JPH1021689A - 強誘電体メモリ - Google Patents

強誘電体メモリ

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JPH1021689A
JPH1021689A JP8190042A JP19004296A JPH1021689A JP H1021689 A JPH1021689 A JP H1021689A JP 8190042 A JP8190042 A JP 8190042A JP 19004296 A JP19004296 A JP 19004296A JP H1021689 A JPH1021689 A JP H1021689A
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雅俊 長谷川
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靖 永島
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一彦 梶谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の記憶領域を有する大規模強誘電体メモ
リ等の寿命つまり使用可能期間を長くし、その信頼性を
高める。 【解決手段】 選択的に不揮発領域又は揮発領域として
使用される複数の記憶領域B0〜B3を備える大規模強
誘電体メモリ等において、例えば揮発領域として使用さ
れる記憶領域を、経過時間又はアクセス回数あるいは強
誘電体メモリセルの情報保持特性の劣化程度に応じて、
かつ例えばB0,B1,B2ならびにB3の順序で切り
換えてシフトさせ、大規模強誘電体メモリ等に、経過時
間を計時するための分周カウンタ又はアクセス回数を計
数するためのアクセスカウンタあるいはメモリセルの情
報保持特性の劣化程度を判定するためのダミーセル及び
データ比較回路を設ける。これにより、各記憶領域にお
ける強誘電体メモリセルの膜疲労を平均化し、その実質
的な書き込み可能回数を多くする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は強誘電体メモリに
関し、例えば、複数の記憶領域を有する大規模強誘電体
メモリならびにその信頼性の向上に利用して特に有効な
技術に関する。
【0002】
【従来の技術】強誘電体キャパシタ及びアドレス選択M
OSFET(金属酸化物半導体型電界効果トランジス
タ。この明細書では、MOSFETをして絶縁ゲート型
電界効果トランジスタの総称とする)からなる強誘電体
メモリセルが格子状に配置されてなるメモリアレイをそ
の基本構成要素とする強誘電体メモリがある。強誘電体
メモリは、例えば強誘電体キャパシタのプレート電圧の
電位を切り換えることにより、選択的に本来の不揮発モ
ードあるいはダイナミック型RAM(ランダムアクセス
メモリ)等と同様な揮発モードで使用することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本願発明者等は、この
発明に先立って、複数の記憶領域(メモリマット)を有
する大規模強誘電体メモリを開発し、その各記憶領域を
選択的に不揮発領域又は揮発領域として使用することに
より大規模強誘電体メモリの使い勝手をよくする方法を
考え、特願平7−174296号として出願した。この
大規模強誘電体メモリにおいて、各記憶領域を構成する
強誘電体メモリは、強誘電体キャパシタに対するプレー
ト電圧が選択的に電源電圧及び接地電位間の中間電位あ
るいは接地電位とされることで選択的に不揮発モード又
は揮発モードとされ、これによって各記憶領域が選択的
に不揮発領域又は揮発領域として使用される。
【0004】しかし、上記大規模強誘電体メモリでは、
各記憶領域が固定的に不揮発領域又は揮発領域として割
り当てられるため、次のような問題点が残されているこ
とが本願発明者等により明らかとなった。すなわち、強
誘電体メモリでは、周知のように、反転書き込みにとも
なう分極反転によってメモリアレイを構成する強誘電体
キャパシタの強誘電体に膜疲労が生じるため、強誘電体
メモリとしての書き込み回数が例えば1010回程度に制
限される。このような書き込み回数の制限は、上記のよ
うに各記憶領域が固定的に不揮発領域又は揮発領域とし
て割り当てられる場合において大規模強誘電体メモリの
書き込み回数に制約を与え、これによって大規模強誘電
体メモリの寿命つまり使用可能期間が短縮される。
【0005】この発明の目的は、複数の記憶領域を有す
る大規模強誘電体メモリ等の寿命つまり使用可能期間を
長くし、その信頼性を高めることにある。
【0006】この発明の前記ならびにその他の目的と新
規な特徴は、この明細書の記述及び添付図面から明らか
になるであろう。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願において開示される
発明のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次
の通りである。すなわち、選択的に不揮発領域又は揮発
領域として使用される複数の記憶領域を備える大規模強
誘電体メモリ等において、不揮発領域又は揮発領域とし
て使用される記憶領域を、経過時間又はアクセス回数あ
るいは強誘電体メモリセルの情報保持特性の劣化程度に
応じて順次シフトさせ、大規模強誘電体メモリ等に、経
過時間を計時するための分周カウンタ又はアクセス回数
を計数するためのアクセスカウンタあるいは強誘電体メ
モリセルの情報保持特性の劣化程度を判定するためのダ
ミーセル及びデータ比較回路を設ける。
【0008】上記した手段によれば、各記憶領域におけ
る強誘電体メモリセルの膜疲労を平均化して、その実質
的な書き込み可能回数を多くすることができる。この結
果、複数の記憶領域を備える大規模強誘電体メモリ等の
寿命つまり使用可能期間を長くし、その信頼性を高める
ことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】図1には、この発明が適用された
大規模強誘電体メモリの一実施例の部分的なブロック図
が示されている。同図をもとに、まずこの実施例の大規
模強誘電体メモリの構成及び動作の概要について説明す
る。なお、図1の各ブロックを構成する回路素子は、特
に制限されないが、公知のMOSFET集積回路の製造
技術により、単結晶シリコンのような1個の半導体基板
上に形成される。
【0010】図1において、この実施例の大規模強誘電
体メモリは、特に制限されないが、64個の単位強誘電
体メモリUS00〜US77と、アドレスバッファA
B,単位メモリ選択回路US,データ入出力回路IOな
らびにメモリ制御回路MCとを備える。このうち、単位
強誘電体メモリUM00〜UM77は、16ビットのデ
ータバスDB0〜DB15を介してデータ入出力回路I
Oに共通結合される。また、これらの単位強誘電体メモ
リUM00〜UM77には、アドレスバッファABから
それぞれ10ビットのXアドレス信号X00〜X09な
らびにYアドレス信号Y00〜Y09が共通に供給され
るとともに、単位メモリ選択回路USから対応する単位
メモリ選択信号US00〜US77が供給される。
【0011】一方、アドレスバッファABには、外部端
子A00〜A25を介して26ビットのアドレス信号A
00〜A25が供給され、メモリ制御回路MCから内部
制御信号ALが供給される。また、単位メモリ選択回路
USには、アドレスバッファABからそれぞれ上位3ビ
ットのXアドレス信号X10〜X12ならびにYアドレ
ス信号Y10〜Y12が供給され、メモリ制御回路MC
から内部制御信号SEが供給される。さらに、データ入
出力回路IOは、外部端子D0〜D15に結合されると
ともに、メモリ制御回路MCから内部制御信号IC及び
OCが供給される。メモリ制御回路MCには、外部端子
MENB及びR/WBを介してメモリイネーブル信号M
ENB(ここで、それが有効とされるとき選択的にロウ
レベルとされるいわゆる反転信号等については、その名
称の末尾にBを付して表す。以下同様)及びライトイネ
ーブル信号WEBがそれぞれ供給され、その出力信号つ
まりビジー信号BSYBは、外部端子BSYBを介して
出力される。
【0012】この実施例において、単位強誘電体メモリ
UM00〜UM77は、特に制限されないが、それぞれ
16,777,216ビットつまりいわゆる16メガビ
ットの記憶容量を有し、大規模強誘電体メモリは、合計
1,073,741,824ビットつまりいわゆる1ギ
ガビットの記憶容量を有する。また、単位強誘電体メモ
リUS00〜US77は、それぞれ16ビット×1,0
48,576ワードつまりいわゆる16ビット×1メガ
ワードのアドレス構成とされ、大規模強誘電体メモリ
は、合計16ビット×67,108,864ワードつま
りいわゆる16ビット×64メガワードのアドレス構成
を有するものとされる。したがって、大規模強誘電体メ
モリには、上記のように、記憶データの入出力に供され
る16個の外部端子D0〜D15が設けられるととも
に、アドレス信号A00〜A25の入力に供される26
個の外部端子A00〜A25が設けられる。
【0013】アドレスバッファABは、外部端子A00
〜A25を介して入力されるアドレス信号A00〜A2
5を、メモリ制御回路MCから供給される内部制御信号
ALに従って取り込み、保持するとともに、これらのア
ドレス信号A00〜A25をもとにそれぞれ13ビット
のXアドレス信号X00〜X12ならびにYアドレス信
号Y00〜Y12を形成する。このうち、それぞれ上位
3ビットのXアドレス信号X10〜X12ならびにYア
ドレス信号Y10〜Y12は、単位強誘電体メモリUM
00〜UM77の択一選択に供するため、単位メモリ選
択回路USに供給され、残りそれぞれ10ビットのXア
ドレス信号X00〜X09ならびにYアドレス信号Y0
0〜Y09は、各単位強誘電体メモリ内アドレスの択一
選択に供するため、単位強誘電体メモリUM00〜UM
77に供給される。
【0014】単位メモリ選択回路USは、メモリコント
ローラMCから供給される内部制御信号SEのハイレベ
ルを受けて選択的に動作状態とされ、アドレスバッファ
ABから供給されるXアドレス信号X10〜X12なら
びにYアドレス信号Y10〜Y12をデコードして、対
応する単位メモリ選択信号US00〜US77を択一的
にハイレベルとする。これらの単位メモリ選択信号US
00〜US77は、対応する単位強誘電体メモリUM0
0〜UM77にそれぞれ供給される。
【0015】データ入出力回路IOは、大規模強誘電体
メモリが書き込みモードで選択状態とされるとき、外部
端子D0〜D15を介して入力される16ビットの書き
込みデータを内部制御信号ICに従って取り込み、デー
タバスDB0〜DB15を介して単位強誘電体メモリU
M00〜UM77に伝達する。また、大規模強誘電体メ
モリが読み出しモードで選択状態とされるときには、内
部制御信号OCに従って選択的に動作状態とされ、指定
された単位強誘電体メモリUM00〜UM77の指定ア
ドレスから読み出される16ビットのデータを外部端子
D0〜D15を介して大規模強誘電体メモリの外部に出
力する。
【0016】メモリ制御回路MCは、起動制御信号とし
て供給されるメモリイネーブル信号MENB及びリード
ライト信号R/WBをもとに上記各種の内部制御信号を
選択的に形成し、大規模強誘電体メモリの各部に供給す
る。また、大規模強誘電体メモリ内において後述するメ
モリブロック間のデータ転写が行われるときには、ビジ
ー信号BSYBをロウレベルとして、大規模強誘電体メ
モリに対する外部装置からのアクセスを禁止する。
【0017】ところで、大規模強誘電体メモリを構成す
る64個の単位強誘電体メモリUM00〜UM77は、
特に制限されないが、UM00〜UM07ならびにUM
10〜UM17,UM20〜UM27ならびにUM30
〜UM37,UM40〜UM47ならびにUM50〜U
M57,UM60〜UM67ならびにUM70〜UM7
7の組み合わせで16個ずつブロック分割され、4組の
メモリブロックB0〜B3を構成する。これらのメモリ
ブロックB0〜B3は、その一つがダイナミック型RA
Mと同様な形態でいわゆる揮発領域として使用され、残
り三つが本来の不揮発領域として使用されるとともに、
揮発領域として使用される一つは、後述する所定の条件
をもって、かつメモリブロックB0,B1,B2ならび
にB3の順序をもって順次シフトされる。このため、単
位メモリ選択回路USは、その領域切り換えに関する内
部情報をデコードして、単位強誘電体メモリUM00〜
UM77に対する所定ビットのXアドレス信号を選択的
に入れ換えるとともに、メモリブロックB0〜B3に対
するプレート電圧制御信号VPC0〜VPC3を択一的
にハイレベルとする。これらのプレート電圧制御信号
は、メモリブロックB0〜B3を構成するそれぞれ16
個の単位強誘電体メモリUM00〜UM17,UM20
〜UM37,UM40〜UM57ならびにUM60〜U
M77に対して共通に供給され、これによって各メモリ
ブロックを構成する16個の単位強誘電体メモリの動作
モードが選択的に切り換えられる。
【0018】すなわち、プレート電圧制御信号VPC0
〜VPC3がロウレベルとされるとき、メモリブロック
B0〜B3を構成する16個の単位強誘電体メモリの強
誘電体メモリセルには、プレート電圧VPとして電源電
圧VCC及び接地電位VSS間の中間電位HVCが供給
される。このため、これらの単位強誘電体メモリは不揮
発モードとされ、対応するメモリブロックB0〜B3は
不揮発領域として使用される。一方、プレート電圧制御
信号VPC0〜VPC3がハイレベルとされるとき、メ
モリブロックB0〜B3を構成する16個の単位強誘電
体メモリの強誘電体メモリセルには、プレート電圧VP
として接地電位VSSが供給される。このため、これら
の単位強誘電体メモリは揮発モードとされ、これによっ
て対応するメモリブロックB0〜B3は揮発領域として
使用される。なお、メモリブロックB0〜B3は、それ
が不揮発領域として使用されるとき、例えばいわゆるフ
ァイルメモリとして機能し、揮発領域として使用される
ときには、例えばいわゆるキャッシュメモリとして機能
する。大規模強誘電体メモリの領域切り換えについて
は、後で詳細に説明する。
【0019】図2には、図1の大規模強誘電体メモリの
一実施例の基板配置図が示されている。同図をもとに、
この実施例の大規模強誘電体メモリの基板配置の概要に
ついて説明する。なお、基板配置に関する以下の説明で
は、図2の位置関係をもって半導体基板CHIP面上に
おける上下左右を表す。
【0020】図2において、この実施例の大規模強誘電
体メモリの形成基体となる半導体基板CHIPは、特に
制限されないが、ほぼ正方形をなし、その中央部を含む
大半の面積には、64個の単位強誘電体メモリUM00
〜UM77が、単位強誘電体メモリUM00を左上端に
配置し、単位強誘電体メモリUM07を左下端に配置
し、単位強誘電体メモリUM70を右上端に配置し、単
位強誘電体メモリUM77を右下端に配置すべく格子状
に配置される。
【0021】半導体基板CHIPの上部には、その上辺
に沿って入出力部IOB0が配置され、その左部,下部
ならびに右部には、それぞれその左辺,下辺ならびに右
辺に沿って入出力部IOB1,IOB2ならびにIOB
3が配置される。これらの入出力部IOB0〜IOB3
には、前記図1のデータ入出力回路IO,アドレスバッ
ファAB,単位メモリ選択回路USならびにメモリ制御
回路MCが含まれるとともに、外部端子D0〜D7,A
00〜A26,MENB,R/WBならびにBSYBに
対応するボンディングパッドや入力保護回路が含まれ
る。
【0022】図3には、図1の大規模強誘電体メモリの
一実施例のアドレス割当図が示されている。同図をもと
に、この実施例の大規模強誘電体メモリのアドレス割り
当てとその具体的なアドレス指定方法について説明す
る。
【0023】図3において、この実施例の大規模強誘電
体メモリを構成する単位強誘電体メモリUM00〜UM
77のそれぞれは、前述のように、16ビット×1メガ
ワードのアドレス構成を有し、その1メガワードのアド
レスは、それぞれ10ビットのXアドレス信号X00〜
X09ならびにYアドレス信号Y00〜Y09の組み合
わせに従って選択的かつ択一的に指定される。また、こ
れらの単位強誘電体メモリUM00〜UM77は、それ
ぞれ3ビットのXアドレス信号X10〜X12ならびに
Yアドレス信号Y10〜Y12に従って択一的に指定さ
れ、活性状態とされる。このとき、Xアドレス信号X1
0〜X12は、図3の下部に示される通り、行方向に整
列配置された8個の単位強誘電体メモリUM00〜UM
07ないしUM70〜UM77を択一的に指定するため
に供され、Yアドレス信号Y10〜Y12は、列方向に
整列配置された8個の単位強誘電体メモリUM00〜U
M70ないしUM07〜UM77を択一的に指定するた
めに供される。
【0024】前述のように、単位強誘電体メモリUM0
0〜UM77は、2行つまり16個の単位強誘電体メモ
リUM00〜UM07ならびにUM10〜UM17,U
M20〜UM27ならびにUM30〜UM37,UM4
0〜UM47ならびにUM50〜UM57,UM60〜
UM67ならびにUM70〜UM77を単位として4組
のメモリブロックB0〜B3に分割されるが、これらの
メモリブロックB0〜B3は、図3から明らかなよう
に、上位2ビットのXアドレス信号X11及びX12に
従って択一的に指定されるものとなる。このことは、後
述する単位メモリ選択回路USの動作条件を決定する重
要な要件となる。
【0025】図4には、図1の大規模強誘電体メモリの
一実施例の記憶領域区分図が示されている。同図をもと
に、この実施例の大規模強誘電体メモリの記憶領域区分
とその切り換え順序ならびにデータ転写の組み合わせに
ついて説明する。
【0026】、図4において、この実施例の大規模強誘
電体メモリを構成する単位強誘電体メモリUM00〜U
M77は、前述のように、2行つまり16個の単位強誘
電体メモリを単位として4組のメモリブロックB0〜B
3に分割される。また、これらのメモリブロックB0〜
B3は、そのいずれか一つが揮発領域としてまた他の三
つが不揮発領域として使用されるとともに、揮発領域と
して使用される一つ、言い換えるならば不揮発領域とし
て使用される三つは、領域切り換え後の経過時間又はア
クセス回数あるいは強誘電体メモリセルの情報保持特性
の劣化程度に応じて、かつメモリブロックB0,B1,
B2ならびにB3の順序で順次切り換えられシフトされ
る。一方、この実施例の大規模強誘電体メモリにおい
て、メモリブロックB0〜B3は、前述のように、上位
2ビットのXアドレス信号X11及びX12に従って択
一的に指定される。したがって、大規模強誘電体メモリ
は、記憶領域の切り換えに際してXアドレス信号X11
及びX12の非反転及び反転信号を互いに入れ換えるた
めのアドレス変換回路ADCVを備える。
【0027】なお、この実施例の大規模強誘電体メモリ
において、上記のような記憶領域の切り換えは、ユーザ
に知られることなく自律的に行われるが、ユーザからみ
た論理的メモリブロックの番号b0〜b3は、物理的メ
モリブロックB0〜B3の領域切り換えとともにシフト
するため、問題は生じない。ただ、論理的メモリブロッ
クのシフトは、記憶データの入れ換えを必要とするた
め、この実施例の大規模強誘電体メモリでは、領域切り
換えのたびに記憶データの入れ換えを行う機能を有す
る。すなわち、メモリブロックB0が揮発領域として使
用される状態1からメモリブロックB1が揮発領域とし
て使用される状態2への移行に際しては、メモリブロッ
クB0及びB1間ならびにB2及びB3間でのデータ転
写が必要となる。また、メモリブロックB1が揮発領域
として使用される状態2からメモリブロックB2が揮発
領域として使用される状態3への移行時には、メモリブ
ロックB0及びB3間ならびにB1及びB2間でのデー
タ転写が必要となり、メモリブロックB2が揮発領域と
して使用される状態3からメモリブロックB3が揮発領
域として使用される状態4への移行時には、メモリブロ
ックB0及びB1間ならびにB2及びB3間でのデータ
転写が必要となる。なお、メモリブロックB0〜B3間
におけるデータ転写については、後で詳細に説明する。
【0028】図5には、図1の大規模強誘電体メモリに
含まれる単位メモリ選択回路USの一実施例のブロック
図が示されている。また、図6には、図5の単位メモリ
選択回路USの一実施例の動作条件図が示され、図7な
いし図9には、図5の単位メモリ選択回路USに含まれ
るアドレス変換制御回路ACVCの第1ないし第3の実
施例のブロック図がそれぞれ示されている。これらの図
をもとに、この実施例の大規模強誘電体メモリに含まれ
る単位メモリ選択回路USの具体的構成及び単位メモリ
選択動作ならびにその特徴について説明する。
【0029】図5において、この実施例の大規模強誘電
体メモリの単位メモリ選択回路USは、アドレス変換制
御回路ACVC,アドレス変換回路ADCV,デコーダ
SDECならびにプレート電圧制御回路VPCTを含
む。このうち、アドレス変換制御回路ACVCは、後述
するように、メモリブロックB0〜B3の領域切り換え
が行われた後の経過時間又はアクセス回数あるいは強誘
電体メモリセルの情報保持特性の劣化程度に応じて、2
ビットのアドレス変換制御信号SL11及びSL12を
所定の組み合わせで選択的にハイレベル又はロウレベル
とする。
【0030】すなわち、アドレス変換制御回路ACVC
は、図6に示されるように、大規模強誘電体メモリがメ
モリブロックB0を揮発領域とする状態1において、ア
ドレス変換制御信号SL11及びSL12をともにロウ
レベル(L)とし、メモリブロックB1を揮発領域とす
る状態2では、アドレス変換制御信号SL11及びSL
12をそれぞれハイレベル(H)及びロウレベルとす
る。また、大規模強誘電体メモリがメモリブロックB2
を揮発領域とする状態3においては、アドレス変換制御
信号SL11及びSL12をそれぞれロウレベル及びハ
イレベルとし、メモリブロックB3を揮発領域とする状
態4では、アドレス変換制御信号SL11及びSL12
をともにハイレベルとする。
【0031】一方、アドレス変換回路ADCVは、アド
レス変換制御回路ACVCから供給されるアドレス変換
制御信号SL11及びSL12に従ってXアドレス信号
X11及びX12の非反転及び反転信号を選択的に入れ
換え、内部Xアドレス信号x11又はx12としてデコ
ーダSDECに伝達する。すなわち、アドレス変換回路
ADCVは、図6に示されるように、アドレス変換制御
信号SL11がロウレベルとされるとき、非反転Xアド
レス信号X11T及び反転Xアドレス信号X11Bをそ
のまま非反転内部Xアドレス信号x11T及び反転内部
アドレス信号x11Bとして伝達するが、アドレス変換
制御信号SL11がハイレベルとされるときには、非反
転Xアドレス信号X11Tを反転内部Xアドレス信号信
号x11Bとして入れ換えて伝達し、反転Xアドレス信
号X11Bを非反転内部Xアドレス信号x11Tとして
入れ換えて伝達する。また、アドレス変換制御信号SL
12がロウレベルとされるときには、非反転Xアドレス
信号X12T及び反転Xアドレス信号X12Bをそのま
ま非反転内部Xアドレス信号x12T及び反転内部アド
レス信号x12Bとして伝達するが、アドレス変換制御
信号SL12がハイレベルとされるときには、非反転X
アドレス信号X12Tを反転内部Xアドレス信号信号x
12Bとして入れ換えて伝達し、反転Xアドレス信号X
12Bを非反転内部Xアドレス信号x12Tとして入れ
換えて伝達する。
【0032】デコーダSDECは、メモリ制御回路MC
から供給される内部制御信号SEのハイレベルを受けて
選択的に動作状態とされ、アドレスバッファABから直
接供給される非反転Xアドレス信号X10T及び反転X
アドレス信号X10Bと、アドレス変換回路ADCVか
ら供給される非反転内部Xアドレス信号x11T及びx
12Tならびに反転内部Xアドレス信号x11B及びx
12Bとをデコードして、対応する単位メモリ選択信号
US00〜US77を択一的にハイレベルとする。上記
のように、非反転Xアドレス信号X11T及びX12T
ならびに反転Xアドレス信号X11B及びX12Bと非
反転内部Xアドレス信号x11T及びx12Tならびに
反転内部Xアドレス信号x11B及びx12Bとの関係
は、アドレス変換制御信号SL11及びSL12に従っ
て選択的に入れ換えられる。このため、例えば、非反転
Xアドレス信号X11T及びX12Tがともにロウレベ
ルとされ反転Xアドレス信号X11B及びX12Bがと
もにハイレベルとされる場合でも、選択される物理的な
メモリブロックは、大規模強誘電体メモリの状態に応じ
てB0からB1,B2ならびにB3へと順次シフトす
る。
【0033】次に、プレート電圧制御回路VPCTは、
アドレス変換制御回路ACVCから供給されるアドレス
変換制御信号SL11及びSL12に従って、プレート
電圧制御信号VPC0〜VPC3を択一的にハイレベル
とする。すなわち、プレート電圧制御回路VPCTは、
図6に示されるように、アドレス変換制御信号SL11
及びSL12がともにロウレベルとされるとき、プレー
ト電圧制御信号VPC0を択一的にハイレベルとし、そ
れぞれハイレベル及びロウレベルとされるときには、プ
レート電圧制御信号VPC1を択一的にハイレベルとす
る。また、アドレス変換制御信号SL11及びSL12
がそれぞれロウレベル及びハイレベルとされるとき、プ
レート電圧制御信号VPC2を択一的にハイレベルと
し、アドレス変換制御信号SL11及びSL12がとも
にハイレベルとされるときには、プレート電圧制御信号
VPC3を択一的にハイレベルとする。
【0034】プレート電圧制御信号VPC0が択一的に
ハイレベルとされるとき、大規模強誘電体メモリでは、
前述のように、対応する16個の単位強誘電体メモリU
M00〜UM07ならびにUM10〜UM17に対して
接地電位VSSのプレート電圧VPが供給され、メモリ
ブロックB0は揮発領域として使用される。また、プレ
ート電圧制御信号VPC1が択一的にハイレベルとされ
るときには、対応する16個の単位強誘電体メモリUM
20〜UM27ならびにUM30〜UM37に対して接
地電位VSSのプレート電圧VPが供給され、メモリブ
ロックB1は揮発領域として使用される。一方、プレー
ト電圧制御信号VPC2が択一的にハイレベルとされる
とき、大規模強誘電体メモリでは、対応する16個の単
位強誘電体メモリUM40〜UM47ならびにUM50
〜UM57に対して接地電位VSSのようなプレート電
圧VPが供給され、メモリブロックB2は揮発領域とし
て使用される。また、プレート電圧制御信号VPC3が
択一的にハイレベルとされるときには、対応する16個
の単位強誘電体メモリUM60〜UM67ならびにUM
70〜UM77に対して接地電位VSSのプレート電圧
VPが供給され、メモリブロックB3は揮発領域として
使用される。
【0035】ここで、大規模強誘電体メモリの領域切り
換えが領域切り換え後の経過時間に応じて行われると
き、単位メモリ選択回路USのアドレス変換制御回路A
CVCは、図7に示されるように、発振回路OSCと分
周カウンタDCT1〜DCT3ならびに変換制御信号生
成回路SLCGとにより構成される。
【0036】このうち、発振回路OSCは、時間計時を
行うための所定の基本クロック信号CP0を生成し、分
周カウンタDCT1〜DCT3は、基本クロック信号C
P0のパルス数を計数することによって時間計時を行
う。また、変換制御信号生成回路SLCGは、分周カウ
ンタDCT3のオーバーフロー信号COFのハイレベル
を受けて前回の領域切り換えが行われてから所定時間が
経過したことを識別し、アドレス変換制御信号SL11
〜SL12を前記所定の組み合わせで選択的にロウレベ
ル又はハイレベルとして、大規模強誘電体メモリを状態
1から状態4へ順次切り換える。なお、オーバーフロー
信号COFがハイレベルとされるとき、分周カウンタD
CT1〜DCT3はリセット状態に戻される。
【0037】次に、大規模強誘電体メモリの領域切り換
えが領域切り換え後のアクセス回数に応じて行われると
き、単位メモリ選択回路USのアドレス変換制御回路A
CVCは、図8に示されるように、変換制御レジスタS
LCR,アクセスカウンタACTR,アクセス回数比較
回路ACMPならびに変換制御信号生成回路SLCGに
よって構成される。
【0038】このうち、変換制御レジスタSLCRは、
領域切り換えを実施すべき基準アクセス回数を格納し、
アクセスカウンタACTRは、不揮発領域とされるメモ
リブロックがアクセス対象となったとき選択的にハイレ
ベルとされる内部制御信号FBACを受けて、そのアク
セス回数を計数する。また、アクセス回数比較回路AC
MPは、変換制御レジスタSLCRに格納される基準ア
クセス回数とアクセスカウンタACTRの計数値とを比
較照合し、両者が一致したとき、言い換えるならばアク
セスカウンタACTRの計数値が基準アクセス回数に達
したとき、その出力信号つまり一致検出信号CMをハイ
レベルとする。さらに、変換制御信号生成回路SLCG
は、アクセス回数比較回路ACMPの出力信号つまり一
致検出信号CMのハイレベルを受けて、アドレス変換制
御信号SL11〜SL12を前記組み合わせで選択的に
ロウレベル又はハイレベルとし、大規模強誘電体メモリ
の状態を、状態1から状態4へと順次切り換える。
【0039】一方、大規模強誘電体メモリの領域切り換
えが強誘電体メモリセルの情報保持特性の劣化程度に応
じて行われるとき、単位メモリ選択回路USのアドレス
変換制御回路ACVCは、図9に示されるように、試験
データパターン生成回路TDPG,ダミーセル書き込み
回路DDWC,ダミーセル読み出し回路DDRC,試験
データ比較回路TDCPならびに変換制御信号生成回路
SLCGにより構成される。このとき、大規模強誘電体
メモリは、例えばメモリブロックB0〜B3に対応して
設けられる複数のダミーセルアレイDARY及びダミー
セル用センスアンプDSAを備え、ダミーセルアレイD
ARYは、アドレス選択MOSFETQs及び強誘電体
キャパシタCdからなりそのプレートに中間電位HVC
を受けることで定常的に不揮発モードとされる一対のダ
ミーセルを含む。
【0040】ダミーセルアレイDARYを構成するダミ
ーセルのそれぞれは、ダミーワード線DWLがハイレベ
ルとされることで選択状態とされ、ダミーセル用センス
アンプDSAのスイッチMOSFETNE及びNFなら
びに相補ダミー共通データ線CDD*(ここで、例えば
非反転ダミー共通データ線CDDT及び反転ダミー共通
データ線CDDBを合わせて相補ダミー共通データ線C
DD*のように*を付して表す。また、それが有効レベ
ルとされるとき選択的にハイレベルとされるいわゆる非
反転信号等については、その名称の末尾にTを付して表
す。以下同様)を介してアドレス変換制御回路ACVC
のダミーセル書き込み回路DDWC及びダミーセル読み
出し回路DDRCに接続される。
【0041】アドレス変換制御回路ACVCの試験デー
タパターン生成回路TDPGは、前記内部制御信号FB
ACつまり不揮発領域とされるメモリブロックがアクセ
スされることによって選択的に動作状態とされ、ダミー
セルに直前に書き込まれた試験データとは逆論理つまり
反転された試験書き込みデータTWDを生成して、ダミ
ーセル書き込み回路DDWC及び試験データ比較回路T
DCPに出力する。このとき、ダミーセル書き込み回路
DDWCは、試験データパターン生成回路TDPGから
供給される試験書き込みデータTWDを相補ダミー共通
データ線CDD*を介してダミーセルアレイDARYの
ダミーセルに書き込み、ダミーセル読み出し回路DDR
Cは、ダミーセルに書き込まれたデータを読み出し、試
験読み出しデータTRDとして試験データ比較回路TD
CPに出力する。
【0042】試験データ比較回路TDCPは、試験デー
タパターン生成回路TDPGから供給される試験書き込
みデータTWDとダミーセル読み出し回路DDRCから
出力される試験読み出しデータTRDとを比較照合し、
ダミーセルが正常に機能しているかどうかを判定する。
この結果、両データが一致しなかった場合には、ダミー
セルの情報保持特性が劣化したものとして、変換制御信
号生成回路SLCGに不一致信号を出力する。変換制御
信号生成回路SLCGは、試験データ比較回路TDCP
の出力信号つまり不一致信号を受けて、アドレス変換制
御信号SL11〜SL12を前記組み合わせで選択的に
ロウレベル又はハイレベルとし、大規模強誘電体メモリ
の状態を、状態1から状態4へと順次切り換える。
【0043】図10には、図1の大規模強誘電体メモリ
に含まれる単位強誘電体メモリUM00の一実施例のブ
ロック図が示されている。また、図11には、図10の
単位強誘電体メモリUM00を構成するメモリアレイA
RYL及びARYRならびにその周辺部の一実施例の部
分的な回路図が示され、図12には、図10の単位強誘
電体メモリUM00に含まれるプレート電圧発生回路V
PCGの一実施例の回路図が示されている。さらに、図
13には、図11のメモリアレイARYL及びARYR
を構成する強誘電体メモリセルの一実施例の情報保持特
性図が示されている。これらの図をもとに、この実施例
の大規模強誘電体メモリに含まれる単位強誘電体メモリ
UM00の構成及び動作の概要について説明する。な
お、単位強誘電体メモリUM01〜UM77は、単位強
誘電体メモリUM00と同一構成とされるため、これに
関する以下の説明から類推されたい。また、以下の説明
は、図10を中心に進め、その過程で図11〜図13を
参照する。
【0044】図10において、この実施例の単位強誘電
体メモリUM00は、特に制限されないが、シェアドセ
ンス方式を採り、センスアンプSAの両側に配置されこ
のセンスアンプSAを共有する一対のメモリアレイAR
YL及びARYRと、メモリアレイARYL及びARY
Rに対応して設けられる一対のXアドレスデコーダXD
L及びXDRと、1個のYアドレスデコーダYDとを備
える。
【0045】メモリアレイARYL及びARYRは、特
に制限されないが、図11に示されるように、いわゆる
2セル・2トランジスタ型アレイとされ、図の垂直方向
に平行して配置される合計m+2本つまり例えば合計5
13本のワード線WL0〜WLmならびにWLcあるい
はWR0〜WRmならびにWRcと、水平方向に平行し
て配置されるn+1組つまり例えば16,384組の相
補ビット線BL0*〜BLn*あるいはBR0*〜BR
n*とをそれぞれ含む。これらのワード線及び相補ビッ
ト線の交点には、強誘電体キャパシタCt及びアドレス
選択MOSFETQtからなる(m+2)×(n+1)
対つまり例えば8,404,992対の強誘電体メモリ
セルがそれぞれ格子状に配置される。
【0046】この実施例において、ワード線WLc及び
WRcに結合されるメモリセルは、後述するメモリブロ
ック間データ転写時の退避用メモリとして使用される。
したがって、メモリアレイARYL及びARYRのそれ
ぞれは、実質8,388,608ビットつまりいわゆる
8メガビットの記憶容量を有するものとされ、単位強誘
電体メモリUM00は、いわゆる16メガビットの記憶
容量を有するものとされる。なお、メモリアレイARY
L及びARYRは、それぞれ所定数の冗長素子を含む
が、この発明には直接関係ないため、その説明を割愛す
る。
【0047】メモリアレイARYL及びARYRの同一
列に配置されるm+2対のメモリセルの強誘電体キャパ
シタCtの一方の電極は、各メモリセルの情報蓄積ノー
ドとして、対応するアドレス選択MOSFETQtを介
して相補ビット線BL0*〜BLn*あるいはBR0*
〜BRn*の非反転又は反転信号線にそれぞれ共通結合
される。また、メモリアレイARYL及びARYRの同
一行に配置されるn+1対のメモリセルのアドレス選択
MOSFETQtのゲートは、対応するワード線WL0
〜WLm又はWLcあるいはWR0〜WRm又はWRc
にそれぞれ共通結合される。メモリアレイARYL及び
ARYRのすべてのメモリセルの強誘電体キャパシタC
tの他方の電極つまりプレートには、プレート電圧制御
回路VPCTから所定のプレート電圧VPが共通に供給
される。
【0048】ここで、プレート電圧制御回路VPCT
は、図12に示されるように、中間電位供給点HVCと
接地電位VSSとの間に直列形態に設けられるPチャン
ネルMOSFETP3及びNチャンネルMOSFETN
Eを含む。これらのMOSFETのゲートには、前記ア
ドレス変換制御回路ACVCからプレート電圧制御信号
VPC0が共通に供給され、その共通結合されたドレイ
ンにおける電位は、プレート電圧VPとしてメモリアレ
イARYL及びARYRに供給される。
【0049】プレート電圧制御信号VPC0は、前述の
ように、単位強誘電体メモリUM00を含むメモリブロ
ックB0が不揮発領域とされるとき、接地電位VSSの
ようなロウレベルとされ、メモリブロックB0が揮発領
域とされるとき、電源電圧VCCのようなハイレベルと
される。
【0050】プレート電圧制御信号VPC0がロウレベ
ルとされるとき、プレート電圧発生回路VPCGでは、
MOSFETP3がオン状態とされ、MOSFETNE
はオフ状態とされる。このため、メモリアレイARYL
及びARYRには、中間電位HVCがプレート電圧VP
として供給され、これによって単位強誘電体メモリUM
00は不揮発モードとされる。一方、プレート電圧制御
信号VPC0がハイレベルとされると、プレート電圧発
生回路VPCGでは、MOSFETP3がオフ状態とな
り、代わってMOSFETNEがオン状態となる。この
ため、メモリアレイARYL及びARYRには、接地電
位VSSがプレート電圧VPとして供給され、単位強誘
電体メモリUM00は揮発モードとされる。
【0051】この実施例において、単位強誘電体メモリ
UM00の右側に設けられるメモリアレイARYRは、
相補ビット線BL0*〜BLn*に対応して設けられそ
のゲートに内部制御信号S0を共通に受けるNチャンネ
ル型のn+1対の転写スイッチMOSFETNC及びN
Dを含む。これらの転写スイッチMOSFETの一方
は、メモリアレイARYRの対応する相補ビット線BR
0*〜BRn*の非反転又は反転信号線に結合され、そ
の他方は、隣接するメモリブロックB1の例えば単位強
誘電体メモリUM10のメモリアレイARYLを構成す
る相補ビット線BL0*〜BLn*の非反転又は反転信
号線に結合される。転写スイッチMOSFETNC及び
NDは、後述するデータ転写モードにおいて所定の条件
で選択的にオン状態とされ、メモリブロック間のデータ
転写に供される。なお、大規模強誘電体メモリの最右端
に設けられる単位強誘電体メモリUM70〜UM77
は、上記転写スイッチMOSFETNC及びNDを含ま
ない。
【0052】メモリアレイARYL及びARYRを構成
するワード線は、その下方において対応するXアドレス
デコーダXDL又はXDRに結合され、それぞれ択一的
に選択レベルとされる。XアドレスデコーダXDL及び
XDRには、XアドレスラッチXLを介して10ビット
のXアドレス信号X00〜X09が共通に供給され、ク
ロック発生回路CGから図示されない内部制御信号XG
が共通に供給される。XアドレスデコーダXDL及びX
DRは、内部制御信号XGがハイレベルとされかつ上位
ビットのXアドレス信号X09がロウレベル又はハイレ
ベルとされることでそれぞれ選択的に動作状態とされ、
残り9ビットのXアドレス信号X00〜X08をデコー
ドして、メモリアレイARYL又はARYRのワード線
WL0〜WLmあるいはWR0〜WRmを択一的に高電
圧VCHの選択レベルとする。この高電圧VCHは、電
源電圧VCCより少なくとも強誘電体メモリセルのアド
レス選択MOSFETQtのしきい値電圧分以上高い電
位とされる。
【0053】なお、メモリアレイARYL及びARYR
に含まれるワード線WLc及びWRcは、後述するよう
に、メモリブロック間のデータ転写が行われるとき、転
写先となるワード線の保持データを一時的に退避させる
ために用いられ、通常の記憶動作には使用されない。大
規模強誘電体メモリのメモリブロック間におけるデータ
転写動作については、後で詳細に説明する。
【0054】次に、メモリアレイARYL及びARYR
を構成する相補ビット線は、センスアンプSAの対応す
る単位回路にそれぞれ結合される。センスアンプSAに
は、クロック発生回路CGからシェアド制御信号SHL
及びSHR,プリチャージ制御信号PCならびにコモン
ソース線信号CSP及びCSNが供給され、図示されな
い内部電圧発生回路からプリチャージ電圧VPCが供給
される。
【0055】シェアド制御信号SHL及びSHRは、単
位強誘電体メモリUM00が非選択状態とされるとき、
ともに高電圧VCHのようなハイレベルとされ、単位強
誘電体メモリUM00が選択状態とされると、その一方
が選択的に接地電位VSSのようなロウレベルとされ
る。また、プリチャージ制御信号PCは、単位強誘電体
メモリUM00が非選択状態とされるとき、電源電圧V
CCのようなハイレベルとされ、単位強誘電体メモリU
M00が選択状態とされると、所定のタイミングでロウ
レベルとされる。さらに、コモンソース線信号CSP及
びCSNは、単位強誘電体メモリUM00が非選択状態
とされるとき、それぞれ接地電位VSS又は電源電圧V
CCのような無効レベルとされ、単位強誘電体メモリU
M00が選択状態とされると、所定のタイミングでそれ
ぞれ電源電圧VCC又は接地電位VSSのような有効レ
ベルとされる。プリチャージ電圧VPCは、単位強誘電
体メモリUM00が不揮発モードとされるとき、例えば
電源電圧VCCとされるが、揮発モードとされるときに
は中間電位HVCとされる。
【0056】センスアンプSAは、メモリアレイARY
L及びARYRの相補ビット線BL0*〜BLn*なら
びにBR0*〜BRn*に対応して設けられるn+1個
の単位回路を備え、これらの単位回路のそれぞれは、図
11に示されるように、PチャンネルMOSFETP1
及びNチャンネルMOSFETN1ならびにPチャンネ
ルMOSFETP2及びNチャンネルMOSFETN2
からなる一対のCMOS(相補型MOS)インバータが
交差結合された単位増幅回路を含む。
【0057】センスアンプSAの各単位増幅回路を構成
するMOSFETP1及びP2のソースは、コモンソー
ス線CSPに共通結合され、MOSFETN1及びN2
のソースは、コモンソース線CSNに共通結合される。
また、MOSFETP1及びN1の共通結合されたドレ
インならびにMOSFETP2及びN2の共通結合され
たゲートは、それぞれ各単位回路の非反転入出力ノード
BS0T〜BSnTとなり、MOSFETP1及びN1
の共通結合されたゲートならびにMOSFETP2及び
N2の共通結合されたドレインは、それぞれ各単位回路
の反転入出力ノードBS0B〜BSnBとなる。なお、
コモンソース線CSP及びCSNは、前記コモンソース
線信号CSP及びCSNにそれぞれ対応する。
【0058】センスアンプSAの各単位回路は、さら
に、その相補入出力ノードBS0*〜BSn*と相補共
通データ線CD*との間にそれぞれ設けられるNチャン
ネル型の一対のスイッチMOSFETN3及びN4と、
Nチャンネル型の3個のプリチャージMOSFETN5
〜N7が直並列結合されてなるビット線プリチャージ回
路とをそれぞれ含む。また、各単位回路は、その相補入
出力ノードBS0*〜BSn*とメモリアレイARYL
の対応する相補ビット線BL0*〜BLn*との間にそ
れぞれ設けられるNチャンネル型の一対のシェアドMO
SFETN8及びN9をそれぞれ含み、その相補入出力
ノードBS0*〜BSn*とメモリアレイARYRの対
応する相補ビット線BR0*〜BRn*との間にそれぞ
れ設けられるもう一対のシェアドMOSFETNA及び
NBをそれぞれ含む。
【0059】センスアンプSAの各単位回路を構成する
スイッチMOSFETN3及びN4のゲートは、順次1
6個ずつ共通結合され、YアドレスデコーダYDから対
応するビット線選択信号YS0〜YSpがそれぞれ供給
される。また、各単位回路のビット線プリチャージ回路
を構成するプリチャージMOSFETN5〜N7のゲー
トには、プリチャージ制御信号PCが共通に供給され、
プリチャージMOSFETN6及びN7の共通結合され
たソースには、プリチャージ電圧VPCが供給される。
さらに、シェアドMOSFETN8及びN9のゲートに
は、シェアド制御信号SHLが共通に供給され、シェア
ドMOSFETNA及びNBのゲートには、シェアド制
御信号SHRが共通に供給される。
【0060】これにより、センスアンプSAの各単位回
路のシェアドMOSFETN8及びN9ならびにNA及
びNBは、対応するシェアド制御信号SHL又はSHR
のハイレベルを受けて選択的にオン状態となり、メモリ
アレイARYL又はARYRの相補ビット線BL0*〜
BLn*あるいはBR0*〜BRn*とセンスアンプS
Aの対応する単位回路の相補入出力ノードBS0*〜B
Sn*との間を選択的に接続状態とする。また、各単位
回路のビット線プリチャージ回路を構成するプリチャー
ジMOSFETN5〜N7は、プリチャージ制御信号P
Cのハイレベルを受けて選択的にオン状態となり、セン
スアンプSAの各単位回路の相補入出力ノードBS0*
〜BSn*つまりはメモリアレイARYL及びARYR
の相補ビット線BL0*〜BLn*ならびにBR0*〜
BRn*をプリチャージ電圧VCつまり中間電位HVC
又は接地電位VSSにプリチャージする。
【0061】一方、センスアンプSAの各単位回路の単
位増幅回路は、コモンソース線CSP及びCSNが電源
電圧VCC又は接地電位VSSのような有効レベルとさ
れることで選択的にかつ一斉に動作状態とされ、メモリ
アレイARYL又はARYRの選択されたワード線に結
合されるn+1対のメモリセルから対応する相補ビット
線BL0*〜BLn*あるいはBR0*〜BRn*を介
して出力される微小読み出し信号をそれぞれ増幅して、
ハイレベル又はロウレベルの2値読み出し信号とする。
また、各単位回路のスイッチMOSFETN3及びN4
は、対応するビット線選択信号YS0〜YSpのハイレ
ベルを受けて16対ずつ選択的にオン状態となり、対応
する16個の単位回路の例えば相補入出力ノードBS0
*〜BSF*と相補共通データ線CD0*〜CD15*
つまりはメインアンプMAの対応する単位回路との間を
選択的に接続状態とする。
【0062】YアドレスデコーダYDには、Yアドレス
ラッチYLを介して10ビットのYアドレス信号Y00
〜Y09が供給され、クロック発生回路CGから図示さ
れない内部制御信号YGが供給される。Yアドレスデコ
ーダYDは、内部制御信号YGのハイレベルを受けて選
択的に動作状態とされ、YアドレスラッチYLから供給
されるYアドレス信号Y00〜Y09をデコードして、
対応する前記ビット線選択信号YS0〜YSpを択一的
にハイレベルとする。
【0063】相補共通データ線CD0*〜CD15*
は、メインアンプMAに結合され、メインアンプMA
は、データ入出力バッファDBに結合される。メインア
ンプMAは、相補共通データ線CD0*〜CD15*に
対応して設けられる16個の単位回路を含み、これらの
単位回路のそれぞれは、ライトアンプ及びリードアンプ
を含む。また、データ入出力バッファDBは、メインア
ンプMAの各単位回路に対応して設けられる16個の単
位回路を含み、これらの単位回路のそれぞれは、入力バ
ッファ及び出力バッファを含む。データ入出力バッファ
DBの各入力バッファの入力端子は、対応するデータバ
スDB0〜DB15にそれぞれ結合され、その出力端子
は、メインアンプMAの対応するライトアンプの入力端
子に結合される。また、データ入出力バッファDBの各
出力バッファの入力端子は、メインアンプMAの対応す
るリードアンプの出力端子にそれぞれ結合され、その出
力端子は、対応するデータバスDB0〜DB15に結合
される。メインアンプMAの各ライトアンプの出力端子
ならびに各リードアンプの入力端子は、対応する相補共
通データ線CD0*〜CD15*にそれぞれ共通結合さ
れる。
【0064】データ入出力バッファDBの各入力バッフ
ァは、単位強誘電体メモリUM00が書き込みモードで
選択状態とされるとき、外部のアクセス装置からデータ
バスDB0〜DB15を介して入力される16ビットの
書き込みデータを取り込み、メインアンプMAの対応す
るライトアンプに伝達する。このとき、メインアンプM
Aの各ライトアンプは、図示されない内部制御信号WC
のハイレベルを受けて選択的に動作状態とされ、データ
入出力バッファDBの対応する入力バッファから伝達さ
れる書き込みデータを所定の相補書き込み信号とした
後、相補共通データ線CD0*〜CD15*ならびにセ
ンスアンプSAを介してメモリアレイARYL又はAR
YRの選択された16個の強誘電体メモリセルに書き込
む。
【0065】一方、メインアンプMAの各リードアンプ
は、単位強誘電体メモリUM00が読み出しモードで選
択状態とされるとき、メモリアレイARYL又はARY
Rの選択された16個の強誘電体メモリセルからセンス
アンプSAならびに相補共通データ線CD0*〜CD1
5*を介して出力される読み出し信号を増幅して、デー
タ入出力バッファDBの対応する出力バッファに伝達す
る。このとき、データ入出力バッファDBの各出力バッ
ファは、図示されない内部制御信号OCのハイレベルを
受けて動作状態とされ、メインアンプMAの対応するリ
ードアンプから伝達される読み出し信号をデータバスD
B0〜DB15に出力する。
【0066】クロック発生回路CGは、起動制御信号と
なる単位メモリ選択信号US00,ライトイネーブル信
号WEBならびに出力イネーブル信号OEBをもとに上
記各種の内部制御信号等を選択的に形成し、各部に供給
する。
【0067】ところで、メモリアレイARYL及びAR
YRを構成する強誘電体メモリセルは、強誘電体キャパ
シタCtの電極間に印加される電界と電極間にある強誘
電体の分極状態との関係において、図13に太い実線で
示されるような情報保持特性を有する。すなわち、点A
にある初期の強誘電体メモリセルは、強誘電体キャパシ
タCtの電極間に正方向の電界+Epが印加されること
でその状態を点Bに移し、正方向の最大分極+Ppを生
じる。この分極は、電界の絶対値が小さくなることで徐
々に低下するが、電界がゼロとなる点Cにおいても所定
の残留分極を残す。一方、強誘電体メモリセルの分極状
態は、点Dを境に反転し、電界−Epが印加される点E
において逆方向の最大分極−Ppを生じる。この分極
は、電界の絶対値が小さくなることで徐々に低下する
が、電界がゼロとなる点Fにおいても所定の残留分極を
残す。そして、点Gを境に正転し、上記点Bに戻る。
【0068】単位強誘電体メモリUM00では、前述の
ように、強誘電体メモリセルが対構成とされ、一対をも
って記憶データの1ビットに対応される。このため、各
対の強誘電体メモリセルは、特に制限されないが、対応
する相補ビット線の非反転信号線側に結合された強誘電
体メモリセルの分極状態が図13の+側にあり反転信号
線側に結合されたメモリセルの分極状態が−側にあると
き、論理“1”のデータを保持するものとされ、非反転
信号線側に結合された強誘電体メモリセルの分極状態が
−側にあり反転信号線側に結合されたメモリセルの分極
状態が+側にあるとき、論理“0”のデータを保持する
ものとされる。
【0069】一方、単位強誘電体メモリUM00は、前
述のように、メモリアレイARYL及びARYRを構成
する強誘電体キャパシタCtのプレートに供給されるプ
レート電圧VPが中間電位HVCとされることで不揮発
モードとされ、プレート電圧VPが接地電位VSSとさ
れることで揮発モードとされる。
【0070】単位強誘電体メモリUM00が不揮発モー
ドとされ、各強誘電体キャパシタCtのプレートに中間
電位HVCのプレート電圧VPが供給されるとき、この
中間電位HVCが強誘電体キャパシタの電極間電圧を決
める基準電位つまり図13の電界ゼロの状態に対応す
る。また、単位強誘電体メモリUM00が揮発領域とさ
れ、各強誘電体キャパシタCtのプレートに接地電位V
SSのプレート電圧VPが供給されるときには、この接
地電位VSSが強誘電体キャパシタの電極間電圧を決め
る基準電位つまり図13の電界ゼロの状態に対応する。
【0071】単位強誘電体メモリUM00が不揮発モー
ドの非選択状態とされるとき、メモリアレイARYL及
びARYRのワード線WL0〜WLm及びWLcならび
にWR0〜WRm及びWRcはすべてロウレベルの非選
択状態レベルとされ、強誘電体メモリセルのアドレス選
択MOSFETQtはすべてオフ状態とされる。このた
め、強誘電体メモリセルの強誘電体キャパシタCtの両
電極間には電界が印加されず、各強誘電体メモリセル
は、その分極状態が図13の点C又は点Fのいずれにあ
るかによって論理“0”又は“1”のデータを保持する
ものとなる。このとき、メモリアレイARYL及びAR
YRを構成する相補ビット線BL0*〜BLn*ならび
にBR0*〜BRn*の非反転及び反転信号線は、セン
スアンプSAの対応する単位回路に接続され、そのビッ
ト線プリチャージ回路によって例えば電源電圧VCCの
ようなハイレベルにプリチャージされる。
【0072】単位強誘電体メモリUM00が選択状態と
され、メモリアレイARYL又はARYRのワード線W
L0〜WLm又はWLcあるいはWR0〜WRm又はW
Rcが択一的に高電圧VCHのような選択レベルとされ
ると、この選択ワード線に結合されるn+1対の強誘電
体メモリセルのアドレス選択MOSFETQtが一斉に
オン状態となる。このため、相補ビット線BL0*〜B
Ln*あるいはBR0*〜BRn*の非反転又は反転信
号線のプリチャージレベルつまり電源電圧VCCが、強
誘電体キャパシタCtの情報蓄積ノード側の電極に伝達
され、各対の強誘電体メモリセルの分極状態は、ともに
強制的に図13の点Bに移行される。このとき、論理
“0”のデータを保持する強誘電体メモリセル対のうち
各相補ビット線の非反転信号線側に結合されるメモリセ
ルでは、点Fから点Bへの分極反転をともなうために比
較的多くの正電荷が移動し、対応する非反転信号線の電
位は比較的大きく低下する。しかし、各相補ビット線の
反転信号線側に結合されるメモリセルでは、分極反転を
ともなわない点Cから点Bへの移行であるため正電荷の
移動量は少なく、対応する反転信号線の電位低下も小さ
い。
【0073】一方、論理“1”のデータを保持する強誘
電体メモリセル対のうち各相補ビット線の非反転信号線
側に結合されるメモリセルでは、分極反転をともなわな
い点Cから点Bへの移行であるため正電荷の移動量は少
なく、対応する非反転信号線の電位低下も小さい。しか
し、各相補ビット線の反転信号線側に結合されるメモリ
セルでは、点Fから点Bへの分極反転をともなうために
比較的多くの正電荷が移動し、対応する反転信号線の電
位は比較的大きく低下する。
【0074】上記のような相補ビット線BL0*〜BL
n*あるいはBR0*〜BRn*の非反転及び反転信号
線における微小な電位変化つまり微小読み出し信号は、
センスアンプSAの対応する単位増幅回路が動作状態と
されることによってそれぞれ増幅され、電源電圧VCC
のハイレベル又は接地電位VSSのロウレベルの2値読
み出し信号とされる。このとき、論理“0”のデータを
保持する強誘電体メモリセル対のうち各相補ビット線の
反転信号線側に結合されるメモリセルならびに論理
“1”のデータを保持する強誘電体メモリセル対のうち
各相補ビット線の非反転信号線側に結合されるメモリセ
ルでは、そのまま点Bの分極状態にあるが、論理“0”
のデータを保持する強誘電体メモリセル対のうち各相補
ビット線の非反転信号線側に結合されるメモリセルなら
びに論理“1”のデータを保持する強誘電体メモリセル
対のうち各相補ビット線の反転信号線側に結合されるメ
モリセルでは、その分極状態が再度反転し、点Bから点
Eに移行する。
【0075】次に、単位強誘電体メモリUM00が不揮
発モードから揮発モードに切り換えられるとき、大規模
強誘電体メモリでは、プレート電圧VPを接地電位VS
Sとして後述のデータ転写が行われ、単位強誘電体メモ
リUM00のメモリアレイARYL及びARYRを構成
する強誘電体メモリセルの分極状態は、強制的に図13
の点H又は点Cに移行される。このとき、強誘電体キャ
パシタCtの電極間容量には、2値読み出し信号のハイ
レベルつまり電源電圧VCCに相当する電荷あるいはロ
ウレベルつまり接地電位VSSに相当する電荷が選択的
に蓄積される。これらの電荷は、時間の経過とともに、
アドレス選択MOSFETQtの寄生ダイオードを介し
て半導体基板側にリークするが、大規模強誘電体メモリ
のリフレッシュ動作が所定の周期で行われることにより
回復する。
【0076】一方、強誘電体キャパシタCtの電極間容
量に蓄積された電荷は、単位強誘電体メモリUM00で
揮発モードの読み出し動作が行われるとき、中間電位H
VCにプリチャージされた各相補ビット線の非反転及び
反転信号線の電位をチャージシェアによりわずかに高く
又は低くし、いわゆる微小読み出し信号となる。そし
て、センスアンプSAの対応する単位増幅回路による増
幅動作が行われることで各強誘電体メモリセルに再書き
込みされ、そのレベルを回復する。
【0077】これらのことから、単位強誘電体メモリU
M00が揮発モードとされる間における各強誘電体キャ
パシタCtの情報蓄積ノードは、例えばそれが論理
“1”のデータを保持するときほぼ電源電圧VCCに近
いハイレベルとされ、論理“0”のデータを保持すると
き接地電位VSSに近いロウレベルを保持する。したが
って、強誘電体メモリセルとしての分極状態は、強誘電
体キャパシタCtの情報蓄積ノードがハイレベルとされ
るとき、図13の点Hにあり、強誘電体キャパシタCt
の情報蓄積ノードがロウレベルとされるときは点Cにあ
る。
【0078】なお、単位強誘電体メモリUM00が揮発
モードとされる間、各強誘電体メモリセルの分極状態
は、データの書き換えを受けて図13の点H及び点C間
を往復するが、その過程において強誘電体メモリセルは
分極反転を生じないため、強誘電体の膜劣化はなく、書
き込み回数が制限されることはない。
【0079】図14には、図1の大規模強誘電体メモリ
のメモリブロック間のデータ転写を説明するための一実
施例の概念図が示されている。同図をもとに、この実施
例の大規模強誘電体メモリのメモリブロック間データ転
写動作の概要について説明する。なお、図1では、メモ
リブロックB0の単位強誘電体メモリUM00とメモリ
ブロックB1の単位強誘電体メモリUM10との間のデ
ータ転写を例に説明を進めるが、この大規模強誘電体メ
モリでは、図4で示したように、同時に4個つまり2組
のメモリブロック間で同様なデータ転写が行われる。
【0080】図14において、この実施例の大規模強誘
電体メモリのメモリブロック間におけるデータ転写は3
段階に分けて行われ、各段階ではワード線単位つまり1
6,384ビット単位のデータ転写が行われる。すなわ
ち、第1の段階では、図14(1)に示されるように、
まずデータ転写の対象となる一方のメモリブロックB1
の例えば単位強誘電体メモリUM10のメモリアレイA
RYLのワード線WLyに関するn+1ビットつまり1
6,384ビットの保持データが、メモリアレイARY
Lの退避用ワード線WLcにパラレル転写される。この
とき、単位強誘電体メモリUM10では、メモリアレイ
ARYLのワード線WLyが選択レベルとされた後、や
や遅れてセンスアンプSAが動作状態とされ、さらに少
し遅れて同じくメモリアレイARYLのワード線WLy
が非選択状態レベルとされる。また、センスアンプSA
では、シェアド制御信号SHLを受ける左側のシェアド
MOSFETN8及びN9がオン状態とされる。
【0081】これにより、まずワード線WLyが選択レ
ベルとされることで、この選択ワード線WLyに結合さ
れたn+1個の強誘電体メモリセルの揮発モード又は不
揮発モードによる微小読み出し信号が、対応する相補ビ
ット線BL0*〜BLn*に出力され、センスアンプS
Aの対応する単位増幅回路に伝達される。これらの微小
読み出し信号は、センスアンプSAが動作状態とされる
ことで、対応する単位増幅回路によってハイレベル又は
ロウレベルの2値読み出し信号とされた後、退避用ワー
ド線WLcが選択レベルとされることで、この退避用ワ
ード線WLcに結合されたn+1個のメモリセルにパラ
レルに書き込まれる。
【0082】次に、第2の段階では、図14(2)に示
されるように、データ転写の対象となる他方のメモリブ
ロックB0の例えば単位強誘電体メモリUM00のメモ
リアレイARYLのワード線WLxに関するn+1ビッ
トの保持データが、データ退避を終えたメモリブロック
B1の単位強誘電体メモリUM10のメモリアレイAR
YLのワード線WLyに結合されたn+1ビットの強誘
電体メモリセルにパラレル転写される。このとき、単位
強誘電体メモリUM00では、メモリアレイARYLの
ワード線WLxがハイレベルとされた後、やや遅れてセ
ンスアンプSAが動作状態とされる。また、少し遅れて
内部制御信号S0を受ける転写スイッチMOSFETN
C及びNDがオン状態とされた後、単位強誘電体メモリ
UM10のセンスアンプSAが動作状態とされる。単位
強誘電体メモリUM00のセンスアンプSAでは、当初
シェアド制御信号SHLを受けるシェアドMOSFET
N8及びN9がオン状態とされ、センスアンプSAの増
幅動作終了後には、上記転写スイッチMOSFETNC
及びNDとともに、シェアド制御信号SHRを受けるシ
ェアドMOSFETNA及びNBがオン状態とされる。
また、単位強誘電体メモリUM10のセンスアンプSA
では、これに合わせてシェアド制御信号SHLを受ける
シェアドMOSFETN8及びN9がオン状態とされ
る。
【0083】これにより、単位強誘電体メモリUM00
では、まずワード線WLxが選択レベルとされること
で、この選択ワード線WLxに結合されたn+1個の強
誘電体メモリセルの揮発モード又は不揮発モードによる
微小読み出し信号が、メモリアレイARYLの対応する
相補ビット線BL0*〜BLn*に出力され、センスア
ンプSAの対応する単位増幅回路に伝達される。これら
の微小読み出し信号は、センスアンプSAが動作状態と
されることで、対応する単位増幅回路によって増幅さ
れ、2値読み出し信号とされる。また、シェアドMOS
FETNA及びNBならびに転写スイッチMOSFET
NC及びNDがオン状態とされることで、メモリアレイ
ARYRの相補ビット線BR0*〜BRn*から単位強
誘電体メモリUM10のメモリアレイARYLの相補ビ
ット線BL0*〜BLn*を介してセンスアンプSAの
対応する単位増幅回路に伝達され、増幅された後、メモ
リアレイARYLのワード線WLyが選択レベルとされ
ることで、この選択ワード線WLyに結合されたn+1
個のメモリセルに書き込まれる。
【0084】最後に、第3の段階では、図14(3)に
示されるように、先にメモリブロックB1の単位強誘電
体メモリUM10のメモリアレイARYLの退避用ワー
ド線WLcに退避されたデータが読み出され、メモリブ
ロックB0の単位強誘電体メモリUM00のメモリアレ
イARYLのワード線WRxに結合されたn+1個の強
誘電体メモリセルにパラレル転写される。このとき、単
位強誘電体メモリUM10では、まず退避用ワード線W
Lcが選択レベルとされた後、やや遅れてセンスアンプ
SAが動作状態とされる。また、少し遅れて単位強誘電
体メモリUM00の転写スイッチMOSFETNC及び
ND,シェアドMOSFETN8及びN9ならびにNA
及びNDがオン状態とされた後、センスアンプSAが動
作状態とされ、メモリアレイARYLのワード線WLx
が選択レベルとされる。
【0085】これにより、まず退避用ワード線WLcの
選択レベルを受けて、この退避用ワード線WLcに結合
されたn+1個の強誘電体メモリセルから退避データに
対応する微小読み出し信号が出力され、単位強誘電体メ
モリUM10のセンスアンプSAの対応する単位増幅回
路によって2値読み出し信号とされる。これらの2値読
み出し信号は、転写スイッチMOSFETNC及びND
ならびにシェアドMOSFETNA及びNBを介して単
位強誘電体メモリUM00のセンスアンプSAに伝達さ
れ、各単位増幅回路の増幅作用によって2値読み出し信
号とする。そして、メモリアレイARYLのワード線W
Lxが選択レベルとされた時点で、シェアドMOSFE
TN8及びN9を介してこのワード線WLxに結合され
たn+1個の強誘電体メモリセルにパラレル書き込みさ
れ、ワード線WLx及びWLy間のデータ転写動作が終
了する。以下、単位強誘電体メモリUM00及びUM1
0間で他のワード線に関する一連のデータ転写動作が繰
り返され、これによってメモリブロックB0及びB1間
のデータ転写が終了する。
【0086】なお、この実施例の大規模強誘電体メモリ
において、上記メモリブロック間のデータ転写は、前述
のように、ユーザに認識されることなく実行される。こ
のため、大規模強誘電体メモリのメモリ制御回路MC
は、メモリブロック間のデータ転写が繰り返される間、
ビジー信号BSYBをロウレベルとし、大規模強誘電体
メモリに対する外部装置からのアクセスを禁止する。
【0087】以上の実施例から得られる作用効果は、下
記の通りである。すなわち、 (1)選択的に不揮発領域又は揮発領域として使用され
る複数の記憶領域を備える大規模強誘電体メモリ等にお
いて、不揮発領域又は揮発領域として使用される記憶領
域を、領域切り換え後の経過時間又はアクセス回数ある
いは強誘電体メモリセルの情報保持特性の劣化程度に応
じて順次切り換えシフトさせることで、大規模強誘電体
メモリ等の各記憶領域における強誘電体メモリセルの膜
疲労を平均化することができるという効果が得られる。 (2)上記(1)項により、大規模強誘電体メモリ等の
実質的な書き込み可能回数を多くすることができるとい
う効果が得られる。 (3)上記(1)項及び(2)項により、複数の記憶領
域を備える大規模強誘電体メモリ等の寿命つまり使用可
能期間を長くし、その信頼性を高めることができるとい
う効果が得られる。
【0088】(3)上記(1)項及び(2)項におい
て、大規模強誘電体メモリ等に、領域切り換え後の経過
時間を計時するための分周カウンタ又は領域切り換え後
のアクセス回数を計数するためのアクセスカウンタある
いは強誘電体メモリセルの情報保持特性の劣化程度を判
定するためのダミーセル及びデータ比較回路を設けるこ
とで、ユーザに認識されることなく上記記憶領域の切り
換えシフト動作を行うことができるという効果が得られ
る。 (4)上記(1)項ないし(3)項において、大規模強
誘電体メモリ等に、領域切り換えに際して保持データを
ワード線単位で入れ換えるための手段を設けることで、
領域切り換えに際して必要なデータ転写を高速化し、ア
クセス装置の待ち時間を短縮することができるという効
果が得られる。
【0089】以上、本発明者によってなされた発明を実
施例に基づき具体的に説明したが、この発明は、上記実
施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない
範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例え
ば、図1において、大規模強誘電体メモリは、任意数の
単位強誘電体メモリを備えることができるし、その記憶
容量も任意に設定できる。また、大規模強誘電体メモリ
は、×8ビット,×32ビットあるいは×64ビット
等、任意のビット構成を採りうるし、そのアドレス構成
も任意である。さらに、大規模強誘電体メモリのブロッ
ク構成や起動制御信号の名称及び組み合わせ等は、種々
の実施形態を採りうる。
【0090】図2において、大規模強誘電体メモリが形
成される半導体基板CHIPの形状ならびに各ブロック
の具体的配置は、この実施例による制約を受けない。図
3において、単位強誘電体メモリUM00〜UM77に
対するXアドレス信号X00〜X12ならびにYアドレ
ス信号Y00〜Y12の割り当ては、任意に設定でき
る。図4において、メモリブロックB0〜B3の領域切
り換え順序は、任意に設定できるし、単位強誘電体メモ
リUM00〜UM77のメモリブロックへの分割方法
も、種々の実施形態を採りうる。
【0091】図5において、単位メモリ選択回路USの
ブロック構成は、この実施例による制約を受けない。図
6において、アドレス変換制御信号SL11及びSL1
2,相補内部Xアドレス信号x11*及びx12*なら
びにプレート電圧制御信号VPC0〜VPC3の有効レ
ベルならびにその組み合わせは、種々の実施形態を採り
うる。図7〜図9において、アドレス変換制御回路AC
VCの各実施例におけるブロック構成は、種々考えられ
よう。
【0092】図10において、単位強誘電体メモリUM
00〜UM77は、特にシェアドセンス方式を採ること
を必須条件とはしないし、そのビット構成も任意であ
る。図11において、メモリアレイARYL及びARY
Rは、例えば1セル・1トランジスタ型等、任意のアレ
イ構成を採りうるし、その具体的構成ならびにMOSF
ETの導電型等も種々の実施形態を採りうる。図12に
おいて、プレート電圧発生回路VPCGの構成は、この
実施例による制約を受けない。図13において、強誘電
体メモリセルの情報保持特性は、標準的な一例であっ
て、例えば、強誘電体メモリセルが揮発領域にある場合
の特性曲線は、ヒステリシスなものであってよい。図1
4において、領域切り換えにともなうデータ転写の具体
的方法及び順序ならびに退避方法等は、この実施例によ
る制約を受けない。
【0093】本実施例では、大規模強誘電体メモリに単
位メモリ選択回路USを設け、メモリブロックB0〜B
3の不揮発領域又は揮発領域への切り換えをユーザに知
られることなく自律的に行っているが、この領域切り換
えは、ユーザの指示により受動的に行うようにしてもよ
い。この場合、ユーザは、何らかの手段により領域切り
換えの時期を判定する必要があるとともに、領域切り換
えに際して各記憶領域の保持データを入れ換え又は無効
にするための手段を施す必要がある。
【0094】以上の説明では、主として本発明者によっ
てなされた発明をその背景となった利用分野である複数
の単位強誘電体メモリを同一半導体基板上に搭載した大
規模強誘電体メモリに適用した場合について説明した
が、それに限定されるものではなく、例えば、個別の半
導体基板上に形成された多数の単位強誘電体メモリを備
えるメモリボードやこのようなメモリボードを含むデジ
タルシステムにも適用できる。この発明は、少なくとも
揮発領域又は不揮発領域として選択的に使用される複数
の記憶領域を含む強誘電体メモリならびにこのような強
誘電体メモリを含む装置又はシステムに広く適用でき
る。
【0095】
【発明の効果】本願において開示される発明のうち代表
的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば、下
記の通りである。すなわち、選択的に不揮発領域又は揮
発領域として使用される複数の記憶領域を備える大規模
強誘電体メモリ等において、不揮発領域又は揮発領域と
して使用される記憶領域を、領域切り換え後の経過時間
又はアクセス回数あるいは強誘電体メモリセルの情報保
持特性の劣化程度に応じて順次シフトさせ、大規模強誘
電体メモリ等に、経過時間を計時するための分周カウン
タ又はアクセス回数を計数するためのアクセスカウンタ
あるいは強誘電体メモリセルの情報保持特性の劣化程度
を判定するためのダミーセル及びデータ比較回路を設け
ることで、各記憶領域における強誘電体メモリセルの膜
疲労を平均化して、その実質的な書き込み可能回数を多
くすることができる。これにより、複数の記憶領域を備
える大規模強誘電体メモリ等の寿命つまり使用可能期間
を長くし、その信頼性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明が適用された大規模強誘電体メモリの
一実施例を示す部分的なブロック図である。
【図2】図1の大規模強誘電体メモリの一実施例を示す
基板配置図である。
【図3】図1の大規模強誘電体メモリの一実施例を示す
アドレス割当図である。
【図4】図1の大規模強誘電体メモリの一実施例を示す
記憶領域区分図である。
【図5】図1の大規模強誘電体メモリに含まれる単位メ
モリ選択回路の一実施例を示すブロック図である。
【図6】図5の単位メモリ選択回路に含まれるアドレス
変換回路の一実施例を示す動作条件図である。
【図7】図6のアドレス変換回路に含まれるアドレス変
換制御回路の第1の実施例を示すブロック図である。
【図8】図6のアドレス変換回路に含まれるアドレス変
換制御回路の第2の実施例を示すブロック図である。
【図9】図6のアドレス変換回路に含まれるアドレス変
換制御回路の第3の実施例を示すブロック図である。
【図10】図1の大規模強誘電体メモリに含まれる単位
強誘電体メモリの一実施例を示すブロック図である。
【図11】図10の単位強誘電体メモリに含まれにメモ
リアレイ及び周辺部の一実施例を示す部分的な回路図で
ある。
【図12】この発明に用いられるプレート電圧制御回路
の一実施例を示す回路図である。
【図13】図11のメモリアレイを構成する強誘電体メ
モリセルの一実施例を示す情報保持特性図である。
【図14】図1の大規模強誘電体メモリにおけるメモリ
ブロック間のデータ転写を説明するための一実施例を示
す概念図である。
【符号の説明】
UM00〜UM77……単位強誘電体メモリ、AB……
アドレスバッファ、MC……メモリコントローラ、US
……単位メモリ選択回路、IO……データ入出力回路、
D0〜D15……データ入出力用外部端子、A00〜A
25……アドレス信号入力用外部端子(アドレス信
号)、MENB……メモリイネーブル信号、R/WB…
…リードライト信号、BSYB……ビジー信号、DB0
〜DB15……データバス、X00〜X12……Xアド
レス信号、Y00〜Y12……Yアドレス信号、US0
0〜US77……単位メモリ選択信号、VPC……プレ
ート電圧制御信号、SE,AL,IC,OC……内部制
御信号。CHIP……半導体基板、IOB0〜IOB3
……入出力部。B0〜B3……メモリブロック(物理的
メモリブロック)、b0〜b3……メモリブロック(論
理的メモリブロック)。ACVC……アドレス変換制御
回路、SL11〜SL12……アドレス変換制御信号、
ACVC……アドレス変換回路、SDEC……デコー
ダ、VPCT……プレート電圧制御回路、X10T〜X
12T……非反転Xアドレス信号、X10B〜X12B
……反転Xアドレス信号、x10T〜x12T……非反
転内部Xアドレス信号、x10B〜x12B……反転内
部Xアドレス信号、Y10T〜Y12T……非反転Yア
ドレス信号、Y10B〜Y12B……反転Yアドレス信
号。OSC……発振回路、CP0……基本クロック信
号、DCT1〜DCT3……分周カウンタ、SLCG…
…変換制御信号生成回路。SLCR……変換制御レジス
タ、ACTR……アクセスカウンタ、ACMP……アク
セス回数比較回路、CM……一致検出信号。DARY…
…ダミーセルアレイ、DWL……ダミーワード線、DB
L*……相補ダミービット線、Qd……ダミーセル用ア
ドレス選択MOSFET、Cd……ダミーセル用強誘電
体キャパシタ、HVC……中間電位、DSA……ダミー
セル用センスアンプ、US……ダミーセル用センスアン
プ単位回路、YSD……ダミービット線選択信号、CD
D*……相補ダミー共通データ線、TDPG……試験デ
ータパターン生成回路、TWD……試験書き込みデー
タ、DDWC……ダミーセル書き込み回路、DDRC…
…ダミーセル読み出し回路、TRD……試験読み出しデ
ータ、TDCP……試験データ比較回路。ARYL,A
RYR……メモリアレイ、VPCG……プレート電圧発
生回路、VP……プレート電圧、XDL,XDR……X
アドレスデコーダ、XL……Xアドレスラッチ、SA…
…センスアンプ、SHL,SHR……シェアド制御信
号、PC……プリチャージ制御信号、VPC……プリチ
ャージ電圧、CSN,CSP……コモンソース線信号、
YD……Yアドレスデコーダ、YL……Yアドレスラッ
チ、CD0*〜CD7*……相補共通データ線、MA…
…メインアンプ、DB……データ入出力バッファ、VP
C……プリチャージ電圧、WEB……ライトイネーブル
信号、OEB……出力イネーブル信号。WL0〜WL
m,WLc,WR0〜WRm,WRc……ワード線、B
L0*〜BLn*,BR0*〜BRn*……相補ビット
線、Qt,Qb……アドレス選択MOSFET、Ct,
Cb……強誘電体キャパシタ、BS0*〜BSn*……
センスアンプ相補入出力ノード、YS0〜YSn……ビ
ット線選択信号。P1〜P3……PチャンネルMOSF
ET、N1〜NE……NチャンネルMOSFET、VC
C……電源電圧、VSS……接地電位。WLy,WRx
……ワード線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 29/792

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 不揮発領域又は揮発領域として選択的に
    使用される複数の記憶領域を具備し、 かつ上記不揮発領域又は揮発領域として使用される記憶
    領域が所定の条件で選択的に切り換えられることを特徴
    とする強誘電体メモリ。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 上記記憶領域は、そのメモリアレイを構成する強誘電体
    メモリセルのプレート電圧が第1又は第2の電位とされ
    ることで選択的に上記不揮発領域又は揮発領域として使
    用されるものであることを特徴とする強誘電体メモリ。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 上記記憶領域の不揮発領域から揮発領域あるいは揮発領
    域から不揮発領域への切り換えは、所定ビットのアドレ
    ス信号の非反転及び反転信号を入れ換えることにより実
    現されるものであることを特徴とする強誘電体メモリ。
  4. 【請求項4】 請求項1,請求項2又は請求項3におい
    て、 上記記憶領域の切り換えは、切り換え後の経過時間に応
    じて選択的に行われるものであって、 上記強誘電体メモリは、上記記憶領域の切り換えが行わ
    れてから所定の時間が経過したことを識別するための分
    周カウンタを具備するものであることを特徴とする強誘
    電体メモリ。
  5. 【請求項5】 請求項1,請求項2又は請求項3におい
    て、 上記記憶領域の切り換えは、切り換え後のアクセス回数
    に応じて選択的に行われるものであって、 上記強誘電体メモリは、上記記憶領域の切り換えが行わ
    れた後のアクセス回数が所定値に達したことを識別する
    ためのアクセスカウンタを具備するものであることを特
    徴とする強誘電体メモリ。
  6. 【請求項6】 請求項1,請求項2又は請求項3におい
    て、 上記記憶領域の切り換えは、強誘電体メモリセルの情報
    保持特性の劣化の程度に応じて選択的に行われるもので
    あって、 上記強誘電体メモリは、定常的に不揮発モードで使用さ
    れかつアクセスごとにその保持データが反転されるダミ
    ーセルと、 上記ダミーセルの読み出しデータが正常であるかどうか
    を判定するためのデータ比較回路とを具備するものであ
    ることを特徴とする強誘電体メモリ。
  7. 【請求項7】 請求項4,請求項5又は請求項6におい
    て、 上記強誘電体メモリは、上記記憶領域の切り換えに際し
    て各記憶領域の保持データをワード線単位で入れ換える
    ための手段を具備するものであることを特徴とする強誘
    電体メモリ。
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