JPH10218372A - ワークの台車移載装置 - Google Patents

ワークの台車移載装置

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JPH10218372A
JPH10218372A JP2785297A JP2785297A JPH10218372A JP H10218372 A JPH10218372 A JP H10218372A JP 2785297 A JP2785297 A JP 2785297A JP 2785297 A JP2785297 A JP 2785297A JP H10218372 A JPH10218372 A JP H10218372A
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JP
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carriage
work
cart
truck
bogie
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JP2785297A
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English (en)
Inventor
Tadashi Sugino
正 杉野
Masanori Minamida
正績 南田
Kenichi Fukada
健一 深田
Hirohiko Tanabe
裕彦 田辺
Mamoru Tagata
衛 田方
Mitsuru Arakawa
満 荒河
Masao Mori
政雄 森
Osamu Kato
修 加藤
Toshio Takagi
敏夫 高城
Hiroyuki Okuda
洋幸 奥田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数段に段積みされた台車を一台ずつ取り出
してワークの移載位置に送り、ワークを移載した台車を
自動的にワークを移載する所定の位置に送り出して位置
決めすることができ、作業効率と安全性に優れたワーク
の台車移載装置を提供する。 【課題解決手段】 複数段積みされた台車2の中から台
車を一台ずつ取り出し取り出された台車2を払い出す台
車取出し部3と、台車取出し部3から払い出された台車
2を所定位置に位置決めし、位置決めされた台車2を次
のワーク移載部5に送り出す台車送り出し部4と、台車
送り出し部4から送り出された台車2を受け取って台車
載置部51に位置決めして載置し、この台車2をワーク
搬送路に対して相対昇降させ、ワーク搬送路に沿って搬
送されてきたワークWを台車2に移載した後、台車2を
払い出すワーク移載部5とから構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、コンベア等の搬送装
置によって搬送されてきたワークを、台車に移載して次
工程等に払い出すワークの台車移載装置に関する。
【0002】
【従来の技術】搬送装置により搬送されてきたワークを
台車に移載し、他の工程等に搬出することが一般に行わ
れている。例えば、組み立てられた自動車用のエンジン
(ワーク)を次工程に搬送する際に、コンベア等の搬送
装置から台車に前記エンジンを移載し、エンジンを載置
した台車をトラック等で次工程に搬送する場合がある。
この場合、次工程でエンジンが台車から取り外され、空
となった台車は帰りのトラック等でエンジンの台車移載
工程に戻されるが、できるだけ大量の台車を運搬すべ
く、台車を2段または3段、あるいはそれ以上に多段積
みしている。そのため、台車移載工程では、作業者が段
積みされた台車を一台ずつばらして所定位置まで運搬
し、当該所定位置で位置合わせを行ってから、搬送装置
によって搬送されてきたワークを台車に移載している。
【0003】ところが、これらの作業は従来人手によっ
て行われてきたため、以下のような問題がある。すなわ
ち、段積み状態にされた台車を一台ずつにばらす作業
は、台車が重いこともあって多大な作業負担を伴う。ま
た、台車に身体の一部をぶつける等、作業に多大な危険
がともなう。また、台車を一台ずつワークの移載位置に
運搬し、かつ、所定位置に位置決めしなければならない
ことから、作業者の作業負担が大きく、かつ、多大な時
間を費やして作業効率も悪いという問題がある。さら
に、移載位置に運搬した台車の位置決めが困難であるう
え、大重量のワークを載置した台車の払い出しに多大な
力を要して作業者の作業負担が大きい上、作業効率も悪
く多大な危険がともなうという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この発明は上記の問題
点に鑑みてなされたもので、複数段に段積みされた台車
を一台ずつ取り出してワークの移載位置に送り、ワーク
を移載した台車を所定の位置に送り出して位置決めし、
ワークの移載終了後に台車を払い出すという一連の作業
を、自動により行うことができて作業者の作業負担を大
幅に軽減でき、作業効率と安全性に優れるワークの台車
移載装置を提供するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のワークの台車移載装置は、ワークを搬送する
ワーク搬送路の近傍に設けられ、ワーク搬送路に沿って
搬送されたワークを台車に移載するワークの台車移載装
置において、複数段積みされた台車の中から台車を一台
ずつ取り出す台車取り出し手段と、この台車取り出し手
段により取り出された台車を払い出す台車払い出し手段
とからなる台車取り出し部と、この台車取り出し部から
払い出された前記台車を所定位置に位置決めする位置決
め手段と、位置決めされた前記台車を送り出す送り出し
手段とからなる台車送り出し部と、この台車送り出し部
から送り出された前記台車を所定位置に位置決めする位
置決め手段と、位置決めされた前記台車を前記ワーク搬
送路に対して相対昇降させる台車昇降手段と、前記ワー
クが移載された前記台車を払い出す台車払い出し手段と
からなるワーク移載部とから構成した。また、上記のワ
ークの台車移載装置において、前記台車送り出し部また
は前記ワーク移載部には、前記台車の送り出しの際、ま
たは前記台車の払い出しの際に台車の向きを変える台車
の方向転換手段を設けたものとしてもよい。また、前記
台車払い出し部の前記台車取り出し手段は、複数段積み
された台車のうち、最下段の台車から数えて二段目の台
車と係脱自在に係合する係合手段と、この係合手段を上
昇させて最下段の台車と他の台車とを分離させるととも
に、前記最下段の台車が払い出された後に前記他の台車
を下降させる昇降駆動体とからなることを特徴とするも
のであってもよい。さらに、前記台車送り出し部または
ワーク移載部に設けられる前記位置決め手段は、前記台
車の移動を案内する搬入側のレールと搬出側のレールの
交叉部に設けられ、前記レールとレールの間に形成した
段差に前記台車の車輪を当接させることにより前記台車
を位置決めするように構成してもよい。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、この発明の好適な実施形態
を図面に従って詳細に説明する。図1はこの発明のワー
クの台車移載装置にかかり、その一実施形態を示す全体
構成図、図2は台車の斜視図、図3は台車取出部の斜視
図、図4は台車送り出し部およびワーク移載部の構成
図、図5は案内レールの交叉部の断面図、図6はワーク
移載部の構成の説明図にかかり、その平面図、図7は図
6のX−X方向断面図、図8はこの発明の台車移載装置
の作用を説明するタイミングチャート図である。なお、
以下の実施形態ではワークとして自動車用のエンジンを
例に挙げて説明するが、この発明は自動車用のエンジン
に限らず、広く他のワークの台車移載に適用することが
できるものである。
【0007】まず、図1に従って本発明のワークの台車
移載装置を含むワークの移載工程の全体について簡単に
説明する。図1に示すように、この発明のワークの台車
移載装置(以下、台車移載装置と記載する)1は、ワー
クであるエンジンWをハンガに吊り下げた状態で搬送す
る図示しない搬送装置の搬送路6に沿って設けられてい
る。台車移載装置1は、複数台段積みされた台車2を一
台ずつ取り出して払い出す台車取り出し部3と、この台
車取り出し部3から払い出された台車2を、エンジンW
の移載を行うワーク移載部5まで送り出す台車送り出し
部4と、搬送路6の直下のワーク移載位置Aまで台車2
を上昇させ、このワーク移載位置AでエンジンWを移載
した台車2を台車移載装置1から払い出すワーク移載部
5とから構成されている。台車移載装置1の前面には操
作盤7が設けられ、作業者Oがこの操作盤7を操作する
ことにより、台車移載装置1の各部3,4,5が所定の
動作を行ってエンジンWの台車2への移載を連続的に行
う。台車移載装置1の前方には、台車プールライン8が
設けられ、エンジンWを移載した台車2はこの台車プー
ルライン8に払い出される。また、この台車プールライ
ン8に隣接して空の台車2が段積みされた状態で待機す
る台車待機部10が設けられている。なお、図1におい
て符号9は、エンジンWが載置された台車2を台車プー
ルライン8から積み込んで次工程に搬送し、または、空
となった台車2を段積み状態で積載してこの移載工程ま
で搬送してくるトラックである。
【0008】[台車2の説明]この実施形態における台
車2は、図2に示すように、一側周縁に把手21a,2
1aが立設された枠状のフレーム21と、このフレーム
21の下面側に平行に支持された車軸23,23と、こ
の車軸23,23の両端に回転自在に取り付けられた車
輪22,22・・とからなっている。フレーム21のほ
ぼ中央には、エンジンWを載置する載置部21bが形成
されているとともに、複数の台車2を段積みする際に、
台車2に載置される他の台車2と係合して前記他の台車
2を安定的に支持する係合部24,24および係合部2
5,25が形成されている。
【0009】[台車取り出し部3]台車取出部3は、図
3に示すように、複数段段積みされた台車2の中から台
車2を一台ずつ取り出す台車取出手段31と、この台車
取出手段31により取り出された台車2を台車送り出し
部4に払い出す台車払い出し手段32とからなってい
る。台車取出手段31は、床面に固定され前後に台車2
の出入口33a,33bが形成されたフレーム33と、
このフレーム33の上部に取り付けられた昇降駆動体と
してのシリンダ34と、このシリンダ34の図示しない
昇降自在なピストンロッドに取り付けられ前記ピストン
ロッドの昇降とともに昇降する昇降部材35と、この昇
降部材35と連結部材35a,35aを介して連結され
フレーム33の両側面に敷設されたガイド33cに案内
されながら昇降するスライダ36,36と、このスライ
ダ36,36のそれぞれにフレーム33の内側に向けて
配設された複数個(この実施形態では一側に2個ずつ、
合計4個)のシリンダ37,37・・と、このシリンダ
37,37・・の伸縮自在なピストンロッドの先端に取
り付けられ、シリンダ37,37・・の駆動による前記
ピストンロッドの伸縮によって台車2と係合可能な突出
状態と台車2と干渉しない退避状態との間を往復移動す
る係合部材37a,37a・・とから構成されている。
シリンダ34には、シリンダ34内に嵌入されたピスト
ンの位置を検出するセンサやリミットスイッチ等の図示
しない検出手段(以下、第1の検出手段と記載する)が
設けられている。この第1の検出手段は、前記ピストン
がシリンダ34の上限位置または下限位置に移動してき
たときに検出信号を出力する。
【0010】係合部材37a,37a・・を突出状態と
退避状態との間で移動させるシリンダ37,37の駆動
は、図示しない第2の検出手段の検出信号によって制御
される。つまり、フレーム33には、スライダ36が所
定高さ位置、つまり、係合部材37a,37a・・が最
下段の台車2と2段目の台車2との間の高さ位置を通過
したことを検出するセンサやリミットスイッチ等の図示
しない検出手段(以下、第2の検出手段と記載)が設け
られていて、スライダ36が前記所定高さ位置を通過す
るとこの第2の検出手段が検出信号を出力し、シリンダ
37,37・・の駆動を制御する。
【0011】上記態様により、昇降用のシリンダ34の
駆動によりスライダ36が所定高さ位置まで上昇する
と、前記第2の検出手段の検出信号によりシリンダ3
7,37・・が駆動して係合部材37a,37a・・を
突出させ、2段目の台車2と係合可能な状態にする。昇
降用のシリンダ34の駆動の継続により、スライダ36
はさらに上昇して、最下段の台車2を残してそれより上
の台車2を持ち上げる。これにより、最下段の台車2と
他の台車2とが分離される。前記したスライダ36,シ
リンダ37,係合部材37aおよび前記第2の検出手段
で、最下段の台車から数えて二段目の台車2と係脱自在
に係合する係合手段が構成される。勿論、最下段の台車
から数えて二段目の台車2と係脱自在に係合することが
できるものであれば、係合手段は上記構成のものには限
られない。例えば、サーボモータとラック・ピニオン機
構とによって係合部材37a,37a・・を進退移動さ
せるものとしてもよい。
【0012】台車払い出し手段32は、床面に埋設され
たシリンダ38と、このシリンダ38の駆動によって床
面に形成されたガイド39に沿って進退移動する係合爪
38aとからなっている。係合爪38aはガイド39か
ら出没自在に設けられ、シリンダ38が駆動する際には
ガイド39から突出して床面上に位置する台車2と係合
可能な状態になる。従って、シリンダ38が駆動する
と、係合爪38aが台車2と係合してガイド39に沿っ
て移動し、台車2をフレーム33から払い出す。フレー
ム33には、フレーム33内の床面上に台車2が存在す
るか否かを検出するセンサやリミットスイッチ等の図示
しない検出手段(以下、第3の検出手段と記載)が設け
られている。この第3の検出手段は、フレーム33の床
面上に台車2が存在するときには検出信号を出力する。
シリンダ38の駆動は、この第3の検出手段が検出信号
を出力していること、すなわち、台車2が床面上に存在
することが前提となる。また、払い出し用のシリンダ3
8には、シリンダ38内に嵌入されたピストンの位置を
検出するセンサやリミットスイッチ等の図示しない検出
手段(以下、第4の検出手段と記載する)が設けられて
いる。この第4の検出手段は、前記ピストンがシリンダ
38の前進位置に移動してきたときに検出信号を出力す
る。
【0013】なお、図示はしないが、フレーム33の入
口33b側にも台車2の搬入用のシリンダを設け、この
シリンダにより進退移動するとともに台車2と係脱自在
に係合する係合部材を設けることにより、前記シリンダ
の駆動によりフレーム21の入口側33bに待機する段
積み状態の台車2をフレーム33内に自動的に搬入する
ことができるようになる。
【0014】[台車送り出し部4の説明]次に、台車取
出部3から一台ずつ台車払い出し手段32により払い出
された台車2をワーク移載部5に送り出す台車送り出し
部4について説明する。台車送り出し部4には、図4に
示すように、台車取出部3から払い出された台車2の車
輪22が嵌まり込み、台車2を台車送り出し部4の所定
位置まで案内する溝状の案内レール44と、この案内レ
ール44と交叉し車輪22が嵌まり込んで台車2をワー
ク移載部5まで案内する溝状の案内レール45とが設け
られている。案内レール44,45の交叉部では、図5
に示すように、案内レール45の溝底部45aが案内レ
ール44の溝底部44aよりも低い位置にあって、案内
レール44に沿って案内されてきた台車2の車輪22が
案内レール45に嵌まり込むようになっている。台車2
は、車輪22が案内レール45に嵌まり込むことによ
り、台車送り出し部4の所定位置に位置決めされる。す
なわち、この実施形態では、前記した案内レール44,
45の交叉部が台車取り出し部3から払い出された台車
2を台車送り出し部4の所定位置に位置決めする位置決
め手段を構成する。勿論、台車取り出し部3から払い出
された台車2を台車送り出し部4の所定位置に位置決め
することができるものであれば、ストッパや位置決めピ
ン等を台車2に係合させることにより台車2の位置決め
を行うようにしてもよい。
【0015】[送り出し手段40の説明]台車送り出し
部4の所定位置に位置決めされた台車2は、台車送り出
し手段40によってワーク移載部5まで送り出される。
台車送り出し手段40は、図4に示すように、逆向きに
取り付けられた一対のシリンダ41,42と、一方のシ
リンダ41の伸縮自在なピストンロッド41aの先端に
取り付けられた押し部材43と、この押し部材43の両
端に取り付けられ、案内レール45に沿って転動するロ
ーラ部材43aとからなっている。他方のシリンダ42
の伸縮自在なピストンロッド42aの先端は、床面に固
定されたブラケット46に固着されている。この態様に
より、シリンダ41,42が駆動すると、ピストンロッ
ド41a,42aが伸縮して押し部材43およびローラ
部材43aを案内レール45に沿って移動させる。ロー
ラ部材43aは、ピストンロッド41a,42aの伸長
によって台車2の車輪22に当接し、台車2を横方向か
ら押す。これにより、台車2は車輪22が案内レール4
5に案内されながら滑動し、次のワーク移載部5まで送
り出される。
【0016】なお、この台車送り出し手段40には、押
し部材43がワーク移載部5側の所定位置、つまり、台
車2をワーク移載部5に受け渡す受渡し位置まで移動し
てきたことを検出するセンサやリミットスイッチ等の図
示しない検出手段(以下、第5の検出手段と記載する)
が設けられている。この第5の検出手段は、押し部材4
3がワーク移載部5に台車2を受け渡すべく前記所定位
置まで移動してきたときに検出信号を出力する。この実
施形態では、図示および上記に説明したように二つのシ
リンダ41,42を組み合わせることにより単独のシリ
ンダを用いる場合よりも2倍のストロークを得ている
が、台車2を送り出す距離が短い場合や長いストローク
を有するシリンダを使用する場合には複数のシリンダを
組み合わせる必要は必ずしもなく、単独のシリンダによ
って台車送り出し手段40を構成するものとしてもよ
い。また、台車送り出し手段40は、台車2をワーク移
載部5まで送り出すことができるものであれば他の構成
であってもよい。例えば、モータ,ラック・ピニオン機
構によって台車送り出し手段40を構成するものとして
もよい。
【0017】[ワーク移載部の説明]台車送り出し部4
から送り出された台車2は、ワーク移載部5で図示しな
い搬送装置からエンジンWが移載された後、台車移載装
置1から払い出される。ワーク移載部5には、台車送り
出し部4から送り出された台車2を所定位置に地位決め
する位置決め手段と、位置決めされた台車2を搬送路6
(図1参照)に対して相対昇降させる台車昇降手段であ
るリフタ52と、エンジンWが移載された台車2を払い
出す台車払い出し手段50とから構成されている。
【0018】リフタ52は床面に形成された凹部内に設
けられ、このリフタ52の上面に円形状の台車載置部5
1が載置されている。リフタ52は、油圧シリンダ等の
図示しない昇降駆動機構を内蔵していて、この昇降駆動
機構の駆動により、台車載置部51の上面と床面とがほ
ぼ一致する位置から、図示しない搬送装置によって搬送
されてきたエンジンWを台車2に移載することが可能な
所定高さ位置まで台車載置部51および台車2を上昇さ
せることができる。台車載置部51は、リフタ52に立
設された軸51aを中心に回転自在である。また、台車
載置部51の周縁は、リフタ52の上面に複数(この実
施形態では均等位置に4個)配設された回転自在なロー
ラ53によって支持されている。台車載置部51を回転
させる回転駆動機構は、油圧や空圧等によって駆動軸を
所定角度回転させる回転シリンダやラック・ピニオン機
構等公知のものを用いることができる。
【0019】また、台車載置部51の上面には、図6に
示すように、案内レール45に連続する溝状の搬入レー
ル55と、これと交叉する溝状の搬出レール56とが形
成されている。搬入レール55と搬出レール56の交叉
部では、図7に示すように、搬出レール56の溝底部5
6aが搬入レール55の溝底部55aよりも低い位置に
あって、搬入レール55に沿って案内されてきた台車2
の車輪22が一方(図7において右後)の搬出レール5
6を越えて他方(同左側)の搬出レール56に嵌まり込
むようになっている。台車2は、車輪22が搬出レール
56に嵌まり込むことにより、ワーク移載部5の所定位
置に位置決めされる。この実施形態では、前記した搬入
レール55と他方の搬出レール56の交叉部が位置決め
手段を構成している。
【0020】勿論、台車送り出し部4から送り出された
台車2を台車載置部51の所定位置に位置決めすること
ができるものであれば、ストッパや位置決めピン等を台
車2に係合させることにより台車2の位置決めを行うよ
うにしてもよい。なお、図示するように、搬入レール5
5と前記一方の搬出レール56の交叉部には、車輪22
がスムースに前記一方の搬出レール56を乗り越えるこ
とができるように緩やかな傾斜が形成されている。
【0021】リフタ52からやや離間した床面上には、
台車2を払い出す払い出し位置Bの反対側にシリンダ5
7が配置されている。このシリンダ57のピストンロッ
ド57aは搬出レール56と平行方向に伸縮自在であ
る。ピストンロッド57aの先端には、シリンダ57の
駆動により台車2を押圧する押圧部材58が取り付けら
れている。シリンダ57には、嵌入された図示しないピ
ストンが前進位置に移動してきたことを検出するリミッ
トスイッチやセンサ等の図示しない検出手段(以下、第
6の検出手段と記載する)が設けられている。シリンダ
57が駆動してピストンロッドが伸長し、押圧部材58
で台車2をワーク移載部5から払い出すと、この第6の
検出手段が検出信号を出力する。
【0022】上記したシリンダ57,ピストンロッド5
7aおよび押圧部材58で台車払い出し手段50が構成
される。なお、台車2を払い出し位置Bから払い出すこ
とができるものであれば、台車払い出し手段は上記の構
成に限られず、例えば、台車載置部51を払い出し位置
B側に傾斜させることにより台車2を払い出し位置Bか
ら払い出すようにしてもよい。
【0023】[作用の説明]次に、上記構成の本発明の
台車移載装置1の作用を、図8のタイミングチャートに
従って説明する。操作盤7(図1参照)の操作スイッチ
(作動釦)を作業者Oが押すことにより(図中丸数字
1)、ワーク移載部5の台車払い出し手段50のシリン
ダ57(図6参照)が駆動してピストンロッド57aを
伸長させる。これにより、エンジンWを載置した台車載
置部51上の台車2が押圧部材58によって押されて、
台車移載装置1から払い出される(図中丸数字2)。台
車2が台車移載装置1から払い出されると、ピストンロ
ッド57aの伸長を検出する前記第6の検出手段から検
出信号が出力される(同3)。この検出信号によって、
台車送り出し部3の台車送り出し手段40のシリンダ4
1,42が駆動して押し部材46で台車2を押す(同
4)。台車2は案内レール45に沿ってワーク移載部5
まで送り出される。送り出された台車2は、案内レール
45の端部で台車載置部51の搬入レール55に移載さ
れる。そして、台車2は、搬入レール55と他方の搬出
レール56との交叉部によって位置決めされる。同時
に、第5の検出手段が押し部材43が所定位置まで移動
してきたことを検出して検出信号を出力し(同5)、シ
リンダ41,42の駆動を停止させるとともに逆駆動し
て押し部材43を元の位置に戻す。
【0024】第5の検出手段が検出信号を出力すると
(同5)、台車取出部3のシリンダ34が駆動して最下
段の台車2を残して他の台車2を上昇させる(同6)。
なお、シリンダ34の駆動の開始と僅かに遅延して、す
なわち、シリンダ34の駆動によりスライダ36が所定
高さ位置まで上昇してきたとき、第2の検出手段が検出
信号を出力して(同7)係合部材37aのシリンダ37
を駆動させ、係合部材37aを台車2側に移動させる
(同8)。これにより、係合部材37aと2段目の台車
2との係合が可能になる。シリンダ34の駆動によりス
ライダ36は上昇を継続するので、台車2側に突出した
係合部材37a,37a・・が2段目の台車2に係合し
てそれより上の台車2を持ち上げる。なお、係合部材3
7a,37aは所定の間隔をおいて複数設けられている
ので、台車2は両側から安定的に保持されながら持ち上
げられる。
【0025】スライダ36が所定高さ位置(最下段の台
車2とこれより上の台車2とが干渉しない高さ位置)ま
で上昇すると、第1の検出手段が検出信号を出力する
(同9)。これにより、台車払い出し手段32のシリン
ダ38が駆動するとともに係合爪38a(図3参照)が
床面から突出して、最下段の台車2を係合爪38aで引
っ掛けて台車取り出し部3から払い出す(図中丸数字1
0)。なお、払い出し用のシリンダ38の駆動は、前記
第3の検出手段によりフレーム33内の床面上に台車2
が存在していることが前提条件となる(同15)。シリ
ンダ38の駆動によって台車2は、案内レール44に沿
って送り出され、台車送り出し部4の所定位置に達した
ところで位置決めして停止される。シリンダ38のピス
トンロッドが所定位置まで伸長すると、第4の検出手段
が検出信号を出力して(同11)シリンダ38の駆動を
停止させる。また、前記第4の検出手段が検出信号を出
力すると、スライダ36を昇降させるシリンダ34が駆
動してスライダ36を下降させる(同12)。スライダ
36は最下降位置まで下降して二段目の台車2を床面上
に載置する。また、スライダ36が最下降位置まで下降
すると、第1の検出手段から検出信号が出力されて(同
13)シリンダ37が駆動し、係合部材37a,37a
・・を台車2と干渉しない退避状態にする(同14)。
段積みした台車2を全て払い出してしまい、フレーム3
3内に台車2が存在しないときは、第3の検出手段が台
車2が存在しないことを検出し(図8において点線で示
す)、表示ランプ等を点灯させて作業者Oに報知する。
作業者Oは、次の台車2を台車待機部10(図1参照)
から運搬してフレーム33内に導入する。
【0026】上述したようにこれら一連の動作はワーク
移載部5の払い出し用のシリンダ57を駆動させる操作
スイッチ(作動釦)を押すだけで連続して行われる。作
業者Oは、シリンダ57を駆動してエンジンWを載置し
た台車2を台車移載装置1から払い出した後は、台車送
り出し部4によって台車2が台車載置部51に載置され
るのを待ち、別の操作スイッチを操作してリフタ52を
駆動させ、台車載置部51を上昇させればよい。リフタ
52は台車載置部51を所定高さ位置まで上昇させて自
動停止し、当該高さ位置で台車載置部51を保持する。
作業者Oは、図示しない搬送装置によって搬送されてき
たエンジンWの姿勢および位置を僅かに調整しながら台
車2に移載すればよい。台車2へのエンジンWの移載が
完了した後は、再び操作スイッチを押してリフタ52を
駆動し、台車載置部51を下降させる。以後、操作スイ
ッチを押して上記丸数字1〜15の手順を繰り返す。
【0027】本発明の好適な実施形態を説明してきた
が、本発明は上記の実施形態により何ら限定されるもの
ではない。例えば、上記の実施形態では、リフタ52に
より台車載置部51を上昇させ,台車2を搬送装置との
間でワークの授受が可能な所定高さ位置まで持ち上げる
ものとして説明したが、搬送装置の方でワークの昇降が
可能な場合には、リフタ52は特に設ける必要がない。
また、台車送り出し部4に回転台を設けて台車2の方向
転換を可能にし、台車2をより円滑にワーク移載部5に
送り出すように構成することも可能である。
【0028】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、以下のような効果を奏する。作業者が操作盤のスイ
ッチを操作するだけで段積み状態にされた台車を一台ず
つばらして取り出し、台車載置部へ台車を送って所定位
置に位置決めし、ワークを移載した台車を台車移載装置
から払い出す一連の作業は自動によって行われるので、
作業者は段積みされた台車を僅かに移動させて台車取り
出し部内に導入するだけでよく、作業者の作業負担が軽
減され、安全性も向上するとともに、作業効率を飛躍的
に向上させることができる。
【0029】また、前記台車送り出し部または前記ワー
ク移載部に前記台車の払い出し方向を転換する台車の方
向転換手段を設けることにより、台車の方向転換を行う
必要がある場合であっても、自動により台車の方向転換
が行われるので、作業者の作業負担が軽減され、安全性
も向上するとともに、作業効率を飛躍的に向上させるこ
とができる。さらに、台車取り出し部への台車の導入も
自動的に行うようにすることにより、作業者が人手で段
積みされた台車を台車取り出し部に導入する作業がなく
なり、さらに作業者の作業負担を軽減し、安全性を向上
させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のワークの台車移載装置を含むワークの
移載工程の全体構成の説明図である。
【図2】この台車移載装置で使用される台車の斜視図で
ある。
【図3】台車取出部の斜視図である。
【図4】台車送り出し部およびワーク移載部の構成図で
ある。
【図5】案内レールの交叉部の断面図である。
【図6】ワーク移載部の構成の説明図にかかり、その平
面図である。
【図7】図6のX−X方向断面図である。
【図8】この発明の台車移載装置の作用を説明するタイ
ミングチャート図である。
【符号の説明】
W エンジン(ワーク) 1 台車移載装置 2 台車 3 台車取り出し部 4 台車送り出し部 5 ワーク移載部 6 ワークの搬送路 21 フレーム 22 車輪 31 台車取り出し手段 32 台車払い出し手段 33 フレーム 34 シリンダ(昇降駆動手段) 36 スライダ 37 シリンダ 37a 係合部材 38 シリンダ 40 台車送り出し手段 41,42 シリンダ 43 押し部材 44,45 案内レール 50 台車払い出し手段 51 台車載置部 52 リフタ 55 搬入レール 56 搬出レール 57 シリンダ 58 押圧部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田辺 裕彦 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 田方 衛 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 荒河 満 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 森 政雄 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 加藤 修 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 高城 敏夫 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内 (72)発明者 奥田 洋幸 三重県鈴鹿市平田町1907番地 本田技研工 業株式会社鈴鹿製作所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを搬送するワーク搬送路の近傍に
    設けられ、ワーク搬送路に沿って搬送されたワークを台
    車に移載するワークの台車移載装置において、 複数段積みされた台車の中から台車を一台ずつ取り出す
    台車取り出し手段と、この台車取り出し手段により取り
    出された台車を払い出す台車払い出し手段とからなる台
    車取り出し部と、 この台車取り出し部から払い出された前記台車を所定位
    置に位置決めする位置決め手段と、位置決めされた前記
    台車を送り出す送り出し手段とからなる台車送り出し部
    と、 この台車送り出し部から送り出された前記台車を所定位
    置に位置決めする位置決め手段と、位置決めされた前記
    台車を前記ワーク搬送路に対して相対昇降させる台車昇
    降手段と、前記ワークが移載された前記台車を払い出す
    台車払い出し手段とからなるワーク移載部と、 からなることを特徴とするワークの台車移載装置。
  2. 【請求項2】 請求項1のワークの台車移載装置におい
    て、 前記台車送り出し部または前記ワーク移載部には、前記
    台車の送り出しの際、または前記台車の払い出しの際に
    台車の向きを変える台車の方向転換手段を設けたこと、 を特徴とするワークの台車移載装置。
  3. 【請求項3】 前記台車取り出し部の前記台車取り出し
    手段は、複数段積みされた台車のうち、最下段の台車か
    ら数えて二段目の台車と係脱自在に係合する係合手段
    と、この係合手段を上昇させて前記最下段の台車と他の
    台車とを分離させるとともに、前記最下段の台車が払い
    出された後に前記他の台車を下降させる昇降駆動体とか
    らなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載
    のワークの台車移載装置。
  4. 【請求項4】 前記台車送り出し部またはワーク移載部
    に設けられる前記位置決め手段は、前記台車の移動を案
    内する搬入側のレールと搬出側のレールの交叉部に設け
    られ、前記レールとレールの間に形成した段差に前記台
    車の車輪を当接させることにより前記台車を位置決めす
    ること、 を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    のワークの台車移載装置。
JP2785297A 1997-02-12 1997-02-12 ワークの台車移載装置 Pending JPH10218372A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109533846A (zh) * 2018-12-27 2019-03-29 宁波图锐自动化设备有限公司 一种用于液晶屏排插机的台车传送机构

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109533846A (zh) * 2018-12-27 2019-03-29 宁波图锐自动化设备有限公司 一种用于液晶屏排插机的台车传送机构
CN109533846B (zh) * 2018-12-27 2024-01-09 宁波图锐自动化设备有限公司 一种用于液晶屏排插机的台车传送机构

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