着
力、即ち剥離力は30gf/25mm(JIS Z02
37)であり、片面剥離シートに積層された微粘着剤層
とシート状基材の粘着力は40gf/25mmであっ
た。従来の剥離シート付き片面粘着テープが巻き止めを
外して展開した後、手を離すと残ったテープが自然に巻
き崩れてしまったのに対し、この細幅の小巻き加工製品
は、手を離しても巻崩れることはなく、運搬や保存に困
るようなことはなかった。
【0042】またスリットされた端面を見ると、二重切
れや、糊付着もなく綺麗に仕上がっており、幅精度も2
5mmプラス・マイナス0.2mm以下であり、高品位
で均一な製品であった。
【0043】
【実施例3】シート状基材の市販のPETフィルム(1
00μm厚み、1040mm幅)の片面に貼り付け用粘
着剤として東レダウコーニングシリコーン株式会社製S
D4570PSA(シリコーン系ポリマー、固形分60
%)と東レダウコーニングシリコーン株式会社製硬化剤
SRX212、及び希釈剤としてトルエンを100:
0.9:20重量部の比で混合攪拌したものを、コンマ
コーターにより乾燥後の重量が30g/m2 となるよう
に直塗工し、乾燥後、ポリエステルフィルム25μm厚
みベースの片面工程剥離フィルム(藤森工業株式会社製
25E0010SF、1040mm幅)の易剥離面とラ
ミネートした。次いで、シート状基材の貼り付け用粘着
剤が積層されていない面に微粘着剤として東洋インキ製
造株式会社製一液型粘着剤BPW4960(アクリル系
ポリマー、固形分29%)をコンマコーターにて乾燥後
の重量が15g/m2 となるように塗工し、乾燥後、グ
ラシン紙ベースの片面剥離シート(ニッパ株式会社製W
R90X1SS−1、1040mm幅)の剥離処理され
ていない面とラミネートし、片面工程剥離フィルムを剥
がしながら巻き取り、片面剥離シートの易剥離処理され
ていない面に微粘着剤層を積層されてなる片面粘着テー
プの原反シート(1040mm幅)を得た。
【0044】原反シートを巻き解きながらスリット加工
機にて切り分け、幅10mm、肉圧5mmで内径3イン
チの紙管に、貼り付け用粘着剤層が巻き内側となるよう
に巻き取り、10mm幅×300M巻きの細幅の小巻き
加工製品を100巻得た。
【0045】本実施例により得られた細幅の小巻き加工
製品の片面剥離シートと貼り付け用粘着剤層との粘着
力、即ち剥離力は40gf/25mm(JIS Z02
37)であり、片面剥離シートに積層された微粘着剤層
とシート状基材の粘着力は45gf/25mmであっ
た。従来の剥離シート付き片面粘着テープが巻き止めを
外して展開した後、手を離すと残ったテープが自然に巻
き崩れてしまったのに対し、この細幅の小巻き加工製品
は、手を離しても巻崩れることはなく、運搬や保存に困
るようなことはなかった。
【0046】またスリットされた端面を見ると、二重切
れや、糊付着もなく綺麗に仕上がっており、幅精度も2
5mmプラス・マイナス0.2mm以下であり、高品位
で均一な製品であった。
【0047】
【実施例4】上質紙ベースの片面剥離シート(リンテッ
ク株式会社製KYP70E、1040mm幅)の易剥離
されていない面に微粘着剤として粘着というよりむしろ
付着する程度の性質を有する東洋インキ製造株式会社ト
ークリルW460(スチレン−アクリル系ポリマー、固
形分55%)をリバースコーターにて乾燥後の塗布量が
20g/m2 となるように直塗工し、乾燥後、シート状
基材のアルミ箔(50μm厚み)の片面とラミネートし
巻き取った。次いでこのシート状基材の微粘着剤層が積
層されていない面に貼り付け用粘着剤として東洋インキ
製造株式会社製BPS5079(合成ゴム系ポリマー、
固形分40%)を用い、乾燥後の塗布量が50g/m2
となるようにコンマコーターにて直塗工し、温度に注意
しながら乾燥後、巻き取り、片面剥離シートの易剥離処
理されていない面に微粘着剤層を積層されてなる片面粘
着テープの原反シートを得た。
【0048】原反シートを巻き解きながらスリット加工
機にて切り分け、幅50mm、肉圧5mmで内径3イン
チの紙管に、貼り付け用粘着剤層が巻き内側となるよう
に巻き取り、50mm幅×100M巻きの細幅の小巻き
加工製品を20巻得た。
【0049】本実施例により得られた細幅の小巻き加工
製品の片面剥離シートと貼り付け用粘着剤層との粘着
力、即ち剥離力は50gf/25mm(JIS Z02
37)であり、片面剥離シートに積層された微粘着剤層
とシート状基材の粘着力は30gf/25mmであっ
た。本例の場合、片面剥離シートと貼り付け用粘着剤層
との粘着力、即ち剥離力の方が、片面剥離シートに積層
された微粘着剤層とシート状基材の粘着力よりも大きい
が、ゆっくり引き剥がすことにより片面粘着テープを展
開することができた。また、従来の剥離シート付き片面
粘着テープが巻き止めを外して展開した後、手を離すと
残ったテープが自然に巻き崩れてしまったのに対し、こ
の細幅の小巻き加工製品は、手を離しても巻崩れること
はなく、運搬や保存に困るようなことはなかった。
【0050】さらに、スリットされた端面を見ると、二
重切れや、糊付着もなく綺麗に仕上がっており、幅精度
も25mmプラス・マイナス0.2mm以下であり、高
品位で均一な製品であった。シート状基材のアルミニウ
ム箔の表面は、微粘着剤付きの片面剥離シートに覆われ
ているため、保護されており、傷が付かず美観にも優れ
ていた。
【0051】
【比較例1】貼り付け用粘着剤として東洋インキ製造株
式会社製オリバインBPS1109(アクリル系ポリマ
ー、固形分39.5%)と東洋インキ製造株式会社製B
HS8515(芳香族イソシアネート系硬化剤、固形分
37.5%)を100:2.4重量部の比で混合攪拌し
たものを用い、シート状基材として市販の100μm厚
みのPETフィルム(1100mm幅)の片面にコンマ
コーターにより塗布量が約30g/m2 となるように直
塗工し、乾燥後、PETフィルム25μm厚みベースの
片面剥離シート(リンテック株式会社製PET25G
S、1100mm幅)の易剥離面をラミネートし、片面
剥離シート付き片面粘着テープの原反シートを得た。
【0052】その後、この原反シートを常温(約23
℃)下で1週間熟成させた後、原反シートを幅1160
mm、肉圧5mmで内径3インチの紙管に、片面剥離シ
ートの貼り付け用粘着剤層が積層されていない面を巻き
内にして100m巻き取った中間製品をオートカット加
工機にて輪切りにし、25mm幅×100M巻きの片面
粘着テープを得ようと試みた。
【0053】本比較例により得られた細幅の小巻き加工
製品のカット端面は二重切れが多数発生しており、幅精
度も原反シートの中央部付近は良好であったが左右の端
に近い部位では、所望の幅から大きく異なっており、収
率が悪かった。さらに使用しようとすると外周付近から
巻きが崩れてしまい使用が困難となってしまった。
【0054】
【比較例2】比較例1における、片面剥離シート付き片
面粘着テープの原反シートをスリット加工によって切り
分け、25mm幅×100M巻きの片面粘着テープを得
ようと試み、幅25mm、肉圧5mmで内径3インチの
紙管に片面剥離シートの貼り付け用粘着剤層が積層され
ていない面を巻き内にして巻き取り、細幅の小巻き加工
製品を42巻得た。
【0055】本比較例により得られた細幅の小巻き加工
製品のスリット端面を見ると二重切れや、糊付着もな
く、綺麗に仕上がっており、幅精度も25mm幅プラス
・マイナス0.2mm以下であり、高品位で均一な製品
であったが、使用しようとすると外周付近から巻きが崩
れてしまい使用が困難となってしまった。
【0056】
【比較例3】実施例1における、片面剥離シートの易剥
離処理されていない面に微粘着剤層を積層されてなる片
面粘着テープの原反シート(1100mm幅)を常温
(約23℃)下で1週間熟成させた後、原反シートの巻
きを解きつつ、片面剥離工程紙を剥がしながら幅116
0mm、肉圧5mmで内径3インチの紙管に、片面剥離
シートの微粘着剤層が積層されている面を巻き内にして
100m巻き取った中間製品をオートカット加工機にて
輪切りにし、25mm幅×100M巻きの片面粘着テー
プを得た。
【0057】本比較例により得られた細幅の小巻き加工
製品は、従来の剥離シート付き片面粘着テープが巻き止
めを外して展開した後、手を離すと残ったテープが自然
に巻き崩れてしまったのに対し、手を離しても巻崩れる
ことはなく、運搬や保存に困るようなことはなかった
が、カット端面は二重切れが多数発生しており、幅精度
も原反シートの中央部付近は良好であったが左右の端に
近い部位では、所望の幅とは異なっており、収率が悪く
高品位で均一とは言い難かった。
【0058】
【発明の効果】本発明により、端面の二重切れがなく細
幅でも巻崩れ難い剥離シート付片面粘着テープを幅精度
良く製造することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明における原反シート(A)又はテープ
(B)の構成を示す断面図である。
【図2】 本発明における原反シート(A)を得る際に
工程剥離紙を用いる場合の構成を示す断面図である。
【図3】 本発明における原反シート(A)を得る際に
複数の工程剥離紙を用いる場合の構成を示す断面図であ
る。
【図4】 原反シート(A)をスリット加工したテープ
(B)を粘着剤層(b)を巻芯(C)側に向けて巻き取
った本発明の剥離シート付片面粘着テープの構成を示す
断面図である。
【図5】 剥離シートなしの片面粘着テープの構成を示
す断面図である。
【図6】 剥離シート付きの両面粘着テープの構成を示
す断面図である。
【図7】 従来の剥離シート付きの片面粘着テープの構
成を示す断面図である。
【図8】 本発明においてスリット加工に用いる刃を、
原反シート(A)又は(A)の長尺方向と直交する一の
線上に複数設けた場合の平面図である。
【図9】 本発明においてスリット加工に用いる刃を、
原反シート(A)又は(A)の長尺方向と直交する複数
の線上に複数設けた場合の平面図である。
【符号の説明】
(a):シート状の基材 (b):粘着剤層 (c):片面剥離処理シート (d):微粘着剤 (e):工程剥離紙 (f):工程剥離紙 (1) :片面剥離処理シート(c)の一方の面であって剥
離処理を施した面 (2) :片面剥離処理シート(c)の一方の面であって剥
離処理を施していない面 (3) :微粘着剤層(d)の一方の面であって片面剥離処
理シート(c)の非剥離処理面と接する面 (4) :微粘着剤層(d)の一方の面であってシート状基
材(a)と接する面 (5) :シート状の基材(a)の一方の面であって微粘着
剤層(d)と接する面 (6) :シート状の基材(a)の一方の面であって粘着剤
層(b)と接する面 (7) :粘着剤層(b)の一方の面であってシート状の基
材(a)と接する面 (8) :粘着剤層(b)の一方の面であってシート状の基
材(a)と接しない面 (9) :工程剥離紙( e ) の一方の面であって粘着剤層
(b)に接する面 (10):工程剥離紙( e ) の一方の面であって粘着剤層
(b)に接しない面 (11):工程剥離紙( f) の一方の面であって微粘着剤層
(b)に接する面 (12):工程剥離紙( f) の一方の面であって微粘着剤層
(b)に接しない面 1:粘着剤層(b)を巻芯(C)側に向けて巻き取った
本発明の剥離シート付片面粘着テープ 11:原反長尺方向に直交する線 12:スリッターの刃 20:剥離シートなしの片面粘着テープ 21:シート状の基材 22:粘着剤 23:両面剥離処理シート 24:片面剥離処理シート 30:剥離シート付の両面粘着テープ 40:剥離シート付の片面粘着テープ R :剥離処理面

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 片方の面に易剥離処理して成る片面剥離
    シート(c)の易剥離処理していない面が微粘着剤層
    (d)に積層され、当該微粘着剤層(d)の他方の面が
    シート状の基材(a)に積層され、当該シート状の基材
    (a)の他方の面が粘着剤層(b)に積層されて成る原
    反シート(A)の長尺方向と直交する位置に1又は2以
    上の刃を接触せしめ、当該原反シート(A)を当該原反
    シート(A)の長尺方向と平行になるように当該原反シ
    ート(A)の巾よりも細い複数のテープ(B)に切り分
    け、当該複数のテープ(B)を複数の巻芯(C)にそれ
    ぞれ巻取って成ることを特徴とする剥離シート付片面粘
    着テープ。
  2. 【請求項2】 シート状の基材(a)と積層されて成る
    粘着剤層(b)の他の面を巻芯(C)側に向けて巻取っ
    て成ることを特徴とする請求項1記載の剥離シート付片
    面粘着テープ。
  3. 【請求項3】 微粘着剤層(d)とシート状の基材
    (a)とのJIS Z0237による粘着力が200g
    f/25mm巾以下であり、かつ係る粘着力が粘着剤層
    (b)と片面剥離処理シート(c)の剥離処理面との粘
    着力よりも大きいことを特徴とする請求項1又は2記載
    の剥離シート付片面粘着テープ。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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