JPH10216522A - メタノール合成用の触媒 - Google Patents
メタノール合成用の触媒Info
- Publication number
- JPH10216522A JPH10216522A JP9017051A JP1705197A JPH10216522A JP H10216522 A JPH10216522 A JP H10216522A JP 9017051 A JP9017051 A JP 9017051A JP 1705197 A JP1705197 A JP 1705197A JP H10216522 A JPH10216522 A JP H10216522A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- catalyst
- solution
- weight
- copper
- aluminum
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Landscapes
- Catalysts (AREA)
- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
- Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)
Abstract
のコストを低減する。 【解決手段】 触媒原料としての銅、亜鉛、さらにアル
ミニウムおよび/またはジルコニウムを単独または二種
以上含む溶液を、上記各触媒原料の少なくとも一つを分
割してそれぞれ調製する。その後、上記各溶液と沈澱剤
とを順次混合することにより、上記各溶液に対し沈澱物
をそれぞれ生成させる。その後、上記各沈澱物からメタ
ノール合成用の触媒を得る。
Description
炭素を主成分とするガスからメタノールを合成する際に
用いるメタノール合成用の触媒に関するものである。
ルを合成することは地球環境問題および炭素資源の再利
用の観点から注目を集めている。このようなメタノール
合成用の触媒は、従来から開発、研究がなされており、
酸化銅、酸化亜鉛、酸化アルミニウムを含む触媒系が主
流である(特開平7-39755号公報、特開平7-8799号公報
参照)。
力学的および運転コストの観点からできるだけ低温度で
メタノール合成できることが好ましく、かつ、分離コス
トの観点からできるだけメタノール収量が大きいことが
望ましい。
各公報の触媒系では、メタノール収量が小さく、特に低
温におけるメタノール収量が小さいことから、運転コス
トや分離コストが高くなるので、メタノールの製造にお
いてコストアップを招来するという問題を生じている。
おいて水素および二酸化炭素(一酸化炭素を含んでいて
もよい)からメタノールを合成する触媒において、比較
的低い反応温度(250℃以下)でも高い活性を示し、
かつ、高速度でメタノールを生成せしめてメタノール収
量が高い触媒について種々検討したところ、触媒原料と
しての銅、亜鉛、アルミニウムおよび/またはジルコニ
ウムの各化合物を沈澱剤にて沈澱を生成せしめる場合に
沈澱物粒子の成長具合や粒子の数、また活性成分の分散
性が触媒の活性にとって重要な因子となることが判り、
この因子を制御した触媒を見出すことにより、本発明を
完成するに至った。
媒は、触媒原料としての銅、亜鉛、さらにアルミニウム
および/またはジルコニウムを触媒成分としてそれぞれ
含むメタノール合成用の触媒において、上記各触媒成分
の少なくとも一つを2以上の溶液に分割してそれぞれ溶
解した分割溶液と、上記分割した触媒成分と異なる触媒
成分を溶解した原料溶液とをそれぞれ調製し、上記各分
割溶液および原料溶液中の触媒成分を沈澱させるための
沈澱剤と、上記分割溶液および原料溶液とを混合して沈
澱物を生成させる際に、上記各分割溶液を分割してそれ
ぞれ混合することにより生成された各沈澱物からなるこ
とを特徴としている。
は二種以上含む各溶液を分割して、順次沈澱剤と混合す
ることにより得られた触媒は、メタノールの選択率の向
上が見られ、メタノールの収量の改善、特に低温時のメ
タノール収量の改善が観察された。
て本発明の触媒をさらに詳細に説明すると、触媒原料と
しての必要量の銅の化合物である、例えば硝酸銅を2等
分し、第1の溶液として、一方の銅、亜鉛、アルミニウ
ムを含む溶液を調製する(A液)。第2の溶液として、
他方の銅を含む溶液を調製する(B液)。別に沈澱剤で
ある、例えば炭酸ナトリウム溶液を調製する(C液)。
おき、まずA液とC液とを同時に一定速度でビーカー内
に供給して、上記ビーカー内にて、銅、亜鉛、アルミニ
ウムの沈澱物を含むスラリーを調製する。このとき、沈
澱生成反応中、スラリー温度70℃前後、pH7.0前
後に保つ。
さらにイオン交換水に分散後、そこに残りの硝酸銅溶液
であるB液と、分散剤であるC液とを同時に一定速度で
供給して、さらに銅の沈澱物を生成せしめる。
後、100℃で10時間乾燥後(この乾燥物を、以下、
触媒前駆体と称する)、空気気流下350℃で3時間焼
成し粉砕、圧縮成型、粉砕後粒径を整えて触媒とする。
分として触媒原料である銅、亜鉛、アルミニウムおよび
/またはジルコニウムを単独元素あるいは2元素以上で
二以上に分割した分割溶液から調製されることである。
このような触媒は、触媒成分を溶解した分割溶液を少量
ずつ混合し、上記触媒成分と異なる他の触媒成分の表面
に、上記分割溶液の触媒成分を高分散させることがで
き、この高分散化によって触媒の活性を向上させること
ができるものである。
鉛、アルミニウムおよび/またはジルコニウムの化合物
を分割して調製する場合の、元素としては、銅のみ、亜
鉛のみ、アルミニウムおよび/またはジルコニウムの
み、銅と亜鉛、銅とアルミニウムおよび/またはジルコ
ニウム、亜鉛とアルミニウムおよび/またはジルコニウ
ムの組み合わせ等がある。
が上がるというわけではなく、また多いほど調製が煩雑
になる。この分割回数は最低2回で、最高でも高々10
回程度が好ましい。分割の規模は等分でもよいが、分割
された成分の最小値は最終的に触媒に必要な規定量の5
%以上含むこと、さらに好ましくは10%以上90%以
下が必要である。
等の活性成分の分散が不十分となり期待される性能が得
られない。アルミニウム元素に相当する、つまり等価な
ものとして用いられるジルコニウム元素の量はアルミニ
ウム全てに置き換えてもよいが、好ましくは80%相当
量までの置き換えがよい。
て、触媒の活性の向上には銅の分割が最も寄与する。触
媒の活性およびメタノールへの選択率の向上には、亜鉛
が分割された触媒が、また、触媒寿命の改善にはアルミ
ニウムおよび/またはジルコニウムが分割されて調製さ
れた触媒が好ましい。
いて、いわゆる共沈法にて沈澱生成反応によって得られ
るものである。この沈澱生成反応に当たって、分割され
た各反応溶液の沈澱反応は連続して交互に行ってもよい
が、各沈澱反応毎に沈澱物のろ過、洗浄を行う方がより
好ましい。それは、特に沈澱剤として、アルカリ塩、ア
ンモニウム塩を用いた場合に、残存するそれちのアルカ
リイオン成分やアンモニウムイオン成分を極力少なくし
た方が、得られた触媒活性の再現性が高いためである。
ムおよび/またはジルコニウムの化合物の溶液を沈澱剤
で沈澱物を生成せしめる場合に、スラリー溶液のpHを
一定値に固定する場合も勿論含まれるが、生成反応中に
酸性側とアルカリ性側との間にて上記スラリー溶液のp
Hを変動させる方が触媒活性の向上した触媒が得られ
る。
ムの各イオンのヒドロキシ炭酸塩が沈澱するpHが互い
に異なるためである。したがって、各イオンの沈澱に有
利なpHを、pHの変動によって沈澱反応中にとるよう
になるからである。
る場合pHは一定になるように制御される。しかし、活
性成分の分散性を高めたり、各成分間の相互作用を強め
たり弱めたりする目的には沈澱反応中のpHを一定とな
るように制御するよりも、酸性側、アルカリ性側の間を
複数回変化させることが好ましい。この場合pHの限界
値は、3.0は11.0であり、この間における一回の
pH変化の操作におけるpHの差は少なくとも0.5以
上、好ましくは1.0以上で8.0以下が好ましい。
成分の沈澱が十分に起こり難い。逆にpHが11.0を
越えると銅、アルミニウムおよび/またはジルコニウム
成分の沈澱が急速に生じ、活性成分の分散性が低下す
る。
く、小さいと沈澱核の生成速度、沈澱核の数に変化が起
こり難く、やはり活性成分の分散性が悪くなる。ここ
で、pHを変化させる方法としては触媒構成成分溶液あ
るいは沈澱剤の供給速度を変えたり、硝酸、塩酸等の鉱
酸を加えて酸性側にしたり、アンモニア水などを加えて
アルカリ性側にしたりして変化させられる。なお、本発
明によるすべての沈澱反応終了時のpHは6.0以上、
10.0以下が好ましい。
触媒活性成分の分散性が均一でなく触媒調製に再現性が
小さい恐れがあるが、驚くことに極めて再現性の点でも
優れていることが分かった。
機化合物で処理することが好ましい。水溶性有機化合物
にはアルコール類、ケトン類、アルデヒド類、エーテル
類、カルボン酸類が好ましいが、特に銅、亜鉛と錯体を
形成し易いカルボン酸類が好ましい。
澱物のろ過前にシュウ酸溶液を添加し、ろ過、洗浄を行
う。この場合、ろ液は銅の2価イオンの色になる。この
ことから、沈澱物表面の銅成分の溶出が生じ、銅の分布
が変化して活性のより強い表面銅が形成されたものと思
われる。ここで、水溶性有機酸の添加量は用いた全成分
モル数に対して0.05〜2倍量、好ましくは0.2〜
1.0倍量がより好ましい。
は炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、尿素、アンモニ
ア、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸水素ナト
リウム等の塩基性溶液を用いることができる。その内で
も特に炭酸ナトリウムが好ましい。
は、それらを溶解するものであれば特に限定されない
が、溶解性の大きさから、水やメタノールやエタノール
等の極性溶媒を用いることが好適である。
れるが空気雰囲気に限定されることなく不活性ガス雰囲
気下でもよい。触媒調製法や組成によっては不活性ガス
雰囲気下での熱処理の方が好ましい場合がある。例え
ば、触媒前駆体を窒素ガス雰囲気下で350℃で熱処理
した後の触媒は酸化物状態を保ち、結晶水や硝酸根、炭
酸根、アンモニウム根が水、硝酸、炭酸ガス、アンモニ
アなどガス状態で除去されて反応に有利な細孔を形成し
ており、その細孔により次工程の還元処理を円滑化でき
るためと思われる。
銅の場合、全重量に対し金属として計算した銅の量が1
5〜80重量%、好ましくは30〜75重量%、より好
ましくは40〜70重量%であり、亜鉛の場合、酸化物
として計算した亜鉛の量が15〜80重量%、好ましく
は20〜70重量%、より好ましくは25〜60重量%
であり、アルミニウムおよび/またはジルコニウムの場
合、酸化物として計算したアルミニウムおよび/または
ジルコニウムの量が5〜70重量%、好ましくは8〜6
0重量%、より好ましくは10〜50重量%である。
酸化亜鉛、酸化アルミニウムおよび/または酸化ジルコ
ニウムの合計が100となっている。また、触媒の構成
元素の原子比で示せば、銅原子100に対して、亜鉛原
子15〜416、アルミニウムおよび/またはジルコニ
ウム原子3〜582となる。
分が少なすぎて活性が低い。また80重量%を越えると
銅が多過ぎて金属銅の熱的凝集を起こし易くやはり活性
が低い。酸化亜鉛についても15重量%未満では銅との
相互作用が弱くなり活性および選択性が低くなる。80
重量%を越えると逆に銅を希釈することになり活性が低
くなる。酸化アルミニウムおよび/または酸化ジルコニ
ウムの量が5重量%未満では活性成分の銅の分散が不十
分で活性が低くなり、70重量%を越えると逆に銅を希
釈することになって活性が低くなる。
の他の元素Xの添加効果である。添加する元素はリチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムより
なるアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウム、バリウムよりなるアルカリ土類金属、銀、パ
ラジウム、セリウム、クロム、マンガン、モリブデン、
バナジウム、ランタン、ニオブ、およびガリウムからな
る群から選択された少なくとも一種である。
の組成比は、銅の場合、全重量に対し金属として計算し
た銅の量が15〜80重量%、好ましくは30〜75重
量%、より好ましくは40〜70重量%であり、亜鉛の
場合、酸化物として計算した亜鉛の量が15〜80重量
%、好ましくは20〜70重量%、より好ましくは25
〜60重量%であり、アルミニウムおよび/またはジル
コニウムの場合、酸化物として計算したアルミニウムお
よび/またはジルコニウムの量が5〜70重量%、好ま
しくは8〜60重量%、より好ましくは10〜50重量
%であり、触媒の全重量に対し、酸化物として計算した
Xの量が、0.1〜20重量%、好ましくは0.2〜1
5重量%、より好ましくは0.5〜10重量%である。
化アルミニウムおよび/または酸化ジルコニウム、Xの
酸化物を含み、それらの合計が100となっている。ま
た、触媒の構成元素の原子比で示せば、銅原子100に
対して、亜鉛原子15〜416、アルミニウムおよび/
またはジルコニウム原子3〜582、X原子0.05〜
28となる。
効果が発現しない。逆に20重量%を越えると活性成分
が希釈されて活性が低下したり、添加物それ自体の性質
が現れ過ぎて過反応が起こり易くなるため、好ましくな
い。
沈澱物を直接乾燥および/または焼成して触媒を得るこ
ともできるが、好ましくは、上記沈澱物をろ過し、次い
で、沈澱剤を溶解した水等の溶液で洗浄し、乾燥および
/または焼成して得られたものである。
好ましい。例えば水溶性X成分化合物をイオン交換水や
酸性溶液に溶解して溶液を調製する(D液とする)。こ
のD液をA液とC液との沈澱反応生成物に添加し、ろ
過、沈澱物をイオン交換水に分散させ、そこにB液とC
液との沈澱反応を行わせた後、ろ過、沈澱物を回収し触
媒前駆体とする。
ろ過した沈澱物をイオン交換水に分散後、そこにB液と
C液との沈澱反応を行い、そのスラリーにD液を加え、
ろ過、沈澱物を回収し触媒前駆体を得る。
そこにD液を加え、そのままB液とC液との沈澱反応を
行い、ろ過、沈澱物を回収し触媒前駆体を得る。
行い、ろ過、沈澱物をイオン交換水に分散させた後、そ
こでB液とC液との沈澱反応を行い、ろ過、沈澱物を回
収後、空気中100℃で10時間乾燥する。この乾燥粉
体をD液で含浸し、再度乾燥して触媒前駆体を得る。
B液とC液との沈澱反応とから回収した沈澱ろ過物を3
50℃で3時間空気気流下にて熱処理後、この熱処理物
をD液と練り、再度乾燥して触媒前駆体を得る方法等が
用いられる。
および/またはジルコニウム)を熱処理しておくと活性
成分が安定な化合物に変化し、そこに第4成分であるX
成分が均一に分散されるために添加効果が発現する。
化反応によるメタノール合成反応を行うにあたっては、
触媒前駆体の熱処理後の触媒をそのまま反応に供しても
よいが、触媒を予め水素あるいは水素含有ガスにて還元
処理を行う方が、触媒は活性状態に速く変化する。
に説明するが、本願発明はこれら実施例に限定されるも
のではない。
の通りである。 〔実施例1〕硝酸銅三水和物24.0g、硝酸亜鉛六水
和物23.0gおよび硝酸アルミニウム九水和物15.
4gをイオン交換水に溶解して300mlの水溶液を調
製しA液とした。別に、硝酸銅三水和物24.0gをイ
オン交換水に溶解して150mlの水溶液を調製しB液
とした。また別に無水炭酸ナトリウム44.7gをイオ
ン交換水に溶解して400mlの水溶液を調製しC液と
した。
0mlのイオン交換水中に、A液とC液とを一定速度で
滴下した。その間、pHはできるだけ7.0に保った。
得られた沈澱物は、ろ過、イオン交換水で洗浄後100
0mlのイオン交換水にろ過物を分散して、65〜70
℃に保ち、かつpH7.0になるようにB液とC液と一
定速度で滴下した。
洗浄後、空気雰囲気下100℃で10時間処理し触媒前
駆体を得た。この触媒前駆体を空気気流下350℃で3
時間熱処理を行った。この触媒の組成は水素還元後の組
成で示すと、銅(以下、Cuという)60重量%、酸化
亜鉛(以下、ZnOという)30重量%、酸化アルミニ
ウム(以下、Al2 O3 という)10重量%であった。
に充填し、その触媒に対し、250℃で1容量%水素ガ
ス含有窒素ガスにて1.5時間還元処理を行って触媒層
を形成した後、その触媒層に対し、反応圧力40Kg/
cm2 G、ガス空間速度6000hr-1、反応ガス組成
が二酸化炭素(CO2 )25容量%、水素75容量%で
ある混合ガスを供給し、反応温度210,250℃の条
件にて二酸化炭素の水素化反応をそれぞれ行った。それ
らの結果を表1に示した。
硝酸亜鉛六水和物23.0gおよび硝酸アルミニウム九
水和物15.4gをイオン交換水に溶解して300ml
の水溶液を調製しA液とした。別に無水炭酸ナトリウム
44.7gをイオン交換水に溶解して400mlの水溶
液を調製しB液とした。
ら、400mlのイオン交換水中に、A液とB液とを、
pHはできるだけ7.0に保つように一定速度で滴下し
た。得られた沈澱物は、ろ過、イオン交換水で洗浄後、
空気雰囲気下100℃で10時間処理し触媒前駆体を得
た。この触媒前駆体を空気気流下350℃で3時間熱処
理を行い比較用触媒を得た。この比較用触媒の組成は水
素還元後の組成で示すと、Cu60重量%、ZnO30
重量%、Al2 O3 10重量%であった。
したがって上記比較用触媒の性能評価を行った。その結
果、反応温度210℃ではCO2 転化率7.3%、メタ
ノール選択率63.3%、メタノール空時収量99(g
/l・hr)であり、反応温度250℃ではCO2 転化
率18.3%、メタノール選択率41.3%、メタノー
ル空時収量162(g/l・hr)であった。
触媒組成について共沈法により触媒を調製したものであ
る。この比較例1の触媒では、実施例1の触媒と比較し
て、表1から明らかなように、特に反応温度210℃に
おいて、CO2 転化率、メタノール選択率、メタノール
空時収量の低下が観察され、本願発明の触媒原料の溶液
を分割して順次、沈澱反応を生じせしめて調製した触媒
が、比較例1記載の触媒と比べ、メタノール合成におい
てメタノール収量が高いことが判った。
例1記載のC液とを、65〜70℃に保ち、攪拌した4
00mlのイオン交換水中に対し、pHはできるだけ
7.0に保ちながら一定速度で滴下し、第1沈澱スラリ
ーを得た。
載のC液とを、65〜70℃に保ち、攪拌した300m
lのイオン交換水中に対し、pHはできるだけ7.0近
辺に保ちながら一定速度で滴下して第2沈澱スラリーを
得た。
ラリーに加え、両者の沈澱物をろ過、イオン交換水で洗
浄後、空気雰囲気下100℃で10時間処理し触媒前駆
体を得た。この触媒前駆体を空気気流下350℃で3時
間熱処理を行った。この触媒の組成は、水素還元後の組
成で示すと、Cu60重量%、ZnO30重量%、Al
2 O3 10重量%であった。
したがって上記比較用触媒の性能評価を行った。その結
果を表1に示した。この比較例2の触媒では、実施例1
の触媒と比較して、表1から明らかなように、特に反応
温度210℃において、CO2 転化率、メタノール選択
率、メタノール空時収量の低下が観察され、本願発明の
触媒原料の溶液を分割して順次、沈澱反応を生じせしめ
て調製した触媒が、比較例1記載の触媒と比べ、メタノ
ール合成においてメタノール収量が高いことが判った。
例1記載のC液とを、65〜70℃に保ち、攪拌した4
00mlのイオン交換水中に対し、pHを7.0前後に
保ちながら一定速度で滴下した。続いて、上記イオン交
換水中に対し、実施例1記載のB液と、実施例1記載の
C液とを、一定速度で滴下し、さらに銅化合物の沈澱物
を生成させた。これ以後の操作は実施例1にしたがって
触媒を得た。
すと、Cu60重量%、ZnO30重量%、Al2 O3
10重量%であった。この触媒を用い、実施例1の方法
にしたがって上記触媒の性能評価を行い、その結果を表
1に示した。
載の触媒前駆体に対し、実施例1における空気気流下で
の熱処理に代えて、熱処理を窒素雰囲気下、350℃で
3時間熱処理を行い、以下、実施例1と同様にして触媒
を得た。この触媒を用い、実施例1の方法にしたがって
上記触媒の性能評価を行った。その結果を表1に示し
た。
液と、実施例1記載のアルカリ性を示すC液とを、65
〜70℃に保ち攪拌した400mlのイオン交換水中に
対し、上記A液とC液とによるスラリーがpH4.5と
なるように、上記のA液とC液の各供給速度を調節した
一定速度で一定時間供給し、沈澱反応を開始した。
の供給速度を上げて上記スラリーのpHを8.0に調整
した。このようなpHの変動を含む操作を数回繰り返し
て、スラリーのpHを、まず酸性側からはじめてアルカ
リ性側に変え、続いて、酸性側に変え、さらにアルカリ
性側に変えるというpHの変動を繰り返して沈澱反応を
行った。ただし、沈澱反応反応の終了時は、pH6.5
以上、7.5以下に調整した。
1記載の操作方法にしたがって触媒を得た。この触媒を
用い、実施例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価
を行った。その結果を表1に示した。
を、まずスラリーのpHを酸性側(pH4.5)に調整
した後、上記スラリーのpHをアルカリ性側(pH8.
0)に調整し、再度、酸性側というように繰り返した例
を挙げた。
時、最初にC液を供給してスラリーのpHを8.0とな
るように、A液とC液との沈澱反応を行い。次に、スラ
リーのpHが4.5となるようにA液の供給速度を上げ
る一方、C液の供給速度を下げた。
スラリーのpHを、まず、アルカリ性側から酸性側へ、
続いて、酸性側からアルカリ性側へと,スラリーのpH
を変動させて、沈澱反応を行った。
この触媒を用い、実施例1の方法にしたがって上記触媒
の性能評価を行った。その結果を表1に示した。
硝酸亜鉛六水和物23.0gおよび硝酸アルミニウム九
水和物15.4gをイオン交換水に溶解して300ml
の水溶液を調製しA液とした。別に硝酸銅三水和物1
6.0gをイオン交換水に溶解して150mlの水溶液
を調製しB液とした。
を調製し、実施例1の方法にしたがって上記触媒の性能
評価を行った。その結果を表1に示した。
酸亜鉛六水和物5.75gおよび硝酸アルミニウム九水
和物3.85gをイオン交換水に溶解して100mlの
水溶液を調製し、それをA1 液とした。それと同様の水
溶液をさらに3つ別々に調製し、それぞれをA2 液、A
3 液、A4 液とした。
換水に溶解して75mlの水溶液を調製しB1 液とし
た。それと同様の水溶液をさらに3つ別々に調製し、そ
れぞれをB2 液、B3 液、B4 液とした。
イオン交換水に溶解して400mlの水溶液を調製しC
液とした。
に、65〜70℃に保ち、攪拌した400mlのイオン
交換水中に対し供給し、沈澱物を生成させて沈澱物を含
むスラリーを得た。次に、そのスラリーに対し、B1 液
とC液とを供給して、銅化合物の沈澱物を生成させた。
このような操作をA2 液、A3 液、A4 液とC液、B2
液、B3 液、B4 液とC液にて行い、そのような操作を
4回繰り返して沈澱物を得た。沈澱反応中のpHを7.
0前後に保った。
交換水で洗浄後、空気雰囲気下100℃で10時間乾燥
して触媒前駆体を得た。この触媒前駆体を空気気流下3
50℃で3時間熱処理を行い触媒を得た。この触媒の組
成は、水素還元後の組成で示すと、Cu60重量%、Z
nO30重量%、Al2 O3 10重量%であった。実施
例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価を行った。
その結果を表1に示した。
硝酸亜鉛六水和物62.5gおよび硝酸アルミニウム九
水和物29.1gをイオン交換水に溶解して400ml
の水溶液を調製しA液とした。別に硝酸銅三水和物1
0.0gをイオン交換水に溶解して100mlの水溶液
を調製しB液とした。また別に無水炭酸ナトリウム4
4.7gをイオン交換水に溶解して400mlの水溶液
を調製しC液とした。
理の方法は実施例1にしたがって触媒を得た。実施例1
の方法にしたがって上記触媒の性能評価を行った。その
結果を表1に示した。この触媒の組成は、水素還元後の
組成で示すと、Cu20重量%、ZnO65重量%、A
l2 O3 15重量%であった。
調製した。ただし、A液の調製時には硝酸銅三水和物1
4.1g、硝酸亜鉛六水和物9.1gおよび硝酸アルミ
ニウム九水和物7.2gを用いた。またB液の調製に当
たっては硝酸銅三水和物14.1gを用いた。
後の組成で示すと、Cu68重量%、ZnO23重量
%、Al2 O3 39重量%であった。実施例1の方法に
したがって上記触媒の性能評価を行った。その結果を表
1に示した。
を調製した。ただし、A液の調製時には硝酸銅三水和物
15.0g、硝酸亜鉛六水和物7.7gおよび硝酸アル
ミニウム九水和物5.2gを用いた。またB液の調製に
当たっては硝酸銅三水和物15.0gを用いた。
後の組成で示すと、Cu75重量%、ZnO20重量
%、Al2 O3 35重量%であった。実施例1の方法に
したがって上記触媒の性能評価を行った。その結果を表
1に示した。
を調製した。ただし、A液の調製時には硝酸銅三水和物
8.3g、硝酸亜鉛六水和物8.2gおよび硝酸アルミ
ニウム九水和物48.2gを用いた。また、B液の調製
に当たっては硝酸銅三水和物8.3gを用いた。
後の組成で示すと、Cu33重量%、ZnO17重量
%、Al2 O3 50重量%であった。実施例1の方法に
したがって上記触媒の性能評価を行った。その結果を表
1に示した。
アルミニウム九水和物15.4gに代えて、硝酸アルミ
ニウム九水和物7.7g、オキシ硝酸ジルコニウム二水
和物2.3gとした以外は実施例1の調製法にしたがっ
て触媒を調製した。その結果得られた触媒の組成は、水
素還元後の組成で示すと、Cu60重量%、ZnO30
重量%、Al2 O3 5重量%、ZrO5重量%であっ
た。実施例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価を
行った。その結果を表1に示した。
製用の硝酸アルミニウム九水和物15.4gに代えて、
オキシ硝酸ジルコニウム二水和物4.5gとした以外は
実施例1の触媒調製法にしたがって触媒を得た。この触
媒の組成は、水素還元後の組成で示すと、Cu60重量
%、ZnO30重量%、ZrO10重量%であった。実
施例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価を行っ
た。その結果を表2に示した。
C液との反応終了後にろ過、洗浄する前に、100%グ
リコール酸9.0gを添加して15分間攪拌の後、ろ
過、イオン交換水にて洗浄を行い、空気気流下100℃
で10時間乾燥して触媒前駆体を得た。それ以外は実施
例1の方法にしたがい触媒の調製を行った。得られた触
媒の評価は実施例1にしたがった。その結果を表2に示
した。
ール酸に代えて、イオン交換水100mlにシュウ酸
7.0gを溶解したシュウ酸水溶液を用いた以外は実施
例14の方法で触媒を調製した。得られた触媒の評価は
実施例1にしたがった。その結果を表2に示した。
g、硝酸亜鉛六水和物11.5gおよび硝酸アルミニウ
ム九水和物15.4gをイオン交換水に溶解し300m
lの水溶液を調製しA液とした。また別に硝酸亜鉛六水
和物11.5gをイオン交換水に溶解し150mlの水
溶液を調製し、B液とした。
って触媒を調製した。その結果得られた触媒の組成は、
水素還元後の組成で示すと、Cu60重量%、ZnO3
0重量%、Al2 O3 10重量%であった。実施例1の
方法にしたがって上記触媒の性能評価を行った。その結
果を表2に示した。
g、硝酸亜鉛六水和物23.0gおよび硝酸アルミニウ
ム九水和物7.7gをイオン交換水に溶解し300ml
の水溶液を調製しA液とした。また別に硝酸アルミニウ
ム九水和物7.7gをイオン交換水に溶解し150ml
の水溶液を調製し、B液とした。
って触媒を調製した。その結果得られた触媒の組成は、
水素還元後の組成で示すと、Cu60重量%、ZnO3
0重量%、Al2 O3 10重量%であった。実施例1の
方法にしたがって上記触媒の性能評価を行った。その結
果を表2に示した。
g、硝酸亜鉛六水和物11.5gおよび硝酸アルミニウ
ム九水和物15.4gをイオン交換水に溶解し300m
lの水溶液を調製しA液とした。また別に硝酸銅三水和
物24.0g、硝酸亜鉛六水和物11.5gをイオン交
換水に溶解し150mlの水溶液を調製し、B液とし
た。
って触媒を調製した。その結果得られた触媒の組成は、
水素還元後の組成で示すと、Cu60重量%、ZnO3
0重量%、Al2 O3 10重量%であった。実施例1の
方法にしたがって上記触媒の性能評価を行った。その結
果を表2に示した。
g、硝酸亜鉛六水和物11.5gおよび硝酸アルミニウ
ム九水和物7.7gをイオン交換水に溶解し300ml
の水溶液を調製しA液とした。また別に硝酸亜鉛六水和
物11.5g、硝酸アルミニウム九水和物7.7gをイ
オン交換水に溶解し150mlの水溶液を調製し、B液
とした。
って触媒を調製した。その結果得られた触媒の組成は、
水素還元後の組成で示すと、Cu60重量%、ZnO3
0重量%、Al2 O3 10重量%であった。実施例1の
方法にしたがって上記触媒の性能評価を行った。その結
果を表2に示した。
g、硝酸亜鉛六水和物15.3gおよび硝酸アルミニウ
ム九水和物23.1gをイオン交換水に溶解し300m
lの水溶液を調製しA液とした。また別に硝酸銅三水和
物20.0g、硝酸アルミニウム九水和物23.1gを
イオン交換水に溶解し150mlの水溶液を調製し、B
液とした。
って触媒を調製した。その結果得られた触媒の組成は、
水素還元後の組成で示すと、Cu50重量%、ZnO2
0重量%、Al2 O3 30重量%であった。実施例1の
方法にしたがって上記触媒の性能評価を行った。その結
果を表2に示した。
g、硝酸亜鉛六水和物23.0gおよび硝酸アルミニウ
ム九水和物15.4gをイオン交換水に溶解し300m
lの水溶液を調製しA液とした。また別に硝酸銅三水和
物24.0gをイオン交換水に溶解し150mlの水溶
液を調製し、B液とした。
イオン交換水に溶解して400mlの水溶液を調製しC
液とした。また別に水酸化リチウム0.37gをイオン
交換水に溶解して50mlの水溶液を調製しD液とし
た。
0mlのイオン交換水中に、A液とC液とを、pHを
7.0に保ちながら、一定速度で滴下した。その後、D
液を滴下し、ろ過し、イオン交換水で洗浄後1000m
lのイオン交換水にろ過物を分散した。それに対し、6
5〜70℃に保ち、攪拌しながらB液とC液とを、pH
7.0を保ちながら一定速度で滴下した。
洗浄後、空気雰囲気下100℃で10時間処理し触媒前
駆体を得た。この触媒前駆体を空気気流下350℃で3
時間熱処理を行い触媒を得た。
すと、Cu59.4重量%、ZnO29.7重量%、A
l2 O3 9.9重量%、Li2 O1.0重量%であっ
た。実施例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価を
行った。その結果を表2に示した。
液とをpH7.0近辺に保ちながら、一定速度で滴下し
た後に、硝酸ナトリウム0.63gをイオン交換水に溶
解させた水溶液50mlを加え、得られた沈澱物をろ
過、イオン交換水で洗浄後、沈澱物を空気雰囲気下10
0℃で10時間処理し触媒前駆体を得た。この触媒前駆
体を空気気流下350℃で3時間熱処理を行い触媒を得
た。
すと、Cu59.4重量%、ZnO29.7重量%、A
l2 O3 9.9重量%、Na2 O1.0重量%であっ
た。実施例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価を
行った。その結果を表2に示した。
液とを一定速度で滴下して、沈澱物を得た後に硝酸カリ
ウム0.49gをイオン交換水に溶解した38mlの水
溶液を添加し、続いてB液とC液とを一定速度で滴下し
た。それ以外の操作は実施例1と同様に行って触媒を得
た。
すと、Cu59.4重量%、ZnO29.7重量%、A
l2 O3 9.9重量%、K2 O1.0重量%であった。
実施例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価を行
い、その結果を表2に示した。
調製に用いた水酸化リチウムに代えて、硝酸ルビジウム
0.18gを用いた以外は実施例21にしたがって触媒
を調製した。
すとCu59.7重量%、ZnO29.9重量%、Al
2 O3 10重量%、Rb2 O0.4重量%であった。実
施例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価を行い、
その結果を表2に示した。
調製に用いた水酸化リチウムに代えて、硝酸セシウム
0.08gを用いた以外は実施例21にしたがって触媒
を調製した。
すとCu59.9重量%、ZnO29.9重量%、Al
2 O3 10重量%、Cs2 O0.2重量%であった。実
施例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価を行い、
その結果を表2に示した。
D液の調製に用いた水酸化リチウムに代えて、実施例2
6では硝酸マグネシウム六水和物4.1g、実施例27
では硝酸カルシウム四水和物2.7g、実施例28では
硝酸ストロンチウム1.3g、実施例29では硝酸バリ
ウム1.1gをそれぞれ用いた以外は実施例21にした
がって触媒をそれぞれ調製した。
したがってそれぞれ行い、実施例26で得られた触媒の
性能評価の結果を表2に、実施例27ないし実施例29
にて得られた触媒の性能評価の結果を表3にそれぞれ示
した。
D液の調製に用いた水酸化リチウムに代えて、実施例3
0では硝酸ランタン、実施例31では硝酸銀、実施例3
2では硝酸溶液に溶解させた硝酸パラジウム、実施例3
3では硝酸ガリウム、実施例34ではシュウ酸ニオブ、
実施例35ではメタバナジン酸アンモニウムをそれぞれ
用いた以外は実施例21にしたがって触媒をそれぞれ調
製した。
で示すと、Cu55.6重量%、ZnO27.8重量
%、Al2 O3 9.3重量%に対して、La2 O3 、A
g2 OPbO、Ga2 O3 、Nb2 O5 、V2 O5 とし
て7.3重量%であった。上記各触媒の性能評価を実施
例1の方法にしたがってそれぞれ行い、それらの結果を
表3にそれぞれ示した。
調製に用いた水酸化リチウム0.37gに代えて、硝酸
セリウム六水和物7.9gを用い、さらにD液を滴下し
た後、C液にてpHを9とした後、沈澱物のろ過、洗浄
を行った。その他の触媒調製は実施例21にしたがって
行った。
すとCu52.2重量%、ZnO26.1重量%、Al
2 O3 8.7重量%、CeO2 13.0重量%であっ
た。実施例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価を
行った。その結果を表3に示した。
体を粉砕して粉体となし、硝酸マンガン六水和物3.6
gをイオン交換水で溶解した水溶液38mlでこの粉体
を含浸させた後、空気気流下100℃で10時間乾燥し
た。この乾燥物を空気気流下350℃で3時間熱処理を
行って触媒を得た。
すとCu57.1重量%、ZnO28.6重量%、Al
2 O3 9.5重量%、MnO4.8重量%であった。実
施例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価を行い、
その結果を表3に示した。
体を空気気流下350℃で3時間熱処理を行った後粉砕
して粉体とした。この粉体をクロム酸1.42gをイオ
ン交換水38mlで溶解した水溶液に含浸させた後、空
気気流下350℃で3時間熱処理を行って触媒を得た。
すとCu57.1重量%、ZnO28.6重量%、Al
2 O3 9.5重量%、Cr2 O3 4.8重量%であっ
た。実施例1の方法にしたがって上記触媒の性能評価を
行った。その結果を表3に示した。
酸に代えて、パラモリブデン酸アンモン1.33gを用
いて、他は実施例38と同様に操作して触媒を得た。こ
の触媒の組成は、水素還元後の組成で示すとCu57.
1重量%、ZnO28.6重量%、Al2 O3 9.5重
量%、MoO3 4.8重量%であった。実施例1の方法
にしたがって上記触媒の性能評価を行った。その結果を
表3に示した。
応管に充填し、250℃で1容量%H2 含有窒素ガスに
て1.5時間還元処理を行った。その後、反応圧力40
Kg/cm2 G、ガス空間速度12000hr-1、反応
ガス組成が二酸化炭素(CO2 )25容量%、水素75
容量%である混合ガスを供給し、反応温度210,25
0℃の条件にて二酸化炭素の水素化反応をそれぞれ行っ
た。それらの結果を表3に示した。
上のように、銅、亜鉛、さらにアルミニウムおよび/ま
たはジルコニウムからなる各触媒成分の少なくとも一つ
を2以上の溶液に分割してそれぞれ溶解した分割溶液
と、上記分割した触媒成分と異なる触媒成分を溶解した
原料溶液とをそれぞれ調製し、上記各分割溶液および原
料溶液中の触媒成分を沈澱させるための沈澱剤と、上記
分割溶液および原料溶液とを混合して沈澱物を生成させ
る際に、上記各分割溶液を分割してそれぞれ混合するこ
とにより生成された各沈澱物からなる構成である。
に用いると、メタノールの選択率の向上が見られ、メタ
ノールの収量の改善、特に低温時のメタノール収量が改
善されるという効果を奏する。
Claims (7)
- 【請求項1】触媒原料としての銅、亜鉛、さらにアルミ
ニウムおよび/またはジルコニウムを触媒成分としてそ
れぞれ含むメタノール合成用の触媒において、 上記各触媒成分の少なくとも一つを2以上の溶液に分割
してそれぞれ溶解した分割溶液と、上記分割した触媒成
分と異なる触媒成分を溶解した原料溶液とをそれぞれ調
製し、上記各分割溶液および原料溶液中の触媒成分を沈
澱させるための沈澱剤と、上記分割溶液および原料溶液
とを混合して沈澱物を生成させる際に、上記各分割溶液
を分割してそれぞれ混合することにより生成された各沈
澱物からなることを特徴とするメタノール合成用の触
媒。 - 【請求項2】沈澱物が、ろ過され、洗浄されてなること
を特徴とする請求項1記載のメタノール合成用の触媒。 - 【請求項3】各沈澱物の生成反応中に、pHを3.0〜
11.0の範囲内で変化させてなることを特徴とする請
求項1または2記載のメタノール合成用の触媒。 - 【請求項4】触媒の組成は、触媒の全重量に対し、金属
として計算した銅の量が15〜80重量%、酸化物とし
て計算した亜鉛の量が15〜80重量%、酸化物として
計算したアルミニウムおよび/またはジルコニウムの量
が5〜70重量%であること(ただし、触媒は、その全
量を100とし、金属銅、酸化亜鉛、酸化アルミニウム
および/または酸化ジルコニウムの合計が100となる
ものとする)を特徴とする請求項1記載のメタノール合
成用の触媒。 - 【請求項5】触媒は、さらにXを含み、上記触媒の組成
が、 〔Cu〕a 〔Zn〕b 〔Al/Zr〕c 〔X〕d 〔O〕e …… (1) 〔ここで、Cu、Zn、Al、Zrは、それぞれ銅、亜
鉛、アルミニウム、ジルコニウムを表し、Xはリチウ
ム、ナトリウム、カリウム、ルビジウム、セシウムより
なるアルカリ金属、マグネシウム、カルシウム、ストロ
ンチウム、バリウムよりなるアルカリ土類金属、銀、パ
ラジウム、セリウム、クロム、マンガン、モリブデン、
バナジウム、ランタン、ニオブ、およびガリウムよりな
る群から選ばれる少なくとも一種の元素を表し、Oは酸
素を表し、a,b,c,d,eは、それぞれ触媒の全量
に対し、金属として計算した銅の量が15〜80重量
%、酸化物として計算した亜鉛の量が15〜80重量
%、酸化物として計算したアルミニウムおよび/または
ジルコニウムの量が5〜70重量%、酸化物として計算
したXの量が0.1〜20重量%となるように設定され
たものであり、触媒は、その全量を100とし、金属
銅、酸化亜鉛、酸化アルミニウムおよび/または酸化ジ
ルコニウム、X成分の酸化物の合計が100となるもの
とする〕 一般式(1)で表されることを特徴とする請求項1記載
のメタノール合成用の触媒。 - 【請求項6】Xは、銅、亜鉛、さらにアルミニウムおよ
び/またはジルコニウムを含有する沈澱物の生成工程中
に添加されてなることを特徴とする請求項5記載のメタ
ノール合成用の触媒。 - 【請求項7】Xは、銅、亜鉛、さらにアルミニウムおよ
び/またはジルコニウムを含有する沈澱物を熱処理した
後に添加されてなることを特徴とする請求項5記載のメ
タノール合成用の触媒。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01705197A JP3865848B2 (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | メタノール合成用の触媒 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP01705197A JP3865848B2 (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | メタノール合成用の触媒 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10216522A true JPH10216522A (ja) | 1998-08-18 |
JP3865848B2 JP3865848B2 (ja) | 2007-01-10 |
Family
ID=11933206
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP01705197A Expired - Fee Related JP3865848B2 (ja) | 1997-01-30 | 1997-01-30 | メタノール合成用の触媒 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3865848B2 (ja) |
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1077081A3 (en) * | 1999-08-11 | 2002-03-20 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Cu-Zn-Al containing-catalyst, its manufacturing and its use for reforming methanol |
JP2008132467A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Korea Gas Corp | 二酸化炭素を含んだ合成ガスからジメチルエーテル合成用触媒製造方法 |
US20110118367A1 (en) * | 2008-07-24 | 2011-05-19 | Suk-Hwan Kang | Catalyst for synthesizing methanol from synthesis gas and preparation method thereof |
JP2012076028A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | メタノール合成触媒およびメタノール合成方法 |
JP2012211100A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Nippon Steel Corp | メタノールの製造方法およびメタノール製造用触媒 |
JP2013529127A (ja) * | 2010-04-21 | 2013-07-18 | エスケー イノベーション カンパニー リミテッド | ナノメートルサイズの銅系触媒、その製造方法、及びそれを用いたカルボン酸の直接水素化によるアルコール製造方法 |
KR101372237B1 (ko) * | 2012-02-28 | 2014-03-11 | 한국에너지기술연구원 | 이산화탄소로부터 메탄올 제조용 복합금속산화물 촉매의 제조 방법, 이 촉매를 이용한 메탄올 제조 방법 |
JP2014057925A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Mitsui Chemicals Inc | メタノール製造用触媒とその製造方法、およびメタノール製造方法 |
CN106883097A (zh) * | 2017-02-24 | 2017-06-23 | 武汉科技大学 | 高比表面co2催化加氢制甲醇催化剂的制备方法 |
CN111686819A (zh) * | 2019-03-12 | 2020-09-22 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种含铜催化剂及其制备方法 |
CN114920623A (zh) * | 2022-05-11 | 2022-08-19 | 太原工业学院 | 一种co2加氢制备甲醇的方法 |
WO2024029584A1 (ja) * | 2022-08-04 | 2024-02-08 | 三井金属鉱業株式会社 | 複合酸化物、メタノール製造用触媒及び複合酸化物の製造方法 |
CN118162194A (zh) * | 2024-05-14 | 2024-06-11 | 陕西延长石油(集团)有限责任公司 | 一种催化二氧化碳加氢制备二甲醚的催化剂及其制备方法与应用 |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101799747B1 (ko) | 2015-07-09 | 2017-11-21 | 인하대학교 산학협력단 | 메탄올 합성을 위한 Cu-Zn-Al 혼성산화물 촉매 및 알코올을 사용한 이의 제조방법 |
-
1997
- 1997-01-30 JP JP01705197A patent/JP3865848B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1077081A3 (en) * | 1999-08-11 | 2002-03-20 | Mitsubishi Heavy Industries, Ltd. | Cu-Zn-Al containing-catalyst, its manufacturing and its use for reforming methanol |
US6576217B1 (en) | 1999-08-11 | 2003-06-10 | Mitsubishi Heavy Industries Ltd. | Methanol reforming catalyst, method of manufacturing methanol reforming catalyst and method of reforming methanol |
JP2008132467A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Korea Gas Corp | 二酸化炭素を含んだ合成ガスからジメチルエーテル合成用触媒製造方法 |
US20110118367A1 (en) * | 2008-07-24 | 2011-05-19 | Suk-Hwan Kang | Catalyst for synthesizing methanol from synthesis gas and preparation method thereof |
US8623927B2 (en) * | 2008-07-24 | 2014-01-07 | Hyundai Heavy Industries Co., Ltd. | Catalyst for synthesizing methanol from synthesis gas and preparation method thereof |
JP2013529127A (ja) * | 2010-04-21 | 2013-07-18 | エスケー イノベーション カンパニー リミテッド | ナノメートルサイズの銅系触媒、その製造方法、及びそれを用いたカルボン酸の直接水素化によるアルコール製造方法 |
JP2012076028A (ja) * | 2010-10-01 | 2012-04-19 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | メタノール合成触媒およびメタノール合成方法 |
JP2012211100A (ja) * | 2011-03-31 | 2012-11-01 | Nippon Steel Corp | メタノールの製造方法およびメタノール製造用触媒 |
KR101372237B1 (ko) * | 2012-02-28 | 2014-03-11 | 한국에너지기술연구원 | 이산화탄소로부터 메탄올 제조용 복합금속산화물 촉매의 제조 방법, 이 촉매를 이용한 메탄올 제조 방법 |
JP2014057925A (ja) * | 2012-09-18 | 2014-04-03 | Mitsui Chemicals Inc | メタノール製造用触媒とその製造方法、およびメタノール製造方法 |
CN106883097A (zh) * | 2017-02-24 | 2017-06-23 | 武汉科技大学 | 高比表面co2催化加氢制甲醇催化剂的制备方法 |
CN111686819A (zh) * | 2019-03-12 | 2020-09-22 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种含铜催化剂及其制备方法 |
CN111686819B (zh) * | 2019-03-12 | 2023-01-10 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种含铜催化剂及其制备方法 |
CN114920623A (zh) * | 2022-05-11 | 2022-08-19 | 太原工业学院 | 一种co2加氢制备甲醇的方法 |
CN114920623B (zh) * | 2022-05-11 | 2023-09-01 | 太原工业学院 | 一种co2加氢制备甲醇的方法 |
WO2024029584A1 (ja) * | 2022-08-04 | 2024-02-08 | 三井金属鉱業株式会社 | 複合酸化物、メタノール製造用触媒及び複合酸化物の製造方法 |
CN118162194A (zh) * | 2024-05-14 | 2024-06-11 | 陕西延长石油(集团)有限责任公司 | 一种催化二氧化碳加氢制备二甲醚的催化剂及其制备方法与应用 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3865848B2 (ja) | 2007-01-10 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5242881A (en) | Perovskite-type rare earth complex oxide combustion catalysts | |
CA1233810A (en) | Catalyst composition suitable for synthesis of methanol | |
JP3865848B2 (ja) | メタノール合成用の触媒 | |
KR0166148B1 (ko) | 고분산 혼합 금속산화물 담지 촉매의 제조방법 | |
US8114805B2 (en) | Method of preparing heteropoly acid catalyst | |
KR100783247B1 (ko) | 알칸과 올레핀의 암모산화용 촉매 조성물, 이의제조방법과 사용방법 | |
EP1595600B1 (en) | Process for producing a catalyst for methacrhylic acid synthesis | |
KR890002860B1 (ko) | 산화촉매의 제조방법 | |
EP3305404A1 (en) | Copper/zinc/aluminium catalyst for the methanol synthesis prepared from a binary zinc-aluminium precursor solution | |
US4374758A (en) | Preparation of stable tellurium-containing solution from metallic tellurium and process for producing tellurium-antimony containing oxide catalyst using said solution | |
US20050137081A1 (en) | Process of making mixed metal oxide catalysts for the production of unsaturated aldehydes from olefins | |
JP4467675B2 (ja) | ジメチルエーテル合成触媒及び合成方法 | |
JP2838336B2 (ja) | 窒素酸化物接触還元用触媒 | |
EP3384985A1 (en) | Steam reforming catalyst for hydrocarbons | |
CN113546636B (zh) | 一种异丁烯或叔丁醇制甲基丙烯醛的催化剂及其制备方法 | |
CN104649892B (zh) | 一种不饱和醛选择性氧化的方法 | |
KR100865654B1 (ko) | 메타크릴산 제조촉매 및 메타크릴산 제조방법 | |
JPS6331541A (ja) | メタノ−ル合成用流動触媒の製造法 | |
JPH06254414A (ja) | 触媒調製法 | |
JPS6253739A (ja) | メタノ−ル合成触媒の製造方法 | |
CN112156795A (zh) | 一种催化剂及其制备方法和应用 | |
JP5628016B2 (ja) | 銅触媒の製造方法および銅触媒前駆体の熟成方法 | |
JPS60257837A (ja) | メタノ−ル分解/改質用触媒およびその調製方法 | |
JPS58151327A (ja) | 固体酸組成物の製造法 | |
JP7161664B2 (ja) | 水素製造用触媒の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060921 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061003 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061004 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131013 Year of fee payment: 7 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |