JP2568084Y2 - 自動車用インストルメントパネル - Google Patents

自動車用インストルメントパネル

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JP2568084Y2
JP2568084Y2 JP1992062464U JP6246492U JP2568084Y2 JP 2568084 Y2 JP2568084 Y2 JP 2568084Y2 JP 1992062464 U JP1992062464 U JP 1992062464U JP 6246492 U JP6246492 U JP 6246492U JP 2568084 Y2 JP2568084 Y2 JP 2568084Y2
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instrument panel
wire
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airbag
opening
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JP1992062464U
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JPH0625061U (ja
Inventor
小野和美
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株式会社カンセイ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のインストルメ
ントパネル内、特に乗用車の助手席側のインストルメン
トパネル内に、エアバッグ装置を内装するシームレスタ
イプのインストルメントパネルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のインストルメントパネル
構造としては図1に示す如きものである。すなわち、1
はインストルメントパネル2の裏側に配置されているス
テアリングメンバーであって、このステアリングメンバ
ー1にはブラケット3が溶接手段によって固定されてお
り、さらにこのブラケット3には、インストルメントパ
ネル2内側に収められるエアバッグユニット4が保持さ
れている。
【0003】またそのエアバッグユニット4の外側には
インストルメントパネル2に形成されているエアバッグ
膨出用開口部5を閉塞するエアバッグリッド6を支持す
る支持アーム7と、そのエアバッグリッド6の閉塞状態
を保持する係止部8が取付けられているものであって、
例えば車体が衝突等により異常な衝撃力の検知によりエ
アバッグユニット4内の起爆剤が爆発して、エアバッグ
を膨らませ、その膨らんだエアバッグは、エアバッグリ
ッド6を鎖線で示すように押し上げて開口部より搭乗者
方向へ膨出(飛び出す)されて搭乗者の安全を図るもの
である。
【0004】ところがかかる構造のインストルメントパ
ネルにあっては、エアバッグの膨出を行なうための開口
部5を閉塞するためのエアバッグリッド6が設けられて
いるが、このエアバッグリッド6の構成は金属製のエア
バッグリッド芯材9と、このエアバッグリッド芯材9の
表面に被着されるエアバッグリッドパッド10で構成さ
れているものであって、このエアバッグリッドパッド1
0は、インストルメントパネル2の表面に被着されてい
るインストルメントパネルパッド11と別部材であるこ
とから、そのエアバッグリッドパッド10とインストル
メントパネルパッド11との間に、図2に示すように境
目(パーティングライン)12が生じ、インストルメン
トパネル全面の美観が損なわれるという不具合があっ
た。
【0005】そこでこの不具合を解消するために、図3
に示すように、インストルメントパネル芯材22と表皮
24と、その芯材と表皮との間に発泡層23を一体形成
してなるインストルメントパネル21において、その芯
材22の一部にエアバッグ膨出用の開口部25を設ける
と共にこの開口部に片開き状に開放動作し得るエアバッ
グリッド部材26を取付ねじ27により固定し、さらに
表皮24の裏側に、破断用の切欠溝28を設けたシーム
レスのインストルメントパネルを先に提案している。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、先行例
であるシームレスのインストルメントパネルにあって
は、上記表皮24の表面に切欠溝28の加工跡が生じ、
依然として見栄えが悪く、その上加工工数も増大して生
産性、経済性に欠けるものであった。また上記エアバッ
グリッド26が、エアバッグユニット内の起爆剤の爆発
力によるエアバッグの膨出力を受けて展開されようとす
るとき、発泡層23及び表皮24がちぎられて開口する
が、このちぎられ部分の発泡層23等がその展開力で飛
散して搭乗者に危害を及ぼすという不具合があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案は、かかる従来の
不具合に着目してなされたもので、エアバッグリッドの
展開(開放)時において、発泡層及び表皮が芯材に設け
られている開口部の口縁に沿ってシャープに切断される
ようにその発泡層及び表皮の内部に、強靭な糸又は針金
等の線材が上記開口部に沿って位置するようにインサー
トし、この線材の作用でエアバッグリッドが展開される
ときの引張り力で、表皮及び発泡層がシャープに切断
(破断)されて、飛散物を生じることのない安全性の高
いインストルメントパネルを提供することにある。
【0008】
【実施例】以下に本考案を図面に示す実施例に基いて詳
細に説明するが、本実施例の構造と、図3で示す先行例
で説明した構造との同一部材は、従来例で使用した符号
を付してその同一構造部材の構造説明は省略する。
【0009】図4乃至図6において、22はエアバッグ
膨出用の開口部25を形成した芯材、26はその開口部
25を閉塞するようにして芯材22に、取付ねじ27に
よって固定されているエアバッグリッド部材、23は芯
材22及びエアバッグリッド部材26の上面に形成され
ている発泡層、24はその発泡層23の表面に形成され
ている表皮であるが、本実施例にあっては、上記開口部
25の辺縁に沿って、エアバッグの膨出時において発泡
層23をその開口部辺縁に沿って切断しやすくするため
の線材28をインサート成形したものである。
【0010】かかる構造のインストルメントパネルの製
造工程について述べると、先ず表皮24を成形すると
き、糸、紐又は針金等からなる線材28の一部をインサ
ート成形し、その線材28の両端部は表皮22より支出
させておく、また芯材22を成形するときは、その芯材
22に設けた開口部25のエアバッグリッド部材26取
付部辺縁と反対側の辺縁近傍に、前記線材28の両端を
挿通せしめるための挿通孔29と、この挿通孔近傍に線
材28の末端をくくり付けるための突起30を突設させ
ておく。また前記芯材22に穿設せしめた挿通孔29上
面を閉塞するためのシールテープ31が貼着されてい
る。
【0011】次に上記線材28をインサートした表皮2
4と、挿通孔29、シールテープ31、突起30を設け
てなる芯材22を発泡型にセットする。このセット時に
おいて、線材28の両端部を、シールテープ31を貫通
させさらに発泡型(図示せず)に設けられている線材挿
通孔を通して発泡型の外部に引き出し、その引き出し端
は発泡型にゆるみを生じない程度にくくり付けておく。
そこで上記発泡型内にセットされている芯材22と表皮
24との間に発泡剤を注入し発泡せしめれば図6に示す
如く、芯材22、発泡層23、表皮24とからなる3層
のインストルメントパネルが構成される。
【0012】このインストルメントパネルを発泡型より
離型せしめた後、線材28の両端を緊張させて突起30
にくくり付け完成品とする(図5参照)。
【0013】このように本実施例のインストルメントパ
ネルによれば、芯材22に設けたエアバッグ膨出用の開
口部25の辺縁に沿って線材28を埋設せしめ、その線
材28の両端は芯材22に固定せしめたものであるか
ら、例えばエアバッグの膨出時におけるエアバッグリッ
ド部材22の押動開放力を受けて、発泡層23及び表皮
24は、その線材28を境に破断され、芯材の開口縁に
対応して容易かつシャープに切断開放されるものであ
る。
【0014】従ってエアバッグの膨出時において、発泡
層23及び表皮24のちぎれ等による飛散物の発生が防
止でき、これによって搭乗者の安全性を一層高めること
ができる。
【0015】なお上記実施例では、線材28を開口部2
5の一辺に沿って設けたが、これに限るものではなく、
開口部25の2辺又は3辺に沿って設けるようにしても
よい。また線材28端部の芯材への固定手段として芯材
22に突起30を設けたが、例えばホチキス等の固定手
段を用いてもよい。
【0016】
【考案の効果】以上のように本考案は、エアバッグ膨出
用の開口部25を設けた芯材22上に発泡層23、表皮
24の順で層成したインストルメントパネルにおいて、
上記表皮24には、前記開口部25の口縁に沿ってイン
サートされかつ両端は表皮裏側に支出される線材28を
設け、前記芯材22には、上記線材の両端部を挿通する
挿通孔29を設けると共に該挿通孔29に、線材28を
貫通することができるが発泡剤の漏出を防止するシール
テープ31を貼着し、表皮24に設けられている線材2
8の両端部が、発泡層23及び芯材22の挿通孔29を
貫通して芯材22の裏側で固定されているインストルメ
ントパネルであるから、これによれば、エアバッグの膨
出時におけるエアバッグリッド部材22の押動開放力を
受けて、発泡層23及び表皮24は、その線材28を境
に破断され、芯材の開口縁に対応して容易かつシャープ
に切断開放されるものである。
【0017】従ってエアバッグの膨出時において、発泡
層23及び表皮24のちぎれ等による飛散物の発生が防
止でき、これによって搭乗者の安全性を一層高めること
ができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来例のインストルメントパネルを示した構造
説明図。
【図2】図1における平面説明図。
【図3】先行例のインストルメントパネルを示した断面
図。
【図4】本考案実施例のインストルメントパネル要部平
面図。
【図5】図4におけるA−A線断面図。
【図6】図4におけるB−B線断面図。
【符号の説明】
22…芯材 23…発泡層 24…表皮 25…開口部 26…エアバッグリッド部材 27…取付ねじ 28…線材 29…挿通孔 30…突起 31…シールテ
ープ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグ膨出用の開口部(25)を設
    けた芯材(22)上に発泡層(23)、表皮(24)の
    順で層成したインストルメントパネルにおいて、上記表
    皮(24)には、前記開口部(25)の口縁に沿ってイ
    ンサートされかつ両端は表皮裏側に支出される線材(2
    8)を設け、前記芯材(22)には、上記線材の両端部
    を挿通する挿通孔(29)を設けると共に該挿通孔(2
    9)に、線材(28)を貫通することができるが発泡剤
    の漏出を防止するシールテープ(31)を貼着し、表皮
    (24)に設けられている線材(28)の両端部が、発
    泡層(23)及び芯材(22)の挿通孔(29)を貫通
    して芯材(22)の裏側で固定されていることを特徴と
    する自動車用インストルメントパネル。
JP1992062464U 1992-09-04 1992-09-04 自動車用インストルメントパネル Expired - Lifetime JP2568084Y2 (ja)

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JPH0625061U JPH0625061U (ja) 1994-04-05
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