JPH08111087A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

Info

Publication number
JPH08111087A
JPH08111087A JP7206366A JP20636695A JPH08111087A JP H08111087 A JPH08111087 A JP H08111087A JP 7206366 A JP7206366 A JP 7206366A JP 20636695 A JP20636695 A JP 20636695A JP H08111087 A JPH08111087 A JP H08111087A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recall
volatile
store
memory device
bar
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP7206366A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3400899B2 (ja
Inventor
Katsumi Fukumoto
克巳 福本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP20636695A priority Critical patent/JP3400899B2/ja
Publication of JPH08111087A publication Critical patent/JPH08111087A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3400899B2 publication Critical patent/JP3400899B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Techniques For Improving Reliability Of Storages (AREA)
  • Memory System (AREA)
  • Dram (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 アクセスが行われたメモリデバイス1やメモ
リアレイ(メモリ部18)のみをリコールし、アクセス
されないメモリデバイス1やメモリアレイは不揮発性記
憶にしておくことができるので、揮発性記憶データの維
持に必要なリフレッシュなどの電力消費の無駄をなくす
ことができる。 【解決手段】 アクセスが行われた不揮発性半導体記憶
装置のメモリデバイス1やメモリアレイのみをリコール
し、このリコール時にはデータを揮発性記憶している他
のメモリデバイス1やメモリアレイのストアを行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、メモリセル内に揮
発性記憶手段と不揮発性記憶手段とを併せ持つ不揮発性
半導体記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不揮発性半導体記憶装置(NVD
RAM[Non-Volatile Dynamic RandomAccess Memory])
としては、主として、DRAM[Dynamic RAM]とEEP
ROM[Electrically Erasable Programmable Read-Onl
y Memory]を組み合わせたものと、強誘電体を用いたも
のの2種類がある。
【0003】これらDRAMとEEPROMを組み合わ
せた不揮発性半導体記憶装置については、"A 256k-bit
Non-Volatile PSRAM with Page Recall and Chip Stor
e", 1991年度 Sym. VLSI circuit Dig. Tech. Papers,
May,第91-92項、および、"Development of 256Kbit Non
-Volatile DRAM(NV-DRAM) Operating as a Pseudo-SRA
M", Sharp Technical Journal, No.49, pp.45-49, Jun
e, 1991に詳しい説明がある。
【0004】この不揮発性半導体記憶装置は、通常動作
時には、DRAMモードによって揮発性のメモリセルを
備えたDRAMに対してアクセスを行い、電源OFFの
直前、または任意の時に、ストアモードによってこのD
RAM上のデータを不揮発性のメモリセルを備えたEE
PROMに待避させるようになっている。したがって、
通常動作時には揮発性のDRAMに対して高速アクセス
が可能となり、しかも、電源OFF時にはこのデータを
不揮発性のEEPROMに記憶させ保持させることがで
きる。そして、不揮発性のEEPROMに記憶されたデ
ータは、リコールモードによって再びDRAMに読み出
すことができる。
【0005】一方、強誘電体を用いた不揮発性半導体記
憶装置については、下記の文献に記載がある。
【0006】(1) "An Experimental 512-bit Nonvolati
le Memory with Ferroelectric Storage Cell" IEEE Jo
urnal of Solid State Circuits, vol.23, pp.1171-117
5, October,1988. (2) "A Ferroelectric DRAM Cell for High-Density NV
RAM's", IEEE ElectronDevice Lett.,vol.11, pp.454-4
56, October,1990. (3) 特開平4−42498号「半導体記憶装置、半導体
記憶装置の読み出し方法、および半導体記憶装置の書き
込み方法」 文献(1)には、2トランジスタ 2キャパシタ/セル
方式(以下「2トランジスタ/セル方式」という)によ
り、常に分極反転を伴ったストア/リコールモードの動
作を行う不揮発性半導体記憶装置の記述がある。しか
し、強誘電体薄膜の分極反転回数は、現状では最大でも
1012回〜1013回に制限されるので、この不揮発性半
導体記憶装置では、100n秒のサイクル時間で10年
間の連続動作に必要な1015回〜1016回の分極反転回
数を確保することができない。
【0007】文献(2)では、分極反転を伴わない揮発
性(DRAM)モードと分極反転を伴う不揮発性(リコ
ール/ストア)モード時の強誘電体薄膜の劣化の相違に
ついて検討されている。そして、分極反転を伴わない揮
発性モードでは、分極反転を伴う不揮発性モードに比
べ、強誘電体薄膜の劣化が著しく少くなるという検討結
果が記述されている。
【0008】文献(3)には、行アドレスで選択される
ワード線と列アドレスで選択されるプレート線とセンス
アンプから構成される不揮発性半導体記憶装置であっ
て、低消費電力および高速アクセスの特徴を有するもの
が記述されている。
【0009】上記強誘電体を用いた不揮発性半導体記憶
装置は、Y1(最近開発された分極反転劣化の少ない強
誘電体セラミックスの通称であり成分は未公開であ
る),PZT,PLZTまたはPbTiO3などのペロ
ブスカイト型[perovskite type]の結晶構造を持った強
誘電体薄膜を介在した容量素子をメモリセルに使用して
いる。理想的な強誘電体薄膜は、分極反転劣化がなく、
残留分極と誘電率が大きいものであり、このような強誘
電体の開発が現在も盛んに行われている。この容量素子
に交流電圧を印加すると、容量素子に介在された強誘電
体の分極状態が図34に示すようなヒステリシス特性を
示す。即ち、最初分極していないA点の状態の強誘電体
に正の電界を加えると分極状態はB点に移動するが、こ
の電界を取り去ったときにはC点までしか戻らず正の残
留分極を生じる。この残留分極は、負の抗電界を加えた
ときに消滅することになり、さらに負の電界を大きくす
ると分極状態が反転してD点に移動する。しかし、電界
を再度取り去ったときにはE点までしか戻らず今度は負
の残留分極を生じる。したがって、このように強誘電体
を分極反転させ正または負の残留分極を生じさせること
により、データを不揮発性として記憶させることができ
る。また、この容量素子は、正または負の電界を加える
か取り去るかの操作だけを行うと強誘電体の分極状態が
B点とC点またはD点とE点の間だけで移動するので分
極反転が起こらず、通常のDRAMと同様にデータを揮
発性として記憶させることもできる。このような不揮発
性半導体記憶装置は、DRAMとEEPROMを組み合
わせたものに比べメモリセルを構成する素子数を少なく
することができるので、セル面積を小さくして高集積化
が可能になるという利点がある。
【0010】ところで、上記DRAMとEEPROMを
組み合わせた不揮発性半導体記憶装置の構造と動作につ
いては広く知られており前記文献にも説明がある。この
構成の利点は、DRAMとEEPROMに別々のデータ
を保持させること、およびリコールに関しては回数に制
限がないことである。
【0011】以下に、強誘電体を用いた不揮発性半導体
記憶装置の構造と動作について、プロセスのばらつきに
対して許容度の高い2トランジスタ/セル方式による場
合を例に挙げて具体的に説明する。
【0012】この不揮発性半導体記憶装置は、図35に
示すように、それぞれワード線デコーダ31とプレート
線デコーダ32とに接続された多数のワード線WLとこ
れに対応する多数のプレート線PTを有すると共に、1
対ごとにセンスアンプ33に接続された多数のビット線
対bit,bitバーを有している。ただし、図35で
は、このビット線対bit,bitバーとセンスアンプ
33を1組のみ示している。
【0013】上記ワード線WLとこれに対応するプレー
ト線PTがビット線対bit,bitバーに交差する各
交差部には、それぞれメモリセル34が配置されてい
る。ただし、図では1個のメモリセル34のみを示して
いる。このメモリセル34は、2個の容量素子C1,C2
と2個の選択トランジスタQ1,Q2によって構成されて
いる。容量素子C1,C2は、一方の端子がそれぞれ選択
トランジスタQ1,Q2を介してビット線対bit,bi
tバーに接続されると共に、他方の端子がプレート線P
Tに接続されている。また、選択トランジスタQ1,Q2
のゲートは、ワード線WLに接続されている。
【0014】上記構成の不揮発性半導体記憶装置は、ア
ドレスバッファ35に入力されたアドレスに基づいてワ
ード線デコーダ31とプレート線デコーダ32が1本の
ワード線WLとプレート線PTを選択し、制御信号入力
バッファ36に入力された制御信号に基づくモードでメ
モリセル34へのアクセスが行われる。即ち、揮発性と
して記憶されるデータのアクセスを行う揮発性モードで
は、揮発性モードタイミング制御回路37に制御され、
不揮発性として記憶されているデータの読み出しと再書
き込みを行うリコールモードでは、リコールモードタイ
ミング制御回路38に制御され、データを不揮発性とし
て記憶するための書き込みを行うストアモードでは、ス
トアモードタイミング制御回路39に制御されてアクセ
ス動作が行われる。また、アクセスされるデータは、デ
ータI/Oインターフェイス40を介して外部と入出力
が行われる。
【0015】上記ストアモードタイミング制御回路39
でのストアモードによるデータの書き込み動作を図37
および図38に基づいて詳細に説明する。例えばデータ
“0”の書き込みを行う場合には、図37に示すよう
に、ビット線bitに0V,ビット線bitバーに5V
(電源電圧VCC)の電圧を印加すると共にワード線WL
をアクティブにした状態で、プレート線PTに0V→5
V→0Vと変化する電圧パルスを印加する。すると、一
方の容量素子C1の強誘電体は、分極状態を図34のC
点またはE点からB点→C点というように変化させ、他
方の容量素子C2の強誘電体は、分極状態をD点→E点
→D点というように変化させる。したがって、この後電
圧を取り去ってもこれらの容量素子C1,C2の強誘電体
には、それぞれC点とE点の残留分極が生じ、これによ
って“0”のデータが不揮発性として記憶される。
【0016】また、“1”のデータの書き込みを行う場
合には、図38に示すように、ビット線対bit,bi
tバーに上記とは逆の5Vと0Vの電圧を印加する。そ
して、以降同様の手順でワード線WLをアクティブにし
プレート線PTに電圧パルスを印加すると、容量素子C
1,C2の強誘電体にそれぞれ上記とは逆のE点とC点の
残留分極が生じ、これによって“1”のデータが不揮発
性として記憶される。
【0017】次に、上記リコールモードタイミング制御
回路38でのリコールモードによるデータの読み出し動
作を図39に基づいて詳細に説明する。この場合には、
ビット線対bit,bitバーを0Vの電位にプリチャ
ージした後に開放状態にする。そして、ワード線WLを
アクティブにし、プレート線PTの電圧を0V→5Vに
変化させると、例えば“0”のデータが記憶されている
ときには、一方の容量素子C1の強誘電体の分極状態が
図34のC点→B点に変化し、他方の容量素子C2の強
誘電体の分極状態がE点→B点に変化する。すると、他
方の容量素子C2の強誘電体の場合には分極状態が反転
されるので、これに接続されるビット線bitバーの電
位がビット線bitの電位に比べ数百mV程度高くな
る。したがって、これらビット線対bit,bitバー
の電位差をセンスアンプ33によってセンスすれば、不
揮発性として記憶されたデータを読み出すことができ
る。ただし、この場合には、容量素子C1,C2の強誘電
体の分極状態は共にB点に移動するので、不揮発性とし
て記憶していたデータは失われ破壊読み出しが行われる
ことになる。したがって、このリコールモードでは、セ
ンスアンプ33によってビット線対bit,bitバー
が0Vと5Vの電位に確定された後に、上記ストアモー
ドの場合と同様の手順でプレート線PTに0V→5V→
0Vと変化する電圧パルスを印加することにより読み出
したデータを不揮発性として記憶させ再書き込みを行う
こともできる。また、この後にプレート線PTを例えば
0Vに維持しておけば、ビット線対bit,bitバー
の確定された電位がメモリセル34の電極に電荷として
蓄積され、後述するDRAMモードによる記憶も行われ
る。
【0018】なお、このリコールモードでビット線対b
it,bitバーに生じる電位差は、残留分極に比例し
ビット線容量に反比例するので、残留分極が大きくビッ
ト線容量が小さいほど大きな電位差が得られセンスアン
プ33による検出が容易になることが分かる。
【0019】上記揮発性モードタイミング制御回路37
でのDRAMモードによるアクセスは、プレート線PT
に0Vまたは5Vを印加した状態で通常のDRAMと同
様の手順によって行われる。すると、容量素子C1,C2
における強誘電体の分極状態が図34のD点とE点との
間またはB点とC点との間だけで移動し分極反転を伴わ
ないので、通常のDRAMと同様に容量素子C1,C2に
蓄積された電荷のみによって揮発性記憶されたデータの
読み出しと書き込みを行うことができる。ただし、この
場合には、リフレッシュを行うことによって揮発性記憶
されたデータを維持する必要がある。
【0020】なお、ここでは2トランジスタ/セル方式
による強誘電体を用いた不揮発性半導体記憶装置につい
て説明したが、例えば特願平4−324506号に述べ
られているような高集積化に適した1トランジスタ 1
キャパシタ/セル方式(以下、「1トランジスタ/セル
方式」という)による強誘電体を用いた不揮発性半導体
記憶装置についてもほぼ同様である。このような1トラ
ンジスタ/セル方式を用いたメモリセル34の一例を図
36に示す。この場合、センスアンプ33は、ビット線
bitの電位をビット線bitバーの基準電位Vrefと
比較し、基準電位Vrefよりも大きい場合に“1”のデ
ータを読み出し、逆の場合に“0”のデータを読み出
す。
【0021】また、通常のDRAMのようにアドレスを
マルチプレクスし行アドレスストローブ信号RASバー
と列アドレスストローブ信号CASバーを用いる場合に
もついてもほぼ同様である。このようにアドレスをマル
チプレクスする利点は、アドレス端子の数を減らし基板
実装密度を向上させ得ることである。
【0022】図40に上記不揮発性半導体記憶装置を用
いた従来の構成を示す。この不揮発性半導体記憶装置の
各メモリデバイス41には、外部の制御回路やMPU[M
icroProcessor Unit]などからアドレスバスを介して送
られて来るアドレスが入力されると共に、データバスを
介してデータの入出力が行われるようになっている。ま
た、制御信号として、不揮発性イネーブル信号NEバ
ー,チップイネーブル信号CEバー,出力イネーブル信
号OEバー,リフレッシュ信号RFSHバーおよび書込
イネーブル信号WEバーが入力されると共に、電源VCC
が供給されるようになっている。
【0023】上記不揮発性半導体記憶装置は、図41に
示すように、電源ON時にまず不揮発性イネーブル信号
NEバーをLレベルにすると共に、出力イネーブル信号
OEバーを繰り返しLレベルとすることにより、全ての
メモリデバイス41をセルフリコールして、不揮発性記
憶されていたデータを揮発性記憶に移行させる。そし
て、その後はDRAMとして揮発性モードによる高速の
読み出しおよび書き込みのアクセスを行うと共にリフレ
ッシュを実行する。また、電源OFFの直前またはその
他必要な場合に、不揮発性イネーブル信号NEバーをL
レベルにすると共に、書込イネーブル信号WEバーをL
レベルとすることにより、全てのメモリデバイス41を
セルフストアして、揮発性記憶されていたデータを不揮
発性記憶とする。これらのセルフリコールとセルフスト
アは、分極反転回数が許す限り多く繰り返すことによ
り、記憶データの揮発性または不揮発性への移行を確実
にすることができる。
【0024】なお、上記セルフリコールやセルフストア
を行うための回路構成については、特願平5−2626
48号および特願平6−8795号に詳細な説明があ
る。
【0025】また、従来の擬似SRAM[Static RAM]で
は、外部制御信号に同期したリフレッシュをオートリフ
レッシュと称し、外部制御信号に同期しないリフレッシ
ュをセルフリフレッシュと称している。そして、不揮発
性半導体記憶装置についても、同様にオートリコールと
セルフリコールおよびオートストアとセルフストアとを
使い分ける場合がある。ただし、以下の説明でセルフリ
コールおよびセルフストアという場合には、オートリコ
ールおよびオートストアも含むものとする。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記両方式
の不揮発性半導体記憶装置は、データを不揮発性として
記憶させるストアモードとこのデータを読み出すリコー
ルモードのみで動作させることも可能である。
【0027】しかしながら、DRAMとEEPROMを
組み合わせた不揮発性半導体記憶装置の場合には、EE
PROMの書き換え回数が約10万回に制限されるの
で、頻繁に書き換えを行うと直に寿命が尽きてしまう。
一方、強誘電体を用いた不揮発性半導体記憶装置の場合
にも、メモリセル34の容量素子C1,C2に用いられる
強誘電体が分極反転の可能な回数に限度があり、リコー
ル/ストア動作は108回〜1012回程度までに制限さ
れるので、約10MHzのサイクル周期で連続アクセスを
行うと、数日でメモリセル34の寿命が尽きることにな
る。
【0028】このため、DRAMとEEPROM(ただ
し、以下の説明ではEEPROMは、MFST構造[Me
tal-Ferroeletric-Semiconductor-Transistor]のデバ
イスを含むものとする)を組み合わせた不揮発性半導体
記憶装置の場合には、上記のように、通常動作時には揮
発性モードによってDRAMに対してのみアクセスを行
い、電源OFFの直前または不揮発性記憶が必要な場合
にのみストアモードによってDRAM上のデータをEE
PROMに待避させると共に、次の電源ON時にリコー
ルモードによってこのデータを再びDRAMに読み出す
ようにして、EEPROMの書き換え回数が増加しない
ようにしている。一方、強誘電体を用いた不揮発性半導
体記憶装置の場合には、通常動作時には揮発性モードに
よる分極反転を伴わないアクセスを行い、電源OFF時
にのみストアモードによってメモリセル34のデータを
不揮発性として記憶させると共に、次の電源ON後の最
初の読み出し時にのみリコールモードによってこのデー
タを呼び出すようにして、分極反転を伴うアクセス回数
をできるだけ少なくするようにしている。また、リコー
ル/ストアモードによるアクセスは、プレート線電位を
上下変化させる必要があるので、このような揮発性モー
ドを用いた場合には、低消費電力および高速アクセスと
なる利点もある。
【0029】そして、これらの不揮発性半導体記憶装置
は、外部から入力される制御信号(不揮発性イネーブル
信号NEバー,チップイネーブル信号CEバー,出力イ
ネーブル信号OEバー,書込イネーブルWEバーおよび
リフレッシュ信号RFSHバー、またはアドレスをマル
チプレクスする場合には、行アドレスストローブ信号R
ASバー,列アドレスストローブ信号CASバー,出力
イネーブル信号OEバーおよび書込イネーブルWEバー
など)の組み合わせを変化させることにより、上記スト
アモードおよびリコールモード並びに揮発性モードによ
る書き込み若しくは読み出しまたはリフレッシュを行っ
ていた。即ち、例えばリコールモードは、不揮発性イネ
ーブル信号NEバーと出力イネーブル信号OEバーをL
レベルとし、ストアモードは、不揮発性イネーブル信号
NEバーと書込イネーブル信号WEバーをLレベルと
し、揮発性モードの読み出しはチップイネーブル信号C
Eバーと出力イネーブル信号OEバーをLレベルとし、
書き込みはチップイネーブル信号CEバーと書込イネー
ブル信号WEバーをLレベルとする。
【0030】ただし、リフレッシュ動作については、通
常のDRAMについて用いられる擬似SRAMのセルフ
リフレッシュ機能を設けておけば、揮発性モード時に自
動的にリフレッシュ動作を行わせることができるように
なる。このセルフリフレッシュ機能は、例えばリフレッ
シュ信号RFSHバーをLレベルにし、または列アドレ
スストローブ信号CASバーを行アドレスストローブ信
号RASバーよりも先にLレベルにすることにより、ク
ロック信号に基づいて内部のアドレスカウンタがアドレ
スを自動生成し各メモリセルのリフレッシュ動作を順次
行わせるようにしたものであり、これによってメモリデ
バイスの周辺回路構成を単純化したりリフレッシュ動作
の制御を簡素化することができる。
【0031】本発明は、上記不揮発性半導体記憶装置の
省電力化と使い勝手の問題と大容量化に伴う問題を解決
すべくなされたものである。これらの各問題について以
下に詳細に説明する。
【0032】従来の不揮発性半導体記憶装置は、図40
および図41に示したように、電源ON後に(場合によ
っては不揮発性イネーブル信号NEバーなどを用いて)
全てのメモリデバイス41のセルフリコールを行い記憶
データを揮発性のDRAM上に移行させていた。したが
って、これらの記憶データは、ストアされるまではリフ
レッシュによって維持しなければならず、特に一度もア
クセスされることがなかったデータまで無駄にリフレッ
シュを行わなければならないので、消費電力が不必要に
大きくなるという問題があった。そして、これは小容量
のメモリデバイスを多数個使用した不揮発性半導体記憶
装置や大容量のメモリデバイスを単体で使用した不揮発
性半導体記憶装置に共通する。
【0033】また、従来は、リコールやストアのために
不揮発性半導体記憶装置に特有の不揮発性イネーブル信
号NEバーなどを用いて制御する必要があり、既存の規
格に準拠したインターフェイスを設けることができない
場合があるという問題もあった。
【0034】さらに、不揮発性半導体記憶装置の大容量
化に伴う問題をより詳しく説明する。図40の個々のメ
モリデバイス41の揮発性モード時におけるリフレッシ
ュ動作は、大容量化に伴い従来の通常のDRAM(擬似
SRAMを含む)と同様に、リフレッシュ間隔が増加す
ると予測される。即ち、通常のDRAMでは、256K
ビットのもので4m秒/256サイクル、1Mビットの
もので8m秒/512サイクル、4Mビットのもので1
6m秒/1024サイクル、16Mビットのもので32
m秒/2048サイクル、1Gビットのもので256m
秒/16384サイクルへとリフレッシュ間隔が増加し
ていた。また、現在の4MビットのDRAMなどでは、
このリフレッシュ間隔を10倍に延ばしてリフレッシュ
動作時の消費電力を小さく抑える動作モードを設けた製
品も存在する。
【0035】ところが、現状のDRAMのデータ保持時
間は、高温の最悪状態で一般に500m秒(電源電圧が
5Vの場合)程度であり、このような大容量化に伴いリ
フレッシュ間隔を増加させると歩留りが低下するという
問題が生じる。そこで、半導体製造プロセスの改良によ
り酸化膜リーク電流を減少させてデータ保持時間をさら
に長くする方法もあるが、この半導体製造プロセスの改
良には技術的な限界があり、技術的には可能であっても
コスト的に実用化が困難な場合もある。また、リフレッ
シュ間隔を短縮させることにより歩留りの低下を防止す
る方法もあるが、このようにリフレッシュ間隔を短縮す
ると、リフレッシュ動作に要する時間の割り合いが増加
するので、読み出しや書き込みのアクセスを行うことが
できる時間の割り合いが短くなり使い勝手が悪くなると
いう新たな問題が生じる。例えば、読み出しや書き込み
のサイクル時間を160n秒と仮定すると、4m秒/2
56サイクルでは、リフレッシュ動作に要する時間が約
40μ秒(=160n秒×256サイクル)となり4m
秒のリフレッシュ間隔の約1%で済むが、2m秒/25
6サイクルでは、この約40μ秒のリフレッシュ動作に
要する時間が2m秒のリフレッシュ間隔の約2%まで増
加し、使い勝手が悪くなる。
【0036】また、不揮発性半導体記憶装置の大容量化
に伴い、リフレッシュ動作の1サイクルの間に同時に活
性化されるビット線の本数(即ち、メモリセルの数)が
増加するので、リフレッシュ動作に要する電流が増大し
て消費電力が大きくなるという問題が生じる。例えば、
256KビットのDRAMでは、同時に活性化されるビ
ット数は1024ビット/サイクルであるが、1Mビッ
トでは2048ビット/サイクルとなり、4Mビットで
は4096ビット/サイクルとなって、DRAMの各世
代ごとに2倍ずつに増加するので、これに伴ってリフレ
ッシュ電流も増大していた。なぜなら、DRAMのデー
タは、メモリセルの容量素子に蓄積される可変の電荷と
して記憶されるものであり、メモリセル内にはプルアッ
プまたはプルダウン能動素子回路によりこの電荷をリス
トアする機能が設けられていない。このため、メモリセ
ルの容量素子にフルレール論理0または1の電荷を与え
るために、メモリセル以外の回路から電流を供給する必
要があり、この容量素子でのリーク電流を補うために、
各ワード線ごとの全てのメモリセルについて一定の時間
間隔でリフレッシュ動作を行う必要がある。
【0037】さらに、全メモリデバイス41を一括して
セルフリコールすると、電源OFF時にも全メモリデバ
イス41のセルフストアを行わなければならず、データ
の安全性のためにこのようなセルフリコールやセルフス
トアを短時間に実行しようとすると、大きな電流供給能
力を有する電源が必要になるという問題もあった。そし
て、大容量のメモリデバイスを単体で使用した不揮発性
半導体記憶装置であっても同様である。
【0038】なお、従来の不揮発性半導体記憶装置にS
RAMやDRAMによるキャッシュメモリを設けて、不
揮発性半導体記憶装置自身はリコールモードとストアモ
ードでのみ使用してアクセスを行うようにすることも従
来から実施されている。しかしながら、この場合にも、
キャッシュメモリへのヒット率を向上させるために、こ
のキャッシュメモリを大容量化すると、不揮発性半導体
記憶装置からのデータの転送に長時間を要するようにな
るという問題が発生する。即ち、例えばキャッシュメモ
リの容量が512Kバイト(4Mビット)のときに10
0n秒サイクルで512Kバイトのデータを転送すると
約51.2m秒の転送時間となるが、キャッシュメモリ
の容量が2Mバイト(16Mビット)に増えると転送時
間が約200m秒に増加する。
【0039】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
で、アクセスが行われた領域のみをリコールすることに
より、全メモリデバイスや大容量のメモリデバイスの全
体についてリフレッシュ動作などを行う必要がない不揮
発性半導体記憶装置を提供することを目的とする。
【0040】
【課題を解決するための手段】本発明の不揮発性半導体
記憶装置は、記憶データの維持に電源の供給を必要とす
る揮発性記憶手段と、記憶データの維持に電源の供給を
必要とせず、かつこの記憶データの書き換えが可能な不
揮発性記憶手段とを有し、外部からのアクセス要求に対
して、該揮発性記憶手段における指定されたアドレスの
記憶データを読み出しまたはこの記憶データを指定され
たデータに書き換えるアクセス手段と、該不揮発性記憶
手段の一部の領域の記憶データを該揮発性記憶手段の対
応する領域に移行させるリコール手段と、該揮発性記憶
手段の一部の領域の記憶データを該不揮発性記憶手段の
対応する領域に移行させるストア手段とを備えた不揮発
性半導体記憶装置において、該揮発性記憶手段の各領域
について、電源の供給後に、またはこの電源の供給後に
該ストア手段が実行されている場合には最後の該ストア
手段の実行後に、該リコール手段が実行済みであるかま
たは未実行であるかを記憶するリコール状態記憶手段
と、外部からのアクセス要求があった場合に、指定され
たアドレスを含む領域についての該リコール状態記憶手
段の記憶状態に応じて、該リコール手段が実行済みの状
態であれば、直ちに該アクセス手段を実行させ、該リコ
ール手段が未実行の状態であれば、該揮発性記憶手段に
おける指定されたアドレスを含む領域に、該不揮発性記
憶手段における対応する領域の記憶データを移行させる
該リコール手段を実行させた後に該アクセス手段を実行
させるアクセス制御手段とを備えたものであり、そのこ
とにより上記目的が達成される。
【0041】また、好ましくは、本発明の不揮発性半導
体記憶装置におけるアクセス制御手段が、外部からのア
クセス要求があり、指定されたアドレスを含む領域につ
いてリコール状態記憶手段にリコール手段が未実行の状
態であることを記憶されていた場合に、該揮発性記憶手
段における指定されたアドレスを含む領域に、該不揮発
性記憶手段における対応する領域の記憶データを移行さ
せる該リコール手段を実行させた後に該アクセス手段を
実行させると共に、今回の該リコール手段の実行の対象
にならない領域のうちで、該リコール状態記憶手段に該
リコール手段が実行済みの状態であることを記憶された
領域が存在しているときには、今回の該リコール手段の
実行の前若しくは後にまたはこれと並行して、該揮発性
記憶手段における当該リコール手段が実行済みの状態で
ある領域の記憶データを該不揮発性記憶手段に移行させ
るストア手段を実行させる。
【0042】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置におけるアクセス制御手段が、外部からの
アクセス要求があり、指定されたアドレスを含む領域に
ついて前記リコール状態記憶手段に前記リコール手段が
未実行の状態であることを記憶されていた場合に、該揮
発性記憶手段における指定されたアドレスを含む領域
に、該不揮発性記憶手段における対応する領域の記憶デ
ータを移行させる該リコール手段を実行させた後に該ア
クセス手段を実行させると共に、今回の該リコール手段
の実行の対象にならない領域のうちで、該リコール状態
記憶手段に該リコール手段が実行済みの状態であること
を記憶された領域が所定数以上存在しているときには、
今回の該リコール手段の実行の前若しくは後にまたはこ
れと並行して、該揮発性記憶手段における当該リコール
手段が実行済みの状態である全部または一部の領域の記
憶データを該不揮発性記憶手段に移行させる。
【0043】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置におけるアクセス制御手段が、リコール手
段を実行させる場合に、少なくとも当該リコール手段の
実行が完了するまで外部に向けて待機信号を出力する。
【0044】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置におけるリコール状態記憶手段がいずれか
の領域についてリコール手段が実行済みの状態であるこ
とを記憶している場合に、外部に向けてストア要求信号
を出力するストア要求出力手段が設けられる。
【0045】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置における不揮発性記憶手段がEEPROM
によって構成される。
【0046】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置における揮発性記憶手段がSRAMによっ
て構成される。
【0047】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置における揮発性記憶手段がDRAMによっ
て構成される。
【0048】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置における揮発性記憶手段がDRAMによっ
て構成され、かつ不揮発性記憶手段が、該揮発性記憶手
段におけるDRAMの各メモリセルの容量素子を強誘電
体を介在させたものとし、該強誘電体の分極方向によっ
てデータを記憶する強誘電体を用いた不揮発性記憶素子
によって構成される。
【0049】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置におけるアクセス制御手段が、リコール手
段を実行させる場合に、今回の該リコール手段の実行の
対象にならない領域のうちで、リコール状態記憶手段に
該リコール手段が実行済みの状態であることを記憶され
た領域が存在するときは、当該リコール手段の実行が完
了するまでの間、DRAMによって構成される揮発性記
憶手段における当該領域についてリフレッシュを行うセ
ルフリフレッシュ手段が設けられる。
【0050】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置において、DRAMによって構成される揮
発性記憶手段の各領域について、連続して実行されるリ
フレッシュ回数を計数するリフレッシュ回数計数手段
と、該リフレッシュ回数計数手段が所定回数以上の計数
を行った場合に、該揮発性記憶手段における当該領域の
記憶データを不揮発性記憶手段に移行させるストア手段
を実行するセルフストア手段が設けられる。
【0051】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置において、DRAMによって構成される揮
発性記憶手段の各領域について、リコール手段が実行さ
れてからストア手段が実行されるまでの間であって、最
後のアクセス手段の実行後に実行されたリフレッシュ回
数を計数するリフレッシュ回数計数手段と、該リフレッ
シュ回数計数手段が所定回数以上の計数を行った場合
に、該揮発性記憶手段における当該領域の記憶データを
不揮発性記憶手段に移行させる該ストア手段を実行する
セルフストア手段が設けられる。
【0052】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置におけるアクセス手段が、チップイネーブ
ル信号または行アドレスストローブ信号がアクティブと
なることにより外部からのアクセス要求であると判断す
るものである。
【0053】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置におけるストア手段が、揮発性記憶手段の
各領域についてアクセス手段によるデータの書き換えの
アクセスが実行されたかどうかを記憶するデータ書換状
態記憶手段を有し、該データ書換状態記憶手段の記憶状
態がデータの書き換えのアクセスが実行された状態であ
る領域の記憶データを不揮発性記憶手段の対応する領域
に自動的に移行させるセルフストア手段が設けられる。
【0054】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置におけるストア手段が、揮発性記憶手段の
各領域についてのリコール状態記憶手段の記憶状態を検
査し、該記憶状態がリコール手段の実行済みである領域
の記憶データを不揮発性記憶手段の対応する領域に移行
させる。
【0055】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置におけるストア手段が、内部カウンタによ
って順次生成した内部アドレスにより揮発性記憶手段の
処理対象となる領域内の記憶データを順に不揮発性記憶
手段の対応する領域に移行させるものであり、かつアク
セス手段による当該領域へのアクセスがあった場合にの
み該内部カウンタの内部アドレスをリセットする。
【0056】さらに、好ましくは、本発明の不揮発性半
導体記憶装置における不揮発性半導体記憶装置が、単一
のデバイス上のメモリセル内に、複数のメモリアレイか
らなり、記憶データの維持に電源の供給を必要とする揮
発性記憶手段と、該揮発性記憶手段の各メモリアレイに
対応する別個のまたは同一の複数のメモリアレイからな
り、記憶データの維持に電源の供給を必要とせず、かつ
この記憶データの書き換えが可能な不揮発性記憶手段と
を有し、外部からのアクセス要求に対して、該揮発性記
憶手段における指定されたアドレスの記憶データを読み
出しまたはこの記憶データを指定されたデータに書き換
えるアクセス手段と、該不揮発性記憶手段の記憶データ
を各メモリアレイごとに独立に該揮発性記憶手段の対応
するメモリアレイに移行させるリコール手段と、該揮発
性記憶手段の記憶データを各メモリアレイごとに独立に
該不揮発性記憶手段の対応するメモリアレイに移行させ
るストア手段とを備えたものであり、リコール状態記憶
手段が、該揮発性記憶手段の各メモリアレイごとに独立
に該リコール手段が実行済みであるかまたは未実行であ
るかを記憶するものであり、領域がメモリアレイであ
る。
【0057】上記構成により、以下その作用について説
明する。
【0058】本発明の不揮発性半導体記憶装置において
は、1チップマイクロコンピュータなどに内蔵されるメ
モリモジュールの全部または一部として構成されるも
の、1チップのメモリデバイスとして構成されるもの、
および、複数のメモリデバイスまたは複数のメモリデバ
イスとこれらのインターフェイス回路(コントローラ)
との組み合わせとして構成されるものを含む。揮発性記
憶手段としては、SRAMやDRAMが代表的なもので
ある。DRAMを用いる場合には、記憶データの維持の
ために、単に電源を供給するだけでなく、記憶データの
読み出しと再書き込みによるリフレッシュが必要とな
る。不揮発性記憶手段としては、EEPROMや請求項
6に示す強誘電体を用いた不揮発性記憶素子が代表的な
ものである。SRAMやDRAMとEEPROMを組み
合わせる場合、これらをそれぞれ別のチップのメモリデ
バイスとしたり、同一チップ上の別のブロック(メモリ
アレイ)に形成する他、各メモリセル内でこれらを組み
合わせることも可能である。DRAMと強誘電体を用い
た不揮発性記憶素子とを組み合わせる場合には、これら
は各メモリセル内の同一の容量素子を揮発性と不揮発性
のモードに分けて利用する。
【0059】上記揮発性記憶手段には、記憶領域の所定
単位ごと(例えば1ビットや1バイトごと)にアドレス
が割り当てられる。アクセス手段は、このアドレス単位
で揮発性記憶手段の各記憶データにアクセスを行う。不
揮発性記憶手段は、揮発性記憶手段の記憶領域にそれぞ
れ1対1で対応する記憶領域を備えている。なお、揮発
性記憶手段または不揮発性記憶手段に、相互に対応しな
い記憶領域が存在してもよいが、このような領域に関し
ては本発明の実施対象とはならない。リコール手段は、
不揮発性記憶手段の全部ではなく一部の領域の記憶デー
タを該揮発性記憶手段に移行させ得るものでなければな
らず、例えば1ビット単位、1バイト単位、ページ単位
(ワード線単位)、メモリアレイ単位またはチップ単位
でリコールを行う。このリコールを行うリコール単位
は、通常は1アドレス単位または複数アドレス単位とな
る。ストア手段も、通常はリコール単位と同じ単位でス
トアを行うが、必ずしもこれに限定される必要はない。
【0060】リコール状態記憶手段は、リコール単位ご
とにリコール手段の実行済みまたは未実行の状態を記憶
できれば足りる。したがって、このリコール状態記憶手
段は、リコール単位となる各領域ごとの1ビットの状態
フラグによって構成することができる。この状態フラグ
は、電源の供給開始時にリセットし、リコール手段が実
行されるたびにセットすると共に、ストア手段が実行さ
れるたびにリセットすればよい。揮発性記憶手段として
DRAMを用いる場合に、このリコール状態記憶手段の
いずれかの領域の記憶状態がリコール手段の実行済みに
なると、この領域についてリフレッシュ動作が必要とな
る。
【0061】アクセス制御手段は、外部からのアクセス
要求があった場合に、指定されたアドレスについてのリ
コール状態記憶手段の記憶状態に応じて、このリコール
手段が実行済みの状態、即ち当該アドレスの記憶データ
が揮発性記憶手段によって記憶されている状態であれ
ば、直ちに該アクセス手段を実行させる。したがって、
この場合には、通常のSRAMやDRAMの場合と同様
に、高速のアクセスが可能となる。
【0062】上記リコール手段が未実行の状態、即ち当
該領域の記憶データが不揮発性記憶手段によって記憶さ
れている状態であれば、一旦リコール手段を実行させて
記憶データを揮発性記憶手段に移行させた後にアクセス
手段を実行させる。この場合には、リコール動作によっ
てアクセス速度が遅くはなるが、アクセスを行う側から
見れば、いずれの場合にも同じ揮発性記憶手段に対する
アクセス操作を行うだけで済むので、記憶データが揮発
性と不揮発性のいずれの状態であるかを管理して不揮発
性イネーブル信号NEバーなどを用いて制御する必要が
なくなる。なお、この際のリコール手段は、少なくとも
指定されたアドレスを含むリコール単位の領域をリコー
ルする必要がある。
【0063】また、上記リコール手段がリコールを行う
のは、不揮発性記憶手段の一部の領域の記憶データに限
られる。このため、アクセス手段が一度もアクセスを行
わない領域では、記憶データが不揮発性記憶手段に記憶
されたままの状態に保持されるので、揮発性記憶手段の
記憶データを維持するための電源の供給やDRAMの場
合のリフレッシュが不要となり、消費電力を低減化する
ことができる。一般にコンピュータシステムによるメモ
リへのアクセスは、ある程度連続したアドレスや一定の
範囲内のアドレスに限定されるものなので、不揮発性記
憶手段の記憶データの一部や大部分が一度もアクセスさ
れずに終わる可能性は大きく、この消費電力の低減化の
効果も十分に期待できる。
【0064】請求項2は、上記アクセス制御手段がリコ
ール手段を実行させる場合に、既にリコール手段が実行
されている領域があれば、この領域についてストア手段
を実行させるようにした発明を示す。この場合には、リ
コール手段が実行済みの状態となる領域は常に1箇所の
リコール単位(複数のリコール単位を同時にリコールす
る場合にはこれらの領域)に限定される。したがって、
これによってストアされた領域に再度アクセスを行う場
合にはリコールし直さなければならないという無駄は生
じるが、揮発性記憶手段の記憶データを維持するための
電源の供給などがさらに少なくて済むので、消費電力の
低減化の効果はさらに向上する。
【0065】請求項3は、請求項2の発明を含む発明で
あるが、リコール手段が実行されても既にリコール手段
が実行されている領域が所定容量以下であればストア手
段は実行されず、また、このストア手段を実行する領域
は既にリコール手段が実行されている領域全部に限らな
い発明について示す。この場合には、同時にリコール手
段が実行済みの状態となる領域の最大容量を限定するこ
とができる。そして、この容量を超えるアクセス要求が
あった場合には、既にリコール済みの状態にある領域の
全部または一部をストアする。一部をストアする場合
に、いずれの領域をストアするかは、例えば仮想記憶に
おけるページ置き換えアルゴリズム[pagereplacement a
lgorithm]などを利用して、今後再度アクセスされる可
能性が最も低い領域を選択することにより決定できる。
【0066】この発明においても、リコール手段が実行
済みの状態となる領域を常に所定の容量以下に限定する
ことができるので、消費電力の低減化を向上させること
ができる。しかも、リコール手段が実行済みの状態とな
る領域は1箇所以上のリコール単位とすることができる
ので、リコール手段を実行することなく再アクセスを行
うことができる可能性を示すいわゆるヒット率は、請求
項2の発明の場合よりも高くなる可能性がある。
【0067】上記ストア手段は、リコール手段の実行の
前後またはこれと並行して実行される。リコール手段と
ストア手段を並行して実行する場合には、これらを同時
に実行することができる電源容量が必要となる。リコー
ル手段の実行の前にストア手段を実行する場合には、ア
クセス速度はさらに遅くなるが、ストアされる領域とリ
コールされる領域の記憶データが過渡的にでも揮発性記
憶手段に記憶されて同時に電源の供給が必要となる状態
を避けることができ、電源容量が特に制限される機器に
適した構成となる。
【0068】請求項4は、上記アクセス制御手段がリコ
ール手段を実行させる場合に、外部に向けて待機信号を
出力させるようにした発明を示す。アクセス要求時にア
クセス制御手段がリコール手段を実行させると、直接ア
クセス手段を実行させる場合に比べアクセスの終了のタ
イミングが遅れる。そこで、このように待機信号を出力
すれば、外部装置がこれをバスサイクルなどの終了確認
信号として検出し、待機信号が非アクティブとなるまで
待機することができるので、タイミングのずれを吸収で
きる。一般のコンピュータシステムやマイクロプロセッ
サでは、メモリデバイスなどに依存することなくアクセ
スを行うことができるようにするために、WAIT,R
EADYまたはDTACKなどの信号名でこのような待
機信号を受け付けるようになっている。なお、請求項2
や請求項3の発明のように、リコール手段の実行の前に
ストア手段が実行されることがある場合には、このスト
ア手段の実行の間も待機信号を出力させる。
【0069】請求項5は、いずれかのアドレスの記憶デ
ータが揮発性記憶手段によって記憶されている状態にあ
る場合に、外部に向けてストア要求信号を出力するスト
ア要求出力手段が設けられた発明を示す。ストア要求出
力手段は、リコール状態記憶手段における各領域(通常
はリコール単位ごと)の状態の論理和演算を行うことに
よりストア要求信号を作成することができる。このスト
ア要求信号を検査することにより不揮発性半導体記憶装
置のストアの必要性を簡単に検出できるので、電源供給
を停止する際のストア手段の実行を外部で管理する場合
には、制御を容易に行うことができるようになる。な
お、揮発性記憶手段としてDRAMを用いる場合には、
このストア要求信号はリフレッシュ要求信号と同じ意味
となる。
【0070】請求項7は、アクセス要求時にリコールが
行われる場合に、既にDRAMにリコールされている他
の領域の記憶データをリフレッシュするようにした発明
を示す。揮発性記憶手段にDRAMを用いる場合、この
DRAMのリフレッシュは内部カウンタによって行アド
レスを自動生成して行うようにすることが多い。しか
し、このような行アドレスを自動生成するリフレッシュ
を非同期的に行ったのでは、外部装置からのアクセス要
求にリフレッシュ待ちの時間が発生するおそれが生じる
ので、通常は外部からの信号に同期させたオートリフレ
ッシュを行うようにしている。ただし、このリフレッシ
ュを行わせるための外部からの信号は、例えば出力イネ
ーブル信号OEバーをチップイネーブル信号CEバーの
Hレベル(非アクティブ)時にLレベルとしたり、列ア
ドレスストローブ信号CASバーを行アドレスストロー
ブ信号RASバーよりも先にLレベルとするもの(CA
SバービフォアRASバー方式)であるため、アクセス
要求時にはこれらの信号が使えずリフレッシュを行わせ
ることができなくなる。そこで、アクセス要求時にリコ
ール手段が実行されることによりアクセス時間が長期と
なる場合には、セルフリフレッシュ手段によってこのリ
コールの間にも無駄なく他の揮発性記憶手段の記憶デー
タのリフレッシュを行うようにすることができる。な
お、アクセス要求時にリコール手段が実行されたこと
は、請求項4に示す待機信号を検査すれば容易に検出す
ることができる。
【0071】請求項8は、揮発性記憶手段にDRAMを
用いた場合に、このDRAM上の記憶データについて、
リフレッシュが連続して所定回数以上行われると、セル
フストア手段によって自動的にストアされるようにした
発明を示す。これにより、外部からリフレッシュを行わ
せるための信号を所定時間以上連続して送れば、記憶デ
ータを不揮発性記憶手段にストアさせることができる。
また、この所定回数を請求項7で示したセルフリフレッ
シュ手段によるリフレッシュ回数よりも少なくしておけ
ば、アクセス時にリコールが行われると、この間に他の
揮発性記憶手段の記憶データがストアされることにな
り、請求項2の発明と同じ構成となる。
【0072】請求項9は、揮発性記憶手段にDRAMを
用いた場合に、このDRAM上の記憶データについて、
アクセスがないままリフレッシュが所定回数以上行われ
ると、セルフストア手段によって自動的にストアされる
ようにした発明を示す。これにより、アクセス頻度の低
い記憶データを自動的にストアすることができるので、
無駄にリフレッシュを繰り返して消費電力が増加するの
を防止できるようになる。
【0073】なお、上記請求項8および請求項9のリフ
レッシュ回数計数手段は、通常はリフレッシュを同時に
または連続的に行う領域ごとにまとめてリフレッシュ回
数を計数すれば足りる。
【0074】また、上記リコール手段とストア手段の実
行時やリフレッシュ時に用いるクロックの周期は、それ
ぞれの目的に合わせて適宜変えることができる。即ち、
例えばリフレッシュ時のクロックは消費電力の削減のた
めに周期を長くし、リコール手段とストア手段の実行時
のクロックは、アクセス速度などの高速化のために周期
を短くする。
【0075】本発明の不揮発性半導体記憶装置によれ
ば、外部から不揮発性イネーブル信号NEバーなどを用
いて制御を行う必要がなくなるので、請求項10に示す
ようにチップイネーブル信号CEバーや行アドレススト
ローブ信号RASバーのみによってアクセスを行うこと
ができるようにすれば、通常のDRAMや擬似SRAM
などの同様の取り扱いが可能となる。
【0076】請求項11は、揮発性記憶手段によって記
憶されたデータが書き換えられた場合に、ストア手段が
自動的にストア動作を行うセルフストア手段が設けられ
た発明を示す。
【0077】請求項12は、ストア手段がストア動作を
行う領域をリコール状態記憶手段の記憶状態に基づいて
決定する発明を示す。このようにリコール状態記憶手段
の記憶状態を検査すれば、各領域の記憶状態を容易に知
ることができる。
【0078】請求項13は、ストア手段がストア動作を
分割して実行する場合に、このストア動作の途中でアク
セス手段によるアクセスがあると、再度この領域の最初
から改めてストア動作を行うようにした発明を示す。ス
トア動作が途中で中断されても内部カウンタをリセット
せずにおけば、引き続いてストア動作を続行することに
よりその領域のストアを完了させることができる。ただ
し、この場合でも、途中でアクセスがあるとデータの内
容が書き替わる可能性があるので、この場合には最初か
らストア動作をやり直すようにする。
【0079】請求項14は、不揮発性半導体記憶装置が
単一のメモリデバイスまたは1チップマイクロコンピュ
ータなどのデバイス内のメモリモジュールによって構成
され、メモリセルが複数のメモリアレイに分割された場
合の発明を示す。例えばメモリデバイスが大容量化され
た場合に、メモリセルを複数のメモリアレイに分割し、
アクセスが行われたメモリアレイのみをリコールするよ
うにすれば、一度もアクセスが行われないメモリアレイ
や一旦リコールされた後にストアされたメモリアレイで
無駄に揮発性の記憶データを維持するための電源の供給
やDRAMの場合のリフレッシュが不要となり、消費電
力を低減化することができる。また、リコールされて揮
発性記憶の状態となるメモリアレイの数を限定できるの
で、この大容量化に伴うストア時間の延長を防止でき
る。さらに、DRAMの場合にも、リフレッシュ動作に
要する時間を短縮できるので、リフレッシュ間隔を短縮
してもアクセスを行うための時間の割り合いを十分に確
保することができる。この場合、リコール手段やストア
手段の実行単位は各メモリアレイごととする。また、リ
コール状態記憶手段の状態記憶単位も各メモリアレイご
ととする。そして、この各メモリアレイごとの記憶状態
に基づいて上記と同様の制御が行われる。この際、アク
セス時に指定されたアドレスを含む領域のリコール状態
記憶手段の記憶状態と、その他の領域の記憶状態の論理
和演算結果と、全ての領域の記憶状態の論理和演算結果
の信号を内部的に生成すれば、これらの制御を容易に管
理することができるようになる。
【0080】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
説明する。
【0081】〔第1実施形態〕図1〜図14は本発明の
第1実施形態を示すものであって、図1はメモリデバイ
スの構成を示すブロック図、図2は不揮発性半導体記憶
装置の全体構成を示すブロック図、図3はPCカードイ
ンターフェイス回路のブロック図、図4は内部チップイ
ネーブル信号発生回路のブロック図、図5はウエイト信
号発生回路のブロック図、図6はセルフリコールモード
タイミング制御回路とその周辺回路のブロック図、図7
はセルフリコールモードの動作を示すタイムチャート、
図8はセルフストアモードタイミング制御回路とその周
辺回路のブロック図、図9はセルフストアモードの動作
を示すタイムチャート、図10はセルフストアモードタ
イミング制御回路の一部を示すブロック図、図11はセ
ルフリコールが実行される場合の読み出しアクセスの動
作を示すタイムチャート、図12はMPUのバスサイク
ルを示すタイムチャート、図13は読み出しアクセスの
動作を示すタイムチャート、図14はリフレッシュ動作
を示すタイムチャートである。
【0082】〔不揮発性半導体記憶装置の全体構成〕本
実施形態は、携帯型情報機器に記憶装置として装着され
るPCカードについて説明する。このPCカードは、図
2に示すように、強誘電体を用いたNVDRAMからな
る複数(n個)のメモリデバイス1とPCカードインタ
ーフェイス回路2とによって構成されている。メモリデ
バイス1は、図20に示したような強誘電体を用いたN
VDRAMからなる2トランジスタ/セル方式のメモリ
セルとその周辺回路を1チップに集積した集積回路であ
る。これらのメモリデバイス1は、後に説明するよう
に、内部で行アドレスを生成することにより、自動的に
全アドレスのリコール,ストアおよびリフレッシュを行
うようになっている。したがって、リコールおよびスト
アは、これら各メモリデバイス1ごとのチップ単位で一
括して行われることになる。また、各メモリデバイス1
は、記憶データが不揮発性であるかまたはDRAMにリ
コールされて揮発性になっているのかを外部に知らせる
ための記憶状態信号RF/RC1バー〜RF/RCnバー
を出力するようになっている。この記憶状態信号RF/
RC1バー〜RF/RCnバーは、Hレベルの場合をリフ
レッシュ要求信号と称し、Lレベルをリコール要求信号
と称する。
【0083】〔PCカードインターフェイス回路2〕P
Cカードインターフェイス回路2は、これらのメモリデ
バイス1の各入出力信号を装置本体側のPCMCIA/
JEIDA規格に準拠したコネクタの入出力信号に適合
させるためのインターフェイス回路である。本実施形態
は、従来の不揮発性半導体記憶装置における不揮発性イ
ネーブル信号NEバーなどのような不揮発性半導体記憶
装置に特有の信号を有さないので、容易にインターフェ
イス回路を構成することができる。ただし、本実施形態
を不揮発性イネーブル信号NEバーなどの不揮発性半導
体記憶装置に特有の信号を用いた構成とすることも可能
である。なお、ここでは、本実施形態に直接関係のない
他のPCMCIA/JEIDA規格の信号については説
明を省略している。
【0084】図3に示すように、装置本体側から入力さ
れるチップイネーブル信号CEバーは、内部チップイネ
ーブル信号発生回路21によりn種類の内部チップイネ
ーブル信号CE1バー〜CEnバーに変換されて、それぞ
れ対応するメモリデバイス1に送られる。内部チップイ
ネーブル信号発生回路21は、図4に示すように、装置
本体側から入力されるアドレスバス上のアドレスの例え
ば上位側をデコーダ21aでデコードすると共に、チッ
プイネーブル信号CEバーがLレベル(イネーブル)の
場合にのみゲート回路21bを介してこれらのデコード
結果が出力されるようにしたチップ選択回路である。し
たがって、チップイネーブル信号CEバーがLレベルに
なると、その際に指定されたアドレスを割り当てられた
いずれか1個のメモリデバイス1に送る内部チップイネ
ーブル信号CEiバー(i=1〜n)のみがLレベルと
される。装置本体は、アクセスを要求する場合に、まず
このチップイネーブル信号CEバーをLレベルとしアド
レスバス上にアドレスを送出するので、この内部チップ
イネーブル信号CE1バー〜CEnバーによってアクセス
要求の対象となる1個のメモリデバイス1が選択され
る。
【0085】装置本体側から入力される出力イネーブル
信号OEバーは、図3に示すように、そのまま各メモリ
デバイス1に送られると共に、後に説明するリフレッシ
ュ信号発生回路22にも送られるようになっている。
【0086】装置本体側から入力される書込イネーブル
信号WEバーは、内部書込イネーブル信号発生回路23
により内部書込イネーブル信号WEINバーに変換され
て、各メモリデバイス1に送られる。内部書込イネーブ
ル信号発生回路23は、PCカードに書き込み禁止(ラ
イトプロテクト)状態を設定するスイッチ23aが備え
られていて、このスイッチ23aが書き込み許可の状
態、即ち接地電源GND側に接続されている場合にの
み、書込イネーブル信号WEバーをORゲート23bを
介してそのまま内部書込イネーブル信号WEINバーとし
て出力することができる。しかし、スイッチ23aが書
き込み禁止の状態、即ち電源VCC側に接続されている場
合には、書込イネーブル信号WEバーをORゲート23
bで遮断し、内部書込イネーブル信号WEINバーを常に
Hレベルとすることにより、各メモリデバイス1への書
き込みアクセスを禁止する。また、この内部書込イネー
ブル信号発生回路23は、スイッチ23aの接続状態を
ライトプロテクト信号WPとして装置本体側に出力し、
このライトプロテクト信号WPがHレベルの場合には、
接続されたPCカードが書き込み禁止状態であることを
通知するようになっている。
【0087】装置本体側から入力されるアドレスバス上
のアドレスは、上記のように例えば上位側が内部チップ
イネーブル信号発生回路21に送られると、残りの下位
側をそのまま各メモリデバイス1に送るようになってい
る。また、データバス上のデータは、そのまま各メモリ
デバイス1に入出力されるようになっている。
【0088】各メモリデバイス1から出力される記憶状
態信号RF/RC1バー〜RF/RCnバーは、ウエイト
信号発生回路24によりウエイト信号WAITバー(待
機信号)に変換されて、装置本体側に出力される。ウエ
イト信号発生回路24は、上記内部チップイネーブル信
号CE1バー〜CEnバーも入力されるようになってい
て、図5に示すように、ゲート回路24aによって同一
のメモリデバイス1について内部チップイネーブル信号
CEiバーと記憶状態信号RF/RCiバーとが同時にL
レベルとなる場合を検出すると共に、NORゲート24
bを介してこの同時にLレベルとなる場合が存在するこ
とが検出された場合にのみLレベルとなるウエイト信号
WAITバーを出力するようになっている。したがっ
て、このウエイト信号WAITバーは、アクセスが要求
されたメモリデバイス1の記憶データがまだDRAMに
はリコールされていない状態である場合にLレベルとな
る。そして、この場合には、後に説明するように、当該
メモリデバイス1においてセルフリコールが行われる。
【0089】また、上記記憶状態信号RF/RC1バー
〜RF/RCnバーは、NORゲート25により第2バ
ックアップ電源信号BVD2に変換されて、装置本体側
に出力される。したがって、第2バックアップ電源信号
BVD2は、記憶データがDRAMにリコールされた状
態にあるメモリデバイス1が1個でもあればLレベルと
なる。そして、第1バックアップ電源信号BVD1は、
電源VCCにプルアップされ常にHレベルの状態で装置本
体側に出力される。PCMCIA/JEIDA規格で
は、これらのバックアップ電源信号BVD1,BVD2
は、下記表1に示すような意味付けがなされている。
【0090】
【表1】
【0091】そこで、装置本体側では、本実施形態のP
Cカードが装着された場合に、この第2バックアップ電
源信号BVD2がHレベルであれば、全てのメモリデバ
イス1の記憶データが不揮発性の状態にあり、Lレベル
であれば、記憶データが揮発性の状態にあるメモリデバ
イス1が存在すると解釈することにより、例えば電源供
給の停止前にストアを行う必要があることを検出できる
ようになる。なお、これらのバックアップ電源信号BV
D1,BVD2は、役割りを逆にし、第1バックアップ電
源信号BVD2側をプルアップするようにしてもよい。
また、将来、他にもっと的確な信号が規格に割り当てら
れた場合や、他にもっとふさわしい信号を規定している
規格では、これらの信号を用いることもできる。
【0092】上記ウエイト信号WAITバーは、先に述
べたリフレッシュ信号発生回路22にも入力される。リ
フレッシュ信号発生回路22は、図示の各論理ゲートを
組み合わせることにより、下記表2に示す真理値表に基
づいて、チップイネーブル信号CEバー,出力イネーブ
ル信号OEバーおよびウエイト信号WAITバーをリフ
レッシュ信号RFSHバーに変換する論理回路である。
【0093】
【表2】
【0094】表中の”−”はdon't careを示
す。このリフレッシュ信号RFSHバーは、各メモリデ
バイス1に送られる。各メモリデバイス1は、記憶デー
タが揮発性となっている場合に、このリフレッシュ信号
RFSHバーがLレベルになると、リフレッシュを行う
ようになっている。なお、各メモリデバイス1のリフレ
ッシュ信号RFSHバーの入力端子は、一般の擬似SR
AMのように出力イネーブル信号OEバーの端子と兼用
するようにしてもよい。
【0095】出力イネーブル信号OEバーは、本来はア
クセス時、即ちチップイネーブル信号CEバーがLレベ
ルの場合に、メモリデバイス1がデータバス上にデータ
を送出することを許可するための信号である。しかし、
チップイネーブル信号CEバーがHレベルの場合には、
この出力イネーブル信号OEバーを用いてメモリデバイ
ス1のリフレッシュも制御するようにしたものが従来か
らあり、本実施形態でもこれを採用している。即ち、表
2に示すように、チップイネーブル信号CEバーがHレ
ベルの場合に、出力イネーブル信号OEバーをLレベル
にすると、リフレッシュ信号RFSHバーがLレベルと
なるので、これによって非アクセス時に各メモリデバイ
ス1にオートリフレッシュを行わせることができる。ま
た、本実施形態では、チップイネーブル信号CEバーが
Lレベルの場合にも、ウエイト信号WAITバーがLレ
ベルになったときには、リフレッシュ信号RFSHバー
がLレベルとなる。したがって、アクセスが要求された
メモリデバイス1でセルフリコールが発生すると、この
間にも、他のメモリデバイス1のセルフリフレッシュが
行われることになる。
【0096】〔メモリデバイス1〕各メモリデバイス1
の構成を図1に基づいて詳細に説明する。
【0097】本実施形態のメモリデバイス1は、図1に
示すように、強誘電体を用いたNVDRAMの多数のメ
モリセルからなるメモリ部18を備えている。そして、
装置本体側から入力されるアドレスは、アドレス選択回
路16を介してドライバ/デコーダ回路17でデコード
され、このメモリ部18の特定のメモリセルにアクセス
できるようになっている。また、このアクセスのための
各制御信号は、制御信号入力回路11を介して揮発性モ
ードタイミング制御回路13,セルフリコールモードタ
イミング制御回路14およびセルフストアモードタイミ
ング制御回路15に送られるようになっている。揮発性
モードタイミング制御回路13は、メモリ部18にDR
AMと同様の揮発性モードでアクセスするための制御回
路であり、セルフリコールモードタイミング制御回路1
4は、リコールモードでアクセスするための制御回路で
あり、セルフストアモードタイミング制御回路15は、
ストアモードでアクセスするための制御回路である。そ
して、これらの制御回路13〜15に制御されてアクセ
ス制御回路19がドライバ/デコーダ回路17およびメ
モリ部18の各モードによる駆動を制御するようになっ
ている。セルフリコールモードタイミング制御回路14
およびセルフストアモードタイミング制御回路15の構
成については、後にさらに詳細に説明する。
【0098】このメモリデバイス1には、リコール要求
ラッチ回路12が設けられている。このリコール要求ラ
ッチ回路12は、上記記憶状態信号RF/RCiバーを
出力する回路であり、電源ONの直後にはこの記憶状態
信号RF/RCiバーをLレベルのリコール要求信号と
し、セルフリコールモードタイミング制御回路14から
リコール完了信号が送られて来るとHレベルのリフレッ
シュ要求信号に変化させ、セルフストアモードタイミン
グ制御回路15からストア完了信号が送られて来るとL
レベルのリコール要求信号に戻すようになっている。こ
のリコール要求ラッチ回路12の構成についても、後に
さらに詳細に説明する。
【0099】制御信号入力回路11は、上記PCカード
インターフェイス回路2から送られて来る内部チップイ
ネーブル信号CEiバー,出力イネーブル信号OEバ
ー,書込イネーブル信号WEバーおよびリフレッシュ信
号RFSHバーと上記リコール要求ラッチ回路12が出
力する記憶状態信号RF/RCiバーを入力し、揮発性
モード信号φ1バー,リコールモード信号φ2バーおよび
ストアモード信号φ3バーに変換して出力する論理回路
である。内部チップイネーブル信号CEiバーは、バッ
ファ回路11aを介してORゲート11b,11c,1
1dの一方の入力に送られると共に、インバータ11e
で反転されて、NANDゲート11fおよびORゲート
11gの一方の入力に送られる。出力イネーブル信号O
Eバーと書込イネーブル信号WEバーは、それぞれOR
ゲート11b,11cの他方の入力に送られる。また、
リフレッシュ信号RFSHバーは、ORゲート11gの
他方のゲートに送られる。記憶状態信号RF/RCiバ
ーは、NANDゲート11fとORゲート11dの他方
の入力に送られると共に、インバータ11hで反転され
て、ORゲート11gのさら他方の入力に送られる。そ
して、NANDゲート11fの出力は、揮発性モード信
号φ1バーとして揮発性モードタイミング制御回路13
に送られ、ORゲート11dの出力はリコールモード信
号φ2バーとしてセルフリコールモードタイミング制御
回路14に送られ、ORゲート11gの出力はストアモ
ード信号φ3バーとしてセルフストアモードタイミング
制御回路15に送られる。また、ORゲート11b,1
1cの出力は、それぞれ内部チップイネーブル信号CE
iバーがLレベルの場合、即ち当該メモリデバイス1へ
のアクセス時にのみ有効な出力イネーブル信号OEバー
と書込イネーブル信号WEバーとして揮発性モードタイ
ミング制御回路13に送られる。
【0100】上記構成により、この制御信号入力回路1
1は、下記表3に示すように、内部チップイネーブル信
号CEiバーがLレベルであり記憶状態信号RF/RCi
バーがHレベルである場合にのみ揮発性モード信号φ1
バーをLレベル(アクティブ)とする。
【0101】
【表3】
【0102】したがって、当該メモリデバイス1にアク
セス要求があり、かつそのメモリデバイス1の記憶デー
タがDRAMにリコール済みであった場合には、揮発性
モードタイミング制御回路13が働いて、DRAMに対
するアクセスが行われる。また、この際揮発性モードタ
イミング制御回路13は、書込イネーブル信号WEバー
にしたがって書き込みのアクセス制御または読み出しの
アクセス制御を行うと共に、出力イネーブル信号OEバ
ーにしたがって読み出しのアクセスの場合のデータ出力
の制御を行う。
【0103】また、この制御信号入力回路11は、下記
表4に示すように、内部チップイネーブル信号CEiバ
ーと記憶状態信号RF/RCiバーが共にLレベルであ
る場合にのみリコールモード信号φ2バーをLレベル
(アクティブ)とする。
【0104】
【表4】
【0105】したがって、当該メモリデバイス1にアク
セス要求があったが、そのメモリデバイス1の記憶デー
タがDRAMにまだリコールされていなかった場合に、
セルフリコールモードタイミング制御回路14が働い
て、まず記憶データのリコールが行われる。そして、こ
のリコールが完了すると、リコール要求ラッチ回路12
が出力する記憶状態信号RF/RCiバーがHレベルに
変化するので、リコールモード信号φ2バーがHレベル
に戻ると共に、揮発性モード信号φ1バーがLレベルに
変わり、リコールされたDRAMに対して上記のように
揮発性モードタイミング制御回路13によるアクセスが
行われる。
【0106】さらに、この制御信号入力回路11は、下
記表5に示すように、内部チップイネーブル信号CEi
バーと記憶状態信号RF/RCiバーが共にHレベルで
あり、リフレッシュ信号RFSHバーがLレベルである
場合にのみストアモード信号φ3バーをLレベル(アク
ティブ)とする。
【0107】
【表5】
【0108】したがって、当該メモリデバイス1にアク
セス要求がなく、そのメモリデバイス1の記憶データが
DRAMにリコール済みであり、かつリフレッシュ信号
RFSHバーによりリフレッシュが指示されている場合
に、セルフストアモードタイミング制御回路15が働
く。このセルフストアモードタイミング制御回路15
は、後に説明するように、まずDRAM上の記憶データ
のリフレッシュを行い、このリフレッシュが所定回数以
上実行された場合にセルフストアを行うようになってい
る。
【0109】ここで、チップイネーブル信号CEバーが
Hレベルの場合には、装置本体側からの出力イネーブル
信号OEバーをLレベルに変化させることにより、記憶
データがリコール済みの全てのメモリデバイス1のリフ
レッシュと場合によってセルフストアを行わせることが
できる。また、チップイネーブル信号CEバーがLレベ
ルの場合には、上記PCカードインターフェイス回路2
の制御により、アクセスの対象となったメモリデバイス
1を除き、かつ記憶データがリコール済みである全ての
メモリデバイス1のリフレッシュと場合によってセルフ
ストアを自動的に行うことができる。なお、この場合に
アクセスの対象となるメモリデバイス1は、常に記憶デ
ータがまだリコールされていないものである。
【0110】〔セルフリコールモードタイミング制御回
路14〕図6および図7に基づいて、上記セルフリコー
ルモードタイミング制御回路14をさらに詳細に説明す
る。
【0111】図6に示すように、セルフリコールモード
タイミング制御回路14に送られて来たリコールモード
信号φ2バーは、制御信号発生回路14aに入力され
る。制御信号発生回路14aは、このリコールモード信
号φ2バーを反転して、リコールモード信号φ2と内部ア
ドレス選択信号φINAを生成する回路である。したがっ
て、図7に示すように、時刻t0にリコールモード信号
φ2バーがLレベルに変化すると、リコールモード信号
φ2と内部アドレス選択信号φINAはHレベルに変化す
る。この内部アドレス選択信号φINAは、アドレス選択
回路16に送られる。アドレス選択回路16では、この
内部アドレス選択信号φINAがHレベルになると、アド
レスバス上のアドレスではなく、アドレスカウンタ14
bが生成する内部アドレスA0〜Amを選択してドライバ
/デコーダ回路17に出力するようになっている。
【0112】リコールモード信号φ2は、タイマ回路1
4cと選択回路14dに送られると共に、アクセス制御
回路19にも送られる。そして、このリコールモード信
号φ2がHレベルになると、タイマ回路14cは周期T
1,T2,T3の3種類のクロックを発生させ、選択回路
14dはここから周期T2のクロックを選択してアドレ
スカウンタ14bに送る。また、アクセス制御回路19
では、このリコールモード信号φ2のHレベルに応じ
て、リコールモードによるプレート線やビット線の制御
を行う。
【0113】本実施形態では、上記クロックの周期T1
を16μ秒,周期T2を2μ秒および周期T3を1μ秒に
設定している。したがって、ここで選択された周期T2
のクロックは、図7に示すように、周期T1のクロック
よりも十分に周波数が高くなる。
【0114】また、図示しない周期T3のクロックは、
この周期T2のクロックよりも周波数が高いことにな
る。なお、周期T1のクロックは、リフレッシュ用のク
ロック信号であり、低消費電力のために比較的周波数の
低いクロックとしている。また、周期T3のクロック
は、ストア用のクロック信号であり、電源OFF時の迅
速なストア動作を行う必要性から高い周波数のクロック
としている。
【0115】アドレスカウンタ14bは、電源ON時に
一時Hレベルとなる電源投入信号PONによってリセッ
トされ、上記選択回路14dからのクロック信号の入力
によってカウントを行うカウンタである。したがって、
図7に示すように、このカウント値の最下位ビットであ
るアドレスA0は、周期T2のクロック信号と同じ周期で
変化し、最上位ビットであるアドレスAmは、これの2
のm乗倍の周期で変化する。そして、このカウント値の
全ビットである内部アドレスA0〜Amが上記のようにア
ドレス選択回路16に送られる。すると、メモリ部18
では、このアドレスカウンタ14bからの内部アドレス
A0〜Amが変化するたびにワード線単位でリコールが行
われ、各メモリセルの強誘電体に分極方向として不揮発
性記憶されていたデータが容量素子上の電荷として揮発
性のDRAM上に移行される。そして、このアドレスカ
ウンタ14bのカウントが1順すると、メモリ部18上
の全ての記憶データが1回だけリコールされることにな
る。
【0116】上記アドレスカウンタ14bの最上位ビッ
トのアドレスAmは、リコールカウンタ14eにも送ら
れるようになっている。リコールカウンタ14eは、こ
のアドレスAmをカウントするカウンタであり、アドレ
スカウンタ14bがカウントを1順するたびに1回のカ
ウントが行われる。したがって、このリコールカウンタ
14eは、メモリ部18のリコール回数をカウントする
ことになる。そして、このリコールカウンタ14eがリ
コール回数を所定回数までカウントすると、リコール完
了信号をリコール要求ラッチ回路12に出力する。
【0117】リコール要求ラッチ回路12は、RSフリ
ップフロップなどからなるセット/リセットが可能なラ
ッチ回路12aを備えている。そして、上記リコール完
了信号が送られて来ると、このラッチ回路12aをリセ
ットし、その出力を反転バッファ回路12bを介してH
レベルに変えて記憶状態信号RF/RCiバーとして出
力する。したがって、図7に示すように、時刻t1にリ
コールカウンタ14eが所定回数カウントしたとする
と、リコール要求ラッチ回路12から出力される記憶状
態信号RF/RCiバーがHレベルのリフレッシュ要求
信号に変化し、これによってリコールモード信号φ2バ
ーがHレベル(非アクティブ)に戻ると共に、リコール
モード信号φ2や内部アドレス選択信号φINAもLレベル
に戻りタイマ回路14cがクロックの発生を停止するの
で、時刻t0から期間TSRを要してリコールの一連の動
作が完了する。
【0118】なお、上記セルフリコールモードタイミン
グ制御回路14におけるリコールカウンタ14eは、後
に説明するように、メモリ部18のストアが完了し、リ
コール要求ラッチ回路12が出力する記憶状態信号RF
/RCiバーがLレベルのリコール要求信号に変化した
際に、パルス発生回路14fによってカウント値をリセ
ットされ、次回のリコールに備えるようになっている。
【0119】また、上記リコール要求ラッチ回路12
は、次に説明するストア完了信号と電源投入信号PON
とをORゲート12cを介して入力し、このORゲート
12cの出力がHレベルになるとラッチ回路12aをセ
ットするようになっている。したがって、ここでラッチ
回路12aがリセットされるまでは、電源ON時または
前回のストアによってセットされた状態になっている。
【0120】〔セルフストアモードタイミング制御回路
15〕図8および図9に基づいて、上記セルフストアモ
ードタイミング制御回路15をさらに詳細に説明する。
【0121】図8に示すように、セルフストアモードタ
イミング制御回路15に送られて来たストアモード信号
φ3バーは、制御信号発生回路15aに入力される。制
御信号発生回路15aは、このストアモード信号φ3バ
ーを反転して、ストアモード信号φ3と内部アドレス選
択信号φINAを生成する回路である。したがって、図9
に示すように、時刻t10にストアモード信号φ3バーが
Lレベルに変化すると、ストアモード信号φ3と内部ア
ドレス選択信号φINAはHレベルに変化する。この内部
アドレス選択信号φINAは、上記セルフリコールモード
タイミング制御回路14で説明したものと同じ信号であ
り、これによってアドレスカウンタ15bが生成する内
部アドレスA0〜Amが選択される。
【0122】ストアモード信号φ3は、選択回路15c
に送られると共に、ANDゲート15dの一方の入力を
介してタイマ回路15eにも送られる。そして、このス
トアモード信号φ3がHレベルになると、タイマ回路1
5eは周期T1,T2,T3の3種類のクロックを発生さ
せ、選択回路15cはここでは周期T1のクロックを選
択してアドレスカウンタ15bに送る。これら3種類の
クロックも、上記セルフリコールモードタイミング制御
回路14で説明したものと同じものである。
【0123】アドレスカウンタ15bも、上記セルフリ
コールモードタイミング制御回路14で説明したアドレ
スカウンタ14bと同じ構成であり、図9に示すよう
に、このカウント値の最下位ビットであるアドレスA0
は、周期T1のクロック信号と同じ周期で変化し、最上
位ビットであるアドレスAmは、これの2のm乗倍の周
期で変化する。そして、このカウント値の全ビットであ
る内部アドレスA0〜Amが上記のようにアドレス選択回
路16に送られる。また、ここでは、アクセス制御回路
19は、リフレッシュモードによるプレート線やビット
線の制御を行う。したがって、メモリ部18では、この
アドレスカウンタ15bからの内部アドレスA0〜Amが
変化するたびにワード線単位でDRAMのリフレッシュ
が行われる。そして、このアドレスカウンタ15bのカ
ウントが1順すると、メモリ部18のDRAM上の全て
の記憶データが1回だけリフレッシュされることにな
る。
【0124】上記アドレスカウンタ15bの最上位ビッ
トのアドレスAmは、リフレッシュカウンタ15fにも
送られるようになっている。リフレッシュカウンタ15
fは、このアドレスAmをカウントすることにより上記
リフレッシュ回数をカウントするカウンタである。そし
て、このリフレッシュカウンタ15fがリフレッシュ回
数を所定回数までカウントすると、最上位ビットの出力
をHレベルに変化させてラッチ回路15gをセットす
る。このラッチ回路15gのラッチ出力は、選択回路1
5cとアクセス制御回路19に送られるようになってい
て、このセットによりラッチ出力がHレベルに変化する
と、これまで周期T1のクロックを選択していた選択回
路15cが周期T3のクロックに選択を変更すると共
に、リフレッシュモードによる制御を行っていたアクセ
ス制御回路19がストアモードによる制御に切り替わ
る。したがって、メモリ部18では、内部アドレスA0
〜Amが変化するたびにワード線単位でストアが行われ
るようになり、DRAM上に揮発性記憶されていたデー
タが各メモリセルの強誘電体に分極方向として不揮発性
記憶される。そして、アドレスカウンタ15bのカウン
トが1順すると、メモリ部18上の全ての記憶データが
1回だけストアされることになる。
【0125】図9では、時刻t10から期間TRFにわたっ
てリフレッシュが行われ、時刻t11にリフレッシュカウ
ンタ15fの出力がHレベルに変わる。すると、アドレ
スA0,Amの周期が周期T3のクロックに基づいて高速
で変化することになり、これによってストアが迅速に実
行される。
【0126】上記アドレスカウンタ15bの最上位ビッ
トのアドレスAmとリフレッシュカウンタ15fの最上
位ビットの出力は、ANDゲート15hを介してストア
カウンタ15iにも送られるようになっている。ストア
カウンタ15iは、リフレッシュカウンタ15fが所定
回数のカウントを終了した後にアドレスカウンタ15b
が出力するアドレスAmをカウントすることにより上記
ストア回数をカウントするカウンタである。そして、こ
のストアカウンタ15iがストア回数を所定回数までカ
ウントすると、最上位ビットの出力をHレベルに変化さ
せてラッチ回路15jをセットする。このラッチ回路1
5jのラッチ出力は、上記ストア完了信号としてリコー
ル要求ラッチ回路12に送られる。したがって、リコー
ル要求ラッチ回路12から出力される記憶状態信号RF
/RCiバーは、Lレベルのリコール要求信号に変換す
る。
【0127】この結果、図9に示すように、時刻t12に
ストアカウンタ15iの最上位ビットの出力がHレベル
に変化したとすると、リコール要求ラッチ回路12から
出力される記憶状態信号RF/RCiバーがLレベルの
リコール要求信号に変化し、これによってストアモード
信号φ3バーがHレベル(非アクティブ)に戻ると共
に、ストアモード信号φ3や内部アドレス選択信号φINA
もLレベルに戻り、タイマ回路15eがクロックの発生
を停止するので、時刻t10から期間TSSを要してリフレ
ッシュおよびセルフストアの一連の動作が完了する。ま
た、リフレッシュカウンタ15fとストアカウンタ15
iは、ストアモード信号φ3がLレベルに戻ることによ
りリセットされるようになっているので、カウント値も
初期状態に戻る。
【0128】本実施形態では、上記のように記憶状態信
号RF/RCiバーがLレベルのリコール要求信号に変
化すると、制御信号入力回路11がストアモード信号φ
3バーがHレベルに戻すようになっているが、ストア完
了後にもこのストアモード信号φ3バーがLレベルのま
ま維持されるような構成とすることもできる。本実施形
態においても、ラッチ回路15jのラッチ出力は、イン
バータ15kを介して上記ANDゲート15dの他方の
入力に送られるので、ストアモード信号φ3がHレベル
のままであっても、タイマ回路15eのクロック出力を
停止させることができる。また、ストアカウンタ15i
の最上位ビットの出力がHレベルに変化すると、インバ
ータ15lとANDゲート15mの一方の入力を介して
ラッチ回路15gがリセットされるので、選択回路15
cとアクセス制御回路19は、これによって初期状態に
戻ることができる。なお、このラッチ回路15gは、ス
トアモード信号φ3バーがHレベルに戻りストアモード
信号φ3がLレベルとなった場合にも、ANDゲート1
5mの他方の入力を介してリセットされる。
【0129】ここで、図9において、時刻t11に達する
までにストアモード信号φ3バーがHレベル(非アクテ
ィブ)に戻されたとすると、タイマ回路15eがクロッ
ク出力を停止すると共に、リフレッシュカウンタ15f
とストアカウンタ15iがリセットされるので、DRA
Mのリフレッシュを行うだけでストアは実行されない。
したがって、リフレッシュ信号RFSHバーを期間TRF
に満たない短い期間だけ繰り返しLレベルにすることに
より、DRAMのリフレッシュのみを行うことができ
る。
【0130】ただし、本実施形態では、図8に示したよ
うに、リフレッシュカウンタ15fをストアモード信号
φ3のLレベルによってリセットするようにしている
が、図10に示すように、このリセットを上記揮発性モ
ード信号φ1バーによって行うようにすれば、上記のよ
うにリフレッシュ信号RFSHバーを短い期間だけ繰り
返しLレベルとしたときに、この間に当該メモリデバイ
ス1へのアクセス要求が行われないと、リフレッシュカ
ウンタ15fのカウント値が累積されるので、何度目か
にリフレッシュ信号RFSHバーをLレベルにしたとき
に、上記ストアが実行されるようになる。この場合に
は、ストアを明示的に指示しなくても、アクセス頻度の
低いメモリデバイス1が自動的にストアされることにな
る。
【0131】また、上記セルフリコールモードタイミン
グ制御回路14により期間TSRにわたってセルフリコー
ルが行われている間にも、リフレッシュ信号RFSHバ
ーがLレベルとなり、他のリコール済みのメモリデバイ
ス1では、このセルフストアモードタイミング制御回路
15によるリフレッシュが実行される。そこで、このリ
フレッシュが行われる期間TRFをセルフリコールが行わ
れる期間TSRよりも短く設定しておけば、いずれかのメ
モリデバイス1がアクセス要求によりセルフリコールさ
れると、他の既にリコール済みのメモリデバイス1がセ
ルフストアされることになる。したがって、この場合に
は、リコール済みのメモリデバイス1を常に1個だけに
限定することができる。また、このようにリコール済み
のメモリデバイス1を1個だけに限定せず、セルフスト
アを行うメモリデバイス1を適宜選択して、リコール済
みのメモリデバイス1が所定個以下に限定されるように
制御することも可能である。
【0132】なお、上記では、説明を容易にするため
に、セルフリコールモードタイミング制御回路14とセ
ルフストアモードタイミング制御回路15とを全く別個
の回路として示したが、揮発性モードタイミング制御回
路13も含めて、これらの回路には、タイマ回路やカウ
ンタなどのように共用できるものが多いため、通常はこ
れらを適宜組み合わせた回路構成としている。
【0133】また、本実施形態では、上記セルフリコー
ルやセルフストアをアドレスカウンタ14b,15bが
順次カウントする行アドレスに基づいてページ単位(ワ
ード線単位)で一括して実行しているので、例えば1ペ
ージにメモリセルが1024個あるとすれば、1ビット
ずつ転送する場合に比べはるかに高速に処理を行うこと
ができる。
【0134】ところで、各メモリデバイス1のワード線
本数を1024本とし、全ワード線にわたるセルフリコ
ールを2回繰りかえしたとすると、このときのクロック
の周期T2は2μ秒であることから、期間TSRは、 TSR=2μ秒×1024本×2回 の計算により約4m秒となる。そして、各メモリセルは
1回のリコールによって強誘電体の分極反転が発生する
確立が2分の1となるので、平均すればこの期間TSRご
とに1回の分極反転を受けることになる。したがって、
この強誘電体薄膜の分極回数の限度を1011回とする
と、これに期間TSRを乗じた期間は4×108秒とな
り、約10年間の動作保証が可能となる。
【0135】また、本実施形態では、これらセルフリコ
ールやセルフストアおよびオートリフレッシュは、互い
に周期の異なるクロックによって実行されるので、これ
らの動作時間をそれぞれに最適化することが可能とな
る。
【0136】〔不揮発性半導体記憶装置の動作〕上記構
成の不揮発性半導体記憶装置の動作を図11〜図14に
基づいて説明する。
【0137】図11は、まだリコールが行われていない
メモリデバイス1のアドレスを指定して読み出しアクセ
スが行われた場合の動作を示す。
【0138】時刻t20にチップイネーブル信号CEバー
がLレベル(イネーブル)になると、そのときに指定さ
れたアドレスを割り当てられたメモリデバイス1が出力
する記憶状態信号RF/RCiバーがLレベルのリコー
ル要求信号であることから、まずリコールモード信号φ
2バーがLレベルとなり、期間TSRにわたってセルフリ
コールが実行される。なお、出力イネーブル信号OEバ
ー信号は、この間にLレベルとなる。次に、この期間T
SRが経過して時刻t21になると、記憶状態信号RF/R
CiバーがHレベルのリフレッシュ要求信号となるの
で、リコールモード信号φ2バーがHレベルに戻ると共
に、揮発性モード信号φ1バーがLレベルとなって、D
RAM上にリコールされた記憶データの読み出しが行わ
れる。そして、メモリデバイス1からデータバス上に送
出されたデータを装置本体側が読み取って時刻t22にチ
ップイネーブル信号CEバーをHレベルに戻すと、揮発
性モード信号φ1バーがHレベルに戻って読み出しアク
セスを終了する。したがって、装置本体側では、メモリ
デバイス1がリコール済みかどうかを管理してアクセス
モードを変更する必要がなく、いずれのメモリデバイス
1に対しても同じ操作で擬似SRAMなどと同様にアク
セスを行うことができる。しかも、アクセスが行われな
いメモリデバイス1はリコールされないので、不必要に
リフレッシュを行い消費電力を増大させるようなことも
なくなる。
【0139】また、上記期間TSRの間には、ウエイト信
号WAITバーもLレベルとなるので、装置本体側では
これを検出して、上記時刻t21の後にデータバス上にデ
ータが送出されるまでバスサイクルに待機サイクルを挿
入し待機することができる。このようなウエイト信号W
AITバーは、ほとんどのコンピュータシステムやマイ
クロプロセッサで受け付けることが可能である。例えば
図12にモトローラ社の16ビットMPUであるMC6
8000のバスサイクルを示す。このMC68000に
おける各信号と本実施形態の各信号とは、下記表6に示
すように対応する。
【0140】
【表6】
【0141】ここで、1回目の読み出しサイクルと2回
目の書き込みサイクルでは、マイクロプロセッサが時刻
t30,t31のタイミングでデータ転送アクノリッジ信号
DTACKバーを検査しているが、いずれもLレベル
(アクティブ)であるため、そのままアクセスが続行さ
れている。これに対して、3回目の読み出しサイクルで
は、時刻t32にデータ転送アクノリッジ信号DTACK
バーを検査してもまだHレベルであったために、1サイ
クルの待機サイクルを挿入している。そして、時刻t33
に再度データ転送アクノリッジ信号DTACKバーを検
査し、これがLレベルとなっていたことから、以降は再
びアクセスを継続している。したがって、このようなマ
イクロプロセッサに本実施形態のウエイト信号WAIT
バーの反転信号を送るようにすれば、セルフリコールの
発生によるアクセスのタイミングの遅れを吸収すること
ができる。
【0142】さらに、上記期間TSRの間には、リフレッ
シュ信号RFSHバーもLレベルとなり、これによって
既にリコール済みの他のメモリデバイス1のDRAM上
の記憶データをリフレッシュすることができる。したが
って、リコールの発生により比較的長い時間にわたり装
置本体側からリフレッシュの実行を指示できなくなる不
都合を解消することができる。
【0143】また、このリフレッシュを開始してからセ
ルフストアに移行するまでの期間TRFをセルフリコール
に要する期間TSRよりも短く設定しておけば、この間に
他の既にリコール済みのメモリデバイス1をストアし不
揮発性記憶に戻すことができるので、リコール済みのメ
モリデバイス1が2個以上になることを防止でき、特に
本実施形態のように電流供給能力が制限される携帯型情
報機器においても、リフレッシュに要する消費電力が過
大になるようなおそれがなくなる。なお、PCカードイ
ンターフェイス回路2における内部チップイネーブル信
号発生回路21をチップイネーブル信号CEバーがLレ
ベルとなった場合に直にいずれかの内部チップイネーブ
ル信号CEiバーをLレベルとせずに、先に他のメモリ
デバイス1のセルフストアの実行を済ませるように構成
することもできる。この場合には、セルフストアとセル
フリコールを同時に実行する必要がないので、さらに電
流供給能力が制限されるシステムに応用することができ
る。このセルフストアは、セルフリコールの後に実行す
ることも可能である。
【0144】図13は、既にリコールが行われているメ
モリデバイス1のアドレスを指定して読み出しアクセス
が行われた場合の動作を示す。
【0145】時刻t40にチップイネーブル信号CEバー
がLレベル(イネーブル)になると、そのときに指定さ
れたアドレスを割り当てられたメモリデバイス1が出力
する記憶状態信号RF/RCiバーがHレベルのリフレ
ッシュ要求信号であることから、図11に示した時刻t
21以降の場合と同様に、揮発性モード信号φ1バーがL
レベルとなって、DRAM上の記憶データの読み出しが
行われる。そして、データを読み取り時刻t41にチップ
イネーブル信号CEバーをHレベルに戻すと、揮発性モ
ード信号φ1バーがHレベルに戻り、読み出しアクセス
が終了する。この場合には、セルフリコールによる待機
時間がなく、通常のDRAMの場合と同様の高速アクセ
スが可能となる。
【0146】図14は、既にリコールが行われているメ
モリデバイス1のリフレッシュとセルフストアを行う場
合の動作を示す。
【0147】時刻t50と時刻t51に、チップイネーブル
信号CEバーをHレベルに保持したままで、出力イネー
ブル信号OEバーを期間TRFよりも十分に短い期間だけ
Lレベルにすると、リフレッシュ信号RFSHバーとス
トアモード信号φ3バーがこれに応じてLレベルとな
り、この間リコール済みのメモリデバイス1の記憶デー
タのリフレッシュが行われる。そして、時刻t52に、出
力イネーブル信号OEバーを期間TRFよりも長い期間に
わたりLレベルにすると、リフレッシュ信号RFSHバ
ーとストアモード信号φ3バーもLレベルとなり、この
時刻t52から期間TRFが経過するまでリフレッシュが行
われた後にセルフストアが実行される。すると、時刻t
53に記憶状態信号RF/RCiバーがLレベルのリコー
ル要求信号に変化し、これに伴ってリフレッシュ信号R
FSHバーとストアモード信号φ3バーがHレベルに戻
ることによりセルフストアが完了して、各メモリデバイ
ス1が不揮発性記憶によるスタンバイ状態となる。ま
た、このようにして全てのメモリデバイス1の出力する
記憶状態信号RF/RCiバーがLレベルのリコール要
求信号に変化すると、第2バックアップ電源信号BVD
2がHレベルとなるので、本体装置側では、これを検出
することにより、いつ電源OFFにしても記憶データが
損なわれるおそれがないことが分かる。
【0148】なお、装置本体側では、電源OFF時にこ
の第2バックアップ電源信号BVD2を検査して必要が
あれば不揮発性半導体記憶装置にセルフストア動作を行
わせるように制御するが、この電源OFF時を検出して
自動的にセルフストアを行うことができるような発明も
既に提案されている(特願平2−202958号)。
【0149】先に述べたリフレッシュ信号発生回路22
の他の例としては、第2バックアップ電源信号BVD2
が一定時間”L”レベルの状態にあり、かつ、その間、
リフレッシュ信号RFSHバーが”H”レベルを保て
ば、自動的にリフレッシュ信号RFSHバーを”L”レ
ベルにして、セルフストアを行うことも可能である。
【0150】〔実施形態の変形例〕図15および図16
に上記実施形態におけるセルフストアモードタイミング
制御回路15の他の例を示す。なお、図8に示した実施
形態と同様の機能を有する構成部材には同じ番号を付記
して説明を省略する。
【0151】図8に示した実施形態では、ラッチ回路1
5gの出力をアクセス制御回路19に送っているが、こ
こでは、図15に示すように、ANDゲート15dの出
力信号をアクセス制御回路19に送るようにしている。
この構成によれば、ストアモード信号φ3バーがLレベ
ルに切り替わりタイマ回路15eがクロック出力を開始
してからラッチ回路15jの出力によってこのタイマ回
路15eがクロック出力を停止するまでの全期間にわた
ってアクセス制御回路19がストアモードで制御を行う
ことになる。したがって、図16に示すように、リフレ
ッシュカウンタ15fとストアカウンタ15iとが周期
T1と周期T3のクロックに基づいてそれぞれカウントを
行う期間TSSの全期間にわたってセルフストアが実行さ
れる。
【0152】図17に上記実施形態におけるセルフスト
アモードタイミング制御回路15のさらに他の例を示
す。なお、図15に示した実施形態と同様の機能を有す
る構成部材には同じ番号を付記して説明を省略する。
【0153】図15に示した実施形態では、セルフスト
アの回数をリフレッシュカウンタ15fとストアカウン
タ15iとの2個のカウンタでカウントしているが、こ
こでは、図17に示すように、リフレッシュカウンタ1
5fのカウンタのみを用いてカウント行っている。
【0154】〔第2実施形態〕図18〜図33は本発明
の第2実施形態を示すものであって、図18はメモリデ
バイスの構成を示すブロック図、図19はリコール要求
ラッチ回路の一部の構成を示すブロック図、図20はリ
コール要求ラッチ回路の残りの構成を示すブロック図、
図21はセルフリコールモードタイミング制御回路とそ
の周辺回路のブロック図、図22はセルフリコールモー
ドの動作を示すタイムチャート、図23はセルフストア
モードタイミング制御回路とその周辺回路のブロック
図、図24は図23のセルフストアモードタイミング制
御回路のリフレッシュ動作を示すタイムチャート、図2
5は図23のセルフストアモードタイミング制御回路の
セルフストアモードの動作を示すタイムチャート、図2
6はセルフストアモードタイミング制御回路とその周辺
回路の他の構成を示すブロック図、図27は図26のセ
ルフストアモードタイミング制御回路のセルフストアモ
ードの動作を示すタイムチャート、図28は図26のセ
ルフストアモードタイミング制御回路のリフレッシュ動
作を示すタイムチャート、図29はセルフストアモード
タイミング制御回路とその周辺回路のさらに他の構成を
示すブロック図、図30はセルフリコールが実行される
場合の読み出しアクセスの動作を示すタイムチャート、
図31はセルフストアとセルフリコールが実行される場
合の読み出しアクセスの動作を示すタイムチャート、図
32はオートリフレッシュとセルフストアの動作を示す
タイムチャート、図33は読み出しアクセスの動作を示
すタイムチャートである。なお、図1〜図17に示した
第1実施形態と同様の機能を有する構成部材には同じ番
号を付記して説明を省略する。
【0155】〔メモリデバイス1〕本実施形態では、単
一のメモリデバイスで構成される不揮発性半導体記憶装
置について説明する。ただし、この不揮発性半導体記憶
装置は、1チップマイクロコンピュータなどのデバイス
内のメモリモジュールとして構成することもできる。ま
た、この不揮発性半導体記憶装置を単体で使用してもよ
いし、複数個を組み合わせて使用することもできる。
【0156】本実施形態のメモリデバイス1は、第1実
施形態と同様に強誘電体を用いたNVDRAMの多数の
メモリセルからなるメモリ部18を備えている。ただ
し、本実施形態のメモリ部18は、各メモリアレイごと
に複数(n個)に分割され、個々のメモリ部18ごとに
セルフリコール動作やセルフストア動作が行われるよう
になっている。また、リコール要求ラッチ回路12は、
外部に出力する記憶状態信号RF/RCバーの他に、内
部的に各メモリ部18に対応する記憶状態信号RF/R
C1バー〜RF/RCnバーと3種類の記憶状態信号RF
/RCORバー,RF/RCSバー,RF/RCUS-ORバー
を生成するようになっている。記憶状態信号RF/RC
1〜RF/RCnは、各メモリ部18の記憶データが不揮
発性であるか(Lレベル:リコール要求)またはDRA
Mにリコールされて揮発性になっているのか(Hレベ
ル:リフレッシュ要求)を知らせるための信号であり、
第1実施形態における各メモリデバイス1についての記
憶状態信号RF/RC1バー〜RF/RCnバーに対応す
る。記憶状態信号RF/RCORバーは、揮発性になって
いるメモリ部18が1個でも存在する場合にHレベルと
なる信号であり、記憶状態信号RF/RCSバーは、ア
クセスの際にアドレスを指定されたメモリ部18が既に
揮発性になっている場合にHレベルとなる信号であり、
記憶状態信号RF/RCUS-ORバーは、アクセスの際に
アドレスを指定されたメモリ部18以外で揮発性になっ
ているメモリ部18が1個でも存在する場合にHレベル
となる信号である。
【0157】制御信号入力回路11は、これら記憶状態
信号RF/RCSバー,RF/RCUS-ORバーに基づいて
各タイミング制御回路13,14,15を制御するよう
になっている。即ち、揮発性モードタイミング制御回路
13を動作させる揮発性モード信号φ1バーは、チップ
イネーブル信号CEバーがLレベル(アクティブ)とな
り、記憶状態信号RF/RCSバーがHレベルで選択さ
れたメモリ部18が既に揮発性となっている場合にLレ
ベル(アクティブ)となって、直ちに指定メモリ部18
へのアクセスを行う。また、セルフリコールモードタイ
ミング制御回路14を動作させるリコールモード信号φ
2バーは、チップイネーブル信号CEバーがLレベル
(アクティブ)となり、記憶状態信号RF/RCUS-OR
バー,RF/RCSバーが共にLレベルで全てのメモリ
部18が不揮発性である場合にLレベル(アクティブ)
となって、アクセスの前に指定メモリ部18のセルフリ
コールが行われる。さらに、セルフストアモードタイミ
ング制御回路15を動作させる信号は、ストアモード信
号φ3バーに対応するストアモード信号φ31バーの他に
ストアモード信号φ33バーが設けられる。そして、この
ストアモード信号φ33バーは、チップイネーブル信号C
EバーがLレベル(アクティブ)となり、記憶状態信号
RF/RCUS-ORバーがHレベルでいずれかのメモリ部
18が揮発性である場合にLレベル(アクティブ)とな
って、セルフリコールの前に揮発性のメモリ部18のセ
ルフストアが行われる。
【0158】〔リコール要求ラッチ回路12〕以降は上
記メモリデバイス1が4個(n=4)のメモリ部18を
有する場合について説明する。また、これらのメモリ部
18は、アドレスA1〜Amのさらに上位の2ビットのア
ドレスAm+1,Am+2により選択されるものとする。リコ
ール要求ラッチ回路12は、図19に示すように、第1
実施形態の場合と同様のラッチ回路12aと反転バッフ
ァ回路12bとORゲート12cとからなる回路を、各
メモリ部18に対応させて4個備えている。そして、こ
れらのラッチ回路12aは、ストア完了信号がHレベル
(アクティブ)になった場合にセットされ、反転バッフ
ァ回路12bを介してそれぞれ記憶状態信号RF/RC
1バー〜RF/RC4バーをLレベル(リコール要求)と
する。本実施形態では、2個以上のメモリ部18が同時
に揮発性となることはないので、このように1種類のス
トア完了信号によって4個のラッチ回路12aを一律に
セットすることができる。また、これらのラッチ回路1
2aは、NANDゲート12dによりアドレスAm+1,
Am+2をデコードした結果でマスクされたリコール完了
信号に基づいてリセットされるようになっている。即
ち、リコール完了信号がHレベル(アクティブ)になっ
た場合、アドレスAm+1,Am+2で選択されたメモリ部1
8に対応するラッチ回路12aのみがリセットされて、
反転バッファ回路12bを介しいずれかの記憶状態信号
RF/RC1バー〜RF/RC4バーをHレベル(リフレ
ッシュ要求)とする。なお、各反転バッファ回路12b
の出力は、ワイヤードOR接続が可能となるように、オ
ープンコレクタ方式としてもよい。
【0159】上記各ラッチ回路12aから反転バッファ
回路12bを介して出力される記憶状態信号RF/RC
1バー〜RF/RC4バーは、図20に示すように、全メ
モリアレイ記憶状態演算回路12eと選択メモリアレイ
記憶状態演算回路12fと非選択メモリアレイ記憶状態
演算回路12gとに入力されるようになっている。全メ
モリアレイ記憶状態演算回路12eは、この記憶状態信
号RF/RC1バー〜RF/RC4バーの論理和を演算す
る回路であり、これによって揮発性になっているメモリ
部18が1個でも存在する場合にHレベルとなる記憶状
態信号RF/RCORバーを出力する。選択メモリアレイ
記憶状態演算回路12fは、アドレスAm+1,Am+2をデ
コードして選択されたメモリ部18に対応する記憶状態
信号RF/RC1バー〜RF/RC4バーのみを抽出する
回路であり、これによってアドレスAm+1,Am+2で選択
されたメモリ部18が揮発性(Hレベル)となっている
かどうかを知らせる記憶状態信号RF/RCSバーを出
力する。また、これらの記憶状態信号RF/RCORバ
ー,RF/RCSバーは選択回路12hに送られ、チッ
プイネーブル信号CEバーの状態に応じて3状態バッフ
ァを介していずれかの信号が記憶状態信号RF/RCバ
ーとして出力される。即ち、記憶状態信号RF/RCバ
ーは、チップイネーブル信号CEバーがHレベル(非ア
クティブ)の場合には、記憶状態信号RF/RCORバー
が選択されて揮発性のメモリ部18が存在するかどうか
を知らせる信号となり、チップイネーブル信号CEバー
がLレベル(アクティブ)の場合には、記憶状態信号R
F/RCSバーが選択されて選択したメモリ部18が揮
発性であるかどうかを知らせる信号となる。非選択メモ
リアレイ記憶状態演算回路12gは、アドレスAm+1,
Am+2で選択されなかった全てのメモリ部18に対応す
る記憶状態信号RF/RC1バー〜RF/RC4バーの論
理和を演算する回路であり、これによって非選択のメモ
リ部18に揮発性となっているものが存在するかどうか
を知らせる記憶状態信号RF/RCUS-ORバーを出力す
る。
【0160】〔セルフリコールモードタイミング制御回
路14〕図21および図22に基づいて、セルフリコー
ルモードタイミング制御回路14を詳細に説明する。
【0161】本実施形態のセルフリコールモードタイミ
ング制御回路14は、図6に示した第1実施形態のもの
とほぼ同様の構成である。ただし、リコールカウンタ1
4eのリセットは、記憶状態信号RF/RCiバーでは
なく記憶状態信号RF/RCORバーを用い、制御信号発
生回路14aもリコールモード信号φ2バーがLレベル
(アクティブ)になると共に、この記憶状態信号RF/
RCORバーもLレベル(リコール要求)である場合にの
みリコールモード信号φ2をHレベル(アクティブ)と
してセルフリコール動作を実行するようになっている。
従って、図22に示すこのセルフリコールモードタイミ
ング制御回路14の動作も、記憶状態信号RF/RCOR
バーを用いる点を除けば図7に示したものと全く同じで
ある。また、このセルフリコールモードタイミング制御
回路14がセルフリコール動作を実行する対象となるメ
モリ部18は、アドレスAm+1,Am+2によってリコール
モード信号φ2を送るドライバ/デコーダ回路17を選
択することにより決定する。
【0162】〔セルフストアモードタイミング制御回路
15〕図23〜図25に基づいて、セルフストアモード
タイミング制御回路15を詳細に説明する。
【0163】本実施形態のセルフストアモードタイミン
グ制御回路15は、図8に示した第1実施形態のものと
ほぼ同様の構成である。ただし、制御信号発生回路14
aは、ストアモード信号φ31バー,φ33バーのいずれか
一方がLレベル(アクティブ)になると共に、記憶状態
信号RF/RCORバーがHレベル(リフレッシュ要求)
である場合にのみストアモード信号φ3をHレベル(ア
クティブ)としてセルフストア動作を実行するようにな
っている。また、このセルフストアモードタイミング制
御回路15がセルフストア動作を実行する対象となるメ
モリ部18は、アドレスAm+1,Am+2を用いなくても、
各メモリ部18が対応する記憶状態信号RF/RC1〜
RF/RC4によってストアモード信号φ3を送るドライ
バ/デコーダ回路17を選択することにより決定するこ
とができる。ストアモード信号φ31バーがLレベル(ア
クティブ)となりリフレッシュを行う場合の図24に示
す動作は、図9に示したものとほぼ同様である。また、
ストアモード信号φ33バーがLレベル(アクティブ)と
なりセルフストアを行う場合の動作を図25に示す。こ
こでは、期間TSSの全期間にわたってストア動作のみを
行う。
【0164】図26〜図28に、セルフストアモードタ
イミング制御回路15の他の例を示す。この例では、タ
イマ回路15eの周期を切り換えるためのストアカウン
タ15iが省略されているので、図27に示すように、
期間TSSの全期間にわたって周期T3が選択されてスト
ア動作が実行される。また、図28に示すように、リフ
レッシュ信号RFSHバーによってストアモード信号φ
31バーがLレベル(アクティブ)になった場合には、不
揮発性データと揮発性データのストア動作とリフレッシ
ュ動作が同時に行われる。
【0165】図29に、セルフストアモードタイミング
制御回路15のさらに他の例を示す。この例では、リフ
レッシュカウンタ15fのリセット信号として揮発性モ
ード信号φ1バーを用いるので、揮発性動作を行わない
限りこのリフレッシュカウンタ15fがリセットされな
い。したがって、この場合には、リフレッシュ信号RF
SHバーを図28に示す期間TSS1の間連続してLレベ
ル(オートリフレッシュ)としなくても、繰り返しリフ
レッシュ信号RFSHバーを短期間ずつLレベルし、か
つその間にアクセスを行わなければ、全データを自動的
に不揮発性記憶とするオートストアを行うことができる
ようになり、不揮発性半導体記憶装置の使い勝手が向上
する。
【0166】〔不揮発性半導体記憶装置の動作〕上記構
成の不揮発性半導体記憶装置の動作を図30〜図33に
基づいて説明する。
【0167】図30は、全てのメモリ部18が不揮発性
の記憶状態である場合に、アドレスを指定して読み出し
アクセスが行われたときの動作を示す。この場合、チッ
プイネーブル信号CEバーがLレベル(アクティブ)に
なったときの3種類の記憶状態信号RF/RCORバー,
RF/RCSバー,RF/RCUS-ORバーは全てLレベル
(リコール要求)となり、図11に示した場合と同様の
動作により、まずアドレスで選択されたメモリ部18が
セルフリコールされて、次にこのメモリ部18の揮発性
の記憶状態のデータが読み出される。また、メモリ部1
8のセルフリコールが完了すると、記憶状態信号RF/
RCORバー,RF/RCSバーが共にHレベル(リフレ
ッシュ要求)となる。
【0168】図31は、読み出しアクセスによりアドレ
スで指定されなかったいずれかのメモリ部18が揮発性
の記憶状態である場合の動作を示す。この場合、チップ
イネーブル信号CEバーがLレベル(アクティブ)にな
ったときの記憶状態信号RF/RCORバー,RF/RC
US-ORバーがHレベル(リフレッシュ要求)となり、ま
ず揮発性の記憶状態となるメモリ部18がセルフストア
され、次にアドレスで選択されたメモリ部18がセルフ
リコールされて、最後にこのメモリ部18の揮発性の記
憶状態のデータが読み出される。また、メモリ部18の
セルフストアが完了すると、記憶状態信号RF/RCOR
バー,RF/RCUS-ORバーがLレベル(リコール要
求)となり、記憶状態信号RF/RCSバーがHレベル
(リフレッシュ要求)となる。
【0169】図32にオートリフレッシュとセルフスト
アの動作を示す。チップイネーブル信号CEバーがHレ
ベル(非アクティブ)の状態で、リフレッシュ信号RF
SHバーを短期間Lレベル(オートリフレッシュ)にす
ると、図18に示すように、記憶状態信号RF/RCバ
ー、即ち記憶状態信号RF/RCORバーがHレベル(リ
フレッシュ要求)であれば、ストアモード信号φ31バー
がLレベル(アクティブ)となるので、オートリフレッ
シュが行われる。また、リフレッシュ信号RFSHバー
を期間TSS1以上の期間Lレベルにするとセルフストア
が行われる。そして、このセルフストアにより記憶状態
信号RF/RCバー、即ち記憶状態信号RF/RCORバ
ーがLレベルになると、ストアモード信号φ31バーがH
レベルとなり、セルフストア動作が停止されて、消費電
力の少ないスタンバイ状態となる。
【0170】図33は、読み出しアクセスによりアドレ
スで指定されたメモリ部18が既に揮発性の記憶状態で
ある場合の動作を示す。この場合、チップイネーブル信
号CEバーがLレベル(アクティブ)になったときの記
憶状態信号RF/RCORバー,RF/RCSバーがHレ
ベル(リフレッシュ要求)となり、直ちにこのメモリ部
18の揮発性の記憶状態のデータが読み出される。この
際、リコールモード信号φ2やリコールモード信号φ31
がHレベルのままとなるので、セルフリコールモードタ
イミング制御回路14やセルフストアモードタイミング
制御回路15は動作しない。
【0171】上記不揮発性半導体記憶装置は、セルフリ
コールモードタイミング制御回路14におけるタイマ回
路14cの期間T2を2μ秒とし、ワード線数を102
4本とし、全ワード線にわたるセルフリコール動作を2
回繰り返すと、セルフリコールTSRは、 時間TSR=2μ秒×1024×2=約4m秒 の計算から約4×10-3秒となる。そして、強誘電体薄
膜の分極反転回数を1011とすると、4×108秒(約
10年間)の動作を保証できる。また、無駄にメモリ部
18を揮発性記憶の状態としないので、消費電力を低減
すると共に、大容量化に伴うストア時間の延長を防止で
きる。また、揮発性となるメモリ部18は、常に1個以
内に限られるので、リフレッシュ動作に要する時間を短
縮できリフレッシュ間隔も短縮することができる。
【0172】例えば、記憶容量が64Mビットの不揮発
性半導体記憶装置が16Mビットずつのメモリアレイ
(メモリ部18)に4分割されているものとする。従来
の64MビットDRAMでは、リフレッシュ間隔が64
m秒でリフレッシュアドレス(ワード線)が4096本
あるので、1回のリフレッシュ動作より活性化されるビ
ット線は16384本であった。一世代前の16Mビッ
トのDRAMでは、リフレッシュ間隔が32m秒であっ
たが、64MビットのDRAMでは、ビット線とワード
線の本数がそれぞれ2倍になるので、リフレッシュ間隔
も2倍必要になる。したがって、このように記憶容量の
大容量化を図ると、メモリセルのデータ保持時間を長く
する必要が生じ、これによって歩留りが低下すると共
に、1回のリフレッシュ動作により活性化されるビット
線数が増加することにより消費電力も増大する。また、
一般にコンピュータシステムによるメモリへのアクセス
は、ある程度連続したアドレスや一定の範囲内のアドレ
スに限定されるものなので、例えば頻繁にアクセスが行
われる領域が16Mビット(2Mバイト)以下であった
とすると、残りの48Mビットの領域は、揮発性データ
の保持のために無駄にリフレッシュ動作を繰り返すこと
になる。しかし、本実施形態の不揮発性半導体記憶装置
では、リフレッシュ動作が必要な領域は常に1個のメモ
リアレイ(メモリ部18)までに限られるので、無駄な
リフレッシュ動作による消費電力の増大を防止できると
共に、大容量であるにもかかわらずリフレッシュ間隔を
短縮でき、不揮発性半導体記憶装置の歩留りを向上させ
ることができる。また、256Mビットの場合であれ
ば、従来のDRAMではリフレッシュ間隔が128m秒
で、リフレッシュアドレスは8192本となるが、本実
施形態によりメモリアレイを16Mビットずつ16分割
すれば、リフレッシュ間隔を32m秒、リフレッシュア
ドレスは2048本とすることができるので、消費電力
を低減しリフレッシュサイクルとリフレッシュ間隔を短
縮できるようになる。なお、メモリアレイは、このよう
に均等分割される場合に限定されることはなく、任意に
分割することができる。
【0173】ところで、図21や図23で示すタイマ回
路14c,15eのように、3種類の周期T1〜T3を出
力できるようにすれば、個別に3種類のタイマ回路を設
ける場合に比べてレイアウト面積を縮小することができ
るという利点もある。
【0174】〔他の実施形態〕なお、上記実施形態で
は、n個のメモリデバイス1とPCカードインターフェ
イス回路2とからなる不揮発性半導体記憶装置や大容量
の1個のメモリデバイスによって構成される不揮発性半
導体記憶装置を示したが、1チップマイクロコンピュー
タなどに内蔵されるメモリモジュールの全部または一部
に対しても同様に実施することができる。また、本実施
形態のメモリデバイス1のメモリセルは、プロセスばら
つきに対して許容度の高い2トランジスタ/セル方式の
ものを用いたが、高集積化が可能な1トランジスタ/セ
ル方式(特願平4−324506号)、またはその他の
方式のものであってもよい。さらに、本実施形態のよう
に強誘電体を用いたNVDRAMの不揮発性半導体記憶
装置の他に、EEPROMとSRAMまたはDRAMを
組み合わせた不揮発性半導体記憶装置などを用いること
もできる。また、チップイネーブル信号CEバーの代わ
りに、通常のDRAMのように行アドレスストローブ信
号RASバーと列アドレスストローブ信号CASバーを
用いる構成にすることも容易に可能である。
【0175】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の不揮発性半導体記憶装置によれば、必要な記憶データ
のみをリコールして揮発性記憶手段に移行させ、アクセ
スされない記憶データは不揮発性記憶手段に留めること
ができるので、揮発性記憶手段の記憶データの維持に必
要な電力消費の無駄をなくすことができる。
【0176】また、外部装置からは、従来のように不揮
発性イネーブル信号NEバーなどを使用して明示的にリ
コールを指示する必要がなくなるので、制御が簡単にな
り、通常のSRAMやDRAMまたは擬似SRAMとほ
ぼ同様の操作で利用できる使い勝手のよい不揮発性半導
体記憶装置を提供することができる。しかも、このよう
に不揮発性イネーブル信号NEバーなどの特別な信号を
使わずに済むということは、SRAMなどを対象とした
既存のメモリインターフェイス規格に準拠する不揮発性
半導体記憶装置のインターフェイスを作成することが可
能になるという利点も生じる。
【0177】さらに、本発明の不揮発性半導体記憶装置
は、揮発性記憶手段の各領域についてリコール状態記憶
手段がリコール済みかどうかの状態を記憶しているの
で、例えば複数チップのメモリデバイスとインターフェ
イス回路とを組み合わせて本発明を実施するような場合
の制御回路の構成を容易にすると共に、このリコール状
態記憶手段の記憶状態を外部に出力させるようにすれ
ば、外部装置からも不揮発性半導体記憶装置内部の状態
を簡単に検出することができるようになる。そして、特
に請求項5の発明のように、このリコール状態記憶手段
の記憶状態に基づいて生成するストア要求信号を外部に
出力させるようにしておけば、外部装置は、電源供給を
停止する場合などにも、不揮発性半導体記憶装置がスト
アを行う必要があるかどうかを容易に検出することがで
き、制御が容易になるという利点を生じる。
【0178】請求項2と請求項3の発明によれば、アク
セス時にリコールが行われると、適宜他の領域について
自動的にストアを実行することにより、揮発性記憶手段
に記憶されるデータの量を制限することができるので、
この揮発性記憶手段の記憶データの維持に必要な消費電
力をある程度以上にならないように制限することができ
る。したがって、例えば電源容量が制限される携帯型情
報機器において、記憶装置として利用されるICカード
に本発明の不揮発性半導体記憶装置を実施したような場
合にも、DRAMのリフレッシュに必要な電流の供給が
電源容量を超えてしまうようなおそれがなくなる。
【0179】請求項4の発明によれば、アクセス時にリ
コールが発生すると、その間に待機信号が出力されるの
で、外部装置では、この待機信号がアクティブな間バス
サイクルなどに待機サイクルを挿入し、リコールの発生
によるアクセスのタイミングの遅れを吸収することがで
きる。
【0180】請求項7の発明によれば、揮発性記憶手段
にDRAMを用いた場合、アクセス時にリコールが発生
しアクセス時間が長くなると、その間に他の領域のリフ
レッシュを行うことができるようになる。また、請求項
8の発明によれば、このDRAMについて所定回数以上
のリフレッシュが連続して行われると自動的にストアさ
れるので、外部からリフレッシュを行わせるための信号
を所定時間以上連続して送るだけで記憶データをストア
させることができ、不揮発性イネーブル信号NEバーな
どの特別の信号による制御が不要となる。しかも、この
所定回数を請求項7の発明によって行われるリフレッシ
ュ回数よりも少なく設定すれば、アクセス時にリコール
が発生するたびに先にリコールされた領域をストアする
ことができるので、請求項2の発明が簡単な構成で実現
できる。
【0181】請求項9の発明によれば、揮発性記憶手段
にDRAMを用いた場合に、アクセスが行われることな
くリフレッシュが所定回数以上行われると、その領域の
記憶データが自動的にストアされるので、これによりア
クセス頻度の低い記憶データを無駄にリフレッシュする
ことがなくなり、消費電力が増加するのを防止すること
ができる。
【0182】請求項14の発明によれば、メモリデバイ
スが大容量化された場合にも、メモリセルを複数のメモ
リアレイに分割することにより、無駄に全てのメモリア
レイの記憶データを維持するための電源の供給やリフレ
ッシュ動作が不要となり、消費電力を低減化することが
できる。また、この大容量化に伴うストア時間の延長を
防止できると共に、リフレッシュサイクルとリフレッシ
ュ間隔を短縮することにより、大容量化に伴う不揮発性
半導体記憶装置の歩留りの低下を防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態を示すものであって、メ
モリデバイスの構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1実施形態を示すものであって、不
揮発性半導体記憶装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の第1実施形態を示すものであって、P
Cカードインターフェイス回路のブロック図である。
【図4】本発明の第1実施形態を示すものであって、内
部チップイネーブル信号発生回路のブロック図である。
【図5】本発明の第1実施形態を示すものであって、ウ
エイト信号発生回路のブロック図である。
【図6】本発明の第1実施形態を示すものであって、セ
ルフリコールモードタイミング制御回路とその周辺回路
のブロック図である。
【図7】本発明の第1実施形態を示すものであって、セ
ルフリコールモードの動作を示すタイムチャートであ
る。
【図8】本発明の第1実施形態を示すものであって、セ
ルフストアモードタイミング制御回路とその周辺回路の
ブロック図である。
【図9】本発明の第1実施形態を示すものであって、セ
ルフストアモードの動作を示すタイムチャートである。
【図10】本発明の第1実施形態を示すものであって、
セルフストアモードタイミング制御回路の一部を示すブ
ロック図である。
【図11】本発明の第1実施形態を示すものであって、
セルフリコールが実行される場合の読み出しアクセスの
動作を示すタイムチャートである。
【図12】本発明の第1実施形態を示すものであって、
MPUのバスサイクルを示すタイムチャートである。
【図13】本発明の第1実施形態を示すものであって、
読み出しアクセスの動作を示すタイムチャートである。
【図14】本発明の第1実施形態を示すものであって、
リフレッシュ動作を示すタイムチャートである。
【図15】本発明の第1実施形態を示すものであって、
セルフストアモードタイミング制御回路とその周辺回路
の他の構成を示すブロック図である。
【図16】本発明の第1実施形態を示すものであって、
図15のセルフストアモードタイミング制御回路におけ
るセルフストアモードの動作を示すタイムチャートであ
る。
【図17】本発明の第1実施形態を示すものであって、
セルフストアモードタイミング制御回路とその周辺回路
のさらに他の構成を示すブロック図である。
【図18】本発明の第2実施形態を示すものであって、
メモリデバイスの構成を示すブロック図である。
【図19】本発明の第2実施形態を示すものであって、
リコール要求ラッチ回路の一部の構成を示すブロック図
である。
【図20】本発明の第2実施形態を示すものであって、
リコール要求ラッチ回路の残りの構成を示すブロック図
である。
【図21】本発明の第2実施形態を示すものであって、
セルフリコールモードタイミング制御回路とその周辺回
路のブロック図である。
【図22】本発明の第2実施形態を示すものであって、
セルフリコールモードの動作を示すタイムチャートであ
る。
【図23】本発明の第2実施形態を示すものであって、
セルフストアモードタイミング制御回路とその周辺回路
のブロック図である。
【図24】本発明の第2実施形態を示すものであって、
図23のセルフストアモードタイミング制御回路のリフ
レッシュ動作を示すタイムチャートである。
【図25】本発明の第2実施形態を示すものであって、
図23のセルフストアモードタイミング制御回路のセル
フストアモードの動作を示すタイムチャートである。
【図26】本発明の第2実施形態を示すものであって、
セルフストアモードタイミング制御回路とその周辺回路
の他の構成を示すブロック図である。
【図27】本発明の第2実施形態を示すものであって、
図26のセルフストアモードタイミング制御回路のセル
フストアモードの動作を示すタイムチャートである。
【図28】本発明の第2実施形態を示すものであって、
図26のセルフストアモードタイミング制御回路のリフ
レッシュ動作を示すタイムチャートである。
【図29】本発明の第2実施形態を示すものであって、
セルフストアモードタイミング制御回路とその周辺回路
のさらに他の構成を示すブロック図である。
【図30】本発明の第2実施形態を示すものであって、
セルフリコールが実行される場合の読み出しアクセスの
動作を示すタイムチャートである。
【図31】本発明の第2実施形態を示すものであって、
セルフストアとセルフリコールが実行される場合の読み
出しアクセスの動作を示すタイムチャートである。
【図32】本発明の第2実施形態を示すものであって、
オートリフレッシュとセルフストアの動作を示すタイム
チャートである。
【図33】本発明の第2実施形態を示すものであって、
読み出しアクセスの動作を示すタイムチャートである。
【図34】強誘電体のヒステリシス特性を示す図であ
る。
【図35】従来の2トランジスタ/セル方式の不揮発性
半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
【図36】従来の1トランジスタ/セル方式の不揮発性
半導体記憶装置の構成を示すブロック図である。
【図37】強誘電体を用いたメモリセルにストアモード
によりデータ“0”を書き込む場合の動作を説明する図
である。
【図38】強誘電体を用いたメモリセルにストアモード
によりデータ“1”を書き込む場合の動作を説明する図
である。
【図39】強誘電体を用いたメモリセルからリコールモ
ードによりデータを読み出す場合の動作を説明する図で
ある。
【図40】従来の不揮発性半導体記憶装置の全体構成を
示すブロック図である。
【図41】従来の不揮発性半導体記憶装置の動作を示す
タイムチャートである。
【符号の説明】
1 メモリデバイス 11 制御信号入力回路 14 セルフリコールモードタイミング制御回路 15 セルフストアモードタイミング制御回路 2 PCカードインターフェイス回路

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記憶データの維持に電源の供給を必要と
    する揮発性記憶手段と、記憶データの維持に電源の供給
    を必要とせず、かつこの記憶データの書き換えが可能な
    不揮発性記憶手段とを有し、外部からのアクセス要求に
    対して、該揮発性記憶手段における指定されたアドレス
    の記憶データを読み出しまたはこの記憶データを指定さ
    れたデータに書き換えるアクセス手段と、該不揮発性記
    憶手段の一部の領域の記憶データを該揮発性記憶手段の
    対応する領域に移行させるリコール手段と、該揮発性記
    憶手段の一部の領域の記憶データを該不揮発性記憶手段
    の対応する領域に移行させるストア手段とを備えた不揮
    発性半導体記憶装置において、 該揮発性記憶手段の各領域について、電源の供給後に、
    またはこの電源の供給後に該ストア手段が実行されてい
    る場合には最後の該ストア手段の実行後に、該リコール
    手段が実行済みであるかまたは未実行であるかを記憶す
    るリコール状態記憶手段と、 外部からのアクセス要求があった場合に、指定されたア
    ドレスを含む領域についての該リコール状態記憶手段の
    記憶状態に応じて、該リコール手段が実行済みの状態で
    あれば、直ちに該アクセス手段を実行させ、該リコール
    手段が未実行の状態であれば、該揮発性記憶手段におけ
    る指定されたアドレスを含む領域に、該不揮発性記憶手
    段における対応する領域の記憶データを移行させる該リ
    コール手段を実行させた後に該アクセス手段を実行させ
    るアクセス制御手段とを備えた不揮発性半導体記憶装
    置。
  2. 【請求項2】 前記アクセス制御手段が、外部からのア
    クセス要求があり、指定されたアドレスを含む領域につ
    いて前記リコール状態記憶手段に前記リコール手段が未
    実行の状態であることを記憶されていた場合に、該揮発
    性記憶手段における指定されたアドレスを含む領域に、
    該不揮発性記憶手段における対応する領域の記憶データ
    を移行させる該リコール手段を実行させた後に該アクセ
    ス手段を実行させると共に、今回の該リコール手段の実
    行の対象にならない領域のうちで、該リコール状態記憶
    手段に該リコール手段が実行済みの状態であることを記
    憶された領域が存在しているときには、今回の該リコー
    ル手段の実行の前若しくは後にまたはこれと並行して、
    該揮発性記憶手段における当該リコール手段が実行済み
    の状態である領域の記憶データを該不揮発性記憶手段に
    移行させる前記ストア手段を実行させる請求項1記載の
    不揮発性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記アクセス制御手段が、外部からのア
    クセス要求があり、指定されたアドレスを含む領域につ
    いて前記リコール状態記憶手段に前記リコール手段が未
    実行の状態であることを記憶されていた場合に、該揮発
    性記憶手段における指定されたアドレスを含む領域に、
    該不揮発性記憶手段における対応する領域の記憶データ
    を移行させる該リコール手段を実行させた後に該アクセ
    ス手段を実行させると共に、今回の該リコール手段の実
    行の対象にならない領域のうちで、該リコール状態記憶
    手段に該リコール手段が実行済みの状態であることを記
    憶された領域が所定数以上存在しているときには、今回
    の該リコール手段の実行の前若しくは後にまたはこれと
    並行して、該揮発性記憶手段における当該リコール手段
    が実行済みの状態である全部または一部の領域の記憶デ
    ータを該不揮発性記憶手段に移行させる前記ストア手段
    を実行させる請求項1記載の不揮発性半導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 前記アクセス制御手段が、前記リコール
    手段を実行させる場合に、少なくとも当該リコール手段
    の実行が完了するまで外部に向けて待機信号を出力する
    請求項1〜3のうちいずれかに記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  5. 【請求項5】 前記リコール状態記憶手段がいずれかの
    領域について前記リコール手段が実行済みの状態である
    ことを記憶している場合に、外部に向けてストア要求信
    号を出力するストア要求出力手段が設けられた請求項1
    〜4のうちいずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記揮発性記憶手段がDRAMによって
    構成され、かつ前記不揮発性記憶手段が、該揮発性記憶
    手段におけるDRAMの各メモリセルの容量素子を強誘
    電体を介在させたものとし、該強誘電体の分極方向によ
    ってデータを記憶する強誘電体を用いた不揮発性記憶素
    子によって構成される請求項1〜5のうちいずれかに記
    載の不揮発性半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記アクセス制御手段が、前記リコール
    手段を実行させる場合に、今回の該リコール手段の実行
    の対象にならない領域のうちで、前記リコール状態記憶
    手段に該リコール手段が実行済みの状態であることを記
    憶された領域が存在するときは、当該リコール手段の実
    行が完了するまでの間、DRAMによって構成される前
    記揮発性記憶手段における当該領域についてリフレッシ
    ュを行うセルフリフレッシュ手段が設けられた請求項6
    記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 DRAMによって構成される前記揮発性
    記憶手段の各領域について、連続して実行されるリフレ
    ッシュ回数を計数するリフレッシュ回数計数手段と、該
    リフレッシュ回数計数手段が所定回数以上の計数を行っ
    た場合に、該揮発性記憶手段における当該領域の記憶デ
    ータを前記不揮発性記憶手段に移行させる前記ストア手
    段を実行するセルフストア手段が設けられた請求項6ま
    たは7記載の不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 DRAMによって構成される前記揮発性
    記憶手段の各領域について、前記リコール手段が実行さ
    れてから前記ストア手段が実行されるまでの間であっ
    て、最後の前記アクセス手段の実行後に実行されたリフ
    レッシュ回数を計数するリフレッシュ回数計数手段と、
    該リフレッシュ回数計数手段が所定回数以上の計数を行
    った場合に、該揮発性記憶手段における当該領域の記憶
    データを前記不揮発性記憶手段に移行させる該ストア手
    段を実行するセルフストア手段が設けられた請求項6ま
    たは7記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記アクセス手段が、チップイネーブ
    ル信号または行アドレスストローブ信号がアクティブと
    なることにより外部からのアクセス要求であると判断す
    る請求項1〜9のうちいずれかに記載の不揮発性半導体
    記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記ストア手段が、前記揮発性記憶手
    段の各領域についてアクセス手段によるデータの書き換
    えのアクセスが実行されたかどうかを記憶するデータ書
    換状態記憶手段を有し、該データ書換状態記憶手段の記
    憶状態がデータの書き換えのアクセスが実行された状態
    である領域の記憶データを前記不揮発性記憶手段の対応
    する領域に自動的に移行させるセルフストア手段が設け
    られたものである請求項1〜10のうちいずれかに記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
  12. 【請求項12】 前記ストア手段が、前記揮発性記憶手
    段の各領域についてのリコール状態記憶手段の記憶状態
    を検査し、該記憶状態がリコール手段の実行済みである
    領域の記憶データを前記不揮発性記憶手段の対応する領
    域に移行させるものである請求項1〜11のうちいずれ
    かに記載の不揮発性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記ストア手段が、内部カウンタによ
    って順次生成した内部アドレスにより前記揮発性記憶手
    段の処理対象となる領域内の記憶データを順に前記不揮
    発性記憶手段の対応する領域に移行させるものであり、
    かつアクセス手段による当該領域へのアクセスがあった
    場合にのみ該内部カウンタの内部アドレスをリセットす
    るものである請求項1〜12のうちいずれかに記載の不
    揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記不揮発性半導体記憶装置が、単一
    のデバイス上のメモリセル内に、複数のメモリアレイか
    らなり、記憶データの維持に電源の供給を必要とする揮
    発性記憶手段と、該揮発性記憶手段の各メモリアレイに
    対応する別個のまたは同一の複数のメモリアレイからな
    り、記憶データの維持に電源の供給を必要とせず、かつ
    この記憶データの書き換えが可能な不揮発性記憶手段と
    を有し、外部からのアクセス要求に対して、該揮発性記
    憶手段における指定されたアドレスの記憶データを読み
    出しまたはこの記憶データを指定されたデータに書き換
    えるアクセス手段と、該不揮発性記憶手段の記憶データ
    を各メモリアレイごとに独立に該揮発性記憶手段の対応
    するメモリアレイに移行させるリコール手段と、該揮発
    性記憶手段の記憶データを各メモリアレイごとに独立に
    該不揮発性記憶手段の対応するメモリアレイに移行させ
    るストア手段とを備えたものであり、 前記リコール状態記憶手段が、該揮発性記憶手段の各メ
    モリアレイごとに独立に該リコール手段が実行済みであ
    るかまたは未実行であるかを記憶するものであり、 前記領域がメモリアレイである請求項1〜13のうちい
    ずれかに記載の不揮発性半導体記憶装置。
JP20636695A 1994-08-17 1995-08-11 不揮発性半導体記憶装置 Expired - Fee Related JP3400899B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP20636695A JP3400899B2 (ja) 1994-08-17 1995-08-11 不揮発性半導体記憶装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6-193341 1994-08-17
JP19334194 1994-08-17
JP20636695A JP3400899B2 (ja) 1994-08-17 1995-08-11 不揮発性半導体記憶装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08111087A true JPH08111087A (ja) 1996-04-30
JP3400899B2 JP3400899B2 (ja) 2003-04-28

Family

ID=26507820

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP20636695A Expired - Fee Related JP3400899B2 (ja) 1994-08-17 1995-08-11 不揮発性半導体記憶装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3400899B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1021689A (ja) * 1996-07-01 1998-01-23 Hitachi Ltd 強誘電体メモリ
JP2021152984A (ja) * 2017-06-09 2021-09-30 マイクロン テクノロジー,インク. デュアル・モード強誘電体メモリ・セル動作

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH1021689A (ja) * 1996-07-01 1998-01-23 Hitachi Ltd 強誘電体メモリ
JP2021152984A (ja) * 2017-06-09 2021-09-30 マイクロン テクノロジー,インク. デュアル・モード強誘電体メモリ・セル動作

Also Published As

Publication number Publication date
JP3400899B2 (ja) 2003-04-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5619470A (en) Non-volatile dynamic random access memory
JP3784229B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置およびそれを用いたシステムlsi
US7427031B2 (en) Semiconductor memory device
US5615145A (en) Semiconductor memory with ferroelectric capacitors
US7193919B2 (en) Selective bank refresh
US6751159B2 (en) Memory device operable in either a high-power, full-page size mode or a low-power, reduced-page size mode
US20020067648A1 (en) Asynchronous SRAM compatible memory device using DRAM cell and method for driving the same
JPH01125795A (ja) 仮想型スタティック半導体記憶装置及びこの記憶装置を用いたシステム
US5488587A (en) Non-volatile dynamic random access memory
JPH05266657A (ja) ダイナミック型半導体メモリ
JPH08138374A (ja) 半導体メモリ装置およびそのリフレッシュ方法
US9741422B1 (en) Device for controlling a refresh operation to a plurality of banks in a semiconductor device
US7345940B2 (en) Method and circuit configuration for refreshing data in a semiconductor memory
JP2004273029A (ja) 記憶装置およびそれに用いられるリフレッシュ制御回路ならびにリフレッシュ方法
EP1761932A1 (en) Dram with half and full density operation
US6603704B2 (en) Reduced current address selection circuit and method
JP3400899B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
US11327657B2 (en) Memory system and operating method of a memory system
US20180025769A1 (en) Refresh control circuit and memory device including the same
JP2004185686A (ja) 半導体記憶装置
US20080080284A1 (en) Method and apparatus for refreshing memory cells of a memory
US20230266893A1 (en) Memory system including memory device and memory controller, and operating method thereof
JP3098155B2 (ja) 不揮発性半導体記憶装置
JP2000123568A (ja) Dramリフレッシュ制御回路およびリフレッシュ制御回路を内蔵したdram
JPH07122077A (ja) 不揮発性半導体記憶装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20030210

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080221

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090221

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100221

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110221

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221

Year of fee payment: 9

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221

Year of fee payment: 9

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120221

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130221

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140221

Year of fee payment: 11

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371