JPH10217891A - エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法 - Google Patents
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法Info
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- JPH10217891A JPH10217891A JP9018995A JP1899597A JPH10217891A JP H10217891 A JPH10217891 A JP H10217891A JP 9018995 A JP9018995 A JP 9018995A JP 1899597 A JP1899597 A JP 1899597A JP H10217891 A JPH10217891 A JP H10217891A
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Landscapes
- Air Bags (AREA)
- Instrument Panels (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エアバッグドア部の保持力を低下させること
なく、エアバッグドア部を迅速且つ正確に展開する。 【解決手段】 インストルメントパネル10のエアバッ
グケース14と略対向する部位はエアバッグドア部32
となっており、インストルメントパネル10のエアバッ
グドア部32以外の部位は一般部34となっている。エ
アバッグドア部32においては、後端縁部32C及び図
示を省略した左端縁部、右端縁部において、一般部34
との接合面に剥離層40が形成されており、剥離層40
は塗料によって構成されている。従って、エアバッグド
ア部32が展開する際には、剥離層40に沿って、エア
バッグドア部32が一般部34から分離する。
なく、エアバッグドア部を迅速且つ正確に展開する。 【解決手段】 インストルメントパネル10のエアバッ
グケース14と略対向する部位はエアバッグドア部32
となっており、インストルメントパネル10のエアバッ
グドア部32以外の部位は一般部34となっている。エ
アバッグドア部32においては、後端縁部32C及び図
示を省略した左端縁部、右端縁部において、一般部34
との接合面に剥離層40が形成されており、剥離層40
は塗料によって構成されている。従って、エアバッグド
ア部32が展開する際には、剥離層40に沿って、エア
バッグドア部32が一般部34から分離する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエアバッグドア部を
一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法
に関する。
一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、助手席用のエアバッグ装置のドア
部をインストルメントパネルに一体とした構造の一例
が、実開平3−108566号に示されている。
部をインストルメントパネルに一体とした構造の一例
が、実開平3−108566号に示されている。
【0003】図4に示される如く、このエアバッグドア
部を一体に有するインストルメントパネルでは、インス
トルメントパネル100における助手席側の所定部位に
エアバッグドア部102が形成されており、このエアバ
ッグドア部102に臨む位置には、所定の高荷重作用時
にエアバッグ袋体を助手席側へ膨出させるエアバッグ装
置104が配設されている。
部を一体に有するインストルメントパネルでは、インス
トルメントパネル100における助手席側の所定部位に
エアバッグドア部102が形成されており、このエアバ
ッグドア部102に臨む位置には、所定の高荷重作用時
にエアバッグ袋体を助手席側へ膨出させるエアバッグ装
置104が配設されている。
【0004】インストルメントパネル100における上
エアバッグドア部102A及び下エアバッグドア部10
2Bとの境界部には、それぞれ所定の高荷重作用時に屈
曲するヒンジ部106、108が形成されている。ま
た、上エアバッグドア部102Aと下エアバッグドア部
102Bとの境界部には、破断ラインとなる破断部11
0が形成されている。なお、図示を省略したが、インス
トルメントパネル100における上エアバッグドア部1
02Aの左右両端部及び下エアバッグドア部102Bの
左右両端部にも破断部が形成されている。従って、この
インストルメントパネル100では、所定の高荷重作用
時にエアバッグ袋体の膨出力によって、上エアバッグド
ア部102A及び下エアバッグドア部102Bが、破断
部で開裂し、図4に二点鎖線で示すように、上下方向へ
観音開きするようになっている。
エアバッグドア部102A及び下エアバッグドア部10
2Bとの境界部には、それぞれ所定の高荷重作用時に屈
曲するヒンジ部106、108が形成されている。ま
た、上エアバッグドア部102Aと下エアバッグドア部
102Bとの境界部には、破断ラインとなる破断部11
0が形成されている。なお、図示を省略したが、インス
トルメントパネル100における上エアバッグドア部1
02Aの左右両端部及び下エアバッグドア部102Bの
左右両端部にも破断部が形成されている。従って、この
インストルメントパネル100では、所定の高荷重作用
時にエアバッグ袋体の膨出力によって、上エアバッグド
ア部102A及び下エアバッグドア部102Bが、破断
部で開裂し、図4に二点鎖線で示すように、上下方向へ
観音開きするようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このイ
ンストルメントパネル100では、樹脂材の熱収縮率の
差に起因するエアバッグドア部102の変形を防止する
ため、一般部とエアバッグドア部とが同質の樹脂材にて
成形されており、一般部とエアバッグドア部との境界部
の樹脂厚を単に薄くして破断部110としている。この
ため、エアバッグドア部102を迅速且つ正確に展開さ
せるためには、破断部110の肉厚を極端に薄くする等
の配慮が必要になる。この結果、エアバッグドア部10
2の周縁部に破断部を形成した場合には、エアバッグド
ア部102の保持力が低下するので、乗員等によって、
エアバッグドア部102が押圧された場合に、エアバッ
グドア部102が押圧方向へ容易に変形することが考え
られる。
ンストルメントパネル100では、樹脂材の熱収縮率の
差に起因するエアバッグドア部102の変形を防止する
ため、一般部とエアバッグドア部とが同質の樹脂材にて
成形されており、一般部とエアバッグドア部との境界部
の樹脂厚を単に薄くして破断部110としている。この
ため、エアバッグドア部102を迅速且つ正確に展開さ
せるためには、破断部110の肉厚を極端に薄くする等
の配慮が必要になる。この結果、エアバッグドア部10
2の周縁部に破断部を形成した場合には、エアバッグド
ア部102の保持力が低下するので、乗員等によって、
エアバッグドア部102が押圧された場合に、エアバッ
グドア部102が押圧方向へ容易に変形することが考え
られる。
【0006】本発明は上記事実を考慮し、エアバッグド
ア部の保持力を低下させることなく、エアバッグドア部
を迅速且つ正確に展開できるエアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネル及びその製造方法を得る
ことが目的である。
ア部の保持力を低下させることなく、エアバッグドア部
を迅速且つ正確に展開できるエアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネル及びその製造方法を得る
ことが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、インストルメントパネル本体が同質の樹脂材にて成
形されたエアバッグドア部と一般部とから成る、エアバ
ッグドア部を一体に有するインストルメントパネルであ
って、前記エアバッグドア部と前記一般部との接合面に
介在する剥離層を備えたことを特徴としている。
は、インストルメントパネル本体が同質の樹脂材にて成
形されたエアバッグドア部と一般部とから成る、エアバ
ッグドア部を一体に有するインストルメントパネルであ
って、前記エアバッグドア部と前記一般部との接合面に
介在する剥離層を備えたことを特徴としている。
【0008】従って、エアバッグ袋体展開時に、エアバ
ッグ袋体の膨出力が、エアバッグドア部に作用すると、
エアバッグドア部が剥離層と剥離、または、剥離層が一
般部と剥離して、エアバッグドア部が展開する。即ち、
剥離層によって、エアバッグドア部の展開が迅速且つ正
確に行われる。また、エアバッグドア部と一般部との接
合部に剥離層を設けることによって、従来のように、同
質の樹脂材にて成形されたエアバッグドア部と一般部と
の境界部に、肉厚を薄くした破断部等を形成する必要が
ないため、エアバッグドア部の保持力を低下させること
もない。
ッグ袋体の膨出力が、エアバッグドア部に作用すると、
エアバッグドア部が剥離層と剥離、または、剥離層が一
般部と剥離して、エアバッグドア部が展開する。即ち、
剥離層によって、エアバッグドア部の展開が迅速且つ正
確に行われる。また、エアバッグドア部と一般部との接
合部に剥離層を設けることによって、従来のように、同
質の樹脂材にて成形されたエアバッグドア部と一般部と
の境界部に、肉厚を薄くした破断部等を形成する必要が
ないため、エアバッグドア部の保持力を低下させること
もない。
【0009】請求項2記載の本発明は、インストルメン
トパネル本体が同質の樹脂材にて成形されたエアバッグ
ドア部と一般部とから成る、エアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの製造方法であって、樹
脂材を射出成形してエアバッグドア部を製造するエアバ
ッグドア部製造工程と、前記エアバッグドア部の前記一
般部との当接部に、インストルメントパネル本体と異種
材料の剥離層を形成する剥離層形成工程と、該剥離層形
成工程後に、樹脂材料を射出成形して一般部を製造する
一般部製造工程と、を含むことを特徴としている。
トパネル本体が同質の樹脂材にて成形されたエアバッグ
ドア部と一般部とから成る、エアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの製造方法であって、樹
脂材を射出成形してエアバッグドア部を製造するエアバ
ッグドア部製造工程と、前記エアバッグドア部の前記一
般部との当接部に、インストルメントパネル本体と異種
材料の剥離層を形成する剥離層形成工程と、該剥離層形
成工程後に、樹脂材料を射出成形して一般部を製造する
一般部製造工程と、を含むことを特徴としている。
【0010】従って、エアバッグドア部と一般部とを同
一樹脂材料で成形した場合においても、エアバッグドア
部と一般部の接合部に剥離層があるため、エアバッグド
ア部の樹脂材料と、一般部の樹脂材料とが溶融結合する
ことはない。従って、エアバッグドア部が展開する際に
は、剥離層によって、エアバッグドア部の展開が迅速且
つ正確に行われる。また、従来のように、同質の樹脂材
にて成形されたエアバッグドア部と一般部との境界部
に、肉厚を薄くした破断部等を形成する必要がないた
め、エアバッグドア部の保持力を低下させることもな
い。
一樹脂材料で成形した場合においても、エアバッグドア
部と一般部の接合部に剥離層があるため、エアバッグド
ア部の樹脂材料と、一般部の樹脂材料とが溶融結合する
ことはない。従って、エアバッグドア部が展開する際に
は、剥離層によって、エアバッグドア部の展開が迅速且
つ正確に行われる。また、従来のように、同質の樹脂材
にて成形されたエアバッグドア部と一般部との境界部
に、肉厚を薄くした破断部等を形成する必要がないた
め、エアバッグドア部の保持力を低下させることもな
い。
【0011】請求項3又は4記載の本発明は、請求項1
記載のエアバッグドア部を一体に有するインストルメン
トパネル又は請求項2記載のエアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの製造方法において、前
記剥離層が塗料であることを特徴としている。
記載のエアバッグドア部を一体に有するインストルメン
トパネル又は請求項2記載のエアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの製造方法において、前
記剥離層が塗料であることを特徴としている。
【0012】従って、エアバッグドア部の一般部との接
合部に塗料を塗布することによって、容易に剥離層を形
成することができる。また、剥離層を薄くできるため、
外観品質が良い。
合部に塗料を塗布することによって、容易に剥離層を形
成することができる。また、剥離層を薄くできるため、
外観品質が良い。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明のエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルの一実施形態を図1〜
図3に従って説明する。
に有するインストルメントパネルの一実施形態を図1〜
図3に従って説明する。
【0014】なお、図中矢印FRは車両前方方向を、矢
印UPは車両上方方向を示す。図2に示される如く、車
両の車室内に設けられているインストルメントパネル1
0には、助手席側(図2の紙面左側)の内方にエアバッ
グ装置12(図1に一部を図示)が配設されている。
印UPは車両上方方向を示す。図2に示される如く、車
両の車室内に設けられているインストルメントパネル1
0には、助手席側(図2の紙面左側)の内方にエアバッ
グ装置12(図1に一部を図示)が配設されている。
【0015】図1に示される如く、エアバッグ装置12
のエアバッグケース14は、図示を省略したインストル
メントパネルリインフォースメントに固定されており、
エアバッグケース14内には、インフレータ16及び折
り畳んだ状態でエアバッグ袋体18が収納されている。
のエアバッグケース14は、図示を省略したインストル
メントパネルリインフォースメントに固定されており、
エアバッグケース14内には、インフレータ16及び折
り畳んだ状態でエアバッグ袋体18が収納されている。
【0016】また、インストルメントパネル10のエア
バッグケース14と略対向する部位はエアバッグドア部
32となっており、インストルメントパネル10のエア
バッグドア部32以外の部位は一般部34となってい
る。
バッグケース14と略対向する部位はエアバッグドア部
32となっており、インストルメントパネル10のエア
バッグドア部32以外の部位は一般部34となってい
る。
【0017】エアバッグ装置12は、図示しない機械的
又は電気的な加速度センサ等によって車両の急減速を検
出すると、エアバッグケース14内のインフレータ16
が作動して、エアバッグケース14内に折り畳まれて収
容されているエアバッグ袋体18をインストルメントパ
ネル10のエアバッグドア部32へ向けて膨張させる。
エアバッグ袋体18は、インストルメントパネル10の
エアバッグドア部32を押圧してエアバッグドア部32
を車室内に展開するようになっている。なお、エアバッ
グ装置12としては、従来公知の一般的構成を適用でき
るため、本実施の形態ではエアバッグ装置12の詳細な
説明は省略する。
又は電気的な加速度センサ等によって車両の急減速を検
出すると、エアバッグケース14内のインフレータ16
が作動して、エアバッグケース14内に折り畳まれて収
容されているエアバッグ袋体18をインストルメントパ
ネル10のエアバッグドア部32へ向けて膨張させる。
エアバッグ袋体18は、インストルメントパネル10の
エアバッグドア部32を押圧してエアバッグドア部32
を車室内に展開するようになっている。なお、エアバッ
グ装置12としては、従来公知の一般的構成を適用でき
るため、本実施の形態ではエアバッグ装置12の詳細な
説明は省略する。
【0018】エアバッグドア部32の周縁部からは、エ
アバッグケース14の開口部外周を囲む立壁部32Aが
立設されている。また、立壁部32Aによってエアバッ
グケース14の開口部外周を囲うことにより、エアバッ
グ袋体18が膨張したときに一般部34の背面に沿って
展開するのを防止している。
アバッグケース14の開口部外周を囲む立壁部32Aが
立設されている。また、立壁部32Aによってエアバッ
グケース14の開口部外周を囲うことにより、エアバッ
グ袋体18が膨張したときに一般部34の背面に沿って
展開するのを防止している。
【0019】エアバッグドア部32の前端縁部近傍に
は、薄肉部36が車幅方向に沿って形成されており、エ
アバッグドア部32は、エアバッグ袋体展開時、膨張す
るエアバッグ袋体18に押圧されると、薄肉部36をヒ
ンジ部にして上方(図1の矢印A方向)へ回動し、図1
に二点鎖線で示される展開状態になり、エアバッグ袋体
18を車室内へ展開可能とする開口が形成されるように
なっている。
は、薄肉部36が車幅方向に沿って形成されており、エ
アバッグドア部32は、エアバッグ袋体展開時、膨張す
るエアバッグ袋体18に押圧されると、薄肉部36をヒ
ンジ部にして上方(図1の矢印A方向)へ回動し、図1
に二点鎖線で示される展開状態になり、エアバッグ袋体
18を車室内へ展開可能とする開口が形成されるように
なっている。
【0020】また、エアバッグドア部32においては、
ヒンジ部となる前端縁部32Bを除く、後端縁部32C
及び図示を省略した左端縁部、右端縁部において、一般
部34との接合面に剥離層40が形成されている。な
お、エアバッグドア部32の後端縁部32C及び図示を
省略した左端縁部、右端縁部は、それぞれ、剥離層40
を挟んで、一般部34に形成された支持部34A上に接
合されており、剥離層40は、断面視で階段状となって
いる。なお、剥離層40は、インストルメントパネル1
0の意匠面に塗布する塗料によって構成されている。
ヒンジ部となる前端縁部32Bを除く、後端縁部32C
及び図示を省略した左端縁部、右端縁部において、一般
部34との接合面に剥離層40が形成されている。な
お、エアバッグドア部32の後端縁部32C及び図示を
省略した左端縁部、右端縁部は、それぞれ、剥離層40
を挟んで、一般部34に形成された支持部34A上に接
合されており、剥離層40は、断面視で階段状となって
いる。なお、剥離層40は、インストルメントパネル1
0の意匠面に塗布する塗料によって構成されている。
【0021】従って、エアバッグドア部32が展開する
際には、これらの剥離層40に沿って、一般部34がエ
アバッグドア部32から分離するようになっている。
際には、これらの剥離層40に沿って、一般部34がエ
アバッグドア部32から分離するようになっている。
【0022】次に、本実施形態のインストルメントパネ
ル10の成形方法を詳細に説明する。
ル10の成形方法を詳細に説明する。
【0023】先ず、樹脂材を射出成形してエアバッグド
ア部32を製造する(エアバッグドア部製造工程)、次
に、図3(A)に示される如く、エアバッグドア部32
の後端縁部32C及び図示を省略した左端縁部、右端縁
部の裏面(図3(A)の上側面)側に、塗料を塗布し、
剥離層40を形成する(剥離層形成工程)。
ア部32を製造する(エアバッグドア部製造工程)、次
に、図3(A)に示される如く、エアバッグドア部32
の後端縁部32C及び図示を省略した左端縁部、右端縁
部の裏面(図3(A)の上側面)側に、塗料を塗布し、
剥離層40を形成する(剥離層形成工程)。
【0024】次に、図3(B)に示される如く、エアバ
ッグドア部32を型50内にセットした後に、樹脂材料
を射出成形して一般部34を成形し、エアバッグドア部
32を一体に有するインストルメントパネル10を得る
(一般部製造工程)。
ッグドア部32を型50内にセットした後に、樹脂材料
を射出成形して一般部34を成形し、エアバッグドア部
32を一体に有するインストルメントパネル10を得る
(一般部製造工程)。
【0025】次に、本実施形態の作用を説明する。所定
の高荷重作用時、即ち車両急減速時になると、図示しな
いエアバッグセンサがこれを感知して、インフレータ1
6から大量のガスが発生する。このガスにより、エアバ
ッグ袋体18が膨張し、エアバッグ袋体18によって、
エアバッグドア部32はその裏面側から押圧される。
の高荷重作用時、即ち車両急減速時になると、図示しな
いエアバッグセンサがこれを感知して、インフレータ1
6から大量のガスが発生する。このガスにより、エアバ
ッグ袋体18が膨張し、エアバッグ袋体18によって、
エアバッグドア部32はその裏面側から押圧される。
【0026】このとき、エアバッグ袋体18の膨出荷重
(膨張圧)が、エアバッグドア部32に作用すると、図
1に二点鎖線で示すように、エアバッグドア部は32が
剥離層40と剥離する。または、図示を省略したが、エ
アバッグドア部32が剥離層40とともに一般部34か
ら剥離する場合もある。この結果、エアバッグドア部3
2は薄肉部36をヒンジ部にして展開し、エアバッグ袋
体18が車室内へ展開する。
(膨張圧)が、エアバッグドア部32に作用すると、図
1に二点鎖線で示すように、エアバッグドア部は32が
剥離層40と剥離する。または、図示を省略したが、エ
アバッグドア部32が剥離層40とともに一般部34か
ら剥離する場合もある。この結果、エアバッグドア部3
2は薄肉部36をヒンジ部にして展開し、エアバッグ袋
体18が車室内へ展開する。
【0027】即ち、剥離層40によって、エアバッグド
ア部32の展開が迅速且つ正確に行われる。また、エア
バッグドア部32と一般部34との接合部に剥離層40
を設けることによって、従来のように、エアバッグドア
部と一般部との境界部に、肉厚を薄くした破断部等を形
成する必要がないため、エアバッグドア部32の保持力
を低下させることもなく、乗員等がエアバッグドア部3
2を押圧した場合にも、一般部34に形成された支持部
34Aが、エアバッグドア部32を確実に支持するた
め、エアバッグドア部32が押圧方向へ簡単に変形する
ことがない。
ア部32の展開が迅速且つ正確に行われる。また、エア
バッグドア部32と一般部34との接合部に剥離層40
を設けることによって、従来のように、エアバッグドア
部と一般部との境界部に、肉厚を薄くした破断部等を形
成する必要がないため、エアバッグドア部32の保持力
を低下させることもなく、乗員等がエアバッグドア部3
2を押圧した場合にも、一般部34に形成された支持部
34Aが、エアバッグドア部32を確実に支持するた
め、エアバッグドア部32が押圧方向へ簡単に変形する
ことがない。
【0028】また、本実施形態では、剥離層40が塗料
であるため、図3(A)に示すように、エアバッグドア
部32の後端縁部32C及び図示を省略した左端縁部、
右端縁部の裏面に塗料を塗布することによって、容易に
剥離層40を形成することができる。
であるため、図3(A)に示すように、エアバッグドア
部32の後端縁部32C及び図示を省略した左端縁部、
右端縁部の裏面に塗料を塗布することによって、容易に
剥離層40を形成することができる。
【0029】また、本実施形態では、剥離層40が塗料
であるため、意匠面に露出する剥離層40を薄くでき外
観品質が良い。さらに、インストルメントパネル10の
意匠面に塗布する塗料を使用することで、意匠面に露出
する剥離層40が目立たないため、仕上げなどの工数を
低減できる。
であるため、意匠面に露出する剥離層40を薄くでき外
観品質が良い。さらに、インストルメントパネル10の
意匠面に塗布する塗料を使用することで、意匠面に露出
する剥離層40が目立たないため、仕上げなどの工数を
低減できる。
【0030】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では、エアバッグドア部32
のヒンジ部となる前端縁部32Bを除く、後端縁部32
C及び図示を省略した左端縁部、右端縁部において、一
般部34との接合面に剥離層40を形成したが、ヒンジ
部に代えてストラップ等の連結部材によって、エアバッ
グドア部32と一般部34とを連結する構成とし、エア
バッグドア部32の全周縁部において、一般部34との
接合面に剥離層40を形成した構成としても良い。
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、本実施形態では、エアバッグドア部32
のヒンジ部となる前端縁部32Bを除く、後端縁部32
C及び図示を省略した左端縁部、右端縁部において、一
般部34との接合面に剥離層40を形成したが、ヒンジ
部に代えてストラップ等の連結部材によって、エアバッ
グドア部32と一般部34とを連結する構成とし、エア
バッグドア部32の全周縁部において、一般部34との
接合面に剥離層40を形成した構成としても良い。
【0031】また、本実施形態では、エアバッグドア部
32が上方のみの展開する所謂片開きタイプとしたが、
本発明はエアバッグドア部が前後に観音開きするタイプ
のエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパ
ネルにも適用可能である。
32が上方のみの展開する所謂片開きタイプとしたが、
本発明はエアバッグドア部が前後に観音開きするタイプ
のエアバッグドア部を一体に有するインストルメントパ
ネルにも適用可能である。
【0032】また、本実施形態では、剥離層40を塗料
によって構成したが、塗料に代えて、フィルム、接着剤
等の他の部材によって剥離層40を構成しても良い。ま
た、本実施形態では、インストルメントパネル10の意
匠面に塗布する塗料を使用したが、意匠面に塗布する塗
料と異なる安価な塗料も使用可能である。また、エアバ
ッグドア部32を型50内にセットした状態で塗料を塗
布し、剥離層40を形成しても良い。
によって構成したが、塗料に代えて、フィルム、接着剤
等の他の部材によって剥離層40を構成しても良い。ま
た、本実施形態では、インストルメントパネル10の意
匠面に塗布する塗料を使用したが、意匠面に塗布する塗
料と異なる安価な塗料も使用可能である。また、エアバ
ッグドア部32を型50内にセットした状態で塗料を塗
布し、剥離層40を形成しても良い。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の本発明は、インストルメ
ントパネル本体が同質の樹脂材にて成形されたエアバッ
グドア部と一般部とから成る、エアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルであって、エアバッグ
ドア部と一般部との接合面に介在する剥離層を備えたた
め、エアバッグドア部の保持力を低下させることなく、
エアバッグドア部を迅速且つ正確に展開できるという優
れた効果を有する。
ントパネル本体が同質の樹脂材にて成形されたエアバッ
グドア部と一般部とから成る、エアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルであって、エアバッグ
ドア部と一般部との接合面に介在する剥離層を備えたた
め、エアバッグドア部の保持力を低下させることなく、
エアバッグドア部を迅速且つ正確に展開できるという優
れた効果を有する。
【0034】請求項2記載の本発明は、インストルメン
トパネル本体が同質の樹脂材にて成形されたエアバッグ
ドア部と一般部とから成る、エアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの製造方法であって、樹
脂材を射出成形してエアバッグドア部を製造するエアバ
ッグドア部製造工程と、エアバッグドア部の一般部との
当接部に、インストルメントパネル本体と異種材料の剥
離層を形成する剥離層形成工程と、剥離層形成工程後
に、樹脂材料を射出成形して一般部を製造する一般部製
造工程と、を含むため、エアバッグドア部の保持力を低
下させることなく、エアバッグドア部を迅速且つ正確に
展開できるインストルメントパネルを製造できるという
優れた効果を有する。
トパネル本体が同質の樹脂材にて成形されたエアバッグ
ドア部と一般部とから成る、エアバッグドア部を一体に
有するインストルメントパネルの製造方法であって、樹
脂材を射出成形してエアバッグドア部を製造するエアバ
ッグドア部製造工程と、エアバッグドア部の一般部との
当接部に、インストルメントパネル本体と異種材料の剥
離層を形成する剥離層形成工程と、剥離層形成工程後
に、樹脂材料を射出成形して一般部を製造する一般部製
造工程と、を含むため、エアバッグドア部の保持力を低
下させることなく、エアバッグドア部を迅速且つ正確に
展開できるインストルメントパネルを製造できるという
優れた効果を有する。
【0035】請求項3記載の本発明は、請求項1記載の
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ル及び請求項2記載のエアバッグドア部を一体に有する
インストルメントパネルの製造方法において、剥離層が
塗料であるため、請求項1記載及び請求項2記載の効果
に加えて、容易に剥離層を形成することができるという
優れた効果を有する。
エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネ
ル及び請求項2記載のエアバッグドア部を一体に有する
インストルメントパネルの製造方法において、剥離層が
塗料であるため、請求項1記載及び請求項2記載の効果
に加えて、容易に剥離層を形成することができるという
優れた効果を有する。
【図1】図2の1−1線に沿った拡大断面図である。
【図2】本発明の一実施形態に係るエアバッグドア部を
一体に有するインストルメントパネルを示す斜視図であ
る。
一体に有するインストルメントパネルを示す斜視図であ
る。
【図3】(A)は本発明の一実施形態に係るエアバッグ
ドア部を一体に有するインストルメントパネルの製造工
程の一部を示す概略断面図であり、(B)は本発明の一
実施形態に係るエアバッグドア部を一体に有するインス
トルメントパネルの製造工程の一部を示す概略断面図で
ある。
ドア部を一体に有するインストルメントパネルの製造工
程の一部を示す概略断面図であり、(B)は本発明の一
実施形態に係るエアバッグドア部を一体に有するインス
トルメントパネルの製造工程の一部を示す概略断面図で
ある。
【図4】従来の実施形態に係るエアバッグドア部を一体
に有するインストルメントパネルを示す側断面図であ
る。
に有するインストルメントパネルを示す側断面図であ
る。
10 インストルメントパネル 32 エアバッグドア部 34 一般部 40 剥離層
Claims (4)
- 【請求項1】 インストルメントパネル本体が同質の樹
脂材にて成形されたエアバッグドア部と一般部とから成
る、エアバッグドア部を一体に有するインストルメント
パネルであって、 前記エアバッグドア部と前記一般部との接合面に介在す
る剥離層を備えたことを特徴とするエアバッグドア部を
一体に有するインストルメントパネル。 - 【請求項2】インストルメントパネル本体が同質の樹脂
材にて成形されたエアバッグドア部と一般部とから成
る、エアバッグドア部を一体に有するインストルメント
パネルの製造方法であって、 樹脂材を射出成形してエアバッグドア部を製造するエア
バッグドア部製造工程と、 前記エアバッグドア部の前記一般部との当接部に、イン
ストルメントパネル本体と異種材料の剥離層を形成する
剥離層形成工程と、 該剥離層形成工程後に、樹脂材料を射出成形して一般部
を製造する一般部製造工程と、 を含むことを特徴とするエアバッグドア部を一体に有す
るインストルメントパネルの製造方法。 - 【請求項3】 前記剥離層が塗料であることを特徴とす
る請求項1記載のエアバッグドア部を一体に有するイン
ストルメントパネル。 - 【請求項4】 前記剥離層が塗料であることを特徴とす
る請求項2記載のエアバッグドア部を一体に有するイン
ストルメントパネルの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9018995A JPH10217891A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9018995A JPH10217891A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10217891A true JPH10217891A (ja) | 1998-08-18 |
Family
ID=11987156
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9018995A Pending JPH10217891A (ja) | 1997-01-31 | 1997-01-31 | エアバッグドア部を一体に有するインストルメントパネル及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10217891A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005153857A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-16 | Hyundai Motor Co Ltd | エアバッグドア構造 |
-
1997
- 1997-01-31 JP JP9018995A patent/JPH10217891A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005153857A (ja) * | 2003-11-20 | 2005-06-16 | Hyundai Motor Co Ltd | エアバッグドア構造 |
US7267360B2 (en) | 2003-11-20 | 2007-09-11 | Hyundai Motor Company | Air-bag door structure |
JP4568060B2 (ja) * | 2003-11-20 | 2010-10-27 | 現代自動車株式会社 | エアバッグドア構造 |
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