JPH0533421Y2 - - Google Patents

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JPH0533421Y2
JPH0533421Y2 JP1986200999U JP20099986U JPH0533421Y2 JP H0533421 Y2 JPH0533421 Y2 JP H0533421Y2 JP 1986200999 U JP1986200999 U JP 1986200999U JP 20099986 U JP20099986 U JP 20099986U JP H0533421 Y2 JPH0533421 Y2 JP H0533421Y2
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instrument panel
air bag
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skin
foam layer
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は車両のインストルメントパネルに設置
されたエアバツグ装置のカバー構造に関するもの
である。
従来の技術 車両のインストルメントパネルには車体減速時
に膨張し、乗員の体を受け止めるエアバツグ装置
が設置されることがある。
実開昭51−1932号公報はそのようなエアバツグ
装置の一例を示している。
考案が解決しようとする問題点 しかしながら、上記公報に記載のものはエアバ
ツグカバーがインストルメントパネル等と別体と
なつているので、ネジ等の固定部材を使用しなけ
ればならず、組み立てが面倒である。また、その
固定部材が外方に露出するので、見栄えも良くな
い。
さらに、エアバツグ膨張時にカバーに亀裂が入
り易くするため孔列をカバー表面に設けておく必
要があり、これが見栄えをさらに低下させてい
る。
問題点を解決するための手段 本考案は上記問題点を解決するため、車両のイ
ンストルメントパネルに固定されたエアバツグカ
バーの構造において、該エアバツグカバーは少な
くとも表皮、発泡層及び基材層を積層して成り、
上記発泡層が上記インストルメントパネル中の発
泡層と一体的に発泡成形されて相互に一連に連続
しており、上記エアバツグカバーの表皮の周縁が
面一に、インストルメントパネルの表皮と接して
いる構成を採用している。
作 用 エアバツグカバーは表皮、発泡層及び基材層を
積層して成つているので、セフテイパツドとして
も機能する。
エアバツグカバーの発泡層がインストルメント
パネル中の発泡層と一体的に発泡成形されて相互
に一連に連続しているので、当初からエアバツグ
カバーとインストルメントパネルが一体化構成さ
れ、後の組立て操作は不要となる。またそれ故エ
アバツグカバーの固定部材は不要であり、固定部
材が外方へ露出することもない。
外部にはエアバツグカバーの表皮とインストル
メントパネルの表皮との面一とされている継目が
露出するのみである。
エアバツグカバーは主として発泡層を介してイ
ンストルメントパネルとつながつており、エアバ
ツグが膨張してエアバツグカバーが内側から押さ
れると、エアバツグカバーとインストルメントパ
ネルの境界部の発泡層のところが破断する。発泡
層は引張に対し比較的脆弱であるから、破断は円
滑になされる。
この後エアバツグカバーは完全に開き、エアバ
ツグはインストルメントパネル等と乗員との間に
膨出する。
実施例 以下各種実施例をもつて本考案を具体的に説明
する。
実施例 1 第1図ないし第5図、第15図及び第16図に
基づき本考案の一実施例を説明する。
これらの図において符号1は車両のインストル
メントパネルであつてそのパセンジヤ席2に対向
する箇所の上下縁の間には、エアバツグカバー3
がインストルメントパネル1と一体的に設けられ
ている。エアバツグカバー3の内方には折り畳ま
れたエアバツグ4を収納した収納箱5が設置され
ている。収納箱5はインストルメントパネルの内
側に固定されている。
エアバツグ4は公知のもので、その基部にはイ
ンフレータ6が取り付けられている。またインフ
レータ6は従来におけると同様に、車体減速セン
サ7と電気的につながつている。
エアバツグカバー3は表皮8、発泡層9、基材
層10を積層して成つており、概略四角形であつ
て、表皮8のところでインストルメントパネル1
と面一化されている。
インストルメントパネル1も表皮11、発泡層
12、基材層13を積層して成つており、該表皮
11は上記エアバツグカバー3の表皮8周辺と溶
着している。
この溶着部分14は第2図で示されるように加
熱及び加圧により溶接されるので薄肉化してい
る。
上記エアバツグカバー3の発泡層9とインスト
ルメントパネル1の発泡層12は一体的に発泡成
形され、相互に一連に連続され、この一連の発泡
層により、エアバツグカバー3がインストルメン
トパネル1に対し位置固定されている。
上記エアバツグカバー3の基材層10とインス
トルメントの基材層13とはそれらの上縁におい
てヒンジ15で結合され、下縁においてインスト
ルメントパネル1の基材層13側に形成された段
差16によつて結合している。
なお、基材層10,13は合成樹脂で出来てい
るので、補強のためヒンジ15の箇所には金属板
17が添設されている。
このような構成の形成工程を第3図ないし第5
図に基づき説明する。
第3図示の如くインストルメントパネルの表皮
11及びエアバツグカバー3の表皮8を夫々真空
成形等により成形する。
次いで、第4図示の如く両表皮8,11を熱圧
着により溶接する。そして、外側の表皮部分18
を除去する。
一方、第5図示の如くインストルメントパネル
1の基材13とエアバツグカバー3の基材10を
ヒンジ15で連結する。その際、補強用の金属板
17及びリベツト19を用いる。そしてヒンジ1
5と反対側の基材10の端縁を他方の基材13の
端縁の段差16の部分に宛てがう。
この後、上記一体化された両表皮8,11及び
両基材10,13を成形型(図示せず)内に装填
し、かつウレタン液を充填し、発泡処理、一体化
処理を行なう。
しかる後型開きを行なつて、第1図示の如き成
形品を得る。
しかして、車両が通常の走行状態にあるときエ
アバツグ4は収納箱5内に収まつており、エアバ
ツグカバー3はその口を閉じている。
ところが、車両緊急時には車体減速センサ7が
作動し、インフレータ6に動作信号を送る。
これにより、インフレータ6はガスを発生し、
エアバツグ4を膨張させる。
そして、エアバツグ4は膨張しつつエアバツグ
カバー3を内側から押し、エアバツグカバー3と
インストルメントパネル1の表皮8,11の溶着
部分14及び該溶着部分14下の発泡層9,12
の部分を破断させる。
これによりカバー3はヒンジ15のところで上
方に回動し、エアバツグ4はインストルメントパ
ネルに突出してパセンジヤ席2の乗員20がフロ
ントウインドガラス21等に当るのを防止する。
実施例 2 第6図ないし第10図に基づき本考案の第2の
実施例を説明する。
この場合前記実施例1におけると異なり、表皮
8,11同士の接合に溶着でなく第9図で示され
るような接合具22が用いられている。
すなわち、両表皮8,11の隣接縁は共に内方
に屈曲して重なり合い重合部23を形成してい
る。
一方、接合具22はエアバツグカバー3の輪郭
に沿つて無端状に成形され、かつ無端状に溝24
が形成されている。
この接合具22が上記表皮8,11の重合部2
3をその溝24中にくわえ込んでいる。
このように表皮8,11の切断端はカバー3等
の肉厚内に入り込み外部に露出しないから、カバ
ー3等の外観はさらに見栄えが良くなる。
上記構成の成形工程について述べれば、まず、
第8図示の如く両表皮8,11を夫々真空成形に
より成形し、次いでエアバツグカバー側表皮8の
余剰部分25を切除し、インストルメントパネル
側表皮11の上記エアバツグカバー相当箇所の余
剰部分26をくり抜く。
そして両表皮8,11を、第10図示の如く重
合部23が形成されるように組み合わせて接合具
22を宛てがい両表皮8,11の仮止めを行な
う。
この後前記実施例1におけると同様にして発泡
成形を行なつて一連の発泡層12を形成し、第6
図に示す構造とする。
この実施例においても、発泡層12によつて、
エアバツグカバー3がインストルメントパネル1
に対して位置固定されている。
この実施例によれば、エアバツグ4が膨張する
ときは第7図示の如くエアバツグカバー3の表皮
8の重合部23における端縁が接合具22の溝2
4外へ離脱することになる。
実施例 3 第11図ないし第14図に基づき本考案の第3
の実施例を説明する。
この場合、エアバツグカバー3の発泡層9はイ
ンストルメントパネル1の発泡層12と一体化さ
れていない。
インストルメントパネル1の発泡層12がエア
バツグカバー3の裏面27まで延在し、該裏面2
7に付着している。
この発泡層12によつてインストルメントパネ
ル1とエアバツグカバー3とが一体化されてい
る。
インストルメントパネル1とエアバツグカバー
3との隣接部において、インストルメントパネル
1の方には段差16が形成されてそこに表皮11
が落ち込んでおり、その段差16中にエアバツグ
カバー3の周辺部が入り込み、その表皮8の周縁
は、インストルメントパネル1の表皮11と面一
に対峙させられている。
エアバツグカバー3はその表皮8で発泡層9を
包み込んでなり、表皮8の端縁は基材層10の裏
面にまで至つている。
このため、表皮8,11同士は接着せずとも良
く、また接合具を用いずとも良くなつている。
上記構成の成形工程を第12図ないし第14図
に基づいて説明する。
予め第12図の如くエアバツグカバー3を成形
し、その一側縁にヒンジ15を取り付けておく。
一方、第13図の如く真空成形等によつてイン
ストルメントパネル1の表皮11を成形し、エア
バツグカバー3に対応する箇所28を切除してお
く。
またエアバツグカバー3に対応する箇所に開口
29を持つインストルメントパネル1の基材層1
3も成形しておく。
しかる後、第14図の如く、エアバツグカバー
3、表皮11及び基材層13を成形型30内に装
填し、ウレタン液を充填し、発泡成形を行なう。
発泡成形後ヒンジ15の他側をインストルメント
パネル1の基材層13にリベツト19で連結す
る。
この実施例によれば、エアバツグ4が膨張する
ときエアバツグカバー3とインストルメントパネ
ル1の隣接部における発泡層12を破断させれば
よく、表皮8,11同士は接合されていないの
で、表皮間の切断は不要となる。
考案の効果 本考案は以上のような構成からなり、エアバツ
グカバーとインストルメントパネルの発泡層が連
続しており、かつエアバツグカバーの表皮の内縁
は、インストルメントパネルの表皮と面一に接し
ているので、エアバツグカバーとインストルメン
トパネルとの境界に段差やガタつき等を何等生じ
ることがない。しかも外観に優れている。
また、エアバツグカバーは専ら発泡層を介して
インストルメントパネルに接続されて位置固定さ
れているので、車両緊急時には、エアバツグカバ
ーの周縁の発泡層部分が確実に破断し、従つて従
来の如くエアバツグカバーの中央に孔列を形成す
る等の加工を何ら必要としない。それ故成形が容
易であり、また外観を損なわない。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は本考案の一実施例を示
し、第1図は第15図の−線断面図、第2図
は第1図の部の拡大図、第3図はエアバツグカ
バーの表皮とインストルメントパネルの表皮の結
合前の縦断面図、第4図は結合後の縦断面図、第
5図はエアバツグカバーの基材とインストルメン
トパネルの基材の組立前における縦断面図、第6
図ないし第10図は本考案の第2の実施例を示
し、第6図はエアバツグ装置を省略して示す第1
図と同様な断面図、第7図は第6図の部の拡大
図、第8図はエアバツグカバーの表皮とインスト
ルメントパネルの表皮の結合前における縦断面
図、第9図は表皮の接合具の斜視図、第10図は
表皮の接合部の接合前における縦断面図、第11
図ないし第14図は本考案の第3の実施例を示
し、第11図はエアバツグ装置を省略して示す第
1図と同様な断面図、第12図はエアバツグカバ
ーの縦断面図、第13図はインストルメントパネ
ルの表皮の半加工状態の縦断面図、第14図は発
泡成形に用いる金型の一部を表皮等と共に示す部
分切欠縦断面図、第15図はエアバツグカバーが
付設されたインストルメントパネルの斜視図、第
16図は車両のフロント部の垂直断面図である。 1……インストルメントパネル、3……エアバ
ツグカバー、4……エアバツグ、8……表皮、9
……発泡層、10……基材層、11……表皮、1
2……発泡層、13……基材層、14……溶着部
分、22……接合具。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車両のインストルメントパネルの上下縁間に位
    置し、1側縁で該パネルにヒンジ結合されたエア
    バツグカバーの構成において、該エアバツグカバ
    ーは少なくとも表皮、発泡層及び基材層の積層体
    で形成され、前記発泡層が上記インストルメント
    パネル中の発泡層と一体的に発泡成形されて一連
    に連続され、この発泡層によりエアバツグカバー
    がインストルメントパネルに対して位置固定さ
    れ、かつ前記エアバツグカバーの表皮の周縁は、
    インストルメントパネルの表皮と面一に接してい
    ることを特徴とする上記エアバツグカバーの構
    造。
JP1986200999U 1986-12-26 1986-12-26 Expired - Lifetime JPH0533421Y2 (ja)

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JPS63104259U JPS63104259U (ja) 1988-07-06
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2532284B2 (ja) * 1989-08-30 1996-09-11 マツダ株式会社 自動車のエアバッグ装置およびその組付方法
FR2868025B1 (fr) * 2004-03-26 2006-05-12 Faurecia Interieur Ind Snc Element d'habillage interieur de vehicule et procede pour le realiser

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JPS63104259U (ja) 1988-07-06

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